JP4858386B2 - パティキュレートマター燃焼用触媒の製造方法 - Google Patents

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本発明は、ディーゼルエンジンからの排ガスなどに含まれる粒状物質、いわゆるパティキュレートマターを燃焼させるパティキュレートマター燃焼用触媒の製造方法に関する。
ディーゼルエンジンからの排ガスでは、当該排ガス中に含まれる粒状物質、いわゆるパティキュレートマター(以下、これをPMという)の存在が問題である。通常、排気中のPMはDPF(ディーゼルパティキュレートフィルターの略)により捕集されるが、この捕集による目詰まりのため、排ガスの圧力損失が高まり、出力および燃費の低下を引き起こす。
このようにPMによるDPFの目詰まりを防ぐためには、フィルター上でPMを燃焼除去しなければならない。この燃焼除去のためには一般に600℃超といった比較的高い温度が必要であり、フィルターの電気的な加熱、もしくはエンジンの制御によって排気温度を高めてフィルターを加熱すること等が提案されている。
これに関して特許文献1では、ハニカムフィルターの表面にPMを燃焼させる触媒を担持させ、PMの捕集と同時に連続的に燃焼させる排ガス浄化触媒が開示されている。この特許文献1では、PMを燃焼させる触媒として、アルカリ金属のケイ酸塩、アルミン酸塩、ジルコン酸塩等が開示されている。
また、特許文献2では、PMフィルターと、活性酸素放出剤とからなる排ガス浄化装置が開示されている。ここで、この活性酸素放出剤は、周囲に過剰酸素があると酸素を取り込んで酸素を保持し、周囲の酸素濃度が低下すると活性酸素を放出する物質として示されており、具体例としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類、遷移金属が挙げられている。
また、外部エネルギーを使用する方法として、特許文献3では、酸化性のガスを供給することで、銀粒子を活性の高い酸化銀へ変換するシステムが提案されている。
特開平10−118490号公報 特開2001−271634号公報 特開2006−291779号公報
しかしながら、上記特許文献1、2のような触媒が提案されてはいるものの、ディーゼルエンジンの比較的低い排ガス温度(たとえば400℃程度)での連続燃焼に対応した触媒は実現されていないのが現状である。
また、上記特許文献3のような外部エネルギーを使用する方法では、燃費の低下を招き、システムとしても大型になることから、車両へ搭載される触媒システムとしては、不向きである。
上記のように、従来技術としてPMを連続燃焼させるための様々な排ガス浄化装置が提案されているが、外部エネルギーを使用しない方法で、ディーゼルエンジンの比較的低い排ガス温度での連続燃焼に対応できるシステムは確立していない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、外部エネルギーを必要とせず、ディーゼルエンジンの比較的低い排気温度でも連続燃焼可能なPM燃焼用触媒を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、Ce酸化物粒子を水溶液中に分散させ、この水溶液中に水溶性のAg塩を溶解させた後、さらにジエタノールアミンを加えたうえで、超音波を照射することにより、Ce酸化物粒子の表面にAg微粒子を還元して析出させることを特徴とする。
本発明は、後述する実施例に代表されるような試作検討を行った結果、実験的に見出されたものであり、本PM燃焼用触媒の製造方法によって、Ce酸化物粒子の表面にAg微粒子を均一に担持してなる触媒が作製される。そして、この触媒によれば、低温で活性酸素を放出するため、外部エネルギーを必要とせず、ディーゼルエンジンの比較的低い排気温度でも連続燃焼可能なPM燃焼用触媒が提供される。
本発明の実施形態に係るPM燃焼用触媒の製造方法では、まず、硝酸セリウム溶液中に沈殿剤としてジエタノールアミンを滴下することにより、Ce酸化物(たとえば、CeO2)よりなる粒子を作製する。ここで、このCe酸化物粒子のサイズは、ナノメートルオーダー(平均粒径が100μm以下)であることが好ましいが、それ以上のサイズであってもよい。
次に、このCe酸化物粒子を水に入れて超音波分散させる。そして、Ce酸化物粒子が分散してなる水溶液中に、硝酸銀などの水溶性のAg塩を溶解させる。さらに、この水溶液に対して、還元剤としてのジエタノールアミンを加えた状態で超音波を照射する。これにより、Ag塩が還元されて、Ce酸化物粒子の表面にAg微粒子として析出する。
後は、このCe酸化物粒子を乾燥、焼成することにより、本実施形態のPM燃焼用触媒として、表面にAg微粒子が均一に担持されたCe酸化物粒子が作製される。この本実施形態の触媒によれば、外部エネルギーが不要で、たとえば約300℃程度でPMの連続燃焼が可能であり、ディーゼルエンジンの排ガス浄化触媒として使用が可能である。
次に、本発明を以下の実施例および比較例に基づいて、より具体的に述べることとするが、本発明は、これら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
上記実施形態に示した方法により平均粒径が20nmであるCe酸化物粒子を作製し、このCe酸化物粒子を1wt%分散してなるCe酸化物粒子分散液を作製した。そして、この分散液中に、Ag固形比が20wt%となるように硝酸銀溶液を添加し、さらに、ジエタノールアミンを20ml/L加えた。ここで、Ag固形比が20wt%とは、Ag単独の重量とCe酸化物粒子の重量とが20:80となることである。
続いて、この分散液に、超音波を1時間照射して硝酸銀を還元析出させることにより、Ce酸化物粒子の表面にAg微粒子を担持させた。その後、この溶液を120℃で蒸発乾固させたのち、500℃で1時間の熱処理を行い、本実施例の触媒として表面にAg微粒子が担持されてなるCe酸化物粒子を得た。
(実施例2)
平均粒径が100nmであるCe酸化物粒子を1wt%分散してなるCe酸化物粒子分散液に、Ag固形比が20wt%となるように硝酸銀溶液を添加した後、ジエタノールアミンを20ml/L加え、これに超音波を1時間照射して還元析出させることにより、Ce酸化物粒子の表面にAg微粒子を担持した。
そして、この溶液を120℃で蒸発乾固させたのち、500℃で1時間の熱処理を行い、本実施例の触媒として、表面にAg微粒子が担持されてなるCe酸化物粒子を得た。
(比較例1)
平均粒径が20nmであるCe酸化物粒子を1wt%分散してなるCe酸化物粒子分散液に、Ag固形比が20wt%となるように硝酸銀溶液を添加し、続いて、この溶液を120℃で蒸発乾固させたのち、500℃で1時間の熱処理を行い、比較例1の触媒として表面にAgが担持されてなるCe酸化物粒子を得た。
(比較例2)
平均粒径が100nmであるCe酸化物粒子を1wt%分散してなるCe酸化物粒子分散液に、Ag固形比が20wt%となるように硝酸銀溶液を添加し、続いて、この溶液を120℃で蒸発乾固させたのち、500℃で1時間の熱処理を行い、比較例2の触媒として表面にAgが担持されてなるCe酸化物粒子を得た。
そして、これら実施例1、2および比較例1、2をPM燃焼用触媒として評価した。具体的には、実際にディーゼルエンジンより採取したPMを触媒重量に対して5%添加し、示差熱分析計によりPM燃焼試験を行った。
図1は、このPM燃焼試験の測定結果を示す図である。図1中、横軸に温度(単位:℃)、縦軸に触媒1gあたりのPM燃焼率(単位:mg/min)を示しており、実質的には触媒1gあたり1.2mg/minのPM燃焼率があれば十分である。ここで、図1中、実施例1の結果は太い実線、実施例2の結果は細い実線、比較例1の結果は太い破線、比較例2の結果は細い破線にて表してあり、縦軸に1.2mg/minの実線を表してある。
この図1に示されるように、上記実施例1、2の製造方法により作製された触媒では、1.2mg/minの燃焼率に達する温度が280℃以下であり、超音波還元を行わない上記比較例1、2の製造方法により作製された比較例1、2では、燃焼温度が330℃以上である。このように、実施例の触媒は比較例に比べて、活性が高く、PMの燃焼温度が低くなり、ディーゼルエンジンの排ガス浄化用触媒として好適であることが確認された。
なお、上記実施形態に示した製造方法は、Ce酸化物粒子の分散水溶液に水溶性Ag塩を溶解させ、さらにジエタノールアミンを加え、超音波照射により、Ce酸化物粒子表面にAg微粒子を還元析出させるものであり、上記実施例におけるCe酸化物粒子のサイズやCe酸化物粒子とAgとの重量比、超音波照射時間、熱処理の温度や時間などは、あくまで一具体例であり、これらを適宜設計変更してもよいことはもちろんである。
PM燃焼試験の測定結果を示す図である。

Claims (1)

  1. Ce酸化物粒子を水溶液中に分散させ、この水溶液中に水溶性のAg塩を溶解させた後、さらにジエタノールアミンを加えたうえで、超音波を照射することにより、前記Ce酸化物粒子の表面にAg微粒子を還元して析出させることを特徴とするパティキュレートマター燃焼用触媒の製造方法。
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