JP4866883B2 - 魚釣用リール - Google Patents
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また、前記押圧変形部は、前記カラーの前記制動力調整ツマミに対向する面に形成される突起から構成されていることが好適である。
また、前記カラーは樹脂材で形成され、前記制動力調整ツマミは金属材で形成されていることが好適である。
押圧変形部をカラーの制動力調整ツマミに対向する面に変形可能な突起で簡単に構成でき、ナットを制動力調整ツマミにカシメ等の潰し加工の際に突起を変形させて、カラーを制動力調整ツマミとの間でガタ付きを防止して挟着固定することができる。
また、カラーは樹脂材で形成され、制動力調整ツマミは金属材で形成されていることにより、カラーを金型成形で安価に形成することができ、制動力調整体全体の製造コストの抑制と軽量化を図ることができる。
図1に示すように、本実施の形態の魚釣用両軸受型リール10は、左右フレーム12a,12b、及び、例えばビス、螺合、嵌合等によって各フレーム12a,12bの外側に取付可能な左右側板14a,14bで構成されるリール本体10aを備えている。
駆動機構30は、スプール軸18の軸方向に沿って移動可能なピニオンギャ32と、このピニオンギャ32に噛合し且つハンドル軸24aに回転可能に支持されたドライブギャ(駆動歯車)34と、このドライブギャ34とハンドル軸24aとの間に設けられたドラグ機構(制動装置)36とを備えている。
ピニオンギャ32は、スプール軸18と同軸上に配置されたピニオン軸32aに対して回転可能に支持されており、クラッチ機構をON/OFF操作することによって、スプール軸18に係合してスプール軸18と一体的に回転する係合位置と、スプール軸18との係合状態が解除された非係合位置との間を移動させることができる。具体的には、ピニオンギャ32に形成された円周溝32bに係合しているヨーク38が、クラッチ機構のON/OFF操作に連動して、ピニオン軸32aに沿って移動することによって、ピニオンギャ32を係合位置(釣糸巻取可能状態;クラッチON)と非係合位置(スプールフリー回転状態;クラッチOFF)に移動させることができる。
ハンドル軸24aの基端側には、ドライブギャ34と共に一体回転するギヤ52が回転可能に設けられている。
また、ギヤ52は、スプール18aの前方側に配されたレベルワインド機構60の駆動ギヤ62に噛合している。このレベルワインド機構60は、外周面にトラバース溝が形成され且つ端部に駆動ギア62が取り付けられたウォームシャフト64と、ウォームシャフト64の回転に連動して、ウォームシャフト64の軸方向に沿って左右に摺動する摺動体(図示しない)とを有しており、摺動体に設けられた釣糸案内部材(図示しない)を介してスプール18aに巻回された釣糸を案内する。即ち、ハンドル24を回転操作すると、そのときの回転運動は、ドライブギャ34と一体回転するギヤ52を介して駆動ギヤ62に伝達され、ウォームシャフト64を回転させる。このとき、ウォームシャフト64の回転に連動して、摺動体と共に釣糸案内部材が左右に摺動することによって、釣糸は、スプール18aに均等に巻回される。
ナット本体72の1対の曲面72bの外側には、最外周74aとなる円盤状の第1のフランジ部74と、第1のフランジ部74の最外周74aより小径でその内側に設けられる第2のフランジ部76とが形成されている。第2のフランジ部76は、ナット本体72の曲面72bに隣接して形成されている。
なお、第2のフランジ部76には、ナット本体72の第1の平面72aと面一に1対の第2の平面76aが形成されている。また、第2のフランジ部76には、ナット本体72の第1の曲面72bと同心状(平行)に1対の第2の曲面76bが形成されている。第2のフランジ部76の第2の曲面76bはナット本体72の第1の曲面72bの外周に形成されている。そして、第2のフランジ部76の第2の曲面76bは、円盤状の第1のフランジ部74の最外周74aにも平行であり、ナット本体72bの第1の曲面72bと第1のフランジ部74の最外周74aとの間に形成されている。したがって、ナット本体72の第1の曲面72bと、第2のフランジ部76の第2の曲面76bとはともに円弧の一部を成している。なお、第2の曲面76bの第1のフランジ部74側には、環状の壁面からなる規制面74bが形成されており、後述するカラー80を第2の曲面76bに環着したときの軸方向規制の役目を行う。
そして、ナット70の第1のフランジ部74の最外周74aは、カラー80の円環部88の内周と一致する。このため、ナット70にカラー80を嵌合させると、ナット70の第1のフランジ部74がカラー80の挟着部84の裏面に密着する。
このとき、ナット本体72の変形部72eに加えられた力により、カラー80の挟着部84はナット70の規制面74bで軸方向規制されていることにより、図6(A)および図6(B)に示す状態のカラー80の突起84aが図7(A)および図7(B)に示す状態に潰されながら、カラー80はナット70とスタードラグ90との間で突起84aの押圧変形作用によりガタ付きなく挟着固定される。
このとき、突起84aの潰れ量が同じであっても異なっていても、いずれにしても突起84aはスタードラグ90に当接されている。このため、スタードラグ90とナット70との間のカラー80のガタ付きを確実に防止できる。
Claims (3)
- リール本体の一方の側板に設けたハンドル軸に駆動歯車を回転可能に支持すると共に、前記ハンドル軸に螺合される制動力調整体の回転操作による制動部材を介しての押圧により、前記ハンドル軸に対する駆動歯車の摩擦結合カを調節して、リール本体に設けたスプールの回転に付与される制動カを調節可能とした魚釣用リールにおいて、
前記制動力調整体は、前記ハンドル軸に螺合するナットと、前記ナットの外周部の一側に嵌着されて軸方向規制されるスカート部を有するカラーと、前記ナットの他側に嵌着され前記ナットの端部を潰し加工することで一体化される制動力調整ツマミとで構成され、前記力ラーと制動力調整ツマミの対向部間に押圧変形部を設け、前記ナット端部の潰し加工時に、前記押圧変形部を変形させて、前記カラーを、前記ナットと制動力調整ツマミとの間で挟着固定したことを特徴とする魚釣用リール。 - 前記押圧変形部は、前記カラーの前記制動力調整ツマミに対向する面に形成される突起から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
- 前記カラーは樹脂材で形成され、
前記制動力調整ツマミは金属材で形成されていることを特徴とする請求項2に記載の魚釣用リール。
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