JP2001289056A - エンジン駆動型作業機の防音箱 - Google Patents

エンジン駆動型作業機の防音箱

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正利 野澤
Junichi Kanai
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部に収容された機器の修理、保守、交換の
便に優れたエンジン駆動型作業機の防音箱を提供する。 【解決手段】 防音箱本体10の対称位置に取り付けら
れ、防音箱本体10を構成するフレーム12、天板14
及び二枚の側板13a,13bにより囲まれた空間を被
蓋する二の扉20,20を備える。この扉20,20
は、それぞれそれ略矩形状の板体21の縦方向の二辺2
1a,21bで屈曲された側板部22a,22bと、上
辺21cより屈曲された上面部23を備え、扉20,2
0の側板部22a,22bが側板13a,13bと共に
防音箱1の幅方向の側面1c,1dを形成すると共に、
扉20,20の上面部23が天板14と共に防音箱1の
上面1aを形成するよう構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動源たるエンジ
ンと、このエンジンにより駆動される圧縮機や発電機、
及びこれらの附属機器より構成されるエンジン駆動型作
業機を収容する防音箱に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン駆動型圧縮機やエンジン駆動型
発電機等のエンジン駆動型作業機にあっては、このエン
ジン駆動型作業機を構成するエンジン、このエンジンに
より駆動される作業機、その他の機器を収容すると共に
エンジン駆動型作業機の作動により発生した騒音が機外
に漏出することを防止するために防音箱内に収容されて
いる。
【0003】この防音箱は、基台と成るフレーム上にエ
ンジンや作業機等を載置すると共に、このフレーム上に
載置された機器等を包囲する壁体により形成された箱形
形状を成す。
【0004】この防音箱には、防音箱内に収容されたエ
ンジンや作業機等の保守、点検、交換等を行うための扉
が設けられており、また、機種によってはこれらの機器
を収容した状態の防音箱をクレーン等により吊り下げ可
能とするための構成を備えたものがある。
【0005】この防音箱に設けられた扉の構成として
は、一例として防音箱本体10に形成された開口を被蓋
する扉20,20を上方に向かって開放可能とした所謂
跳ね上げ式の扉〔図8(A),図8(B);図9
(A),図9(B)参照〕、防音箱本体10に形成され
た窓80を、水平方向に回動する二枚の扉20,20に
より左右より開閉可能とした所謂観音開き式の扉(図1
0参照)等がある。
【0006】また、これらの扉20を防音箱本体10に
回動可能に取り付ける連結手段としては、一般に蝶番4
0が使用されており、この蝶番40の取り付け位置によ
り扉20を類別すると、防音箱1の外側に蝶番40を取
り付けたもの〔図11(A)参照〕、防音箱1の内側に
おいて蝶番40を取り付けたものがあり、また、扉20
の型式と蝶番40との関係としては、前述の跳ね上げ式
の扉にあっては、回動自在に連結された二枚の翼板を分
解不能に連結した一般的な蝶番(本明細書において「非
分解式蝶番」という)が使用されており、観音開き式の
扉にあっては、前述の非分解式蝶番の他、二枚の翼板
を、回動中心と成る芯金43を備えた雄の翼板42と、
この芯金が挿入される軸受孔44を備えた雌の翼板41
とに分解可能に形成された蝶番(本明細書において「分
解式蝶番」という)を使用して、扉20を防音箱本体1
0より容易に取り外しできるよう構成したものがある。
【0007】さらに、クレーン等により懸吊可能に構成
された防音箱1にあっては、クレーンフック等との連結
を可能と成す吊り下げ金具47を防音箱本体10の梁4
8に取り付け、この梁48の両端下側とフレーム12間
とを連結する支柱90を備えており、この支柱90が防
音箱1内に配置されている〔例えば実開昭58−146
191号;図11(B)参照〕。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のように構成され
た防音箱のうち、図8(A)及び図8(B)に示すよう
防音箱1の一方の対向する側面1e,1fを全て扉2
0,20と成し、この扉20,20を開閉可能に構成し
た防音箱1にあっては、扉20,20の開放により比較
的広い面積で防音箱1が開口するものとなっている。
【0009】しかし、このように構成された防音箱1
は、扉20,20を開放し、又は扉20,20を取り外
した状態において防音箱1の上面1aや防音箱1の幅方
向を成す側面1c,1dに壁体が依然して残る。そのた
め、例えば防音箱1の高さ方向に配置され、防音箱1の
高さ方向に抜き取る等して取り外す必要がある機器の交
換に際しては、防音箱1の上面1aを成す壁体が邪魔と
なり作業を困難なものとしている。その一方で、このよ
うな機器の取り外しを考慮して防音箱1の内壁と機器と
の間に余裕を持たせた設計とすれば、防音箱1が大型化
する。
【0010】同様に、図10に示す観音開き式の扉2
0,20にあっても、扉20,20を開いた状態におい
て依然として防音箱1の上面1a及び防音箱1の幅方向
を成す側面1c,1dに壁体が存在するために、内部機
器の取り外し等の作業が困難である。
【0011】また、図8に示すように防音箱1の長さ方
向を成す側面1e,1fの全体を跳ね上げ式の扉20,
20とする場合には、図8(A)中に二点鎖線で示す扉
20,20の回転軌道内に障害物がある場合には扉2
0,20を開閉することができず、防音箱1を比較的広
い場所に設置する必要がある等このような防音箱1を備
えたエンジン駆動型作業機の設置場所が制限される。
【0012】図9(A)及び図9(B)に示す型式の跳
ね上げ式の扉20,20を備えた防音箱1にあっては、
防音箱1の上面1aの一部を扉20,20により形成し
ているために、扉20,20の回転軌道の最外周が防音
箱本体10に近づき、図8(A)に示す防音箱に比較し
て扉20,20を開閉する際にスペースを必要としな
い。また、扉20,20を開放することにより防音箱1
の上面1aが一部取り払われる構成となっているため、
内部に配置された機器等の修理、保守、交換に際して作
業性が向上される。しかし、扉20,20の開放によっ
ても防音箱1の幅方向を成す側面1c,1dが壁体によ
り覆われているため、この壁体が邪魔になって修理、保
守、交換等の作業を困難としている。
【0013】また、扉20,20を回動自在に防音箱本
体10に取り付けるための連結手段の構成については、
蝶番40の取り付け、取り外しの容易性を考慮してこれ
を防音箱1の外側にて取り付ける場合〔図11(A)参
照〕には、防音箱1の外観が見栄えの悪いものとなる。
一方、このような防音箱1の外観を見栄えの良いものと
するために防音箱1の内側に蝶番40を取り付けると、
扉20を防音箱本体10に着脱する作業が困難となる。
【0014】なお、このような扉20,20の着脱作業
を容易とする連結手段として、前述のように雄の翼板4
2と雌の翼板41とに分解可能に構成された分解式蝶番
が存在する(図10参照)。しかし、このような分解式
蝶番は、図10に示す観音開き式の扉のように扉20,
20の自重により、芯金43が常に雌の翼板41に形成
された軸受孔44に挿入される方向の力が生じている場
合には、開閉中に扉20,20が脱落する危険性がな
く、これを扉20,20の連結手段として使用すること
ができるが、跳ね上げ式の扉20,20に使用する場合
には、例えば防音箱1の配置場所が傾斜していると、扉
20,20の開閉時における力のかけ具合、その他の各
種の要因により扉20,20が芯金43の軸線方向にず
れて、蝶番40が分解して扉20,20が脱落する危険
性がある。
【0015】さらに、従来技術として説明したように、
防音箱1に吊り上げ用の支柱90を設けた場合には、防
音箱1の設計等に際してその形状が制約されるだけでな
く、防音箱1内に配置されるエンジン、このエンジンに
より駆動される作業機及びその他の機器の配置位置が制
限され、設計の自由度が減少する。
【0016】また、この支柱90が窓80に面して配置
される場合には、防音箱1内に収容された機器の修理、
保守、交換等の作業の際に邪魔になる。
【0017】そこで、本発明のエンジン駆動型作業機の
防音箱1は、上記従来技術における欠点を解消するため
になされたものであり、防音箱1内に配置された各種機
器の保守、点検、交換等を容易と成すエンジン駆動型作
業機の防音箱を提供することを目的とする。
【0018】また、本発明は、防音箱1の組立てや、防
音箱1内に配置された機器の修理、保守、交換等の作業
を容易と成すために、扉20(,20)の着脱を容易と
成すと共に、開閉時に扉が脱落することなく安全に開閉
することができる跳ね上げ式の扉を備えたエンジン駆動
型作業機の防音箱を提供することを目的とする。
【0019】さらに、本発明の別の目的は、クレーン等
により懸吊可能に構成した防音箱において、防音箱1に
支柱90等を設けることなく懸吊可能とした防音箱を提
供することにより、防音箱1の設計及び防音箱1内にお
ける各種機器の配置の自由度を増すことのできるエンジ
ン駆動式作業機の防音箱を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の防音箱1は、エンジンと、該エンジンによ
り駆動される圧縮機等の作業機が収容されるエンジン駆
動型作業機の防音箱1であって、前記防音箱1の底面を
成す平面視略矩形状のフレーム12と、平面視において
少なくとも前記フレーム12上の二辺の周縁部にそれぞ
れ立設された側板13a,13bと、前記側板13a,
13bの上端同士を周縁部で架橋する天板14と、前記
天板14の開放した周縁部に垂下して前記防音箱1の側
面(1e及び/又は1f)を覆う扉20(,20)とを
備え、前記扉20(,20)は、前記防音箱1の前記側
面(1e及び/又は1f)を成す板体21の上端21c
を前記天板14方向に屈曲して前記防音箱1の上面の一
部を形成すると共に、前記板体21の側端21a,21
bを前記側板13a,13b方向に屈曲して防音箱1の
側面(1b及び/又は1c)の一部を形成し、前記防音
箱の一部である前記扉20(,20)の上面部23を前
記天板14に対して回動自在に連結し、前記扉20を開
閉自在に設けたことを特徴とする(請求項1;図1〜図
4)。
【0021】前記扉20(,20)は、防音箱1の対向
する二側面1e,1fに設けても良く、防音箱1の一側
面(1e又は1f)にのみ設けても良い。一の側面(1
e又は1f)にのみ前述の扉20を設ける場合には、こ
の扉20と対向する防音箱1の側面(1f又は1e)
を、扉を備えていない壁体、又は他の構成の扉により形
成しても良い。
【0022】前記扉20,20の上面部23と前記天板
14とを連結する連結手段は、一方が前記天板14に固
着され、他方が前記扉20,20に固着される二枚の翼
板を芯金43により回動自在に連結した蝶番であって、
前記二枚の翼板を前記芯金43の軸線方向に離間するこ
とによりに前記芯金43の固着された雄の翼板42と、
前記芯金43が挿入される軸受孔44を備えた雌の翼板
41とに分解可能に構成された分解式蝶番40(40a
〜40c)であり、前記扉20,20は複数の前記分解
式蝶番40(40a〜40c)により前記天板14に連
結されてなり、前記複数の分解式蝶番40(40a〜4
0c)のうち少なくとも一つ40bを、前記軸受孔44
に対する前記芯金43の挿入方向を他の分解式蝶番40
a,40cと逆方向となるよう取り付ける(請求項2;
図5及び図6)。
【0023】なお、芯金43の挿入方向を他の分解式蝶
番40a,40bとは逆方向に取り付けられた前述の分
解式蝶番40bは、二枚の翼板を分解不能に連結した非
分解式の蝶番に置き換えても良い(請求項3)。
【0024】さらに、防音箱1の上面1aに、吊り下げ
金具47を取り付けて図示せざるクレーンフック等との
連結を可能とし、エンジン、該エンジンにより駆動され
る作業機等を収容した状態にて懸吊可能に構成されたエ
ンジン駆動型作業機の防音箱1にあっては、天板14
に、防音箱1の内側において前記二枚の側板13a,1
3b間の間隔と略同一長さの例えば断面上向きコ字状の
補強用の梁48を固着し、前記二枚の側板13a,13
bの上端を天板14に固着すると共に下端をフレーム1
2に固着し、吊り下げ金具47を前記補強用の梁48の
例えば凹部内に固着して、懸吊可能としても良く(請求
項4,請求項7)、また、二枚の側板13a,13b間
に前記側板13a,13bと平行に防音箱1内を仕切る
仕切板15を設け、二枚の側板13a,13bのいずれ
か一方13bと前記仕切板15間において一方の側板1
3bと仕切板15間の間隔と略同一長さの補強用の梁4
8を天板14に防音箱1の内側にて固着し、前記二枚の
側板13a,13bと前記仕切板15の上端とを前記天
板14に固着すると共に下端を前記フレーム12に固着
し、吊り下げ金具47を前記補強用の梁48に固着して
懸吊可能とすることもできる(請求項5,図7参照)。
【0025】なお、前述のように防音箱1内を仕切る仕
切板15を備えた防音箱にあっては、防音箱1内に収容
されるエンジン、該エンジンにより駆動される作業機等
の冷却装置の熱交換器である例えばラジエータやオイル
クーラ等に対向配置する開口45,46を前記仕切板1
5に形成すると共に、前記防音箱1内に外気を導入する
外気導入口60を前記仕切板15により画成された防音
箱1内の一方の室に連通すると共に、防音箱1内の空気
を機外に放出する排風口62を、他方の室に連通して設
けることもできる(請求項6,図1参照)。
【0026】以上のように構成された前記防音箱は、圧
縮機本体の圧縮作用空間内に潤滑油を噴射して圧縮作用
空間の密封と冷却を行う油冷式圧縮機の防音箱1とする
ことができる。この油冷式圧縮機は、圧縮機本体より吐
出された潤滑油と圧縮ガスとの気液混合状態の作用流体
を導入し、導入された作用流体を圧縮ガスと潤滑油とに
分離するレシーバタンク70と、前記レシーバタンク7
0内において作用流体中から分離しきれずに含有する潤
滑油を除去するオイルセパレータ72を備え、防音箱1
内への収容時、前記オイルセパレータ72を平面視にお
いて前記扉20(,20)の板体21と前記防音箱の側
面の一部である前記扉の側面部22b(又は22a)と
で挟まれた防音箱1の角部に配置すれば好適である(請
求項8,図1及び図2参照)。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を添付図
面を参照しながら以下説明する。
【0028】〔防音箱の全体構造〕図1〜図4に示すよ
うに、本実施形態のエンジン駆動型作業機の防音箱1
は、防音箱1の底面を成し、例えば平面視において略矩
形状に形成されたフレーム12、前記フレーム12上の
対向する周縁部にそれぞれ立設した側板13a,13
b、及び前記側板13(13a,13b)の上端同士を
周縁部で架橋する天板14とから成る防音箱本体10
と、前記側板13(13a,13b)と天板14とが連
結されていない前記天板14の開放した周縁部に垂下
し、前記フレーム12、側板13(13a,13b)及
び天板14と共に、エンジン、該エンジンにより駆動さ
れる作業機等の収容される空間を画成する二枚の扉2
0,20を対称の位置にて防音箱本体10に回動自在に
取り付けて防音箱1が形成されている。
【0029】なお、以下に説明する実施形態にあって
は、防音箱1の長さ方向を成す二側面1e,1fの双方
に前記扉20,20を設けた防音箱1の構成について説
明するが、この扉20は、防音箱1の一方の側面(1e
又は1f)にのみ設ける構成としても良く、この場合に
は他方の側面(1f又は1e)に扉を設けない構成又は
既知の扉を設ける構成としても良い。
【0030】また、本実施形態にあっては、説明の便宜
上扉20,20を防音箱1を長さ方向、幅方向を有する
防音箱1に形成した例について説明しているが、本発明
が適用される防音箱の形状はこの形状に限定されない。
【0031】前述のフレーム12は、本実施形態にあっ
ては平面視において略長方形状を成し、このフレームの
短辺二辺12a,12bより、二枚の側板13a,13
bが立設されている。この側板13a,13bは、図1
及び図2に示す実施形態にあっては、台形状に形成さ
れ、底辺をフレーム12の短辺と略同一長さとすると共
に上辺をフレーム12の短辺12a,12bに比較して
短く形成している。
【0032】この側板13a,13bの上辺間には、前
記側板13a,13bの上辺の長さと略同一幅を有し、
側板13a,13b間の間隔と略同一長さを有する長方
形状の天板14が架橋されている。そして、前記フレー
ム12と二の側板13a,13b及び天板14により防
音箱本体10が形成されている。
【0033】この防音箱本体10は、防音箱1の長さ方
向を成す側面1e,1fを開口しており、この防音箱本
体10の開口部分を二枚の扉20,20により被蓋して
防音箱1内にエンジン、該エンジンにより駆動される作
業機及びその他の機器が収容される空間が画成されてい
る。
【0034】この防音箱1は、本実施形態にあっては扉
20,20を閉じた状態において略六面体の箱型を成
し、扉20,20が図1、図3及び図4において防音箱
1の長さ方向を成す側面1e,1fを成すと共に、後述
するようにこの扉20,20の一部分は天板14と共に
防音箱1の上面1aを成し、側板13a,13bと共に
防音箱1の幅方向の側面1c,1dを成す。
【0035】〔扉〕この扉20,20は、扉20,20
を閉じた状態にあるとき、防音箱1の長さ方向の側面1
e,1fを成す例えば略矩形状の板体21,21の高さ
方向の二辺21a,21bのうちの少なくとも一方、本
実施形態にあっては双方と、上縁21cを防音箱本体1
0との接合方向に屈曲して、二枚の側板13a,13b
の延長上に位置して側板13a,13bと共に防音箱1
の幅方向の側面1c,1dを成す側面部22a,22b
と、天板14の延長上に位置して天板14と共に防音箱
1の上面1aを成す上面部23が形成され、縦断面にお
いて逆L字状を成し、横断面においてコ字状に形成され
ている。
【0036】なお、この扉20,20は一の金属板を曲
折して一体的に形成しても良く、また、前記板体21に
側板部22a,22b、天板部23を成す複数の金属板
を溶着、ボルト止め、その他の方法により固着して前述
の形状に形成しても良く、その形成方法は限定されな
い。
【0037】また、図1〜図4に示す実施形態にあって
は、天板部23を段階的に屈曲して角を落とした形状と
しているが、上面部23は板体21の上辺21cより直
角に屈曲しても良く、また、湾曲してなだらかに移り変
わるよう板体21と一体的に形成したものであってもよ
く、その構成は図1〜図4に示すものに限定されない。
また、側面部22a,22bの屈曲した部分についても
上面部23と同様に各種の変形が可能である。
【0038】なお、図1、図2及び図4において、3
0,30はフレーム12の長さ方向を成す側辺12c,
12dにそれぞれ取り付けられた下部カバーであり、こ
の下部カバー30,30により防音箱1の底面1bがフ
レーム12の幅方向に延長されている。
【0039】また、図1、図3及び図4にあっては、本
発明の防音箱1を牽引可能とするために、車輌等に連結
するための連結杆54をフレーム12の一辺12aに固
着すると共に、フレーム12の底面1bに車輪50,5
0と、この車輪50,50を軸支する車軸51を取り付
けて走行可能に構成した例を示しているが、本発明の防
音箱1は、このような牽引可能に構成されたものに限定
されず車輪50,50等を備えない単なる箱体であって
も良い。
【0040】〔連結手段〕以上のように構成された扉2
0,20は、扉20,20の上面部23,23を天板1
4の長さ方向二辺に連結手段を介して回動自在に連結さ
れて、この連結手段を中心に上方に回動する跳ね上げ式
の扉を成す。
【0041】この扉20,20の上面部23,23と防
音箱本体10を成す天板14の一辺との連結は、既知の
各種の連結手段を用いて行うこともできるが、本実施形
態にあっては図6(a)〜図6(c)に示すように、二
枚の翼板41,42を回動自在に連結してなる蝶番であ
って、回動中心を成す芯金43を備えた雄の翼板42
と、この芯金43が挿入される軸受孔44を備えた雌の
翼板41とに分解可能に構成された分解式蝶番40〔図
6(C)参照〕を使用して連結している。
【0042】本実施形態にあっては、図5に示すように
それぞれの扉20,20を三個の分解式蝶番40(40
a,40b,40c)を使用して防音箱本体10に固着
しており、雄又は雌の翼板42,41のいずれか一方
(本実施形態にあっては雄の翼板42)を防音箱本体1
0の天板の長さ方向を成す一辺に取り付けると共に、こ
の翼板42の取付位置に対応する位置において、雌又は
雄の翼板41,42(本実施形態にあっては雌の翼板4
1)を固着して、扉20,20を防音箱10に連結して
いる。
【0043】この分解式蝶番40は、本実施形態にあっ
ては図5中左右二つの分解式蝶番40a,40cの芯金
43の挿入方向を共通の方向として取り付けると共に、
中央に取り付けられた分解式蝶番40(40c)の芯金
43は、左右二つの蝶番40a,40cとは芯金43の
挿入方向が逆になるよう取り付け、扉20の開閉作業時
に扉20がスライドして蝶番40が分解して扉20が外
れることが防止されている。
【0044】以上のような三つの分解式蝶番40(40
a,40b,40c)による扉20の取り付け方法につ
いて説明すると、先ず、芯金43の挿入方向を共通にす
る左右二つの蝶番40a,40cを取り付ける。取り付
けに際しては、蝶番40a,40cを雄の翼板42及び
雌の翼板41に分解した状態で、それぞれを防音箱本体
10の天板14及び扉20の対応する位置に取り付け
る。
【0045】また、前記二つの蝶番40a,40cの中
間位置に取り付けられる蝶番40cは、雄及び雌の翼板
42,41に分解した状態において雄又は雌のいずれか
一方の翼板42(又は41)のみを防音箱本体10又は
扉20のいずれかに取り付けておく。
【0046】以上の状態において、左右二つの蝶番40
(40a,40c)を成す雄の翼板42と雌の翼板41
とを連結し、扉20を防音箱本体10に取り付ける。こ
の状態においては未だ扉20が蝶番40a,40cの芯
金43の軸線方向にスライドして外れるおそれのある状
態にあるが、二点において支えられた扉20はこの蝶番
40a,40cにより防音箱本体10に連結されて開閉
可能となる。そして、蝶番40a,40cにより防音箱
本体10に連結された扉20を脱落に注意しながら開放
位置に持ち上げる。
【0047】そして、作業者は、この開放位置に持ち上
げられた扉20の下側に回り込んで、中央の蝶番40b
の残る一方の翼板42(又は41)を他方の翼板41
(又は42)に連結して防音箱本体10(又は扉20)
に取り付け、扉20の取り付け作業が完了する。
【0048】このように、分解式蝶番40(40a,4
0b,40c)を使用して防音箱本体10に扉20を取
り付けたことにより、非分解式蝶番を使用した従来の跳
ね上げ式の扉20にあっては、天板14に連結されてい
ない状態にある扉20を開放位置に支える作業者と、蝶
番を防音箱本体10と扉20とに取り付ける作業を行う
作業者が共同して扉20の取り付け作業を行うものであ
ったが、本発明の構成により取り付ける場合には扉20
の取り付け作業を一人の作業者により安全に行うことが
できる。
【0049】なお、本実施形態にあっては、中央に取り
付けられる蝶番40bを分解式の蝶番として説明した
が、この蝶番は扉20の位置ずれによる脱落を防止し得
るものであれば他の蝶番であっても良く、例えば二枚の
翼板を分解不能に連結した非分解式の蝶番を使用しても
良い。
【0050】また、図5に示す実施形態にあっては、三
個の蝶番40(40a,40b,40c)を使用する構
成について説明したが、使用する蝶番40は三個以上で
あっても良く、また、芯金43の挿入方向を逆方向とし
た蝶番40(図5にあっては40b)又は非分解式蝶番
を複数設けて連結を行っても良く、図5に示す構成に限
定されない。
【0051】〔吊り下げ型防音箱〕以上のように構成さ
れた本発明のエンジン駆動作業機の防音箱1は、更にこ
れを例えば移動、運搬等に際してクレーン等により懸吊
可能に構成することもできる。
【0052】このように懸吊可能に構成された本発明の
エンジン駆動型作業機の防音箱1にあっては、図7
(A)〜図7(C)に示すように防音箱1の天板14
に、クレーンフック等を連結可能と成す吊り下げ金具4
7を備えている。
【0053】懸吊可能に構成された従来の防音箱にあっ
ては、クレーンフック等を取り付け可能と成す吊り下げ
金具47を防音箱本体10の梁48に取り付け、この梁
48の両端下側とフレーム12間とを連結する支柱90
〔図11(B)参照〕を備えており、この支柱90が防
音箱1内に配置されていたが、本発明の防音箱1にあっ
ては、防音箱本体10の側板13a,13b及び、仕切
板15を設ける場合には仕切板15を防音箱1を吊り下
げ可能な強度と成し、また、天板14を補強すると共
に、天板14、側壁13a,13b及びフレーム12を
溶着、ボルト止め、その他の方法により固着して前述の
吊り下げ用の支柱を設けることなく防音箱1を吊り下げ
可能としている。
【0054】天板14の補強方法としては、例えば防音
箱1の内周側において天板14の長さ方向を成す補強用
の梁48を固着し、この梁48に前記吊り下げ金具47
を固着することもでき、また、例えば天板14の長さ方
向に凹溝、凸条等を形成して天板14の長さ方向におけ
る曲げ強度を向上させる等、天板14自体を加工して吊
り下げ可能な強度としても良く、防音箱1を吊り下げ可
能な強度と成すものであればその構成は限定されない。
【0055】図7(A)〜図7(C)に示す実施形態に
あっては、この天板14の補強として、縦断面において
上向きコ字状を成す補強用の梁48を防音箱1の内周側
において天板14の長さ方向に固着して天板14の補強
を図っている。本実施形態にあっては、前記側板13a
と13bの間であって一方の側壁13a寄りに、防音箱
1内を分割する仕切板15を前記側板13a,13bと
平行に設け、この仕切板15の上端を天板14に固着す
ると共に下端をフレーム12に固着して防音箱1の吊り
下げ強度が向上されている。
【0056】そして、前述の補強用の梁48を仕切板1
5と、この仕切板15からより離れて配置された側板1
3bとの間で天板14に取り付けている。なお、側板1
3b及び仕切板15の上端はこの天板14に取り付けら
れた梁48に固着してもよい。
【0057】更に、エンジン、該エンジンにより駆動さ
れる作業機、その他の附属機器を収容した防音箱1を吊
り下げたときバランスする位置であって上向きコ字状の
断面形状を成す梁48の凹部内に吊り下げ金具47を固
着している。そして、この吊り下げ金具47を、例えば
天板14に開口49を形成する等して防音箱1外に露出
させて図示せざるクレーンフック等に連結し得るよう構
成している。
【0058】なお、図7(A)〜図7(C)に示す実施
形態にあっては、前述のように天板14を補強する梁4
8を一方の側壁13bと仕切板15間の間隔と略同一長
さに形成した例について説明したが、前述の仕切板15
を備えない防音箱1にあってはこの補強用の梁48を天
板14と略同一の長さに形成することもできる。
【0059】また、前述のように仕切板15を備えた防
音箱1にあっても、補強用の梁48を天板14と略同一
長さに形成しても良く、さらに側板13a,13bの上
端及び仕切板15の上端をこの補強用の梁48に固着す
ることにより、吊り下げに対してより強度の高い防音箱
1とすることができる。
【0060】もっとも、仕切板15と他方の側板13a
間の一で天板14に排風口62を形成した本実施形態の
防音箱1にあっては、前述のように一方の側板13bと
仕切板15の間で天板に補強用の梁48を固着すること
により、排風口62が塞がれることがなく、また、仕切
板15を設けることにより、強度の低下した天板14の
排風口62の形成部分にかかる力を分散することができ
好適である。
【0061】なお、二枚の側板13a,13b間に設け
られた仕切板15には、図3に示すように開口45,4
6を形成し、この開口45,46に対向してエンジンの
ラジエータや例えば圧縮機のオイルクーラ等の熱交換器
を取り付けて、この熱交換器を介して仕切板15により
画成された防音箱1内の二室が連通するよう構成するこ
ともできる。
【0062】そして、この仕切板15により二室に仕切
られた防音箱1内の一方の室に、防音箱1内に外気を導
入する空気導入口60を連通すると共に、他方の室に防
音箱1内の空気を放出する排風口62を連通することに
より、空気導入口60より導入された冷却風は常にこの
熱交換器を通過した後、排風口62を介して機外に放出
される構成とすることもできる。
【0063】以上のように構成した結果、本発明の防音
箱1にあっては、従来必要とされていた吊り下げ用の支
柱が不要となり、この支柱により制約されていた防音箱
の設計の自由度が増すと共に、内部に収容される機器の
配置が支柱による制約を受けない。
【0064】〔防音箱の適用例〕以上のように構成され
た防音箱1を、一例としてエンジン駆動型の油冷式圧縮
機の防音箱として使用する例について説明する。
【0065】この油冷式圧縮機は、圧縮機本体の圧縮作
用空間内に潤滑油を噴射して圧縮作用空間の密封を行う
と共に冷却を行うものであり、圧縮機本体、圧縮機本体
を駆動するエンジン、圧縮機本体より吐出された潤滑油
と圧縮空気との気液混合状態の作用流体を導入して圧縮
空気と潤滑油とに分離するレシーバタンク70、前記レ
シーバタンク70の側壁外周に取り付けられ、レシーバ
タンク70より導出された作用流体中に未だ残る油分を
除去するオイルセパレータ72、レシーバタンク70に
より分離された潤滑油を濾過して潤滑油中のゴミ等を除
去するオイルフィルタ、前記オイルフィルタを通過した
潤滑油を冷却するオイルクーラ等の熱交換器を備え、こ
の熱交換器により冷却された潤滑油が再度圧縮機本体の
圧縮作用空間内に噴射されるよう構成されている。
【0066】本発明の防音箱1を、以上のように構成さ
れた油冷式圧縮機の防音箱1とする場合、レシーバタン
ク70の側壁に取り付けられたオイルセパレータ72を
平面視において前記扉20の板体21と前記防音箱1の
側面の一部である前記扉20の側面部22bとで挟まれ
た防音箱1の角部に配置する(図1及び図2参照)。
【0067】このオイルセパレータ72は、レシーバタ
ンク70の胴部外周に取り付けられて上方に突出し、一
般に上方に引き抜くことにより取り外し可能に構成され
ており、従来の防音箱1にあってはオイルセパレータ7
2をレシーバタンク70の側壁の比較的上方に取り付け
た場合にはオイルセパレータ72が防音箱1の内面上壁
に衝突してその取り外しが困難であったが、本発明の防
音箱1にあっては、扉20,20を開くことによって防
音箱1の長さ方向の側壁1e,1f、幅方向を成す側壁
1c,1dの一部及び上面1aの一部が開放されて、オ
イルセパレータ72の配置された防音箱1の角部の三方
を囲む壁体がオイルセパレータ72の周囲より取り除か
れるために、オイルセパレータ72の取り外し及び取り
付けを遮蔽物のない状態において比較的容易に行うこと
ができる。
【0068】
【発明の効果】以上説明した本発明の構成により、本発
明のエンジン駆動型作業機の防音箱は、以下に示す顕著
な効果を有する。
【0069】防音箱に設けられた扉により防音箱の一側
面、前記一側面の側端を屈曲した側面の一部、及び前記
一側面の上端を屈曲した上面の一部を形成したことによ
り、この扉を開放することにより防音箱が比較的広い面
積において開放され、内部に収容された各種機器等の修
理、保守を容易に行うことのできる防音箱を提供するこ
とができた。
【0070】特に、本発明の防音箱を例えば油冷式圧縮
機の防音箱として使用する場合には、レシーバタンク、
レシーバタンクの側壁に取り付けられたオイルセパレー
タ等、その上端が防音箱内の高さに比較的近い位置に配
置されている機器ないしは部品であっても、これらの機
器ないしは部品を平面視において前記扉の板体と前記防
音箱の側面の一部である前記扉の側面部とで挟まれた防
音箱の角部に配置することにより、前記扉の開放により
前記機器ないしは部品の上部及び側部にあった壁体が除
去されて、天板や側壁との衝突による取り付け、取り外
し作業の困難性を解消することができた。
【0071】また、本発明の防音箱にあっては、扉が防
音箱本体に対して着脱容易に取り付けられていると共
に、開閉時に誤って外れることが防止されているため、
防音箱内に収容された各種機器、装置等の修理、保守、
交換等に際して容易に扉を着脱することができると共
に、防音箱の組み立てに際して扉の取り付けが容易であ
る。また、扉が誤って脱落することが防止されているた
めに、扉の開閉作業を安全に行うことができる。
【0072】さらに、クレーン等により吊り下げ可能に
構成された本発明の防音箱にあっては、吊り下げ金具の
取り付けられる天板と、フレームに固着された側板(仕
切板を備えた防音箱にあっては、側板及び仕切板)とを
エンジン駆動式作業機を収容した防音箱を吊り上げるに
十分な強度としたことから、従来この種の防音箱に設け
られていた、吊り下げ金具を防音箱本体の梁に取り付
け、この梁の両端下側とフレーム間とを連結する支柱を
防音箱内に配置する必要がなく、防音箱自体の設計の自
由度が増すと共に、防音箱内に配置される各種機器の配
置の自由度も増すものとなった。
【0073】また、このような支柱により、従来の防音
箱にあっては扉体を開放した状態にあっても開口部分に
支柱が位置すれば内部に収容される機器や装置等の修
理、保守、交換を困難なものとしていたが、本発明の防
音箱にあっては、このような支柱がなくなったことによ
り、前述の扉体の形状とも相俟ってより一層防音箱内に
収容された機器、装置類の修理、保守、交換等が容易と
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 扉を取り外した状態を示す防音箱の斜視図。
【図2】 防音箱の背面図。
【図3】 防音箱の平面図。
【図4】 防音箱の右側面図。
【図5】 扉の取り付け例を示す概略説明図。
【図6】 分解式蝶番を示し、(A)は平面図、(B)
は正面図、(C)は分解状態の平面図。
【図7】 防音箱の天板を示し、(A)は平面図、
(B)は左側面図、(C)は(A)のC−C線断面図。
【図8】 従来の防音箱を示し、(A)は背面図、
(B)は右側面図。
【図9】 従来の防音箱を示し、(A)は正面図、
(B)は左側面図。
【図10】 従来の防音箱を示す斜視図。
【図11】 従来の防音箱を示し、(A)は斜視図、
(B)は要部断面図。
【符号の説明】
1 防音箱 1a 防音箱の上面 1b 防音箱の底面 1c,1d 防音箱の側面(幅方向) 1e,1f 防音箱の側面(長さ方向) 10 防音箱本体 12 フレーム 12a〜12d フレームの一辺 13a,13b 側板 14 天板 15 仕切板 20 扉 21 板体 21a,21b 板体の高さ方向の一辺 21c 板体の上縁 22a,22b 側面部(扉20の) 23 上面部(扉20の) 30 下部カバー 40 蝶番(分解式蝶番) 41 翼板(雌の) 42 翼板(雄の) 43 芯金 44 軸受孔 45,46 開口(仕切板15の) 47 吊り下げ金具 48 補強用の梁 49 開口(天板14の) 50 車輪 51 車軸 54 連結杆 60 空気導入口 62 排風口 70 レシーバタンク 72 オイルセパレータ 80 窓 90 支柱

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと、該エンジンにより駆動され
    る圧縮機等の作業機が収容されるエンジン駆動型作業機
    の防音箱において、 前記防音箱の底面を成す平面視略矩形状のフレームと、
    平面視において少なくとも前記フレーム上の二辺の周縁
    部にそれぞれ立設された側板と、前記側板の上端同士を
    周縁部で架橋する天板と、前記天板の開放した周縁部に
    垂下して前記防音箱の側面を覆う扉とを備え、 前記扉は、前記防音箱の前記側面を成す板体の上端を前
    記天板方向に屈曲して前記防音箱の上面の一部を形成す
    ると共に、前記板体の側端を前記側板方向に屈曲して防
    音箱の側面の一部を形成し、前記防音箱の上面の一部で
    ある前記扉の上面部を前記天板に対して回動自在に連結
    し、前記扉を開閉自在に設けたことを特徴とするエンジ
    ン駆動型作業機の防音箱。
  2. 【請求項2】 前記扉の上面部と前記天板とを連結する
    連結手段は、一方が前記天板に固着され、他方が前記扉
    に固着される二枚の翼板を芯金により回動自在に連結し
    た蝶番であって、前記二枚の翼板を前記芯金の軸線方向
    に離間することによりに前記芯金の固着された雄の翼板
    と、前記芯金が挿入される軸受孔を備えた雌の翼板とに
    分解可能に構成された分解式蝶番であり、 前記扉は複数の前記分解式蝶番により前記天板に連結さ
    れてなり、前記複数の分解式蝶番のうち少なくとも一つ
    を、前記軸受孔に対する前記芯金の挿入方向を他の分解
    式蝶番と逆方向となるよう取り付けたことを特徴とする
    請求項1記載のエンジン駆動型作業機の防音箱。
  3. 【請求項3】 前記扉の上面部と前記天板とを連結する
    連結手段は、一方が前記天板に固着され、他方が前記扉
    に固着される二枚の翼板を芯金により回動自在に連結し
    た蝶番であり、 前記蝶番は、前記二枚の翼板を前記芯金の軸線方向に離
    間することによりに前記芯金の固着された雄の翼板と、
    前記芯金が挿入される軸受孔を備えた雌の翼板とに分解
    可能に構成された分解式蝶番と、二枚の翼板が分解不能
    に連結された非分解式蝶番の二種類より成り、 前記扉を、前記芯金の挿入方向を共通にされた複数の前
    記分解式蝶番と、少なくとも1つの前記非分解式蝶番に
    より前記天板に連結したことを特徴とする請求項1記載
    のエンジン駆動型作業機の防音箱。
  4. 【請求項4】 防音箱の上面に、クレーンフック等との
    連結を可能と成す吊り下げ金具を取り付けて、エンジ
    ン、該エンジンにより駆動される作業機等を収容した状
    態において懸吊可能に構成されたエンジン駆動型作業機
    の防音箱において、 前記天板に、前記防音箱の内側において前記二枚の側板
    間の間隔と略同一長さの補強用の梁を固着し、前記二枚
    の側板の上端を前記天板に固着すると共に下端を前記フ
    レームに固着し、 前記吊り下げ金具を前記補強用の梁に固着したことを特
    徴とする請求項1〜3いずれか1項記載のエンジン駆動
    型作業機の防音箱。
  5. 【請求項5】 防音箱の上面に、クレーンフック等との
    連結を可能と成す吊り下げ金具を取り付けて、エンジ
    ン、該エンジンにより駆動される作業機等を収容した状
    態にて懸吊可能に構成されたエンジン駆動型作業機の防
    音箱において、 前記二枚の側板と平行に前記防音箱内の空間を仕切る仕
    切板を設け、前記二枚の側板のいずれか一方と前記仕切
    板間で前記天板に防音箱の内側において前記一方の側板
    と前記仕切板間の間隔と略同一長さの補強用の梁を固着
    し、前記二枚の側板と前記仕切板の上端を前記天板に固
    着すると共に下端を前記フレームに固着し、 前記吊り下げ金具を前記補強用の梁に固着したことを特
    徴とする請求項1〜3いずれか1項記載のエンジン駆動
    型作業機の防音箱。
  6. 【請求項6】 防音箱内に収容されるエンジン、該エン
    ジンにより駆動される作業機等の冷却装置の熱交換器に
    対向配置する開口を前記仕切板に形成すると共に、前記
    防音箱内に外気を導入する外気導入口を前記仕切板によ
    り画成された防音箱内の一方の室に連通すると共に、防
    音箱内の空気を機外に放出する排風口を、他方の室に連
    通して設けたことを特徴とする請求項5記載のエンジン
    駆動型作業機の防音箱。
  7. 【請求項7】 前記補強用の梁は、略上向きコ字状を成
    す縦断面形状を有し、前記補強用の梁の凹部内に前記吊
    り下げ金具を取り付けたことを特徴とする請求項4〜6
    いずれか1項記載のエンジン駆動型作業機の防音箱。
  8. 【請求項8】 前記防音箱は、圧縮機本体の圧縮作用空
    間内に潤滑油を噴射して圧縮作用空間の密封と冷却を行
    う油冷式の圧縮機を備えたエンジン駆動式圧縮機の防音
    箱であり、 前記油冷式圧縮機は、前記圧縮機本体より吐出された潤
    滑油と圧縮ガスとの気液混合状態の作用流体を導入し、
    導入された作用流体を圧縮ガスと潤滑油とに分離するレ
    シーバタンクと、前記レシーバタンク内において作用流
    体中から分離しきれずに含有する潤滑油を除去するオイ
    ルセパレータを備え、 前記オイルセパレータを平面視において前記扉の板体と
    前記防音箱の側面の一部である前記扉の側面部とで挟ま
    れた防音箱の角部に配置したことを特徴とする請求項1
    〜7いずれか1項記載のエンジン駆動型作業機の防音
    箱。
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