JP4856142B2 - 液体圧装置 - Google Patents

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Description

本発明は、作動媒体のエネルギを機械的エネルギに変換する液体圧装置に関し、特に、被締結部材の挿通孔に挿通されたボルトに予め引っ張り力を加えた状態でねじ結合する液体圧装置に関する。
液体圧装置は、シリンダとこのシリンダに軸方向に移動自在に装着されたピストンとにより形成される圧力室内に作動油などの作動媒体を所定の圧力で供給し、または、圧力室内に封入された作動媒体に荷重を加えてその圧力を高めることにより、作動媒体のエネルギを機械的エネルギつまりピストンの駆動力に変換するものである。そして、圧力室からの油圧の漏れを防止するためにシリンダとピストンとの摺動部にはシール部材が装着されている。
一方、従来から、発電所等の動力プラントで使用される蒸気タービンやガスタービンのタービンケースを組み立てる場合にはボルトとナットによる締結方法が多く用いられている。しかし、このような締結方法ではナットに加える締め付けトルクの殆どが座面における回転摩擦に対抗するものとなるため、ボルトの軸圧を高めて高い締結力を得るのは困難である。そのため、このように高い締結力が必要とされる場合には、液体圧装置が組み込まれることによりボルトに予め引っ張り力を加えた状態でねじ結合する液圧ナットが用いられている。
液圧ナットは、タービンケース上に配置される環状のシリンダとシリンダに対して軸方向に移動自在に装着されるピストンとを備えており、シリンダとピストンとの間には圧力室が区画形成されている。ピストンの軸心にはねじ孔が形成されており、このねじ孔にはタービンケースの挿通孔に挿通されたボルトがねじ結合されるようになっている。また、液圧ナットにはロックリングが設けられており、このロックリングはシリンダの外周面にねじ結合されることによりピストンの端部に接近離反する方向に移動自在となっている。そして、ピストンをボルトにねじ結合した状態で圧力室に油圧を供給すると、ピストンはシリンダから離れる方向に移動してボルトに引っ張り方向の荷重を加えることになる。その後、ロックリングをピストンの端部に接する位置まで回転させ、圧力室内の油圧を抜くと、ピストンに加わる荷重をロックリングで支持した状態となって締結が完了する。このように、液圧ナットはボルトに引っ張り力を加えた状態でねじ結合されるので、ボルトの軸力を高めて高い締結力を得ることができる。
このような液圧ナットでは、作動油や水等の作動媒体が圧力室から漏洩するのを防止するために、圧力室の端部つまりシリンダとピストンとの摺動部にはシール部材が設けられている。従来では、このようなシール部材としては、Oリング、Uパッキン、Xリング等が多く用いられており、この場合、その材質としてはゴムやプラスチック等の弾性材料が用いられている。そして、摺動部の隙間が加圧歪みにより増大した場合であっても、この隙間の変化にあわせてシール部材が弾性変形してシーリングを保つようになっている。
しかしながら、タービンケースには多数のボルトが小さなピッチで並んで配置されるため、液圧ナットはその外径寸法が制限されてピストンの受圧面積を大きく設定することができない場合がある。そのため、ボルトに所定の引っ張り力を加えるためには圧力室内に供給する油圧を高くする必要があり、場合によっては250Mpa以上の超高圧となる場合がある。このような場合、上記のシール部材ではその圧力に耐えることができず、油圧の漏れを防ぐことが困難であった。
これに対して、ピストンの外周端をシリンダに密接するナイフエッジ形状に形成したり、圧力室の端部に硬質プラスチックもしくは金属からなるUカップ型のシールリングを装着したものが知られている。
しかし、タービンケースは内包する高温、高圧のガスにより非常に高温となるので、締結後の液圧ナットは500度を超えるような高温環境にさらされることになる。そのため、前述のようにエッジ部を用いたシール方法ではエッジ部が熱に耐えられずに変形してシール性が低下する場合があり、この場合、液圧ナットを取り外すために圧力室内に再度油圧を供給しても圧力室内の圧力を規定の値まで高めることができず、この液圧ナットの取り外しを困難としていた。また、圧力室の圧力を高められない場合にはロックリングを切断するなどの措置が必要となるが、ロックリングのみを切断することは容易ではなかった。
また、ボルトと液圧ナットをねじ結合させる際にはボルトが若干傾く場合がある。このような場合、ピストンの外周端にナイフエッジ部を形成したものでは、ボルトの傾きによりナイフエッジ部が変形してシール性が低下することになっていた。
本発明の目的は、何らかの理由により油圧を規定の値まで高めることができない場合であっても、容易に取り外すことができる液体圧装置を提供することにある。
本発明の液体圧装置は、圧力室内に供給される作動媒体のエネルギを機械的エネルギに変換する液体圧装置であって、第1の荷重受け部材と、前記第1の荷重受け部材に相対移動自在に組み付けられ、前記第1の荷重受け部材とにより前記圧力室を区画形成する第2の荷重受け部材と、前記第1もしくは第2の荷重受け部材のいずれか一方の外周面に設けられた雄ねじ部にねじ結合する雌ねじ部と、前記第1もしくは第2の荷重受け部材のいずれか他方の端面に接する荷重支持面とを備え、前記第2の荷重受け部材の荷重を支持するロックリングとを有し、前記ロックリングを径方向に分割可能に設けるとともに、前記雄ねじ部の前記荷重支持面と同一方向に向く側のフランクを根本部から山頂部に向けて前記荷重支持面に近づく方向に傾斜させ、前記雌ねじ部の前記荷重支持面とは反対側を向くフランクを根本部から山頂部に向けて前記荷重支持面から離れる方向に傾斜させ、前記第2の荷重受け部材から前記ロックリングに加えられる荷重により、前記ロックリングを径方向内側に引き込むことを特徴とする。
本発明の液体圧装置は、被締結部材の挿通孔に挿通されたボルトに予め引っ張り力を加えた状態でねじ結合する液体圧装置であって、前記被締結部材に配置される第1の荷重受け部材と、前記ボルトにねじ結合されるねじ孔を備え、前記第1の荷重受け部材に軸方向に移動自在に組み付けられて前記第1の荷重受け部材とにより圧力室を区画形成する第2の荷重受け部材と、前記第1もしくは第2の荷重受け部材のいずれか一方の外周面に設けられた雄ねじ部にねじ結合する雌ねじ部と、前記第1もしくは第2の荷重受け部材のいずれか他方の端面に接する荷重支持面とを備え、前記第2の荷重受け部材の荷重を支持するロックリングとを有し、前記ロックリングを径方向に分割可能に設けるとともに、前記雄ねじ部の前記荷重支持面と同一方向に向く側のフランクを根本部から山頂部に向けて前記荷重支持面に近づく方向に傾斜させ、前記雌ねじ部の前記荷重支持面とは反対側を向くフランクを根本部から山頂部に向けて前記荷重支持面から離れる方向に傾斜させ、前記第2の荷重受け部材から前記ロックリングに加えられる荷重により、前記ロックリングを径方向内側に引き込むことを特徴とする。
本発明によれば、何らかの理由により油圧を規定の値まで高めることができない場合であっても、ロックリングを分解してボルトの軸力を解除することができるので、この液体圧装置を容易に取り外すことができる。
また、本発明によれば、ロックリングの雌ねじ部における荷重支持側のフランク角をマイナスに設定したので、このロックリングを分割構造とした場合であっても、この液圧ナットを小型、軽量化することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態である液圧ナットが用いられたガスタービンの一部を示す断面図であり、図2は図1に示す液圧ナットの詳細を示す斜視図であり、図3は図1に示す液圧ナットの使用状態(締め付け前)を示す断面図であり、図4は図1に示す液圧ナットの使用状態(締め付け後)を示す断面図である。
図1に示すガスタービン11は発電所等の動力プラントで用いられる従来から知られたものであり、そのタービンケース12内には高温、高圧とされたガスの熱エネルギを機械的エネルギに変換する図示しないタービン軸が収容されている。
被締結部材としてのタービンケース12はアッパーケース13とアンダーケース14とに分割可能に形成されており、各ケース13,14のフランジ13a,14aに形成された挿通孔13b,14bにはボルト15が挿通されている。このボルト15は一方のフランジ14a側から挿通され、他方のフランジ13a側から突出しており、そのねじ部15aには液体圧装置としての液圧ナット16がねじ結合されている。これにより、ボルト15の頭部15bと液圧ナット16の間にフランジ13a,14aを挟み込んでタービンケース12が組立てられる。その際、液圧ナット16はボルト15に予め引っ張り力を加えた状態でねじ結合して、締結後におけるボルト15に軸力を生じた状態として締結の緩みを防止するようになっている。
図2に示すように、液圧ナット16は第1の荷重受け部材17と第2の荷重受け部材18およびロックリング21とを有しており、その外形は略円筒状に形成されている。
図3、図4に示すように、第1の荷重受け部材17は円盤状に形成された底壁部22と円筒状に形成された側壁部23とを有する円環状に形成されている。底壁部22と側壁部23は一体に形成されており、その材質は鋼材となっている。そして、第1の荷重受け部材17は底壁部22に形成された締結面22aにおいてフランジ13aに配置される。また、側壁部23の内側はシリンダ24となっており、フランジ13aから突出するボルト15のねじ部15aは底壁部22の軸心に設けられた貫通孔22bからシリンダ24内に突出する。
一方、第2の荷重受け部材18は大径円筒部25と小径円筒部26とを有する略円環状に形成されている。大径円筒部25と小径円筒部26は互いに同軸となって一体に形成されており、その材質は鋼材となっている。大径円筒部25にはピストン部25aが設けられており、この第2の荷重受け部材18はこのピストン部25aがシリンダ24に軸方向に摺動自在に係合され、小径円筒部26の外周面が貫通孔22bの内周面に摺動自在に係合された状態で、第1の荷重受け部材17に軸方向に移動自在に組み付けられている。そして、第1の荷重受け部材17と第2の荷重受け部材18との間にはシリンダ24とピストン部25aとにより円環状の圧力室27が区画形成されている。この圧力室27は第2の荷重受け部材18が第1の荷重受け部材17から離れる方向に移動するとその容積が増加し、第1の荷重受け部材17に近づく方向に移動するとその容積は低減する。
大径円筒部25と小径円筒部26には軸心を貫通するようにねじ孔28が設けられており、第2の荷重受け部材18はこのねじ孔28においてボルト15にねじ結合されるようになっている。したがって、第2の荷重受け部材18が第1の荷重受け部材17から離れる方向に移動すると、ボルト15は第2の荷重受け部材18から引っ張り力を加えられることになる。
第2の荷重受け部材18には圧力室27の内部に作動媒体としての作動油つまり油圧を供給するために3つの給排ポート31が設けられている。これらの給排ポート31は大径円筒部25の外部に露出する側の端面25bから圧力室27の内部に向けて貫通しており、端面25bに開口する接続用ねじ部31aにおいて図示しない油圧ポンプと接続されるようになっている。そして、油圧ポンプによりこの給排ポート31を介して圧力室27の内部に油圧を供給することができるようになっている。このとき、いずれかの給排ポート31は油圧供給の初期における空気抜き用として開放され、圧力室27の内部が作動油に満たされた後に図示しないプラグ等で閉塞される。なお、本実施の形態においては、給排ポート31は第2の荷重受け部材18に3つ設けられているが、これに限らず、外部と圧力室27とに連通していれば、例えば第1の荷重受け部材17に設けるようにしてもよく、また、その数は任意に設定することができる。さらに、空気抜き用のポートを給排ポート31とは別に、例えば第1の荷重受け部材17に形成するようにしてもよい。
図2に示すように、ロックリング21は鋼材により半円環状に形成された2つの半割リング32,33からなっている。そして、これらの半割リング32,33を互いに周方向の両端部32a,33aを接した状態としてねじ部材34により締結して、ロックリング21は円環状に形成される。つまり、このロックリング21は径方向に分割可能に形成されている。ねじ部材34は各々の半割リング32,33の外周面に形成された切り欠き部32b,33bにおいてねじ結合されており、ロックリング21の外形寸法を拡大しない程度の小さなものとなっている。また、半割リング32と半割リング33との締結部分における端部32a,33aにはV溝35が形成されており、ねじ部材34を取り外した後にこのV溝35にたがね等を打ち付けてロックリング21を容易に分割することができるようになっている。
このロックリング21の内周面には雌ねじ部36が形成されており、ロックリング21はこの雌ねじ部36において大径円筒部25の外周面に形成された雄ねじ部25cにねじ結合されるようになっている。また、このロックリング21の軸方向に垂直となる一端面(図3中下側の端面)には荷重支持面21aが形成されており、この荷重支持面21aは側壁部23の開口側の端面23aに対向するようになっている。そして、ロックリング21を周方向に回すことにより、荷重支持面21aと端面23aとが接する位置までロックリング21を軸方向に移動させることができるようになっている。
図5(a)は図3に示すロックリングの雌ねじ部を拡大して示す断面図であり、図5(b)は(a)に示す雌ねじ部に荷重が加えられたときの状態を示す断面図である。また、図6(a),(b)は図5に示す雌ねじ部の変形例を示す断面図である。なお、図6(a),(b)においては前述した部材に対応する部材には同一の符号が付されている。
図5(a)に示すように、大径円筒部25に形成された雄ねじ部25cは、そのねじ山37が基本的には角ねじに形成されるとともに、一対のフランク37a,37bのうち荷重支持側つまり荷重支持面21aと同一方向に向く側のフランク37bが根本部から先端部に向けて荷重支持面21aに近づく方向に傾斜するように形成されている。つまり、このフランク37bの傾斜角つまりフランク角αは、例えば0°〜−10°程度の範囲でマイナスとされており、本実施の形態の場合では約−3°に設定されている。これに合わせてロックリング21に形成される雌ねじ部36はそのねじ山38が基本的には角ねじに形成されるとともに、そのねじ山38の一対のフランク38a,38bのうち荷重支持側つまり荷重支持面21aとは反対側に向くフランク38aが根本部から先端部に向けて荷重支持面21aから離れる方向に傾斜するように形成されている。つまり、このフランク38aの傾斜角つまりフランク角はねじ山37のフランク37bと同様にマイナスの値となるフランク角αとなっている。そして、これらのフランク角αは、図5(b)に示すように、ロックリング21に第2の荷重受け部材18から荷重が加えられて各ねじ山37,38が軸方向に曲げられても、常にマイナスの範囲となるように設定されており、本実施の形態の場合では、荷重が加えられた場合のフランク角αが約−1°となるように設定されている。本実施の形態においては、図5に示すように、雌ねじ部36は角ねじを基本としているが、これに限らず、例えば図6(a)に示すように、雌ねじ部36と雄ねじ部25cを三角ねじを基本として、その荷重支持側のフランク角αをマイナスに設定したり、図6(b)に示すように、雄ねじ部25cがマイナスのフランク角αに設定された荷重支持側のフランク37aと非荷重支持側のフランク37bとが平行に設定された断面菱形のねじ山37を有し、雌ねじ部36がマイナスのフランク角αに設定された荷重支持側のフランク38aと非荷重支持側のフランク38bとが平行に設定された断面菱形のねじ山38を有するようにしてもよい。
図7(a)は図3に示すシールリングの詳細を示す斜視図であり、図7(b)は(a)におけるA−A線に沿う断面図である。また、図8はシールリングの装着状態を拡大して示す断面図であり、図9(a)〜(d)は図7に示すシールリングの変形例を示す断面図である。なお、図9(a)〜(d)においては前述した部材に対応する部材には同一の符号が付されている。
この液圧ナット16には圧力室27に供給される油圧の漏洩を防止するために2つのシールリング44,45が設けられている。
シールリング44は圧力室27の一方の端部つまり貫通孔22bと小径円筒部26との摺動部に設けられており、貫通孔22bと小径円筒部26との摺動部からの油圧の漏れを防止するようになっている。また、シールリング45は圧力室27の他方の端部つまりシリンダ24とピストン部25aとの摺動部に設けられており、シリンダ24とピストン部25aとの摺動部からの油圧の漏れを防止するようになっている。
これらのシールリング44,45は基本的には同一の構造となっているので、以下にはシールリング44の場合について説明する。
図7(a)に示すように、シールリング44は鋼材により第1の湾曲部46と第2の湾曲部47および受圧部48とを有する円環状に形成されており、図7(b)に示すように、その断面形状は略S字形となっている。第1の湾曲部46と第2の湾曲部47は軸方向にずれて配置されており、これらの湾曲部46,47に連なる受圧部48は第1の湾曲部46から第2の湾曲部47に向けてその径が縮小するテーパ状となっている。
図8に示すように、このシールリング44は第1の荷重受け部材17に形成された環状溝部51に装着されており、第1の湾曲部46を第1の荷重受け部材17つまり環状溝部51の内周面に接し、第2の湾曲部47を第2の荷重受け部材18つまり小径円筒部26の外周面に接した状態となっている。また、このシールリング44には軸方向の一方側つまり第1の湾曲部46側の端部に位置決め用のストッパ部52が形成されており、このストッパ部52が締結面22aと平行に環状溝部51に形成されたストッパ面51aに当接することによりシールリング44は軸方向の位置決めが成されるようになっている。
このとき、このシールリング44は第1の湾曲部46と第2の湾曲部47のうち圧力室27から軸方向により離れた方の湾曲部つまり第1の湾曲部46は、その外径が環状溝部51の内径より大きく形成されるとともに、軽く冷やしばめされることにより、その径が縮小される方向に弾性変形した状態で第1の荷重受け部材17に強く接するように装着されている。また、第2の湾曲部47の内径は小径円筒部26の外径より小さく形成されており、第2の湾曲部47はその径が拡大される方向に弾性変形した状態で装着されている。つまり、このシールリング44は第1の湾曲部46と第2の湾曲部47とが逆方向に弾性変形することにより、全体としてテーパ状に弾性変形した状態となって環状溝部51に装着されている。したがって、第1の湾曲部46はその弾性力により第1の荷重受け部材17に向けて径方向シール力を生じた状態となり、第2の湾曲部47はその弾性力により第2の荷重受け部材18に向けて径方向シール力を生じた状態となっている。なお、シールリング44の形状は図7に示すものに限らず、図9(a),(b)に示すように、例えばストッパ部52の剛性を確保するために、断面円形のストッパ部53を形成するようにしてもよい。この場合、第1の湾曲部46はこのストッパ部53の外周面にストッパ部53と一体に形成されることになる。また、この場合においてはストッパ部53は断面円形に限らず、所定の剛性を確保することができる形状であれば、例えば、図9(c)に示すように、断面俵形に形成してもよい。さらに、シールリング44を円筒状に形成された円筒部材54の一端にこの円筒部材54と一体に形成するようにしてもよい。この場合ストッパ部52は円筒部材54の端部に設けられることになる。
次に、このような液圧ナット16の作動について説明する。
まず、図3に示すように、第1の荷重受け部材17をフランジ13aに配置し、貫通孔22bから挿通されたボルト15のねじ部15aを第2の荷重受け部材18のねじ孔28にねじ結合させる。このとき、圧力室27には油圧は供給されておらず、第2の荷重受け部材18は第1の荷重受け部材17に近接している。
次に、いずれかの給排ポート31に図示しない油圧ポンプを接続し、圧力室27の内部に所定の圧力で作動油を供給する。この場合、圧力室27に供給される油圧は約250Mpaの超高圧とされている。そして、この油圧により第2の荷重受け部材18は圧力室27の容積を増加させる方向つまり第1の荷重受け部材17から離れる方向に移動する。したがって、図4に示すように、第2の荷重受け部材18にねじ結合しているボルト15はねじ部15aが第2の荷重受け部材18とともに移動して軸方向に引っ張り力が加えられた状態となり、この引っ張り力によりボルト15は軸方向に伸びることになる。このとき、第2の荷重受け部材18の移動により、ロックリング21の荷重支持面21aと第1の荷重受け部材17の端面23aとの間には隙間Lが生じる。このように、圧力室27に供給される作動油のエネルギは、ボルト15に引っ張り力を加える第2の荷重受け部材の移動である機械的エネルギに変換される。
次に、ロックリング21の荷重支持面21aと第1の荷重受け部材17の端面23aとが当接する位置までロックリング21を移動させ、油圧ポンプによる油圧の供給を停止する。すると、圧力室27の圧力が低下して第2の荷重受け部材18にはボルト15の弾性力により第1の荷重受け部材17に近づく方向の荷重を加えられるが、第2の荷重受け部材18はボルト15から加えられる荷重がロックリング21に支持された状態となって第1の荷重受け部材17側への移動が制限されているので、ボルト15から第2の荷重受け部材18に加えられる荷重はロックリング21を介して第1の荷重受け部材17に加えられることになる。したがって、油圧を抜いた後でも、ボルト15には引っ張り力が加えられた状態となっており、つまり、ボルト15が軸力を生じた状態でタービンケース12の締結が行われることになる。そして、このボルト15の軸力により液圧ナット16の締結面22aは強くフランジ13aに接触し、締結の緩みが防止されることになる。
ここで、ボルト15に引っ張り力を加えるために圧力室27に油圧が供給されると、その油圧はシールリング44,45にも加えられることになる。しかし、シールリング44,45は各湾曲部46,47が径方向に弾性変形した状態で環状溝部51に装着されており、また、第1の湾曲部46と第2の湾曲部47とが軸方向にずれて配置されているので、環状溝部51に装着された状態では、各湾曲部46,47の弾性変形に加えてシールリング44,45が全体的にテーパ状に弾性変形するので、このシールリング44,45の径方向の弾性変形量は大きくなり、この弾性力により強い径方向シール力を得ることができる。また、第1の荷重受け部材17と第2の荷重受け部材18との摺動部の幅寸法が、例えば熱が加えられることにより変化した場合であっても、このシールリング44,45の径方向の弾性変形量は大きいので、この弾性力により強い径方向シール力を得ることができる。
このように、この液圧ナット16では圧力室27の端部に設けられるシールリング44,45のシール力を向上させることができるので、この液圧ナット16に供給される油圧の上限を高めることができる。また、圧力室27に供給される油圧の上限値が高められることは、シリンダ24やピストン部25aの受圧面積が小さく形成された場合であっても、圧力室27に加える油圧を高めてボルト15に所望の引っ張り力を加えることができることになるので、圧力室27を小さく形成してこの液圧ナット16を小型、軽量化することができる。
また、このシールリング44,45は第1の湾曲部46が第1の荷重受け部材17と線接触し、第2の湾曲部47が第2の荷重受け部材18に線接触することによりシール力を発生する。つまり、シール力を生じる部分が湾曲しているので、例えば、ボルト15が傾斜した場合など、第1の荷重受け部材17と第2の荷重受け部材18の軸方向がずれた場合であっても、そのずれを吸収してシール力を維持することができる。
このように、この液圧ナット16では、ボルト15が傾斜した場合であっても、シールリング44,45のシール力が低下することがない。
さらに、このシールリング44,45では、油圧が加えられた受圧部48にはストッパ部52により軸方向への移動が規制されている第1の湾曲部46を支点として締結面22aに平行となる方向に傾斜が増すような力が加えられることになる。そして、受圧部48に傾斜が増す方向の力が加えられると、その荷重は第1の湾曲部46を径方向の外側に向けて付勢し、第2の湾曲部47を径方向の内側に向けて付勢することになる。つまり受圧部48に加えられる圧力つまり油圧は各湾曲部46,47の径方向シール力に変換されることになり、これにより、各湾曲部46,47におけるシール力は増加する。
このように、この液圧ナット16では、受圧部48に加えられる圧力は各湾曲部46,47の径方向シール力に変換されるので、シールリング44,45のシール力を高めて、この液圧ナット16に供給される油圧の上限を高めることができる。
ところで、この液圧ナット16はタービンケース12の組立に用いられているので、締結後の液圧ナット16は高温環境下におかれることになる。しかし、この液圧ナット16では、シールリング44,45は各湾曲部46,47において第1の荷重受け部材17もしくは第2の荷重受け部材18に線接触しているので、このシールリング44,45の端部が高熱により多少溶けたり変形したりしても、シール力には影響は及ばない。つまり、この液圧ナット16を高温環境下で使用した場合であっても、シールリング44,45によるシール力は維持されることになり、この液圧ナット16の高温環境下での耐久性は向上される。したがって、例えばガスタービン11の保守、点検等を行うために、液圧ナット16による締結を解除する場合であっても、圧力室27に規定の油圧を供給しても油圧が漏れることが無く、容易にこの液圧ナット16を取り外すことができる。
このように、この液圧ナット16では、シールリング44,45は各湾曲部46,47において第1の荷重受け部材17もしくは第2の荷重受け部材18に線接触しているので、高温環境下で使用した場合であってもシール力は維持されることになり、この液圧ナット16の高温環境下での耐久性を向上させることができる。
一方、この液圧ナット16ではロックリング21は分割可能に形成されているので、液圧ナット16を取り外す際に何らかの理由により油圧を規定の値まで高めることができない場合であっても、ロックリング21を分解して第2の荷重受け部材18に加わる荷重を解除することができる。また、その際、各半割リング32,33の結合面にはV溝35が形成されているので、このV溝35にたがね等を打ち付けることにより容易にロックリング21を分解することができる。
このように、この液圧ナット16ではロックリング21を分割可能に形成したので、何らかの理由により油圧を規定の値まで高めることができない場合であっても、ロックリング21を分解してこの液圧ナット16を容易に取り外すことができる。
また、ロックリング21は第2の荷重受け部材18を介して伝達されるボルト15の軸力を支持しているときには、図5(b)に示すように、その内周面に形成された雌ねじ部36のねじ山38は弾性変形することになる。このとき、ロックリング21の雌ねじ部36と第2の荷重受け部材18の雄ねじ部25cとはその荷重支持側のフランク37b,38aはマイナスに形成されているので、第2の荷重受け部材18からロックリング21に加えられる荷重はロックリング21を第1の荷重受け部材17に向けて軸方向に押し付ける荷重と、このロックリング21を径方向の内側に引き込む方向の荷重とに分解される。したがって、ボルト15からの荷重を支持した状態のロックリング21は第2の荷重受け部材18に引き寄せられることになる。つまり、このロックリング21を半割リング32,33をねじ部材34を用いて組み立てた分割可能な構造に形成した場合であっても、これらの半割リング32,33は雌ねじ部36の分力により強く締結されることになるので、これらの半割リング32,33の径方向の厚み寸法を小さくし、また、これらの半割リング32,33を組み立てるためのねじ部材34をロックリング21の外形寸法に影響を及ぼさない程度の小さなものとして、このロックリング21、つまりは液圧ナット16を小型、軽量化することができる。
このように、この液圧ナット16では、第2の荷重受け部材18の雄ねじ部25cにおける荷重支持側のフランク37bとロックリング21の雌ねじ部36における荷重支持側のフランク38aをマイナスに設定したので、このロックリング21を分割構造とした場合であっても、この液圧ナット16を小型、軽量化することができる。
図10は図2に示す液圧ナットの変形例を示す断面図であり、図11は図10に示すシールリングの装着状態を拡大して示す断面図である。なお、図10、図11においては前述した部材に対応する部材には同一の符号が付されている。
図10に示す液圧ナット60は、ピストン部25aの締結面22aから遠い側において第1の荷重受け部材17の内周面と第2の荷重受け部材18の外周面とに軸方向に摺動自在となる円環状の荷重入力ピストン61を有している。また、第2の荷重受け部材18には荷重入力ピストン61と対向して第1の荷重受け部材17の内周面に摺接する反力受け部62が設けられており、この反力受け部62と荷重入力ピストン61とにより、第1の荷重受け部材17と第2の荷重受け部材18との間には荷重入力用圧力室63が区画形成されている。なお、符号64〜67は、荷重入力用圧力室からの油圧の漏れを防止するためのシール部材であり、これらのシール部材64〜67としては従来から知られたOリング等が用いられる。
反力受け部62には、図示しない油圧ポンプから荷重入力用作動媒体としての作動油が供給される給排ポート68が設けられており、この給排ポート68を介して荷重入力用圧力室63の内部に所定の圧力の作動油を供給することができるようになっている。そして、荷重入力用圧力室63に作動油つまり油圧を供給することにより、荷重入力ピストン61に締結面22a側に向く荷重が加えられるようになっている。
荷重入力ピストン61と圧力室27との間には円筒状に形成された荷重伝達ピストン71が装着されており、この荷重伝達ピストン71はその外周面が第1の荷重受け部材17の内周面と摺接し、その内周面がピストン部25aの外周面と摺接して軸方向に移動自在となっている。また、この荷重伝達ピストン71の軸方向の一端は荷重入力ピストン61と接しており、他端には圧力室27の一方の端部に配置された金属製のシールリング72が一体に形成されている。このシールリング72としては、図7に示すシールリング44と同様に、第1の荷重受け部材17の内周面に接する第1の湾曲部46とピストン部25aの外周面に接する第2の湾曲部47とを有するものが用いられている。なお、図示する場合には、荷重伝達ピストン71とシールリング72とは一体に形成されているが、これらは別体に形成されていてもよい。
一方、圧力室27の内部には作動媒体としての作動油が封入されており、この作動油の圧力を高めることにより圧力室27の容積を増加させて第2の荷重受け部材18を第1の荷重受け部材17から離れる方向に移動させることができるようになっている。
このような構造の液圧ナット60では、荷重入力用圧力室63に油圧を供給して荷重入力ピストン61に荷重が加えられると、その荷重は荷重伝達ピストン71を介してシールリング72に伝達され、つまりシールリング72が荷重伝達ピストン71を介して荷重入力ピストン61に押されることにより圧力室27の圧力が高められ、第2の荷重受け部材18は第1の荷重受け部材17から離れる方向に移動してボルト15に引っ張り力が加えられることになる。
また、この荷重伝達ピストン71のシールリング72を介して圧力室27に封入された作動油に荷重を伝達する端面の面積つまり受圧面積A1は、ピストン部25aの受圧面積A2より小さく設定されており、荷重伝達ピストン71が作動油を介して第2の荷重受け部材18に加える荷重は受圧面積比に比例倍つまりA2/A1倍となって伝達されることになる。したがって、荷重入力用圧力室63に供給される油圧を低くしても所望の引っ張り力をボルト15に出力することが可能となる。
このように、この液圧ナット60では、荷重入力用圧力室63に供給される荷重入力用作動媒体の圧力より圧力室27の内部の作動油の圧力を高くすることができるので、圧力室27を区画形成する第1と第2の荷重受け部材17,18の受圧面積A2を小さくして、この液圧ナット60を小型、軽量化することができる。
一方、荷重入力用圧力室63に作動油が供給されて荷重入力ピストン61に荷重が加えられると、反力受け部62にその反力が加わることになる。そして、この反力により反力受け部62つまり第2の荷重受け部材18は第1の荷重受け部材17から離れる方向に移動されてボルト15に引っ張り力を加えることになる。つまり、荷重入力ピストン61の荷重が反力受け部62を介して伝達されることによりボルト15に引っ張り力が加えられる。
したがって、この液圧ナット60では、ボルト15に引っ張り力を加える荷重は、圧力室27が加圧されることにより伝達される荷重と、反力受け部62を介して加えられる荷重とに分散されることになり、シールリング72の負担を軽減してこの液圧ナット60の作動をより確実なものとすることができる。
このように、この液圧ナット60では、ボルト15に引っ張り力を加えるための荷重を、第2の荷重受け部材18を介して直接ボルト15に加えられるものと、圧力室27の圧力が高められることによるものとに分散させることができるので、シールリング72の負担を軽減して、この液圧ナット60の作動をより確実なものとすることができる。
ところで、図11に示すように、この液圧ナット60の圧力室27の他方の端部に形成された環状溝部73にはシールリング74が装着されている。このシールリング74は、図2に示す液圧ナット16に設けられたシールリング44と同様に、第1の荷重受け部材17と接する第1の湾曲部75と第2の荷重受け部材18と接する第2の湾曲部76および環状溝部73のストッパ面73aに接する位置決め用のストッパ部77を有する断面S字形状に形成されている。
このシールリング74では、第1の湾曲部75と第2の湾曲部76のうちストッパ部77に対して軸方向により離れた方の湾曲部、つまり、この場合であっては第2の湾曲部76は、第2の荷重受け部材18に対して接点Aにおいて接している。また、第1の湾曲部75は第1の荷重受け部材17に対して接点Bで接しており、その接点Bは接点Aに対して軸方向にずれている。また、ストッパ面73aは、締結面22aに対して、この断面における接点Aと接点Bとを通る直線ABと同一方向に角度θ1だけ傾斜しており、ストッパ部77はこのストッパ面73aに接点Cにおいて接して、このシールリング74の軸方向に移動を規制している。
そして、このシールリング74では、接点Aと接点Cとを通る直線ACがストッパ面となす角度θ2は、直線ACの軸方向に対する角度θ3より小さく設定されている。つまり、この断面におけるストッパ面73aの延長線と第2の荷重受け部材18との交点をDとした場合、線分CDは線分ADより長く設定されている。この場合、ストッパ面73aは締結面22aに対して傾斜するように形成されているので、接点Aと接点Cの位置関係が同じであっても角度θ2を小さくすることができるので、角度θ2<角度θ3の関係を作り易くすることができる。
シールリング74の各接点の関係を前述のような設定としたことにより、圧力室27に供給された油圧により、このシールリング74は第1の湾曲部75と第2の湾曲部76との軸方向の間隔を狭める方向に押されることになり、これにより、第1の湾曲部75と第2の湾曲部76とは、常に、第1の荷重受け部材17もしくは第2の荷重受け部材18に向けて押し付けられて、そのシール力が向上されることになる。
また、万が一、第1の湾曲部75が第1の荷重受け部材17から離れて接点Bから油圧が漏れた場合であっても、油圧によりシールリング74自体がストッパ面73aに向けて押されることによりストッパ部77とストッパ面73aの接点Cにおいて油圧をシールすることができるとともに、第1の湾曲部75が油圧により直ちに第1の荷重受け部材17に向けて押し返されてシール力を自己回復することができる。
このように、この液圧ナット60では、第1の湾曲部75は油圧により直ちに第1の荷重受け部材17に向けて押し返されてシール力を自己回復することができるので、このシールリング74のシール力を高めるとともに、そのシール力を安定させることができる。
なお、この場合、便宜上、図11に示す断面図における各接点A,B,Cおよび直線AB,AC等を用いてシールリング74の形状を説明をしているが、実際には、第1の湾曲部75や第2の湾曲部76、ストッパ部77は第1の荷重受け部材17や第2の荷重受け部材18、ストッパ面73aに対して線接触つまり接触線において接しており、各直線AB,AC等は、これらの接触線を通る円錐面となっている。
図12は図10に示す液圧ナットの変形例を示す断面図であり、図12においては前述した部材に対応する部材には同一の符号が付されている。
図12に示す液圧ナット80に用いられる第2の荷重受け部材18には、大径円筒部25と大径円筒部25より小径に形成された小径円柱部81とが設けられており、荷重入力ピストン61の内周面は小径円柱部81の外周面に摺接するようにされている。この場合、ボルト15がねじ結合されるねじ孔28は大径円筒部25にのみ形成されており、ねじ孔28は小径円柱部81には達していない。つまり、ねじ孔28は第2の荷重受け部材18を貫通していない。これにより、小径円柱部81の径寸法をねじ孔28の径寸法以下となる程度に、大径円筒部25に対して十分に小径に形成することができる。
したがって、荷重入力ピストン61の受圧面積を、図10に示す液圧ナット60の場合より大きくすることができ、荷重入力用圧力室63に供給する油圧をさらに低下させても、所望の引っ張り力をボルト15に加えることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、前記実施の形態においては、この液圧ナット16をタービンケース12の組立に用いているが、これに限らず、他の被締結部材を締結するために用いてもよい。
また、前記実施の形態においては、第1の荷重受け部材17と第2の荷重受け部材18およびロックリング21は鋼材により形成されているが、これに限らず、所定の強度を有し、且つ所定の熱負荷に耐え得るものであれば、他の金属材料等により形成するようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、ロックリング21は第2の荷重受け部材18の外周面に設けられているが、これに限らず、第1の荷重受け部材17の外周面に設けるようにしてもよい。この場合、荷重支持面21aは第2の荷重受け部材18の端面と接することになる。
さらに、前記実施の形態においては、作動媒体として作動油が用いられているが、これに限らず、例えば水などのように非圧縮性で流動性を有する媒体であればよい。
さらに、前記実施の形態においては、シールリング44は、冷やしばめにより第1の湾曲部46が第1の荷重受け部材17に強く接するようにされているが、これに限らず、圧力室27からより離れた方の湾曲部を第1の荷重受け部材17もしくは第2の荷重受け部材18に強く接触するために、シールリング44を焼きばめして装着するようにしてもよい。
本発明の一実施の形態である液圧ナットが用いられたガスタービンの一部を示す断面図である。 図1に示す液圧ナットの詳細を示す斜視図である。 図1に示す液圧ナットの使用状態(締め付け前)を示す断面図である。 図1に示す液圧ナットの使用状態(締め付け後)を示す断面図である。 (a)は図3に示すロックリングの雌ねじ部を拡大して示す断面図であり、(b)は(a)に示す雌ねじ部に荷重が加えられたときの状態を示す断面図である。 (a),(b)は図5に示す雌ねじ部の変形例を示す断面図である。 (a)は図3に示すシールリングの詳細を示す斜視図であり、(b)は(a)におけるA−A線に沿う断面図である。 シールリングの装着状態を拡大して示す断面図である。 (a)〜(d)は図7に示すシールリングの変形例を示す断面図である。 図2に示す液圧ナットの変形例を示す断面図である。 図10に示すシールリングの装着状態を拡大して示す断面図である。 図10に示す液圧ナットの変形例を示す断面図である。
符号の説明
11 ガスタービン
12 タービンケース
13 アッパーケース
14 アンダーケース
13a,14a フランジ
13b,14b 挿通孔
15 ボルト
15a ねじ部
15b 頭部
16 液圧ナット
17 第1の荷重受け部材
18 第2の荷重受け部材
21 ロックリング
21a 荷重支持面
22 底壁部
22a 締結面
22b 貫通孔
23 側壁部
23a 端面
24 シリンダ
25 大径円筒部
25a ピストン部
25b 端面
25c 雄ねじ部
26 小径円筒部
27 圧力室
28 ねじ孔
31 給排ポート
31a 接続用ねじ部
32,33 半割リング
32a,33a 端部
32b,33b 切り欠き部
34 ねじ部材
35 V溝
36 雌ねじ部
37 ねじ山
37a,37b フランク
38 ねじ山
38a,38b フランク
44,45 シールリング
46 第1の湾曲部
47 第2の湾曲部
48 受圧部
51 環状溝部
51a ストッパ面
52,53 ストッパ部
54 円筒部材
60 液圧ナット
61 荷重入力ピストン
62 反力受け部
63 荷重入力用圧力室
64〜67 シール部材
68 給排ポート
71 荷重伝達ピストン
72 シールリング
73 環状溝部
73a ストッパ面
74 シールリング
75 第1の湾曲部
76 第2の湾曲部
77 ストッパ部
80 液圧ナット
81 小径円柱部
A,B,C 接点
A1,A2 受圧面積
AB,AC 直線
AD,CD 線分
L 隙間
α フランク角
θ1,θ2,θ3 角度

Claims (2)

  1. 圧力室内に供給される作動媒体のエネルギを機械的エネルギに変換する液体圧装置であって、
    第1の荷重受け部材と、
    前記第1の荷重受け部材に相対移動自在に組み付けられ、前記第1の荷重受け部材とにより前記圧力室を区画形成する第2の荷重受け部材と、
    前記第1もしくは第2の荷重受け部材のいずれか一方の外周面に設けられた雄ねじ部にねじ結合する雌ねじ部と、前記第1もしくは第2の荷重受け部材のいずれか他方の端面に接する荷重支持面とを備え、前記第2の荷重受け部材の荷重を支持するロックリングとを有し、
    前記ロックリングを径方向に分割可能に設けるとともに、
    前記雄ねじ部の前記荷重支持面と同一方向に向く側のフランクを根本部から山頂部に向けて前記荷重支持面に近づく方向に傾斜させ、前記雌ねじ部の前記荷重支持面とは反対側を向くフランクを根本部から山頂部に向けて前記荷重支持面から離れる方向に傾斜させ、
    前記第2の荷重受け部材から前記ロックリングに加えられる荷重により、前記ロックリングを径方向内側に引き込むことを特徴とする液体圧装置。
  2. 被締結部材の挿通孔に挿通されたボルトに予め引っ張り力を加えた状態でねじ結合する液体圧装置であって、
    前記被締結部材に配置される第1の荷重受け部材と、
    前記ボルトにねじ結合されるねじ孔を備え、前記第1の荷重受け部材に軸方向に移動自在に組み付けられて前記第1の荷重受け部材とにより圧力室を区画形成する第2の荷重受け部材と、
    前記第1もしくは第2の荷重受け部材のいずれか一方の外周面に設けられた雄ねじ部にねじ結合する雌ねじ部と、前記第1もしくは第2の荷重受け部材のいずれか他方の端面に接する荷重支持面とを備え、前記第2の荷重受け部材の荷重を支持するロックリングとを有し、
    前記ロックリングを径方向に分割可能に設けるとともに、
    前記雄ねじ部の前記荷重支持面と同一方向に向く側のフランクを根本部から山頂部に向けて前記荷重支持面に近づく方向に傾斜させ、前記雌ねじ部の前記荷重支持面とは反対側を向くフランクを根本部から山頂部に向けて前記荷重支持面から離れる方向に傾斜させ、
    前記第2の荷重受け部材から前記ロックリングに加えられる荷重により、前記ロックリングを径方向内側に引き込むことを特徴とする液体圧装置。
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