JP4857905B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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JP4857905B2 JP2006139308A JP2006139308A JP4857905B2 JP 4857905 B2 JP4857905 B2 JP 4857905B2 JP 2006139308 A JP2006139308 A JP 2006139308A JP 2006139308 A JP2006139308 A JP 2006139308A JP 4857905 B2 JP4857905 B2 JP 4857905B2
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Description

本発明は、主として印刷データに対応してノズルからインク滴を吐出させて記録媒体に
ドットを形成させるインクジェット式記録装置として用いられる液体噴射装置に関し、特
に液体カートリッジを交換する際のノズルからの液漏れを防止して交換シーケンスを簡素
化することができる液体噴射装置に関するものである。
液体をノズルから液滴として吐出させる液体噴射装置は、種々な液体を対象にしたもの
が知られているが、そのなかでも代表的なものとして、インクジェット式記録装置をあげ
ることができる。
インクジェット式記録装置は、ノズル開口からインク滴を吐出させて記録媒体にドット
を形成しながら印刷を行うため、色の異なるインクを使用することにより簡単にモノクロ
印刷やカラー印刷を行うことができる。すなわち、キャリッジにモノクロ用印刷の記録ヘ
ッドと、カラー印刷用の記録ヘッドとを搭載したインクジェット式記録装置が実用化され
ている。
このようなインクジェット式記録装置においては、使用開始時において記録ヘッド内の
インク流路にインクを充填するために、或いはインク溶媒の揮散によるノズル開口の目詰
まりを防止するために、記録ヘッドのノズル開口からインクを強制的に吸引排出させる吸
引機構を備えている。記録ヘッドの目詰まりを解消するために、或いは記録ヘッド内の残
留気泡を排出するために実施されるインクの強制的な排出処理は、クリーニング操作と呼
ばれる。そして、このクリーニング操作は、記録装置における長時間の休止後に印刷を再
開する場合や、ユーザが印字かすれ等の印字品質不良を認識し、クリーニングスイッチを
操作した場合等に実行される。
クリーニング操作においては、記録ヘッドのノズル面をキャッピング手段によりキャッ
ピングし、キャッピング手段内に負圧を作用させることで、記録ヘッドのノズル開口より
インクを排出させるとともに、キャッピング手段内に排出されたインクを吸引して廃イン
クタンクに送り出す。その後、ゴムなどの弾性板からなるワイピング手段により、記録ヘ
ッドのノズルプレートのノズル面を払拭(ワイピング)するシーケンスが実行される。
このような記録装置によれば一台でテキストの印刷やカラーグラフィックの印刷が可能
となるものの、カラー印刷の頻度が極めて少ないユーザにとってはあまり使用しないカラ
ー印刷用記録ヘッドの管理まで必要となり、保守が面倒であるという不都合がある。
このような問題を解消するため、インクカートリッジとインクジェット式記録ヘッドを
一体化してヘッドユニットを構成し、印刷データに合ったヘッドユニットをキャリッジに
着脱するようにしたインクジェット式記録装置が提案されている。このような構成によれ
ば、印刷目的にあったヘッドユニットを交換することにより所望の印刷が可能になるとと
もに、使用しないヘッドユニットを密封ケース等に収容して、このユニットのメンテナン
スを不要とすることができる。しかしながら、カートリッジ内のインクが無くなった場合
には、インクジェット式記録ヘッドとともにカートリッジを交換せねばならず、印刷コス
トがかかるという問題がある。
このような問題を解消するために、インクカートリッジ収容室を備えたフレームをキャ
リッジに取り付けるとともに、プラテンに対向する位置にインクジェット式記録ヘッドを
固定してインクカートリッジを交換可能とすることにより、印刷コストを引き下げるよう
にした記録装置が開示されている(下記の特許文献1)。
特開平10−202914
しかしながら、上記記録装置では、キャッピングをしていない状態でインクカートリッ
ジの交換を行うことから、新しいインクカートリッジを装着する際に、インクカートリッ
ジと記録ヘッドとの接合部分において加圧力が発生してノズルからインクが滲み出してノ
ズル開口のインクメニスカスが破壊され正常にインクが吐出できなくなったり、ノズル開
口の縁についたインクに引っ張られてインクが真っ直ぐ吐出できなくなる。このため、イ
ンクカートリッジの交換時には、メニスカスを回復するためにクリーニング動作とワイピ
ング動作を行うことが必要であった。
図16に上記従来の記録装置におけるインクカートリッジの交換シーケンスのフローチ
ャートを示す。
まず、インクエンドサイン表示されると、ユーザは装置に備え付けの交換スイッチを押
し、交換指令を入力する(S41)。交換指令が入力されると、インクカートリッジを脱
着できるように外側ケースに切欠きが設けられた交換ポジションにキャリッジを移動させ
(S42)、ユーザによるインクカートリッジ交換処理を行わせる(S43)。交換ポジ
ションは通常、キャッピング装置が存在するホームポジションと印刷領域との間に設けら
れている。このインクカートリッジ交換により、インクカートリッジと記録ヘッドとの接
合部分に加圧力が発生してノズルからインクが滲み出す。このとき、インクカートリッジ
と記録ヘッドとの接合部分において加圧力が発生し、ノズルからインクが滲み出してノズ
ル開口のメニスカスが破壊され正常に吐出できなくなったり、ノズル開口の縁についたイ
ンクに引っ張られてインクが真っ直ぐ吐出できなくなるおそれがある。
インクカートリッジ交換が終了すると、ユーザは再び装置に備え付けの交換スイッチを
押して、交換後処理開始の指令を入力する(S44)。交換後処理開始の指令が入力され
ると、キャリッジをホームポジションに移動させ(S45)、キャップ部材で記録ヘッド
のノズル面をキャッピングし(S46)、吸引ポンプを駆動してキャップ部材内に負圧を
与えて記録ヘッド内にインクを導入する(S47)。このとき、少なくとも記録ヘッドの
流路内にあるインクを排出しなければならないので、カートリッジ交換のたびにインクを
無駄に排出しなければならない。
吸引動作が終了すると、キャッピングを解除してキャップを開け(S48)、再び吸引
ポンプを駆動してキャップ部材内に溜まったインクを空吸引で排出する(S49)。その
後、ワイパー部材でノズル面を払拭し(S50)、フラッシング吐出を行ったのち(S5
1)、再びキャッピングをして(S52)終了する。
このように、インクカートリッジの交換時には、メニスカスを回復するためにクリーニ
ング動作が必要で、インクを無駄に排出してしまううえ、その後に空吸引、ワイピング、
フラッシング吐出などの動作を行わねばならず、処理動作の多いシーケンスとなり、交換
作業にも時間を要していた。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、液体カートリッジの交換時のノズル
からのインクの滲み出しを防止し、カートリッジ交換シーケンスを簡略化することができ
る液体噴射装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の液体噴射装置は、液体を噴射するノズルを有する噴
射ヘッドと、上記噴射ヘッドに供給する液体を貯留する液体カートリッジと、上記噴射ヘ
ッドのノズルをキャッピングするキャップ部材と、上記キャップ部材の内部空間を加圧状
態にするポンプと、上記液体カートリッジの交換指令を受け付けたときに噴射ヘッドのノ
ズルをキャッピングするとともに上記ポンプによりキャップ部材の内部空間を加圧するよ
う制御する制御手段とを備えたことを要旨とする。
すなわち、本発明では、液体カートリッジの交換指令を受け付けたときに、噴射ヘッド
のノズルをキャッピングするとともにキャップ部材の内部空間を加圧することから、新し
い液体カートリッジを装着する際に、液体カートリッジと噴射ヘッドとの接合部分におい
て加圧力が発生しても、ノズルから液体が滲み出すことがなく、メニスカスの破壊を防止
する。このため、液体カートリッジの交換後に、ノズルから液体が滲み出したことで壊れ
たノズルのメニスカスを回復させるための液体吸引動作を行う必要もなくなることから、
無駄に液体を排出することもなくなるうえ、吸引後のワイピングやフラッシング吐出等の
動作も不要になり、カートリッジ交換シーケンスを簡略化して交換に要する時間も短縮す
ることができる。
本発明において、上記キャップ部材の内部空間を加圧する圧力は、上記液体カートリッ
ジを上記噴射ヘッドに装着した際に上記ノズルからの液体滲み出しを防止し、かつ、上記
ノズルのメニスカスを破壊しない大きさである場合には、液体カートリッジを噴射ヘッド
に装着する際に、ノズルからの液体滲み出しおよびメニスカスの破壊を確実に防止する。
本発明において、上記ポンプはキャップ部材に対して負圧を与えてノズルから液体を吸
引するためのポンプを兼ねている場合には、噴射ヘッドをクリーニングするためのポンプ
を利用してキャップ部材内の加圧を行えることから、装置の設備を有効利用して設備効率
がよい。
本発明において、上記ポンプの吸引側をキャップ部材に連通させるとともに排出側を廃
液タンクに連通させる吸引可能状態と、上記ポンプの吸引側を大気連通させるとともに排
出側をキャップ部材に連通させる加圧可能状態とを切り替える切り替えユニットを備えて
いる場合には、切り替え制御によって共通のポンプを吸引と加圧に切り換え使用でき、簡
易な制御により、共通のポンプでの吸引と加圧を実現できる。
本発明において、上記切り替えユニットは、上流側がキャップ部材内の空間と連通する
とともに下流側がポンプの吸引側と連通する第1吸引用弁と、上流側がポンプの排出側と
連通するとともに、下流側が廃液タンクと連通する第2吸引用弁と、上流側が大気に連通
するとともに下流側がポンプの吸引側に連通する第1加圧用弁と、上流側がポンプの排出
側に連通するとともに下流側がキャップ部材内の空間と連通する第2加圧用弁とを含んで
構成されたバルブユニットである場合には、キャップ部材でノズル面をキャッピングした
状態で、第1吸引用弁と第2吸引用弁を開弁するとともに、第1加圧用弁と第2加圧用弁
を閉弁した状態で、ポンプを駆動することにより、キャップ部材内の空間に負圧が与えら
れてノズルから液体が強制的に吸引されて廃液タンクに導かれる。一方、キャップ部材で
ノズル面をキャッピングした状態で、第1吸引用弁と第2吸引用弁を閉弁するとともに、
第1加圧用弁と第2加圧用弁を開弁した状態で、ポンプを駆動することにより、ポンプに
大気が吸い込まれ、キャップ部材内の空間に導入されてキャップ部材内が加圧される。こ
のように、4つの弁の開閉操作により吸引可能状態と加圧可能状態とを容易に切り替え制
御することができるのである。
本発明において、上記切り替えユニットは、ポンプの吸引側に連通してポンプの吸引側
をキャップ部材の内部空間に連通させるか大気に連通させるかを切り換える第1三方向弁
と、上流側がポンプの排出側に連通してポンプの排出側を廃液タンクに連通させるかキャ
ップ部材内に連通させるかを切り換える第2三方向弁とを含んで構成されたバルブユニッ
トである場合には、第1三方向弁によりポンプの吸引側をキャップ部材内に連通させ、第
2三方向弁によりポンプの排出側を廃液タンクに連通させて吸引可能状態とし、この状態
でチューブポンプを駆動することにより、キャップ部材内の空間に負圧を与え、ノズルか
ら液体を吸引して廃液タンクに導くことができる。一方、第1三方向弁によりポンプの吸
引側を大気に連通させ、第2三方向弁によりポンプの排出側をキャップ部材の内部に連通
させて加圧可能状態とし、この状態でポンプを駆動することにより、大気を吸引してキャ
ップ部材内の空間に送り込み、キャップ部材内を加圧することができる。このように、2
つの三方向弁の開閉操作により吸引可能状態と加圧可能状態とを容易に切り替え制御する
ことができる。また、バルブ数を少なくし、バルブユニットの小型化が可能である。
本発明において、上記切り替えユニットは、第1の位置においてポンプの吸引側をキャ
ップ部材の内部と連通させるとともにポンプの排出側を廃液タンクに連通させ、第2の第
2の位置においてポンプの吸引側を大気に連通させるとともにポンプの排出側をキャップ
部材の内部に連通させるスライド弁を備えたスライド弁ユニットであるため、スライド弁
のスライド操作により吸引可能状態と加圧可能状態とを容易に切り替え制御することがで
き、切り替え制御が容易になるうえ、切り替えユニットの小型化が可能である。
本発明において、上記制御手段は、ポンプの回転方向を変えることにより、上記キャッ
プ部材の内部空間を加圧状態にする加圧可能状態と、キャップ部材に対して負圧を与えて
ノズルから液体を吸引するための吸引可能状態とを切り替えるよう制御する場合には、ポ
ンプの回転制御で加圧可能状態と吸引可能状態を切り替えることができ、制御が簡略化す
るとともに、バルブユニットを必要とせず、装置の小型化が可能である。
本発明において、上記ポンプは、ローラ部材が支持された回転体を回転させて、湾曲状
に配置されたチューブの内周に沿ってローラ部材を転動させて負圧を発生させるチューブ
ポンプであり、上記制御手段は、上記回転体を正転させる吸引可能状態と、上記回転体を
逆転させる加圧可能状態とを切り替えるよう制御する場合には、回転体が正転することに
より、ローラ部材がチューブの円環状部の内周面を吸引方向に転動し、チューブが順次変
形して復元することでチューブの上流側に負圧が発生し、この負圧の作用により噴射ヘッ
ドのノズル面に形成されたノズルから液体が強制的に吸引される。一方、回転体が逆転す
ることにより、ローラ部材がチューブの円環状部の内周面を加圧方向に転動し、チューブ
が順次変形して復元することによりチューブの下流側に加圧力が発生する。このように、
回転体の正転と逆転を切り替えることにより確実に吸引可能状態と加圧可能状態とを切り
替えることができ、制御が簡略化するとともに、バルブユニットを必要とせず、装置の小
型化が可能である。
本発明において、上記噴射ヘッドを主走査方向に移動させるキャリッジをさらに備え、
上記制御手段は、液体カートリッジの交換指令を受け付けたときに所定ポジションにキャ
リッジを移動させ、上記制御手段により、噴射ヘッドのノズルをキャッピングするととも
に上記ポンプによりキャップ部材の内部空間を加圧するよう制御する場合には、一定の所
定ポジションにおいてノズルの封止を行うことから一定のシーケンスによる制御が可能と
なる。
本発明において、上記所定ポジションは、液体カートリッジの交換を可能とするよう外
側ケースに窓部が設けられた交換ポジションである場合には、交換ポジションにおいてノ
ズルを封止状態にすることから、ノズルの封止状態を保ったまま液体カートリッジの交換
を行うことができる。
本発明において、上記制御手段は、上記所定ポジションにキャリッジを移動させるとと
もに、液体カートリッジの交換を可能とするよう外側ケースに設けられた窓部のカバー部
材のロックを解除する場合には、カバー部材のロックにより液体カートリッジの誤交換を
防止できる。
以下、本発明の一実施形態である液体噴射装置としてのインクジェット式記録装置につ
いて図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態のインクジェット式記録装置を示す。
この記録装置は、開閉可能なケースカバー1と、ケース本体2とからなるケース3に、
後述する印刷機構を収容して構成され、ケース本体2には印刷領域と非印刷領域とを区分
するように枠2cを挟んで2つの窓5、6が形成されている。
非印刷領域に形成された窓6は、キャリッジ11に搭載された噴射ヘッドに供給する液
体を貯留する液体カートリッジとしてのインクカートリッジ7、8の何れか一方のみの上
面が全て露出可能で、他方のインクカートリッジの少なくとも一部がケース本体2にカバ
ーされるようにそのサイズと形状が選択されている。またケースカバー1が閉じられたと
き、ケース本体2の露出する領域には、操作パネル9が設けらていて、ここに電源スイッ
チP、インクカートリッジ交換指令スイッチIC、ヘッドクリーニング指令スイッチCC
の他に、ラインフィードやリセットスイッチR等が、また黒及びカラーインクカートリッ
ジのインクエンド表示器BE、CEが配置されている。
図2は、上述した印刷機構の概要を示す。
キャリッジ11は、タイミングベルト12によりキャリッジ駆動モータ13に接続され
ていて、ガイド部材14に案内されて主走査方向であるプラテン15と平行な方向に往復
移動するように構成されている。キャリッジ11は、その記録用紙16と対向する面に、
印刷領域(図中、左側)にインクを噴射するノズルを有する噴射ヘッドとしての記録ヘッ
ド17が固定されている。上記記録ヘッド17は、前述の黒インクインクカートリッジ7
、カラーインクカートリッジ8からインクの供給を受けて記録用紙16にインク滴を吐出
して印刷する。
非印字領域に配置されたキャッピングユニット19は、記録ヘッド17のノズルをキャ
ッピングするキャップ部材51をスライダに搭載し、モータ22により駆動されるポンプ
ユニット23にチューブ部材を介して接続されて負圧の供給を受けるように構成されてい
る。
キャップ部材51は、記録ヘッド17のノズル開口面を1つの空間で封止できるサイズ
を備え、ゴムなどの弾性材料をカップ状に成形されており、非印字時には記録ヘッド17
のノズル開口面をキャッピングし、また吐出能力回復操作時には、ポンプユニット23の
負圧により記録ヘッド17からインクを強制的に排出させることができるように構成され
ている。また、キャッピングユニット19の近傍には、図示しない駆動源からの動力によ
り記録ヘッド17のノズル開口面にワイピングブレードを当接させるワイピングユニット
50が配置されている。
図3は、インクカートリッジ7、8、記録ヘッド17、キャップ部材51、チューブポ
ンプ10、および上記キャップ部材51とチューブポンプ10の間でバルブの開閉操作を
行うバルブユニット18等によって構成される流路構造を説明する図である。
ブラック用のインクカートリッジ7は、記録ヘッド17の上面に設けられたインク供給
針52がインクカートリッジ7の下面に設けられたインク供給口54に挿入されることに
より記録ヘッド17に搭載される。同様に、カラー用のインクカートリッジ8は、イエロ
ーインク、マゼンタインク、シアンインクをそれぞれ供給する3つのインク供給口54に
、イエローインク、マゼンタインク、シアンインクをそれぞれ導入するためのインク供給
針52が挿入されることにより記録ヘッド17に搭載される。
記録ヘッド17に搭載されたインクカートリッジ7,8のインクは、インク供給針52
の先端に穿設されたインク導入孔53から中空のインク供給針52の内部通路に導入され
、記録ヘッド17に設けられた流路55を通り、アクチュエータ56の作用によってノズ
ル開口48から吐出され、印刷やフラッシングが行われる。
上記チューブポンプ10は、上記キャップ部材51の内部空間を加圧状態にする本発明
のポンプとして機能するとともに、キャップ部材51に対して負圧を与えてノズル開口4
8からインクを吸引し、記録ヘッド17の吐出能力の回復等を行うためのポンプを兼ねて
いる。
一方、吸引によるクリーニングの際は、キャップ部材51で記録ヘッド17のノズル面
をキャッピングし、チューブポンプ10を駆動させることにより、キャップ部材51の内
部空間に負圧が発生するようになっている。この負圧の作用により記録ヘッド17のノズ
ル面に形成されたノズル開口48からインクが強制的に吸引され、吸引されたインクは吸
引方向に流れて下流の廃液タンク49に導入されるようになっている。
また、バルブユニット18は、本実施形態において本発明の切り替えユニットとして機
能するものであり、上記チューブポンプ10の吸引側をキャップ部材51に連通させると
ともに排出側を廃液タンク49に連通させる吸引状態と、上記チューブポンプ10の吸引
側を大気連通させるとともに排出側をキャップ部材51に連通させる加圧状態とを切り替
える。
より詳しく説明すると、上記バルブユニット18は、第1吸引用弁24aと、第2吸引
用弁24bと、第1加圧用弁24cと、第2加圧用弁24dとを備えて構成されている。
上記第1吸引用弁24aは、上流側が吸引路20aによりキャップ部材51内の空間と
連通し、下流側はチューブポンプ10の吸引側と連通している。上記第2吸引用弁24b
は、上流側がチューブポンプ10の排出側と連通し、下流側が廃液路20bにより廃液タ
ンク49と連通している。上記第1加圧用弁24cは、上流側が大気路20cにより大気
に連通しており、下流側がチューブポンプ10の吸引側に連通している。上記第2加圧用
弁24dは、上流側がチューブポンプ10の排出側に連通し、下流側が加圧路20dによ
りキャップ部材51内の空間と連通している。
これにより、キャップ部材51でノズル面をキャッピングした状態で、第1吸引用弁2
4aと第2吸引用弁24bを開弁するとともに、第1加圧用弁24cと第2加圧用弁24
dを閉弁した状態で、チューブポンプ10を駆動することにより、キャップ部材51内の
空間に負圧が与えられてノズル開口48からインクが強制的に吸引され、吸引路20a、
第1吸引用弁24a、チューブポンプ10、第2吸引用弁24b、廃液路20bを通って
廃液タンク49に導かれる。
一方、キャップ部材51でノズル面をキャッピングした状態で、第1吸引用弁24aと
第2吸引用弁24bを閉弁するとともに、第1加圧用弁24cと第2加圧用弁24dを開
弁した状態で、チューブポンプ10を駆動することにより、大気路20cから第1加圧用
弁24cを通ってチューブポンプ10に大気が吸い込まれ、第2加圧用弁24dおよび加
圧路20dを経由してキャップ部材51内の空間に導入され、キャップ部材51内が加圧
される。
そして、インクカートリッジ7、8の交換指令を受け付けたときに、キャップ部材51
でノズル面をキャッピングするとともに、上記チューブポンプ10によりキャップ部材5
1の内部空間を加圧状態にすることにより、新しいインクカートリッジ7、8を装着する
際に、インクカートリッジ7、8と記録ヘッド17との接合部分であるインク供給針52
の部分に加圧力が発生しても、ノズル開口48からインクが滲み出すことがなくなる。こ
のため、インクカートリッジ7、8の交換後に、ノズル開口48からインクが滲み出した
ことで壊れたノズル回凹48のメニスカスを回復させるための吸引動作を行う必要もなく
なることから、無駄にインクを排出することもなくなるうえ、吸引後のワイピングやフラ
ッシング吐出等の動作も不要になり、カートリッジ交換シーケンスを簡略化して交換に要
する時間も短縮することができる。
図4は、上記記録装置のインクカートリッジ交換操作や、目詰まり解消を実行する制御
装置の一実施例を示す。
インクカートリッジ着脱検出手段30は、キャリッジ11の各インクカートリッジ7、
8が対向する位置、この実施例ではキャリッジ11のカートリッジ受け面にインクカート
リッジ7、8により押圧操作されるスイッチ31、32からの信号を受けてインクカート
リッジ7、8の装着、及び取り外しを検出するものである。インクカートリッジ交換判断
手段33は、インクカートリッジ着脱検出手段30からの信号により、インクカートリッ
ジ7、8が交換されたか、否かを判断するものである。
キャリッジ位置検出手段34は、キャリッジ位置検出器35からの信号に基づいてキャ
リッジ11が、少なくともホームポジション(記録ヘッド17がキャップ部材51に対向
する位置である)、第1のインクカートリッジ7が窓6に対向する第1の交換ポジション
、第2のインクカートリッジ8が窓6に対向する第2の交換ポジション、フラッシング動
作の際に記録ヘッド17からのインク滴を受けることができるフラッシング位置(この実
施例ではキャップ部材51に対向する位置)、及び記録ヘッド17がワイピングユニット
50によるワイピングやラビングを受けることができるクリーニング位置に移動した場合
等に、その位置についての信号を出力する。
キャリッジモータ制御手段36は、シーケンス選択手段45からの制御を受けてキャリ
ッジ11を印刷のために往復移動させる他、後述する吸引制御手段39、インクカートリ
ッジ交換制御手段63及びキャリッジ位置検出手段34からの信号に基づいてキャリッジ
11を前述のホームポジション、第1の交換ポジション、第2の交換ポジション、フラッ
シング位置、及びクリーニング位置に移動させ、さらにインクカートリッジ7、8の交換
が完全な状態で終了した場合には、通常よりも低トルク、もしくは低速、またはこれらの
組み合わせた状態でキャリッジ11をホームポジションに移動させる。
印字・フラッシング制御手段37は、ホストからの印刷データに基づいてヘッド駆動手
段38から記録ヘッド17にインク滴吐出のための駆動信号を出力して印刷動作を制御す
る他に、フラッシング位置に存在する記録ヘッド17に前述と同様の駆動信号を出力して
、全てのノズル開口48からインク滴を吐出させて増粘したインクをインク受けに吐出さ
せるフラッシング動作を制御するものである。
吸引制御手段39は、シーケンス選択手段45による制御を受けて記録ヘッド17をキ
ャッピングユニット19により封止させ、ポンプ駆動手段40によりポンプユニット23
のチューブポンプ10の吸引力や、吸引時間を制御して、インク吐出能力回復のために記
録ヘッド17からインクを吸引、排出させるものである。
インク残量検出判定手段41は、印刷により形成するドット数や、フラッシング動作に
より吐出するインク滴の数や、クリーニング動作により消費されるインク量を積算して、
インクカートリッジ7、8のインク残量を算出する。そして、インクカートリッジ7、8
が交換された場合にはその積算値をリセットする他、少なくとも吸引によるクリーニング
が指令された場合に、双方のインクカートリッジ7、8のインク残量をチェックし、チェ
ックしたインク残量がクリーニングで消費されるインク量よりも少ない場合に、インクカ
ートリッジ7、8をインクエンドと判断する。
電源遮断検出手段42は、電源スイッチPのオン−オフを検出してその状態を示す信号
を出力するとともに、電源をオフとする操作が行われた場合には所定の後処理を実行した
後、装置への電源の供給を停止するものである。ケース開放検出手段43で、ケースカバ
ー1の開閉に応動するスイッチ44からの信号によりケースカバー1が開放されたか否か
を示す信号を出力する。
シーケンス選択手段45は、操作パネル9のインクカートリッジ交換指令スイッチIC
、クリーニング指令スイッチCC、電源遮断検出手段42、ケース開放検出手段43、イ
ンク残量検出判定手段41、リセットスイッチR及びホストからの信号を受け、後述する
フローチャートに基づいて全体の処理や、さらには電源オン処理、電源オフ処理、クリー
ニング処理、インク残量チェック処理、印刷処理、インクカートリッジ交換処理等の動作
を統括し、またクリーニング処理に伴って生じる各種の状態を電源オフ処理時に吸引状態
記憶手段46に格納するものである。
吸引状態記憶手段46は、工場出荷時点では初期充填フラッグをオフとしたデータが格
納されており、ユーザサイドで初期充填が終了した段階で初期充填フラッグをオンとし、
またインクカートリッジ7、8に対する吸引操作の状態やインク残量等を格納するエリア
を備えている。なお、図中符号47は、キャリッジ駆動モータ13を駆動するキャリッジ
モータ駆動手段を示す。
インクカートリッジ交換制御手段63は、シーケンス選択手段45による制御を受けて
インクカートリッジ交換処理を制御し、上記インクカートリッジ7,8の交換指令を受け
付けたときに記録ヘッド17のノズルをキャッピングするとともに上記チューブポンプ1
0によりキャップ部材51の内部空間を加圧するよう制御する本発明の制御手段として機
能する。
すなわち、インク残量検出判定手段41がインクエンドと判断すると、インクエンド表
示器BE,CEに信号を送り、LEDランプを点灯させる等の方法でユーザにインクエン
ドサインを報知する。ユーザはインクエンドの報知を受けてインクカートリッジ交換指令
スイッチICを押すと、シーケンス選択手段45がインクカートリッジ7,8の交換指令
を受け付け、インクカートリッジ交換制御手段63に制御信号を送り、上記キャップ部材
51、バルブユニット18、チューブポンプ10等により記録ヘッド17をキャッピング
するとともにキャップ部材51内を加圧状態にするよう制御する。
このキャップ部材51内の加圧は、まず、キャリッジモータ制御手段36によりキャリ
ッジ11の移動制御を行って、インクエンドが検知された方のインクカートリッジ7、8
が窓6と対面する第1の交換ポジションまたは第2の交換ポジションにキャリッジ11を
移動させる。後述するが、この実施形態では、キャリッジ11が第1の交換ポジションま
たは第2の交換ポジションに移動することにより、キャップ部材51の上縁がノズル面に
密着してキャッピングが行われる。
そして、第1の交換ポジションまたは第2の交換ポジションに移動してキャッピングが
行われると、バルブ制御手段69に制御信号を送り、バルブユニット18のバルブ操作を
行い、第1吸引用弁24aと第2吸引用弁24bを閉弁するとともに、第1加圧用弁24
cと第2加圧用弁24dを開弁する。ついで、ポンプ制御手段64に制御信号を送り、チ
ューブポンプ10を駆動することによりキャップ部材51内に空気を導入し、キャップ部
材51内を加圧状態にする。
この状態で、インクカートリッジ交換制御手段63は、例えばインクエンド表示器BE
,CEに信号を送り、LEDランプを点滅させる等の方法でユーザにインクカートリッジ
交換準備完了のサインを報知し、ユーザにインクカートリッジの交換を行わせる。
インクカートリッジ交換が終了したユーザは、インクカートリッジ交換指令スイッチI
Cを再び押すことによりインクカートリッジ交換終了信号を入力する。シーケンス選択手
段45は、インクカートリッジ交換終了信号を受け付けると、インクカートリッジ交換制
御手段63に制御信号を送り、キャリッジモータ制御手段36によるキャリッジ11の移
動制御を行って、キャリッジ11をホームポジションに移動させる。
ここで、上記チューブポンプ10によりキャップ部材51内を加圧する圧力は、上記キ
ャップ部材の内部空間を加圧する圧力は、上記液体カートリッジを上記噴射ヘッドに装着
した際に上記ノズルからの滲み出しを防止し、かつ、上記ノズルのインクメニスカスを破
壊しない大きさであり、インクカートリッジ7,8の交換により記録ヘッド17の流路5
5内に生じる加圧力と、キャッピングして加圧状態のキャップ部材51内の加圧力との差
が、ノズル開口48のメニスカスの表面張力の範囲内になるよう設定される。具体的には
、キャップ部材51内の加圧力は、1.0気圧を超え、1.05気圧以下程度に設定され
る。
この加圧状態でのキャップ部材51内の加圧力は、具体的にはチューブポンプ10の回
転を制御することにより行われる。すなわち、チューブポンプ10よりも下流側の加圧路
20d等を構成するチューブ部材の内容積にキャップ部材51の内容積を加えた容積の空
間が、上記気圧の範囲内になる程度までチューブポンプ10のチューブ部材を押し潰すよ
うチューブポンプ10を回転させて停止することにより実現することができる。
図5−1、図5−2は、キャリッジ11のポジションを説明する図である。
図5−1(A)は、キャリッジ11が印刷領域に存在する状態を示しており、キャリッ
ジ11およびインクカートリッジ7、8は、印刷領域の窓5に対面したところに存在して
いる。
図5−1(B)は、第2のインクカートリッジ8だけが窓6に対面する第2の交換ポジ
ションであり、第2のインクカートリッジ8だけが窓6から抜き差し可能で、第1のイン
クカートリッジ7は枠2Cに対面して抜き差しが不可能な状態である。
図5−1(C)は、第1のインクカートリッジ7だけが窓6に対面する第1の交換ポジ
ションであり、第1のインクカートリッジ7だけが窓6から抜き差し可能で、第2のイン
クカートリッジ8はケース本体2の天井面に対面して抜き差しが不可能な状態である。
図5−2(D)は、ホームポジションであり、第1のインクカートリッジ7および第2
のインクカートリッジ8はケース本体2の天井面に対面して抜き差しが不可能な状態であ
る。
キャッピングユニット19は、ガイドユニット57に左右スライド可能に支持されてお
り、最も印刷領域側では若干高さが下がってキャップ部材51がノズル面から離れた状態
となる。この状態のキャップ部材51に対してノズル面が対面するまでキャリッジ11を
移動させたポジションがフラッシングポジションであり、ノズル開口48からキャップ部
材51に対してフラッシング吐出が行われる。
さらにキャリッジ11をホームポジション側に移動させると、キャリッジ11の側面が
キャッピングユニット19のホームポジション側の端部に立設された当接部材65に当接
し、キャッピングユニット19をホームポジション側に押して移動させる。このとき、キ
ャッピングユニット19はノズル面側に迫り上がりながら移動し、第2の交換ポジション
、第1の交換ポジションおよびホームポジションでは、キャップ部材51の上縁がノズル
面に密着してキャッピングされた状態となる。
すなわち、キャッピングユニット19は、キャリッジ11によってホームポジション側
に押されて移動するときにキャッピング動作を行うよう、図示の矢印の軌跡を描くよう動
作する。このようなキャッピングユニット19の動作は、例えば、ガイドユニット57内
に上記軌跡のようなラインで設けられたガイドレール上にキャッピングユニット19をス
ライド可能に搭載することにより実現することができるが、この機構に限るものではなく
、各種の機構・構造を採用することができる。
このような構成により、上記制御手段は、インクカートリッジ7,8の交換指令を受け
付けたときに所定ポジションとしてのインクカートリッジ7,8の交換を可能とするよう
ケース本体2に窓6が設けられた第1の交換ポジションまたは第2の交換ポジションにキ
ャリッジ11を移動させ、記録ヘッド17のノズルをキャッピングするとともに上記チュ
ーブポンプ10によりキャップ部材51の内部空間を加圧するよう制御する。
図6は、キャップ部材51でノズル面をキャッピングしてバルブユニット18を初期状
態である吸引可能状態にした状態を示す。この吸引可能状態では、バルブユニット18の
第1吸引用弁24aと第2吸引用弁24bが開弁され、第1加圧用弁24cと第2加圧用
弁24dが閉弁されている。これにより、チューブポンプ10の上流側をキャップ部材5
1内に連通させ、チューブポンプ10の下流側を廃液タンク49に連通させている。この
状態でチューブポンプ10を駆動することにより、キャップ部材51内の空間に負圧が与
えられてノズル開口48からインクが強制的に吸引され、吸引路20a、第1吸引用弁2
4a、チューブポンプ10、第2吸引用弁24b、廃液路20bを通って廃液タンク49
に導かれる。
図7は、キャップ部材51でノズル面をキャッピングしてバルブユニット18を加圧可
能状態にした状態を示す。この加圧可能状態では、第1吸引用弁24aと第2吸引用弁2
4bが閉弁され、バルブユニット18の第1加圧用弁24cと第2加圧用弁24dが開弁
されている。これにより、チューブポンプ10の上流側を大気路20cに連通させ、チュ
ーブポンプ10の下流側を加圧路20dに連通させている。この状態でチューブポンプ1
0を駆動することにより、大気路20cから第1加圧用弁24cを通ってチューブポンプ
10に大気が吸い込まれ、第2加圧用弁24dおよび加圧路20dを経由してキャップ部
材51内の空間に導入され、キャップ部材51内が加圧される。
図8は、本実施形態の記録装置におけるインクカートリッジ交換処理を説明するフロー
チャートである。
まず、インク残量検出判定手段41がインクエンドと判断すると、インクエンド表示器
BE,CEに信号を送り、LEDランプを点灯させる等の方法でユーザにインクエンドサ
インを報知する。このとき、ブラックインク用のインクカートリッジ7がインクエンドで
あれば、インクエンド表示器BEのランプが点灯し、カラーインク用のインクカートリッ
ジ8がインクエンドであれば、インクエンド表示器CEのランプが点灯することにより、
ユーザに2つのインクカートリッジ7、8のうちどちらがインクエンドになったかを報知
する。
このとき、インク残量検出判定手段41は、ブラックインク用のインクカートリッジ7
がインクエンドであれば、ブラックインク用のインクカートリッジ7がインクエンドであ
る旨の信号をシーケンス選択手段45に送り、カラーインク用のインクカートリッジ8が
インクエンドであれば、カラーインク用のインクカートリッジ8がインクエンドである旨
の信号をシーケンス選択手段45に送る。
ユーザは、インクエンドの報知を受けてインクカートリッジ交換指令スイッチICを押
して、インクカートリッジの交換作業を開始する(S1)。ユーザがインクカートリッジ
交換指令スイッチICを押すことにより、シーケンス選択手段45がインクカートリッジ
7,8の交換指令を受け付ける。このとき、シーケンス選択手段45は、インク残量検出
判定手段41からブラックインク用のインクカートリッジ7がインクエンドである旨の信
号を受領していれば、ブラックインク用のインクカートリッジ7の交換指令をインクカー
トリッジ交換制御手段63に送信する。カラーインク用のインクカートリッジ8がインク
エンドである旨の信号を受領していれば、カラーインク用のインクカートリッジ8の交換
指令をインクカートリッジ交換制御手段63に送信する。
インクカートリッジ交換制御手段63は、インクカートリッジ7,8の交換指令を受け
付けると、キャリッジモータ制御手段36に制御信号を送ってキャリッジ11の移動制御
を行い、キャリッジを所定の交換ポジションに移動させる(S2)。このとき、ブラック
インク用のインクカートリッジ7の交換指令を受領していれば、ブラックインク用のイン
クカートリッジ7が窓6に対面する第1の交換ポジションに移動させ、カラーインク用の
インクカートリッジ8の交換指令を受領していれば、カラーインク用のインクカートリッ
ジ8が窓6に対面する第2の交換ポジションに移動させる。
このとき、上述したように、キャリッジ11が第1の交換ポジション・第2の交換ポジ
ションいずれの位置であっても、キャップ部材51の上縁がノズル面に密着してキャッピ
ングが行われる。
つぎに、インクカートリッジ交換制御手段63は、バルブユニット18を初期状態であ
る吸引可能状態から加圧可能状態に切り換える(S3)。すなわち、初期状態は、第1吸
引用弁24aと第2吸引用弁24bが開弁され、第1加圧用弁24cと第2加圧用弁24
dが閉弁された吸引可能状態に設定されている。これを、第1吸引用弁24aと第2吸引
用弁24bを閉弁するとともに第1加圧用弁24cと第2加圧用弁24dを開弁して加圧
可能状態とする。
バルブユニット18を加圧可能状態に切り換えた後、チューブポンプ10を駆動するこ
とにより、大気路20cからチューブポンプ10に大気を吸い込み、加圧路20dを経由
してキャップ部材51内に空気を導入し、キャップ部材51内を加圧する(S4)。
ついで、インクカートリッジ交換制御手段63は、インクエンド表示器BE,CEに信
号を送り、LEDランプを点滅させる等の方法でユーザにインクカートリッジ交換準備完
了のサインを報知し、ユーザは、インクカートリッジの交換作業を行う(S5)。
そして、インクカートリッジ交換が終了したユーザは、インクカートリッジ交換指令ス
イッチICを再び押すことによりインクカートリッジ交換終了信号を入力する(S6)。
シーケンス選択手段45は、インクカートリッジ交換終了信号を受け付けると、インクカ
ートリッジ交換制御手段63に制御信号を送り、再びバルブユニット18を加圧可能状態
から吸引可能状態に切り換える(S7)。すなわち、第1吸引用弁24aと第2吸引用弁
24bを開弁し、第1加圧用弁24cと第2加圧用弁24dを閉弁して初期状態に戻す。
その後、キャリッジモータ制御手段36によるキャリッジ11の移動制御を行って、キ
ャリッジ11をホームポジションに移動させ(S8)、一連のインクカートリッジ交換処
理が終了し、印刷を再開する。
上記実施形態の液体噴射装置によれば、つぎのような作用効果を奏する。
すなわち、インクカートリッジ7、8の交換指令を受け付けたときに、記録ヘッド17
のノズル開口48をキャッピングするとともにキャップ部材51の内部空間を加圧するこ
とから、新しいインクカートリッジ7、8を装着する際に、インクカートリッジ7、8と
記録ヘッド17との接合部分において加圧力が発生しても、ノズル開口48からインクが
滲み出すことがなく、メニスカスの破壊を防止する。このため、インクカートリッジ7,
8の交換後に、ノズル開口48からインクが滲み出したことで壊れたノズルのインクメニ
スカスを回復させるためのインク吸引動作を行う必要もなくなることから、無駄に液体を
排出することもなくなるうえ、吸引後のワイピングやフラッシング吐出等の動作も不要に
なり、カートリッジ交換シーケンスを簡略化して交換に要する時間も短縮することができ
る。
また、上記キャップ部材51の内部空間を加圧する圧力は、上記インクカートリッジ7
,8を記録ヘッド17に装着した際に上記ノズル開口48からの液体の滲み出しを防止し
、かつ、上記ノズル開口48のインクメニスカスを破壊しない大きさであるため、インク
カートリッジ7,8を記録ヘッド17に装着する際に、ノズル開口48からのインク滲み
出しおよびメニスカスの破壊を確実に防止する。
また、上記チューブポンプ10はキャップ部材51に対して負圧を与えてノズル開口4
8からインクを吸引するためのポンプを兼ねているため、記録ヘッド17をクリーニング
するためのポンプを利用してキャップ部材51内の加圧を行えることから、装置の設備を
有効利用して設備効率がよい。
また、上記チューブポンプ10の吸引側をキャップ部材51に連通させるとともに排出
側を廃液タンク49に連通させる吸引可能状態と、上記チューブポンプの吸引側を大気連
通させるとともに排出側をキャップ部材51に連通させる加圧可能状態とを切り替える切
り替えユニットとしてのバルブユニット18を備えているため、切り替え制御によって共
通のチューブポンプ10を吸引と加圧に切り換え使用でき、簡易な制御により、共通のチ
ューブポンプ10での吸引と加圧を実現できる。
また、上記切り替えユニットは、上流側がキャップ部材51内の空間と連通するととも
に下流側がチューブポンプ10の吸引側と連通する第1吸引用弁24aと、上流側がチュ
ーブポンプ10の排出側と連通するとともに、下流側が廃液タンク49と連通する第2吸
引用弁24bと、上流側が大気に連通するとともに下流側がチューブポンプ10の吸引側
に連通する第1加圧用弁24cと、上流側がチューブポンプ10の排出側に連通するとと
もに下流側がキャップ部材51内の空間と連通する第2加圧用弁24dとを含んで構成さ
れたバルブユニット18であるため、キャップ部材51でノズル面をキャッピングした状
態で、第1吸引用弁24aと第2吸引用弁24bを開弁するとともに、第1加圧用弁24
cと第2加圧用弁24dを閉弁した状態で、チューブポンプ10を駆動することにより、
キャップ部材51内の空間に負圧が与えられてノズル開口48からインクが強制的に吸引
されて廃液タンク49に導かれる。一方、キャップ部材51でノズル面をキャッピングし
た状態で、第1吸引用弁24aと第2吸引用弁24bを閉弁するとともに、第1加圧用弁
24cと第2加圧用弁24dを開弁した状態で、チューブポンプ10を駆動することによ
り、チューブポンプ10に大気が吸い込まれ、キャップ部材51内の空間に導入されてキ
ャップ部材51内が加圧される。このように、4つの弁の開閉操作により吸引可能状態と
加圧可能状態とを容易に切り替え制御することができるのである。
また、上記記録ヘッド17を主走査方向に移動させるキャリッジ11をさらに備え、上
記制御手段は、インクカートリッジ7、8の交換指令を受け付けたときに所定ポジション
にキャリッジ11を移動させ、上記制御手段により、記録ヘッド17のノズルをキャッピ
ングするとともに上記チューブポンプ10によりキャップ部材51の内部空間を加圧する
よう制御するため、一定の所定ポジションにおいてノズル開口48の封止を行うことから
一定のシーケンスによる制御が可能となる。
また、上記所定ポジションは、インクカートリッジ7、8の交換を可能とするよう外側
ケースに窓部が設けられた交換ポジションであるため、交換ポジションにおいてノズル開
口48を封止状態にすることから、ノズル開口48の封止状態を保ったままインクカート
リッジ7、8の交換を行うことができる。
図9〜図11は本発明の第2実施形態を示す。
この例は、交換ポジションとホームポジションとが共通のポジションであり、インクカ
ートリッジ交換処理において、ホームポジションで記録ヘッド17をキャッピングしてイ
ンクカートリッジ7,8の交換を行うものである。
より詳しく説明すると、上記キャップ部材51はキャッピングユニット19に設けられ
、上記キャッピングユニット19は、昇降ユニット58により昇降可能に搭載され、図示
しない円筒カム機構等による昇降動作でキャッピングするようになっている。上記キャッ
プ部材51は、チューブポンプ10に接続されて内部空間に与えられた負圧によりノズル
開口48からインクを吸引・排出するものである。
そして、ケース本体2の窓6は、キャリッジ11がホームポジションに位置した状態で
、第1のインクカートリッジ7と第2のインクカートリッジ8の双方が対面する大きさと
形状に設定されている。そして、上記窓6は、第1のインクカートリッジ7に対面する第
1のカバー部材61と、第2のインクカートリッジ8に対面する第2のカバー部材62と
によりカバーされている。
そして、第1のインクカートリッジ7を交換するときには、第1のカバー部材61を開
けて交換作業を行い、第2のインクカートリッジ8を交換するときには、第2のカバー部
材62を開けて交換作業を行うようになっている。
図10は、上記第2実施形態の記録装置のインクカートリッジ交換操作や、目詰まり解
消を実行する制御装置の一実施例を示す。
インクカートリッジ交換制御手段63は、シーケンス選択手段45による制御を受けて
インクカートリッジ交換処理を制御する。すなわち、インク残量検出判定手段41がイン
クエンドと判断すると、インクエンド表示器BE,CEに信号を送り、LEDランプを点
灯させる等の方法でユーザにインクエンドサインを報知する。ユーザはインクエンドの報
知を受けてインクカートリッジ交換指令スイッチICを押すと、シーケンス選択手段45
がインクカートリッジ7,8の交換指令を受け付け、インクカートリッジ交換制御手段6
3に制御信号を送り、上記キャップ部材51、チューブ20、チューブポンプ10等によ
り記録ヘッド17のノズルを封止する封止手段により記録ヘッド17のノズル開口48を
封止状態にするよう制御する。
このノズル開口48の封止は、まず、キャリッジモータ制御手段36によりキャリッジ
11の移動制御を行って、所定ポジションとしてのホームポジションにキャリッジ11を
移動させる。そして、昇降制御手段67によりキャップ昇降手段66を制御してキャップ
部材51を上昇させ、キャップ部材51の上縁をノズル面に密着させてキャッピングする
ついで、バルブ制御手段69に制御信号を送り、バルブユニット18のバルブ操作を行
い、第1吸引用弁24aと第2吸引用弁24bを閉弁するとともに、第1加圧用弁24c
と第2加圧用弁24dを開弁する。ついで、ポンプ制御手段64に制御信号を送り、チュ
ーブポンプ10を駆動することによりキャップ部材51内に空気を導入し、キャップ部材
51内を加圧状態にする。
さらに、インクカートリッジ交換制御手段63は、カバーロック手段68に制御信号を
送り、インクカートリッジ7、8の交換を可能とするようケース本体2に設けられた窓6
のカバー部材61、62のロックを解除する。
このとき、インクエンドが検知された方のインクカートリッジ7、8と対面する方のカ
バー部材61、62のロックを解除する。
この状態で、インクカートリッジ交換制御手段63は、例えばインクエンド表示器BE
,CEに信号を送り、LEDランプを点滅させる等の方法でユーザにインクカートリッジ
交換準備完了のサインを報知し、ユーザにインクカートリッジの交換を行わせる。
インクカートリッジ交換が終了したユーザは、インクカートリッジ交換指令スイッチI
Cを再び押すことによりインクカートリッジ交換終了信号を入力する。シーケンス選択手
段45は、インクカートリッジ交換終了信号を受け付けると、カバー部材61、62のロ
ックをオンにする。
それ以外は第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
図11は、本実施形態の記録装置におけるインクカートリッジ交換処理を説明するフロ
ーチャートである。
まず、インク残量検出判定手段41がインクエンドと判断すると、インクエンド表示器
BE,CEに信号を送り、LEDランプを点灯させる等の方法でユーザにインクエンドサ
インを報知する。このとき、ブラックインク用のインクカートリッジ7がインクエンドで
あれば、インクエンド表示器BEのランプが点灯し、カラーインク用のインクカートリッ
ジ8がインクエンドであれば、インクエンド表示器CEのランプが点灯することにより、
ユーザに2つのインクカートリッジ7、8のうちどちらがインクエンドになったかを報知
する。
ユーザは、インクエンドの報知を受けてインクカートリッジ交換指令スイッチICを押
して、インクカートリッジの交換作業を開始する(S11)。ユーザがインクカートリッ
ジ交換指令スイッチICを押すことにより、シーケンス選択手段45がインクカートリッ
ジ7,8の交換指令を受け付ける。
インクカートリッジ交換制御手段63は、インクカートリッジ7,8の交換指令を受け
付けると、キャリッジモータ制御手段36に制御信号を送ってキャリッジ11の移動制御
を行い、キャリッジをホームポジションに移動させる(S12)。
ついで、インクカートリッジ交換制御手段63は、昇降制御手段67に制御信号を送り
、昇降制御手段67によりキャップ昇降手段66を制御してキャップ部材51を上昇させ
、キャップ部材51の上縁をノズル面に密着させてキャッピングする(S13)。
つぎに、インクカートリッジ交換制御手段63は、バルブユニット18を初期状態であ
る吸引可能状態から加圧可能状態に切り換える(S14)。すなわち、初期状態は、第1
吸引用弁24aと第2吸引用弁24bが開弁され、第1加圧用弁24cと第2加圧用弁2
4dが閉弁された吸引可能状態に設定されている。これを、第1吸引用弁24aと第2吸
引用弁24bを閉弁するとともに第1加圧用弁24cと第2加圧用弁24dを開弁して加
圧可能状態とする。
バルブユニット18を加圧可能状態に切り換えた後、チューブポンプ10を駆動するこ
とにより、大気路20cからチューブポンプ10に大気を吸い込み、加圧路20dを経由
してキャップ部材51内に空気を導入し、キャップ部材51内を加圧する(S15)。
ついで、インクカートリッジ交換制御手段63は、カバーロック手段68に制御信号を
送り、インクエンドになったほうのインクカートリッジ7,8に対応するカバー部材61
,62のロックを解除する(S16)。
つぎに、インクカートリッジ交換制御手段63は、インクエンド表示器BE,CEに信
号を送り、LEDランプを点滅させる等の方法でユーザにインクカートリッジ交換準備完
了のサインを報知し、ユーザは、インクカートリッジの交換作業を行う(S17)。
そして、インクカートリッジ交換が終了したユーザは、インクカートリッジ交換指令ス
イッチICを再び押すことによりインクカートリッジ交換終了信号を入力する(S18)
。シーケンス選択手段45は、インクカートリッジ交換終了信号を受け付けると、インク
カートリッジ交換制御手段63に制御信号を送り、再びバルブユニット18を加圧可能状
態から吸引可能状態に切り換える(S19)。すなわち、第1吸引用弁24aと第2吸引
用弁24bを開弁し、第1加圧用弁24cと第2加圧用弁24dを閉弁して初期状態に戻
す。
つぎに、インクカートリッジ交換制御手段63に制御信号を送り、カバーロック手段6
8の制御によりS15でロックを解除したカバー部材61,62のロックを再びオンにし
(S20)、一連のインクカートリッジ交換処理が終了し、印刷を再開する。
この実施形態では、カバー部材61、62のロックによりインクカートリッジ7,8の
誤交換を防止でき、ホームポジションが交換ポジションを兼ねていることから、装置の主
走査方向の寸法をコンパクト化することができる。それ以外は、上記第1の実施形態と同
様の作用効果を奏する。
図12は、本発明の第3の実施形態を示す。
この例では、本発明の切り替えユニットとして機能するバルブユニット18を、第1吸
引用弁24a、第2吸引用弁24b、第1加圧用弁24c、第2加圧用弁24dの4つの
弁から構成するのではなく、第1三方向弁26aと第2三方向弁26bの2つの三方向弁
から構成したものである。
第1三方向弁26aは、チューブポンプ10の吸引側に連通しており、チューブポンプ
10の吸引側に連通させる流路を、キャップ部材51の内部空間に連通する吸引路20a
にするか、大気に連通する大気路20cにするかを切り換える。
第2三方向弁26bは、上流側がチューブポンプ10の排出側に連通しており、チュー
ブポンプ10の排出側に連通させる流路を、廃液タンク49に連通する廃液路20bにす
るか、キャップ部材51内に連通する加圧路20dにするかを切り換える。
図12(A)は、吸引可能状態を示す図であり、第1三方向弁26aは、チューブポン
プ10の吸引側をキャップ部材51内に連通させ、第2三方向弁26bは、チューブポン
プ10の排出側を廃液タンク49に連通させている。この状態でチューブポンプ10を駆
動することにより、キャップ部材51内の空間に負圧が与えられ、ノズル開口48からイ
ンクが吸引されて廃液タンク49に導かれる。
図12(B)は、加圧可能状態を示す図であり、第1三方向弁26aは、チューブポン
プ10の吸引側を大気路20cに連通させ、第2三方向弁26bは、チューブポンプ10
の排出側を加圧路20dに連通させている。この状態でチューブポンプ10を駆動するこ
とにより、大気を吸引してキャップ部材51内の空間に送り込み、キャップ部材51内が
加圧される。それ以外は第1および第2実施形態と同様であるので説明を省略する。
この実施形態は、チューブポンプ10の吸引側に連通してチューブポンプ10の吸引側
をキャップ部材51の内部空間に連通させるか大気に連通させるかを切り換える第1三方
向弁26aと、上流側がチューブポンプ10の排出側に連通してチューブポンプ10の排
出側を廃液タンク49に連通させるかキャップ部材51内に連通させるかを切り換える第
2三方向弁26bとを含んで構成されたバルブユニットであるため、第1三方向弁26a
によりチューブポンプ10の吸引側をキャップ部材51内に連通させ、第2三方向弁26
bによりチューブポンプ10の排出側を廃液タンク49に連通させて吸引可能状態とし、
この状態でチューブポンプ10を駆動することにより、キャップ部材51内の空間に負圧
を与え、ノズル開口48からインクを吸引して廃液タンク49に導くことができる。一方
、第1三方向弁26aによりチューブポンプ10の吸引側を大気に連通させ、第2三方向
弁26bによりチューブポンプ10の排出側をキャップ部材51の内部に連通させて加圧
可能状態とし、この状態でチューブポンプ10を駆動することにより、大気を吸引してキ
ャップ部材51内の空間に送り込み、キャップ部材51内を加圧することができる。この
ように、2つの三方向弁の開閉操作により吸引可能状態と加圧可能状態とを容易に切り替
え制御することができる。また、バルブ数を少なくし、バルブユニット18の小型化が可
能である。それ以外は、上記第1および第2実施形態と同様の作用効果を奏する。
図13および図14は、本発明の第4の実施形態を示す。
この例では、本発明の切り替えユニットとして機能するスライド弁ユニット28を備え
てものである。上記スライド弁ユニット28は、保持部材59と、上記保持部材59に保
持された状態で図における上下方向にスライドするスライド弁60とを備えて構成されて
いる。
図14は、スライド弁14が第1の位置(吸引可能位置)にある状態を示したもので、
吸引可能状態となるよう切り替えられた状態を示している。
図15は、スライド弁14が第2の位置(加圧可能位置)にある状態を示したもので、
加圧可能状態となるよう切り替えられた状態を示している。
上記保持部材59には、キャップ部材51内の空間に連通するキャップ連通路59aと
、廃液タンク49に連通する廃液タンク連通路59bと、チューブポンプ10の吸引側に
連通するポンプ吸引路59cと、チューブポンプ10の排出側に連通するポンプ排出路5
9dとが設けられている。
上記スライド弁60には、スライド弁50が第1の位置(吸引可能位置)にあるときに
キャップ連通路59aとポンプ吸引路59cを連通させる吸引路60aと、同じくスライ
ド弁50が第1の位置(吸引可能位置)にあるときに廃液タンク連通路59bとポンプ排
出路59dとを連通させる吸引路60bとが形成されている。また、上記スライド弁60
には、スライド弁60が第2の位置(加圧可能位置)にあるときにポンプ吸引路59cを
大気に連通させる大気路60cと、同じくスライド弁60が第2の位置(加圧可能位置)
にあるときにキャップ連通路59aとポンプ排出路59dとを連通させる加圧路60dと
が設けられている。
通常の印刷動作等を行う際は、スライド弁60を第1の位置(吸引可能位置)に位置さ
せ、吸引路60aでキャップ連通路59aとポンプ吸引路59cを連通させるとともに、
吸引路60bで廃液タンク連通路59bとポンプ排出路59dとを連通させる。これによ
り、チューブポンプ10の吸引側をキャップ部材51の内部と連通させるとともに、チュ
ーブポンプ10の排出側を廃液タンクに連通させる。この状態でチューブポンプ10を駆
動することにより、キャップ部材51内の空間に負圧が与えられ、ノズル開口48からイ
ンクが吸引されて廃液タンク49に導かれる。
一方、インクカートリッジ7,8の交換を行う際は、スライド弁60を第2の位置(加
圧可能位置)に位置させ、大気路60cでポンプ吸引路59cを大気に連通させるととも
に、加圧路60dでキャップ連通路59aとポンプ排出路59dとを連通させる。これに
より、チューブポンプ10の吸引側を大気に連通させるとともに、チューブポンプ10の
排出側をキャップ部材51の内部に連通させる。この状態でチューブポンプ10を駆動す
ることにより、大気を吸引してキャップ部材51内の空間に送り込み、キャップ部材51
内が加圧される。それ以外は第1および第2実施形態と同様であるので説明を省略する。
この実施形態は、上記切り替えユニットは、第1の位置においてチューブポンプ10の
吸引側をキャップ部材51の内部と連通させるとともにチューブポンプ10の排出側を廃
液タンクに連通させ、第2の第2の位置においてチューブポンプ10の吸引側を大気に連
通させるとともにチューブポンプ10の排出側をキャップ部材51の内部に連通させるス
ライド弁を備えたスライド弁ユニットであるため、スライド弁60のスライド操作により
吸引可能状態と加圧可能状態とを容易に切り替え制御することができ、切り替え制御が容
易になるうえ、切り替えユニットの小型化が可能である。それ以外は、上記第1および第
2実施形態と同様の作用効果を奏する。
なお、上記第4の実施形態において、上述した説明では、スライド弁ユニット28にお
いて、スライド弁60を直線的にスライドさせて第1の位置(吸引可能位置)と第2の位
置(加圧可能位置)とを切り替えるようにした例を説明したが、これに限定するものでは
なく、例えば、スライド弁60を回転させてスライドさせることにより、第1の位置(吸
引可能位置)と第2の位置(加圧可能位置)とを切り替えるようにすることもできる。
また、上記第1〜第4の実施形態において、ポンプとしてチューブポンプ10を使用し
た例をあげて説明したが、ポンプとして他のポンプを適用することもできる。
図15は、本発明の第5の実施形態を示す。
この例は、バルブユニット18で流路を切り換えて吸引可能状態と加圧可能状態を切り
換えるのではなく、チューブポンプ10の回転方向を変えることにより、上記キャップ部
材の内部空間を加圧状態にする加圧可能状態と、キャップ部材に対して負圧を与えてノズ
ルから液体を吸引するための吸引可能状態とを切り替えるよう制御するものである。
上記チューブポンプ10は、回転体である回転板25に支持されたローラ部材21と、
円環状の湾曲部を有する可撓性のチューブ部材20を有し、上記チューブ部材20の両端
を同方向に引き出して同一平面内で束ねる形式のものである。上記チューブ部材20の吸
引方向の上流端は記録ヘッド17のノズル面を封止するキャップ部材51に接続され、吸
引方向の下流端は廃液タンク49に接続されている。
上記チューブ部材20の円環状部は、断面略C字状に形成されたガイド部材であるポン
プフレーム27の内周面に沿って配置されることにより、円環状部の外周がポンプフレー
ム27によって支持されている。そして、上記円環状部の中に円環状部と同心状に回転板
25が配置されている。上記回転板25は、その外周が円環状部の内周面と所定のクリア
ランスを維持した状態で軸心を中心にして回転するようになっている。なお、上記回転板
25を回転させる駆動源であるモータ22は、紙送り機構のモータ等が兼用されている。
上記ローラ部材21は、上記チューブ部材20の内面を完全に密着するようにチューブ
部材20を押し潰す位置において、回転板25の外周部近傍に形成された穴に回転可能に
軸支されている。これにより、上記回転板25が軸心を中心に回転することにより、ロー
ラ部材21が円環状部の内周面に沿って公転する。この公転により、ローラ部材21がチ
ューブ部材20の円環状部の内周を転動するようになっている。このようにローラ部材2
1がチューブ部材20の円環状部の内周を転動することにより、チューブ部材20が順次
ローラ部材21によって内側から押圧され
そして、回転板25が正転(吸引方向)することにより、ローラ部材21がチューブ部
材20の円環状部の内周面を吸引方向に転動し、チューブ部材20が順次変形して復元す
ることでチューブ部材20の上流側に負圧が発生するようになっている。この負圧の作用
により記録ヘッド17のノズル面に形成されたノズル開口48からインクが強制的に吸引
され、吸引されたインクは吸引方向に流れて下流の廃液タンク49に導入されるようにな
っている。
一方、回転板25が逆転(加圧方向)することにより、ローラ部材21がチューブ部材
20の円環状部の内周面を加圧方向に転動し、チューブ部材20が順次変形して復元する
ことによりチューブ部材20の下流側に加圧力が発生するようになっている。この加圧力
により記録ヘッド17のノズル面をキャッピングしたキャップ部材51の内部空間が加圧
されるようになっている。そして、所定の加圧力が得られたところで回転板25の回転を
停止させればよい。この加圧力の制御は、例えば回転板25をどの程度回転させるか、言
い換えればローラ部材21の回転位相の程度によって制御することができる。すなわち、
ローラ部材21を長い距離公転させてから停止させると比較的大きな加圧力が得られ、ロ
ーラ部材21を短い距離だけ公転させてから停止させると比較的小さな加圧力が得られる
それ以外は第1〜第3実施形態と同様であるので説明を省略する。この実施形態では、
チューブポンプ10の回転制御すなわち回転板25の正転と逆転を切り替えることにより
加圧可能状態と吸引可能状態を切り替えることができ、制御が簡略化するとともに、バル
ブユニットを必要とせず、装置の小型化が可能である。それ以外は、上記第1〜第3実施
形態と同様の作用効果を奏する。
なお、本発明は、上記各実施形態に限定するものではなく、以下のような変更例を包含
する趣旨である。
上記各実施の形態では、操作パネル9に設けられたインクカートリッジ交換指令スイッ
チICを押すことにより交換指令を入力するようにしたが、これに限定するものではなく
、例えば、ホストからの指令により交換指令を入力するようにしてもよいし、ケースカバ
ー1を開いたときに、インクエンドのインクカートリッジがあればインクカートリッジ交
換指令を受けたとみなしてキャリッジを移動するようにしてもよい。
上記各実施形態において、記録ヘッド17は、液体を噴射させる駆動素子である圧力発
生素子として、圧電振動子を利用した液体噴射装置に適用することもできるし、発熱素子
を利用したタイプの液体噴射装置に適用することもできる。
また、上述したインクカートリッジ交換処理方法をコンピュータ装置に実行させるプロ
グラムを、記録媒体に記録して提供したり、通信ネットワークを介して提供したりするこ
ともできる。
また、液体噴射装置の代表例としては、上述したような画像記録用のインクジェット式
記録ヘッドを備えたインクジェット式記録装置があるが、本発明は、その他の液体噴射装
置として、例えば液晶ディスプレー等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド
を備えた装置、有機ELディスプレー、面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用
いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッドを備えた装置、バイオチップ製造に用いられ
る生体有機物噴射ヘッドを備えた装置、精密ピペットとしての試料噴射ヘッドを備えた装
置等、各種の液体噴射装置に適用することができる。
本発明の一実施形態のインクジェット式記録装置の外観を示す斜視図である。 上記記録装置の記録機構の一例を示す斜視図である。 上記記録装置の流路構成の概略を示す図である。 上記記録装置の制御回路等を示したブロック図である。 上記記録装置のポジションを説明する図である。 上記記録装置のポジションを説明する図である。 上記記録装置の作用を説明する図である。 上記記録装置の作用を説明する図である。 インクカートリッジ交換の制御シーケンスを示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態を説明する図である。 上記第2実施形態の制御回路等を示したブロック図である。 上記第2実施形態の制御シーケンスを示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態を説明する図である。 本発明の第4実施形態を説明する図である。 本発明の第4実施形態を説明する図である。 本発明の第5実施形態を説明する図である。 従来例のインクカートリッジ交換シーケンスを示すフローチャートである。
符号の説明
1 ケースカバー,2 ケース本体,2c 枠,3 ケース,4 インクカートリッジ,
5 窓,6 窓,7 インクカートリッジ,8 インクカートリッジ,9 操作パネル,
10 チューブポンプ,11 キャリッジ,12 タイミングベルト,13 キャリッジ
駆動モータ,14 ガイド部材,15 プラテン,16 記録用紙,17 記録ヘッド,
18 バルブユニット,19 キャッピングユニット,20 チューブ部材,20a 吸
引路,20b 廃液路,20c 大気路,20d 加圧路,21 ローラ部材,22 モ
ータ,23 ポンプユニット,24a 第1吸引用弁,24b 第2吸引用弁,24c
第1加圧用弁,24d 第2加圧用弁,25 回転板,26a 第1三方向弁,26b
第2三方向弁,27 ポンプフレーム,28 スライド弁ユニット,30 インクカート
リッジ着脱検出手段,31 スイッチ,32 スイッチ,33 インクカートリッジ交換
判断手段,34 キャリッジ位置検出手段,35 キャリッジ位置検出器,36 キャリ
ッジモータ制御手段,37 印字・フラッシング制御手段,38 ヘッド駆動手段,39
吸引制御手段,40 ポンプ駆動手段,41 インク残量検出判定手段,42 電源遮
断検出手段,43 ケース開放検出手段,44 スイッチ,45 シーケンス選択手段,
46 吸引状態記憶手段,47 キャリッジモータ駆動手段,48 ノズル開口,49
廃液タンク,50 ワイピングユニット,51 キャップ部材,52 インク供給針,5
3 インク導入孔,54 インク供給口,55 流路,56 アクチュエータ,57 ガ
イドユニット,58 昇降ユニット,59 保持部材,59a キャップ連通路,59b
廃液タンク連通路,59c ポンプ吸引路,59d ポンプ排出路,60 スライド弁
,60a 吸引路,60b 廃液路,60c 大気路,60d 加圧路,61 カバー部
材,62 カバー部材,63 インクカートリッジ交換制御手段,64 ポンプ制御手段
,65 当接部材,66 キャップ昇降手段,67 昇降制御手段,68 カバーロック
手段,69 バルブ制御手段,BE インクエンド表示器,CE インクエンド表示器,
R リセットスイッチ,CC クリーニング指令スイッチ,IC インクカートリッジ交
換指令スイッチ,P 電源スイッチ

Claims (4)

  1. 液体を噴射するノズルを有する噴射ヘッドと、
    上記噴射ヘッドに供給する液体を貯留する液体カートリッジと、
    上記噴射ヘッドのノズルをキャッピングするキャップ部材と、
    上記キャップ部材の内部空間を加圧状態および負圧状態にするポンプと、
    上流側が上記キャップ部材内の空間と連通するとともに下流側が上記ポンプの吸引側と連通する第1吸引用弁と、上流側が上記ポンプの排出側と連通するとともに、下流側が廃液タンクと連通する第2吸引用弁と、上流側が大気に連通するとともに下流側が上記ポンプの吸引側に連通する第1加圧用弁と、上流側が上記ポンプの排出側に連通するとともに下流側が上記キャップ部材内の空間と連通する第2加圧用弁とを含んで構成され、上記ポンプの吸引側を上記キャップ部材に連通させるとともに排出側を上記廃液タンクに連通させる吸引可能状態と、上記ポンプの吸引側を大気連通させるとともに排出側を上記キャップ部材に連通させる加圧可能状態とを切り替える切り替えユニットと、
    上記液体カートリッジの交換指令を受け付けたときに上記噴射ヘッドのノズルをキャッピングするとともに上記ポンプにより上記キャップ部材の内部空間を加圧するよう制御する制御手段とを備えたことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 液体を噴射するノズルを有する噴射ヘッドと、
    上記噴射ヘッドに供給する液体を貯留する液体カートリッジと、
    上記噴射ヘッドのノズルをキャッピングするキャップ部材と、
    上記キャップ部材の内部空間を加圧状態および負圧状態にするポンプと、
    上記ポンプの吸引側に連通して上記ポンプの吸引側を上記キャップ部材の内部空間に連通させるか大気に連通させるかを切り換える第1三方向弁と、上流側が上記ポンプの排出側に連通して上記ポンプの排出側を廃液タンクに連通させるか上記キャップ部材内に連通させるかを切り換える第2三方向弁とを含んで構成され、上記ポンプの吸引側を上記キャップ部材に連通させるとともに排出側を上記廃液タンクに連通させる吸引可能状態と、上記ポンプの吸引側を大気連通させるとともに排出側を上記キャップ部材に連通させる加圧可能状態とを切り替える切り替えユニットと、
    上記液体カートリッジの交換指令を受け付けたときに上記噴射ヘッドのノズルをキャッピングするとともに上記ポンプにより上記キャップ部材の内部空間を加圧するよう制御する制御手段とを備えたことを特徴とする液体噴射装置。
  3. 液体を噴射するノズルを有する噴射ヘッドと、
    上記噴射ヘッドに供給する液体を貯留する液体カートリッジと、
    上記噴射ヘッドのノズルをキャッピングするキャップ部材と、
    上記キャップ部材の内部空間を加圧状態および負圧状態にするポンプと、
    第1の位置において上記ポンプの吸引側を上記キャップ部材の内部と連通させるとともに上記ポンプの排出側を廃液タンクに連通させ、第2の第2の位置において上記ポンプの吸引側を大気に連通させるとともに上記ポンプの排出側をキャップ部材の内部に連通させるスライド弁を備え、上記ポンプの吸引側を上記キャップ部材に連通させるとともに排出側を上記廃液タンクに連通させる吸引可能状態と、上記ポンプの吸引側を大気連通させるとともに排出側を上記キャップ部材に連通させる加圧可能状態とを切り替える切り替えユニットと、
    上記液体カートリッジの交換指令を受け付けたときに上記噴射ヘッドのノズルをキャッピングするとともに上記ポンプにより上記キャップ部材の内部空間を加圧するよう制御する制御手段とを備えたことを特徴とする液体噴射装置。
  4. 上記キャップ部材の内部空間を加圧する圧力は、上記液体カートリッジを上記噴射ヘッドに装着した際に上記ノズルからの液体滲み出しを防止し、かつ、上記ノズルのメニスカスを破壊しない大きさであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
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