JP4859980B2 - Lng冷熱利用ガスタービン及びlng冷熱利用ガスタービンの運転方法 - Google Patents

Lng冷熱利用ガスタービン及びlng冷熱利用ガスタービンの運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4859980B2
JP4859980B2 JP2009512850A JP2009512850A JP4859980B2 JP 4859980 B2 JP4859980 B2 JP 4859980B2 JP 2009512850 A JP2009512850 A JP 2009512850A JP 2009512850 A JP2009512850 A JP 2009512850A JP 4859980 B2 JP4859980 B2 JP 4859980B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
turbine
natural gas
lng
cooling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009512850A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2008136119A1 (ja
Inventor
康雄 高橋
眞一 樋口
睦 堀次
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Publication of JPWO2008136119A1 publication Critical patent/JPWO2008136119A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4859980B2 publication Critical patent/JP4859980B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02CGAS-TURBINE PLANTS; AIR INTAKES FOR JET-PROPULSION PLANTS; CONTROLLING FUEL SUPPLY IN AIR-BREATHING JET-PROPULSION PLANTS
    • F02C3/00Gas-turbine plants characterised by the use of combustion products as the working fluid
    • F02C3/20Gas-turbine plants characterised by the use of combustion products as the working fluid using a special fuel, oxidant, or dilution fluid to generate the combustion products
    • F02C3/22Gas-turbine plants characterised by the use of combustion products as the working fluid using a special fuel, oxidant, or dilution fluid to generate the combustion products the fuel or oxidant being gaseous at standard temperature and pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02CGAS-TURBINE PLANTS; AIR INTAKES FOR JET-PROPULSION PLANTS; CONTROLLING FUEL SUPPLY IN AIR-BREATHING JET-PROPULSION PLANTS
    • F02C7/00Features, components parts, details or accessories, not provided for in, or of interest apart form groups F02C1/00 - F02C6/00; Air intakes for jet-propulsion plants
    • F02C7/12Cooling of plants
    • F02C7/16Cooling of plants characterised by cooling medium
    • F02C7/18Cooling of plants characterised by cooling medium the medium being gaseous, e.g. air
    • F02C7/185Cooling means for reducing the temperature of the cooling air or gas

Description

本発明は、液体天然ガスの冷熱を利用して冷媒コンプレッサや発電機を駆動するLNG冷熱利用ガスタービン及びLNG冷熱利用ガスタービンの運転方法に関する。
近年、世界的な環境問題に対する観点から、よりクリーンなエネルギーとして天然ガスが注目されている。その天然ガスを冷却して液化し液化天然ガス(以下、「LNG」と略称する)を製造するための液化基地や、LNGを貯蔵、気化して、発電燃料や都市ガス原料として供給する受入基地では、天然ガスを冷却する冷凍コンプレッサの駆動用や電力を発生させる発電用としてガスタービンが利用されている。
LNGは非常に低温(−162℃)の液体であり、LNGが蒸発して常温の天然ガスに戻るとき周囲媒体から熱を奪って冷却する冷熱エネルギーが発生する。
このLNG冷熱エネルギーをガスタービンに有効利用した一例として、特開平11−173161号公報には、図16に示した実施例にガスタービンの圧縮機の吸気を冷却する熱交換器に供給されるLNGなどの低温冷媒温度を制御して前記熱交換器でドレインの発生を最小限に抑え、ガスタービンの出力と効率との双方を向上させる技術が開示されている。
また、特開平8−291719号公報には、液化ガス燃料を気化及び加熱してガスタービンに燃料として供給するガスタービンの液化ガス燃料の気化装置において、ガスタービンのロータを冷却した空気を熱媒体として液化ガス燃料の気化及び加熱に用いるようにして、液化ガス燃料を気化する単独の気化装置及び気化のための熱源を不要にした技術が開示されている。
また、ガスタービンの性能向上を図る有力な手段として、タービンのケーシング内壁と翼先端との間のクリアランスを小さな間隙となるように制御する技術がある。
例えば特開平2001−248406号公報には、ガスタービンを構成するタービンのケーシングを冷却するために供給する冷却蒸気の温度、流量、圧力を調節することで、タービンのケーシング内壁と動翼先端との間のクリアランスを熱伸び差を抑制して接触を回避する適切な間隙に制御する技術が開示されている。
特開平11−173161号公報 特開平8−291719号公報 特開2001−248406号公報
前記した特開平11−173161号公報、及び特開平8−291719号公報に開示されたガスタービンの吸気や高温部のロータの冷却にLNG等の冷熱を利用する技術では、LNG等は吸気や高温部であるロータを冷却した後にガスタービンの燃焼器に供給されて燃料として燃焼されるため、LNG等の冷熱エネルギーを十分に有効活用しないまま燃焼器の燃料として利用されている。
また、前記特開平2001−248406号公報に開示されたタービンのケーシング内壁と翼先端との間のクリアランスの制御技術では、ガスタービンと蒸気タービンを駆動して、蒸気タービンのボトミング系から蒸気の一部をガスタービンのケーシングに冷却蒸気として導入し、ケーシングと動翼先端との間のクリアランスの制御を行っているため、冷却蒸気源となる蒸気タービンのボトミング系を構成する装置が大型化せざるを得ないという課題がある。
本発明の目的は、LNGの冷熱を有効に利用して、ガスタービンの出力向上と熱効率向上を可能にすると共に、装置の小型化を図ったLNG冷熱利用ガスタービン及びLNG冷熱利用ガスタービンの運転方法を提供することにある。
本発明のLNG冷熱利用ガスタービンは、吸気した空気を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された圧縮空気と燃料の天然ガスとを混合させて燃焼し燃焼ガスを生成する燃焼器と、前記燃焼器で生成した燃焼ガスによって駆動されるタービンと、該タービンで駆動される負荷とを有するガスタービンを備えたLNG冷熱利用ガスタービンにおいて、前記圧縮機に吸気を導く吸気系統に設置されて該吸気を冷却する吸気冷却装置と、前記圧縮機から抽気した抽気空気をタービンの高温部に供給する抽気冷却系統を配設してこの抽気冷却系統に設置された該抽気冷却系統を流下する抽気空気を冷却する抽気冷却装置と、前記タービンに設置されて該タービンのケーシングを冷却するケーシング冷却装置と、前記タービンから該タービンを駆動した排ガスを排出する排ガス系統に設置されて該排ガスから排熱を回収する排熱回収装置とを備え、前記吸気冷却装置、抽気冷却装置、ケーシング冷却装置、及び排熱回収装置の冷却媒体として天然ガスを供給する天然ガス冷却系統をガスタービンに配設して該天然ガス冷却系統を流下する天然ガスの冷熱を冷却に利用するように構成し、前記天然ガス冷却系統を流下する冷却媒体の天然ガスは、前記天然ガス冷却系統にガスタービンの熱源とそれぞれ熱交換を行なう複数の熱交換器を設置し、前記ガスタービンの低温部から高温部にかけて発生する熱をこれらの熱交換器を通じて順次、天然ガス冷却系統を流下する天然ガスに熱回収して前記天然ガスの温度を上昇させるように構成し、前記圧縮機から抽気してタービンの高温部に供給する抽気空気を冷却する前記抽気冷却装置、前記タービンのケーシングを冷却する前記ケーシング冷却部、及び前記タービンから排出した排ガスから排熱を回収する前記排熱回収装置と、冷却媒体として天然ガスを流下させる前記天然ガス冷却系統に設置された複数の熱交換器との間に蒸発伝熱管をそれぞれ配設し、前記蒸発伝熱管を循環する熱媒体として水、フレオン系、アンモニアの何れかの流体を用いてこの流体の相変化を利用するように構成した。
また、本発明のLNG冷熱利用ガスタービンの運転方法は、吸気した空気を圧縮機で圧縮し、この圧縮機で圧縮した圧縮空気と燃料の天然ガスとを燃焼器で混合させて燃焼して燃焼ガスを生成し、この燃焼器で生成した燃焼ガスによって負荷を駆動するタービンを駆動させるLNG冷熱利用ガスタービンの運転方法において、前記圧縮機に吸気を吸い込む吸気系統に設置した吸気冷却装置によって該吸気を冷却し、前記圧縮機から抽気した抽気空気を配設された抽気冷却系統を通じてタービンの高温部に供給すると共にこの抽気冷却系統に設けた抽気冷却装置によって該抽気冷却系統を流下する抽気空気を冷却し、前記タービンのケーシングに設置したケーシング冷却装置によってこのタービンのケーシングを冷却し、前記タービンから排ガスを排出する排ガス系統に設置した排熱回収装置によって排ガスから排熱を回収し、ガスタービンに配設された天然ガス冷却系統に前記吸気冷却装置、前記抽気冷却装置、前記ケーシング冷却装置、及び前記排熱回収装置を冷却する冷却媒体として天然ガスを供給してこの天然ガス冷却系統を流下する前記天然ガスの冷熱を冷却に利用し、前記天然ガス冷却系統を流下する冷却媒体の天然ガスは、前記天然ガス冷却系統に設置された複数の熱交換器によってガスタービンの熱源とそれぞれ熱交換を行なって前記ガスタービンの低温部から高温部にかけて発生する熱をこれらの熱交換器を通じて順次、天然ガス冷却系統を流下する天然ガスに熱回収して前記天然ガスの温度を上昇させるようにし、前記圧縮機から抽気してタービンの高温部に供給する抽気空気を冷却する前記抽気冷却装置、前記タービンのケーシングを冷却する前記ケーシング冷却部、及び前記タービンから排出した排ガスから排熱を回収する前記排熱回収装置と、冷却媒体として天然ガスを流下させる前記天然ガス冷却系統に設置された複数の熱交換器との間に蒸発伝熱管をそれぞれ配設し、前記蒸発伝熱管を循環する熱媒体として水、フレオン系、アンモニアの何れかの流体を用いてこの流体の相変化を利用するように構成した。
本発明によれば、LNGの冷熱を有効に利用することによって、ガスタービンの出力向上と熱効率向上を可能にすると共に、装置の小型化を図ったLNG冷熱利用ガスタービン及びLNG冷熱利用ガスタービンの運転方法が実現できる。
本発明の一実施例であるLNG冷熱利用ガスタービンの構成を示すガスタービン系統図。 本発明の他の実施例の1つであるLNG冷熱利用ガスタービンの構成を示すガスタービン系統図。 本発明の他の実施例の別の1つであるLNG冷熱利用ガスタービンの構成を示すガスタービン系統図。 本発明の他の実施例の別の1つであるLNG冷熱利用ガスタービンの構成を示すガスタービン系統図。 本発明の他の実施例の別の1つであるLNG冷熱利用ガスタービンの構成を示すガスタービン系統図。 本発明の他の実施例の別の1つであるLNG冷熱利用ガスタービンの構成を示すガスタービン系統図。 本発明の他の実施例の別の1つであるLNG冷熱利用ガスタービンの構成を示すガスタービン系統図。 本発明の実施例であるLNG冷熱利用ガスタービンにおけるタービン動翼とケーシングとの間隙の時間変化を示す概略図。
符号の説明
1:圧縮機、2:燃焼器、3:タービン、4:負荷機器、5:ロータ、6:吸気冷却装置、7:排熱回収装置、11a:吸気、12、13:流路、13a:燃焼ガス、14:燃料制御弁、14a:燃料、15:排ガス系統、15a:排ガス、16、17:抽気冷却系統、16a、17a:抽気空気、21:LNGタンク、22:BOG圧縮機、31a:BOG、31、33:系統、34:LNG系統、34a:LNG、35:天然ガス冷却系統、35a:天然ガス、36:吸気系統、41〜44:凝縮器、45、46:抽気冷却装置、47:ケーシング冷却装置、51〜54:蒸発伝熱管、61〜64:循環ポンプ、100:ガスタービン、200:LNG利用設備。
本発明の実施例であるLNG冷熱利用ガスタービン及びLNG冷熱利用ガスタービンの運転方法について図面を参照して以下に説明する。
本発明の一実施例であるLNG冷熱利用ガスタービン及びLNG冷熱利用ガスタービンの運転方法について図1を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例であるLNG冷熱利用ガスタービンの系統図を示すものであり、LNG液化基地やLNG受入基地では、冷凍コンプレッサ駆動用や発電用としてガスタービン100が用いられている。
ガスタービン100は、吸気11aである空気を吸気系統36を通じて吸入して圧縮する圧縮機1と、この圧縮機1で圧縮された加圧空気12aと燃料14aとを混合させて燃焼して高温高圧の燃焼ガス13aを生成する燃焼器2と、この燃焼器2で燃焼して生成された高温高圧の燃焼ガス13aを燃焼器2から導いて回転駆動する動力を得るタービン3と、このタービン3によって駆動される発電機や冷凍コンプレッサ等の負荷4を備えている。
この圧縮機1とタービン3とはロータ軸5によって互いに連結されており、さらに、圧縮機1の反タービン側には、発電機や冷凍コンプレッサなどの負荷4がロータ軸5によって連結されている。
そして負荷4が発電機の場合には、タービン3の回転動力を電気的エネルギーへ変換させて発電を行なう。
次に、ガスタービン100の作動流体の流れについて説明する。
吸気系統36を通じて圧縮機1に吸込まれた吸気11aは、圧縮機1の回転駆動によって所定の圧力比まで昇圧、昇温され、高圧、高温の加圧空気12aとなる。
この高圧、高温の加圧空気12aは、圧縮機1から流路12を通じて燃焼器2に供給され、この燃焼器2にて燃料14と混合されて燃焼し、高温高圧の燃焼ガス13aを発生する。
燃焼器2で燃焼して生成された高温高圧の燃焼ガス13aは燃焼器2から流路13を通じてタービン3に導かれてこのタービン3を回転駆動した後に、タービン3から排気ガス15aとして排出され、排ガス系統15を経由して大気へ放出される。
燃焼器2で燃焼して発生した高温高圧の燃焼ガス13aは、非常に高温(例えば、1300〜1500℃)であるため、この高温高圧の燃焼ガス13aが流入するタービン3を構成するケーシングに設置された静止体である静翼、及びタービン3を構成するロータ軸に設置された回転体である動翼は、耐熱性の観点から十分に冷却する必要がある。
そこで、圧縮機1の中間段から加圧された空気を抽気し、この抽気した加圧された抽気空気16a、17aを冷却空気としてタービン3の高温部に供給して冷却する抽気冷却系統16及び抽気冷却系統17が圧縮機1とタービン3との間に配設されており、この抽気冷却系統16及び抽気冷却系統17を通じて抽気空気16a、17aを圧縮機1から導いてタービン3に冷却空気として供給し、タービン3の高温部を冷却する。
そして抽気冷却系統16及び抽気冷却系統17を通じて圧縮機1から導かれ、タービン3の高温部を冷却した後の抽気空気16a、17aは、タービン3の内部を流下する高温高圧の燃焼ガス中に流入して該燃焼ガスと共にタービン3から排ガス系統15を経由して排気ガス15aが放出される。
次にLNG液化基地やLNG受入基地におけるガスタービンの燃料である天然ガスの燃料系統について説明する。
LNG液化基地やLNG受入基地に設置されているLNGタンク21内に貯蔵されたLNGでは、LNGタンク21内のLNGの液面で外部入熱や液面変動により絶えず−164℃の超低温ボイルオフガス(BOG)31aが発生している。
LNGタンク21内を一定圧に保持するためには、LNGタンク21内で発生したBOG31aを吸引する必要があり、系統31を通じてBOG圧縮機22に吸引されたBOG31aはこのBOG圧縮機22によって所定の圧力まで昇圧される。
昇圧後のBOG31aは発電用のガスタービン100や都市ガスの圧送ラインに送出されて燃料として利用される。
また、吸引されたBOG31aをBOG圧縮機22で昇圧してBOG31aを再液化し、系統33を通じてLNGタンク21に戻す場合もある。
一方、ガスタービン100では、一般的に用いられる体積流量一定の定回転数の圧縮機1では、夏場など吸気の温度が高くなった場合、空気密度が小さくなり吸入空気の質量流量が低減するため、吸入空気の質量流量の低減に合わせて燃焼器2で燃焼させる燃料14aの燃料流量も低減せざるをえない。
つまり圧縮機1の吸気11aの温度が高くなれば吸気11aの空気密度が小さくなるので、燃焼器2でこの吸気11aと燃料14aとを混合して燃焼して発生する燃焼ガス13aの流量が減少するので、該燃焼ガス13aでタービン3を駆動するガスタービン100の出力は低下することになる。
これは、LNGタンク21で発生したBOG31aをBOG圧縮機22で昇圧してこのBOG31aをガスタービン100の燃焼器2の燃料として利用することを考えた場合に、ガスタービン100の圧縮機1の吸気11aの温度変化によって燃焼器2の燃料流量が変動するため、BOG圧縮機22で生成されるLNG量と圧縮機1の吸気11aの温度を同時に制御する必要があることを意味する。
また、ガスタービン100のタービン3の回転体であるロータに設置した動翼先端と、タービンの静止体であるケーシングとの間に形成されたクリアランスは、ガスタービンの起動時から定格運転時に至るまで、熱伸びを考慮した最適なクリアランスが存在する。
ガスタービンの起動時は、タービン3の回転体である動翼先端と、タービンの静止体であるケーシングとの間のクリアランスは所定量を保って始動するが、ケーシングとロータ及び動翼の熱容量の違いにより、ケーシングより先にロータ及び動翼が早く加熱されるので、動翼先端のクリアランスが小さくなる。
タービン3の動翼先端とケーシングとの間隙であるクリアランスが小さくなり過ぎると、動翼とケーシングとが接触してラビングが発生する可能性があるので、このラビングの発生を回避する必要がある。
反対にこのクリアランスを大きく設定しすぎると、タービン3を駆動する動作流体である燃焼ガス13aの一部がこのクリアランスから下流側に流下して定格運転時のガスタービン100の性能低下を招くことになる。
そのため、タービン3のこのクリアランス量をガスタービンの起動時から定格運転時に至るまで熱伸びで大きく変化させずに最適な量にコントロールする必要がある。
また、ガスタービン100のタービン3から排ガス系統15を通じて外部に排出される排ガス15aの排気ガス温度は500〜600℃程度と高温であり、この排気ガス15aを大気に放出する前に、排ガス系統15に設置された排熱回収装置7により排気ガス15aから排熱を回収してその熱エネルギーをガスタービン100に戻すことで、ガスタービン100の熱効率を向上させることができる。
本発明の実施例であるLNG冷熱利用ガスタービンにおいては、LNG34aの再ガス化による冷熱エネルギーや、LNGタンク21から常時発生するBOG31aの冷熱を利用して、ガスタービン100の効率向上と夏場の出力増大を図っている。
図1を用いて、本実施例のLNG冷熱利用ガスタービンの構成について更に説明すると、ガスタービン100はBOG31aをBOG圧縮機22によって再液化されたLNG34aと、圧縮機1の吸気11aとを後述する熱交換機で熱交換することによってこのLNG34aを再気化し、圧縮機1の吸気11aを冷却して圧縮機1に導入される吸気11aの密度を大きくすることができる吸気冷却装置6を圧縮機1の吸気系統36に備えている。
さらに、圧縮機1の途中段から抽気した加圧された抽気空気を圧縮機1からタービン3の高温部に導くように抽気冷却系統16及び抽気冷却系統17を配設すると共に、これらの抽気冷却系統16及び抽気冷却系統17に抽気冷却装置46及び抽気冷却装置45をそれぞれ設置するように構成している。
また、タービン3には、ケーシングを冷却して該ケーシングと動翼先端との間に形成されるクリアランスの寸法を制御することができるケーシング冷却装置47が具備されている。
そして、タービン3を駆動して該タービン3から排出される高温の排気ガス15aの排ガス系統流路15には、この排出された排気ガス15aから熱エネルギーを回収することができる排熱回収装置7が設置されている。
上記した抽気冷却系統16及び抽気冷却系統17に夫々設置された抽気冷却装置46及び抽気冷却装置45と、タービン3に設置されたケーシング冷却装置47と、タービン3から排出された排ガス15aの排ガス系統15に設置された排熱回収装置7は、例えば水を冷却媒体としている。
また、ガスタービン100には、圧縮機1の吸気11aを冷却する吸気冷却装置6で吸気系統36を通じて流入する吸気11aと熱交換して昇温された天然ガス35aを、ガスタービン100の燃焼器2に燃料として供給できる天然ガス冷却系統35が配設されている。
この天然ガス冷却系統35には、該天然ガス冷却系統35を流下する天然ガス35aの冷熱によって熱交換する凝縮器41、凝縮器42、凝縮器43及び凝縮器44が上流側から下流側に沿って順次配設されている。
抽気冷却系統17に設置した抽気空気を冷却する抽気冷却装置45と、天然ガス冷却系統35に設置した天然ガス35aを加熱する凝縮器41との間には、循環ポンプ63を備えた蒸発伝熱管51が配設されており、この蒸発伝熱管51を循環する冷却媒体の水を介して前記抽気冷却装置45を流下する抽気空気と凝縮器41を流下する天然ガス35aとの間の熱交換を行い、抽気空気を冷却すると共に天然ガス35aを加熱する。
同様に、抽気冷却系統16に設置した抽気空気を冷却する抽気冷却装置46と、天然ガス冷却系統35の凝縮器41の下流側に設置した天然ガス35aを加熱する凝縮器42との間には、循環ポンプ64を備えた蒸発伝熱管52が配設されており、この蒸発伝熱管52を循環する冷却媒体の水を介して前記抽気冷却装置46を流下する抽気空気と凝縮器42を流下する天然ガス35aとの間の熱交換を行い、抽気空気を冷却すると共に天然ガス35aを加熱する。
同様に、ガスタービン3に設置したガスタービンのケーシングを冷却するケーシング冷却装置47と、天然ガス冷却系統35の凝縮器42の下流側に設置した天然ガス35aを加熱する凝縮器43との間には、循環ポンプ61を備えた蒸発伝熱管53が配設されており、この蒸発伝熱管53を循環する冷却媒体の水を介して前記ケーシング冷却装置47と凝縮器43を流下する天然ガス35aとの間の熱交換を行い、ケーシング冷却装置47を冷却すると共に天然ガス35aを加熱する。
同様に、排ガス系統15に設置され該排ガス系統15を流下する排ガス15aから排熱を回収する排熱回収装置7と、天然ガス冷却系統35の凝縮器43の下流側に設置した天然ガス35aを加熱する凝縮器44との間には、循環ポンプ62を備えた蒸発伝熱管54が配設されており、この蒸発伝熱管54を循環する冷却媒体の水を介して前記排熱回収装置7を流下する排ガス15aとを流下する天然ガス35aとの間の熱交換を行い、排ガス15aから排熱を回収すると共に天然ガス35aを更に加熱する。
このように、ガスタービン100の低温部から高温部へ向かって天然ガス冷却系統35を流下する低温の天然ガス35aは凝縮器41、凝縮器42、及び凝縮器43によって順次熱交換され、最終的に天然ガス冷却系統35に設けられた最下流の熱交換器である凝縮器44で熱交換されて温度が上昇した天然ガス35aを、ガスタービン100の燃焼器2に燃料14aとして供給して、この燃焼器2で燃料14aと吸気11aとを混合して燃焼させて高温高圧の燃焼ガス13aを発生させるように構成されている。
なお、図1に示した実施例のガスタービン100では、圧縮機1から抽気空気を抽気してタービン3に導く抽気冷却系統16及び抽気冷却系統17は2系統だけ配設したが、圧縮機1から抽気空気を抽気する抽気部は抽気冷却系統16又は抽気冷却系統17のうちのどちらか1系統としても良い。
次に、本実施例であるLNG冷熱利用ガスタービンにおける運転方法について説明する。
圧縮機1に流入する空気である吸気11aは、圧縮機1の上流側の吸気系統36に設置された吸気冷却装置6に導かれる。
一方、LNGタンク21の内部で発生したBOG31aは系統31を通じて吸引され、BOG圧縮機22で圧縮されて再液化されたLNG34aとなって、LNG系統34を通じて吸気冷却装置6に導かれる。
そしてこの吸気冷却装置6では、該吸気冷却装置6の内部に配設した対向流熱交換器によって吸気11aとLNG34aとが熱交換され、LNG34aの蒸発潜熱で吸気11aを冷却して空気密度を高めた吸気11aが吸気系統36を通じて圧縮機1に導入される。
圧縮機1に導入された吸気11aは、圧縮機1によって所定の圧力比まで昇温昇圧されて高温、高圧の吸気11aとなり、燃焼器2に供給される。
圧縮機1の中間段では、タービン3の高温部の冷却のために抽気されるが、圧縮機1の中間段からそれぞれ抽気された抽気空気16a、抽気空気17aは、抽気冷却系統16及び抽気冷却系統17にそれぞれ設けられた水を冷却媒体とした抽気冷却装置46及び抽気冷却装置45に導かれ、前記抽気冷却装置46及び抽気冷却装置45によって冷却されて、冷却空気としてタービン3の高温部にそれぞれ導入される。
そして前記抽気空気16a、抽気空気17aはタービン3の高温部を冷却した後に、タービン3の内部を流れる高温の燃焼ガス13a中に流入して燃焼ガス13aと混合する。
また、圧縮機1で加圧された高温、高圧の吸気11aは流路12を通じて燃焼器2に供給され、燃焼器2にて燃料である天然ガス35aを加熱した燃料14aは燃料制御弁14を経由して燃焼器2に供給され、この燃焼器2で吸気11aと燃料14aとが混合されて燃焼さして高温高圧の燃焼ガス13aを生成し、流路13を通じてタービン3に導入されてこのタービン3を駆動する。
そしてタービン3に導入された燃焼ガス13aはタービン3を駆動した後に排ガス15aとなって排ガス系統15を通して排出され、この排ガス系統15に設けられ排ガス15aから排熱を回収する排熱回収装置7で熱交換された後に大気へ放出される。
本実施例のLNG冷熱利用ガスタービンの燃料である天然ガス35aの動作について説明すると、LNG液化基地やLNG受入基地に設置されたLNGタンク21から常時発生するBOG31aは、再液化するために系統31を通じてBOG圧縮機22に導入される。
BOG圧縮機22でBOG31aを昇圧して再液化されたLNG34aは、LNGタンク21へ系統33を通じて送られるが、LNG34aの一部をこの系統33から分岐したLNG系統34を通じてガスタービン100に供給する。
BOG圧縮機22で昇圧され供給されたLNG34aは、ガスタービン100の圧縮機1の吸気11aを冷却するために吸気系統36に設置した吸気冷却装置6に最初に導かれて熱交換し、この吸気冷却装置6でLNG34aは圧縮機1に導かれる吸気11aとの熱交換により再気化されて低温の天然ガス35aとなる。
吸気冷却装置6で熱交換してLNG34aが再気化するときの蒸発潜熱(約120kcal/kg)によって圧縮機1に導かれる吸気空気11aは冷却されて空気密度を高くすることができる。
通常、LNG34aの再ガス化では加熱媒体に海水を用いており、その蒸発潜熱は海水に放出されているが、本実施例のLNG冷熱利用ガスタービンでは、上記した構成によってLNG34aの蒸発潜熱を圧縮機1の吸気11aを冷却することに利用する。
よって、圧縮機1に導入される吸気11aは冷却されることにより空気密度が高くなるので、燃焼器2でこの吸気11aと燃料14aとを混合して燃焼して発生する燃焼ガス13aの流量が増加し、この増加した燃焼ガス13aで駆動されるタービン3を備えたガスタービン100の出力は増加することになる。
なお、吸気冷却装置6内では、LNG34aの再気化による吸気11aの冷却で蒸発伝熱管の表面に水滴が発生するが、この水滴は吸気冷却装置6から回収され、図示していない水回収装置へドレイン系統81を通じて排出される。
吸気冷却装置6で再気化した天然ガス35aは、天然ガス冷却系統35を通じて流下し、この天然ガス冷却系統35に設置された凝縮器41及び、該凝縮器41の下流側に設置された凝縮器42に導入される。
凝縮器41及び凝縮器42では内部に配設された蒸発伝熱管51及び蒸発伝熱管52を循環する冷却媒体である水と熱交換して水を凝縮し、その凝縮潜熱を回収して天然ガス35aの温度を上昇させる。
この温度が上昇した天然ガス35aは、タービン3に設けたケーシング冷却装置47でタービン3のケーシングを冷却した熱を回収するために、天然ガス冷却系統35の凝縮器42の下流側に設置された凝縮器43へ導入される。
この凝縮器43では内部に配設された蒸発伝熱管53を循環する冷却媒体の水を凝縮して、その凝縮潜熱を回収して天然ガス35aの温度を上昇させる。
この温度が上昇した天然ガス35aは、排熱回収装置7でタービン3から排出される排ガス15aの排熱を回収するために、天然ガス冷却系統35の凝縮器43の下流側に設置された凝縮器44へ導入される。
この凝縮器44では内部に配設された蒸発伝熱管54を循環する冷却媒体の水を凝縮して、その凝縮潜熱を更に回収して天然ガス35aの温度を上昇させる。
ガスタービン100を構成する機器から十分に熱エネルギーを回収して温度が上昇した天然ガス35aは、天然ガス冷却系統35を通じて流下して燃料14aとして燃焼器2に供給される。
これにより、天然ガス35aの冷熱を利用して回収された熱エネルギーは上述したようにガスタービン100で有効利用できるので、ガスタービンの出力が増加してガスタービンの熱効率の向上が図れる。
次に、冷却媒体をして用いる水の動作について説明する。抽気冷却系統16に設置された抽気冷却装置46、及び抽気冷却系統17に設置された抽気冷却装置45と、天然ガス冷却系統35に設置された凝縮器41及び凝縮器42との間の熱交換には、水を冷却媒体として熱交換される。
この冷却媒体の水は、抽気冷却装置45と凝縮器41との間に配設された蒸発伝熱管51の内部を、該蒸発伝熱管51に設置した循環ポンプ63の駆動によって循環することによって、抽気冷却装置45を介して抽気冷却系統17を流下する抽気空気17aと、凝縮器41を介して天然ガス冷却系統35を流下する天然ガス35aとの間の熱交換を行なう。
同様に、冷却媒体の水は、抽気冷却装置46と凝縮器42との間に配設された蒸発伝熱管52の内部を、該蒸発伝熱管52に設置した循環ポンプ64の駆動によって循環することによって、抽気冷却装置46を介して抽気冷却系統16を流下する抽気空気16aと、凝縮器42を介して天然ガス冷却系統35を流下する天然ガス35aとの間の熱交換を行なう。
即ち、蒸発伝熱管52内の水は、圧縮機1から抽気した抽気空気16aから抽気冷却装置46で熱エネルギーを奪って蒸発し、水から蒸気へ相変化する。この水が蒸発するときの蒸発潜熱によって抽気空気16aは冷却される。
蒸発伝熱管52内で発生した蒸気と水は循環ポンプ64により蒸発伝熱管52内を循環し、天然ガス冷却系統35に設置した凝縮器42に供給される。
この凝縮器42では天然ガス冷却系統35を流下する低温の天然ガス35aと熱交換して蒸気は熱を放出して凝縮し、水へ相変化する。
そしてこの凝縮するときの凝縮潜熱により、天然ガス35aは熱エネルギーを供給される。凝縮した水は、再び蒸発と凝縮を繰り返しながら循環ポンプ64によって蒸発伝熱管52を循環する。
同様に、タービン3に設置したケーシング冷却装置47と天然ガス冷却系統35に設置した凝縮器43との間に配設された蒸発伝熱管53内を熱交換のために循環する冷却媒体の水は、蒸発伝熱管53内を循環ポンプ61によって循環している。
ケーシング冷却装置47に蒸発伝熱管53を通じて供給される冷却媒体の水は、タービン3のケーシングから熱エネルギーを奪って蒸発し、水から蒸気へ相変化する。
このようにケーシング冷却装置47と天然ガス冷却系統35に設置した凝縮器43との間に配設された蒸発伝熱管53内を冷却媒体の水を循環させることによってタービン3のケーシングを冷却し、ケーシング温度をコントロールすることができる。
発生した蒸気と水は、循環ポンプ61により蒸発伝熱管53を通じて凝縮器43へ供給される。
この凝縮器43では天然ガス冷却系統35を流下する低温の天然ガス35aと熱交換して蒸気は熱を放出して凝縮し、水へと相変化する。
そしてこのときに発生する凝縮潜熱により、天然ガス35aは熱エネルギーを供給される。凝縮した水は、再度、蒸発と凝縮を繰り返しながら循環ポンプ61によって蒸発伝熱管53内を循環する。
タービン3から排ガス15aを排出する排ガス系統15に設置された排熱回収装置7と、天然ガス冷却系統35に設置された凝縮器44との間の熱交換に使用される冷却媒体の水は、排熱回収装置7と凝縮器44との間に配設された蒸発伝熱管54内を循環ポンプ62によって循環している。
排熱回収装置7に蒸発伝熱管54を通じて供給される冷却媒体の水は、排ガス系統15を流下するタービン3から排出された排ガス15aから熱エネルギーを奪って蒸発し、水から蒸気へ相変化する。
このように、タービン3から排出された排ガス15aから排熱を回収し、その熱エネルギーを保持した蒸発伝熱管54を循環する蒸気は、該蒸発伝熱管54を通じて天然ガス冷却系統35に設置された凝縮器44へ供給される。
そしてこの凝縮器44では、天然ガス冷却系統35を流下する低温の天然ガス35aと熱交換して蒸気は熱を放出して凝縮し、水へと相変化する。
そしてこのときに発生する凝縮潜熱により、天然ガス35aは熱エネルギーを供給される。凝縮した水は、再び蒸発と凝縮を繰り返し、排ガス15aからの排熱回収と天然ガス35aへのエネルギーを放出しながら循環ポンプ62によって蒸発伝熱管54を循環する。
次に本実施例のLNG冷熱利用ガスタービンの効果について説明する。
図1に示したガスタービン100においては、LNGタンク21から発生したBOG31aをBOG圧縮機22で昇圧して再液化したLNG34aを吸気系統36に設置した吸気冷却装置6に供給し、LNG34aが再気化するときの蒸発潜熱を利用して圧縮機1に導入される吸気11aを冷却をすることで吸気11aの空気密度を高め、夏場や高温地域などの圧縮機1の吸気温度が高い場合のガスタービンの出力を増加させることが可能である。
また、既存のBOG圧縮機22で昇圧して再液化したLNG34aの一部を利用できるため、ガスタービン100の燃焼器2に燃料として供給するための昇圧コンプレッサが不要となり、コスト低減にも繋がる。
また、LNG34aの蒸発潜熱を有効に利用した熱交換器である吸気冷却装置6をLNG冷却系統35に配置した構成であるため、低温の天然ガス35aの顕熱だけを利用した熱交換器を配置したものに比べて伝熱面積を小さくすることができ、熱交換器自体の設備のコンパクト化が可能である。
また、抽気冷却装置45、46を備えた抽気冷却系統17、16を配設して圧縮機1から抽気した抽気空気16a、17aを冷却してタービン3の高温部に冷却空気として供給することで、タービン3の高温部の冷却効率を向上すると共に冷却空気量を低減することが可能となり、これによってガスタービンの効率を向上することができる。
そして、タービン3にケーシング冷却装置47を設置してタービン3のケーシングを冷却することでタービン3の動翼先端とケーシングとのクリアランスを所定の間隙に制御することが可能となり、ガスタービンの効率向上を図ることが可能となる。
そしてこのタービン3の高温部の冷却効率の向上によってタービン3に用いる動翼及び静翼の信頼性を確保することができる。
また、クリアランスを所望の間隙に制御することによってタービン3の動翼先端とケーシングとのラビングを回避することが可能であり、信頼性も向上することができる。
さらに、タービン3から排出される排ガス15aの排熱を排熱回収装置7を設置して回収して、その回収した熱量を天然ガス冷却系統35を流下する天然ガス35aに与えて温度を昇温させて燃料としてガスタービン100の燃焼器2に供給するため、ガスタービン100の熱効率を増加させること可能となる。
次に本発明の実施例による出力と熱効率の効果についての試算例を説明する。
出力30MW級のガスタービンに対して本発明の実施例を適用した場合の具体的な数値効果について説明する。
(1)吸気冷却の効果
夏場など大気温度上昇によるガスタービン出力低下を抑制するために圧縮機の吸気をLNGの冷熱で熱交換する吸気冷却によれば、例えば、大気温度40℃を15℃まで冷却する場合に、ガスタービンの出力は5〜10%アップし、ガスタービンの熱効率は1pt%のアップを望める。
(2)ケーシング冷却によるチップクリアランス制御の効果
タービンのケーシングを冷却して動翼チップクリアランスを制御することで、例えば、冷却しないときの動翼とケーシングの間隙を、ケーシング冷却によって前記間隙を半分にすることができ、その結果、ガスタービンの熱効率が0.5pt%向上する。
(3)再生サイクルによる効果(排熱回収による効果)
ガスタービンの排熱をLNGの冷熱を利用して熱回収し、この熱回収したLNG又は天然ガスをガスタービンの燃料として利用することで、ガスタービンの熱効率が5pt%程度向上する。
以上の説明から明らかなように、前記(1)及び(2)の効果を組合せることで、ガスタービンの出力は5〜10%アップし、ガスタービンの熱効率は1.5pt%向上させることになる。
また前記(1)及び(3)の効果を組合せると、ガスタービンの排気温度が下がることができるため、排熱回収の効果は減少するが、ガスタービンの出力は5〜10%アップし、ガスタービンの熱効率は5pt%程度向上させることができる。
また前記(1)、(2)及び(3)の効果を全て組合せると、ガスタービンの出力は5〜10%アップし、ガスタービンの熱効率も6pt%程度の向上が望めるが、プラントの設備が複雑化するのでコスト高になる。
次に本実施例のLNG冷熱利用ガスタービンの運転方法によるクリアランス制御の間隙量と時間の変化について説明する。
ガスタービンの起動時は、蒸発伝熱管51〜54にそれぞれ設置された循環ポンプ61〜64の運転は停止状態とし、熱交換は実施しない。
そして抽気冷却装置45、46の蒸発伝熱管51、52の冷媒である水を循環させる循環ポンプ63、64は、タービン3のホイールスペースの温度を監視することによって起動させる。
また、排熱回収装置7の蒸発伝熱管54に設置された循環ポンプ62はタービン排気温度を監視することで起動させる。
そしてタービン3のケーシング冷却装置47に配設した蒸発伝熱管53に設置された循環ポンプ62は、翼先端のクリアランスをタービン3の内部に設置した計測装置によって計測しながら起動する。
そしてタービン3のケーシングを冷却しながら、最適な間隙δoptを保持するようにガスタービン100の運転を制御する。
即ち、本実施例のLNG冷熱利用ガスタービンによるクリアランス制御は、図8に示すように、起動時はタービン3のケーシングは冷えているが、ロータおよび動翼は急速に加熱されて、その熱伸び差により、時間Tminのとき最小のクリアランスδminとなる。
クリアランスの制御がない場合には、図8に点線で示したようになり、コールド間隙δcが小さすぎると時間Tminで動翼をケーシングでラビングが発生し、動翼が破損するポテンシャルがある。
逆に、コールド間隙δcが大きすぎると、定格運転時のホット間隙δhが増加するので、ガスタービンの性能が低下する。
従って、本実施例のLNG冷熱利用ガスタービンでは、ガスタービン起動時に翼先端のクリアランスをタービン3の内部に設置した計測装置によって計測しながら、図9に実線で示したように、最小間隙のTminを通過した後に、タービン3に設けたケーシング冷却装置47と天然ガス冷却系等35に設けた凝縮器43との間に配設された蒸発伝熱管53の冷却媒体である水を循環させる循環ポンプ61を起動し、タービン3のケーシングを冷却しながら、最適な間隙δoptを保持するようにガスタービン100の運転を制御する。
このようにガスタービンを運転制御することによって、ガスタービンの性能を高い状態で維持することができ、信頼性も向上することが可能である。
また、本実施例のLNG冷熱利用ガスタービンでは、天然ガス35aの冷熱を利用して、ガスタービン100の低温部から高温部にかけて順次熱交換することで熱回収しながら天然ガス35aの温度を上昇させて、最終的に高温の燃焼14aとして燃焼器2に供給することで効率良く熱回収することが可能となり、その結果、ガスタービンの熱効率を向上させることができる。
そして、天然ガス冷却系統35を流下する天然ガス35aと熱交換する熱交換器は冷却媒体に水を用いて水の蒸発潜熱と凝縮潜熱を利用した熱交換器を使用したため、水の顕熱だけを利用した熱交換器に比べて伝熱面積を小さくすることができ、熱交換器自体のコンパクト化が可能である。
そして、天然ガス冷却系統35を流下する天然ガス35aと、この天然ガス35aと熱交換する熱交換器との間に蒸発伝熱管を配設し、この蒸発伝熱管を循環する冷却媒体は水にすることで、液二相による熱交換となり、気体だけの熱交換に対して熱交換性能が向上するため、熱交換器をさらにコンパクトにすることが可能となる。
なお、上記した実施例では、冷却媒体として水を採用したが、この水に替えて蒸発伝熱管を循環する大気温度以下の冷却媒体としてフレオン系や、アンモニアなどの流体を用いてこれらの流体の相変化を利用するようにしても可能である。
上記した本発明の実施例であるLNG冷熱利用ガスタービンによると、LNGの冷熱を利用した圧縮機の吸気冷却により圧縮機動力の低減が可能であり、夏場などの大気温度の高温時におけるガスタービン出力低下を抑制することができる。
そして、タービンの高温部へ供給される冷却空気の温度を低減することが可能となり、冷却空気量の低減によりタービンの効率向上に繋がる。
また、タービンのケーシングの冷却によってタービン動翼とケーシングのクリアランスの量を最適に設定することが可能となり、タービン効率を向上することができ、かつ、ケーシングと動翼のラビングを回避でき、信頼性も向上することができる。
また、タービンの排気から熱回収した熱を燃焼器で回収することにより、ガスタービンの熱効率向上させることができる。
このように、LNGの冷熱を最大限に利用して、LNG液化基地およびLNG受入基地の冷凍コンプレッサ駆動用および発電用ガスタービンの出力と効率に優れたガスタービンシステムを提供できる。
また、LNG液化基地およびLNG受入基地の既存設備圧縮機を利用することで装置の大型化を抑制することができ、また、ガスタービンの低温部から高温部に向かって順次、効率的に熱回収し、最終的にその熱エネルギーを燃料として回収できるためガスタービンの熱効率向上に効果的である。
上記した説明から明らかのように、本発明の実施例によればLNGの冷熱を有効に利用することによって、ガスタービンの出力向上と熱効率向上を可能にすると共に、装置の小型化を図ったLNG冷熱利用ガスタービン及びLNG冷熱利用ガスタービンの運転方法が実現できる。
次に本発明の他の実施例であるLNG冷熱利用ガスタービンについて図2を参照して説明する。
尚、図2に示した本実施例のLNG冷熱利用ガスタービンは図1に示した先の実施例のLNG冷熱利用ガスタービンと基本構成は共通しているので、共通した構成については説明を省略し、相違する構成についてのみ以下に説明する。
図2に示した本実施例のLNG冷熱利用ガスタービンにおいて、図1に示した先の実施例との相違は、圧縮機1から冷却空気として抽気した抽気空気16a、17aをタービン3に供給する抽気冷却系統16及び抽気冷却系統17にそれぞれ設置された抽気冷却装置46及び抽気冷却装置45には、抽気空気16a、17aを冷却する冷却媒体として水を利用する代わりに直接、低温の天然ガス35aで熱交換させるように構成している。
即ち、圧縮機1の吸気系統36に設置された吸気冷却装置6で吸気11aとの熱交換によってLNG34aが再気化した天然ガス35aは吸気冷却装置6を経た後に天然ガス冷却系統35を流下する。
この天然ガス冷却系統35は抽気冷却系統17に設けられた抽気冷却装置45に抽気空気17aを冷却する冷却媒体として天然ガス35aを供給されるように配設されている。
更にこの天然ガス冷却系統35は抽気冷却装置45を経た後に抽気冷却系統16に設けられた抽気冷却装置46に抽気空気16aを冷却する冷却媒体として天然ガス35aを供給されるように配設されている。
そしてこの天然ガス冷却系統35は抽気冷却装置46を経た後に凝縮器43を冷却する冷却媒体として天然ガス35aを供給するように構成されている。
この抽気冷却装置45では、低温の天然ガス35aと抽気空気17aとが熱交換することで、抽気空気17aは冷却される。
さらに、抽気冷却装置45で熱交換された天然ガス35aは、抽気空気16aを冷却する冷却媒体として抽気冷却装置46に供給される。
そしてこの抽気冷却装置46でも、抽気冷却装置45を経た低温の天然ガス35aと抽気空気16aとが熱交換することで、抽気空気16aが冷却される。
この抽気冷却装置46で熱交換された天然ガス35aは、タービン3に設けたケーシング冷却装置47と凝縮器43との間に配設した蒸発伝熱管53を循環する冷却媒体の水を冷却するために前記凝縮器43に導入される。
これらの低温の天然ガス35aと抽気空気16a、17aとの直接の熱交換は、図1に示した先の実施例における水を冷却媒体とした熱交換と異なり、低温の天然ガス35aの顕熱のみを利用している。
したがって、本実施例では図1に示した先の実施例の相変化を伴う熱交換よりも熱交換性能は多少低下するが、しかしながら本実施例では圧縮機1の前段側における抽気は抽気空気の温度がそれほど高温でないため、水を冷却媒体に用いた場合でも図1に示した先の実施例における抽気冷却装置45及び抽気冷却装置46に配設した蒸発伝熱管内で冷却媒体の水が相変化することによる蒸発潜熱を利用できるとは限らない。
このため、圧縮機1から抽気される抽気空気の温度が低温の場合には、水を冷却媒体とすることで装置が大型化する可能性がある。
以上のことから、圧縮機1から抽気される抽気空気の熱交換方法については、圧縮機1から抽気される抽気空気の温度と熱交換性能から決定する必要がある。
上記した本発明の実施例によっても、LNGの冷熱を有効に利用することによって、ガスタービンの出力向上と熱効率向上を可能にすると共に、装置の小型化を図ったLNG冷熱利用ガスタービン及びLNG冷熱利用ガスタービンの運転方法が実現できる。
更に本実施例では、先の実施例と比較してほぼ同等の性能を達成するだけでなく、ガスタービンの系統の構成がシンプル化できるので設備コストの低減を図ることが可能となる。
次に本発明の更に他の実施例の一つであるLNG冷熱利用ガスタービンについて図3を参照して説明する。
尚、図3に示した本実施例のLNG冷熱利用ガスタービンは図1に示した先の実施例のLNG冷熱利用ガスタービンと基本構成は共通しているので、共通した構成については説明を省略し、相違する構成についてのみ以下に説明する。
図3に示した本実施例のLNG冷熱利用ガスタービンにおいて、図1に示した先の実施例との相違は、LNGタンク21から発生するBOG31aを昇圧して再液化するBOG圧縮機22の中間段から、低温の天然ガス35aを抽気してガスタービン内へ供給する系統38を備えた構成にある。
図1に示した先の実施例では夏場など圧縮機1に吸い込む吸気11aの温度が高くなった場合に、吸気系統36に設置した吸気冷却装置6によってLNG34aが気化するときの蒸発潜熱を利用して吸気11aを冷却するように構成したが、圧縮機1に吸い込まれる吸気11aの温度がいつも高温とは限らない。
特に冬場など大気温度が低下したときにさらに吸気11aを冷却すると、大気中の水分が氷結し、圧縮機1の内部にこの氷が導入されると圧縮機1の内部に設置された翼を傷付けるポテンシャルがある。
そこで本実施例では、BOG圧縮機22の中間段から低温の天然ガス35aの状態で圧縮機1の吸気検討36に設置した吸気冷却装置6に冷却媒体として供給する系統38を設けるように構成した。
吸気冷却装置6では低温の天然ガス35aと吸気11aとの顕熱を利用した熱交換のため、蒸発潜熱を利用した熱交換に比べて熱交換性能を低くすることができる。
これにより、大気温度が低下したときも圧縮機1に吸い込む吸気11a中の水分の氷結を抑制でき、ガスタービン100の信頼性を確保することができる。
尚、一般的に大流量のBOG31aを再液化することに用いられるBOG圧縮機22は、遠心形ターボ圧縮機が用いられているが、レシプロ圧縮機でも使用可能である。
上記した本発明の実施例によっても、LNGの冷熱を有効に利用することによって、ガスタービンの出力向上と熱効率向上を可能にすると共に、装置の小型化を図ったLNG冷熱利用ガスタービン及びLNG冷熱利用ガスタービンの運転方法が実現できる。
また本実施例では、先の実施例と比較してほぼ同等の性能を達成するだけでなく、ガスタービンの系統の構成がシンプル化できるので設備コストの低減を図ることが可能となる。
次に本発明の更に他の実施例の一つであるLNG冷熱利用ガスタービンについて図4を参照して説明する。
尚、図4に示した本実施例のLNG冷熱利用ガスタービンは図1に示した先の実施例のLNG冷熱利用ガスタービンと基本構成は共通しているので、共通した構成については説明を省略し、相違する構成についてのみ以下に説明する。
図4に示した本実施例のLNG冷熱利用ガスタービンにおいて、図1に示した先の実施例との相違は、圧縮機1に吸い込む吸気11aを冷却する吸気系統36に設置した吸気冷却装置6に供給するLNG34aは、BOG圧縮機の昇圧により再液化したLNGではなく、LNGタンク21から系統34を通じて直接供給する構成にある。
即ち、LNGタンク21から発生するBOGは常に一定ではなく変動している。従って、BOG圧縮機を設置してもBOG圧縮機の圧縮によって再液化されるLNGの量も変動するため、発生するBOGが大きく変動した場合にはBOG圧縮機から吸気冷却装置6に再液化したLNGを供給すると、ガスタービンの冷却系統の流量および燃料の流量を制御することが困難となるポテンシャルがある。
そこで、本実施例のようにBOG圧縮機を不要とする構成にして、LNGタンク21から系統34を通じてLNG34aを直接、吸気冷却装置6に冷却媒体として供給することで、ガスタービン100の安定した運用を確保することができる。
上記した本発明の実施例によっても、LNGの冷熱を有効に利用することによって、ガスタービンの出力向上と熱効率向上を可能にすると共に、装置の小型化を図ったLNG冷熱利用ガスタービン及びLNG冷熱利用ガスタービンの運転方法が実現できる。
また本実施例では、先の実施例と比較してほぼ同等の性能を達成するだけでなく、BOG圧縮機が不要となるので設備コストの低減を図ることが可能となる。
次に本発明の更に他の実施例の一つであるLNG冷熱利用ガスタービンについて図5を参照して説明する。
尚、図5に示した本実施例のLNG冷熱利用ガスタービンは図1に示した先の実施例のLNG冷熱利用ガスタービンと基本構成はほぼ共通しているので、共通した構成については説明を省略し、相違する構成についてのみ以下に説明する。
図5に示した本実施例のLNG冷熱利用ガスタービンは複数台のガスタービンを備えたLNG冷熱利用ガスタービンである。
LNGの製造プラントでは天然ガスを冷却して液化したLNGを製造するために、天然ガスの冷却に使用する冷媒を加圧する圧縮機を設ける必要があるので、これらの圧縮機の動力源としてガスタービンが複数台設置されている場合が多い。
図5に示した本実施例のLNG冷熱利用ガスタービンにおいては、この複数台からなるガスタービン101〜105は、図1に示した実施例のガスタービン100が有する複数の熱交換器の一部をそれぞれ有する構成である、吸気系統36に設けた吸気冷却装置6と、熱交換して再気化した天然ガス35aを燃焼器2に供給する天然ガス供給系統35とを備えたガスタービン101を備えている。
同様に圧縮機1から抽気した抽気空気を冷却してタービン3の高温部に供給する抽気冷却装置45とLNG冷却系統34に設けた凝縮器41と、熱交換して再気化した天然ガス35aを燃焼器2に供給する天然ガス供給系統35とを備えたガスタービン102を備えている。
同様にタービン3に設けたケーシング冷却装置47と、LNG冷却系統34に設けた凝縮器43と、熱交換して再気化した天然ガス35aを燃焼器2に供給する天然ガス供給系統35とを備えたガスタービン103を備えている。
同様にタービン3から排ガス15aを排出する排ガス系統15に設けた排熱回収装置7と、LNG冷却系統34に設けた凝縮器44と、熱交換して再気化した天然ガス35aを燃焼器2に供給する天然ガス供給系統35とを備えたガスタービン104を備えている。
更にLNGタンク21からLNG34aをLNG冷却系統34を通じて燃焼器2に供給する通常のシンプルサイクルのガスタービン105を備えている。
そして本実施例のLNG冷熱利用ガスタービンは上記した5台のガスタービン101〜105を備えており、それぞれ発電機や冷凍コンプレッサ等の負荷4を駆動するように構成されている。
上記した負荷4を駆動する複数台のガスタービン101乃至105を備えて構成されるLNG冷熱利用ガスタービンのプラントでは、LNGタンク21からガスタービンの燃料となるLNG34aが天然ガス冷却系統35とLNG冷却系統34をそれぞれ通じて最終的に各ガスタービンの燃焼器2に供給されて燃焼する。
このような構成のLNG冷熱利用ガスタービンのプラントでは、5台の全てのガスタービン101乃至105を常時、起動しているのではなく、5台のガスタービンのうちの一部を電力不足時のバックアップ用のガスタービンとしても利用することができる。
例えば、LNG冷熱利用ガスタービンを構成する複数台のガスタービン101乃至105では、吸気冷却装置6を備えたガスタービン101を夏場の電力不足のときにだけ起動したり、定期点検のためガスタービン102が停止しているときに通常の構成のガスタービン105を起動して電力を供給することが可能となる。
なお、本実施例の構成では、複数のガスタービンとして5台のガスタービン101〜105を備えて構成したが、LNG34aの冷熱を利用したガスタービンを複数台組合せて構成されるLNG冷熱利用ガスタービンのプラントであっても良い。
上記した本発明の実施例によっても、LNGの冷熱を有効に利用することによって、ガスタービンの出力向上と熱効率向上を可能にすると共に、装置の小型化を図ったLNG冷熱利用ガスタービン及びLNG冷熱利用ガスタービンの運転方法が実現できる。
また本実施例では、先の実施例と比較してほぼ同等の性能を達成するだけでなく、LNGの冷熱を回収する熱交換器の設備コストをそれほどアップさせずにLNGの冷熱を有効に回収してガスタービンの出力向上と熱効率向上を図ることが可能となる。
次に本発明の更に他の実施例の一つであるLNG冷熱利用ガスタービンについて図6を参照して説明する。
尚、図6に示した本実施例のLNG冷熱利用ガスタービンは図1に示した先の実施例のLNG冷熱利用ガスタービンと基本構成はほぼ共通しているので、共通した構成については説明を省略し、相違する構成についてのみ以下に説明する。
図6に示した本実施例のLNG冷熱利用ガスタービンも図5の実施例と同様に複数台のガスタービンを備えたLNG冷熱利用ガスタービンである。
図6に示した本実施例のLNG冷熱利用ガスタービンにおいては、この複数台からなるガスタービンは、図1に示した実施例のガスタービン100が有する複数の熱交換器の一部を有する構成であるタービン3から排ガス15aを排出する排ガス系統15に設けた排熱回収装置7とLNG冷却系統34に設けた凝縮器44とを備えたガスタービン104と、通常のシンプルサイクルの2台のガスタービン105と、ボイラなどのガスタービン以外のLNG利用設備200から構成されており、LNG34aを再気化して天然ガス35aを生成する熱源にガスタービン104の排熱を利用したものである。
そしてLNGタンク21からLNG冷却系統34を通じて凝縮器44に供給されるLNG34aは、この凝縮器44において排熱回収装置7と凝縮器44との間に配設された蒸発伝熱管54を循環する熱媒体の水を通じて排熱回収装置7から排ガス15aの排熱を回収し、この回収した排熱を利用して前記凝縮器44でLNG34aと熱交換して蒸発気化し天然ガス35aを生成する。
LNG34aの蒸発潜熱を奪った天然ガス35aは天然ガス冷却系統35を通じて複数台のガスタービン104、105に燃料14aとして供給されると共に、天然ガス利用設備200に原料或いはエレルギー源として導入されるように構成されている。
このように構成することによって、1台のガスタービンの燃料量だけを熱交換するLNG冷熱利用ガスタービンとしてよりも多量の燃料を熱交換することができるLNG冷熱利用ガスタービンとなるので、熱交換量が増加してLNG冷熱利用ガスタービンのプラント全体の効率向上が可能となる。
また、複数台のガスタービンの全てにLNG冷熱を利用する熱交換装置を設けないで1台のガスタービンだけに熱交換装置を設け、他のガスタービンには燃料である天然ガスを供給できる系統を設置すればよいので、LNG冷熱利用ガスタービンのプラント全体の設備費用を低減させることが可能である。
上記した本発明の実施例によっても、LNGの冷熱を有効に利用することによって、ガスタービンの出力向上と熱効率向上を可能にすると共に、装置の小型化を図ったLNG冷熱利用ガスタービン及びLNG冷熱利用ガスタービンの運転方法が実現できる。
また本実施例では、先の実施例と比較してほぼ同等の性能を達成するだけでなく、LNGの冷熱を回収する熱交換器の設備コストを低減させ、LNGの冷熱を有効に回収してガスタービンの出力向上と熱効率向上を図ることが可能となる。
次に本発明の更に他の実施例の一つであるLNG冷熱利用ガスタービンについて図7を参照して説明する。
尚、図7に示した本実施例のLNG冷熱利用ガスタービンは図1に示した先の実施例のLNG冷熱利用ガスタービンと基本構成はほぼ共通しているので、共通した構成については説明を省略し、相違する構成についてのみ以下に説明する。
図7に示した本実施例のLNG冷熱利用ガスタービンも図5の実施例と同様に複数台のガスタービンを備えたLNG冷熱利用ガスタービンである。
図7に示した本実施例のLNG冷熱利用ガスタービンにおいては、この複数台からなるガスタービンは、図1に示した実施例のガスタービン100が有する複数の熱交換器の一部をそれぞれ有する構成である、タービン3に設けたケーシング冷却装置47とLNG冷却系統34に設けた凝縮器43とを備えたガスタービン103と、タービン3から排ガス15aを排出する排ガス系統15に設けた排熱回収装置7とLNG冷却系統34に設けた凝縮器44とを備えたガスタービン104と、LNGタンク21と、BOG31aを圧縮して再液化するBOG圧縮機22と、ボイラなどのガスタービン以外のLNG利用設備200とから構成されている。
LNGタンク21からは絶えずBOG31aが発生しており、このBOG31aをすべてガスタービンの燃料14aとして利用することはできない。
そこで、本実施例では、LNG34aをLNG冷却系統34を通じて供給して該LNG冷却系統34に設けたガスタービンのケーシング冷却装置47や排熱回収装置7で気化させたときの冷熱エネルギーを利用して生成した天然ガス35aの一部を天然ガス冷却系統35を通じて燃焼器2に供給してガスタービンの燃料14aとして使用すると共に、燃焼器2に供給されないその他の気化した天然ガス35aは天然ガス冷却系統35を通じてガスタービン以外の例えばボイラなどのLNG利用設備00に燃料或いは原料として供給する構成である。
このように構成することによって、LNG34aが再気化するときの冷熱エネルギーをガスタービンで回収することが可能であり、また、LNGタンク21から発生した多量のBOG31aを効果的に利用することができる。
そして、LNG34aの冷熱を回収する熱交換量が、ガスタービンの燃焼器2に供給する燃料分だけでなく、LNG利用設備200へ供給する燃料分、或いは原料分の熱交換量も増加するので、LNG冷熱利用ガスタービンのプラントの効率向上が可能となる。
なお、図7の実施例では、タービン3のケーシング冷却装置47とLNG冷却系統34に設けた凝縮器43とを備えたガスタービン103と、タービン3から排ガス15aを排出する排ガス系統15に設けた排熱回収装置7とLNG冷却系統34に設けた凝縮器44とを備えたガスタービン104とを設けたLNG冷熱利用ガスタービンとしたが、吸気冷却装置や抽気冷却装置を設けたガスタービンを利用することが可能である。
上記した本発明の実施例でも、LNGの冷熱を有効に利用することによってガスタービンの出力向上と熱効率向上を可能にすると共に、装置の小型化を図ったLNG冷熱利用ガスタービン及びLNG冷熱利用ガスタービンの運転方法が実現できる。
また本実施例では、先の実施例と比較してほぼ同等の性能を達成するだけでなく、LNGの冷熱を回収する熱交換器の設備コストを低減させ、LNGの冷熱を有効に回収してガスタービンの出力向上と熱効率向上を図ることが可能となる。
本発明は、液体天然ガスの冷熱を利用して冷媒コンプレッサや発電機を駆動するLNG冷熱利用ガスタービン及びLNG冷熱利用ガスタービンの運転方法に適用できる。

Claims (5)

  1. 吸気した空気を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された圧縮空気と燃料の天然ガスとを混合させて燃焼し燃焼ガスを生成する燃焼器と、前記燃焼器で生成した燃焼ガスによって駆動されるタービンと、該タービンで駆動される負荷とを有するガスタービンを備えたLNG冷熱利用ガスタービンにおいて、
    前記圧縮機に吸気を導く吸気系統に設置されて該吸気を冷却する吸気冷却装置と、前記圧縮機から抽気した抽気空気をタービンの高温部に供給する抽気冷却系統を配設してこの抽気冷却系統に設置された該抽気冷却系統を流下する抽気空気を冷却する抽気冷却装置と、前記タービンに設置されて該タービンのケーシングを冷却するケーシング冷却装置と、前記タービンから該タービンを駆動した排ガスを排出する排ガス系統に設置されて該排ガスから排熱を回収する排熱回収装置とを備え、前記吸気冷却装置、抽気冷却装置、ケーシング冷却装置、及び排熱回収装置の冷却媒体として天然ガスを供給する天然ガス冷却系統をガスタービンに配設して該天然ガス冷却系統を流下する天然ガスの冷熱を冷却に利用するように構成し、
    前記天然ガス冷却系統を流下する冷却媒体の天然ガスは、前記天然ガス冷却系統にガスタービンの熱源とそれぞれ熱交換を行なう複数の熱交換器を設置し、前記ガスタービンの低温部から高温部にかけて発生する熱をこれらの熱交換器を通じて順次、天然ガス冷却系統を流下する天然ガスに熱回収して前記天然ガスの温度を上昇させるように構成し、
    前記圧縮機から抽気してタービンの高温部に供給する抽気空気を冷却する前記抽気冷却装置、前記タービンのケーシングを冷却する前記ケーシング冷却部、及び前記タービンから排出した排ガスから排熱を回収する前記排熱回収装置と、冷却媒体として天然ガスを流下させる前記天然ガス冷却系統に設置された複数の熱交換器との間に蒸発伝熱管をそれぞれ配設し、前記蒸発伝熱管を循環する熱媒体として水、フレオン系、アンモニアの何れかの流体を用いてこの流体の相変化を利用するようにしたことを特徴とするLNG冷熱利用ガスタービン。
  2. 請求項1に記載のLNG冷熱利用ガスタービンにおいて、液体天然ガスを貯蔵するLNGタンクと、このLNGタンクの内部で発生するボイルオフガスを昇圧してLNGとして再液化するボイルオフガス圧縮機と、このボイルオフガス圧縮機で再液化したLNGを前記天然ガス冷却系統に導くLNG系統とを備えることによって、冷却媒体として利用する前記天然ガスは前記天然ガス冷却系統に供給されていることを特徴とするLNG冷熱利用ガスタービン
  3. 請求項2に記載のLNG冷熱利用ガスタービンにおいて、冷熱として利用する前記天然ガスは、LNGタンクから発生するボイルオフガスをボイルオフガス圧縮機で昇圧して再液化されたLNGを気化させた天然ガスであり、前記ボイルオフガス圧縮機からLNGタンクへ再液化したLNGを導入するLNG系統から分岐して前記天然ガス冷却系統に接続させて再液化されたLNGをこの天然ガス冷却系統に供給していることを特徴とするLNG冷熱利用ガスタービン
  4. 請求項2に記載のLNG冷熱利用ガスタービンにおいて、前記ボイルオフガス圧縮機中間段からボイルオフガスを抽出して前記吸気冷却装置にこの抽出したボイルオフガスを冷熱として供給する系統を配設したことを特徴とするLNG冷熱利用ガスタービン
  5. 吸気した空気を圧縮機で圧縮し、この圧縮機で圧縮した圧縮空気と燃料の天然ガスとを燃焼器で混合させて燃焼して燃焼ガスを生成し、この燃焼器で生成した燃焼ガスによって負荷を駆動するタービンを駆動させるLNG冷熱利用ガスタービンの運転方法において、
    前記圧縮機に吸気を吸い込む吸気系統に設置した吸気冷却装置によって該吸気を冷却し、前記圧縮機から抽気した抽気空気を配設された抽気冷却系統を通じてタービンの高温部に供給すると共にこの抽気冷却系統に設けた抽気冷却装置によって該抽気冷却系統を流下する抽気空気を冷却し、前記タービンのケーシングに設置したケーシング冷却装置によってこのタービンのケーシングを冷却し、前記タービンから排ガスを排出する排ガス系統に設置した排熱回収装置によって排ガスから排熱を回収し、ガスタービンに配設された天然ガス冷却系統に前記吸気冷却装置、前記抽気冷却装置、前記ケーシング冷却装置、及び前記排熱回収装置を冷却する冷却媒体として天然ガスを供給してこの天然ガス冷却系統を流下する前記天然ガスの冷熱を冷却に利用し、
    前記天然ガス冷却系統を流下する冷却媒体の天然ガスは、前記天然ガス冷却系統に設置された複数の熱交換器によってガスタービンの熱源とそれぞれ熱交換を行なって前記ガスタービンの低温部から高温部にかけて発生する熱をこれらの熱交換器を通じて順次、天然ガス冷却系統を流下する天然ガスに熱回収して前記天然ガスの温度を上昇させるようにし、
    前記圧縮機から抽気してタービンの高温部に供給する抽気空気を冷却する前記抽気冷却装置、前記タービンのケーシングを冷却する前記ケーシング冷却部、及び前記タービンから排出した排ガスから排熱を回収する前記排熱回収装置と、冷却媒体として天然ガスを流下させる前記天然ガス冷却系統に設置された複数の熱交換器との間に蒸発伝熱管をそれぞれ配設し、前記蒸発伝熱管を循環する熱媒体として水、フレオン系、アンモニアの何れかの流体を用いてこの流体の相変化を利用するようにしたことを特徴とするLNG冷熱利用ガスタービンの運転方法
JP2009512850A 2007-04-26 2007-04-26 Lng冷熱利用ガスタービン及びlng冷熱利用ガスタービンの運転方法 Expired - Fee Related JP4859980B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2007/059095 WO2008136119A1 (ja) 2007-04-26 2007-04-26 Lng冷熱利用ガスタービン及びlng冷熱利用ガスタービンの運転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2008136119A1 JPWO2008136119A1 (ja) 2010-07-29
JP4859980B2 true JP4859980B2 (ja) 2012-01-25

Family

ID=39943241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009512850A Expired - Fee Related JP4859980B2 (ja) 2007-04-26 2007-04-26 Lng冷熱利用ガスタービン及びlng冷熱利用ガスタービンの運転方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4859980B2 (ja)
WO (1) WO2008136119A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103174522A (zh) * 2011-12-23 2013-06-26 诺沃皮尼奥内有限公司 包括冷凝水回收设备的功率设施
DE102012219517A1 (de) * 2012-10-25 2014-04-30 Siemens Aktiengesellschaft Kühlverfahren und Kühlvorrichtung
WO2014129562A1 (ja) 2013-02-21 2014-08-28 三菱重工業株式会社 タンク内圧抑制装置
KR101834450B1 (ko) * 2016-07-28 2018-03-06 삼성중공업(주) 가스 터빈의 공기 냉각 시스템 및 방법

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TR200809852A1 (tr) * 2008-12-26 2010-07-21 Yenbu Maki̇ne Sanayi̇ Ve Ti̇caret Anoni̇m Şi̇rketi̇ Gazların genleşmesinden yararlanılarak yapılan tüketim tasarruf sistemi.
CN102562310A (zh) * 2012-03-12 2012-07-11 云南大学 用催化氨分解反应降低燃气涡轮机高温金属件温度的方法
KR101549003B1 (ko) 2014-05-20 2015-09-01 주식회사 아이스기술 복합화력발전소 가스터빈의 공기 냉각 시스템
JP6805924B2 (ja) * 2017-03-27 2020-12-23 株式会社Ihi 燃焼装置及びガスタービンエンジンシステム
CN106930793A (zh) * 2017-04-06 2017-07-07 碧海舟(北京)节能环保装备有限公司 利用天然气压力能的制冷系统
CN108106297B (zh) * 2017-12-26 2023-10-03 广东申菱环境系统股份有限公司 一种用于数据机房的lng冷能回收分布式能源系统
JP7364693B2 (ja) * 2019-05-10 2023-10-18 ミツビシ パワー アメリカズ インコーポレイテッド コンバインドサイクル発電プラント用のデュアルサイクルシステム
KR102207200B1 (ko) * 2020-02-12 2021-01-25 디에이치테크 주식회사 터빈의 흡입공기 온도제어를 통한 발전효율 향상 시스템

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62182444A (ja) * 1986-02-07 1987-08-10 Hitachi Ltd ガスタ−ビン冷却空気制御方法及び装置
JPH02240499A (ja) * 1989-03-14 1990-09-25 Chiyoda Corp 液化天然ガス貯蔵設備の蒸発ガス処理方法
JPH0914587A (ja) * 1995-06-23 1997-01-17 Chubu Electric Power Co Inc 天然ガス焚きガスタービン複合サイクル発電所の燃料用lng気化装置
JP2001123851A (ja) * 1999-10-27 2001-05-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスタービン
JP2002004813A (ja) * 2000-06-21 2002-01-09 Osaka Gas Co Ltd Lng冷熱を利用したコンバインドサイクル発電装置
JP2002106359A (ja) * 2000-07-26 2002-04-10 Kobe Steel Ltd 天然ガス発生・タービン発電システム
JP2002276390A (ja) * 2001-03-15 2002-09-25 Kobe Steel Ltd マイクロガスタービンを用いたコージェネレーション設備
JP2006283596A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Chubu Electric Power Co Inc 発電所におけるガスハイドレート分解熱供給方法及び装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55125324A (en) * 1979-03-22 1980-09-27 Osaka Gas Co Ltd Open cycle gas turbine power generating system
JPH1089257A (ja) * 1996-09-20 1998-04-07 Izumi Giken:Kk 天然ガス自動車用充填機
JP2001323807A (ja) * 2000-03-09 2001-11-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd タービン設備
JP4551548B2 (ja) * 2000-10-04 2010-09-29 大阪瓦斯株式会社 発電設備およびこれを用いる発電方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62182444A (ja) * 1986-02-07 1987-08-10 Hitachi Ltd ガスタ−ビン冷却空気制御方法及び装置
JPH02240499A (ja) * 1989-03-14 1990-09-25 Chiyoda Corp 液化天然ガス貯蔵設備の蒸発ガス処理方法
JPH0914587A (ja) * 1995-06-23 1997-01-17 Chubu Electric Power Co Inc 天然ガス焚きガスタービン複合サイクル発電所の燃料用lng気化装置
JP2001123851A (ja) * 1999-10-27 2001-05-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスタービン
JP2002004813A (ja) * 2000-06-21 2002-01-09 Osaka Gas Co Ltd Lng冷熱を利用したコンバインドサイクル発電装置
JP2002106359A (ja) * 2000-07-26 2002-04-10 Kobe Steel Ltd 天然ガス発生・タービン発電システム
JP2002276390A (ja) * 2001-03-15 2002-09-25 Kobe Steel Ltd マイクロガスタービンを用いたコージェネレーション設備
JP2006283596A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Chubu Electric Power Co Inc 発電所におけるガスハイドレート分解熱供給方法及び装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103174522A (zh) * 2011-12-23 2013-06-26 诺沃皮尼奥内有限公司 包括冷凝水回收设备的功率设施
CN103174522B (zh) * 2011-12-23 2017-05-24 诺沃皮尼奥内有限公司 包括冷凝水回收设备的功率设施
DE102012219517A1 (de) * 2012-10-25 2014-04-30 Siemens Aktiengesellschaft Kühlverfahren und Kühlvorrichtung
WO2014129562A1 (ja) 2013-02-21 2014-08-28 三菱重工業株式会社 タンク内圧抑制装置
KR101834450B1 (ko) * 2016-07-28 2018-03-06 삼성중공업(주) 가스 터빈의 공기 냉각 시스템 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
WO2008136119A1 (ja) 2008-11-13
JPWO2008136119A1 (ja) 2010-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4859980B2 (ja) Lng冷熱利用ガスタービン及びlng冷熱利用ガスタービンの運転方法
CA2820606C (en) Parallel cycle heat engines
JPH11270352A (ja) 吸気冷却型ガスタービン発電設備及び同発電設備を用いた複合発電プラント
JP2011106459A (ja) 統合有機ランキンサイクル装置を備えた複合サイクル発電プラント
JP2011032954A (ja) 液化ガスの冷熱を利用した複合発電システム
WO2011012047A1 (zh) 多循环发电热力系统及其实现方法
US11300010B2 (en) Cooling equipment, combined cycle plant comprising same, and cooling method
JP4659601B2 (ja) エネルギー供給システム、エネルギー供給方法、エネルギー供給システムの改造方法
WO2002040916A2 (en) Gas pipeline compressor stations with kalina cycles®
JP2007231866A (ja) 廃熱利用システム
JP2016180322A (ja) 熱回収型発電システム
JPH10288047A (ja) 液化天然ガス気化発電装置
JP6214252B2 (ja) ボイラシステム
KR102011859B1 (ko) 선박의 폐열을 이용한 에너지 절감시스템
JP2007023976A (ja) ガスタービン発電装置及びガスタービン複合発電システム
EP2921761B1 (en) Tank internal pressure suppression device
JPWO2008139528A1 (ja) 冷却サイクル系統、天然ガス液化設備、冷却サイクル系統の運転方法及び改造方法
JP5117431B2 (ja) 二酸化炭素回収型ガスタービンプラント
WO2015019886A1 (ja) 廃熱回収装置
JP2011149434A (ja) ガスタービン複合発電システム
JP2007247585A (ja) 高湿分空気利用ガスタービン及び高湿分空気利用ガスタービンコジェネシステム
KR102621628B1 (ko) 복합 사이클 발전소용 이중 사이클 시스템
JP2006022872A (ja) 低温液体のガス化設備
KR20100103771A (ko) 복수기 폐열 발전시스템
KR20150007950A (ko) 보일러 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110329

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111004

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141111

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees