JP4857426B2 - 溶解炉、特に電気アーク炉 - Google Patents

溶解炉、特に電気アーク炉 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、被溶解原料、具体的には、金属スクラップを収容するための、下位容器部および円筒状の上位容器部からなる炉容器を有すると共に、カバー支持構造体により支持される炉容器カバーを有する、溶解炉、特に電気アーク炉に関する。
【0002】
従来の溶解炉が、溶解炉の湯口重量、すなわち炉から流出されるときの溶融金属の重量を一定の基準に到達させるためには、2、3回の投入作業が必要である。これは、溶解処理が少なくとも1回は中断され、炉容器カバーが取り外されて追加的なスクラップバスケット(Schrottkorbes)の原料が投入されなければならないことを意味する。これにより、損失やtap−to−tap時間の延長が生じる。
【0003】
電気アーク炉に関して、炉容器の高さは容器内に沈められる電極の許容可能な長さによって決定される。この電極の長さが3〜3.5mを超えると、電極に作用するローレンツ力のために電極の破損がしばしば発生し、破損により溶解処理を中断する必要が生じる。特に精錬処理中は、電気アークが槽の上面で燃焼する程度まで電極が沈められなければならないため、電極の破損による中断を回避しようとした場合には、電極の限られた許容可能な長さにより、カバーを介して挿入される電極に対して炉容器の高さが限定される。
【0004】
投入される原料の体積は、その原料の密度による。軽量スクラップ(金属切り屑)が溶解される場合、溶融金属の湯口重量を一定の基準に到達させるために、重量スクラップの場合より大きい体積が必要となる。炉容器の収容スペースは、溶解炉の処理条件を原料の供給に適応させることができるようにするため、こうした様々な体積に対して調整可能にされるべきである。
【0005】
本発明の目的は、溶解炉の湯口重量を一定の基準に到達させるための全原料を収容し、その結果、溶融金属が流出されるまで、追加的な投入により溶解処理を中断することを必要としないように、溶解炉、特に上述した型の電気アーク炉、の炉容器の収容スペースを増加することである。このことは、電気アーク炉において、許容された電極長さに適応する一方で可能とされるべきである。
【0006】
原料用の炉容器の収容スペースの容積を可変に構成することは、さらなる1つの目的である。その結果、炉容器は、溶解炉に所望される湯口重量を達成するために、様々な種類の原料(軽量スクラップ、重量スクラップ、ペレット)に必要とされる様々な体積に対して適応可能とされる。
【0007】
これらの目的は、請求項1の特徴を有する溶解炉により達成される。本発明の有用な実施形態は、従属項から得ることができる。
本発明の解決法においては、円筒状の上位容器部は、第1の下方円筒部および第2の上方円筒部を備えており、上記円筒部のうちの一方が他方の一部を覆い、かつ、少なくとも1つの手段により他方の円筒部に対して入れ子式に移動可能に構成されている。これにより、原料用の炉容器の収容スペースの大きさは、上方円筒部がどれだけ入れ子式に延長されるかに応じて、高さにおいて変更されうる。このことは、炉容器の収容スペースを、原料に対して拡張したり適応させることを可能にし、電極がカバーを通して挿入される電気アーク炉の場合、溶解処理中に、原料が溶解クレータ内に沈むことにより引き起こされる原料の高さの減少により、カバーが、電極支持アームと共に下降されうるという利点もある。その結果、許容可能な量に限定された長さを有する電極の電極端は、溶解槽の上面に対して必要とされる距離まで下げられうる。
【0008】
下方円筒部に対して入れ子式に移動可能である上位容器部の上方円筒部は、下方円筒部の内側あるいは外側に配置することができる。好ましくは、上方円筒部は下方円筒部の外側に、下方円筒部の一部を覆うように配置される。
【0009】
上方円筒部は、炉容器の周囲に沿って分散して配置された昇降手段により支持されうる。それにより、上方円筒部は、上位容器部に配置されうる。しかし、上位容器部の上方円筒部は、炉容器カバーの縁部に取り付けられていることが好ましく、上方円筒部は、カバー昇降手段により、上位容器部の下方円筒部に対して入れ子式に移動可能である。
【0010】
直前に記載した例の場合、カバー昇降手段は入れ子式の移動可能性を備えなければならず、比較的正確な鉛直昇降が必要とされるため、カバー昇降手段は、事実上追加的な重量を課されており、カバー昇降手段の昇降高さは実質的に増大する。しかし、これは、詳細に記載されている、3つの規定されたカバーの軸受けを備えるカバー支持構造体、および、カバー支持構造体のための上記の昇降手段、により実現される。
【0011】
上位容器部の上方円筒部の入れ子式の移動可能性のため、別体の電極昇降手段を有する電気アーク炉は、上記入れ子式の移動可能性を考慮したより大きい昇降高さを有して構成されることも必要である。しかし、本発明の有用な実施形態によれば、カバー支持構造体、具体的にはカバーのL字型の支持部材の水平な脚部、が電極昇降手段を支持している。この場合、入れ子式の移動可能性の昇降高さを調整することにより、電極昇降手段自体の昇降高さを増加させる必要はない。
【0012】
容器内へ電極が沈められる可能な深さを考慮すると、カバーが通常の場合のように上方に湾曲しておらず平らに構成されていると、更に有用である。カバー上の強化リブによって、必要とされる安定性が向上されうる。
【0013】
本発明は、典型的な実施形態および補助的な9つの図を用いて、更に詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【図1】部分的に断面を示す斜視図において本発明の第1実施形態を示しており、上位容器部の入れ子式に移動可能な上方部が下げられた状態を示している。
【図2】図3の切断線II−IIに沿った本実施形態の側面図を示す。
【図3】本実施形態の平面図を示す。
【図4】上位容器部の入れ子式に移動可能な上方部が持ち上げられた状態にある、図2に対応する本実施形態の図を示す。
【図5】図2において円Vによりマークされた部分を示す。
【図6】図4において円VIによりマークされた部分を示す。
【図7】本発明の別の実施形態の側面図を示し、部分的に図8の線VII−VIIに沿った断面を示す。
【図8】本実施形態の平面図を示す。
【図9】上位容器部の上方部が持ち上げられた状態にある、図7に対応する本実施形態の図を示す。
【0015】
鉄スクラップのような鉄含有材料を溶解するための溶解炉は、炉容器1を備え、炉容器1は、その上端にてカバー2により閉鎖可能である。電気アーク炉において、溶解および精錬工程のために、1つの電極(直流電気アーク炉)あるいは3つの電極3,4,5(三相交流炉)はそれぞれ、開口部6,7および/あるいは更なる図示されていない第3の開口部を介して、炉容器の内部に挿入できるようにされている。通常、排ガス導管に接続可能な排ガス口9も、カバーに設けられている。更に、流出口11が容器の床あるいは突出部10に配置され、作業口12が対向する容器壁に配置される。炉容器1は、一般に傾斜可能に構成されている。溶解炉および/あるいは電気アーク炉のこれらの特徴は周知であるため、これらの特徴については、更なる説明および/あるいは詳細な描写は行わない。
【0016】
被溶解原料が上方から容器内に投入される際には、投入作業のために、カバー、および、電気アーク炉の場合には電極も容器から取り外されなければならない。この目的のため、本実施形態の場合には、カバー昇降回転手段13とともに電極昇降手段14が設けられており、本実施形態の場合、電極昇降手段14がカバー昇降回転手段13と一体化されている。
【0017】
炉容器1上に配置されたカバー2を上昇、下降および回転させるためのカバー昇降回転手段は、炉容器1の側方に配置された回転台(Schwenkportal)15を備えている。回転台15は、炉容器1の鉛直な中心軸16と平行に配向されたガイド軸17上のピボット軸受け18によって回転可能に支持され、図示されていない駆動部を用いてガイド軸17回りに回転可能にされている。回転台は、側面図(図2参照)においてL字型の形状を有し、ピボット軸受け18を支持する水平脚部15/1と、ローラ19の上に支持されている鉛直脚部15/2とを備える。
【0018】
本実施形態においては、カバー昇降回転手段13は、水平脚部20/1および鉛直脚部20/2により構成されたカバー支持構造体を有するL字型支持部20を備える。支持部20は、少なくとも1つの昇降手段により、昇降可能にされている。図示された実施形態では、2つの昇降手段、すなわち後方昇降手段21/1(図2参照)および前方昇降手段21/2(図1参照)がある。昇降手段21/1および21/2はそれぞれ、水平方向に広がる空間にて互いに分離された回転台15とカバー支持手段13との間に配置されている。この特定の場合において、昇降手段はそれぞれ、回転台15の鉛直脚部15/2のブラケット15/22と、L字型支持部20の水平脚部20/1のブラケット20/13との間に配置されている。図2に見られる後方昇降手段21/1のための図中に示されていないブラケットは、前方昇降手段21/2のための図示されているブラケット15/22および20/13と同様に構成されており、左右対称になっている。
【0019】
L字型支持部20として形成された支持構造体に回転台15の回転運動を伝えるため、支持部20の鉛直脚部20/2は、回転台15の鉛直脚部15/2と一緒に回転できるように、嵌合手段22によって回転台15の鉛直脚部15/2に接続されている。本実施形態においては、嵌合手段22は、L字型支持部20の鉛直脚部20/2の鉛直溝23と、回転台15の鉛直脚部15/2に取り付けられており、鉛直溝23に嵌合する嵌合突起部24と、により形成される。カバー支持構造体20の昇降中の鉛直方向の案内は、脚部20/2の底部に取り付けられた軸受け25を介して行われ、軸受け25は、回転可能かつ軸方向に変位可能に、カバー支持構造体20をガイド軸17に接続する。
【0020】
電極昇降手段14は、電気アーク炉の各電極3,4,5用の支持アーム29,30,31をそれぞれ支持し、カバー支持構造13、具体的にはL字型支持部20の水平脚部20/1、において支持される3本の昇降支柱26,27,28を備える。電極昇降手段14は、周知の方法で構成されているため、更なる説明は不要である。
【0021】
昇降手段21/1,21/2は、周知の構造体におけるようにカバー支持構造体の端部に作用せず、L字型支持部20の軸受け25から間隔を空け、かつ昇降支柱26,27,28の軸受点に隣接して、カバー支持構造体の水平脚部20/1に作用するため、カバー支持構造体13の昇降時におけるカバー支持構造体13の曲げ応力を、周知の構造体と比べてかなり低減させることができる。昇降手段21/1,21/2の作用点に関するこの解決法においては、支持部20の炉カバーと反対側にある部分、要するに支持部の鉛直脚部20/2および軸受け25が、炉カバーの重量負荷に対するカウンターウェイトを、支持部に支持される電極昇降手段に対して形成する。
【0022】
図示されている典型的な実施形態では、2つの支持アーム20/11および20/12(図1および3参照)が基部20/10により連結され、L字型支持部20の水平脚部20/1は平面図においてU字型に形成されている。支持アーム20/11,20/12は、カバー2の第1直径軸32に対し、互いに間隔をあけて、対称的に配置されている。
【0023】
カバー2は、支持部20の支持アーム20/11および20/12により部分的に横切られるのみであり、カバーの第1の直径軸32に対して垂直な第2直径軸33まで完全には到達していない。また、カバー2は、支持部20の各支持アーム20/11および20/12の各自由端の近傍にカバー吊り下げ手段34,35をそれぞれ備えている。カバー吊り下げ手段34,35は好ましくは取り外し可能に構成されている。本実施形態においては、カバーには、アイレット、例えばアクチュエータにより作動可能なボルトを挿入できる小孔、が設けられ、そのボルトは支持部20の支持アーム20/11および20/12の自由端に取り付けられる。カバーが非対称的に釣り下げられることにより、カバーの端部の領域にカバー押下げ手段を設けることも必要であり、本実施形態では、カバー押下げ手段は、支持部20の水平脚部20/1の基部20/10の底部に取り付けられた、支持突起部36により形成される。支持突起部36はカバー吊り下げ手段34,35と共に、安定して、カバーを三点支持する。これにより、カバーの正確な鉛直昇降が可能になる。
【0024】
カバーを取り替えるために、カバー2が容器の端に置かれているときにカバー吊り下げ手段34,35のボルトが取り外され、支持部20が昇降手段21/1および21/2を用いて持ち上げられた後、回転台15を用いて横に回転される。
【0025】
本発明の溶解炉において、下位容器部101および円筒状の上位容器部102にて形成される炉容器は、被溶解原料のための拡張可能な可変の収容スペース103を備えて構成される。この目的のため、円筒状の上位容器部102は、必要に応じて液冷されると共に下位容器部101上に設置される一般的な壁部104に加えて、第1の下方円筒部105と、下方円筒部105の一部を覆うと共に下方円筒部105に対して入れ子式に移動可能である上方円筒部106と、を備える。この目的のため、上位容器部102の上方円筒部106は、炉容器カバー2の縁部に取り付けられており、カバー支持構造体20に作用するカバー昇降手段、すなわち昇降手段21/1および21/2により、上位容器部102の下方円筒部105に対して、入れ子式に移動可能である。従って、カバー昇降手段15/1および15/2は、上方円筒部106の移動に対応する大きい昇降高さを有して構成されなければならない。昇降高さは、カバーの縁部に取り付けられた上位容器部102の上方円筒部106が、下方容器部105の上端の上方に持ち上げ可能となる程度に大きくなければならない。その結果、原料を投入するためにカバーが回転されうる。容器への投入に関しては、特にカバー2が平らな構成を有する場合、上位容器カバー102の上方円筒部106の下端が、下方円筒部105の上端より上に、約0.3mから0.8m持ち上げ可能であると有用である。
【0026】
図4は、上方円筒部106が持ち上げられた状態にある溶解炉を示している。図2および4の拡大断面図VおよびVIである図5および6によって、2つの位置をより明確に認識することができる。ここで、下方部105の上端に、入れ子式に移動可能とするためのガイドとしての役割を同時に果たす環状フランジ107が設けられていることも明らかである。この位置、あるいは別の位置に、ガイド用の突部あるいは類似のガイド要素を設けることもできる。
【0027】
本実施形態においては、上位容器部102は3つの円筒状壁部104,105および106から形成されるが、例えば図7および9による2つの実施形態のように、2つの固定壁部104および105が結合されて1つの固定壁部とされてもよい。
【0028】
更に、上方壁部106と下方壁部105との間で入れ子式に移動可能な構成は、図示されている典型的な実施形態におけるように、上方壁部106が下方壁部105の外側で入れ子式に移動可能なのではなく、すなわち、下方壁部105の外側で一部を覆っているのではなく、下方壁部105の内側で入れ子式に移動可能なように構成されうる。この変形例は図示されていない。
【0029】
拡張した収容スペースを備えた、すなわち、上方部206が図4に示されるように持ち上げられた、炉容器への投入後、溶解処理中に、原料中での電極の燃焼によりクレータが形成され、原料がクレータ内に落ちる。その結果、カバーが下降され、ひいては、電極の下降が可能とされる。従って、電極の先端と(図示されていない)、下位容器部内の溶解槽と、の間の鉛直距離は、図2に示された位置まで減少させることができる。
【0030】
図7および9に示された典型的な実施形態においては、上位容器部106がカバー2の端部に取り付けられておらず、炉容器1の周囲に分散して配置された4つの昇降手段108に支持されている。それ以外に関しては、構成は、典型的な第1実施形態と一致しているので、説明のためこの実施形態を参照することができる。

Claims (15)

  1. 被溶解原料を収容するための、下位容器部(101)および円筒状の上位容器部(102)にて形成される炉容器(1)と、
    カバー支持構造体(13,20)により支持される炉容器カバー(2)と、
    を備える溶解炉であって、
    前記円筒状の上位容器部(102)は、第1の下方円筒部(105)および第2の上方円筒部(106)を備えており、前記円筒部のうちの一方が、他方の円筒部の一部を覆い、少なくとも1つの昇降手段(21/1,21/2;108)により前記他方の円筒部に対して入れ子式に移動可能であるように構成され、
    前記上位容器部(102)の前記上方円筒部(106)は、前記炉容器カバー(2)の縁部に取り付けられている
    ことを特徴とする溶解炉。
  2. 前記上位容器部(102)の前記上方円筒部(106)は、前記上位容器部(102)の前記下方円筒部(105)の一部を覆う
    ことを特徴とする請求項1に記載の溶解炉。
  3. 前記炉容器(1)の周囲に分散して配置される昇降手段(108)は、前記上位容器部(102)の前記上方円筒部(106)を昇降させるために設けられる
    ことを特徴とする請求項1あるいは2に記載の溶解炉。
  4. 記上方円筒部(106)は、前記カバー支持構造体(20)に作用するカバー昇降手段(21/1,21/2)により、前記上位容器部(102)の前記下方円筒部(105)に対して入れ子式に移動可能である
    ことを特徴とする請求項1〜3のうちの1つに記載の溶解炉。
  5. 前記上位容器部(102)の前記上方円筒部(106)の下端は、前記下方円筒部(105)の上端より上方に0.3m〜0.8m持ち上げ可能である
    ことを特徴とする請求項4に記載の溶解炉。
  6. 前記上位容器部(102)の前記上方円筒部(106)を入れ子式にガイドするために、前記上位容器部(102)の前記下方円筒部(105)の上端に、少なくとも1つのガイド要素(107)が設けられる
    ことを特徴とする、請求項1〜5のうちの1つに記載の溶解炉。
  7. 前記炉容器カバーは、リブ(110)を有する平坦な形状に構成される
    ことを特徴とする請求項1〜6のうちの1つに記載の溶解炉。
  8. 前記炉容器カバー(2)を支持する前記カバー支持構造体(13,20)は、前記炉容器(1)の鉛直な中心軸(16)と平行に配向され、かつ前記炉容器(1)の側方に配置されたガイド軸(17)上に、軸方向に移動可能に支持されており、前記カバー支持構造体(13,20)は、少なくとも1つのカバー昇降手段(21/1,21/2)により昇降可能である
    ことを特徴とする請求項1〜7のうちの1つに記載の溶解炉。
  9. 前記カバー支持構造体(13,20)の前記カバー昇降手段(21/1,21/2)は、前記炉容器(1)の側方に配置された回転台(Schwenkportal)(15;15/1,15/2)上に支持され、前記カバー支持構造体(13;20)のガイド軸(17)上に回転可能に支持され、かつ、駆動部により前記ガイド軸(17)回りに回転可能であり、
    前記炉容器カバー(2)を支持する前記カバー支持構造体(13;20)は、前記ガイド軸上に回転可能に支持され、かつ、前記回転台(15;15/1,15/2)と共に回転するように、嵌合手段(22;23,24)によって、前記回転台(15;15/1,15/2)に接続される
    ことを特徴とする請求項8に記載の溶解炉。
  10. 中空の円筒体(25)は、前記カバー支持構造体(13;20)に取り付けられ、前記ガイド軸(17)上に回転可能に支持される
    ことを特徴とする請求項8あるいは9に記載の溶解炉。
  11. 前記カバー支持構造体(13)は、部分的に前記炉容器カバー(2)を横切る少なくとも1つの水平脚部(20/1)を有する、L字型支持部(20,20/1,20/2)を備える
    ことを特徴とする請求項8〜10のうちの1つに記載の溶解炉。
  12. 前記L字型支持部(20)上には、前記水平脚部(20/1)の開放端付近において、前記炉容器カバーの直径軸(32)の両側にカバー吊り下げ手段(34,35)がそれぞれ設けられ、かつ、前記炉容器カバーの縁部の上方の領域にカバー押下げ手段(36)が設けられる
    ことを特徴とする請求項11に記載の溶解炉。
  13. 前記カバー吊り下げ手段(34,35)は、アクチュエータにより作動可能なボルト/アイレット接続部として形成される
    ことを特徴とする請求項12に記載の溶解炉。
  14. 前記カバー支持構造体(13,20)は、少なくとも1つの電極昇降手段(14)を支持する ことを特徴とする請求項8〜13のうちの1つに記載の溶解炉。
  15. 当該溶解炉は、前記炉容器カバー(2)を貫通する少なくとも1つの電気アーク電極(3,4,5)を有する電気アーク炉として構成される
    ことを特徴とする請求項1〜14のうちの1つに記載の溶解炉。
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