JP4862786B2 - 車両用ニーエアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ニーエアバッグ装置に関する。
ニーエアバッグ及びインフレータを有するニーエアバッグモジュールを、グラブボックスのドア(グラブドア)に内蔵した構造が開示されている(特許文献1及び特許文献2参照)。
独国特許出願公開第4209604号明細書 米国特許第6276713号明細書
しかしながら、上記した従来例のようにニーエアバッグモジュールを搭載したのでは、ニーエアバッグモジュールの大きさに応じてグラブドアが厚くなり、グラブボックスの収納スペースが少なくなると考えられる。
本発明は、上記事実を考慮して、グラブボックスのグラブドア内にニーエアバッグ及びインフレータを内蔵しつつ、グラブボックスの収納スペースへの影響を低減することを目的とする。
請求項1の発明は、車両のグラブボックスの乗員側外壁を構成するグラブドア内に折畳み収納され、該グラブドアと乗員の膝部との間に膨張展開して該膝部を拘束可能なニーエアバッグと、前記グラブドアの上部に設けられ、基台に立設される一対の脚部と、該脚部の前端同士を車幅方向に連結する連結部とを有して構成されたストライカと、前記グラブボックスの本体側又はインストルメントパネル側に設けられ、前記グラブドアの閉止時に前記ストライカを係止可能に構成されたロック装置と、前記グラブドア内の上部に前記基台と共締めされて設けられ、前記ニーエアバッグ内に膨張用のガスを供給するインフレータと、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の車両用ニーエアバッグ装置では、インフレータからニーエアバッグ内に膨張用のガスが供給されることで、該ニーエアバッグがグラブドアと乗員の膝部との間に膨張展開する。この展開したニーエアバッグにより、乗員の膝部を拘束することができる。
また請求項1に記載の車両用ニーエアバッグ装置では、従来グラブドア内の上部に配設されていたロック装置がグラブボックスの本体側又はインストルメントパネル側に設けられ、該ロック装置により係止可能なストライカがグラブドアの上部に設けられ、基台に立設される一対の脚部と、該脚部の前端同士を車幅方向に連結する連結部とを有して構成され、従来ロック装置が配設されていたグラブドア内の上部にインフレータが基台と共締めされて設けられているので、グラブドア内の搭載スペースの拡大を抑制できる。このため、グラブボックスのグラブドア内にニーエアバッグ及びインフレータを内蔵しつつ、グラブボックスの収納スペースへの影響を低減することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用ニーエアバッグ装置において、前記ストライカと、前記インストルメントパネル内に配設されたインパネリインフォースメントとの間に、前記グラブドアに入力された車両前方への荷重を伝達するための荷重伝達部材が配設されていることを特徴としている。
請求項2に記載の車両用ニーエアバッグ装置では、ニーエアバッグにより乗員の膝部を拘束する際にグラブドアに入力された車両前方への荷重は、ストライカから荷重伝達部材を介してインパネリインフォースメントに伝達される。このため、乗員の膝部を拘束する際の反力を、インパネリインフォースメントから効率的に得ることができる。
請求項3の発明は、請求項2に記載の車両用ニーエアバッグ装置において、前記荷重伝達部材の車両前方端部は、前記インパネリインフォースメントに固定され、前記荷重伝達部材の車両後方端部は、前記グラブドアの閉止時に前記ストライカと近接対向する位置に配置されていることを特徴としている。
請求項3に記載の車両用ニーエアバッグ装置では、荷重伝達部材の車両前方端部が、インパネリインフォースメントに固定され、荷重伝達部材の車両後方端部が、グラブドアの閉止時にストライカと近接対向する位置に配置されており、通常のグラブドアの閉止時にはストライカと荷重伝達部材の車両後方端部とは適度に離間した状態となっている。
ニーエアバッグにより乗員の膝部を拘束する際にグラブドアに対して車両前方への荷重が入力され、ストライカが車両前方に移動すると、該ストライカが荷重伝達部材の車両後方端部に当接する。これにより、グラブドアに入力された車両前方への荷重が、荷重伝達部材を介してインパネリインフォースメントに伝達される。このため、グラブドアを開閉する際の操作性に影響を与えることなく、ニーエアバッグによる乗員の膝部の拘束時の反力をインパネリインフォースメントから得ることができる。
請求項4の発明は、請求項3に記載の車両用ニーエアバッグ装置において、前記荷重伝達部材の前記車両後方端部には、前記ストライカに対応した受け部が設けられていることを特徴としている。
請求項4に記載の車両用ニーエアバッグ装置では、荷重伝達部材の車両後方端部に、ストライカに対応した受け部が設けられており、ニーエアバッグにより乗員の膝部を拘束する際にグラブドアに対して車両前方への荷重が入力され、ストライカが車両前方に移動した際に、該ストライカが荷重伝達部材の車両後方端部の受け部に受け止められるので、車両前方への荷重をストライカから荷重伝達部材を介してインパネリインフォースメントに伝達する際に、荷重伝達部材とストライカとの間の相対変位が抑制される。このため、荷重伝達効率をより向上させることができ、ニーエアバッグによる乗員の膝部の拘束時の反力をインパネリインフォースメントからより効率的に得ることができる。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の車両用ニーエアバッグ装置によれば、グラブボックスのグラブドア内にニーエアバッグ及びインフレータを内蔵しつつ、グラブボックスの収納スペースへの影響を低減することができる、という優れた効果が得られる。
請求項2に記載の車両用ニーエアバッグ装置によれば、乗員の膝部を拘束する際の反力を、インパネリインフォースメントから効率的に得ることができる、という優れた効果が得られる。
請求項3に記載の車両用ニーエアバッグ装置によれば、グラブドアを開閉する際の操作性に影響を与えることなく、ニーエアバッグによる乗員の膝部の拘束時の反力をインパネリインフォースメントから得ることができる、という優れた効果が得られる。
請求項4に記載の車両用ニーエアバッグ装置によれば、ニーエアバッグによる乗員の膝部の拘束時の反力をインパネリインフォースメントからより効率的に得ることができる、という優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1において、本実施の形態に係る車両用ニーエアバッグ装置10は、車両12の助手席(図示せず)に対応して設けられたニーエアバッグ装置であり、図2に示されるように、ニーエアバッグ14と、ストライカ19と、ロック装置18と、インフレータ16と、を有している。
ニーエアバッグ14は、車両12のグラブボックス20の乗員側外壁を構成するグラブドア22内に折畳み収納され、該グラブドア22と乗員の膝部24(図6)との間に膨張展開して該膝部24を拘束可能に構成されている。
ここで、グラブボックス20の構成について簡単に説明すると、図1において、グラブボックス20は、ステアリングホイール26等が設置された運転席側から助手席側にわたって設けられたインストルメントパネル28のうち、該助手席の車両前方側となる位置に組み込まれて固定されている。図2に示されるように、このグラブボックス20は、例えば収納スペース32を構成する本体30と、乗員側外壁を構成するグラブドア22とを有して構成されている。本体30は、例えば車両後方側に開口した箱体として構成され、上壁部30A、下壁部30B、前壁部30C及び側壁部(図示せず)とを一体的に有している。
図2において、グラブドア22は、閉止時において乗員側(車両後方側)に位置するアウタパネル34と、閉止時において反乗員側(車両前方側)に位置するインナパネル36とを組み合わせた蓋体である。このグラブドア22の下部には、図示しないスタッドが設けられており、該スタッドがインストルメントパネル28に回転支持されている。これにより、グラブドア22は、本体30に対して開閉可能に構成されている。
グラブドア22の内部には、主としてニーエアバッグ14が配設される搭載スペース38と、主としてインフレータ16が配設される搭載スペース40とが確保されている。グラブドア22におけるインナパネル36の上部は、車幅方向にわたって車両前方側に張り出しており、これにより、インフレータ16用の搭載スペース40が、ニーエアバッグ14用の搭載スペース38よりもグラブドア22の厚さ方向に大きく確保されている。
この搭載スペース40は、従来ロック装置を搭載するために確保されていた空間である。後述するように、本実施形態では、ロック装置18をグラブボックス20の本体30側又はインストルメントパネル28側に設けることで、搭載スペース40をインフレータ16用として利用している。従って、インフレータ16をグラブドア22内に配設するために、インナパネル36の上部を車両前方側へより大きく張り出させる必要はなく、これにより、グラブドア22にインフレータ16を内蔵することによる収納スペース32への影響が少なくなるように設定されている。
なお、ロック装置18の構成は、図示の例には限られない。解除ノブ54の位置は、インストルメントパネル28側に限られるものではなく、グラブドア22側に設けてもよい。この場合、解除ノブ54の操作力をロック装置18に伝達するための機構が必要となる。
図2に示されるように、ニーエアバッグ14は、グラブドア22内の主として搭載スペース38に折畳み収納されている。グラブドア22の例えばアウタパネル34側には、モジュールケース41が固定されており、ニーエアバッグ14は、インフレータ16を含んだ状態で、該モジュールケース41内に折畳み収納されている。なお、ニーエアバッグ14の折畳み方は、図示の例には限られない。
グラブドア22のアウタパネル34のうち、折畳み状態のニーエアバッグ14と対向する位置には、所謂ティアライン42が設けられている。このティアライン42は、ニーエアバッグ14の膨張圧により破断する例えばH形に形成された破断予定部であり、乗員側から視認できないようにアウタパネル34の裏面に設けられている(図1も参照)。ティアライン42をH形に形成することで、ニーエアバッグ14の膨張展開時に、アウタパネル34のうちティアライン42に沿う部分が上下一対のドア部34Aとなって、乗員側かつ車両上方及び車両下方に夫々展開するようになっている(図6参照)。
図2から図4において、ストライカ19は、例えば金属の棒状部材を車両前方に凸となるU字状に折曲げ形成した部材であり、基台44に立設される一対の脚部19Aと、該脚部19Aの前端同士を車幅方向に連結する連結部19Bとを有して構成されている。基台44には、例えば2箇所の貫通孔44Aが形成されている。図4に示されるように、インフレータ16には、例えば2本のスタッドボルト46が設けられており、該スタッドボルト46はモジュールケース41を貫通して突出している。基台44の貫通孔44Aには、このスタッドボルト46が挿通されており、該スタッドボルト46及びナット48により、基台44及びインフレータ16がモジュールケース41に共締めされている。
図2に示されるように、ストライカ19の脚部19Aは、グラブドア22のインナパネル36を貫通しており、連結部19Bはグラブドア22の閉止状態において該インナパネル36よりも車両前方側に突出している。なお、ストライカ19の固定手段はこれに限られるものではなく、例えばストライカ19がグラブドア22のインナパネル36に対して固定されていてもよい。
図2から図5において、ロック装置18は、グラブボックス20の本体30側又はインストルメントパネル28側に設けられ、グラブドア22の閉止時にストライカ19を係止可能に構成されている。具体的には、ロック装置18は、ケース50内に支持され、該ケース50の開口部からストライカ19側に突出すると共に、図示しない例えば引張りばねにより付勢された一対の係止爪52を有している。
この一対の係止爪52は、ストライカ19の連結部19Bの軸方向と直交する方向、例えば車両上下方向に相対的に揺動可能に構成されている。また係止爪52は、グラブドア22を閉止する際に、ストライカ19の連結部19Bにより押し開かれるようになっており、該ストライカ19が一対の係止爪52の間に入り込むと、引張りぱねの付勢力により閉じてストライカ19を係止できるようになっている。
係止爪52によるストライカ19の係止状態は、例えばインストルメントパネル28側に配設された解除ノブ54を操作することにより任意に解除できるように構成され、この解除操作により、閉止状態のグラブドア22を開くことができるようになっている。図2に示されるように、この解除ノブ54と係止爪52とは、例えば操作ケーブル56により連結されている。
図4,図5に示されるように、ロック装置18のケース50は、例えばインストルメントパネル28において、ストライカ19に対応する位置に設けられた窓部28Aの周縁のボス部28Bに、例えば固定ねじ58を用いて固定されている。この窓部28Aは、ロック装置18の幅よりも車幅方向に大きく形成されている。
図2から図4において、インフレータ16は、グラブドア22内の上部に設けられ、ニーエアバッグ14内に膨張用のガスを供給するガス発生手段である。このインフレータ16は、例えば円筒形に構成され、一端にガス噴出口64が設けられている。またインフレータ16は、例えばニーエアバッグ14内の上部に配置されると共に、グラブドア22の上部における搭載スペース40に、車幅方向に沿って配設されている。図4に示されるように、インフレータ16は、該インフレータ16に立設されたスタッドボルト46とナット48を用いて、ストライカ19の基台44と共にモジュールケース41に固定されている。
インフレータ16は、ワイヤーハーネス(図示せず)を介してエアバッグECU(図示せず)に接続されており、該エアバッグECUからの作動電流により作動して、ニーエアバッグ14に対して膨張用のガスを供給するように構成されている。エアバッグECUは、衝突センサ(図示せず)からの信号により車両の前面衝突を判定した際に、インフレータ16に対して作動電流を流すように構成されている。
図2において、車両用ニーエアバッグ装置10では、ストライカ19と、インストルメントパネル28内に配設されたインパネリインフォースメント60との間に、グラブドア22に入力された車両前方への荷重を伝達するための荷重伝達部材62が、例えば一対配設されている。図3,図5に示されるように、この荷重伝達部材62は、ロック装置18の車幅方向両側に夫々隣接して配設されている。
荷重伝達部材62の車両前方端部62Aは、インパネリインフォースメント60に、溶接やボルト締結等の手段を用いて固定されている。また荷重伝達部材62の車両後方端部62Bは、グラブドア22の閉止時にストライカ19の連結部19Bと近接対向する位置に配置されている。ここで、「近接対向」とは、通常のグラブドア22の閉止時において、ストライカ19と荷重伝達部材62の車両後方端部62Bとが当接しない程度に離間していることをいう(図3参照)。
この車両後方端部62Bには、ストライカ19に対応した、例えば切欠き状の受け部62Cが設けられている。ストライカ19は、例えば断面円形に構成されており、受け部62Cは、例えば該ストライカ19の半径よりも大きな曲率半径で構成された半円形の切欠きとして構成されている。
なお、受け部62Cの形状はこれに限られるものではなく、例えば矩形やV字形の切欠きであってもよい。即ち、受け部62Cは、グラブドア22に車両前方への荷重が作用して、ストライカ19が該受け部62Cに入り込んだ際に、該ストライカ19が荷重伝達部材62の車両後方端部62Bに対して車両上下方向に相対変位することを抑制できる構成となっていればよい。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図2において、車両用ニーエアバッグ装置10では、従来グラブドア22内の上部に配設されていたロック装置18がグラブボックス20の本体30側又はインストルメントパネル28側に設けられ、該ロック装置18により係止可能なストライカ19がグラブドア22の上部に設けられ、従来ロック装置18が配設されていたグラブドア22内の上部にインフレータ16が設けられているので、グラブドア22内の搭載スペース38,40の拡大を抑制できる。このため、グラブボックス20のグラブドア22内にニーエアバッグ14及びインフレータ16を内蔵しつつ、グラブボックス20の収納スペース32への影響を低減することができる。
グラブボックス20では、解除ノブ54を操作して、ロック装置18の係止爪52によるストライカ19の連結部19Bに対する係止状態を解除すると、閉止状態のグラブドア22を開くことができる。また開状態のグラブドア22を閉じた際には、ロック装置18の係止爪52がストライカ19の連結部19Bにより、引張りばねの付勢力に抗して押し開かれ、該ストライカ19が一対の係止爪52の間に入り込むと、該係止爪52が引張りぱねの付勢力により閉じてストライカ19が係止された状態となる。
次に、車両の前面衝突時における車両用ニーエアバッグ装置10の作用について説明する。車両が例えば前面衝突時し、衝突センサからの信号に基づいて、エアバッグECUが該前面衝突の発生を判定すると、インフレータ16に対して点火電流が流される。インフレータ16は、該点火電流により作動して、多量のガスを発生させる。このガスがニーエアバッグ14に供給されることで、該ニーエアバッグ14が膨張し始める。なお、本実施形態では、インフレータ16がニーエアバッグ14内に配設されているので、該インフレータ16からニーエアバッグ14内に膨張用のガスを効率的に供給することができる。
ニーエアバッグ14の展開初期の反力は、モジュールケース41から得ることができる。即ちモジュールケース41により、ニーエアバッグ14の車両前方への膨張展開が抑制されるので、該ニーエアバッグ14の膨張圧は、グラブドア22のアウタパネル34に対して作用する。これにより、アウタパネル34が、H形のティアライン42に沿って破断し、図6に示されるように、該アウタパネル34のうちティアライン42に沿った部分が、一対のドア部34Aとなって、乗員側かつ車両上方及び車両下方に夫々展開し、開口部66が形成される。ニーエアバッグ14は、この開口部66から乗員側へ膨出して、該乗員の膝部24とグラブドア22との間に展開する。このようにして展開したニーエアバッグ14により、乗員の膝部24を拘束することが可能である。
ニーエアバッグ14により乗員の膝部24を拘束した際には、該膝部24からグラブドア22に対して車両前方への荷重が入力される。この車両前方への荷重は、ストライカ19から荷重伝達部材62を介してインパネリインフォースメント60に伝達される。このため、乗員の膝部24を拘束する際の反力を、インパネリインフォースメント60から効率的に得ることができる。
具体的には、本実施形態では、荷重伝達部材62の車両前方端部62Aが、インパネリインフォースメント60に固定され、荷重伝達部材62の車両後方端部62Bが、グラブドア22の閉止時にストライカ19と近接対向する位置に配置されており、通常のグラブドア22の閉止時にはストライカ19と荷重伝達部材62とは離間した状態となっている。このため、グラブドア22の開閉操作を行う際に、ストライカ19と荷重伝達部材62が干渉しないので、インストルメントパネル28内に荷重伝達部材62を配設しても、グラブドア22を開閉する際の操作性に影響を与えることはない。
図6に示されるように、ニーエアバッグ14により乗員の膝部24を拘束する際にグラブドア22に対して車両前方への荷重が入力されると、グラブドア22が通常の閉止状態よりも車両前方に押されることでストライカ19が車両前方に移動する。すると、ストライカ19が、荷重伝達部材62の車両後方端部62Bに当接する。これにより、グラブドア22に入力された車両前方への荷重が、荷重伝達部材62を介してインパネリインフォースメント60に矢印A方向に伝達される。
このとき、荷重伝達部材62の車両後方端部62Bには、受け部62Cが設けられており、該受け部62Cによりストライカ19の連結部19Bが受け止められるので、荷重伝達部材62とストライカ19との間の車両上下方向の相対変位は抑制される。このため、グラブドア22を開閉する際の操作性に影響を与えることなく、ニーエアバッグ14による乗員の膝部24の拘束時の反力をインパネリインフォースメント60から効率的に得ることができる。
なお、上記実施形態において、グラブドア22のアウタパネル34にティアライン42を設け、該ティアライン42がニーエアバッグ14の膨出圧により破断することで、該ニーエアバッグ14がグラブドア22内から乗員側に膨出することとしたが、このようにニーエアバッグ14を膨出させる手段は、ティアライン42に限られるものではない。例えば、アウタパネル34に設けた別体式のドア部が、ニーエアバッグ14の膨張展開時に離脱することで、グラブドア22に開口部が形成されるようにしてもよい。またアウタパネル34がインナパネル36から離脱するように構成してもよい。
また上記実施形態では、インフレータ16がニーエアバッグ14内に配設されているものとしたが、請求項1に記載の発明についてはこれに限られず、例えばインフレータ16をグラブドア22内においてニーエアバッグ14の外部に配設し、該ニーエアバッグ14とインフレータ16とをガス供給管で接続するようにしてもよい。
更に上記実施形態では、荷重伝達部材62の車両後方端部62Bに受け部62Cが設けられているものとしたが、請求項1から請求項3に記載の発明においては、この限りではない。
車両用ニーエアバッグ装置を有する車両において、車室内からインストルメントパネル付近を見た状態を示す正面図である。 車両用ニーエアバッグ装置において、グラブドアを閉じた状態を示す、図1における2−2矢視拡大断面図である。 グラブドアを閉じた状態において、ストライカが、ロック装置により係止されると共に荷重伝達部材の車両後方端部と近接対向している状態を示す拡大斜視図である。 グラブドア上部の拡大分解斜視図である。 インストルメントパネルの窓部からロック装置及び荷重伝達部材を見た状態を示す拡大正面図である。 乗員の膝部とアウタパネルとの間に膨張展開したニーエアバッグにより、該膝部が拘束されている状態を示す拡大断面図である。
符号の説明
10 車両用ニーエアバッグ装置
12 車両
14 ニーエアバッグ
16 インフレータ
18 ロック装置
19 ストライカ
19A 脚部
19B 連結部
20 グラブボックス
22 グラブドア
24 膝部
28 インストルメントパネル
30 本体
44 基台
60 インパネリインフォースメント
62 荷重伝達部材
62A 車両前方端部
62B 車両後方端部
62C 受け部

Claims (4)

  1. 車両のグラブボックスの乗員側外壁を構成するグラブドア内に折畳み収納され、該グラブドアと乗員の膝部との間に膨張展開して該膝部を拘束可能なニーエアバッグと、
    前記グラブドアの上部に設けられ、基台に立設される一対の脚部と、該脚部の前端同士を車幅方向に連結する連結部とを有して構成されたストライカと、
    前記グラブボックスの本体側又はインストルメントパネル側に設けられ、前記グラブドアの閉止時に前記ストライカを係止可能に構成されたロック装置と、
    前記グラブドア内の上部に前記基台と共締めされて設けられ、前記ニーエアバッグ内に膨張用のガスを供給するインフレータと、
    を有することを特徴とする車両用ニーエアバッグ装置。
  2. 前記ストライカと、前記インストルメントパネル内に配設されたインパネリインフォースメントとの間に、前記グラブドアに入力された車両前方への荷重を伝達するための荷重伝達部材が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ニーエアバッグ装置。
  3. 前記荷重伝達部材の車両前方端部は、前記インパネリインフォースメントに固定され、
    前記荷重伝達部材の車両後方端部は、前記グラブドアの閉止時に前記ストライカと近接対向する位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ニーエアバッグ装置。
  4. 前記荷重伝達部材の前記車両後方端部には、前記ストライカに対応した受け部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の車両用ニーエアバッグ装置。
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