JP4856819B2 - 破砕機 - Google Patents

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JP4856819B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴムやプラスチック廃棄物などを細かく粉砕する際に使用される破砕機に係る。
【0002】
【従来の技術】
図14及び図15に、従来の破砕機の一例を示す。
【0003】
回転刃3は、円筒状の形状を備え、その外周面に多数の切刃が配列されている。回転刃3は、矢印の方向に回転駆動される。供給筒2は、先端の開口部を回転刃3に向けて配置され、破砕対象のワーク1を回転刃3に向けて導く。供給筒2の先端部の下側には、外周面との間に僅かなクリアランスを介して、固定刃7が設けられている。
【0004】
供給筒2内にはプランジャー6が収容されている。プランジャー6は、エアシリンダー8によって供給筒2内で往復駆動される。加圧源(図示せず)から供給される加圧空気は、減圧弁10及び切換弁9を介してエアシリンダー8に供給される。プランジャー6の往復運動は、切換弁9を切り換えることにより、エアシリンダー8のピストンロッドを前進または後退させることによって行われる。
【0005】
図中、11はエアシリンダー8が後退限に到達したことを検知する第一センサー、12はエアシリンダー8が前進限に到達したことを検知する第二センサーである。切換弁9は、制御装置(図示せず)により、第一センサー11及び第二センサー12からの出力信号に基づいて切り換えられ、プランジャー6を往復連動させる。なお、図14はプランジャー6が後退するときの切換弁9の位置を、図15はプランジャー6が前進するときの切換弁9の位置を、それぞれ表している。
【0006】
次に、この破砕機の運転方法について説明する。
【0007】
先ず、図14に示すように、プランジャー6を後退させた状態で、破砕対象のワーク1がホッパー5から供給筒2内に投入される。次いで、図15に示すように切換弁9が切り換えられ、供給筒2内でプランジャー6が前進を開始する。ワーク1は、プランジャー6によって供給筒2の先端側に寄せ集められる。ワーク1は、回転刃3に対し押し付けられて破砕された後、回転刃3の回転に伴い、回転刃3と固定刃7との隙間に引き込まれ、更に、細かく破砕された後、容器19の下方に落下して、回収される。
【0008】
プランジャー6が、図15に示した状態から更に前進して、前進限に到達すると、それが第二センサー12で検知される。それにより、切換弁9が図14に示した状態に切り換えられ、プランジャー6が後退を始める。プランジャー6が後退限に到達すると、それが第一センサー11で検知される。それにより、再び、ワーク1がホッパー5から供給筒2内に投入される。上記の工程を繰り返すことによって、順次、ワーク1の破砕が行われる。
【0009】
(従来の破砕機の問題点)
上記のような従来の破砕機では、ワーク1を回転刃3に押し付けて粉砕する際、以下のような問題があった。
【0010】
即ち、供給筒2内に投入されたワーク1は、プランジャー6によって供給筒2内の先端付近に寄せ集められ、回転刃3に対し押し付けられる。プランジャー6による押し付け力は、減圧弁10で調整されてエアシリンダー8に供給される加圧空気の圧力によって決まる。しかし、ワーク1の特性によっては、ワーク1がブリジングを起こし、プランジャー6による上記押し付け力がワーク1と回転刃3の接触部に十分には伝わらない。このため、ワーク1と回転刃3の接触部において実際に働いている押し付け力が、プランジャー6による上記押し付け力と比べてかなり低い値となることがある。
【0011】
一方、ある程度破砕が進行して、供給筒2内の先端付近にワーク1が密に充填された状態になった後では、ワーク1と回転刃3の接触部において実際に働いている押し付け力が、プランジャー6による上記押し付け力とほぼ同等の値に近付く。このような過大な押し付け力は、回転刃3の回転に対するブレーキ圧力として作用し、その結果、電動機の回転数の低下に伴う粉砕効率の低下を招き、更には、電動機の停止によって粉砕不可能になる場合もある。
【0012】
また、ワーク1が回転刃3に対して異常な押し付け力で押し付けられた場合、ワーク1の回転刃3に対する接触面の位置関係に関して、ワーク1が軸方向にしか動かないので、ワーク1の形状によっては、粉砕過程においてその接触面が次第に広くなったり、逆に狭くなるように変化する。一般的には、この接触面が広いときには粉砕粒度が大きくなり、狭いときには粉砕粒度が小さくなる傾向が見られる。その結果、粉砕粒度が一定しない等の問題がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上の様な従来の破砕機の問題点に鑑み成されたもので、本発明の目的は、ワークの回転刃に対する押付け力の変動幅を縮めるとともに、供給筒内でワークの充填密度が過剰に高まることを防止し、それによって、破砕後の粒度の均一性を高め且つきるだけ細かくすることができる破砕機を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の破砕機は、
外周面に多数の切刃が配列された円筒状の回転刃と、
先端に開口部を有し、この開口部が前記回転刃の外周面に対して所定のクリアランスを介して向かい合うように形成され、破砕対象のワークを前記回転刃に導く筒状の供給筒と、
前記供給筒の先端の開口部の下部近傍に、前記回転刃の外周面に対して所定のクリアランスを介して向かい合うように配置された固定刃と、
前記供給筒の壁面に設けられた開口部に接続され、ワークを前記供給筒内に供給するホッパーと、
前記供給筒内に収容され、前記供給筒内に供給されたワークを前記回転刃の外周面に向けて送り出すプランジャーと、
前記プランジャーを駆動する流体圧シリンダーと、
前記流体圧シリンダーへの作業流体の供給経路を切り換え、それによって、前記プランジャーの移動方向を切り換える切換弁と、
を備えた破砕機において、
前記プランジャーを駆動してワークを前記回転刃の外周面に向けて送り出す際に、前記切換弁の切り換えを所定の周期で繰り返すことにより、前記プランジャーを前後に振動させながら次第に前方へ移動させるように構成されていることを特徴とする。
【0015】
本発明の破砕機によれば、ワークを前記回転刃の外周面に向けて送り出す際に、前記プランジャーを前後に振動させることにより、ワークが前記供給筒の先端側に均一に充填されるので、粉細粒度の均一性が向上する。更に、前記プランジャーの前後に振動させることにより、ワークが攪拌され、ワークと前記回転刃の間の接触状態が細かく変化する結果、従来の破砕機と比べて粉砕粒度を細かくすることができる。
【0016】
好ましくは、本発明の破砕機は、
前記切換弁の切り換えを所定の周期で繰り返すことにより、前記プランジャーを前後に振動させながら次第に前方へ移動させるステッピング制御装置と、
前記プランジャーが後退限に到達したことを検知する第一センサーと、
前記プランジャーが前進限に到達したことを検知する第二センサーと、
を備え、
前記第一センサーからの出力信号に基づいて、前記ステッピング制御装置の作動が開始され、これにより、前記プランジャーを前後に振動させながら次第に前方へ移動させ、
前記第二センサーからの出力信号に基づいて、前記ステッピング制御装置の作動が停止されるとともに、前記切換弁が後退側に切り換えられて前記プランジャーが後退を開始するように構成される。
【0017】
なお、上記の方法の代わりに、前記ステッピング制御装置の作動開始のタイミングを、前記プランジャーが後退限から前進を開始した後、前進限と後退限の間で予め設定された所定の位置に到達した時としても良い。
【0018】
また、上記の方法の代わりに、前記ステッピング制御装置の作動開始のタイミングを、前記プランジャーが後退限から前進を開始した後、予め設定された所定の時間が経過した時としても良い。
【0019】
更に、前記プランジャーが後退限から前進を開始した後、前記回転刃の負荷を監視し、その負荷が予め設定された基準値以上である場合にのみ前記ステッピング制御装置を作動させるようにしても良い。
【0020】
【発明の実施の形態】
(例1)
図1〜図3に、本発明に基づく破砕機の一例を示す。図中、1はワーク、2は供給筒、3は回転刃、7は固定刃、5はホッパー、6はプランジャー、8はエアシリンダー(流体圧シリンダー)、9は切換弁、21はステッピング制御装置を表す。
【0021】
回転刃3は、円筒状の形状を備え、その外周面に、超硬質工具などからなる多数の切刃が配列されている。回転刃3は、電動機(図示せず)によって矢印の方向に回転駆動される。供給筒2は、先端の開口部を回転刃3の外周面に向けて配置され、破砕対象のワーク1を回転刃3の外周面に向けて導く。供給筒2の上面には開口部が設けられ、ホッパー5が接続されている。供給筒2の先端の開口部の下部近傍には、回転刃3の外周面に沿って外周面との間に僅なクリアランスを介して、固定刃7が設けられている。
【0022】
供給筒2内にはプランジャー6が収容されている。プランジャー6は、エアシリンダー8によって供給筒2内で往復駆動される。プランジャー6の前面(押付け面)は、プランジャー6が前進限にあるとき、回転刃3の外周面に対して僅かなクリアランスを介して向かい合うような形状に形成されている。
【0023】
加圧空気は、加圧源(図示せず)から供給され、減圧弁10で適当な圧力に調整された後、切換弁9を介してエアシリンダー8に供給される。プランジャー6の往復運動は、切換弁9を切り換えることにより、エアシリンダー8のピストンロッドを前進及び後退させることによって行われる。
【0024】
図中、11は、プランジャー6が後退限に到達したことを検知する第一センサー、12は、プランジャー6が前進限に到達したことを検知する第二センサーである。切換弁9は、制御装置(図示せず)によって、第一センサー11及び第二センサー12からの出力信号に基づいて切り換えられ、供給筒2内でプランジャー6を往復させる。
【0025】
更に、切換弁9は、プランジャー6を用いてワーク1を回転刃3に向けて送り出す際、ステッピング制御装置21によって短い周期で繰り返し切り換えられる。これにより、プランジャー6を、前後に振動させながら次第に供給筒2内で前方へ移動させる。なお、ステッピング制御装置21は、例えばツインタイマーを備えており、そのON−OFF時間を設定することによって、切換弁9の切換えの周期(即ち、プランジャー6の前進時間及び後退時間)が設定される。
【0026】
次に、この破砕機の運転方法について説明する。
【0027】
先ず、プランジャー6を後退させる際には、図1に示すように、切換弁9が後退側に切り換えられる。これによって、減圧弁10で圧力調整された加圧空気が切換弁9を介してエアシリンダー8に供給され、供給筒2内でプランジャー6が後退を始める。
【0028】
次に、プランジャー6が後退限に到達して、それが第一センサー11によって検知されると、破砕対象のワーク1がホッパー5から供給筒2内に投入される。次いで、図2に示すように、切換弁9が前進側に切り換えられる。これによって、減圧弁10で圧力調整された加圧空気が切換弁9を介してエアシリンダー8に供給され、プランジャー6が供給筒2内で前進を開始し、ワーク1を回転刃3に向けて送り出す。
【0029】
更に、このワーク1を送り出す際に、ステッピング制御装置21によって、切換弁9が短い周期で繰り返し切り換えられる。これにより、プランジャー6を、前後に振動させながら次第に供給筒2内で前方へ移動させる。このようにして、ワーク1が供給筒2の先端側に送り込まれ、その充填状態が密な状態に変わるとともに、回転刃3に対して押し付けられる。
【0030】
このとき、図3に示すように、プランジャー6が短い周期で前進後退を繰り返すので、ワーク1が攪拌され、振動する。このような振動に伴い、ワーク1と回転刃3の間の接触状態が細かく変化するので、ワーク1が細かく破砕される。
【0031】
ワーク1は、回転刃3によって破砕された後、回転刃3の回転に伴い、回転刃3と固定刃7との隙間に引き込まれ、更に、細かく破砕された後、容器19の下方に落下して、回収される。
【0032】
この状態で、ワーク1の破砕が進む。プランジャー6が前進限に到達したことが、第二センサー12によって検知されたとき、切換弁9が後退側に切り換えられる。これによって、加圧空気の圧力でプランジャー6が後退を開始する。プランジャー6が後退限に到達して、それが第一センサー11によって検知されると、再び、ワーク1がホッパー5から供給筒2内に投入されるとともに、切換弁9が前進側に切り換えられる。
【0033】
上記の工程を繰り返すことによって、順次、ワーク1の粉砕が行われる。
【0034】
上記のように、プランジャー6を駆動してワーク1を回転刃3の外周面に向けて送り出す際、短い周期でプランジャー6の前進後退を繰り返すことによって、ワーク1が供給筒2の先端側に均一に充填されるので、粉細粒度の均一性が向上する。更に、短い周期でプランジャー6の前進後退を繰り返すことによって、ワーク1が攪拌され、ワーク1と回転刃3の間の接触状態が細かく変化するので、従来の破砕機と比べて粉細粒度が細かくなる。
【0035】
(例2)
図4〜図7に、本発明に基づく破砕機の他の例を示す。図中、13はプランジャー6がストロークの中間位置に到達したことを検知する第三センサーである。
【0036】
この例では、プランジャー6が短い周期で前進後退運動を開始するタイミングを、先の例とは異なり、プランジャー6が前進を開始した後、後退限と前進限の間で予め設定された所定の位置に到達した時点としている。
【0037】
即ち、プランジャー6が後退限から前進を開始した後、暫くの間は、図4に示すように、プランジャー6は単純に前進のみをする。次いで、プランジャー6が後退限と前進限の間の上記所定の位置に到達したことが第三センサー13によって検知されると、ステッピング制御装置21の作動が開始される。これによって、プランジャー6は、図5及び図6に示すように、前後に振動させながら次第に供給筒2内で前方へ移動する。
【0038】
この状態で、ワーク1の破砕が進む。プランジャー6が前進限に到達したことが、第二センサー12によって検知されたとき、切換弁9が後退側に切り換えられる。これによって、図7に示すように、加圧空気の圧力でプランジャー6が後退を開始する。プランジャー6が後退限に到達して、それが第一センサー11によって検知されると、再び、ワーク1がホッパー5から供給筒2内に投入されるとともに、切換弁9が前進側に切り換えられる。
【0039】
上記の工程を繰り返すことによって、順次、ワーク1の粉砕が行われる。
【0040】
(例3)
図8〜図11に、本発明に基づく破砕機の他の例を示す。図中、31は回転刃3の負荷を検出する負荷センサーである。
【0041】
この例では、先の例とは異なり、回転刃3の負荷が予め設定された基準値以上になった場合にのみ、プランジャー6に短い周期で前進後退運動を与える。なお、回転刃3の負荷を検出するための負荷センサーとしては、例えば、駆動用モータへの供給電流を検出する電流測定器、回転刃3の駆動トルクを検出するトルク検出器などを使用することができる。
【0042】
即ち、プランジャー6が後退限から前進を開始した後、暫くの間は、図8に示すように、プランジャー6は単純に前進のみをする。次いで、回転刃3の負荷が予め設定された基準値に到達したことが負荷センサー31によって検知されると、それが、信号処理装置33に伝達される。なお、信号処理装置33には、予め、回転刃3の負荷についての上記の基準値が設定されている。信号処理装置33からの指令によって、ステッピング制御装置21が作動し、プランジャー6を、図9及び図10に示すように、前後に振動させながら次第に供給筒2内で前方へ移動させる。
【0043】
なお、回転刃3の負荷が上記基準値よりも低下した場合には、信号処理装置33からの指令によって、ステッピング制御装置21が作動を停止する。これによって、プランジャー6は、先に図8に示したように、単純に前進のみをする。
【0044】
ワーク1の破砕が進み、プランジャー6が前進限に到達したことが、第二センサー12によって検知されたとき、切換弁9が後退側に切り換えられる。これによって、図11に示すように、加圧空気の圧力でプランジャー6が後退を開始する。プランジャー6が後退限に到達して、それが第一センサー11によって検知されると、再び、ワーク1がホッパー5から供給筒2内に投入されるとともに、切換弁9が前進側に切り換えられる。
【0045】
上記の工程を繰り返すことによって、順次、ワーク1の粉砕が行われる。
【0046】
なお、この例に示した構成の場合には、ワーク1の特性により破砕時の回転刃3の負荷が小さいとき、即ち、負荷センサー31の出力が上記の基準値に到達しないときには、ステッピング制御装置21は作動しない。従って、プランジャー6は、前進限に到達するまで単純に前進するのみである場合もあり得る。
【0047】
(例4)
図11及び図12に、本発明に基づく破砕機の他の例を示す。図中、41はタイマー、21はステッピング制御装置を表す。
【0048】
この例では、プランジャー6が短い周期で前進後退運動を開始するタイミングを、先の例とは異なり、プランジャー6が後退限から前進を開始した後、予め設定された所定の時間が経過した時点としている。
【0049】
即ち、プランジャー6が後退限から前進を開始すると、タイマー41が前進開始から経過時間の計測を開始する。プランジャー6が前進を開始した後、暫くの間は、先の図2に示した場合と同様に、プランジャー6は単純に前進のみをする。次いで、上記所定の時間が経過して、タイマー41の設定時間に到達すると、ステッピング制御装置21の作動が開始される。これによって、プランジャー6を、図12及び図13に示すように、前後に振動させながら次第に供給筒2内で前方へ移動させる。
【0050】
この状態で、ワーク1の破砕が進む。プランジャー6が前進限に到達したことが、第二センサー12によって検知されたとき、切換弁9が後退側に切り換えられる。これによって、加圧空気の圧力でプランジャー6が後退を開始する。プランジャー6が後退限に到達して、それが第一センサー11によって検知されると、再び、ワーク1がホッパー5から供給筒2内に投入されるとともに、切換弁9が前進側に切り換えられる。
【0051】
上記の工程を繰り返すことによって、順次、ワーク1の粉砕が行われる。
【0052】
【発明の効果】
本発明の破砕機によれば、プランジャーを駆動してワークを回転刃の外周面に向けて送り出す際、プランジャーを前後に振動させることによって、ワークが供給筒の先端側に均一に充填されるので、粉細粒度の均一性が向上する。
【0053】
特に、従来の破砕機における問題、即ち、ワークが供給筒内でブリッジングを起こして回転刃に対する押し付け力が低下したり、あるいは、供給筒の先端部近傍でワークの充填密度が異常に高まることにより、回転刃の負荷が増大して回転数が低下し、場合によれば停止するなどの現象を防止することができる。
【0054】
更に、前記プランジャーを前後に振動させることによって、ワークが攪拌され、ワークと前記回転刃の間の接触状態が細かく変化する結果、従来の破砕機と比べて粉砕粒度を細かくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく破砕機の第一の例を示す図。
【図2】本発明に基づく破砕機の第一の例の動きについて説明する図。
【図3】本発明に基づく破砕機の第一の例の動きについて説明する図。
【図4】本発明に基づく破砕機の第二の例を示す図。
【図5】本発明に基づく破砕機の第二の例の動きについて説明する図。
【図6】本発明に基づく破砕機の第二の例の動きについて説明する図。
【図7】本発明に基づく破砕機の第二の例の動きについて説明する図。
【図8】本発明に基づく破砕機の第三の例について説明する図。
【図9】本発明に基づく破砕機の第三の例の動きについて説明する図。
【図10】本発明に基づく破砕機の第三の例の動きについて説明する図。
【図11】本発明に基づく破砕機の第三の例の動きについて説明する図。
【図12】本発明に基づく破砕機の第四の例の動きについて説明する図。
【図13】本発明に基づく破砕機の第四の例の動きについて説明する図。
【図14】従来の破砕機の例を示す図。
【図15】従来の破砕機の例を示す図。
【符号の説明】
1・・・ワーク、
2・・・供給筒、
3・・・回転刃、
5・・・ホッパー、
6・・・プランジャー、
7・・・固定刃、
8・・・エアシリンダー、
9・・・切換弁、
10・・・減圧弁、
11・・・第一センサー、
12・・・第二センサー、
13・・・第三センサー、
19・・・容器、
21・・・ステッピング制御装置、
31・・・負荷センサー
33・・・信号処理装置、
41・・・タイマー。

Claims (5)

  1. 外周面に多数の切刃が配列された円筒状の回転刃と、
    略水平方向の軸を有し、先端に開口部を有し、この開口部が前記回転刃の外周面に対して所定のクリアランスを介して向かい合うように形成され、破砕対象のワークを前記回転刃に導く筒状の供給筒と、
    前記供給筒の先端の開口部の下部近傍に、前記回転刃の外周面に対して所定のクリアランスを介して向かい合うように配置された固定刃と、
    前記供給筒の壁面に設けられた開口部に接続され、ワークを前記供給筒内に供給するホッパーと、
    前記供給筒内に収容され、前記供給筒内に供給されたワークを前記略水平方向の軸に沿って前記回転刃の外周面に向けて送り出すプランジャーと、
    前記プランジャーを駆動する流体圧シリンダーと、
    前記流体圧シリンダーへの作業流体の供給経路を切り換え、それによって、前記プランジャーの移動方向を切り換える切換弁と、
    を備えた破砕機において、
    前記プランジャーを駆動してワークを前記回転刃の外周面に向けて送り出す際に、前記切換弁の切り換えを所定の周期で繰り返すことにより、前記プランジャーを前後に振動させながら次第に前方へ移動させるように構成されていることを特徴とする破砕機。
  2. 前記切換弁の切り換えを所定の周期で繰り返すことにより、前記プランジャーを前後に振動させながら次第に前方へ移動させるステッピング制御装置と、
    前記プランジャーが後退限に到達したことを検知する第一センサーと、
    前記プランジャーが前進限に到達したことを検知する第二センサーと、
    を備え、
    前記第一センサーからの出力信号に基づいて、前記ステッピング制御装置の作動が開始され、これにより、前記プランジャーを前後に振動させながら次第に前方へ移動させ、
    前記第二センサーからの出力信号に基づいて、前記ステッピング制御装置の作動が停止されるとともに、前記切換弁が後退側に切り換えられて前記プランジャーが後退を開始するように構成されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の破砕機。
  3. 前記切換弁の切り換えを所定の周期で繰り返すことにより、前記プランジャーを前後に振動させながら次第に前方へ移動させるステッピング制御装置と、
    前記プランジャーが後退限に到達したことを検知する第一センサーと、
    前記プランジャーが前進限に到達したことを検知する第二センサーと、
    前記プランジャーが、前進限と後退限の間で予め設定された所定の位置に到達したことを検知する第三センサーと、
    を備え、
    前記第一センサーからの出力信号に基づいて、前記切換弁が前進側に切り換えられて前記プランジャーが前進を開始し、
    前記第三センサーからの出力信号に基づいて、前記ステッピング制御装置の作動が開始され、これにより、前記プランジャーを前後に振動させながら次第に前方へ移動させ、
    前記第二センサーからの出力信号に基づいて、前記ステッピング制御装置の作動が停止されるとともに、前記切換弁が後退側に切り換えられて前記プランジャーが後退を開始するように構成されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の破砕機。
  4. 前記切換弁の切り換えを所定の周期で繰り返すことにより、前記プランジャーを前後に振動させながら次第に前方へ移動させるステッピング制御装置と、
    前記プランジャーが後退限に到達したことを検知する第一センサーと、
    前記プランジャーが前進限に到達したことを検知する第二センサーと、
    前記プランジャーが後退限に到達したときからの経過時間を計測するタイマーと、
    を備え、
    前記第一センサーからの出力信号に基づいて、前記切換弁が前進側に切り換えられて前記プランジャーが前進を開始し、
    前記タイマーにより計測された経過時間が予め設定された値に到達したとき、前記ステッピング制御装置の作動が開始され、これにより、前記プランジャーを前後に振動させながら次第に前方へ移動させ、
    前記第二センサーからの出力信号に基づいて、前記ステッピング制御装置の作動が停止されるとともに、前記切換弁が後退側に切り換えられて前記プランジャーが後退を開始するように構成されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の破砕機。
  5. 前記切換弁の切り換えを所定の周期で繰り返すことにより、前記プランジャーを前後に振動させながら次第に前方へ移動させるステッピング制御装置と、
    前記プランジャーが後退限に到達したことを検知する第一センサーと、
    前記プランジャーが前進限に到達したことを検知する第二センサーと、
    前記回転刃の負荷を検出する負荷センサーと、
    を備え、
    前記第一センサーからの出力信号に基づいて、前記切換弁が前進側に切り換えられて前記プランジャーが前進を開始し、
    前記負荷センサーにより検出された前記負荷が予め設定された基準値以上である場合には、前記ステッピング制御装置が作動され、これにより、前記プランジャーを前後に振動させながら次第に前方へ移動させ、前記負荷が前記基準値よりも小さい場合には、前記ステッピング制御装置の作動が停止され、これにより、前記プランジャーが前進し、
    前記第二センサーからの出力信号に基づいて、前記切換弁が後退側に切り換えられて前記プランジャーが後退するように構成されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の破砕機。
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