JP4867525B2 - ボタン電話装置、電話制御装置、およびプログラム - Google Patents

ボタン電話装置、電話制御装置、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電話制御技術に関し、特にターミナルアダプタやVoIPアダプタを介して電話網に接続されるボタン電話装置の着信制御技術に関する。
PSTN(Public Switched Telephone Networks:公衆電話交換網)用の電話装置をISDN回線やIP電話回線などのデジタル電話回線に接続して利用する場合、ターミナルアダプタやVoIPアダプタなどの回線アダプタ装置が用いられる。
このような回線アダプタ装置は、デジタル電話回線とPSTN用の電話装置との間に接続される通信装置であり、デジタル電話回線で用いる制御メッセージや音声パケットとPSTN用の電話装置で用いるアナログ制御信号やアナログ音声信号とを相互に変換する機能を有している。
例えば、デジタル電話回線からの着信メッセージを受信した場合、回線アダプタ装置は、その着信メッセージをPSTN用の着信呼出信号に変換して電話装置へ出力する。その後、電話装置での応答操作に応じてPSTN回線の捕捉を検出した場合、回線アダプタ装置は、デジタル電話回線に対して応答メッセージを送信する。そして、デジタル電話回線からの音声パケットをアナログ音声信号に復号して電話装置へ送信するとともに、電話装置からのアナログ音声信号を音声パケットに符号化してデジタル電話回線へ送信する。これにより、PSTN用電話装置によりデジタル電話回線を用いた通話が実現される。
通常、1つのデジタル電話回線には複数の通話チャネルを設けることができる。例えば、ISDN回線には2つの通話チャネルが設けられており、1つのVoIP回線には3つ以上の通話チャネルを設けることも可能である。したがって、回線アダプタ装置には、これら通話チャネルに対応してPSTN用の電話装置を接続する2つ以上の端末接続ポートが設けられている。
一方、ボタン電話装置は複数の電話回線を収容することができ、このようなボタン電話装置を回線アダプタ装置に接続する際、回線アダプタ装置の端末接続ポートとボタン電話装置のPSTN回線接続端子とをそれぞれ別個に接続することにより、ボタン電話装置の各電話機でデジタル電話回線の各通話チャネルを別個に利用することができ、複数の通話を並行して行うことが可能となる。
http://www.saxa.co.jp/product_system/ip_adapter/gw400/index.html
このような回線アダプタ装置は、網側からの着信メッセージにサブアドレスなどの付加情報により着信先電話番号が指定されていない場合、当該着信メッセージに応じて各端末接続ポートに対して一斉に着信呼出信号を送出するものとなっている。
しかしながら、このような従来のボタン電話装置では、収容する各PSTN回線で個別に着信検出を行っているため、前述したように、回線アダプタの各端末接続ポートが同じボタン電話装置に接続されている場合、ボタン電話装置は、同一の着信を各PSTN回線で別個の着信として検出してしまい、着信動作が不安定となるという問題点があった。
例えば、ボタン電話装置において、回線アダプタ装置の2つの端末接続ポートを別個のPSTN回線として収容している場合、ボタン電話装置は、回線アダプタ装置からの着信呼出信号の検出に応じて、ボタン電話機でPSTN回線ごとに個別に着信表示を行う。これに応じて、利用者がボタン電話機でいずれか一方のPSTN回線への着信に応答した場合、回線アダプタ装置は応答のあった端末接続ポートを通話状態とし、他方の端末接続ポートへの着信呼出信号の送出を停止する。したがって、ボタン電話装置は、他方のPSTN回線への着信が中断されたと判断し、他方のPSTN回線に関するボタン電話機での着信表示を停止する。
この一連の動作の途中で、他の利用者がボタン電話機で他方のPSTN回線への着信に応答した場合、着信に応答したにもかかわらず回線が切断されて応答できない状態となり、利用者が混乱する原因となる。
また、1つの着信で両方のPSTN回線が着信中となるため、他方のPSTN回線を使用して発信できる状態であるにもかかわらず、PSTN回線を利用できない状態となり、ボタン電話装置においてPSTN回線を有効利用できない。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、デジタル電話回線からの1つの着信に応じて回線アダプタ装置から複数の端末接続ポートを介して別個に着信呼出信号が送出される場合でも、1つの着信として着信制御することができるボタン電話装置、電話制御装置、およびプログラムを提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるボタン電話装置は、複数のPSTN回線に接続される電話制御装置と、内線回線を介して電話制御装置に収容される複数の電話端末とを有し、電話制御装置によりPSTN回線と電話端末とを任意に交換接続することによりPSTN回線を用いた電話端末での通話を実現するボタン電話装置であって、電話制御装置に、PSTN回線ごとに着信情報通知のための1次着信と、1次着信後の着信呼出のための2次着信とを検出する着信検出手段と、着信検出手段で検出された新たな1次着信の検出タイミングに基づき当該新たな1次着信の有効無効を判定する呼制御手段とを備え、呼制御手段で、着信検出手段により任意のPSTN回線での1次着信検出時点から所定の有効期間経過後に他のPSTN回線で新たな1次着信が検出された場合には有効と判定し、有効期間内に新たな1次着信が検出された場合には無効と判定するとともに、有効期間中に任意のPSTN回線で2次着信が検出された場合は、当該有効期間を終了する
この際、呼制御手段で、1次着信の検出から所定時間経過しても同一PSTN回線で2次着信が検出されない場合には当該1次着信に関する有効期間を終了するようにしてもよい。
また、着信検出手段で、検出した1次着信に応答して当該PSTN回線から着信情報を受信し、呼制御手段で、着信検出手段により有効期間内に新たな1次着信が検出された場合、任意のPSTN回線の1次着信の際に受信した着信情報と、新たな1次着信の際に受信した着信情報とを比較し、その比較結果に基づき新たな1次着信の有効無効を判定するようにしてもよい。
また、呼制御手段で、着信情報に含まれる着信電話番号、発信電話番号、および発信電話番号非通知理由のすべてが一致した場合は無効と判断し、着信電話番号、発信電話番号、または発信電話番号非通知理由のいずれか1つ以上が不一致の場合は有効と判断するようにしてもよい。
また、本発明にかかる電話制御装置は、複数のPSTN回線と内線回線を介して収容した複数の電話端末とを任意に交換接続することによりPSTN回線を用いた電話端末での通話を実現する電話制御装置であって、PSTN回線ごとに着信情報通知のための1次着信と、1次着信後の着信呼出のための2次着信とを検出する着信検出手段と、着信検出手段で検出された新たな1次着信の検出タイミングに基づき新たな1次着信の有効無効を判定する呼制御手段とを備え、呼制御手段で、着信検出手段により任意のPSTN回線での1次着信検出時点から所定の有効期間経過後に他のPSTN回線で新たな1次着信が検出された場合には有効と判定し、有効期間内に新たな1次着信が検出された場合には無効と判定するとともに、有効期間中に任意のPSTN回線で2次着信が検出された場合は、当該有効期間を終了する
また、本発明にかかるプログラムは、複数のPSTN回線と内線回線を介して収容した複数の電話端末とを任意に交換接続することによりPSTN回線を用いた電話端末での通話を実現する電話制御装置のコンピュータに、着信検出手段により、PSTN回線ごとに着信情報通知のための1次着信と、1次着信後の着信呼出のための2次着信とを検出する着信検出ステップと、呼制御手段により、着信検出手段で検出された新たな1次着信の検出タイミングに基づき新たな1次着信の有効無効を判定する呼制御ステップとを実行させ、呼制御ステップで、着信検出手段により任意のPSTN回線での1次着信検出時点から所定の有効期間経過後に他のPSTN回線で新たな1次着信が検出された場合には有効と判定するステップと、有効期間内に新たな1次着信が検出された場合には無効と判定するステップと、有効期間中に任意のPSTN回線で2次着信が検出された場合は、当該有効期間を終了するステップとを実行させる。
本発明によれば、電話制御装置10の着信検出手段15Aにより、PSTN回線3ごとに着信情報通知のための1次着信と、1次着信後の着信呼出のための2次着信とが検出され、呼制御手段15Bにより、着信検出手段15Aで検出された新たな1次着信の検出タイミングに基づき当該新たな1次着信の有効無効が判定される。この際、呼制御手段15Bで、着信検出手段15Aにより任意のPSTN回線での1次着信検出時点から所定の有効期間経過後に他のPSTN回線で新たな1次着信が検出された場合には有効と判定され、有効期間内に新たな1次着信が検出された場合には無効と判定されるとともに、有効期間中に任意のPSTN回線で2次着信が検出された場合は、当該有効期間が終了となる
したがって、任意のPSTN回線で1次着信が検出されてから、所定の有効期間内に他のPSTN回線で新たな1次着信が検出された場合、新たな1次着信を無効と判定することができる。
これにより、デジタル電話回線4からの1つの着信に応じて回線アダプタ装置2から複数のPSTN回線3を介して別個に着信呼出信号が送出される場合でも、1つの着信として着信制御することができる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるボタン電話装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるボタン電話装置の構成を示すブロック図である。
このボタン電話装置1は、複数のPSTN回線3に接続される電話制御装置10と、内線回線30を介して電話制御装置10に収容される複数の電話端末20とを有し、電話制御装置10によりPSTN回線3と電話端末20とを任意に交換接続することによりPSTN回線3を用いた電話端末20での通話を実現する。
回線アダプタ装置2は、デジタル電話網5からのデジタル電話回線4とPSTN回線3との間に接続される通信装置であり、デジタル電話回線4で用いる制御メッセージや音声パケットとPSTN回線3で用いるアナログ制御信号やアナログ音声信号とを相互に変換する。また、相手電話端末6は、デジタル電話網5に接続された電話端末である。
なお、PSTN回線3は、一般的なアナログ電話回線からなる。デジタル電話回線4は、ISDN回線やVoIP電話回線からなる。デジタル電話網5は、ISDNやVoIP電話網からなる。
このような接続形態により、ボタン電話装置1がデジタル電話回線4に直接接続できない場合でも、回線アダプタ装置2を介してデジタル電話回線4の利用が可能となる。
本実施の形態は、電話制御装置10に、PSTN回線ごとに着信情報通知のための1次着信と、1次着信後の着信呼出のための2次着信とを検出する着信検出手段と、着信検出手段で検出された新たな1次着信の検出タイミングに基づき新たな1次着信の有効無効を判定する呼制御手段とを設け、呼制御手段で、着信検出手段により任意のPSTN回線での1次着信検出時点から所定の有効期間経過後に他のPSTN回線で新たな1次着信が検出された場合には有効と判定し、有効期間内に新たな1次着信が検出された場合には無効と判定するようにしたものである。
[着信情報通知動作]
デジタル電話網では、着信時に、着信電話番号や発信電話番号などの着信に関する着信情報が着信メッセージに添付されて、着信先の電話端末へ通知される。一般的な回線アダプタ装置では、このような着信情報を受信し、PSTNで提供されている、発信者情報通知サービスやナンバーディスプレイなどの加入者サービスと同様の着信情報通知動作により、PSTN回線を介してアナログ電話端末へ通知する機能を有している。本発明は、このような回線アダプタ装置の着信情報通知機能を利用して、着信の有効無効を判断している。
以下、図2を参照して、PSTNの着信情報通知動作について説明する。図2は、PSTNの着信情報通知動作を示すシーケンス図である。ここでは、PSTN回線を介してPSTNに発側電話端末と着側電話端末がそれぞれ接続されており、発側電話端末からの発信に応じて、PSTNからの着信時に着側電話端末へ着信情報が通知される場合を例として説明する。
まず、発側電話端末でのPSTN回線の捕捉に応じてPSTN回線の直流ループが閉結され、これが発信要求としてPSTNへ通知される(ステップ500)。続いて、発側電話端末から着側電話端末の電話番号がダイヤル信号として送出される(ステップ501)。
PSTNは、発側電話端末からのダイヤル信号を受信し、その着信電話番号に対応する着側電話端末のPSTN回線について回線電圧極性を反転させた後(ステップ503)、所定の端末起動信号を当該PSTN回線へ送出することにより、着信情報通知のための1次着信を着側電話端末へ通知する(ステップ504)。
着側電話端末は、PSTN回線から端末起動信号を検出することにより1次着信を確認し、そのPSTN回線の直流ループを閉結することにより、着信情報の受信可能を示す1次応答をPSTNへ通知する(ステップ505)。
PSTNは、着側電話端末のPSTN回線での直流ループ閉結検出に応じて着側電話端末からの1次応答を確認し、着信電話番号、発信電話番号、発信電話番号非通知理由を含む着信情報を、モデル信号により当該PSTN回線を介して着側電話端末へ通知する(ステップ506)。
なお、PSTNでは、ステップ503の回線極性反転から待ち時間6秒以内に1次応答を確認できない場合、ステップ506の着信情報の通知を行わず、後述するステップ510へ移行して2次着信信号を送出する。
着側電話端末は、PSTN回線からモデム信号により着信情報を受信して、その着信情報を記憶部へ保存し(ステップ507)、PSTN回線の直流ループを解放することによりPSTNへ受信完了を通知する(ステップ508)。
これにより、PSTNから着側電話端末に対して着信情報が通知されたことになる。
PSTNは、着側電話端末のPSTN回線での直流ループ解放検出に応じて着側電話端末からの着側情報の受信完了を確認する。その後、PSTNは、当該PSTN回線からIR信号(16Hz)の着信呼出信号を送出することにより、着信呼出のための2次着信を着側電話端末へ通知する(ステップ510)。これと前後してPSTNは、発側電話端末のPSTN回線へ呼出中を示す呼出音を送出する(ステップ511)。
なお、ステップ506の着信情報の通知から待ち時間7秒以内に受信完了を確認できない場合、PSTNは着信動作を中断し、発側電話端末と着側電話端末の両PSTN回線から話中音を送出する。
着側電話端末は、PSTN回線からIR信号を検出することにより2次着信を確認し、着信音や着信ランプを用いて着信表示を行うとともに(ステップ512)、LCDなどの画面表示部に着信情報で通知された発信電話番号を表示する(ステップ513)。
この着信表示に応じて利用者の応答操作を検出した場合(ステップ514)、着側電話端末は、PSTN回線の直流ループを閉結することにより、着信応答を示す2次応答をPSTNへ通知する(ステップ515)。
PSTNは、着側電話端末のPSTN回線での直流ループ閉結検出に応じて着側電話端末からの2次応答を確認し、当該PSTN回線の回線電圧極性を復極させるとともに(ステップ516)、発側電話端末のPSTN回線の回線電圧極性を反転させた後(ステップ517)、発側電話端末と着側電話端末の通話路を接続する。これにより、PSTNを介して発側電話端末と着側電話端末との間で音声通話が開始される(ステップ518)。
[ボタン電話装置]
次に、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるボタン電話装置の構成について詳細に説明する。
ボタン電話装置1の電話制御装置10は、主装置や構内交換機などの通信制御装置からなり、PSTN回線3を用いた発着信を制御し、PSTN回線3と複数の電話端末20とを任意に交換接続する機能を有している。
電話端末20は、内線回線30を介して電話制御装置10と接続してデータ伝送を行うことにより、PSTN回線3を用いた発着信や通話を行う端末装置である。なお、内線回線30は有線または無線のいずれでもよい。また電話端末20は、データ伝送に変えて各種制御信号をやり取りするアナログ電話端末であってもよい。
電話制御装置10には、主な機能部として、外線インターフェース部(以下、外線I/F部という)11、内線インターフェース部(以下、内線I/F部という)12、スイッチ13、記憶部14、および制御部15が設けられている。
外線I/F部11は、専用のインターフェース回路部からなり、複数のPSTN回線3を接続し、制御部15からの制御に応じて回線アダプタ装置2との間で各種制御信号をやり取りすることにより、着信、発信、通話などの呼制御状態に応じて、PSTN回線3を終端制御する機能を有している。
内線I/F部12は、専用のインターフェース回路部からなり、複数の内線回線30を接続し、制御部15からの制御に応じて電話端末20との間で各種制御メッセージをやり取りすることにより、電話端末20での操作を検出したり、電話端末20の動作状態を制御する機能を有している。
スイッチ13は、専用のスイッチング回路部からなり、制御部15からの制御に応じて、外線I/F部11の通話パスと内線I/F部12の通話パスとを任意に交換接続する機能を有している。
記憶部14は、メモリやハードディスクなどの記憶装置からなり、制御部15での処理に必要な各種処理情報やプログラム14Pを記憶する機能を有している。プログラム14Pは、制御部15に読み出されて実行されることにより各種機能手段を実現する制御用プログラムであり、予め外部装置(図示せず)あるいは記憶媒体(図示せず)から読み込まれて記憶部14へ格納される。
記憶部14で記憶される主な処理情報としては、呼制御情報14Aおよび着信管理情報14Bがある。
呼制御情報14Aは、ボタン電話装置1全体を制御するために必要となる各種制御情報であり、一般的な電話制御装置で用いられる内容と同様である。主な制御情報としては、PSTN回線3や各電話端末20の接続状況を示すシステム構成、PSTN回線3や電話端末20と電話番号との対応関係、PSTN回線3や各電話端末20の使用状態などがある。
着信管理情報14Bは、PSTN回線3からの着信の処理状態を管理するための情報である。図3は、本発明の第1の実施の形態にかかるボタン電話装置で用いる着信管理情報の構成例である。この例では、各着信を識別するための着呼ID、当該着呼が検出されたPSTN回線3を識別するための外線ID、および当該着信が有効期間中であるか否かを示す検査フラグが組として管理されている。
通常、PSTNや回線アダプタ装置2では、着信情報通知動作において、1次着信の通知後から2次着信の通知を行うまでの期間の上限が定められており、発側電話端末による発信中止などの理由により着信が中断された場合には2次着信を通知しない。
本実施の形態は、上記期間を1次着信の有効期間とし、任意のPSTN回線からの1次着信の通知後、他のPSTN回線からの新たな1次着信を検出した場合、その検出タイミングが先の1次着信の有効期間内か否かに基づき、新たな1次着信の有効無効を判断している。このため、図3に示すように、1次着信ごとに検査フラグを設けて、当該着呼が有効期間内か否かを管理している。
制御部(コンピュータ)15は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、周辺回路内のメモリや記憶部14に格納されているプログラムを読み込んで実行することにより、上記ハードウェアとプログラムとを協働させて各種機能手段を実現する。
制御部15で実研される主な機能手段としては、着信検出手段15Aおよび呼制御手段15Bがある。
着信検出手段15Aは、外線I/F部11で検出したPSTN回線3からの各種制御信号の検出結果に基づき、PSTN回線3ごとに回線アダプタ装置2からの1次着信および2次着信を検出する機能と、前述した着信情報通知動作に基づいて1次着信後に回線アダプタ装置2から送信される着信情報を受信する機能とを有している。
呼制御手段15Bは、着信検出手段15Aでの検出結果や外線I/F部11で検出したPSTN回線3からの各種制御信号、さらには電話端末20から通知された各種操作に基づき記憶部14の呼制御情報14Aを更新する機能と、呼制御情報14Aに基づいてスイッチ13を切替制御することにより、PSTN回線3と電話端末20とを任意に交換接続する機能と、呼制御情報14Aに基づいて外線I/F部11から各種制御信号を送信することにより回線制御を行う機能と、呼制御情報14Aに基づいて内線I/F部12から各種制御メッセージを送信することにより、電話端末20の通話状態や表示動作を制御する機能を有している。
また、呼制御手段15Bは、着信検出手段15Aにおける各PSTN回線3の着信検出状態に基づき記憶部14の着信管理情報14B、具体的には、検出した着信の着呼ID、外線ID、および当該1次着信の有効期間を示す検査フラグを更新する機能と、その着信管理情報14Bを参照して、着信検出手段で検出された新たな1次着信の検出タイミングに基づき当該新たな1次着信の有効無効を判定する機能を有している。
図4は、1次着信に対する有効無効判定動作を示すタイミングチャートである。ここでは、PSTN回線3として2つの回線A,Bが接続されている場合を例として説明する。
前述したように、回線Aにおいて時刻T1に1次着信が検出された場合、呼制御手段15Bは、その時刻T1から所定期間後の時刻T2までを回線Aの有効期間(最長)と判断する。また、時刻T2より前の時刻T3に2次着信が検出された場合、回線Aの有効期間を時刻T1から時刻T3までに短縮する。
したがって、回線Bの1次着信に対する有効期間は回線Aの無効期間に相当し、時刻T1から時刻T2までが無効期間となり、時刻T3に回線Aで2次着信が検出された場合、その時刻T3以降は有効期間と判定する。この無効期間内に回線Bで新たな1次着信が検出された場合、呼制御手段15Bは当該新たな1次着信を無効と判断する。
呼制御手段15Bは、制御部15のタイマ機能(図示せず)を利用して時刻T1から時刻T2までの期間長を計時し、そのタイムアウトや2次着信検出に基づき着信管理情報14Bの検査フラグを更新する。また、着信管理情報14Bに設定した各着呼のエントリは、着信応答や着信中断により当該着呼が消滅した時点で消去する。
[第1の実施の形態の動作]
次に、図5を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるボタン電話装置の動作について説明する。図5は、本発明の第1の実施の形態にかかるボタン電話装置の着信処理を示すフローチャートである。
電話制御装置10の制御部15は、着信検出手段15Aでの新たな着信検出に応じて、呼制御手段15Bにより、図5の着信処理を実行する。
まず、呼制御手段15Bは、着信検出手段15Aにより任意のPSTN回線3で検出された新たな着信が1次着信か否か判断し(ステップ100)、新たな着信が1次着信の場合(ステップ100:YES)、着信検出手段15Aにより前述した着信情報通知動作に基づいて当該PSTN回線3から着信情報を受信する(ステップ101)。
次に、呼制御手段15Bは、記憶部14の着信管理情報14Bを参照し、各着呼IDのうち検査フラグが有効「1」を示し、有効期間中の着呼が存在するか確認する(ステップ102)。
ここで、他に有効期間中の着呼がない場合(ステップ102:NO)、呼制御手段15Bは、検出した新たな着信が任意の着信と重複しない有効な着信と判定し、着信検出手段15Aで受信した着信情報を記憶部14に保存し(ステップ103)、この新たな着信に固有の着呼IDを定め、この着呼IDと当該PSTN回線3を識別するための外線IDとの組からなる新たなエントリを着信管理情報14Bへ設定するともに、当該着呼の検査フラグを有効「1」に設定し(ステップ104)、当該着呼の有効期間を計時するための検査タイマを起動する(ステップ105)。
その後、呼制御手段15Bは、新たな着信を検出したPSTN回線3へ、着信情報の受信完了を示す所定の制御信号を外線I/F部11から送出し(ステップ106)、ステップ100へ戻る。これにより、当該新たな着信は2次着信の検出があるまで待機状態となり、その期間が当該新たな着信の有効期間となる。
一方、ステップ102において、他に有効期間中の着呼がある場合(ステップ102:YES)、呼制御手段15Bは、検出した新たな着信が任意の着信と重複する無効な着信と判定し、新たな着信を検出したPSTN回線3へ、その新たな着信を着信拒否する所定の制御信号を外線I/F部11から送出し(ステップ107)、ステップ100へ戻る。
また、ステップ100において、着信検出手段15Aにより検出された着信が1次着信ではない場合(ステップ100:NO)、呼制御手段15Bは、この検出された新たな着信が2次着信かどうか判断する(ステップ110)。
ここで、新たな着信が2次着信の場合(ステップ110:YES)、呼制御手段15Bは、当該新たな着信が検出されたPSTN回線3の外線IDと対応するエントリを記憶部14の着信管理情報14Bから検索し、その検査フラグを無効「0」にクリアして、当該着呼の有効期間が終了したことを設定する(ステップ111)。
続いて、呼制御手段15Bは、当該着信に対応する検査タイマを停止し(ステップ112)、2次着信が検出された着呼に対応する電話端末20に対して、着信表示を指示する制御メッセージを内線I/F部12から内線回線30へ送信する(ステップ113)。この際、記憶部14から当該着呼に関する着信情報を読み出し、上記制御メッセージに含めて送信する。制御メッセージ送信後、ステップ100へ戻る。
これら電話端末20は、内線回路30を介して電話制御装置10からの制御メッセージを受信し、着信音を送出するとともにLEDなどの着信ランプを点滅させて着信表示を行う。また、当該電話端末20にLCDなどの画面表示機能が搭載されている場合には、制御メッセージに含まれる着信情報を画面表示する。これにより、発側電話番号が電話端末20で画面表示される。
また、ステップ110おいて、着信検出手段15Aにより検出された着信が2次着信ではない場合(ステップ100:NO)、呼制御手段15Bは、任意の着呼の検査タイマがタイムアウトしたかどうか判断する(ステップ115)。
ここで、任意の着呼の検査タイマがタイムアウトしている場合(ステップ115:YES)、呼制御手段15Bは、当該検査タイマに対応する着呼IDと対応するエントリを記憶部14の着信管理情報14Bから検索し、その検査フラグを無効「0」にクリアして、当該着呼の有効期間が終了したことを設定する(ステップ116)。
呼制御手段15Bは、ステップ116の後、およびステップ115でタイムアウトしている検査タイマがなかった場合(ステップ115:NO)、ステップ100へ戻る。
したがって、本発明の第1の実施の形態にかかるボタン電話装置の着信処理動作は、図6のようになる。図6は、本発明の第1の実施の形態にかかるボタン電話装置の着信処理動作例を示すシーケンス図である。ここでは、PSTN回線3として2つの回線A,Bが接続されており、まず回線Aで1次着信を検出し、その有効期間中に検出した回線Bの1次着信を無効と判断する場合について説明する。
相手電話端末6からの発信要求に応じて、デジタル電話網5がボタン電話装置1への発呼を受け付けた場合(ステップ150)、デジタル電話網5から回線アダプタ装置2に対して着信呼出メッセージが送信される(ステップ151)。
回線アダプタ装置2は、デジタル電話回線4を介してこの着信呼出メッセージを受信し、PSTN回線3の回線A,Bからボタン電話装置1の電話制御装置10に対して、1次着信を通知する。
電話制御装置10の制御部15は、着信検出手段15Aにより、まず回線Aで1次着信を検出した場合(ステップ152)、呼制御手段15Bにより、回線Aに対して1次着信応答を送出する(ステップ153)。
この応答に応じて、回線アダプタ装置2から回線Aで着信情報が通知された場合(ステップ154)、電話制御装置10の制御部15は、着信検出手段15Aにより受信した後、呼制御手段15Bにより着信管理情報14Bの検査フラグを参照して、他の回線で有効期間中の着信があるか確認する(ステップ155)。
この場合、有効期間中の着信は存在しないため、回線Aの当該着信を他の着信と重複しない有効な着信と判断し、呼制御手段15Bにより記憶部14に保存する(ステップ156)。
続いて、呼制御手段15Bにより、当該着呼に関する新たなエントリを記憶部14の着信管理情報14Bに設定するとともに、その検査フラグを有効「1」に設定し(ステップ157)、当該着呼に対応する検査タイマを起動した後(ステップ158)、回線Aに対して着信情報の受信完了を送出する(ステップ159)。
次に、電話制御装置10の制御部15は、着信検出手段15Aにより、回線Bで1次着信を検出した場合(ステップ160)、回線Aの場合と同様にして、呼制御手段15Bにより、回線Bに対して1次着信応答を送出する(ステップ161)。
この応答に応じて、回線アダプタ装置2から着信情報が通知された場合(ステップ162)、電話制御装置10の制御部15は、着信検出手段15Aにより受信した後、呼制御手段15Bにより着信管理情報14Bの検査フラグを参照して、他の回線で有効期間中の着信があるか確認する(ステップ163)。
この場合、回線Aの着信の検査フラグが有効「1」であり、有効期間中の着信が他に存在するため、回線Bの当該着信を回線Aの着信と重複する無効な着信と判断し、呼制御手段15Bにより、回線Bに対して着信拒否を送出する(ステップ164)。この着信拒否に応じて、回線アダプタ装置2は、回線Bへの着信を中断する。
その後、回線アダプタ装置2から回線Aで2次着信が通知された場合(ステップ170)、電話制御装置10の制御部15は、着信検出手段15Aにより回線Aで2次着信を検出し、呼制御手段15Bにより、着信管理情報14Bにおける当該着信の検査フラグを無効「0」にリセットするとともに(ステップ171)、当該着信に対応する検査タイマを停止し(ステップ172)、当該着信に対応する電話端末20に対して回線Aに関する着信表示を指示する(ステップ173)。これにより、電話端末20で回線Aに関する着信表示が行われ(ステップ174)、一連の着信処理動作が終了する。
このように、本実施の形態は、電話制御装置10に、PSTN回線3ごとに着信情報通知のための1次着信と、1次着信後の着信呼出のための2次着信とを検出する着信検出手段15Aと、着信検出手段15Aで検出された新たな1次着信の検出タイミングに基づき当該新たな1次着信の有効無効を判定する呼制御手段15Bとを設け、呼制御手段15Bで、着信検出手段15Aにより任意のPSTN回線での1次着信検出時点から所定の有効期間経過後に他のPSTN回線で新たな1次着信が検出された場合には有効と判定し、有効期間内に新たな1次着信が検出された場合には無効と判定している。
したがって、任意のPSTN回線で1次着信が検出されてから、所定の有効期間内に他のPSTN回線で新たな1次着信が検出された場合、新たな1次着信を無効と判定することができる。
これにより、デジタル電話回線4からの1つの着信に応じて回線アダプタ装置2から複数のPSTN回線3を介して別個に着信呼出信号が送出される場合でも、1つの着信として着信制御することができる。
また、本実施の形態では、呼制御手段15Bにより、有効期間中のPSTN回線で2次着信が検出された場合は、当該有効期間を終了するようにしたので、その後の他のPSTN回線での1次着信を正確に判定することができる。
また、本実施の形態では、呼制御手段15Bにより、1次着信の検出から所定時間経過しても同一PSTN回線で2次着信が検出されない場合には当該1次着信に関する有効期間を終了するようにしたので、発側電話端末での発信中止などにより2次着信が通知されない場合でも、その後の任意のPSTN回線での1次着信を正確に判定することができる。
また、本実施の形態では、呼制御手段15Bにより、新たな1次着信を無効と判定した場合、当該PSTN回線に対して着信拒否を送信するようにしたので、その後、速やかにそのPSTN回線を利用可能な状態とすることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態にかかるボタン電話装置について説明する。
第1の実施の形態では、PSTN回線3で検出した新たな1次着信について、それまでに検出した1次着信との検出タイミングに基づき当該新たな1次着信の有効無効を判定する場合について説明した。
本実施の形態は、1次着信の検出タイミングと合わせて、それぞれの1次着信時に受信した着信情報を比較することにより、新たな1次着信の有効無効を判定する場合について説明する。
本実施の形態にかかるボタン電話装置1の構成は、第1の実施の形態と比較して、着信管理情報14Bの構成が異なる。図7は、本発明の第2の実施の形態にかかるボタン電話装置で用いる着信管理情報の構成例である。この例では、各着信を識別するための着呼ID、当該着呼が検出されたPSTN回線3を識別するための外線ID、および当該着信が有効期間中であるか否かを示す検査フラグに加え、着信情報が組として管理されている。
着信情報は、図2の着信情報通知動作で説明したように、1次着信の際に回線アダプタ装置2からPSTN回線3を介して通知されるものである。図8は、着信情報の構成例である。ここでは、着側電話端末の電話番号を示す着番号、発側電話端末の電話番号を示す発番号、および発番号が通知されずに拒否された理由を示す発番号拒否理由など、当該着信に関する各種情報から構成されている。本実施の形態では、このような着信情報を比較することにより、PSTN回線で検出した1次着信の有効無効を判定している。
なお、本実施の形態にかかるボタン電話装置1の構成は、着信管理情報14Bを除いては、第1の実施の形態(図1参照)とほぼ同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
[第2の実施の形態の動作]
次に、図9を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるボタン電話装置の動作について説明する。図9は、本発明の第2の実施の形態にかかるボタン電話装置の着信処理を示すフローチャートであり、前述した図5と同じまたは同等部分には同一符号を付してある。
電話制御装置10の制御部15は、着信検出手段15Aでの新たな着信検出に応じて、呼制御手段15Bにより、図9の着信処理を実行する。
まず、呼制御手段15Bは、着信検出手段15Aにより任意のPSTN回線3で検出された新たな着信が1次着信か否か判断し(ステップ100)、新たな着信が1次着信の場合(ステップ100:YES)、着信検出手段15Aにより前述した着信情報通知動作に基づいて当該PSTN回線3から着信情報を受信する(ステップ101)。
次に、呼制御手段15Bは、記憶部14の着信管理情報14Bを参照し、各着呼IDのうち検査フラグが有効「1」を示し、有効期間中の着呼が存在するか確認する(ステップ102)。
ここで、他に有効期間中の着呼がない場合(ステップ102:NO)、前述した図5のステップ103〜106を実行して、当該1次着信の受付処理を行った後、ステップ100へ戻る。
一方、ステップ102において、他に有効期間中の着呼がある場合(ステップ102:YES)、呼制御手段15Bは、検出した有効期間中の着呼の着信情報と、検出した新たな着信の着信情報を比較する(ステップ200)。この際、着番号、発番号、発番号拒否理由のすべてを比較すれば同一着信か否かを精度よく判定できるが、比較する情報は任意に選択すればよい。
ここで、新たな着信の着信情報が、有効期間中の他のすべての着信の着信情報と不一致の場合(ステップ200:NO)、前述した図5のステップ103〜〜106を実行して、当該1次着信の受付処理を行った後、ステップ100へ戻る。
また、新たな着信の着信情報が、有効期間中の他の着信の着信情報のいずれかと一致した場合(ステップ200:YES)、検出した新たな着信が任意の着信と重複する無効な着信と判定し、新たな着信を検出したPSTN回線3へ、その新たな着信を着信拒否する所定の制御信号を外線I/F部11から送出し(ステップ107)、ステップ100へ戻る。
なお、この他の2次着信検出処理(ステップ110〜113)や、検査タイマのタイムアウト処理(ステップ115,116)については、図5と同様であり、ここでの説明は省略する。
したがって、本発明の第2の実施の形態にかかるボタン電話装置の着信処理動作は、図10のようになる。図10は、本発明の第2の実施の形態にかかるボタン電話装置の着信処理動作例を示すシーケンス図であり、前述した図6と同じまたは同等部分には同一符号を付してある。ここでは、PSTN回線3として2つの回線A,Bが接続されており、まず回線Aで1次着信を検出し、その有効期間中に検出した回線Bの1次着信を無効と判断する場合について説明する。
相手電話端末6からの発信要求に応じて、デジタル電話網5がボタン電話装置1への発呼を受け付けた場合(ステップ150)、デジタル電話網5から回線アダプタ装置2に対して着信呼出メッセージが送信される(ステップ151)。
回線アダプタ装置2は、デジタル電話回線4を介してこの着信呼出メッセージを受信し、PSTN回線3の回線A,Bからボタン電話装置1の電話制御装置10に対して、1次着信を通知する。
電話制御装置10の制御部15は、着信検出手段15Aにより、まず回線Aで1次着信を検出した場合(ステップ152)、前述した図6のステップ153〜158を実行して、当該1次着信の受付処理を行い、回線Aに対して着信情報の受信完了を送出する(ステップ159)。
次に、電話制御装置10の制御部15は、着信検出手段15Aにより、回線Bで1次着信を検出した場合(ステップ160)、回線Aの場合と同様にして、呼制御手段15Bにより、回線Bに対して1次着信応答を送出する(ステップ161)。
この応答に応じて、回線アダプタ装置2から着信情報が通知された場合(ステップ162)、電話制御装置10の制御部15は、着信検出手段15Aにより受信した後、呼制御手段15Bにより着信管理情報14Bの検査フラグを参照して、他の回線で有効期間中の着信があるか確認する(ステップ163)。
この場合、回線Aの着信の検査フラグが有効「1」であり、有効期間中の着信が他に存在するため、回線Aと回線Bの着信の着信情報を比較する(ステップ250)。ここで、両者の着信情報が一致するため回線Bの当該着信を回線Aの着信と重複する無効な着信と判断し、呼制御手段15Bにより、回線Bに対して着信拒否を送出する(ステップ164)。この着信拒否に応じて、回線アダプタ装置2は、回線Bへの着信を中断する。
なお、その後の、回線Aからの2次着信に応じた2次着信検出処理(ステップ170〜174)については、前述した図6と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
このように、本実施の形態は、呼制御手段15Bにより、任意のPSTN回線での1次着信の有効期間内に他のPSTN回線で新たな1次着信が検出された場合、任意のPSTN回線の1次着信の際に受信した着信情報と、新たな1次着信の際に受信した着信情報とを比較し、その比較結果に基づき新たな1次着信の有効無効を判定するようにしたので、第1の実施の形態に比較して、より正確に着信の重複有無を判定することができる。
また、着信情報を比較する際、 呼制御手段15Bにより、着信情報に含まれる着信電話番号、発信電話番号、および発信電話番号非通知理由のすべてが一致した場合は無効と判断し、着信電話番号、発信電話番号、または発信電話番号非通知理由のいずれか1つ以上が不一致の場合は有効と判断するようにしたので、極めて高い精度で重複有無を判定することができる。
[実施の形態の拡張]
以上の各実施の形態では、PSTN回線3として2つの回線A,Bが電話制御装置10に接続されている場合を例として説明したが、PSTN回線3の回線数は2に限定されるものではない。例えば回線数が3以上の場合であっても、本発明の各実施の形態を前述と同様に適用でき、同様の作用効果が得られる。なお、回線数が3以上の場合、有効期間中の着信が複数存在する可能性があるが、このような場合には、これら有効期間中すべての着信と新たな1次着信とを比較すればよい。
また、各実施の形態では、1次着信の検出後に着信情報を受信した後、検査フラグを参照して新たな1次着信の有効無効を判定する場合について説明したが、この判定処理を行うタイミングについては、着信情報を受信する前、すなわち1次着信の検出に応じて、判定処理を行うこともできる。これにより、着信情報を受信する前の早いタイミングに当該着信の有効無効を判定できる。特に、第1の実施の形態の場合には、新たな1次着信が無効の場合、当該1次着信に応じて直ちに着信拒否を行うことができ、PSTN回線を有効利用できる。
また、各実施の形態では、回線アダプタ装置2が着信拒否用の制御信号を受け付ける機能を有することを前提として、電話制御装置1により、1次着信が無効と判断した後にPSTN回線3へ着信拒否用の制御信号を送信し、この制御信号に基づき回線アダプタ装置が着信を中止する場合を例として説明したが、この構成に限定される場合ではない。例えばPSTNでは、図2に示したように、ステップ506で着側電話端末へ着信情報を送信した後、ステップ508で着側電話端末から受信完了の通知を待つ期間として待ち時間が規定されており、この待ち時間以内に受信完了が通知されない場合、PSTNは着側電話端末による着信拒否と判断する。したがって、このような機能を持つ回線アダプタ装置については、電話制御装置10により、上記制御信号として、待ち時間以上経過した後に受信完了(直流ループ解放)をPSTN回線3へ送信するようにしてもよく、回線アダプタ装置2へ着信拒否を通知することができる。
また、各実施の形態では、着信情報の構成として、着呼IDごとに外線IDと検査フラグを管理する場合を例として説明したが、この構成に限定されるものではなく、例えば、各PSTN回線の外線IDごとに、検査フラグを管理する構成を用いてもよい。
また、各実施の形態では、PSTN回線3の回線A,Bで1次着信に時間差がある場合を例として説明したが、回線A,Bからほぼ同時に1次着信が到来する場合もある。本発明のように、電話制御装置10において、CPUを用いた情報処理により呼制御を行う場合には、PSTN回線3からの各種信号や電話端末20での操作などからなる各種イベントが制御部15で検出された場合、そのイベントの内容がメモリに一時蓄積され、検出タイミングに応じた順に読み出されて処理される。したがって、ほぼ同時に1次着信が検出された場合でも、その検出タイミングに応じて順に処理されるため、回線A,Bで1次着信に時間差がある場合と同様に安定した処理が行われる。
本発明の第1の実施の形態にかかるボタン電話装置の構成を示すブロック図である。 PSTNの着信情報通知動作を示すシーケンス図である。 本発明の第1の実施の形態にかかるボタン電話装置で用いる着信管理情報の構成例である。 1次着信に対する有効無効判定動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施の形態にかかるボタン電話装置の着信処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態にかかるボタン電話装置の着信処理動作例を示すシーケンス図である。 本発明の第2の実施の形態にかかるボタン電話装置で用いる着信管理情報の構成例である。 着信情報の構成例である。 本発明の第2の実施の形態にかかるボタン電話装置の着信処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態にかかるボタン電話装置の着信処理動作例を示すシーケンス図である。
符号の説明
1…ボタン電話装置、10…電話制御装置、11…外線I/F部、12…内線I/F部、13…スイッチ、14…記憶部、14A…呼制御情報、14B…着信管理情報、15…制御部、15A…着信検出手段、15B…呼制御手段、20…電話端末、30…内線回線、2…回線アダプタ装置、3…PSTN回線、4…デジタル電話回線、5…デジタル電話網、6…相手電話端末。

Claims (6)

  1. 複数のPSTN回線に接続される電話制御装置と、内線回線を介して電話制御装置に収容される複数の電話端末とを有し、前記電話制御装置により前記PSTN回線と前記電話端末とを任意に交換接続することにより前記PSTN回線を用いた前記電話端末での通話を実現するボタン電話装置であって、
    前記電話制御装置は、
    前記PSTN回線ごとに着信情報通知のための1次着信と、前記1次着信後の着信呼出のための2次着信とを検出する着信検出手段と、
    前記着信検出手段で検出された新たな1次着信の検出タイミングに基づき当該新たな1次着信の有効無効を判定する呼制御手段と
    を備え、
    前記呼制御手段は、前記着信検出手段により任意のPSTN回線での1次着信検出時点から所定の有効期間経過後に他のPSTN回線で新たな1次着信が検出された場合には有効と判定し、前記有効期間内に前記新たな1次着信が検出された場合には無効と判定するとともに、前記有効期間中に前記任意のPSTN回線で2次着信が検出された場合は、当該有効期間を終了する
    ことを特徴とするボタン電話装置。
  2. 請求項1に記載のボタン電話装置において、
    前記呼制御手段は、前記1次着信の検出から所定時間経過しても同一PSTN回線で前記2次着信が検出されない場合には当該1次着信に関する有効期間を終了することを特徴とするボタン電話装置。
  3. 請求項1に記載のボタン電話装置において、
    前記着信検出手段は、検出した前記1次着信に応答して当該PSTN回線から着信情報を受信し、
    前記呼制御手段は、前記着信検出手段により前記有効期間内に前記新たな1次着信が検出された場合、前記任意のPSTN回線の1次着信の際に受信した着信情報と、前記新たな1次着信の際に受信した着信情報とを比較し、その比較結果に基づき前記新たな1次着信の有効無効を判定する
    ことを特徴とするボタン電話装置。
  4. 請求項1に記載のボタン電話装置において、
    前記呼制御手段は、前記着信情報に含まれる着信電話番号、発信電話番号、および発信電話番号非通知理由のすべてが一致した場合は無効と判断し、前記着信電話番号、発信電話番号、または発信電話番号非通知理由のいずれか1つ以上が不一致の場合は有効と判断することを特徴とするボタン電話装置。
  5. 複数のPSTN回線と内線回線を介して収容した複数の電話端末とを任意に交換接続することにより前記PSTN回線を用いた前記電話端末での通話を実現する電話制御装置であって、
    前記PSTN回線ごとに着信情報通知のための1次着信と、前記1次着信後の着信呼出のための2次着信とを検出する着信検出手段と、
    前記着信検出手段で検出された新たな1次着信の検出タイミングに基づき前記新たな1次着信の有効無効を判定する呼制御手段と
    を備え、
    前記呼制御手段は、前記着信検出手段により任意のPSTN回線での1次着信検出時点から所定の有効期間経過後に他のPSTN回線で新たな1次着信が検出された場合には有効と判定し、前記有効期間内に前記新たな1次着信が検出された場合には無効と判定するとともに、前記有効期間中に前記任意のPSTN回線で2次着信が検出された場合は、当該有効期間を終了する
    ことを特徴とする電話制御装置。
  6. 複数のPSTN回線と内線回線を介して収容した複数の電話端末とを任意に交換接続することにより前記PSTN回線を用いた前記電話端末での通話を実現する電話制御装置のコンピュータに、
    着信検出手段により、前記PSTN回線ごとに着信情報通知のための1次着信と、前記1次着信後の着信呼出のための2次着信とを検出する着信検出ステップと、
    呼制御手段により、前記着信検出手段で検出された新たな1次着信の検出タイミングに基づき前記新たな1次着信の有効無効を判定する呼制御ステップと
    を実行させ、
    前記呼制御ステップで、前記着信検出手段により任意のPSTN回線での1次着信検出時点から所定の有効期間経過後に他のPSTN回線で新たな1次着信が検出された場合には有効と判定するステップと、前記有効期間内に前記新たな1次着信が検出された場合には無効と判定するステップと、前記有効期間中に前記任意のPSTN回線で2次着信が検出された場合は、当該有効期間を終了するステップとを実行させる
    ことを特徴とするプログラム。
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