JP6246323B2 - デルタ結線の電気設備におけるva計測 - Google Patents

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Description

本発明は、一般的に電気測定、より詳細には皮相電力(VA)及び皮相電力量(VAh)測定に関する。
本出願は、2013年4月12日に出願された、米国出願番号13/862,203の利益を主張する。
電気計測の目的の1つは、電気エネルギー源の使用又は消費を正確に測定することである。このような測定を使用して、電気を発生させ送り届けるコストを比較的論理的な方法で消費者間に割り当てることができる。電気計測の他の目的は、電気エネルギー発生及び送達ニーズの確認を助けることである。例えば、ある供給区域への累積電気消費測定は、変圧器及び他の設備の適切なサイジングを決定することを助けることができる。
たいてい電気計測は、ワット(W)又はワットアワー(Wh)の形での消費された電力又はエネルギーの測定を含む。(ワットアワー又はwhで表される)有効電力又は無効電力測定は、負荷が必要とする実エネルギーに直接関係する。しかしながら、負荷に供給されるワット量は、電源により発生されなければならない電力量を必ずしも反映しない。特に、負荷ワット(load watts)又は負荷ワットアワーの量は、負荷に供給するのに必要な施設のサイズ(変圧器サイズ、送電線サイズ等)に必ずしも正確には関係しない。このようなことは、一つには、かなりの容量成分及び/又は誘導成分を有する負荷に起因する。そのような負荷では、ワットアワーでの実エネルギー消費は、エネルギー原で発生されなければならない皮相電力(「VA−hours」又は「VAh」で表される)よりも著しく少ないものである可能性がある。
例えば、2つの負荷を考える。第1の負荷は120Vで240Wを消費し、かつ完全に抵抗性のあるものであり、第2の負荷は120Vで240Wを消費し、かつ電圧と電流の間に位相差30度を有するものである。基本的なAC電力消費の以下の式を用いると、第1の負荷はI=240/(120*cos0°)であるため電流2アンペアを必要とするのに対して、第2の負荷はI=240/(120*cos30°)であるため電流2.31アンペアを必要とすることが分かる。
Figure 0006246323
ここでθは電圧と電流の間の位相角度である。第2の負荷の実際のワットアワー消費が第1の負荷と同じである間、第2の負荷はより多くの電流を必要とし、このことは送電線や変圧器等のサイジングに影響を与えうる。結果的に、負荷に供給するのに必要な電源のサイズ、すなわち変圧器サイズや送電線サイズ等を決定するのに有用であるVA又はVAh(VA−hours)を測定することは望ましい。
さらに、ワットよりもVAを著しく消費する需要家である場合、ワットアワーのみの計測は、電力送配電設備の当該需要家の比例するコストを正しく識別しない。このような理由のために、VA又はVAhを伴うより複雑な料金構造は、エネルギーを負荷に提供する、変圧器や送電線等のようなアイテムのための投資コストを取り戻すのに頻繁に使用される。結果として多くの電力量計は、特により大きい住居施設のない負荷用の電力量計は、少なくともVA又はVA−hoursを測定することができる能力を有する。
単相システムにおけるVA又はVA−hoursの計算は、信号が純粋な正弦波である場合は比較的簡単である。しかしながら、送電線信号内に高調波が存在する場合、VAの計算及び計算されたVAの実際的意義はより複雑になる。
VAを計算する1つの共通の方法は、RMS電圧にRMS電流を掛けることを含む、すなわちVA=VRMS*IRMSである。当分野において周知であるように、VAをVA−hoursへ変換することは、時間をかけてVA値をまとめることを含むだけである。例えば、VA値が0.333秒間隔で計算され、各計算は、その0.333秒、すなわちおよそ1/10,800時間にわたってのVA消費であるとみなされる。その後これらの値は集められ、消費されたVA−hoursの運転メータを提供する。このような計算は日常的であるため、VA−hoursは常にVA値から計算することができるという理解とともに、本明細書では用語VA及びVA−hoursはある程度交換可能であるように使用する場合がある。
いずれにしても、VAを計算する2つ目の共通の方法は、最初に、VAR(Volt Amp Reactive)としても知られる無効電力及び有効電力の値をワットで決定することを含む。VAR値は、VAR=VRMS*IRMS*sinθの式を用いて計算することができ、すなわち電圧と電流をサンプリングし、ACラインサイクルにおいて90°離れた電圧と電流のサンプルを掛けあわせることにより計算することができる。この方法は、式
Figure 0006246323
を用いてVAを抽出することを含む。送電線信号内に高調波が存在する場合、VAを計算するのに式
Figure 0006246323
を使用することにより、電圧と電流のRMS値、VA=VRMS*IRMS、から計算されるよりも少ない数値を算出する。この不正確のために、第3の数量であるひずみ電力(DP)が時折以下のように加えられる。
Figure 0006246323
上記の式は一般的に単相システムに関する。多相システムでは、VAの計算はより複雑であり、計算されたものの実際的意義は単相システムのそれを超える。とりわけ、単相システムのための上記のVA(又はVAh)を計算する2つの方法は、多相システムに適用される場合、純粋な正弦波信号の条件下でさえも、必ずしも同じ数値を算出しない。
1つの方法では、多相システムのそれぞれに対する個々の相電圧及び相電流のRMS値からVAは計算され、異なる相に対するVA値が合計される。すなわち、各相のVAは、VA=VRMS*IRMSを用いて決定され、各相の個々のVAを単純に加えることにより合計のVAが計算される。このようなVAを計算する方法は、時折「RMS VA(VARMS)」又は「演算VA(arithmetic VA)」と呼ばれる。演算VAは、電気システムの、負荷側ではなく、電源側又は供給施設側に関して最も正確であるように識別される。
他の方法では、VAはワット及びVARを用いて計算される。この方法では、3相すべてに対してワットの合計量が決定され、3相すべてに対してVARの量が決定される。合計のVAは、式
Figure 0006246323
を用いて計算される。ここでWatt及びVARは、全負荷ワット及びVARをそれぞれ表す。このVAを計算する方法は、時折「ベクトルVA(VAv)」と呼ばれる。ベクトルVAは、電気システムの負荷側により正確であると考えられている。
多くの種類の電気設備に対する、演算又は電源VAの計算、及びベクトル又は負荷VAの計算に関するさらなる詳細は、米国特許第7,747,400号で提供され、ここで参照することによりその全体が含まれる。米国特許第7,747,400号では、専門家により選ばれうる様々な計算方法を含むメータが開示される。
米国特許第7,747,400号で開示されるメータは、多くの有用な計量されたVA値を提供する一方、4線式デルタ電気設備(four-wire delta electrical services)に対する電源又は演算VA計算は提供しない。したがって、4線式デルタ電気設備で、特にVAを計算することができるメータが必要である。他の知られた方法は、特に不平衡負荷に対して不正確である。
電源でVAを正確に予測又は表現するVAを測定する方法が特に必要であり、これにより変圧器及び他の設備のサイジングのためのより良い情報を提供することができる。
本発明の第1の態様は、メータ内で普通に測定可能及び利用可能な値に基づいて、4線式設備での電力量計内で適切なVA計算を実行することができるメータである。
本発明の少なくとも1つの実施形態は、A/Dコンバータ及び処理回路を含む装置である。A/Dコンバータは、多相電気システムで電圧及び電流波形のデジタルサンプルを生成するように構成される。処理回路は、A/Dコンバータからデジタルサンプルを受け取るように動作可能に結合する。処理回路は、同時発生の相電流及び電圧サンプル、IA、IB、IC及び/又はIN並びにVA、VB、VC、を取得するように構成される。処理回路は、電流サンプルIA、IB、IC及びINのうちの3つに基づいて少なくともICBサンプル値を決定し、少なくとも部分的にICBに基づいてVA値を決定するようにさらに構成される。処理回路は、ディスプレイ、通信回路、メモリ、及び課金計算ユニット(billing calculation unit)で構成されるグループの1つへ、VA計算を表す情報を提供するようにさらに構成される。
他の実施形態では、処理回路は、式
Figure 0006246323
に基づいてICBサンプル値を生成するようにさらに構成される。さらに他の実施形態では、処理回路は、複数のICBサンプル値を生成し、当該複数のICBサンプル値の絶対値を生成するようにさらに構成される。
他の実施形態では、処理回路は、C相(Phase C)からB相への電圧の大きさをさらに用いてVA値を決定するようにさらに構成され、複数のVCBサンプル値を生成することにより、及び当該複数のVCBサンプル値を用いてVCBの絶対値を生成することにより電圧の大きさを取得するように構成される。ここで各VCBサンプル値は、C相サンプルと同時発生のB相サンプルとの差分を含む。
さらなる他の実施形態では、その後処理回路は、生成された電源側のC相からB相への電流の絶対値及びC相からB相への電圧の大きさの積に少なくとも部分的に基づいてVA値を決定する。
他の実施形態では、処理回路は、式
Figure 0006246323
に基づいてICAサンプル値を生成するようにさらに構成される。さらに他の実施形態では、処理回路は、複数のICAサンプル値を生成し、当該複数のICAサンプル値の絶対値を生成するようにさらに構成される。
他の実施形態では、処理回路は、各VCAサンプル値はC相サンプルと同時発生のA相サンプルとの間の差を含む複数のVCAサンプル値を生成することにより、かつ当該複数のVCAサンプル値を用いてVCAの絶対値を生成することにより、C相からA相への電圧の大きさを決定するようにさらに構成される。
さらなる他の実施形態では、その後処理回路は、生成された電源側のC相からA相への電流の絶対値及びC相からA相への電圧の大きさの積に少なくとも部分的に基づいてVA値を決定する。
他の実施形態では、処理回路は、式
Figure 0006246323
に基づいてIBNサンプル値を生成するようにさらに構成される。さらに他の実施形態では、処理回路は、複数のIBNサンプル値を生成し、当該複数のIBNサンプル値の絶対値を生成するようにさらに構成される。
さらなる他の実施形態では、その後処理回路は、生成された電源側のB相から中性点(ニュートラル)への電流の絶対値及びB相の電圧の大きさの積に少なくとも部分的に基づいてVA値を決定する。
他の実施形態では、処理回路は、式
Figure 0006246323
に基づいてIANサンプル値を生成するようにさらに構成される。さらに他の実施形態では、処理回路は、複数のIANサンプル値を生成し、当該複数のIANサンプル値の絶対値を生成するようにさらに構成される。
さらなる他の実施形態では、その後処理回路は、生成された電源側のA相から中性点への電流の絶対値及びA相の電圧の大きさの積に少なくとも部分的に基づいてVA値を決定する。
ある実施形態では、処理回路は、式
Figure 0006246323
に基づいて、VA値を生成するようにさらに構成される。ここで、
Figure 0006246323
は、C相からB相への電圧のベクトル値であり、
Figure 0006246323
は、電源でのC相からB相への電流を表すベクトル値であり、
Figure 0006246323
は、C相からA相への電圧のベクトル値であり、
Figure 0006246323
は、電源でのC相からA相への電流を表すベクトル値であり、
Figure 0006246323
は、B相から中性点への電圧のベクトル値であり、
Figure 0006246323
は、電源でのB相から中性点への電流を表すベクトル値であり、
Figure 0006246323
は、A相から中性点への電圧のベクトル値であり、及び、
Figure 0006246323
は、電源でのA相から中性点への電流を表すベクトル値である。
上記の特徴と利点は、他の特徴や利点と同様に、以下の詳細な説明及び添付図面を参照することにより、当業者にとってより容易に明らかになるだろう。
図1は、本発明の1つ又は複数の実施形態で使用することができる典型的なメータを示す。 図2は、本発明の実施形態で用いることができる測定装置(arrangement)を示す。 図3Aは、本発明の少なくとも1つの実施形態に従ったVAを計算する装置の処理回路の動作(オペレーション)のフローダイアグラムを示す。 図3Bは、本発明の少なくとも1つの実施形態に従ったVAを計算する装置の処理回路の動作のフローダイアグラムを示す。 図3Cは、本発明の少なくとも1つの実施形態に従ったVAを計算する装置の処理回路の動作のフローダイアグラムを示す。
図1は、本発明に従った装置が実施される多相電力量計10の典型的な実施形態を示す。具体的に図1を参照すると、メータ10は、計数回路(scaling circuit)110、アナログ・デジタル変換(ADC)回路114、処理回路116、通信回路118、オプショナルのディスプレイ120、及びデータ記憶装置112を含む、エネルギー消費を測定する装置である。列挙された構成要素のすべては、好ましくは、複数の既知の形態を取ることができるメータハウジング113によりサポートされる。通信回路118は、他のデバイスのようにメータハウジング113の内部に配置することができるか、又はメータハウジング113の外側に取り付けることができる。
本明細書に記載される実施形態では、計数回路110及びADC回路114は、4線式デルタ電気システムの3相A、B、Cのそれぞれに対して線間電圧波形VA、VB、VCを表すデジタル信号、及び4線式デルタ電気システムの4つの線電流波形IA、IB、IC、INのうちの少なくとも3つを表す他のデジタル信号を生成するように配置される。しかしながら以下で説明するように、メータ10は、他の種類の電気設備と同様に、3線式デルタ電気設備に対して容易に構成することができる。デジタル信号は、典型的に、中性点又は他相に対する1つの相の瞬間電圧又は電流測定値を表すデジタルサンプルのシーケンスである。
処理回路116は、デジタル信号に基づいて1つ又は複数のエネルギー消費値を計算するように構成される。当該エネルギー消費値は、通信回路118を使用してリモートデバイスへ通信することができるか、ディスプレイ120を使用して表示することができるか、データ記憶装置112内に記憶することができるか、又は好ましくは前述したうちのいくつかの組み合わせの処理をすることができる。本明細書に記載した実施形態によれば、処理回路116は、本明細書に記載したVA計算のいずれか又はすべてをさらに実行することができる。
図1のメータ10のさらに詳細な説明では、計数回路110は、図示されていない電流及び電圧センサを適切に含むことができる。電圧センサは、例えば電圧分割器を含むことができ、電力線12の相に存在する電圧のスケールダウンバージョン(scaled down version)を生成する。電流センサは、電流変換器、分流器、埋め込みコイルデバイス等を適切に含むことができ、電力線12の相に存在する電流のスケールダウンバージョンである電圧又は電流信号を生成する。当分野においては様々な電圧及び電流センサが知られている。
ADC回路114は、倍率付き測定信号をデジタル電圧及び電流測定信号へ変換する1つ又は複数のアナログ・デジタルコンバータを含む。デジタル電圧及び電流波形信号を生成可能な多くの回路は、当分野において周知である。そのような機能を有するアナログ・デジタル変換回路の適切な例示は、米国特許第6,374,188号、米国特許第6,564,159号、米国特許第6,121,158号及び米国特許第5,933,004号に記載され、これらのすべては参照することにより本明細書に含まれる。さらにADC回路114は、以下に記載するように、容易に集積計測チップパッケージの一部であることができる。
処理回路116は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、離散デジタル回路、及び/又はこれらの組み合わせのような1つ若しくは複数の処理デバイスを用いるデバイスである。上述のように処理回路116は、デジタル信号に基づいてエネルギー消費データを生成することができる。1つの例示では、処理回路116は、同時発生の電圧及び電流サンプルの積の蓄積に基づいてワットアワー情報を生成する。例えば、特定の相に対する真のワットアワーは、電流波形及び電圧波形のベクトル積として計算することができる。このベクトル積は、サンプル電圧(Vn)及びサンプル電流(In)を用いて、式
Figure 0006246323
により実行することができる。ここで、Whrsは、開始時間n0からnに対応する時間までの時間に蓄積されたエネルギー値(例えばワットアワー)である。
加えて、処理回路116は、好ましくは、1つ又は複数の本明細書に記載される方法を用いてVA及び/又はVAhを計算する。したがって、処理回路116は、VA、VAh、ワットアワー、VAR−hrs、力率、二乗平均平方根電圧及び/若しくは電流、又は前記のもののいずれかの組み合わせを生成することができる。デジタル電圧及びデジタル電流測定信号からエネルギー消費データを生成することができる様々な処理回路は、当分野において周知である。そのような回路の適切な例示は、米国特許第6,374,188号、米国特許第6,564,159号、米国特許第6,121,158号及び米国特許第5,933,004号に記載される。しかしながら1つの好ましい実施形態では、処理回路は、(Maximから入手可能な)Teridian 71M6533測定チップのような計測集積回路チップの処理要素である(又は含む)。このような実施形態では、ADC回路114及び処理回路116は2つとも、同じ半導体パッケージ内に配置される。
より具体的には、1つの実施形態での処理回路116は、コンフィギュレーションデータは電源VA計算が選択されることを識別する場合、第1のVA計算を生成するように構成される(すなわち、プログラム及び/又は配置される)。第1のVA計算は、対応する第2のVA計算の決定よりも正確に電源VAを表すVA量の決定を提供する。処理回路116はまた、コンフィギュレーションデータは負荷VAが選択されることを識別する場合、第2のVA計算を生成するように構成される。第2のVA計算は、対応する第1のVA計算の決定よりも正確に負荷VAを表すVA量の決定を提供する。電源VA又は負荷VAが計算されるかどうかを識別するコンフィギュレーションデータは、データ記憶装置112若しくは他のメモリ内に適切に記憶することができ、又はユーザ入力若しくは通信入力を受け取るバッファ若しくはレジスタ内だけに記憶することができる。処理回路116は、ディスプレイ120、通信回路118、及び通信回路116内又はその他の場所にある課金計算ユニットから構成されるグループの1つへVA計算を提供することができる。
そのため、処理回路116は、ユーザに「電源VA(source VA)」若しくは「負荷VA(load VA)」を選択するようにプロンプトするか、又は、電源の見通しから若しくは負荷の見通しからVAが計算される他の表示を選択するようにプロンプトするように構成される。このプロンプティングは、ディスプレイ120及び通信回路118を用いて対話型ディスプレイを介して、又はその他の方法により、生ずることができる。例えば、メータ10は、コンフィギュレーション情報(例えば取得すべき計測タイプ、ディスプレイ特性及び/又はキャリブレーション情報)がメモリ(例えばデータ記憶装置112)にプログラムされる、当分野で知られているがここでは図示されていない、コンフィギュレーションファシリティ内に構成することができる。本発明のある実施例に従って、コンフィギュレーション操作は、「電源VA」又は「負荷VA」の選択をさらに含むことがある。そのため、メータディスプレイ120(又は図示されていない外部コンフィギュレーションデバイスディスプレイ)は、VA計算が「電源VA」を表すものであるべきかどうか、又はVA計算が「負荷VA」を表すものであるべきかどうかの選択をユーザに与えることがある。その後ユーザは、電源VA又は負荷VAが望ましいかどうかに基づいた選択を用いてメータをプログラムすることがある。
その後にメータ10が使用のために設置されるとき、メータ10は、記憶されたユーザ選択のコンフィギュレーション情報に基づいてVA決定(VA determination)を実行する。ユーザが電源VAを選択した場合、処理回路116はその計測動作を自動的に構成し、演算VA計算を実行する。しかしながらユーザが負荷VAを選択した場合、処理回路116はその計測動作を自動的に構成し、ベクトルVA計算を実行する。
処理回路116はさらに、データ記憶装置112内に複数のエネルギー消費値を記憶することができる。いくつかの実施形態では、処理回路116は、1日、1週間、若しくは1月の異なる時期に、又は季節ごとに、エネルギー使用の分析を可能にするため、それぞれの複数の時期のエネルギー消費値を記憶することができる。時期でインデックスされた消費の記憶は、しばしば産業においては「負荷プロファイリング(load profiling)」と呼ばれる。データ記憶装置112は、適切に、ランダムアクセスメモリ、EEPROM、他のメモリ又はいくつかのタイプのメモリの組み合わせであることができる。さらに他の実施形態では、データ記憶装置112は、循環バッファ、FIFOデバイス又は受け取る順番でデータを記憶する他のメモリを含むことができる。他の知られた方法を使用することもできる。少なくともある実施形態では、データ記憶装置112は、処理回路116を収容する統合型パッケージ内に配置されたメモリを含む。データ記憶装置112は、図3A‐3Cの処理回路の動作を含む本明細書で記載される処理回路116の動作を実行する処理回路116により実行されるソフトウェアプログラムもまた含む。
通信回路118は、ある実施形態では計測ユニット12と1つ又は複数のリモートデバイスとの間でデータを伝達するように構成されるデバイスである。図1に示すようなシステムでは、通信回路118は、ユーティリティサービスプロバイダのデータ収集システムと直接的に又は間接的に通信できる場合がある。いくつかのこのようなシステムは知られている。その後ユーティリティサービスプロバイダは、収集されたデータを使用し、当分野において知られている課金情報及び/又はデータ予測情報を生成する。そのため、通信回路118は、ラジオ、電話モデム、電源線キャリアモデム、又は需給計器での使用のために構成された他の既知の通信デバイスを適切に含むことができる。100MHzから1GHzの範囲で動作するラジオ送受信機を使用することができる。しかしながら他のデバイスは、kHz又は低いMHzの範囲で動作することができる。これらに加えて、又はこれらの代わりとして、通信回路118は、リードスイッチのような局所結合素子、ポータブルコンピューティングデバイス又は他のデバイスと通信するように構成される。通信回路118は、この目的のために、図示されていない光学又は電子データポートを含むことができる。
メータディスプレイ120は、オプショナルであり、液晶ディスプレイのようなデジタルディスプレイとすることができる。ディスプレイの正確な性質は本発明の実施に特に重要ではないことは理解されたい。それにもかかわらず、少なくともあるディスプレイの機能を含むことは利点である。さらに、LCDディスプレイは、電力量計で使用するのに特に有利な一連のクオリティーを有することが分かっている。
上述したように、ある実施形態において処理回路116は、電源VA値又は負荷VA値のうちの選択された1つを生成するように構成される。この値は、課金目的で、計画目的で、及び/又は他の分析目的で使用することができる。VA値は、ワットアワー若しくはワットのような他の値と混ぜ合わせることができ、又は無効電力のような他の値とも混ぜ合わせることができる。
同じく上述したように、電源VAが実行される場合、その後処理回路116は演算VA計算を実行する。負荷VAが実行される場合、その後処理回路116はベクトルVA計算を実行する。上述したように、米国特許第7,747,400号と同様に、ベクトルVAは演算VAと比較して根本的に異なる計算であり、時々異なる結果を算出する。概して、処理回路116は、米国特許第7,747,400号で議論されるように、単相、4線式Y字状回路、及び3線式デルタシステムに対してベクトル又は演算VAを決定するように構成することができる。その上処理回路116は、さらに上述したように、及び先行技術で知られているように、ベクトルVA又は負荷VAを決定することができる。VA値は、時間にわたって適切に蓄積され、知られているようなVAhを提供することができる。
しかしながら、先行技術と対照的に、本発明の少なくともいくつかの実施形態は、以下で述べるように、図2及び図3A‐3Cに関連して電源VA(すなわち、及び/又はVah)を決定する。
図2は、4線式デルタ電気設備において電源200と負荷201の間に結合されたメータ10の概略表示を示す。4線式デルタ電源200は、当分野において知られているようなデルタ電源(変圧器)を含む。電源200は、A相線(phase A line)212、B相線214、C相線216及びA相線212とB相線214の間に定められた中性線(neutral line)218を介して、3相デルタ結線電気設備を負荷201へ提供するように動作可能に結合される。当分野で知られているように、メータ10は一般的に電源200から負荷201へ送り届けられるエネルギー(及び関連した値)を計測する。負荷201は、需要家負荷の要素を含み、抵抗性負荷、誘導性負荷及び/又は容量性負荷を含むことができる。負荷201は平衡又は不平衡であることができる、すなわち異なる負荷は、A相からB相へ、B相からC相へ、C相からA相へ接続することができ、並びに/又は追加的な負荷は、A相から中性点へ、B相から中性点及び/若しくはC相から中性点へ接続することができる。
概して、メータ10は、電圧測定値VA、VB、VC並びに電流測定値IA、IB、IC及び/又はINを取得するために、動作可能に接続される。さらに具体的には、スケーリングユニット110は、測定値信号VA、VB、VC、IA、IB、IC及びINを生成し、これらの信号をADC回路114へ提供するように動作可能に結合される。本明細書に記載されるいくつかの実施形態では、4つの電流値IA、IB、IC及びINのうち3つだけがデジタル化されて記憶される必要がある。典型的にはINはデジタル化されない。
信号VAは、A相線212から中性点218までの電圧のスケールドバージョン(scaled version)を表す。信号VBは、B相線214から中性点218までの電圧のスケールドバージョンを表し、信号VCは、C相線216から中性点218までの電圧のスケールドバージョンを表す。信号IAは、A相線212上の電流のスケールドバージョンを表し、信号IBは、B相線214上の電流のスケールドバージョンを表し、信号ICは、C相線216上の電流のスケールドバージョンを表す。信号INは、中性線218上の電流のスケールドバージョンを表す。
同様にADC回路114は、それぞれの波形VA、VB、VC、IA、IB、IC及びINをサンプリングし、対応するデジタルサンプルストリームVA(s)、VB(s)、VC(s)、IA(s)、IB(s)、IC(s)及びIN(s)を生成する。値sはサンプルインデックスを表し、時間増分に直接的に対応する。サンプル集合体が対応するアナログ波形の正確なサンプリングされた表示をもたらすように、サンプルレートs/secは、典型的にAC波形の周期周波数の何倍もの周波数である。上記のスケーリングユニット110及びADC回路114の動作は従来のものである。
その後処理回路116は、各相の電圧ベクトルと各相の電流ベクトルを掛けあわせ、得られた積を蓄積することにより、負荷ワットアワー(watt−hrs)を計算する。サンプリングを使用して、処理回路116は次の計算を適切に実行することができる。
Figure 0006246323
ここでVx(s)はメータ10において相xで時間sにサンプリングされた電圧であり、Ix(s)はメータ10において相xで時間sにサンプリングされた電流である。上記の式で、Watt−hrは実際にwatt−hrsを単位とするエネルギー測定値である。
処理回路116は、知られているように、位相90°遅れた電流測定値を用いた以下の式を用いてベクトル(又は負荷)VARを適切に計算することができる。
Figure 0006246323
これらの2つの値Watt‐hrとVARを用いて、ベクトルvector_VAは
Figure 0006246323
のように計算することができる。
一方、処理回路116は以下の式を用いて電源VA又は演算VAを計算する。
Figure 0006246323
ここで、
Figure 0006246323
は、C相からB相への電圧のベクトル値であり、
Figure 0006246323
は、電源200でのC相からB相への電流を表すベクトル値であり、
Figure 0006246323
は、C相からA相への電圧のベクトル値であり、
Figure 0006246323
は、電源200でのC相からA相への電流を表すベクトル値であり、
Figure 0006246323
は、B相から中性点への電圧のベクトル値であり、
Figure 0006246323
は、電源200でのB相から中性点への電流を表すベクトル値であり、
Figure 0006246323
は、A相から中性点への電圧のベクトル値であり、
Figure 0006246323
は、電源200でのA相から中性点への電流を表すベクトル値である。
電圧ベクトル
Figure 0006246323
は、ADC回路114から受け取られるデジタル測定値信号VA(s)、VB(s)及びVC(s)に基づいて任意の適切な方法で容易に決定することができる。電流ベクトル
Figure 0006246323
は以下に記載するように決定される。
Figure 0006246323
この場合、電源又は演算SVAは負荷又はベクトルvector_VAと同じでないことが分かる。SVAを決定するためのベクトル方程式は、電源200の各枝部分(leg)の抵抗は比較的同じであるという仮定に基づいている。上記のような電源VA又はSVAの計算は中性点電流測定値を必要としないことをさらに理解されたい。
電流測定値INが容易に入手可能である場合、上記で参照された式の代替バージョンを使用することができることを理解されたい。実際に、負荷201(又はいずれかの場所)で電流IA、IB、IC及びINのうちのいずれか3つに対してベクトル値が入手可能である限り、電源でのベクトル電流
Figure 0006246323
を表す値を生成することができる。特に電流ベクトル
Figure 0006246323
は、以下のベクトル方程式を実施して代替的に決定することができる。
Figure 0006246323
他の代替方法として、IA、IC及びINのみを使用して、同様に電流ベクトル
Figure 0006246323
を決定することができる。
Figure 0006246323
さらに他の代替方法として、IB、IC及びINのみを使用して、同様に電流ベクトル
Figure 0006246323
を決定することができる。
Figure 0006246323
さらに他の代替方法として、IA、IB及びINのみを使用して、同様に電流ベクトル
Figure 0006246323
を決定することができる。
Figure 0006246323
式(14)は、上記の様々なベクトル値の絶対値を用いることを理解されたい。実際に処理回路116は、以下のステップを用いて、式(14)で使用されるようなベクトル値
Figure 0006246323
の絶対値を生成する。そのステップは、IA、IB、IC及びINのうち関連する3つの又は4つの同時発生のサンプルを取得するステップと、式(15)から式(34)のうち関連する4つの式に従って同時発生のサンプルを追加するステップと、合計を2乗するステップと、上記を繰り返すとともにいくつかのサンプル時間にわたって2乗された合計値を蓄積するステップと、平方根を取得するステップと、である。
例えば図3A−3Cは、電源電流の電流値
Figure 0006246323
の絶対値を生成するための式(15)−(18)の値を用いて、式(14)に従ってSVAを決定することを含むメータ10の処理回路116の典型的な一組の動作(オペレーション)を示す。図3A−3Cの動作は、容易に修正され、式(14)の解答を得るのに式(19)−(34)のいずれかの式を実行することができることを理解されたい。図3A−3Cの動作は、少なくとも明細書においては、他の計測値を生成するサンプルの処理をさらに示す。上述したように、処理回路116は、好ましくは、VA計算と同様にwatt−hr、VAR−hr、RMS電圧、RMS電流のような複数の計測値を生成する。
図3Aを参照すると、ステップ302において、処理回路116はサンプル時間sで同時発生のサンプルVA(s)、VB(s)、VC(s)、IA(s)、IB(s)、及びIC(s)を取得する。そのため処理回路116は、ADC回路114からVA(s)、VB(s)、VC(s)、IA(s)、IB(s)、及びIC(s)のサンプルを取得する。その後処理回路116はステップ304へ進む。ステップ304において、処理回路116は、式(15)−(18)に基づいてサンプル時間sでの電源電流サンプルICB(s)、ICA(s)、IBN(s)及びIAN(s)を生成する。具体的には、処理回路116は以下の計算を実行する。
Figure 0006246323
ステップ306において、処理回路116は以下の式を用いてVCB及びVCAの同時発生のサンプルをさらに生成する。
Figure 0006246323
その後処理回路116はステップ308へ進む。ステップ308において、処理回路116は、VB(s)及びVA(s)と同様にステップ304及び306において生成された値のそれぞれを2乗し、得られた2乗された値を、対応する値の継続中の累算値、ICBT、ICAT、IBNT、IANT、VCBT、VCAT、VBT、VAT、へ加える。すなわち、処理回路は以下の演算を実行する。
Figure 0006246323
その後ステップ310において、処理回路116は、ワット、ワットアワー、RMS電流、RMS電圧等を表す値のような他のエネルギー消費値を生成する(すなわち更新する)目的でさらに計算を行う。VA(s)、VB(s)、VC(s)、IA(s)、IB(s)、IC(s)の継続中のサンプルストリームに基づくそのような値の計算は当分野において知られており、異なる形態をとることができる。処理回路116は、さらに上述したように負荷VA又はベクトルVAも計算することができる。
その後ステップ312において、処理回路116はカウンタxをインクリメントする。カウンタxは、以下で述べるように、次のSVA計算を実際に実行するかどうかを決定するのに使用される。とりわけ、SVA値を計算する前に、AC波形の多重サイクルからサンプルを受け取るのに有効である。ステップ312の後、処理回路116はステップ314へ進む。
ステップ314において、処理回路116は、xがサンプル閾値(sample threshold)spよりも大きいかどうかを判断する。大きくない場合、処理回路116はステップ302へ戻り、次のサンプルセット、VA(s)、VB(s)、VC(s)、IA(s)、IB(s)、IC(s)を待つが、ここでのsはADC114の次のサンプル期間のためにインクリメントされたものである。この実施形態において、spの値は504であり、かつサンプリングレート(s/sec)は2520であり、これは200msの測定期間を生じさせる。
しかしながら、処理回路116は、xがサンプル閾値spよりも大きいと判断する場合、処理回路116はステップ316へ進み、電源VA計算を開始する。具体的には、ステップ316において、処理回路116は以下のベクトル絶対値を生成する。
Figure 0006246323
ステップ316の後、処理回路116はステップ318へ進む。
ステップ318において、処理回路116はカウンタxを0へリセットし、ICBT、ICAT、IBNT、IANT、VCBT、VCAT、VBT、VATも0へリセットする。その後処理回路116はステップ320へ進む。ステップ320において、処理回路116はステップ316で生成された値に基づいて式(14)の計算を実行する。すなわち処理回路116は以下のようにSVAを生成する。
Figure 0006246323
その後、ステップ322において、処理回路116は決定されたSVA値を記憶するか、表示するか、又はさもなければ伝達する。具体的には処理回路116は、データ記憶装置112内にSVA値を適切に記憶、ディスプレイ120を用いてSVA値を適切に表示、及び/又は通信回路118を用いて図示されていないユーティリティコンピュータのようなリモートデバイスへSVA値を適切に伝達することができる。
処理回路116は、さらなる計算のために記憶されたSVAを使用することができる。例えば、処理回路116は、5又は10のこのようなSVA値のような、いくらかの連続するSVA値を平均することによりSVA値をさらにフィルタすることができる。ある実施形態では、表示又は伝達されるのは当該平均SVA値である。
処理回路116は、電源VA−hr値を生成するために、対応する期間を乗じて、時間にわたって計算された記憶されたSVA値を蓄積することもできる。処理回路116は、使用時間計測機能と関連して複数の期間のそれぞれについてのSVA値をメモリ116内に記憶することもできる。このような場合、処理回路116は、各日の一連の期間のうちの各期間に対して、平均SVA(VA)又は蓄積SVA(VAh)を記憶する。
いずれの場合も、ステップ322において、処理回路116はステップ302へ戻り、適当に続行される。
上記の実施形態は、3線式デルタ電気設備に対して電源VAを計算するのに容易に適用できることを理解されたい。3線式デルタ設備は、別個の中性線が提供されないことを除き、4線式デルタ設備と同様である。その代わり、B相線214が中性線として使用される。
3線式デルタに対して上記の計算を適用するために、処理回路116は上記の式(14)及び上記のあらゆる一連の式を使用することができ、IBは−IA−IC(例えばIB(s)=−IA(s)−IC(s))にセットされ、IN=0にセットされる。3線式デルタシステムにおいて電源VAを計算する適切な方法は米国特許第7,747,400号に開示されているが、本明細書に記載される実施形態は、3線式デルタ及び4線式デルタシステムの両方に対して使用される同じ一般的な一連の式を考慮するものであり、2つの余分な(及び単純な)演算が加えられるだけである。結果として、メータ10は、効果的に一連の式を用いて両方のシステムに容易に適用することができる。
メータ10の処理回路116は、負荷VA及びあらゆる他のエネルギーの消費に関連する値を、ディスプレイ120又は外部デバイスへ伝達するための通信回路118へ提供することもできることを理解されたい。ある場合には、処理回路116は、VA情報を課金計算ユニットへ提供し(例えば処理回路自体により実行される課金の式など)、その結果例えば従来の方法で課金計算をすることができる。
上記の実施形態は単に例示的なものであり、当業者であれば、本発明の基本的な思想を包含し、その精神及び範囲内に入る修正形態や実装品を容易に想到することができることを理解されたい。
10 メータ
12 電源線
110 計数回路(スケーリングユニット)
112 データ記憶装置
113 メータハウジング
114 ADC回路
116 処理回路
118 通信回路
120 ディスプレイ
200 電源
201 負荷
212 A相線
214 B相線
216 C相線
218 中性線

Claims (16)

  1. 電源と負荷の間に接続されたメータ内の装置であって、
    (a)多相電気システムにおいて電圧及び電流波形のデジタルサンプルを生成するように構成されたA/Dコンバータと、
    (b)前記A/Dコンバータから前記デジタルサンプルを受け取るように動作可能に結合された処理回路と、を備え、
    前記処理回路は
    i)IAはA相の電流測定信号であり、IBはB相の電流測定信号であり、ICはC相の電流測定信号であり、INは中性点接続部の電流測定信号であり、VAはA相から中性点への電圧測定信号であり、VBはB相から中性点への電圧測定信号であり、及びVCはC相から中性点への電圧測定信号である場合に、VA、VB、VC、並びにIA、IB、IC及びINのうちの少なくとも3つ、の同時発生のサンプルを取得し、
    ii)IA、IB、IC及びINのうちの少なくとも3つの同時発生のサンプルに基づいてICBサンプル値を決定し、
    iii)IA、IB、IC及びINのうちの少なくとも3つの同時発生のサンプルに基づいてICAサンプル値を決定し、
    iv)IA、IB、IC及びINのうちの少なくとも3つの同時発生のサンプルに基づいてIBNサンプル値を決定し、
    v)IA、IB、IC及びINのうちの少なくとも3つの同時発生のサンプルに基づいてIANサンプル値を決定し、
    vi)ICB、ICA、IBN、及びIANに少なくとも部分的に基づいてVA値を決定し、並びに、
    vii)ディスプレイ、通信回路、メモリ、及び課金計算ユニットで構成されるグループの1つへVA計算を表す情報を提供するように構成される、装置。
  2. 前記処理回路は、
    Figure 0006246323
    に基づいてICBサンプル値を生成し、
    Figure 0006246323
    に基づいてICAサンプル値を生成し、
    Figure 0006246323
    に基づいてIBNサンプル値を生成し、及び、
    Figure 0006246323
    に基づいてIANサンプル値を生成するようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
  3. 前記処理回路は、
    a)複数のそれぞれのICB、ICA、IBN、及びIANサンプル値を生成し、並びに、
    b)前記複数のICB、ICA、IBN、及びIANサンプル値のそれぞれに対して絶対値を生成するようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
  4. 前記処理回路は、ICBの絶対値、ICAの絶対値、IBNの絶対値、及びIANの絶対値に少なくとも部分的にさらに基づいて前記VA値を決定するようにさらに構成される、請求項3に記載の装置。
  5. 前記処理回路は、C相からB相への電圧差の大きさ及びC相からA相への電圧差の大きさに部分的にさらに基づいて前記VA値を決定するようにさらに構成される、請求項4に記載の装置。
  6. 前記処理回路は、
    a)それぞれのVCBサンプル値がC相サンプルと同時発生のB相サンプルとの間の差を含む複数のVCBサンプル値を生成し、
    b)前記複数のVCBサンプル値を用いてVCBの絶対値を生成し、
    c)それぞれのVCAサンプル値がC相サンプルと同時発生のA相サンプルとの間の差を含む複数のVCAサンプル値を生成し、及び、
    d)前記複数のVCAサンプル値を用いてVCAの絶対値を生成することにより、
    C相からB相への電圧の大きさを決定し、かつC相からA相への電圧の大きさを決定するようにさらに構成される、請求項5に記載の装置。
  7. 前記処理回路は、式
    Figure 0006246323
    に基づいて、前記VA値を生成するようにさらに構成され、ここで、
    Figure 0006246323
    は、VCBの絶対値であり、
    Figure 0006246323
    は、ICBの絶対値であり、
    Figure 0006246323
    は、VCAの絶対値であり、
    Figure 0006246323
    は、ICAの絶対値であり、
    Figure 0006246323
    は、B相から中性点への電圧の大きさであり、
    Figure 0006246323
    は、IBNの絶対値であり、
    Figure 0006246323
    は、A相から中性点への電圧の大きさであり、
    Figure 0006246323
    は、A相から中性点への電流を表すベクトル値である、請求項5に記載の装置。
  8. 前記装置は、ディスプレイをさらに備え、
    前記ディスプレイは、前記VA計算を表す情報を表示するように構成される、請求項1に記載の装置。
  9. 電源と負荷の間に接続されたメータ内の装置であって、
    (a)多相電気システムにおいて電圧及び電流波形のデジタルサンプルを生成するように構成されたA/Dコンバータと、
    (b)前記A/Dコンバータから前記デジタルサンプルを受け取るように動作可能に結合された処理回路と、を備え、
    前記処理回路は
    i)IAはA相の電流測定信号であり、IBはB相の電流測定信号であり、ICはC相の電流測定信号であり、INは中性点接続部の電流測定信号であり、VAはA相から中性点への電圧測定信号であり、VBはB相から中性点への電圧測定信号であり、及びVCはC相から中性点への電圧測定信号である場合に、VA、VB、VC、並びにIA、IB、IC及びINのうちの少なくとも3つ、のサンプルを取得し、
    ii)前記取得されたサンプルに基づいて、C相からB相への電圧の絶対値
    Figure 0006246323

    C相からB相への電源電流の絶対値
    Figure 0006246323

    C相からA相への電圧の絶対値
    Figure 0006246323

    C相からA相への電源電流の絶対値
    Figure 0006246323

    B相から中性点への電圧の絶対値
    Figure 0006246323

    B相から中性点への電源電流の絶対値
    Figure 0006246323

    A相から中性点への電圧の絶対値
    Figure 0006246323

    A相から中性点への電源電流の絶対値
    Figure 0006246323

    を決定し、
    iii)式
    Figure 0006246323
    に基づいて前記VA値を生成し、並びに、
    iv)ディスプレイ、通信回路、メモリ、及び課金計算ユニットで構成されるグループの1つへVA計算を表す情報を提供するように構成される、装置。
  10. 前記処理回路は、IA、IB、IC及びINのうちの少なくとも3つのサンプルに基づいて、
    Figure 0006246323
    の値を決定するようにさらに構成される、請求項9に記載の装置。
  11. 前記処理回路は、IA、IB、IC及びINのうちの少なくとも3つのサンプルに基づいて、
    Figure 0006246323
    の値を決定するようにさらに構成される、請求項10に記載の装置。
  12. 前記処理回路は、IA、IB、IC及びINのうちの少なくとも3つのサンプルに基づいて、
    Figure 0006246323
    の値を決定するようにさらに構成される、請求項9に記載の装置。
  13. 前記処理回路は、IA、IB、IC及びINのうちの少なくとも3つのサンプルに基づいて、
    Figure 0006246323
    の値を決定するようにさらに構成される、請求項12に記載の装置。
  14. 電源と負荷の間に接続されたメータ内の装置であって、
    (a)多相電気システムにおいて電圧及び電流波形のデジタルサンプルを生成するように構成されたA/Dコンバータと、
    (b)前記A/Dコンバータから前記デジタルサンプルを受け取るように動作可能に結合された処理回路と、を備え、
    前記処理回路は
    i)IAはA相の電流測定信号であり、IBはB相の電流測定信号であり、ICはC相の電流測定信号であり、INは中性点接続部の電流測定信号であり、VAはA相から中性点への電圧測定信号であり、VBはB相から中性点への電圧測定信号であり、及びVCはC相から中性点への電圧測定信号である場合に、VA、VB、VC、並びにIA、IB、IC及びINのうちの少なくとも3つ、の同時発生のサンプルを取得し、
    ii)IA、IB、IC及びINのうちの少なくとも3つの同時発生のサンプルに基づいてICBサンプル値を決定し、
    iii)ICBに少なくとも部分的に基づいてVA値を決定し、並びに、
    iv)ディスプレイ、通信回路、メモリ、及び課金計算ユニットで構成されるグループの1つへVA計算を表す情報を提供するように構成される、装置。
  15. 前記処理回路は、式
    Figure 0006246323
    に基づいてICBサンプル値を生成するようにさらに構成される、請求項14に記載の装置。
  16. 前記処理回路は、
    複数のICBサンプル値を生成し、
    前記複数のICBサンプル値の絶対値を生成し、並びに、
    前記生成された絶対値及びC相からB相への電圧の大きさの積に少なくとも部分的に基づいて前記VA値を決定するようにさらに構成される、請求項15に記載の装置。
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