JP4862555B2 - 非水電解液およびそれを具備した電気化学エネルギー蓄積デバイス - Google Patents

非水電解液およびそれを具備した電気化学エネルギー蓄積デバイス Download PDF

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Description

本発明は、電気化学エネルギー蓄積デバイスに関し、特に、その非水電解液の改良に関する。
正極及び負極に分極性電極が用いられる電気二重層キャパシタは、充電過程で電解液中のカチオンおよびアニオンが電極表面に吸着することによって、電気化学エネルギーを蓄積する。この電気二重層キャパシタのエネルギー密度を増加するためには2通りの方法がある。1つは、電解液中の塩濃度を高めることで電解液の量を減らし、その分、分極性材料を増やすことである。もう1つは、充電電圧を高く設定できるようにすることである。すなわち、支持塩が溶解された電解液用溶媒に非水溶媒を用いることで、電気二重層キャパシタの高い充電電圧の設定が可能となり、その結果キャパシタのエネルギー密度が高くなる。
また、リチウムイオン伝導性の非水電解液が使用される非水電解液電池では、リチウムイオンは、正極と負極との間の電解液中を移動する。この非水電解液電池は、一次電池においては放電中、二次電池においては充放電中、非水電解液中の塩濃度は変化しない。従って、非水電解液電池のエネルギー密度を増やすためには、電気二重層キャパシタと同様に、電解液の量を減らし、正極及び負極材料の量を増やせばよい。ここで、非水電解液の量を減らす一方で、正極と負極との間で移動可能なイオン量を保つ必要があるため、非水電解液中の塩濃度を高くする必要がある。また、非水電解液電池では非水溶媒にリチウムヘキサフルオロホスフェート(LiPF6)等のリチウム塩を溶解した非水電解液を使用するため高い充電電圧を得ることができるが、一方で、負極に黒鉛等の炭素材料やリチウム金属を使用することで負極電位を卑に(低く)することができ、この点からも高い充電電圧を設定することができる。
したがって、いずれの電気化学エネルギー蓄積デバイスでも、高エネルギー密度を達成するためには、電解液に高塩濃度の非水電解液を使用すること、および、充電電位が卑な(低い)負極表面で起きる種々の副反応を抑制することが必要になる。
電気二重層キャパシタや非水電解液電池において、非水電解液に使用される代表的な非水溶媒は、環状カーボネートであるエチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)、環状エステルであるγ−ブチロラクトン(γ−BL)、鎖状カーボネートであるジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジエチルカーボネート(DEC)などである。非水電解液は、これらの非水溶媒に、LiPF6、リチウムテトラフルオロボレート(LiBF4)、リチウムパークロレート(LiClO4)、リチウムビス[トリフルオロメタンスルホニル]イミド(LiTFSI)などのリチウム塩を溶解して調製される。非水電解液に溶解させるリチウム塩の濃度は、通常、0.8モル/kg(1モル/L)程度であるが、高塩濃度非水電解液としては、例えば、LiBF4とECを、モル比で、LiBF4/EC=1/4つまり2.2モル/kgに混合する場合が限界である。
非水電解液中の塩濃度をさらに増加させるには、非水溶媒に1,2−ジメトキシエタン(DME)などのモノグライム化合物を用いることが提案されている。具体的には、LiBF4とDMEからなる6モル/Lの非水電解液(モル比でおよそLiBF4/DME=1/1)が開示されている。(例えば特許文献1参照)
また、LiBF4とDMEと1−エトキシ−2−メトキシエタン(EME)からなる6
モル/Lの非水電解液(モル比でおよそLiBF4/(DME+EME)=1/(0.5+0.5))が開示されている。(例えば特許文献2参照)
また、非特許文献1には、部分的ではあるが、LiClO4とDMEからなる2成分系の相図が掲載されている。これによると、LiClO4とDMEの組み合わせでは、LiClO4/DME=1/2(モル比)の組成は常温で固体であることがわかる。さらに、非特許文献2には、LiClO4/DME=1/2(モル比)の組成物の結晶構造が報告されている。非特許文献2には、示差熱分析によって、LiClO4/DME=1/2(モル比)の組成物の融点は68℃であることが記載されている。なお、非特許文献2には、非特許文献1に記載されている相図について、LiClO4/DME=1/2(モル比)の組成物の融点は62℃であると記載している。
また、非特許文献3には、LiClO4/DME=1/1(モル比)の組成では、二塩化メチレン100gには5gしか溶けない付加体(adduct)を形成することが記載されている。
このため、高濃度であるLiClO4/DME=1/1(モル比)近傍の組成物について、電気化学エネルギー蓄積デバイスの電解液として使用したという報告はなかった。
一方、特にリチウムイオンを吸蔵および放出する黒鉛材料を負極に用いた非水電解液二次電池においては、DMEを電解液の溶媒として用いた場合、黒鉛材料にリチウムイオンを電気化学的に挿入できないとされてきた(例えば非特許文献4参照)。
特開平1−107468号公報 特開平3−84871号公報 ジー、ペロン(G.Perron)他3名、 「非プロトン性溶媒中のリチウム塩の相図、分子体積、熱容量、伝導性および粘性(Phase diagrams, molar volumes, heat capacities, conductivities and viscosities of some lithium salts in aprotic solvents)」、ジャーナル オブ エレクトロアナリティカル ケミストリィ(Journal of Electroanalytical Chemistry)、スイス、エルセヴィア セコイア エスエイ、ローザンヌ(Elsevier Sequoia S.A., Lausanne)、1993年、第335巻、p227−296 ウェスレイ、エー、ヘンダーソン(Wesley A. Henderson)他3名、 「LiClO4電解質の溶媒和構造(LiClO4 Electrolyte Solvate Structures)」、ジャーナル オブ フィジカル ケミストリィ エー(Journal of Physical Chemistry A)、米国、 アメリカン ケミカル ソシエティー(American Chemical Society)、2004年、第108巻、p225−229 ジョン アール、ロング博士(Dr. John R. Long)、「有機媒体中の過塩素酸塩(Perchlorates in Organic Media)」、[online]、 ジーエフエス ケミカルズ(GFS CHEMICALS)ホームページ、 「平成18年4月17日検索」、インターネット<URL: HYPERLINK "http://www.gfschemicals.com/technicallibrary/fa#100102.asp" http://www.gfschemicals.com/technicallibrary/fa_100102.asp> 竹原善一郎監修、「高密度リチウム二次電池」、(株)テクノシステム、1998年、p.184−185
本発明者らが詳しく調べたところ、リチウム塩にLiBF4を使用する場合、LiBF
4/DME=1/1(モル比)の非水電解液は、常温では過飽和状態であり、やがてLiBF4と推定される結晶物が析出する。また、LiBF4/DME=1/1(モル比)やLiBF4/(DME+EME)=1/(0.5+0.5)(モル比)の非水電解液は常温では不安定であり、放置するとモノグライム化合物の分解によって黄色ないし褐色に変化する。
特許文献2では、リチウム塩としてLiBF4以外に、LiPF6、リチウムトリフルオロメタンスルフォネート(LiCF3SO3)、リチウムヘキサフルオロアンチモネート(LiSbF6)、リチウムヘキサフルオロアーセネート(LiAsF6)なども開示されている。しかし、これらの塩では、リチウム塩/モノグライム化合物=1/1(モル比)のような高塩濃度の非水電解液を調製しようとしても、リチウム塩が溶解しないか、LiBF4と同様に調製した非水電解液が変色するか、あるいは常温で固体になるため、電気化学エネルギー蓄積デバイスの非水電解液として使用することが困難であった。
一方、LiBF4/DME=1/1(モル比)やLiBF4/EME=1/1(モル比)の組成で表される高塩濃度の非水電解液を用い検討を重ねた結果、充電初期にDMEやEMEで溶媒和されたリチウムイオンが黒鉛層間に挿入し黒鉛構造を破壊するため、負極の電位が卑にならないという課題が明らかになった。ここで、充電初期とは、黒鉛層間にリチウムが存在しない状態でリチウムイオンを電気化学的に挿入していく始まりの過程を意味する。
本発明の目的は上述した課題を鑑みてなされたものであり、常温で安定である高塩濃度の非水電解液を提供し、電気化学エネルギー蓄積デバイスのエネルギー密度を高めることを可能とするものである。
上記の課題を解決するために、本発明の非水電解液は、低温で固化した状態で、リチウムパークロレートに、等モルの1,2−ジメトキシエタンが付加した付加体が存在することを特徴とする。
本発明の非水電解液では、高塩濃度にしても常温において液体であり、かつ化学的に安定な非水電解液が得られる。
また、本発明の電気化学エネルギー蓄積デバイスは、本発明の非水電解液を具備したものである。非水電解液が高塩濃度であるため、液量を少なくでき、正極及び負極材料を多くできるため、高エネルギー密度となる。
以上説明したとおり、本発明によれば、高塩濃度で安定な非水電解液を調製することができる。また、高エネルギー密度の電気化学エネルギー蓄積デバイスを得ることができる。
本発明の請求項1に記載の非水電解液は、低温で固化した状態で、リチウムパークロレートに、等モルの1,2−ジメトキシエタンが付加した付加体が存在することを特徴とする。
低温で固化した状態でLiClO4/DME=1/1(モル比)の付加体が含まれることによって高塩濃度の電解液を調製できる理由を、以下のように推察している。すなわち、LiClO4/DME=1/1(モル比)の組成物は、非特許文献3によれば常温で固
体であり、付加体を形成している。本発明者らが低温で凍らせたこの組成物の融点を測定(5℃/分の昇温条件での示差熱分析による)しても、融点は約41℃であった。しかし、融点以上の温度で均一な液体としてから静置することで、常温で粘稠の液体を得ることができ、その粘稠性のために、常温では6ヶ月以上経過しても液体状態を保つことができると考えられる。
なお、LiClO4/DME=1/1(モル比)の組成では、リチウム塩の濃度は、5.1モル/kgの高濃度である。
また、LiClO4とDMEを含む高塩濃度の電解液とすることで、リチウムイオンが黒鉛などの炭素材料の層間に挿入できるようになり、負極の電位が卑になるので、電気化学エネルギー蓄積デバイスのエネルギー密度を向上させることができる。ここで、リチウム塩にLiBF4を用いる場合にはリチウムイオンを黒鉛層間に挿入することができず、LiClO4を用いる場合には挿入することができる理由については、詳細は不明である。
本発明の請求項2に記載の非水電解液は、請求項1に記載の非水電解液において、下記式(1)を満たすものである。
0.8 ≦ B/A ≦ 1.4 (ただし、Aは、リチウムパークロレート(LiClO4)の前記非水電解液中のモル数、Bは、1,2−ジメトキシエタン(DME)の前記非水電解液中のモル数)・・・(1)
このように非水電解液中で式(1)を満たすモル比率であると、低温で固化した状態で等モル比の付加体が好適に生成すると考えられる。
本発明の請求項3に記載の非水電解液は、リチウムパークロレート(LiClO4)に、低温で固化した状態で等モルの1,2−ジメトキシエタン(DME)が付加した付加体が生成する電解液に加え、さらに、環状カーボネート、環状エステルおよび鎖状カーボネートからなる群より少なくとも1種選択される化合物を含むものである。
このように、環状カーボネート、環状エステルおよび鎖状カーボネートからなる群より少なくとも1種選択される化合物を含むことで、常温で安定であるという高塩濃度の電解液の特徴を活かしたまま、高電圧でサイクル特性にすぐれ高温特性も良好な電気化学エネルギー蓄積デバイスを得ることができる。
ここで、環状カーボネートなどを含ませても、高塩濃度を保つためには、およそLiClO4/DME=1/1(モル比)の付加体が低温で固化した電解液中に存在する必要がある。従来からリチウム電池で一般的によく使われているDMEとPCの混合溶媒(DME/PC=1/1(体積比)にLiClO4が0.5〜2モル/L溶解した低塩濃度の電解液では、低温で固化させても当該付加体は存在しない。つまり、低温で固化した状態で当該付加体が存在するためには、LiClO4の非水電解液中のモル数Aと、DMEの非水電解液中のモル数Bとの比B/Aは、1近傍である必要があるが、当該付加体が存在すれば、単体のLiClO4やDMEが存在してもかまわないため、例えば、0.8 ≦ B/A ≦ 1.4であれば、本発明の非水電解液が調製できる。
低温で固化した電解液中での当該付加体の存在については、例えば、示差熱分析で確認することができる。すなわち、−100℃で電解液をいったん凍らせた後、5℃/分の昇温条件で暖めていくと、およそ30℃〜50℃の範囲で、付加体の融点に相当する吸熱ピークが観測される。付加体の融点が30℃〜50℃と広くなるのは、付加体と共存するカーボネートやエステルとの相互作用によって融点がシフトするためと考えられる。融点がシフトする大きさは、カーボネートやエステルの種類、および、量に依存する。さらに説
明をすると、昇温途中でいくつかの結晶物の融点に相当する吸熱ピークが観測される場合があるが、付加体の融点は、観測される吸熱ピークの中で、最も高いものに相当する。
環状カーボネートとしては、EC、PC、BCのほかに、フルオロエチレンカーボネートなどが挙げられ、環状カーボネートのうちC=C不飽和結合を有するものとしては、ビニレンカーボネート、ビニルエチレンカーボネート、ジビニルエチレンカーボネート、フェニルエチレンカーボネート、ジフェニルエチレンカーボネートなどが挙げられる。
環状エステルとしては、γ−BLのほかに、α−メチル−γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトンなどが挙げられ、環状エステルのうちC=C不飽和結合を有するものとしては、フラノン、3−メチル−2(5H)−フラノン、α−アンゲリカラクトンなどが挙げられる。
鎖状カーボネートとしては、DMC、EMC、DECのほかに、メチルプロピルカーボネート、メチルブチルカーボネートなどが挙げられ、鎖状カーボネートのうちC=C不飽和結合を有するものとしては、メチルビニルカーボネート、エチルビニルカーボネート、ジビニルカーボネート、アリルメチルカーボネート、アリルエチルカーボネート、ジアリルカーボネート、アリルフェニルカーボネート、ジフェニルカーボネートなどが挙げられる。
本発明の請求項1〜3のいずれかに記載の非水電解液では、主たるリチウム塩としてLiClO4を使用するが、LiPF6、LiBF4、LiTFSI、リチウムビス[ペンタフルオロエタンスルホニル]イミド、リチウム[トリフルオロメタンスルホニル][ノナフルオロブタンスルホニル]イミド、リチウムシクロヘキサフルオロプロパン−1,3−ビス[スルホニル]イミド、リチウムビス[オキサレート(2−)]ボレート、リチウムトリフルオロメチルトリフルオロボレート、リチウムペンタフルオロエチルトリフルオロボレート、リチウムヘプタフルオロプロピルトリフルオロボレート、リチウムトリス[ペンタフルオロエチル]トリフルオロホスフェートなどのリチウム塩を混合してもよい。混合割合は、非水電解液が安定に存在するように決定される。
さらに本発明の請求項4に記載の電気化学エネルギー蓄積デバイスは、正極と負極と、請求項1から3のいずれか1項に記載の非水電解液を具備するものである。本発明の非水電解液は、上述したように、高塩濃度でも常温で液体として存在するため、電気二重層キャパシタや非水電解液電池などの電気化学エネルギー蓄積デバイスに用いることでエネルギー密度を高めることができる。
特に本発明は、黒鉛などの炭素材料を用いた負極を具備する電気化学エネルギー蓄積デバイスにこの非水電解液を用いることで、エネルギー密度の向上を図ることができる。
負極に用いられる炭素材料は、電気二重層キャパシタ用としては活性炭が挙げられる。前記活性炭としては、具体的には、例えば、ヤシ殻等の天然植物系活性炭、フェノール等の合成樹脂系活性炭、コークス等の化石燃料系活性炭等が挙げられ、これらは1種または2種以上併用されてもよい。また、カーボンブラックを賦活化することによって得られる超微粉末活性炭が使用されてもよい。また、非水電解液電池に使用される炭素材料としては、黒鉛が挙げられる。前記黒鉛としては、具体的には、例えば、天然黒鉛、人造黒鉛、黒鉛に近い高結晶性の炭素材料が挙げられる。高結晶性の炭素材料としては、例えば、メソフェーズピッチ系黒鉛繊維、黒鉛化メソカーボンマイクロビーズ、気相成長炭素繊維や黒鉛ウィスカー等が挙げられる。これらは1種または2種以上併用されてもよい。また、他の炭素材料としては、難黒鉛化性炭素、単層や多層のナノチューブが挙げられる。これらの炭素材料の中でも、負極の電位を最も卑にできるという点から黒鉛が好ましい。
また、炭素材料以外の負極材料としては、リチウム金属、リチウムと合金化できる金属(例えば、Ag、Au、Zn、Al、Ga、In、Si、Ge、Sn、Pb、Bi)、SiやSnなどの酸化物、リチウム含有遷移金属酸化物(例えば、Li4Ti512)などでもよい。
以下に、本発明に関する実施例を示す。
(電解液11〜15)
LiClO4とDMEを、表1の組成で、全体が10gとなるように秤量し、PFA容器に入れて、60℃で2時間、混合することにより電解液11から15を調製した。混合物は目視で透明な液体となり、常温で放置すると粘稠の液体になった。これらの液体は、常温で6ヶ月放置しても、液体状態を保っていた。
(電解液1a〜1f)
LiClO4とDMEを、表1の組成で、全体が10gとなるように秤量し、PFA容器に入れて、60℃で2時間、混合することにより電解液1a〜1fを作成した。LiClO4/DME=1/X(モル比)で、Xの値が0.8未満では、すべてのLiClO4を溶解することができなかった。一方、Xの値が、1.4を超えると、混合物は、常温で、ゼリー状の固体になったり、また、白色の結晶性粉末やざらめ状の結晶と透明な液体の混合物になったりするなど、透明な液体を得ることができなかった。
(電解液1g)
LiClO4とDMEとEMEを、LiClO4/(DME+EME)=1/(0.5+0.5)(モル比)の組成で、全体が10gになるように秤量した。PFA容器に秤量物を入れ、60℃で2時間、撹拌混合した。60℃の撹拌直後では、混合物は、透明な液体であったが、常温になると、結晶性の固まりとなった。
(電解液1h)
LiClO4と1,2−ジエトキシエタン(以下、DEEと略記)を、LiClO4/DEE=1/1(モル比)の組成で、全体が10gになるように秤量した。PFA容器に秤量物を入れ、60℃で2時間撹拌したが、ほとんどのLiClO4を溶解することはできなかった。
Figure 0004862555
本実施例で示したように、本発明の電解液11〜15は、高濃度であって、しかも、比較の電解液1a〜1hに比べて安定な電解液となっている。これは、電解液を低温の固体状態から加熱して液体状態にすることで、LiClO4/DME=1/1(モル比)の付加体での付加状況が変化し、電解液の粘稠な性質のために、常温では、準安定に存在することができるということを意味する。また、電解液が準安定に存在すれば、単体のLiClO4やDMEが存在してもかまわないため、表1から、非水電解液中のモル数Aと、DMEの非水電解液中のモル数Bとの比B/Aは、0.8 ≦ B/A ≦ 1.4であれば、本発明の非水電解液が調製できることがわかる。
(電解液20〜29)
LiClO4とDMEを、LiClO4/DME=1/1(モル比)の組成で調製した粘稠の液体に、表2に示すような割合で、環状カーボネート、環状エステル、鎖状カーボネートを混合することにより電解液20〜29をした。60℃で2時間撹拌した後、常温にて放置し、溶液の状態変化を観察した。その結果、約1ヶ月経過しても、液体状態を保持していた。なお、表2において最も塩濃度が低いLiClO4/DME/EMC=1/1/1(モル比)の組成の電解液でも、3.3モル/kgの高濃度である。
また、低温で固化した電解液中でのLiClO4/DME=1/1(モル比)の付加体の存在について、示差熱分析で確認した。−100℃で凍らせた組成物を5℃/分の昇温条件の示差熱分析によって測定したところ、融点は、電解液20〜29のすべてでおよそ42±4℃であった。
Figure 0004862555
(試験セル1)
非水電解液において、黒鉛材料へのリチウムイオンの挿入の可否を調べた。充放電でリチウムイオンを吸蔵・放出する負極材料として、人造黒鉛粉末を用いた。そして、負極板を以下のようにして作製した。まず、人造黒鉛粉末を75重量部と、導電剤としてアセチレンブラックを20重量部と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン樹脂を5重量部と、分散溶剤として脱水N−メチル−2−ピロリドンを混合した。次に、この混合物を厚み20μmの銅箔集電体の片面に、塗布、乾燥して厚みが80μmの活物質層を形成した。次に、活物質層を形成した銅箔集電体を35mm×35mmサイズに切り出し、リードのついた厚み0.5mmの銅集電板に超音波溶接した。
非水電解液には、実施例1で用いた電解液13、つまりLiClO4とDMEを、LiClO4/DME=1/1(モル比)となるように混合したものを用いた。
以上のようにして作製した負極板を試験極、対極および参照極にリチウム金属箔を用いて試験セル1を作成し、人造黒鉛粉末へのリチウムイオンの電気化学的挿入を試みた。挿入の条件を、温度を20℃、カソード電流密度を0.03mA/cm2 、電気量を人造黒鉛粉末に対し60mAh/gとした。また、リチウムイオンの挿入が確かめられた後、電気化学的に、人造黒鉛粉末よりリチウムイオンを放出させることを試みた、放出条件は、20℃、0.03mA/cm2 とした。
図1の実線aに、人造黒鉛粉末に対し60mAh/gのカソード電気量を流した場合の電位変化を示した。実線aより通電終了後の電位は約0.2Vであり、このことは、リチウムイオンが黒鉛層間に侵入し、第3ステージ構造を形成していることを示す。
また、図1の破線bに、人造黒鉛粉末に対しアノード電流を流した場合の電位変化を示した。破線bより、リチウムイオンが黒鉛層間より放出されることがわかる。
(試験セルA)
非水電解液に、LiBF4とDMEをLiBF4/DME=1/1(モル比)の組成となるように混合したものを用いた。調製は、LiBF4とDMEをLiBF4/DME=1/1(モル比)で混合した後、60℃で2時間加熱して常温まで冷却した。この電解液以外は、試験セル1と同様にして試験セルAを作成した。ただし、この非水電解液は過飽和状
態であり、LiBF4と推定される結晶物が析出しやすいため、電解液として調製直後のものを用いた。そして試験セル1と同様にして、人造黒鉛材料へのリチウムイオンの挿入の可否を調べた。
図2の実線cに、人造黒鉛粉末に対し60mAh/gのカソード電気量を流した場合の電位変化を示した。実線cより通電終了後の電位は約0.6Vであり、このことは、リチウムイオンと黒鉛とで第3ステージ構造の化合物を形成しなかったことを示す。また、図1の破線dに、人造黒鉛粉末に対しアノード電流を流した場合の電位変化を示した。実線cと破線dは互いに相似であるので、人造黒鉛粉末には、リチウムイオンではなく、DMEに溶媒和されたリチウムイオンが挿入し放出されたと推定できる。
試験セル1および試験セルAの比較から、LiBF4とDMEとの溶媒和されたリチウムイオンでは、黒鉛構造が破壊され、負極電位が卑にならないのに対し、LiClO4/DME=1/1(モル比)の付加体では、リチウムイオンが黒鉛構造を破壊することなく黒鉛層間に侵入および放出することができ、負極電位を卑にすることができる。
(非水電解液電池1)
充放電によりリチウムイオンを吸蔵し放出する正極材料としてLiFePO4を、負極材料として人造黒鉛を用い、以下のようにして非水電解液電池1を組み立て評価した。
まず、LiFePO4粉末93重量部と、導電剤としてのアセチレンブラック3重量部と、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン樹脂4重量部を混合した。この混合物を脱水N−メチル−2−ピロリドン中に分散してスラリー状の正極合剤を調製した。
この正極合剤を厚さ15μmのアルミニウム箔の正極集電体上に塗布した後、乾燥、圧延して、厚さ63μmの正極活物質層を形成した。次に、正極活物質層が形成された正極集電体を35mm×35mmのサイズに切り出した。この正極集電体をリードのついた厚さ0.5mmのアルミニウム集電板に超音波溶接して正極板を作製した。
負極板には、実施例3の試験セル1と同様にして作製したものを用いた。
非水電解液として、実施例2で用いた電解液29、つまりLiClO4とDMEとEMCを、LiClO4/DME/EMC=1/1/1(モル比)の組成で混合したものを用いた。
次に、ポリプロピレン製の不織布を介して上記で作製した正極板と負極板を対向配置した後、正極板及び負極板をテープで固定し、一体化して電極体を作製した。この電極体を、両端に開口を有する筒状のアルミラミネートの袋に納め、両極のリード部分において、袋の一方の開口部を溶着した。そして、他方の開口部から上記で調製した非水電解液を滴下した。滴下後、10mmHg下で5秒間、脱気を行った。他方の開口部を溶着により封止することで、非水電解液電池を作製した。
以上のようにして組み立てた非水電解液電池について、雰囲気温度20℃、電流密度0.3mA/cm2で、充放電を行った。電池の充電上限電圧は4.0V、放電下限電圧は2.8Vとした。10サイクル目の放電容量を100としたとき、100サイクル後の放電容量は83であった。
(非水電解液電池A)
非水電解液に、LiBF4とDMEとEMCを、LiBF4/DME/EMC=1/1/
1(モル比)の組成で混合したものを用いた。調製は、LiBF4とDMEとEMCをLiBF4/DME/EMC=1/1/1(モル比)で混合した後、60℃で2時間加熱して常温まで冷却した。この電解液は、若干、黄色を帯びているが、常温ではLiBF4の析出は見られなかった。その他は、非水電解液電池1と同様にして、非水電解液電池Aを組み立てた。
以上のようにして組み立てた非水電解液電池について、雰囲気温度20℃、電流密度0.3mA/cm2で、充放電を試みた。しかし、この電池の1回目の充電において電池が膨れ、充放電を行うことができなかった。電池が膨れた原因は、負極材料である人造黒鉛の膨張、および、電池内で多量のガス発生が起きたためであった。
このように本発明の非水電解液電池1と比較の非水電解液電池Aと比べると明らかに本発明の電解液は、非水電解液電池用電解液として有用であり、安定に動作することがわかる。
(リチウム一次電池1)
正極材料としてフッ素化黒鉛を用い、リチウム一次電池1を次の手順で組み立てた。正極板は、実施例4の非水電解液電池1と同様にして作製した。
負極板は、リチウム金属箔を用い、35mm×35mmサイズに切り出した後、リードのついた厚み0.5mmの銅集電板に圧着して作製した。
非水電解液には、LiClO4とDMEとPCとDECを、LiClO4/DME/PC/DEC=1/1/1/1(モル比)の組成となるよう混合したものを用いた。調製は、LiClO4とDMEとPCとDECをLiClO4/DME/PC/DEC=1/1/1/1(モル比)で混合した後、60℃で2時間加熱して常温まで冷却した。この電解液は、無色透明であり、1ヶ月間放置しても常温で固化することはなかった。
なお、この電解液の塩濃度は、2.4モル/kgであり、依然として高塩濃度である。
ポリエチレン製の多孔性フィルムを間にして正極板および負極板を対向させ、正極板および負極板をテープ固定して一体化した。次に、この一体化物を両端が空いている筒状のアルミラミネート袋に納め、両極のリード部分において、袋の一方の開口部を溶着した。そして、他方の開口部から調製しておいた非水電解液を滴下した。
このようにして組み立てた電池を、10mmHgで5秒間、脱気した後、注液した開口部を溶着により封止した。
以上のようにして組み立てたリチウム一次電池1を、20℃、0.03mA/cm2 の条件で、正極容量の約5%について、予備放電を行った。予備放電後、電池を60℃で1ヶ月保存し、保存前後の内部インピーダンスの変化を調べた。10kHzでの抵抗を測定したところ、保存前は2.9Ωであったが、保存後は3.7Ωであった。
(リチウム一次電池A)
非水電解液に、LiBF4とDMEとPCとDECを、LiBF4/DME/PC/DEC=1/1/1/1(モル比)の組成となるよう混合したものを用いた。調製は、LiBF4とDMEとPCとDECをLiBF4/DME/PC/DEC=1/1/1/1(モル比)で混合した後、60℃で2時間加熱して常温まで冷却した。この電解液は、わずかに黄色を帯びているが、1ヶ月間放置しても常温で固化することはなかった。その他は、リ
チウム一次電池1と同様にして、リチウム一次電池Aを組み立てた。
以上のようにして組み立てたリチウム一次電池Aを60℃で1ヶ月保存し、保存前後の内部インピーダンスの変化を調べた。10kHzでの抵抗を測定したところ、保存前は2.7Ωであったが、保存後は5.6Ωであった。
リチウム一次電池Aは、内部インピーダンスがリチウム一次電池1と比較して増加しているが、これは電池内に存在した微量の水分とLiBF4が反応し、生成したHFによって負極のリチウム金属上に抵抗性の皮膜が形成されたためと考えられる。
このように、明らかに本発明の電解液は、リチウム一次電池用電解液として有用であり、高温の保存前後での内部抵抗の増加を抑制できることがわかる。
(電気二重層キャパシタ1)
分極性電極を以下に示す手順で作製した。
比表面積1700m2/gのフェノール樹脂製の活性炭粉末と、導電剤としてアセチレンブラックと、結着剤としてカルボキシメチルセルロースのアンモニウム塩と、分散媒として水およびメタノールとを、重量比10:2:1:100:40の割合で混合した。この混合物を厚さ20μmのアルミニウム箔製である集電体の片面に塗布した後、乾燥して厚さ80μmの蓄電層を形成した。これを35mm×35mmのサイズに切断した後、リードのついた厚さ0.5mmのアルミニウム集電板に超音波溶接した。
2枚の分極性電極を、ポリプロピレン製の不織布からなるセパレータを介して対向させたものを、アルミニウムラミネートチューブ内に収納して電気二重層キャパシタとした。
非水電解液には、LiClO4とDMEとPCとDMCを、LiClO4/DME/PC/DMC=1/1/1/1(モル比)の組成となるよう混合したものを用いた。調製は、LiClO4とDMEとPCとDMCをLiClO4/DME/PC/DMC=1/1/1/1(モル比)で混合した後、60℃で2時間加熱して常温まで冷却した。この電解液は、無色透明であり、1ヶ月間放置しても常温で固化することはなかった。
以上のようにして組み立てた電気二重層キャパシタ1を用いて、雰囲気温度60℃および電流値6mA/cmで、0〜2.3Vの電圧範囲において充放電を行った。500サイクル後のキャパシタの容量は、20サイクル目の容量を100とすると、およそ94であった。
(電気二重層キャパシタA)
非水電解液に、LiBFとDMEとPCとDMCを、LiBF/DME/PC/DMC=1/1/1/1(モル比)の組成となるよう混合したものを用いた。調製は、LiBF4とDMEとPCとDMCをLiBF4/DME/PC/DMC=1/1/1/1(モル比)で混合した後、60℃で2時間加熱して常温まで冷却した。この電解液は、わずかに黄色を帯びているが、1ヶ月間放置しても常温で固化することはなかった。その他は電気二重層キャパシタ1と同様にして、電気二重層キャパシタAを組み立てた。
以上のようにして作製した電気二重層キャパシタAを用いて、雰囲気温度60℃および電流値6mA/cm2で、0〜2.3Vの電圧範囲において充放電を行った。500サイクル後のキャパシタの容量は、20サイクル目の容量を100とすると、およそ57であった。電気二重層キャパシタ1に比較して、容量劣化が大きいのは、電極中に含まれる水分
とLiBF4との反応によって生成したHFが原因で、DMEの分解が促進されたためと考えられる。
このように、明らかに本発明の電解液は、電気二重層キャパシタ用電解液として有用であり、安定に動作することがわかる。
(ハイブリッド・キャパシタ1)
実施例6と同様に作製した分極性電極を正極に、実施例3と同様に作製したリチウムイオンを吸蔵し放出する電極を負極にして、ハイブリッド・キャパシタを組み立てた。
2つの電極を、ポリプロピレン製の不織布からなるセパレータを介して対向させ、アルミニウムラミネートチューブ内に収納してハイブリッド・キャパシタとした。
非水電解液には、LiClO4とDMEとDECを、LiClO4/DME/DEC=1/1/1(モル比)の組成となるよう混合したものを用いた。調製は、LiClO4とDMEとDECをLiClO4/DME/DEC=1/1/1(モル比)で混合した後、60℃で2時間加熱して常温まで冷却した。この電解液は、無色透明であり、1ヶ月間放置しても常温で固化することはなかった。
以上のようにして組み立てたハイブリッド・キャパシタを用いて、雰囲気温度20℃および電流値3mA/cm2で、0〜3.8Vの電圧範囲において充放電を行った。100サイクル後のハイブリッド・キャパシタの容量は、20サイクル目の容量を100とすると、およそ91であった。
(ハイブリッド・キャパシタA)
非水電解液に、LiBF4とDMEとDECを、LiBF4/DME/DEC=1/1/1(モル比)の組成となるよう混合したものを用いた。調製は、LiBF4とDMEとDECをLiBF4/DME/DEC=1/1/1(モル比)で混合した後、60℃で2時間加熱して常温まで冷却した。この電解液は、わずかに黄色を帯びているが、であり、1ヶ月間放置しても常温で固化することはなかった。その他は、ハイブリッド・キャパシタ1と同様にして、ハイブリッド・キャパシタAを組み立てた。
以上のようにして作製したハイブリッド・キャパシタを用いて、雰囲気温度20℃および電流値3mA/cm2で、0〜3.8Vの電圧範囲において充放電を試みた。しかし、1回目の充電で、ハイブリッド・キャパシタは膨れ、充放電ができなくなった。ハイブリッド・キャパシタが膨れた原因は、負極材料である人造黒鉛の膨張、および、電池内で多量のガス発生が起きたためであった。
このように、明らかに本発明の電解液は、ハイブリッド・キャパシタ用電解液として有用であり、安定に動作することがわかる。
以上のように、本発明によれば、高塩濃度の非水電解液を調製することができるため高エネルギー密度の電気化学エネルギー蓄積デバイスを得ることができる。
本発明の電気化学エネルギー蓄積デバイスは、リチウムイオン電池、リチウム一次電池、電気二重層キャパシタ等として、例えば携帯電子機器用の電源などとして有用である。
本発明の非水電解液における黒鉛負極の充放電特性図 比較例の非水電解液における黒鉛負極の充放電特性図
符号の説明
a、c 実線
b、d 破線

Claims (4)

  1. 低温で固化した状態で、リチウムパークロレートに、等モルの1,2−ジメトキシエタンが付加した付加体が存在することを特徴とする非水電解液。
  2. 下記式(1)を満たす請求項1記載の非水電解液。
    0.8 ≦ B/A ≦ 1.4
    (ただし、Aは、リチウムパークロレートの前記非水電解液中のモル数、Bは、1,2−ジメトキシエタンの前記非水電解液中のモル数)・・・(1)
  3. 請求項1記載の非水電解液に、さらに、環状カーボネート、環状エステルおよび鎖状カーボネートからなる群より少なくとも1種選択される化合物を含ませた非水電解液。
  4. 正極と負極と、請求項1から3のいずれか1項に記載の非水電解液を具備する電気化学エネルギー蓄積デバイス。


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