JP4868442B2 - 筐体内への異物浸入防止構造 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器の筐体内への異物浸入防止構造に関し、特に車両用計器装置においてアナログ指針を回動させるステッピングモータのケース内への異物浸入防止構造に関する。
従来から、電子機器としてのステッピングモータは、各種OA機器、家電製品、自動車等の分野におけるアクチュエータ部品として利用されている。例えば、車両には車両速度及びエンジン回転数等の計測値を表示する車両用計器装置が搭載されており、この車両用計器装置において文字板の前面に配置されるアナログ指針を駆動する内機として、このステッピングモータが用いられている。
上記ステッピングモータ101(特許文献1を参照。)は、図11に示すように、互いに連結可能な上ケース121及び下ケース122により構成される筐体としてのケース120と、ケース120から突出しかつ前記指針などを取り付ける出力軸(図示せず)と、ケース120内に回転自在に支持された磁石を有するロータ(図示せず)と、前記ロータの回転力を前記出力軸に伝達する複数のギア(図示せず)と、ケース120内に固定されたステータ109と、を有している。
上記ステータ109は、図10に示すように、フレーム104と、電子部品としての複数のコイル103と、を有している。フレーム104は、枠状に形成されたフレーム本体141と、フレーム本体141に連なりかつフレーム本体141の中心に向かって延びた複数のコイル固定部142と、を有している。フレーム104は、コイル固定部142にコイル103を取り付けるとともにフレーム本体141の端部が上ケース121と下ケース122との間に挟まれることによりケース120に固定される。
上記コイル103は、合成樹脂製のボビン131と、リード線134と、棒状に形成された一対の端子135と、を有している。このボビン131は筒状の本体部132とこの本体部132の一端部に連なった端子支持部133とを有している。また、このボビン131には端子支持部133の中央に設けられた開口部と本体部132の内部とを連通した連通穴131aが設けられている。上述したコイル固定部142はこの連通穴131aに通される。また、リード線134はこの本体部132の外周に巻き付けられているとともに、その両端部が一対の端子135とそれぞれ接続されている。また、この端子135は、圧入またはインサート成形により端子支持部133に一体化されており、その長手方向の一端部135bがケース120に設けられた貫通穴123を通されてケース120の外部に位置付けられる。この一端部135bは、前記文字板の裏側に配された回路基板(図示せず)と接続される。
上記構成のステッピングモータ101は、端子135を通じて前記回路基板からリード線134に流された励磁信号によりコイル103を励磁して磁束を発生させる。そしてこの磁束により前記ロータ及び出力軸を回転させて前記指針を回転させる。
特開2001−320866号公報
上述した構成の従来のステッピングモータ101は、図11に示すように、貫通穴123と端子135との間にクリアランスが設けられていた。このクリアランスはコイル103,ケース120,前記回路基板,などの各部品の寸法公差または組み付け公差により端子135と貫通穴123との相対位置がずれること、及び、端子135の貫通穴123への挿通作業性を考慮して設けられているものである。また、従来のステッピングモータ101は、端子支持部133の一端部135b側の縁部133aが、ケース120の貫通穴123が設けられた面の内表面と同一平面上か、それよりも前記内表面から離れた位置に位置付けられていた。このようなことから、従来のステッピングモータ101では、図11中の矢印Aで示すように、上述した貫通穴123のクリアランスからケース120内に浮遊塵などの異物や結露による湿気が浸入し易いという問題があった。特に、ケース120内に浸入した浮遊塵は上述したギアの回転を妨げステッピングモータ101の作動不良を起こす原因となっていた。
上記問題の解決策として、貫通穴123の内周寸法を小さくすることにより貫通穴123の内面と端子135とのクリアランスを小さくすることが考えられる。しかしながら、単純に前記クリアランスを小さくしただけでは、上述した公差による位置ずれにより端子135が貫通穴123を通らないということが起こり得る。また、これを無理に通そうとすると端子135とリード線134とが断線する虞がある。
また、貫通穴123の内周寸法を小さくすることにより貫通穴123の内面と端子135とのクリアランスを小さくし、かつ、コイル103,ケース120,前記回路基板,などの各部品の寸法精度を高くして端子135と貫通穴123との相対位置にずれが生じないようにすることも考えられるが、そうした場合、各部品が非常にコスト高になってしまうという問題が新たに生じてしまう。
さらに、上記のように貫通穴123の内周寸法を小さくした場合、端子135の貫通穴123への挿通作業性が低下するだけでなく、端子135の一端部135bがケース120の内表面を削り取ってしまう虞がある。また、この内表面が削り取られることにより出る樹脂カスは、上述した異物と同様にギアの回転を妨げる原因となる。
従って、本発明は、端子を筐体の貫通穴へ容易に通すことができるとともに、前記貫通穴から前記筐体内に異物が浸入することを防止できる電子機器の筐体内への異物浸入防止構造を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、合成樹脂製の筐体内に電子部品が収容されかつ該電子部品の端子が前記筐体に設けられた貫通穴を通されて前記筐体外に露出した電子機器の前記筐体内への異物浸入防止構造であって、前記電子部品が前記端子を支持する合成樹脂製の端子支持部を有し、前記端子支持部の縁部が、前記貫通穴の内側でかつ前記筐体の外表面と同一平面上まで延長され、かつ、前記端子支持部が、前記端子との境界部分に設けられかつ前記縁部に向かって開口した円筒状の間隙を有していることを特徴とする異物浸入防止構造である。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記端子支持部の縁部を前記筐体と異なる色にしたことを特徴とするものである。
上述した目的を達成するために、請求項3に記載された発明は、合成樹脂製の筐体内に電子部品が収容されかつ該電子部品の端子が前記筐体に設けられた貫通穴を通されて前記筐体外に露出した電子機器の前記筐体内への異物浸入防止構造であって、前記貫通穴がその内面に、前記筐体の外表面に向かうにしたがって当該貫通穴の内径が小さくなるように傾斜したテーパ面を有し、前記電子部品が前記端子を支持する合成樹脂製の端子支持部を有し、前記端子支持部の縁部が、前記貫通穴の内側でかつ前記テーパ面と相対する位置まで延長され、かつ、前記端子支持部が、前記端子との境界部分に設けられかつ前記縁部に向かって開口した円筒状の間隙を有していることを特徴とする異物浸入防止構造である。
上述した目的を達成するために、請求項4に記載された発明は、合成樹脂製の筐体内に電子部品が収容されかつ該電子部品の端子が前記筐体に設けられた貫通穴を通されて前記筐体外に露出した電子機器の前記筐体内への異物浸入防止構造であって、前記貫通穴がその内面に、前記筐体の内表面から前記筐体の厚み方向中間部に向かって直線状に延びた第1の面と、前記筐体の厚み方向中間部から前記筐体の外表面に向かって直線状に延びかつ前記第1の面よりも前記貫通穴の内側に配された第2の面と、これら第1の面と第2の面とに連なりかつ前記筐体の外表面と平行に配された第3の面と、を有し、かつ、前記電子部品が前記端子を支持する合成樹脂製の端子支持部を有し、かつ、前記端子支持部が、前記第1の面の内側に配される第1の支持部と、前記第2の面の内側に配されかつ前記第1の支持部よりも外周が小さく形成された第2の支持部と、を有した段状に形成されているとともに、前記第1の支持部の前記第2の支持部寄りの端面が前記第3の面と重なることを特徴とする異物浸入防止構造である。
請求項5に記載された発明は、請求項4に記載された発明において、前記端子支持部が、前記端子との境界部分に設けられかつ前記縁部に向かって開口した円筒状の間隙を有していることを特徴とするものである。
請求項6に記載された発明は、請求項1ないし請求項5のうちいずれか1項に記載された発明において、前記電子部品が、前記端子支持部の付け根部分に設けられかつ前記端子支持部を可撓可能にするスリットを有したことを特徴とするものである。
請求項7に記載された発明は、請求項1ないし請求項6のうちいずれか1項に記載された発明において、前記端子が、前記端子支持部に埋設されかつ前記筐体外に露出した部分から屈曲した屈曲部を有したことを特徴とするものである。
請求項1に記載された発明によれば、端子支持部の縁部が貫通穴の内側でかつ筐体の外表面と面一になる位置まで延長されたことにより、貫通穴から筐体内に浸入しようとする異物がこの端子支持部の縁部に遮られる。よって、異物が筐体内に浸入することを防止できる。また、貫通穴と端子の先端部との間には十分なクリアランスがあるので、該端子を貫通穴に容易に通すことができる。さらに、貫通穴と端子支持部との間は各部品の寸法公差または組み付け公差を考慮した上での最小限のクリアランスが設けられているが、両者が擦れ合うことがあってもこれらは互いに合成樹脂で形成されているために摩擦力が低く樹脂カスが出ることがない。また、この電子部品を筐体に取り付ける際、正規位置にセットされていれば端子支持部の縁部が筐体の外表面と同一平面上に位置付けられるので、作業者はこの電子部品が筐体の正規位置にセットされたことを端子支持部の縁部の位置を視認することにより確認できる。したがって、電子部品の筐体への組み立て作業性の向上を図ることができる。また、端子を貫通穴に通す際に端子支持部と貫通穴の内面が擦れ合ったとしても、端子支持部が内側に撓むことにより、端子にかかる挿入負荷を低減させることができる。また、電子部品が筐体に固定された状態において貫通穴と端子との相対位置にずれが生じた場合にも、この端子支持部が内側に撓むことにより前記相対位置のずれを吸収することができる。
請求項2に記載された発明によれば、端子支持部の縁部を筐体と異なる色にしたことにより、端子支持部の縁部が貫通穴内側の筐体の外表面と同一平面上に位置付けられたか否かを確認する際の視認性を向上させることができる。
請求項3に記載された発明によれば、端子支持部の縁部が貫通穴の内側でかつテーパ面と相対する位置まで延長されたことにより、貫通穴から筐体内に浸入しようとする異物がこの端子支持部の縁部に遮られる。よって、異物が筐体内に浸入することを防止できる。また、貫通穴と端子の先端部との間には十分なクリアランスがあるとともに、貫通穴には端子を貫通穴の中心方向に案内するテーパが設けられているので、該端子を貫通穴に容易に通すことができる。さらに、貫通穴のテーパ面と端子支持部との間は各部品の寸法公差または組み付け公差を考慮した上での最小限のクリアランスが設けられているが、両者が擦れ合うことがあってもこれらは互いに合成樹脂で形成されているために摩擦力が低く樹脂カスが出ることがない。また、端子を貫通穴に通す際に端子支持部と貫通穴の内面が擦れ合ったとしても、端子支持部が内側に撓むことにより、端子にかかる挿入負荷を低減させることができる。また、電子部品が筐体に固定された状態において貫通穴と端子との相対位置にずれが生じた場合にも、この端子支持部が内側に撓むことにより前記相対位置のずれを吸収することができる。
請求項4に記載された発明によれば、第1の支持部の前記第2の支持部寄りの端面が第3の面と重なることにより、貫通穴から筐体内に異物が浸入することを防止できる。また、これら端面と第3の面とが重なることにより、端子の筐体の外表面に対する垂直度を確保できる。また、仮にこれら端面と第3の面との間に隙間が生じたとしても、貫通穴の外部から筐体内までの間が段状の複雑に入り組んだ経路となるので異物が筐体内に到達し難くなる。そして、第2の面の内周寸法は変化させずにこれら端面及び第3の面の幅を大きく取ることによって、より異物浸入防止効果を高くすることができる。また、貫通穴の第1の面及び第2の面と端子の先端部との間には十分なクリアランスがあるので、該端子を貫通穴に容易に通すことができる。さらに、貫通穴の第1の面及び第2の面と端子支持部の第1の支持部及び第2の支持部との間は各部品の寸法公差または組み付け公差を考慮した上での最小限のクリアランスが設けられているが、両者が擦れ合うことがあってもこれらは互いに合成樹脂で形成されているために摩擦力が低く樹脂カスが出ることがない。
請求項5に記載された発明によれば、端子を貫通穴に通す際に端子支持部と貫通穴の内面が擦れ合ったとしても、端子支持部が内側に撓むことにより、端子にかかる挿入負荷を低減させることができる。また、電子部品が筐体に固定された状態において貫通穴と端子との相対位置にずれが生じた場合にも、この端子支持部が内側に撓むことにより前記相対位置のずれを吸収することができる。よって、貫通穴と端子支持部とのクリアランスをさらに小さくすることができ、貫通穴から筐体内に異物が浸入することをさらに防止できる。
請求項6に記載された発明によれば、電子部品が筐体に固定された状態において貫通穴と端子との相対位置にずれが生じた場合にも、スリットにより端子支持部即ち端子が筐体に対して可撓可能になるので、この相対位置のずれを吸収することができる。よって、貫通穴と端子支持部とのクリアランスをさらに小さくすることができ、貫通穴から筐体内に異物が浸入することをさらに防止できる。
請求項7に記載された発明によれば、端子を貫通穴に通す際に端子支持部と貫通穴の内面が擦れ合うなどして端子に挿入負荷がかかった場合にも、この端子が屈曲部を有していることにより該端子が電子部品から外れることを防止できる。よって、貫通穴と端子支持部とのクリアランスをさらに小さくすることができ、貫通穴から筐体内に異物が浸入することをさらに防止できる。
以下、本発明の第1の実施形態に係る異物浸入防止構造1Aを図1ないし図3を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る異物浸入防止構造をなすステッピングモータを示す分解斜視図である。図2は、図1に示されたステッピングモータを構成するコイルを示す斜視図である。図3は、図1中のB−B線に沿う断面図である。
本発明の「異物浸入防止構造」とは、電子機器の筐体に設けられた電子部品の端子挿通用の貫通穴から該筐体内に浮遊塵等の異物が浸入することを防止する構造である。また、本実施形態の異物浸入防止構造1Aにおける前記「電子機器」は、車両用計器装置の文字板の前面に配置されるアナログ指針を駆動する内機としてのステッピングモータ2であり、前記「電子部品」は、コイル3である。
上記ステッピングモータ2は、図1に示すように、筐体としてのケース20と、ケース20から突出しかつ前記指針などを取り付ける出力軸6と、ケース20内に回転自在に支持された磁石を有するロータ5と、ロータ5の回転力を出力軸6に伝達する複数のギア7a,7b,7cと、ケース20内に固定されたステータ9、などを有している。なお、図1中の8aは、ロータ5とギア7aとを連結する軸である。また、8bは、前述したギア7aから出力軸6に連結したギア7cに回転力を伝達するギア7bを支持する軸である。
上記ケース20は、絶縁性の合成樹脂により形成され、互いに連結可能な上ケース21と下ケース22とを有している。ケース20は上ケース21と下ケース22とが互いに連結して扁平な箱状になる。ケース20は、上述した出力軸6、ロータ5、複数のギア7a,7b,7c、ステータ9、軸8a,8bを収容する。なお、図1中の21aは、上ケース21の外表面に設けられた係止部であり、下ケース22の外表面に設けられた係止突起22aと係合する。21bはケース20を図示しない回路基板に取り付けるための係止爪である。また、図1中の23は、後述のコイル3の端子35が通される貫通穴である。この貫通穴23については後述する。
上記ステータ9は、フレーム4と、電子部品としての複数のコイル3と、を有している。フレーム4は、枠状に形成されたフレーム本体41と、フレーム本体41に連なりかつフレーム本体41の中心に向かって延びた複数のコイル固定部42と、を有している。フレーム4は、コイル固定部42にコイル3を取り付けた後にフレーム本体41の端部が上ケース21と下ケース22との間に挟まれることによりケース20に固定される。
上記コイル3は、図1及び図2に示すように、合成樹脂製のボビン31と、リード線34と、棒状に形成された一対の端子35と、を有している。このボビン31は筒状の本体部32とこの本体部32の一端部に連なった端子支持部33とを有している。また、このボビン31には端子支持部33の中央に設けられた開口部と本体部32の内部とを連通した連通穴31aが設けられている。この連通穴31aには上述したコイル固定部42が通される。また、リード線34はこの本体部32の外周に巻き付けられているとともに、その両端部が端子支持部33に支持された一対の端子35とそれぞれ接続されている。
上記一対の端子35は、導電性の金属により形成されかつ棒状に形成されている。これらの端子35は、互いに間隔をあけて平行に配されているとともに、圧入またはインサート成形によりその中央部が端子支持部33中に埋設される格好で端子支持部33に一体化されている。また、端子35の両端部は端子支持部33外に露出している。この端子35の両端部のうち図2中上側に位置しかつ露出部分の長さが短い方の端部に符号35aを付して一端部と呼ぶ。また、前記端子35のうち図2中下側に位置しかつ露出部分の長さが長い方の端部に符号35bを付して他端部と呼ぶ。なお、この一端部35aは、端子35を端子支持部33に圧入またはインサート成形する際のチャック代として設けられている。またこの端子35は、一端部35aが上ケース21側に位置付けられるとともに他端部35bが下ケース22に設けられた後述の貫通穴23を通されてケース20の外部に位置付けられ、前記文字板の裏側に配された回路基板(図示せず)と接続される。
また、このようなフレーム4及び複数のコイル3を有したステータ9は、複数のコイル3がフレーム4に取り付けられた状態で端子35がケース20の貫通穴23に合わされて下ケース22に重ねられる。そしてこの下ケース22に上ケース21が合わされることによりフレーム本体41の端部がケース21,22間に挟まれ、ステータ9がケース20に固定される。
上記構成のステッピングモータ2は、端子35を通じて前記回路基板からリード線34に流された励磁信号によりコイル3を励磁して磁束を発生させる。そしてこの磁束によりロータ5及び出力軸6を回転させて前記指針を回転させる。
本実施形態の異物浸入防止構造1Aは、端子支持部33の延長部36と、貫通穴23と、により構成されている。この「延長部36」は、図2及び図3に示すように、端子支持部33の一部であり、端子35の他端部35b側に配されかつ本体部32の外表面よりも他端部35b側に配された部分を指す。また、延長部36は端子35の外周を覆っている。さらに、延長部36は、下ケース22の外表面22bと異なる色で構成されている。
上記貫通穴23は、下ケース22側に設けられている。本実施形態においてはこの貫通穴23は端子35と同数の4つ設けられている。また、この貫通穴23は、図3に示すように、その内面が、テーパ面23bと垂直面23aとにより構成されている。テーパ面23bは、下ケース22の内表面22cから外表面22bに向かって延びかつ外表面22bに向かうにしたがって貫通穴23の内側に延びた面である。また、垂直面23aは、下ケース22の厚み方向の中間部から外表面22bに向かって外表面22bと直行する方向に直線状に延びた面である。また、テーパ面23bと垂直面23aとは連続している。このテーパ面23bは、テーパ面23b側よりも内周寸法が小さく形成された垂直面23a側、即ち貫通穴23の中心方向に端子35を案内するために設けられている。
また、上記延長部36は、ステータ9がケース20に固定された状態において貫通穴23の内側に配されるとともに、他端部35b寄りの縁部36aが下ケース22の外表面22bと同一平面上に位置付けられる。さらに、この延長部36と垂直面23aとの間には、0.1mm程度のクリアランスが設定されている。このことにより、コイル3,ケース20などの各部品の寸法公差またはこれらの組み付け公差により生じる端子35と貫通穴23との相対位置のずれにも対応できるようになっている。また、このクリアランスは、従来のステッピングモータにおける貫通穴と端子とのクリアランスよりも狭く、異物が浸入し難いクリアランスとなっている。
本実施形態の異物浸入防止構造1Aによれば、上述したステータ9がケース20に組み付けられた状態においては、貫通穴23からケース20内に浸入しようとする異物が延長部36の縁部36aに当たることにより、この異物がケース20内に浸入することを防止できる。
また、上述したステータ9をケース20に組み付ける、即ち端子35を貫通穴23に通す、際には、端子35の他端部35bと貫通穴23とのクリアランスが十分にあること及び貫通穴23がテーパ面23bを有していることから容易に他端部35bを貫通穴23に通すことができる。また、端子35の延長部36に覆われた部分を貫通穴23に通す際には、両者の間にはほとんどクリアランスが設けられていないものの、延長部36及び下ケース22双方が合成樹脂により形成されているので摩擦力が低く、互いに擦れ合っても樹脂カスが出ることがない。
さらに、ステータ9がケース20の正規位置にセットされれば縁部36aが下ケース22の外表面22bと同一平面上に位置付けられるように設計されているので、作業者は、ステータ9がケース20の正規位置にセットされたことを縁部36aの位置を視認することにより確認できる。また、この縁部36a(延長部36)は下ケース22の外表面22bと異なる色で構成されており視認性が良好であるので、容易に前記確認を行うことができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る異物浸入防止構造1Bを図4を参照して説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係る異物浸入防止構造をなすステッピングモータを示す断面図である。同図において、前述した第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態の異物浸入防止構造1Bは、図4に示すように、端子支持部33の延長部36と、貫通穴23と、により構成されている。貫通穴23は、前述した第1の実施形態と同じくその内面がテーパ面23bと垂直面23aとにより構成されている。また、延長部36の縁部36aは、貫通穴23の内側でかつテーパ面23bと相対する位置に位置付けられている。さらに、この縁部36aと相対するテーパ面23bとの間には、0.1mm程度のクリアランスが設けられている。このことにより、コイル3,ケース20などの各部品の寸法公差またはこれらの組み付け公差により生じる端子35と貫通穴23との相対位置のずれにも対応できるようになっている。また、このクリアランスは、従来のステッピングモータにおける貫通穴と端子とのクリアランスよりも狭く、異物が浸入し難いクリアランスとなっている。
本実施形態の異物浸入防止構造1Bによれば、上述したステータ9がケース20に組み付けられた状態においては、貫通穴23からケース20内に浸入しようとする異物が延長部36の縁部36aに当たることにより、この異物がケース20内に浸入することを防止できる。
また、上述したステータ9をケース20に組み付ける、即ち端子35を貫通穴23に通す、際には、端子35の他端部35bと貫通穴23とのクリアランスが十分にあること及び貫通穴23がテーパ面23bを有していることから容易に他端部35bを貫通穴23に通すことができる。また、延長部36と貫通穴23の間にはほとんどクリアランスが設けられていないものの、延長部36及び下ケース22双方が合成樹脂により形成されているので摩擦力が低く、互いに擦れ合っても樹脂カスが出ることがない。
次に、本発明の第3の実施形態に係る異物浸入防止構造1Cを図5を参照して説明する。図5は、本発明の第3の実施形態に係る異物浸入防止構造をなすステッピングモータを示す断面図である。同図において、前述した第1,2の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態の異物浸入防止構造1Cは、図5に示すように、端子支持部33の延長部36と、貫通穴23と、により構成されている。貫通穴23は、その内面が、第1の面としての垂直面23cと第2の面としての垂直面23aと第3の面としての水平面23dとにより構成されている。垂直面23cは、下ケース22の内表面22cから下ケース22の厚み方向中間部に向かって外表面22bと直行する方向に直線状に延びた面である。垂直面23aは、下ケース22の厚み方向の中間部から外表面22bに向かって外表面22bと直行する方向に直線状に延びた面である。また、垂直面23aは、垂直面23cよりも貫通穴23の内側に配されている。水平面23dは、垂直面23cと垂直面23aとに連なりかつ外表面22bと平行に配された面である。このように貫通穴23は内面が段状に形成されている。
また、延長部36は、垂直面23cの内側に配される第1の支持部としての第1の延長部361と、垂直面23aの内側に配されかつ第1の延長部361よりも外周が小さく形成された第2の支持部としての第2の延長部362と、を有した段状に形成されている。また、第1の延長部361の第2の延長部362寄りの端面361aは、水平面23dと重なることが可能に形成されている。また、第2の延長部362の外表面22b寄りの端面即ち延長部36の縁部36aは、ステータ9がケース20に固定された状態において外表面22bと同一平面上に位置付けられる。さらに、延長部36は、外表面22bと異なる色で構成されている。
さらに、上述した第1の延長部361及び第2の延長部362と垂直面23c及び垂直面23aとの間には、それぞれ0.1mm程度のクリアランスが設けられている。このことにより、コイル3,ケース20などの各部品の寸法公差またはこれらの組み付け公差により生じる端子35と貫通穴23との相対位置のずれにも対応できるようになっている。また、このクリアランスは、従来のステッピングモータにおける貫通穴と端子とのクリアランスよりも狭く、異物が浸入し難いクリアランスとなっている。
本実施形態の異物浸入防止構造1Cによれば、上述したステータ9がケース20に組み付けられた状態においては、端面361aが水平面23dと重なることにより、貫通穴23からケース20内に異物が浸入することを防止できる。また、これら端面361aと水平面23dとが重なることにより、端子35の外表面22bに対する垂直度を確保できる。また、仮にこれら端面361aと水平面23dとの間に隙間が生じたとしても、貫通穴23の外部からケース20内までの間が段状の複雑に入り組んだ経路となるので異物がケース20内に到達し難くなる。
また、上述したステータ9をケース20に組み付ける、即ち端子35を貫通穴23に通す、際には、端子35の他端部35bと貫通穴23とのクリアランスが十分にあることから容易に他端部35bを貫通穴23に通すことができる。また、端子35の延長部36に覆われた部分を貫通穴23に通す際には、両者の間にはほとんどクリアランスが設けられていないものの、延長部36及び下ケース22双方が合成樹脂により形成されているので摩擦力が低く、互いに擦れ合っても樹脂カスが出ることがない。
さらに、作業者は、ステータ9がケース20の正規位置にセットされたことを縁部36aの位置を視認することにより確認できる。また、この縁部36a(延長部36)は下ケース22の外表面22bと異なる色で構成されており視認性が良好であるので、容易に前記確認を行うことができる。
次に、本発明の第4の実施形態に係る異物浸入防止構造1Dを図6及び図7を参照して説明する。図6は、本発明の第4の実施形態に係る異物浸入防止構造をなすコイルを示す斜視図である。図7は、本発明の第4の実施形態に係る異物浸入防止構造をなす図6に示されたコイルを有するステッピングモータを示す断面図である。同図において、前述した第1〜3の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態の異物浸入防止構造1Dは、図7に示すように、端子支持部33の延長部36と、貫通穴23と、により構成されている。貫通穴23は、上述した第3の実施形態と同じくその内面が、第1の面としての垂直面23cと第2の面としての垂直面23aと第3の面としての水平面23dとにより構成されている。
また、延長部36は、図6及び図7に示すように、垂直面23cの内側に配される第1の支持部としての第1の延長部361’と、垂直面23aの内側に配されかつ第1の延長部361’よりも外周が小さく形成された第2の支持部としての第2の延長部362と、を有した段状に形成されている。また、第1の延長部361’の第2の延長部362寄りの端面361’aは、水平面23dと重なることが可能に形成されている。また、第2の延長部362の外表面22b寄りの端面即ち延長部36の縁部36aは、ステータ9がケース20に固定された状態において外表面22bと同一平面上に位置付けられる。さらに、延長部36は、外表面22bと異なる色で構成されている。
さらに、上述した第1の延長部361’及び第2の延長部362と垂直面23c及び垂直面23aとの間には、それぞれ0.1mm程度のクリアランスが設定されている。このことにより、コイル3,ケース20などの各部品の寸法公差またはこれらの組み付け公差により生じる端子35と貫通穴23との相対位置のずれにも対応できるようになっている。また、このクリアランスは、従来のステッピングモータにおける貫通穴と端子とのクリアランスよりも狭く、異物が浸入し難いクリアランスとなっている。
さらに、本実施形態における端子35は、端子支持部33にインサート成形されているとともに、一端部35aと他端部35bとの間にこれら一端部35aと他端部35bとの双方に対して屈曲した屈曲部35cを有している。この屈曲部35cは、第1の延長部361’に埋設されている。このことにより、第1の延長部361’は、上述した第3の実施形態の第1の延長部361よりも外表面22bの平面方向に沿った幅が大きく取られた鍔状に形成されているとともに、水平面23dの幅もこれに応じて第3の実施形態の水平面23dよりも大きく取られている。
また、端子35の他端部35bは、上述した第3の実施形態の端子35の他端部35bよりも本体部32から離れた位置に配されている。即ち、上述した第1ないし第3の実施形態においては、フレーム本体41の端部が端子35の他端部よりもケース20の外側に配されていたが、本実施形態においては、フレーム本体41の端部が端子35の他端部35bに近接した位置に配される。上述した第1ないし第3の実施形態に示した構成の端子35や従来のステッピングモータの構成による端子においては、ケース20の端部に貫通穴23を設ける場合、フレーム本体41の端部がケース20内に収まらずにケース20の外部に突出する格好になっていたが、本実施形態では上述した構成の端子35を有しているので、ケース20の端部に貫通穴23を設けた場合でもフレーム本体41の端部をケース20内に収めることができる。よって、異物の浸入経路となる不用な穴を減らすことができる。
本実施形態の異物浸入防止構造1Dによれば、上述したステータ9がケース20に組み付けられた状態においては、端面361’aが水平面23dと重なることにより、貫通穴23からケース20内に異物が浸入することを防止できる。そして、垂直面23aの内周寸法は変化させずに端面361’及び水平面23dの幅を大きく取ることによって、より異物浸入防止効果を高くすることができる。
さらに、端子35を貫通穴23に通す際に延長部36が貫通穴23の内面に擦れ合うなどして端子35に挿入負荷がかかった場合にも、この端子35が屈曲部35cを有していることにより該端子35が端子支持部33から外れることを防止できる。よって、貫通穴23と延長部36とのクリアランスをさらに小さくすることができ、貫通穴23からケース20内に異物が浸入することをさらに防止できる。また、端子35を屈曲させることにより、上述したようにフレーム本体41の端部が端子35の他端部35bに近接した位置に配されるので、ケース20の外側に貫通穴23を設けた場合でもフレーム本体41の端部をケース20内に収めることができる。
次に、本発明の第5の実施形態に係る異物浸入防止構造1Eを図8及び図9を参照して説明する。図8は、本発明の第5の実施形態に係る異物浸入防止構造をなすコイルを示す斜視図である。図9は、本発明の第5の実施形態に係る異物浸入防止構造をなす図8に示されたコイルを有するステッピングモータを示す断面図である。同図において、前述した第1〜4の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態の異物浸入防止構造1Eは、図8及び図9に示すように、端子支持部33の延長部36と、貫通穴23と、により構成されている。貫通穴23は、上述した第1の実施形態と同じくその内面が、テーパ面23bと垂直面23aとにより構成されている。
また、上記延長部36は、ステータ9がケース20に固定された状態において貫通穴23の内側に配されるとともに、縁部36aが下ケース22の外表面22bと同一平面上に位置付けられる。さらに、この延長部36と垂直面23aとの間には、0.1mm程度のクリアランスが設けられている。このことにより、コイル3,ケース20などの各部品の寸法公差またはこれらの組み付け公差により生じる端子35と貫通穴23との相対位置のずれにも対応できるようになっている。また、このクリアランスは、従来のステッピングモータにおける貫通穴と端子とのクリアランスよりも狭く、異物が浸入し難いクリアランスとなっている。
さらに、本実施形態では、間隙38及びスリット39を有している。間隙38は、延長部36の端子35との境界部分に設けられかつ縁部36aに向かって開口した間隙である。また、スリット39は、本体部32の端子支持部33との境界部分に設けられかつ本体部32の外表面に向かって開口したスリットである。
本実施形態の異物浸入防止構造1Eによれば、上述したステータ9がケース20に組み付けられた状態においては、貫通穴23からケース20内に浸入しようとする異物が延長部36の縁部36aに当たることにより、この異物がケース20内に浸入することを防止できる。
また、端子35を貫通穴23に通す際に延長部36と貫通穴23の内面が擦れ合ったとしても、延長部36が間隙38側、すなわち内側、に撓むことにより、端子35にかかる挿入負荷を低減させることができる。さらに、ステータ9がケース20に固定された状態において貫通穴23と端子35との相対位置にずれが生じた場合にも、延長部36が間隙38側、すなわち内側、に撓むこと及び端子支持部33全体が本体部32即ちケース20に対して撓むことにより前記相対位置のずれを吸収することができる。よって、貫通穴23と延長部36とのクリアランスをさらに小さくすることができ、貫通穴23からケース20内に異物が浸入することをさらに防止できる。
上述した第1,3,4の実施形態では、延長部36を貫通穴23が設けられた下ケース22の外表面22bと異なる色で構成していたが、本発明では必ずしも延長部36を外表面22bと異なる色で構成していなくても良い。また、延長部36の縁部36aは、貫通穴23の内側でかつ下ケース22の外表面22bと同一平面上に位置付けられることが望ましいが、少なくとも貫通穴23の内側でかつ下ケース22の内表面22cと外表面22bとの間に位置付けられていれば良い。
また、第1ないし第5の実施形態では、電子機器としてステッピングモータ2をあげたが、本発明の電子機器はステッピングモータ2に限らず、貫通穴23が設けられたケース20と、このケース20内に収容されるとともに貫通穴23を通される端子35を有する電子部品と、により構成される電子機器であれば如何なるものであっても良い。
なお、本明細書中に用いた上ケース21及び下ケース22の「上」及び「下」は、本明細書の説明を便宜的にするための表現であり、これらの実際の上下方向が逆になっていても構わない。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の第1の実施形態に係る異物浸入防止構造をなすステッピングモータを示す分解斜視図である。 図1に示されたステッピングモータを構成するコイルを示す斜視図である。 図1中のB−B線に沿う断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る異物浸入防止構造をなすステッピングモータを示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る異物浸入防止構造をなすステッピングモータを示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る異物浸入防止構造をなすコイルを示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る異物浸入防止構造をなす図6に示されたコイルを有するステッピングモータを示す断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る異物浸入防止構造をなすコイルを示す斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係る異物浸入防止構造をなす図8に示されたコイルを有するステッピングモータを示す断面図である。 従来のステッピングモータを構成するステータを示す分解斜視図である。 図9に示されたステータを有する従来のステッピングモータを示す断面図である。
符号の説明
1A,1B,1C,1D,1E 異物浸入防止構造
2 ステッピングモータ(電子機器)
3 コイル(電子部品)
20 ケース(筐体)
22b 外表面
23 貫通穴
23a 垂直面(第2の面)
23b テーパ面
23c 垂直面(第1の面)
23d 水平面(第3の面)
33 端子支持部
35 端子
35c 屈曲部
36a 縁部
38 間隙
39 スリット
361,361’ 第1の延長部(第1の支持部)
361a,361’a 端面
362 第2の延長部(第2の支持部)

Claims (7)

  1. 合成樹脂製の筐体内に電子部品が収容されかつ該電子部品の端子が前記筐体に設けられた貫通穴を通されて前記筐体外に露出した電子機器の前記筐体内への異物浸入防止構造であって、
    前記電子部品が前記端子を支持する合成樹脂製の端子支持部を有し、
    前記端子支持部の縁部が、前記貫通穴の内側でかつ前記筐体の外表面と同一平面上まで延長され、かつ、
    前記端子支持部が、前記端子との境界部分に設けられかつ前記縁部に向かって開口した円筒状の間隙を有している
    ことを特徴とする異物浸入防止構造。
  2. 前記端子支持部の縁部を前記筐体と異なる色にした
    ことを特徴とする請求項1に記載の異物浸入防止構造。
  3. 合成樹脂製の筐体内に電子部品が収容されかつ該電子部品の端子が前記筐体に設けられた貫通穴を通されて前記筐体外に露出した電子機器の前記筐体内への異物浸入防止構造であって、
    前記貫通穴がその内面に、前記筐体の外表面に向かうにしたがって当該貫通穴の内径が小さくなるように傾斜したテーパ面を有し、
    前記電子部品が前記端子を支持する合成樹脂製の端子支持部を有し、
    前記端子支持部の縁部が、前記貫通穴の内側でかつ前記テーパ面と相対する位置まで延長され、かつ、
    前記端子支持部が、前記端子との境界部分に設けられかつ前記縁部に向かって開口した円筒状の間隙を有している
    ことを特徴とする異物浸入防止構造。
  4. 合成樹脂製の筐体内に電子部品が収容されかつ該電子部品の端子が前記筐体に設けられた貫通穴を通されて前記筐体外に露出した電子機器の前記筐体内への異物浸入防止構造であって、
    前記貫通穴がその内面に、前記筐体の内表面から前記筐体の厚み方向中間部に向かって直線状に延びた第1の面と、前記筐体の厚み方向中間部から前記筐体の外表面に向かって直線状に延びかつ前記第1の面よりも前記貫通穴の内側に配された第2の面と、これら第1の面と第2の面とに連なりかつ前記筐体の外表面と平行に配された第3の面と、を有し、かつ、
    前記電子部品が前記端子を支持する合成樹脂製の端子支持部を有し、かつ、
    前記端子支持部が、前記第1の面の内側に配される第1の支持部と、前記第2の面の内側に配されかつ前記第1の支持部よりも外周が小さく形成された第2の支持部と、を有した段状に形成されているとともに、
    前記第1の支持部の前記第2の支持部寄りの端面が前記第3の面と重なる
    ことを特徴とする異物浸入防止構造。
  5. 前記端子支持部が、前記端子との境界部分に設けられかつ前記縁部に向かって開口した円筒状の間隙を有している
    ことを特徴とする請求項4に記載の異物浸入防止構造。
  6. 前記電子部品が、前記端子支持部の付け根部分に設けられかつ前記端子支持部を可撓可能にするスリットを有した
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のうちいずれか1項に記載の異物浸入防止構造。
  7. 前記端子が、前記端子支持部に埋設されかつ前記筐体外に露出した部分から屈曲した屈曲部を有した
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のうちいずれか1項に記載の異物浸入防止構造。
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