JP4861742B2 - コンクリート躯体の底版への板材の取り付け方法。 - Google Patents

コンクリート躯体の底版への板材の取り付け方法。 Download PDF

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Description

本発明は、開水路や水路トンネル等のコンクリート躯体の底版への板材の取り付け方法に関する。
詳しくは、水利構造物の補修工事において、補修されるべき三面水路や水路トンネル等の底版の表面に板材を間隙をあけて設置する際、板材の高さ調整を容易に行うことのできるコンクリート躯体の底版への板材の取り付け方法に関する。
開水路や水路トンネル等のコンクリート躯体の底版は、流水により磨耗する。この磨耗に対しては、鋼板接着工法、高強度コンクリート打設工法等が採用されてきた。
しかしながら、鋼板接着工法、高強度コンクリート打設工法は、下地コンクリートとの一体化や収縮ひびわれ等についての課題を有している(非特許文献1)。
これらの課題を解決するため、施工性に優れた超高強度繊維補強コンクリート板材を用いた対策工法が提案されている(非特許文献1)。
雑誌 電力と土木 2005.11
この提案は、下地コンクリートの一体化や収縮ひびわれに対する対策にはとても有効である。
一般に、板材を用いた工法の多くは、その取り付けは、ほとんどが高さ調整用穴と固定用穴の2種類を設け、高さ調整用穴を介して高さ調整ボルトで板材のコンクリート躯体の底版との高さ調整を行った後、固定用穴から底版にメカニカルアンカー等の固定アンカーボルトを挿通し、底版を削孔して、底版に板材を固定し、板材と底版間には充填材を充填するという手段を講じている。
しかしながら、かかる手段には幾つかの課題がある。
1) 高さ調整ボルト穴と板材固定用穴を別々に形成するため、穴あけ加工が多くなる。
2) 板材のコンクリート躯体の底版への取り付けに際し、高さ調整と取り付けとを別々に行うため、作業工程が多くなる。
3) 板材のコンクリート躯体の底版への取り付けの際、板材の固定用穴を通して底版を削孔するので、削孔時に生じるコンクリート粉の清掃ができない。
4) 板材と固定用アンカーとは、板材に形成された固定用穴の内周と固定用アンカーの外周とを接着剤で接着されているだけなので、板材上に作業員が乗り入れるとすぐはずれてしまう。
本発明は、このような課題を以下述べるところにより解決しようとするものである。
基本的には、所定の間隔で形成したナット埋め込み穴にナットを嵌め込み、ナット埋め込み穴の内周とナット外周とを接着剤で固定した板材を、板材のナット位置に合致するアンカー孔を形成したコンクリート躯体の底版に空隙を設けて取り付け、取り付けに当っては、底版に形成したアンカー孔に合成樹脂を充填し、この合成樹脂の可使時間内に、ナットとコンクリート躯体の底版に形成したアンカー孔との位置合せをするとともにアンカーボルトをナットのボルト挿通孔からアンカー孔の底部まで挿通し、アンカーボルトを回転させることにより、板材を上下動させて板材の高さ調整を行い、合成樹脂の硬化後、板材とコンクリート躯体の底版との間隙に充填材を充填することを特徴とするコンクリート躯体の底版への板材の取り付け方法を提供する。
上記において、コンクリート躯体の底版は、たとえば、三面水路である開水路又は水路トンネルの底版であって、板材の材質は、補強繊維含有モルタル、補強繊維含有熱可塑性樹脂、熱可塑性樹脂レジンコンクリート又はセメント系繊維入りコンクリートを好ましい一例とする。
本発明は、つぎのような効果を有する。
板材には、高さ調整穴と固定用穴とを別々に設ける必要がなく、ナット埋め込み穴に埋め込まれたナットを介してアンカーボルトによって板材の高さ調整及び底版への固定が行われるので、穴あけ加工を少なくすることができる。
板材のコンクリート躯体への取り付けと高さ調整が同時に行うことができるので作業工程も少なくて済む。
コンクリート躯体の底版のアンカー孔は、予め形成されているので、アンカー孔形成の際に生じるコンクリート粉は、板材を設置する前に除去することができる。
板材は、板材にあけられたナット埋め込み穴に埋め込まれたナットの外周と埋め込み穴の内周との間に接着剤により接着されて、ナットに強固に一体となっているので、板材に作業員が乗り入れてもはずれにくい。
本発明の実施の形態の一例を図面に基づいて説明する。
図1は、開水路である三面水路Aの底版1に本発明を実施した状態を示す概略断面図である。
図1において、板材2には、縦横に適宜の間隔でナット埋め込み穴が形成され、このナット埋め込み穴にナットが嵌め込まれており、底版1には、ナット埋め込み穴に嵌め込まれたナット位置に合致する個所にアンカー孔4が形成され、板材2と底版1とは、底版1に形成されたアンカー孔4に充填された合成樹脂とナットのボルト挿通孔からアンカー孔4の底部に挿通されたアンカーボルト5を介して連続するようになっている。6は隣り合う板材2同士の目地である。
図3は、板材2に形成されたナット埋め込み穴3とナット7との詳細を示す一部平面図である。
板材2には、所定の間隔で縦横に多数のナット埋め込み穴3があけられており、このナット埋め込み穴3にナット7を嵌め込み、ナット埋め込み穴3の内周とナット7の外周との間にエポキシ樹脂等の合成樹脂8を接着剤として充填し、板材2にナット7を強固に接着する。本発明では、板材2にあける穴は、高さ調整用穴とアンカーボルト挿通用穴とを兼用するので穴あけ加工が少なくて済む。
板材2の厚みは、通常10mm程度で、必要に応じて変えることができ、その材質は、補強繊維含有ポリマーモルタル、補強繊維含有熱可塑性樹脂、熱可塑性樹脂レジンコンクリート、セメント系繊維入りコンクリート等を用いるのが好ましい。
図4は、底版2に削孔したアンカー孔4の詳細を示す一部平面図である。
アンカー孔4には前記板材2にあけたナット埋め込み穴3に相当する個所に、ナット7から挿通したアンカーボルトと内壁との間に合成樹脂を充填することのできる間隙を有する程度の径をもって削孔して形成されている。
アンカー孔4は、板材2で覆う前に形成されるので、穴あけ時に生じるコンクリート粉の清掃を可能にする。
図5は、前記コンクリート躯体の底版1への板材2の取り付けを説明する詳細断面図である。ナット7は受け金具7a付きのものを使用している。
板材2を底版1に取り付けるに当り、底版1に形成したアンカー孔4に液状水中硬化エポキシ樹脂等の合成樹脂9を充填しておく。この実施の形態で使用した液状水中硬化エポキシ樹脂は、ショーボンド化学株式会社製の「WBグラウト」又は「K3003」で、可使時間は、前者が5℃で120分、10℃で90分、20℃で60分、30℃で20分、後者が5℃で150分、15℃で60分、20℃で40分、30℃で20分である。
この合成樹脂9の可使時間内に、板材2に嵌め込んだナット7と底版1に形成したアンカー孔4との位置合せを行い、アンカーボルト5をナット7のボルト挿通孔から挿通し、互いに螺合させ、アンカーボルト5の先端を底版1のアンカー孔4の底部に到達させるとともにボルト頭5aを板材2の上方に位置させ、アンカーボルト5を回転させて、板材2の高さ調整を行う。
板材2に埋め込まれたナット7から挿通され、先端が底版2のアンカー孔4の底部に到達しているアンカーボルト5は、板材2の重みにより、常に底部に押し付けられているので、浮き上ることなく、板材2のみがナット7、アンカーボルト5のそれぞれのねじに沿って上下し、高さ調整が可能となる。なお、この実施の形態では、全ねじボルトをアンカーボルトとして使用した。
板材2の底版1への取り付けに際し、高さ調整と取り付けとを同時に行うことができるので、作業能率が向上する。板材2とナット7は接着剤8により強固に結合しており、またナット7とアンカーボルト5は螺合されているので、作業員の板材2への乗り入れが可能である。
このようにして順次複数の板材2が、底版1に取り付けられ、隣り合う床版同士の目地6はシールされる。
液状水中硬化型エポキシ樹脂硬化後に、板材2と底版1との間には、セメント、モルタルのような充填材10を充填する。本発明では、セメント系無収縮グラウト材を使用した。
以上の工程を経た後は、図2に示すように、必要に応じて板材2上のボルト5の突出部分を切断する。この例では、受け金具のないナット7を使用している。
以上のようにして、板材2の底版1への取り付けを完了する。
コンクリート躯体の底版に本発明を実施した状態を示す概略断面図である。 図1の一部詳細断面図である。 板材の一部詳細平面図である。 コンクリート躯体の底版の一部詳細平面図である。 コンクリート躯体の底版への板材の取り付けを説明する詳細断面図である。
符号の説明
A 三面水路
1 底版
2 板材
3 ナット埋め込み穴
4 アンカー孔
5 アンカーボルト
5a ボルト頭
6 目地
7 ナット
7a 受け金具
8 接着剤
9 合成樹脂
10 充填材

Claims (2)

  1. 所定の間隔で形成したナット埋め込み穴にナットを嵌め込み、ナット埋め込み穴の内周とナット外周とを接着剤で固定した板材を、板材のナット位置に合致するアンカー孔を形成したコンクリート躯体の底版に空隙を設けて取り付け、取り付けに当っては、底版に形成したアンカー孔に合成樹脂を充填し、この合成樹脂の可使時間内に、ナットとコンクリート躯体の底版に形成したアンカー孔との位置合せをするとともにアンカーボルトをナットのボルト挿通孔からアンカー孔の底部まで挿通し、アンカーボルトを回転させることにより、板材を上下動させて板材の高さ調整を行い、合成樹脂の硬化後、板材とコンクリート躯体の底版との間隙に充填材を充填することを特徴とするコンクリート躯体の底版への板材の取り付け方法
  2. コンクリート躯体の底版は、開水路又は水路トンネルの底版であって、板材は、補強繊維含有モルタル、補強繊維含有熱可塑性樹脂、熱可塑性樹脂レジンコンクリート又はセメント系繊維入りコンクリートから選ばれた一つからなることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート躯体の底版への板材の取り付け方法
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