JP4862587B2 - 光走査装置及び画像表示装置 - Google Patents

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本発明は、光走査装置及び画像表示装置に関するものであり、特に、第一の揺動軸周りと第二の揺動軸周りに揺動することにより、光を第一方向と第二方向とに走査する光走査装置及び画像表示装置に関する。
従来、画像を表示するための画像表示装置には、光を走査させて走査光とするための光走査装置などが含まれているが、このような光走査装置の中には、光を反射させる反射ミラーを揺動させる制御を行うことによって、その光を走査させ、走査光とし、その走査光によって画像を表示させるものがある。
このような光走査装置においては、例えば、特許文献1に示すように、第一方向に走査する第一揺動部と、第二方向に走査する第二揺動部と、が一体に構成されている2次元光走査装置が含まれる。この第一揺動部は、反射ミラーを有し、その第一の揺動軸周り(第一の揺動方向)に対して反射ミラーを揺動させることによって、光を第一方向に走査する。一方、第二揺動部は、第一揺動部と一体に構成されており、第一の揺動軸周りとは異なる第二の揺動軸周り(第二の揺動方向)に対してその第一揺動部を揺動させることによって、光を第二方向に走査する。
特開2002−365568号公報
しかしながら、上述したような光走査装置では、第一揺動部と第二揺動部とが一体に構成されているため、例えば、製造時において、第一揺動部に不良があった場合には、その不良があった第一揺動部と一体に構成された第二揺動部に不良がなくても、それらを一緒に廃棄することとなるため、歩留まりが低くなり、結果、コスト増となるおそれがあった。
本発明は、上述したような課題に鑑みてなされたものであり、歩留まりの低下を防止できる低コストの光走査装置及び画像表示装置を提供することを目的とする。
以上のような目的を達成するために、本発明は、以下のようなものを提供する。
すなわち、請求項1記載の本発明では、光を反射する反射ミラーを第一の揺動軸周りに揺動させることにより光を第一方向に走査する第一揺動部と、当該第一の揺動軸周りとは異なる第二の揺動軸周りに前記第一揺動部を揺動させることにより光を当該第一方向とは異なる第二方向に走査する第二揺動部と、を有する光走査装置において、前記第一揺動部と前記第二揺動部とはそれぞれ別体とし前記第一揺動部と前記第二揺動部との一方には、前記第一揺動部と前記第二揺動部との他方と装着される位置に向かって、弾性力により付勢されて突出する突出部を形成し、前記第一揺動部と前記第二揺動部との他方には、前記突出部と嵌合する凹部を形成し、前記突出部を前記凹部に嵌合させることにより、前記第一揺動部前記第二揺動部に着脱自在に装着可能としたことを特徴とするものである。
また、請求項2記載の本発明では、光を反射する反射ミラーを第一の揺動軸周りに揺動させることにより光を第一方向に走査する第一揺動部と、当該第一の揺動軸周りとは異なる第二の揺動軸周りに前記第一揺動部を揺動させることにより光を当該第一方向とは異なる第二方向に走査する第二揺動部と、を有する光走査装置において、前記第一揺動部と前記第二揺動部とが別体に構成され、前記第一揺動部と前記第二揺動部との一方は、前記第一揺動部と前記第二揺動部との他方と装着される位置に向かって突出した突出部を有し、前記第一揺動部と前記第二揺動部との他方は、前記突出部と嵌合する凹部を有し、前記突出部を前記凹部に嵌合させることによって、前記第一揺動部が前記第二揺動部に装着可能とすると共に、前記突出部は、導電性を有し、前記第一揺動部と前記第二揺動部との一方に供給される電力を、前記第一揺動部と前記第二揺動部との他方に伝えることを特徴とするものである。
また、請求項3記載の本発明では、光を反射する反射ミラーを第一の揺動軸周りに揺動させることにより光を第一方向に走査する第一揺動部と、当該第一の揺動軸周りとは異なる第二の揺動軸周りに前記第一揺動部を揺動させることにより光を当該第一方向とは異なる第二方向に走査する第二揺動部と、を有する光走査装置において、前記第一揺動部と前記第二揺動部とを別体に構成すると共に、前記第一揺動部を前記第二揺動部に装着可能とし、前記第一揺動部は、前記第二揺動部に装着される場合に装着者により把持可能な把持部を有し、しかも、同把持部は、前記第一揺動部が前記第二揺動部に装着された場合に除去可能であることを特徴とするものである。
また、請求項4記載の本発明では、請求項1〜3いずれか1項に記載の発明において、前記第二揺動部は、前記第一揺動部の一端を保持する保持部を有し、前記第一揺動部の他端側に装着され、弾性を有する弾性部材を備え、前記弾性部材が前記第一揺動部を当該第一揺動部の他端から前記保持部に付勢することによって、前記第一揺動部が前記第二揺動部に装着されることを特徴とするものである。
また、請求項5記載の本発明では、請求項1〜4いずれか1項に記載の発明において、前記第一揺動部及び前記第二揺動部は、前記第一の揺動軸周りと前記第二の揺動軸周りとが直交する位置に装着可能であることを特徴とするものである。
また、請求項6記載の本発明では、請求項1〜5いずれか1項に記載の発明において、前記第一揺動部は、半導体を含む材料から形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項7記載の本発明では、請求項1〜6いずれか1項に記載の光走査装置を備え、画像に関する画像信号に応じて変調された光を2次元方向に走査させ、画像を投影表示することを特徴とするものである。
また、請求項8記載の本発明では、請求項1〜6いずれか1項に記載の光走査装置を備え、画像に関する画像信号に応じて変調された光を2次元方向に走査させ、ユーザの少なくとも一方の眼に向けて出射させることで、網膜上に画像を投影し、画像を表示することを特徴とするものである。
請求項1、7又は8に記載の発明によれば、反射ミラーを第一の揺動軸周りに揺動させることにより光を第一方向に走査する第一揺動部と、第一の揺動軸周りとは異なる第二の揺動軸周りに第一揺動部を揺動させることにより光を第一方向とは異なる第二方向に走査する第二揺動部とが別体に構成され、第一揺動部が第二揺動部に装着可能とした。従って、第一揺動部と第二揺動部とを別々に製造した後に、装着することができ、歩留まりの低下を防止することができる。
また、第一揺動部が第二揺動部に着脱自在に装着される。従って、第一揺動部が第二揺動部に装着された後において、例えば、第一揺動部の破損や、第二揺動部の破損などがあった場合であっても、一方の破損した揺動部のみを取り替えることによって、他方の揺動部を取り替える必要がなく、揺動部が破損した場合であっても交換部品の点数を削減することができ、更にユーザ若しくは業者が交換することで装置の製品寿命を長くすることが可能となる。
また、第一揺動部、第二揺動部の一方において第一揺動部、第二揺動部の他方と装着される位置に向かって突出した突出部を、第一揺動部、第二揺動部の他方における凹部に嵌合させることによって、第一揺動部が第二揺動部に装着される。従って、突出部と凹部とをそれぞれの揺動部に構成し、嵌合させることによって、第一揺動部が第二揺動部に装着可能とした。
また、第一揺動部が第二揺動部に装着された場合において凹部が配置される方向に対する突出部の弾性力によって、その突出部が凹部に対して付勢され、第一揺動部が第二揺動部に装着される。従って、突出部と凹部との間に弾性力が働くこととなり、第一揺動部と第二揺動部との装着をより安定させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、反射ミラーを第一の揺動軸周りに揺動させることにより光を第一方向に走査する第一揺動部と、第一の揺動軸周りとは異なる第二の揺動軸周りに第一揺動部を揺動させることにより光を第一方向とは異なる第二方向に走査する第二揺動部とが別体に構成され、第一揺動部が第二揺動部に装着可能とした。従って、第一揺動部と第二揺動部とを別々に製造した後に、装着することができ、歩留まりの低下を防止することができる。また、第一揺動部、第二揺動部の一方において第一揺動部、第二揺動部の他方と装着される位置に向かって突出した突出部を、第一揺動部、第二揺動部の他方における凹部に嵌合させることによって、第一揺動部が第二揺動部に装着される。従って、突出部と凹部とをそれぞれの揺動部に構成し、嵌合させることによって、第一揺動部が第二揺動部に装着可能とした。さらに、突出部は、導電性を有し、第二揺動部に供給される電力を第一揺動部に伝える。従って、第一揺動部と第二揺動部との一方に電力を供給することによって、他方にも電力を供給することができる。
請求項3に記載の発明によれば、反射ミラーを第一の揺動軸周りに揺動させることにより光を第一方向に走査する第一揺動部と、第一の揺動軸周りとは異なる第二の揺動軸周りに第一揺動部を揺動させることにより光を第一方向とは異なる第二方向に走査する第二揺動部とが別体に構成され、第一揺動部が第二揺動部に装着可能とした。従って、第一揺動部と第二揺動部とを別々に製造した後に、装着することができ、歩留まりの低下を防止することができる。また、第一揺動部は、前記第二揺動部に装着される場合に装着者により把持可能な把持部を有する。従って、第一揺動部が第二揺動部に装着される場合において、例えば、第一揺動部や第二揺動部が小型であるときであっても、取り扱いが容易となる。さらに、把持部は、第一揺動部が第二揺動部に装着された場合に除去可能である。従って、第一揺動部が第二揺動部に装着された後に、把持部を除去することによって、装置の小型化を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、第二揺動部は、第一揺動部の一端を保持する保持部を有し、弾性を有する弾性部材が第一揺動部をその他端から保持部に付勢することによって、第一揺動部が第二揺動部に装着される。従って、弾性部材が第二揺動部における保持部に第一揺動部を付勢するため、第一揺動部と第二揺動部との装着をより安定させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、第一揺動部及び第二揺動部は、第一の揺動軸周りと第二の揺動軸周りとが直交する位置に装着可能である。従って、例えば、水平方向と垂直方向というように光が走査されることとなる。
請求項6に記載の発明によれば、第一揺動部は、シリコン等の半導体を含む材料から形成されている。従って、軽量であり、小型・省電力でありながら大振幅で揺動可能な第二揺動部が構成可能となる。
以下に、本発明に好適な実施形態について図面に基づいて説明する。
[画像表示装置の電気的構成]
本実施形態における網膜走査型ディスプレイ1の電気的構成、主に出射装置100の電気的構成などについて図1を用いて説明する。
図1に示すように、網膜走査型ディスプレイ1には、外部から供給される映像信号を処理するための光源ユニット部2が設けられている。光源ユニット部2には、外部からの映像信号が入力され、それに基づいて映像を合成するための要素となる各信号を発生する映像信号供給回路3が設けられ、この映像信号供給回路3から映像信号4、水平同期信号5、及び、垂直同期信号6が出力される。また、光源ユニット部2には、映像信号供給回路3から映像信号4として伝達される赤(R),緑(G),青(B)の各映像信号をもとにそれぞれ強度変調されたレーザ光を出射するように、Rレーザ13,Gレーザ12,Bレーザ11を、それぞれ駆動するためのRレーザドライバ10,Gレーザドライバ9,Bレーザドライバ8が設けられている。さらに、各レーザより出射されたレーザ光を平行光にコリメートするように設けられたコリメート光学系14と、それぞれコリメートされたレーザ光を合波するダイクロイックミラー15と、合波されたレーザ光を光ファイバ17に導く結合光学系16とが設けられている。尚、Rレーザ13,Gレーザ12,Bレーザ11として、レーザダイオード等の半導体レーザや固体レーザを利用してもよい。尚、本実施形態における光源ユニット部2は、少なくとも1つの光源と、当該光源から出射される光束を画像信号に応じて強度変調する変調手段の一例に相当する。
また、網膜走査型ディスプレイ1には、光源ユニット部2から伝搬されたレーザ光を、平行光とするとともに、2次元走査系19に導くコリメート光学系18と、コリメートされたレーザ光を、水平方向及び垂直方向に走査する2次元走査系19と、2次元走査系19によって走査されたレーザ光をユーザの瞳孔24に入射するようにリレー光学系22とが設けられている。リレー光学系22は、2次元走査系19と、ユーザの瞳孔24とが共役となるように、各々設けられている。
尚、具体的な一例としては、2次元走査系19は、表示すべき画像の1走査線ごとに、レーザ光を水平方向に水平走査(1次走査の一例)させるとともに、レーザ光を最初の走査線から最後の走査線に向かって垂直に垂直走査(2次走査の一例)する光学系である。また、2次元走査系19は、レーザ光を水平方向及び垂直方向に走査する2次元光スキャナ204と、その2次元光スキャナ204の駆動制御を行う2次元走査制御回路202とを備えている。
尚、本実施形態においては、2次元走査系19は、垂直方向より高速にすなわち高周波数でレーザ光を水平方向に走査するように設計されているが、これに限らず、例えば、水平方向より高速にすなわち高周波数でレーザ光を垂直方向に走査するように設計されていてもよい。
また、2次元走査系19は、図1に示すように、各々映像信号供給回路3に接続され、映像信号供給回路3より出力される水平同期信号5,垂直同期信号6にそれぞれ同期してレーザ光を走査するように構成されている。
尚、本実施形態における2次元走査系19は、入射した光束を、1次方向及びその1次方向に略垂直な2次方向に走査させることによって、フレームを形成する光走査装置の一例である。また、本実施形態における2次元走査系19は、入射される光束を水平方向及び垂直方向に走査させる2次元走査手段の一例に相当する。
次に、本発明の一実施形態の網膜走査型ディスプレイ1が、外部からの映像信号を受けてから、ユーザの網膜上に映像を投影するまでの過程について図1を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態の網膜走査型ディスプレイ1では、光源ユニット部2に設けられた映像信号供給回路3が外部からの映像信号の供給を受けると、映像信号供給回路3は、赤,緑,青の各色のレーザ光を出力させるためのR映像信号,G映像信号,B映像信号からなる映像信号4と、水平同期信号5と、垂直同期信号6とを出力する。Rレーザドライバ10,Gレーザドライバ9,Bレーザドライバ8は各々入力されたR映像信号,G映像信号,B映像信号に基づいてRレーザ13,Gレーザ12,Bレーザ11に対してそれぞれの駆動信号を出力する。この駆動信号に基づいて、Rレーザ13,Gレーザ12,Bレーザ11はそれぞれ強度変調されたレーザ光を発生し、各々をコリメート光学系14に出力する。また、映像信号供給回路3は、2次元光スキャナ204の駆動状態を示すBD信号(図示せず)に応じて、レーザ光を発生し、各々をコリメート光学系14に出力するタイミングを制御する。つまり、このような網膜走査型ディスプレイ1(映像信号供給回路3)は、2次元光スキャナ204などに光束を出射させるタイミングを制御することとなる。点光源から発生されるレーザ光は、このコリメート光学系14によってそれぞれが平行光にコリメートされ、さらに、ダイクロイックミラー15に入射されて1つの光束となるよう合成された後、結合光学系16によって光ファイバ17に入射されるよう導かれる。
光ファイバ17によって伝搬されたレーザ光は、光ファイバ17からコリメート光学系18によって平行光にコリメートされて2次元走査系19に出射される。この出射されたレーザ光は、2次元走査系19の2次元光スキャナ204に入射される。2次元光スキャナ204に入射したレーザ光は水平同期信号及び垂直同期信号に同期して水平方向及び垂直方向に走査されたレーザ光となり、2次元光スキャナ204と、ユーザの瞳孔24とが共役の関係となるように設けられたリレー光学系22によりユーザの瞳孔24へ入射され、網膜上に投影される。ユーザはこのように2次元走査されて網膜上に投影されたレーザ光による画像を認識することができる。尚、2次元走査系19の2次元光スキャナ204は、光を走査するようにその反射面が揺動(回転)させられるものであれば、共振タイプ、非共振タイプ等、圧電駆動、電磁駆動、静電駆動等いずれの駆動方式によるものであってもよいことは言うまでもない。
このように、本実施形態における網膜走査型ディスプレイ1は、上述した2次元光スキャナ204を備え、画像に関する画像信号に応じて変調された光を走査させて出射させることで、ユーザの少なくとも一方の眼の網膜に画像を投影し、画像を表示する装置である。
[2次元光スキャナの構成]
上述した2次元光スキャナ204の構成について図2から図6を用いて説明する。図2及び図3は、2次元光スキャナ204を示す斜視図である。図4は、振動体224を示す斜視図である。図5及び図6は、2次元光スキャナ204における振動体224を示す説明図である。
光走査装置の一例としての2次元光スキャナ204は、図2に示すように、水平走査モジュール206と、垂直走査モジュール208と、で構成されている。
水平走査モジュール206は、光束を水平方向に走査するモジュールである。この水平走査モジュール206は、垂直走査モジュール208と別体に設けられており、垂直走査モジュールの内部に装着可能である。また、水平走査モジュール206は、垂直走査モジュール208よりも高速で光束を水平方向に走査する機能を有する。
垂直走査モジュール208は、光束を垂直方向に走査するモジュールである。この垂直走査モジュール208は、水平走査モジュール206と別体に設けられており、水平走査モジュール206を内部に装着可能である。また、垂直走査モジュール208は、水平走査モジュール206よりも低速で光束を垂直方向に走査する機能を有する。また、垂直走査モジュール208の揺動軸272は、水平走査モジュール206の反射面上又は反射面近傍上を通るように構成することが好ましい。
尚、本実施形態において、水平走査モジュール206は、光を反射する反射ミラー部222を第一の揺動軸周りに揺動させることにより光を水平方向(第一方向の一例)に走査する第一揺動部の一例である。また、本実施形態において、垂直走査モジュール208は、第一の揺動軸周りとは異なる第二の揺動軸周りに水平走査モジュール206を揺動させることにより光をその水平方向(例えば、第一方向)とは異なる垂直方向(例えば、第二方向)に走査する第二揺動部の一例である。
水平走査モジュール206は、図3に示すように、枠体210と振動体224とを含む構成である。
枠体210は、セラミックまたは樹脂を有する材料を主に用いて形成されており、振動体224は、シリコン(Si)等、弾性を有する材料を主に用いて形成されている。つまり、水平走査モジュール206は、シリコン等の半導体を含む材料から形成されている。従って、軽量であり、小型・省電力でありながら大振幅で揺動可能な第二揺動部が構成可能となる。枠体210は、概略的には、薄板長方形状を成しており、空気を逃がすことで空気バネによる揺動効率低下を防ぐとともに、振動体の揺動でミラーがモジュール206の底部と接触しないための貫通穴214を有している。枠体210は、貫通穴214の内側には反射ミラー部222を有する振動体224を備えている。
このような枠体210には、上方を開とした凹部216が形成されている。凹部216は、枠体210の両長辺側にそれぞれ2つ形成されている。この凹部216は、後述する突出部294(図10参照)と嵌合することによって、水平走査モジュール206を垂直走査モジュール208に装着することとなる。また、この凹部216の表面は電極となっており、詳しく後述するが、突出部294からの通電が可能となる。これによって、水平走査モジュール206と垂直走査モジュール208との一方に電力を供給することによって、他方にも電力を供給することができ、水平走査モジュール206と垂直走査モジュール208とで電力を共有することとなる。従って、配線パタンの複雑化を防止して組み立ての簡略化・コストダウンができ、かつ、配線パタンの抵抗により発生する損失を減らすことができるため、省電力化を図ることができる。
また、枠体210には、装着者によって把持可能な把持部218が形成されている。この把持部218は、水平走査モジュール206を垂直走査モジュール208に装着する場合において、その装着者によって把持可能であるとともに、装着後において除去可能なように樹脂等によって形成されている。また、望ましくは、除去したい部分に切り欠きを設けることで、いつでも所望の箇所でその把持部を除去することができる。
振動体224は、図6に示すように、光束を反射させる反射ミラー部222と、その反射ミラー部222に対して振動体224の長手方向に形成された各はり部240とを含む構成である。
各はり部240は、1個のミラー側板ばね部242と、一対の枠側板ばね部244,244と、それらミラー側板ばね部242と一対の枠側板ばね部244,244とを互いに接続する接続部246とを含むように構成されている。
また、各はり部240においては、図3に示すように、ミラー側板ばね部242が、反射ミラー部222のうち揺動軸234上において互いに対向する一対の縁の一方から、対応する接続部246まで延びている。接続部246は、揺動軸234と直交する方向に延びている。さらに、各はり部240においては、一対の枠側板ばね部244が、対応する接続部246の端部から、揺動軸234に対して互いに逆向きにオフセットする姿勢で、揺動軸234に沿って枠体210まで延びている。
各はり部240においては、図4を代表として説明すると、一対の枠側板ばね部244,244のそれぞれに、枠体210に及ぶ姿勢で、起歪素子252,256が取り付けられている。枠側板ばね部244には、起歪素子252が貼り付けられている。この起歪素子252は、詳しくは後述するが、圧電素子260、上部電極262、下部電極264(ともに図5参照)から構成されている。一方、同じように、枠側板ばね部244には、起歪素子256が貼り付けられている。
これら各起歪素子250,252,254,256は、図5に示すように、圧電素子260、上部電極262、下部電極264を主体として構成されている。圧電素子260は、薄板状を成して振動体224の片面に貼り付けられている。圧電素子260は、その貼付面と直角な方向において上部電極262と下部電極264とによって挟まれており、それにより、各起歪素子250,252,254,256が構成されている。上部電極262と下部電極264とはそれぞれ、各リード線266により、枠体210に設置された一対の入力端子268,268に接続されている。
尚、本実施形態においては、図2に示すように、4個の起歪素子250,252,254,256が、反射ミラー部222を隔てた一対の対向位置に2個ずつ、かつ、揺動軸234に関して互いに線対称的に配置されている。それら4個の起歪素子250,252,254,256のうち、一方の対向位置に配置されている2個の起歪素子250,254が第1対を成し、他方の対向位置に配置されている2個の起歪素子252,256が第2対を成している。尚、本実施形態においては、起歪素子250,254という対と、起歪素子252,256という対であったが、これに限らず、例えば、起歪素子250,252という対と、起歪素子254,256という対であってもよく、この場合において、駆動は各対になった電極を同相で駆動させることとなる。
本実施形態においては、第1対を成す2個の起歪素子250,254がそれぞれ駆動源として機能し、振動体224を揺動軸234のまわりに捩じり振動させて揺動させる。そのため、各起歪素子250,254においては、上部電極262と下部電極264と(図4参照)に電圧が印加され、それにより、その印加方向と直交する向きすなわち長さ方向の変位が各起歪素子250,254に発生させられる。
この変位により、図6に示すように、はり部240に屈曲すなわち反りが発生する。この屈曲は、はり部240のうち枠体210との接続部を固定端とする一方、反射ミラー部222との接続部を自由端として行われる。その結果、その屈曲の向きが上向きであるか下向きであるかにより、自由端が上向きまたは下向きに変位する。
第1対を成す2個の起歪素子250および254は、それぞれの圧電素子260の自由端が互いに逆向きに変位するように屈曲させられる。その結果、反射ミラー部222は、図6に示すように、揺動軸234のまわりに回転させられる。
以上、各枠側板ばね部244は、それに貼り付けられた起歪素子250,252,254,256の直線変位を屈曲運動に変換する機能を有し、接続部246は、各枠側板ばね部244の屈曲運動をミラー側板ばね部242の回転運動に変換する機能を有しているのである。そのミラー側板ばね部242の回転運動によって反射ミラー部222が回転させられる。
本実施形態においては、第1対を成す2個の起歪素子250および254を互いに逆向きに変位させることにより、反射ミラー部222にそれの揺動軸まわりの往復回転運動すなわち揺動運動が発生させられる。このことを実現するために、第1対を成す2個の起歪素子250および254に交番電圧が互いに逆位相で印加される。その結果、第1対を成す2個の起歪素子250および254の一方が、図2において下向きに撓んだ場合には、他方が、同図において上向きに撓むこととなる。つまり、起歪素子250における上部電極262に印加される電圧と、起歪素子252における上部電極262とでは互いに逆相の電圧が印加される。
垂直走査モジュール208は、図3に示すように、枠体270、固定軸272,274などを含む構成である。
この枠体270は、その一部がプラスチックマグネットから形成されており、後述するコイル280(図7参照)との相互作用による電磁力によって、後述する固定軸272,274を中心に揺動する。また、枠体270は、後述する固定軸272,274と一体に形成されている。また、この枠体270内部には、垂直走査モジュール208の装着用に突出部294(図10参照)が設けられている。
枠体270の両側面には、固定軸272,274が形成されている。この固定軸272,274は、詳しくは後述するが、枠体270を支持するための突起である。また、この固定軸272,274を中心に、枠体270が揺動することとなる。また、固定軸272,274は、上述した枠体270と一体に形成されている。
枠体270の上面には、開口276が形成されている。この開口276は、上述した水平走査モジュール206における振動体224の反射ミラー部222が上面から露呈されることとなり、光束の入射及び反射を可能とする。
また、枠体270の固定軸272,274が形成されていない側面には、装着開口278が形成されている。この装着開口278から上述した水平走査モジュール206が垂直走査モジュール208に装着されることとなる。
また、このような垂直走査モジュール208は、図7及び図8に示すように、各種の固定部材によって固定されている。
2次元光スキャナ204は、鉄をはじめとする磁性体基板290上に配置される。この基板290には、固定片282,284,286,288が立設されている。固定片282,284は、一方の固定軸272を支持するための部材であり、固定片286,288は、他方の固定軸274を支持するための部材である。また、固定片282,284は、一方の固定軸272を支持し、また、固定片286は、他方の固定軸274を支持する。また、一方の固定軸272は、板バネなどの押さえバネ292によってその端部が固定片288の方向に押圧され、他方の固定軸274は、押さえバネ292の付勢力によって固定片288に対して押圧するように軸方向に固定される。これによって、2次元光スキャナ204は、基板290、固定片282,284,286,288に固定される。更には、この基板290上の、2次元光スキャナ204の下方にあたる領域には、コイル280が配置されており、プラスチックマグネットを含む部材から形成された垂直走査モジュール208全体が、コイル280への通電による電磁力によって、固定軸272,274を中心として揺動する。これによって、垂直走査モジュール208は、揺動することとなり、垂直走査モジュール208に装着された水平走査モジュール206における反射ミラー部222を垂直方向に揺動し、光束を垂直方向に走査することとなる。このとき水平走査モジュール206もドライブして水平走査を行えば、ビーム光を2次元走査することができる。
このように、本実施形態においては、垂直走査モジュール208を基板290に軸周り回動自在に支持したが、これに限らず、例えば、図9に示すように、単に、基板と固定軸272,274とを一体に形成してもよく、これによって、枠体370と基板と固定軸272,274とを一体に形成する。この場合枠体370はトーションバネで支持されることになる。
また、上述した水平走査モジュール206の垂直走査モジュール208への装着について図10を用いて以下に説明する。尚、図10(A)から図10(C)は、2次元光スキャナ204を上方から示した図であり、説明の理解を容易とするために、垂直走査モジュール208の上方に位置する部材を省略した図である。また、図10(D)は、2次元光スキャナ204を側方から示した図である。
図10(A)に示すように、垂直走査モジュール208の内部には、4つの突出部294が設けられている。突出部294は、水平走査モジュール206と装着される位置に向かって突出している。つまり、垂直走査モジュール208は、水平走査モジュール206と装着される位置に向かって突出した突出部294を有することとなる。これら突出部294のそれぞれは、押圧ボール294aと、押圧バネ294bと、支持台294cとで構成されている。
押圧ボール294aは、金属製であり、支持台294cの側方の側壁から突出した状態で配置されている。また、押圧ボール294aは、支持台294cの側壁内に変位可能であるが、押圧バネ294bの付勢力によって、支持台294cの側方の側壁から突出した状態で配置されることとなる。
押圧バネ294bは、押圧ボール294aが支持台294cの側方の側壁から突出する位置に配置させる。つまり、突出部294は、水平走査モジュール206が垂直走査モジュール208に装着された場合において凹部216が配置される方向に対して弾性を有することとなる。また、この押圧バネ294bは、金属製であり、その端部に電源電圧を印加させることによって、押圧ボール294aを介して、垂直走査モジュール208から水平走査モジュール206に電圧を印加させることができる。これによって、水平走査モジュール206と垂直走査モジュール208との一方に電力を供給することによって、他方にも電力を供給することができ、水平走査モジュール206と垂直走査モジュール208とで電力を共有することとなる。
支持台294cは、水平走査モジュール206の上面を支持する底面と、その水平走査モジュール206の側面と対面する側壁と、を有し、図10(D)に示すように、水平走査モジュール206の上面及び両側面から取り囲むように配置可能である。更には、側壁には、開口が形成されており、その開口から押圧ボール294aが突出することとなる。また、この開口には、押圧ボール294aを付勢する押圧バネ294bが配設されている。
このような構成において、水平走査モジュール206を垂直走査モジュール208の装着開口278から装着することによって、水平走査モジュール206が、押圧バネ294bの付勢に反して押圧ボール294aを押圧しながら、図10(B)に示すように、水平走査モジュール206の凹部216に押圧ボール294aが配置されるように水平走査モジュール206が垂直走査モジュール208に装着される。これによって、水平走査モジュール206が固定されるとともに、その水平走査モジュール206の位置決めが行われることとなる。
つまり、突出部294を凹部216に嵌合させることによって、水平走査モジュール206が垂直走査モジュール208に装着される。また、突出部294の弾性力によって、その突出部294が凹部216に対して付勢され、水平走査モジュール206が垂直走査モジュール208に装着される。従って、突出部294と凹部216とをそれぞれの走査モジュールに構成し、嵌合させることによって、水平走査モジュール206が垂直走査モジュール208に装着可能とした。また、突出部294と凹部216との間に弾性力が働くこととなり、水平走査モジュール206と垂直走査モジュール208との装着をより安定させることができる。
また、凹部216には電極が設けられており、水平走査モジュール206と垂直走査モジュール208とが電気的に接続されることとなる。つまり、この突出部294は、導電性を有し、水平走査モジュール206と垂直走査モジュール208との一方に供給される電力を、水平走査モジュール206と垂直走査モジュール208との他方に伝えることができる。従って、水平走査モジュール206と垂直走査モジュール208との一方に電力を供給することによって、水平走査モジュール206と垂直走査モジュール208との他方にも電力を供給することができる。
また、水平走査モジュール206を垂直走査モジュール208に装着する場合には、水平走査モジュール206の把持部218が装着者によって把持されるため、装着が容易となるが、図10(C)に示すように、この把持部218が除去可能である。
つまり、水平走査モジュール206は、垂直走査モジュール208に装着される場合に装着者により把持可能な把持部218を有し、その把持部218は、水平走査モジュール206が垂直走査モジュール208に装着された場合に除去可能である。
従って、水平走査モジュール206が垂直走査モジュール208に装着される場合において、例えば、水平走査モジュール206や垂直走査モジュール208が小型であるときであっても、取り扱いが容易となる。また、水平走査モジュール206が垂直走査モジュール208に装着された後に、把持部218を折って、除去することによって、装置の小型化を図ることができる。
このように、反射ミラーを第一の揺動軸周りに揺動させることにより光を水平方向に走査する水平走査モジュール206と、第一の揺動軸周りとは異なる第二の揺動軸周りに水平走査モジュール206を揺動させることにより光を、水平方向と直交する(水平方向とは異なる)垂直方向に走査する垂直走査モジュール208とが別体に構成され、装着可能とした。従って、水平走査モジュール206と垂直走査モジュール208とを別々に製造した後に、装着することができ、歩留まりの低下を防止することができる。
また、水平走査モジュール206が垂直走査モジュール208に着脱自在に装着される。従って、水平走査モジュール206が垂直走査モジュール208に装着された後において、例えば、水平走査モジュール206の破損や、垂直走査モジュール208の破損などがあった場合であっても、一方の破損した走査モジュールのみを取り替えることによって、他方の走査モジュールを取り替える必要がなく、走査モジュールが破損した場合であっても交換部品の点数を削減することができ、更にユーザ若しくは業者が交換することで装置の製品寿命を長くすることが可能となる。
また、水平走査モジュール206の走査方向は水平方向であり、垂直走査モジュール208の走査方向は垂直方向である。このため、水平走査モジュール206の走査方向と、垂直走査モジュール208の走査方向と、が直交する位置に、水平走査モジュール206が垂直走査モジュール208に装着可能である。従って、例えば、水平方向と垂直方向というように光が走査されることとなる。
[その他の実施形態]
尚、上述した実施形態において、水平走査モジュール206の両側方から突出部294が嵌合されることによって、水平走査モジュール206を垂直走査モジュール208に装着したが、これに限らず、例えば、図11に示すように、水平走査モジュール206の一方の側方から突出部294が嵌合され、かつバネにより付勢されて逆側の側壁294cに突き当てられることによって、水平走査モジュール206を垂直走査モジュール208に装着してもよい。この場合、面への突き当てでモジュール206の姿勢が決まるため、より精度良く装着することができる。もちろん、突出部を備えないような構成でも問題ない。
また、例えば、図12に示すように、垂直走査モジュール208の内部に保持部296を設け、水平走査モジュール206の一端を当面させるとともに、水平走査モジュール206の他端から、板バネ298などを備えるようにしてもよい。つまり、垂直走査モジュール208(2次元光スキャナ204)は、水平走査モジュール206の一端を保持する保持部296を備えている。また、2次元光スキャナ204は、その水平走査モジュール206の他端側に装着され、弾性を有する板バネ298を備えている。そして、板バネ298が水平走査モジュール206を、その他端から保持部296に付勢することによって、水平走査モジュール206が垂直走査モジュール208に装着される。従って、板バネ298が垂直走査モジュール208における保持部296に水平走査モジュール206を付勢するため、水平走査モジュール206と垂直走査モジュール208との装着をより安定させることができる。尚、この板バネ298は、水平走査モジュール206の他端側に装着され、弾性を有する弾性部材の一例である。また、より精度よく装着するため、図示しない第2の板バネで、296と略直交する方向の側壁へ付勢して装着しても良い。また、この構成においては、水平走査モジュール206に電極297が、垂直走査モジュール208に電極295が、それぞれ設けられており、水平走査モジュール206を上方から固定するための固定部材299を介して、水平走査モジュール206と垂直走査モジュール208とが通電状態となるようにしてもよい。
更にまた、上述した実施形態においては、水平走査モジュール206の枠体210は、半導体を含む材料から形成されていたが、これに限らず、例えば、半導体を含む材料から形成されていなくてもよい。また、例えば、垂直走査モジュール208が半導体を含む材料から形成されていてもよい。
更にまた、上述した実施形態においては、装着者により把持可能な把持部が、水平走査モジュール206に形成され、除去可能としたが、これに限らず、例えば、除去不可能にしてもよい。また、例えば、水平走査モジュール206に把持部が形成されていなくてもよい。また、例えば、垂直走査モジュール208に把持部が形成されていてもよい。
更にまた、上述した実施形態においては、垂直走査モジュール208に突出部が設けられ、水平走査モジュール206に凹部が設けられ、それらを嵌合させることによって、水平走査モジュール206と垂直走査モジュール208とが固定され、更には、通電状態となったが、これに限らず、例えば、垂直走査モジュール208に凹部が設けられ、水平走査モジュール206に突出部が設けられてもよい。更には、相互に通電可能な構成でなくてもよい。更には、突起部が凹部の方向に弾性を有したが、これに限らず、例えば、凹部が突起部の方向に弾性を有してもよい。更には、例えば、弾性を有さない構成であってもよい。
更にまた、上述した実施形態においては、2次元方向に光を走査させることで、ユーザの少なくとも一方の眼の網膜に画像を投影し、画像を表示する網膜走査型ディスプレイ1に本発明を採用したが、これに限らず、2次元方向に走査するものであれば、ユーザの少なくとも一方の眼の網膜に画像を投影しなくてもよい。更には、垂直方向と水平方向というように直交しない2次元方向に光を走査するような装置でもよい。
以上、本発明の実施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
本実施形態における網膜走査型ディスプレイの電気的構成を示す説明図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイにおける2次元光スキャナを示す斜視図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイにおける2次元光スキャナを示す斜視図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイにおける振動体を示す斜視図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイにおける振動体を示す説明図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイにおける振動体を示す斜視図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイにおける2次元光スキャナを示す説明図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイにおける2次元光スキャナを示す説明図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイにおける2次元光スキャナを示す説明図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイにおける2次元光スキャナを示す説明図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイにおける2次元光スキャナを示す説明図である。 本実施形態における網膜走査型ディスプレイにおける2次元光スキャナを示す説明図である。
符号の説明
1 網膜走査型ディスプレイ
204 2次元光スキャナ
206 水平走査モジュール
208 垂直走査モジュール
216 凹部
218 把持部
222 反射ミラー部
294 突出部

Claims (8)

  1. 光を反射する反射ミラーを第一の揺動軸周りに揺動させることにより光を第一方向に走査する第一揺動部と、当該第一の揺動軸周りとは異なる第二の揺動軸周りに前記第一揺動部を揺動させることにより光を当該第一方向とは異なる第二方向に走査する第二揺動部と、を有する光走査装置において、
    前記第一揺動部と前記第二揺動部とはそれぞれ別体とし
    前記第一揺動部と前記第二揺動部との一方には、前記第一揺動部と前記第二揺動部との他方と装着される位置に向かって、弾性力により付勢されて突出する突出部を形成し、
    前記第一揺動部と前記第二揺動部との他方には、前記突出部と嵌合する凹部を形成し、
    前記突出部を前記凹部に嵌合させることにより、前記第一揺動部前記第二揺動部に着脱自在に装着可能としたことを特徴とする光走査装置。
  2. 光を反射する反射ミラーを第一の揺動軸周りに揺動させることにより光を第一方向に走査する第一揺動部と、当該第一の揺動軸周りとは異なる第二の揺動軸周りに前記第一揺動部を揺動させることにより光を当該第一方向とは異なる第二方向に走査する第二揺動部と、を有する光走査装置において、
    前記第一揺動部と前記第二揺動部とが別体に構成され、
    前記第一揺動部と前記第二揺動部との一方は、前記第一揺動部と前記第二揺動部との他方と装着される位置に向かって突出した突出部を有し、
    前記第一揺動部と前記第二揺動部との他方は、前記突出部と嵌合する凹部を有し、
    前記突出部を前記凹部に嵌合させることによって、前記第一揺動部が前記第二揺動部に装着可能とすると共に、
    前記突出部は、導電性を有し、前記第一揺動部と前記第二揺動部との一方に供給される電力を、前記第一揺動部と前記第二揺動部との他方に伝えることを特徴とする光走査装置。
  3. 光を反射する反射ミラーを第一の揺動軸周りに揺動させることにより光を第一方向に走査する第一揺動部と、当該第一の揺動軸周りとは異なる第二の揺動軸周りに前記第一揺動部を揺動させることにより光を当該第一方向とは異なる第二方向に走査する第二揺動部と、を有する光走査装置において、
    前記第一揺動部と前記第二揺動部と別体に構成すると共に、前記第一揺動部前記第二揺動部に装着可能とし
    前記第一揺動部は、前記第二揺動部に装着される場合に装着者により把持可能な把持部を有し、しかも、同把持部は、前記第一揺動部が前記第二揺動部に装着された場合に除去可能であることを特徴とする光走査装置。
  4. 前記第二揺動部は、前記第一揺動部の一端を保持する保持部を有し、
    前記第一揺動部の他端側に装着され、弾性を有する弾性部材を備え、
    前記弾性部材が前記第一揺動部を当該第一揺動部の他端から前記保持部に付勢することによって、前記第一揺動部が前記第二揺動部に装着されることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の光走査装置。
  5. 前記第一揺動部及び前記第二揺動部は、前記第一の揺動軸周りと前記第二の揺動軸周りとが直交する位置に装着可能であることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の光走査装置。
  6. 前記第一揺動部は、半導体を含む材料から形成されていることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の光走査装置。
  7. 請求項1〜6いずれか1項に記載の光走査装置を備え、画像に関する画像信号に応じて変調された光を2次元方向に走査させ、画像を投影表示することを特徴とする光走査型の画像表示装置。
  8. 請求項1〜6いずれか1項に記載の光走査装置を備え、画像に関する画像信号に応じて変調された光を2次元方向に走査させ、ユーザの少なくとも一方の眼に向けて出射させることで、網膜上に画像を投影し、画像を表示することを特徴とする網膜走査型の画像表示装置。
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