JP4855552B2 - 溶鋼表面保温方法 - Google Patents

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Description

本発明は、取鍋や連続鋳造用タンディッシュなどにより溶鋼を移送、又は精錬処理を行う際に、断熱・保温あるいは空気酸化防止を目的として溶鋼表面を被覆する溶鋼表面保温方法に関する。
本願は、2009年12月10日に、日本に出願された特願2009−280205号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来から、連続鋳造用タンディッシュや取鍋などにより溶鋼を移送、又は精錬処理を行う際に、溶鋼表面保温剤で溶鋼の表面を被覆し、溶鋼からの熱放散と外気の侵入を防止している。溶鋼表面保温剤として、SiOとCを主成分とする焼籾が広く使用されている。焼籾を溶鋼表面保温剤として使用した場合、SiOは溶鋼中のAlと反応してAl系の介在物を生成するため、製品の表面欠陥が増大するという問題がある。
そこで、SiOの少ない保温剤として、特許文献1に示されるように、MgO系の溶鋼表面保温剤が開発されている。
特公平3−48152号公報
しかしながら、MgOを主成分とする溶鋼表面保温剤は融点が高く、使用温度では主に固相であるため、溶鋼表面を均一に被覆することができず、外気と溶鋼表面との反応により、Al系の介在物が生成する。
本発明は、上記問題を解決し、溶鋼表面保温剤由来の成分により、溶鋼中にアルミナ系の介在物が生成されることが無く、且つ、溶鋼表面での溶融速度が速く、溶鋼表面を均一に被覆することができる溶鋼表面保温方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成及び方法を採用する。
)本発明態様は、融点が溶鋼表面温度より低い、50質量%以上の低融点原料と、融点が前記溶鋼表面温度より高い、50質量%未満の高融点原料とを含有し、10〜60質量%のCaOと、10〜70質量%のAl と、3〜30質量%のMgOと、0〜10質量%のSiO とを合計70質量%以上含有し、前記CaOと前記Al との比CaO/Al が0.5〜2.0であり、融点が前記溶鋼表面温度より低く、70質量%以上が粒径200〜1000μmの粉体であり、所定の前記溶鋼表面温度を有する溶鋼表面に配置される溶鋼表面保温剤を、平均溶融層厚さが5〜30mmの範囲となるように前記溶鋼表面に配置する、溶鋼表面保温方法である。
上記(1)に記載の構成によれば、溶鋼表面保温剤の成分により、溶鋼中にアルミナ系の介在物が生成されることが無く、溶鋼表面保温剤が速やかに溶融して溶鋼表面を均一に被覆し、溶鋼と大気の接触によるアルミナ系介在物の生成を抑えることが可能となる。
また、溶鋼表面保温剤が、速やかに溶融して溶鋼表面を均一に確実に被覆し、棚つりの発生を防止することができるので、溶鋼と大気との接触によるアルミナ系介在物の生成を抑えることが可能となる。
連続連続鋳造での1〜2鍋でのタンディッシュ入側溶鋼中の全酸素量に対するタンディッシュ出側溶鋼中の全酸素量の変化量である。 連続連続鋳造の1〜2鍋で製造された鋼片から得られる冷延鋼板コイル1本当たり中に存在する酸化物系介在物による表面欠陥の平均個数である。
発明者らは、溶鋼表面保温剤で溶鋼表面を均一に被覆するために、溶鋼表面保温剤の溶融速度を速くするための方法を検討した。その結果、融点が溶鋼表面温度より低い50質量%以上の低融点原料と融点が溶鋼表面温度より高い50質量%未満の高融点原料とを混合して製造された、融点が溶鋼表面温度より低い溶鋼表面保温剤を用いた場合に、溶鋼表面保温剤の溶融初期において融液が生成し、溶鋼表面保温剤の速やかな溶融が可能となることを発見した。以下、上記発見に基づく本発明の実施形態に係る溶鋼表面保温剤について詳細に説明する。尚、溶鋼表面保温材の融点とは、物質の温度を上昇させたときに溶融を始める温度であり、多元系物質の場合には固相線温度に相当する平均組成での融点である。
連続鋳造用タンディッシュや取鍋などにおける溶鋼表面温度は1550℃〜1650℃である。液相の溶鋼表面保温剤は、溶鋼表面を均一に被覆するため、溶鋼表面が外気と接触することによるAl系の介在物の生成を防止することができる。
低融点原料は、初期に融液を生成し、この融液に高融点の原料が接触することにより、高融点原料の前記融液中への拡散を促進して高融点原料の溶融速度を大きくする効果がある。なお、低融点原料の割合が50質量%を下回ると、高融点原料の拡散が十分に促進されず、溶融速度が上がらず、高融点原料が長時間溶解しない状態が続き、溶鋼表面の外気との遮断が不十分となってしまう。このため、本実施形態に係る溶鋼表面保温剤では、低融点原料の割合を、50質量%以上に規定される。上限に関しては、90質量%、80質量%、又は80質量%であってもよい。
更に、本実施形態に係る溶鋼表面保温剤では、溶鋼表面保温剤の70質量%以上を粒径200〜1000μmの粉体とすることにより、低融点原料を速やかに融解させるとともに、高融点原料を前記融液中へ速やかに拡散させることができる。溶鋼表面保温剤の70質量%以上を粒径300〜900μmの粉体とする場合はより好ましく、溶鋼表面保温剤の70質量%以上を粒径500〜800μmの粉体とする場合は更に好ましい。なお、ここでの粒径は、篩いの目開きの寸法であり、前記所定の目開き寸法の篩いを通過することができる寸法である。また、70質量%以上が粒径1000μより大きくなると、低融点原料が速やかに融解することなく、更に、高融点原料の前記融液中への拡散速度が低下するため、溶鋼表面が外気と接触することにより、Al系の介在物が生成されてしまう。一方で、溶鋼表面保温剤の70質量%以上を粒径200μm以下の粉体とすると、原料を細かくするコストが莫大となってしまう。また、粒径200〜1000μmの粉体が、溶鋼表面保温剤の70質量%より少ない割合しか占めない場合にも、溶液の生成量が十分でなく、また、高融点原料の前記融液中への拡散速度が低下するため、溶鋼表面が外気と接触してしまう。
溶鋼表面保温剤は、低融点原料と高融点原料が均一に混ぜられた状態で袋に入れられていればよい。この袋に入れられた状態の溶鋼表面保温剤を、袋ごと溶鋼表面に投入することができる。低融点原料と高融点原料の粒径が大きく違う場合、例えば本実施形態に係る溶鋼表面保温剤の200〜1000μmの原料と200μm未満、あるいは1000μmを超える原料を混合した場合には、袋内で、低融点原料と高融点原料が偏在してしまい、もし、高融点原料が最初に溶鋼表面と接触してしまう場合には、溶鋼表面で速やかに融液が生成されず、溶鋼表面が外気と接触してしまう。
溶鋼表面保温剤の融点(平均組成での融点)が溶鋼表面温度よりも高い場合には、溶鋼表面保温剤が完全な溶融状態に到らず、溶鋼表面での拡がり性が悪化し、溶鋼表面が外気と接触してしまう。このため、本実施形態に係る溶鋼表面保温剤の融点は溶鋼表面温度より低く設定されている。
完全に溶融した溶鋼表面保温剤を使用した場合には、取鍋やタンディッシュなどの耐火物の溶損が問題となる。そこで、本実施形態に係る溶鋼表面保温剤では、取鍋やタンディッシュのコーティング材に用いられているマグネシア(MgO)を含む原料を用いることにより、タンディッシュの溶損を防止している。含有するマグネシアの量が3質量%よりも少ない場合には、取鍋やタンディッシュのコーティング材の溶損速度が速くなり、操業に支障をきたす。一方で、含有するマグネシアの量が30質量%よりも高い場合には、融点が上昇するため、溶鋼を均一に被覆することができなくなる。そこで、本実施形態に係る溶鋼表面保温剤では、マグネシアの含有率を3〜30質量%に規定する。より好ましくは、5〜30質量%であり、更に好ましくは、7〜25質量%である。
本実施形態に係る溶鋼表面保温剤は、混合後組成(平均組成)が、10〜60質量%、好ましくは15〜55質量%、尚好ましくは25〜50質量%のCaO、10〜70質量%、好ましくは20〜65質量%、尚好ましくは40〜60質量%のAl、3〜30質量%のMgO、0〜10質量%以下のSiOを主成分としている。ただし、CaO/Al=0.5〜2.0とする。これは、CaO/Al=0.5〜2.0の範囲で溶鋼表面保温剤の融点(平均組成での融点)が極小となるためである。また、溶鋼表面保温剤に占めるSiOの質量が、10質量%を超えると、溶鋼中のAlとの反応により、Al系の介在物を生成し、製品の表面欠陥が増大してしまう。MgOの含有量については、上記した通りである。尚、「主成分とする」とは、該当する成分が全体の70質量%以上を占める場合を指す。本実施形態に係る溶鋼表面保温剤においては、上述の成分の合計が全体の80質量%、又は90質量%以上であってもよい。
前記した低融点原料としては、融点が溶鋼表面温度以下であるB、LiO、NaO、CaO−Al、CaO−SiO、SrO―SiO、Al−CaO−MgO、Al−CaO−SiO、Al−CaO−ZrO、Al−MgO−SiO、CaFなどの複合酸化物を用いることができる。この複合酸化物としては、生石灰とアルミナを予備溶融した後に粉砕したもの、または生石灰とボーキサイトを予備溶融した後に粉砕したアルミナセメント等、任意の多元系融体を凝固した固体を使用することができる。また、前記した高融点原料としては、マグネサイトを焼成して製造したMgOや、電融品MgO、あるいは、CaO、Al、SiO、SrO、ZrO、Al−MgO、CaO−MgOを用いることができる。なお、溶鋼表面保温剤を構成する具体的な低融点原料と高融点原料の組成、低融点原料と高融点原料の組み合わせや配合比率は、後で実施例として示す。
溶鋼表面保温方法としては、上記説明した溶鋼表面保温剤を、平均溶融厚さが5〜30mmの範囲となるように溶鋼表面に配置することにしている。これは、平均溶融厚さが5mmを下回る場合には、溶鋼表面の外気との遮断が不十分となるからである。また、平均溶融厚さが30mmを上回る場合には、熱源である溶鋼から離れた位置にある溶鋼表面保温剤の上部が冷却されることにより、溶鋼よりも温度が低い取鍋やタンディッシュの耐火物表面に、溶鋼表面保温剤が固化して付着し、溶鋼と溶鋼表面保温剤との間に隙間ができてしまうからである。これを棚つりという。棚つりが発生すると、溶鋼と溶鋼表面保温剤との間に隙間ができるので、溶鋼表面が外気と接触してしまう。溶鋼表面保温剤を、平均溶融厚さが7〜25mm、又は9〜20mmの範囲となるように溶鋼表面に配置してもよい。
次に、本発明を実施例に基づいて説明するが、実施例における条件は、本発明の実施可能性および効果を確認するために採用した一条件例であり、本発明は、これらの条件例のみに限定されない。
本発明は、本発明の要旨を逸脱せず、本発明の目的を達成する限りにおいて、種々の条件ないし条件の組み合わせを採用し得るものである。
1チャージ280tの溶鋼を溶銑予備処理、転炉脱炭、RHによる真空脱ガス処理を行い、極低炭素鋼を溶製した。これを、容量60tのタンディッシュを用いて連続鋳造法により鋳片を製造した。鋳造は、15チャージ分の溶鋼を連続して行った。溶鋼表面温度は1560〜1580℃とした。本発明、あるいは比較例の溶鋼表面保温剤は、鋳造初期からタンディッシュ内の溶鋼の保温に用いた。溶鋼表面保温剤は、実施例、比較例の場合ともにタンディッシュに対して500kgを袋ごと添加した。一枚の鋳片は、厚み250mm、長さ7000mm、幅1500mmである。鋳片は、通常用いられる熱間圧延、冷間圧延工程を経て厚さ0.7mm、幅1500mmの冷延鋼板にした。なお、表1〜表4に実施例と比較例のデータを示す。レイアウトの都合上4つの表に分割したが、表2は表1の続きであり、表3は表2の続きであり、表4は表3の続きである。
Figure 0004855552
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表1中の※1 CaO―Alは、CaOが50質量%、Alが50質量%である。
表1中の※2 CaO−SiOは、CaOが55質量%、CaO−SiOが45質量%である。
表1中の※3 SrO−SiOは、SrOが50質量%、SiOが50質量%である。
表1中の※4 Al−CaO−MgOは、Alが50質量%、CaOが45質量%、MgOが5質量%である。
表1中の※5 Al−CaO−SiOは、Alが50質量%、CaOが45質量%、SiOが5質量%である。
表1中の※6 Al−CaO−ZrOは、Alが50質量%、CaOが45質量%、ZrOが5質量%である。
表1中の※7 Al−MgO−SiOは、Alが25質量%、MgOが25質量%、SiOが50質量%である。
表2中の※8 Al−MgOは、Alが75質量%、MgOが25質量%である。
表2中の※9 CaO−MgOは、CaOが70質量%、MgOsが30質量%である。
表4中の※10 溶融層厚さは、鉄棒を溶鋼に浸漬させ、付着した溶鋼表面保温剤の厚みを溶融層厚みとした。
表4中の※11 ΔT.Oは、連続連続鋳造の1〜2鍋における、RH処理後(真空脱ガス処理後)溶鋼中の全酸素量に対する、タンディッシュ溶鋼中の全酸素量の変化量である。
表4中の※12 欠陥発生個数は、連続連続鋳造の1〜2鍋で製造された鋼片から得られる冷延鋼板コイル1本当たり中に存在する酸化物系介在物による表面欠陥の平均個数である。
図1に示されるように、実施例では、連続連続鋳造の1〜2鍋における、RH処理後(真空脱ガス処理後)溶鋼中の全酸素量に対し、タンディッシュ溶鋼中の全酸素量は減少している。これは、溶鋼表面保温剤が、速やかに溶融してタンディッシュ表面を均一に被覆したため、溶鋼と大気の接触によるアルミナ系介在物の生成が抑えられるとともに、溶鋼中のアルミナ系介在物が浮上して、溶鋼から除去されたからである。
また、図2に示されるように、実施例では、連続鋳造の1〜2鍋で製造された鋼片から得られる冷延鋼板コイル1本当たり中に存在する酸化物系介在物による表面欠陥の平均個数が、従来の比較例に比べて大幅に減少している。これも、溶鋼表面保温剤が、速やかに溶融してタンディッシュ表面を均一に被覆したため、溶鋼と大気の接触によるアルミナ系介在物の生成が抑えられたからである。
本発明によれば、溶鋼表面保温剤由来の成分により、溶鋼中にアルミナ系の介在物が生成されることが無く、且つ、溶鋼表面での溶融速度が速く、溶鋼表面を均一に被覆することができる溶鋼表面保温剤を提供することができる。

Claims (1)

  1. 融点が溶鋼表面温度より低い、50質量%以上の低融点原料と、融点が前記溶鋼表面温度より高い、50質量%未満の高融点原料とを含有し、
    10〜60質量%のCaOと、10〜70質量%のAl と、3〜30質量%のMgOと、0〜10質量%のSiO とを合計70質量%以上含有し、
    前記CaOと前記Al との比CaO/Al が0.5〜2.0であり、
    融点が前記溶鋼表面温度より低く、
    70質量%以上が粒径200〜1000μmの粉体であり、
    所定の前記溶鋼表面温度を有する溶鋼表面に配置される溶鋼表面保温剤を、
    平均溶融層厚さが5〜30mmの範囲となるように前記溶鋼表面に配置する
    ことを特徴とする溶鋼表面保温方法。
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