JP4855748B2 - 遅延回路及び遅延回路を使用した電源システム装置 - Google Patents

遅延回路及び遅延回路を使用した電源システム装置 Download PDF

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Description

本発明は、遅延回路、遅延回路におけるコンデンサの充放電方法及び遅延回路を使用した電源システム装置に関し、特にアナログ遅延回路に関する。
従来、携帯電話等では、CPUや液晶ドライバ等の複数の半導体チップにおける電源仕様がそれぞれ異なっており、これらの半導体チップに電源を供給するために、リチウムイオン電池等のバッテリを入力電源とするレギュレータやDC‐DCコンバータ等の複数の電源回路からなる電源システム装置を備えていた。また、前記各半導体チップへの電源供給は同時に開始されるのではなく、電源供給開始時には、最適な順序に従って前記各半導体チップに順次電源が供給される必要があった。このようにする理由は、各半導体チップへ同時に電源供給を行うことによって、バッテリが駆動することができない大電流が瞬間的に流れてシステムが誤動作をする可能性があるためである。このような誤動作を防止するためにも、各半導体チップへの電源供給は、所定の順序で時間間隔を空けて順次開始する必要があり、該時間間隔を形成するために遅延回路が必要であった。
また、DC‐DCコンバータにおいては、出力コンデンサへの充電によって瞬間的に大電流が流れることから、このような大電流の発生を防止するために、DC‐DCコンバータを起動させる際、出力コンデンサをレギュレータで充電した後、DC‐DCコンバータを起動させていた。このような時間間隔を生成するために遅延回路が使用されている。
遅延回路には、デジタル遅延回路とアナログ遅延回路があり、デジタル遅延回路は、基準クロックとカウンタで構成され、基準クロックのパルス数をカウンタに設定された値だけカウントした後、入力信号を出力して伝搬させるものである。これに対して、アナログ遅延回路は、例えばコンデンサに電荷を充放電するために要する時間を利用して、入力信号を遅延させ出力して伝搬させるものである(例えば、特許文献1参照。)。
図5は、従来のアナログ遅延回路の例を示した回路図であり、図6は、図5の各部の波形例を示したタイミングチャートである。図6を参照しながら図5の回路の動作について説明する。なお、図6のHiZは、ハイインピーダンス状態であることを示している。
図5において、入力信号Sinがローレベルからハイレベルになると、インバータ101によってPMOSトランジスタM101がオンすると共にNMOSトランジスタM102がオフし、電源電圧VCCからPMOSトランジスタM101及び抵抗R101を介してコンデンサC101に電流が流れ、コンデンサC101は充電される。該充電時間は、抵抗R101とコンデンサC101との時定数で決まる。バッファ102の入力端の電圧は上昇し、該電圧がバッファ102のしきい値電圧を超えるとバッファ102の出力端から出力される信号はハイレベルに立ち上がる。このため、遅延回路100は、入力信号Sinがローレベルからハイレベルに立ち上がってから、抵抗R101とコンデンサC101との時定数で決まる時間だけ遅延して出力信号をローレベルからハイレベルに立ち上げる。
次に、入力信号Sinがハイレベルからローレベルになると、インバータ101によってPMOSトランジスタM101がオフすると共にNMOSトランジスタM102がオンし、コンデンサC101に充電された電荷は、抵抗R102及びNMOSトランジスタM102を介して接地電圧に放電される。該放電時間は、抵抗R102とコンデンサC101との時定数で決まる。バッファ102の入力端の電圧は低下し、該電圧がバッファ102のしきい値電圧よりも低下するとバッファ102の出力端から出力される信号はローレベルに立ち下がる。このため、遅延回路100は、入力信号Sinがハイレベルからローレベルに立ち下がってから、抵抗R102とコンデンサC101との時定数で決まる時間だけ遅延して出力信号をハイレベルからローレベルに立ち下げる。
特許第3629146号公報
一方、図5で示したような遅延回路をLSIに搭載する場合、コストの低減を図るために、いかにチップサイズを小さくするかが課題であり、コンデンサC101の容量を小さくする必要があった。また、コンデンサC101に対して充放電する電荷量QはQ=C×Vの関係である。このことから、コンデンサC101の容量Cを大きくすることは、消費電流が大きくなる。一方、特に携帯機器の場合では、バッテリの消費を抑えて使用できる時間をいかに長くすることが命題である。このようなことから、図5の遅延回路100において、抵抗R101及びR102の抵抗値を大きくしてコンデンサC101の容量を小さくする必要があった。
しかし、LSI内部で生成することができる容量は高々100pFオーダーであり、例えば遅延回路100で必要とされる遅延時間が数100msecである場合、抵抗R101及びR102の各抵抗値は1GΩ程度になってしまい、バッファ102の入力端のインピーダンスが非常に大きくなり、クロストーク等の影響を受けやすくなるという問題があった。
また、出荷テストでは、該テストに要するコストを削減するために、テスト時間を短くしたいという要求から、所定のテストモードを設定して、コンデンサC101の容量を例えば1/10の10pFにする場合があった。このようにすると、バッファ102の入力端のインピーダンスが更に大きくなるという問題があった。
これらのことから、コンデンサC101をLSIに外付けする方法が考えられるが、この場合、コンデンサC101を接続するLSIの端子に隣接する接続端子の信号変化の影響を受けやすくなる等の問題があった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、コンデンサの充放電を行わない期間は、コンデンサの充放電を行うときよりもコンデンサの端子のインピーダンスを低下させることによって、ノイズの影響を受け難くすることができる遅延回路、遅延回路におけるコンデンサの充放電方法及び遅延回路を使用した電源システム装置を得ることを目的とする。
この発明に係る遅延回路は、2値化された入力信号を所定の時間遅延させて出力する遅延回路において、
前記入力信号の信号レベルに応じてそれぞれ所定の時定数でコンデンサの充放電を行い、該コンデンサの端子電圧を2値化して出力し、該充放電時間に応じた遅延時間だけ前記入力信号を遅延させて出力する遅延部と、
該遅延部のコンデンサへの充放電が停止する期間、該コンデンサの充放電を行うときよりも該コンデンサの端子のインピーダンスを低下させるインピーダンス制御部と、
を備え
前記遅延部は、前記コンデンサに対する充電時間及び放電時間が個別に設定可能であるものである。
具体的には、前記インピーダンス制御部は、前記入力信号の信号レベルが変化してから前記所定の遅延時間後に、前記コンデンサの端子のインピーダンスを低下させるようにした。
また、前記インピーダンス制御部は、前記遅延部の入力信号と出力信号の信号レベルの検出をそれぞれ行い、該入力信号と該出力信号との信号レベルが異なる期間は、前記コンデンサの端子のインピーダンスを低下させる動作を停止するようにした。
具体的には、前記遅延部は、
前記入力信号の信号レベルに応じて前記コンデンサの充放電を行う、前記コンデンサに対する充電時間及び放電時間が個別に設定可能な充放電制御回路と、
前記コンデンサの端子電圧を2値化して出力する2値化回路と、
を備え、
前記インピーダンス制御部は、前記遅延部のコンデンサへの充放電が停止する期間、該コンデンサと前記2値化回路の入力端との接続部のインピーダンスを低下させるようにした。
また、前記インピーダンス制御部は、
前記遅延部の入力信号と出力信号の各信号レベルの検出を行い、該各信号レベルがそれぞれローレベルである期間は、前記コンデンサと前記2値化回路の入力端との接続部を所定の正側電源電圧に接続してインピーダンスを低下させる第1スイッチ回路と、
前記遅延部の入力信号と出力信号の各信号レベルの検出を行い、該各信号レベルがそれぞれハイレベルである期間は、前記コンデンサと前記2値化回路の入力端との接続部を所定の負側電源電圧に接続してインピーダンスを低下させる第2スイッチ回路と、
を備えるようにした。
また、前記第1スイッチ回路及び第2スイッチ回路は、前記遅延部の入力信号と出力信号の各信号レベルが異なる期間は、前記コンデンサと前記2値化回路の入力端との接続部の対応する各電源電圧への接続をそれぞれ遮断して、インピーダンスを低下させる動作をそれぞれ停止するようにした。
また、この発明に係る電源システム装置は、入力された起動信号に応じて作動し、対応する各負荷にそれぞれ電源供給を行う複数の電源回路と、入力された2値の制御信号を所定の時間遅延させて対応する該各電源回路に前記起動信号として出力するそれぞれの遅延回路とを備えた電源システム装置において、
前記各遅延回路は、
前記入力信号の信号レベルに応じてそれぞれ所定の時定数でコンデンサの充放電を行い、該コンデンサの端子電圧を2値化して出力し、該充放電時間に応じた遅延時間だけ前記入力信号を遅延させて出力する遅延部と、
該遅延部のコンデンサへの充放電が停止する期間、該コンデンサの充放電を行うときよりも該コンデンサの端子のインピーダンスを低下させるインピーダンス制御部と、
をそれぞれ備え
前記遅延部は、前記コンデンサに対する充電時間及び放電時間が個別に設定可能であるものである。
具体的には、前記インピーダンス制御部は、前記入力信号の信号レベルが変化してから前記所定の遅延時間後に、前記コンデンサの端子のインピーダンスを低下させるようにした。
また、前記インピーダンス制御部は、前記遅延部の入力信号と出力信号の信号レベルの検出をそれぞれ行い、該入力信号と該出力信号との信号レベルが異なる期間は、前記コンデンサの端子のインピーダンスを低下させる動作を停止するようにした。
具体的には、前記遅延部は、
前記入力信号の信号レベルに応じて前記コンデンサの充放電を行う、前記コンデンサに対する充電時間及び放電時間が個別に設定可能な充放電制御回路と、
前記コンデンサの端子電圧を2値化して出力する2値化回路と、
を備え、
前記インピーダンス制御部は、前記遅延部のコンデンサへの充放電が停止する期間、該コンデンサと前記2値化回路の入力端との接続部のインピーダンスを低下させるようにした。

また、前記インピーダンス制御部は、
前記遅延部の入力信号と出力信号の各信号レベルの検出を行い、該各信号レベルがそれぞれローレベルである期間は、前記コンデンサと前記2値化回路の入力端との接続部を所定の正側電源電圧に接続してインピーダンスを低下させる第1スイッチ回路と、
前記遅延部の入力信号と出力信号の各信号レベルの検出を行い、該各信号レベルがそれぞれハイレベルである期間は、前記コンデンサと前記2値化回路の入力端との接続部を所定の負側電源電圧に接続してインピーダンスを低下させる第2スイッチ回路と、
を備えるようにした。
また、前記第1スイッチ回路及び第2スイッチ回路は、前記遅延部の入力信号と出力信号の各信号レベルが異なる期間は、前記コンデンサと前記2値化回路の入力端との接続部の対応する各電源電圧への接続をそれぞれ遮断して、インピーダンスを低下させる動作をそれぞれ停止するようにした。
本発明の遅延回路、遅延回路におけるコンデンサの充放電方法及び遅延回路を使用した電源システム装置によれば、前記コンデンサへの充放電が停止する期間、該コンデンサの充放電を行うときよりも該コンデンサの端子のインピーダンスを低下させるようにしたことから、ノイズの影響を受け難くすることができる。
次に、図面に示す実施の形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態における遅延回路の回路例を示した図である。
図1において、遅延回路1は、入力信号SinをCRの時定数で決まる遅延時間だけ遅延させて出力する。
遅延回路1は、入力端INに入力された入力信号Sinを前記遅延時間遅延させて出力端OUTから出力信号Soとして出力する遅延部2と、遅延部2のインピーダンス制御を行うインピーダンス制御部3とで構成されている。
遅延部2は、インバータ11、バッファ12、PMOSトランジスタM1、NMOSトランジスタM2、コンデンサC1及び抵抗R1,R2で構成されている。なお、インバータ11、PMOSトランジスタM1、NMOSトランジスタM2及び抵抗R1,R2は充放電制御回路をなし、バッファ12は2値化回路をなす。インバータ11において、入力端は入力端INに接続され、出力端はPMOSトランジスタM1及びNMOSトランジスタM2の各ゲートにそれぞれ接続されている。正側電源電圧である電源電圧VCCと負側電源電圧である接地電圧との間には、PMOSトランジスタM1、抵抗R1,R2及びNMOSトランジスタM2が直列に接続されており、抵抗R1とR2との接続部にバッファ12の入力端が接続され、該接続部と接地電圧との間にコンデンサC1が接続されている。バッファ12の出力端は出力端OUTに接続されている。
インピーダンス制御部3は、NAND回路15、NOR回路16、PMOSトランジスタM3及びNMOSトランジスタM4で構成されている。なお、PMOSトランジスタM3及びNAND回路15は第1スイッチ回路を、NMOSトランジスタM4及びNOR回路16は第2スイッチ回路をそれぞれなす。NAND回路15及びNOR回路16の各一方の入力端はそれぞれ入力端INに接続され、NAND回路15及びNOR回路16の各他方の入力端はそれぞれ出力端OUTに接続されている。電源電圧VCCとバッファ12の入力端との間にはPMOSトランジスタM3が接続され、バッファ12の入力端と接地電圧との間にはNMOSトランジスタM4が接続されている。NAND回路15の出力端はPMOSトランジスタM3のゲートに、NOR回路16の出力端はNMOSトランジスタM4のゲートにそれぞれ接続されている。
このような構成において、図2は、図1の遅延回路1の各部の波形例を示したタイミングチャートであり、図2を参照しながら図1の遅延回路1の動作について説明する。なお、図2のLoZは、低インピーダンス状態であることを示している。
図1において、コンデンサC1とバッファ12の入力端との接続部をノードaとし、NAND回路15の出力端とPMOSトランジスタM3のゲートとの接続部をノードbとし、NOR回路16の出力端とNMOSトランジスタM4のゲートとの接続部をノードcとする。
まず最初に、遅延部2の遅延動作について説明する。
入力信号Sinがローレベルからハイレベルに立ち上がると、インバータ11によってPMOSトランジスタM1がオンすると共にNMOSトランジスタM2がオフし、電源電圧VCCからPMOSトランジスタM1及び抵抗R1を介してコンデンサC1に電流が流れ、コンデンサC1は充電される。該充電時間は、抵抗R1とコンデンサC1との時定数で決まる。ノードaの電圧は上昇し、該電圧がバッファ12のしきい値電圧を超えるとバッファ12の出力端から出力される信号Soはハイレベルに立ち上がる。このため、遅延回路1は、入力信号Sinがローレベルからハイレベルに立ち上がってから、抵抗R1とコンデンサC1との時定数で決まる時間だけ遅延して出力信号Soをローレベルからハイレベルに立ち上げる。
次に、入力信号Sinがハイレベルからローレベルに立ち下がると、インバータ11によってPMOSトランジスタM1がオフすると共にNMOSトランジスタM2がオンし、コンデンサC1に充電された電荷は、抵抗R2及びNMOSトランジスタM2を介して接地電圧に放電される。該放電時間は、抵抗R2とコンデンサC1との時定数で決まる。ノードaの電圧は低下し、該電圧がバッファ12のしきい値電圧よりも低下するとバッファ12の出力端から出力される信号Soはローレベルに立ち下がる。このため、遅延回路1は、入力信号Sinがハイレベルからローレベルに立ち下がってから、抵抗R2とコンデンサC1との時定数で決まる時間だけ遅延して出力信号Soをハイレベルからローレベルに立ち下げる。
次に、インピーダンス制御部3の動作について説明する。
入力信号Sinがローレベルからハイレベルに立ち上がると、ノードaの電圧が上昇してバッファ12のしきい値電圧を超えるまでの間、出力端OUTはローレベルであることから、ノードbはハイレベルであると共にノードcはローレベルである。このため、PMOSトランジスタM3及びNMOSトランジスタM4は共にオフし、ノードaはハイインピーダンスの状態にある。
同様に、入力信号Sinがハイレベルからローレベルに立ち下がると、ノードaの電圧が低下してバッファ12のしきい値電圧以下になるまでの間、出力端OUTはハイレベルであることから、ノードbはハイレベルであると共にノードcはローレベルである。このため、PMOSトランジスタM3及びNMOSトランジスタM4は共にオフし、ノードaはハイインピーダンスの状態にある。
これに対して、入力端INと出力端OUTが共にローレベルである場合、PMOSトランジスタM3がオフすると共にNMOSトランジスタM4がオンする。このため、ノードaは低いインピーダンスで接地電圧に接続されており、ノイズに対して影響を受け難くなっている。
入力端INと出力端OUTが共にハイレベルである場合は、PMOSトランジスタM3がオンすると共にNMOSトランジスタM4がオフする。このため、ノードaは低いインピーダンスで電源電圧VCCに接続されており、ノイズに対して影響を受け難くなっている。
このようなことから、コンデンサC1に対して充放電を行わない期間は、ノードaを低インピーダンス状態にすることができ、ノイズの影響を受け難くすることができる。
図3は、図1の遅延回路1を複数の電源回路からなる電源システム装置に使用した場合の例を示した概略のブロック図である。
図3において、電源システム装置20は、複数の電源回路REG1〜REGn(nは、n>1の整数)と該電源回路REG1〜REGnに対応して設けられた遅延回路DEL1〜DELnを備えている。なお、図3のVbatは、バッテリ等の直流電源(図示せず)から入力される電源電圧である。遅延回路DEL1〜DELnは、それぞれ図1の遅延回路1と同じ回路構成をなしており、コンデンサへの充放電時間が設定されるCRの時定数がそれぞれ独自に設定されている。すなわち、図1における抵抗R1,R2の各抵抗値及び/又はコンデンサC1の容量値がそれぞれ独自に設定されている。
電源回路REG1〜REGnは、所定の起動信号、例えばハイレベルの起動信号が入力されると作動して対応する負荷L1〜Lnに電源供給を行い、該所定の起動信号が入力されるまで、すなわち起動信号がローレベルである間は、動作を停止し対応する負荷L1〜Lnへの電源供給を停止する。
ここで、システム作動開始時に、負荷L1〜Lnに電源供給を開始する順序が決まっており、例えば該負荷L1〜Lnは携帯電話等に使用されるCPUや液晶ドライバ等の各半導体チップ等をなす。電源システム装置20は、外部からの起動信号Saがハイレベルに立ち上がると作動開始する。該起動信号Saは遅延回路DEL1〜DELnにそれぞれ入力され、遅延回路DEL1〜DELnで遅延された後、対応する電源回路REG1〜REGnに順次出力される。電源回路REG1〜REGnは、対応する遅延回路DEL1〜DELnからハイレベルの起動信号Saが入力されると作動開始し、対応する負荷L1〜Lnへの電源供給を開始する。
また、電源システム装置20は、システム作動停止時に起動信号Saがローレベルに立ち下がると作動停止する。該作動停止時において、負荷L1〜Lnに電源供給を停止する順序が決まっている。該起動信号Saは遅延回路DEL1〜DELnにそれぞれ入力され、遅延回路DEL1〜DELnで遅延された後、対応する電源回路REG1〜REGnに順次出力される。電源回路REG1〜REGnは、対応する遅延回路DEL1〜DELnからローレベルの起動信号Saが入力されると作動停止し、対応する負荷L1〜Lnへの電源供給を停止する。
次に、図1では、抵抗R1及びR2の抵抗値を異なる値にすることによって、コンデンサC1の充電時間と放電時間が異なるようにすることができたが、コンデンサC1の充電時間と放電時間を同じにする場合は、図1の遅延回路1を図4のようにしてもよい。なお、図4では、図1と同じもの又は同様のものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略すると共に図1との相違点のみ説明する。
図4における図1との相違点は、インバータ11、PMOSトランジスタM1、NMOSトランジスタM2及び抵抗R1,R2をバッファ31及び抵抗R31に置き換えたことにある。これに伴って、図1の遅延部2を遅延部2aに、図1の遅延回路1を遅延回路1aにした。
図4において、遅延回路1aは、入力端INに入力された入力信号Sinを所定の遅延時間遅延させて出力端OUTから出力信号Soとして出力する遅延部2aと、インピーダンス制御部3とで構成されている。
遅延部2aは、バッファ12,31、コンデンサC1及び抵抗R31で構成されている。バッファ31において、入力端は入力端INに接続され、出力端は抵抗R31を介してバッファ12の入力端に接続されている。バッファ12の入力端と接地電圧との間にコンデンサC1が接続され、抵抗R31、バッファ12の入力端及びコンデンサC1との接続部をノードaとする。
図4の場合、入力信号Sinがハイレベルのとき、バッファ31の出力端から抵抗R31を介してコンデンサC1へ電流が流れ、コンデンサC1は充電される。また、入力信号Sinがローレベルのとき、コンデンサC1に蓄積された電荷は、抵抗R31を介してバッファ31の出力端へ流れてコンデンサC1は放電される。このように、コンデンサC1への充放電電流は抵抗R31を流れることから、コンデンサC1の充放電に要する時間は同じになる。なお、インピーダンス制御部3の動作は図1と同じであるので、ここではその説明を省略する。
このように、本第1の実施の形態における遅延回路は、コンデンサC1に対して充放電を行わない期間は、インピーダンス制御部3によって、ノードaを低インピーダンス状態にすることができ、ノイズの影響を受け難くすることができる。
本発明の第1の実施の形態における遅延回路の回路例を示した図である。 図1の遅延回路1の各部の波形例を示したタイミングチャートである。 図1の遅延回路1を複数の電源回路からなる電源システム装置に使用した場合の例を示した概略のブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における遅延回路の他の回路例を示した図である。 従来のアナログ遅延回路の例を示した回路図である。 図5の遅延回路の各部の波形例を示したタイミングチャートである。
符号の説明
1,1a,DEL1〜DELn 遅延回路
2,2a 遅延部
3 インピーダンス制御部
11 インバータ
12,31 バッファ
15 NAND回路
16 NOR回路
20 電源システム装置
M1,M3 PMOSトランジスタ
M2,M4 NMOSトランジスタ
R1,R2,R31 抵抗
C1 コンデンサ
REG1〜REGn 電源回路
L1〜Ln 負荷

Claims (12)

  1. 2値化された入力信号を所定の時間遅延させて出力する遅延回路において、
    前記入力信号の信号レベルに応じてそれぞれ所定の時定数でコンデンサの充放電を行い、該コンデンサの端子電圧を2値化して出力し、該充放電時間に応じた遅延時間だけ前記入力信号を遅延させて出力する遅延部と、
    該遅延部のコンデンサへの充放電が停止する期間、該コンデンサの充放電を行うときよりも該コンデンサの端子のインピーダンスを低下させるインピーダンス制御部と、
    を備え
    前記遅延部は、前記コンデンサに対する充電時間及び放電時間が個別に設定可能であることを特徴とする遅延回路。
  2. 前記インピーダンス制御部は、前記入力信号の信号レベルが変化してから前記所定の遅延時間後に、前記コンデンサの端子のインピーダンスを低下させることを特徴とする請求項1記載の遅延回路。
  3. 前記インピーダンス制御部は、前記遅延部の入力信号と出力信号の信号レベルの検出をそれぞれ行い、該入力信号と該出力信号との信号レベルが異なる期間は、前記コンデンサの端子のインピーダンスを低下させる動作を停止することを特徴とする請求項2記載の遅延回路。
  4. 前記遅延部は、
    前記入力信号の信号レベルに応じて前記コンデンサの充放電を行う、前記コンデンサに対する充電時間及び放電時間が個別に設定可能な充放電制御回路と、
    前記コンデンサの端子電圧を2値化して出力する2値化回路と、
    を備え、
    前記インピーダンス制御部は、前記遅延部のコンデンサへの充放電が停止する期間、該コンデンサと前記2値化回路の入力端との接続部のインピーダンスを低下させること特徴とする請求項1、2又は3記載の遅延回路。
  5. 前記インピーダンス制御部は、
    前記遅延部の入力信号と出力信号の各信号レベルの検出を行い、該各信号レベルがそれぞれローレベルである期間は、前記コンデンサと前記2値化回路の入力端との接続部を所定の正側電源電圧に接続してインピーダンスを低下させる第1スイッチ回路と、
    前記遅延部の入力信号と出力信号の各信号レベルの検出を行い、該各信号レベルがそれぞれハイレベルである期間は、前記コンデンサと前記2値化回路の入力端との接続部を所定の負側電源電圧に接続してインピーダンスを低下させる第2スイッチ回路と、
    を備えることを特徴とする請求項4記載の遅延回路。
  6. 前記第1スイッチ回路及び第2スイッチ回路、前記遅延部の入力信号と出力信号の各信号レベルが異なる期間は、前記コンデンサと前記2値化回路の入力端との接続部の対応する各電源電圧への接続をそれぞれ遮断して、インピーダンスを低下させる動作をそれぞれ停止することを特徴とする請求項5記載の遅延回路。
  7. 入力された起動信号に応じて作動し、対応する各負荷にそれぞれ電源供給を行う複数の電源回路と、入力された2値の制御信号を所定の時間遅延させて対応する該各電源回路に前記起動信号として出力するそれぞれの遅延回路とを備えた電源システム装置において、
    前記各遅延回路は、
    前記入力信号の信号レベルに応じてそれぞれ所定の時定数でコンデンサの充放電を行い、該コンデンサの端子電圧を2値化して出力し、該充放電時間に応じた遅延時間だけ前記入力信号を遅延させて出力する遅延部と、
    該遅延部のコンデンサへの充放電が停止する期間、該コンデンサの充放電を行うときよりも該コンデンサの端子のインピーダンスを低下させるインピーダンス制御部と、
    をそれぞれ備え、
    前記遅延部は、前記コンデンサに対する充電時間及び放電時間が個別に設定可能であることを特徴とする電源システム装置
  8. 前記インピーダンス制御部は、前記入力信号の信号レベルが変化してから前記所定の遅延時間後に、前記コンデンサの端子のインピーダンスを低下させることを特徴とする請求項7記載の電源システム装置
  9. 前記インピーダンス制御部は、前記遅延部の入力信号と出力信号の信号レベルの検出をそれぞれ行い、該入力信号と該出力信号との信号レベルが異なる期間は、前記コンデンサの端子のインピーダンスを低下させる動作を停止することを特徴とする請求項8記載の電源システム装置
  10. 前記遅延部は、
    前記入力信号の信号レベルに応じて前記コンデンサの充放電を行う、前記コンデンサに対する充電時間及び放電時間が個別に設定可能な充放電制御回路と、
    前記コンデンサの端子電圧を2値化して出力する2値化回路と、
    を備え、
    前記インピーダンス制御部は、前記遅延部のコンデンサへの充放電が停止する期間、該コンデンサと前記2値化回路の入力端との接続部のインピーダンスを低下させること特徴とする請求項7、8又は9記載の電源システム装置
  11. 前記インピーダンス制御部は、
    前記遅延部の入力信号と出力信号の各信号レベルの検出を行い、該各信号レベルがそれぞれローレベルである期間は、前記コンデンサと前記2値化回路の入力端との接続部を所定の正側電源電圧に接続してインピーダンスを低下させる第1スイッチ回路と、
    前記遅延部の入力信号と出力信号の各信号レベルの検出を行い、該各信号レベルがそれぞれハイレベルである期間は、前記コンデンサと前記2値化回路の入力端との接続部を所定の負側電源電圧に接続してインピーダンスを低下させる第2スイッチ回路と、
    備えることを特徴とする請求項10記載の電源システム装置。
  12. 前記第1スイッチ回路及び第2スイッチ回路は、前記遅延部の入力信号と出力信号の各信号レベルが異なる期間は、前記コンデンサと前記2値化回路の入力端との接続部の対応する各電源電圧への接続をそれぞれ遮断して、インピーダンスを低下させる動作をそれぞれ停止することを特徴とする請求項11記載の電源システム装置。
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