JP4862035B2 - 燃料供給装置 - Google Patents
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Description
本発明に係る燃料供給装置Fが組み込まれた燃料タンク30を搭載した自動二輪車1を、図1に図示する。
なお、この明細書または特許請求の範囲において、上下、前後および左右は、車体を基準にしたときの上下、前後および左右を意味するものとする。
センタフレーム6,6の後下部に設けられたピボットプレート11,11にピボット軸12を介してスイングアーム13が揺動自在に取り付けられている。
スイングアーム13の後端に後輪15が軸支されている。
パワーユニットPは、左右方向(車幅方向)にクランク軸を指向させた横置き配置の内燃機関Eとその後方に変速機Tとを一体に備える。
なお、吸気管21には燃料噴射弁22が装着されている(図2参照)。
シリンダヘッド20の前部には排気管26が接続され、同排気管26はパワーユニットPの下面を後方に廻り込んでマフラー27に接続されている。
底板32は、1本のメインフレーム3を上方から跨ぐべく、車幅方向の中央底壁部32cが左右底壁部32a,32aより内側壁部32b,32bを経て上方に膨出している。
水平後端部32crの中央が若干凹んで低部となる燃料溜り凹部33が形成されている。
中央底壁部32cの該開口34を下方から燃料タンク30内に挿入された燃料ポンプ40が急傾斜部32csに沿って取り付けられる。
図4を参照して、蓋部材50は前記環状取付座35と略同形の長円板部材で、該環状取付座35に略合致して環状取付座35の下面に取り付けられる。
蓋部材50には、そのための取付孔50hが複数穿設されている。
ステー55は、延出方向に長尺の長尺平板部材であり、その長尺平板部55aの両側縁は同じ方向に屈曲して側板部55s,55sが形成されている。
そして、ステー55は、長尺平板部55aの板平面上でヘの字に屈曲した形状をしている。
ステー55の長尺平板部55aの板平面が蓋部材50の内面に対して垂直になる。
そして、ステー55は、長円形状の蓋部材50の長径方向に斜めに突設し、ヘの字に屈曲した先端側は蓋部材50の内面と同一平面よりも後下方に斜めに延びている。
ステー55の側板部55s,55sは、長尺平板部55aの上下側縁が左側に屈曲して形成されており、長尺平板部55aの左側板平面に沿って配設される燃料ポンプ40は上下の側板部55s,55sに挟まれる。
吸入連結管42は、上流から下流に向かって下方に傾斜している。
したがって、フィルタ45でろ過された燃料が燃料ポンプ40側に流下するため燃料ポンプ40による吸入がより円滑になされ、ポンプの損失を低減することができる。
袋状のフィルタ45は、内部に形成された内部フレーム(図示せず)により形状が維持される。
燃料導出管47は、吐出ポート部46からステー55に沿ってヘの字に屈曲して蓋部材50の中央部に延び、蓋部材50を貫通して外部に突出し、後方に屈曲して後端に連結端部47cを形成している。
プレッシャレギュレータ48は、余剰燃料を吐出する燃料吐出口48aを備え、燃料吐出口48aは下方で若干斜め前方に向いている。
有底筒状部61は、底壁と上方を開口した概ね四角筒状をなす筒壁からなり、底壁を水平姿勢にすると筒壁は底壁から前方斜め上向きに延びている。
有底筒状部61の相対向する左右側壁の各上端縁から上方に取付片61e,61eが対称的に突出しており、取付片61e,61eにはスリット61es,61esが形成されている。
燃料回収通路部62は、有底筒状部61の前壁の右側端縁から上方に延出した後、左方に屈曲してからさらに上方に延出してクランク状に通路底壁62aが形成されており、同通路底部62aの周縁に周壁62sが後方に屈曲して形成されている。
この燃料回収通路部62は、有底筒状部61に対して上部が左側に寄っており、下方にいくに従って右方に移って有底筒状部61の右半部に連続している。
周壁62sの左側側壁の端縁から取付片62eが突出しており、取付片62eにはスリット62esが形成されている。
前側の支持板58は、短尺矩形の板片であり、基端を側板部55sに溶接されて左方に突設され、その先端において係止爪58cを前後に突出させている。
後側の支持板59は、長尺矩形の板片であり、中央を側板部55sに溶接されて左右に突設され、その両先端においてそれぞれ係止爪59cを前後に突出させている。
燃料ポンプ40の上部の吐出ポート部46に設けられるプレッシャレギュレータ48の燃料吐出口48aは、燃料回収通路部62の上端部の通路底壁62aに対向している。
これによって、貯留燃料は、袋状のフィルタ45の外側から内側へ流れて、異物が取り除かれる。
フィルタ45を通過した燃料は、燃料吸入口43から吸入連結管42を通って吸入ポート部41に至り、燃料ポンプ40内に吸入される。
調圧された燃料は、燃料導出管47に送られて蓋部材50を貫流して燃料タンク30の外部に出て、燃料パイプ75に導かれて燃料噴射弁22に供給される。
前記したように、余剰燃料は燃料吐出口48aから弾性ブーツ部材60の燃料回収通路部62の上部に吐出され、傾斜した燃料回収通路部62に案内されて右側に流動して有底筒状部61の内部のフィルタ45が収容される右側に回収されるので、再度吸入され易くなっている。
ステー55が燃料ポンプ40を支持する構造は、前記実施の形態と同じであり(同じ符号を使用する)、ステー55に沿って右側に配置されるフィルタ81は、前記フィルタ45と同じように配置され、第2のフィルタ82は、燃料ポンプ40に沿って左側にフィルタ81と対称に配置される。
両フィルタ81,82の下端部は、燃料タンク30内の低部である燃料溜り凹部33に入っている。
燃料ポンプ40の周囲に燃料ポンプ40に沿って長尺の2つのフィルタ81,82が配設されるので、簡易かつコンパクトな構成でろ過面積を大きく確保することができる。
なお、図7には、弾性ブーツ部材は省略している。
本例は、前記図7に示した例のフィルタ81,82に相当するフィルタ91,92の位置が変位しており、フィルタ91が燃料タンク30の底板32に幾らか接近し、フィルタ92が底板32から幾らか離れている。
ただし、フィルタ93はフィルタ91が底板32に接近しているのに対して底板32から離れていて、フィルタ91とフィルタ93は互いに上下にずれている。
少なくともフィルタ91,92は、その下端部が燃料タンク30内の低部である燃料溜り凹部33に入っている。
図8においても、弾性ブーツ部材は省略している。
30…燃料タンク、31…上蓋板、32…底板、32a…底壁部、32c…中央底壁部、33…燃料溜り凹部、34…開口、35…環状取付座、
F…燃料供給装置、40…燃料ポンプ、41…吸入ポート部、42…吸入連結管、43…燃料吸入口、45…フィルタ、46…吐出ポート部、47…燃料導出管、48…プレッシャレギュレータ、48a…燃料吐出口、
50…蓋部材、55…ステー、55a…長尺平板部、55s…側板部、55b…基端取付壁、55c…取付片、56…支持基盤、57…ねじ、58,59…支持板、
60…弾性ブーツ部材、61…有底筒状部、61h…連通孔、62…燃料回収通路部、
70…シール部材、71…ボルト、72…ナット、75…燃料パイプ。
81,82…フィルタ、81p,82p…吸入連結管、
91,92,93…フィルタ、91p,92p,93p…吸入連結管、95…吸入ポート部。
Claims (5)
- 燃料タンク(30)の開口(34)を閉塞して液密に締結される蓋部材(50)により燃料ポンプ(40)が該燃料タンク(30)内に支持され、
前記燃料ポンプ(40)の吸入口(43)にフィルタ(45)が設けられ、
前記燃料ポンプ(40)の吐出口から吐出する燃料を前記蓋部材(50)を貫流させて内燃機関に供給する燃料供給装置において、
前記蓋部材(50)の内面から燃料タンク(30)内に突設されたステー(55)が燃料タンク(30)内の低部に向かって下方に延出し、
前記燃料ポンプ(40)が前記吸入口(43)を下端に位置させて前記ステー(55)にその先端側で支持され、
前記フィルタ(45)が前記ステー(55)の先端側長手方向に沿って配設され、
前記ステー(55)を延出方向に長尺の細長い長尺平板部材とし、
該ステー(55)の一方の板平面に沿って前記燃料ポンプ(40)が配設され、他方の板平面に沿って長尺の前記フィルタ(45)が前記ステー(55)を挟んで前記燃料ポンプ(40)と反対側に配設されることを特徴とする燃料供給装置。 - 前記蓋部材(50)は、燃料タンク(30)の底板(32)に形成された前記開口(34)を閉塞し、
前記蓋部材(50)の内面から突設される前記ステー(55)は、板平面上でヘの字に屈曲した形状をしており、
前記ステー(55)は板平面を鉛直にして屈曲した先端側が斜め下方に延びるように配設され、
前記ステー(55)の先端側に前記燃料ポンプ(40)が長手方向を沿わせて支持されることを特徴とする請求項1記載の燃料供給装置。 - 有底筒状をなし下部に連通孔(61h)を有する弾性ブーツ部材(60)が、前記ステー(55)の斜め下方に延びた先端側に沿って支持された前記燃料ポンプ(40)と前記フィルタ(45)の下部を収容して前記ステー(55)に支持されることを特徴とする請求項2記載の燃料供給装置。
- 前記フィルタ(45)は前記蓋部材(50)より低い位置に配置され、
前記フィルタ(45)から前記燃料ポンプ(40)に燃料を供給する吸入連結管(42)は、上流から下流に向けて下方向に傾斜していることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項記載の燃料供給装置。 - 前記フィルタ(45)は前記燃料ポンプ(40)の周囲に複数配設されることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項記載の燃料供給装置。
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