JP4867713B2 - Egr装置付内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、タービンよりも下流側の排気通路内の排気の一部をコンプレッサよりも上流側の吸気通路内に再循環させる低圧EGR装置と、タービンよりも上流側の排気通路内の排気の一部をコンプレッサよりも下流側の吸気通路内に再循環させる高圧EGR装置と、を備えるEGR装置付内燃機関の制御装置に関する。
内燃機関から大気中に排出される窒素酸化物(以下、「NOx」という。)の量を低減する技術として、排気再循環装置(以下、「EGR装置」という。)を備えたEGR装置付内燃機関が知られている。
EGR装置は、排気の一部を内燃機関の吸気系に再循環させ、燃焼室における混合気の燃焼温度を下げることによって、内燃機関におけるNOxの生成量(つまり、NOxの排出量)を低減するものである。
近年では、過給機としてターボチャージャを備えた内燃機関において、ターボチャージャのタービンよりも上流側の排気通路内の排気の一部をターボチャージャのコンプレッサよりも下流側の吸気通路に再循環させるEGR装置(以下、「高圧EGR装置」という。)に加えて、上記タービンよりも下流側の排気通路内の排気の一部を上記コンプレッサよりも上流側の吸気通路に再循環させる低圧EGR装置を備えた内燃機関の開発も行われている(例えば、特許文献1を参照。)。
上記のような低圧EGR装置および高圧EGR装置を備える内燃機関では、内燃機関の運転状態に応じて低圧EGR装置と高圧EGR装置とを切り替えて、或いは併用して排気の再循環が行われる。その結果、低圧EGR装置によって再循環される排気(以下、「低圧EGRガス」という。)や、高圧EGR装置によって再循環される排気(以下、「高圧EGRガス」という。)が運転状態に好適な量に制御される。以下、それぞれの量を「低圧EGRガス量」、「高圧EGRガス量」と称す。また、低圧EGRガスと高圧EGRガスを総称して「外部EGR」とし、その量を「外部EGRガス量」と称す。
ところで、外部EGRガスは内燃機関から排出されてから一定の経路(すなわち、内燃機関の気筒内を起点に排気通路、EGR通路、及び吸気通路を順次経て再び気筒内へ戻る経路。以下、この循環経路を「外部EGR循環経路」と称す。)を流通して内燃機関に再び還流する。ここで、低圧EGRガスはタービンよりも下流側の排気通路内からコンプレッサよりも上流側の吸気通路に再循環するため、高圧EGRガスの外部EGR循環経路(以下、「高圧EGR循環経路」ともいう。)に比べて、低圧EGRガスの外部EGR循環経路(以下、「低圧EGR循環経路」ともいう。)の方が長くなる傾向がある。
例えば、内燃機関の運転状態が変更され、低圧EGRガス量を減少させる場合、その指令が出されてから実際の低圧EGRガス量が該目標値に達するまでに遅れが生じる(以下、この遅れを単に「低圧EGRガスの還流遅れ」ともいう。)。低圧EGRガス量を減少させる指令が出された時点において、低圧EGR循環経路内の低圧EGRガスの一部(例えば、既に吸気通路に再循環した低圧EGRガス)は内燃機関に再循環されてしまうからである。
その結果、内燃機関にEGRガスが過剰に供給されて内燃機関が失火する虞があった。また、低圧EGRガスの還流遅れによって混合気の燃焼温度が低下し、燃料HCの排出量
が増加する等エミッションが悪化する虞があった。
特開2004−150319号公報 特開2004−124760号公報 特開2005−48743号公報 特開2005−54708号公報 特開2005−146919号公報
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高圧EGR装置と低圧EGR装置とを備えた内燃機関の制御装置において、低圧EGRガスの還流遅れが生じることによって内燃機関にEGRガスが過剰に供給されることを抑制し、以って未燃HCの排出量が増加することを抑制しつつ、内燃機関が失火することを抑制することが可能な技術を提供することである。
上記課題を達成するために本発明のEGR装置付内燃機関の制御装置は、以下の手段を採用した。即ち、
内燃機関の排気通路に設けられたタービン及び該内燃機関の吸気通路に設けられたコンプレッサを有するターボチャージャと、
前記タービンよりも下流側における排気通路内の排気の一部を前記コンプレッサよりも上流側の吸気通路内に再循環させる低圧EGR装置と、
前記タービンよりも上流側における排気通路内の排気の一部を前記コンプレッサよりも下流側の吸気通路内に再循環させる高圧EGR装置と、
前記内燃機関の運転状態に応じて前記低圧EGR装置および高圧EGR装置に指令を出し、前記低圧EGR装置により再循環される低圧EGRガス量と前記高圧EGR装置により再循環される高圧EGRガス量とをそれぞれの目標値である低圧側目標値と高圧側目標値とに変更させるEGRガス量変更手段と、
前記内燃機関の少なくとも排気弁の閉弁時期を変更可能なバルブタイミング変更手段と、
を備え、
前記運転状態が前記低圧EGR装置のみにより又は前記低圧EGR装置及び高圧EGR装置を併用して前記排気の再循環が行われる所定のLPL・MIX状態から前記高圧EGR装置のみにより前記排気の再循環が行われる所定のHPL状態に移行する場合に、前記EGRガス量変更手段が低圧EGRガス量を略零に変更すべく前記低圧EGR装置に前記指令を出してから実際の低圧EGRガス量が略零に至るまでの還流遅れ期間のうち少なくとも一部の期間に亘り、前記バルブタイミング変更手段が前記排気弁の閉弁時期を遅角させると共に前記高圧EGRガス量が前記高圧側目標値よりも少ない所定の遅れ期間目標値に維持されることを特徴とする。
上記構成の制御装置では、内燃機関の運転状態が上記のLPL・MIX状態からHPL状態に移行する場合、低圧側目標値は略零に変更され、高圧側目標値は運転状態に応じて定められる零以外の目標値に変更される。
上述のように、低圧EGR循環経路は長いため、低圧側目標値を略零に変更する際において「低圧EGRガスの還流遅れ」が生じる。その結果、EGRガス量変更手段が低圧EGR装置に低圧EGRガス量を略零まで減少させる指令を出しても、「還流遅れ期間」に亘って実際の低圧EGRガス量は低圧側目標値よりも多くなってしまうと考えられる。ここで「実際の低圧EGRガス量」とは、実際に内燃機関に再循環される低圧EGRガスの量を意味する。
これに対し、本発明では、還流遅れ期間のうち少なくとも一部の期間に亘り、バルブタイミング変更手段に排気弁の閉弁時期を遅角させる。その結果、内燃機関の燃焼室において燃焼した既燃ガスの一部が気筒内に残留し、或いは一旦排気通路に排出された既燃ガスの一部が再び気筒内に逆流する。従って、内燃機関に内部EGRガスを供給することができる。内部EGRガスは低圧EGRガスに比べて温度が高いため、還流遅れ期間に亘り低温の低圧EGRガスが再循環されることに起因して混合気の燃焼温度が過度に低下することを抑制できる。
また、内部EGRガスは、外部EGRガスのように外部EGR循環経路を流通させる必要がないため、内部EGRガスを増加させるときの応答性が非常に優れている。従って、本発明によれば、混合気の燃焼温度が低下することを迅速かつ好適に抑制できる。
本発明においては、排気弁の閉弁時期は内燃機関の燃焼サイクルにおける吸気行程の途中まで遅角させるようにしても良い。これにより、好適に気筒内に内部EGRガスを供給することができる。尚、本発明における内部EGRガスは、内燃機関の気筒内に残留した既燃ガスのみならず、内燃機関の排気系(例えば、排気ポート)に流出した後に再び気筒内に流入した既燃ガスを含むものである。
ここで、内部EGRガス量を増加させても、還流遅れ期間には低圧EGRガスの還流遅れ自体は抑制されない。内燃機関に再循環させるEGRガス(外部EGRガスと内部EGRガスとの和)が要求されるよりも過剰に供給され、燃焼状態が悪化する虞がある。これに対し、本発明では、還流遅れ期間のうち少なくとも一部の期間に亘り、高圧EGRガス量が高圧側目標値よりも少ない所定の遅れ期間目標値に維持される。
「遅れ期間目標値」とは、還流遅れ期間のうち少なくとも一部の期間において高圧側目標値に比べて少なくなるように設定される高圧EGRガス量の目標値である。また、ここでいう「高圧側目標値」とは、内燃機関の運転状態がLPL・MIX状態からHPL状態に変更される際の還流遅れ期間が経過し、実際の低圧EGRガス量が略零となった後の運転状態において内燃機関に要求される高圧EGRガス量の目標値を意味する。従って、本発明における高圧EGRガス量の「遅れ期間目標値」は「HPL状態における高圧側目標値」よりも減量されていれば良く、「LPL・MIX状態における高圧側目標値」に対して増量されても良い。
上記のように、本発明では、内燃機関の運転状態に応じて決定される高圧側目標値に対して、高圧EGRガス量が上記還流遅れ期間(の全部又は一部)に亘り減量される。これにより、EGRガス量が、その運転状態において内燃機関に要求される量よりも過度に多くなってしまうことを抑制することができる。
また、本発明において、前記遅れ期間目標値は前記還流遅れ期間に再循環される低圧EGRガス量と内部EGRガス量とに応じて決定されても良い。高圧EGRガス量の目標値である高圧側目標値は、LPL・MIX状態から移行した後のHPL状態に適合するように決定される。従って、還流遅れ期間においても、高圧EGRガス量を高圧側目標値に変更するとすれば、還流遅れ期間に再循環される低圧EGRガス量と内部EGRガス量とが多いほど、EGRガス量が内燃機関に対する要求よりも過剰となる。
そこで、例えば、前記遅れ期間目標値は前記還流遅れ期間に再循環される低圧EGRガス量と前記内部EGRガス量との和が多いほど少なくなるように決定されても良い。また、前記高圧側目標値と前記遅れ期間目標値との差は、前記還流遅れ期間に再循環される低圧EGRガス量と前記内部EGRガス量との和と略等しくても良い。
これにより、内燃機関に再循環するEGRガス量が要求されるよりも多くなることを精度良く抑制することができる。つまり、燃焼状態が過度に悪化することが抑制されるので、内燃機関が失火することを抑制できる。また、混合気の燃焼温度が過度に低下することが抑制される。つまり、内燃機関から排出される未燃HCが過度に増加することによってエミッションが悪化することを抑制できる。
なお、本発明においては、バルブタイミング変更手段が内部EGRガス量を増加させる期間と高圧EGRガス量が遅れ期間目標値に維持される期間とは還流遅れ期間のうち「少なくとも一部の期間」であれば良く、還流遅れ期間の全期間であっても良い。また上記のそれぞれの期間は略等しくても良いし、異なっていても良い。
また、本発明においては、前記バルブタイミング変更手段は前記内燃機関の吸気弁の開弁時期を更に変更可能であっても良い。そして、前記バルブタイミング変更手段は、前記排気弁の閉弁時期を遅角させるときに前記吸気弁の開弁時期も遅角させても良い。
つまり、本発明では、バルブタイミング変更手段によって排気弁の閉弁時期だけでなく、吸気弁の開弁時期をも遅角させる制御が行われる。その結果、より多くの内部EGRガスが次回の燃焼サイクルにおいて気筒内に供給される。高温の内部EGRガスの吸気に対する割合が増加して、筒内温度が過度に低い状態で混合気が燃焼することを抑制できる。これにより、混合気の燃焼状態が悪化し、或いは未燃HCの排出量が増加することを抑制できる。なお、本発明において前記バルブタイミング変更手段は、前記還流遅れ期間の全期間に亘り前記吸気弁の開弁時期を遅角させても良い。
また、本発明において、前記排気弁の閉弁は、前記吸気弁の開弁よりも早期または同時に行われても良い。つまり、前記バルブタイミング変更手段は前記吸気弁と前記排気弁とが共に開弁状態となるバルブオーバーラップが起こらないように前記排気弁の閉弁時期と前記吸気弁の開弁時期とを遅角させても良い。より好適に混合気の燃焼温度が低下することを抑制できる。従って、混合気の燃焼状態が悪化し、或いは未燃HCの排出量が過度に増加することを抑制することが可能となる。
上述したように、本発明における高圧EGRガス量の「遅れ期間目標値」は「HPL状態における高圧側目標値」よりも減量されていれば良く、「LPL・MIX状態における高圧側目標値」に対して増量されても良い。本発明は、低圧EGR装置のみ、或いは低圧EGR装置及び高圧EGR装置を併用してEGRを行うLPL・MIX状態から高圧EGR装置のみによりEGRを行うHPL状態への移行時に適用されるため、高圧EGRガス量の「遅れ期間目標値」は「LPL・MIX状態における高圧側目標値」に対して増量される場合が多いと考えられる。そうすると、ターボチャージャのタービンに流入する排気エネルギが減少して、過給圧が低下する場合がある。
そこで、本発明においては、前記ターボチャージャは可変ノズルを有し、該可変ノズルの開度を制御することによって過給圧を変更可能であって、前記還流遅れ期間のうち少なくとも一部の期間に亘り、前記可変ノズルの開度は所定の閉じ側開度に維持されても良い。「所定の閉じ側開度」とは、還流遅れ期間の全部又は一部の期間に亘り維持される可変ノズルの開度の目標値である。
通常、可変ノズルの開度は内燃機関の運転状態に応じて要求される過給圧を得るための開度に制御される。従って、還流遅れ期間の経過後における可変ノズルの開度は、内燃機関に要求される過給圧に応じた開度である「通常時目標開度」に変更されても良い。つまり、本発明においては、前記還流遅れ期間のうち少なくとも一部の期間に亘り、前記可変
ノズルの開度は前記通常時目標開度よりも小さい所定の閉じ側開度に維持されても良い。これにより、還流遅れ期間の全部又は一部の期間に亘り、高圧EGRガス量が遅れ期間目標値に維持されても、過給圧が過度に不足することを好適に抑制できる。
また、本発明によれば、可変ノズルの開度を所定の閉じ側開度に維持することによって、排気通路におけるタービンよりも上流側の背圧を上昇し、内燃機関の気筒内に内部EGRガスをより入り易くすることができる。つまり、バルブタイミング変更手段が内部EGRガス量をより好適に増加することが可能となる。
なお、本発明では、バルブタイミング変更手段が排気弁の閉弁時期を遅角させる時期と可変ノズルの開度を所定の閉じ側開度に維持する時期とを略等しくしても良い。また、「所定の閉じ側開度」や「通常時目標開度」は内燃機関の運転状態に応じて予め実験的に求めておいても良い。なお、本発明において可変ノズルの開度は、前記還流遅れ期間の全期間に亘り所定の閉じ側開度に維持されても良い。
また、本発明においては、前記吸気通路における前記コンプレッサよりも下流側に設けられ、前記低圧EGR装置によって再循環された排気(つまり、低圧EGRガス)を冷却可能なインタークーラを備える場合には、還流遅れ期間に亘って低圧EGRガスの温度が更に低下するため、内燃機関から排出される未燃HCが増加する虞がある。
そこで、本発明では、前記低圧EGR装置によって再循環された排気に前記インタークーラを迂回させるバイパス通路を更に備えていても良い。そして、前記還流遅れ期間のうち少なくとも一部の期間に亘り、前記インタークーラに流入する前の前記低圧EGR装置によって再循環された排気に前記バイパス通路を通過させ前記インタークーラを迂回させても良い。これにより、内燃機関における混合気の温度が過度に低下することを抑制し、未燃HCの排出量が増加することを抑制できる。なお、本発明においては、還流遅れ期間の全期間に亘り、インタークーラに流入する前の低圧EGRガスにインタークーラを迂回させても良い。
また、本発明における「還流遅れ期間」は、内燃機関が吸入する吸気量と相関関係があると考えられる。また、吸気量は機関回転数と燃料噴射量とに相関関係がある。そこで、本発明における「還流遅れ期間」は、内燃機関の運転状態に基づいて推定しても良い。
これにより、内燃機関の運転状態が変動しても還流遅れ期間を精度良く推定できる。そして、還流遅れ期間を精度良く推定することにより、より適切な期間に亘り、内部EGRガス量を増加させると共に、高圧EGRガス量を遅れ期間目標値に維持することができる。
また、「還流遅れ期間」は、低圧EGR循環経路の容積(例えば、長さ、断面積等)にも依存する。低圧EGR循環経路が長く、また該経路の断面積が大きいほど、内燃機関から排出された低圧EGRガスが再循環されるまでの期間が長期に及ぶからである。従って、還流遅れ期間は、低圧EGR循環経路の容積に基づいて推定しても良い。
例えば、上記のように、本発明における制御装置が、低圧EGRガスにインタークーラを迂回させるバイパス通路を備える場合、低圧EGRガスにバイパス通路を通過させるか否かにより還流遅れ期間が変化する。そこで、本発明においては、低圧EGRガスにバイパス通路を通過させるか否かの状態に応じ、還流遅れ期間を推定するとより好適である。
本発明にあっては、内燃機関の運転状態が低圧EGR装置のみ、或いは低圧EGR装置
及び高圧EGR装置を併用してEGRを行うLPL・MIX状態から高圧EGR装置のみによりEGRを行うHPL状態へ移行するときに、低圧EGRガスの還流遅れが生じることによって内燃機関にEGRガスが過剰に供給されることを抑制できる。その結果、内燃機関における混合気の燃焼温度が過度に低下して未燃HCの排出量が増加することを抑制しつつ、内燃機関が失火することを抑制することができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。尚、本実施の形態に記載されている構成要素の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
本発明の第1の実施例について説明する。図1は本実施例における内燃機関と、その吸排気系及び制御系の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、4つの気筒2を有するディーゼルエンジンである。図2は本実施例における内燃機関の縦断面を示す概略図である。
<吸気系>
内燃機関1には、吸気マニホールド8が接続されており、吸気マニホールド8の各枝管は吸気ポート4を介して各気筒2の燃焼室と連通されている。吸気マニホールド8と吸気通路9との接続部近傍には、吸気通路9内を流通する吸気の流量を調節可能な第1吸気絞り弁21が設けられている。また、吸気通路9における第1吸気絞り弁21よりも上流側には、吸気通路9を流れるガスを冷却するインタークーラ14が設けられている。
さらに、吸気通路9におけるインタークーラ14よりも上流側には、排気のエネルギを駆動源として作動するターボチャージャ25のコンプレッサハウジング25aが設けられている。また、コンプレッサハウジング25aよりも上流側には吸気通路9内を流通する吸気量に対応した電気信号を出力するエアフローメータ15が配置されており、該エアフローメータ15よりも上流側にはエアクリーナ16が設けられている。また、吸気通路9におけるエアフローメータ15よりも下流側であって、後述する低圧EGR通路31と吸気通路9との接続部よりも上流側には、吸気通路9内を流通する吸気の流量を調節可能な第2吸気絞り弁22が設けられている。
このように構成された内燃機関1の吸気系では、エアクリーナ16によって吸気中の塵や埃が除去された後、吸気通路9を介してコンプレッサハウジング25aに流入する。コンプレッサハウジング25aに流入した吸気は、該コンプレッサハウジング25aに内装されたコンプレッサホイール27の回転によって圧縮される。そして、圧縮されて高温となった吸気は、インタークーラ14にて冷却された後、必要に応じて第1吸気絞り弁21によって流量を調節されて吸気マニホールド8に流入する。そして、吸気マニホールド8に流入した吸気は、各吸気ポートを介して各気筒2に分配される。
図2に示すように、内燃機関1の各気筒2内にはピストン3が摺動自在に設けられている。気筒2内上部の燃焼室11には、吸気ポート4と排気ポート5とが接続されている。吸気ポート4および排気ポート5の燃焼室11への開口部は、それぞれ吸気弁6及び排気弁7によって開閉される。吸気弁6には、該吸気弁6のバルブタイミングを制御する吸気側VVT12が設けられている。排気弁7には、該排気弁7のバルブタイミングを制御する排気側VVT13が設けられている。また、各気筒2には燃焼室11に燃料を直接噴射する燃料噴射弁10が設けられている。そして、各気筒2に分配された吸気は各燃料噴射弁10から噴射された燃料を着火源として燃焼される。
<排気系>
図1に戻ると、内燃機関1には排気マニホールド18が接続されており、排気マニホールド18の各枝管は排気ポート5を介して各気筒2の燃焼室11と接続されている。排気マニホールド18にはターボチャージャ25のタービンハウジング25bが接続されている。このタービンハウジング25bには排気通路19が接続されている。また、排気通路19の途中には排気中のPMを捕集するフィルタ20が設けられており、更に下流にてマフラー(図示省略)に接続されている。
このように構成された内燃機関1の排気系では、内燃機関1の各気筒2で燃焼された既燃ガスが排気ポート5を介して排気マニホールド18に排出され、次いで排気マニホールド18からターボチャージャ25のタービンハウジング25bに流入する。タービンハウジング25bに流入した排気は、該排気が持つ熱エネルギを利用してタービンハウジング25b内に回転自在に支持されたタービンホイール28を回転させる。その際、タービンホイール28の回転トルクはコンプレッサハウジング25aのコンプレッサホイール27に伝達される。タービンハウジング25bから流出した排気は、排気通路19を介してフィルタ20へ流入し排気中のPMが捕集される。このようにPMが除去された排気は、マフラーを介して大気中に放出される。
<EGR装置>
内燃機関1には、排気通路19におけるフィルタ20よりも下流側を通過する排気の一部を吸気通路9におけるコンプレッサハウジング25aよりも上流側に再循環させる低圧EGR装置30が設けられている。この低圧EGR装置30は、排気通路19におけるフィルタ20よりも下流側の部分と吸気通路9におけるコンプレッサハウジング25aよりも上流側であって且つ第2吸気絞り弁22よりも下流側の部分とを接続する低圧EGR通路31と、低圧EGR通路31内を流れる排気(以下、「低圧EGRガス」という。)の流量を調節可能な低圧EGR弁32と、低圧EGR通路31における低圧EGR弁32よりも上流側を流れる低圧EGRガスを冷却するEGRクーラ33とを備えている。
このように構成された低圧EGR装置30では、低圧EGR弁32が開弁されると、低圧EGR通路31が導通状態となり、フィルタ20から流出した排気の一部が低圧EGR通路31を経由して吸気通路9に流入する。吸気通路9に流入した低圧EGRガスはコンプレッサハウジング25a、吸気マニホールド8を経由して内燃機関1の燃焼室に再循環される。
さらに、内燃機関1には、排気マニホールド18を通過する排気の一部を吸気マニホールド8に再循環させる高圧EGR装置40が設けられている。この高圧EGR装置40は、排気マニホールド18と吸気マニホールド8とを接続する高圧EGR通路41と、高圧EGR通路41内を流れる排気(以下、「高圧EGRガス」という。)の流量を調節可能な高圧EGR弁42とを備えている。
このように構成された高圧EGR装置40では、高圧EGR弁42が開弁されると、高圧EGR通路41が導通状態となり、排気マニホールド18内の排気の一部が高圧EGR通路41を経由して吸気マニホールド8に流入する。そして、吸気マニホールド8に流入した高圧EGRガスは内燃機関1の燃焼室に再循環される。
ここで、低圧EGRガスの量(以下、「低圧EGRガス量」という。)GLは第2吸気絞り弁22の開度を調節して吸気通路9における低圧EGR通路31との接続部の吸気の圧力を増減することによって調節することができる。例えば、第2吸気絞り弁22の開度を閉弁側に調節すると、吸気通路9と低圧EGR通路31との接続部に負圧が生じるため
、低圧EGRガス量GLが増大する。
一方、高圧EGRガスの量(以下、「高圧EGRガス量」という。)GHは、第1吸気絞り弁21の開度を調節して吸気マニホールド8における高圧EGR通路41との接続部の吸気の圧力を増減することによって調節することができる。例えば、第1吸気絞り弁21の開度を閉弁側に調節すると、吸気マニホールド8と高圧EGR通路41との接続部に負圧が生じるため、高圧EGR通路41の上流側と下流側の差圧が増大して高圧EGRガス量GHが増大する。
低圧EGRガスや高圧EGRガスには、水(HO)や二酸化炭素(CO)等のように、自らが燃焼することがなく、且つ、熱容量が高い不活性ガス成分が多く含まれている。低圧EGRガスや高圧EGRガスが混合気中に含有されると、混合気の燃焼温度が低くなり、内燃機関1におけるNOxの生成量が抑制される。
<可変容量型ターボチャージャ>
次に、本実施例におけるターボチャージャ25について説明する。図3は、本実施例におけるターボチャージャの概略構成を示す断面図である。図4は、本実施例におけるノズルベーンの概略配置を示すタービンハウジングの側面断面図である。図3に示すように、ターボチャージャ25は、吸気通路9の途中に配置されたコンプレッサハウジング25aと、排気通路19に配置されたタービンハウジング25bと、コンプレッサハウジング25aとタービンハウジング25bとの間に設けられたセンタハウジング25cとを備えている。センタハウジング25cにはロータシャフト26がその軸心を中心に回転可能な状態で支持されており、ロータシャフト26の一端は、コンプレッサハウジング25a内に配置されたコンプレッサホイール27に取り付けられている。また、ロータシャフト26の他端は、タービンハウジング25b内に配置されたタービンホイール28に取り付けられている。
このような構成のターボチャージャ25においては、排気が吹き付けられることによってタービンホイール28が回転し、該タービンホイール28が回転することによってコンプレッサホイール27も回転する。そして、該コンプレッサホイール27の回転によって、該コンプレッサホイール27より下流の吸気通路9に送り込まれる吸気が過給される。
また、図4に示すように、タービンハウジング25b内においては、羽形状のノズルベーン29がタービンホイール28の円周方向に複数取り付けられる。タービンハウジング25bには、ノズルベーン29を開閉駆動させるノズルベーン用アクチュエータ24が設けられている。ノズルベーン用アクチュエータ24によりノズルベーン29が開閉駆動されることによって、隣り合うノズルベーン29間の隙間の大きさが変化し、タービンホイール28に吹き付けられる排気の流速が変化する。その時に、タービンホイール28及びコンプレッサホイール27の回転速度や回転トルクが変化することにより過給圧を調整することが可能となる。本実施例においては隣り合うノズルベーン29間の隙間が本発明における可変ノズルを構成している。
上記構成のターボチャージャ25においては、ノズルベーン29の開度(以下、「ノズルベーン開度」という。)VNを制御することによって過給圧が調節される。例えば、ノズルベーン開度VNを減少させるとタービンホイール28に吹き付けられる排気の流速が増加する。その結果、タービンホイール28及びコンプレッサホイール27の回転速度や回転トルクが増加して過給圧が上昇する。一方、ノズルベーン開度VNを増大させると、タービンホイール28に吹き付けられる排気の流速が低下して過給圧が低下する。
以上述べたように構成された内燃機関1には、該内燃機関1及び吸排気系を制御するた
めの電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)50が併設されている。こ
のECU50は、内燃機関1の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態等を制御する。
また、ECU50には、エアフローメータ15や、機関回転数を検出するクランクポジションセンサ51、アクセル開度を検出するアクセルポジションセンサ52などの内燃機関1の運転状態の制御に係るセンサ類が電気配線を介して接続され、それらの出力信号がECU50に入力されるようになっている。一方、ECU50には、燃料噴射弁10、吸気側VVT12、排気側VVT13、第1吸気絞り弁21、第2吸気絞り弁22、ノズルベーン用アクチュエータ24、第1EGR弁32、第2EGR弁42等が電気配線を介して接続されており、ECU50によって制御されるようになっている。
また、ECU50には、CPU、ROM、RAM等が備えられており、ROMには、内燃機関1の種々の制御を行うためのプログラムや、データを格納したマップが記憶されている。また、後述する各種ルーチンはECU50のROMに記憶されているプログラムの一つである。
<EGR制御>
次に本実施例におけるEGR制御について説明する。図5は、本実施例における内燃機関1の運転状態に応じた低圧EGR装置30との高圧EGR装置40の使用領域(以下、「EGR制御領域」という。)を例示した概略図である。図5の横軸は内燃機関1の機関回転数NEを表し、縦軸は内燃機関1の燃料噴射量Qfを表している。燃料噴射量Qfは内燃機関1の機関負荷を代表するパラメータである。
図5において、領域HPLは、内燃機関1の運転状態が低負荷・低回転の領域であり、高圧EGR装置40のみによってEGRが行われる。領域MIXは、内燃機関1の運転状態が中負荷・中回転の領域であり、ここでは高圧EGR装置40と低圧EGR装置30が併用されてEGRが行われる。領域LPLは、内燃機関1の運転状態が高負荷・高回転の領域であり、低圧EGR装置30によってEGRが行われる。
このように、高圧EGR装置40と低圧EGR装置30とを切り換え、或いは併用することによって、広範な運転領域においてEGRを行うことが可能になり、内燃機関1におけるNOxの生成量を低減することが可能になっている。本実施例においては、領域LPL又は領域MIXであるときの運転状態が本発明における所定のLPL・MIX状態に相当する。また、領域HPLであるときの運転状態が本発明における所定のLPL・MIX状態に相当する。
本実施例では、図5のEGR制御領域マップを参照して、低圧側目標値GLt、高圧側目標値GHtが決定される。低圧側目標値GLtおよび高圧側目標値GHtは、その運転状態において適合する低圧EGRガス量GL及び高圧EGRガス量GHの目標値である。そして、ECU50が低圧EGR弁32に指令を出し、低圧EGRガス量GLが低圧側目標値GLtになるように該低圧EGR弁32の開度(以下、「低圧EGR開度」という。)DLを制御する。同様に、ECU50が高圧EGR弁42に指令を出し、高圧EGRガス量GHが高圧側目標値GHtになるように該高圧EGR弁42の開度(以下、「高圧EGR開度」という。)DHを制御する。
例えば、内燃機関1の運転状態が領域LPLのときは、高圧側目標値GHtが零となる。また、低圧側目標値GLtは運転状態に応じた目標EGR率RTtに基づいて決定される。目標EGR率RTtは、内燃機関1の運転状態に応じたEGR率の目標値であり、予め実験的に求めておく。例えば、排出ガス規制値と該規制値に対する適合マージンとを考慮して定められた目標NOx低減率に基づいて、該目標NOx低減率を達成するために要求されるEGR率として定められても良い。
また、内燃機関1の運転状態が領域HPLのときは、低圧側目標値GLtが零となる。一方、高圧側目標値GHtは、上記同様に目標EGR率RTtに基づいて決定される。また、内燃機関1の運転状態が領域MIXのときは、高圧側目標値GHtおよび低圧側目標値GLtが共に零以外になるように、運転状態に応じて決定される。ここで、高圧側目標値GHtと低圧側目標値GLtとの比率は予め実験的に求められ、機関回転数NEと燃料噴射量Qfとの組み合わせに基づいて決定されても良い。
本実施例においては低圧側目標値GLtと高圧側目標値GHtとが本発明における低圧側目標値と高圧側目標値に相当する。また、本実施例においては低圧EGRガス量GLと高圧EGRガス量GHとを、それぞれ低圧側目標値GLtと高圧側目標値GHtとに変更するECU50が本発明におけるEGRガス量変更手段に相当する。
ここで、内燃機関1の運転状態が領域LPLまたは領域MIXから領域HPLに移行する場合には、ECU50が低圧側目標値GLtを零に変更する。つまり、ECU50からの指令により低圧EGR開度DLが全閉に変更される。しかしながら、ECU50から低圧EGR弁32に対し、低圧EGR開度DLを全閉に変更させる指令が出されてから実際の低圧EGRガス量が零になるまでに遅れが生じる。低圧EGR開度DLが全閉に変更された時点において、低圧EGR通路32内における低圧EGR弁32よりも下流側を流通する低圧EGRガスは内燃機関1に再循環されるからである。上記の「遅れ」を、「低圧EGRガスの還流遅れ」と称す。
その結果、内燃機関1にEGRガスが過剰に供給されて内燃機関1が失火する虞があった。また、低圧EGRガスの還流遅れによって混合気の燃焼温度が低下し、燃料HCの排出量が増加する等エミッションが悪化する虞があった。
以下、内燃機関1の運転状態が領域LPLまたは領域MIXから領域HPLに移行する際、ECU50から低圧EGR弁32に対し、低圧EGR開度DLを全閉に変更させる指令が出されてから実際の低圧EGRガス量が零になるまでの期間(以下、「還流遅れ期間」という。)Δtdにおいて、混合気の燃焼温度の低下を抑制しつつEGRガスが過剰に再循環されることを抑制する制御について説明する。
<燃焼温度低下抑制制御>
先ず、本実施例における燃焼温度低下抑制制御について説明する。本実施例では、ECU50が排気側VVT13および吸気側VVT12に指令を出し、還流遅れ期間Δtdに亘って、排気弁7の開弁時期および吸気弁6の閉弁時期が制御される。本実施例においては、排気側VVT13および吸気側VVT12に指令を出して排気弁7の開弁時期および吸気弁6の閉弁時期を制御するECU50が、本発明におけるバルブタイミング変更手段に相当する。以下、図6を参照して詳しく説明する。
図6は、本実施例における内燃機関の排気行程および吸気行程におけるクランク角CAに対する排気弁及び吸気弁のバルブリフト量VLの推移を例示した図である。横軸はクランク角CAを示し、縦軸はバルブリフト量VLを示す。また、図中のTDC、BDCはそれぞれピストン上死点、ピストン下死点である。バルブリフト量VLが零のときに排気弁7或いは吸気弁6が閉弁していることを意味する。
図中、実線によって還流遅れ期間Δtdにおける排気弁7のバルブリフト量の推移(VLed)を示し、破線によって還流遅れ期間Δtdにおける吸気弁6のバルブリフト量の
推移(VLid)を例示する。また、内燃機関1の通常運転時における排気弁7のバルブリフト量の推移(VLen)を一点鎖線で、吸気弁6のバルブリフト量の推移(VLin)を二点鎖線で示す。
ここで、「通常運転時」とは、本実施例における燃焼温度低下抑制・EGR過剰抑制制御が実行されないとき(つまり、還流遅れ期間Δtd以外の期間)の意味である。通常運転時における吸気弁6および排気弁7のバルブタイミングは、内燃機関1の運転状態に応じて最適条件(例えば、出力を可及的に高めるときの条件等)になるように設定される。
図中のVTedcは還流遅れ期間Δtdにおける排気弁7の閉弁時期を示す。また、VTencは通常運転時における排気弁7の閉弁時期を示す。また、VTidoは還流遅れ期間Δtdにおける吸気弁6の開弁時期を示し、VTinoは通常運転時における吸気弁6の開弁時期を示す。
図示のように、本実施例では、排気弁7が吸気行程途中まで開弁されるように、還流遅れ期間Δtdにおける排気弁7の閉弁時期(VTedc)を通常運転時(VTenc)に比べて遅角(この遅角量を図中ΔVTeで示す。)させる。一方、還流遅れ期間Δtdにおける吸気弁6の開弁時期(VTido)も、バルブオーバーラップが生じないように通常運転時(VTino)に比べて遅角(この遅角量を図中ΔVTiで示す。)させることとした。
その結果、燃焼室11で燃焼した既燃ガスの一部が気筒2内に残留し、或いは排気マニホールド18に一旦排出された既燃ガスの一部が再び気筒2内に逆流する。従って、内燃機関1に内部EGRガスが供給される。或いは、内部EGRガス量GIが増大する。内部EGRガスは低圧EGRガスに比べて温度が高いため、還流遅れ期間Δtdに亘り低温の低圧EGRガスが再循環されることに起因する混合気の燃焼温度の低下が抑制される。また、本制御では、バルブオーバーラップが起こらないので、混合気の燃焼温度が低下することをより一層低減することができる。なお、図中において、還流遅れ期間Δtdにおける排気弁7の閉弁時期(VTedc)と還流遅れ期間Δtdにおける吸気弁6の開弁時期(VTido)とが同位相(つまり、VTedcとVTidoとにおけるクランク角度CAが等しい)としているが、例えば、VTedcよりもVTidoの方が遅角側であっても良い。
<EGR過剰抑制制御>
本実施例における還流遅れ期間Δtdでは、低圧EGRガスの還流遅れに加え、上記の内部EGRガス量GIを増加させるため、EGRガスが内燃機関1に要求されるよりも過剰に供給される虞がある。そこで、これを抑制するためのEGR過剰抑制制御について説明する。本実施例では、還流遅れ期間Δtdに亘り、高圧側目標値GHtを低減することにより高圧EGRガス量GHを減量する。具体的には高圧EGRガス量GHを、領域HPLにおける高圧側目標値GHtよりも少ない還流遅れ期間高圧側目標値GHtdに維持する。本実施例においては還流遅れ期間高圧側目標値GHtdが、本発明における所定の遅れ期間目標値に相当する。
ここで、上記の還流遅れ期間Δtdにおいて内燃機関1に再循環してしまう低圧EGRガス量を「還流遅れ低圧EGRガス量ΔGLd」、上記の内部EGRガスの増加量を「内部EGRガス増加量ΔGI」と称す。本実施例における高圧EGRガス量GHの低減量は、還流遅れ低圧EGRガス量ΔGLdと内部EGRガス増加量ΔGIとの和に略等しくしても良い。これにより、内燃機関1に供給されるEGRガスの総量が過剰になることが抑制される。
<制御ルーチン>
以下、本実施例における還流遅れ期間Δtdにおいて、混合気の燃焼温度の低下を抑制しつつEGRガスが過剰に再循環することを抑制する制御について説明する。本実施例における上記制御は、低圧EGRガスの還流遅れが発生する虞のあるときに実行される。本実施例では、内燃機関1の機関回転数NE及び燃料噴射量Qfを検出し、これらをパラメータとして図5のEGR制御領域マップが参照され、EGR制御領域が導出される。その結果、内燃機関1が領域LPLまたは領域MIXから領域HPLに移行する場合に、後述する制御ルーチンが実行される。なお、本実施例では、機関回転数NEはクランクポジションセンサ51によるクランク角度の検出値により求められ、燃料噴射量Qfはアクセルポジションセンサ52によるアクセル開度の検出値から求められる。
図7は、本実施例における内燃機関が領域LPLまたは領域MIXから領域HPLに移行するときの制御ルーチンを示すフローチャートである。本ルーチンはECU50内のROMに記憶されたプログラムであり、内燃機関1が領域LPLから領域HPLに移行する場合に実行される制御を例示的に説明する。
まず、ステップS101では、ECU50が、領域HPLにおける目標EGR率RTtに応じた高圧側目標値GHtを、機関回転数NEと燃料噴射量Qfに基づいて演算する。そして、ステップS101の処理が終わるとステップS102に進む。
ステップS102では、ECU50が還流遅れ期間Δtdを演算する。還流遅れ期間Δtdは内燃機関1の機関回転数NEと燃料噴射量Qfとの関数又はマップの形でECU50のROMに格納しておき、これらに基づいて演算される。そして、ステップS102の処理が終わるとステップS103に進む。
ステップS103では、ECU50が、図6に示した排気弁7の閉弁時期の遅角量ΔVTeと吸気弁6の開弁時期の遅角量ΔVTiを決定する。続くステップS104では、ECU50が、還流遅れ期間Δtdにおける還流遅れ期間高圧側目標値GHtdを演算する。この還流遅れ期間高圧側目標値GHtdは、ステップS101で求められた高圧側目標値GHtに比べて少なくなるように決定される。具体的には、上述した還流遅れ低圧EGRガス量ΔGLdと内部EGRガス増加量ΔGIとに応じて求められる。
ステップS105では、ECU50が、還流遅れ期間Δtdに亘り維持されるノズルベーン開度VNの目標開度を決定する。この目標開度を還流遅れ期間目標ノズルベーン開度VNtdと称す。本実施例においては、還流遅れ期間目標ノズルベーン開度VNtdを通常運転時における通常運転時目標ノズルベーン開度VNtnよりも閉じ側の開度になるように決定される。通常運転時目標ノズルベーン開度VNtnとは内燃機関1に要求される過給圧を得るために最適なノズルベーン開度であり、予め実験的に求められる。本実施例においては目標開度を還流遅れ期間目標ノズルベーン開度VNtdが本発明における所定の閉じ側開度に相当する。
ステップS106では、ECU50が以下の制御を行う。低圧EGR開度DLを全閉に変更する。また、高圧EGR開度DHを還流遅れ期間目標開度DHtdに変更する。還流遅れ期間目標開度DHtdとは、還流遅れ期間Δtdに亘り維持される高圧EGR弁42の目標開度であり、高圧EGRガス量GHがステップS103で演算された還流遅れ期間高圧側目標値GHtdに略等しくさせるときの目標開度である。
また、本ステップでは、ECU50が排気側VVT13に指令を出し、排気弁7の閉弁時期を遅角量ΔVTeだけ遅角させる。また、吸気側VVT12に指令を出し、吸気弁6の開弁時期を遅角量ΔVTiだけ遅角させる。その結果、内部EGRガス量GIが増加す
る。また、ECU50がノズルベーン用アクチュエータ24に指令を出し、ノズルベーン開度VNを還流遅れ期間目標ノズルベーン開度VNtdに変更する。その結果、内燃機関1の背圧が上昇し、内部EGRガスが好適に内燃機関1に供給される。ステップS106の処理が終わるとステップS107に進む。
ステップS107では、ステップS106の処理が終了してからの経過期間Δtがカウントされる。続くステップS108では、経過期間Δtが還流遅れ期間Δtd以上経過したか否か判定される。本ステップで否定判定された場合には、ステップS107に戻り、引き続き経過期間Δtがカウントされる。一方、肯定判定された場合には、ステップS109に進む。
ステップS109では、ECU50が以下の制御を行う。高圧EGRガス量GHがステップS101において演算された高圧側目標値GHtになるように、高圧EGR開度DHを還流遅れ期間目標開度DHtdから通常運転時目標開度DHtnに変更する。また、排気側VVT13と吸気側VVT12に指令を出し、ステップ106で遅角させた排気弁7の閉弁時期及び吸気弁6の開弁時期を元に戻す。つまり、排気弁7の閉弁時期を遅角量ΔVTeだけ進角し、吸気弁6の開弁時期を遅角量ΔVTiだけ進角する。さらに、ノズルベーン開度VNを還流遅れ期間目標ノズルベーン開度VNtdから通常運転時目標ノズルベーン開度VNtnに変更する。ステップS109の処理が終わると、本ルーチンを一旦終了する。
以上のように、本ルーチンによれば、低圧EGRガスの還流遅れが生じても、内部EGRガス量GIを増加させることにより、還流遅れ期間Δtdに亘り混合気の燃焼温度が低下することを抑制できる。従って、未燃HCの排出量が過度に増加することを好適に抑制し、エミッションの悪化が抑制される。また、還流遅れ期間Δtdに亘って高圧EGRガス量GHが還流遅れ期間高圧側目標値GHtdに制御されるため、内燃機関1に供給されるEGRガスの総量が過剰になることが抑制される。その結果、内燃機関1の燃焼状態が過度に悪化する虞もなく、失火が生じることを確実に抑制することができる。
また、本実施例では、上記ルーチンでは還流遅れ期間Δtdの全期間に亘って内部EGRガス量GIを増加し、高圧EGRガス量GHを低減し、ノズルベーン開度を減少させる制御を行っているが、少なくとも還流遅れ期間Δtdの一部の期間に亘り上記制御を行うようにしても良い。
また、本実施例では、混合気の燃焼温度の低下をより効果的に抑制するためにバルブオーバーラップが起こらないように吸気弁6の開弁時期を遅角しているが必ずしも該開弁時期を遅角する必要はない。排気弁7の閉弁時期のみを遅角させ、内部EGRガス量GIを増加させることにより燃焼温度の低下を抑制する効果が得られるからである。
次に、本発明に係るEGR装置付内燃機関の制御装置の第2の実施例について説明する。図8は、本実施例における内燃機関と、その吸排気系及び制御系の概略構成を示す図である。実施例1と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図示のように、吸気通路9には、インタークーラ14の上流側の部分と下流側の部分とを連通するとともにインタークーラ14を流通するガス(新気、低圧EGRガス等)に該インタークーラ14を迂回させるバイパス通路17が設けられている。さらに、吸気通路9とバイパス通路17との連通部には該吸気通路9とバイパス通路17の何れにガスを通過させるかを切替可能なバイパス弁17aが設けられている。
バイパス弁17aはECU50に電気配線を介して接続されており、ECU50によって制御される。また、バイパス弁17aの切替位置について、低圧EGRガスにインタークーラ14を流通させるときのバイパス弁17aの切替位置を「流通側位置」と称し、低圧EGRガスにインタークーラ14を迂回させるときのバイパス弁17aの切替位置を「迂回側位置」と称す。
本実施例では、還流遅れ期間Δtdに亘り、バイパス弁17aの切替位置を迂回側位置に制御し、低圧EGRガスにインタークーラ14を迂回させることとした。これにより、低圧EGRガスの還流遅れが生じても、低圧EGRガスの温度が低下することを抑制し、以って混合気の燃焼温度が低下することを好適に抑制することができる。
本実施例のEGR装置付内燃機関の制御装置に対し、上述した燃焼温度低下抑制制御およびEGR過剰抑制制御の適用について、図7を参照して説明する。本実施例では、還流遅れ期間Δtdに亘り、低圧EGRガスにバイパス通路17を流通させるため、低圧EGRガスから内燃機関1から排出されて再循環するまでの循環経路が長くなる。そこで、低圧EGRガスがインタークーラ14を流通する場合に比べて還流遅れ期間Δtdが長くなる傾向がある。そこで、制御ルーチンのステップS102においては、上記循環経路の変化を考慮して還流遅れ期間Δtdされる。これにより、還流遅れ期間Δtdを精度良く求めることができる。
また、制御ルーチンのステップS106においては、ECU50がバイパス弁17aに指令を出し、該バイパス弁17aの切替位置を「迂回側位置」に変更する。また、ステップS109においては、バイパス弁17aの切替位置を「流通側位置」に変更する。このように、還流遅れ期間Δtdに亘り、内燃機関1に再循環される低圧EGRガスにインタークーラ14を迂回させることによって、該低圧EGRガスの温度が低下することを可及的に抑制できる。従って、混合気の燃焼温度が低下することが抑制され、内燃機関1における未燃HCの排出量が増加することをより好適に抑制できる。
実施例1における内燃機関と、その吸排気系及び制御系の概略構成を示す図である。 実施例1における内燃機関の縦断面を示す概略図である。 実施例1におけるターボチャージャの概略構成を示す断面図である。 実施例1におけるノズルベーンの概略配置を示すタービンハウジングの側面断面図である。 実施例1における内燃機関の運転状態に応じたEGR制御領域を例示した概念図である。 実施例1における内燃機関の排気行程および吸気行程におけるクランク角CAに対する排気弁及び吸気弁のバルブリフト量VLの推移を例示した図である。 実施例1における内燃機関が領域LPLまたは領域MIXから領域HPLに移行するときの制御ルーチンを示すフローチャートである。 実施例2における内燃機関と、その吸排気系及び制御系の概略構成を示す図である。
符号の説明
1・・・内燃機関
2・・・気筒
6・・・吸気弁
7・・・排気弁
8・・・吸気マニホールド
9・・・吸気通路
10・・燃料噴射弁
11・・燃焼室
12・・吸気側VVT
13・・排気側VVT
14・・インタークーラ
15・・エアフローメータ
16・・エアクリーナ
17・・バイパス通路
17a・バイパス通路弁
18・・排気マニホールド
19・・排気通路
20・・フィルタ
21・・第1吸気絞り弁
22・・第2吸気絞り弁
24・・ノズルベーン用アクチュエータ
25・・ターボチャージャ
25a・コンプレッサハウジング
25b・タービンハウジング
29・・ノズルベーン
30・・低圧EGR装置
31・・低圧EGR通路
32・・低圧EGR弁
40・・高圧EGR装置
41・・高圧EGR通路
42・・高圧EGR弁
50・・ECU

Claims (6)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられたタービン及び該内燃機関の吸気通路に設けられたコンプレッサを有するターボチャージャと、
    前記タービンよりも下流側における排気通路内の排気の一部を前記コンプレッサよりも上流側の吸気通路内に再循環させる低圧EGR装置と、
    前記タービンよりも上流側における排気通路内の排気の一部を前記コンプレッサよりも下流側の吸気通路内に再循環させる高圧EGR装置と、
    前記内燃機関の運転状態に応じて前記低圧EGR装置および高圧EGR装置に指令を出し、前記低圧EGR装置により再循環される低圧EGRガス量と前記高圧EGR装置により再循環される高圧EGRガス量とをそれぞれの目標値である低圧側目標値と高圧側目標値とに変更させるEGRガス量変更手段と、
    前記内燃機関の少なくとも排気弁の閉弁時期を変更可能なバルブタイミング変更手段と、
    を備え、
    前記運転状態が前記低圧EGR装置のみにより又は前記低圧EGR装置及び高圧EGR装置を併用して前記排気の再循環が行われる所定のLPL・MIX状態から前記高圧EGR装置のみにより前記排気の再循環が行われる所定のHPL状態に移行する場合に、前記EGRガス量変更手段が前記低圧EGR装置に前記指令を出してから実際の低圧EGRガス量が略零に至るまでの還流遅れ期間のうち少なくとも一部の期間に亘り、前記バルブタイミング変更手段が前記排気弁の閉弁時期を遅角させると共に前記高圧EGRガス量が前記高圧側目標値よりも少ない量である所定の遅れ期間目標値に維持されることを特徴とするEGR装置付内燃機関の制御装置。
  2. 前記遅れ期間目標値は前記還流遅れ期間に再循環される低圧EGRガス量と内部EGRガス量とに応じて決定されることを特徴とする請求項1に記載のEGR装置付内燃機関の制御装置。
  3. 前記バルブタイミング変更手段は前記内燃機関の吸気弁の開弁時期を更に変更可能であって、
    前記バルブタイミング変更手段は、前記排気弁の閉弁時期を遅角させるときに前記吸気弁の開弁時期も遅角させることを特徴とする請求項1又は2に記載のEGR装置付内燃機
    関の制御装置。
  4. 前記排気弁の閉弁は、前記吸気弁の開弁よりも早期または同時に行われることを特徴とする請求項3に記載のEGR装置付内燃機関の制御装置。
  5. 前記ターボチャージャは可変ノズルを有し、該可変ノズルの開度を制御することによって過給圧を変更可能であって、
    前記還流遅れ期間のうち少なくとも一部の期間に亘り、前記可変ノズルの開度は所定の閉じ側開度に維持されることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のEGR装置付内燃機関の制御装置。
  6. 前記吸気通路における前記コンプレッサよりも下流側に設けられ、前記低圧EGR装置によって再循環された排気を冷却可能なインタークーラと、
    前記低圧EGR装置によって再循環された排気に前記インタークーラを迂回させるバイパス通路と、
    を更に備え、
    前記還流遅れ期間のうち少なくとも一部の期間に亘り、前記インタークーラに流入する前の前記低圧EGR装置によって再循環された排気に前記バイパス通路を通過させ前記インタークーラを迂回させることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のEGR装置付内燃機関の制御装置。
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