JP4869467B2 - エンジン駆動型作業機の防音箱 - Google Patents

エンジン駆動型作業機の防音箱 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駆動源たるエンジンと、このエンジンにより駆動される圧縮機や発電機、及びこれらの附属機器より構成されるエンジン駆動型作業機を収容する防音箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジン駆動型圧縮機やエンジン駆動型発電機等のエンジン駆動型作業機にあっては、このエンジン駆動型作業機を構成するエンジン、このエンジンにより駆動される作業機、その他の機器を収容すると共にエンジン駆動型作業機の作動により発生した騒音が機外に漏出することを防止するために防音箱内に収容されている。
【0003】
この防音箱は、基台と成るフレーム上にエンジンや作業機等を載置すると共に、このフレーム上に載置された機器等を包囲する壁体により形成された箱形形状を成す。
【0004】
この防音箱には、防音箱内に収容されたエンジンや作業機等の保守、点検、交換等を行うための扉が設けられており、また、機種によってはこれらの機器を収容した状態の防音箱をクレーン等により吊り下げ可能とするための構成を備えたものがある。
【0005】
この防音箱に設けられた扉の構成としては、一例として防音箱本体10に形成された開口を被蓋する扉20,20を上方に向かって開放可能とした所謂跳ね上げ式の扉〔図8(A),図8(B);図9(A),図9(B)参照〕、防音箱本体10に形成された窓80を、水平方向に回動する二枚の扉20,20により左右より開閉可能とした所謂観音開き式の扉(図10参照)等がある。
【0006】
また、これらの扉20を防音箱本体10に回動可能に取り付ける連結手段としては、一般に蝶番40が使用されており、この蝶番40の取り付け位置により扉20を類別すると、防音箱1の外側に蝶番40を取り付けたもの〔図11(A)参照〕、防音箱1の内側において蝶番40を取り付けたものがあり、また、扉20の型式と蝶番40との関係としては、前述の跳ね上げ式の扉にあっては、回動自在に連結された二枚の翼板を分解不能に連結した一般的な蝶番(本明細書において「非分解式蝶番」という)が使用されており、観音開き式の扉にあっては、前述の非分解式蝶番の他、二枚の翼板を、回動中心と成る芯金43を備えた雄の翼板42と、この芯金が挿入される軸受孔44を備えた雌の翼板41とに分解可能に形成された蝶番(本明細書において「分解式蝶番」という)を使用して、扉20を防音箱本体10より容易に取り外しできるよう構成したものがある。
【0007】
さらに、クレーン等により懸吊可能に構成された防音箱1にあっては、クレーンフック等との連結を可能と成す吊り下げ金具47を防音箱本体10の梁48に取り付け、この梁48の両端下側とフレーム12間とを連結する支柱90を備えており、この支柱90が防音箱1内に配置されている〔例えば実開昭58−146191号;図11(B)参照〕。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように構成された防音箱のうち、図8(A)及び図8(B)に示すよう防音箱1の一方の対向する側面1e,1fを全て扉20,20と成し、この扉20,20を開閉可能に構成した防音箱1にあっては、扉20,20の開放により比較的広い面積で防音箱1が開口するものとなっている。
【0009】
しかし、このように構成された防音箱1は、扉20,20を開放し、又は扉20,20を取り外した状態において防音箱1の上面1aや防音箱1の幅方向を成す側面1c,1dに壁体が依然として残る。そのため、例えば防音箱1の高さ方向に配置され、防音箱1の高さ方向に抜き取る等して取り外す必要がある機器の交換に際しては、防音箱1の上面1aを成す壁体が邪魔となり作業を困難なものとしている。その一方で、このような機器の取り外しを考慮して防音箱1の内壁と機器との間に余裕を持たせた設計とすれば、防音箱1が大型化する。
【0010】
同様に、図10に示す観音開き式の扉20,20にあっても、扉20,20を開いた状態において依然として防音箱1の上面1a及び防音箱1の幅方向を成す側面1c,1dに壁体が存在するために、内部機器の取り外し等の作業が困難である。
【0011】
また、図8に示すように防音箱1の長さ方向を成す側面1e,1fの全体を跳ね上げ式の扉20,20とする場合には、図8(A)中に二点鎖線で示す扉20,20の回転軌道内に障害物がある場合には扉20,20を開閉することができず、防音箱1を比較的広い場所に設置する必要がある等このような防音箱1を備えたエンジン駆動型作業機の設置場所が制限される。
【0012】
図9(A)及び図9(B)に示す型式の跳ね上げ式の扉20,20を備えた防音箱1にあっては、防音箱1の上面1aの一部を扉20,20により形成しているために、扉20,20の回転軌道の最外周が防音箱本体10に近づき、図8(A)に示す防音箱に比較して扉20,20を開閉する際にスペースを必要としない。また、扉20,20を開放することにより防音箱1の上面1aが一部取り払われる構成となっているため、内部に配置された機器等の修理、保守、交換に際して作業性が向上される。しかし、扉20,20の開放によっても防音箱1の幅方向を成す側面1c,1dが壁体により覆われているため、この壁体が邪魔になって修理、保守、交換等の作業を困難としている。
【0013】
また、扉20,20を回動自在に防音箱本体10に取り付けるための連結手段の構成については、蝶番40の取り付け、取り外しの容易性を考慮してこれを防音箱1の外側にて取り付ける場合〔図11(A)参照〕には、防音箱1の外観が見栄えの悪いものとなる。一方、このような防音箱1の外観を見栄えの良いものとするために防音箱1の内側に蝶番40を取り付けると、扉20を防音箱本体10に着脱する作業が困難となる。
【0014】
なお、このような扉20,20の着脱作業を容易とする連結手段として、前述のように雄の翼板42と雌の翼板41とに分解可能に構成された分解式蝶番が存在する(図10参照)。しかし、このような分解式蝶番は、図10に示す観音開き式の扉のように扉20,20の自重により、芯金43が常に雌の翼板41に形成された軸受孔44に挿入される方向の力が生じている場合には、開閉中に扉20,20が脱落する危険性がなく、これを扉20,20の連結手段として使用することができるが、跳ね上げ式の扉20,20に使用する場合には、例えば防音箱1の配置場所が傾斜していると、扉20,20の開閉時における力のかけ具合、その他の各種の要因により扉20,20が芯金43の軸線方向にずれて、蝶番40が分解して扉20,20が脱落する危険性がある。
【0015】
さらに、従来技術として説明したように、防音箱1に吊り上げ用の支柱90を設けた場合には、防音箱1の設計等に際してその形状が制約されるだけでなく、防音箱1内に配置されるエンジン、このエンジンにより駆動される作業機及びその他の機器の配置位置が制限され、設計の自由度が減少する。
【0016】
また、この支柱90が窓80に面して配置される場合には、防音箱1内に収容された機器の修理、保守、交換等の作業の際に邪魔になる。
【0017】
そこで、本発明のエンジン駆動型作業機の防音箱1は、上記従来技術における欠点を解消するためになされたものであり、防音箱1内に配置された各種機器の保守、点検、交換等を容易と成すエンジン駆動型作業機の防音箱を提供することを目的とする。
【0018】
また、本発明は、防音箱1の組立てや、防音箱1内に配置された機器の修理、保守、交換等の作業を容易と成すために、扉20(,20)の着脱を容易と成すと共に、開閉時に扉が脱落することなく安全に開閉することができる跳ね上げ式の扉を備えたエンジン駆動型作業機の防音箱を提供することを目的とする。
【0019】
さらに、本発明の別の目的は、クレーン等により懸吊可能に構成した防音箱において、防音箱1に支柱90等を設けることなく懸吊可能とした防音箱を提供することにより、防音箱1の設計及び防音箱1内における各種機器の配置の自由度を増すことのできるエンジン駆動式作業機の防音箱を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の防音箱1は、防音箱1の上面1aに、クレーンフック等との連結を可能と成す吊り下げ金具47を取り付けて、エンジン、該エンジンにより駆動される作業機等を収容した状態において懸吊可能に構成されたエンジン駆動型作業機の防音箱1において、
前記防音箱1の底面を成す平面視略矩形状のフレーム12と、平面視において前記フレーム12の短辺二辺の周縁部にそれぞれ立設された前記防音箱1の側壁を成す側板13a,13bと、前記側板13a,13bの上端同士を周縁部で架橋する前記防音箱1の天板14とを備え、
前記天板14に、前記防音箱1の内側において前記二枚の側板間13a,13bの間隔と略同一長さの補強用の梁48を前記天板14の長さ方向に固着して前記天板14を補強し、前記二枚の側板13a,13bの上端を前記天板14に固着すると共に下端を前記フレーム12に固着し、
前記吊り下げ金具47を前記補強用の梁48に固着して懸吊可能としたことを特徴とする(請求項1)。
【0021】
また、本発明の別の防音箱1は、前記同様の基本構成を備えたエンジン駆動型作業機の防音箱1において、
前記二枚の側板13a,13bと平行に前記防音箱1内の空間を仕切る仕切板15を設け、前記二枚の側板13a,13bのいずれか一方と前記仕切板(図示の例では13b)間で前記天板14に防音箱1の内側において前記一方の側板13bと前記仕切板15間の間隔と略同一長さの補強用の梁48を前記天板14の長さ方向に固着し、前記二枚の側板13a,13bと前記仕切板15の上端を前記天板14に固着すると共に下端を前記フレーム12に固着し、
前記吊り下げ金具47を前記補強用の梁48に固着して懸吊可能としても良い(請求項2)。
【0022】
前記仕切板15を設けた構成の防音箱1において、防音箱1内に収容されるエンジン、該エンジンにより駆動される作業機等の冷却装置の熱交換器に対向配置する開口45,46を前記仕切板15に形成すると共に、前記防音箱1内に外気を導入する外気導入口60を前記仕切板15により画成された防音箱1内の一方の室に連通すると共に、防音箱1内の空気を機外に放出する排風口62を、他方の室に連通して設けた構成とすることもできる(請求項3)。
【0023】
さらに、前記補強用の梁48は、略上向きコ字状を成す縦断面形状を有し、前記補強用の梁48の凹部内に前記吊り下げ金具47を取り付けたものとしても良い(請求項4)。
【0024】
また、比較的広い面積を開放可能とした本発明の防音箱1にあっては、エンジンと、該エンジンにより駆動される圧縮機等の作業機が収容されるエンジン駆動型作業機の防音箱1であって、前記防音箱1の底面を成す平面視略矩形状のフレーム12と、平面視において少なくとも前記フレーム12上の二辺の周縁部にそれぞれ立設された側板13a,13bと、前記側板13a,13bの上端同士を周縁部で架橋する天板14と、前記天板14の開放した周縁部に垂下して前記防音箱1の側面(1e及び/又は1f)を覆う扉20(,20)とを備え、前記扉20(,20)は、前記防音箱1の前記側面(1e及び/又は1f)を成す板体21の上端21cを前記天板14方向に屈曲して前記防音箱1の上面の一部を形成すると共に、前記板体21の側端21a,21bを前記側板13a,13b方向に屈曲して防音箱1の側面(1b及び/又は1c)の一部を形成し、前記防音箱の一部である前記扉20(,20)の上面部23を前記天板14に対して回動自在に連結し、前記扉20を開閉自在に設けたことを特徴とする(図1〜図4)。
【0025】
前記扉20(,20)は、防音箱1の対向する二側面1e,1fに設けても良く、防音箱1の一側面(1e又は1f)にのみ設けても良い。一の側面(1e又は1f)にのみ前述の扉20を設ける場合には、この扉20と対向する防音箱1の側面(1f又は1e)を、扉を備えていない壁体、又は他の構成の扉により形成しても良い。
【0026】
前記扉20,20の上面部23と前記天板14とを連結する連結手段は、一方が前記天板14に固着され、他方が前記扉20,20に固着される二枚の翼板を芯金43により回動自在に連結した蝶番であって、前記二枚の翼板を前記芯金43の軸線方向に離間することにより前記芯金43の固着された雄の翼板42と、前記芯金43が挿入される軸受孔44を備えた雌の翼板41とに分解可能に構成された分解式蝶番40(40a〜40c)であり、前記扉20,20は複数の前記分解式蝶番40(40a〜40c)により前記天板14に連結されてなり、前記複数の分解式蝶番40(40a〜40c)のうち少なくとも一つ40bを、前記軸受孔44に対する前記芯金43の挿入方向を他の分解式蝶番40a,40cと逆方向となるよう取り付ける(図5及び図6)。
【0027】
なお、芯金43の挿入方向を他の分解式蝶番40a,40bとは逆方向に取り付けられた前述の分解式蝶番40bは、二枚の翼板を分解不能に連結した非分解式の蝶番に置き換えても良い。
【0028】
さらに、前述した構造の扉20,20を備えた防音箱1においても防音箱1の上面1aに、吊り下げ金具47を取り付けて図示せざるクレーンフック等との連結を可能とすることもでき、この場合にも前述した天板14に、防音箱1の内側において前記二枚の側板13a,13b間の間隔と略同一長さの例えば断面上向きコ字状の補強用の梁48を固着し、前記二枚の側板13a,13bの上端を天板14に固着すると共に下端をフレーム12に固着し、吊り下げ金具47を前記補強用の梁48の例えば凹部内に固着して、懸吊可能としても良く、また、二枚の側板13a,13b間に前記側板13a,13bと平行に防音箱1内を仕切る仕切板15を設け、二枚の側板13a,13bのいずれか一方13bと前記仕切板15間において一方の側板13bと仕切板15間の間隔と略同一長さの補強用の梁48を天板14に防音箱1の内側にて固着し、前記二枚の側板13a,13bと前記仕切板15の上端とを前記天板14に固着すると共に下端を前記フレーム12に固着し、吊り下げ金具47を前記補強用の梁48に固着して懸吊可能とすることもできる(図7参照)。
【0029】
なお、前述のように防音箱1内を仕切る仕切板15を備えた防音箱にあっては、防音箱1内に収容されるエンジン、該エンジンにより駆動される作業機等の冷却装置の熱交換器である例えばラジエータやオイルクーラ等に対向配置する開口45,46を前記仕切板15に形成すると共に、前記防音箱1内に外気を導入する外気導入口60を前記仕切板15により画成された防音箱1内の一方の室に連通すると共に、防音箱1内の空気を機外に放出する排風口62を、他方の室に連通して設けることもできる点についても同様である(図1参照)。
【0030】
以上のように構成された前記防音箱は、圧縮機本体の圧縮作用空間内に潤滑油を噴射して圧縮作用空間の密封と冷却を行う油冷式圧縮機の防音箱1とすることができる。この油冷式圧縮機は、圧縮機本体より吐出された潤滑油と圧縮ガスとの気液混合状態の作用流体を導入し、導入された作用流体を圧縮ガスと潤滑油とに分離するレシーバタンク70と、前記レシーバタンク70内において作用流体中から分離しきれずに含有する潤滑油を除去するオイルセパレータ72を備え、防音箱1内への収容時、前記オイルセパレータ72を平面視において前記扉20(,20)の板体21と前記防音箱の側面の一部である前記扉の側面部22b(又は22a)とで挟まれた防音箱1の角部に配置すれば好適である(図1及び図2参照)。
【0031】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を添付図面を参照しながら以下説明する。
【0032】
〔防音箱の全体構造〕
図1〜図4に示すように、本実施形態のエンジン駆動型作業機の防音箱1は、防音箱1の底面を成し、例えば平面視において略矩形状に形成されたフレーム12、前記フレーム12上の対向する周縁部にそれぞれ立設した側板13a,13b、及び前記側板13(13a,13b)の上端同士を周縁部で架橋する天板14とから成る防音箱本体10と、前記側板13(13a,13b)と天板14とが連結されていない前記天板14の開放した周縁部に垂下し、前記フレーム12、側板13(13a,13b)及び天板14と共に、エンジン、該エンジンにより駆動される作業機等の収容される空間を画成する二枚の扉20,20を対称の位置にて防音箱本体10に回動自在に取り付けて防音箱1が形成されている。
【0033】
なお、以下に説明する実施形態にあっては、防音箱1の長さ方向を成す二側面1e,1fの双方に前記扉20,20を設けた防音箱1の構成について説明するが、この扉20は、防音箱1の一方の側面(1e又は1f)にのみ設ける構成としても良く、この場合には他方の側面(1f又は1e)に扉を設けない構成又は既知の扉を設ける構成としても良い。
【0034】
また、本実施形態にあっては、説明の便宜上扉20,20を防音箱1を長さ方向、幅方向を有する防音箱1に形成した例について説明しているが、本発明が適用される防音箱の形状はこの形状に限定されない。
【0035】
前述のフレーム12は、本実施形態にあっては平面視において略長方形状を成し、このフレームの短辺二辺12a,12bより、二枚の側板13a,13bが立設されている。この側板13a,13bは、図1及び図2に示す実施形態にあっては、台形状に形成され、底辺をフレーム12の短辺と略同一長さとすると共に上辺をフレーム12の短辺12a,12bに比較して短く形成している。
【0036】
この側板13a,13bの上辺間には、前記側板13a,13bの上辺の長さと略同一幅を有し、側板13a,13b間の間隔と略同一長さを有する長方形状の天板14が架橋されている。そして、前記フレーム12と二の側板13a,13b及び天板14により防音箱本体10が形成されている。
【0037】
この防音箱本体10は、防音箱1の長さ方向を成す側面1e,1fを開口しており、この防音箱本体10の開口部分を二枚の扉20,20により被蓋して防音箱1内にエンジン、該エンジンにより駆動される作業機及びその他の機器が収容される空間が画成されている。
【0038】
この防音箱1は、本実施形態にあっては扉20,20を閉じた状態において略六面体の箱型を成し、扉20,20が図1、図3及び図4において防音箱1の長さ方向を成す側面1e,1fを成すと共に、後述するようにこの扉20,20の一部分は天板14と共に防音箱1の上面1aを成し、側板13a,13bと共に防音箱1の幅方向の側面1c,1dを成す。
【0039】
〔扉〕
この扉20,20は、扉20,20を閉じた状態にあるとき、防音箱1の長さ方向の側面1e,1fを成す例えば略矩形状の板体21,21の高さ方向の二辺21a,21bのうちの少なくとも一方、本実施形態にあっては双方と、上縁21cを防音箱本体10との接合方向に屈曲して、二枚の側板13a,13bの延長上に位置して側板13a,13bと共に防音箱1の幅方向の側面1c,1dを成す側面部22a,22bと、天板14の延長上に位置して天板14と共に防音箱1の上面1aを成す上面部23が形成され、縦断面において逆L字状を成し、横断面においてコ字状に形成されている。
【0040】
なお、この扉20,20は一の金属板を曲折して一体的に形成しても良く、また、前記板体21に側板部22a,22b、天板部23を成す複数の金属板を溶着、ボルト止め、その他の方法により固着して前述の形状に形成しても良く、その形成方法は限定されない。
【0041】
また、図1〜図4に示す実施形態にあっては、天板部23を段階的に屈曲して角を落とした形状としているが、上面部23は板体21の上辺21cより直角に屈曲しても良く、また、湾曲してなだらかに移り変わるよう板体21と一体的に形成したものであってもよく、その構成は図1〜図4に示すものに限定されない。また、側面部22a,22bの屈曲した部分についても上面部23と同様に各種の変形が可能である。
【0042】
なお、図1、図2及び図4において、30,30はフレーム12の長さ方向を成す側辺12c,12dにそれぞれ取り付けられた下部カバーであり、この下部カバー30,30により防音箱1の底面1bがフレーム12の幅方向に延長されている。
【0043】
また、図1、図3及び図4にあっては、本発明の防音箱1を牽引可能とするために、車輌等に連結するための連結杆54をフレーム12の一辺12aに固着すると共に、フレーム12の底面1bに車輪50,50と、この車輪50,50を軸支する車軸51を取り付けて走行可能に構成した例を示しているが、本発明の防音箱1は、このような牽引可能に構成されたものに限定されず車輪50,50等を備えない単なる箱体であっても良い。
【0044】
〔連結手段〕
以上のように構成された扉20,20は、扉20,20の上面部23,23を天板14の長さ方向二辺に連結手段を介して回動自在に連結されて、この連結手段を中心に上方に回動する跳ね上げ式の扉を成す。
【0045】
この扉20,20の上面部23,23と防音箱本体10を成す天板14の一辺との連結は、既知の各種の連結手段を用いて行うこともできるが、本実施形態にあっては図6(a)〜図6(c)に示すように、二枚の翼板41,42を回動自在に連結してなる蝶番であって、回動中心を成す芯金43を備えた雄の翼板42と、この芯金43が挿入される軸受孔44を備えた雌の翼板41とに分解可能に構成された分解式蝶番40〔図6(C)参照〕を使用して連結している。
【0046】
本実施形態にあっては、図5に示すようにそれぞれの扉20,20を三個の分解式蝶番40(40a,40b,40c)を使用して防音箱本体10に固着しており、雄又は雌の翼板42,41のいずれか一方(本実施形態にあっては雄の翼板42)を防音箱本体10の天板の長さ方向を成す一辺に取り付けると共に、この翼板42の取付位置に対応する位置において、雌又は雄の翼板41,42(本実施形態にあっては雌の翼板41)を固着して、扉20,20を防音箱10に連結している。
【0047】
この分解式蝶番40は、本実施形態にあっては図5中左右二つの分解式蝶番40a,40cの芯金43の挿入方向を共通の方向として取り付けると共に、中央に取り付けられた分解式蝶番40(40c)の芯金43は、左右二つの蝶番40a,40cとは芯金43の挿入方向が逆になるよう取り付け、扉20の開閉作業時に扉20がスライドして蝶番40が分解して扉20が外れることが防止されている。
【0048】
以上のような三つの分解式蝶番40(40a,40b,40c)による扉20の取り付け方法について説明すると、先ず、芯金43の挿入方向を共通にする左右二つの蝶番40a,40cを取り付ける。取り付けに際しては、蝶番40a,40cを雄の翼板42及び雌の翼板41に分解した状態で、それぞれを防音箱本体10の天板14及び扉20の対応する位置に取り付ける。
【0049】
また、前記二つの蝶番40a,40cの中間位置に取り付けられる蝶番40cは、雄及び雌の翼板42,41に分解した状態において雄又は雌のいずれか一方の翼板42(又は41)のみを防音箱本体10又は扉20のいずれかに取り付けておく。
【0050】
以上の状態において、左右二つの蝶番40(40a,40c)を成す雄の翼板42と雌の翼板41とを連結し、扉20を防音箱本体10に取り付ける。この状態においては未だ扉20が蝶番40a,40cの芯金43の軸線方向にスライドして外れるおそれのある状態にあるが、二点において支えられた扉20はこの蝶番40a,40cにより防音箱本体10に連結されて開閉可能となる。そして、蝶番40a,40cにより防音箱本体10に連結された扉20を脱落に注意しながら開放位置に持ち上げる。
【0051】
そして、作業者は、この開放位置に持ち上げられた扉20の下側に回り込んで、中央の蝶番40bの残る一方の翼板42(又は41)を他方の翼板41(又は42)に連結して防音箱本体10(又は扉20)に取り付け、扉20の取り付け作業が完了する。
【0052】
このように、分解式蝶番40(40a,40b,40c)を使用して防音箱本体10に扉20を取り付けたことにより、非分解式蝶番を使用した従来の跳ね上げ式の扉20にあっては、天板14に連結されていない状態にある扉20を開放位置に支える作業者と、蝶番を防音箱本体10と扉20とに取り付ける作業を行う作業者が共同して扉20の取り付け作業を行うものであったが、本発明の構成により取り付ける場合には扉20の取り付け作業を一人の作業者により安全に行うことができる。
【0053】
なお、本実施形態にあっては、中央に取り付けられる蝶番40bを分解式の蝶番として説明したが、この蝶番は扉20の位置ずれによる脱落を防止し得るものであれば他の蝶番であっても良く、例えば二枚の翼板を分解不能に連結した非分解式の蝶番を使用しても良い。
【0054】
また、図5に示す実施形態にあっては、三個の蝶番40(40a,40b,40c)を使用する構成について説明したが、使用する蝶番40は三個以上であっても良く、また、芯金43の挿入方向を逆方向とした蝶番40(図5にあっては40b)又は非分解式蝶番を複数設けて連結を行っても良く、図5に示す構成に限定されない。
【0055】
〔吊り下げ型防音箱〕
本発明のエンジン駆動作業機の防音箱1は、これを例えば移動、運搬等に際してクレーン等により懸吊可能に構成することもできる。
【0056】
このように懸吊可能に構成された本発明のエンジン駆動型作業機の防音箱1にあっては、図7(A)〜図7(C)に示すように防音箱1の天板14に、クレーンフック等を連結可能と成す吊り下げ金具47を備えている。
【0057】
懸吊可能に構成された従来の防音箱にあっては、クレーンフック等を取り付け可能と成す吊り下げ金具47を防音箱本体10の梁48に取り付け、この梁48の両端下側とフレーム12間とを連結する支柱90〔図11(B)参照〕を備えており、この支柱90が防音箱1内に配置されていたが、本発明の防音箱1にあっては、防音箱本体10の側板13a,13b及び、仕切板15を設ける場合には仕切板15を防音箱1を吊り下げ可能な強度と成し、また、天板14を補強すると共に、天板14、側壁13a,13b及びフレーム12を溶着、ボルト止め、その他の方法により固着して前述の吊り下げ用の支柱を設けることなく防音箱1を吊り下げ可能としている。
【0058】
天板14の補強方法としては、例えば防音箱1の内周側において天板14の長さ方向を成す補強用の梁48を固着し、この梁48に前記吊り下げ金具47を固着することもでき、また、例えば天板14の長さ方向に凹溝、凸条等を形成して天板14の長さ方向における曲げ強度を向上させる等、天板14自体を加工して吊り下げ可能な強度としても良く、防音箱1を吊り下げ可能な強度と成すものであればその構成は限定されない。
【0059】
図7(A)〜図7(C)に示す実施形態にあっては、この天板14の補強として、縦断面において上向きコ字状を成す補強用の梁48を防音箱1の内周側において天板14の長さ方向に固着して天板14の補強を図っている。本実施形態にあっては、前記側板13aと13bの間であって一方の側壁13a寄りに、防音箱1内を分割する仕切板15を前記側板13a,13bと平行に設け、この仕切板15の上端を天板14に固着すると共に下端をフレーム12に固着して防音箱1の吊り下げ強度が向上されている。
【0060】
そして、前述の補強用の梁48を仕切板15と、この仕切板15からより離れて配置された側板13bとの間で天板14に取り付けている。なお、側板13b及び仕切板15の上端はこの天板14に取り付けられた梁48に固着してもよい。
【0061】
更に、エンジン、該エンジンにより駆動される作業機、その他の附属機器を収容した防音箱1を吊り下げたときバランスする位置であって上向きコ字状の断面形状を成す梁48の凹部内に吊り下げ金具47を固着している。そして、この吊り下げ金具47を、例えば天板14に開口49を形成する等して防音箱1外に露出させて図示せざるクレーンフック等に連結し得るよう構成している。
【0062】
なお、図7(A)〜図7(C)に示す実施形態にあっては、前述のように天板14を補強する梁48を一方の側壁13bと仕切板15間の間隔と略同一長さに形成した例について説明したが、前述の仕切板15を備えない防音箱1にあってはこの補強用の梁48を天板14と略同一の長さに形成することもできる。
【0063】
また、前述のように仕切板15を備えた防音箱1にあっても、補強用の梁48を天板14と略同一長さに形成しても良く、さらに側板13a,13bの上端及び仕切板15の上端をこの補強用の梁48に固着することにより、吊り下げに対してより強度の高い防音箱1とすることができる。
【0064】
もっとも、仕切板15と他方の側板13a間の位置で天板14に排風口62を形成した本実施形態の防音箱1にあっては、前述のように一方の側板13bと仕切板15の間で天板に補強用の梁48を固着することにより、排風口62が塞がれることがなく、また、仕切板15を設けることにより、強度の低下した天板14の排風口62の形成部分にかかる力を分散することができ好適である。
【0065】
なお、二枚の側板13a,13b間に設けられた仕切板15には、図1に示すように開口45,46を形成し、この開口45,46に対向してエンジンのラジエータや例えば圧縮機のオイルクーラ等の熱交換器を取り付けて、この熱交換器を介して仕切板15により画成された防音箱1内の二室が連通するよう構成することもできる。
【0066】
そして、この仕切板15により二室に仕切られた防音箱1内の一方の室に、防音箱1内に外気を導入する空気導入口60を連通すると共に、他方の室に防音箱1内の空気を放出する排風口62を連通することにより、空気導入口60より導入された冷却風は常にこの熱交換器を通過した後、排風口62を介して機外に放出される構成とすることもできる。
【0067】
以上のように構成した結果、本発明の防音箱1にあっては、従来必要とされていた吊り下げ用の支柱が不要となり、この支柱により制約されていた防音箱の設計の自由度が増すと共に、内部に収容される機器の配置が支柱による制約を受けない。
【0068】
〔防音箱の適用例〕
以上のように構成された防音箱1を、一例としてエンジン駆動型の油冷式圧縮機の防音箱として使用する例について説明する。
【0069】
この油冷式圧縮機は、圧縮機本体の圧縮作用空間内に潤滑油を噴射して圧縮作用空間の密封を行うと共に冷却を行うものであり、圧縮機本体、圧縮機本体を駆動するエンジン、圧縮機本体より吐出された潤滑油と圧縮空気との気液混合状態の作用流体を導入して圧縮空気と潤滑油とに分離するレシーバタンク70、前記レシーバタンク70の側壁外周に取り付けられ、レシーバタンク70より導出された作用流体中に未だ残る油分を除去するオイルセパレータ72、レシーバタンク70により分離された潤滑油を濾過して潤滑油中のゴミ等を除去するオイルフィルタ、前記オイルフィルタを通過した潤滑油を冷却するオイルクーラ等の熱交換器を備え、この熱交換器により冷却された潤滑油が再度圧縮機本体の圧縮作用空間内に噴射されるよう構成されている。
【0070】
本発明の防音箱1を、以上のように構成された油冷式圧縮機の防音箱1とする場合、レシーバタンク70の側壁に取り付けられたオイルセパレータ72を平面視において前記扉20の板体21と前記防音箱1の側面の一部である前記扉20の側面部22bとで挟まれた防音箱1の角部に配置する(図1及び図2参照)。
【0071】
このオイルセパレータ72は、レシーバタンク70の胴部外周に取り付けられて上方に突出し、一般に上方に引き抜くことにより取り外し可能に構成されており、従来の防音箱1にあってはオイルセパレータ72をレシーバタンク70の側壁の比較的上方に取り付けた場合にはオイルセパレータ72が防音箱1の内面上壁に衝突してその取り外しが困難であったが、本発明の防音箱1にあっては、扉20,20を開くことによって防音箱1の長さ方向の側壁1e,1f、幅方向を成す側壁1c,1dの一部及び上面1aの一部が開放されて、オイルセパレータ72の配置された防音箱1の角部の三方を囲む壁体がオイルセパレータ72の周囲より取り除かれるために、オイルセパレータ72の取り外し及び取り付けを遮蔽物のない状態において比較的容易に行うことができる。
【0072】
【発明の効果】
以上説明した本発明の構成により、本発明のエンジン駆動型作業機の防音箱は、以下に示す顕著な効果を有する。
【0073】
防音箱に設けられた扉により防音箱の一側面、前記一側面の側端を屈曲した側面の一部、及び前記一側面の上端を屈曲した上面の一部を形成したことにより、この扉を開放することにより防音箱が比較的広い面積において開放され、内部に収容された各種機器等の修理、保守を容易に行うことのできる防音箱を提供することができた。
【0074】
特に、本発明の防音箱を例えば油冷式圧縮機の防音箱として使用する場合には、レシーバタンク、レシーバタンクの側壁に取り付けられたオイルセパレータ等、その上端が防音箱内の高さに比較的近い位置に配置されている機器ないしは部品であっても、これらの機器ないしは部品を平面視において前記扉の板体と前記防音箱の側面の一部である前記扉の側面部とで挟まれた防音箱の角部に配置することにより、前記扉の開放により前記機器ないしは部品の上部及び側部にあった壁体が除去されて、天板や側壁との衝突による取り付け、取り外し作業の困難性を解消することができた。
【0075】
また、本発明の防音箱にあっては、扉が防音箱本体に対して着脱容易に取り付けられていると共に、開閉時に誤って外れることが防止されているため、防音箱内に収容された各種機器、装置等の修理、保守、交換等に際して容易に扉を着脱することができると共に、防音箱の組み立てに際して扉の取り付けが容易である。また、扉が誤って脱落することが防止されているために、扉の開閉作業を安全に行うことができる。
【0076】
さらに、クレーン等により吊り下げ可能に構成された本発明の防音箱にあっては、吊り下げ金具の取り付けられる天板と、フレームに固着された側板(仕切板を備えた防音箱にあっては、側板及び仕切板)とをエンジン駆動式作業機を収容した防音箱を吊り上げるに十分な強度としたことから、従来この種の防音箱に設けられていた、吊り下げ金具を防音箱本体の梁に取り付け、この梁の両端下側とフレーム間とを連結する支柱を防音箱内に配置する必要がなく、防音箱自体の設計の自由度が増すと共に、防音箱内に配置される各種機器の配置の自由度も増すものとなった。
【0077】
また、このような支柱により、従来の防音箱にあっては扉体を開放した状態にあっても開口部分に支柱が位置すれば内部に収容される機器や装置等の修理、保守、交換を困難なものとしていたが、本発明の防音箱にあっては、このような支柱がなくなったことにより、前述の扉体の形状とも相俟ってより一層防音箱内に収容された機器、装置類の修理、保守、交換等が容易となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 扉を取り外した状態を示す防音箱の斜視図。
【図2】 防音箱の背面図。
【図3】 防音箱の平面図。
【図4】 防音箱の右側面図。
【図5】 扉の取り付け例を示す概略説明図。
【図6】 分解式蝶番を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は分解状態の平面図。
【図7】 防音箱の天板を示し、(A)は平面図、(B)は左側面図、(C)は(A)のC−C線断面図。
【図8】 従来の防音箱を示し、(A)は背面図、(B)は右側面図。
【図9】 従来の防音箱を示し、(A)は正面図、(B)は左側面図。
【図10】 従来の防音箱を示す斜視図。
【図11】 従来の防音箱を示し、(A)は斜視図、(B)は要部断面図。
【符号の説明】
1 防音箱
1a 防音箱の上面
1b 防音箱の底面
1c,1d 防音箱の側面(幅方向)
1e,1f 防音箱の側面(長さ方向)
10 防音箱本体
12 フレーム
12a〜12d フレームの一辺
13a,13b 側板
14 天板
15 仕切板
20 扉
21 板体
21a,21b 板体の高さ方向の一辺
21c 板体の上縁
22a,22b 側面部(扉20の)
23 上面部(扉20の)
30 下部カバー
40 蝶番(分解式蝶番)
41 翼板(雌の)
42 翼板(雄の)
43 芯金
44 軸受孔
45,46 開口(仕切板15の)
47 吊り下げ金具
48 補強用の梁
49 開口(天板14の)
50 車輪
51 車軸
54 連結杆
60 空気導入口
62 排風口
70 レシーバタンク
72 オイルセパレータ
80 窓
90 支柱

Claims (4)

  1. 防音箱の上面に、クレーンフック等との連結を可能と成す吊り下げ金具を取り付けて、エンジン、該エンジンにより駆動される作業機等を収容した状態において懸吊可能に構成されたエンジン駆動型作業機の防音箱において、
    前記防音箱の底面を成す平面視略矩形状のフレームと、平面視において前記フレームの短辺二辺の周縁部にそれぞれ立設された前記防音箱の側壁を成す側板と、前記側板の上端同士を周縁部で架橋する前記防音箱の天板とを備え、
    前記天板に、前記防音箱の内側において前記二枚の側板間の間隔と略同一長さの補強用の梁を前記天板の長さ方向に固着して前記天板を補強し、前記二枚の側板の上端を前記天板に固着すると共に下端を前記フレームに固着し、前記吊り下げ金具を前記補強用の梁に固着したことを特徴とするエンジン駆動型作業機の防音箱。
  2. 防音箱の上面に、クレーンフック等との連結を可能と成す吊り下げ金具を取り付けて、エンジン、該エンジンにより駆動される作業機等を収容した状態において懸吊可能に構成されたエンジン駆動型作業機の防音箱において、
    前記防音箱の底面を成す平面視略矩形状のフレームと、平面視において前記フレームの短辺二辺の周縁部にそれぞれ立設された側板と、前記側板の上端同士を周縁部で架橋する天板とを備え、
    前記二枚の側板と平行に前記防音箱内の空間を仕切る仕切板を設け、前記二枚の側板のいずれか一方と前記仕切板間で前記天板に防音箱の内側において前記一方の側板と前記仕切板間の間隔と略同一長さの補強用の梁を前記天板の長さ方向に固着し、前記二枚の側板と前記仕切板の上端を前記天板に固着すると共に下端を前記フレームに固着し、
    前記吊り下げ金具を前記補強用の梁に固着したことを特徴とするエンジン駆動型作業機の防音箱。
  3. 防音箱内に収容されるエンジン、該エンジンにより駆動される作業機等の冷却装置の熱交換器に対向配置する開口を前記仕切板に形成すると共に、前記防音箱内に外気を導入する外気導入口を前記仕切板により画成された防音箱内の一方の室に連通すると共に、防音箱内の空気を機外に放出する排風口を、他方の室に連通して設けたことを特徴とする請求項2記載のエンジン駆動型作業機の防音箱。
  4. 前記補強用の梁は、略上向きコ字状を成す縦断面形状を有し、前記補強用の梁の凹部内に前記吊り下げ金具を取り付けたことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載のエンジン駆動型作業機の防音箱。
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