JPH1147622A - 破砕装置 - Google Patents
破砕装置Info
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- JPH1147622A JPH1147622A JP22573297A JP22573297A JPH1147622A JP H1147622 A JPH1147622 A JP H1147622A JP 22573297 A JP22573297 A JP 22573297A JP 22573297 A JP22573297 A JP 22573297A JP H1147622 A JPH1147622 A JP H1147622A
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- swing
- roller
- crushing
- crushed
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 一連の破砕動作の中で、被破砕物の詰まりや
付着現象を自動的に解消しながら、破砕動作を継続して
行っていくことを可能にし、且つ、破砕効率を向上させ
ることができる破砕装置を提供すること。 【解決手段】 被破砕物が投入される被破砕物投入部と
破砕された破砕物を排出する破砕物排出部を備えた装置
本体と、上記装置本体内に配置され回転運動又は所定の
角度の範囲内で往復回転運動を行い外周面に破砕歯を備
えたローラと、上記装置本体内であって上記ローラに対
抗した状態で配置されローラとの間に先窄まりの間隙を
形成すると共に該間隙の窄まった先端側にスウィング中
心を備え該スウィング中心を中心にしてスウィング動作
を行い破砕歯を備えたスウィング体と、を具備したもの
である。
付着現象を自動的に解消しながら、破砕動作を継続して
行っていくことを可能にし、且つ、破砕効率を向上させ
ることができる破砕装置を提供すること。 【解決手段】 被破砕物が投入される被破砕物投入部と
破砕された破砕物を排出する破砕物排出部を備えた装置
本体と、上記装置本体内に配置され回転運動又は所定の
角度の範囲内で往復回転運動を行い外周面に破砕歯を備
えたローラと、上記装置本体内であって上記ローラに対
抗した状態で配置されローラとの間に先窄まりの間隙を
形成すると共に該間隙の窄まった先端側にスウィング中
心を備え該スウィング中心を中心にしてスウィング動作
を行い破砕歯を備えたスウィング体と、を具備したもの
である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、アスファ
ルトや瓦やコンクリートブロック等の廃棄物を破砕する
ための破砕装置に係り、特に、被破砕物の目詰現象、被
破砕物の付着現象の発生をなくし、且つ、効率よく破砕
できるように工夫したものに関する。
ルトや瓦やコンクリートブロック等の廃棄物を破砕する
ための破砕装置に係り、特に、被破砕物の目詰現象、被
破砕物の付着現象の発生をなくし、且つ、効率よく破砕
できるように工夫したものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の破砕装置としては、特開平7−2
89930号公報による「破砕装置」、特開平8−20
6531号公報による「廃材粗砕機」、特表平9−50
3429号公報による「材料を粉砕するための装置およ
び方法」、特開平9−122512号公報による「破砕
機」等がある。この内、特開平9−122512号公報
による「破砕機」は、回転可能に配置された破砕ローラ
と、この破砕ローラに近接して配置された固定板とから
構成されていて、上記回転ローラと固定板との間に先窄
まりの間隙を形成した構成になっている。このような構
成において、回転ローラを回転させることにより、回転
ローラと固定板との間に投入された廃棄物を破砕してい
くものである。破砕された廃棄物は上記先窄まりの間隙
を介して排出されることになる。
89930号公報による「破砕装置」、特開平8−20
6531号公報による「廃材粗砕機」、特表平9−50
3429号公報による「材料を粉砕するための装置およ
び方法」、特開平9−122512号公報による「破砕
機」等がある。この内、特開平9−122512号公報
による「破砕機」は、回転可能に配置された破砕ローラ
と、この破砕ローラに近接して配置された固定板とから
構成されていて、上記回転ローラと固定板との間に先窄
まりの間隙を形成した構成になっている。このような構
成において、回転ローラを回転させることにより、回転
ローラと固定板との間に投入された廃棄物を破砕してい
くものである。破砕された廃棄物は上記先窄まりの間隙
を介して排出されることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。すなわち、特開平9−12
2512号公報による「破砕機」の場合には、固定され
ている固定板に対して回転ローラが回転するだけの動作
であるために、動作中に被破砕物を噛み込んだり被破砕
物が付着したりした場合には、それを一連の破砕動作の
中で解消することができないことがあった。特に、夏期
において、粘性の高い被破砕物、例えば、アスファルト
等が含まれている場合には、それらが固定板や回転ロー
ラに付着してしまうことがあり、それによって、以降の
破砕動作が大きく損なわれてしまうという問題があっ
た。又、そのような場合には、機械を一旦停止させて噛
み込んだ被破砕物や付着した被破砕物を除去しなければ
ならず、それによって、機械の稼働率が低下してしまう
という問題があった。
と次のような問題があった。すなわち、特開平9−12
2512号公報による「破砕機」の場合には、固定され
ている固定板に対して回転ローラが回転するだけの動作
であるために、動作中に被破砕物を噛み込んだり被破砕
物が付着したりした場合には、それを一連の破砕動作の
中で解消することができないことがあった。特に、夏期
において、粘性の高い被破砕物、例えば、アスファルト
等が含まれている場合には、それらが固定板や回転ロー
ラに付着してしまうことがあり、それによって、以降の
破砕動作が大きく損なわれてしまうという問題があっ
た。又、そのような場合には、機械を一旦停止させて噛
み込んだ被破砕物や付着した被破砕物を除去しなければ
ならず、それによって、機械の稼働率が低下してしまう
という問題があった。
【0004】本発明は、このような点に基づいてなされ
たものでその目的とするところは、一連の破砕動作の中
で、被破砕物の詰まりや付着現象を自動的に解消しなが
ら、破砕動作を継続して行っていくことを可能にし、且
つ、破砕効率を向上させることができる破砕装置を提供
することにある。
たものでその目的とするところは、一連の破砕動作の中
で、被破砕物の詰まりや付着現象を自動的に解消しなが
ら、破砕動作を継続して行っていくことを可能にし、且
つ、破砕効率を向上させることができる破砕装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本願発明の請求項1による破砕装置は、被破砕物が投入
される被破砕物投入部と破砕された破砕物を排出する被
砕物排出部を備えた装置本体と、上記装置本体内に配置
され回転運動又は所定の角度の範囲内で往復回転運動を
行い外周面に破砕歯を備えたローラと、上記装置本体内
であって上記ローラに対抗した状態で配置されスウィン
グ動作を行うと共に破砕歯を備えたスウィング体と、を
具備したことを特徴とするものである。又、請求項2に
よる破砕装置は、請求項1記載の破砕装置において、上
記スウィング体は、上記装置本体内であって上記ローラ
に対抗した状態で配置され、ローラとの間に先窄まりの
間隙を形成すると共に該間隙の窄まった先端側にスウィ
ング中心を備え該スウィング中心を中心にしてスウィン
グ動作を行うものであることを特徴とするものである。
又、請求項3による破砕装置は、請求項2記載の破砕装
置において、スウィング体のスウィング中心はローラの
中心方向に移動可能に構成されていて、スウィング中心
を適宜移動させることにより、ローラとスウィング体と
の間隙の大きさを調整して、それによって、破砕物の粒
径を調整するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項4による破砕装置は、請求項2記載の破砕装
置において、スウィング体は略中間位置を介して駆動さ
れてスウィング動作を行うことを特徴とするものであ
る。又、請求項5による破砕装置は、請求項4記載の破
砕装置において、スウィング体はシリンダ機構によって
スウィング動作を行い、シリンダ機構のピストンロッド
がスウィング体の略中間位置に連結されていることを特
徴とするものである。
本願発明の請求項1による破砕装置は、被破砕物が投入
される被破砕物投入部と破砕された破砕物を排出する被
砕物排出部を備えた装置本体と、上記装置本体内に配置
され回転運動又は所定の角度の範囲内で往復回転運動を
行い外周面に破砕歯を備えたローラと、上記装置本体内
であって上記ローラに対抗した状態で配置されスウィン
グ動作を行うと共に破砕歯を備えたスウィング体と、を
具備したことを特徴とするものである。又、請求項2に
よる破砕装置は、請求項1記載の破砕装置において、上
記スウィング体は、上記装置本体内であって上記ローラ
に対抗した状態で配置され、ローラとの間に先窄まりの
間隙を形成すると共に該間隙の窄まった先端側にスウィ
ング中心を備え該スウィング中心を中心にしてスウィン
グ動作を行うものであることを特徴とするものである。
又、請求項3による破砕装置は、請求項2記載の破砕装
置において、スウィング体のスウィング中心はローラの
中心方向に移動可能に構成されていて、スウィング中心
を適宜移動させることにより、ローラとスウィング体と
の間隙の大きさを調整して、それによって、破砕物の粒
径を調整するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項4による破砕装置は、請求項2記載の破砕装
置において、スウィング体は略中間位置を介して駆動さ
れてスウィング動作を行うことを特徴とするものであ
る。又、請求項5による破砕装置は、請求項4記載の破
砕装置において、スウィング体はシリンダ機構によって
スウィング動作を行い、シリンダ機構のピストンロッド
がスウィング体の略中間位置に連結されていることを特
徴とするものである。
【0006】すなわち、回転運動又は所定の角度の範囲
内で往復回転運動を行うローラと、スウィング動作を行
うスウィング体とによって、被破砕物を破砕するように
したものである。被破砕物は、回転又は往復回転運動す
るローラとスウィング動作を行うスウィング体との間に
投入される。投入された被破砕物は、回転又は往復回転
運動するローラとスウィング動作を行うスウィング体と
によって破砕され、ローラとスウィング体との間に形成
された間隙を介して排出される。その際、ローラの回転
又は往復回転動作とスウィング体のスウィング動作が効
果的に機能し、噛み込んだ被破砕物や付着した被破砕物
が効果的に剥離・落下していくことになり、結局、一連
の破砕動作の中で、噛み込んだ被破砕物や付着した被破
砕物の除去を行うことができ、従来のように、機械を一
旦停止させなくても事足りることになる。
内で往復回転運動を行うローラと、スウィング動作を行
うスウィング体とによって、被破砕物を破砕するように
したものである。被破砕物は、回転又は往復回転運動す
るローラとスウィング動作を行うスウィング体との間に
投入される。投入された被破砕物は、回転又は往復回転
運動するローラとスウィング動作を行うスウィング体と
によって破砕され、ローラとスウィング体との間に形成
された間隙を介して排出される。その際、ローラの回転
又は往復回転動作とスウィング体のスウィング動作が効
果的に機能し、噛み込んだ被破砕物や付着した被破砕物
が効果的に剥離・落下していくことになり、結局、一連
の破砕動作の中で、噛み込んだ被破砕物や付着した被破
砕物の除去を行うことができ、従来のように、機械を一
旦停止させなくても事足りることになる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図9を参照して本
発明の第1の実施の形態を説明する。まず、装置本体1
があり、この装置本体1の上部には、被破砕装置として
の廃棄物(図4、図7に符号3で示す)を投入する被破
砕物投入部としての廃棄物投入ホッパー5が配置されて
いる。又、上記装置本体1の下部には、図1及び図3に
示すように、破砕された廃棄物3を排出する破砕物排出
部としての破砕物排出シュート7が配置されている。
又、上記装置本体1内には、投入された廃棄物3を所定
の粒径に破砕する廃棄物破砕手段9が内装されている。
すなわち、上記廃棄物投入ホッパー5より投入された廃
棄物3は、装置本体1内に内装されている上記廃棄物破
砕手段9によって破砕され、所定の粒径に破砕された
後、上記破砕物排出シュート7を介して排出されること
になる。
発明の第1の実施の形態を説明する。まず、装置本体1
があり、この装置本体1の上部には、被破砕装置として
の廃棄物(図4、図7に符号3で示す)を投入する被破
砕物投入部としての廃棄物投入ホッパー5が配置されて
いる。又、上記装置本体1の下部には、図1及び図3に
示すように、破砕された廃棄物3を排出する破砕物排出
部としての破砕物排出シュート7が配置されている。
又、上記装置本体1内には、投入された廃棄物3を所定
の粒径に破砕する廃棄物破砕手段9が内装されている。
すなわち、上記廃棄物投入ホッパー5より投入された廃
棄物3は、装置本体1内に内装されている上記廃棄物破
砕手段9によって破砕され、所定の粒径に破砕された
後、上記破砕物排出シュート7を介して排出されること
になる。
【0008】次に、上記廃棄物破砕手段9の構成を詳細
に説明する。図4に示すように、まず、ローラ11があ
り、このローラ11の外周面には、図5に示すように、
略リング状をなす歯体13が所定のピッチで複数個(こ
の実施の形態の場合には6個)設けられている。上記歯
体13の表面は、図4に示すように、鋸歯状に形成され
ている。又、上記ローラ11の一部(図4中右側の一
部)は突設されていて、連結部15となっている。一
方、油圧シリンダ機構17が配置されていて、この油圧
シリンダ機構17は、シリンダ19と、このシリンダ1
9に対して移動可能に取り付けられたピストンロッド2
1とから構成されている。そして、上記ピストンロッド
21の先端が上記連結部15に回転可能に連結されてい
る。そして、上記シリンダ機構17が駆動することによ
り、ピストンロッド21が往復動し、それによって、ロ
ーラ11が軸23を中心にして所定の角度の範囲内で往
復回転運動(図4中矢印aで示す方向に往復回転運動を
行う)を行う。図4中ピストンロッド21の往復動とロ
ーラ11の往復回転運動等の様子を実線と仮想線で示
す。つまり、図4中実線で示す状態から仮想線で示す状
態の間で、ピストンロッド21の往復動とローラ11の
往復回転運動が繰り返し行われることになる。
に説明する。図4に示すように、まず、ローラ11があ
り、このローラ11の外周面には、図5に示すように、
略リング状をなす歯体13が所定のピッチで複数個(こ
の実施の形態の場合には6個)設けられている。上記歯
体13の表面は、図4に示すように、鋸歯状に形成され
ている。又、上記ローラ11の一部(図4中右側の一
部)は突設されていて、連結部15となっている。一
方、油圧シリンダ機構17が配置されていて、この油圧
シリンダ機構17は、シリンダ19と、このシリンダ1
9に対して移動可能に取り付けられたピストンロッド2
1とから構成されている。そして、上記ピストンロッド
21の先端が上記連結部15に回転可能に連結されてい
る。そして、上記シリンダ機構17が駆動することによ
り、ピストンロッド21が往復動し、それによって、ロ
ーラ11が軸23を中心にして所定の角度の範囲内で往
復回転運動(図4中矢印aで示す方向に往復回転運動を
行う)を行う。図4中ピストンロッド21の往復動とロ
ーラ11の往復回転運動等の様子を実線と仮想線で示
す。つまり、図4中実線で示す状態から仮想線で示す状
態の間で、ピストンロッド21の往復動とローラ11の
往復回転運動が繰り返し行われることになる。
【0009】又、上記ローラ11に対抗するように押圧
機構31が配置されている。この押圧機構31は、ま
ず、スウィング体33を備えている。このスウィング体
33は、ローラ11側に円弧状の押圧面35を備えてい
て、この押圧面35には、図5に示すように、複数個
(この実施の形態の場合には5個)の歯体37が所定の
ピッチで取り付けられている。上記歯体37の表面も、
既に述べた歯体13と同様に鋸歯状に形成されている。
これら複数個の歯体37と、ローラ11側の歯体13と
の位置関係であるが、図5に示すように、ローラ11側
の歯体13、13の間に、スウィング体33側の歯体3
7が位置するような関係になっている。
機構31が配置されている。この押圧機構31は、ま
ず、スウィング体33を備えている。このスウィング体
33は、ローラ11側に円弧状の押圧面35を備えてい
て、この押圧面35には、図5に示すように、複数個
(この実施の形態の場合には5個)の歯体37が所定の
ピッチで取り付けられている。上記歯体37の表面も、
既に述べた歯体13と同様に鋸歯状に形成されている。
これら複数個の歯体37と、ローラ11側の歯体13と
の位置関係であるが、図5に示すように、ローラ11側
の歯体13、13の間に、スウィング体33側の歯体3
7が位置するような関係になっている。
【0010】上記スウィング体33は、図4、図6、図
9に示すように、軸部材39を中心にして回転自在に構
成されている。すなわち、スウィング体33側の所定位
置には、連結部41が設けられている。一方、油圧シリ
ンダ機構43が配置されていて、この油圧シリンダ機構
43は、シリンダ45と、このシリンダ45に対して移
動可能に取り付けられたピストンロッド47とから構成
されている。そして、上記ピストンロッド47の先端が
既に説明した連結部41に連結されている。よって、上
記シリンダ機構43を適宜駆動することにより、ピスト
ンロッド47が図4中矢印bで示す方向に往復動し、そ
れによって、スウィング体33が、軸部材39を中心に
して所定の角度の範囲内でスウィング動作(図4中矢印
cで示す方向にスウィング動作を行う)を行うことにな
る。尚、図4中スウィング体33のスウィング動作を実
線と仮想線で示す。つまり、図4中実線で示す状態から
仮想線で示す状態との間でスウィング動作を行うことに
なる。
9に示すように、軸部材39を中心にして回転自在に構
成されている。すなわち、スウィング体33側の所定位
置には、連結部41が設けられている。一方、油圧シリ
ンダ機構43が配置されていて、この油圧シリンダ機構
43は、シリンダ45と、このシリンダ45に対して移
動可能に取り付けられたピストンロッド47とから構成
されている。そして、上記ピストンロッド47の先端が
既に説明した連結部41に連結されている。よって、上
記シリンダ機構43を適宜駆動することにより、ピスト
ンロッド47が図4中矢印bで示す方向に往復動し、そ
れによって、スウィング体33が、軸部材39を中心に
して所定の角度の範囲内でスウィング動作(図4中矢印
cで示す方向にスウィング動作を行う)を行うことにな
る。尚、図4中スウィング体33のスウィング動作を実
線と仮想線で示す。つまり、図4中実線で示す状態から
仮想線で示す状態との間でスウィング動作を行うことに
なる。
【0011】又、図4に示すように、ローラ11とスウ
ィング体33との間には、下方に向かってその間隔が窄
まっていくような間隙51が形成されている。既に述べ
た廃棄物3は、この間隙51内を上方から下方に向かっ
て下降していき、その際、上記ローラ11の往復回転運
動とスウィング体33のスウィング動作とによって破砕
されて所定の粒径の破砕物として、破砕物排出シュート
7を介して排出されることになる。
ィング体33との間には、下方に向かってその間隔が窄
まっていくような間隙51が形成されている。既に述べ
た廃棄物3は、この間隙51内を上方から下方に向かっ
て下降していき、その際、上記ローラ11の往復回転運
動とスウィング体33のスウィング動作とによって破砕
されて所定の粒径の破砕物として、破砕物排出シュート
7を介して排出されることになる。
【0012】又、上記スウィング体33のスウィング動
作の支点であるが、これは、ローラ11の回動中心、す
なわち、軸部材23の中心に向かって所定の範囲内で移
動可能に構成されている。スウィング体33のスウィン
グ動作の支点を適宜移動させることにより、上記間隙5
1の大きさ、すなわち、間隙51の最も小さくなる部位
の大きさを調整することができ、それによって、最終的
に得られる破砕物の粒径を調整せんとするものである。
作の支点であるが、これは、ローラ11の回動中心、す
なわち、軸部材23の中心に向かって所定の範囲内で移
動可能に構成されている。スウィング体33のスウィン
グ動作の支点を適宜移動させることにより、上記間隙5
1の大きさ、すなわち、間隙51の最も小さくなる部位
の大きさを調整することができ、それによって、最終的
に得られる破砕物の粒径を調整せんとするものである。
【0013】ここで、上記スウィング体33のスウィン
グ動作の支点を移動させる構成を説明する。まず、既に
説明した軸部材39は、図6に示すように、その両端を
フランジ部材40、42に固定されている。又、図7及
び図8に示すように、上記軸部材39は、これら一対の
フランジ部材40、42に対して偏芯した状態で取り付
けられている。すなわち、図7及び図8に示すように、
フランジ部材40、42には、軸部材39を挿通させる
ための貫通孔50が偏芯した状態で形成されている。図
7及び図8中、フランジ部材40、42の中心をQ1 と
し、軸部39の中心をQ2 とすると、その偏芯量は
(L)である。よって、フランジ部材40、42の取付
位置を適宜変更することにより、軸部材39の位置をロ
ーラ11の回動中心、すなわち、軸部材23の中心に向
かって所定の範囲内で移動させることができる。
グ動作の支点を移動させる構成を説明する。まず、既に
説明した軸部材39は、図6に示すように、その両端を
フランジ部材40、42に固定されている。又、図7及
び図8に示すように、上記軸部材39は、これら一対の
フランジ部材40、42に対して偏芯した状態で取り付
けられている。すなわち、図7及び図8に示すように、
フランジ部材40、42には、軸部材39を挿通させる
ための貫通孔50が偏芯した状態で形成されている。図
7及び図8中、フランジ部材40、42の中心をQ1 と
し、軸部39の中心をQ2 とすると、その偏芯量は
(L)である。よって、フランジ部材40、42の取付
位置を適宜変更することにより、軸部材39の位置をロ
ーラ11の回動中心、すなわち、軸部材23の中心に向
かって所定の範囲内で移動させることができる。
【0014】又、フランジ部材40、42は、図7及び
図8に示すように、取付ボルト(図6に示す)44が挿
通される挿通孔46を周方向等間隔に備えており、よっ
て、それら挿通孔46の角度(θ)の単位でフランジ部
材40、42の取付位置を変更してき、それによって、
上記軸部39の位置を変更することができる。又、上記
フランジ部材40、42には、取付位置を変更するべ
く、これらを回転させるための図示しない工具を差し込
むための差込孔48、48が穿孔されている。これら一
対の差込孔48、48に工具を差し込んでフランジ部材
40、42を所定角度だけ回転させるものである。尚、
フランジ部材40、42を回転させる場合には、そこに
既に取り付けられている軸部材39も一体的に回転する
ことになる。
図8に示すように、取付ボルト(図6に示す)44が挿
通される挿通孔46を周方向等間隔に備えており、よっ
て、それら挿通孔46の角度(θ)の単位でフランジ部
材40、42の取付位置を変更してき、それによって、
上記軸部39の位置を変更することができる。又、上記
フランジ部材40、42には、取付位置を変更するべ
く、これらを回転させるための図示しない工具を差し込
むための差込孔48、48が穿孔されている。これら一
対の差込孔48、48に工具を差し込んでフランジ部材
40、42を所定角度だけ回転させるものである。尚、
フランジ部材40、42を回転させる場合には、そこに
既に取り付けられている軸部材39も一体的に回転する
ことになる。
【0015】次に、図9を参照して上記廃棄物破砕手段
9を駆動制御する駆動制御機構の構成について説明す
る。本実施の形態においては、図9に示すような油圧制
御回路61によって駆動制御するようにしている。ま
ず、油圧タンク63があり、この油圧タンク63内に
は、例えば、400リットルの作動油65が充填されて
いる。上記油圧タンク63には、油圧ポンプ67が配置
されていて、この油圧ポンプ67は駆動モータ69によ
って駆動されるようになっている。
9を駆動制御する駆動制御機構の構成について説明す
る。本実施の形態においては、図9に示すような油圧制
御回路61によって駆動制御するようにしている。ま
ず、油圧タンク63があり、この油圧タンク63内に
は、例えば、400リットルの作動油65が充填されて
いる。上記油圧タンク63には、油圧ポンプ67が配置
されていて、この油圧ポンプ67は駆動モータ69によ
って駆動されるようになっている。
【0016】上記油圧ポンプ67には、吸込配管71が
接続されていると共に、吐出配管73が接続されてい
る。上記吸込配管71にはストレーナ75が接続されて
いる。又、吐出配管73は、二系統に分岐されていて、
配管77,79となっている。上記配管77には、切換
バルブ81が接続されていて、この切換バルブ81に
は、配管83,85が接続されている。これら配管8
3,85が、既に説明した油圧シリンダ機構43に接続
されている。
接続されていると共に、吐出配管73が接続されてい
る。上記吸込配管71にはストレーナ75が接続されて
いる。又、吐出配管73は、二系統に分岐されていて、
配管77,79となっている。上記配管77には、切換
バルブ81が接続されていて、この切換バルブ81に
は、配管83,85が接続されている。これら配管8
3,85が、既に説明した油圧シリンダ機構43に接続
されている。
【0017】又、上記配管79にも、切換バルブ87が
接続されていて、この切換バルブ87には、配管89,
91がそれぞれ接続されている。これら配管89,91
が、既に説明した油圧シリンダ機構17に接続されてい
る。又、上記切換バルブ81と切換バルブ87には、戻
り配管93,95が接続されていて、これら戻り配管9
3,95は、集合して戻り配管97となっている。この
戻り配管97は、油圧タンク63内まで設けられてい
る。この戻り配管97の先端には、ストレーナ99が接
続されている。
接続されていて、この切換バルブ87には、配管89,
91がそれぞれ接続されている。これら配管89,91
が、既に説明した油圧シリンダ機構17に接続されてい
る。又、上記切換バルブ81と切換バルブ87には、戻
り配管93,95が接続されていて、これら戻り配管9
3,95は、集合して戻り配管97となっている。この
戻り配管97は、油圧タンク63内まで設けられてい
る。この戻り配管97の先端には、ストレーナ99が接
続されている。
【0018】又、上記油圧ポンプ67には、スターティ
ングアンロード機構101が接続されている。又、配管
79と配管95には、減圧バルブ103が接続されてい
る。又、配管83,85,89,91には、流量制御バ
ルブ105が介挿されていると共に、その流量制御バル
ブ105には、逆止バルブ107が並列に接続されてい
る。
ングアンロード機構101が接続されている。又、配管
79と配管95には、減圧バルブ103が接続されてい
る。又、配管83,85,89,91には、流量制御バ
ルブ105が介挿されていると共に、その流量制御バル
ブ105には、逆止バルブ107が並列に接続されてい
る。
【0019】そして、切換バルブ81,87を適宜切り
換えながら、油圧シリンダ機構17、43に圧油を供給
することにより、それらを駆動させるものである。それ
によって、既に説明したローラ11に所定の角度の範囲
内で往復回転運動を行わせると共に、スウィング体33
にスウィング動作を行わせるものである。
換えながら、油圧シリンダ機構17、43に圧油を供給
することにより、それらを駆動させるものである。それ
によって、既に説明したローラ11に所定の角度の範囲
内で往復回転運動を行わせると共に、スウィング体33
にスウィング動作を行わせるものである。
【0020】又、シリンダ機構17の側部であって所定
位置には、リミットスイッチ111、113が配置され
ている。これらリミットスイッチ111、113からの
信号に基づいて、切換バルブ87を切り換えるものであ
る。同様に、シリンダ機構43の側部にもリミットスイ
ッチ115、117が配置されている。これらリミット
スイッチ115、117からの信号に基づいて、切換バ
ルブ81を切り換えることになる。
位置には、リミットスイッチ111、113が配置され
ている。これらリミットスイッチ111、113からの
信号に基づいて、切換バルブ87を切り換えるものであ
る。同様に、シリンダ機構43の側部にもリミットスイ
ッチ115、117が配置されている。これらリミット
スイッチ115、117からの信号に基づいて、切換バ
ルブ81を切り換えることになる。
【0021】以上の構成を基にその作用を説明する。ま
ず、廃棄物投入ホッパー5より被破砕対象物としての廃
棄物3を投入する。投入された廃棄物3は、廃棄物破砕
手段9によって破砕される。すなわち、投入された廃棄
物3は、ローラ11とスウィング体33との間隙51内
に上方から落下していき、その際、ローラ11の所定角
度範囲内での往復回転運動とスウィング体33のスウィ
ング動作によって破砕されていく。そして、所定の粒径
まで破砕された廃棄物3は、破砕物として上記間隙51
の下端から排出される。間隙51から排出された破砕物
は、破砕物排出シュート7を介して排出されることにな
る。
ず、廃棄物投入ホッパー5より被破砕対象物としての廃
棄物3を投入する。投入された廃棄物3は、廃棄物破砕
手段9によって破砕される。すなわち、投入された廃棄
物3は、ローラ11とスウィング体33との間隙51内
に上方から落下していき、その際、ローラ11の所定角
度範囲内での往復回転運動とスウィング体33のスウィ
ング動作によって破砕されていく。そして、所定の粒径
まで破砕された廃棄物3は、破砕物として上記間隙51
の下端から排出される。間隙51から排出された破砕物
は、破砕物排出シュート7を介して排出されることにな
る。
【0022】ここで、廃棄物3が破砕されていく様子を
詳しく説明すると、図4、図9に示すように、間隙51
の上部には、比較的粒径の大きな廃棄物3が存在してお
り、それが、ローラ11の往復回転運動とスウィング体
33のスウィング動作とによって、押圧されながら噛み
砕かれるように破砕されていく。そして、間隙51の下
方にいくに従ってその粒径が小さくなっていく。そし
て、最終的には、間隙51の最下位の寸法により規定さ
れる粒径となり、外部に排出される。
詳しく説明すると、図4、図9に示すように、間隙51
の上部には、比較的粒径の大きな廃棄物3が存在してお
り、それが、ローラ11の往復回転運動とスウィング体
33のスウィング動作とによって、押圧されながら噛み
砕かれるように破砕されていく。そして、間隙51の下
方にいくに従ってその粒径が小さくなっていく。そし
て、最終的には、間隙51の最下位の寸法により規定さ
れる粒径となり、外部に排出される。
【0023】又、その際、当然のことながら、間隙51
の下部には、比較的粒径が小さな廃棄物が充填された状
態になっていき、破砕時における抵抗も大きなものとな
る。しかしながら、本実施の形態による破砕装置におい
ては、スウィング体33の略中間位置をシリンダ機構4
3のピストンロッド47によって押すように構成されて
いるので、上記したように抵抗が大きくなっても十分な
破砕機能を発揮させることができる。
の下部には、比較的粒径が小さな廃棄物が充填された状
態になっていき、破砕時における抵抗も大きなものとな
る。しかしながら、本実施の形態による破砕装置におい
ては、スウィング体33の略中間位置をシリンダ機構4
3のピストンロッド47によって押すように構成されて
いるので、上記したように抵抗が大きくなっても十分な
破砕機能を発揮させることができる。
【0024】又、廃棄物3として、例えば、アスファル
ト等の粘性の高いものである場合には、破砕動作時に各
機構部に付着してしまうことが予想される。しかしなが
ら、本実施の形態においは、スウィング体33がスウィ
ング動作を行うように構成されていて、ローラ11との
間の間隙51の大きさが適宜変化するようになっている
ので、付着したアスファルト等が効果的に剥離していく
ことになる。よって、アスファルト等の付着によって破
砕動作が損なわれることを効果的に防止することができ
る。
ト等の粘性の高いものである場合には、破砕動作時に各
機構部に付着してしまうことが予想される。しかしなが
ら、本実施の形態においは、スウィング体33がスウィ
ング動作を行うように構成されていて、ローラ11との
間の間隙51の大きさが適宜変化するようになっている
ので、付着したアスファルト等が効果的に剥離していく
ことになる。よって、アスファルト等の付着によって破
砕動作が損なわれることを効果的に防止することができ
る。
【0025】以上本実施の形態によると次のような効果
を奏することができる。まず、破砕効率が向上し、装置
としての稼働率が高くなる。すなわち、廃棄物破砕手段
9の動作をみてみると、まず、ローラ11が所定の角度
の範囲内で往復回転運動を行っており、同時に、スウィ
ング体33が所定の角度の範囲内でスウィング動作を行
っている。これを従来の装置と比較してみると、従来の
装置の場合には、ローラは単に回転しているだけであ
り、又、それに対する側は固定されている。よって、廃
棄物3の詰まり現象や付着現象が発生しても、これを自
動的に解消することはできず、装置を一旦停止してそれ
らを除去する必要があった。これに対して、本実施の形
態の場合には、上記したように、ローラ11が所定の角
度の範囲内で往復回転運動を行っており、同時に、スウ
ィング体33が所定の角度の範囲内でスウィング動作を
行っているので、そのような詰まり現象や付着現象が自
動的に効果的に解消されるものである。このように、廃
棄物3の詰まり現象や付着現象が、一連の破砕動作の中
で効果的に解消されることになり、廃棄物3の詰まり現
象や付着現象等によって破砕動作が損なわれるようなこ
とがなくなる。それによって、破砕効率が向上すると共
に装置としての稼働率が向上するものである。
を奏することができる。まず、破砕効率が向上し、装置
としての稼働率が高くなる。すなわち、廃棄物破砕手段
9の動作をみてみると、まず、ローラ11が所定の角度
の範囲内で往復回転運動を行っており、同時に、スウィ
ング体33が所定の角度の範囲内でスウィング動作を行
っている。これを従来の装置と比較してみると、従来の
装置の場合には、ローラは単に回転しているだけであ
り、又、それに対する側は固定されている。よって、廃
棄物3の詰まり現象や付着現象が発生しても、これを自
動的に解消することはできず、装置を一旦停止してそれ
らを除去する必要があった。これに対して、本実施の形
態の場合には、上記したように、ローラ11が所定の角
度の範囲内で往復回転運動を行っており、同時に、スウ
ィング体33が所定の角度の範囲内でスウィング動作を
行っているので、そのような詰まり現象や付着現象が自
動的に効果的に解消されるものである。このように、廃
棄物3の詰まり現象や付着現象が、一連の破砕動作の中
で効果的に解消されることになり、廃棄物3の詰まり現
象や付着現象等によって破砕動作が損なわれるようなこ
とがなくなる。それによって、破砕効率が向上すると共
に装置としての稼働率が向上するものである。
【0026】又、スウィング体33は、その略中間位置
を介してシリンダ機構43に連結されているので、間隙
51の下部に比較的粒径が小さい廃棄物3が充填されて
破砕時の抵抗が大きくなっても、その破砕機能が損なわ
れるようなことはない。
を介してシリンダ機構43に連結されているので、間隙
51の下部に比較的粒径が小さい廃棄物3が充填されて
破砕時の抵抗が大きくなっても、その破砕機能が損なわ
れるようなことはない。
【0027】又、本実施の形態の場合には、スウィング
体33のスウィング動作の支点を適宜調整することがで
きるので、間隙51の大きさを調整することができ、そ
れによって、破砕物の粒径を調整することが可能とな
る。又、本実施の形態の場合には、駆動部の機構とし
て、油圧シリンダ機構17,43を使用しているので、
例えば、駆動モータ等を使用する場合に比べて装置の小
型化を図ることができる。
体33のスウィング動作の支点を適宜調整することがで
きるので、間隙51の大きさを調整することができ、そ
れによって、破砕物の粒径を調整することが可能とな
る。又、本実施の形態の場合には、駆動部の機構とし
て、油圧シリンダ機構17,43を使用しているので、
例えば、駆動モータ等を使用する場合に比べて装置の小
型化を図ることができる。
【0028】次に、図10を参照して本発明の第2の実
施の形態を説明する。前記第1の実施の形態において
は、スウィング体33のスウィング中心を下方に位置さ
せ、スウィング体33の略中間位置をシリンダ機構43
によって押圧することにより、スウィング体33にスウ
ィング動作を行わせるようにしたが、この第2の実施の
形態の場合には、スウィング体33側に公知の「ジョー
クラッシャー」の押歯の構成を適用したものである。
施の形態を説明する。前記第1の実施の形態において
は、スウィング体33のスウィング中心を下方に位置さ
せ、スウィング体33の略中間位置をシリンダ機構43
によって押圧することにより、スウィング体33にスウ
ィング動作を行わせるようにしたが、この第2の実施の
形態の場合には、スウィング体33側に公知の「ジョー
クラッシャー」の押歯の構成を適用したものである。
【0029】例えば、特開昭59−102454号公報
に示すようないわゆる「ジョークラッシャー」と称され
るものにおいては、押歯を上端を支点とすると共に下端
において押圧・動作させるようなものが開示されている
が(但し、対向するものは単なる受歯である)、本発明
におけるスウィング体33をこのような構成にすること
も考えられる。その構成の概略を図10を参照して説明
する。この場合には、スウィング体33のスウィング動
作の支点121が上方にある。この支点121とスウィ
ング体33側の中心は偏芯しているので、支点121の
部分が図10中矢印A方向に回転することにより、スウ
ィング体33はいわゆるクランク運動を行う。そして、
このクランク運動によって、スウィング体33の下部は
ローラ11側に対して楕円運動を行いながら離接する。
それを行わせるのが、トックルプレート123である。
尚、スウィング体33の対向する側には、前記第1の実
施の形態におけるローラ11及び近傍の構成と同様の構
成が配置されている。そして、このような「ジョークラ
ッシャー」で使用されている押歯のようなスウィング体
33とローラ11とを組み合わせたのがこの第2の実施
の形態であり、このような構成によっても同様の効果を
奏することができるものである。
に示すようないわゆる「ジョークラッシャー」と称され
るものにおいては、押歯を上端を支点とすると共に下端
において押圧・動作させるようなものが開示されている
が(但し、対向するものは単なる受歯である)、本発明
におけるスウィング体33をこのような構成にすること
も考えられる。その構成の概略を図10を参照して説明
する。この場合には、スウィング体33のスウィング動
作の支点121が上方にある。この支点121とスウィ
ング体33側の中心は偏芯しているので、支点121の
部分が図10中矢印A方向に回転することにより、スウ
ィング体33はいわゆるクランク運動を行う。そして、
このクランク運動によって、スウィング体33の下部は
ローラ11側に対して楕円運動を行いながら離接する。
それを行わせるのが、トックルプレート123である。
尚、スウィング体33の対向する側には、前記第1の実
施の形態におけるローラ11及び近傍の構成と同様の構
成が配置されている。そして、このような「ジョークラ
ッシャー」で使用されている押歯のようなスウィング体
33とローラ11とを組み合わせたのがこの第2の実施
の形態であり、このような構成によっても同様の効果を
奏することができるものである。
【0030】尚、本発明は前記一実施の形態に限定され
るものではない。まず、ローラ11をどのような角度の
範囲で往復回転運動させるかについては任意に設定すれ
ばよいし、又、回転運動するローラに対しても同様に適
用できる。同様に、スウィング体33をどのような角度
の範囲でスウィングさせるかについても任意に設定すれ
ばよい。又、ローラ11、スウィング体33に取り付け
られている歯体13、37の個数、配置、形状等につい
ては、これを特に限定するものではない。又、ローラ1
1やスウィング体33を駆動する駆動部としては、油圧
シリンダ機構に限定されず、様々な構成の駆動部が考え
られる。又、前記一実施の形態においては、スウイング
体33のスウィング中心を下部に配置すると共に、スウ
ィング体33の略中間位置を介して押圧するように構成
したが、それに限定されるものではない。要は、回転運
動又は回転往復運動を行うローラに対して、スウィング
動作を行うスウィング体を対向・配置したものであれば
本発明の範囲であると共に、スウィング体のスウィング
動作についてもこれを特に限定するものではない。
るものではない。まず、ローラ11をどのような角度の
範囲で往復回転運動させるかについては任意に設定すれ
ばよいし、又、回転運動するローラに対しても同様に適
用できる。同様に、スウィング体33をどのような角度
の範囲でスウィングさせるかについても任意に設定すれ
ばよい。又、ローラ11、スウィング体33に取り付け
られている歯体13、37の個数、配置、形状等につい
ては、これを特に限定するものではない。又、ローラ1
1やスウィング体33を駆動する駆動部としては、油圧
シリンダ機構に限定されず、様々な構成の駆動部が考え
られる。又、前記一実施の形態においては、スウイング
体33のスウィング中心を下部に配置すると共に、スウ
ィング体33の略中間位置を介して押圧するように構成
したが、それに限定されるものではない。要は、回転運
動又は回転往復運動を行うローラに対して、スウィング
動作を行うスウィング体を対向・配置したものであれば
本発明の範囲であると共に、スウィング体のスウィング
動作についてもこれを特に限定するものではない。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように本発明による破砕装
置によると、まず、破砕効率が向上し、装置としての稼
働率が高くなる。これは、ローラが回転運動又は往復回
転運動を行っており、同時に、スウィング体が所定の角
度の範囲内でスウィング動作を行っていて、これらの一
連の破砕動作によって、被破砕物の詰まり現象や付着現
象を解消することができるからである。又、スウィング
体を装置本体内であってローラに対抗した状態で配置
し、ローラとの間に先窄まりの間隙を形成すると共に該
間隙の窄まった先端側にスウィング中心を備え該スウィ
ング中心を中心にしてスウィング動作を行うものとした
場合には、上記効果をより高めることができるものであ
る。又、スウィング体のスウィング動作の支点を適宜調
整することができるように構成した場合には、ローラと
スウィング体との間隙の大きさを調整することができ、
それによって、破砕物の粒径を調整することが可能とな
る。又、駆動部の機構として、シリンダ機構を使用した
場合には、駆動モータ等を使用する場合に比べて装置の
小型化を図ることができる。
置によると、まず、破砕効率が向上し、装置としての稼
働率が高くなる。これは、ローラが回転運動又は往復回
転運動を行っており、同時に、スウィング体が所定の角
度の範囲内でスウィング動作を行っていて、これらの一
連の破砕動作によって、被破砕物の詰まり現象や付着現
象を解消することができるからである。又、スウィング
体を装置本体内であってローラに対抗した状態で配置
し、ローラとの間に先窄まりの間隙を形成すると共に該
間隙の窄まった先端側にスウィング中心を備え該スウィ
ング中心を中心にしてスウィング動作を行うものとした
場合には、上記効果をより高めることができるものであ
る。又、スウィング体のスウィング動作の支点を適宜調
整することができるように構成した場合には、ローラと
スウィング体との間隙の大きさを調整することができ、
それによって、破砕物の粒径を調整することが可能とな
る。又、駆動部の機構として、シリンダ機構を使用した
場合には、駆動モータ等を使用する場合に比べて装置の
小型化を図ることができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図で、破砕装
置の正面図である。
置の正面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す図で、破砕装
置の平面図である。
置の平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示す図で、破砕装
置の側面図である。
置の側面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態を示す図で、破砕装
置の廃棄物破砕手段の構成を示す 正面図である。
置の廃棄物破砕手段の構成を示す 正面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態を示す図で、破砕装
置の廃棄物破砕手段の構成を示す 平面図である。
置の廃棄物破砕手段の構成を示す 平面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態を示す図で、破砕装
置の廃棄物破砕手段の構成を示す 側面図である。
置の廃棄物破砕手段の構成を示す 側面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態を示す図で、スウィ
ング体のスウィング中心を調整するためのフランジ部材
の構成を示す平面図である。
ング体のスウィング中心を調整するためのフランジ部材
の構成を示す平面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態を示す図で、スウィ
ング体のスウィング中心を調整するためのフランジ部材
の構成を示す断面図である。
ング体のスウィング中心を調整するためのフランジ部材
の構成を示す断面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態を示す図で、破砕装
置の廃棄物破砕手段を制御する油 圧回路の構成を示す
図である。
置の廃棄物破砕手段を制御する油 圧回路の構成を示す
図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態を示す図で、ジョ
ークラッシャーの押歯の構成を適用した破砕装置の概略
の構成を示す図である。
ークラッシャーの押歯の構成を適用した破砕装置の概略
の構成を示す図である。
1 装置本体 3 廃棄物(被破砕物) 5 廃棄物投入ホッパー(被破砕物投入部) 7 破砕物排出シュート(破砕物排出部) 9 廃棄物破砕手段 11 ローラ 13 歯体 17 シリンダ機構 33 スウィング体 37 歯体 43 シリンダ機構
Claims (5)
- 【請求項1】 被破砕物が投入される被破砕物投入部と
破砕された破砕物を排出する被砕物排出部を備えた装置
本体と、 上記装置本体内に配置され回転運動又は所定の角度の範
囲内で往復回転運動を行い外周面に破砕歯を備えたロー
ラと、 上記装置本体内であって上記ローラに対抗した状態で配
置されスウィング動作を行うと共に破砕歯を備えたスウ
ィング体と、 を具備したことを特徴とする破砕装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の破砕装置において、 上記スウィング体は、上記装置本体内であって上記ロー
ラに対抗した状態で配置され、ローラとの間に先窄まり
の間隙を形成すると共に該間隙の窄まった先端側にスウ
ィング中心を備え該スウィング中心を中心にしてスウィ
ング動作を行うものであることを特徴とする破砕装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の破砕装置において、スウ
ィング体のスウィング中心はローラの中心方向に移動可
能に構成されていて、スウィング中心を適宜移動させる
ことにより、ローラとスウィング体との間隙の大きさを
調整して、それによって、破砕物の粒径を調整するよう
にしたことを特徴とする破砕装置。 - 【請求項4】 請求項2記載の破砕装置において、スウ
ィング体は略中間位置を介して駆動されてスウィング動
作を行うことを特徴とする破砕装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の破砕装置において、スウ
ィング体はシリンダ機構によってスウィング動作を行
い、シリンダ機構のピストンロッドがスウィング体の略
中間位置に連結されていることを特徴とする破砕装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22573297A JPH1147622A (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | 破砕装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22573297A JPH1147622A (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | 破砕装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1147622A true JPH1147622A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16833967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22573297A Pending JPH1147622A (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | 破砕装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1147622A (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2002159871A (ja) * | 2000-11-28 | 2002-06-04 | Okumura Corp | 塊状物の破砕装置 |
JP2007125495A (ja) * | 2005-11-02 | 2007-05-24 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | ジョークラッシャ |
CN100375653C (zh) * | 2005-01-28 | 2008-03-19 | 程利华 | 粉浆磨辊和卧式、立式粉浆磨装置及一级粉浆机 |
WO2009146185A2 (en) * | 2008-04-16 | 2009-12-03 | Apopka Recycling, Inc. | A roller jaw crusher system and method |
CN107999195A (zh) * | 2017-09-06 | 2018-05-08 | 广州德智能科技有限公司 | 一种便捷的药材粉碎干燥机 |
CN107999194A (zh) * | 2017-09-06 | 2018-05-08 | 广州德智能科技有限公司 | 一种新型药材粉碎干燥机 |
CN108067320A (zh) * | 2017-09-06 | 2018-05-25 | 广州凯柔进出口贸易有限公司 | 一种肥料加工装置 |
CN108067343A (zh) * | 2017-09-06 | 2018-05-25 | 广州凯柔进出口贸易有限公司 | 一种小型的肥料破碎加热装置 |
CN111215186A (zh) * | 2020-03-21 | 2020-06-02 | 河南中誉鼎力智能装备有限公司 | 一种卧式旋回破碎机及其智能控制方法 |
CN111229375A (zh) * | 2020-03-11 | 2020-06-05 | 塞尔姆(北京)科技有限责任公司 | 一种辊式破碎机调节机构 |
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