JP2001123851A - ガスタービン - Google Patents

ガスタービン

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JP2001123851A
JP2001123851A JP30575799A JP30575799A JP2001123851A JP 2001123851 A JP2001123851 A JP 2001123851A JP 30575799 A JP30575799 A JP 30575799A JP 30575799 A JP30575799 A JP 30575799A JP 2001123851 A JP2001123851 A JP 2001123851A
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cooling air
stationary blade
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turbine
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Tadashi Tsuji
正 辻
Kiyoshi Suenaga
潔 末永
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タービン翼の冷却効率を改善すること。 【解決手段】 圧縮機11にて加圧した空気の一部を、
タービン翼12a、12b、12c、12dを冷却する
ための冷却空気として用いるガスタービン10におい
て、タービン翼12a、12b、12c、12dへ供給
する冷却空気を冷却する冷却空気クーラ17、18、1
9を備え、冷却空気クーラ17、18、19にて冷却さ
れた冷却空気の少なくとも一部を高温側のタービン翼1
2aから低温側のタービン翼12bへ順次に供給するガ
スタービン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービンの翼
冷却の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】圧縮機から吐出された空気をブースト圧
縮機で昇圧し、この昇圧された空気でガスタービン高温
部を冷却し、冷却後の空気を燃焼用空気として用いる空
気冷却ガスタービンが、例えば特開平10−19631
6号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常、タービン翼を冷
却するための空気(以下、冷却空気)は、圧縮機の吸気
流量の約20%に上り、ガスタービンの性能を改善する
ためには、この冷却空気量を削減することが重要であ
る。一方、ガスタービンの高効率化をめざして近時に開
発されている高温高圧のガスタービンでは、圧縮機出口
の空気の温度は概ね400°Cにも達するために、冷却
空気それ自体を冷却する必要が生じる。
【0004】この点、特開平10−196316号公報
の空気冷却ガスタービンは、当該ガスタービンと共に複
合発電を行う蒸気タービンおよび該蒸気タービン供給す
る蒸気を生成する廃熱回収ボイラとの組み合わせにおい
て、低圧、低温蒸気によりガスタービンの圧縮機から吐
出される空気を冷却するようになっている。然しなが
ら、こうした構成ではガスタービンを単独で駆動するよ
うな運用はできないばかりか、ガスタービンを起動する
ために冷却用蒸気の供給源としての補助ボイラが必要と
なる。
【0005】また、特開平10−196316号公報の
空気冷却ガスタービンでは、冷却空気を、低温側のター
ビン翼から供給し、これを翼外に回収しながら順次に高
温側のタービン翼へ供給するように構成されている。タ
ービン翼の冷却を冷却空気との熱交換であるとの観点か
ら、タービン翼それ自体を熱交換器であると看做す場合
には、こうした構成は一般的な熱交換器の基礎理論から
一見効率が良さそうに思える。然しながら、この構成
は、熱的に厳しくなる高温側のタービン翼に最も高い温
度の冷媒を供給することになるので、タービン翼を充分
に冷却するためには、結局多量の冷却空気を必要とし、
ガスタービンの効率を下げることとなる。
【0006】本発明は、こうした従来技術の問題点を解
決することを技術課題としており、タービン翼の冷却を
改善したガスタービンを提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、圧縮機にて加圧した空気の一部を、タービン翼を冷
却するための冷却空気として用いるガスタービンにおい
て、前記タービン翼へ供給する冷却空気を冷却する冷却
空気クーラを備え、前記冷却空気クーラにて冷却された
冷却空気の少なくとも一部を高温側のタービン翼から低
温側のタービン翼へ順次に供給するガスタービンを要旨
とする。
【0008】冷却空気を高温側のタービン翼から低温側
のタービン翼へ順次に供給することにより、熱的に厳し
くなる高温のタービン翼へは低温の冷却空気が供給され
ることになり、効率的にタービン翼を冷却でき、冷却に
用いる空気量が低減されるのでガスタービンの効率を改
善することができる。低温側のタービン翼は高温側のタ
ービン翼との熱交換により温度が高くなった冷却空気に
より冷却することとなるが、低温側のタービン翼は高温
側のタービン翼と比較して熱的に厳しくないので、温度
の高い冷却空気にても冷却可能である。
【0009】より具体的には、前記冷却空気を先ず高温
側のタービン翼の主通路に供給してタービン翼の主要部
分を冷却し、次いで、この冷却空気を前記高温側のター
ビン翼の主通路から低温側のタービン翼の主通路に供給
するようにできる。
【0010】更に、高温側のタービン翼としての前記ガ
スタービンの第1段静翼の主通路に冷却空気を供給し、
次いで、該第1段静翼から第2段静翼の主通路に供給
し、次いで、第2段静翼の副通路を流通させて第2段静
翼の後縁部分を冷却して、該第2段静翼の後縁からガス
タービンの車室内に放出するようにできる。
【0011】好ましくは、前記冷却空気クーラの下流に
昇圧機を配設する。第3段タービン翼または第3段より
低温側のタービン翼は圧縮機からの抽気により冷却する
ことができる。第3段静翼または第3段より低温側の静
翼を第2段静翼から冷却空気により冷却してもよい。第
2段静翼と第3段静翼の間の冷却空気の通路に、第2段
静翼からの冷却空気を冷却するための熱交換器を配設し
て、第3段静翼に供給する冷却空気の温度の低減を計っ
ても良い。
【0012】前記タービン翼を冷却した冷却空気をガス
タービンの燃焼器に供給して、ガスタービンの効率改善
を図ることができる。好ましくは、前記冷却空気クーラ
が、少なくとも部分的に吸収冷凍機からの冷水を冷媒と
して用いる。
【0013】本発明の他の特徴によれば、圧縮機にて加
圧した空気の一部を、タービン翼を冷却するための冷却
空気として用いるガスタービンにおいて、前記冷却空気
を前記タービン翼へ供給する前に冷却する冷却空気クー
ラを備え、前記冷却空気クーラにおいて前記ガスタービ
ンの圧縮機からの冷却空気との熱交換により蒸気を生成
し、該蒸気にて少なくとも部分的にタービン翼を冷却す
るガスタービンが提供される。
【0014】好ましくは、前記冷却空気クーラにて生成
された蒸気の少なくとも一部を高温側のタービン翼から
低温側のタービン翼へ順次に供給する。冷却用蒸気を高
温側のタービン翼から低温側のタービン翼へ順次に供給
することにより、熱的に厳しくなる高温のタービン翼へ
は低温の冷却蒸気が供給されることなり、効率的にター
ビン翼を冷却可能となる。
【0015】好ましくは、前記蒸気は、先ず、高温側の
タービン翼の主通路に供給され、次いで、前記高温側の
タービン翼の主通路から低温側のタービン翼の主通路に
供給される。前記蒸気が、先ず、前記ガスタービンの第
1段静翼の主通路に供給され、該第1段静翼から第2段
静翼の主通路に供給され、次いで、第2段静翼の主通路
から蒸気回収通路を経てガスタービン外部に回収される
ようにしてもよい。
【0016】更に、前記蒸気を、先ず、前記ガスタービ
ンの第1段静翼の主通路に供給し、該第1段静翼から第
2段静翼の主通路に供給し、次いで、第2段静翼の副通
路へ供給し、第2段静翼の後縁からガスタービン車室内
に放出して、動力の回収を行うようにしてもよい。前記
冷却空気クーラが、少なくとも部分的に吸収冷凍機から
の冷水により冷却されるようにできる。また、前記吸収
冷凍機からの冷水との熱交換により生じた凝縮水にて圧
縮機が吸い込む空気を冷却してもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の好ましい実施形態を説明する。先ず、図1を参照す
ると、本発明の第1の実施形態によるガスタービン10
が示されている。ガスタービン10は、圧縮機11、タ
ービン12、圧縮機11とタービン12の間の燃焼用空
気供給通路13bに設けられた燃焼器13を具備し、発
電機14が圧縮機11に連結されている。燃料ガスとし
ての天然ガスが、液化天然ガスの気化設備に設けられた
天然ガスタンクや、天然ガスパイプライン等の燃料ガス
源(図示せず)から、燃料ガスポンプ(図示せず)によ
り昇圧された後に、図1において破線にて示す燃料ガス
供給通路13aにより、燃料ガス加熱器15を通過して
燃焼器13に供給される。一方、圧縮機11で圧縮され
た空気の一部が、燃焼用空気供給通路13bを介して燃
焼器13に供給され、前記天然ガスと混合、燃焼して、
その燃焼ガスが作動ガスとしてタービン12に供給され
る。
【0018】前記燃焼器13に供給されたなかった残り
の圧縮空気はタービン12の翼を冷却するための冷媒と
して用いられる。すなわち、圧縮機11で圧縮された圧
縮空気の一部は、通路15aを介して燃料ガス加熱器1
5に供給され、燃料用天然ガスとの熱交換を通じてその
温度を低下させた後に、タービン12の動翼に供給され
る。本実施形態では、通路15aにおいて燃料ガス加熱
器15の下流には、動翼冷却空気クーラ16が配設され
ており、燃料ガス加熱器15において冷却された動翼冷
却用空気の温度を更に低減するようになっている。
【0019】また、同じく圧縮機11にて圧縮された空
気の一部が、燃焼用空気供給通路13bから分岐した第
1の冷却空気通路17aに設けられた第1の静翼冷却空
気クーラ17を通過し冷却された後に、高温側のタービ
ン翼としての第1段静翼12aに供給される。本発明に
おいて、第1の静翼冷却空気クーラ17は、特に、吸収
冷凍機の冷水にて冷却するように構成できる。
【0020】第1段静翼12aは、図2に示すように、
タービン翼の前縁部分から中央部分の領域内で半径方向
に形成された主通路9aと、静翼の後縁部分に形成され
た副通路9bとを含んでいる。第1の冷却空気通路17
aを介して第1段静翼12aに供給された冷却空気は、
主通路9aを流通して主として第1段静翼12aの前縁
部分から中央部分にかけて第1段静翼12aの主要部分
を冷却する。
【0021】他方、第1段静翼12aの後縁部分の冷却
は、第1の冷却空気通路17bにおいて第1の静翼冷却
空気クーラ17の上流部分から分岐した第2の冷却空気
通路17bから前記副通路9bに供給される冷却空気に
より冷却される。この冷却空気は副通路9bを流通し
て、第1段静翼12aの主として後縁部分を冷却した後
に、第1段静翼12aの後縁に形成された複数の小孔1
2bよりタービン12の車室内に放出される。
【0022】第1段静翼12aの主通路9aに供給され
た冷却空気は、次いで、低温側のタービン翼としての第
2段静翼12bに供給される。特には図示されていない
が、第2段静翼12bでは主通路は副通路に連通してお
り、第2段静翼12bに供給された冷却空気は、第2段
静翼12bの主通路を流通して、主として第2段静翼1
2bの前縁部分から中央部分にかけて第2段静翼12b
の主要部分を冷却した後に、副通路に供給されて該第2
段静翼12bの後縁冷却として用いられ、第2段静翼1
2bの後縁に形成された複数の小孔(図示せず)よりタ
ービン12の車室内に放出される。
【0023】また、本実施形態では、第3段および第4
段静翼12c、12dは、圧縮機11からの抽気により
冷却される。すなわち、図1に示すように、第3段静翼
12cへは、圧縮機11の中圧抽気ポート、例えば第1
0段抽気ポート11aと第3段静翼12cとの間に設け
られた抽気通路18aを介して冷却空気が供給され、第
4段静翼12dへは、圧縮機11の低圧抽気ポート、例
えば第6段抽気ポート11bと第4段静翼12dとの間
に設けられた抽気通路19aを介して冷却空気が供給さ
れる。また、図1に示すように、抽気通路18a、19
aの各々に第2と第3の静翼冷却空気クーラ18、19
を配設して、第3段および第4段静翼の各々に供給する
冷却空気の温度を低減するようにしても良い。
【0024】次に、図3を参照して、第1の実施形態の
変形例である第2の実施形態を説明する。図3では、第
1の実施形態と同様の構成要素には同じ参照が付されて
いる。第2の実施形態によるガスタービン20では、第
1の冷却空気通路17aにおいて第1の静翼冷却空気ク
ーラ17の下流には、冷却空気を昇圧するための昇圧機
としてのコンプレッサまたはブースターポンプ21、お
よび、アフタークーラまたは第4の静翼冷却空気クーラ
22が配設されている。更に、本実施形態では、第1の
冷却空気通路17aにおいて第1の静翼冷却空気クーラ
17とブースターポンプ21の間から第3の冷却空気通
路23が分岐しており、該第3の冷却空気通路23は、
第2の冷却空気通路17bおよび第1段静翼12aの副
通路9b(図2参照)に接続されている。更に、第1の
冷却空気通路17aにおいてアフタークーラ22の下流
部分から第4の冷却空気通路24が分岐して第3の冷却
空気通路23へ接続されている。
【0025】こうして、第1段静翼12aの主通路9a
(図2参照)には、圧縮機11から、第1の冷却空気通
路17aを流通し、第1の静翼冷却空気クーラ17、ブ
ースターポンプ21、アフタークーラ22を通過して、
圧力を高めると共に温度を下げた冷却空気が供給され
る。この冷却空気は、主通路9aを流通して主として第
1段静翼12aの前縁部分から中央部分にかけて第1段
静翼12aの主要部分を冷却する。この冷却空気は、次
いで、第2段静翼12bに供給される。
【0026】このように、第1段静翼12aの主通路9
aに供給される冷却空気は、第2段静翼12bに供給さ
れ、その主通路および副通路を流通して第2段静翼12
bを冷却しなければならないために、第2段静翼12b
の主通路および副通路における圧力損失により、十分な
流量を確保できなかったり、或いは、第2段静翼12b
から車室内に放出することができなくなる事態が生じう
る。第2の実施形態によれば、第1の静翼冷却空気クー
ラ17の下流にブースターポンプ21を配設することに
より、こうした問題を解決することができる。また、ブ
ースターポンプ21による昇圧に伴う冷却空気の温度上
昇は、アフタークーラ22により相殺される。従って、
ブースターポンプ21による温度上昇が問題とならない
場合には、アフタークーラ22を配設しなくともよい。
【0027】第1段静翼12aの副通路9bには、第3
の冷却空気通路23を介して冷却空気が供給されること
となる。既述したように、第3の冷却空気通路23に
は、第2の冷却空気通路17bおよび第4の冷却空気通
路24が接続されており、従って、第1段静翼12aの
副通路9bには、第1の静翼冷却空気クーラ17の上流
側と下流側の冷却空気およびアフタークーラ22の下流
側の混合気が供給される。副通路9bに供給される冷却
空気は、第1段静翼12aの後縁部分を冷却後直ちにタ
ービン12の車室内に放出されるために、主通路9aに
供給される冷却空気に比べて冷却負荷が小さい。そのた
めに、第1の実施形態と同様に主通路9aに供給される
冷却空気と同じ温度の冷却空気を副通路9bに供給した
のでは、車室内に放出される冷却空気の温度が低くなり
過ぎることがある。第2の実施形態では、第1の静翼冷
却空気クーラ17の上流側と下流側およびアフタークー
ラ22の下流側の冷却空気を混合することにより、副通
路9bに供給される冷却空気の温度を調節し、こうした
問題を解決している。
【0028】第1段静翼12aの主通路9aに供給され
た冷却空気は、第1の実施形態と同様に、第2段静翼1
2bに供給され第2段静翼12bの主通路を流通して、
主として第2段静翼12bの前縁部分から中央部分にか
けて第2段静翼12bの主要部分を冷却した後に、副通
路に供給されて該第2段静翼12bの後縁冷却として用
いられ、第2段静翼12bの後縁に形成された複数の小
孔(図示せず)よりタービン12の車室内に放出され
る。また、第2の実施形態においても、第3段および第
4段静翼12c、12dは、圧縮機11からの抽気によ
り冷却されことは第1の実施形態と同様である。
【0029】次に、図4を参照して、本発明の第3の実
施形態を説明する。第3の実施形態によるガスタービン
30は、圧縮機31、タービン32、圧縮機31とター
ビン32の間の燃焼用空気供給通路33bに設けられた
燃焼器33を具備し、発電機34が圧縮機31に連結さ
れている。第1および第2の実施形態と同様に、燃料ガ
スが燃料ガス源(図示せず)から、図4において破線に
て示す燃料ガス供給通路33aにより、燃料ガス加熱器
35を通過して燃焼器33に供給される。一方、圧縮機
31で圧縮された空気の一部が、燃焼用空気供給通路3
3bを介して燃焼器33に供給され、前記燃料ガスと混
合、燃焼して、その燃焼ガスが作動ガスとしてタービン
32に供給される。
【0030】前記燃焼器33に供給されたなかった残り
の圧縮空気がタービン32の翼を冷却するための冷媒と
して用いられる。すなわち、圧縮機31で圧縮された圧
縮空気の一部は、通路35aを介して燃料ガス加熱器3
5に供給され、燃料用天然ガスとの熱交換を通じてその
温度を低下させた後に、タービン32の静翼に供給され
る。本実施形態でも、通路35aにおいて燃料ガス加熱
器35の下流に、動翼冷却空気クーラ36が配設されて
おり、燃料ガス加熱器35により冷却された動翼冷却用
空気の温度を更に低減するようにしてもよい。
【0031】第1の冷却空気通路37aが、燃焼用空気
を燃焼器33に供給する燃焼用空気供給通路33bから
第1段静翼32aへ向けて分岐されており、該第1の冷
却空気通路37aには静翼冷却空気クーラ37が配設さ
れている。本実施形態では、更に、静翼冷却空気クーラ
37の下流に、静翼冷却用空気を昇圧するためのブース
ターポンプ38が配設されている。また、本実施形態で
は、第1の冷却空気通路37aにおいて、静翼冷却クー
ラ37の上流部分から第2の冷却空気通路37bが分岐
しており、かつ、ブースターポンプ38の下流部分から
第3の冷却空気通路37cが分岐している。前記第2の
冷却空気通路37bは、第3の空気冷却空気通路37c
に連通しており、両者は合流して第1段静翼32a内の
前記副通路に接続されている。
【0032】第1段静翼32aを冷却するための冷却空
気は、圧縮機11から第1の冷却空気通路37aを流通
して、静翼冷却クーラ37およびブースターポンプ38
を通過し、その温度を下げると共に圧力を高めて第1段
静翼32aに供給される。この冷却空気は、第1段静翼
32aの主通路に供給され、第1段静翼32aの前縁部
分から中央部分にかけて第1段静翼32aの主要部分を
冷却する。この冷却空気は、次いで、第2段静翼32b
に供給される。第1段静翼32aの後縁部分の冷却は、
第2と第3の冷却通路37b、37cを介して、第1段
静翼32aの副通路に供給され、第1段静翼32aの後
縁に形成された複数の小孔(図示せず)よりタービン3
2の車室内に放出される。
【0033】一方、第2段静翼32bの主通路は、同第
2段静翼32bの副通路に連通すると共に、更に、第3
段静翼32cの主通路に連通している。そこで、既述の
ように第1段静翼32aより第2段静翼32bに供給さ
れた冷却空気は、その主通路を流通して、第2段静翼3
2bの前縁部分から中央部分にかけて第2段静翼32b
の主要部分を冷却した後に、その一部が該第2段静翼3
2bの後縁冷却として用いられ、第2段静翼32bの後
縁に形成された複数の小孔(図示せず)よりタービン3
2の車室内に放出される。冷却空気の残りの一部は第2
段静翼32bの主通路から、車室(図示せず)内に形成
された通路を介して第3段静翼32cに供給される。
【0034】第3段静翼32cにおいても、第2段静翼
と同様に主通路は副通路に連通すると共に、第4段静翼
32dの主通路に連通している。従って、上述のように
第2段静翼32bの主通路より第3段静翼32cに供給
された冷却空気は、その主通路を流通して、第3段静翼
32cの前縁部分から中央部分にかけて第3段静翼32
cの主要部分を冷却した後に、その一部が該第3段静翼
32cの後縁冷却として用いられ、第3段静翼32cの
後縁に形成された複数の小孔(図示せず)よりタービン
32の車室内に放出される。冷却空気の残りの一部は第
3段静翼32cの主通路から、車室(図示せず)内に形
成された通路を介して第4段静翼32dに供給される。
【0035】第4段静翼32dでは、主通路は副通路に
連通している。従って、上述のように第3段静翼32c
の主通路より第4段静翼32dに供給された冷却空気
は、その主通路を流通して、第4段静翼32dの前縁部
分から中央部分にかけて第4段静翼32dの主要部分を
冷却した後に該第4段静翼32dの後縁冷却として用い
られ、第4段静翼32dの後縁に形成された複数の小孔
(図示せず)よりタービン32の車室内に放出される。
【0036】このように本実施形態では、既述の第1と
第2の実施形態のように、第3段および第4段静翼32
c、32d圧縮機31からの抽気によりを冷却するので
はなく、燃焼器33の上流側から圧縮機31により圧縮
された圧力空気により冷却される。特に、本実施形態で
は、冷却空気は、第1段静翼32aから第4段静翼32
dへ順次直列に冷却するように供給されるために、静翼
内での圧力損失が大きくなる。それを補償するために静
翼冷却空気クーラ37の下流にブースターポンプ38が
配設されている。図3に示した第2の実施形態のごとく
ブースターポンプ38の下流にアフタークーラを配設し
ても良いことは言うまでもない。
【0037】次に、図5を参照して、第3の実施形態の
変形例である第4の実施形態を説明する。図5では、第
3の実施形態と同様の構成要素には同じ参照が付されて
いる。第4の実施形態では、第3の実施形態と概ね同様
に構成されているが、第4の実施形態では、第2段静翼
32bと第3段静翼32cの間、および、第3段静翼3
2cと第4段静翼32dの間の各々に第2と第3の静翼
冷却空気クーラ41、42が配設されている。第2と第
3の静翼冷却空気クーラ41、42は、燃料ガス供給通
路33aにおいて燃料ガス加熱器35の下流側から取り
出した燃料ガスの一部を冷媒として供給される。すなわ
ち、燃料ガス加熱器35の下流側において燃料ガス供給
通路33aから第3の静翼冷却空気クーラ42へ向けて
第1の冷媒ガス供給通路43が分岐、配設されており、
第3の静翼冷却空気クーラ42と第2の静翼冷却空気ク
ーラ41の間に第2の冷媒ガス供給管路44が設けられ
ており、第2の静翼冷却空気クーラ41から延びる第3
の冷媒ガス供給管路45が、再び燃料ガス供給通路33
aへ合流している。
【0038】燃料ガス加熱器35の下流側から、燃料ガ
スの一部を冷媒として第3と第2の静翼冷却空気クーラ
42、41へ順次供給することにより、第3と第4の静
翼32c、32dへ供給される冷却空気の温度が低下
し、各々の静翼32c、32dへ供給する冷却空気量を
低減することが可能となる。従って、ブースターポンプ
38の所要動力を低減可能となり、プラントの総合効率
を改善可能となる。また、第3と第2の静翼冷却空気ク
ーラ42、41へ供給する冷媒として気体燃料を用いて
いることから、静翼での熱交換により得られた熱量は燃
焼器33に回収され、外部へ持ち出されることがない。
【0039】次に、図6を参照して本発明の第5の実施
形態を説明する。第5の実施形態は、既述した第2の実
施形態の変形例であり、図6において図3と同様の構成
要素には同じ参照番号が付されている。
【0040】図6を参照すると、本発明の第5の実施形
態によるガスタービン50が示されている。ガスタービ
ン50は、第2の実施形態と同様に、圧縮機11、ター
ビン12、圧縮機11とタービン12の間の燃焼用空気
供給通路13bに設けられた燃焼器13を具備し、発電
機14が圧縮機11に連結されている。燃料ガスとして
の天然ガスが燃料ガス源(図示せず)から、燃料ガスポ
ンプ(図示せず)により昇圧された後に、図6において
破線にて示す燃料ガス供給通路13aにより、燃料ガス
加熱器15を通過して燃焼器13に供給される。圧縮機
11で圧縮された空気の一部が、燃焼用空気供給通路1
3bを介して燃焼器13に供給され、前記天然ガスと混
合、燃焼して、その燃焼ガスが作動ガスとしてタービン
12に供給される。
【0041】また、圧縮機11で圧縮された圧縮空気の
一部が、通路15aを介して燃料ガス加熱器15に供給
され、燃料用天然ガスとの熱交換を通じてその温度を低
下させた後に、タービン12の動翼に供給される。本実
施形態においても、通路15aにおいて燃料ガス加熱器
15の下流には、動翼冷却空気クーラ16が配設されて
おり、燃料ガス加熱器15において冷却された動翼冷却
用空気の温度を更に低減するようになっている。
【0042】また、本実施形態では、第1の冷却空気通
路17aにおいて第1の静翼冷却空気クーラ17の下流
側にはブースターポンプ51とアフタークーラ52が配
設されている。更に、本実施形態では、第1の冷却空気
通路17aにおいて第1の静翼冷却空気クーラ17とブ
ースターポンプ51の間から第3の冷却空気通路53が
分岐しており、該第3の冷却空気通路53は、第2の冷
却空気通路17bおよび第1段静翼12aの副通路に接
続されている。更に、第1の冷却空気通路17aにおい
てアフタークーラ52の下流部分から第4の冷却空気通
路54が分岐して第3の冷却空気通路23へ接続されて
いる。
【0043】こうして、第1段静翼12aの主通路9a
(図2参照)には、圧縮機11から、第1の冷却空気通
路17aを流通し、第1の静翼冷却空気クーラ17、ブ
ースターポンプ51、アフタークーラ52を通過して、
圧力を高めると共に温度を下げた冷却空気が供給され
る。この冷却空気は、主通路9aを流通して主として第
1段静翼12aの前縁部分から中央部分にかけて第1段
静翼12aの主要部分を冷却する。この冷却空気は、次
いで、第2段静翼12bに供給される。
【0044】第1段静翼12aの主通路9aに供給され
た冷却空気は、第2の実施形態と同様に、第2段静翼1
2bに供給され第2段静翼12bの主通路を流通して、
主として第2段静翼12bの前縁部分から中央部分にか
けて第2段静翼12bの主要部分を冷却する。第2の実
施形態では、この冷却空気は、その後、副通路に供給さ
れて該第2段静翼12bの後縁冷却として用いられる旨
説明したが、本実施形態では、引き続き第3段および第
4段静翼の主通路に順次供給され、各々の主要部分を冷
却した後に第4段静翼12dの副通路へ供給されて、第
4段静翼12dの後縁部分を冷却した後に、タービン1
2の車室内に放出される。
【0045】第1段静翼12aの副通路9bには、第2
の実施形態と同様に、第3の冷却空気通路23を介して
冷却空気が供給されることとなる。従って、第1段静翼
12aの副通路9bには、第1の静翼冷却空気クーラ1
7の上流側と下流側の冷却空気およびアフタークーラ5
2の下流側の冷却空気を混合することにより、温度を調
節した冷却空気が供給される。
【0046】本実施形態では、第2段および第3段静翼
12b、12cは、圧縮機11からの抽気により冷却さ
れる。すなわち、図6に示すように、第2段静翼12b
へは、圧縮機11の中圧抽気ポート、例えば第13段抽
気ポート11cと第2段静翼12bとの間に設けられた
抽気通路18aを介して冷却空気が供給され、第3段静
翼12cへは、圧縮機11の低圧抽気ポート、例えば第
10段抽気ポート11aと第3段静翼12cとの間に設
けられた抽気通路19aを介して冷却空気が供給され
る。また、図6に示すように、抽気通路18a、19a
の各々に第2と第3の静翼冷却空気クーラ18、19を
配設して、第3段および第4段静翼の各々に供給する冷
却空気の温度を低減するようにしても良い。
【0047】次に、図7を参照して、本発明の第6の実
施形態を説明する。第6の実施形態は、既述した第2の
実施形態の変形例であり、図7において図3と同様の構
成要素には同じ参照番号が付されている。
【0048】第2の実施形態では、第1段静翼12aの
主通路9aに供給された冷却空気は、全て第2段静翼1
2bの主通路に供給され、第2段静翼12b内において
主通路から副通路を経て、第2段静翼12bの後縁部分
を冷却後に、タービン12の車室内に放出される。これ
に対して本実施形態によるガスタービン60では、第1
段静翼12aの主通路9aに供給された冷却空気は、第
1段静翼12aの主要部分を冷却した後に分割され、一
部が第2段静翼12bの主通路に供給され、残りの一部
が第2段静翼12bの副通路へ直接供給される。この第
2段静翼12bの副通路へ供給された冷却空気は、第2
段静翼12bの後縁部分を冷却した後にタービン12の
車室内に放出される。これに対して第2段静翼12bの
主通路に供給された冷却空気は、第2段静翼12bの主
要部分を冷却した後に、第2段静翼12bの主通路から
燃焼用空気供給通路13bへ向けて形成された通路61
を介して燃焼器13へ供給されるようになっている。そ
の余の構成は第2の実施形態と同様である。
【0049】次に図8を参照して本発明の第7の実施形
態を説明する。第7の実施形態は、既述した第6の実施
形態の変形例であり、図8において図6と同様の構成要
素には同じ参照番号が付されている。第6の実施形態で
は、第1段静翼12aの主通路9aへ供給された冷却空
気は、第2段静翼12bの主通路を経て、燃焼器13へ
回収されていたが、第7の実施形態では、更に、この冷
却空気を利用して第3段および第4段静翼12c、12
dをも冷却するようになっている。このように、第1段
静翼12aから第4段静翼12dの全ての静翼を冷却す
るために、第2段静翼12bと第3段静翼12cの間、
および、第3段静翼12cと第4段静翼12dの間の各
々には、第4の実施形態と同様の、第2と第3の静翼冷
却空気クーラ72、73が配設されており、冷却空気を
燃料ガスにて冷却するようになっている。すなわち、図
8に示すように、燃料ガス供給通路74は、燃料ガス加
熱器15の下流側から第3の静翼冷却空気クーラ73と
第2の静翼冷却空気クーラ72へ、燃料を冷媒ガスとし
て冷媒ガス供給管路75により順次に供給し、この冷却
空気を冷却した燃料ガスが燃焼器13へ供給される。
【0050】一方、第1段静翼12aの主通路9aに供
給された冷却空気の全量が第2段静翼12bの主通路へ
供給される。この冷却空気は第2段静翼12bの主要部
分を冷却した後に、分割されて一部が第2段静翼12b
の副通路へ供給され、残りの一部が第3段静翼12cに
供給される。第2段静翼12bの副通路へ供給された冷
却空気は、第2段静翼12bの後縁部分を冷却した後に
タービン12の車室内に放出される。
【0051】第2段静翼12bから第2の冷却空気クー
ラ72を経て第3段静翼12cへ供給された冷却空気
は、第3段静翼12cの主通路を通過して第3段静翼1
2cの主要部分を冷却した後に分割され、その一部が副
通路に供給され、第3段静翼12cの後縁部分を冷却し
て、タービン12の車室内に放出される。冷却空気の残
りの一部が第3の冷却空気クーラ73を経て第4段静翼
12dへ供給される。第4段静翼12dへ供給された冷
却空気は、第4段静翼12dの主通路を通過して第4段
静翼12dの主要部分を冷却した後に分割され、その一
部が副通路に供給され、第4段静翼12dの後縁部分を
冷却して、タービン12の車室内に放出される。残りの
一部は、第4段静翼12dの主通路から燃焼用空気供給
通路13bへ向けて形成された通路71を介して燃焼器
13へ供給される。第6の実施形態では、第3段および
第4段静翼12c、12dを冷却するための冷却空気を
供給するための抽気ポートおよび抽気通路を具備してい
たが、それらは本実施形態では設けられていないことは
言うまでもない。
【0052】次に、図9を参照して、本発明の第8の実
施形態を説明する。既述の実施形態において、図1、図
3、図6から図8の第1の冷却空気クーラ17および図
4、5の冷却空気クーラ37は吸収冷凍機からの冷水を
冷媒として用いる旨説明したが、図9は、図1、図3か
ら図8のガスタービンと吸収冷凍機との組合せの一例を
示している。
【0053】図9において、ガスタービン100は、圧
縮機101、タービン102、圧縮機101とタービン
102の間の燃焼用空気供給通路105に設けられた燃
焼器103を具備し、発電機104が圧縮機101に連
結されている。燃料ガスとしての天然ガスが、プラント
内の燃料ガス源(図示せず)から燃料ガス供給通路10
6を介して燃焼器103に供給される。一方、圧縮機1
01で圧縮された空気の一部が、燃焼用空気供給通路1
05を介して燃焼器103に供給され、前記天然ガスと
混合、燃焼して、その燃焼ガスが作動ガスとしてタービ
ン102に供給される。タービン102からの排気ガス
は、例えば、煙道に設けた蒸気発生器または廃熱回収ボ
イラ150により温度を低減した後に煙突151より大
気へ放出される。廃熱回収ボイラ150において発生し
た蒸気は、通路152を介してプラント内の他の機器、
例えば蒸気タービンに供給して複合発電に用いたり、加
熱用または冷暖房用蒸気として用いることができる。
【0054】燃焼器103に供給されなかった残りの圧
縮空気は、既述の実施形態と同様に、タービン102の
翼を冷却するための冷媒として用いられる。すなわち、
圧縮機101で圧縮された圧縮空気の一部は、既述の実
施形態の如くタービン12の動翼に供給され、同じく圧
縮機101にて圧縮された空気の一部が、既述の実施形
態の第1の冷却空気通路17a、37aに相当する、燃
焼用空気供給通路105から分岐した冷却空気通路10
7に設けられた複数の静翼冷却空気クーラ110、11
1、112を通過し冷却された後にタービン12の第1
段静翼に供給される。本実施形態では、複数の静翼冷却
空気クーラ110、111、112が、図1、図3、図
6から図8の第1の冷却空気クーラ17および図4、5
の冷却空気クーラ37を構成している。図9に示すよう
に、冷却空気通路107には、複数の静翼冷却空気クー
ラ110、111、112の下流側に、昇圧用ブースタ
ーポンプ120および冷却空気の温度調節用の熱交換器
121を配設しても良い。
【0055】本実施形態では、冷却空気通路107に配
設した3つの静翼冷却空気クーラのうち上流側の2つの
静翼冷却空気クーラ110、111は、プラント内に設
けられている冷却水源(図示せず)からの冷却水を冷媒
として利用するようになっている。この冷却空気用冷却
水は、前記冷却水源から冷却空気用冷却水通路130に
より静翼冷却空気クーラ110、111へ順次供給され
冷却空気を冷却する。冷却空気との熱交換により温度が
高くなった冷却空気用冷却水は、後述するように、吸収
冷凍機140の熱源として用いるほか、例えば、温水タ
ンク(図示せず)へ貯留することにより、プラント内の
他の機器への熱源として用いることができる。
【0056】冷却空気通路107に配設した3つの静翼
冷却空気クーラのうち最も下流側の静翼冷却空気クーラ
112は、吸収冷凍機140の冷水により冷却される。
吸収冷凍機140は、一般的な吸収冷凍機により構成す
ることができる。すなわち、吸収冷凍機140の蒸発器
(図示せず)を通過する冷水が、冷水通路143により
冷水タンク145を介して静翼冷却空気クーラ112と
の間で循環し、静翼冷却空気クーラ112において冷却
空気を冷却する。冷水タンク145は、冷水タンク部1
45aと、温水タンク部145bとを含んでおり、吸収
冷凍機140からの冷水は一旦冷水タンク部145aに
貯留された後に、静翼冷却空気クーラ112へ供給さ
れ、静翼冷却空気クーラ112において熱交換により温
度上昇した温水が温水タンク部145bに貯留された後
に吸収冷凍機140に供給される。
【0057】本実施形態では、冷凍機140の発生器
(図示せず)への熱源として、静翼冷却空気クーラ11
0、111における熱交換により得られた温水が利用さ
れる。すなわち、冷却空気用冷却水通路130において
最も下流側の静翼冷却空気クーラ110の出口から通路
132を介して温水が吸収冷凍機140に供給される。
また、本実施形態では、吸収冷凍機140の吸収器およ
び凝縮器を流通する冷却水は、静翼冷却空気クーラ11
0、111を冷却するための冷却空気用冷却水にて冷却
するように構成されている。すなわち、冷却空気用冷却
水通路130において静翼冷却空気クーラ111の上流
側には熱交換器131が配設されており、吸収冷凍機1
40の冷却水通路141、142を介して、吸収冷凍機
140の冷却水が循環するようになっている。
【0058】本実施形態の如く複数の静翼冷却空気クー
ラ110、111、112を通過することから、冷却空
気の圧力が低下し静翼に供給できない場合には、上述の
ように、冷却空気通路107において静翼冷却空気クー
ラ112の下流にブースターポンプ120を配設するこ
とができる。更に、静翼冷却空気クーラ110、11
1、112において冷却空気の温度が低下し過ぎたり、
ブースターポンプ120により温度が上昇し過ぎたりす
る場合には、上述したように、冷却空気通路107にお
いてブースターポンプ120の下流に温度調節用熱交換
器121を配設することができる。温度調節用熱交換器
121への熱源としては、吸収冷凍機140の熱源と同
様に、通路132から更に分岐させて、冷却空気用冷却
水通路130を流通する温水を利用できる。温度調節用
熱交換器121への冷熱源としては、吸収冷凍機140
の冷水タンク145と静翼冷却空気クーラ112との間
の通路146から通路123を分岐させて、冷水タンク
145からの冷水を利用することができる。
【0059】以下、図10から図15を参照して、更に
本発明の他の実施形態を説明する。既述の実施形態で
は、静翼冷却用の冷却空気は水にて冷却されていたが、
後述する実施形態では、静翼冷却用の冷却空気との熱交
換により蒸気を生成するようになっている。
【0060】先ず、図10を参照して、本発明の第9の
実施形態を説明する。図10において、ガスタービン2
00は、圧縮機201、タービン202、圧縮機201
とタービン202の間の燃焼用空気供給通路205に設
けられた燃焼器203を具備し、発電機204が圧縮機
201に連結されている。図10には示されていない
が、既述の実施形態と同様に、燃料ガスとしての天然ガ
スが燃料ガス源燃焼器203に供給される。一方、圧縮
機201で圧縮された空気の一部が、燃焼用空気供給通
路205を介して燃焼器203に供給され、前記天然ガ
スと混合、燃焼して、その燃焼ガスが作動ガスとしてタ
ービン202に供給される。
【0061】本実施形態では、前記燃焼器203に供給
されたなかった残りの圧縮空気は、燃焼用空気供給通路
205から分岐した冷却空気通路206に設けられた第
1から第3の静翼冷却空気クーラ207、208、20
9を通過し温度を低下した後に、冷却空気通路206か
ら分岐する分岐通路206aから206dを流通して第
1段から第4段静翼202aから202dの各々の副通
路に供給される。第1段から第4段静翼202aから2
02dの各々の副通路に供給された冷却空気は、第1か
ら第4の静翼202aから202dの各々の後縁部分を
冷却した後にタービン202の車室内に放出される。ま
た、本発明において、第2と第3の静翼冷却空気クーラ
208、209は、特に、既述した吸収冷凍機215の
熱源流体および/または冷水にて冷却するように構成で
きる。
【0062】本実施形態では、冷却空気通路206にお
いて最も上流側に配設された第1の静翼冷却空気クーラ
207への冷却水として、好ましくは、該ガスタービン
200が構成する複合サイクルの廃熱回収ボイラ(図示
せず)のボイラ給水を用いることができる。第1の静翼
冷却空気クーラ207へ供給された給水は、冷却空気通
路206内を流通する冷却空気との熱交換により蒸発
し、蒸気が生成される。この蒸気は、第1の静翼冷却空
気クーラ207の出口において第1と第2の蒸気通路2
10、211に分岐する蒸気通路により、タービン20
0の動翼(図示せず)および静翼に供給される。
【0063】第1の蒸気通路210により前記動翼に供
給された蒸気は、第1段から第4段動翼に順次供給さ
れ、これらの動翼を冷却した後に第1の蒸気回収通路2
12によりガスタービン200の外部に回収される。一
方、第2の蒸気通路211により静翼に向けられる蒸気
は、先ず、第1段静翼202aの主通路に供給され、第
1段静翼202aの主要部分を冷却した後に、第2段静
翼202bの主通路に供給される。この蒸気は、次い
で、第2段静翼202bの主要部分を冷却した後に、第
3段静翼202cの主通路に供給される。更に、この蒸
気は、第3段静翼202cの主要部分を冷却した後に、
第4段静翼202dの主通路に供給され、第2の蒸気回
収通路213によりガスタービン200の外部に回収さ
れる。
【0064】第1の静翼冷却空気クーラ207への冷却
水として前記廃熱回収ボイラのボイラ給水を用いる場合
には、前記動翼および静翼を冷却し、第1と第2の蒸気
回収通路212、213によりガスタービン200の外
部へ回収された蒸気は、複合発電用蒸気タービン(図示
せず)を駆動するために用いることができる。前記回収
蒸気を他の機器に用いてもよいことは言うまでもない。
また、この回収蒸気を蒸気タービン以外の機器に用いる
場合には、第1の静翼冷却空気クーラ207への冷却水
として廃熱回収ボイラのボイラ給水以外の水を使用可能
であることは言うまでもない。更に、第1の静翼冷却空
気クーラ207で生成される蒸気が不足する場合には、
プラント内で利用可能な他の蒸気発生源(図示せず)、
例えば蒸気タービンの抽気や補助ボイラからの補助蒸気
を通路214aまたは214bを介して蒸気系内に補充
するようにしてもよい。
【0065】本実施形態によれば、既述した実施形態と
比較してガスタービンの翼冷却用の冷却空気量を低減可
能となり、ガスタービンの出力を増加させ、効率が改善
される。
【0066】次に、図11を参照して、本発明の第10
の実施形態を説明する。第10の実施形態は第9の実施
形態の変形例であり、図11において図10と同様の構
成要素には同じ参照番号が付されている。
【0067】第9の実施形態では、第1の静翼冷却空気
クーラ207で生成される蒸気にて静翼の全ての主要部
分を冷却するようになっていたが、本実施形態では、熱
的に厳しい第1段および第2段静翼202a、202b
の主要部分のみを蒸気冷却として、その余の翼について
は空気冷却としたものである。すなわち、図11におい
て第10の実施形態によるガスタービン220では、第
1の静翼冷却空気クーラ207にて生成された蒸気が、
該第1の静翼冷却空気クーラ207の出口に接続された
蒸気通路221より第1段静翼202aの主通路に供給
される。この蒸気は、第1段静翼202aの主通路を流
通して第1段静翼202aの主要部分を冷却した後に、
第2段静翼202bの主通路に供給される。この蒸気
は、第2段静翼202bの主通路を流通して第2段静翼
202bの主要部分を冷却した後に、蒸気回収通路22
2からガスタービン220の外部へ回収され、好ましく
は、該ガスタービン220と共に複合発電を行う蒸気タ
ービンへ供給される。
【0068】一方、前記燃焼器203に供給されたなか
った残りの圧縮空気は、冷却空気通路206に設けられ
た第1から第3の静翼冷却空気クーラ207、208、
209を通過し温度を低下した後に、冷却空気通路20
6から分岐する分岐通路206a、206bを流通して
第1段および第2段静翼202a、202bの副通路に
供給され、第1段および第2段静翼202a、202b
の後縁部分を冷却した後にタービン202の車室内に放
出される。同様に、第1から第3の静翼冷却空気クーラ
207、208、209を通過した冷却空気は、冷却空
気通路206から分岐する分岐通路206c、206d
を流通して第3段および第4段静翼202c、202d
の主通路に供給され、第3段および第4段静翼202
c、202dの主要部分を冷却した後に副通路に供給さ
れ、各々の後縁部分を冷却した後にタービン202の車
室内に放出される。
【0069】本実施形態では、更に、第1から第3の静
翼冷却空気クーラ207、208、209を通過した冷
却空気は、冷却空気通路206に連通する動翼冷却空気
通路223を流通して第1段から第4段動翼に供給さ
れ、各段の動翼を冷却した後にタービン202の車室内
に放出される。
【0070】次に、図12を参照して、本発明の第11
の実施形態を説明する。第11の実施形態は第10の実
施形態の変形例であり、図12において図11と同様の
構成要素には同じ参照番号が付されている。
【0071】第10の実施形態では、第1の静翼冷却空
気クーラ207で生成される蒸気にて静翼の一部を冷却
するようになっていたが、本実施形態では、第1の静翼
冷却空気クーラ207で生成される蒸気はガスタービン
の翼冷却には用いず、圧縮機からの冷却空気により翼を
冷却するものである。すなわち、図12において第11
の実施形態によるガスタービン230では、第1の静翼
冷却空気クーラ207にて生成された蒸気は蒸気通路2
31によりガスタービン230の系外に回収され、他の
機器、好ましくは、ガスタービン230と共に複合発電
を行う蒸気タービン(図示せず)で使用される。
【0072】ガスタービン230の翼の冷却は、冷却空
気通路206に設けられた第1から第3の静翼冷却空気
クーラ207、208、209を通過し温度を低下した
後に、冷却空気通路206から分岐する分岐通路206
aを流通して第1段静翼202a主通路に供給され第1
段静翼202aの主要部分を冷却した後に副通路に供給
され、第1段静翼202aの後縁部分を冷却した後にタ
ービン202の車室内に放出される。また、本実施形態
では、更に、第1から第3の静翼冷却空気クーラ20
7、208、209を通過した冷却空気は、冷却空気通
路206に連通する動翼冷却空気通路223を流通して
第1段から第4段動翼に供給され、各段の動翼を冷却し
た後にタービン202の車室内に放出される。一方、第
2段から第4段静翼202bから202dの冷却は、ガ
スタービン230の系外の空気源(図示せず)や、或い
は、圧縮機201からの抽気にて行うことができる。
【0073】次に、図13を参照して、本発明の第12
の実施形態を説明する。第12の実施形態は第11の実
施形態の変形例であり、図13において図12と同様の
構成要素には同じ参照番号が付されている。
【0074】既述したように、第2と第3の静翼冷却空
気クーラ208、209は、特に、吸収冷凍機215の
熱源流体および/または冷水にて冷却するように構成で
きるが、一般的に、吸収冷凍機215において蒸発器内
を流通する冷水の温度は15°C前後の低温となるため
に、圧縮機201にて圧縮され高温となった冷却空気
を、この冷水で冷却すると多量の凝縮水が生成される。
本実施形態では、この凝縮水の利用を図ったものであ
る。
【0075】すなわち、図13に示すように、圧縮機2
01の空気吸込口に空気冷却用熱交換器242を配設
し、第3の静翼冷却空気クーラ209で発生する凝縮水
を凝縮水管路241にて空気冷却用熱交換器242に供
給し、圧縮機201への空気温度を低減することによ
り、圧縮機201の所要動力を低減可能となる。空気冷
却用熱交換器242おいて圧縮機201の吸い込む空気
を冷却した後に、この凝縮水は第1の静翼冷却空気クー
ラ207への冷却水として利用可能である。また、この
ように、圧縮機201への空気温度を低減するために利
用せずに直接第1の静翼冷却空気クーラ207へ供給し
てもよい。更に、第1の静翼冷却空気クーラ207で生
成された蒸気は、第11の実施形態の如く蒸気タービン
へ供給すると共に、蒸気通路243によりプラント内の
他の機器に供給するようにしてもよい。
【0076】次に、図14を参照して、本発明の第13
の実施形態を説明する。第13の実施形態は既述した第
9から第12の実施形態、特に第10の実施形態の変形
例であり、図14において図10と同様の構成要素には
同じ参照番号が付されている。
【0077】第13の実施形態は、既述した実施形態の
第1から第3の静翼冷却空気クーラ207、208、2
09をより具体化したものである。すなわち、第1の静
翼冷却クーラ207は、冷却水、特にボイラ給水の流れ
に関して直列に配設され第1から第3の熱交換器207
aから207cを含んで成り、第3の静翼冷却クーラ2
09は、吸収冷凍機215の冷水の流れに関して並列に
配設された第1から第3の熱交換器209a、209
b、209cを含んで成る。
【0078】燃焼用空気供給通路205から分岐した冷
却空気通路206は、第1の静翼冷却空気クーラ207
において冷却水の流れに関して最も下流に設けられた第
1の熱交換器207a、第2の静翼冷却空気クーラ20
8、第3の静翼冷却クーラ209の第1の熱交換器20
9aに順次接続されており、圧縮機201にて圧縮され
た冷却空気が、第1の静翼冷却空気クーラ207の第1
の熱交換器207a、第2の静翼冷却空気クーラ20
8、第3の静翼冷却クーラ209の第1の熱交換器20
9aを順次に流通して冷却され、冷却空気通路206か
ら分岐する分岐通路254を介してタービン202の第
1段静翼202aの副通路に供給される。この冷却空気
は、第1段静翼202aの副通路を流通して、その後縁
部分を冷却した後にタービン202の車室内に放出され
る。また、冷却空気通路206は、動翼冷却空気通路2
23に連通しており、第3の静翼冷却クーラ209の第
1の熱交換器209aからの冷却空気は、動翼冷却空気
通路223を介して第1段から第4段動翼に供給され、
各段の動翼を冷却した後にタービン202の車室内に放
出される。
【0079】第3段および第4段静翼202c、202
dへは、冷却空気として圧縮機201からの抽気が用い
られる。すなわち、圧縮機201の中圧抽気ポート20
1aから第3段静翼202cへ向けて、第1の抽気通路
252が設けられており、該第1の抽気通路252は、
第1の静翼冷却空気クーラ207において冷却水の流れ
に関して第1の熱交換器207aの上流に配設された第
2の熱交換器207b、および、第3の静翼冷却クーラ
209の第2の熱交換器209bに順次接続されてお
り、圧縮機201の中圧抽気ポート201aから抽気さ
れた冷却空気が、第1の静翼冷却空気クーラ207の第
2の熱交換器207bと、第3の静翼冷却クーラ209
の第2の熱交換器209bとを順次に流通して冷却さ
れ、タービン202の第3段静翼202cの主通路に供
給される。この冷却空気は、第3段静翼202cの主通
路を流通して該第3段静翼202cの主要部分を冷却し
た後に、第3段静翼202cの副通路を流通して、その
後縁部分を冷却した後にタービン202の車室内に放出
される。
【0080】同様に、圧縮機201の低圧抽気ポート2
01bから第4段静翼202dへ向けて、第3の抽気通
路253が設けられており、該第2の抽気通路253
は、第1の静翼冷却空気クーラ207において冷却水の
流れに関して最も上流に配設された第3の熱交換器20
7c、および、第3の静翼冷却クーラ209の第3の熱
交換器209cに順次接続されており、圧縮機201の
低圧抽気ポート201bから抽気された冷却空気が、第
1の静翼冷却空気クーラ207の第3の熱交換器207
cと、第3の静翼冷却クーラ209の第3の熱交換器2
09cとを順次に流通して冷却され、第4段静翼202
dの主通路に供給される。この冷却空気は、第4段静翼
202dの主通路を流通して該第4段静翼202dの主
要部分を冷却した後に、第4段静翼202aの副通路を
流通して、その後縁部分を冷却した後にタービン202
の車室内に放出される。
【0081】一方、第1段静翼202aの主要部分およ
び第2段静翼202bは、第1の静翼冷却空気クーラ2
07において生成された蒸気により冷却される。すなわ
ち、第1の静翼冷却空気クーラ207の第1の熱交換器
207aから第1段静翼202aの主通路へ向けて蒸気
通路221が形成されており、第1の静翼冷却空気クー
ラ207にて生成された蒸気が、該第1の静翼冷却空気
クーラ207の出口に接続された蒸気通路221より第
1段静翼202aの主通路に供給される。この蒸気は、
第1段静翼202aの主通路を流通して第1段静翼20
2aの主要部分を冷却した後に、第2段静翼202bの
主通路に供給される。この蒸気は、第2段静翼202b
の主通路を流通して第2段静翼202bの主要部分を冷
却した後にタービン202の車室内に放出される。図1
1に示すように、蒸気回収通路を設けて、第2段静翼2
02bを冷却した蒸気をガスタービン220の外部へ回
収可能であることは言うまでもない。
【0082】また、第3の静翼冷却クーラ209の第1
の熱交換器209aにおいて発生する凝縮水は、凝縮水
通路251にて回収され、第1の静翼冷却空気クーラ2
07の冷却水として用いることができる。同様に第2の
静翼冷却空気クーラ208からも凝縮水が発生する場合
には、第1の静翼冷却空気クーラ207の冷却水として
使用可能であることは言うまでもない。
【0083】次に、図15を参照して本発明の第14の
実施形態を説明する。図15においてガスタービン26
0は、圧縮機261、タービン262、圧縮機261と
タービン262の間の燃焼用空気供給通路265に設け
られた燃焼器263を具備し、発電機264が圧縮機2
61に連結されている。燃料ガスとしての天然ガスが燃
料ガス源(図示せず)から燃料ガス供給通路268によ
り、燃料ガス加熱器267および後述する冷却空気クー
ラ273aを通過して燃焼器263に供給され、圧縮機
261で圧縮された空気の一部と混合、燃焼して、その
燃焼ガスが作動ガスとしてタービン262に供給され
る。
【0084】前記燃焼器263に供給されたなかった残
りの圧縮空気はタービン262の翼を冷却するための冷
媒として用いられる。すなわち、圧縮機261にて圧縮
された空気の一部が、冷却空気通路266に設けられた
第1から第3の翼冷却空気クーラ273、269、27
0を通過し冷却された後に、タービン262の第1段
翼、つまり静翼および動翼262aに供給され、該静翼
および動翼262aを冷却した後にタービン262の車
室内に放出される。
【0085】また、本実施形態では、第2段から第4段
の翼、つまり、静翼および動翼262bから262d
は、圧縮機261からの抽気により冷却される。すなわ
ち、図15に示すように、第2段翼262bへは、圧縮
機261の高圧抽気ポート261aと第2段翼262b
との間に設けられた第1の抽気通路272を介して冷却
空気が供給され、第3段翼262cへは、圧縮機11の
中圧抽気ポート261bと第3段翼262cとの間に設
けられた第2の抽気通路273を介して冷却空気が供給
され、第4段翼12dへは、圧縮機261の低圧抽気ポ
ート261cと第4段翼262dとの間に設けられた第
3の抽気通路274を介して冷却空気が供給される。タ
ービン262の第2段から第4段翼、つまり静翼および
動翼262bから262dに供給された冷却空気は、該
静翼および動翼262bから262dを冷却した後にタ
ービン262の車室内に放出される。
【0086】図15に示すように、本実施形態では、第
1の翼冷却空気クーラ273は2つの熱交換器を含んで
成る。すなわち、冷却空気通路266は、2つの分岐通
路266a、266bに分岐し、分岐通路266a、2
66bの各々に、第1の翼冷却空気クーラ273の第1
と第2の熱交換器273a、273bが配設されてい
る。2つの分岐通路266a、266bは第1の翼冷却
空気クーラ273の下流側において再び合流し、冷却空
気通路266において該合流点の下流側に、第2と第3
の翼冷却空気クーラ269、270が順次配設されてい
る。第2の翼冷却空気クーラ269は、適当な冷却水、
例えば、該ガスタービン260と共に複合発電をする蒸
気タービン(図示せず)の復水または廃熱回収ボイラ
(図示せず)のボイラ給水を冷媒として用いることがで
きる。一方、第3の翼冷却空気クーラ270は、冷媒と
して上述した吸収冷凍機271の冷水を用いることがで
きる。
【0087】本実施形態では、混合器272が設けられ
ており、第2の翼冷却空気クーラ269において加熱さ
れた冷却水、吸収冷凍機271において熱源として用い
られた熱源水が集められる。混合器272は、こうした
水を貯留するためのタンクと、後述するように混合器2
72から分配される水の温度を所定温度に維持するヒー
タ(図示せず)を主要な構成要素として含むことができ
る。また、混合器272は、第1から第3の分配通路2
72aから272cを介して、燃料ガス加熱器267、
第1の翼冷却空気クーラ273の第2の熱交換器273
b、吸収冷凍機271の蒸発器(図示せず)に接続され
ると共に、第1と第2の収集通路272d、272eを
介して、吸収冷凍機271の蒸発器および第2の翼冷却
空気クーラ269に接続されている。
【0088】こうして、混合器272を設けることによ
り、第1と第2の収集通路272d、272eを介し
て、吸収冷凍機271の発生器において冷却された熱源
水および第2の翼冷却空気クーラ269において加熱さ
れた冷却水としての復水またはボイラ給水を貯留し、第
1から第3の分配通路272aから272cを介して、
燃料ガス加熱器267、第1の翼冷却空気クーラ273
の第2の熱交換器273b、吸収冷凍機271へ所定温
度、例えば90°Cの水を安定的に分配、供給可能とな
る。
【0089】混合器272から燃料ガス加熱器267へ
供給された水は、燃料ガスとしての天然ガスとの熱交換
により冷却された後に、プラント内の他の機器、例えば
廃熱回収ボイラへ供給される。混合器272から第1の
翼冷却空気クーラ273の第2の熱交換器273bへ供
給された水は、圧縮機261からの冷却空気との熱交換
により加熱、蒸発して、プロセス蒸気として蒸気通路2
76を介してプラント内の他の機器、例えば、ガスター
ビン260と共に複合発電を行う蒸気タービン(図示せ
ず)へ供給される。吸収冷凍機271へ供給された水
は、吸収冷凍機271の蒸発器への熱源として用いら
れ、該蒸発器での熱交換により冷却されて混合器272
へ再び循環される。なお、第2の翼冷却空気クーラ26
9から混合器272へ供給される水の顕熱にて、混合器
272から分配される水を所定温度に維持可能である場
合には、既述したヒータを用いる必要がないことは言う
までもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施形態によるガスタービンの概
略図である。
【図2】タービン翼内部に形成した通路を示す略図であ
る。
【図3】本発明第2の実施形態によるガスタービンの概
略図である。
【図4】本発明第3の実施形態によるガスタービンの概
略図である。
【図5】本発明第4の実施形態によるガスタービンの概
略図である。
【図6】本発明第5の実施形態によるガスタービンの概
略図である。
【図7】本発明第6の実施形態によるガスタービンの概
略図である。
【図8】本発明第7の実施形態によるガスタービンの概
略図である。
【図9】本発明第8の実施形態によるガスタービンの概
略図である。
【図10】本発明第9の実施形態によるガスタービンの
概略図である。
【図11】本発明第10の実施形態によるガスタービン
の概略図である。
【図12】本発明第11の実施形態によるガスタービン
の概略図である。
【図13】本発明第12の実施形態によるガスタービン
の概略図である。
【図14】本発明第13の実施形態によるガスタービン
の概略図である。
【図15】本発明第14の実施形態によるガスタービン
の概略図である。
【符号の説明】
10…ガスタービン 11…圧縮機 12…タービン 12a…タービン翼 12b…タービン翼 12c…タービン翼 12d…タービン翼 13…燃焼器 14…発電機 17…第1の冷却空気クーラ 18…第2の冷却空気クーラ 19…第3の冷却空気クーラ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機にて加圧した空気の一部を、ター
    ビン翼を冷却するための冷却空気として用いるガスター
    ビンにおいて、 前記タービン翼へ供給する冷却空気を冷却する冷却空気
    クーラを備え、前記冷却空気クーラにて冷却された冷却
    空気の少なくとも一部を高温側のタービン翼から低温側
    のタービン翼へ順次に供給するガスタービン。
  2. 【請求項2】 前記冷却空気を高温側のタービン翼の主
    通路に供給し、次いで、前記高温側のタービン翼の主通
    路から低温側のタービン翼の主通路に供給する請求項1
    に記載のガスタービン。
  3. 【請求項3】 前記冷却空気は、先ず、前記ガスタービ
    ンの第1段静翼の主通路に供給され、該第1段静翼から
    第2段静翼の主通路に供給され、次いで、第2段静翼の
    副通路を流通して、該第2段静翼の後縁からガスタービ
    ンの車室内に放出される請求項1または2に記載のガス
    タービン。
  4. 【請求項4】 前記冷却空気クーラの下流に昇圧機を具
    備する請求項1から3の何れか1項に記載のガスタービ
    ン。
  5. 【請求項5】 第3段タービン翼または第3段より低温
    側のタービン翼を圧縮機からの抽気により冷却する請求
    項3または4に記載のガスタービン。
  6. 【請求項6】 第3段静翼または第3段より低温側の静
    翼を第2段静翼から冷却空気により冷却する請求項3ま
    たは4に記載のガスタービン。
  7. 【請求項7】 第2段静翼と第3段静翼の間の冷却空気
    の通路に、第2段静翼からの冷却空気を冷却するための
    熱交換器を備えた請求項6に記載のガスタービン。
  8. 【請求項8】 前記タービン翼を冷却した冷却空気をガ
    スタービンの燃焼器に供給する請求項1から7の何れか
    1項に記載のガスタービン。
  9. 【請求項9】 前記冷却空気クーラが、少なくとも部分
    的に吸収冷凍機からの冷水を冷媒として用いる請求項1
    から8の何れか1項に記載のガスタービン。
  10. 【請求項10】 圧縮機にて加圧した空気の一部を、タ
    ービン翼を冷却するための冷却空気として用いるガスタ
    ービンにおいて、 前記冷却空気を前記タービン翼へ供給する前に冷却する
    冷却空気クーラを備え、前記冷却空気クーラにおいて前
    記ガスタービンの圧縮機からの冷却空気との熱交換によ
    り蒸気を生成し、該蒸気にて少なくとも部分的にタービ
    ン翼を冷却するガスタービン。
  11. 【請求項11】 前記冷却空気クーラにて生成された蒸
    気の少なくとも一部を高温側のタービン翼から低温側の
    タービン翼へ順次に供給する請求項10に記載のガスタ
    ービン。
  12. 【請求項12】 前記蒸気を高温側のタービン翼の主通
    路に供給し、次いで、前記高温側のタービン翼の主通路
    から低温側のタービン翼の主通路に供給する請求項11
    に記載のガスタービン。
  13. 【請求項13】 前記蒸気は、先ず、前記ガスタービン
    の第1段静翼の主通路に供給され、該第1段静翼から第
    2段静翼の主通路に供給され、次いで、第2段静翼の主
    通路から蒸気回収通路を経てガスタービン外部に回収さ
    れる請求項11または12に記載のガスタービン。
  14. 【請求項14】 前記蒸気は、先ず、前記ガスタービン
    の第1段静翼の主通路に供給され、該第1段静翼から第
    2段静翼の主通路に供給され、次いで、第2段静翼の副
    通路へ供給され、第2段静翼の後縁からガスタービン車
    室内に放出される請求項11または12に記載のガスタ
    ービン。
  15. 【請求項15】 前記冷却空気クーラは、少なくとも部
    分的に吸収冷凍機からの冷水により冷却される請求項1
    0から14の何れか1項に記載のガスタービン。
  16. 【請求項16】 前記吸収冷凍機からの冷水との熱交換
    により生じた凝縮水にて圧縮機が吸い込む空気を冷却す
    る請求項15に記載のガスタービン。
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