JP4858010B2 - トロイダル型無段変速機のディスクキャビティ径測定方法 - Google Patents

トロイダル型無段変速機のディスクキャビティ径測定方法 Download PDF

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本発明は、自動車や各種産業機械の変速機などに利用可能なトロイダル型無段変速機のディスクキャビティ径を測定するための方法に関する。
例えば自動車用変速機として用いるダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機は、図5および図6に示すように構成されている。図5に示すように、ケーシング50の内側には入力軸1が回転自在に支持されており、この入力軸1の外周には、2つの入力側ディスク2,2と2つの出力側ディスク3,3とが取り付けられている。また、入力軸1の中間部の外周には出力歯車4が回転自在に支持されている。この出力歯車4の中心部に設けられた円筒状のフランジ部4a,4aには、出力側ディスク3,3がスプライン結合によって連結されている。
入力軸1は、図中左側に位置する入力側ディスク2とカム板(ローディングカム)7との間に設けられたローディングカム式の押圧装置12を介して、駆動軸22により回転駆動されるようになっている。また、出力歯車4は、2つの部材の結合によって構成された仕切壁(中間壁)13に対しアンギュラ玉軸受107を介して支持されるとともに、この仕切壁13を介してケーシング50内に支持されており、これにより、入力軸1の軸線Oを中心に回転できる一方で、軸線O方向の変位が阻止されている。
出力側ディスク3,3は、入力軸1との間に介在されたニードル軸受5,5によって、入力軸1の軸線Oを中心に回転自在に支持されている。また、図中左側の入力側ディスク2は、入力軸1にボールスプライン6を介して支持され、図中右側の入力側ディスク2は、入力軸1にスプライン結合されており、これら入力側ディスク2は入力軸1と共に回転するようになっている。また、入力側ディスク2,2の内側面(凹面;トラクション面とも言う)2a,2aと出力ディスク3,3の内側面(凹面;トラクション面とも言う)3a,3aとの間には、パワーローラ11(図6参照)が回転自在に挟持されている。
図5中右側に位置する入力側ディスク2の内周面2cには、段差部2bが設けられ、この段差部2bに、入力軸1の外周面1aに設けられた段差部1bが突き当てられるとともに、入力側ディスク2の背面(図5の右面)は、入力軸1の外周面に形成されたネジ部に螺合されたローディングナット9に突き当てられている。これによって、入力側ディスク2の入力軸1に対する軸線O方向の変位が実質的に阻止されている。また、カム板7と入力軸1の鍔部1dとの間には、皿ばね8が設けられており、この皿ばね8は、各ディスク2,2,3,3の凹面2a,2a,3a,3aとパワーローラ11,11の周面11a,11aとの当接部に押圧力を付与する。
図5のA−A線に沿う断面図である図6に示すように、ケーシング50の内側であって、出力側ディスク3,3の側方位置には、両ディスク3,3を両側から挟む状態で一対のヨーク23A,23Bが支持されている。これら一対のヨーク23A,23Bは、鋼等の金属のプレス加工あるいは鍛造加工により矩形状に形成されている。そして、後述するトラニオン15の両端部に設けられた枢軸14を揺動自在に支持するため、ヨーク23A,23Bの四隅には、円形の支持孔18が設けられるとともに、ヨーク23A,23Bの幅方向の中央部には、円形の係止孔19が設けられている。
一対のヨーク23A,23Bは、ケーシング50の内面の互いに対向する部分に形成された支持ポスト64,68により、支持ポスト64,68を支点として揺動できるように支持されている。これらの支持ポスト64,68はそれぞれ、入力側ディスク2の内側面2aと出力側ディスク3の内側面3aとの間にある第1キャビティ221および第2キャビティ222にそれぞれ対向する状態で設けられている。
したがって、ヨーク23A,23Bは、各支持ポスト64,68に支持された状態で、その一端部が第1キャビティ221の外周部分に対向するとともに、その他端部が第2キャビティ222の外周部分に対向している。
第1および第2のキャビティ221,222は同一構造であるため、以下、第1キャビティ221のみについて説明する。
図6に示すように、ケーシング50の内側において、第1キャビティ221には、入力軸1に対し捻れの位置にある一対の枢軸(傾転軸)14,14を中心として揺動する一対のトラニオン15,15が設けられている。なお、図6においては、入力軸1の図示は省略している。各トラニオン15,15は、その本体部である支持板部16の長手方向(図6の上下方向)の両端部に、この支持板部16の内側面側に折れ曲がる状態で形成された一対の折れ曲がり壁部20,20を有している。そして、この折れ曲がり壁部20,20によって、各トラニオン15,15には、パワーローラ11を収容するための凹状のポケット部Pが形成される。また、各折れ曲がり壁部20,20の外側面には、各枢軸14,14が互いに同心的に設けられている。
支持板部16の中央部には円孔21が形成され、この円孔21には変位軸23の基端部(第1の軸部)23aが支持されている。そして、各枢軸14,14を中心として各トラニオン15,15を揺動させることにより、これら各トラニオン15,15の中央部に支持された変位軸23の傾斜角度を調節できるようになっている。また、各トラニオン15,15の内側面から突出する変位軸23の先端部(第2の軸部)23bの周囲には、各パワーローラ11が回転自在に支持されており、各パワーローラ11,11は、各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の間に挟持されている。なお、各変位軸23,23の基端部23aと先端部23bとは、互いに偏心している。
また、前述したように、各トラニオン15,15の枢軸14,14はそれぞれ、一対のヨーク23A,23Bに対して揺動自在および軸方向(図6の上下方向)に変位自在に支持されており、各ヨーク23A,23Bにより、トラニオン15,15はその水平方向の移動を規制されている。前述したように、各ヨーク23A,23Bの四隅には円形の支持孔18が4つ設けられており、これら支持孔18にはそれぞれ、トラニオン15の両端部に設けた枢軸14がラジアルニードル軸受(傾転軸受)30を介して揺動自在(傾転自在)に支持されている。また、前述したように、ヨーク23A,23Bの幅方向(図6の左右方向)の中央部には、円形の係止孔19が設けられており、この係止孔19の内周面は円筒面として、支持ポスト64,68を内嵌している。すなわち、上側のヨーク23Aは、ケーシング50に固定部材52を介して支持されている球面ポスト64によって揺動自在に支持されており、下側のヨーク23Bは、球面ポスト68およびこれを支持する駆動シリンダ31の上側シリンダボディ61によって揺動自在に支持されている。
なお、各トラニオン15,15に設けられた各変位軸23,23は、入力軸1に対し、互いに180度反対側の位置に設けられている。また、これらの各変位軸23,23の先端部23bが基端部23aに対して偏心している方向は、両ディスク2,2,3,3の回転方向に対して同方向(図6で上下逆方向)となっている。また、偏心方向は、入力軸1の配設方向に対して略直交する方向となっている。したがって、各パワーローラ11,11は、入力軸1の長手方向に若干変位できるように支持される。その結果、押圧装置12が発生するスラスト荷重に基づく各構成部材の弾性変形等に起因して、各パワーローラ11,11が入力軸1の軸方向に変位する傾向となった場合でも、各構成部材に無理な力が加わらず、この変位が吸収される。
また、パワーローラ11の外側面とトラニオン15の支持板部16の内側面との間には、パワーローラ11の外側面の側から順に、スラスト転がり軸受であるスラスト玉軸受24と、スラストニードル軸受25とが設けられている。このうち、スラスト玉軸受24は、各パワーローラ11に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ11の回転を許容するものである。このようなスラスト玉軸受24はそれぞれ、複数個ずつの玉26,26と、これら各玉26,26を転動自在に保持する円環状の保持器27と、円環状の外輪28とから構成されている。また、各スラスト玉軸受24の内輪軌道は各パワーローラ11の外側面(大端面)に、外輪軌道は各外輪28の内側面にそれぞれ形成されている。
また、スラストニードル軸受25は、トラニオン15の支持板部16の内側面と外輪28の外側面との間に挟持されている。このようなスラストニードル軸受25は、パワーローラ11から各外輪28に加わるスラスト荷重を支承しつつ、これらパワーローラ11および外輪28が各変位軸23の基端部23aを中心として揺動することを許容する。
さらに、各トラニオン15,15の一端部(図6の下端部)にはそれぞれ駆動ロッド(枢軸14から延びる軸部)29,29が設けられており、各駆動ロッド29,29の中間部外周面に駆動ピストン(油圧ピストン)33,33が固設されている。そして、これら各駆動ピストン33,33はそれぞれ、上側シリンダボディ61と下側シリンダボディ62とによって構成された駆動シリンダ31内に油密に嵌装されている。これら各駆動ピストン33,33と駆動シリンダ31とで、各トラニオン15,15を、これらトラニオン15,15の枢軸14,14の軸方向に変位させる駆動装置32を構成している。
このように構成されたトロイダル型無段変速機の場合、駆動軸22の回転は、押圧装置12を介して、各入力側ディスク2,2および入力軸1に伝えられる。そして、これら入力側ディスク2,2の回転が、一対のパワーローラ11,11を介して各出力側ディスク3,3に伝えられ、更にこれら各出力側ディスク3,3の回転が、出力歯車4より取り出される。
入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比を変える場合には、一対の駆動ピストン33,33を互いに逆方向に変位させる。これら各駆動ピストン33,33の変位に伴って、一対のトラニオン15,15が互いに逆方向に変位(オフセット)する。例えば、図6の左側のパワーローラ11が同図の下側に、同図の右側のパワーローラ11が同図の上側にそれぞれ変位する。その結果、これら各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の内側面2a,2a,3a,3aとの当接部に作用する接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って、各トラニオン15,15が、ヨーク23A,23Bに枢支された枢軸14,14を中心として、互いに逆方向に揺動(傾転)する。
その結果、各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各内側面2a,3aとの当接位置が変化し、入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比が変化する。また、これら入力軸1と出力歯車4との間で伝達するトルクが変動し、各構成部材の弾性変形量が変化すると、各パワーローラ11,11およびこれら各パワーローラ11,11に付属の外輪28,28が、各変位軸23,23の基端部23a、23aを中心として僅かに回動する。これら各外輪28,28の外側面と各トラニオン15,15を構成する支持板部16の内側面との間には、それぞれスラストニードル軸受25,25が存在するため、前記回動は円滑に行われる。したがって、前述のように各変位軸23,23の傾斜角度を変化させるための力が小さくて済む。
ところで、上記構成のトロイダル型無段変速機において、入力側ディスク2および出力側ディスク3は、その製造段階において、トラクション面2a,3aが所定の精度に研磨加工されるが、その研磨加工後においては、加工精度を確認するべくディスク2,3のキャビティ径を測定する必要がある。
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、トロイダル型無段変速機のディスクトラクション面研磨加工後におけるディスクキャビティ径を簡単且つ効果的に精度良く測定することができるディスクキャビティ径測定方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のディスクキャビティ径測定方法は、入力側ディスクのトラクション面と出力側ディスクのトラクション面との間のキャビティ内にパワーローラが傾転自在に転接されて成るトロイダル型無段変速機の前記ディクスのキャビティ径を測定するためのディスクキャビティ径測定方法であって、トラクション面が研磨加工された前記ディスクを測定器にセットする第1のステップと、ディスクの中心軸の高さで、ディスクの中心軸に対して一方側に位置する前記トラクション面の第1の面に触針を接触させる第2のステップと、前記第1の面に接触された前記触針を所定の軸を中心に回転させながら第1の面に沿って移動させることにより、第1の面の曲率を測定する第3のステップと、キャビティ径に相当する長さのゲージを用いて、前記触針に対してディスクをキャビティ分だけ移動させる第4のステップと、キャビティ分だけディスクが移動された状態で、ディスクの中心軸に対して他方側に位置する前記トラクション面の第2の面に触針を接触させる第5のステップと、前記第2の面に接触された前記触針を所定の軸を中心に回転させながら第2の面に沿って移動させることにより、第2の面の曲率を測定する第6のステップと、測定により得られた前記第1の面の曲率および前記第2の面の曲率からトラクション面のキャビティ径を演算する第7のステップとを含むことを特徴とする。
本発明のディスクキャビティ測定方法によれば、触針をトラクション面に接触させた状態で回転移動させるだけで済むので、ディスクトラクション面研磨加工後におけるディスクキャビティ径を簡単且つ効果的に精度良く測定することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明の特徴は、ディスクのキャビティ径を計測する点にあり、その他の構成および作用は前述した従来の構成および作用と同様であるため、以下においては、本発明の特徴部分についてのみ言及し、それ以外の部分については、図5および図6と同一の符号を付して簡潔に説明するに留める。
図1〜図3は本発明の実施形態に係るディスクキャビティ測定方法およびディスクキャビティ測定器を示している。また、図4は、トラクション面2a(3a)が研磨加工されたディスク2(3)を示している。
図4に示すように、ディスク2(3)は、パワーローラ11との接触外周点Aおよび接触内周点Bをトラクション面2a(3a)に有する。また、ディスク2(3)は、内径d、トラクション面曲率R、肉厚tを有している。トラクション面曲率Rの中心間距離をキャビティ径Dと規定する。
図4に示すようなトラクション面研磨加工後のディスク2(3)は、そのキャビティ径Dの寸法精度を検査するために、図1に示すように、測定器の基盤200にセットされる。この場合、ディスク2(3)は、その背面104および外周面102が基盤200の基準面に対して当て付けられる(第1のステップ)。
続いて、ディスク2(3)の中心軸O´の高さで(図2参照)、ディスク2(3)の中心軸O´に対して一方側に位置するトラクション面2a(3a)の第1の面αに測定器の触針202を接触させる(第2のステップ)。そして、第1の面αに接触された触針202を回転軸206を中心に回転させながら第1の面αに沿って接触外周点Aと接触内周点Bとの間で移動させることにより、第1の面αの曲率Rαを測定する(第3のステップ)。このとき、曲率Rαおよび第1の面αの形状が測定器の所定の表示部に表示される。
その後、図3に示すように、設計図上のキャビティ径Dに相当する長さのゲージ210を用いて、触針202に対してディスク2(3)を移動させる(第4のステップ)。ディスク2(3)を移動させたら、ディスク2(3)の中心軸O´に対して他方側(線対称の位置)に位置するトラクション面2a(3a)の第2の面βに触針202を接触させる(第5のステップ)。そして、先と同様に、第2の面βに接触された触針202を回転軸206を中心に回転させながら第2の面βに沿って接触外周点Aと接触内周点Bとの間で移動させることにより、第2の面βの曲率Rβを測定する(第6のステップ)。このときも、曲率Rβおよび第2の面βの形状が測定器の所定の表示部に表示される。
また、これと同時に、測定器の演算処理部204は、トラクション面2a(3a)に沿って移動される触針202からの情報に基づいて、すなわち、測定により得られた第1の面αの曲率Rαおよび第2の面βの曲率Rβから、トラクション面2a(3a)の曲率R、トラクション面2a(3a)の形状、トラクション面2a(3a)の曲率中心間の距離を演算する。また、このとき、第2の面βの曲率中心と第1の面αの曲率中心との間の距離とキャビティ径Dとの差が測定器の所定の表示部に表示される。
以上のように、本測定では、ディスク2(3)を設計図上のキャビティ径D分だけ移動させて曲率を測定するが、移動して測定した触針202の回転中心と測定により得られる曲率Rβ中心との差が正しいキャビティ径Dに対する差となる(そのため、本実施形態では、触針202の回転中心と第2の面βの曲率Rβの中心との間の差を、ディスクのトラクション面における追加工分として求めるステップが行なわれる)。そのため、キャビティ径Dに相当するゲージ210はゼロ公差で作成する必要がある。また、測定により得られた曲率中心間距離とキャビティ径Dに差がある場合は、その差分を追加工(再度、トラクション面を公差内で研磨加工)し、キャビティ径公差内に収まるように仕上げる必要がある。
なお、ディスク2(3)のトラクション面2a(3a)の研磨加工は、総型ドレッサによる成形砥石と、ワーク受けである治具(バッキングプレート、シュー)とを用いて行なわれる。治具セットが正確に形成されていればキャビティ径Dがずれることは殆どあり得ないが、キャビティ径Dがずれていないことを確認するためにも本測定器が必要となる。ディスク2(3)は研磨加工後に全数が本測定器により検査されるが、検査によりキャビティ径Dのずれが生じていることが確認された場合には直ちに追加工等の対処が成される。また、本測定器は、キャビティ径、トラクション面曲率以外に、トラクション面の形状も同時に測定できる点で有益である。
本発明は、シングルキャビティ型やダブルキャビティ型などの様々なハーフトロイダル型無段変速機の他、トラニオンが無いフルトロイダル型無段変速機におけるディスクのキャビティ径測定に適用することができる。
本発明の実施形態に係る測定器にディスクをセットして触針をトラクション面に接触させた状態を示す一部断面を有する平面図である。 図1のZ方向矢視図である。 ゲージを用いてディスクをキャビティ径分だけ移動させた状態を示す一部断面を有する平面図である。 トラクション面が研磨加工されたディスクを示している。 従来から知られているトロイダル型無段変速機の具体的構造の一例を示す断面図である。 図5のA−A線に沿う断面図である。
符号の説明
2 入力側ディスク
2a トラクション面
3 出力側ディスク
3a トラクション面
11 パワーローラ
200 基盤
202 触針
204 演算処理部
206 回転軸(所定の軸)
α 第1の面
β 第2の面

Claims (2)

  1. 入力側ディスクのトラクション面と出力側ディスクのトラクション面との間のキャビティ内にパワーローラが傾転自在に転接されて成るトロイダル型無段変速機の前記ディクスのキャビティ径を測定するためのディスクキャビティ径測定方法であって、
    トラクション面が研磨加工された前記ディスクを測定器にセットする第1のステップと、
    ディスクの中心軸の高さで、ディスクの中心軸に対して一方側に位置する前記トラクション面の第1の面に触針を接触させる第2のステップと、
    前記第1の面に接触された前記触針を所定の軸を中心に回転させながら第1の面に沿って移動させることにより、第1の面の曲率を測定する第3のステップと、
    キャビティ径に相当する長さのゲージを用いて、前記触針に対してディスクをキャビティ分だけ移動させる第4のステップと、
    キャビティ分だけディスクが移動された状態で、ディスクの中心軸に対して他方側に位置する前記トラクション面の第2の面に触針を接触させる第5のステップと、
    前記第2の面に接触された前記触針を所定の軸を中心に回転させながら第2の面に沿って移動させることにより、第2の面の曲率を測定する第6のステップと、
    測定により得られた前記第1の面の曲率および前記第2の面の曲率からトラクション面のキャビティ径を演算する第7のステップと、
    を含むことを特徴とするディスクキャビティ径測定方法。
  2. 前記第6のステップにおける前記触針の回転中心と前記第2の面の曲率の中心との間の差を、ディスクのトラクション面における追加工分として求めるステップを更に含むことを特徴とする請求項1に記載のディスクキャビティ径測定方法。
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