JP4861903B2 - 通板設備及び通板設備の作業開始時間判定方法 - Google Patents
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Description
圧延装置を備えた通板設備においては、当該設備の稼働状況を把握するために、作業を開始した作業開始時間や作業を終了した作業終了時間等を作業者によって人為的に記録していた。このような方法では、例えば、作業者が慌てていたり、記録に不慣れであった場合、記録ミスや記録忘れが発生する虞があり、正確に設備の稼働状況を把握することは困難である。
特許文献1は、圧延装置を対象とするもので、下記に示す信号が出力されたことをもって作業開始されたことを判定している。
1.板材を積載するコイルカーが巻出リールに向かう信号
2.板材を巻出リールへ把持する信号
3.板材の一端を一方の巻き取りリールにクランプし巻き締めを行ったときの張力信号
これら3つの信号の論理積によって作業開始を判断している。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、作業開始時間を正確に判定することができる通板設備及び通板設備の作業開始時間判定方法を提供することを目的とする。
前記制御部は、前記セット信号が入力される毎にセット時刻を記憶するセット時刻記憶部と、前記板材が前記加工装置に通板されて加工処理を開始する加工開始時間を記憶する加工開始時間記憶部と、前記セット時刻と加工開始時間とに基づいて作業開始時間を判定する作業開始判定部とを備えている点にある。
前記制御部は、加工装置に通板される板材の通板速度が閾値以上となったときの時間を、前記加工開始時間とすることが好ましい。また、前記加工装置は、板材を圧延する圧延装置であることが好ましい。
本発明における課題解決のための他の技術的手段は、コイル状となっている板材を巻出リールに装着して、この巻出リールから加工装置に向けて板材を通板させることで板材を加工する通板設備で、当該通板設備の作業開始時間を判定する通板設備の作業開始時間判定方法であって、前記板材を巻出リールに装着する毎にセット時刻を記憶し、前記板材が加工装置に通板された加工開始時間を記憶しておき、前記セット時刻と加工開始時間とに基づいて通板設備での作業開始時間を判定する点にある。
図1は、本発明の通板設備の全体図を示している。この通板設備1は、巻出リール2と、加工装置3と、巻取リール4と、制御部5とを備えている。
巻出リール2は最上流側に配置され、この巻出リール2から下流側に向けて順に、加工装置3、巻取リール4が配置されている。
巻出リール2は、コイル状に巻回された板材6を着脱自在に装着するもので、中心部分が径方向に拡大又は縮小するものとなっている。コイル状となっている板材6の中央の孔部分を巻出リール2に挿入してこの状態から巻出リール2の中心部を径外方向に拡大することにより板材6を巻出リール2に装着することができ、板材6を装着した状態から巻出リール2の中心部を径内方向に縮小することにより板材6を巻出リール2から取り外すことができる。
加工装置3は、板材6を圧延する圧延装置であって、板材6を圧延するワークロール10と、このワークロール10をバックアップするバックアップロール11とを有している。なお、圧延装置3は、巻出リール2の近傍で板材6をサポートするピンチロール12、フラットナー13、ブライドルロール14、センサロール15を有するものであってもよい。
制御部5は、巻出リール2、巻取リール4、圧延装置3を制御するもので、プロセスコンピュータやパーソナルコンピュータなどにより構成されている。制御部5には、巻出リール2によるセット信号S1や巻取リール4による巻き取り信号S2、圧延装置3に通板している板材6の通板速度等が入力されるようになっている。
記憶部20は、セット信号S1が入力された時間を記憶するセット時刻記憶部22と、板材6が圧延装置3に通板されて加工処理を開始する加工開始時間を記憶する加工開始時間記憶部23とを備えている。
セット時刻記憶部22は、セット信号S1が制御部5に入力された時間(時刻)を記憶するものであって、巻出リール2の中心部が拡大して停止する毎に停止した時間を記憶するようになっている。
作業開始判定部21は、セット時刻と加工開始時間とに基づいて圧延装置3での圧延作業が開始された作業開始時間を判定するもので、セット時刻記憶部22に記憶された複数のセット時刻の中で、加工開始時間までの時間差が最も小さなセット時刻を、作業開始時間と判定するように構成されている。
通板設備1で板材6を圧延するには、まず、コイル状に巻いた板材6を巻出リール2の中心部に位置させて巻出リール2の中心部を径外方向に拡大させ、板材6を巻出リール2に装着する。巻出リール2の中心部は板材6を装着した時点で停止するようになっており、巻出リール2からセット信号S1が制御部5に入力されるようになっている。セット信号S1が制御部5に入力されるとセット時刻記憶部22はセット信号S1が入力されたセット時刻を記憶する。
巻出リール2への板材6の装着が完了すると、巻出リール2をゆっくり回転させて、板材6の先端側をピンチロール12、フラットナー13、ブライドルロール14に通過させ、ワークロール10へ通板させる。さらに、板材6の先端側をワークロール10から送り出してセンサロール15を通過させ巻取リール4に装着する。板材6を巻取リール4に装着した時、巻き取り信号S2が制御部5に入力される。
板材6の通板速度は、所定の速度まで上昇して一定となり、巻出リール2に巻き取られている板材6が少なくなると次第に減速する。通板速度が閾値以下になると、実質的に板材6の圧延が終了する。そして、巻出リール2上に巻いた板材6が無くなり圧延された全ての板材6が巻取リール4へ巻き取られた時点で、圧延が終了する。なお、制御部5の内部には時間(時刻)をカウントする内部タイマが設けられているため、セット時刻は正確にセット時刻記憶部22に記憶することができる。
図2は、板材6を圧延する際のタイムチャートを示している。
図2に示すように、板材6を圧延する工程(以降、圧延工程ということがある)は、圧延装置3に板材6を通板させて所定の圧延速度で荷重圧延をする圧延作業と、この圧延作業の前にコイル状の板材を巻出リール2に装着したり、板材の先端部を巻取リール4に装着する等の前段取作業と、圧延後の板材6を巻取リール4から取り外すなどの後段取作業とに分けることができる。
さて、巻出リール2に板材6を装着後、区間Aで板材6の装着のやり直しが発生したとすると、区間Aの最初のポイントP2では、巻出リール2の中心部が縮小されて巻出リール2に対する板材6の位置調整等が開始されることからセット信号S1は出力されなくなる。そして、区間Aの最後のポイントP3では、板材6の位置調整等を行った後に巻出リール2の中心部が再び拡大されることから、セット信号S1が出力され、その時間がセット時刻T3としてセット時刻記憶部22に記憶される。
そして、通板速度がポイントP4で閾値を超えたとすると、ポイントP4での時間(加工開始時間)T4が記憶され、前段取作業から圧延作業に移行する。
図2に示すように、通板速度が閾値を超えて圧延が開始された時点から圧延工程を遡ってみると、板材6が巻出リール2に装着されたことを示すセット信号が出力されたポイントは、ポイントP1、ポイントP3との2つあるが、ポイントP1以降では板材6の装着をやり直しており、ポイントP3以降では板材6の装着をやり直すことはなく、圧延作業に移行しているため、ポイントP3にて板材6の装着が完全に完了していることが分かる。
本発明では、セット信号S1が出力される毎に、その時間(セット時刻)を記憶し、各セット時刻から加工開始時間までの時間差が最も小さな時間を、作業開始時間と作業開始判定部21によって判定するようにしているので、板材6の装着が完全に完了した時間(作業開始時間)を正確に把握することができる。
圧延作業が開始されると、通板速度は所定の速度まで上昇して一定となり、巻出リール2に巻き取られている板材6が少なくなると次第に減速し、通板速度が閾値以下になる。 通板速度が閾値以下となった時点で、板材6の圧延が終了したことになるため、通板速度が閾値以下となった時間は、圧延終了時間と見ることができる。この圧延終了時間は、後段取りを開始する時間(ハンドリング開始時間)と見ることができる。
なお、巻取リール4の中心部を縮小した際、巻き取り信号S2が出力されなくなるため、制御部5は、巻き取り信号S2が出力されなくなった時間をもって作業終了時間を把握することができる。
以上、まとめると、図2のタイムチャートに示すように、巻出リール2に板材6を装着して当該板材6を圧延装置3に導入できるようになった時点(前段取作業にて一番最後にセット信号がONになった時点)を作業開始とすることができ、通板速度が閾値を超えて圧延が開始された時点を圧延開始とすることができ、通板速度が閾値よりも低下して圧延が終了した時点を圧延終了とすることができ、巻き取り信号がONからOFFになった時点(通板速度が略零となった時点)を作業終了とすることができる。
図2、3に示すように、作業開始時間から次の作業時間までの差(作業開始のイベントから次の作業開始のイベントまでの時間)を計算することで、板材6の装着が完了してから当該板材6が巻取リール4へ巻き取られるまでの時間を把握することができる。
作業開始時間から作業終了時間までの差を計算することで、通板設備1において板材6を巻出リール2に装着完了してから当該板材6が完全に巻取リール4に巻き取られるまでの間で、板材6を通板設備1に通板させた合計時間を把握することができる。
これら作業時間、圧延時間、通板時間の計算は作業者によって行うのではなく、制御部5の記憶部20に記憶された作業開始時間、圧延開始時間、ハンドリング開始時間、作業終了時間を用いて制御部5によって自動的に計算することで求めることができるようになっている。制御部5によって計算された作業時間、圧延時間、通板時間を表示部に表示するようにしてもよい。
以上、本発明の通板設備1によれば、板材6を巻出リール2に装着する際に、当該板材6の装着やり直し、或いは、圧延する板材6の種類を変更するなどの割り込み作業等によって巻出リール2の拡大・縮小が繰り返し行われてチャタリングが発生したとしても、作業時間開始を正確に把握することができる。
3 加工装置
21 作業開始判定部
22 セット時刻記憶部
23 加工開始時間記憶部
Claims (6)
- コイル状に巻回された板材を装着可能で加工装置に向けて前記板材を通板させる巻出リールと、この巻出リールの下流側に配置されて前記加工装置によって加工された前記板材を巻き取る巻取リールと、前記巻出リールに板材を装着した際に出力されたセット信号を記憶可能な制御部とを備えた通板設備であって、
前記制御部は、前記セット信号が入力される毎にセット時刻を記憶するセット時刻記憶部と、前記板材が前記加工装置に通板されて加工処理を開始する加工開始時間を記憶する加工開始時間記憶部と、前記セット時刻と加工開始時間とに基づいて作業開始時間を判定する作業開始判定部とを備えていることを特徴とする通板設備。 - 前記作業開始判定部は、セット時刻記憶部に記憶された複数のセット時刻の中で、加工開始時間までの時間差が最も小さなセット時刻を、前記作業開始時間と判定するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の通板設備。
- 前記制御部は、加工装置に通板される板材の通板速度が閾値以上となったときの時間を、前記加工開始時間とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の通板設備。
- 前記加工装置は、板材を圧延する圧延装置であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の通板設備。
- コイル状となっている板材を巻出リールに装着して、この巻出リールから加工装置に向けて板材を通板させることで板材を加工する通板設備で、当該通板設備の作業開始時間を判定する通板設備の作業開始時間判定方法であって、
前記板材を巻出リールに装着する毎にセット時刻を記憶し、前記板材が加工装置に通板された加工開始時間を記憶しておき、前記セット時刻と加工開始時間とに基づいて通板設備での作業開始時間を判定することを特徴とする通板設備の作業開始時間判定方法。 - 前記複数のセット時刻の中で、加工開始時間までの時間差が最も小さなセット時刻を、前記作業開始時間と判定することを特徴とする請求項5に記載の通板設備の作業開始時間判定方法。
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