JP4864568B2 - 路上設置形変圧器装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力ヒューズの溶断により外部に突出するストライカの突出力を利用して三相開閉器を開路させるように動作するヒューズストライカの突出力伝達機構を用いた路上設置形変圧器装置に関するものである。
一般に電力用変圧器の電源側には、三相開閉器と各相に電力ヒューズとを設置し、過負荷電流や負荷側の短絡事故等による短絡電流から変圧器を保護している。これらの電流により1相または2相の電力ヒューズが溶断した場合、変圧器は欠相状態で需要家に電力を供給し続け、需要家の機器に対して様々な不具合を招く虞があるため、電力ヒューズの1相または2相分が溶断した場合に電力ヒューズの溶断により外部に突出するストライカの突出力を利用して三相開閉器を開路させるように動作するヒューズストライカの突出力伝達機構が備えられている。このような突出力伝達機構を採用した変圧器組込み用開閉器は、例えば、特許文献1に示されている。
図3は、従来のヒューズストライカの突出力伝達機構を採用した変圧器組込み用開閉器の開閉器部の概略構成図である。図示するように、開閉器部ケース1に設けられたヒューズホルダ4内に電力ヒューズ9が装着されており、各ヒューズホルダ4の上端部に固定された取付金具11には、電力ヒューズ9の溶断表示装置9aの突出動作を受けて、被動レバー12が後方への回動可能となるように軸13により軸支されている。被動レバー12の後端部には連結ロッド14の上端が連結され、被動レバー12と連結ロッド14とが回動可能になっている。連結ロッド14は下方へ延び、その下端は回動軸15に固着されたレバー16に連結され、回動軸15は開閉器部ケース1に回動可能に架設され、連結ロッド14とレバー16とが回動可能になっている。
被動レバー12、軸13、連結ロッド14、回動軸15、レバー16、係止レバー31により、各電力ヒューズ9のストライカの突出力伝達機構が構成される。
開閉器部(三相)を構成する可動接触刃23の固定電極19に対して開閉させる可動接触刃23が上下方向への回動可能となるように軸20よりそれぞれ軸支されており、軸20はヒューズホルダ4の後部に取着されている。可動接触刃23はヒューズホルダ4に設けられた図示しない接続部材により電力ヒューズ9の一端(電源側)と接続され、電力ヒューズ9の他端(負荷側)は図示しない接続部材により変圧器側と接続される。
可動接触刃23の固定電極19に対して三相同時に開路駆動させる操作機構は、回動軸24と、レバー25と、連結リンク26と、被動レバー33とを備えて構成されている。
回動軸24は開閉器部ケース1に回動可能に架設され、その回動軸24には3つのレバー25の基端が固着されている。このレバー25と可動接触刃23とは連結リンク26により連結され、レバー25と連結リンク26とが回動可能に、また、可動接触刃23と連結リンク26とが回動可能になっている。
回動軸24上にはまた、被動レバー33が固着されている。この被動レバー33は略三角板状をなし、その下端には係止突起33aが固定されており、同係止突起33aは回動軸24の前部下端に形成された切欠き31aに対し、係脱可能に係止されている。
レバー16が固着された回動軸15上には、係止レバー31がそのほぼ中央部において固定されている。
このような構成においては、電力ヒューズ9の溶断表示装置9aの突出動作を受けて、被動レバー12が軸13を中心として後方へ回動されると、連結ロッド14及びレバー16を介して回動軸15が反時計回り方向へ回動される。このときに、同係止レバー31が回動軸15を中心として反時計回り方向へ回動される。そして、被動レバー33の係止突起33aと、前記係止レバー31の切欠き31aとの係合が解除されると、同被動レバー33は付勢されているコイルばね(図示しない)によって、回動軸24を中心として反時計回り方向へ回動される。回動軸24の回動にともなってレバー25は同方向へ回動し、その回動が連結リンク26を介して可動接触刃23に伝達される。その結果、可動接触刃23は軸20を中心として一斉に下方へ回動し、三相同時に固定電極19から離間される。
一方、路上設置形変圧器装置は、特許文献2に示されるように、一般的に変圧器、電力ヒューズ、開閉装置等を備えて、外箱内に収容されており、開閉器のケースは変圧器のケース側面から離隔して配置され、電力ヒューズは変圧器のケース上部に配置されてヒューズ収納本体及びヒューズ把持本体からなるヒューズホルダに収納されている。電力ヒューズはヒューズ把持本体に把持されており、ヒューズの着脱はヒューズ把持本体をヒューズ収納本体から抜き出すことにより行われる。
上記の路上設置形変圧器装置に、特許文献1に示されるようなヒューズストライカの突出力伝達機構を採用する場合、ストライカが開閉装置側となるように電力ヒューズが配置されると共に、電力ヒューズの着脱の容易性を考慮して、ヒューズストライカの突出力伝達機構の一部がヒューズ把持本体に取り付けられることになる。
特開平2−257530号公報(第1図) 特開平9−282985号公報(図1)
従来では、ストライカの突出力伝達機構、また、この突出力伝達機構と操作機構との間が上記のように構成されているために、ストライカの全ストロークでストライカの突出力伝達機構に、また、突出力伝達機構と操作機構との間に摩擦力が加わることになり、この突出力伝達機構に大きな初期駆動力が必要になる。また、電力ヒューズと開閉器部との配置によっては、突出力伝達機構と操作機構とを複雑にしなければならなくなり、さらに大きな初期駆動力が必要になる。そのために、ストライカの突出力では突出力伝達機構と操作機構とが共に動作しなくなる虞があるので、突出力伝達機構への伝達力を増加させるために、付勢機構を設けなければならないという問題が生じる。
また、ストライカの突出力伝達機構に付勢機構を設けない場合、操作機構を上記に対応させて動作させるために、操作機構を複雑化させなければならないという問題が生じる。
さらに、ストライカの突出力伝達機構が複雑になれば、外部環境の影響(塵埃、低温による凍結、腐食等)により摩擦が増加するために、動作が安定しなくなるという問題が生じる。
従来ではまた、ヒューズストライカの突出力伝達機構の一部をヒューズ把持本体に取り付ける構成にすると、このように構成されたヒューズ把持本体をヒューズ収納本体に組み合わせる前の状態、すなわち、このヒューズ把持本体を保管するとき、また、路上設置形変圧器装置を製作する際に電力ヒューズを把持させた状態のヒューズ把持本体を仮置するとき、さらに、電力ヒューズを交換・点検する際に、電力ヒューズを把持させた状態のヒューズ把持本体を仮置するとき、また、電力ヒューズを取り外した状態のヒューズ把持本体を仮置するときに、置場所の面が頑強であれば、また、置き方次第では、ストライカの突出力伝達機構に大きな外力が直接加わる虞があるために、変形して動作が安定または全く動作しなくなるという問題が生じる。
本発明の目的は、突出力伝達機構に伝達力を増加させるための付勢機構を設けることなく、ストライカの突出力で突出力伝達機構と、突出力を伝達させて三相開閉器の操作機構とを共に安定して動作させるようにした路上設置形変圧器装置を提供することにある。
第1 の発明は、三相開閉器と、三相分からなる電力ヒューズと、電力用変圧器とを備え、電力ヒューズの1 相または2 相分が溶断した場合に電力ヒューズの溶断により外部に突出するストライカの突出力を利用して三相開閉器を開路させるように動作するストライカの突出力伝達機構が三相開閉器と三相分からなる電力ヒューズとの間に設けられ、電力ヒューズを収納するヒューズ収納本体及びヒューズ把持本体からなるヒューズホルダのヒューズ収納本体が電力用変圧器のケースを貫通させた状態で取り付けられ、ヒューズ把持本体は電力ヒューズの片方の電極を把持して電力ヒューズが着脱自在となるように形成されると共に、ヒューズ収納本体に着脱自在に取り付けられた路上設置形変圧器装置を対象とし、突出力伝達機構は第1 及び第2 の突出力伝達機構からなり、第1 の突出力伝達機構は電力用変圧器のケース外側のヒューズ把持本体に取り付けられ、横断面がコ字状に形成され、その開口側の端部に前記ヒューズ把持本体が取り付けられた支持部材と、前記支持部材に形成された空間に入り込んだ状態で前記ケースの側面と垂直面上を回動するように、その長手方向の中央部で軸支された第1の連結部材とが備えられ、第1 の突出力伝達機構と第2 の突出力伝達機構とは係止状態で結合されて分離可能となるように構成され、第1 の突出力伝達機構はストライカの突出力により動作するように電力ヒューズに対応して構成され、第2 の突出力伝達機構は第1 の突出力伝達機構と三相開閉器の操作機構との間に設けられ、第2 の突出力伝達機構と操作機構との間に通常状態で隙間が設けられ、第1 の突出力伝達機構が取り付けられたヒューズ把持本体をヒューズ収納本体に組み合わせる前の状態での外力から保護するための防護カバーが第1 の突出力伝達機構に形成され、前記防護カバーはその底部を支持部材と共用しているものである。

第2の発明は、第2の突出力伝達機構と操作機構との間に設けられる隙間を、ストライカの最大ストローク以内に、かつ、ストライカの動作時に第1の突出力伝達機構を構成する出力端連結部材に最大加速度が得られるように設定したものである。
以上のように、第1の発明によれば、突出力伝達機構に対する初期駆動力の低減と共に、操作機構へのハンマリング作用により、電力ヒューズと開閉器との配置、または、外部環境の影響による摩擦が増加しても、伝達力を増加させるための付勢機構を設けることなく、ストライカの突出力で突出力伝達機構と、三相開閉器の操作機構とを共に安定して動作させ、さらに、ヒューズ把持本体がストライカの突出力伝達機構を置場所の面に下向きになるような保管または仮置された場合、また、その後に外力が加わって転がった場合でも、ストライカの突出力伝達機構が変形しない路上設置形変圧器装置とすることができる。
第2の発明によれば、第1の発明の効果に加えて、第2の突出力伝達機構の出力端連結部材を介して行う操作機構へのハンマリング作用を最大限に発揮させられるので、電力ヒューズと開閉器との配置、または、外部環境の影響による摩擦がさらに増加しても、ストライカの突出力で突出力伝達機構と、操作機構とを共に複雑にさせることなく安定して動作させた路上設置形変圧器装置とすることができる。
図1は本発明に係るヒューズストライカの突出力伝達機構を路上設置形変圧器装置に適用した一実施形態を示す概略構成正面図である。図2は本発明に係るヒューズストライカの突出力伝達機構を路上設置形変圧器装置に適用した一実施形態を示す概略構成側面図である。図示するように、路上設置形変圧器装置は三相開閉器51と、三相分の電力ヒューズ52a,52b,52cと、電力用変圧器53とを備えている。
三相分の電力ヒューズ52a,52b,52cが収納される各ヒューズホルダ54a,54b,54cは、ヒューズ収納本体54a1,54b1,54c1とヒューズ把持本体54a2,54b2,54c2とからなり、ヒューズ把持本体54a2,54b2,54c2はヒューズ収納本体54a1,54b1,54c1に出し入れ自在に取り付けられている。ヒューズ収納本体54a1,54b1,54c1は、有底を有する絶縁性の円筒部材からなり、変圧器53のケース53aの側面に貫通させた状態で、この円筒部材の開口側に対応させて形成されたヒューズ収納本体の固定用孔を設けた矩形状の押さえ板50により、ケース53aにネジ止めされて取り付けられている。ヒューズ把持本体54a2,54b2,54c2は、電極把持部材54a21,54b21,54c21と、絶縁性の継手部材54a22,54b22,54c22と、蓋部材54a23,54b23,54c23とからなる。継手部材54a22,54b22,54c22の長手方向の一端には、その長手方向に電力ヒューズ52a,52b,52cが向けられた状態で電力ヒューズの片方の電極52a1,52b1,52c1を把持して電力ヒューズが着脱自在となるように筒状に形成された電極把持部材54a21,54b21,54c21がそれぞれ取り付けられ、また、その他端にはヒューズ収納本体54a1,54b1,54c1の開口部を閉鎖するように蓋部材54a23,54b23,54c23がそれぞれ取り付けられている。
各ヒューズ収納本体54a1,54b1,54c1内に、溶断表示部を有する電力ヒューズ52a,52b,52cがそれぞれ収納され、軸方向に貫通するように形成された筒内に棒状部材55a,55b,55cを遊挿させた状態でヒューズ把持本体54a2,54b2,54c2がヒューズ収納本体54a1,54b1,54c1の開口側を塞ぐように取り付けられている。棒状部材55a,55b,55cの一端は電力ヒューズ52a,52b,52cの溶断表示部とそれぞれ当接され、他端はヒューズ把持本体54a2,54b2,54c2に形成された筒開口部からそれぞれ少し出た状態になっている。電力ヒューズ52a,52b,52cは、内部に組み込まれた溶断表示部を構成するヒューズストライカ52a2,52b2,52cが溶断時に所定のばね力により外部に突出するようになっている。
各ヒューズ把持本体54a2,54b2,54c2、例えばヒューズ把持本体54a2の蓋部材54a23の外側平坦部には、取付座56a1を設けた支持部材56aが上記筒開口部を避けるようにネジ止めされて取り付けられている。支持部材56aは横断面がコ字状に形成され、その開口側の端部に取付座56a1が形成されており、その開口側が変圧器53のケース53aの側面側となるように取り付けられている。
支持部材56aには、軸部材57aが変圧器53のケース53aの側面と平行となるように取り付けられており、横断面がコ字状に形成された第1の連結部材58aが支持部材56aに形成された空間に入り込んだ状態でケース53aの側面と垂直面上を回動するように、その長手方向の中央部で軸部材57aにより軸支され、かつ、その底部58a2がケース53aの側面側となるように取り付けられている。
第1の連結部材58aの上部平行部には、係止棒58a1が変圧器53のケース53aの側面と平行となるように貫通した状態で固着されている。また、その下部には、溶断時にヒューズストライカ52a1が外部に突出したときの力を受け止めるように、その底部58a2が延伸して形成されている。
ヒューズストライカの突出力伝達機構は三相分の電力ヒューズ52a,52b,52cに対応して構成される第1の突出力伝達機構100A(100Aa,100Ab,100Ac)と第2の突出力伝達機構100Bとからなり、第1の突出力伝達機構100Aa,100Ab,100Acはそれぞれ棒状部材55a,55b,55c、支持部材56a,56b,56c、軸部材57a,57b,57c、係止棒58a1,58b1,58c1及び第1の連結部材58a,58b,58cから構成されている。この第1の突出力伝達機構100Aa,100Ab,100Acは、ヒューズ把持本体54a2,54b2,54c2にそれぞれ取り付けられることになる。
第2の突出力伝達機構100Bは第1の突出力伝達機構100Aa,100Ab,100Acのいずれかの動作を受けて動作するように構成され、それぞれ第2の連結部材60、軸支部材61a,61b、第3の連結部材62、軸63、第4の連結部材64、軸65、第5の連結部材66、支持部材67及び軸部材68から構成されている。この第2の突出力伝達機構100Bは、変圧器53のケース53aと、後述する操作機構69とにそれぞれ取り付けられることになる。
第2の連結部材60がケース53aの側面と平行配置されるように設けられ、第2の連結部材60を軸支する軸支部材61a,61bがケース53aの上面に取り付けられている。
第2の連結部材60には、第1の連結部材58a,58b,58cにそれぞれ固着された係止棒58a1,58b1,58c1と対応配置されるように3つの係止ピン60a,60b,60cが下方に向けてそれぞれ固着されており、ヒューズ把持本体54a2,54b2,54c2をヒューズ収納本体54a1,54b1,54c1に組み合わせた状態では、係止棒58a1,58b1,58c1が係止ピン60a,60b,60cを変圧器53のケース53aの側面方向にそれぞれ軽く当てる状態となっている。このため、ヒューズ把持本体をヒューズ収納本体に組み合わせる際に、例えば係止ピン60aが第1の連結部材58aの底部58a2に当たるので、第1の連結部材58aの上部には、底部58a2が切り欠いて形成されている。このように、第1の突出力伝達機構100Aと第2の突出力伝達機構100Bとは係止状態で結合されて分離可能となるように構成されているので、ヒューズ把持本体をヒューズ収納本体に対し、出し入れが容易に行える。
第2の連結部材60の端部には第3の連結部材62の一端が固着され、他端には軸63を介して第4の連結部材64が回動自在となるように取り付けられている。
第4の連結部材64の他端には軸65を介して略三角板状の第5の連結部材66の角部66aが回動自在となるように取り付けられている。
第5の連結部材66は、他の角部66bで回動自在となるように、軸部材68により軸支されており、軸部材68は下記の操作機構69を収納するケースの上面に取り付けられたL字状の支持部材67に固着されている。
第5の連結部材66は本発明のヒューズストライカの突出力伝達機構の出力端連結部材となっており、第5の連結部材66のさらに他の角部66cと、三相開閉器51の操作機構69を構成する回動自在の入力端連結部材69aとの間に、通常状態で隙間gが設けられている。入力端連結部材69aには、L字状部69a1が形成されており、電力ヒューズ溶断時に第5の連結部材66の角部66cが入力端連結部材69aのL字状部69a1に当接されやすいようしている。なお隙間gは、ストライカの最大ストローク以内に、かつ、ストライカの動作時に第2の突出力伝達機構100Bの出力端連結部材(第5の連結部材)66に最大加速度が得られるように設定される。
ヒューズストライカの突出力伝達機構を構成する出力連結部材(第5の連結部材)66と操作機構を構成する入力端連結部材69aとは、少なくとも共に回動自在に軸支されたレバーからなる。
隙間gを設定する場合、ヒューズ把持本体54a2に形成された筒開口部から出ている棒状部材55aの端面と、溶断時にヒューズストライカ52a1が外部に突出したときの力を受け止めるように第1の連結部材58aの下部に形成された底部58a2との間隔が、例えば、ヒューズホルダ54aの変圧器53のケース53aへの取付誤差等により、ばらばらになっていることがある。ばらばらになっている間隔に対応させるために、第1の連結部材58aの下部に形成された底部58a2に貫通孔を形成し、この貫通孔に間隔調整用ボルト59a1を設けて間隔調整を行っている。
このような構成においては、電力ヒューズ52a,52b,52cのいずれか、例えば、ヒューズ52aが溶断すると、ヒューズストライカ52a1が外部に突出し、棒状部材55aがヒューズ把持本体54a2から押し出される方向に一気に所定量移動する。棒状部材55aが移動すると、間隔調整用ボルト59a1の電力ヒューズ側部が押されるので、第1の連結部材58aが軸部材57aの軸中心に反時計回り方向に一気に所定量回動し、係止棒58a1が係止ピン60aを変圧器53のケース53aの側面方向に押すことになり、第3の連結部材62が第2の連結部材60の軸中心に時計回り方向に一気に所定量回動する。第3の連結部材62が回動すると、第4の連結部材64が下方方向に一気に所定量移動し、第5の連結部材66が軸部材68の軸中心に反時計回り方向に一気に所定量回動する。第5の連結部材66が回動すると、第5の連結部材66の角部66cが入力端連結部材69aのL字状部69a1に突き当たり、さらに所定量回動される。第5の連結部材66の角部66cが回動されると、入力端連結部材69aが時計回り方向に所定量回動されるので、操作機構69が動作して三相開閉器51を開路させることになる。
この際、上記隙間gをストライカの最大ストローク以内に、かつ、ストライカの動作時に第2の突出力伝達機構100Bの出力端連結部材(第5の連結部材)66に最大加速度が得られるように設定すると、第2の突出力伝達機構100Bの出力端連結部材(第5の連結部材)66を介して行う操作機構69へのハンマリング作用を最大限に発揮させられるので、ストライカの全ストロークで突出力伝達機構に、また、第2の突出力伝達機構100Bと操作機構69との間に生じる摩擦がさらに増加しても、伝達力を増加させるための付勢機構を設けることなく、突出力伝達機構と、三相開閉器51の操作機構69とを共に十分に動作させることができ、また、十分に安定させて動作させることができる。
電力ヒューズ溶断後には、ヒューズストライカの突出力伝達機構を構成する各部材が変位したままであるので、電力ヒューズ交換時に第2の突出力伝達機構100Bを構成する各部材を元の位置に戻す必要ある。そこで、電力ヒューズ52a,52b,52cを各ヒューズホルダ54a,54b,54cに装着させた状態で、第5の連結部材66が軸部材68の軸中心に反時計回り方向に作用する力を与えるために、図示しないばね部材が設けられている。ばね力は輸送等の振動により誤動作しない荷重に、また、電力ヒューズ溶断時にヒューズストライカの突出力伝達機構が動作するのに支障なく、かつ、電力ヒューズ抜き取り後に第2の突出力伝達機構100Bを構成する各部材が元の位置に自動的に復帰されるように設定される。
支持部材56aにはまた、図2に示されるように、その底部の上部側を延伸させると共に、横方向に延伸させ、この底部と共用するように防護カバー56a2がT字状に形成されている。この防護カバー56a2の上部側を延伸させる長さは、電力ヒューズ52aを把持させた状態のヒューズ把持本体54a2の場合、第1の連結部材58aの左上の角C1と電極把持部材54a21の左上の角C2とを結ぶ線に対し、上側となるように余裕を持って設定される。また、横方向に延伸させる長さは、図1に示されるように、係止棒58a1の長さに対し、余裕を持って設定される。したがって、ヒューズ把持本体54a2が第1の突出力伝達機構100Aaを置場所の面に下向きになるような保管または仮置された場合、また、その後に外力が加わって転がった場合でも、第1の突出力伝達機構100Aaが変形しない。なお、第1の連結部材58aの左上の角C1と電極把持部材54a21の左上の角C2とを結ぶ線に対し、上側となるようにさらに余裕を持たせれば、T字状に形成しなくてもよい。また、図1において、防護カバー56a2は実線、56b2,56c2は一点鎖線で示している。
上記の実施形態においては、第2の突出力伝達機構100Bと三相開閉器51の操作機構69との間に隙間を形成させているが、電力ヒューズ52a,52b,52cと第1の突出力伝達機構100Aa,100Ab,100Acとの間、または、第1の突出力伝達機構100Aa,100Ab,100Acに設けた場合、隙間が3箇所できるので、隙間がばらついているとストライカの突出力が正常に伝達されない虞がある。
また、上記の実施形態においては、電力ヒューズ52a,52b,52cの溶断表示部と当接するように棒状部材55a,55b,55cが設けられているが、ヒューズ把持本体54a2,54b2,54c2の構造を変更すれば、設けなくてもよい。
本発明に係るヒューズストライカの突出力伝達機構を路上設置形変圧器装置に適用した一実施形態を示す概略構成正面図である。 本発明に係るヒューズストライカの突出力伝達機構を路上設置形変圧器装置に適用した一実施形態を示す概略構成側面図である。 従来のヒューズストライカの突出力伝達機構を示す概略構成図である。
符号の説明
51 三相開閉器
52a,52b,52c 電力ヒューズ
52a1,52b1,52c1 ヒューズストライカ
53 電力用変圧器
53a 電力用変圧器のケース
54a,54b,54c ヒューズホルダ
54a1,54b1,54c1 ヒューズ収納本体
54a2,54b2,54c2 ヒューズ把持本体
56a2,56b2,56c2 防護カバー
66 出力端連結部材(第5の連結部材)
69 操作機構
100A 第1の突出力伝達機構
100B 第2の突出力伝達機構
g 隙間

Claims (2)

  1. 三相開閉器と、三相分からなる電力ヒューズと、電力用変圧器とを備え、
    前記電力ヒューズの1 相または2 相分が溶断した場合に前記電力ヒューズの溶断により外部に突出するストライカの突出力を利用して前記三相開閉器を開路させるように動作するストライカの突出力伝達機構が前記三相開閉器と前記三相分からなる電力ヒューズとの間に設けられ、
    前記電力ヒューズを収納するヒューズ収納本体及びヒューズ把持本体からなるヒューズホルダの前記ヒューズ収納本体が前記電力用変圧器のケースを貫通させた状態で取り付けられ、
    前記ヒューズ把持本体は前記電力ヒューズの片方の電極を把持して前記電力ヒューズが着脱自在となるように形成されると共に、前記ヒューズ収納本体に出し入れ自在に取り付けられた路上設置形変圧器装置であって、
    前記突出力伝達機構は第1 及び第2 の突出力伝達機構からなり、
    前記第1 の突出力伝達機構は前記電力用変圧器のケース外側の前記ヒューズ把持本体に取り付けられ、
    横断面がコ字状に形成され、その開口側の端部に前記ヒューズ把持本体が取り付けられた支持部材と、
    前記支持部材に形成された空間に入り込んだ状態で前記ケースの側面と垂直面上を回動するように、その長手方向の中央部で軸支された第1の連結部材とが備えられ、
    前記第1 の突出力伝達機構と第2 の突出力伝達機構とは係止状態で結合されて分離可能となるように構成され、
    前記第1 の突出力伝達機構は前記ストライカの突出力により動作するように前記電力ヒューズに対応して構成され、
    前記第2 の突出力伝達機構は前記第1 の突出力伝達機構と前記三相開閉器の操作機構との間に設けられ、
    前記第2 の突出力伝達機構と前記操作機構との間に通常状態で隙間が設けられ、
    前記第1 の突出力伝達機構が取り付けられた前記ヒューズ把持本体を前記ヒューズ収納本体に組み合わせる前の状態での外力から保護するための防護カバーが前記第1 の突出力伝達機構に形成され
    前記防護カバーはその底部を支持部材と共用している路上設置形変圧器装置。
  2. 前記隙間は、前記ストライカの最大ストローク以内に、かつ、ストライカの動作時に前記第1 の突出力伝達機構を構成する出力端連結部材に最大加速度が得られるように設定されている請求項1 に記載の路上設置形変圧器装置。
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