JP4871518B2 - 複合計器 - Google Patents

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Description

本発明は、有効電力量及び無効電力量を計量する複合計器に関し、特に需要家から電力会社に電力が供給されている逆転状態で使用しても力率の誤演算をすることのない複合計器に関する。
従来、負荷に供給された有効電力量及び無効電力量を計量する複合計器が知られている(例えば特許文献1)。この複合計器は、計量された有効電力量及び無効電力量に基づいて、給電線に接続された負荷の平均力率を求めるために使用される。
図20は従来の複合計器の構成を示すブロック図である。図20に示すように、従来の複合計器は、給電線の電圧Vをその電圧値に比例した電圧信号に変換して出力する電圧検出部1、給電線の電流Iをその電流値に比例した電圧信号に変換して出力する電流検出部2、電圧検出部1から出力された電圧信号及び電流検出部2から出力された電圧信号に基づき有効電力量を計量する有効電力量計部13及び電圧検出部1から出力された電圧信号及び電流検出部2から出力された電圧信号に基づき無効電力量を計量する無効電力量計部14で構成されている。
有効電力量計部13は、電圧検出部1から出力された電圧信号と電流検出部2から出力された電圧信号とを乗算して得られた有効電力Pに比例した電圧信号を出力する電力乗算部131、電力乗算部131から出力された電圧信号を周波数信号に変換して出力する周波数変換部132及び周波数変換部132から出力された周波数信号を計数し、この計数値を表示する計数表示部133で構成されている。
無効電力量計部14は、電圧検出部1から出力された電圧信号の位相を90度遅延させて出力する遅延部141、遅延部141から出力された電圧信号と電流検出部2から出力された電圧信号とを乗算して得られた無効電力Qに比例した電圧信号を出力する電力乗算部142、電力乗算部142から出力された電圧信号を周波数信号に変換して出力する周波数変換部143、及び周波数変換部143から出力された周波数信号を計数し、この計数値を表示する計数表示部144で構成されている。
ところで、有効電力P及び無効電力Qは、式(1)及び式(2)で示されるように、位相差がπ/2=90度ずれていることは周知である。
〔数1〕
P=VIcosθ ・・・(1)
〔数2〕
Q=VIsinθ=VIcos(θ−π/2) ・・・(2)
このように、有効電力Pと無効電力Qとは位相角が90度ずれているため、図21に示すように、従来の複合計器の有効電力量計は、電力会社から需要家に電力が供給されている力率が正の範囲である正転状態(図21の領域I,IV)で動作し、進み用無効電力量計は進み力率側の力率1から力率−1の範囲(図21の領域I,II)で動作し、遅れ用無効電力量計は遅れ力率側の力率1から力率−1の範囲(図21の領域III,IV)で動作する。
特開平07−260842号公報
しかしながら、従来の複合計器は、自家発電設備を持つ需要家が自家発電力に余剰が出て、余剰電力を電力会社に供給する場合等の逆転状態(図21の領域II,III)で使用すると、上述したように、有効電力量計は動作せず、遅れ用無効電力量計または進み用無効電力量計のみが動作し、遅れ無効電力量または進み無効電力量のみが計量されてしまう。力率は、皮相電力に対する有効電力の比であるため、従来の複合計器を逆転状態で使用すると、あたかも力率の悪い負荷を使用したようになってしまう。
一般に電力会社は、発電した電力を効率よく使ってもらうために、需要家が使用する負荷の力率をできるだけ1に近い値で使用するように力率契約を結び、契約より悪い力率で使用したときに違反金をとる。このため、従来の複合計器を逆転状態で使用する場合は、電力が逆転状態のときに複合計器に電流が流れないような対策をとる必要があり、高価な設備投資が必要であった。
本発明の課題は、需要家から電力会社に電力が供給されている逆転状態で使用しても力率を誤演算することなく、有効電力量及び無効電力量を正確に計量できる複合計器を提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するために以下の手段を採用した。請求項1の発明は、給電線の電圧を検出する電圧検出部と、給電線に流れる電流を検出する電流検出部と、前記電圧検出部で検出された電圧及び前記電流検出部で検出された電流に基づいて有効電力及び無効電力を演算する電力演算部と、前記電力演算部で演算された有効電力及び無効電力に基づいて有効電力量及び無効電力量を計量する中央演算処理部とを備え、前記電力演算部は、演算された有効電力が正転状態であるときに、正転状態の有効電力値に比例した周波数の正転有効電力パルスを出力する正転用有効電力演算部と、演算された有効電力が逆転状態であるときに、逆転状態の有効電力値に比例した周波数の逆転有効電力パルスを出力する逆転用有効電力演算部と、演算された無効電力が遅れ状態であるときに、遅れ状態の無効電力値に比例した周波数の遅れ無効電力パルスを出力する遅れ用無効電力演算部と、演算された無効電力が進み状態であるときに、進み状態の無効電力値に比例した周波数の進み無効電力パルスを出力する進み用無効電力演算部とを有し、前記中央演算処理部は、前記逆転有効電力パルスの周波数が逆転潮流判定周波数より小さく且つ前記遅れ無効電力パルスの周波数が遅れ潮流判定周波数より大きい場合には逆転遅れ無効電力量の計量を開始し前記逆転有効電力パルスの周波数が逆転潮流判定周波数より小さく且つ前記遅れ無効電力パルスの周波数が前記遅れ潮流判定周波数より小さい場合には前記逆転遅れ無効電力量の計量を停止することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の複合計器において、前記中央演算処理部は、前記中央演算処理部は、さらに、前記逆転有効電力パルスの周波数が逆転潮流判定周波数より小さく且つ前記進み無効電力パルスの周波数が進み潮流判定周波数より大きい場合には逆転進み無効電力量の計量を開始し前記逆転有効電力パルスの周波数が逆転潮流判定周波数より小さく且つ前記進み無効電力パルスの周波数が前記進み潮流判定周波数より小さい場合には前記逆転進み無効電力量の計量を停止することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の複合計器において、前記中央演算処理部は、さらに、前記正転有効電力パルスの周波数が正転潮流判定周波数より大きく且つ前記遅れ無効電力パルスの周波数が遅れ潮流判定周波数より大きい場合には正転遅れ無効電力量の計量を開始し前記正転有効電力パルスの周波数が正転潮流判定周波数より大きく且つ前記遅れ無効電力パルスの周波数が前記遅れ潮流判定周波数より小さい場合には前記正転遅れ無効電力量の計量を停止することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載の複合計器において、前記中央演算処理部は、さらに、前記正転有効電力パルスの周波数が正転潮流判定周波数より大きく且つ前記進み無効電力パルスの周波数が進み潮流判定周波数より大きい場合には正転進み無効電力量の計量を開始し前記正転有効電力パルスの周波数が正転潮流判定周波数より大きく且つ前記進み無効電力パルスの周波数が前記進み潮流判定周波数より小さい場合には前記正転進み無効電力量の計量を停止することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、中央演算処理部は、逆転有効電力パルスの周波数が逆転潮流判定周波数より小さく且つ遅れ無効電力パルスの周波数が遅れ潮流判定周波数より小さい場合には逆転遅れ無効電力量の計量を停止するので、逆転状態で使用しても力率を誤演算することがない。
請求項2の発明によれば、中央演算処理部は、逆転有効電力パルスの周波数が逆転潮流判定周波数より小さく且つ進み無効電力パルスの周波数が進み潮流判定周波数より小さい場合には逆転進み無効電力量の計量を停止するので、逆転状態で使用しても力率を誤演算することがない。
請求項3の発明によれば、中央演算処理部は、正転有効電力パルスの周波数が正転潮流判定周波数より大きく且つ遅れ無効電力パルスの周波数が遅れ潮流判定周波数より小さい場合には正転遅れ無効電力量の計量を停止するので、逆転状態で使用しても力率を誤演算することがない。
請求項4の発明によれば、中央演算処理部は、正転有効電力パルスの周波数が正転潮流判定周波数より大きく且つ進み無効電力パルスの周波数が進み潮流判定周波数より小さい場合には正転進み無効電力量の計量を停止するので、逆転状態で使用しても力率を誤演算することがない。
以下、本発明の実施例に係る複合計器を図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施例1に係る複合計器は、自家発電設備を持つ需要家が電力会社に電力を供給する場合、無効電力量の計量を停止することを特徴とする。なお、以下の説明では、電力会社から需要家に電力が供給されている状態(給電線の負荷電流の向きが正である状態)を正転状態といい、需要家から電力会社に電力が供給されている状態(給電線の負荷電流の向きが逆である状態)を逆転状態という。また、電圧の位相に対して電流の位相が遅れている状態を遅れ状態といい、電圧の位相に対して電流の位相が進んでいる状態を進み状態という。
図1は本発明の実施例1に係る複合計器の構成を示すブロック図である。図1に示すように、実施例1の複合計器は、電圧検出部1、電流検出部2、電力演算部3、中央演算処理部4、表示器5、設定器6、記憶素子7及び通信部8で構成されている。
電圧検出部1は、給電線の電圧を検出して電圧に比例したアナログ信号を電力演算部3に出力する。電流検出部2は、給電線に流れる電流を検出して電流に比例したアナログ信号を電力演算部3に出力する。
電力演算部3は、正転用有効電力演算部31、逆転用有効電力演算部32、遅れ用無効電力演算部33、進み用無効電力演算部34を有している。正転用有効電力演算部31、逆転用有効電力演算部32、遅れ用無効電力演算部33、進み用無効電力演算部34の各電力演算部は、例えば図示しないADコンバータ及びDSP(Digital Signal Processor)で構成され、電圧検出部1及び電流検出部2から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換して、乗算することでそれぞれ正転有効電力、逆転有効電力、遅れ無効電力、進み無効電力の各電力を演算し、各電力値に比例した周波数のパルスを中央演算処理部4に出力する。
正転用有効電力演算部31は、電力が正転状態にあるときに、正転有効電力値に比例した周波数の正転有効電力パルス(第1パルス)Paとともに電力が正転状態であることを示す正転状態信号(第1信号)Saを中央演算処理部4に出力する。
逆転用有効電力演算部32は、電力が逆転状態にあるときに、逆転有効電力値に比例した周波数の逆転有効電力パルス(第2パルス)Pbとともに電力が逆転状態であることを示す逆転状態信号(第2信号)Sbを中央演算処理部4に出力する。
遅れ用無効電力演算部33は、電力が遅れ状態にあるときに、遅れ無効電力値に比例した周波数の遅れ無効電力パルス(第3パルス)Pcとともに電力が遅れ状態であることを示す遅れ状態信号(第3信号)Scを中央演算処理部4に出力する。
進み用無効電力演算部34は、電力が進み状態にあるときに、進み無効電力値に比例した周波数の進み無効電力パルス(第4パルス)Pdとともに電力が進み状態であることを示す進み状態信号(第4信号)Sdを中央演算処理部4に出力する。
図2は、正転用有効電力演算部31及び逆転用有効電力演算部32で演算された電力値Wa及びWbと、正転有効電力パルスPaの周波数Fa及び逆転有効電力パルスPbの周波数Fbとの関係を示した図であり、図3は、遅れ用無効電力演算部33及び進み用無効電力演算部34で演算された電力値Wc及びWdと遅れ無効電力パルスPcの周波数Fc及び進み無効電力パルスPdの周波数Fdとの関係を示した図である。
図2及び図3に示すように、電力演算部3から出力される正転有効電力パルスPa、逆転有効電力パルスPb、遅れ無効電力パルスPc、進み無効電力パルスPdの各パルスPの周波数は、電力演算部3で演算された電力値Wa〜Wdと比例している。
中央演算処理部4は、電力演算部3から出力された各パルスPに基づいて、有効電力量及び無効電力量を計量し、計量値に従って重み付けされた電力量パルス及び電力演算部3から出力された各状態信号Sa〜Sdを含む計量値データを表示器5及び通信部8に出力する。
また、中央演算処理部4は、各電力演算部から出力された各パルスP及び各状態信号Sに基づいて、電力が正転状態であるか逆転状態であるかを判定する。電力が逆転状態であると判定された場合、遅れ無効電力パルスPc及び進み無効電力パルスPdは、計量値として反映されない。即ち、中央演算処理部4は、電力が逆転状態であると判定された場合、無効電力量の計量を停止する。中央演算処理部4の処理、及び電力が正転状態であるか逆転状態であるかを判定する判定条件は後述する。
表示器5は、中央演算処理部4から出力された計量値データに基づいて計量値を区分表示する。設定器6は、中央演算処理部4に対して計量パラメータの設定及び計量値データの回収を行う。記憶素子7は、計量パラメータ及び計量値データを記憶する。通信部8は、計量値データを外部のセンタ装置等に送信する。
次に、中央演算処理部4の処理を説明する。図4は中央演算処理部4のメイン処理を示すフローチャートである。図5は中央演算処理部4のタイマ割込み処理を示すフローチャートである。メイン処理は、図4に示すように、計時処理(ステップS1)、電力量の計量を行う計量処理(ステップS2)、計量された電力量を表示器5に表示する表示処理(ステップS3)、計量された電力量を通信部8から外部に送信する通信処理(ステップS4)からなるループ処理である。
このメイン処理の割込み処理として、図5に示すようなタイマ割込み処理があり、この割込み処理は、メイン処理のステップS1の前で発生する。このタイマ割込み処理では、各電力演算部3から各パルスPa〜Pd及び各状態信号Sa〜Sdを入力し(ステップS5)、各パルスPの周期を求め(ステップS6)、求めた各パルスPの周期より各パルスPの周波数を算出する(ステップS7)。算出された各パルスPの周波数及び入力された各状態信号Sに基づいて、電力が逆転状態であるかどうかを判定し(ステップS8)、電力が逆転状態でないと判定された場合はメイン処理に戻り、逆転状態であると判定された場合はステップS5に戻る。
次に、電力が正転状態であるか逆転状態であるかを判定する判定条件を詳細に説明する。図6〜図9は実施例1に係る複合計器が計量する遅れ無効電力量及び進み無効電力量の計量範囲を示す図である。実施例1に係る複合計器の中央演算処理部4は、設定器6からの指令によって、例えば図6〜図9のいずれかの無効電力量計量範囲を選択することができ、図6〜図9の斜線部で示した範囲の電力を正転状態と判定する。
図10は、図6または図9の無効電力量計量範囲を選択した場合の遅れ無効電力量の計量条件を示す図である。図10に示すように、中央演算処理部4は、正転状態信号Saが入力されたかどうかを判定する(ステップS11)。正転状態信号Saが入力されたと判定すると、正転有効電力パルスPaの周波数Faと予め設定された正転潮流判定周波数FAとを比較する(ステップS12)。
Fa>FAであれば、遅れ無効電力パルスPcの周波数Fcと予め設定された遅れ潮流判定周波数FCとを比較する(ステップS13)。Fc>FCであれば、電力が正転状態であると判定し、遅れ無効電力量の計量を開始する(ステップS14)。ステップS12でFa>FAでない場合、及びステップS13でFc>FCでない場合は、電力が逆転状態であると判定し、遅れ無効電力量の計量を停止する(ステップS15)。
また、ステップS11で正転状態信号Saが入力されていないと判定すると、逆転状態信号Sbが入力されたかどうかを判定する(ステップS16)。逆転状態信号Sbが入力されたと判定すると、逆転有効電力パルスPbの周波数Fbと予め設定された逆転潮流判定周波数FBとを比較する(ステップS17)。Fb>FBである場合及びステップS16で逆転状態信号Sbが入力されていないと判定した場合は、電力が逆転状態であると判定し、遅れ無効電力量の計量を停止する(ステップS18)。ステップS17でFb>FBでない場合は、ステップS13に進む。
図11は、図7または図8の無効電力量計量範囲を選択した場合の遅れ無効電力量の計量条件を示す図である。図11に示すように、正転有効電力パルスPaの周波数Faと正転潮流判定周波数FAとを比較する(ステップS21)。Fa>FAであれば、遅れ無効電力パルスPcの周波数Fcと遅れ潮流判定周波数FCとを比較する(ステップS22)。Fc>FCであれば、電力が正転状態であると判定し、遅れ無効電力量の計量を開始する(ステップS23)。Fc>FCでない場合及びステップS21でFa>FAでない場合は、電力が逆転状態であると判定し、遅れ無効電力量の計量を停止する(ステップS24)。
図12は、図6または図8の無効電力量計量範囲を選択した場合の進み無効電力量の計量条件を示す図である。図12に示すように、正転状態信号Saが入力されたかどうかを判定する(ステップS31)。正転状態信号Saが入力されたと判定すると、正転有効電力パルスPaの周波数Faと正転潮流判定周波数FAとを比較する(ステップS32)。
Fa>FAであれば、進み無効電力パルスPdの周波数Fdと予め設定された進み潮流判定周波数FDとを比較する(ステップS33)。Fd>FDであれば、電力が正転状態であると判定し、進み無効電力量の計量を開始する(ステップS34)。ステップS32でFa>FAでない場合、及びステップS33でFd>FDでない場合は、電力が逆転状態であると判定し、進み無効電力量の計量を停止する(ステップS35)。
また、ステップS31で正転状態信号Saが入力されていないと判定すると、逆転状態信号Sbが入力されたかどうかを判定する(ステップS36)。逆転状態信号Sbが入力されたと判定すると、逆転有効電力パルスPbの周波数Fbと逆転潮流判定周波数FBとを比較する(ステップS37)。Fb>FBである場合及びステップS36で逆転状態信号Sbが入力されていないと判定した場合は、電力が逆転状態であると判定し、進み無効電力量の計量を停止する(ステップS38)。ステップS37でFb>FBでない場合は、ステップS33に進む。
図13は、図7または図9の無効電力量計量範囲を選択した場合の進み無効電力量の計量条件を示す図である。図13に示すように、正転有効電力パルスPaの周波数Faと正転潮流判定周波数FAとを比較する(ステップS41)。Fa>FAであれば、進み無効電力パルスPdの周波数Fdと進み潮流判定周波数FDとを比較する(ステップS42)。Fd>FDであれば、電力が正転状態であると判定し、進み無効電力量の計量を開始する(ステップS43)。Fd>FDでない場合及びステップS41でFa>FAでない場合は、電力が逆転状態であると判定し、進み無効電力量の計量を停止する(ステップS44)。
このように、実施例1に係る複合計器は、中央演算処理部4が電力演算部3から出力された各パルスP及び各状態信号Sに基づいて電力が逆転状態かどうかを判定して、逆転状態であると判定されたときに、無効電力量の計量を停止するので、自家発電設備を持つ需要家が電力会社に電力を供給する逆転状態の場合、有効電力量及び無効電力量は計量されず、力率が誤演算されてしまうことはない。このため、電力会社から需要家に電力が供給されている正転状態の有効電力量及び無効電力量のみを正確に計量することができる。
なお、上記の遅れ無効電力量及び進み無効電力量の計量条件の説明で、中央演算処理部は、遅れ用無効電力演算部33から出力される遅れ状態信号Sc及び進み用無効電力演算部34から出力される進み状態信号Sdが入力されたかどうかを判定していないが、遅れ状態信号Sc及び進み状態信号Sdが入力されたかどうかを判定することもできる。
本発明の実施例2に係る複合計器は、電力の状態(正転、逆転、遅れ、進み)を判定して、正転・遅れ状態、正転・進み状態、逆転・遅れ状態、逆転・進み状態の各状態ごとに有効電力量及び無効電力量を計量することで、電力が逆転状態にある場合も有効電力量及び無効電力量を正確に計量することを特徴とする。
実施例2に係る複合計器は、図1に示す実施例1と同様に構成され、実施例1と重複する説明は省略する。実施例2では、設定器6からの指令によって、無効電力量の計量範囲が例えば図14〜図17の斜線部に示すような範囲に4分割されて設定される。
図14の斜線部は、正転・遅れ無効電力量の計量範囲を示している。正転・遅れ無効電力量の計量範囲を図14の斜線部のように設定した場合の計量条件は、図11に示した遅れ無効電力量の計量条件と同様である。
図15の斜線部は、正転・進み無効電力量の計量範囲を示している。正転・進み無効電力量の計量範囲を図15の斜線部のように設定した場合の計量条件は、図13に示した進み無効電力量の計量条件と同様である。
図16の斜線部は、逆転・遅れ無効電力量の計量範囲を示している。図18は、逆転・遅れ無効電力量の計量範囲を図16の斜線部のように設定した場合の計量条件を示す図である。図18に示すように、逆転有効電力パルスPbの周波数Fbと逆転潮流判定周波数FBとを比較する(ステップS51)。Fb>FBであれば、遅れ無効電力パルスPcの周波数Fcと遅れ潮流判定周波数FCとを比較する(ステップS52)。Fc>FCであれば、逆転・遅れ無効電力量の計量を開始する(ステップS53)。Fc>FCでない場合及びステップS51でFb>FBでない場合は、逆転・遅れ無効電力量の計量を停止する(ステップS54)。
図17の斜線部は、逆転・進み無効電力量の計量範囲を示している。図19は、逆転・進み無効電力量の計量範囲を図17の斜線部のように設定した場合の計量条件を示す図である。図19に示すように、逆転有効電力パルスPbの周波数Fbと逆転潮流判定周波数FBとを比較する(ステップS61)。Fb>FBであれば、進み無効電力パルスPdの周波数Fdと進み潮流判定周波数FDとを比較する(ステップS62)。Fd>FDであれば、逆転・進み無効電力量の計量を開始する(ステップS63)。Fd>FDでない場合及びステップS61でFb>FBでない場合は、逆転・進み無効電力量の計量を停止する(ステップS64)。
また、実施例2では、電力が逆転状態の場合でも有効電力量を計量し、正転・遅れ状態、正転・進み状態、逆転・遅れ状態、逆転・進み状態の各状態ごとに有効電力量及び無効電力量が計量される。
このように、実施例2に係る複合計器は、中央演算処理部4が電力演算部3からの各パルスPに基づいて、電力の状態が正転・遅れ状態、正転・進み状態、逆転・遅れ状態、逆転・進み状態のいずれの状態であるかを判定し、各状態ごとに有効電力量及び無効電力量を計量するので、自家発電設備を持つ需要家が電力会社に電力を供給する逆転状態で使用しても、力率が誤演算されてしまうことがなく、逆転状態の有効電力量及び無効電力量も正確に計量することができる。
本発明は、有効電力量及び無効電力量を計量する複合計器として利用可能である。
本発明の実施例1に係る複合計器の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係る複合計器の正転用有効電力演算部及び逆転用有効電力演算部で演算された電力値と、正転有効電力パルス及び逆転有効電力パルスの周波数の関係を示した図である。 本発明の実施例1に係る複合計器の遅れ用無効電力演算部及び進み用無効電力演算部で演算された電力値と、遅れ無効電力パルス及び進み無効電力パルスの周波数の関係を示した図である。 本発明の実施例1に係る複合計器の中央演算処理部のメイン処理を示したフローチャートである。 本発明の実施例1に係る複合計器の中央演算処理部のタイマ割込み処理を示したフローチャートである。 本発明の実施例1に係る複合計器の無効電力量計量範囲を示す図である。 本発明の実施例1に係る複合計器の無効電力量計量範囲を示す図である。 本発明の実施例1に係る複合計器の無効電力量計量範囲を示す図である。 本発明の実施例1に係る複合計器の無効電力量計量範囲を示す図である。 図6または図9に示す無効電力量計量範囲を選択した場合の遅れ無効電力量の計量条件を示した図である。 図7または図8に示す無効電力量計量範囲を選択した場合の遅れ無効電力量の計量条件を示した図である。 図6または図8に示す無効電力量計量範囲を選択した場合の進み無効電力量の計量条件を示した図である。 図7または図9に示す無効電力量計量範囲を選択した場合の進み無効電力量の計量条件を示した図である。 本発明の実施例2に係る複合計器の正転・遅れ無効電力量の計量範囲を示す図である。 本発明の実施例2に係る複合計器の正転・進み無効電力量の計量範囲を示す図である。 本発明の実施例2に係る複合計器の逆転・遅れ無効電力量の計量範囲を示す図である。 本発明の実施例2に係る複合計器の逆転・進み無効電力量の計量範囲を示す図である。 逆転・遅れ無効電力量の計量範囲を図16の斜線部のように設定した場合の計量条件を示す図である。 逆転・進み無効電力量の計量範囲を図17の斜線部のように設定した場合の計量条件を示す図である。 従来の複合計器の構成を示すブロック図である。 従来の複合計器の動作範囲を示す図である。
符号の説明
1 電圧検出部
2 電流検出部
3 電力演算部
4 中央演算処理部
5 表示器
6 設定器
7 記憶素子
8 通信部
13 有効電力量計部
14 無効電力量計部
31 正転用有効電力演算部
32 逆転用有効電力演算部
33 遅れ用無効電力演算部
34 進み用無効電力演算部
131、142 電力乗算部
132、143 周波数変換部
133、144 計数表示部
141 遅延部

Claims (4)

  1. 給電線の電圧を検出する電圧検出部と、
    給電線に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記電圧検出部で検出された電圧及び前記電流検出部で検出された電流に基づいて有効電力及び無効電力を演算する電力演算部と、
    前記電力演算部で演算された有効電力及び無効電力に基づいて有効電力量及び無効電力量を計量する中央演算処理部とを備え、
    前記電力演算部は、
    演算された有効電力が正転状態であるときに、正転状態の有効電力値に比例した周波数の正転有効電力パルスを出力する正転用有効電力演算部と、
    演算された有効電力が逆転状態であるときに、逆転状態の有効電力値に比例した周波数の逆転有効電力パルスを出力する逆転用有効電力演算部と、
    演算された無効電力が遅れ状態であるときに、遅れ状態の無効電力値に比例した周波数の遅れ無効電力パルスを出力する遅れ用無効電力演算部と、
    演算された無効電力が進み状態であるときに、進み状態の無効電力値に比例した周波数の進み無効電力パルスを出力する進み用無効電力演算部とを有し、
    前記中央演算処理部は、前記逆転有効電力パルスの周波数が逆転潮流判定周波数より小さく且つ前記遅れ無効電力パルスの周波数が遅れ潮流判定周波数より大きい場合には逆転遅れ無効電力量の計量を開始し前記逆転有効電力パルスの周波数が逆転潮流判定周波数より小さく且つ前記遅れ無効電力パルスの周波数が前記遅れ潮流判定周波数より小さい場合には前記逆転遅れ無効電力量の計量を停止することを特徴とする複合計器。
  2. 前記中央演算処理部は、さらに、前記逆転有効電力パルスの周波数が逆転潮流判定周波数より小さく且つ前記進み無効電力パルスの周波数が進み潮流判定周波数より大きい場合には逆転進み無効電力量の計量を開始し前記逆転有効電力パルスの周波数が逆転潮流判定周波数より小さく且つ前記進み無効電力パルスの周波数が前記進み潮流判定周波数より小さい場合には前記逆転進み無効電力量の計量を停止することを特徴とする請求項1記載の複合計器。
  3. 前記中央演算処理部は、さらに、前記正転有効電力パルスの周波数が正転潮流判定周波数より大きく且つ前記遅れ無効電力パルスの周波数が遅れ潮流判定周波数より大きい場合には正転遅れ無効電力量の計量を開始し前記正転有効電力パルスの周波数が正転潮流判定周波数より大きく且つ前記遅れ無効電力パルスの周波数が前記遅れ潮流判定周波数より小さい場合には前記正転遅れ無効電力量の計量を停止することを特徴とする請求項1又は2記載の複合計器。
  4. 前記中央演算処理部は、さらに、前記正転有効電力パルスの周波数が正転潮流判定周波数より大きく且つ前記進み無効電力パルスの周波数が進み潮流判定周波数より大きい場合には正転進み無効電力量の計量を開始し前記正転有効電力パルスの周波数が正転潮流判定周波数より大きく且つ前記進み無効電力パルスの周波数が前記進み潮流判定周波数より小さい場合には前記正転進み無効電力量の計量を停止することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の複合計器。
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