JP4868942B2 - 洗濯機およびトラップ - Google Patents

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Description

この発明は、洗濯機およびこの洗濯機に備えられるトラップに関する。
従来より、洗剤収容部と洗濯槽との間をつなぐ給水経路にトラップ部を設けることにより、トラップ部に水を溜めて給水経路を水封し、乾燥行程において洗濯槽内で生じる高温多湿な空気が給水経路から洗剤収容部内に漏れて結露することと、この空気が洗剤収容部から機外へ漏れ出してしまうこととを防止するようにしたドラム式洗濯乾燥機が、特許文献1により提案されている。
特開平11−114286号公報
特許文献1に記載のドラム式洗濯乾燥機において、トラップ部が設けられた給水経路(以下、トラップと総称する。)は、洗剤収容部に接続される入口から下方へ延び、上下方向と交差する一方向側へ折れ曲がってから上方へ延び、そして上述した一方向側へさらに折れ曲がって下方へ延びた位置に形成される出口で洗濯槽に接続される構成となっている。つまり、このトラップでは、入口は上方向へ開口し、出口はトラップにおいて入口から最も離れた位置で下方向へ開口しているので、洗剤収容部および洗濯槽を、これらの対向空間内にトラップ全体を配置できるように上下方向に互いに離して配置しなければならない。これにより、ドラム式洗濯乾燥機全体の嵩が増える虞がある。逆に、洗剤収容部および洗濯槽を上下方向に隣接配置すると、上述した対向空間が小さくなるのでトラップを配置できなくなる虞がある。
また、トラップは、上述した給水経路を水封する役割とともに、給水時には水を洗濯槽へ流す役割があるので、その場合、水を円滑に流せることが望ましい。
このような背景のもとになされたこの発明は、省スペースで配置することができるトラップと、このトラップを備え、構成部材がコンパクトに配置された洗濯機とを提供することを主たる目的とする。
また、円滑に水を流すことができるトラップと、このトラップを備え、円滑に水を流すことができる洗濯機とを提供することを別の目的とする。
そして、洗濯槽から外部への空気の漏れを確実に防ぐことができる洗濯機を提供することをさらに別の目的とする。
請求項1記載の発明は、外殻をなす筐体と、前記筐体内に配置され、内部に水を溜め、洗濯物を収容するための洗濯槽と、水を流入させるための入口、前記入口から流入して下方へ流れる水を上方へ旋回させる旋回流路および、前記旋回流路で旋回された水を旋回中心に対して交差する方向に流出させるための出口を有し、前記出口が前記洗濯槽につながっているトラップと、を備え、前記筐体上方側部には、洗剤収容部が備えられ、前記洗剤収容部に前記入口が連通しており、前記出口は、前記洗濯槽の一端面側に配置され、可撓性を有するホースを介して前記洗濯槽につながっており、前記洗濯槽は、円筒状に形成され、前記トラップおよび前記ホースは、前記筐体と前記洗濯槽の一端面との間、および、前記洗濯槽の周面の、前記ホースがつながる給水口が設けられる給水側周面と、前記筐体の、前記洗濯槽の径方向において前記給水側周面と対向する角部分との間に配置されていて、前記トラップの下端部は、それ以外の部分に比べて、前記洗濯槽の軸方向に薄いことを特徴とする洗濯機である。
求項記載の発明は、洗濯物を浄化するための気体を前記洗濯槽内に供給する気体供給装置を備え、洗濯物を浄化するための気体が前記洗濯槽内に供給されている間は、前記トラップ内部に水が溜められていることを特徴とする請求項記載の洗濯機である。
請求項記載の発明は、前記洗剤収容部に水を供給するための給水装置と、前記給水装置を動作させて前記洗剤収容部に水を供給する実行手段と、を備え、前記実行手段は、洗濯物を浄化するための気体が前記洗濯槽内に供給される前に前記給水装置を動作させて前記洗剤収容部に水を供給することを特徴とする請求項1または2に記載の洗濯機である。
請求項1記載の発明によれば、このトラップでは、旋回流路の、入口から流入して下方へ流れる水を上方へ旋回させる部分において水を溜めることができる。これにより、この水が溜められた部分において、入口と出口との間が水封されるので、出口につながった洗濯槽内の空気がトラップを介して筐体外部へ漏れ出すことを防止することができる。
また、このトラップは、入口から流入して下方へ流れる水を旋回流路で上方へ旋回させてから出口で流出させるので、入口と出口とが互いに近接している。そのため、入口に接続される部材(入口側部材)と出口に接続される洗濯槽(出口側部材)とを互いに近付けて配置することができる。
そして、このトラップでは、出口が、旋回流路で旋回された水を旋回中心に対して交差する方向に流出させるように、つまり、入口の開口方向と出口の開口方向とが交差するように構成されている。本発明と異なり、入口の開口方向と出口の開口方向とが交差しない構成(たとえば、入口の開口方向が上方向で出口の開口方向が下方向)であるトラップの場合、このトラップを入口側部材および出口側部材の対向空間内に配置する必要があるが、入口側部材および出口側部材を互いに近付けた場合、上述した対向空間が小さくなり、トラップを配置することができなくなる虞がある。しかし、本発明のトラップは、入口の開口方向と出口の開口方向とが交差しているので、上述した対向空間以外の空きスペースを有効利用して配置することができる。
これにより、このトラップは、省スペースで配置することができ、このトラップを備える洗濯機では、構成部材(入口側部材および出口側部材)をコンパクトに配置することができる。
さらに、入口より流入して出口へ向かう水は、旋回流路において旋回されるに伴い、入口で流入したときよりも流速が上昇する。そのため、このトラップでは円滑に水を流すことができ、たとえば洗剤の塊などの流れ難い物も、容易に出口へ流すことができる。
また、トラップにおいて、入口は洗剤収容部に連通し、出口は、可撓性を有するホースを介して洗濯槽につながっている。可撓性を有するホースによって、洗濯運転時に洗濯槽に生じた振動がトラップ、洗剤収容部および筐体に伝達されることを防止することができる。
また、トラップの出口が洗濯槽の一端面側に配置されているので、出口が筐体側に配置される場合と比べて、出口と洗濯槽とをつなぐホースを短くすることができる。
そして、この洗濯機では、筐体と洗濯槽の一端面との間に形成される空きスペース、および、洗濯槽の周面の、ホースがつながる給水口が設けられる給水側周面と筐体の角部分との間に形成される空きスペースにトラップおよびホースを配置することで空きスペースの有効利用を図ることができるので、洗濯機をコンパクトに構成することができる。
さらに、旋回流路において下方へ流れる水を上方へ旋回させる構造上、トラップの下端部は、洗濯槽の上述した一端面に接近するが、それ以外(トラップの下端部以外)の部分と比べて、洗濯槽の軸方向に薄いので、洗濯運転時の洗濯槽が、その軸方向や軸方向と交差する方向に振動しても、洗濯槽の一端面がトラップに接触する虞はない。また、トラップの、上述した薄い部分では、内部を流れる水の流路が狭められるので、この部分を流れる水の流速を上昇させることができ、このトラップでは一層円滑に水を流すことができる。
請求項記載の発明によれば、気体供給装置が供給する気体により、洗濯槽内の洗濯物を浄化することができる。そして、この気体が洗濯槽内に供給されている間は、トラップ内部に水が溜められているので、トラップの入口と出口との間が水封され、この気体がトラップを介して洗濯槽内から外部へ漏れ出すことを確実に防止することができる。
請求項記載の発明によれば、洗濯物を浄化するための気体が洗濯槽内に供給される前において、トラップ内部に水が溜められていないとしても、実行手段が給水手段を動作させて洗剤収容部に水を供給することによって、洗剤収容部と連通するトラップの内部に水が溜められる。これによりトラップの入口と出口との間が水封されるので、この気体の供給が開始されても、この気体がトラップを介して洗濯槽内から外部へ漏れ出すことを確実に防止することができる。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
<ドラム式洗濯機の構成>
図1は、この発明の一実施形態に係る洗濯機としての、いわゆるトップオープンタイプのドラム式洗濯機1の斜視図である。なお、ドラム式洗濯機1の姿勢については、図1の紙面右上に示した方向矢印に沿うものとする。図2は、ドラム式洗濯機1における要部を抜き出して後側上方かつ右側から見た斜視図である。図3は、図2に示したドラム式洗濯機1における要部の平面図である。図4は、ドラム式洗濯機1の縦断面図であって、左右方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を前方から見た図を示している。また、図5Aは、ドラム式洗濯機1の縦断面図であって、前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を右側から見た図において、外蓋2Aが開口4を閉じた態様を示しており、図5Bは、図5Aにおいて、外蓋2Aが開口4を開いた態様を示している。
(筐体)
図1に示すように、このドラム式洗濯機1は、その外殻を形成する筐体2により区画されている。筐体2の上壁は、前後方向略中央位置から前側下方へ緩やかに湾曲して前壁に連続するように側断面視で扇状に形成されている。筐体2の上壁の前後左右方向中央位置には、洗濯物を筐体2内に出し入れするための開口4が形成されている。開口4は、前後方向に長手の略矩形状に形成され、外蓋2Aで開閉可能である。また、筐体2の上壁の、開口4が形成されている部分には、1対のガイドレール21L、21Rが開口4の左端縁および右端縁に沿って延設されており、外蓋2Aは、ガイドレール21L、21Rに沿って前後方向にスライド自在となっている。
外蓋2Aは、ばね38(図5A参照)によって開口4を開く方向、つまり後方へ付勢されており、このドラム式洗濯機1の運転中には、筐体2内(たとえば、開口4の前端部)に配置された外蓋ロック機構49(図5A参照)が外蓋2Aに係合することにより、外蓋2Aが閉じた状態でロックされるようになっている。
筐体2の上壁の、開口4よりも左側の部分の前後方向略中央位置には、洗濯に使用する洗剤を収容するための洗剤収容部8が配置されている。この洗剤収容部8は、以降にて詳説する。筐体2の上壁の、開口4よりも右側の部分には、このドラム式洗濯機1の運転に関する設定操作や各種表示等を行うための操作表示部6が配置されている。
操作表示部6には、上述した外蓋ロック機構49(図5A参照)の外蓋2Aに対する係合を解除して外蓋2Aを開く際に操作するための蓋開ボタン6Aが備えられている。外蓋2Aが閉じた状態で蓋開ボタン6Aを押操作すると、外蓋ロック機構の外蓋2Aに対する係合が解除され、ばね38(図5A参照)の付勢力によって外蓋2Aが開口4の後方にスライドし、開口4が開かれる。外蓋2Aの前端部には把持部2Cが形成されており、開口4が開かれた状態で、把持部2Cを把持して開口4の前方にスライドさせることにより、外蓋2Aで開口4を閉じることができる。なお、開口4が開かれた状態において、把持部2Cが開口4の後端縁に当接することにより、外蓋2Aの、それ以上後方へのスライドが規制される。
また、筐体2の上壁の開口4よりも後側部分の内側(下側)には、図2に示すように、左右方向に長手の略直方体形状であり、上面が開口された収容部15が筐体2に対して一体的に設けられている。収容部15の内部は、上端縁がガイドレール21Lに連続するように形成された仕切壁16Lと、上端縁がガイドレール21Rに連続するように形成された仕切壁16Rとによって、左から順に、第1室27と第2室28と第3室29とに区画されている。上述したように、仕切壁16Lがガイドレール21Lに連続し、仕切壁16Rがガイドレール21Rに連続しているので、外蓋2A(図1参照)のスライドは、ガイドレール21L、21Rに加えて、仕切壁16L、16Rの各上端縁によっても案内される。また、図5Aおよび図5Bに示すように、外蓋2Aは、開口4の開閉に係わらず、第2室28の上方を常に塞ぐように配置されている。なお、図5Bに示すように、外蓋2Aを開くと、外蓋2Aの、第2室28の上方を塞いでいる部分以外は、収容部15の下方において筐体2の後側壁に沿って収容される。
図2に示すように、第1室27には、水道水給水バルブ2Bが配置され、第3室29には、風呂水ポンプ2Dが配置されている。水道水給水バルブ2Bおよび風呂水ポンプ2Dは、それぞれ上部に給水口が形成されており、図1に示すように、各給水口が筐体2の上壁において対応する位置から外部に露出されている。そのため、水道水給水バルブ2Bと外部の給水設備(水道栓など)とを図示しない給水ホースで接続することにより、機内に水道水を供給することができ、同様に、風呂水ポンプ2Dに、浴槽に漬けた図示しない給水ホースを接続することにより、機内に風呂水を供給することができる。
また、水道水給水バルブ2Bは、後述する洗剤用バルブ55(図14参照)と、後述する仕上剤用バルブ56(図14参照)と、後述する除湿水バルブ14(図14参照)とがユニット化された3連バルブである。
洗剤用バルブ55(図14参照)および仕上剤用バルブ56(図14参照)は、給水装置として機能し、洗剤収容部8の後述する洗剤用水道水流入口511(図6参照)および仕上剤用水道水流入口512(図6参照)に、たとえば、ゴムパッキンなどを介してそれぞれ接続されているため、これらのバルブを開くことによって、洗剤収容部8内に水道水を供給することができる。
また、除湿水バルブ14(図14参照)は、一端が後述する除湿水供給口36(図13参照)に接続されている供給管39(図11参照)の他端に接続されているため、除湿水バルブ14を開くことによって、後述する風路部材31(図11参照)内に水道水を供給することができる。
一方、風呂水ポンプ2Dは、一端が洗剤収容部8の後述する風呂水流入口513(図6参照)に接続されている図示しない風呂水供給ホースの他端に接続されているため、風呂水ポンプ2Dを駆動させることによって、洗剤収容部8内に風呂水を供給することができる。
(洗剤収容部)
図6は、洗剤容器収容室81に洗剤容器80を装着した状態での右側断面図であり、図7は、注水ユニット82を構成する部材の左側斜視図であり、図8は、図6のA−A矢視図である。なお、図6では、説明の便宜上、円筒部431およびキャップ432も断面で示している。
洗剤収容部8は、図6に示すように、粉末洗剤、液体洗剤、液体漂白剤および仕上剤が収められる洗剤容器80と、筺体2と一体的に形成され、洗剤容器80が着脱自在に収容される洗剤容器収容室81と、筺体2に備えられ、洗剤容器80に水を供給するための注水ユニット82と、洗剤容器80が収容された洗剤容器収容室81の上部を塞ぐ洗剤蓋94とを備えている。
洗剤容器収容室81は、前後方向に延伸し底壁が後方に向かって下傾斜した凹状に形成されている。この洗剤容器収容室81の後壁の下端には流出口81Aが設けられ、流出口81Aは機内側に接続されている。
注水ユニット82は、洗剤容器収容室81の左側壁に配置されており、前後方向に長手で薄板状の主部材82Aおよび副部材82Bを左右方向に対向させて貼り合わせた構造を有し、その2つの部材82Aと82Bとの間に中空の通水路が形成されている。
具体的には、右側に位置する主部材82Aの内側には、図7に示すように、通水路を形成するためのリブが複雑に形成されている。これにより、注水ユニット82内部には、主部材82Aの後端部にて開口される洗剤用水道水流入口511に連通する洗剤用水道水通水路521と、洗剤用水道水流入口511の後方斜め上側で開口される風呂水流入口513に連通する風呂水通水路523と、洗剤用水道水流入口511の前側で開口される仕上剤用水道水流入口512に連通する仕上剤用水道水通水路522とが形成されている。そして、洗剤用水道水通水路521には水の流れに沿って第1吐水口534と第2吐水口531とが順に設けられている。また、洗剤用水道水通水路521において、水の流れ方向における末端に補助吐水口536が設けられている。風呂水通水路523には水の流れに沿って、第3吐水口533と第4吐水口532とが順に設けられている。仕上剤用水道水通水路522には、水の流れ方向における末端に第5吐水口535が設けられている。第5吐水口535は、仕上剤用水道水通水路522の下端縁に沿って配置される2つの下側吐水口535Aと下側吐水口535Aよりも上方に配置される上側吐水口535Bとで構成されている。
洗剤用水道水流入口511および仕上剤用水道水流入口512は、上述したように、洗剤用バルブ55(図14参照)および仕上剤用バルブ56(図14参照)がそれぞれ接続されている。そのため、これらのバルブを適宜開閉することによって水道水給水バルブ2Bからの水道水を洗剤用水道水流入口511および仕上剤用水道水流入口512に対して選択的に供給することができる。また、風呂水流入口513は、上述した風呂水供給ホースを介して風呂水ポンプ2Dに接続されている。風呂水ポンプ2Dを駆動することにより、風呂水を風呂水流入口513に対して供給することができる。
図6に示すように、洗剤容器80は、前後方向に長手で上部が開口されたボックス状に形成されており、その内部は、前から、粉末洗剤を収容するための粉末洗剤収容部85と、液体洗剤や液体漂白剤(洗濯時に洗剤と同時に投入される液剤)を収容するための液体洗剤収容部86と、柔軟仕上剤(最終すすぎ時に投入される液剤)を収容するための仕上剤収容部87とに区画されている。
粉末洗剤収容部85の左側壁には、第2吐水口531および第4吐水口532のそれぞれに対応する開口部が形成されており、粉末洗剤収容部85内部と洗剤用水道水通水路521および風呂水通水路523とは連通状態にある。そのため、洗剤用水道水通水路521からの水道水または風呂水通水路523からの風呂水を粉末洗剤収容部85内に供給することができる。一方、補助吐水口536は、粉末洗剤収容部85内部ではなく、洗剤容器収容室81の前端において、その内部に連通している。
粉末洗剤収容部85の底壁は後方に向かって緩やかに下傾しており、その後壁下部には、洗剤流出口412が開口している。この粉末洗剤収容部85内に粉末洗剤が収容され、水道水または風呂水が流入すると、流入した水の流れに伴って粉末洗剤は洗剤流出口412を介して洗剤容器収容室81に流出する。
液体洗剤収容部86の左側壁には、第1吐水口534および第3吐水口533のそれぞれに対応する開口部が形成されており、液体洗剤収容部86内部と洗剤用水道水通水路521および風呂水通水路523とは連通状態にある。そのため、洗剤用水道水通水路521からの水道水または風呂水通水路523からの風呂水を液体洗剤収容部86内に供給することができる。
仕上剤収容部87の左側壁には、上側吐水口535Bに対応する開口部が形成されており、仕上剤収容部87内部と仕上剤用水道水通水路522とは連通状態にある。そのため、仕上剤用水道水通水路522からの水道水を仕上剤収容部87内に供給することができる。一方、下側吐水口535Aは、仕上剤収容部87内部ではなく、洗剤容器収容室81内部に連通している。そのため、図8に示すように、仕上剤用水道水通水路522からの水道水の内の一部は、下側吐水口535Aから洗剤容器収容室81内部に直接供給される。
また、図6に示すように、液体洗剤収容部86および仕上剤収容部87の底壁には中央が上下に貫通した円筒部421、431がそれぞれ立設され、この円筒部421、431にはその基底部を残して上部を覆う円筒状のキャップ422、432が被せられている。このキャップ422、432の内周側壁面と円筒部421、431の外周側壁面との間には狭い隙間がそれぞれ形成され、この隙間と円筒部421、431の貫通孔を介して液体洗剤収容部86内部および仕上剤収容部87内部と洗剤容器収容室81内部とがそれぞれ連通している。これにより、液体洗剤収容部86に所定水位以上の水が溜まると、サイホン作用によって液体洗剤収容部86内の水は液体洗剤を伴って下方、つまり洗剤容器収容室81内に流出する。同様に、仕上剤収容部87に所定水位以上の水が溜まると、サイホン作用によって仕上剤収容部87内の水は仕上剤を伴って洗剤容器収容室81内に流出する。
なお、液体洗剤の場合には洗剤容器収容室81の流出口81Aからの流出がスムーズであるが、粉末洗剤の場合には、洗剤容器収容室81に落ちた粉末洗剤が溶解せずに洗剤容器収容室81の底壁上に残りがちである。こうした場合に、上述した補助吐水口536からの水が洗剤容器収容室81の前端部に供給されて、その前端部から流出口81Aへ流れることにより、洗剤容器収容室81の底壁上に残留した粉末洗剤を流出口81Aから円滑に流出させることができる。
(外槽およびドラム)
図4に示すように、筐体2内には、詳しくは収容部15(図2参照)よりも下方位置において、外槽7が収容されている。外槽7は、周面としての略円筒状の周面壁7Aの両端面が端面壁(左端面壁7Lおよび右端面壁7R)で閉塞されることにより液密的かつ空密的に形成されており、その軸線が左右(略水平)に延びるように配置されている。外槽7は、その周面壁7Aの下部を複数のダンパ5(図5A参照)により支持されている。
外槽7の内部には、洗濯物を内部に収容するためのドラム10が配置されている。ドラム10は、略円筒状の周面壁10Cの両端面が端面壁(左端面壁10Lおよび右端面壁10R)で閉塞されることにより形成されており、その軸線が左右(略水平)に延びるように配置されている。なお、外槽7およびドラム10が洗濯槽として機能する。
ドラム10の左右端面壁10L、10Rには、それぞれ、ドラム10の軸線に沿って延びる回転軸11L、11Rが取り付けられている。各回転軸11L、11Rは、外槽7の左右端面壁7L、7Rに対して回転可能に取り付けられている。左側の回転軸11Lには、いわゆるDD(ダイレクトドライブ)方式でドラム駆動用のモータ12が連結されていて、このモータ12が回転駆動されることにより、回転軸11Lに連結されたドラム10が軸線回りに同じ回転速度で回転するようになっている。ドラム10の周面壁10Cの内面には、ドラム10の回転時にドラム10内の洗濯物を持ち上げるための3つのバッフル10Bが、周面壁10Cの周方向に互いに等間隔を空けて(たとえば、120°ごとに)、それぞれ左右方向に延びるように突設されている。
図5Aに示すように、ドラム10の周面壁10Cの一部には、洗濯物の出し入れのための開口22が形成されている。外槽7の周面壁7Aには、筐体2の開口4に対向する位置に開口23が形成されている。
ドラム10の開口22は、外側に向かって回動可能なドラム蓋25により開閉できるようになっており、外槽7の開口23は、外側に向かって回動可能な中蓋26により開閉できるようになっている。外蓋2A、中蓋26およびドラム蓋25をすべて開くことにより、筐体2の開口4、外槽7の開口23およびドラム10の開口22を介してドラム10に対して洗濯物の出し入れを行うことができる。
なお、ドラム10に対して洗濯物の出し入れを行う際には、ドラム10の開口22が外槽7の開口23に対向する位置になければ、ドラム蓋25を開けることができない。そこで、図4に示すように、外槽7の左端面壁7Lの下部には、ドラム式洗濯機1の運転停止中などにモータ12に係合して、ドラム10の回転位置を、ドラム10の開口22(図5A参照)が外槽7の開口23(図5A参照)に対向する位置に固定するためのドラム位置固定装置9が取り付けられている。
図5Aに示すように、外槽7の周面壁7Aの後端部の上側部分には、洗剤収容部8内に連通するホースとしての給水ホース17が接続されている。水道水給水バルブ2B(図1参照)の洗剤用バルブ55(図14参照)および仕上剤用バルブ56(図14参照)を選択的に開くことにより、または風呂水ポンプ2D(図1参照)を駆動させることにより、水道水または風呂水(以下、総称するときは「水」と呼ぶ。)が、洗剤収容部8(図1参照)および給水ホース17を介して外槽7内に供給される。給水ホース17は、例えば、可撓性を有する蛇腹ホースであり、外槽7内への給水の役割に加えて、ドラム10の回転時に外槽7に生じた振動が洗剤収容部8および筐体2に伝達されることを防止することもできる。給水ホース17は、図2に示すように、外槽7においては、周面壁7Aに設けられた給水口としての外槽給水口88に接続されている。なお、この周面壁7Aにおいて、外槽給水口88が設けられている部分を含み、筺体2の後側壁および上側壁(収容部15)に最も隣接する各部分の間の領域(図示斜線部分、図5Aにおいては破線矢印参照)を、以降では給水側周面89と呼ぶ。
給水ホース17と洗剤収容部8との間には、トラップとしての給水トラップ24が介在されている。給水トラップ24は、洗剤収容部8から給水ホース17へ流れる水を一時的に溜め、この水により洗剤収容部8と給水ホース17との間を遮断して、外槽7内の空気が外部と流通するのを防止するものであり、以降にて詳説する。また、給水ホース17により、上述した洗剤収容部8および筐体2と同様に、給水トラップ24に外槽7の振動が伝達されることも防止される。
図4に示すように、外槽7の周面壁7Aの右側下部には、排水口19が形成されている。この排水口19に連設された排水バルブ18を閉じた状態で給水を行うことにより、外槽7内に水を溜めることができる。ドラム10の周面壁10Cには、開口22を除くほぼ全周にわたって多数の通水孔10Aが形成されており、外槽7内に供給された水は、通水孔10Aを通ってドラム10内にも流入するようになっている。外槽7内に溜まった水は、排水バルブ18を開くことにより、排水口19および排水ホース20を介して機外に排出される。排水ホース20の途中には溢水管37(図2参照)の一端が接続されている。なお、排水ホース20および溢水管37が排水路として機能する。溢水管37の他端は、図2に示すように、所定の高さの位置において外槽7の右端面壁7Rに接続されており、外槽7内に所定水位以上に水が溜められる場合に、その超過した分の水は、溢水管37および排水ホース20(図4参照)を介して強制的に機外へ排水される。溢水管37と排水ホース20(図4参照)との間には、排水トラップ45が介在されている。排水トラップ45は、下方に向かって折れ曲がるV字状に形成されており、このV字状の部分(V字部95)に、溢水管37および/または排水ホース20(図4参照)を流れる水を一時的に溜め、この水により、溢水管37および/または排水ホース20を介して外槽7内の空気が外部と流通するのを防止するものである。
(給水トラップ)
図9は、給水トラップ24を前側上方かつ右側から見た斜視図である。図10は、給水トラップ24を前側上方かつ左側から見た斜視図であって、内部を露出させたものである。図11は、給水トラップ24の配置位置を説明するための、ドラム式洗濯機1の後側面図であって、筐体2の後壁を省略したものである。
図9に示すように、給水トラップ24は、前側へ向けて開口された中空円筒状の入口90と、入口90から後側へ延び、湾曲して下方へ延びてから前側上方へ旋回するように、つまり左側面視が略6字状(アラビア数字の「6」の形状:図10参照)に折り曲げられた角管からなる旋回流路91と、旋回流路91の、上述した上方へ旋回した部分の上端部に接続され、右側へ向けて開口された中空円筒状の出口92とで一体的に構成されている。入口90は、洗剤収容部8の洗剤容器収容室81の流出口81A(図6参照)に接続されており、出口92は、上述した給水ホース17(図2参照)の一端部に接続されている。また、旋回流路91は、図11に示すように、左側壁が筐体2の左側壁に沿って上下方向に平行となるように、かつ、右側壁が下方へ向かうにつれて左側へ傾斜するように形成されている。
この給水トラップ24では、図10に示すように、旋回流路91の、上述した上方へ旋回した部分(図示斜線部分)である滞留部100に、洗剤容器収容室81から流出した水を溜めることができる。これにより、滞留部100に溜められた水によって、入口90と出口92との間が水封されるので、出口92と給水ホース17を介して接続される外槽7内の空気が入口90から洗剤収容部8に至って筐体2から外部へ漏れ出すことを防止することができる。逆に、洗剤収容部8における外部の空気が出口92から外槽7内に流れ込むことも防止される。
そして、この給水トラップ24では、入口90から流入する水を、旋回流路91において下方へ流してから上方へ旋回させ、出口92において、旋回流路91での水の旋回中心に対して交差する方向、つまり右側へ流出させることができる。このような構成によると、入口90と出口92とが互いに近接しているので、図5Aに示すように、入口90に接続される洗剤収容部8と出口92に給水ホース17を介して接続される外槽7とを互いに近付けて配置することができる。
また、図10に示すように、この給水トラップ24では、入口90より流入した水は、旋回流路91において旋回されると出口92では渦を巻きながら流出する。これにより、入口90より出口92へ向かう水は、旋回流路91において旋回されるに伴い、入口90で流入したときよりも流速が上昇する。そのため、この給水トラップ24では、円滑に水を流すことができ、たとえば洗剤収容部8から入口90に到達した粉末洗剤の塊などの流れ難いものも、容易に出口92へ流すことができる。この旋回流路91は、上述したように、右側壁が下方へ向かうにつれて左側へ傾斜するように、つまり左右方向に薄くなるように形成されている。そのため、旋回流路91の下部分での水の流路が狭められるので、この部分を流れる水の流速をさらに上昇させることができ、この給水トラップ24では、一層円滑に水を流すことができる。これにより、洗い行程などにおける外槽7への通常の給水時においては、たとえば、毎分20Lといった一定量の水を洗剤収容部8から外槽7へ供給することができるので、洗剤収容部8の洗剤容器収容室81内での水の水位も一定に保たれ、水が洗剤容器収容室81から溢れ出す虞は無い。
この給水トラップ24は、図11に示すように、旋回流路91の左側端部が、背面視で筺体2の左側壁と外槽7の一端面となる左端面壁7Lとの間に位置するように(詳しくは、旋回流路91の左側端部は左端面壁7Lと左右方向に対向しない)、かつ、それ以外の部分が、図2および図5Aに示すように、筺体2の上側壁(収容部15)および後側壁で形成される角部分93と給水側周面89との対向空間内に位置するように配置されている。また、この対向空間内には、給水ホース17も配置されている。上述したように、洗剤収容部8と外槽7とは互いに近付けて配置されているので、洗剤収容部8と外槽7との上下方向の対向空間は小さい。たとえば、給水トラップ24が、入口90の開口方向が上方向であり、出口92の開口方向が下方向、つまり、入口90の開口方向と出口92の開口方向とが交差しない構成の場合、この給水トラップを上述した上下方向の対向空間内に配置しなければならないが、この対向空間が小さいと、この給水トラップの配置が不可能になる虞がある。しかしながら、本発明の給水トラップ24では、上述したように、出口92の開口方向は右方向であり、入口90の開口方向は前方向であることから、入口90の開口方向と出口92の開口方向とは交差している。そのため、上述した上下方向の対向空間でなく、上述した筺体2の左側壁と外槽7の左端面壁7Lとの間に形成される空きスペース、および、給水側周面89と角部分93との間に形成される空きスペースに給水トラップ24および給水ホース17を配置することで、これらの空きスペースの有効利用を図ることができる。これにより、この給水トラップ24は、省スペースで配置することができ、この給水トラップ24を備えるドラム式洗濯機1は、洗剤収容部8および外槽7といった構成部材をコンパクトに配置することができる。
また、給水トラップ24が上述した位置に配置されている状態において、旋回流路91の左側端部の下端部は、図11に示すように、外槽7の左端面壁7Lに接近している。旋回流路91は、上述したように、その右側壁が下方へ向かうにつれて左側へ傾斜するように、つまり左右方向に薄くなるように形成されているので、洗濯運転時に外槽7が左右方向(外槽7の軸方向)や前後方向(外槽7の軸方向と交差する方向)に振動しても、外槽7の左端面壁7Lが旋回流路91に接触する虞はない。
そして、給水トラップ24の出口92は、左端面壁7L側つまり右側に配置されているので、筐体2の左側壁側つまり左側に配置される場合と比べて、出口92と外槽給水口88とをつなぐ給水ホース17を短くすることができる。
(乾燥ユニット)
図4に示すように、このドラム式洗濯機1は、洗濯物を乾燥させるための乾燥行程を実行可能であって、外槽7の右端面壁7Rには、乾燥機能のための乾燥ユニット3が外側から取り付けられている。
図12は、外槽7、乾燥ユニット3および周辺部品を後側上方かつ右側から見た斜視図であり、図13は、図12に示した外槽7、乾燥ユニット3および周辺部品の右側面図である。
図12に示すように、乾燥ユニット3は、外槽7内の空気を吸い込んで上方へ導くための風路部材31と、風路部材31からの空気を外槽7内へ向けて送り込むためのファン32と、ファン32から送り込まれた空気を外槽7内に導くための誘導フード33と、外槽7内に送り込む空気を温めるための1対のヒータ34Aおよび34B(図13参照)とを備えている。風路部材31および誘導フード33が、内部を流れる空気、つまり風を外槽7内へ導き入れるための風路として機能する。この風路の途中に配置される構成となるファン32は、その略上半分部分が収容部15の第2室28内(図3参照)に収容されるように、風路部材31の上部に配置されており、ブロワモータ35により回転駆動される。また、ヒータ34Aおよび34B(図13参照)は、誘導フード33内において左右に並べて配置されている。
図4に示すように、外槽7の周面壁7Aの後側下部には、たとえばその左右方向略中央部に、正面視が略矩形状の排気口71が形成されている。風路部材31の下端部には吸込口30(図13参照)が形成されており、排気口71と吸込口30(図13参照)とは、左右方向に延びる接続管72により接続されており、風路部材31内と外槽7内とは連通状態にある。そこで、ファン32(図12参照)を回転駆動させると、風が流れる方向に見てファン32よりも上流側に位置する風路部材31内は負圧となるので、外槽7内の空気を、排気口71および接続管72を介して乾燥ユニット3内(風路部材31内)に取り込むことができる。
外槽7の右端面壁7Rの中央部には、開口7Bが形成されており、誘導フード33(図13参照)の下端部には吹出口41(図13参照)が形成されており、吹出口41と外槽7の開口7Bとは連通しているため、誘導フード33(図13参照)内と外槽7内とは連通状態にある。これにより、図12に示すように、外槽7内から風路部材31内に取り込んだ空気を、ファン32で誘導フード33内に送り込み、さらに吹出口41から外槽7内に吹き出すことにより、風路部材31、ファン32および誘導フード33、つまり乾燥ユニット3と、外槽7とで形成される循環風路内で風を循環させることができる。また、図4に示すように、ドラム10の右端面壁10Rの中央部には、外槽7の開口7Bに対向する位置に、開口10Dが形成されているので、循環風路内を循環する風はドラム10内の洗濯物にも供給される。
たとえば乾燥行程時には、循環風路内を循環する風をヒータ34で加熱して、吹出口41から外槽7およびドラム10の各開口7Bおよび10Dを介してドラム10内に送りつつ、ドラム10を回転させる。これにより、ドラム10内の洗濯物をバッフル10Bによって持ち上げ、ある程度の高さから自然落下させるといった動作が繰り返されるので、加熱された風を洗濯物に満遍なく吹きつけることができ、洗濯物を良好に乾燥させることができる。
なお、図13に示す1対のヒータ34(ヒータ34Aおよび34B)のうち一方のヒータにのみ通電を行うことにより、ヒータ34を「弱」(たとえば、約700W)で駆動して比較的低温の風をドラム10内に供給することができ、両方のヒータに通電を行うことにより、ヒータ34を「強」(たとえば、約1400W)で駆動して比較的高温の風をドラム10内に供給することができるようになっている。また、ヒータ34Aおよび34Bの両方に通電を行い、そのうちの一方のヒータを流れる交流電流に対して半波制御(半周期おきの交流電流を用いてヒータを駆動する制御)を行うことにより、ヒータ34を「中」(たとえば、約1000W)で駆動して、「弱」と「強」との中間の温度の風をドラム10内に供給することもできる。
図12に示すように、風路部材31は、下端部に上述した吸込口30が形成され、外槽7の右端面壁7Rに沿ってその下端部から上部まで延びる第1風路部材311と、この第1風路部材311の上端部に連設され、外槽7の周面壁7Aに対向するように、左方に向かって張り出した第2風路部材312とが一体的に形成されることにより構成されている。第1風路部材311は、左右方向の厚みの方が前後方向の厚みよりも小さい扁平形状を有している。一方、第2風路部材312は、前後方向の厚みの方が左右方向の厚みよりも小さい扁平形状を有している。
図13に示すように、第1風路部材311の左側面壁には、第2風路部材312との結合部よりもやや低い位置に、第1風路部材311内に水を供給するための除湿水供給口36が形成されている。除湿水供給口36には、その外側から供給管39(図11参照)の一端が接続されていて、この供給管39(図11参照)の他端に接続されている除湿水バルブ14(図14参照)が開かれることにより、供給管39(図11参照)および除湿水供給口36を介して所定量(たとえば、毎分約0.5リットル)の冷却水(水道水)が第1風路部材311内に流れ込むようになっている。乾燥行程時には、除湿水バルブ14(図14参照)が開かれることにより除湿水供給口36から第1風路部材311内に冷却水が供給され、第1風路部材311は、洗濯物から出る水分(水蒸気)を含んだ風を冷却してその水蒸気を凝縮液化させるための熱交換部として機能する。
(オゾン発生装置)
このドラム式洗濯機1には、図12に示すように、洗濯物を浄化するための気体の一例として、気体供給装置としてオゾンを発生するオゾン発生装置42と、オゾン発生装置42と風路部材31とを連通させてオゾン発生装置42が発生したオゾンを風路部材31内に導くための導入管43とが備えられている。なお、気体を用いた洗濯物の浄化には、洗浄、消臭、除菌または芳香(心地の良い匂いを洗濯物につける)などが挙げられる。
オゾン発生装置42は、図2に示すように、筐体2の収容部15における第2室28内に収容されている。詳しく、オゾン発生装置42は、仕切壁16Lを挟んで水道水給水バルブ2Bに隣接し、第2室28内において、ファン32に対して、その左側で隣接配置されている。また、オゾン発生装置42は、外槽7、風路部材31および誘導フード33の上方に位置している。
オゾン発生装置42の内部には、図12に示すように、実際にオゾンを発生するオゾン基板51が配置されている。
オゾン基板51には、前後方向に間隔を隔てて配置される1対の電極(図示せず)が内蔵されており、これらの電極(図示せず)に電源基板(図示せず)から高電圧が印加されると、無声放電が生じ、オゾン基板51の後側面の周辺の空気内にオゾンが発生する。
導入管43は、その一端部がオゾン発生装置42の左端部に接続され、その他端部が風路部材31の第2風路部材312の左側壁、詳しくはファン32の近傍部分に接続されることにより、オゾン発生装置42内部と、風路部材31、つまり乾燥ユニット3を含む上述した循環風路内部とを連通している。導入管43は、上述した一端部から下方へ緩やかに折れ曲がり、途中で屈曲してさらに下方に延びてから再度屈曲して上述した他端部に至る経路を形成している。そのため、オゾン発生装置42で発生されたオゾンを含む空気は、導入管43に沿って下方向きに流れて風路部材31内に供給される。上述したように、ファン32が回転駆動しているときには、風路部材31内は負圧となるので、オゾン発生装置42から風路部材31へのオゾンの供給が促進される。
<ドラム式洗濯機の洗濯運転>
図14は、このドラム式洗濯機1の電気的構成を示すブロック図である。
図14に示すように、このドラム式洗濯機1の運転動作は、マイクロコンピュータを含む実行手段としての制御部40によって制御される。制御部40には、CPU41、ROM42、RAM43およびタイマ44などが備えられている。
制御部40には、操作表示部6(図1参照)が入出力可能に接続されている。また、制御部40には、外槽7内の水位を検知するための水位センサ(図示せず)や、外槽7の排気口71(図4参照)から出た空気の温度を検知するための温度センサ(図示せず)や、外蓋2Aの開閉を検知するためのドアスイッチ(図示せず)からの信号などがそれぞれ入力されるようになっている。
制御部40には、上述したモータ12、ブロワモータ35、ヒータ34、水道水給水バルブ2B(洗剤用バルブ55、仕上剤用バルブ56、除湿水バルブ14)、風呂水ポンプ2D、排水バルブ18、外蓋ロック機構49、およびオゾン発生装置42が、それぞれ負荷駆動部48を介して接続されている。
図15は、このドラム式洗濯機1による所定の洗濯運転を開始させた場合の制御部40による制御の流れを示すフローチャートである。
(洗い行程)
図15に示すように、ドラム式洗濯機1の運転が開始されると、制御部40(図14参照)は、まず、所定時間(たとえば、6分間)だけ第1洗い行程を行う(ステップS1)。第1洗い行程の開始時には、洗剤用バルブ55(図14参照)が開かれることにより、または、風呂水ポンプ2D(図14参照)が駆動されることにより、給水が行われる。この際、図6に示す洗剤収容部8の粉末洗剤収容部85に予め投入されている粉末洗剤および液体洗剤収容部86に予め投入されている液体洗剤が、給水された水に溶け込んで、これらの洗剤が溶け込んだ水が流出口81Aから流出して給水トラップ24および給水ホース17を介して外槽7内に溜められることとなる。第1洗い行程では、図4に示す外槽7内への給水が完了した後、モータ12を所定の停止時間を挟んで45rpmで交互に正転/反転させる第1間欠制御(たとえば、10秒オン−3秒オフ)と、モータ12を所定の停止時間を挟んで30rpmで交互に正転/反転させる第2間欠制御(たとえば、10秒オン−3秒オフ)と、モータ12を所定の停止時間を挟んで60rpmで交互に正転/反転させる第3間欠制御(たとえば、10秒オン−3秒オフ)とが所定の順序で繰り返し行われる。第1間欠制御では、ドラム10内の洗濯物がバッフル10Bによって持ち上げられ、ある程度の高さから自然落下するといった動作(いわゆるタンブリング)が繰り返されることにより、たたき洗いが達成される。第2間欠制御では、ドラム10内の底部にある洗濯物がバッフル10Bによって転がされることにより、もみ洗いが達成される。第3間欠制御では、ドラム10内の洗濯物がドラム10の周面壁10Cに張り付いた状態で回転し、洗濯物が外槽7の底部に来たときに外槽7内に貯まった水が洗濯物に吸収され、その洗濯物に吸収された水が遠心力によって洗濯物から抜け出ることにより、洗濯物に含まれる汚れが水とともに洗濯物から除去されるようになっている。第1洗い行程が終了する際には、外槽7内に溜められている水が排水され、ドラム10内の洗濯物は水と洗剤成分を含んだ状態となる。
第1洗い行程が終了すると、図15に示すように、制御部40は、所定時間(たとえば、14分間)だけ第2洗い行程を行う(ステップS2)。この第2洗い行程では、図4に示すように、乾燥ユニット3を用いて外槽7内にスチームを供給して、洗濯物を温めつつドラム10を回転させる。これにより、洗濯物に含まれる水が温められ、その温められた水を含む洗濯物が、ドラム10の回転に伴って、他の洗濯物やドラム10の内面と擦れたり、ドラム10の内面にたたきつけられたりするようになっている。なお、スチームは、図13に示すように、除湿水供給口36から第1風路部材311内に供給される冷却水を霧状にしてヒータ34で加熱蒸発させることによって生成される。第2洗い行程では、外槽7内に給水を行う必要がないので、外槽7内に水を溜めた状態でドラム10を回転させることにより洗濯を行う場合と比較して、水の使用量を低減できる。
(中間脱水行程)
第2洗い行程が終了すると、図15に示すように、制御部40は、中間脱水行程を行う(ステップS3)。中間脱水行程では、図4に示すように、ドラム10が高速(たとえば、300〜1000rpm)で回転されることにより、ドラム10内の洗濯物に含まれる水が遠心力により絞り出され、この洗濯物から絞り出された水がドラム10の通水孔10Aを通って外槽7側へ飛散し、排水口19から排出される。この中間脱水行程により、洗濯物に含まれる水とともに、洗濯物に含まれる洗剤成分も絞り出されることとなる。
(すすぎ行程)
中間脱水行程が終了すると、図15に示すように、制御部40は、複数回(たとえば、2回)のすすぎ行程を行う(ステップS4)。すすぎ行程の開始時には、風呂水ポンプ2D(図14参照)が駆動されることにより給水が行われ、その後に、図4に示すように、外槽7内に所定量の水が溜められた状態でドラム10が回転されることにより、ドラム10内の洗濯物がタンブリングされる。また、最後のすすぎ工程では、仕上剤用バルブ56(図14参照)が開かれて水道水の給水が行われる。これにより、図6に示す仕上剤収容部87に予め投入されている柔軟仕上剤が、給水された水に溶け込んで、柔軟仕上剤が溶け込んだ水が流出口81Aから流出して外槽7内に供給され、この水によって洗濯物がすすがれる。この最後のすすぎ工程における給水の終了時には、図10に示す給水トラップ24の滞留部100に水が溜められ、出口92と入口90との間、つまり外槽7と洗剤収容部8との間が水封される。
このすすぎ行程により、洗濯物に残っている洗剤成分が希釈されることとなる。すすぎ行程が終了する際には、外槽7内に溜められている水が排水される。
(最終脱水行程)
すすぎ行程が終了すると、図15に示すように、制御部40は、最終脱水行程を行う(ステップS5)。最終脱水行程では、図4に示すように、ドラム10が高速(たとえば、300〜1000rpm)で回転されることにより、ドラム10内の洗濯物に含まれる水が遠心力により絞り出されて排水ホース20から排水される。なお、この排水の終了時には、図2に示す排水トラップ45の、上述したV字部95に水が溜められ、溢水管37と機外との間、つまり外槽7と機外の間が水封される。
(乾燥行程)
最終脱水行程が終了して、洗濯物に含まれる水が十分に絞り出された後、制御部40は、図15に示すように、乾燥行程を行う(ステップS6)。
乾燥行程では、制御部40(図14参照)は、上述したように、また図4に示すように、ヒータ34で加熱された風を乾燥ユニット3から外槽7内に送りつつ、ドラム10を回転させることにより、ドラム10内の洗濯物のタンブリングを行う。これにより、加熱された風にドラム10内の洗濯物を満遍なく晒して、洗濯物を良好に乾燥させることができる。
乾燥行程では、図13に示すように、ブロワモータ35が駆動(たとえば、4500rpm)されるとともに、ヒータ34(34Aおよび34B)に通電が行われることにより、ヒータ34が「強」で駆動される。これにより、乾燥行程中は、ドラム10内の洗濯物から出る湿気を含んだ空気が、外槽7内から排気口71(図4参照)および接続管72(図4参照)を介して風路部材31内(第1風路部材311内)に流入し、ヒータ34により温められて再び外槽7内(ドラム10内)に送り込まれることとなる。乾燥行程中は、除湿水バルブ14(図14参照)が開かれて除湿水供給口36から第1風路部材311内に冷却水が供給されることにより、第1風路部材311内では、湿気を含む空気が冷却水により冷却され、熱交換によって空気に含まれる水分が凝縮する。したがって、第1風路部材311内に流入した空気は、第1風路部材311内を通過する過程で水分が除去され、その後にヒータ34により温められて、再び外槽7内(ドラム10内)に送り込まれる。熱交換によって凝縮した水分は、第1風路部材311の内壁面に結露し、この内壁面を伝って流下する。そして、第1風路部材311の内壁面を伝って第1風路部材311の底部まで流下した水は、冷却水とともに吸込口30から流れ出て、図4に示すように、接続管72および排気口71を介して外槽7内へと流出した後、排水口19から排水される。
乾燥行程において、加熱されていない空気をドラム10内に供給することで、乾燥された洗濯物を所定温度まで冷却するいわゆるクールダウン運転が、所定時間行われる。このクールダウン運転中において、図2に示すように、制御部40(図14参照)は、オゾン発生装置42を動作させてオゾンを発生させる。発生されたオゾンは、導入管43を介して風路部材31内に流れ込むことにより、上述した循環風路内を流れる風とともに外槽7内(ドラム10内)に送り込まれ、洗濯物に浴びせられる。これにより、洗濯物に残留している汚れ成分や、臭い成分や、雑菌成分は、供給されるオゾンにより酸化されることで、洗浄され、消臭され、あるいは除菌される。つまり、オゾンによって洗濯物を浄化することができる。なお、オゾンが外槽7内に供給されている間、図14に示す制御部40によって、風呂水ポンプ2Dの駆動が停止され、水道水給水バルブ2Bおよび排水バルブ18が閉じられている。また、上述したように、最後のすすぎ行程での給水時において給水トラップ24内部に水が溜められ、給水トラップ24の入口90と出口92との間が水封されている。そのため、オゾンが外槽7内に供給されている間は、このオゾンが給水トラップ24を介して外部へ漏れ出すことを確実に防止することができる。同様に、最終脱水工程での排水時において排水トラップ45に水が溜められるので、外槽7内に供給されているオゾンが排水トラップ45介して外部へ漏れ出すことも防止される。また、オゾンが外槽7内に供給されている間、そして、供給された全てのオゾンが酸化反応により消滅し、オゾンの濃度が人体にとって影響のないレベルにまで低下するまでの間、制御部40は、図14に示すように、外蓋ロック機構49を作動させて、外蓋2A(図1参照)を閉じた状態でロックしている。
(その他)
オゾンは乾燥している洗濯物に浸透しやすいので、乾燥している洗濯物にオゾンを供給すると高い浄化効果を得ることができる。そのため、オゾンによる洗濯物の浄化は、上述した乾燥行程中に限らず、洗い行程の前にも行われる。洗い行程の前に洗濯物のオゾン浄化を行う場合、給水トラップ24(図2参照)および排水トラップ45(図2参照)の内部に水が溜められていないことがある。そのため、制御部40は、外槽7内を空密的な状態にするために、オゾン浄化(供給)を開始する前に、水道水給水バルブ2Bおよび排水バルブ18の開閉を適宜行うことにより、給水トラップ24の滞留部100(図10参照)および排水トラップ45のV字部95(図2参照)に水を溜める。
給水トラップ24においては、制御部40により、仕上剤用バルブ56を「開」にしている時間を微小時間、たとえば0.1秒にし、「閉」にしている時間をたとえば10秒にすることによって仕上剤用通水路522(図6参照)に僅かの量の水しか給水されないように制御され、この操作が、複数回(たとえば、8回)繰り返される。そのため、1回の操作で給水される水は、図8に示すように、仕上剤用通水路522の上側吐水口535Bの高さより低い位置を流れ、下側吐水口535Aから流出し、仕上剤収容部87を経由せずに、洗剤容器収容室81内部を経て、給水トラップ24に給水される。つまり、仕上剤用バルブ56からの水は、仕上剤収容部87を経由しないバイパス給水路を経て給水トラップ24に給水されて給水トラップ24の滞留部100(図10参照)に溜められる。これにより、給水トラップ24の入口90(図10参照)と出口92(図10参照)との間が水封されるので、外槽7へのオゾン供給が開始されても、オゾンが給水トラップ24を介して外槽7内から外部へ漏れ出すことを確実に防止することができる。しかも、上述した給水操作が複数回(たとえば、8回)繰り返されるため、給水トラップ24には確実に水を溜めることができる。また、上記バイパス給水路を経て給水されるため、仕上剤を含まない水道水を給水トラップ24に溜めることができ、仕上剤成分が給水トラップ24に滞留してしまうことを防止することができる。
排水トラップ45においては、図14に示すように、制御部40により、まず排水バルブ18が閉じられてから、除湿水バルブ14が開かれ、図13に示すように、除湿水供給口36からの水が吸込口30から外槽7に溜められる。この際、吸込口30から外槽7内に供給される水は、図4に示すように、外槽7の周面壁7Aを伝ってドラム10の周面壁10Cの最下端部と外槽7の周面壁7Aとの間に溜められるので、ドラム10内の洗濯物が濡れる虞はない。このように外槽7内に水が溜められてから、図14に示すように、制御部40によって除湿水バルブ14が閉じられた後に、排水バルブ18が開かれて、その水が排水口19を介して排水ホース20を流れるときに、その水の一部が排水トラップ45のV字部95(図2参照)に溜められる。そのため、外槽7へのオゾン供給が開始されても、オゾンが排水トラップ45を介して外槽7内から外部へ漏れ出すことを確実に防止することができる。
なお、オゾン供給は、洗い工程の前および乾燥工程のどちらかで行われても良いし、両方で行われても構わない。オゾン供給時間が長いほど、洗濯物の浄化が促進される。また、このドラム式洗濯機1では、オゾンで洗濯物を浄化する機能により、水に濡らすことができない洗濯物に対応することもできる。
<変形例>
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、排水トラップ45(図2参照)の形状を、上述したV字状ではなく、給水トラップ24(図9参照)と同じ形状にしても構わない。その場合、給水トラップ24と同様の効果を得ることができるので、溢水管37(図2参照)と排水ホース20(図4参照)と互いに近付けて配置することや、溢水管37と排水ホース20との間の空きスペースの有効利用が可能となる。そして、上述した粉末洗剤の塊と同様に、溢水管37および排水ホース20から排水トラップ45に流れ込んでくる糸屑の塊などの流れ難い物も容易に流出させることができる。つまり、図9に示す給水トラップ24の構成を有するトラップを用いることで、その入口90および出口92にそれぞれ接続される部材(入口側部材および出口側部材)を互いに近付けて配置することができ、このトラップは、入口側部材および出口側部材との間の空きスペースを有効利用して配置することができる。そして、入口90からトラップ内に流入する水を、粉末洗剤や糸屑の塊などの流れ難い物とともに円滑に出口92へ流すことができる。このような構成の給水トラップ24は、洗濯機に限らず、多分野における水周り部品として使用することができる。
また、ドラム10は、その軸線が左右方向に延びるように配置された構成に限らず、たとえば前後方向に延びるような構成であってもよい。この場合、ドラムの軸線は、略水平方向に延びるような構成に限らず、たとえば水平方向に対して所定角度範囲内(たとえば、30°程度まで)で傾いていてもよい。また、ドラムの軸線が垂直に延びる構成であってもよい。
また、ドラム式洗濯機1を、外蓋2Aを筐体2の上壁に設けたいわゆるトップオープンタイプの構成としたが、前壁に設けたいわゆるフロントオープンタイプの構成としてもよい。
上記実施形態では、ドラム式洗濯機の一例として、乾燥機能を備えたドラム式洗濯機1を例にとって説明したが、この発明は、乾燥機能を備えていないドラム式洗濯機や、パルセータを用いた渦巻式の洗濯機にも適用可能である。
また、このオゾン発生装置42は、洗濯物を洗浄、消臭および除菌するオゾンを発生させたが、これに限らず、例えば、洗濯物に芳香を与える気体を発生させるものであってもよい。
この発明の一実施形態に係るドラム式洗濯機1の斜視図である。 ドラム式洗濯機1における要部を抜き出して後側上方かつ右側から見た斜視図である。 図2に示したドラム式洗濯機1における要部の平面図である。 ドラム式洗濯機1の縦断面図であって、左右方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を前方から見た図を示している。 ドラム式洗濯機1の縦断面図であって、前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を右側から見た図において、外蓋2Aが開口4を閉じた態様を示している。 図5Aにおいて、外蓋2Aが開口4を開いた態様を示している。 洗剤容器収容室81に洗剤容器80を装着した状態での右側断面図である。 注水ユニット82を構成する部材の左側斜視図である。 図6のA−A矢視図である。なお、説明の便宜上、円筒部431およびキャップ432も断面で示している。 給水トラップ24を前側上方かつ右側から見た斜視図である。 給水トラップ24を前側上方かつ左側から見た斜視図であって、内部を露出させたものである。 給水トラップ24の配置位置を説明するための、ドラム式洗濯機1の後側面図であって、筐体2の後壁を省略したものである。 外槽7、乾燥ユニット3および周辺部品を後側上方かつ右側から見た斜視図である。 図12に示した外槽7、乾燥ユニット3および周辺部品の右側面図である。 このドラム式洗濯機1の電気的構成を示すブロック図である。 このドラム式洗濯機1による所定の洗濯運転を開始させた場合の制御部40による制御の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 ドラム式洗濯機
2 筐体
7 外槽
7A 周面壁
8 洗剤収容部
10 ドラム
17 給水ホース
20 排水ホース
24 給水トラップ
37 溢水管
40 制御部
42 オゾン発生装置
55 洗剤用バルブ
56 仕上剤用バルブ
88 外槽給水口
89 給水側周面
90 入口
91 旋回流路
92 出口
93 角部分






Claims (3)

  1. 外殻をなす筐体と、
    前記筐体内に配置され、内部に水を溜め、洗濯物を収容するための洗濯槽と、
    水を流入させるための入口、前記入口から流入して下方へ流れる水を上方へ旋回させる旋回流路および、前記旋回流路で旋回された水を旋回中心に対して交差する方向に流出させるための出口を有し、前記出口が前記洗濯槽につながっているトラップと、
    を備え
    前記筐体上方側部には、洗剤収容部が備えられ、前記洗剤収容部に前記入口が連通しており、
    前記出口は、前記洗濯槽の一端面側に配置され、可撓性を有するホースを介して前記洗濯槽につながっており、
    前記洗濯槽は、円筒状に形成され、
    前記トラップおよび前記ホースは、前記筐体と前記洗濯槽の一端面との間、および、前記洗濯槽の周面の、前記ホースがつながる給水口が設けられる給水側周面と、前記筐体の、前記洗濯槽の径方向において前記給水側周面と対向する角部分との間に配置されていて、
    前記トラップの下端部は、それ以外の部分に比べて、前記洗濯槽の軸方向に薄いことを特徴とする洗濯機。
  2. 洗濯物を浄化するための気体を前記洗濯槽内に供給する気体供給装置を備え、
    洗濯物を浄化するための気体が前記洗濯槽内に供給されている間は、前記トラップ内部に水が溜められていることを特徴とする請求項記載の洗濯機。
  3. 前記洗剤収容部に水を供給するための給水装置と、
    前記給水装置を動作させて前記洗剤収容部に水を供給する実行手段と、
    を備え、
    前記実行手段は、洗濯物を浄化するための気体が前記洗濯槽内に供給される前に前記給水装置を動作させて前記洗剤収容部に水を供給することを特徴とする請求項1または2に記載の洗濯機。
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