JP4857029B2 - 簡易トイレおよびトイレ用防熱部材 - Google Patents

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Description

本発明は、簡易トイレおよびトイレ用防熱部材に関し、特に、糞尿処理剤を用いた簡易トイレおよびトイレ用防熱部材に関する。
一般に、トイレは、糞尿を水とともに下水道に流す水洗式のものと、タンクに溜めておく汲み取り式のものに大別することができる。水洗式のものの場合、糞尿は水とともに下水道に流され、下水処理場で処理される。汲み取り式のものの場合、バキュームカーが来てタンクから糞尿を汲み取り、下水処理場に運ばれて処理される。
下水処理場において、糞尿を含む汚水は浄化槽に溜められ、ここで糞尿中の有機物はバクテリアの呼吸作用の利用によって酸化除去され、その後、水分は何段階かの処理を経て浄化され、河川に放流される。
ところで、大きな地震が起きると、水道が止まり、トイレが使用できなくなり、各家庭では糞尿が大量に溜まってしまう。大量に溜まった糞尿からはくさい臭いが発散し続け、そのままにしておくとこの臭いにより生活環境が著しく悪化してしまう。そこで、一般には糞尿をポリ袋に入れ、密閉状態でとりあえず保管しておく方法が採られている。
しかし、ポリ袋は破損し易く、保管中に破損して破損箇所から糞尿が漏れ出し、辺りにくさい臭いを発散させてしまうことが多い。また、ポリ袋に入れられた糞尿は時間とともに腐敗が進行してくさいガスが溜り、その圧力でポリ袋からくさいガスが漏れ出してしまう。このため、糞尿の簡易かつ有効な処理方法ないし処理設備が望まれていた。
このような不具合を解消するため、糞尿に生石灰等の糞尿処理剤30を混合することにより、糞尿の水分の一部を生石灰と反応させつつ、この反応によって発生する熱によって水分を蒸発させ、糞尿を乾燥した顆粒状にする簡易トイレが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしこの簡易トイレでは、便器兼用の容器内に残る顆粒状の残留物を取り除く手間がかかり、例えば災害時に毎回処理を行う上で非常に煩雑である。また、この容器内で糞尿と糞尿処理剤が反応して発熱するため、容器が高温となり、火傷の虞や取り扱いが不便となる等の不具合も生じる。
特開平09−234172号公報
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、糞尿を安全かつ容易に、くさい臭いを出さない状態に処理することができる簡易トイレを提供し、更に、この簡易トイレに用いられるトイレ用防熱部材を提供することを目的とする。
上記目的は、下記(1)〜(15)に記載の発明により達成される。
(1)糞尿および糞尿処理剤が投入される開口穴を有する第1容器と、前記第1容器の内壁から離隔して前記第1容器に取り付けられて糞尿および糞尿処理剤を収納できるとともに、収納された糞尿および糞尿処理剤を撹拌する撹拌翼が設けられた撹拌容器と、を有し、前記撹拌容器は、前記第1容器に対して回転可能に取り付けられ、前記撹拌翼は、前記第1容器および前記撹拌容器に回転可能に取り付けられることを特徴とする簡易トイレである。
)前記第1容器に着脱可能に連結され、前記撹拌容器から排出された糞尿を収納する第2容器を更に有することを特徴とする上記(1)に記載の簡易トイレである。
)前記第1容器の一端には第1容器開口部が形成され、前記第2容器の一端には第2容器開口部が形成され、前記第1容器と第2容器の端部同士が嵌合的に連結することにより、前記第1容器開口部と第2容器開口部が連通することを特徴とする上記()に記載の簡易トイレである。
)前記第1容器の一端に第1容器開口部が形成され、当該第1容器開口部から前記第1容器の内部に搬入出可能な第2容器を有することを特徴とする上記()に記載の簡易トイレである。
)前記第1容器の外周面には、当該第1容器を第2容器開口部に嵌合した際に、第2容器開口部の端部が接する突出部が形成されることを特徴とする上記()に記載の簡易トイレである。
)前記突出部は、前記第1容器の外周面で周方向に連なるリードであることを特徴とする上記()に記載の簡易トイレである。
)前記撹拌翼を回転させる撹拌翼回転軸が、前記撹拌容器を回転させる撹拌容器回転軸の内部を貫通しており、前記撹拌容器回転軸は、前記第1容器に取り付けられた止め部により前記第1容器に対して固定可能であることを特徴とする上記(1)〜()のいずれか1つに記載の簡易トイレである。
)前記撹拌回転軸は、ハンドルに連結されていることを特徴とする上記()に記載の簡易トイレに記載の簡易トイレである。
)前記第2容器には、内側に糞尿処理袋が被せられることを特徴とする上記()〜()のいずれか1つに記載の簡易トイレである。
(1)前記撹拌容器は、外表面が半球形状を呈する半球形状部を有することを特徴とする上記(1)〜()のいずれか1つに記載の簡易トイレである。
(1)第1容器の内側には、開口穴の設けられる側の反対方向へ傾斜した少なくとも1つのシュートが設けられることを特徴とする上記(1)〜(1)のいずれか1つに記載の簡易トイレである。
(1)前記第1容器の開口穴を覆い、かつ排気孔が設けられた第1容器蓋を有することを特徴とする上記(1)〜(1)のいずれか1つに記載の簡易トイレである。
(1)前記排気孔には、フィルターが設けられることを特徴とする上記(1)に記載の簡易トイレである。
(1)前記第1容器の開口穴を覆い、かつ不織布で形成された蓋状フィルターが設けられることを特徴とする上記(1)〜(1)のいずれか1つに記載の簡易トイレである。
(1)前記蓋状フィルターは、内部に活性炭の層が設けられることを特徴とする上記(1)に記載の簡易トイレである。
上記(1)に記載の発明によれば、撹拌容器が第1容器の内壁から離隔して設けられるため、糞尿と糞尿処理剤の反応により発生する熱が第1容器に伝わり難く、火傷等の発生を抑止できる。
また、撹拌翼が設けられた撹拌容器が第1容器に回転可能に取り付けられているため、撹拌翼により糞尿および糞尿処理剤を撹拌して処理した後、撹拌容器を回転させて処理済みの糞尿を撹拌容器から排出できる。また、撹拌翼が第1容器および撹拌容器のそれぞれに対して回転可能に取り付けられるため、糞尿と糞尿処理剤を撹拌する際に、撹拌容器を第1容器に固定した状態で撹拌翼のみを回転させることができる。
また、上記()に記載の発明によれば、第1容器に着脱可能に連結され第2容器が設けられるため、第1容器で処理した糞尿を第2容器に収納した後、第1容器と第2容器を分離することにより、処理済みの糞尿を容易に回収することができる。
また、上記()に記載の発明によれば、第1容器と第2容器が嵌合的に連結されるため、第1容器を第2容器から取り外すことにより、撹拌容器から排出されて第2容器に落とされた処理済みの糞尿を容易に回収することができる。また、嵌合的に連結されることにより、着脱が容易であるとともに、簡易トイレの使用時に互いに外れる危険性が低い。
また、上記()に記載の発明によれば、第1容器に挿入可能な第2容器が設けられるため、撹拌容器から排出されて第2容器に落とされた処理済みの糞尿を容易に回収することができる。
また、上記()に記載の発明によれば、第1容器に設けられる突出部により第2容器開口部の端部を保持するため、第1容器と第2容器の間でガタのない良好な連結が可能となる。
また、上記()に記載の発明によれば、突出部として第1容器の外周面で周方向に連なるリードを用いるため、作製時の加工が容易である。また、第1容器に汎用品のペール缶を加工して使用する際に、ペール缶に設けられているリードをそのまま使用できるため、コストを削減することができる。
また、上記()に記載の発明によれば、第1容器に取り付けられた止め部により撹拌容器回転軸を固定できるため、撹拌翼を回転させて糞尿と糞尿処理剤を撹拌する際に、撹拌容器を第1容器に固定した状態に保持することができる。また、撹拌が終了した後には、止め部から撹拌容器回転軸を開放し、撹拌容器を第1容器に対して回転させて処理済みの糞尿を撹拌容器から排出することができる。
また、上記()に記載の発明によれば、ハンドルを用いて撹拌翼を回転させることができるため、手を汚さずに容易に撹拌することができ、また電力を必要としないため、例えば災害時等で使用できる。
また、上記()に記載の発明によれば、第2容器の内側に糞尿処理袋が被せられるため、撹拌容器から落とされた処理済みの糞尿がこの糞尿処理袋の中に溜まり、手を汚すことなく容易に簡易トイレから糞尿を取り除くことができる。
また、上記(1)に記載の発明によれば、撹拌容器に半球形状部が設けられるため、撹拌容器と第1容器の間の隙間を小さくすることができ、下方へ落とされた処理物が粉塵となって再び上方へ巻き上がることを防ぐことができる。
また、上記(1)に記載の発明によれば、第1容器の内側に、穴部の設けられる側の反対方向へ傾斜したシュートが設けられるため、シュートを通った処理済の糞尿が粉塵となって再び第1容器の穴部の方向へ巻き上がることを防ぐことができる。
また、上記(1)に記載の発明によれば、第1容器の穴部を覆い、かつ排気孔が設けられた第1容器蓋が設けられるため、糞尿および糞尿処理剤の反応により発生する水蒸気を外部へ排出することができる。
また、上記(1)に記載の発明によれば、排気孔にフィルターが設けられるため、フィルターを通過する処理物の粉末や臭気の拡散を防止することができる。
また、上記(1)に記載の発明によれば、第1容器の開口穴に、不織布で形成された蓋状フィルターが設けられるため、糞尿および糞尿処理剤の反応により発生する水蒸気を外部へ排出でき、かつ処理物の粉末や臭気の拡散を防止することができる。
また、上記(1)に記載の発明によれば、蓋状フィルターの内部に活性炭の層が設けられるため、処理物の粉末や臭気の拡散を防止することができる。
本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態に係る簡易トイレの保管時の状態を示す全体斜視図、図2は第1実施形態に係る簡易トイレの第2容器を示す斜視図、図3は第2容器の縦断面図、図4は第1実施形態に係る簡易トイレの第1容器を示す斜視図、図5は第1容器の縦断面図、図6は図5のVI−VI線に沿う断面図、図7は図6のVII−VII線に沿う断面図、図8は第1容器の外周に設けられるレバーを説明するための第1容器の部分斜視図、図9は第1実施形態に係る簡易トイレの第1容器蓋の他の例を示す斜視図である。
第1実施形態に係る簡易トイレ1は、図1に示すように、第1容器2と、第1容器2の下に配置された第2容器3とを有している。
第1容器2及び第2容器3の材質は、例えば鉄、アルミまたはステンレス等の金属や、樹脂等により作製できるが、特に限定するものではない。本実施形態では、第1容器2および第2容器3は、いずれも汎用のペール缶を加工して作製しており、例えば13lまたは16l用のペール缶を用いること、および第1容器2に20l用を用いて第2容器3に15l用を用いることができることを確認しているが、他の容量の缶を使用することもできる。また、当然に、ペール缶を使用せずに作製することもでき、汎用品を用いることなく作製することも可能である。
第2容器3は、図2,3に示すように、上端に第2容器開口部4が設けられて下端が閉じた筒形状の部材である。簡易トイレ1の保管時には、第2容器開口部4には第2容器蓋5が被せられている。また、第2容器3には、持ち運び込みの利便性のために取手21Aが取り付けられている。
第1容器2は、図4,5に示すように、下端に第1容器開口部6が設けられた筒形状の部材である。第1容器2の上端には、中央に穴部7が設けられた漏斗形状の受け部8が開口穴2Aに設置されており、したがって、穴部7から第1容器開口部6まで貫通する構造となっている。
受け部8と第1容器開口部6の間には、第1容器2の外周面から突出したリード9が形成されている。リード9は、第1容器2の外周面を周るように連なって形成され、例えばプレス加工等により容易に形成できる。また、第1容器2に汎用品のペール缶を加工して使用する際に、ペール缶に設けられているリードをそのまま使用できるため、コストを削減することができる。
第1容器2の内部には、第1容器2の内壁から離隔して撹拌容器10が設けられる。この撹拌容器10は、第1容器2の側面に設けられる第1軸受部11に回転可能に連結された撹拌容器回転軸12の先端に固定的に取り付けられている。したがって、撹拌容器10は第1容器2に対して回転可能であり、糞尿を収容するために撹拌容器10に形成される糞尿収容口13の開口方向を、穴部7に向かう方向から第1容器開口部6に向かう方向まで変更できる。
撹拌容器回転軸12には、図6,8に示すように、第1容器2の外側で、軸心から外側へ延びるレバー14が形成されている。このレバー14が第1容器2に固定された止め部15に係合されることにより、撹拌容器回転軸12を第1容器2に対して回転しないように固定できる。
撹拌容器10の内部には、図5,6に示すように、撹拌翼16が設けられており、撹拌容器10を貫通する撹拌軸17にこの撹拌翼16が固定されている。この撹拌軸17は、撹拌容器回転軸12の内部を撹拌容器回転軸12に対して回転可能に貫通し、さらに、第1容器2の側面に第1軸受部11と対向して設けられる第2軸受18に、回転可能に連結されている。したがって、撹拌翼16は、第1容器2に対して撹拌容器10と独立して回転できる構造となっている。また、撹拌軸17の一端にはハンドル24が取り付けられており、撹拌軸17を手動で回転させることができる。
撹拌容器回転軸12には、第1容器2の内壁と撹拌容器10との間に規制部材25が回転自在に設けられており、この規制部材25が撹拌容器10の軸方向の位置を規制している。
第1容器2の上端には、受け部8を覆うように第1容器蓋19を被せることができる。この第1容器蓋19には、複数の排気孔20が形成されている。また、第1容器2には、持ち運び込みの利便性のために取手21Bが取り付けられている。また、第1容器蓋の他の例として、図9に示すように、1つの排気孔20’が設けられた第1容器蓋19’を使用してもよく、排気孔の数や形状に限定はない。
また、簡易トイレ1は、図10に示すように、複数の脚に便座が取り付けられた便座イス23を有している。この便座イス23は、本実施形態では既製品を使用しているが、この形態に限定されず様々な形態とすることができ、例えば折りたたみ式とすることもできる。
簡易トイレ1を実際に使用する際には、図11に示す使用例ように、テントの内部に設置することで外部から隔離することができる。これにより、例えば災害時の避難所等でも安心して使用することができる。
次に、本実施形態に係る簡易トイレ1の保管方法について説明する。
簡易トイレ1を保管する際には、第2容器3に第2容器蓋5を被せた状態で、この第2容器蓋5の上に第1容器2を重ねる。第1容器2は、第2容器蓋5に設けられる窪み5Aに安定的に保持される。また、第1容器2の第1容器蓋19にも同様に窪み19Aが形成されており、この窪み19Aに他の簡易トイレを順次重ねることができる。このため、本実施形態に係る簡易トイレ1は省スペースに重ねて保管することができ、保管性に優れている。
第2容器3に内部には、糞尿処理剤30および糞尿処理袋22が複数収納されている(図2参照)。また、トイレットペーパー等を一緒に収納してもよい。
糞尿処理剤30は、一回の処理に使用する量毎に小分けして袋詰めされている。糞尿処理剤30には、例えば高級脂肪酸、パラフィンまたはアミン類(ステアリルアミン)等で被覆した生石灰(酸化カルシウム)が使用され、この被覆剤の量は、生石灰に対して0.1〜3重量%程度である。ただし、糞尿処理剤30には被覆剤で被覆していない生石灰や、被覆したものと被覆していないものを混合したものを使用することもでき、更に他の材料を使用することもでき、特に限定するものではない。
糞尿処理袋22は、簡易トイレ1の使用時に第2容器3の内側を覆うことができる大きさを有しており、この糞尿処理袋22が折り畳まれて第2容器3に保管されている。この糞尿処理袋22には、例えば、袋の口部に、口部を閉じるための紐が取り付けられていることが好ましい。糞尿処理袋22の材質は、例えばビニール製とすることができるが、他の材質とすることもできる。ただし、糞尿処理袋22は、後述する糞尿処理剤30と水の反応により発生する水蒸気に晒される可能性があるため、100℃以上の耐熱性を有していることが好ましい。
糞尿処理剤30および糞尿処理袋22は、纏めて一つの袋等に入れて第2容器3に保管することが好ましいが、それぞれを個別に第2容器3に収納することもできる。
また、本実施形態では、第2容器3に備蓄用の汎用品であるペール缶を使用しているため、密封性に優れるとともに重ねた際の上からの力に強く、糞尿処理剤30の保管性に優れている。
次に、本実施形態に係る簡易トイレ1の使用方法について説明する。
図10は本実施形態に係る簡易トイレの便座イスを示す斜視図、図11は本実施形態に係る簡易トイレの使用例を示す斜視図、図12は糞尿と糞尿処理剤を混合する際の簡易トイレの縦断面図、図13は糞尿と糞尿処理剤が反応する際の簡易トイレの縦断面図、図14は第1容器蓋の下面を示す平面図、図15は処理された糞尿を処理容器から排出する際の簡易トイレの縦断面図、図16は処理された糞尿を回収した糞尿処理袋を取り出す際の簡易トイレの縦断面図、図17はトイレ用防熱部材を示す斜視図、図18はトイレ用防熱部材を使用した際の簡易トイレを示す斜視図、図19はトイレ用防熱部材を備えた簡易トイレを保管する際を示す斜視図である。
簡易トイレ1を使用する際には、まず、第2容器3に重ねられた第1容器2を第2容器3から別の場所に下ろす。この際、第1容器2には取手21Bが設けられているため、容易に移動させることができる。次に、第2容器3の第2容器蓋5を外し、内部に保管されている糞尿処理剤30、糞尿処理袋22、およびその他の全てを第1容器2の外に取り出す。この際、収納物の全てが1つの袋等に収納されていれば、より容易に取り出すことができる。
次に、折り畳まれた糞尿処理袋22の1つを開き、第2容器3の内側に、第2容器開口部4から被せる。この後、第2容器開口部4に、糞尿処理袋22を介在させた状態で第1容器2の下端を嵌合させる。このとき、第2容器開口部4の縁に、糞尿処理袋22を介して第1容器2のリード9が保持される。これにより、第1容器2と第2容器3の間でガタのない良好な連結が可能となる。
次に、第1容器2の蓋を取り、その上に便座が取り付けられた便座イス23を設置する(図10参照)。なお、便座イス23の代わりに、例えば便座のみを第1容器2の上端に取り付ける形態とすることもできる。
便座には、便座シートを載せることもできる。便座シートを、糞尿と一緒に撹拌容器10内で粉砕することも可能である。
簡易トイレ1の使用時には、撹拌容器回転軸12に形成されるレバー14が止め部15に嵌っており、撹拌容器10の糞尿収容口13が穴部7の方向(上方向)を向いた状態で保持される。
簡易トイレ1が使用されると、図12に示すように、糞尿が穴部7を通って撹拌容器10内に収容される。このとき、第1容器2の上端には受け部8が設けられているため、第1容器2の内壁面と撹拌容器10との間に存在する空間に糞尿が入ることを防止できる。なお、本発明ではトイレットペーパーや便座シートも糞尿と一緒に処理できるため、使用されたトイレットペーパーや便座シートを撹拌容器10内に投入することができる。
次に、袋詰めされている糞尿処理剤30の袋の1つを開き、糞尿処理剤30を穴部7から撹拌容器10内に投入する。この後、第1容器蓋19を第1容器2に被せる。ただし、第1容器2に被せなくてもこの後の処理は可能である。
次に、ハンドル24を回転させ、撹拌容器10の内部の撹拌翼16を回転させて糞尿と糞尿処理剤30を混合させる。この際、止め部15によって撹拌容器回転軸12の回転が抑制されるため、撹拌容器10は糞尿収容口13が上方を向いたまま保持されている。
糞尿と糞尿処理剤30が混合されると、糞尿処理剤30中の生石灰が糞尿の水分と反応し、消石灰になるとともに発熱する。そして、糞尿中の水分の一部はこの反応により消石灰中に吸収され、また、他の水分はこの熱によって蒸発し、泥状の糞尿は乾燥した顆粒状のものになる。
さらに、糞尿はこの反応熱によって殺菌されると同時に、消石灰に包まれ、出来上がったものは糞尿の匂いが殆どしなくなる。
そして、反応により発生した蒸気は、図13に示すように、第1容器蓋19の排気孔20から外部に放出される。この排気孔20には、例えば図14に示すように、処理物の粉末や臭気の拡散を防止するために、活性炭や樹脂フエルトをフィルター33として設置することができる。また、第1容器2の壁面に排気孔が設けられてもよい。第1容器蓋が図9に示すような他の形態である場合には、その排気孔20’を塞ぐようにフィルター33が設置される。
フィルター33は、例えば第2容器3に保管された粘着テープ34により第1容器蓋19に取り付けられる。また、フィルター33の取付面に両面テープが設けられてもよく、また、他の方法により取り付けられてもよい。
また、第1容器2の内壁面と撹拌容器10が離隔されているため、反応熱により第1容器2が高温となることがなく、誤って火傷することを抑制できる。また、撹拌容器10から糞尿処理袋22が離隔されているため、反応熱よりも融点の低い材料により作製された糞尿処理袋22を使用することができる。
糞尿の反応が終了すると、図15に示すように、止め部15から撹拌容器回転軸12のレバー14を開放し、糞尿収容口13が下を向くまで撹拌容器10を回転させる。これにより、撹拌容器10の内部の顆粒状の処理物を糞尿処理袋22の中に落とすことができる。この後、図16に示すように、第1容器2を第2容器3から取り外し、糞尿処理袋22の紐を縛って取り出して、処理が完了する。
また、第1容器2を第2容器3から取り外した後に、接着剤や油等を水やアルコール等で希釈させた溶液を処理物に噴霧すれば、粉末状の処理物の飛散を防止することができる。
なお、糞尿処理袋22による処理物の回収は、一回の処理毎ではなく数回毎に行うこともできる。
また、簡易トイレ1が使用され、第1容器蓋19が被せられた後に、図17に示すような段ボール製の筐体であるトイレ用防熱部材70を、簡易トイレ1に被せることもできる。トイレ用防熱部材70は、第1容器蓋19の排気孔20または簡易トイレ1の穴部7に対応して防熱部材穴部71が形成され、この防熱部材穴部71が設けられる面と反対面が開放されている。また、トイレ用防熱部材70には、開放されている側から伸延するスリット(露出穴)72が設けられ、さらに、スリット72が設けられる面の反対面にレバー用穴(露出穴)73が設けられる。
トイレ用防熱部材70は、図18に示すように、開放された面から簡易トイレ1に被せられる。これにより、レバー14がレバー用穴73から露出し、ハンドル24がスリット72から露出する。したがって、簡易トイレ1にトイレ用防熱部材70を被せた後でも、レバー14やハンドル24を操作することができる。なお、レバー用穴73とスリット72のように一方がスリットで設けられることにより、トイレ用防熱部材70を被せることが容易となり、さらに両方がスリットとなっていないため、トイレ用防熱部材70の強度を高く保持することができる。
このトイレ用防熱部材70は、糞尿と糞尿処理剤30の反応により発生する蒸気を防熱部材穴部71から排出することができ、蒸気により熱せられる簡易トイレ1を覆うことにより、火傷等の発生を防止することができる。
このトイレ用防熱部材70は、保管時には、図19に示すように、簡易トイレ1の上下に2つ被せられ、さらにその外側を段ボール箱により梱包される。または、簡易トイレ1の上下に2つ被せられ、互いにミシン目により連結されて簡易トイレ1の梱包用ケースとして用いられてもよい。このように2つのトイレ用防熱部材70を備えることにより、一方が使用により破損しても、他方のトイレ用防熱部材70を使用することができる。
以上のように、本実施形態に係る簡易トイレは、汎用のペール缶を用いて作製できるため、大量生産が容易であり、コストを低減することが可能である。また、ペール缶は密封性に優れるとともに、上からの加重に強い構造となっているため、複数の簡易トイレを省スペースに重ねて保管することができる。
また、第1容器2と第2容器3が勘合することにより連結されるため、使用時に互いに外れる危険性が非常に少なく、また第2容器と第1容器を容易に連結・離脱させることができるため、糞尿の回収が容易である。
また、処理後の処理物が糞尿処理袋22の中に落とされるため、誰でも手を汚さずに容易に使用できる。
また、糞尿を顆粒状で、殆ど匂いのない乾いた状態のものに処理することができるため、多量の糞尿を処理可能な時期まで保管することができる。
また、手動で撹拌を行い、糞尿に糞尿処理剤30を混合するだけなので、電源のないところでも糞尿を用意に処理できる。
<第2実施形態>
次に、本発明に係る第2実施形態について説明する。
図20は第2の実施形態に係る簡易トイレを示す縦断面図、図21は第2の実施形態に係る簡易トイレの撹拌容器の動作を示す側面図であり、(A)は回転前、(B)は回転中、(C)は回転後を示し、図22は第2の実施形態に係る簡易トイレに蓋状フィルターを設置した際を示す斜視図、図23は同蓋状フィルターの断面図である。なお、第1実施形態と同一の機能を有する部材については同一の符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態に係る簡易トイレ80は、撹拌容器81の形状が第1実施形態と異なる。
本実施形態の撹拌容器81は、図20に示すように、外表面が半球形状である半球形状部82と、筒形状である筒部83とが設けられる。このように撹拌容器81に半球形状部82が設けられるため、図21のように撹拌容器81を回転させる際に、撹拌容器81を第1容器84の内壁に接触させることなく、第1容器84内の広範囲を撹拌容器81で占めることができる。したがって、撹拌容器81と第1容器84の間の隙間が小さく、第1実施形態のように撹拌容器81に糞尿を導くための受け部8を設置する必要がない。このため、使用後に、受け部8を清掃する必要ない。
また、撹拌容器81と第1容器84の間の隙間が小さいため、撹拌容器81を回転させて処理物を糞尿処理袋22の中に落とす際に、処理物が粉塵となって再び上方へ巻き上がることを防ぐことができる。
また、撹拌容器81内も球面形状であり、糞尿が滞留するような角部が存在しないため、糞尿の処理においても有効である。
また、撹拌容器81の全体を半球形状とするのではなく筒部83を設けることにより、撹拌容器81に撹拌軸17を挿入するための穴を開けるための加工を容易に行うことができる。また、加工が可能であれば、筒部83を形成しなくてもよい。
なお、撹拌容器81と第1容器84の間に隙間が設けられるため、半球形状部82は、必ずしも厳密な半球形状でなくても良い。
第1容器84には、第1実施形態では第1容器蓋19が被さられるが、第2実施形態では第1容器蓋19ではなく、図22,23に示すように、耐熱性の不織布により形成された、一端が閉じた筒形状の蓋状フィルター85が被せられる。蓋状フィルター85は、全体がフィルターしての機能を果し、また内部には活性炭の層86が形成される。このような蓋状フィルター85を用いることにより、糞尿および糞尿処理剤の反応により発生する水蒸気を外部へ排出しつつ、処理物の粉末や臭気の拡散を防止することができる。また、蓋状フィルター85は、蒸気により熱せられる簡易トイレ1を覆うことにより断熱材としての機能も果し、火傷等の発生を防止することができる。なお、不織布自体がフィルターの機能を有するため、必ずしも内部に活性炭の層86を設けなくても良い。
また、本実施形態では、第1実施形態に適用される第1容器蓋19(19’)は適用されていないが使用されないが、蓋状フィルター85の代わりに用いてもよく、また蓋状フィルター85とともに使用してもよい。
<第3実施形態>
次に、本発明に係る第3実施形態について説明する。
図24は第3の実施形態に係る簡易トイレを示す側面図、図25は第3の実施形態に係る簡易トイレの下部を示す部分斜視図、図26は第3の実施形態に係る簡易トイレの縦断面図を示す。なお、第1実施形態と同一の機能を有する部材については同一の符号を付し、説明を省略する。
第3実施形態に係る簡易トイレ90は、図23〜24に示すように、第1容器91の下端が閉じられており、下端の側面に第1容器開口部92が設けられている。この第1容器開口部91には、開閉可能な開閉蓋31がヒンジ32により取り付けられている。
第1容器91の内部には、第2容器としてのトレイ93が設置される。このトレイ93は、第1容器開口部92から容易に取り入れ、または取り出すことができる。したがって、第1実施形態と同様の手順で撹拌容器10により処理された糞尿をトレイ93で受けることができ、トレイ93で受けた処理物を第1容器開口部92から外部へ容易に取り出すことができる。また、トレイ93に糞尿処理袋を被せても良い。
第2実施形態では、保管時の糞尿処理袋22および糞尿処理剤30は、トレイ93に乗せて第1容器開口部92から第1容器91内に収納するか、またはトレイ93に乗せずに第1容器開口部92から収納することができる。また、別途保管してもよい。
<第4実施形態>
次に、本発明に係る第4実施形態について説明する。
図27は第4の実施形態に係る簡易トイレの縦断面図、図28は第4の実施形態に係る簡易トイレの第1容器の下方の部分拡大斜視図である。なお、第1実施形態と同一の機能を有する部材については同一の符号を付し、説明を省略する。
第4の実施形態に係る簡易トイレ100は、第1の実施形態、第2の実施形態または第2の実施形態の構造を備えた上で、更に、第1,第2または第3の実施形態の第1容器2,84,91の内部下方に、顆粒状の処理物を導くためのシュートが設けられた形態である。なお、図27,28は、第1の実施形態の構造を用いて示されている。
第4の実施形態に係る簡易トイレ100の第1容器101は、図27,28に示すように、撹拌容器10から落とされた顆粒状の処理物が下方へ滑り落ちるように、穴部7が設けられる側の反対方向に傾斜する2つのシュート27A,27Bが、上下して配置されている。これにより、シュート27A,27Bを滑って糞尿処理袋22の中に落ちた処理物が、粉塵となって再び上方へ巻き上がることを防ぐことができる。
図29は第4の実施形態に係る簡易トイレの変形例を示す縦断面図、図30は同簡易トイレの変形例の第1容器の下方の部分拡大斜視図、図31は第4の実施形態に係る簡易トイレの他の変形例を示す縦断面図、図32は同簡易トイレの他の変形例の第1容器の下方の部分拡大斜視図である。
第4の実施形態に係る簡易トイレの変形例は、図29,30に示すように、穴部7が設けられる側の反対方向に傾斜する1つのシュート28を有している。これにより、シュート28を滑って糞尿処理袋22の中に落ちた処理物が、粉塵となって再び上方へ巻き上がることを防ぐことができる。
また、第4の実施形態に示す簡易トイレ100の他の変形例として、図31,32に示すように、中央に向かって、穴部7が設けられる側の反対方向に傾斜する漏斗形状のシュート29を設けることもできる。これにより、シュート29を滑って糞尿処理袋22の中に落ちた処理物が、粉塵となって再び上方へ巻き上がることを防ぐことができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で種々改変することができる。例えば、撹拌翼の翼の枚数を変更したり、翼の形状を例えば螺旋形状したりすることもできる。また、ハンドルと撹拌翼の間にギアを介在させて、撹拌翼の回転軸を縦方向とすることもできる。また、撹拌容器を回転させるのではなく、撹拌容器の下面を開閉可能とすることにより処理済みの糞尿を排出させることもできる。また、撹拌翼の回転をハンドルにより行うのではなく、例えばペダル式にしたり、ゼンマイに一時的に動力を保持させた後に回転力を与えることもできる。また、第1容器2を第2容器3の第2容器開口部4に嵌合させるのではなく、第2容器3を第1容器2の第1容器開口部6に嵌合させるようにすることもできる。
また、例えば、図33に示すように、容器41の内部に溜めた糞尿を、容器41の上端に取り付けられるU字型の取り付け部42に着脱自在のハンドル43を取り付けた形態とすることもできる。このハンドル43は、ギア44を介してハンドル43の軸心と交差する方向に延びる撹拌翼45を回転させることができる。これにより、容器41内に溜めた糞尿に糞尿処理剤を混合させることができる。
また、例えば図34に示すように、容器51の中央部に傾斜して設けられる傾斜板52と、開閉自在であってバネ53により付勢された開閉板54を有する形態とすることもできる。このような形態にすることにより、傾斜板52と開閉板54の上に投入された糞尿が、傾斜板52が傾斜して設置されていることにより開閉板54側に集められる。この後、ハンドル55により回転される撹拌翼56により糞尿と糞尿処理剤を混合し、処理が終了後、ペダル57を踏んで開閉板54を下方に開いて処理物を下段へ投下することができる。これにより、容器51の下部に処理物を保管することができ、一定量溜まった後にまとめて廃棄することができる。
また、トイレ用防熱部材70や蓋状フィルター85は、他の実施形態にも適用できる。
第1実施形態に係る簡易トイレの保管時の状態を示す全体斜視図である。 第1実施形態に係る簡易トイレの第2容器を示す斜視図である。 第2容器の縦断面図である。 第1実施形態に係る簡易トイレの第1容器を示す斜視図である。 第1容器の縦断面図である。 図5のVI−VI線に沿う断面図である。 図6のVII−VII線に沿う断面図である。 第1容器の外周に設けられるレバーを説明するための第1容器の部分斜視図である。 第1実施形態に係る簡易トイレの第1容器蓋の他の例を示す斜視図である。 第1実施形態に係る便座イスを示す斜視図である。 第1実施形態に係る簡易トイレの使用例を示す全体斜視図である。 糞尿と糞尿処理剤を混合する際の簡易トイレの縦断面図である。 糞尿と糞尿処理剤が反応する際の簡易トイレの縦断面図である。 第2容器蓋の下面を示す平面図である。 処理された糞尿を処理容器から排出する際の簡易トイレの縦断面図である。 処理された糞尿を回収した糞尿処理袋を取り出す際の簡易トイレの縦断面図である。 トイレ用防熱部材を示す斜視図である。 トイレ用防熱部材を使用した際の簡易トイレを示す斜視図である。 トイレ用防熱部材を備えた簡易トイレを保管する際を示す斜視図である。 第2の実施形態に係る簡易トイレを示す縦断面図である。 第2の実施形態に係る簡易トイレの撹拌容器の動作を示す側面図であり、(A)は回転前、(B)は回転中、(C)は回転後を示す。 第2の実施形態に係る簡易トイレに蓋状フィルターを設置した際を示す斜視図である。 同蓋状フィルターの断面図である。なお、第1実施形態と同一の機能を有する部材については同一の符号を付し、説明を省略する。 第3実施形態に係る簡易トイレを示す側面図である。 第3実施形態に係る簡易トイレの下部を示す部分斜視図である。 第3実施形態に係る簡易トイレの縦断面図である。 第4の実施形態に係る簡易トイレの縦断面図である。 第4の実施形態に係る簡易トイレの第1容器の下方の部分拡大斜視図である。 第4の実施形態に係る簡易トイレの変形例を示す縦断面図である。 第4の実施形態に係る簡易トイレの変形例の第1容器の下方の部分拡大斜視図である。 第4の実施形態に係る簡易トイレの他の変形例を示す縦断面図である。 同簡易トイレの他の変形例の第1容器の下方の部分拡大斜視図である。 簡易トイレの他の例を示す斜視図である。 簡易トイレの更に他の例を示す斜視図である。
符号の説明
1,80,90,100 簡易トイレ、
2,84,91,101 第1容器、
2A 開口穴、
3,93 第2容器、
4 第2容器開口部、
5 第2容器蓋、
6,92 第1容器開口部、
7 穴部、
8 受け部、
9 リード、
10,81 撹拌容器、
11 第1軸受部、
12 撹拌容器回転軸、
13 糞尿収容口、
14 レバー、
15 止め部、
16 撹拌翼、
17 撹拌軸、
18 第2軸受、
19,19’ 第1容器蓋、
20,20’ 排気孔、
22 糞尿処理袋、
23 便座イス、
27,28,29 シュート、
30 糞尿処理剤、
33 フィルター、
60 便座シート、
61 シート穴、
62 切り込み、
63 シート突出部、
70 トイレ用防熱部材、
71 防熱部材穴部、
72 スリット(露出穴)、
73 レバー用穴(露出穴)、
82 半球形状部、
83 筒部、
85 蓋状フィルター、
86 活性炭の層。

Claims (15)

  1. 糞尿および糞尿処理剤が投入される開口穴を有する第1容器と、
    前記第1容器の内壁から離隔して前記第1容器に取り付けられて糞尿および糞尿処理剤を収納できるとともに、収納された糞尿および糞尿処理剤を撹拌する撹拌翼が設けられた撹拌容器と、を有し、
    前記撹拌容器は、前記第1容器に対して回転可能に取り付けられ、前記撹拌翼は、前記第1容器および前記撹拌容器に回転可能に取り付けられることを特徴とする簡易トイレ。
  2. 前記第1容器に着脱可能に連結され、前記撹拌容器から排出された糞尿を収納する第2容器を更に有することを特徴とする請求項に記載の簡易トイレ。
  3. 前記第1容器の一端には第1容器開口部が形成され、前記第2容器の一端には第2容器開口部が形成され、前記第1容器と第2容器の端部同士が嵌合的に連結することにより、前記第1容器開口部と第2容器開口部が連通することを特徴とする請求項に記載の簡易トイレ。
  4. 前記第1容器の一端に第1容器開口部が形成され、当該第1容器開口部から前記第1容器の内部に搬入出可能な第2容器を有することを特徴とする請求項に記載の簡易トイレ。
  5. 前記第1容器の外周面には、当該第1容器を第2容器開口部に嵌合した際に、第2容器開口部の端部が接する突出部が形成されることを特徴とする請求項に記載の簡易トイレ。
  6. 前記突出部は、前記第1容器の外周面で周方向に連なるリードであることを特徴とする請求項に記載の簡易トイレ。
  7. 前記撹拌翼を回転させる撹拌翼回転軸が、前記撹拌容器を回転させる撹拌容器回転軸の内部を貫通しており、前記撹拌容器回転軸は、前記第1容器に取り付けられた止め部により前記第1容器に対して固定可能であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の簡易トイレ。
  8. 前記撹拌回転軸は、ハンドルに連結されていることを特徴とする請求項に記載の簡易トイレ。
  9. 前記第2容器には、内側に糞尿処理袋が被せられることを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の簡易トイレ。
  10. 前記撹拌容器は、外表面が半球形状を呈する半球形状部を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の簡易トイレ。
  11. 前記第1容器の内側には、開口穴の設けられる側の反対方向へ傾斜した少なくとも1つのシュートが設けられることを特徴とする請求項1〜1のいずれか1項に記載の簡易トイレ。
  12. 前記第1容器の開口穴を覆い、かつ排気孔が設けられた第1容器蓋を有することを特徴とする請求項1〜1のいずれか1項に記載の簡易トイレ。
  13. 前記排気孔には、フィルターが設けられることを特徴とする請求項1に記載の簡易トイレ。
  14. 前記第1容器の開口穴を覆い、かつ不織布で形成された蓋状フィルターが設けられることを特徴とする請求項1〜1のいずれか1項に記載の簡易トイレ。
  15. 前記蓋状フィルターは、内部に活性炭の層が設けられることを特徴とする請求項1に記載の簡易トイレ。
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