JP4853668B2 - 電気コネクタ及び電気コネクタの製造方法 - Google Patents

電気コネクタ及び電気コネクタの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、基板とケーブルとを接続する電気コネクタに関する。
一般に、基板とケーブルとを接続するために、基板側に電気コネクタが設けられ、ケーブル側にこの電気コネクタに係合する電気コネクタが設けられる。基板側の電気コネクタは、所定の間隔をおいて配置された複数の端子を有し、ケーブル側の電気コネクタは、これら複数の端子の各々に嵌合する複数の端子を有する。基板側の電気コネクタとケーブル側の電気コネクタとが係合したときに、基板側に設けられた複数の端子の各々が、ケーブル側に設けられた対応する端子と嵌合することにより、基板とケーブルとが電気的に接続される。
このような電気コネクタは、ある方向に沿って所定の間隔をおいて配置された複数の端子を保持する絶縁性ハウジングと、この絶縁性ハウジングを支持するシールドと、を備える。絶縁性ハウジングは、上記方向に沿って配置された複数の端子を保持するために、上記方向に延びる形状を有する。シールドは、この絶縁性ハウジングを支持するために、上記方向に沿ってこの絶縁性ハウジングの外周面を覆う形状を有する。
上記構成を有する従来技術に係る電気コネクタは、複数の端子が配置される方向に沿って延びる形状を有するので、垂直方向の力に耐える強度を確保する必要がある。
垂直方向の力に耐える強度を確保するために、絶縁性ハウジング又はシールドの厚さを増加させる手法が考えられる。ところが、かかる手法は、一般的な電気コネクタにおいて同時に必要とされている低背化を阻害する。
別の手法として、複数の端子が配置される方向に沿って端部を折り曲げたシールドを形成した後、このシールドに対して絶縁性ハウジングを取り付ける手法が、考えられる。この手法を用いた電気コネクタにあっては、シールドの端部に形成された折り曲げ部分と絶縁性ハウジングとの接触部分には、その構成上、必然的に隙間が生ずる。このような隙間が生じた電気コネクタにおいては、加えられた垂直方向の力は、厳密には、シールド及び絶縁性ハウジングの両方に作用するのではなく、絶縁性ハウジングの外周面を覆うシールドのみに集中する。よって、垂直方向の力に耐える十分な強度を確保することが困難である。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、低背化を実現しつつ垂直方向の力に対する強度を確保することが可能な電気コネクタを提供することを目的とする。
本発明者は、電気コネクタの強度を高めるために、内面を絶縁性ハウジングに当接させてこの絶縁性ハウジングを支持するシールドの端部に、略U字状の断面を形成するように内側に折り曲げられた折り曲げ部を設けるとともに、少なくともこの折り曲げ部の内面に囲まれた領域の内部に、絶縁性ハウジングを形成するための液体状態の絶縁材料を、該内面に密着させるように配置して硬化させれば、絶縁性ハウジングと折り曲げ部との間に隙間を生じさせることなく、両者を一体的に形成することができる、ということを見出し、本発明をするに至った。
本発明の1つの特徴に係る電気コネクタは、所定の間隔をおいて配置された複数の端子を保持する絶縁性ハウジングと、前記複数の端子の配置された方向に沿って延設され、内面を前記ハウジングに当接させて該ハウジングを支持するシールドと、を具備し、前記シールドが、端部において略U字状の断面を形成するように内側に折り曲げられ前記複数の端子の配置された方向に沿って延設された折り曲げ部を有し、前記絶縁性ハウジングが、少なくとも前記折り曲げ部の内面に囲まれた領域の内部に配置され該内面に密着している。
本発明の1つの特徴に係る電気コネクタを製造する方法は、所定の間隔をおいて配置された複数の端子を保持する絶縁性ハウジングがシールドにより支持される電気コネクタを製造する方法であって、前記複数の端子の配置される方向に沿って延設され、内面が前記絶縁性ハウジングに当接することになるシールドを準備する段階と、前記シールドの端部において、略U字状の断面を形成するように内側に折り曲げられた折り曲げ部を、前記複数の端子の配置される方向に沿って延設する段階と、少なくとも前記折り曲げ部の内面に囲まれた領域の内部に配置されるように、前記シールドに対して絶縁性の液体材料を付与する段階と、前記液体材料を硬化させることにより、前記シールドと前記絶縁性ハウジングとを一体的に形成する段階と、を含む。
本発明によれば、内面を絶縁性ハウジングに当接させてこの絶縁性ハウジングを支持するシールドの端部に、略U字状の断面を形成するように内側に折り曲げられた折り曲げ部が設けられ、少なくともこの折り曲げ部の内面に囲まれた領域の内部に、絶縁性ハウジングが該内面に密着するように配置される。したがって、低背化を実現しつつ垂直方向の力に対する強度を確保することが可能な電気コネクタを提供することができる。
以下、添付図面を参照して本発明を詳細に説明する。なお、添付図面に示す同一の構成要素に対しては、同一の符号が共通して付されている。
以下に示す実施の形態では、本発明を、基板側に設けられた電気コネクタであって、ケーブル側に設けられた電気コネクタと係合して電気的に接続される電気コネクタに適用した場合について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電気コネクタの構成を前方左手上方からみて示す斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係る電気コネクタの構成を後方左手上方からみて示す斜視図である。図3は、図1及び図2に示す電気コネクタの構成を上面及び底面を逆にして示す斜視図である。
図4(a)は、本発明の一実施形態に係る電気コネクタの上面を示す図である。図4(b)は、本発明の一実施形態に係る電気コネクタの前面を示す図である。図4(c)は、本発明の一実施形態に係る電気コネクタの底面を示す図である。図4(d)は、本発明の一実施形態に係る電気コネクタの側面を示す図である。
図5(a)は、図4(a)のA−A線に沿った断面を示す図である。図5(b)は、図4(a)のB−B線に沿った断面を示す図である。図5(c)は、図4(a)のC−C線に沿った断面を示す図である。
図1乃至図5に示すように、本実施の形態に係る電気コネクタは、主に、複数の端子100と、これら複数の端子を保持する絶縁性ハウジング200と、この絶縁性ハウジング200を支持するシールド300と、を含む。
複数の端子100は、所定の間隔をおいて配置されている。絶縁性ハウジング200は、これら複数の端子100が配置された方向に沿って延びる板状の形状を有しており、樹脂等の絶縁材料により構成されている。シールド300は、複数の端子100が配置された方向に沿って絶縁性ハウジング200の上面(一方の面)を連続的に覆うように、かつ、この方向に沿って絶縁性ハウジング200の底面(他方の面)を連続的に露出させるように、内面を絶縁性ハウジング200に当接させてこの絶縁性ハウジング200を囲む形状を有する。
複数の端子100に着目すると、これら複数の端子100の各々は、例えば図3に示すように、導電性材料を用いて板状に形成されている。さらに、これら複数の端子100の各々は、例えば図5(b)に示すように、コ字状の断面を有する接点部100aと、絶縁性ハウジング200に取り付けるために用いられる係合部としての凸部100bと、基板における所定の回路に接続される実装部100cと、を含む。
接点部100aは、図5(b)における紙面上右方(すなわち、例えば図1における紙面上下方)から挿入される相手方電気コネクタの対応する端子の上面及び下面(図示せず)に当接して、この端子と電気的に接続される。
各端子の凸部100bが、絶縁性ハウジング200の底面に形成された、図5(b)に示すような係合部としての凹部200aに圧入されることにより、各端子は、絶縁性ハウジング200に固定され保持される。
次に、シールド300の具体的な構成について、さらに図6乃至図8を参照して説明する。
図6は、本発明の一実施形態に係る電気コネクタに用いられるシールド300をある方向からみて示す斜視図である。図7は、本発明の一実施形態に係る電気コネクタに用いられるシールド300を別の方向からみて示す斜視図である。
図8(a)は、本発明の一実施形態に係る電気コネクタに用いられるシールド300の上面を示す図である。図8(b)は、本発明の一実施形態に係る電気コネクタに用いられるシールド300の前面を示す図である。図8(c)は、本発明の一実施形態に係る電気コネクタに用いられるシールド300の底面を示す図である。図8(d)は、本発明の一実施形態に係る電気コネクタに用いられるシールド300の側面を示す図である。
シールド300は、複数の端子100が配置される方向に沿って、絶縁性ハウジング200の上面(一方の面)を連続的に覆う領域301と、上記方向に沿って絶縁性ハウジング200の下面(他方の面)を連続的に露出させるように覆う領域302と、を含む。領域301は、例えば図1及び図2に示すように、絶縁性ハウジング200の上面の略全体を覆ってこの絶縁性ハウジング200を支持する。このように領域301が絶縁性ハウジング200を支持しているときには、例えば図7及び図8(c)に示すような領域301の内面301aが、絶縁性ハウジング200の上面に当接する。領域302は、例えば図3に示すように、複数の端子100が配置される方向に沿って絶縁性ハウジング200の下面を連続的に露出させるように該下面を覆って、この絶縁性ハウジング200を支持する。このように領域302が絶縁性ハウジング200を支持しているときには、例えば図6及び図8(b)に示すような領域302の内面302aが、絶縁性ハウジング200の下面に当接する。このようにシールド300を構成したことにより、シールド300と絶縁性ハウジング200とを一体的に形成した後に、絶縁性ハウジング200の下面における露出された部分に複数の端子100を取り付けることができる。
シールド300の上面には、相手方電気コネクタのシールド(図示せず)と係合するとともに、シールド300とこの相手方電気コネクタのシールドとを同電位(グランド)にするための接触部303が、形成されている。
また、シールド300の例えば上面には、貫通穴304(本実施形態では一例として6つの貫通穴)が形成されている。この貫通穴304には、例えば図1に示すように絶縁性ハウジング200が配置されることにより、シールド300とハウジング200との結合力が高められる。
さらに、シールド300の例えば上面には、折り曲げ部305が形成されている。この折り曲げ部305は、略U字状の断面を形成するようにシールド300の上面の端部を内側に折り曲げることにより形成され、複数の端子101の配置される方向に沿って延設されている。折り曲げ部305の断面の形状が示されている図5(b)及び図5(c)を参照すると、折り曲げ部305は、主に、2つの板状部分305a、305bと、湾曲部分305cと、を含む。2つの板状部分305a及び305bは、それぞれ内面305a1及び305b1を対向させて平行に延びている。湾曲部分305cは、2つの板状部分305aと305bとの間を連続的に繋ぐように湾曲している。この湾曲部分305cの内面305c1は、板状部分305aの内面305a1及び板状部分305bの内面305b1に対して連続的に繋がっている。2つの板状部分305a及び305b並びに湾曲部分305cは、すべて複数の端子101の配置される方向に沿って延設されている。
シールド300の上面に垂直方向(例えば図5における上下方向)の力が作用した場合には、この上面に加えて、折り曲げ部305の2つの板状部分305a及び305b並びに湾曲部分305cのすべてが、垂直方向の力に抗することになる。
さらに、少なくともこの折り曲げ部305の内面に囲まれた領域の内部、すなわち、板状部分305aの内面305a1と湾曲部分305cの内面305c1と板状部分305bの内面305b1とにより囲まれた領域の内部には、これらの内面に密着するように絶縁性ハウジング200が配置されている。なお、絶縁性ハウジング200は、折り曲げ部305の内面に密着するだけでなく、折り曲げ部305の外面(すなわち、板状部分305aの外面305a2、湾曲部分305cの外面305c2、板状部分305bの外面305b2、及び、板状部分305aの端面305d)に対して、部分的に又は全体的に密着することもできる。図5(a)及び図5(b)に示す例では、絶縁性ハウジング200は、折り曲げ部分305の板状部分305aの外面305a2全体及び端面305d全体と、湾曲部分305cの外面305c2の一部分と、に密着している。
このように折り曲げ部305に対して絶縁性ハウジング200を密着させるには、絶縁性ハウジング200が、折り曲げ部305の内面により囲まれた領域の内部に配置されるように、さらには折り曲げ部305の端面及び外面を少なくとも部分的に覆うように、シールド300に対して、絶縁性ハウジング200を構成する液体材料が付与された後、この液体材料を硬化させることにより、シールド300と絶縁性ハウジング200とが一体的に形成される。これにより、折り曲げ部305と絶縁性ハウジング200とは、両者の間に隙間が生じることなく、互いに組み付けられる。
なお、図示はしていないが、この折り曲げ部305に対して、貫通穴、凹部及び/又は凸部を形成するとともに、絶縁性ハウジング200を、貫通穴の内部に配置し、凹部及び/又は凸部に係合させることにより、折り曲げ部305と絶縁性ハウジング200との接触面積が大きくなるので、両者の結合力をさらに高めることができる。
なお、絶縁性ハウジング200は、所定の間隔をおいて配置された複数の端子101を保持するという機能を果たすために、必然的に複数の端子101の配置された方向に延びる形状を有する結果、垂直方向の力を受けた場合に撓む等の脆弱性を呈する。よって、折り曲げ部305が、複数の端子101の配置される方向に沿って延設されれば、垂直方向の力を受けた絶縁性ハウジングがこのように湾曲することが防止される。このような観点に鑑みて、本実施形態では、最良の形態として、折り曲げ部305が複数の端子101の配置される方向に沿って延設される。しかしながら、本発明は、このような形態に限定されず、折り曲げ部305が任意の方向に沿ってシールドに設けられる形態をも包含するものである。
また、本実施形態では、最良の形態として、折り曲げ部305は、シールド300の端部を内側に折り曲げることにより構成されるが、本発明は、これに限定されず、略U字状の断面形状を有する折り曲げ部(又はその一部)が別途形成された後、このように形成された折り曲げ部(又はその一部)がシールド300に対して溶接等により取り付けられる形態をも含むものである。
図6乃至図8に戻ると、さらにまた、シールド300の例えば下面には、切り起し部306が形成されている。この切り起し部306は、シールド300の下面の端部を内側に折り曲げることにより形成される。この切り起し部306は、絶縁性ハウジング200に交差している。また、この切り起し部306の当該面には、貫通穴306aが形成されている(なお、貫通穴に代えて、凹部や凸部等を形成することもできる)。
かかる切り起し部306は、図9及び図10を比較して参照することにより明らかなように、その外周面の略全体が絶縁性ハウジング200に囲まれている(覆われている)。すなわち、絶縁性ハウジング200が、切り起し部306の外周面の略全体に密着している。これにより、シールド300の下面と絶縁性ハウジングとの結合力が高められる。さらには、切り起し部306に貫通穴306aが形成されることにより、切り起し部306と絶縁性ハウジング200との接触面積が大きくなるので、両者の結合力がさらに高められる。
このような切り起し部306を設ける場所に限定はないが、シールド300のうち絶縁性ハウジング200との結合力が最も低い部分、すなわち、本実施形態のようにシールド300の端部に設けることが好ましい。
切り起し部306と絶縁性ハウジング200とを一体的に形成するための手法は、上述した折り曲げ部305と絶縁性ハウジング200とを一体的に形成する場合と同様である。
また、図9に示すように、シールド300の端部(例えば下面の端部)には、切り欠き307が形成されている。この切り欠き307は、図10に示すように、断面の略全体が絶縁性ハウジング200に囲まれた状態で絶縁性ハウジング200と係合している。これによっても、シールド300と絶縁性ハウジング200との結合力が高められる。この切り欠き307についても、シールド300のうち絶縁性ハウジング200との結合力が最も低い部分、すなわち、本実施形態のようにシールド300の端部に設けることが好ましい。
次に、上記構成を有する電気コネクタの製造方法について簡単に説明する。
まず、図5乃至図8に示すような、貫通穴304、折り曲げ部305、切り起し部306、切り欠き307等を含むシールド300が、導電性を有する板状の材料に対して、プレス加工、折り曲げ加工や打ち抜き加工等の既知の処理により形成される。
このように形成されたシールド300が、図1乃至図4に示したような絶縁性ハウジング200を形成するために形成された所定の金型の内部に配置される。
この後、上記金型の内部に硬化性を有する液体材料の樹脂が挿入される。このように挿入された液体材料は、折り曲げ部305の内面により囲まれた領域の内部に配置されて該内面に密着するとともに、切り起し部306の外周面の略全体に密着する。切り欠き307の断面もまた、液体材料により囲まれる。このようにして、シールド300に対して液体材料の樹脂が付与される。
次に、上記のように金型に挿入された樹脂が硬化させられる。これにより、一体的に形成された絶縁性ハウジング200及びシールド300とが得られる。この後、端子100の凹部100bが、絶縁性ハウジング200の下面におけるシールド300により覆われることなく露出させられた部分(例えば図3参照)に設けられた凹部200aに対して、図5(b)に示すように圧入されることにより、複数の端子100が絶縁性ハウジング200に取り付けられる。
これにより、図1乃至図3に示したような電気コネクタが形成される。
なお、絶縁性ハウジング200において、複数の端子100は、好ましくは、図5(b)に示すように、シールド300の折り曲げ部305の付近に取り付けられる。別言すれば、絶縁性ハウジング200は、複数の端子100の凸部(係合部)100bに係合して該複数の端子を固定する凹部(係合部)200aを、折り曲げ部305の付近に有している。このように、複数の端子101は、絶縁性ハウジング200のうち、折り曲げ部305により支持されることにより垂直方向の力に対して最も大きな強度を有している領域の付近、すなわち、折り曲げ部305の内面に囲まれた領域の付近において、取り付けられている。これにより、水平方向(すなわち図5(b)における奥行き方向)に延びて配置された複数の端子100は、これらに作用する垂直方向(すなわち図5(b)における上下方向)の力に対する強度を確保することができる。
以上説明したように、本発明によれば、内面を絶縁性ハウジングに当接させてこの絶縁性ハウジングを支持するシールドの端部に、略U字状の断面を形成するように内側に折り曲げられた折り曲げ部が設けられ、少なくともこの折り曲げ部の内面に囲まれた領域の内部に、該内面に密着するように絶縁性ハウジングが配置される。具体的には、絶縁性ハウジングを構成する液体状態の絶縁材料が、折り曲げ部の内面に囲まれた領域の内部に配置されるようにシールドに対して付与された後に硬化させられることにより、折り曲げ部と絶縁性ハウジングとの間に隙間を生じさせることなく、シールドと絶縁性ハウジングとが一体的に形成される。
これにより、折り曲げ部と絶縁性ハウジングとの間に隙間が生じないので、電気コネクタに作用する垂直方向の力は、折り曲げ部のみに集中して作用することなく、折り曲げ部及び絶縁性ハウジングの両方に作用する。これにより、折り曲げ部と絶縁性ハウジングとが協働して垂直方向の力に対する強度を確保することができる。さらには、シールド及び絶縁性ハウジングをそれぞれ別々に形成した後に両者を組み合わせるのではなく、シールドに設けられた折り曲げ部の内面に囲まれた領域の内部に配置されるように、さらには必要に応じて折り曲げ部の外面の少なくとも一部に密着するように、シールドに対して液体状態の絶縁材料を付与して硬化させることにより、シールドと絶縁性ハウジングとが一体的に形成される。よって、電気コネクタの低背化を促進することも可能となる。
さらには、内面を絶縁性ハウジングに当接させてこの絶縁性ハウジングを支持するシールドの端部には、絶縁性ハウジングに交差するように内側に折り曲げられた切り起し部が設けられ、絶縁性ハウジングがこの切り起し部の外周面の略全体に密着する。これにより、シールドと絶縁性ハウジングとの結合力が高められる。このような結合力は、少なくとも部分的には、電気コネクタの垂直方向の力に対する強度を高めることに貢献する。
以上のように、本発明によれば、低背化を実現しつつ垂直方向の力に対する強度を確保することが可能な電気コネクタを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る電気コネクタの構成を前方左手上方からみて示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る電気コネクタの構成を後方左手上方からみて示す斜視図である。 図1及び図2に示す電気コネクタの構成を上面及び底面を逆にして示す斜視図である。 (a)本発明の一実施形態に係る電気コネクタの上面を示す図である。(b)本発明の一実施形態に係る電気コネクタの前面を示す図である。(c)本発明の一実施形態に係る電気コネクタの底面を示す図である。(d)本発明の一実施形態に係る電気コネクタの側面を示す図である。 (a)図4(a)のA−A線に沿った断面を示す図である。(b)図4(a)のB−B線に沿った断面を示す図である。(c)図4(a)のC−C線に沿った断面を示す図である。 本発明の一実施形態に係る電気コネクタに用いられるシールドをある方向からみて示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る電気コネクタに用いられるシールドを別の方向からみて示す斜視図である。 (a)本発明の一実施形態に係る電気コネクタに用いられるシールドの上面を示す図である。(b)本発明の一実施形態に係る電気コネクタに用いられるシールドの前面を示す図である。(c)本発明の一実施形態に係る電気コネクタに用いられるシールドの底面を示す図である。(d)本発明の一実施形態に係る電気コネクタに用いられるシールドの側面を示す図である。 本発明の一実施形態に係る電気コネクタに用いられるシールドの一部分を拡大して示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る電気コネクタの一部分を拡大して示す斜視図である。
符号の説明
100 端子
100a 接点部
100b 凸部(係合部)
100c 実装部
200 絶縁性ハウジング
200a 凹部(係合部)
300 シールド
301、302 領域
301a 領域301の内面
302a 領域302の内面
303 接触部
304 貫通穴
305 折り曲げ部
305a、305b 折り曲げ部の板状部分
305c 折り曲げ部の湾曲部分
305a1、305b1、305c1 折り曲げ部の内面
305a2、305b2、305c2 折り曲げ部の外面
305d 折り曲げ部の端面
306 切り起し部
306a 貫通穴
307 切り欠き

Claims (11)

  1. 所定の間隔をおいて配置された複数の端子を保持する絶縁性ハウジングと、
    前記複数の端子の配置された方向に沿って延設され、内面を前記ハウジングに当接させて該ハウジングを支持するシールドと、
    を具備し、
    前記シールドが、端部において略U字状の断面を形成するように内側に折り曲げられ前記複数の端子の配置された方向に沿って延設された折り曲げ部を有し、
    前記絶縁性ハウジングが、記折り曲げ部の内面に囲まれた領域の内部に配置され該内面に密着しつつ前記方向に延びており
    前記絶縁性ハウジングが、さらに、前記折り曲げ部の外面に密着しつつ前記方向に延びている、
    ことを特徴とする電気コネクタ。
  2. 前記絶縁性ハウジングが、前記複数の端子の凸部に係合して該複数の端子を固定する凹部を、前記折り曲げ部の付近に有する、請求項1に記載の電気コネクタ。
  3. 前記絶縁性ハウジングが、前記複数の端子に係合して該複数の端子を固定する係合部を、前記シールドの前記折り曲げ部の付近に有する、請求項1又は請求項2に記載の電気コネクタ。
  4. 前記折り曲げ部が貫通穴を有し、前記絶縁性ハウジングが該貫通穴の内部に配置されている、請求項1から請求項3のいずれかに記載の電気コネクタ。
  5. 前記折り曲げ部が凹部又は凸部を有し、前記絶縁性ハウジングが該凹部又は凸部に係合している、請求項1から請求項4のいずれかに記載の電気コネクタ。
  6. 前記絶縁性ハウジングが、少なくとも前記折り曲げ部の内面に囲まれた領域の内部に配置されるように前記シールドに対して液体状態で付与された後に硬化させて形成されたものである、請求項1から請求項5のいずれかに記載の電気コネクタ。
  7. 前記シールドが、前記複数の端子の配置された方向に沿って前記絶縁性ハウジングの一方の面を連続的に覆う領域と、前記方向に沿って前記絶縁性ハウジングの他方の面を連続的に露出させるように該他方の面を覆う領域と、を含み、
    前記絶縁性ハウジングが、前記他方の面における前記シールドにより露出させられた部分において、前記方向に沿って、前記複数の端子に係合して該複数の端子を固定する係合部を有する、請求項1から請求項6のいずれかに記載の電気コネクタ。
  8. 前記シールドが、端部において前記絶縁性ハウジングに交差するように内側に折り曲げられた切り起し部を有し、
    前記絶縁性ハウジングが、前記切り起し部の外周面の略全体に密着している、請求項1から請求項7のいずれかに記載の電気コネクタ。
  9. 前記シールドが、前記他方の面を覆う領域の端部において前記絶縁性ハウジングに交差するように内側に折り曲げられた切り起し部を有し、
    前記絶縁性ハウジングが、前記切り起し部の外周面の略全体に密着している、請求項7に記載の電気コネクタ。
  10. 前記絶縁性ハウジングが、前記切り起し部の外周面の略全体を囲むように前記シールドに対して液体状態で付与された後に硬化させて形成されたものである、請求項8又は請求項9に記載の電気コネクタ。
  11. 所定の間隔をおいて配置された複数の端子を保持する絶縁性ハウジングがシールドにより支持される電気コネクタを製造する方法であって、
    前記複数の端子の配置される方向に沿って延設され、内面が前記絶縁性ハウジングに当接することになるシールドを準備する段階と、
    前記シールドの端部において、略U字状の断面を形成するように内側に折り曲げられた折り曲げ部を、前記複数の端子の配置される方向に沿って延設する段階と、
    記折り曲げ部の内面に囲まれた領域の内部に配置され該内面に密着しつつ前記方向に延びるように、かつ、前記折り曲げ部の外面に密着しつつ前記方向に延びるように、前記シールドに対して絶縁性の液体材料を付与する段階と、
    前記液体材料を硬化させることにより、前記シールドと前記絶縁性ハウジングとを一体的に形成する段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
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