JP4858504B2 - カラオケ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カラオケ伴奏音楽の演奏中に、当該伴奏音楽のキー、テンポ、アレンジ等の演奏態様を変更する機能を有するカラオケ装置に関する。
従来、演奏データに基づいてカラオケ伴奏音楽の演奏を行うカラオケ装置においては、演奏中に伴奏音楽のキーを変更する、いわゆるキーコントロール機能を備えるものが一般的となっている。この機能は、伴奏音楽の音程を上下に変更することで、歌唱者の音域に合った演奏をさせることを目的とするものである。
このようなカラオケ装置において、歌唱パートを演奏中に歌唱者がキーコントロールを行った場合、歌唱中に伴奏音の音程が変更されることになる。一般の歌唱者にとって歌唱中における伴奏音の変化に即座に追従することは難しく、音程が変化した直後のある程度の時間は上手く歌唱できなくなることがある。
また、上述のキーコントロール機能の他にも、伴奏楽曲の演奏中に、演奏のテンポやアレンジ(編曲)等の演奏態様を変更する機能を有するカラオケ装置もある。このような演奏態様を変更する機能を演奏中に実行した場合、キーコントロール機能と同様に、歌唱者が演奏態様の変化に即座に追従できずに、上手く歌うことのできない時間が生じることがある。
そこで、本願発明者は、キーコントロール等の演奏態様を変化させる機能を実行した際、演奏を少し戻して再開することで、歌唱者にとっての歌い易さを低下させないようにできないか検討した。
一方、特許文献1では、演奏中に指定箇所に戻って再演奏する旨の利用者入力を受け付けたとき、その指定箇所から再演奏する技術が提案されている。このようにすることで、歌唱者の苦手な部分の歌唱を反復練習することができる。
特開2004−144867号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、単に歌唱者の操作に基づいて演奏位置を戻して演奏を再開するのみであり、演奏を戻すタイミングや戻す位置の特定は歌唱者の判断に委ねられる。すなわち、特許文献1に記載の発明では、キーコントロール時において歌い易さを低下させないといった発想は想定されておらず、もし、キーコントロールの操作後に直ちに演奏を戻すための指示入力をしなければならないとすれば、歌唱者に相当の負担を強いることになる。
また、歌唱者にとっての歌い易さを低下させないようにするためには、演奏を戻して再開する際、歌唱者が歌唱を再開しやすい適切な位置から演奏を再開するといった配慮も必要である。
本発明は、上記問題を解決するためになされており、伴奏音楽の演奏中にキーコントロール等の演奏態様を変更する操作がなされた際に、歌い易さを低下させないようするための技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載のカラオケ装置は、調節手段と、演奏再開手段とを備えることを特徴とする。このうち、調節手段は、伴奏音楽の演奏出力中に、当該演奏に関する所定の演奏態様を調節するためのユーザからの操作入力を受け付け、その操作入力に応じて伴奏音楽の演奏態様を変化させるためのものである。また、演奏再開手段は、調節手段に対して演奏態様を変化させる操作が入力された場合、その入力された時点における演奏位置よりも演奏データの先頭側で、かつ、一般的に音楽上の拍子の区切り位置に該当する、演奏データ上の小節の先頭位置を、演奏を戻すべき位置である戻り位置として特定し、その特定した戻り位置から調節手段により変更された演奏態様にて演奏データの演奏を再開させる。
このような構成によれば、ユーザから演奏態様を変化させるための操作が入力された場合、その時点での演奏位置よりも楽曲の先頭側の小節の先頭位置まで演奏が戻ることになる。このようにすることで、歌唱者は、拍子の区切り位置から演奏の繰り返しが行われている間に演奏態様の変化に追従できるようになり、その後、円滑に歌唱を続行できる。
また、演奏を戻す位置を音楽上の拍子の区切り位置となる小節の先頭とすることで、伴奏が再開したときの聞こえ方も歌唱者にとって自然な形となる。したがって、歌唱者が伴奏の進行状況を認識し易くなり、たとえ演奏態様を変更しても歌い易さが低下することがない。
さらに、演奏再開後に歌唱し易くするためには、請求項2に記載のように、調節手段に対して演奏態様を変化させる操作が入力された時点における演奏位置が属する小節よりも、1つ先頭側の小節の先頭位置を戻り位置として特定し、その特定した戻り位置から演奏を再開させるように構成するとよい。
演奏態様を変化させる操作が入力された時点での演奏位置から更に1つ前(先頭側)の小節の先頭から演奏を再開させるのは、次のような理由による。例えば、伴奏者と歌唱者とによって行われる歌のレッスンを想定する。この種のレッスンにおいては、歌の特定部分を集中的に練習するために、歌の途中から歌唱を開始することがよく行われる。その際、歌唱をスムーズに開始するための手法として、以下に説明するような手法が従来からよく行われている。
まず、伴奏者は、歌唱を開始すべきタイミングより更に1つ前の小節の先頭から伴奏を開始する。そして、伴奏を開始した後で、歌唱者が歌唱を再開し易いタイミングに合わせて、伴奏者は、歌唱を開始すべきタイミングの数拍手前で「サン、ハイ!」と掛け声を掛ける。歌唱者は、伴奏者による「サン、ハイ!」の掛け声を契機に歌唱者が歌唱を開始する。このような手法は、歌唱を再開すべきタイミングより1つ前の小節の先頭から伴奏を開始することで、歌唱者にその小節の先頭から1小節分の演奏を聞かせながら演奏の流れを理解させ、それにより歌唱者が歌い出しのタイミングを十分に把握できるようにすることを意図したものである。そして、このような手法によって、歌の途中からでもスムーズに歌唱を開始できることは、よく知られている。つまり、請求項2に記載のカラオケ装置は、このような手法を伴奏音楽の演奏の再開に応用したことで、演奏再開後の歌唱のし易さをより向上させたものである。
まず、歌唱を再開すべき位置は、音楽的な歌い易さの観点からすれば、拍子の区切り位置である小節の先頭であることが望ましい。一方で、歌唱を再開する位置を大幅に戻しすぎても、歌唱者にとって歌い易くなるどころか、逆に煩わしさを感じさせることになりかねない。これらの観点から、演奏態様を変化させる操作が入力された時点での演奏位置が属する小節の先頭を、歌い出しの位置として想定するのが好適であると考えられる。そして、その小節の1つ前の小節の先頭から伴奏音楽の演奏を再開させることで、上述の歌のレッスンの事例と同様に、演奏再開後から1小節後にスムーズに歌唱を再開できるようになる。
ところで、一般的なカラオケ装置は、伴奏音楽の演奏の進行に合わせて、その演奏位置周辺に該当する歌詞を表示すると共に、現在の演奏位置に対応する歌唱位置をその歌詞上に表示する、いわゆる歌詞表示機能を有する。この種の歌詞表示機能は、歌唱者にとっての歌い易さを考慮して、歌詞全体を適当な節ごとに予め区切っておき、その区切った節ごとに画面上に表示している。
そこで、請求項3に記載のように構成してもよい。すなわち、演奏中のカラオケ楽曲の歌詞を所定の歌詞表示区域ごとに表示すると共に、当該カラオケ楽曲の伴奏音楽の演奏の進行に応じて、伴奏音楽の演奏位置に対応する歌唱位置を歌唱者に対して指示するための歌唱指示位置を、その表示した歌詞に対して順次表示する歌詞表示手段を更に備える。そして、演奏再開手段は、調節手段に対して演奏態様を変化させる操作が入力された時点における歌唱指示位置が属する歌詞表示区域に基づき、当該歌詞表示区域に対する歌唱指示位置の表示が開始されるタイミングに該当する演奏位置が属する小節の先頭位置を、戻り位置として特定し、その特定した戻り位置から演奏を再開させる。一方、歌詞表示手段は、演奏再開手段によって演奏を再開した戻り位置に対応する位置から歌唱指示位置の表示を再開する。
カラオケ装置において楽曲の歌詞を表示する場合、通常、歌唱し易いように歌詞全体を適切な節ごとに区切って表示する(ここでは、この区切った個々の節を歌唱表示区域と称する)。そこで、歌唱を再開する場合に、歌詞の区切り位置、すなわち、歌唱表示区域の先頭から再開するようにすると、歌詞を重視した観点において歌唱を再開し易くなる。
しかしながら、音楽的な区切り(小節)と、歌詞の区切り(歌唱表示区域)とが一致するとは限らない。そこで、演奏態様を変化させる操作が入力された時点における歌唱指示位置が属する歌詞表示区域に基づき、当該歌詞表示区域に対する歌唱指示位置の表示が開始されるタイミング(すなわち、その歌詞表示区域の歌唱が開始されるタイミング)に該当する演奏位置が属する小節の先頭位置を、戻り位置として特定するように構成すれば、音楽的な区切り位置から演奏を再開しつつ、なるべく歌詞の区切り位置に近い位置から歌唱を再開することができるようになる。これにより、音楽的な区切り位置を基準とした演奏の再開による歌唱のし易さを確保しつつ、さらに歌詞の区切りも重視した態様にて、歌唱のし易さを向上できる。
つぎに、請求項4に記載カラオケ装置は、以下のような特徴を有する。すなわち、演奏再開手段は、調節手段に対して演奏態様を変化させる操作が入力された時点における歌唱指示位置が属する歌詞表示区域に基づき、当該歌詞表示区域に対する歌唱指示位置の表示が開始されるタイミングに該当する演奏位置が属する小節の先頭位置を、歌詞指示位置基準の戻り位置として特定する。さらに、調節手段に対して演奏態様を変化させる操作が入力された時点における演奏位置が属する小節よりも1つ先頭側の小節の先頭位置を、演奏位置基準の戻り位置として特定する。そして、この特定した歌詞指示位置基準の戻り位置と演奏位置基準の戻り位置とを比較して、より演奏データの先頭に近い方の戻り位置から演奏を再開させる。
このように構成することで、歌詞指示位置基準の戻り位置と、演奏位置基準の戻り位置とのうち、歌唱者にとってより歌唱し易い方の戻り位置を自動的に選択することができ、好適である。
つぎに、請求項5に記載のカラオケ装置は、以下のような特徴を有する。すなわち、演奏再開手段によって最後に演奏を再開した際の戻り位置を記憶する記憶手段を更に備える。そして、演奏再開手段は、新たに特定した戻り位置と、記憶手段に記憶されている前回の戻り位置とを比較し、新たに特定した戻り位置が前回の戻り位置よりも演奏データの先頭側にある場合、前回の戻り位置から演奏を再開させる一方、新たに特定した戻り位置が前回の戻り位置よりも演奏データの後尾側にある場合、新たに特定した戻り位置から演奏を再開させる。
このように構成することで、例えば、演奏態様を変更する操作が短時間のうちに複数回連続的に行われた場合に、演奏がどんどん巻き戻ってしまうのを防止できる。つまり、操作が複数回連続的に行われたとしても、前回の戻り位置よりも前に演奏が戻らないようすることができる。
なお、調節手段によって変更される演奏態様の具体例としては、請求項6に記載のように、演奏音楽のキー、テンポ、アレンジ等が挙げられる。キー、テンポ、アレンジといった演奏態様は、伴奏音楽の演奏中に変更される機会が多く、また、演奏中に変化された場合に、その変化に歌唱者が追従することが比較的難しいものであると考えられる。すなわち、これらの演奏態様を変更する機能に対して本発明を適用することは、まさに打って付けであるといえる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明は下記の実施形態に何ら限定されるものではなく、様々な態様にて実施することが可能である。
[カラオケ装置1の構成の説明]
図1(a)は、実施形態のカラオケ装置1の概略構成を示すブロック図である。
図1(a)に示すように、カラオケ装置1は、カラオケ装置1全体の動作を制御する制御部12、カラオケ楽曲の演奏データ及び歌詞データ、各種プログラム等を記憶するハードディスク装置(HDD)16、複数のキースイッチからなり、ユーザが各種操作等を行うための操作部18、ユーザからの各種操作を受け付けるリモコン端末2から送信された赤外線信号を受信するための赤外線通信部20、操作部18からの信号を処理する操作処理部22、マイクロフォン26、スピーカ28、制御部12によってHDD16から取得されたカラオケ楽曲の演奏データに基づく伴奏音楽の演奏を行うMIDI音源30、制御部12によってHDD16から取得された歌詞表示や背景画像等に関する映像データを一時的に記憶するビデオRAM32、ビデオRAM32に記憶された映像データに基づく映像の再生を制御する映像再生部34、モニタ36、映像再生部34により再生される映像のモニタ36での表示を制御する映像制御部38、半導体素子を利用した書き換え可能の不揮発性記憶媒体であるメモリ40などを備えている。
HDD16には、このカラオケ装置1の動作を制御するシステムプログラム、アプリケーションプログラム等が記憶されており、カラオケ装置1の電源がオンにされたときに、これらのプログラムが制御部12に読み込まれる。また、HDD16には、上述したプログラムの他、MIDI(Music Instrument Digital Interface)形式の演奏データを多数格納したデータベースや、これらの演奏データに基づく伴奏音楽の演奏に同期して歌詞の字幕を表示するための歌詞データが記憶されている。なお、歌詞データは、各楽曲の歌詞の文字列を適宜に区切った複数の歌詞ブロックと、各歌詞ブロックの表示レイアウトを規定するデータと、各歌詞ブロックの表示/消去タイミングを規定するデータと、各歌詞ブロックの文字列の表示色を音楽の進行に合わせて変化させることで歌唱位置を指示するための、いわゆる色変えのタイミングを指定するデータから構成される。
操作部18は、文字キーやカーソルキー、テンキー、各種ファンクションキー等を備えた操作パネルとして構成されており、ユーザにより押下されたキーの操作信号を操作処理部22へ出力する。なお、本実施形態のカラオケ装置1には、カラオケの伴奏音楽の演奏中において、伴奏音楽のキー(音程)、テンポ(速さ)、アレンジ(編曲)といった演奏態様をユーザの指示により変更する機能が備えられている。そして、操作部18の操作パネル上には、これらの演奏態様を変更するための操作を行うための入力デバイスとして、図1(b)に示すようなキースイッチ群が設けられている。具体的には、伴奏音楽のキーを上げ下げする指令を入力するための「+」ボタン18a及び「−」ボタン18b、伴奏音楽のテンポを上げ下げする指令を入力するための「+」ボタン18c及び「−」ボタン18d、伴奏音楽のアレンジを順方向又は逆方向に順次変更する指令を入力するための「+」ボタン18e及び「−」ボタン18fが設けられている。
キー及びテンポを変更する各ボタンについては、1回の押下ごとに、現在の設定から所定の変更幅ずつキー又はテンポが変更されるようになっており、同じボタンを複数回連続して押下することで、キー又はテンポを一度で多段階に調節できる。また、アレンジを変更する各ボタンについては、「+」ボタン18e操作時には順方向に、「−」ボタン18f操作時には逆方向に、1回の押下ごとに予め用意された複数のアレンジ群の中から順次アレンジが選択されるようになっており、同じボタンを複数回連続して押下することで、アレンジを一度で多段階に変更できる。
リモコン端末2は、操作部18と同様のキースイッチやタッチパネル等のポインティングデバイス等を備え、これらを介してユーザによって入力された操作信号を赤外線通信によって送信する。
制御部12は、CPU,RAM,ROM及びこれらの構成を接続するバスライン等を中心に構成されたコンピュータであり、操作部18やリモコン端末2を介してユーザから指定されたカラオケ楽曲の伴奏音楽を演奏する処理を実行する。このとき、カラオケ楽曲の伴奏音楽の演奏に関して、制御部12はHDD16に記憶されている演奏データからMIDI音源30によってオーディオ信号(音響や音声に関する信号)を生成し、このオーディオ信号を増幅してスピーカ28へ出力する。また、カラオケ演奏時等にマイクロフォン26から入力された歌唱音声信号は、制御部12において増幅及びA/D変換される。そして、エコー等の音響効果が付加された後、カラオケ演奏音の信号とミキシングされてスピーカ28へ出力される。また、制御部12は、HDD16に記憶されている歌詞データに基づき、伴奏音楽の演奏に同期して歌詞の字幕をモニタ36に表示させると共に、表示した歌詞の字幕に対する色変え処理を行う。なお、歌詞の字幕の表示や色変えのタイミングは、演奏処理時のタイミングクロック信号により決定され、伴奏音楽の演奏音と同期をとって各歌詞ブロックの字幕が表示されると共に、歌うべき歌詞文字が色変えによって表示される。
一方、制御部12は、演奏データに基づいてカラオケ楽曲の伴奏音楽を演奏する演奏処理の実行中において、伴奏音楽のキーやテンポ、アレンジといった演奏態様を変更するための操作をユーザから受け付け、その入力された指示に応じて演奏中の伴奏音楽のキー、テンポ、アレンジを適宜変更する。その際、操作を入力された時点での演奏位置や歌詞の色変わりの表示位置等の条件に基づいて、演奏を戻すべき位置である戻り位置を特定し、その特定した戻り位置へ演奏を戻して演奏を再開する処理を実行する。この一連の処理の詳細な内容については後述する。
以上、本実施形態のカラオケ装置1の概略構成について説明したが、本実施形態におけるカラオケ装置1の構成と、特許請求の範囲に記載した構成との対応関係は次のとおりである。本実施形態の操作部18、操作処理部22及び制御部12が、特許請求の範囲における調節手段に相当する。また、制御部12が、演奏再開手段及び歌詞表示手段に相当する。また、制御部12のRAMが、記憶手段に相当する。
[操作入力待ち処理の説明]
つぎに、図2は、カラオケ装置1の制御部12が実行する「操作入力待ち処理」の手順を示すフローチャートである。この処理は、カラオケ装置1の作動中において、常時実行される処理である。
制御部12は、まず、操作部18又はリモコン端末2において、何れかのボタンが押下されたか否かを判定する(S100)。ここで、何れのボタンも押下されていないと判定している間(S100:NO)、この処理を繰り返す。その後、何れかのボタンが押下されたと判定した場合(S100:YES)、その押下されたボタンに割り当てられている機能が、伴奏音楽の演奏処理に対する演奏制御指示(すなわち、キー、テンポ又はアレンジの変更操作)であるか否かを判定する(S101)。
ここで、ユーザによって押下されたボタンに対応する機能が伴奏音楽の演奏処理に対する演奏制御指示ではないと判定した場合(S101:NO)、演奏制御指示以外のボタン押下処理を実行し(S102)、S100の処理へ戻る。なお、ここで実行される処理としては、例えば、演奏するカラオケ楽曲の予約処理等が該当する。
一方、S101で、ユーザによって押下されたボタンに対応する機能が伴奏音楽の演奏処理に対する演奏制御指示であると判定した場合(S101:YES)、この入力された演奏制御指示を現在平行して実行中の演奏処理に対して通知し(S103)、S100の処理へ戻る。
[演奏処理の説明]
つぎに、図3は、カラオケ装置1の制御部12が実行する「演奏処理」の手順を示すフローチャートである。この処理は、ユーザによって予約されたカラオケ楽曲の演奏データに基づいて伴奏音楽を演奏する処理である。
制御部12は、まず、後述の演奏再開処理で用いられる「最大戻り位置」の初期値を、これから演奏を開始する演奏データの先頭位置にセットし、これをRAMに記憶する(S200)。そして、所定の演奏初期化処理を行い、演奏データに基づく伴奏音楽の演奏を開始する(S201)。
つぎに、本演奏処理と並行して動作している上述の操作入力待ち処理(図2参照)のプロセスから演奏制御指示が通知されたか否かを判定する(S202)。演奏制御指示が通知されていないと判定した場合(S202:NO)、演奏開始又は前回の計時から1tickを経過したか否かを判定する(S203)。なお、ここでいうtickとは、MIDIによる演奏における時間の最小単位のことを指す。1tickを経過していないと判定した場合(S203:NO)、S202の処理へ戻る。
一方、S203で1tickを経過したと判定した場合(S203:YES)、演奏データに基づき1tick毎のMIDI演奏処理を行う(S204)。その後、演奏位置が演奏データの終端に到達したか否かを判定する(S205)。演奏位置が演奏データの終端まで到達していないと判定した場合(S205:NO)、S202の処理へ戻る。
上述のように、S202〜S205の処理を順次繰り返すことで伴奏音楽の演奏が継続していく。そして、演奏の過程において、上述の操作入力待ち処理(図2参照)から演奏制御指示が通知された場合(S202:YES)、その演奏制御指示の内容がキーコントロールに関するものであるか否かを判定する(S206)。ここで、演奏制御指示の内容がキーコントロールに関するものではない場合(S206:NO)、すなわち、演奏制御指示の内容がテンポ又はアレンジの変更に関するものである場合、その演奏制御指示の内容に対応して、演奏態様を変化させる処理を実行する(S207:キー以外の演奏制御指示対応処理)。演奏制御指示対応処理の実行後、S202の処理へ戻る。なお、本実施形態では、キーコントロール以外の演奏制御指示に対しては、演奏位置を戻すことなく、演奏を継続したまま当該演奏制御指示に沿った処理を実行するものとする。
一方、S206で、演奏制御指示の内容がキーコントロールに関するものであると判定した場合(S206:YES)、現在の演奏位置から所定の戻り位置まで戻って演奏を再開する演奏再開処理を伴うキーコントロールを実行し(S208)、S202の処理へ戻る。なお、演奏再開処理を伴うキーコントロールの詳細な手順については、後述する。
そして、再びS202〜S205の処理を順次繰り返すことで伴奏音楽の演奏を継続し、S205で演奏位置が演奏データの終端まで到達したと判定した場合(S205:YES)、演奏処理を終了する。
[演奏再開処理の説明]
つぎに、カラオケ装置1の制御部12が実行する「演奏再開処理」の手順を図4〜7に基づいて説明する。
図4は、演奏再開処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、上述の演奏処理(図3参照)のS208において実行される処理である。
制御部12は、まず、マイクロフォン26からの入力音の有無や音量を検出し、歌唱者が現在歌唱中であるか否かを判定する(S300)。歌唱者が現在歌唱中ではないと判定した場合(S300)、S313へ移行し、演奏キーをボタン操作により指示された内容に変更する。この場合、演奏位置を戻して演奏を再開する処理は行わない。このようにすることで、例えば、利用者が歌唱せず伴奏音楽をBGMとして聴いているときにキーコントロール操作を行った場合には、演奏を戻さない従来の動作を行うので、利用者に戸惑いを与えることがない。
一方、歌唱者が現在歌唱中であると判定した場合(S300:YES)、現在の演奏位置が演奏データの第1小節目であるか否かを判定する(S301)。第1小節目を演奏中である場合(S301:YES)、現在の演奏位置が属する小節(すなわち、第1小節目)の先頭を「演奏条件による戻り位置」として特定し、この特定した演奏条件による戻り位置をRAMに記憶する(S303)。
一方、第1小節目以外を演奏中である場合(S301:NO)、現在の演奏位置が属する小節の1つ前(先頭側)の小節の先頭を「演奏条件による戻り位置」として特定し、この特定した演奏条件による戻り位置をRAMに記憶する(S302)。
つぎに、S304では、現在の演奏位置に同期して色変わり表示中である歌詞ブロックにおける色変わり開始位置を取得する(S304)。なお、ここでいう色変わり開始位置とは、当該歌詞ブロックの歌詞テキストに対する色変わりを開始するタイミング(=当該歌詞の歌唱を開始するタイミング)に該当する演奏位置のことを指す。
そして、この取得した色変わり開始位置が属する演奏データ上の小節の先頭を、「歌詞条件による戻り位置」として特定し、この特定した歌詞条件による戻り位置をRAMに記憶する(S305)。
つぎに、RAMに記憶した演奏条件による戻り位置と、歌詞条件による戻り位置との前後関係を比較する(S306)。S306での比較の結果、演奏条件による戻り位置が歌詞条件による戻り位置よりも前(演奏データの先頭側)にあると判定した場合(S306:演奏条件による戻り位置が先頭側)、さらに、この演奏条件による戻り位置と、最大戻り位置との前後関係を比較する(S307)。なお、最大戻り位置とは、前回の演奏再開処理によって演奏を再開した位置を記憶したものであり、その初期値は演奏データの先頭に設定されている。
S307での比較の結果、演奏条件による戻り位置が最大戻り位置よりも後ろ(演奏データの後尾側)にあると判定した場合(S307:演奏条件による戻り位置が後尾側)、上記演奏処理により現在演奏中である演奏位置を、当該演奏条件による戻り位置まで戻して演奏を再開させる(S309)。そして、RAMに記憶されている最大戻り位置を、この演奏を再開した位置に更新して、新たな最大戻り位置として記憶する(S312)。
ここで、S307の演奏条件による戻り位置から演奏を再開する処理について、図5に基づいて具体的に説明する。図5は、(a)演奏条件による戻り位置まで演奏を戻すケースを模式的に示す説明図である。
図5中には、演奏中のMIDIシーケンスが例示されている。このMIDIシーケンスでは、1つのブロックが1小節に相当し、演奏は左から右へと進行するものとする。このようなMIDIシーケンス上において、今、演奏位置Aでキーコントロールの操作が入力された場合を想定する。このとき、演奏位置Aが属する小節の1つ前(先頭側)の小節の先頭位置Mが、演奏条件による戻り位置として特定される。そして、図4のS307においては、この特定された演奏条件による戻り位置Mに戻って演奏が再開される。
図4のフローチャートの説明に戻る。S306での比較の結果、歌詞条件による戻り位置が演奏条件による戻り位置よりも前(演奏データの先頭側)にあると判定した場合(S306:歌詞条件による戻り位置が先頭側)、さらに、この歌詞条件による戻り位置と、最大戻り位置との前後関係を比較する(S308)。S308での比較の結果、歌詞条件による戻り位置が最大戻り位置よりも後ろ(演奏データの後尾側)にあると判定した場合(S308:歌詞条件による戻り位置が後尾側)、上記演奏処理により現在演奏中である演奏位置を、当該歌詞条件による戻り位置まで戻して演奏を再開させる(S311)。そして、RAMに記憶されている最大戻り位置を、この演奏を再開した位置に更新して、新たな最大戻り位置として記憶する(S312)。
ここで、S311の歌詞条件による戻り位置から演奏を再開する処理について、図6に基づいて具体的に説明する。図6は、(b)演奏条件による戻り位置まで演奏を戻すケースを模式的に示す説明図である。
図6(b1)は、演奏中のMIDIシーケンスを示している。一方、図6(b2),(b3)は、(b1)に示すMIDIシーケンスに同期して順次表示される歌詞ブロック群の表示期間を示す歌詞表示シーケンスを示している。このうち、(b2)は歌詞表示画面の上段側に表示される歌詞に対応する歌詞表示シーケンスであり、(b3)は歌詞表示画面の下段側に表示される歌詞に対応する歌詞表示シーケンスである。これらの歌詞表示シーケンスでは、1楽曲分の歌詞ブロック群が、楽曲の進行順に上段側と下段側とに交互に振り分けられており、上段側に表示された歌詞ブロックを歌唱中においては、次の歌詞ブロックが下段側に表示され、下段側に表示された歌詞ブロックを歌唱中においては、次の歌詞ブロックが上段側に表示されるように、各歌詞ブロックにそれぞれ表示期間が割り当てられている。
なお、これらの歌詞表示シーケンスにおける個々の歌詞ブロックの幅が、MIDIシーケンスに連動して当該歌詞ブロックの字幕が表示される期間を示している。また、個々の歌詞ブロックにおける空白の区間が、字幕のみ表示され文字の色変わりが行われない非色変わり期間に相当し、グレーの区間が、表示中の字幕に対して順次文字の色変わりが行われる色変わり期間を示している。すなわち、グレーで示す色変わり期間は、当該歌詞を歌唱すべき期間に相当する。
図6(b1),(b2),(b3)の各シーケンスにおいて、演奏位置Aの時点での歌詞表示例を図6(A)に示す。A時点では、モニタ36の画面上に、上段側の歌詞として「富士の高嶺に降る雪も」という字幕が表示されており、下段側には上段側の歌詞に続いて歌唱される歌詞として「京都先斗町に降る雪も」という字幕が表示されている。なお、(b1),(b2)の各歌詞表示シーケンスによれば、A時点では上段側の歌詞ブロックが色変わり期間に該当しており、歌詞表示画面上においてA時点の演奏位置に対応する「富士」文字が色変わり表示されている。
つぎに、演奏位置Bの時点での歌詞表示例を図6(B)に示す。B時点では、それまで表示されていた上段側の歌詞ブロックの表示期間が終わり、下段側の歌詞として「京都先斗町に降る雪も」という字幕が表示されている。B時点では下段側の歌詞ブロックが色変わり期間に該当しており、歌詞表示画面上においてB時点の演奏位置に対応する「京」の文字が色変わり表示されている。
つぎに、演奏位置Cの時点での歌詞表示例を図6(C)に示す。C時点では、下段側の歌詞として「京都先斗町に降る雪も」という字幕が表示されており、上段側には下段側の歌詞に続いて歌唱される歌詞として「雪に変わりはないじゃなし」という字幕が表示されている。C時点では下段側の歌詞ブロックが色変わり期間に該当しており、歌詞表示画面上においてC時点の演奏位置に対応する「京都先斗」の文字が色変わり表示されている。
そして、演奏位置Dの時点での歌詞表示例を図6(D)に示す。D時点では、上段側の歌詞として「雪に変わりはないじゃなし」という字幕が表示されており、下段側には上段段側の歌詞に続いて歌唱される歌詞として「とけて流れりゃ皆同じ」という字幕が表示されている。D時点では上段段側の歌詞ブロックが色変わり期間に該当しており、歌詞表示画面上においてD時点の演奏位置に対応する「雪に変わりは」の文字が色変わり表示されている。
ここで、ユーザによるキーコントロールの操作入力が、演奏位置Dの時点でなされた場合を想定する。D時点での演奏位置は、上段側の歌詞ブロックの色変わり期間に属している。そこで、制御部12は、まず、当該上段側の歌詞ブロックにおける色変わり期間の開始位置を取得する(1)。つぎに、(1)で取得した色変わり期間の開始位置に該当する演奏位置が属する演奏データ上の小節の先頭位置Mを取得し、この取得した位置Mを歌詞条件による戻り位置として特定する(2)。そして、図4のS311においては、この特定した歌詞条件による戻り位置Mに戻って演奏を再開する(3)。そして、この演奏再開処理によって演奏位置が戻されることにより、歌詞表示も演奏再開位置に対応する位置へと戻される。
歌詞条件による戻り位置Mに戻って演奏を再開したE時点での歌詞表示例を図6(E)に示す。下段側の歌詞として「京都先斗町に降る雪も」という字幕が表示されており、上段側には下段側の歌詞に続いて歌唱される歌詞として「雪に変わりはないじゃなし」という字幕が表示されている。E時点では下段側の歌詞ブロックが色変わり期間に該当しており、歌詞表示画面上においてE時点の演奏位置に対応する「京都先斗町に降」の文字が色変わり表示されている。このように、演奏再開後のE時点では、キーコントロールの操作入力が実施されたD時点で表示されていた歌詞から、1段階前に戻った状態の歌詞が表示されることになる。
図4のフローチャートの説明に戻る。S307及びS308での比較の結果、最大戻り位置が、演奏条件又は歌詞条件による戻り位置よりも後ろ(演奏データの後尾側)にあると判定した場合(S307,S308:最大戻り位置が先頭側)、上記演奏処理により現在演奏中である演奏位置を、最大戻り位置まで戻して演奏を再開させる(S310)。そして、RAMに記憶されている最大戻り位置を、この演奏を再開した位置に更新して、新たな最大戻り位置として記憶する(S312)。
ここで、S310の最大戻り位置から演奏を再開する処理について、図7に基づいて具体的に説明する。図7は、(c)前回の戻り位置(最大戻り位置)まで演奏を戻すケースを模式的に示す説明図である。
(c1)のMIDIシーケンス上で示すように、キーコントロール操作時における演奏位置から、演奏位置Mまで戻って演奏を再開した場合を想定する。この場合、(c2)のMIDIシーケンス上で示すように、この演奏を再開した位置Mが、最大戻り位置としてRAMに記憶される。
その後、(c3)のMIDIシーケンス上で示すように、演奏再開後すぐにキーコントロールの操作入力が再び行われた場合、このキーコントロール操作時の演奏位置に対して特定された演奏条件又は歌詞条件による戻り位置が、演奏位置Nであったと想定する。ここで、現在記憶している最大戻り位置Mと、新たに特定された演奏条件又は歌詞条件による戻り位置Nとの前後関係を比較すると、最大戻り位置Mの方がMIDIシーケンスの後尾側にある。この場合、(c4)のMIDIシーケンス上で示すように、演奏位置を最大戻り位置Mまで戻して演奏を再開する。このような一連の処理によって、短時間のうちにキーコントロール操作が複数回連続的に行われたとしても、前回の戻り位置よりも前に演奏が戻ることはなく、演奏がどんどん巻戻されるのを防止できる。
図4のフローチャートの説明に戻る。S309,S310,S311の各処理において演奏位置を戻して演奏を再開した後、この再開した演奏位置を最大戻り位置として更新して記憶する(S312)。そして、演奏キーをボタン操作により指示された内容に変更し(S313)、演奏再開処理を終了する。
[効果]
実施形態のカラオケ装置1によれば、以下のような効果を奏する。
(1)ユーザにより伴奏音楽の演奏中にキーコントロールの操作入力がなされた場合、その時点での演奏位置よりも楽曲の先頭側の小節の先頭位置まで演奏が戻る。このようにすることで、歌唱者は、拍子の区切り位置から演奏の繰り返しが行われている間に演奏態様の変化に追従できるようになり、その後、円滑に歌唱を続行できる。また、演奏を戻す位置を音楽上の拍子の区切り位置となる小節の先頭とすることで、伴奏が再開したときの聞こえ方も歌唱者にとって自然な形となる。したがって、歌唱者が伴奏の進行状況を認識し易くなり、たとえ演奏態様を変更しても歌い易さが低下することがない。
(2)キーコントロールの操作入力がなされた時点での演奏位置が属する小節の1つ前(先頭側)の小節の先頭を、演奏条件による戻り位置とすることで、歌唱者にその小節の先頭から1小節分の演奏を聞かせながら演奏の流れを理解させることができる。これにより、歌唱者が歌い出しのタイミングを十分に把握し、演奏再開後から1小節後にスムーズに歌唱を再開できるようになる。
(3)キーコントロールの操作入力がなされた時点での演奏位置に該当する歌詞ブロックに基づき、当該歌詞ブロックの色変わり期間が開始するタイミング(すなわち、その歌詞ブロックの歌唱が開始されるタイミング)に該当する演奏位置が属する小節の先頭位置を、歌詞条件による戻り位置とすることで、音楽的な区切り位置から演奏を再開しつつ、なるべく歌詞の区切り位置に近い位置から歌唱を再開することができるようになる。これにより、音楽的な区切り位置を基準とした演奏の再開による歌唱のし易さを確保しつつ、歌詞の区切りも重視した態様にて、歌唱のし易さを向上できる。
(4)演奏条件による戻り位置と、歌詞条件による戻り位置との間で前後関係を比較し、より演奏データの先頭に近い方の戻り位置から演奏を再開させることで、演奏条件による戻り位置と歌詞条件による戻り位置とのうち、歌唱者にとってより歌唱し易い方の戻り位置を自動的に選択することができ、好適である。
(5)前回の演奏再開時における戻り位置を最大戻り位置として記憶しておき、新たに特定した演奏条件又は歌詞条件による戻り位置が最大戻り位置よりも演奏データの先頭側にある場合、最大戻り位置から演奏を再開させる。一方、新たに特定した戻り位置が最大戻り位置よりも演奏データの後尾側にある場合、新たに特定した戻り位置から演奏を再開させる。このようにすることで、例えば、キーコントロールの操作入力が短時間のうちに複数回連続的に行われた場合に、演奏がどんどん巻き戻ってしまうのを防止できる。つまり、キーコントロール操作が複数回連続的に行われたとしても、前回の戻り位置よりも前に演奏が戻らないようすることができる。
[変形例]
上記実施形態においては、キー、テンポ、アレンジの変更といった各種演奏制御指示のうち、キーコントロールに対してのみ、操作時に演奏を一旦戻して再開する演奏再開処理(図4参照)を実施する構成となっている。これに限らず、キーコントロール以外のテンポ、アレンジの変更操作に対しても、操作時に演奏を一旦戻して再開する演奏再開処理を適用するような構成であってもよい。キーのみに限らず、テンポ、アレンジといった演奏態様は、伴奏音楽の演奏中に変更される機会が多く、また、演奏中に変化された場合に、その変化に歌唱者が追従することが比較的難しいものであると考えられる。すなわち、これらの演奏態様を変更する機能に対して演奏再開処理を適用することは、まさに打って付けであるからである。
また、上記実施形態における演奏再開処理(図4)のS300では、マイクロフォン26からの入力音の有無や音量を検出することで、現在歌唱中であるか否かを判定していた。これに代えて、利用者が必ず歌唱をすることを前提とするならば(すなわち、伴奏音楽をBGMとして利用することを想定しない)、カラオケ楽曲の演奏データに歌唱すべき区間を予め定義しておき、現在の演奏位置が歌唱すべき区間に該当するか否かによって、歌唱の有無を判定するようにしてもよい。なお、歌唱すべき区間を定義する方法としては、歌唱区間を定義するデータを演奏データに追加するか、もしくは歌詞表示期間や歌詞の色変わり期間を歌唱すべき区間とすることが考えられる。
実施形態のカラオケ装置1の概略構成を示すブロック図である。 操作入力待ち処理の手順を示すフローチャートである。 演奏処理の手順を示すフローチャートである。 演奏再開処理の手順を示すフローチャートである。 (a)演奏条件による戻り位置まで演奏を戻すケースを模式的に示す説明図である。 (b)演奏条件による戻り位置まで演奏を戻すケースを模式的に示す説明図である。 (c)前回の戻り位置(最大戻り位置)まで演奏を戻すケースを模式的に示す説明図である。
符号の説明
1…カラオケ装置、2…リモコン端末、12…制御部、16…ハードディスク装置(HDD)、18…操作部、20…赤外線通信部、22…操作処理部、26…マイクロフォン、28…スピーカ、30…MIDI音源、32…ビデオRAM、34…映像再生部、36…モニタ、38…映像制御部、40…メモリ

Claims (6)

  1. カラオケ楽曲の演奏データに基づく伴奏音楽を演奏出力するカラオケ装置において、
    伴奏音楽の演奏出力中に、当該演奏に関する所定の演奏態様を調節するためのユーザからの操作入力を受け付け、その操作入力に応じて伴奏音楽の演奏態様を変化させる調節手段と、
    前記調節手段に対して演奏態様を変化させる操作が入力された場合、その入力された時点における演奏位置よりも演奏データの先頭側でかつ、演奏データ上の小節の先頭位置を戻り位置として特定し、その特定した戻り位置から前記調節手段により変更された演奏態様にて演奏データの演奏を再開させる演奏再開手段とを備えること
    を特徴とするカラオケ装置。
  2. 請求項1に記載のカラオケ装置において、
    前記演奏再開手段は、前記調節手段に対して演奏態様を変化させる操作が入力された時点における演奏位置が属する小節よりも、1つ先頭側の小節の先頭位置を戻り位置として特定し、その特定した戻り位置から演奏を再開させること
    を特徴とするカラオケ装置。
  3. 請求項1に記載のカラオケ装置において、
    演奏中のカラオケ楽曲の歌詞を所定の歌詞表示区域ごとに表示すると共に、当該カラオケ楽曲の伴奏音楽の演奏の進行に応じて、伴奏音楽の演奏位置に対応する歌唱位置を歌唱者に対して指示するための歌唱指示位置を、その表示した歌詞に対して順次表示する歌詞表示手段を更に備え、
    前記演奏再開手段は、前記調節手段に対して演奏態様を変化させる操作が入力された時点における前記歌唱指示位置が属する前記歌詞表示区域に基づき、当該歌詞表示区域に対する前記歌唱指示位置の表示が開始されるタイミングに該当する演奏位置が属する小節の先頭位置を、戻り位置として特定し、その特定した戻り位置から演奏を再開させ、
    前記歌詞表示手段は、前記演奏再開手段によって演奏を再開した戻り位置に対応する位置から前記歌唱指示位置の表示を再開すること
    を特徴とするカラオケ装置。
  4. 請求項3に記載のカラオケ装置において、
    前記演奏再開手段は、前記調節手段に対して演奏態様を変化させる操作が入力された時点における前記歌唱指示位置が属する前記歌詞表示区域に基づき、当該歌詞表示区域に対する前記歌唱指示位置の表示が開始されるタイミングに該当する演奏位置が属する小節の先頭位置を、歌詞指示位置基準の戻り位置として特定し、さらに、前記調節手段に対して演奏態様を変化させる操作が入力された時点における演奏位置が属する小節よりも1つ先頭側の小節の先頭位置を、演奏位置基準の戻り位置として特定し、この特定した前記歌詞指示位置基準の戻り位置と前記演奏位置基準の戻り位置とを比較して、より演奏データの先頭に近い方の戻り位置から演奏を再開させること
    を特徴とするカラオケ装置。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載のカラオケ装置において、
    前記演奏再開手段によって最後に演奏を再開した際の戻り位置を記憶する記憶手段を更に備え、
    前記演奏再開手段は、新たに特定した戻り位置と、前記記憶手段に記憶されている前回の戻り位置とを比較し、新たに特定した戻り位置が前回の戻り位置よりも演奏データの先頭側にある場合、前回の戻り位置から演奏を再開させる一方、新たに特定した戻り位置が前回の戻り位置よりも演奏データの後尾側にある場合、新たに特定した戻り位置から演奏を再開させること
    を特徴とするカラオケ装置。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載のカラオケ装置において、
    前記調節手段によって変更される演奏態様とは、演奏音楽のキー、テンポ、アレンジの少なくとも何れかであること
    を特徴とするカラオケ装置。
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