JP4870969B2 - 印刷装置およびそのカメラ移動方法 - Google Patents

印刷装置およびそのカメラ移動方法 Download PDF

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Description

この発明は、クリームハンダなどのペーストを基板に対して印刷するようにした印刷装置およびそのカメラ移動方法に関する。
従来、印刷ステージにセットした基板にスクリーン印刷用のステンシル(マスク)を重ね合わせて、ステンシル上に供給したクリームハンダなどのペーストをスキージにより拡張させることにより、ステンシルに形成された開口部(パターン孔)を介して基板の所定位置にペーストを印刷(塗布)するようにしたスクリーン印刷装置は周知である。
このようなスクリーン印刷装置には、たとえば特許文献1に示すように基板やステンシルの位置合わせ用マークなどを撮影するカメラが設けられている。このカメラは移動手段によって水平面内におけるカメラ移動可能範囲内を移動自在に構成されており、カメラ移動可能範囲内を適宜移動して、基板やステンシルの撮影を行うようにしている。
特開2003−62971号(請求項1、図5,7)
上記特許文献1に示すような従来のスクリーン印刷装置では通常、カメラが移動可能範囲内を自由に移動できるように、移動可能範囲内にはカメラと干渉するような支柱などの干渉物を配置することを避け、カメラ移動可能範囲の外側に配置していた。このため、装置の大型化を来すという問題があった。
この発明は、上記従来技術の問題を解消し、装置の小型化を図ることができる印刷装置およびそのカメラ移動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は下記の手段を提供する。
[1] 基板にステンシルを介してペーストを塗布するようにした印刷装置であって、
装置内で撮影を行うためのカメラを有するカメラ付き移動部と、
前記カメラ付き移動部を所定の移動可能範囲内で移動させる移動手段と、
前記カメラ付き移動部を前記移動手段によって現在位置から目標位置に移動させる際に、両位置を結ぶ直線上に、印刷装置に設けられた干渉物が存在する場合、その干渉物との干渉を回避するように、干渉物を迂回する迂回経路に沿って前記カメラ付き移動部を移動させる迂回移動手段と、を備えたことを特徴とする印刷装置。
[2] 両位置を結ぶ直線上に干渉物が存在しない場合、その直線上の最短経路に沿って前記カメラ付き移動部を移動させる直進移動手段をさらに備えた前項1に記載の印刷装置。
[3] 前記カメラ付き移動部は、基板を撮影するための基板撮影カメラと、ステンシルを撮影するためのステンシル撮影カメラと、を有する前項1または2に記載の印刷装置。
[4] 基板が配置される印刷ステージに、基板支持用のバックアップピンが設けられ、
前記バックアップピンを前記印刷ステージに対し挿脱するバックアップピン挿脱機構が、前記カメラ付き移動部に設けられる前項1〜3のいずれか1項に記載の印刷装置。
[5] 基板にペーストを塗布するようにした印刷装置において、装置内で撮影を行うためのカメラを有するカメラ付き移動部を移動させる方法であって、
前記カメラ付き移動部を所定の移動可能範囲内において現在位置から目標位置に移動させる際に、両位置間を結ぶ直線上に、印刷装置に設けられた干渉物が存在する場合、その干渉物との干渉を回避するように、干渉物を迂回する迂回経路に沿って前記カメラ付き移動部を移動させるようにしたことを特徴とする印刷装置のカメラ移動方法。
上記発明[1]にかかる印刷装置によると、動作信頼性を確保しつつ、装置の小型化を図ることができる。
上記発明[2]にかかる印刷装置によると、カメラ移動を効率良く行えて、生産性を向上させることができる。
上記発明[3]にかかる印刷装置によると、複数のカメラを一つの移動手段で移動させることができ、移動手段の共用化によって装置の小型化を一層図ることができる。
上記発明[4]にかかる印刷装置によると、バックアップピンの挿脱を自動的に行うことができる上、バックアップピン挿脱機構を、カメラ付き移動部の移動手段によって移動っせることができ、移動手段の共用化によって装置の小型化をより一層図ることができる。
上記発明[5]のカメラ移動方法によると、高い動作信頼性を有する小型の印刷装置を提供できる。
図1は本発明の一実施形態にかかるスクリーン印刷装置の側面図、図2はその装置の正面図、図3はその装置の平面図、図4はその装置における印刷ステージ10の斜視図、図5はその装置のクランプユニット周辺を示す側面図である。これらの図に示すように、このスクリーン印刷装置の基台2上には、印刷ステージ10が設けられ、この印刷ステージ10を挟んで両側にプリント基板Wを印刷ステージ10上に搬入および搬出するための上流側コンベア11および下流側コンベア12がX軸方向(搬送方向)に沿って配置されている。
この印刷装置は、プリント基板Wをクランプするためのクランプユニット3と、印刷ステージ10の上方に設けられるステンシル保持ユニット5およびスキージユニット6とを備え、後述するようにクランプユニット3によりクランプされた基板Wがステンシル保持ユニット5のステンシル51に重装され、その状態で、スキージユニット6のスキージ61によってスクリーン印刷が施されるようにしている。
図1,2に示すように、基台2上には、水平面内においてX軸方向と直交するY軸方向に沿ってレール211が配設されるとともに、このレール211にY軸テーブル21がY軸方向にスライド自在に取り付けられる。さらにY軸テーブル21および基台2間にはボールねじ機構(図示省略)が設けられており、このボールねじ機構が駆動することによってY軸テーブル21が基台2に対しY軸方向に移動するよう構成されている。
Y軸テーブル21の上にはX軸方向に沿ってレール221が配設されるとともに、このレール221にX軸テーブル22がX軸方向にスライド自在に取り付けられる。さらにX軸テーブル22およびY軸テーブル21間にはボールねじ機構(図示省略)が設けられており、このボールねじ機構が駆動することによってX軸テーブル22がY軸テーブル21に対しX軸方向に移動するよう構成されている。
X軸テーブル22には回転ユニット231を介して鉛直線(Z軸方向)の軸線回りに回転自在にR軸テーブル23が設けられている。このR軸テーブル23は、図示しない回転駆動手段によってZ軸回りに回転駆動するよう構成されている。
R軸テーブル23の四隅にはスライド支柱241が上下方向(Z軸方向)に沿ってスライド自在に取り付けられるとともに、このスライド支柱241の上部には昇降テーブル24が取り付けられ、スライド支柱241のスライドによって昇降テーブル24がR軸テーブル23に対しZ軸方向に昇降自在に取り付けられる。さらに昇降テーブル24およびR軸テーブル23間にはボールねじ機構243が設けられており、このボールねじ機構243が駆動することによって昇降テーブル24がR軸テーブル23に対しZ軸方向(上下方向)に移動するよう構成されている。
昇降テーブル24上にはX軸方向に沿って一対のメインコンベア20が設けられている。このメインコンベア20は、昇降テーブル24が降下した状態においては、上流側端部および下流側端部が上記上流側コンベア11の端部および下流側コンベア12の端部にそれぞれ対向して配置される。
メインコンベア20は、図1における右側のコンベアが昇降テーブル24に固定され、左側のコンベアが不図示のボールねじ機構によって昇降テーブル24に対してY軸方向に移動可能とされるとともに、基板Wの幅に合わせた位置に保持される。
図1〜5に示すように、昇降テーブル24に設けられるクランプユニット3は、一対のメインコンベア20の上方にX軸方向に沿って配置される一対の帯板状のクランプ片31a,31bを具備している。図1における右側のクランプ片31bは、右側コンベアあるいは昇降テーブル24に固定されるとともに、左側クランプ片31aは移動可能な左側コンベアに対し、不図示のエアシリンダなどの駆動手段によりY軸方向にスライド自在に取り付けられ、右側クランプ片31bに対し接離自在に構成されている。
この図1における左側クランプ片31aが、Y軸方向に沿って右側クランプ片31bに対し接離する方向に移動して、クランプ片31a,31bが開閉し、基板Wが保持/解除されるよう構成されている。
なお両クランプ片31a,31bの上面には、図示しない複数の吸引孔が設けられており、後述するようにクランプ片31a,31b上にステンシル51が重装された状態において、各吸引孔が負圧に設定されることにより、ステンシル51がクランプ片31a,31bの上面に吸着保持されるよう構成されている。
図1〜5に示すように昇降テーブル24には、一対のメインコンベア20間に対応し、スライド支柱291を介して上下方向に昇降自在にバックアップテーブル29が設けられている。さらにこのバックアップテーブル29および昇降テーブル24間にはボールねじ機構(図示省略)が設けられており、このボールねじ機構が駆動することによってバックアップテーブル29が昇降テーブル24に対し上下方向に移動するよう構成されている。図5に示すようにこのバックアップテーブル29の上面側には、マトリックス状に多数のピン装着孔(図示省略)が設けられており、所定のピン装着孔に、基板Wを支持するための複数のバックアップピン29aが垂直配置に挿着されている。そして、バックアップテーブル29が上昇することによってメインコンベア20上の基板Wがバックアップピン29a上に移載されて上方へ移動されるとともに、下降することによってバックアップピン29a上の基板Wがメインコンベア20側に移載されるよう構成されている。
図6はこの実施形態にかかる印刷装置各部の位置関係を表す概略斜視図である。
ステンシル保持ユニット5は、図5,6に示すように、印刷ステージ10には、左右両側には、前後方向に沿うスキージ支持フレーム63,63が、支柱60を介して固定的に設けられ、このフレーム63,63の内側にはステンシル支持台52,52が取り付けられている。このステンシル支持台52上に、ハンダ塗布部分に開口部(パターン孔)を有するステンシル51を水平配置で張り渡した状態で載置されるようになっている。左右のステンシル支持台52上にはそれぞれ前後に2つずつステンシルクランプ53が設けられており、このステンシルクランプ53がエアシリンダなどの駆動手段(図示省略)によって駆動され、ステンシル52の枠部をステンシル支持台52に押え付けることによって、ステンシル51をステンシル支持台52上に固定するようになっている。
ステンシル保持ユニット5の上側に設けられるスキージユニット6は、印刷ステージ10の左右両側に設けられた上記のスキージ支持フレーム63,63に支持されている。左右のスキージ支持フレーム63,63の上面にはそれぞれY軸方向に延びるスキージガイドレール64,64が設けられており、このスキージガイドレール64,64上をY軸方向に沿って移動自在な可動ビーム65が、印刷ステージ10の上方を跨ぐように設けられている。この可動ビーム65には、一対のスキージ61,61がそれぞれ昇降自在に設けられたスキージホルダー62が取り付けられている。
そして一方のスキージ61を降下させた状態でY軸方向一方側に移動させることにより、ステンシル51上でクリームハンダSをY軸方向一方側に向けてローリング(混練)させつつ拡張できるとともに、他方のスキージ61を降下させた状態でY軸方向他方側に移動させることにより、ステンシル51上でクリームハンダSをY軸方向他方側に向けてローリングさせつつ拡張できるよう構成されている。
図6,7に示すように、前記スキージ支持フレーム63,63の下面側にはY軸方向に延びる下側ガイドレール74,74が設けられて、この下側ガイドレール74,74に移動ビーム75が、左右のスキージフレーム63,63間に架け渡されるように設けられている。この移動ビール75は、下側ガイドレール74,74に沿ってY軸方向に移動可能になっており、その高さ位置は、降下状態の印刷ステージ10とステンシル51との間に設定されている。
スキージ支持フレーム63,63の両外側にはY軸方向に沿ってボールねじ76,76が設けられており、これら左右のボールねじ76,76がボールねじサーボモータ761,761によって回転駆動されることで、ボールねじ76,76にそれぞれ螺合するナット(図示省略)を介して移動ビーム75がY軸方向に走行駆動されるようになっている。
移動ビーム75には、そのY軸方向の一面側(後側)には、X軸方向に延びるクリーナー8が固定されており、移動ビーム75のY軸方向への移動に伴って、クリーナー8が同方向に移動するよう構成されている。
クリーナー8は、ステンシル51に対し進退して接離するクリーナーヘッド81が設けられている。このクリーナーヘッド81がステンシル51の下面(印刷面)に接触した状態で、クリーナー8が移動ビーム75の移動に伴ってY軸方向に移動することにより、クリーナーヘッド81がステンシル51の印刷面に摺接して清掃されるよう構成されている。
なおクリーナーヘッド81は、ステンシル51のX軸方向サイズに対応した長さを有しており、移動ビーム75のY軸移動に伴って、ステンシル51の印刷面全域を摺接するよう構成されている。
移動ビーム75のY軸方向他面側(前側)にはビーム長さ方向(X軸方向)に沿って移動自在にスライダー751が設けられている。このスライダー751は図示しないサーボモータ(駆動手段)が駆動されることで、移動ビーム75に沿ってX軸方向に走行駆動されるようになっている。
スライダー751には、カメラ付き移動部としてのカメラ付きユニット7が取り付けられており、スライダー751のX軸方向への移動に伴って、カメラ付きユニット7が同方向に移動するよう構成されている。従ってカメラ付きユニット7は、スライダー751のX軸移動および移動ビーム75のY軸移動によって、X軸およびY軸方向(水平方向)に沿って移動できるようになっている。
カメラ付きユニット7は、ステンシル撮影カメラ71、基板認識カメラ72および印刷状態検査カメラ73の3台のカメラと、バックアップピン挿脱機構79とを有している。
ステンシル撮影カメラ71は、たとえば照明を備えたCCDカメラなどからなり、カメラ付きユニット7の上側に位置するステンシル51を撮影できるように、上向きに設けられている。このステンシル撮影カメラ71は、新たなステンシル51が装着された場合などに、ステンシル51に設けられた位置決めマークを撮影することによって、ステンシル位置検出用の撮影や、クリーナー8によってステンシル51の清掃が行われた場合に、その清掃が正常に行われているかなど、清掃状態を確認するための撮影などを行うものである。
ステンシル撮影カメラ71は、移動ビーム75によるX軸方向移動と、スライダー751によるY軸方向移動とによるカメラ付きユニット7の移動に伴って、XY方向(水平方向)に自在に移動して、ステンシル51の印刷面全域に対応する範囲内を移動できるよう構成されている。
基板認識カメラ72は、たとえば照明を備えたCCDカメラなどからなり、カメラ付きユニット7の下側に位置する基板Wを撮影できるように、下向きに設けられている。この基板認識カメラ72は、ステンシル51に対し位置合わせするために、印刷ステージ10上の基板Wに設けられた位置マークなどを撮影することによって、基板位置検出用の撮影を行うようにしている。
基板認識カメラ72は、カメラ付きユニット7の移動に伴って、水平面内を自在に移動して、印刷ステージ上の基板全域に対応する範囲内を移動できるよう構成されている。
印刷状態検査カメラ73は、たとえば照明を備えたCCDカメラなどからなり、カメラ付きユニット7の下側に位置する基板Wを撮影できるように、下向きに設けられている。この印刷状態検査カメラ73は、基板Wに印刷されたクリームハンダSが正常に塗布されているかなど、印刷状態を確認するための撮影を行うようにしている。
印刷状態検査カメラ73は、上記と同様に、カメラ付きユニット7の移動に伴って、水平面内を自在に移動して、印刷ステージ上の基板全域に対応する範囲内を移動できるよう構成されている。
なお本実施形態においては、基板認識カメラ72および印刷状態検査カメラ73によって基板撮影カメラが構成されている。
バックアップピン挿脱機構79は、上記バックアップテーブル29上のバックアップピン29aを把持解除自在なチャック手段(図示省略)を有している。
さらにバックアップピン挿脱機構79は、移動ビーム75およびスライダー751の移動によるカメラ付きユニット7の移動に伴って、水平面内を自在に移動して、バックアップテーブル29上におけるバックアップピン挿着領域(基板支持領域)の範囲内を移動できるよう構成されている。
また印刷ステージ10の前部には、バックアップピン29aをストックするためのピンステーション791(図9等参照)が設けられており、バックアップピン挿脱機構79は、移動ビーム75およびスライダー751の移動によって、ピンステーション791にアクセスできるよう構成されている。
そしてバックアップピン挿脱機構79によって、バックアップピン29aをバックアップテーブル29上に追加したり、バックアップテーブル29上の所定のバックアップピン29aを取り除いたり、バックアップテーブル29上の所定のピン29aを、別の位置に付け替えたりすることができるようになっている。すなわちバックアップピン29aをバックアップテーブル29上に追加する場合には、バックアップピン挿脱機構79をピンステーション791まで移動させて、バックアップピン挿脱機構79のチャック手段によって、バックアップピン29aを保持する。そしてその保持状態で、バックアップピン挿脱機構79を、バンクアップテーブル29上におけるピン追加位置まで移動させて、その位置にピン29aを挿着した後、ピン29aの保持を解除する。これにより新たなバックアップピン29aを追加することができる。さらにバックアップテーブル29上の所定のピン29aを取り除く場合には、そのピン上にバックアップピン挿脱機構79を移動させてそのピン29aを保持する。そしてその保持状態で、バックアップピン挿脱機構29をピンステーション791まで移動させて、ピンステーション791にピン29aを挿着した後、ピン29aへの保持を解除することにより、バックアップテーブル29上のバックアップピン29aを取り除いてピンステーション791に移動させることができる。またバックアップテーブル29上の所定のピン29aを、別の位置に付け替える場合には、付け替え前のピン29aをピン挿脱機構29によって保持して、付け替え予定位置まで移動させてそこに挿着させるものである。
こうしてバックアップピン挿脱機構79によって、バックアップテーブル29上におけるバックアップピン29aの配置や個数を必要に応じて適宜変更できるよう構成されている。
次に本実施形態において、カメラ付きユニット7およびクリーナー8の移動範囲について説明する。
まず図9に示すように、カメラ付きユニット7のステンシル撮影カメラ71は、既述したようにステンシル51の印刷面全域に対応して移動させる必要があり、また図9に示すように印刷中には印刷ステージ10との干渉を避けるために印刷ステージ10よりも後方に移動させて待避させておく必要があり、さらにオペレータによる保守点検などのために、図10に示すように印刷面よりも手前まで移動させる必要がある。この移動が必要な範囲を図示すると、同図の破線で囲まれる移動必要範囲A1で表示される。
またカメラ付きユニット7の基板撮影カメラ72,73は、既述したように基板Wに対応して移動させる必要があり、さらに後端の待避位置から前端の保守点検位置まで移動させる必要がある。ここで基板Wに対応する領域は、上記のステンシル51の印刷面領域とほぼ同一に設定されるため、基板撮影カメラ72,73の移動が必要な範囲(移動必要範囲)は、上記と同様、図9,10の移動必要範囲A1に一致する。
さらにバックアップピン挿脱機構79は、上記と同様、基板Wに対応する領域を含み、後端の待避位置(図9参照)から前端の保守点検位置(図10参照)までの範囲内で移動させる必要があり、この移動が必要な範囲は、上記と同様、図9,10の移動必要範囲A1に一致する。
なおクリーナー8は、既述したようにステンシル51の印刷面全域に移動させる必要があり、さらに後端の待避位置(図9参照)から前端の保守点検位置(図10参照)まで移動させる必要があり、Y軸方向については、上記移動必要範囲A1と一致する。
ここでカメラ付きユニット7を移動必要範囲A1の後端に移動させた状態では図8に示すように、クリーナー8は移動必要範囲A1を逸脱して、その範囲A1よりも後方に配置される。さらに図11に示すように、カメラ付きユニット7の右側に配置される印刷状態検査カメラ73を移動必要範囲A1の左端に移動させた状態配では、カメラ付きユニット7の左側に配置されるバックアップピン挿脱機構79は移動必要範囲A1を逸脱して、その範囲A1よりも左方に配置される。逆に図12に示すように、カメラ付きユニット左側のバックアップピン挿脱機構79を移動必要範囲A1の右端に移動させた状態では、カメラ付きユニット右側の印刷状態検査カメラ73は移動必要範囲A1から右方に逸脱して配置される。また図10に示すように、クリーナー8を保守点検のために移動必要範囲A1の前端に移動させた状態では、クリーナー8の前方に配置されるカメラ付きユニット7は、移動必要範囲A1から前方に逸脱して配置される。
このようにカメラ付きユニット7およびクリーナー8は、移動必要範囲A1よりも一回り大きい範囲を移動できるようになっており、この移動できる範囲を、図9〜12において破線で囲まれる移動可能範囲A2で表示している。
本実施形態においては、移動可能範囲A2における移動必要範囲A1の外側に、具体的には装置手前の両側に、上記したように、スキージ保持ユニット5、ステンシル保持ユニット6、カメラ付きユニット7などを支持する支柱60が配置されている。このように本実施形態では、カメラ付きユニット7の移動可能範囲A2内に支柱60が配置されており、見かけ上、カメラ付きユニット7が支柱60に干渉する可能性があるものの、実際には後に詳述する迂回移動手段によって、カメラ付きユニット7が支柱60に干渉するのを確実に防止できるよう構成されている。
図8はこの印刷装置の制御系を示すブロック図である。同図に示すように、この装置においては、装置全体の動作を制御する制御手段としてのCPU100が設けられている。
CPU100は、モータ駆動部101およびモータ駆動回路111を介して各種サーボモータの駆動を制御する。制御されるモータ駆動部としてはたとえば、カメラ71〜73などのカメラ付きユニット7やクリーナー8を移動させるためのサーボモータ761などのほか、各コンベア11,12,20の移動用サーボモータ、各テーブル21,22,23,24,29の移動用サーボモータなどがある。
さらにCPU100は、I/O処理部102およびI/O駆動回路112を介して、各種シリンダなどの各種アクチュエータの駆動を制御するとともに、各種センサからの情報を取得してその情報を処理する。
またCPU100は、画像処理部103および画像処理回路113を介して各カメラ71〜73から画像情報を取得してその画像情報を処理する。さらにCPU100は、プログラム処理部104を介してプログラム記憶部114からプログラム情報を取得するとともに、入力装置制御部106を介してキーボードなどの各種入力装置から入力情報を取得し、これらの情報を処理し、さらに画像表示出力部105を介して、所定の情報をモニターなどの画像表示装置115上に表示するようにしている。
さらにCPU100は、カメラ付きユニット7の初期位置を基準にして、カメラ付きユニット7を移動させるためのサーボモータ761の回転数データなどの情報に基づき、X軸およびY軸方向の移動量を計測することによって、カメラ付きユニット7の位置(現在位置)を把握することができる。さらにCPU100は、カメラ付きユニット干渉判定部107を介して、カメラ71〜73などのカメラ付きユニット7が移動する際に、現在位置と、目標位置と、干渉物(支柱60)の位置との関係から、後に詳述するように、カメラ付きユニット7が支柱60と干渉するか否かを事前に判定する。さらにその判定結果に基づいて、カメラ付きユニット7を、支柱60との干渉を回避して、目的位置まで移動させるようにしている。ここで本実施形態においては、CPU100、モータ駆動部101、モータ駆動回路111、カメラ付きユニット干渉判定部107などによって、移動制御手段が構成されている。さらにこの移動制御手段に、迂回移動手段と、直進移動手段とが含まれるものである。
本実施形態の印刷装置において、CPU100は、キーボードなどの入力手段からの指令に応答して作動し、以下の動作が自動的に行われる。
まず上流側コンベア11からプリント基板Wがメインコンベア20に搬入され、その基板Wがメインコンベア20によって所定位置まで搬送される(図13のステップS1)。
続いてバックアップテーブル29が上昇することによってメインコンベア20上の基板Wがバックアップピン29aに支持され、さらに基板Wの上面高さ位置がクランプ片31a,31bの上面高さ位置とほぼ一致した状態で、クランプ片31a,31bが閉じて、基板Wがクランプ片31a,31bに挟み込まれて保持される(ステップS2)。
次に基板認識カメラ72により基板Wに形成されたマークを撮影することによって、印刷ステージ10上に固定された状態での基板Wの位置や基板Wの種類が認識される(ステップS3)。詳述すると図14に示すように、認識回数(撮影回数)のカウンタがクリアされて(ステップS31)、CPU100によって基板W上における最初に認識すべきマークの位置が取得される(ステップS32)。続いてその認識位置(撮影位置)まで、基板認識カメラ72が移動する(ステップS33)。
なお既述したように、基板認識カメラ72は、それ単独で移動するものではなく、カメラ付きユニット7が移動することによって、他のカメラ71,73およびバックアップピン挿脱機構9とともにX軸およびY軸方向に一体に移動し、さらにY軸方向についてはクリーナー8も含めて一体に移動するものである。
続いてマークが撮影されてマークの認識が行われる(ステップS34)。そしてマークの認識に失敗して、マークが認識されなかった場合には(ステップS35でNO)、認識エラーとなり、装置動作(印刷動作)が停止されて(ステップS38)、必要に応じてモニターなどにエラー表示されたり、警告音が発生する。
またマークが正確に認識されると(ステップS35でYES)、認識回数が1つ繰り上げられ(ステップS36)、上記と同様に次のマークの認識が行われる(ステップS37でNO、S32〜S36)。こうして基板Wの全てのマークの認識が完了すると(ステップS37でYES)、基板Wの位置が正確に把握される。
ここで本実施形態において、基板認識カメラ72による認識処理時(ステップS3)にカメラ付きユニット7を移動させる場合には、図15に示す移動制御処理に従って移動するものである。まずCPU100によって、カメラ付きユニット7の現在位置と、目標位置(次に撮影する位置)とが取得される(ステップS101)。
次にCPU100によって、現在位置と、目標位置とを結ぶ直線が求められて、この直線上に干渉物としての支柱60が配置されるか否かが判定される(ステップS102)。
なおカメラ付きユニット7の位置を求める場合、カメラ付きユニット7の基準点Ps(図9等参照)の位置を基準に現在位置や目標位置を計測して両位置を結ぶ直線を求めている。この場合、この直線は面積を持たない線分として通常は扱われるが、本実施形態において両位置を結ぶ直線はカメラ付きユニットの大きさに対応する面積を有するものとして扱われる。つまり本実施形態において、両位置を結ぶ直線上に支柱60が配置される場合とは、その直線上に沿ってカメラ付きユニット7が平行移動した際に、平面視においてカメラ付きユニット7の少なくとも一部が、支柱60に干渉する場合(重なり合う場合)である。また本実施形態において両位置を結ぶ直線上に支柱60が配置されない場合とは、その直線上をカメラ付きユニットが平行移動した際に、カメラ付きユニット7が支柱60に干渉しない場合(重なり合わない場合)である。
図17に示すように、現在位置P1と目標位置P2とを結ぶ直線L上に支柱60が配置されないと判定された場合には(図15のステップS102でNO)、直線L上の最短経路(直進経路)Q1に沿ってカメラ付きユニット7が現在位置P1から目標位置P2まで移動する(ステップS103)。
また図18に示すように、現在位置P1と目標位置P2とを結ぶ直線L上に支柱60が配置される場合には(ステップS102でYES)、カメラ付きユニット7が支柱60との干渉を回避するように、支柱60を迂回する迂回経路Q2に沿って現在位置P1から目標位置P2まで移動する(ステップS104)。
なお本実施形態において、迂回経路Q2の求め方は特に限定されるものではないが、たとえば、支柱60との干渉を回避でき、かつ2本の直線からなる折れ線状の経路の中から、最も距離の短い経路を、迂回経路Q2として特定する方法などを採用できる。
また本発明においては、迂回経路Q2の構成は特に限定されるものではなく、3本以上の直線からなる折れ線状の経路や、曲線状の経路や、折れ線および曲線を組み合わせた経路によって構成するようにしても良い。
上記基板撮影(図13のステップS3)によって基板Wの位置が認識された後は、ステンシル撮影カメラ71によりステンシル51に形成されたマークを撮影することによって、ステンシル51の種類や位置が認識される(ステップS4)。詳述すると図16に示すように、認識回数(撮影回数)のカウンタがクリアされて(ステップS41)、CPU100によってステンシル51上における最初に認識すべきマークの位置が取得される(ステップS42)。続いてその認識位置(撮影位置)まで、ステンシル撮影カメラ71が移動する(ステップS43)。
なおこのカメラ移動においても、上記図15,17,18のカメラ移動制御処理と同様に行われる。すなわち現在位置および目標位置が取得され(ステップS101)、両位置を結ぶ直線上に干渉物(支柱60)が配置されない場合には(ステップS102でNO)、その直線上の最短経路Q1に沿ってカメラ付きユニット7が移動する一方(ステップS103)、両位置を結ぶ直線上に干渉物が配置される場合には(ステップS102でYES)、干渉物を回避する迂回経路Q2に沿ってカメラ付きユニット7が移動する。
カメラ移動が完了すると(図16ステップS43)、カメラ71によってマークが撮影されてマークが認識が開始される(ステップS44)。そしてマークの認識に失敗して、マークが認識されなかった場合には(ステップS45でNO)、認識エラーとなり、動作が停止されて(ステップS48)、必要に応じてエラー表示などが行われる。
またマークが正確に認識されると(ステップS45でYES)、カウント数が1つ繰り上げられて(ステップS46)、上記と同様に次のマークの認識が行われる(ステップS47でNO、S42〜S46)。こうしてステンシル51の全てのマークの認識が完了すると(ステップS47でYES)、ステンシル51の位置が正確に把握される。
なおステンシルマークの認識は(図13のステップS4)、通常、新たなステンシル51が設置された場合に行われるものであり、一つの種類のステンシル51に対し一度だけ行われる。
上記ステンシル撮影(図13のステップS4)によってステンシルマークが認識されると、昇降テーブル24が少量上昇して、メインコンベア20が両側コンベア11,12の上方に抜け出したところで、必要に応じて、Y軸テーブル21、X軸テーブル22およびR軸テーブル23が適宜、Y軸、X軸およびR軸方向に移動し、基板Wのステンシル51に対する水平方向の位置が微調整される。その後、昇降テーブル24が上昇して、基板Wの上面がステンシル51の下面に重ね合わされるように重装される(ステップS5)。
その後、スキージユニット6の一方側スキージ61が降下して、ステンシル51上に沿ってY軸方向に移動することにより、ステンシル51上に供給されたペーストとしてのクリームハンダSが拡張されて、クリームハンダSがステンシル51のパターン孔を介して基板Wの所定位置に印刷(塗布)される(ステップS6)。
なお本実施形態においては、印刷処理される基板W毎に、一方側および他方側スキージ61,61を交互に用いるものである。すなわち一方側スキージ61を一端側のエリアから印刷エリアに向けて摺動させる一方側移動の印刷処理と、他方側スキージ61を他端側のエリアから印刷エリアに向けて摺動させる他方側移動の印刷処理とが、処理される基板W毎に交互に行われる。
基板WにクリームハンダSが塗布された後、昇降テーブル24が降下して基板Wがステンシル51から離脱して版離れする(ステップS7)。
続いて印刷状態検査カメラ73により基板Wが撮影されて、印刷状態が確認される(ステップS8)。すなわちカメラ付きユニット7の移動によって、印刷状態検査カメラ73が、基板W上における最初に確認すべき位置まで移動して、その位置が撮影されて印刷状態が確認される。以下同様にして、カメラ73が次に確認すべき位置まで移動して、その位置が撮影されて印刷状態が確認される。こうして基板W上における所望の複数位置で印刷状態が確認される。
本実施形態では、この印刷状態確認処理のカメラ移動においても、上記図15,17,18のカメラ移動制御処理と同様に行われる。すなわち現在位置および目標位置が取得され(ステップS101)、両位置を結ぶ直線上に干渉物(支柱60)が配置されない場合には(ステップS102でNO)、その直線上の最短経路Q1に沿ってカメラ付きユニット7が移動する一方(ステップS103)、両位置を結ぶ直線上に干渉物が配置される場合には(ステップS102でYES)、干渉物を回避する迂回経路Q2に沿ってカメラ付きユニット7が移動する。
この印刷状態確認処理において、印刷状態の確認が正確に行われなかった場合には、印刷状態確認エラーとなり、たとえば装置動作(印刷動作)が停止されて、モニターなどにエラー表示されたり、警告音が発生する。
なお本実施形態においては、基板位置を認識するカメラ72と、印刷状態を確認するカメラ73とを別々に設けるようにしているが、本発明においては、これら2台のカメラを1台のカメラで兼用するようにしても良い。
印刷状態が確認されると(ステップS8)、基板Wの水平位置が元の位置に戻されて、昇降テーブル24が降下すると同時に、クランプ片31a,31bが開放されて基板Wへの保持が解除される(ステップS9)。そして昇降テーブル24が初期の降下位置まで降下しつつ、バックアップテーブル29が降下して、バックアップテーブル29上から基板Wがメインコンベア20に移載される。
その後、基板Wがメインコンベア20から下流側コンベア12に受け渡されて、その下流側コンベア12によって所定箇所に搬出される(ステップS10)。
次にステンシル51のクリーニング処理が行われる(ステップS11)。すなわち移動ビーム75の移動によって、クリーナー8がステンシル51の後端位置まで移動し、クリーナーヘッド81が上昇してステンシル51の下面に当接する。その状態でクリーナー8がステンシル51が前方へ移動し、前端位置で折り返して後端位置に戻ることにより、ステンシル51が清掃される。
クリーニング処理が完了すると、クリーニングが正常に行われているか否かが確認される。すなわちステンシル撮影カメラ71が、ステンシル51における最初に確認すべき位置まで移動して、その位置が撮影されて汚れ具合などの清掃状態が確認される。以下同様にして、カメラ71が次に確認すべき位置まで移動して、その位置が撮影されて清掃状態が確認される。こうしてステンシル51における所望の複数位置で清掃状態が確認される。なお清掃状態が不良の場合には再度、クリーニングが行われることになる。
この清掃状態確認処理のカメラ移動においても、上記図15,17,18のカメラ移動制御処理と同様に行われて、現在位置および目標位置を結ぶ直線上に干渉物が配置されない場合には、その直線上の最短経路Q1に沿ってカメラ付きユニット7が移動する一方、両位置を結ぶ直線上に干渉物が配置される場合には、干渉物を回避する迂回経路Q2に沿ってカメラ付きユニット7が移動するものである。
なお本実施形態においては、ステンシル位置認識用カメラ71を、ステンシル51の清掃状態確認用のカメラとして利用するものであるが、それだけに限られず、本発明においては、ステンシル位置確認用カメラと、ステンシル清掃状態確認用カメラとを別々に設けるようにしても良い。
クリーニング処理(ステップS11)が完了した後、バックアップテーブル29におけるバックアップピン29aの挿着配置状態を変更する場合たとえば、次回から異なる形状や大きさの基板Wが処理される場合などには、パックアップピン29aの挿脱処理が行われる(ステップS12)。
バックアップピン29aの挿脱処理においては、上記したように、バックアップテーブル29にピンステーション791からバックアップピン29aを追加したり、バックアップテーブル29上の所定のバックアップピン29aを取り除いてピンステーション791に移載させり、バックアップテーブル29上で所定のピン29aを別の位置に付け替えたりするものである。
なお本実施形態では、このバックアップピン挿脱処理におけるバックアップピン挿脱機構79の移動(カメラ付きユニットの移動)においても、上記図15,17,18のカメラ付きユニット移動制御処理と同様に行われる。すなわち現在位置および目標位置を結ぶ直線上に干渉物が配置されない場合には、その直線上の最短経路Q1に沿ってカメラ付きユニット7が移動する一方、両位置を結ぶ直線上に干渉物が配置される場合には、干渉物を回避する迂回経路Q2に沿ってカメラ付きユニット7が移動するものである。
ところで、本実施形態においては、カメラ71〜73、バックアップピン挿脱機構79や、クリーナー8を点検するために、装置稼働を一旦停止させて、カメラ付きユニット7を前方に移動させる場合にも、上記の移動制御処理が実行されるものである。つまりこの移動時にも、現在位置と目標位置とを結ぶ直線上に干渉物が存在する場合には、その干渉物を迂回する迂回経路Q2に沿ってカメラ付きユニット7が移動するように構成されている。
以上のように本実施形態の印刷装置によれば、カメラ付きユニット7の移動可能範囲A2内にも、支柱60などの装置構成部品を配置するものであるため、移動可能範囲A2の外側に支柱60などを配置する従来のものと比較して、支柱60などの構成部品を効率良く配置できて、装置の小型化を図ることができる。特に大きいサイズの基板Wを処理できるように、移動可能範囲A2を拡大したとしても、装置の大型化を確実に防止でき、ひいては実装ライン全体の省スペース化を図ることできる。
参考までに、従来の印刷装置においては図19に示すように、移動可能範囲A2内に、支柱などの干渉物が一切配置されることがなく、移動可能範囲A2の外側に支柱60などを配置するのが通例であり、この従来装置では、図17,18の本実施形態の印刷装置と比較して、装置の大型化を来してしまう。なお発明の理解を容易にするため、図19においては、本実施形態の装置に相当する部分には、同一の参照符号を付与している。
また本実施形態の印刷装置によれば、カメラ付きユニット7を移動させる際に、現在位置P1と目標位置P2とを結ぶ直線L上に支柱60が存在しない場合には、その直線L上の最短経路Q1に沿ってカメラ付きユニット7を移動させるものであるため、カメラ付きユニット7の移動を効率良く迅速に行うことができ、生産効率を向上させることができる。しかも現在位置P1と目標位置P2とを結ぶ直線L上に支柱60が存在する場合には、支柱60との干渉を回避するように、支柱60を迂回する迂回経路Q2に沿ってカメラ付きユニット7を移動させるものであるため、カメラ付きユニット7が支柱60に干渉するような不具合を確実に防止でき、十分に満足な動作信頼性を確保することができる。
また本実施形態においては、カメラ付きユニット7に、3台のカメラ71〜73およびバックアップピン挿脱機構79を取り付けて、これらを1つの移動手段(移動ビーム75、スライダー751)によって所定範囲内を移動させるようにしているため、カメラ71〜73およびピン挿脱機構79をそれぞれ別々の移動手段によって移動させる場合と比較して、構成部品を削減できて、装置の簡素化および小型軽量化を図ることができる。
さらに本実施形態においては、クリーナー8の移動手段(移動ビーム75)もカメラ付きユニット7の移動手段と兼用するようにしているため、部品点数をより一層削減できて、より一層の簡素化および小型軽量化を図ることができる。
なお上記実施形態においては、カメラ付きユニット7に、3台のカメラ71〜73と、バックアップピン挿脱機構79とを装着する場合を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明においては、カメラ付きユニット7には、少なくとも1台以上のカメラが装着されていれば良く、バックアップピン挿脱機構などが設けられていなくとも良い。さらにカメラ付きユニット7に、カメラやバックアップピン挿脱機構以外の部品が装着されていても良い。
また上記実施形態においては、基板を支持する機構として、ピンタイプのものを用いるようにしているが、それだけに限られず、本発明においては、支持機構として、平坦なテーブルタイプのものを用いても良い。
この発明の一実施形態にかかる印刷装置の側面図である。 上記印刷装置を示す正面図である。 上記印刷装置を概略的に示す平面図である。 上記印刷装置における主要部を示す斜視図である。 上記印刷装置におけるクランプユニット周辺を示す側面図である。 上記印刷装置における各部の位置関係を表す概略斜視図である。 上記印刷装置のカメラ付きユニットおよびクリーナーを示す斜視図である。 上記印刷装置の制御系を示すブロック図である。 上記印刷装置においてカメラ付きユニットを後端に移動した状態の平面図である。 上記印刷装置においてカメラ付きユニットを前端に移動した状態の平面図である。 上記印刷装置においてカメラ付きユニットを左端に移動した状態の平面図である。 上記印刷装置においてカメラ付きユニットを右端に移動した状態の平面図である。 上記印刷装置の動作を示すフローチャートである。 上記印刷装置における基板マーク認識動作を示すフローチャートである。 上記印刷装置におけるカメラ付きユニットの移動制御動作を示すフローチャートである。 上記印刷装置におけるステンシルマーク認識動作を示すフローチャートである。 上記印刷装置におけるカメラ付きユニット直進移動時の動作を示す概略平面図である。 上記印刷装置におけるカメラ付きユニット迂回移動時の動作を示す概略平面図である。 従来の印刷装置を示す概略平面図である。
符号の説明
7 カメラ付きユニット(カメラ付き移動部)
71〜73 カメラ
79 バックアップピン挿脱機構
10 印刷ステージ
29a バックアップピン
51 ステンシル
60 支柱(干渉物)
A2 移動可能範囲
L 直線
P1 現在位置
P2 目標位置
Q1 最短経路(直進経路)
Q2 迂回経路
S クリームハンダ(ペースト)
W プリント基板

Claims (5)

  1. 基板にステンシルを介してペーストを塗布するようにした印刷装置であって、
    装置内で撮影を行うためのカメラを有するカメラ付き移動部と、
    前記カメラ付き移動部を所定の移動可能範囲内で移動させる移動手段と、
    前記カメラ付き移動部を前記移動手段によって現在位置から目標位置に移動させる際に、両位置を結ぶ直線上に、印刷装置に設けられた干渉物が存在する場合、その干渉物との干渉を回避するように、干渉物を迂回する迂回経路に沿って前記カメラ付き移動部を移動させる迂回移動手段と、を備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 両位置を結ぶ直線上に干渉物が存在しない場合、その直線上の最短経路に沿って前記カメラ付き移動部を移動させる直進移動手段をさらに備えた請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記カメラ付き移動部は、基板を撮影するための基板撮影カメラと、ステンシルを撮影するためのステンシル撮影カメラと、を有する請求項1または2に記載の印刷装置。
  4. 基板が配置される印刷ステージに、基板支持用のバックアップピンが設けられ、
    前記バックアップピンを前記印刷ステージに対し挿脱するバックアップピン挿脱機構が、前記カメラ付き移動部に設けられる請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷装置。
  5. 基板にペーストを塗布するようにした印刷装置において、装置内で撮影を行うためのカメラを有するカメラ付き移動部を移動させる方法であって、
    前記カメラ付き移動部を所定の移動可能範囲内において現在位置から目標位置に移動させる際に、両位置間を結ぶ直線上に、印刷装置に設けられた干渉物が存在する場合、その干渉物との干渉を回避するように、干渉物を迂回する迂回経路に沿って前記カメラ付き移動部を移動させるようにしたことを特徴とする印刷装置のカメラ移動方法。
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