JP2016125217A - 外壁タイルの修繕工法 - Google Patents

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弘幸 村上
義晴 堀
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義晴 堀
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Abstract

【課題】建物の外壁タイルに浮きが生じた場合にタイルを残置して修繕を行う外壁タイルの修繕工法を提供する。
【解決手段】外壁タイル11の修繕範囲に渡って養生テープ12を貼着する工程と、貼着した養生テープに沿って所定の間隔を開けて複数のアンカー13を打設すると共に、アンカーに長尺なアングル14を取り付ける工程と、修繕範囲における目地部24を穿孔して孔部17を複数箇所に形成し、孔部から外壁タイルの下面に接着剤を注入する工程と、アンカーに螺着したナット16を締め付けてアングルを外壁タイルに圧着して、浮いている当該外壁タイルを下地コンクリート壁に密着させる工程と、接着剤の充填状態の確認後に少なくとも目地部に、外壁タイルを固定するための固定ピンを打ち込む工程と、接着剤の硬化後にアングルと養生テープとを撤去して、アンカー孔を補修する工程とを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、建物の外壁タイルに浮きが生じた場合に、当該タイルを残置して修繕を行う、外壁タイルの修繕工法に関するものである。
従来、建物の外壁に貼設したタイルは、下地躯体の乾燥収縮や、日射によるタイル表面と下地躯体との温度差による伸縮差等が原因で、1年間に貼設面積の1%程度の浮きが発生するといわれている。
そのような事情によって、経年劣化した多くの建物で外壁タイルの補修が行われているが、特に外壁タイルが大きく浮いた部分については、その補修をすることが困難であり、この場合は、浮いている部分を全て剥がして新規にタイルを貼り直しているのが現状である。
なお、特開2000−297539号公報には、壁等の浮き部の補修工法の発明が開示されており(特許文献1参照)、特開2005−76223号公報には、タイルの剥落防止工法の発明が開示されている(特許文献2参照)。
特開2000−297539号公報 特開2005−76223号公報
このように外壁タイルに浮きが生じた場合は、当該外壁タイルを撤去して新規にタイルを貼設するが、この場合は、撤去時にタイル片が落下するおそれがあるだけでなく、廃棄物が発生するという問題点がある。
また、日射等により色があせた既存のタイルと、新規なタイルとでは色違いが生じて、見た目に違和感があって調和が取れないという問題点がある。
そして、タイル片落下の防止や、カッター切断時の埃防止のためには、外壁に足場を架設して行う必要があるが、諸事情により足場が仮設できない場合もある。
さらには、貼り替え用のタイルを焼成するのには約60〜70日程度の日数を要するので、たとえ貼設範囲が狭い場合であっても費用と期間とが大きくなって施工コストが嵩むという問題点もある。
従って、従来例における場合においては、上述の様々な問題点を回避するために、既存の外壁タイルを撤去せずに残置したままで修繕を行うことに解決しなければならない課題を有している。
前記従来例の課題を解決するための本発明の要旨は、建物の外壁に貼設したタイルに浮きが生じた場合に、当該タイルを残置して修繕を行う外壁タイルの修繕工法であって、該外壁タイルの修繕範囲に渡って養生テープを貼着する工程と、該貼着した養生テープに沿って所定の間隔を開けて複数のアンカーを打設すると共に、該アンカーに長尺な修繕用押圧手段を取り付ける工程と、前記修繕範囲における目地部を穿孔して孔部を複数箇所に形成し、該孔部から前記外壁タイルの下面に接着剤を注入する工程と、前記アンカーに螺着したナットを締め付けて前記修繕用押圧手段を前記外壁タイルに圧着して、浮いている当該外壁タイルを下地コンクリート壁に密着させる工程と、前記接着剤の充填状態の確認後に少なくとも目地部に、前記外壁タイルを固定するための固定ピンを打ち込む工程と、前記接着剤の硬化後に前記修繕用押圧手段と前記養生テープとを撤去して、アンカー孔を補修する工程と、を有することである。
また、前記アンカーの打設は、前記タイルの中央部に行うこと、;
前記目地部の穿孔は、目地交差部に行うこと、;
を含むものである。
本発明に係る外壁タイルの修繕工法によれば、既存の外壁タイルを撤去せずに残置したままで修繕を行うことができる。
従って、新規にタイルを貼り直す場合に比較して、(1)タイル片が落下する危険を回避できる、(2)カッター切断時の埃の発生を回避できる、(3)廃棄物の発生を抑制できる、(4)足場の架設や新規タイルの焼成が必要ないので、施工期間の短縮と施工費用の削減を図ることができる、(5)新規なタイルとの色違いの問題がないので、修繕前の見栄えを維持できる。
また、外壁タイルに養生テープを貼着するので、当該タイルの剥離、割れ、あるいはキズを防止できるという種々の優れた効果を奏する。
アンカーの打設は、タイルの中央部に行うことによって、タイル端部の割れや破損を防止するという優れた効果を奏する。
目地部の穿孔は、目地交差部に行うことによって、孔部から接着剤を注入したときに、孔部の左右上方に位置するタイルと、孔部の左右下方に位置するタイルとの合計4枚以上のタイルの下面に接着剤が行き渡るので、注入効率が良好であり、広範囲のタイルが下地コンクリート壁に接着するという優れた効果を奏する。
養生テープ12を貼着してアンカー13を打設した外壁タイル11の正面図である。 アングル14を取り付けた外壁タイル11の正面図である。 アングル14を取り付けた外壁タイル11の縦断面図である。 アングル14の正面図である。 目地交差部に孔部17を形成した外壁タイル11の正面図である。 アングル14を圧着して固定ピン21を打ち込んだ外壁タイル11の縦断面図である。 固定ピン21の断面図である。
次に、本発明の外壁タイルの修繕工法について図面を参照しながら説明する。まず、建物の外壁タイル11を打診して浮きの状態を確認し、修繕する範囲を決定する。そして、図1に示すように、外壁タイル11の修繕範囲に渡って養生テープ12を貼着する。養生テープ12はできるだけタイルの中央部に沿って貼着することが望ましい。この養生テープ12はタイルの剥離、割れ、あるいはキズを防止するのに有効である。
次に、貼着した養生テープ12に沿って所定の間隔を開けて複数のアンカー13を打設する。アンカー13の打設は、タイルの中央部に行うことが望ましい。タイル端部の割れや破損を防止するためである(図1参照)。
アンカー13には修繕用押圧手段、即ち、アングル14の長孔15を挿通してナット16を螺着して、アングル14を外壁タイル11に沿って取り付ける(図2及び図3参照)。
アングル14の寸法、形状の一例を示すと、一片の幅が50mm×50mmで、長さLが2100〜3000mm程度である。長孔15の寸法は、幅14mm、長さ40mmで、この長孔15が、10mmの間隔を開けて連続的に設けられる(図4参照)。
なお、アングル14に代えて、長尺で平板状の圧着用金具(図示せず)を用いても構わない。要するに、適宜の幅と長さとを有して、アンカー13に挿通できる長孔を備えていればよく、ナット16を締め付けて外壁タイル11に圧着できればよい。
次に、修繕範囲における目地部24を穿孔して孔部17を複数箇所に形成する(図5参照)。目地部24の穿孔は、縦横方向の目地交差部に行うことが望ましい。何故ならば、孔部17から接着剤を注入したときに、孔部17の左右上方に位置するタイルと、孔部17の左右下方に位置するタイルとの合計4枚以上のタイルの下面に接着剤が行き渡るので、注入効率が良好であり、広範囲のタイルが下地コンクリート壁18に接着できるからである。
その後、孔部17から接着剤20を注入して、外壁タイル11の下面19に接着剤20を行き渡らせる。
接着剤(エポキシ系樹脂剤)20は、様々な種類のものを用いることができるが、特に、種類は硬質型で、粘性区分は高粘度形であることが望ましい。
次に、アンカー13に螺着したナット16を締め付けて、アングル14を外壁タイル11に圧着する。外壁タイル11の下面は、図6に示すように、下地コンクリート壁18に密着状態に接着する。
このようにして注入した接着剤20の充填状態を、打診や孔部17からの溢れ等で確認した後に、目地部24又はタイルに固定ピン21を打ち込んで、外壁タイル11を下地コンクリート壁18に固定する(図6参照)。固定ピン21を打ち込むのは外壁タイル11の固定を接着剤20だけに頼らず、確実にするためである。なお、固定ピン21の打ち込みは、25箇所/m程度を基準に行うことが望ましい。
固定ピン21は、図7に示すようなハイブリッドピンであることが望ましい。固定ピン21は、テーパーキャップ22と鋼線23とからなり、呼び径が5mmで、寸法が40〜100mmである。テーパーキャップ22は、加熱硬化形のアクリル樹脂塗料が塗布されており、外壁タイル11と色合わせしたものを用いることが望ましい。
接着剤20の硬化後には、アングル14と養生テープ12とを撤去して、アンカー13を取り外した後のアンカー孔をモルタル等で補修する。その後、外壁タイル11に所定のクリーニング作業を行う。
以上に説明した各作業の施工期間は次のようである。例えば施工面積が2mの場合は、まず、アングル14を外壁タイル11に圧着する作業までに1日掛かり、次に、固定ピン21の打ち込み作業からアンカー孔の補修作業までに1日掛かり、最後に、外壁タイル11のクリーニング作業に1日掛かり、合計3日間で外壁タイルの修繕が完了する。
このように本発明の外壁タイルの修繕工法は、既存の外壁タイルを撤去せずに残置したままで修繕を行うことができる。
従って、新規にタイルを貼り直す場合に生じる様々な問題点、即ち、タイル片が落下する危険性、カッター切断時の埃の発生、廃棄物の発生、施工期間や施工費用が嵩む等の種々な問題点を回避あるいは抑制することができる。
11 外壁タイル
12 養生テープ
13 アンカー
14 アングル(修繕用押圧手段)
15 長孔
16 ナット
17 孔部
18 下地コンクリート壁
19 下面
20 接着剤(エポキシ系樹脂剤)
21 固定ピン
22 テーパーキャップ
23 鋼線
24 目地部

Claims (3)

  1. 建物の外壁に貼設したタイルに浮きが生じた場合に、当該タイルを残置して修繕を行う外壁タイルの修繕工法であって、
    該外壁タイルの修繕範囲に渡って養生テープを貼着する工程と、
    該貼着した養生テープに沿って所定の間隔を開けて複数のアンカーを打設すると共に、該アンカーに長尺な修繕用押圧手段を取り付ける工程と、
    前記修繕範囲における目地部を穿孔して孔部を複数箇所に形成し、該孔部から前記外壁タイルの下面に接着剤を注入する工程と、
    前記アンカーに螺着したナットを締め付けて前記修繕用押圧手段を前記外壁タイルに圧着して、浮いている当該外壁タイルを下地コンクリート壁に密着させる工程と、
    前記接着剤の充填状態の確認後に少なくとも目地部に、前記外壁タイルを固定するための固定ピンを打ち込む工程と、
    前記接着剤の硬化後に前記修繕用押圧手段と前記養生テープとを撤去して、アンカー孔を補修する工程と、を有することを
    を特徴とする外壁タイルの修繕工法。
  2. 前記アンカーの打設は、前記タイルの中央部に行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の外壁タイルの修繕工法。
  3. 前記目地部の穿孔は、目地交差部に行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の外壁タイルの修繕工法。
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