JP4862228B2 - 基準値決定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、センサ等の基準値を決定する基準値決定方法および基準値決定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本願出願人によって出願され、未だ公開されていない特願2000−133540号の明細書には、マスタ圧センサの基準値が決定された後に、操作力センサの基準値を決定する基準値決定装置が記載されている。基準値が決定されたマスタ圧センサの出力値に基づいて操作力センサの基準値が決定されるようにすれば、センサの基準値の信頼性を向上させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題、解決手段および効果】
本発明の課題は、基準値の信頼性をさらに向上させることである。この課題は、基準値決定装置を下記各態様の構成のものとすることによって解決される。各態様は、請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまで、本明細書に記載の技術の理解を容易にするためであり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組み合わせが以下の各項に限定されると解釈されるべきではない。また、1つの項に複数の事項が記載されている場合、常に、すべての事項を一緒に採用しなければならないものではなく、一部の事項のみを取り出して採用することも可能である。
【0004】
以下の各項のうち、(19)項が請求項1対応し、(15)項、(17)項、(18)項が請求項2〜4に対応する。
【0005】
(1)互いに関連する複数の量をそれぞれ検出する複数の検出部のうちの少なくとも2つの検出部の出力値に基づいて、少なくとも2つの検出部の基準値を並行して決定する基準値並行決定工程を含むことを特徴とする基準値決定方法。
本項に記載の基準値決定方法においては、互いに関連する複数の量を検出する少なくとも2つの検出部の出力値に基づいて、少なくとも2つの検出部の基準値が並行して決定される。例えば、異なる演算処理部で別個にそれぞれ決定されたり、1つの演算処理部で時分割的にまたは併せて(すなわち、少なくとも2つの検出部の基準値が、少なくとも2つの検出部の出力値に共通に基づいて)決定されたりするのである。並行して基準値が決定される検出部は2つであっても3つ以上であってもよい。
複数の検出部のうちの少なくとも2つの検出部の出力に基づいて、少なくとも2つの検出部の基準値が決定されるのであるが、基準値が決定される検出部と、その基準値の決定に用いられる出力値を出力する検出部とは、すべて同じであっても一部が異なってもよい。また、基準値が決定される検出部の個数と出力値を出力する検出部の個数とは同じであっても異なってもよい。例えば、1の検出部の基準値の決定に、2つ以上の検出部の出力値が用いられてもよいのである。
基準値は、検出部により検出されるべき量が0である場合の検出部の出力値(0となるように検出部が調整される場合と、0には調整されない場合とがある)とすることができるが、それに限定されない。例えば、特定の目的のための検出に便利な値としたりすることができる。ある量を目標値に制御すべき場合に、その目標値を基準値とすることがその一例である。
(2)前記基準値並行決定工程が、基準値決定許可条件が満たされた状態で前記検出部の出力値を複数回読み込む読込み工程と、その読込み工程において読み込まれた複数の出力値の平均的な値を前記基準値とする基準値決定工程とを含む(1)項に記載の基準値決定方法。
本基準値決定方法においては、基準値決定許可条件が満たされた後に、予め定められた設定回数だけ出力値が読み込まれ、それら出力値の平均的な値が基準値とされる。このようにすれば、基準値を精度よく決定することができる。なお、平均的な値としては、平均値としたり、中間値としたり、その他分散を考慮して決定された値等としたりすることができる。
基準値決定許可条件は、検出部の出力値が基準値近傍にあると推定し得る条件であり、基準値決定許可条件が満たされているか否かは、例えば、基準値が決定されるべき検出部とは別の検出部の出力値に基づいて判定することができる。具体的には、ブレーキ操作部材の操作ストロークを検出するストロークセンサと操作力を検出する操作力センサとのそれぞれの基準値としての0点を決定する場合に、ブレーキスイッチがOFF状態にあることを基準値決定許可条件とすることができる。あるいは、基準値が決定されるべき検出部の出力値が設定時間以上一定に保たれたことを基準値決定許可条件とすることも可能である。この方法は、基準値としての0点を決定する場合に特に有効であり、基準値が決定されるべき検出部とは別の検出部を必要としない利点がある。
(3)前記読込み工程において読み込まれた複数の出力値の変動が設定値以下である場合には前記基準値決定工程が実行され、設定値を超える場合には実行されない (2)項に記載の基準値決定方法。
本項の基準値決定方法においては、複数の出力値の変動、例えば、それら複数の出力値のうちの最大値と最小値との差が、設定値以下である場合には、基準値が決定されるが、設定値を超える場合には基準値が決定されない。例えば、基準値決定許可条件は満たされたが、検出部の状態が不安定であったり、外部からのノイズが大きかったりする場合には、基準値が適正に決定されないため、基準値の決定が行われない方がよいのである。また、一旦は基準値決定許可条件が満たされたが、複数の出力値が読み込まれている間に、基準値決定許可条件が満たされなくなった場合にも、複数の出力値の変動が設定値を超えるため、実際には基準値決定許可条件が満たされなくなった状態で取得された出力値に基づいて、基準値が決定されてしまうことが回避される。この意味において、本項の基準値決定方法は、複数の出力値の変動が設定値以下であることに基づいて、それら複数の出力値が読み込まれていた間、基準値決定許可状態が持続していたことを確認する基準値決定許可状態持続確認工程を含むと考えることもできる。また、基準値が決定されるべき検出部の出力値が設定時間以上一定に保たれるとともに、その後読み込まれた設定数の出力値の変動が設定範囲以内であることが、基準値決定許可条件なのであるでと考えることもできる。この場合は、基準値決定のための設定数の出力値が取得された後に、基準値決定許可条件が満たされていたことが確認されることとなる。
(4)互いに関連する複数の量をそれぞれ検出する複数の検出部と、
これら複数の検出部のうちの少なくとも2つの検出部の出力値に基づいて少なくとも2つの検出部の基準値を並行して決定する基準値並行決定部と
を含むことを特徴とする基準値決定装置。
本項に記載の基準値決定装置においては、基準値並行決定部によって、複数の検出部の基準値が並行に決定される。本基準値決定装置は、車両等の移動体の制御装置、工作機械、産業用ロボット,測定機器等産業機械の制御装置や、その他一般の制御装置に広く搭載することができる。
基準値決定装置が車両の制御装置に搭載される場合において、検出部は、操作部材の操作量ないし動作量、アクチュエータの入力や出力等の作動量を検出するものであっても、車両の走行状態を検出するものであっても、温度、湿度等の環境を表す量を検出するものであってもよい。操作部材には、ブレーキ操作部材、アクセル操作部材、ステアリングホイール、シフト操作部材等が該当し、アクチュエータには、ブレーキ装置に設けられたものに限らず、駆動装置、駆動伝達装置、ステアリング装置、サスペンション装置等の車両に設けられる種々のアクチュエータが該当する。さらに車両の走行状態には、ヨーレイト、走行速度、加速度等(前後方向や横方向の)が該当する。
複数の検出部は、互いに関連する複数の量をそれぞれ検出するものであるが、互いに関連する複数の量は、1つの作動ないし動作によって1つ以上の状態が変化する場合に、その原因となる作動量および1つ以上の状態変化量とすることができる。また、1つの同じ作動を表す複数の量とすることもできる。同じ作動を表す複数の量は互いに関連がある複数の量に該当する。複数の量は、同じ物理量であっても互いに異なる物理量であってもよい。
例えば、操作部材の操作に伴って一のアクチュエータが作動させられる場合において、その操作部材の操作量、一のアクチュエータへの入力量、出力量、車両の走行状態を表す量または走行状態の変化量等が該当する。具体的には、(a)ステアリングホイールの操舵角、パワーステアリング装置の作動量および車両ヨーレイトのうちの2つ以上、(b)アクセル開度、スロットル開度および車両加速度のうちの2つ以上、(c)ブレーキ操作部材の操作量、マスタ圧および車両減速度のうちの2つ以上等が該当する。また、同じ作動が異なる物理量として検出される場合としては、例えば、操作部材の操作について、操作ストロークおよび操作力が該当し、アクチュエータの作動について、入力および出力が該当し、車両の走行状態(スリップが小さい場合)において、車輪速度および走行速度等が該当する。さらに、同じ作動が同じ種類の複数の検出部によって検出される場合としては、ブレーキ装置において、ブレーキ操作部材の操作量を検出するストロークセンサが2つ以上設けられている場合、マスタシリンダがタンデム式の場合にマスタ圧センサが2つの加圧室それぞれに対応して設けられる場合等が該当する。同じ種類の検出部が、フェールセーフ等の理由で複数設けられている場合があるのである。
なお、本項に記載の基準値決定装置によれば、(1)項ないし(3)項に記載の基準値決定方法を実施することができる。
(5)前記複数の検出部の各々が、同じ作動を互いに異なる物理量で検出するものである(4)項に記載の基準値決定装置。
(6)前記基準値並行決定部が、前記少なくとも2つの検出部のそれぞれの基準値をそれぞれ決定する少なくとも2つの演算処理部を含む(4)項または(5)項に記載の基準値決定装置。
本項に記載の基準値決定装置においては、1つの検出部の基準値がそれに対応する演算処理部においてそれぞれ決定される。1つの演算処理部において、2つ以上の検出部の基準値が並行して決定される場合に比較して、1つの演算処理部における演算負荷を小さくすることができる。
演算処理部は、CPU,RAM,ROM,I/Oポート等を含むコンピュータを主体とするものであっても、単なるCPU等であってもよい。また、演算処理部は、基準値決定専用のものであっても、アクチュエータ制御用のものであってもよい。後者の場合には、演算処理部において、アクチュエータ制御指令値の作成と基準値決定との両方が行われることになる。
(7)当該基準値決定装置が、アクチュエータを制御するアクチュエータ制御装置であって、(a)前記アクチュエータへの作動指令値を作成して出力するメイン処理部と、(b)そのメイン処理部の異常を監視する監視処理部とを含むものに設けられた(4)項ないし(6)項のいずれかに記載の基準値決定装置。
アクチュエータへの作動指令値が検出部による検出値に基づいて作成される場合に、検出値が、検出部の出力値と基準値とに基づいて求められれば、精度よく作動指令値を作成することができ、アクチュエータの制御精度を向上させることができる。この意味において、基準値決定装置がアクチュエータ制御装置に設けられることは望ましいことである。
(8)前記基準値決定部に含まれる前記複数の演算処理部のうちの1つが前記メイン演算処理部であり、他の1つが前記監視処理部である(7)項に記載の基準値決定装置。
メイン処理部と監視処理部とを備えたアクチュエータ制御装置において、メイン処理部と監視処理部とにおいて、それぞれ検出部の基準値が決定される。
なお、メイン処理部と監視処理部とのいずれか一方において、複数の検出部の基準値が並行して決定されるようにすることもできる。
(9)複数の検出部と複数の演算処理部とを互いに通信可能な状態にする通信装置と、
前記複数の演算処理部から、前記複数の検出部のうちの少なくとも2つの検出部の基準値を決定する演算処理部をそれぞれ選択する処理部選択部とを含み、
前記処理部選択部によって選択された少なくとも2つの演算処理部において、前記通信装置を介して供給された前記少なくとも2つの検出部による出力値に基づいて基準値が決定される(6)項ないし(8)項のいずれか1つに記載の基準値決定装置。
通信装置は、複数の検出部と複数の演算処理部とを互いに多重通信可能な状態で接続する通信回線を含むものとすることができる。また、無線で通信可能な場合には、演算処理部、検出部各々に設けられた受信部と送信部との少なくとも一方等を含むものとすることができる。いずれにしても、選択された演算処理部において、複数の検出部から送信された出力値から、基準値の決定に必要な出力値のみが選択的に受信されるようにしたり、基準値の決定に必要な量を検出する検出部において、選択された演算処理部のみに出力値が送信されるようにしたりすることができる。前者の場合は、検出部において選択的に出力値を送信できない場合に便利であり、後者の場合は、演算処理部において選択的に情報を受信できない場合に便利である。
処理部選択部は、複数の処理部のうちの少なくとも1つによって構成されるようにしたり、複数の処理部とは別の選択専用の処理部によって構成されるようにしたりすることができる。また、複数の処理部によって構成されるようにすることもできる。例えば、複数の処理部の間の通信によって基準値を決定する処理部が選択されるようにするのである。
処理部選択部においては、複数の演算処理部のうちで、BUSY状態でなく(演算負荷が小さい状態)、かつ、高速演算可能な演算処理部が選択されるようにすることができる。また、選択順位を予め設定しておき、その選択順位に従って選択されるようにすることもできる。
なお、選択される処理部は1つであってもよい。
(10)前記少なくとも2つの演算処理部各々における検出部の基準値の決定に要する時間が予め定められた設定時間より長い場合に、前記決定された基準値の信頼性が低いとする信頼性判定部を含む(6)項ないし(9)項のいずれか1つに記載の基準値決定装置。
基準値の決定に長時間を要する場合には、基準値の決定の実行が異常であるとすることができる。例えば、演算処理部の異常、検出部自体の異常等が該当する。これらの場合には、決定された基準値の信頼性が低いものであるため、その基準値を採用しないようにすることが望ましい。例えば、前回決定された基準値を採用したり、予め定められた設計値を採用したりすることができる。また、演算処理部の異常、検出部の異常も考えられるため、その検出部による出力値がアクチュエータの制御指令値の作成に利用されないようにしたり、演算処理部の実行自体が禁止されるようにしたりすることができる。
(11)前記少なくとも2つの演算処理部の各々において検出部の基準値の決定に要する時間が異なる場合に、長い方の演算処理部によって決定された基準値の信頼性が低いとする信頼性判定部を含む(6)項ないし(9)項のいずれか1つに記載の基準値決定装置。
この場合には、例えば、基準値決定に要した時間が短い方の演算処理部によって決定された基準値を採用することができる。
(12)前記演算処理部における検出部の基準値の決定に要する時間が予め定められた設定時間より長い場合に、前記決定された基準値の信頼性が低いとする信頼性判定部を含む(4)項または(5)項に記載の基準値決定装置。
演算処理部の1つにおいては複数の検出部の基準値が並行して決定される場合と1つの検出部の基準値が決定される場合とがあるが、いずれにしても、基準値の決定に要する時間は予め決まっており、その設定時間より長い場合には信頼性が低いとする。
(13)ブレーキ操作部材の操作力を検出する操作力センサと、
前記ブレーキ操作部材に連携させられた加圧ピストンを含むマスタシリンダの前記加圧ピストンの前方の加圧室の液圧を検出するマスタ圧センサと、
前記操作力センサの基準値を決定した後に、前記マスタ圧センサの基準値を決定する基準値順次決定部と
を含むことを特徴とする基準値決定装置。
ブレーキ操作装置が非操作状態から操作状態に変わる場合には、操作力センサの出力値が先に増加し、その後に、マスタ圧センサの出力値が増加する。したがって、マスタ圧が0であっても操作力が0以上の場合がある。したがって、マスタ圧センサの基準値を決定した後に操作力センサの基準値を決定する場合より、操作力センサの基準値を決定した後にマスタ圧センサの基準値を決定する方が、基準値の信頼性を向上させることができる。また、操作力センサの方が先に増加するため、操作力センサの基準値を先に決定した方が、2つのセンサの基準値を早期に決定することができる。
2つのセンサの基準値を順次決定する場合には、1つの演算処理部において行われるようにしてもよいが、2つの演算処理部でそれぞれ順次行われるようにすることもできる。2つの演算処理部で決定される場合には、(6)項ないし(12)項に記載の技術的特徴を採用することができる。また、1つの演算処理部において基準値が決定される場合には、(7)項ないし(12)項の構成の基準値決定装置における複数の演算処理部のうちの1つにおいて行われるようにすることができる。さらに、本項に記載の基準値決定装置においては、(2)項、(3)項に記載の基準値決定方法を実施することができる。
(14)前記基準値順次決定部が、(a)基準値決定許可条件が満たされた状態で読み込まれた複数の前記操作力センサの出力値の平均的な値を前記基準値として決定する手段と、(b)前記操作力センサの前記基準値が決定された後に、前記基準値決定許可条件が満たされた状態で読み込まれた複数の前記マスタ圧センサの出力値の平均的な値を前記基準値として決定する手段とを含む(13)項に記載の基準値決定装置。
(15)前記操作力センサの前記基準値を決定する手段と、前記マスタ圧センサの前記基準値を決定する手段とが、それぞれ、ブレーキスイッチがOFFである場合に前記基準値決定許可条件が満たされたとして、前記基準値としての0点を決定する手段を含む請求項(14)項に記載の基準値決定装置。
(16)前記操作力センサの前記基準値を決定する手段と、前記マスタ圧センサの前記基準値を決定する手段とが、それぞれ、前記複数の出力値のうちの最大値から最小値を引いた値が設定値より小さい場合に、前記基準値を決定する手段を含む(14)項または(15)項に記載の基準値決定装置。
(17)前記基準値順次決定部が、(a)前記操作力センサの前記基準値を決定する手段によって前記操作力センサの前記基準値の決定に要した時間が予め定められた設定時間より長い場合に、前記決定された前記操作力センサの基準値の信頼性が低いと判定する手段と、(b)前記マスタ圧センサの前記基準値を決定する手段によって前記マスタ圧センサの前記基準値の決定に要した時間が前記設定時間より長い場合に、前記決定された前記マスタ圧センサの基準値の信頼性が低いと判定する手段とを含む(14)項ないし(16)項のいずれか1つに記載の基準値決定装置。
(18)前記操作力センサの前記基準値を決定する手段と、前記マスタ圧センサの前記基準値を決定する手段とが、それぞれ、前記基準値の決定に要した時間が前記設定時間以下である場合に、今回決定した前記基準値を採用し、前記基準値の決定に要した時間が前記設定時間より長い場合に前記信頼性が低いと判定されたとして、前回決定した前記基準値を採用する手段を含む(17)に記載の基準値決定装置。
(19)前記操作力センサの前記基準値を決定する手段と、前記マスタ圧センサの前記基準値を決定する手段とが、それぞれ、(i)前記基準値決定許可条件が満たされた状態で読み込まれた出力値のうち設定範囲内にあるものを設定数取得する手段と、(ii)前記取得された設定数の出力値のうちの最大値から最小値を引いた値が前記設定値以上であるか否かを判定する手段と、(iii)前記最大値から最小値を引いた値が前記設定値以上である場合に、前記基準値を決定しないで、前記設定値より小さい場合に、前記設定数の出力値の平均的な値を前記基準値として決定する手段とを含み、前記基準値が決まるまで、(i)の手段、(ii)の手段、(iii)の手段の実行を繰り返すものである(14)項ないし(18)項のいずれか1つに記載の基準値決定装置。
(20)一の作動の作動量を検出する第1作動量検出部と、
前記一の作動に起因して生じる次の作動の作動量を検出する第2作動量検出部と、
前記第1作動量検出部の基準値を決定した後に、第2作動量検出部の基準値を決定する基準値順次決定部と
を含むことを特徴とする基準値決定装置。
本項に記載の基準値決定装置には、(13)項の記載と同様に、(2)項、(3)項、(6)項ないし(12)項に記載の技術的特徴を適宜採用することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態である基準値決定装置を含むブレーキ液圧制御装置について、図面に基づいて詳細に説明する
図1において、10がマスタシリンダであり、12がブレーキ操作部材としてのブレーキペダルであり、14がブースタである。マスタシリンダ10は2つの加圧ピストンを含むタンデム式のものであり、加圧ピストンのそれぞれの前方の加圧室には、液通路16,18によってそれぞれ前輪側、後輪側のブレーキシリンダ20,22が接続されている。ブレーキペダル12が踏み込まれると、ブースタ14が作動させられ、加圧ピストンが前進させられる。加圧室には、ブレーキ操作力がブースタ14によって倍力された大きさの液圧が発生させられる。ブレーキシリンダ20,22の液圧によりブレーキ23,24が作動させられ、前輪26,後輪27の回転が抑制される。
本実施形態において、液圧ブレーキ装置は前輪側のブレーキ系統と後輪側のブレーキ系統との2系統とされている。前輪側のブレーキ系統と後輪側のブレーキ系統とでは構造は同じであるため、以下、前輪側のブレーキ系統について説明し、後輪側のブレーキ系統についての説明は省略する。
【0007】
液通路16は主液通路30と分岐通路32とを含むものであり、主液通路30には液圧制御弁34が設けられ、分岐通路32には、それぞれ保持弁36が設けられる。保持弁36と並列にブレーキシリンダ側からマスタシリンダ側への作動液の流れを許容し逆向きの流れを阻止する逆止弁37が設けられている。逆止弁37によりブレーキ23の作動解除時に、ブレーキシリンダ20の作動液をマスタシリンダ10に早急に戻すことができる。また、ブレーキシリンダ20と減圧用リザーバ38とが減圧通路39によって接続され、減圧通路39に減圧弁40が設けられる。保持弁36および減圧弁40によって個別液圧制御弁装置42が構成される。
保持弁36,減圧弁40は、コイルへの供給電流のON・OFFにより開閉させられる電磁開閉弁であり、保持弁36は、電流が供給されない場合に開状態にある常開弁であり、減圧弁40は、電流が供給されない場合に閉状態にある常閉弁である。
【0008】
液圧制御弁34は、図2に示すように、弁子50と弁座52とを含むシーティング弁54と、コイル56とを含む。コイル56に電流が供給されない間は、弁子50が弁座52からスプリング58の付勢力によって離間させられる開状態にある。コイル56に電流が供給されると、弁子50を弁座52に着座させる方向の電磁駆動力F1が作用する。また、シーティング弁54には、弁子50を弁座52から離間させる方向に前後の差圧に応じた差圧作用力F2、スプリング58の付勢力F3が作用し、これら電磁駆動力F1,差圧作用力F2,スプリングの付勢力F3の関係によって弁子50の弁座52に対する相対位置が決まる。この場合において、前後の差圧は液圧制御弁34のブレーキシリンダ側の液圧とマスタシリンダ側の液圧であり、個別液圧制御弁装置42が図示する原位置にある状態においては、ブレーキシリンダ20の液圧とマスタシリンダ10の液圧との差圧であると考えることができる。スプリング58の付勢力F3は決まっているため、コイル56への供給電流の制御により、前後の差圧が制御されるのであり、マスタシリンダ10の液圧に対するブレーキシリンダ20の液圧の増分を制御することができる。コイル56に供給される電流に応じて発生させられる電磁駆動力F1が差圧作用力F2,スプリングの付勢力F3に対して大きい場合には、シーティング弁54は閉状態にあり、この状態において、ブレーキシリンダ20はマスタシリンダ10から遮断される。
【0009】
液圧制御弁34と並列にマスタシリンダ側からブレーキシリンダ側への作動液の流れを許容し、逆向きの流れを阻止する逆止弁59が設けられ、液圧制御弁34が閉状態にあっても、マスタシリンダ10の液圧がブレーキシリンダ20の液圧より高くなると、マスタシリンダ10からブレーキシリンダ20への作動液の流れが許容される。
【0010】
減圧用リザーバ38からは、ポンプ通路80が伸び出させられ、主液通路30の液圧制御弁34のブレーキシリンダ側に接続される。ポンプ通路80の途中には、ポンプ82,逆止弁84,85,86およびダンパ88が設けられる。ポンプ82はポンプモータ90によって駆動される。
ポンプ通路80の2つの逆止弁84,85の間にはマスタシリンダ10から伸び出させられた作動液供給通路92が接続されている。本実施形態においては、主液通路30の流通制限装置60よりマスタシリンダ側から伸び出させられている。作動液供給通路92には流入制御弁94が設けられる。流入制御弁94は、供給電流のON・OFFにより開閉させられる電磁開閉弁であり、電流が供給されない場合に閉状態にある常閉弁である。ポンプ82の作動状態において流入制御弁94が開状態にされると、マスタシリンダ10の作動液がポンプ82によって汲み上げられる。減圧用リザーバ38から汲み上げられる場合より、ポンプ82の吐出圧が同じ場合のポンプモータ90の消費電力を低減させることができる。これらポンプ82,ポンプモータ90等によって加圧装置96が構成される。ポンプ82は、2つのブレーキ系統の各々に設けられるが、本実施形態においては、ポンプモータ90が2つの加圧装置96において共通とされる。
【0011】
本ブレーキ装置はブレーキECU100によって制御される。ブレーキECUは、図3に示すように、制御部102と複数の駆動回路とを含む。制御部102はコンピュータを主体とするものであって、CPU104,ROM106,RAM108,入出力部110等を含む。入出力部110には、ブレーキスイッチ112,踏力センサ114,マスタ圧センサ116,制御圧センサ118,車輪速センサ120,イグニッションスイッチ122,タイマ124等が接続される。制御圧センサ118は、主液通路30の液圧制御弁34よりブレーキシリンダ側に設けられ、個別液圧制御弁装置42が原位置にある状態では、液圧制御弁34により制御されたブレーキシリンダの液圧を検出する。タイマ124は後述するように、0点決定が開始されてから終了するまでの時間を計測するものであるが、制御部102に内蔵のタイマを利用することもできる。また、駆動回路126を介して保持弁36,減圧弁40,液圧制御弁34,流入制御弁94のコイルが接続されるとともに、ポンプモータ90が接続される。
ROM106には、ブレーキ液圧制御プログラム、イニシャルチェックプログラム等が格納されている。
【0012】
ブレーキペダル12が踏み込まれると、ブースタ14の作動により踏力が倍力されてマスタシリンダ10に伝達され、液圧が発生させられる。マスタシリンダ10の作動液は液圧制御弁34,保持弁36を経てブレーキシリンダ20,22に供給されて、ブレーキ23,24が作動させられる。
【0013】
マスタ圧センサ116による検出液圧が予め定められた設定値に達すると、液圧制御弁34のコイル56に電流が供給され、加圧装置96が作動させられる。流入制御弁94が開状態にされて、ポンプ82によってマスタシリンダ10の作動液が汲み上げられて主液通路30に供給される。個別液圧制御弁装置42が図示する原位置にある場合には、ポンプ82によって吐出される作動液はブレーキシリンダ20,22に供給されるのであり、ブレーキシリンダ20,22の液圧はマスタシリンダ10の液圧より高くされる。ブレーキシリンダ20,22の液圧は液圧制御弁34の制御により制御される。マスタシリンダ10の加圧室の液圧はブレーキシリンダ20,22の液圧より低いため、マスタシリンダ10は低圧源として機能するのであり、液圧制御弁34は減圧制御弁として機能する。ポンプ82から吐出される作動液が減圧されて、ブレーキシリンダ20,22に供給されると考えることができる。
【0014】
設定値は、ブースタ14の助勢限界に対応するマスタ圧とされ、ブレーキシリンダ20,22の液圧は、ブースタ14の助勢限界後に、助勢限界前における場合と同じ倍力率でブレーキ操作力が倍力された場合に対応する高さになるように制御される。
なお、設定値は、ブースタの助勢限界に対応する高さにすることは不可欠ではなく、助勢限界とは関係ない値とすることもできる。
【0015】
本実施形態においては、踏力センサ114による検出値に基づいて運転者の所望する要求ブレーキ液圧が求められ、制御圧センサ118による検出液圧が要求ブレーキ液圧に近づくように、液圧制御弁34への供給電流が決定される。
また、踏力センサ114の基準値としての0点とマスタ圧センサ116の基準値としての0点とがイニシャルチェックにおいて決定される。そして、センサの出力値と決定された基準値とに基づいて、踏力、マスタ圧(検出値)が求められる。
【0016】
イニシャルチェックは、イグニッションスイッチ122がOFFからONに切り換えられた場合に開始されるのであるが、イニシャルチェックにおいて、ブレーキECU100の異常、各センサ等の異常が検出された後に、踏力センサ114およびマスタ圧センサ116の基準値が決定される。基準値が決定された場合には、その基準値に基づいて踏力やマスタ圧が取得されるが、決定されない場合には、前回の基準値または設計値が利用される。このように、センサの異常が検出された後に基準値が決定されるため、基準値を精度よく決定することができる。
基準値は、ブレーキスイッチ112のOFF状態において、踏力センサ114の出力値が0点範囲内にあり、かつ、マスタ圧センサ116の出力値が0点範囲内にある場合における踏力センサ114の出力値の平均値、マスタ圧センサ116の出力値の平均値が0点とされる。ブレーキスイッチ112がOFF状態にある場合は0点決定許可条件が満たされるとされ、OFF状態においてセンサの出力値が設定回数読み込まれる。読み込まれた出力値の変動が小さい場合(出力値の最大値と最小値との差が設定値より小さい場合)に、出力値の平均的な値が0点とされる。
【0017】
イニシャルチェックは、図4に示すイニシャルチェックプログラムの実行従って行われる。ステップ1(以下、S1と略称する。他のステップについても同様とする)において、イグニッションスイッチ122がOFFからONに切り換わったか否かが判定される。切り換わった場合には、S2において、ブレーキECU100,各センサ等の異常が検出され、S3において、センサの0点の決定が行われる。ここでは、踏力センサ114,マスタ圧センサ116の0点の決定が行われる場合について説明する。
【0018】
0点の決定は、図5のフローチャートで表される0点並行決定ルーチンの実行に従って行われる。S10において、踏力センサ114,マスタ圧センサ116が正常であるか否かが判定される。イニシャルチェックのS2における検出結果が正常であったか異常であったかが検出されるのである。S11において、カウンタCがクリア(カウンタCのカウント値が0に)される等カウンタ、パラメータ等の初期化が行われる。S12において、踏力センサ114,マスタ圧センサ116の出力値が読み込まれる。S13において、ブレーキスイッチ112がON状態にあるか否かが判定される。
【0019】
ブレーキスイッチ112がOFF状態にある場合には、0点決定許可条件が満たされたとされて、S14,15において、踏力センサ114の出力値Fが0点許容範囲内(α1min<F<α1max)にあるか否か、マスタ圧センサ116の出力値Pが0点許容範囲内(α2min<P<α2max)にあるか否かが判定される。いずれの出力値も0点範囲内にあれば、S16、17において、踏力センサ114、マスタ圧センサ116の出力値の最大値Fmax,Pmax、最小値Fmin,Pmin、出力値の合計値Fsum,Psumがそれぞれ求められ、カウンタCがカウントアップ(カウント値が1増加)される。そして、S18においてカウント値が設定値N0以上になったか否かが判定される。設定値N0より小さい場合には、S12〜17が繰り返し実行される。設定値N0に達した場合には、S18における判定がYESとなる。S19において、踏力センサ114,マスタ圧センサ116の出力値の最大値から最小値を引いた値が設定値以上(Fmax−Fmin≧β1,Pmax−Pmin≧β2)、であるか否かがそれぞれ判定され、両方の差が設定値より小さく、出力値の変動が小さいとされた場合には、S20において、踏力センサ114,マスタ圧センサ116のそれぞれの出力値の平均値が求められ、0点とされる。また、0点決定フラグがセットされる。
【0020】
また、出力値の変化の振幅が大きい場合、0点許容範囲内にない場合には、S11に戻され、再度0点の決定が行われる。0点が決定されるまで繰り返しS11からS17が実行されることになる。
【0021】
液圧制御弁34への供給電流は、図6のフローチャートで表されるブレーキ液圧制御プログラムの実行に従って制御される。供給電流がアクチュエータへの制御指令値に対応し、踏力センサ114による検出値に基づいて決定される。
S51において、ブレーキスイッチ112がON状態か否かが判定される。ブレーキスイッチ112がON状態にある場合には、S52において、0点決定フラグがセット状態にあるか否かが判定される。セット状態にある場合には、S53において基準値が今回値とされ、リセット状態にある場合には、S54において前回値とされる。前述のように基準値が未だ決定されていない場合は、前回値とされるのである。
そして、S55において、マスタ圧センサ116による出力値と基準値とに基づいてマスタ圧が求められ(例えば、出力値から0点を引いた値に対応する液圧をマスタ圧とすることができる)、S56において、マスタ圧が設定圧以上であるか否かが判定される。設定圧より小さい場合には、液圧制御弁34への供給電流は0のままであるが、設定値以上の場合には、S57において、踏力センサ114による出力値と基準値とに基づいて踏力が求められて、S58において、要求ブレーキ液圧が決定され、S59において、要求ブレーキ液圧を実現し得るように液圧制御弁34への供給電流が決定される。
【0022】
以上のように、本実施形態によれば、踏力センサ114とマスタ圧センサ116との基準値が並行して、すなわち、両センサによる出力値が0点許容範囲内にある場合の出力値に基づいて求められるため、1つずつ求める場合に比較して、基準値の信頼性を向上させることができる。
【0023】
なお、上記実施形態においては、基準値が決定されるまで、S11〜18が実行されるようにされていたが、予め定められた設定回数繰り返し行われても決定されない場合には、前回値または設計値とすることができる。
また、上記実施形態においては、踏力センサ114とマスタ圧センサ116との基準値が並行して求められたが、順次求められるようにすることもできる。例えば、図7のフローチャートで表される0点順次決定ルーチンの実行に従って決定される。S101において、踏力センサ114が正常であるか否かが判定される。前述の場合と同様にイニシャルチェックにおける判定結果が正常であるか異常であるかが判定されるのである。異常である場合には、基準値の決定が行われることはない。
正常である場合には、S102において、踏力センサ114の0点が決定される。決定が終了したか否かがS103において判定され、終了した場合には、S104において、今回値が基準値とされ、基準値決定フラグがセットされる。同様に、S105〜108において、マスタ圧センサ116の基準値が決定される。
【0024】
踏力センサ114、マスタ圧センサ116の0点の決定は、図8のフローチャートに従って行われる。図4の0点並行決定ルーチンのS11〜S18と同様に行われるのであるが、S102において実行される場合には、S124において、踏力センサ114の出力値について最大値、最小値、合計値が求められ、S106において実行される場合には、マスタ圧センサ116の出力値について最大値、最小値、合計値が求められる。
このように、踏力センサ114の0点が先に求められるようにすれば、後に求められる場合に比較してより早期に決定することができる。また、ブレーキペダル12が非操作状態から操作状態に切り換えられた場合に、マスタシリンダ10においては、加圧ピストンに加えられる前進方向の力(ブースタ14の出力)がリターンスプリングのセット荷重に対応する大きさになった場合に初めて、加圧ピストンが前進させられ、加圧室に液圧が発生させられる。そのため、マスタ圧センサ116によって検出されたマスタ圧(検出値)が0であっても踏力センサ114によって検出された踏力(検出値)が0でない場合もあり、マスタ圧センサ116の0点が先に決定されると、踏力センサ114の0点を正確に決定できない場合がある。それに対して、踏力センサ114の0点が先に決定されれば、踏力センサ114の0点もマスタ圧センサ116の0点も正確に検出することができ、0点の信頼性を高めることができる。
【0025】
なお、S102の実行が開始されてから、基準値決定フラグがセットされるまでの時間を計測し、0点決定に要する時間が設定時間以内であるか否かが判定されるようにすることができる。設定時間以内であれば、0点は信頼性が高いものであるが、設定時間を越えた場合には信頼性が低いとされて、今回の基準値が採用されないようにすることができる。
S151において、タイマーカウント中であるか否かが判定され、S152において、0点決定の実行がスタートされたか否かが判定される。0点決定の実行がスタートされない場合にはタイマのカウントが行われることはない。0点決定の実行がスタートされた場合には、S152における判定がYESとなり、S153においてカウントが行われる。
また、S154において、0点決定が終了したか否かが判定される。基準値決定フラグがリセット状態からセット状態に切りかわったか否かが判定されるのである。0点決定が終了する以前においては、S151,153,154が繰り返し実行されて、タイマカウントが継続して行われる。
0点決定が終了した場合には、S155において0点決定に要した時間が設定時間より長いか否かが判定される。設定時間以下の場合には、S156において今回値が基準値とされ、設定時間より長い場合にはS157において前回値が基準値とされる。その後、S158においてタイマがリセットされる。
【0026】
このように、0点決定に要する時間が設定時間より長い場合には、決定された0点の信頼性が低いとされて、前回値が採用されるため、0点の信頼性の低下を抑制することができる。
なお、本実施形態においては、0点の決定に要した時間が設定時間以上の場合に、基準値が前回値とされるようにされていたが、踏力センサ114、マスタ圧センサ116、ブレーキECU100の少なくとも1つが異常であるとし、ブレーキ液圧制御が行われないようにすることもできる。
また、0点並行決定ルーチンにおいても、0点決定に要する時間が設定時間より長いか否かが判定され、設定時間より長い場合には、決定された0点の信頼性が低いとすることができる。この場合における設定時間は、上述のS155における設定時間と異なる長さとすることができる。
【0027】
さらに、2つのセンサの0点決定が、それぞれ別個のECUにおいて行われるようにすることができる。本実施形態においては、図10に示すように、ブレーキ液圧制御装置が2つのECU300,302を含み、これらが通信回線304によって接続される。2つのECU300,302はそれぞれCPU310,ROM312,RAM314,I/Oポート316等を含むコンピュータを主体とするものであり、例えば、アンチロック制御用ECU、助勢制御ECUとすることができる。ブレーキ液圧制御のための制御指令値はECU300において作成されても、ECU302において作成されてもよい。2つのECU300,302の間の通信により、それぞれ、必要な情報を取得することができるため、いずれのECUにおいても制御指令値を作成することができるのである。本実施形態においては、ECU300に踏力センサ114およびブレーキスイッチ112が接続され、ECU302にマスタ圧センサ116が接続される。ECU300において踏力センサ114の0点が決定され、ECU302においてマスタ圧センサ116の0点が決定される。
【0028】
ECU300において、ブレーキスイッチ112がOFF状態にあり、かつ、予め定められた条件が満たされた場合に、0点決定スタート指令が作成されて、ECU302に出力される。ECU300,302において、それぞれ、0点決定が開始される。本実施形態においては、トリガ信号がECU300において作成されて、ECU302に出力されるのである。また、予め定められた条件は、例えば、イグニッションスイッチ122がONに切り換えられてから設定時間が経過したこととすることができる。
そして、上記各実施形態における場合と同様に0点決定が行われるが、0点決定が終了した場合には、通信により終了タイミングが同期したか否かが判定される。同期して終了した場合には、0点決定が正常であるとされて、決定された0点の信頼性が高いとし、基準値を今回値とする。
【0029】
図11に示すように、トリガ信号により、各ECU300,302において0点決定が開始される。0点の決定は、上記各実施形態における場合と同様に行われる。
0点の決定が終了した場合には、ECU300,302間において通信が行われる。本実施形態においては、ECU300,302の各々において、0点の決定が終了した場合に、終了信号を相手のECUに出力するように予め決められている。したがって、ECU300においては、S205において、終了信号をECU302に出力する。そして、S206において、ECU302からの終了信号を受信したか否かが判定される。終了信号を受信した場合には、ECU302においてマスタ圧センサ116の0点決定が終了したとすることができる。ECU300において踏力センサ114の0点決定が終了し、かつ、ECU302においてマスタ圧センサ116の0点決定が終了したのであり、これらがほぼ同時期に終了したことがわかる。
2つのECU300,302の各々において、0点決定に要する時間が同じである場合には、それぞれ決定された今回値が基準値として採用される。
それに対して、同期して終了しなかった場合には、0点決定が異常であるとされる。決定された基準値の信頼性が低いとされ、0点の決定が再度行われる。本実施形態においては、信頼性の高い基準値が決定されるまで繰り返し行われるのであり、複数回繰り返し行われた場合に同期して終了することもある。
【0030】
なお、ECU300,302で、0点決定に要する時間がいずれが長いかが判定され、長い方のECUで決定された基準値の信頼性が低く、短い方のECUで決定された基準値の信頼性は高いとすることができる。
また、同期して終了しない場合には、前回値または設計値が採用されるようにしたり、0点決定の繰り返し回数に制限を設けたりすることができる。
さらに、通信は、ECU300、302のいずれかにおいて、0点決定が終了した場合に、相手のECUに0点決定が終了したか否かの問い合わせ情報が送信され、それに応じて0点決定が終了したか否かを表す情報が返信されるように設定しておくこともできる。この場合には、S205において問い合わせ信号が出力され、S206において終了信号を受信したか否かが判定されることになる。
また、上記実施形態においては、0点決定スタート信号がECU300において作成されるようにされていたが、ECU302において作成されるようにすることもできる。さらに、ECU300,302の両方にブレーキスイッチ122が接続され、それぞれにおいて、独自にトリガ信号が発生させられるようにすることもできる。
【0031】
また、2つのECU300,302のうちの少なくとも一方は基準値決定専用の演算処理部としてもよい。
さらに、2つのECU300,302が専用の通信回線304によって接続されていたが、図12に示すように、これら2つのECU300,302を含む複数のECUが共通の通信回線310によって接続されるようにすることができる。この場合には、共通の通信回線310を介してECU300,302間の通信が行われることになる。通信回線310はCAN、LAN等とすることができるが、いずれにしても、多重通信可能な回線とすることが望ましい。
また、2つのECU300,302を含む情報の通信は無線で行われるようにすることもできる。
【0032】
さらに、共通の通信回線に複数のECUが接続されるとともに、踏力センサ114,マスタ圧センサ116等が接続される場合には、踏力センサ114の0点が決定されるECU、マスタ圧センサ116の0点が決定されるECUが選択され、その選択されたECU各々において各センサの出力値に基づいて0点が決定されるようにするとができる。
図13に示す車両制御装置においては、ECU330,332,334、336および踏力センサ114,マスタ圧センサ116,シフト位置センサ337,操舵角センサ338等が共通の通信回線340を介して接続される。ECU330,332,334,336は、例えば、駆動ECU、駆動伝達ECU、制動ECU、操舵ECU等とすることができる。
【0033】
本実施形態においては、駆動ECUが選択ECU330とされ、ECU330において、車両の状態に基づいて0点を決定すべきECUが選択される。例えば、これらECU330,332,334,336のうち、BUSY状態でないECUを選択する。BUSY状態でないECUが3つ以上ある場合には、高速演算可能なECUを選択する。BUSY状態にあるか否かは車両状態情報に基づいて判定される。具体的には、シフトレバー位置がパーキング位置にある場合には、駆動伝達ECU、制動ECUはBUSY状態でないとしたり、ステアリングホイールが操舵されていない場合、走行速度が大きい場合等には操舵ECUはBUSY状態でないとしたりすることができる。
選択ECU330において、図14に示すように、S300において共通の通信回線340を介してシフト位置、操舵角を表す情報等の車両状態情報が取得され、S301においてこれら車両状態情報に基づいて0点決定が行われるECUが選択される。そして、選択されたECUに0点決定の指令が出力される。選択されたECUにおいては、受信したセンサの出力値に基づいて上記各実施形態における場合と同様に0点が決定される。
【0034】
なお、BUSY状態であるか否かは、駆動ECU330とその他のECU332,334,336各々との間の通信によって検出されるようにすることもできる。
また、上記実施形態においては、駆動ECUが選択ECUとされたが、その他、制動ECU、駆動伝達ECU、操舵ECUのうちの1つが選択ECUとされるようにすることもできる。さらに、これらECUとは別個に専用の選択ECUを設けることもできる。
【0035】
また、駆動ECU330において踏力センサ114の0点が決定される場合において、駆動ECU330で踏力センサ114による検出値が利用されるようにしても、利用されないようにしてもよい。後者の場合には、単に、0点決定が行われたにすぎないことになり、決定された基準値は制動ECUに供給されることになる。前者の場合には、例えば、本車両が駆動源に電動モータを含むものである場合には、踏力センサ114によって検出された踏力に基づいて要求制動力を取得することができる。要求制動力は制動ECUで作成されて、その情報が駆動ECUに供給されるようにされることが多いが、駆動ECUで作成されるようにすることも可能なのである。この場合には、回生制動力が要求制動力に近づくように電動モータが制御される。
【0036】
さらに、図15に示すように、ブレーキECU400が2つのCPU410,412を含む場合には、2つCPUの各々において、0点決定が行われるようにすることができる。2つのCPU410,412のうちCPU410はメインCPUであり、CPU412はサブCPUである。これら2つのCPUは同様に制御指令値を作成して、出力可能なものであるが、サブCPU412はメインCPU410を監視するために設けられたものであり、メインCPU410が異常であるか否かを検出するとともに、異常である場合には、サブCPU412において演算された制御指令値が各制御弁等に出力される。
このように、2つのCPUを有する場合に、2つのCPUを利用して0点が決定されるのであり、早期に0点を決定することができる。
【0037】
さらに、図16に示すように、ブレーキECU500を、4つのCPU510,512,514,516を含むものとすることができる。本実施形態においては、CPU510,512がメインCPUで、CPU514,516がサブCPUである。メインCPUが2つ設けられているのは、フェールセーフのためである。サブCPU514はメインCPU510を監視し、サブCPU516はメインCPU512を監視する。
例えば、メインCPU510,512においてそれぞれ踏力センサ114,マスタ圧センサ116の0点決定が行われるようにすることができる。
逆に、サブCPU514,516においてそれぞれ踏力センサ114,マスタ圧センサ116の0点決定が行われるようにすることも可能である。
いずれにしても、4つのCPUのうちの2つで0点決定が行われるようにすることができるのであり、この場合において0点決定が行われる2つのCPUは予め決められたものであっても、前述のように、車両の状態等に基づいて選択されたものであってもよい。
【0038】
なお、4つのCPUの役割は、上述の場合に限定されない。4つのCPU各々において制御指令値が作成されて、制御指令値の妥当性を多数決で決定し、最も適切な制御指令値が出力されるようにすることができる。
また、2つのCPU514,516において、入力信号が処理されるとともに、スリップ率、推定車体速度等が演算され、2つのCPU510,512において、制御指令値が作成されるようにすることもできる。
【0039】
さらに、上記各実施形態においては、2つのセンサの基準値を決定する場合について説明したが、3つ以上のセンサの基準値を決定する場合についても同様である。3つのセンサの基準値を決定する場合において、4つのCPUを含む場合には、3つのセンサの基準がそれぞれ1つずつのCPUで決定されるようにすることができるが、CPUが2つの場合には、一方のCPUで1つのセンサの基準値が決定され、他方のCPUで2つのセンサの基準値が決定されるようにしたり、1つのCPUで3つのセンサの基準値が決定されるようにしたりすることができる。CPUが1つの場合には1つのCPUで3つのセンサの基準値が決定されることになる。CPUをECUとした場合においても同様である。
【0040】
また、上記各実施形態においては、踏力センサ114の0点とマスタ圧センサ116の0点とが決定されるようにされていたが、これらに限らない。互いに関連する2つの量をそれぞれ検出するセンサの0点を決定することができる。例えば、踏力センサ、ストロークセンサ、マスタ圧センサのうちの2つ以上、操舵角センサ、操舵力センサおよびヨーレイトセンサのうちの2つ以上、アクセル開度センサおよびスロットル開度センサ、車高調節装置の液圧を検出する液圧センサおよびストロークを検出するストロークセンサ、駆動装置が内燃機関を含む場合において、吸気温センサおよび外気温センサ等の0点を決定する場合に同様に適用することができる。このように、基準値決定装置は、ブレーキ液圧制御装置に限らず、操舵制御装置、サスペンション制御装置、駆動制御装置、駆動伝達制御装置等に搭載することができる。さらには、車両以外の移動体の制御装置、工作機械の制御装置、測定器械の制御装置等にも搭載することができる。
【0041】
また、0点の決定がイニシャルチェック時に行われる場合について説明したが、イニシャルチェック時に限らず、適宜0点決定が行われるようにすることもできる。
その他、本発明は、前記〔発明が解決しようとする課題、課題解決手段および効果〕に記載の態様の他、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である基準値決定装置を含むブレーキ液圧制御装置によって制御されるブレーキ装置の回路図である。
【図2】上記ブレーキ装置に含まれる液圧制御弁を概念的に示す図である。
【図3】上記ブレーキ液圧制御装置周辺を概念的に示す図である。
【図4】上記ブレーキ液圧制御装置のROMに格納されたイニシャルチェックプログラムを表すフローチャートである。
【図5】上記イニシャルチェックの0点並行決定ルーチンを表すフローチャートである。
【図6】上記ブレーキ液圧制御装置のROMに格納されたブレーキ液圧制御プログラムを表すフローチャートである。
【図7】本発明の別の一実施形態である基準値決定装置を含むブレーキ液圧制御装置のROMに格納されたイニシャルチェックプログラムの0点順次決定ルーチンを表すフローチャートである。
【図8】上記0点順次決定ルーチンの一部を表すフローチャートである。
【図9】上記ブレーキ液圧制御装置のROMに格納された0点信頼性判定プログラムを表すフローチャートである。
【図10】本発明のさらに別の一実施形態である基準値決定装置を含むブレーキ液圧制御装置周辺を概念的に示す図である。
【図11】上記ブレーキ液圧制御装置の一方のECU300のROMに格納された0点決定ルーチンを表すフローチャートである。
【図12】本発明の別の一実施形態である基準値決定装置を含む車両制御装置の周辺を概念的に示す図である。
【図13】本発明のさらに別の一実施形態である基準値決定装置を含む車両制御装置の周辺を概念的に示す図である。
【図14】上記車両制御装置の選択ECUに格納されたECU選択プログラムを表すフローチャートである。
【図15】本発明の別の一実施形態である基準値決定装置を含むブレーキ液圧制御装置の周辺を概念的に示す図である。
【図16】本発明のさらに別の一実施形態である基準値決定装置を含むブレーキ液圧制御装置の周辺を概念的に示す図である。
【符号の説明】
100,400,500ブレーキECU
104,410,412,510,512,514,516CPU
112ブレーキスイッチ
114踏力センサ
116マスタ圧センサ
124タイマ
300,302ECU
304,310,340通信装置
330,332,334,336ECU

Claims (4)

  1. ブレーキ操作部材の操作力を検出する操作力センサと、
    前記ブレーキ操作部材に連携させられた加圧ピストンを含むマスタシリンダの前記加圧ピストンの前方の加圧室の液圧を検出するマスタ圧センサと、
    前記操作力センサの基準値を決定した後に、前記マスタ圧センサの基準値を決定する基準値順次決定部と
    を含み、
    前記基準値順次決定部が、
    (a)基準値決定許可条件が満たされた状態で読み込まれた複数の前記操作力センサの出力値の平均的な値を前記基準値として決定する手段と、(b)前記操作力センサの前記基準値が決定された後に、前記基準値決定許可条件が満たされた状態で読み込まれた複数の前記マスタ圧センサの出力値の平均的な値を前記基準値として決定する手段とを含み、かつ、
    前記操作力センサの基準値を決定する手段と、前記マスタ圧センサの基準値を決定する手段とを、それぞれ、(i)前記基準値決定許可条件が満たされた状態で読み込まれた出力値のうち設定範囲内にあるものを設定数取得する手段と、(ii)前記取得された設定数の出力値のうちの最大値から最小値を引いた値が前記設定値以上であるか否かを判定する手段と、(iii)前記最大値から最小値を引いた値が前記設定値以上である場合に、前記基準値を決定しないで、前記設定値より小さい場合に、前記設定数の出力値の平均的な値を前記基準値として決定する手段とを含み、前記基準値が決まるまで、(i)の手段、(ii)の手段、(iii)の手段の実行を繰り返すものとすることを特徴とする基準値決定装置。
  2. 前記操作力センサの前記基準値を決定する手段と、前記マスタ圧センサの前記基準値を決定する手段とが、それぞれ、ブレーキスイッチがOFFである場合に前記基準値決定許可条件が満たされたとして、前記基準値としての0点を決定する手段を含む請求項1に記載の基準値決定装置。
  3. 前記基準値順次決定決定部が、(a)前記操作力センサの前記基準値を決定する手段によって前記操作力センサの前記基準値の決定に要した時間が予め定められた設定時間より長い場合に、前記決定された前記操作力センサの基準値の信頼性が低いと判定する手段と、(b)前記マスタ圧センサの前記基準値を決定する手段によって前記マスタ圧センサの前記基準値の決定に要した時間が前記設定時間より長い場合に、前記決定された前記マスタ圧センサの基準値の信頼性が低いと判定する手段とを含む請求項1または2に記載の基準値決定装置。
  4. 前記操作力センサの前記基準値を決定する手段と、前記マスタ圧センサの前記基準値を決定する手段とが、それぞれ、前記基準値の決定に要した時間が前記設定時間以下である場合に、今回決定した前記基準値を採用し、前記基準値の決定に要した時間が前記設定時間より長い場合に前記信頼性が低いと判定されたとして、前回決定した前記基準値を採用する手段を含む請求項3に記載の基準値決定装置。
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