JP4854464B2 - 液体吐出ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

液体吐出ヘッドおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4854464B2
JP4854464B2 JP2006282539A JP2006282539A JP4854464B2 JP 4854464 B2 JP4854464 B2 JP 4854464B2 JP 2006282539 A JP2006282539 A JP 2006282539A JP 2006282539 A JP2006282539 A JP 2006282539A JP 4854464 B2 JP4854464 B2 JP 4854464B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
substrate
ink
forming
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006282539A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007137055A5 (ja
JP2007137055A (ja
Inventor
修司 小山
正紀 大角
純 山室
謙児 藤井
裕之 村山
義則 田川
好信 浦山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2006282539A priority Critical patent/JP4854464B2/ja
Publication of JP2007137055A publication Critical patent/JP2007137055A/ja
Publication of JP2007137055A5 publication Critical patent/JP2007137055A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4854464B2 publication Critical patent/JP4854464B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

本発明は、液体吐出ヘッド、特に、インクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドおよびその製造方法に関する。
インクジェット記録ヘッドとしては、図8(F)に示すような構成のものが知られている。このインクジェット記録ヘッドは、インクを吐出するためのエネルギーを発生する、発熱抵抗体などによって構成することができるインク吐出エネルギー発生素子53が形成された基板51を有している。基板51には、外部からインクを供給するためのインク供給口64が貫通口として形成されている。基板51上には、インク吐出エネルギー発生素子53に対応して配置されたインク吐出口61と、インク供給口64からインク吐出口61に連通するインク流路65とを形成する部材が接合されている。
このようなインクジェット記録ヘッドの製造方法としては、溶解可能な樹脂によってインク流路パターンを形成する工程と、この溶解可能な樹脂上を被覆樹脂層によって覆う工程を有する製造方法が知られている(特許文献1参照)。被覆樹脂には、常温で固体状のエポキシ樹脂が含まれている。溶解可能な樹脂層は、被覆樹脂層の形成後に、溶解させて除去することができ、それによって、所望のインク流路が形成される。このような製造方法によれば、インク吐出エネルギー発生素子とインク吐出口の間の微小な距離を高い精度で、かつ再現性よく設定することができ、それによって、高品位記録が可能なインクジェット記録ヘッドを提供することができる。
また、このようなインクジェット記録ヘッドにおいて、基板上には、インク吐出エネルギー発生素子などの保護膜としての絶縁層膜が形成されるのが一般的である。さらに、インク吐出エネルギー発生素子に発熱抵抗体を用いる場合、Ta膜などの耐キャビテーション層が設けられる。このような基板上に、インク流路を形成する樹脂を接合するにあたっては、その基板との密着性を向上させるために、ポリエーテルアミド樹脂からなる密着性向上層を介在させることが知られている(特許文献2参照)。
図8は、このような従来技術を取り入れた一例の記録ヘッドの基本的な製造工程を時系列に示す断面模式図である。
図8(A)に示す段階では、基板51の表面上に複数のインク吐出エネルギー発生素子53が形成され、その上を保護膜55が覆っている。また、基板51の表面上には、後のインク供給口64の形成工程において利用される犠牲層54が形成され、基板51の裏面は、SiO2膜52によって全面を覆われている。
その後、図8(B)に示すように、この基板1の表面と裏面に、それぞれ密着性向上層56と裏面パターニング層57となるポリエーテルアミド樹脂を塗布し、ベークにより硬化させる。そして、これらのポリエーテルアミド樹脂層をパターニングする。パターニングは、ポジ型レジストをスピンコート等により塗布した後、これに対して露光、現像を行い、このポジ型レジストをマスクとして、ポリエーテルアミド樹脂層をドライエッチング等により除去することによって行うことができる。
そして、図8(C)に示すように、表面にポジ型レジストを塗布し、パターニングして、ノズル流路の型材58を形成する。次に、図8(D)に示すように、型材8上に被覆感光性樹脂(CR)59をスピンコート等によって塗布する。インク吐出口61は、被覆感光性樹脂59に対して、紫外線やDeepUV光等によって露光を行い、現像を行ってパターニングを行うことによって形成する。被覆感光性樹脂59上には撥水材60をドライフィルムのラミネート等によって形成する。
次に、図8(E)に示すように、保護材62をスピンコート等によって塗布し、型材58や被覆感光性樹脂59等が形成された基板51の表面および側面を保護材62によって覆う。また、基板51の裏面のSiO2膜52を、ポリエーテルアミド樹脂57をマスクとしてエッチングする。これによってSi面が露出され、これが、インク供給口64の形成のためのエッチング開始面63となる。
次に、図8(F)に示すように、基板51にインク供給口64を形成する。インク供給口64は、基板51に対して、化学的なエッチング、例えばTMAH等の強アルカリ溶液による異方性エッチングを行うことによって形成する。裏面から異方性エッチングを行っていくと、エッチング領域が表面の犠牲層54に到達し、それによって、インク供給口64の形成が完了する。次に、裏面パターニング層57および保護材62を除去する。さらに、型材58を、インク吐出口61およびインク供給口64から溶出させ、それによって、インク流路65が形成される。
特開平6−286149号公報 特開平11−348290号公報 特開昭60−161973号公報 特開昭63−221121号公報 特開昭64−9216号公報 特開平2−140219号公報 米国特許6390606号明細書
近年、インクジェット記録ヘッドに対しては、高密度化が求められ、インク流路パターンのさらなる微細化が求められてきている。一方、上記の従来技術では、インク流路パターンを型材58のパターン形成によって形成しており、また、基板51上に被覆感光性樹脂59を接合させるにあたり、両者の密着性を向上させるため、密着性向上層56を介在させている。このような製造方法では、インク流路パターンの設定にあたって、型材58と密着性向上層56との両方の仕上り寸法公差を考慮する必要があり、このことが、インク流路パターンの微細化に対して制約を生じさせてしまう。また、密着性向上層56と型材58の仕上り公差は、被覆感光性樹脂59と基板51との密着力や吐出性能に複合的に影響を与える可能性がある。
さらに、従来の製法では流路壁の形成部材と吐出口の形成部材の材料が同じである。このため、この材料の選定にあたっては、基板との密着力を高める材料を使用した場合は、吐出口形成に対して不利になり、吐出口形成に有利な材料を選択すると基板との密着性に劣るものとなってしまうというトレードオフの関係がある。
そこで、本発明の目的は、流路形成および/または吐出口形成の高精度化と、流路壁と基板との接合信頼性の確保との両方を同時に達成することができる液体吐出ヘッドおよびその製造方法を提供することにある。
そこで、上述の目的を達成するため、本発明の液体吐出ヘッドは、液体を吐出するために必要なエネルギーを発生する吐出エネルギー発生素子が形成された基板と、該基板上に配されて、前記液体を吐出するための複数の吐出口と複数の吐出口にそれぞれ連通する複数の流路とを形成するオリフィス部材と、を備えた液体吐出ヘッドにおいて、
前記オリフィス部材は、少なくとも前記基板上に接合する部分を形成している第1の樹脂と、第1の樹脂と接合され前記複数の吐出口を形成している第2の樹脂と、から構成されており、前記第2の樹脂に比べて前記第1の樹脂はシラン剤を多く含有しており、
前記第1の樹脂と前記第2の樹脂とは、同類の感光性樹脂からなることを特徴する。
また、本発明の液体吐出ヘッドの製造方法は、基板の、吐出エネルギー発生素子が形成された表面上に、第1の樹脂によって、オリフィス部材の、少なくとも基板と接合する部分を形成する工程と、基板の表面上に、第1の樹脂を覆って型材を塗布形成する工程と、型材を、第1の樹脂によって形成された部分の、基板の表面側の面が露出するまで研磨する工程と、第1の樹脂および型材の、研磨された面上に、第1の樹脂よりシラン材の含有量が少ない第2の樹脂を塗布形成する工程と、第2の樹脂に吐出口を形成する工程と、型材を除去する工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、オリフィス部材のうち、流路壁を形成する部分と吐出口を形成する部分とにそれぞれ適した材料を用いることができるため、基板との密着力を確保しながら、高精度な吐出口形成を可能とすることができる。それによって、信頼性が高く、高精度で、したがって記録品位が高い液体吐出ヘッドを、低価格で提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
なお、本発明は、一般に、液体を噴射して飛翔液滴を形成し、それを基体の所望の位置に付与する処理を行う液体吐出ヘッドを対象とするものである。このような液体吐出ヘッドとしては、被記録媒体上にインク液滴を付着させ、それによって所望の記録を行うインクジェット記録ヘッドがよく知られている。
このようなインクジェット記録ヘッドは、プリンタ、複写機、通信システムを有するファクシミリ、プリンタ部を有するワードプロセッサ等の装置、さらには各種処理装置と複合的に組み合わせた産業記録装置に適用することができる。これらの装置は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等を被記録媒体として、それらに対して記録を行う構成とすることができる。
また、本発明において、『記録』とは、文字や図形等の意味を持つ画像を被記録媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を付与することも意味する。
(第1の実施形態)
図1,2に、第1の実施形態の液体吐出ヘッドとしてのインクジェット記録ヘッドを模式的に示す。図2は、一部を破断して示す斜視図であり、図1は、図2のA−A線に沿った断面図である。
このインクジェット記録ヘッドは、インク吐出エネルギー発生素子(吐出エネルギー発生素子)3が所定のピッチで2列並んで形成されたSi基板1を有している。Si基板1には、インク供給口14が貫通口として形成され、インク吐出エネルギー発生素子3の2つの列の間に開口している。Si基板1上には、外部との電気接続用のボンディングパッド20が形成され、詳細には図示していないが、各ボンディングパッド20と各インク吐出エネルギー発生素子3を接続する回路も形成されている。また、これらの上には、インク吐出エネルギー発生素子3などをインクから保護する保護膜5が形成されている。さらに、Si基板1上には、オリフィス部材9によって、各インク吐出エネルギー発生素子3に対面する位置に開口するインク吐出口11と、インク供給口14から各インク吐出口11に連通するインク流路(液体流路)15が形成されている。オリフィス部材9は、本実施形態では、後述の製造工程の説明から分かるように、2種の感光性樹脂16,21からなっている。
このインクジェット記録ヘッドは、通常、記録装置に組み込まれて使用される。インクジェット記録ヘッドは、記録装置の被記録媒体搬送機構や、記録ヘッドの走査機構などによって、記録動作時、インク供給口14が形成された面が、被記録媒体の記録面に対面するように配置される。そして、インク吐出エネルギー発生素子3が、所望の記録画像に応じて選択的に駆動される。それによって、インク供給口14を介してインク流路15内に充填されたインク(液体)に圧力が加えられ、インク吐出口11からインク液滴が吐出される。吐出されたインク液滴は、被記録媒体の所定の位置に付着し、このようなインク付着工程が繰り返されることによって、所望の記録画像に応じた記録が行われる。
特に、本実施形態のインクジェット記録ヘッドは、熱エネルギーをインクに作用させて、インク液滴吐出の原動力を得る構成であってよい。すなわち、この場合、熱エネルギーの作用を受けたインクが過熱されることによってインク中に気泡が発生し、この気泡発生に基づく作用力によって、インク吐出口11からインクが押し出され、インク液滴が形成される。インク吐出エネルギー発生素子3は、熱エネルギーを発生する手段である電気熱変換体としての発熱抵抗層によって構成することができ、発熱抵抗層の下には、蓄熱用の下部層を設けることができる。
次に、図3,4を参照して本実施形態のインクジェット記録ヘッドの製造方法について説明する。図3,4は、図2のA−A線に沿った断面図に相当しており、代表的な各製造工程を時系列に示している。
図3(A)に示す段階では、Si基板1の表面に、インク吐出エネルギー発生素子3が形成されている。また、インク吐出エネルギー発生素子3の2つの列の間には、後述するインク供給口14の形成に利用される犠牲層4が形成されている。図示していないが、配線やインク吐出エネルギー発生素子3の駆動に利用される半導体素子を含む回路もSi基板1上に形成されている。これらの上には、保護層5が形成されている。また、Si基板1の裏面はSiO2膜2によって全面を覆われている。
この状態から、まず、図3(B)に示すように、Si基板1の裏面に、後述するインク供給口14の形成に利用される、ポリエーテルアミド樹脂からなる裏面パターニング層7を形成する。裏面パターニング層7は、後述するインク供給口14の形成時のエッチング開始面13(図4(B))に対応する開口を有するようにパターニングされる。裏面パターニング層7のパターニングは、ポジ型レジストをスピンコート等により塗布し、このポジ型レジストに対して露光、現像を行い、このポジ型レジストをマスクとしてドライエッチング等によって行うことができる。パターニング後、ポジ型レジストは剥離される。この裏面におけるパターニングは、Si基板1の表面側を保護した状態で行ってもよいことは言うまでもない。
次に、図3(C)に示すように、保護膜5と密着性の良い感光性樹脂(第1の樹脂)16をスピンコート等により塗布し、紫外線等による露光、現像を行ってパターニングする。感光性樹脂16は、少なくとも、Si基板1と接合する、インク流路15の側壁となる部分に形成されており、上面側に開口したホール部17が形成されている。感光性樹脂16は、Si基板1との密着性を高めるために、光カチオン重合開始剤の他にシラン材を通常の添加量よりも増やして調合されている。それによって、感光性樹脂16は、従来技術におけるような密着性向上層を介在させなくても、Si基板1(保護膜5)との間に、十分な密着性を有するものとなっている。ここでシラン材を多く含んだ感光性樹脂16との密着性を考慮すると、保護層5としてはプラズマSiNやプラズマSiOといった無機系の保護膜が好ましい。
次に、図3(D)に示すように、型材(ODUR:東京応化製)8をスピンコートにより塗布しベークする。この型材8は、後工程での化学的機械研磨(CMP)時に流路側壁の倒れなどを防止する働きをする材料であり、ポジ型材料を用いることができる。そして、図3(E)に示すように、図3(C)で形成したホール部17内の型材8を露光、現像して除去し、型材パターニング部19を形成する。
次に、図3(F)に示すように、型材8の上面から、感光性樹脂16によって形成された流路側壁部の上面が露出するまで化学的機械研磨を行い、洗浄する。この際、化学的機械研磨は、研磨面にスクラッチ(微小キズ)やディシング(凹凸)が形成されるのを防止または抑制するために、研磨条件、すなわち圧力、回転数、研磨液(アルミナ、シリカなど)などをチューニングして最適条件で行うことは言うまでもない。
次に、図4(A)に示すように、流路側壁を形成するのに用いた感光性樹脂16と同類の材料の感光性樹脂(第2の樹脂)21をスピンコート等により塗布する。この時、前の工程で形成したホール部17に感光性樹脂21が入り込む。この感光性樹脂21は、型材8のODURと相溶しない材料であり、感光性樹脂16と同様の光カチオン重合開始剤を調合されている。ただし、インク吐出口11を精度よく所定の形状に形成可能とするために、感光性樹脂16とは異なり、シラン剤の添加量を少なくしている。ここで、感光性樹脂16、21としては、シラン剤の配合量以外は同じ感光性樹脂を用いるのが好ましく、少なくともカチオン重合可能なエポキシ樹脂および芳香族オニウム塩を含む樹脂組成物を用いる。具体的には、カチオン重合可能なエポキシ樹脂として、ビスフェノールAとエポクロルヒドリンとの反応物、フェノールノボラックあるいはo−クレゾールノボラックとエピクロルヒドリンとの反応物がある。また、好適な他のエポキシ樹脂として、特許文献3〜6に記載のオキシシクロヘキサン骨格を有する多官能エポキシ樹脂などを挙げることができる。一方、芳香族オニウム塩としては、芳香族ヨードニウム塩、芳香族スルフォニウム塩、旭電化工業社より提供されているSP−170,SP−150などを挙げることができる。これらの樹脂組成物は、光照射により芳香族オニウム塩が分解しエポキシ樹脂のカチオン重合を開始させ、これにより硬化膜を形成することができるものである。その他エポキシ樹脂としては、Epon SU−8(商品名:シェルケミカル社製)を用いても良い。
インク吐出口11は、感光性樹脂21に対して紫外線等による露光、現像を行うことによって形成される。また、感光性樹脂21上には撥水材10をドライフィルムのラミネート等により形成する。
次に、図4(B)に示すように、保護材12をスピンコート等によって塗布して、型材12および感光性樹脂16,21等がパターン形成されているSi基板1の表面および側面を保護材12によって覆う。保護材12は、装置搬送等における傷防止の働きをすると同時に、後工程での異方性エッチングの際に、使用する強アルカリ溶液から感光性樹脂16,21などを保護し、また、撥水材10等の劣化を防止する働きをする。したがって、保護材12としては、強アルカリ溶液に対して十分な耐性を有する材料を用いる。
次に、Si基板1の裏面のSiO2膜2を、裏面パターニング層7をマスクとしてウエットエッチングによってパターニングする。それによって、異方性エッチングのエッチング開始面13となるSi面が露出される。
次に、図4(C)に示すように、インク供給口14を形成する。インク供給口14の形成は、本実施形態では、Si基板1の結晶方位<100>を利用して、SiO2膜2をマスクとした異方性エッチングによって行う。この異方性エッチングには、例えばTMAH等の強アルカリ溶液を用いる。エッチングは、エッチング開始面13から開始され、Si基板1の表面側に形成された犠牲層4に到達するまで行われる。この犠牲層4は、ポリシリコンや、アルミ、アルミシリコン、アルミ銅、アルミシリコン銅などの、アルカリ溶液によるエッチング速度の速い材料から形成されている。なお、本実施形態では、Si基板1の結晶方位<100>を利用したエッチングを採用しているが、結晶方位<110>を利用してもよい。
次に、裏面パターニング層7を除去する。さらに、型材8をインク供給口14から溶出させる。型材8の溶出は、前面からDeepUV光による露光を行った後、現像、乾燥を行うことによって実行することができる。必要に応じて、現像の際、超音波浸漬をすれば型材8を十分に除去することができる。型材8を除去することによって、インク流路15が形成される。なお、本明細書におけるインク流路15には、インク吐出エネルギー発生素子3によって発生する圧力がインク吐出口11側に効果的に作用するように形成される発泡室などが含まれていてよい。
以上の工程により、本実施形態のインクジェット記録ヘッドの主要な構成が完成する。インクジェット記録ヘッドは、図示していないが、さらに、インク供給のためのチップタンク部材をインク供給口14に接続し、記録装置側との電気接続用の部材をボンディングパット20に電気的に接合した構成としてもよい。また、インクジェット記録ヘッドは、一枚のSi基板1上に、上記の工程によって、複数同時に作り込むことができ、この場合、Si基板1は、ダイシングソー等により切断、分離して、チップ化される。
以上説明した本実施形態のインクジェット記録ヘッドでは、オリフィス部材9のうち、インク流路15の側壁となる部分と、インク吐出口11が形成される部分とに、別々の感光性樹脂16,21をそれぞれ用いている。そして、インク流路15の側壁部分の感光性樹脂16として、感光性樹脂21に比較してシラン材を多く含有させることでSi基板1との密着性に優れた材料を用いている。一方で、インク吐出口11が形成される部分の感光性樹脂21として、インク吐出口11を高精度に形成するのに適した材料を用いている。それによって、オリフィス部材9と基板1との密着性の確保と、インク吐出口11の高精度な形成との両方を同時に達成することができる。この際、感光性樹脂21は、感光性樹脂16のホール部17内に入り込むことによって、感光性樹脂16と嵌合した構造を形成している。このため、感光性樹脂21単独ではSi基板1に対して十分な密着性が得られない場合でも、オリフィス部材9は、全体として、Si基板1に対して十分に強固に接合される。ここで感光性樹脂21は、感光性樹脂16に比較してシラン材の含有量が少ないことが重要であり、感光性樹脂21がシラン材を全く含まなくても本発明を適用可能である。
また、本実施形態の構成では、従来技術におけるような密着性向上層を必要とすることがない。このため、密着性向上層の寸法公差の影響が無い分、インク流路パターンの設定の制約を小さくすることができ、形成パターンの微細化を図ることが可能となる。したがって、記録品位の高いインクジェット記録ヘッドを提供することができる。また、オリフィス部材9の接合信頼性の向上、形成パターンの精度向上を図ることができ、信頼性が高く、良好な吐出性能を有するインクジェット記録ヘッドを製造することができる。また、本実施形態の方策では、高価な材料を必要とするなどということもないので、低価格での製造が可能である。
(第2の実施形態)
次に、図5,6,7を参照して第2の実施形態について説明する。図6,7は、図5に示す本実施形態によるインクジェット記録ヘッドの製造工程を、図3,4と同様の断面図の形態で時系列に示している。インクジェット記録ヘッドの主要な構成は第1の実施形態と同様であるので説明を省略し、また、図6,7において、第1の実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。
図6(A)の段階での構成は、図3(A)に示す、第1の実施形態における段階での構成と同じである。この状態から、図6(B)に示すように、Si基板1の裏面に、インク供給口14の形成に利用される裏面パターニング層7を形成するのも第1の実施形態と同様である。
次に、Si基板1の表面全面に、熱可塑性のポリエーテルアミド樹脂6を塗布し、硬化させる。このポリエーテルアミド樹脂6は、次工程で使用する、インク流路15の側壁を形成する感光性樹脂22(図6(C))との密着力が高く、密着性向上層として機能する。
次に、図6(C)に示すように、このポリエーテルアミド樹脂6上に感光性樹脂(第1の樹脂)22をスピンコート等により塗布し、紫外線等による露光、現像を行ってパターニングする。それによって、感光性樹脂22を、少なくとも、インク流路15の側壁となる部分を有する構成とし、また、上面側に開口したホール部17を形成するのは第1の実施形態と同様である。この時、使用する感光性樹脂22は、密着性向上層としてのポリエーテルアミド樹脂6との密着性を高めるために、光カチオン重合開始剤を調合したものとする。その後、ポリエーテルアミド樹脂6を、感光性樹脂22をマスクとしてエッチングしてパターニングする。
その後の工程は第1の実施形態と同様である。すなわち、型材8を塗布し(図6(D)、ホール部17内の型材8を除去し(図6(E))、型材8を研磨(図6(F))する。そして、第2の樹脂21を塗布形成し、この第2の樹脂21によって形成された部分にインク吐出口11を形成する(図7(A))。任意に撥水材10を形成するのも同様である。そして、保護材12によって、基板1の表面および側面を保護し(図7(B))、インク供給口14を形成し、型材8を溶出させる(図7(C))。
以上の工程により、本実施形態のインクジェット記録ヘッドの主要な構成が完成する。必要に応じて、ダイシングソーによるチップ化、チップタンク部材や電気接続用の部材の接続が行われる。
以上説明した本実施形態のインクジェット記録ヘッドでも、オリフィス部材9を、主として流路壁を構成する感光性樹脂22と、インク吐出口11の形成部を構成する感光樹脂21から構成している。それによって、オリフィス部材9とSi基板1との密着性の確保と、インク吐出口11の高精度な形成との両方を同時に達成することができる。また、本実施形態では、オリフィス部材9とSi基板1との間に密着性向上層としてのポリエーテルアミド樹脂6を介在させることによって、オリフィス部材9とSi基板1の接合信頼性をさらに向上させることができる。
なお、上述した実施形態においては、感光性樹脂16,22と21とを嵌合させた構成例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、特許文献7に記載されている製法を利用しても良い。つまり、基板上にポジレジストODURからなるインク流路パターンを形成した後に感光性樹脂16を塗布し、さらにその上に感光性樹脂21を塗布し、吐出口を形成することでも本発明を実現可能である。このように本発明においては感光性樹脂同士が必ずしも嵌合していなくても良い。
本発明の第1の実施形態のインクジェット記録ヘッドの模式的断面図。 図1のインクジェット記録ヘッドの、一部を破断して示す斜視図。 図1のインクジェット記録ヘッドの基本的な製造工程を示す模式的断面図。 図1のインクジェット記録ヘッドの基本的な製造工程を示す模式的断面図。 本発明の第2の実施形態のインクジェット記録ヘッドの模式的断面図。 図5のインクジェット記録ヘッドの基本的な製造工程を示す模式的断面図。 図5のインクジェット記録ヘッドの基本的な製造工程を示す模式的断面図。 従来例のインクジェット記録ヘッドの基本的な製造工程を示す模式的断面図。
符号の説明
1 Si基板(基板)
3 インク吐出エネルギー発生素子(吐出エネルギー発生素子)
9 オリフィス部材
16,22 感光性樹脂(第1の樹脂)
21 感光性樹脂(第2の樹脂)
11 インク吐出口(吐出口)
15 インク流路(流路)

Claims (5)

  1. 液体を吐出するために必要なエネルギーを発生する吐出エネルギー発生素子が形成された基板と、該基板上に配されて、前記液体を吐出するための複数の吐出口と該複数の吐出口にそれぞれ連通する複数の流路とを形成するオリフィス部材と、を備えた液体吐出ヘッドにおいて、
    前記オリフィス部材は、少なくとも前記基板上に接合する部分を形成している第1の樹脂と、該第1の樹脂と接合され前記複数の吐出口を形成している第2の樹脂と、から構成されており、前記第2の樹脂に比べて前記第1の樹脂はシラン剤を多く含有しており
    前記第1の樹脂と前記第2の樹脂とは、同類の感光性樹脂からなることを特徴する液体吐出ヘッド。
  2. 前記第2の樹脂はシラン材を含まない請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 液体を吐出するために必要なエネルギーを発生する吐出エネルギー発生素子が形成された基板と、該基板上に接合し、液体を吐出するための複数の吐出口と、該複数の吐出口にそれぞれ連通する複数の流路とを形成するオリフィス部材とを備えた液体吐出ヘッドの製造方法において、
    前記基板の前記吐出エネルギー発生素子が形成された表面上に、第1の樹脂によって、前記オリフィス部材の少なくとも前記基板と接合する部分を形成する工程と、
    前記基板の表面上に、前記第1の樹脂を覆って型材を塗布形成する工程と、
    前記型材を、前記第1の樹脂によって形成された部分の、前記基板の表面側の面が露出するまで研磨する工程と、
    前記第1の樹脂および前記型材の研磨された面上に、前記第1の樹脂よりシラン材の含有量が少ない第2の樹脂を塗布形成する工程と、
    前記第2の樹脂に前記吐出口を形成する工程と、
    前記型材を除去する工程と、
    を有することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  4. 前記型材を塗布形成する前に、前記第1の樹脂によって形成された部分に、前記基板の表面側に開口するホール部を形成する工程と、
    前記第2の樹脂を塗布形成する前に、前記ホール部内に入り込んだ前記型材を除去する工程と、
    をさらに有する請求項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  5. 前記第2の樹脂を塗布形成する工程において、該第2の樹脂はシラン材を含まない請求項またはに記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
JP2006282539A 2005-10-20 2006-10-17 液体吐出ヘッドおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP4854464B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006282539A JP4854464B2 (ja) 2005-10-20 2006-10-17 液体吐出ヘッドおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005305810 2005-10-20
JP2005305810 2005-10-20
JP2006282539A JP4854464B2 (ja) 2005-10-20 2006-10-17 液体吐出ヘッドおよびその製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2007137055A JP2007137055A (ja) 2007-06-07
JP2007137055A5 JP2007137055A5 (ja) 2009-12-03
JP4854464B2 true JP4854464B2 (ja) 2012-01-18

Family

ID=38200475

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006282539A Expired - Fee Related JP4854464B2 (ja) 2005-10-20 2006-10-17 液体吐出ヘッドおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4854464B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5854693B2 (ja) * 2010-09-01 2016-02-09 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッドの製造方法
JP5911264B2 (ja) * 2011-11-01 2016-04-27 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッドの製造方法
JP5966630B2 (ja) * 2012-05-31 2016-08-10 ブラザー工業株式会社 インクジェットヘッド用基板及びその製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3397478B2 (ja) * 1993-11-26 2003-04-14 キヤノン株式会社 インクジェットヘッド及び該インクジェットヘッドの製造方法及びインクジェット装置
JP3963456B2 (ja) * 2003-06-16 2007-08-22 キヤノン株式会社 感光性樹脂組成物およびこれを用いたインクジェット記録ヘッドおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007137055A (ja) 2007-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4455282B2 (ja) インクジェットヘッドの製造方法、インクジェットヘッドおよびインクジェットカートリッジ
KR100816568B1 (ko) 액체 토출 헤드 제조 방법
US8267503B2 (en) Ink jet recording head and manufacturing method therefor
JP5224771B2 (ja) 記録ヘッド基板の製造方法
JP2012158189A (ja) インクジェット記録ヘッドの製造方法
JP4614383B2 (ja) インクジェット記録ヘッドの製造方法、及びインクジェット記録ヘッド
JP5153276B2 (ja) インクジェット記録ヘッドの製造方法
JP2009178906A (ja) インクジェット記録ヘッドの製造方法
JP2009143228A (ja) インクジェット印刷ヘッド及びその製造方法
JP4854464B2 (ja) 液体吐出ヘッドおよびその製造方法
JP6039259B2 (ja) 液体吐出ヘッド、およびその製造方法
JP4976739B2 (ja) 記録ヘッド、およびその製造方法
JP5111477B2 (ja) インクジェットヘッド
US7735961B2 (en) Liquid discharge head and method of producing the same
KR20100060423A (ko) 잉크젯 프린트헤드 및 그 제조방법
JP2009119725A (ja) インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録ヘッドの製造方法
JP2007160624A (ja) インクジェット記録ヘッドおよびその製造方法
JP5063390B2 (ja) インクジェット記録ヘッドの製造方法
JPH08142327A (ja) インクジェット記録装置の記録ヘッド
JP4671330B2 (ja) インクジェット記録ヘッドの製造方法
JP2014094529A (ja) インクジェット記録ヘッドおよびその製造方法
JPH09277539A (ja) インクジェットプリントヘッド、その製造方法およびインクジェットプリント装置
JP2005125577A (ja) 液体噴射記録ヘッド及びその製造方法
JP2008126481A (ja) インクジェット記録ヘッド用基板の製造方法、およびインクジェット記録ヘッドの製造方法
JP3943716B2 (ja) 液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091016

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091016

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110727

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111018

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111025

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees