JP4853593B2 - 鋳型を造型する装置及び方法 - Google Patents
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Description
該下鋳枠の上面に装着され、両面にパターンを有するマッチプレートと、
前記下鋳枠の下端に連結可能で、かつ、側壁面に鋳型砂導入孔を有する昇降可能な下盛枠と、
前記下鋳枠、前記マッチプレート及び前記下盛枠と共に下造型空間を形成可能とするように昇降可能な下スクイズボードと、
前記マッチプレートの対向上方に固設された上スクイズボードと、
前記マッチプレート及び前記上スクイズボードとともに上造型空間を形成可能とする上鋳枠と、
前記下スクイズボードを昇降させる枠セットスクイズシリンダと、
空気配管と油圧配管とを含み、前記枠セットスクイズシリンダをエアオンオイル方式で駆動する駆動機構と、前記駆動機構を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記下鋳枠、前記マッチプレート、前記下盛枠、及び前記下スクイズボードによって下造型空間を画成すると共に、前記マッチプレート、前記上スクイズボード及び前記上鋳枠とによって上造型空間を画成する際に、前記枠セットスクイズシリンダを低圧で作動させるようにし、前記下スクイズボードを上昇させて鋳型砂を圧縮して上鋳型と下鋳型とを同時に造型する際に、前記枠セットスクイズシリンダを増圧シリンダにより高圧で作動させて鋳型砂を圧縮するように制御する。
前記下造型空間と前記上造型空間に対して同時に鋳型砂を導入する鋳型砂導入工程と、
前記下スクイズボードを上昇させて鋳型砂を圧縮して上鋳型と下鋳型とを同時に造型する造型工程と、
該上鋳型を前記マッチプレートの上面側の前記パターンから抜型すると共に、前記下鋳型を前記マッチプレートの下面側の前記パターンから抜型する抜型工程と、
前記上鋳枠から前記上鋳型を抜枠すると共に、前記下盛枠から前記下鋳型を抜枠する抜枠工程と、を含み同時に上鋳型及び下鋳型を造型する鋳型造型方法において、
前記上下造型空間画成工程において、前記下造型空間が、駆動機構によりエアオンオイル方式で駆動される枠セットスクイズシリンダを作動させることによって画成されると共に、前記上造型空間が、前記枠セットスクイズシリンダを低圧で作動させることにより画成され、
前記造型工程において、鋳型砂の前記圧縮が、前記枠セットスクイズシリンダを、増圧シリンダにより高圧で作動させることによりなされる。
明細書の一部に含まれ、それを構成する添付図面は、本発明の好ましい実施形態を概略的に示し、上述の一般的説明および以下の好ましい実施形態の詳細な説明と共に、本発明の要旨を説明するのに役立つ。
本実施形態の鋳型造型装置100は、鋳型が造型される位置に搬出入移動可能に設けられた下鋳枠と、該下鋳枠の上面に装着され、両面にパターンを有するマッチプレートと、前記下鋳枠の下端に連結可能で、かつ、側壁面に鋳型砂導入孔を有する昇降可能な下盛枠と、前記下鋳枠、前記マッチプレート及び前記下盛枠とともに下造型空間を形成可能とされ、且つ昇降可能な下スクイズボードと、前記マッチプレートの対向上方に固設された上スクイズボードと、前記マッチプレート及び前記上スクイズボードとともに上造型空間を形成可能とされる上鋳枠と、前記下スクイズボードを昇降させる枠セットスクイズシリンダと、空気配管及び油圧配管を含み、前記枠セットスクイズシリンダをエアオンオイル方式で駆動する駆動機構と、前記駆動機構を制御する制御器とを備える。
本実施形態の鋳型造型装置100において、前記制御器は、前記下鋳枠、前記マッチプレート、前記下盛枠、及び前記下スクイズボードによって下造型空間を画成すると共に、前記マッチプレート、前記上スクイズボード及び前記上鋳枠とによって上造型空間を画成する制御をなす。その制御は、前記枠セットスクイズシリンダを低圧で作動させ、前記下スクイズボードを上昇させて鋳型砂を圧縮して上鋳型と下鋳型とを同時に造型する際に、前記枠セットスクイズシリンダを増圧シリンダにより高圧で作動させて鋳型砂を圧縮するようになされる。
本発明の鋳型造型方法の一実施形態においては、前記造型空間画成工程において、前記下造型空間が、駆動機構によりエアオンオイル方式で駆動される枠セットスクイズシリンダを作動させることによって画成される。
「マッチプレート」とは、パターンプレートの両面に模型を有するプレートをいう。
「上下造型空間画成」とは、下造型空間を画成した後に上鋳型造型空間を画成することを含む。或いは、下造型空間の画成と同時に、上鋳型造型空間を画成することも含む。
「壁面に鋳型砂導入孔を備えた下盛枠」とは、鋳型砂が導入される孔を側面(壁)に設けた下盛枠をいう。
「鋳型砂」とは、その種類を問わないが、例えば、ベントナイトを粘結剤とする生型砂が好適である。
「鋳型砂を導入する」とは、例えば、壁面に鋳型砂導入孔を備えた上鋳枠及び下盛枠から空気等によって導入することができるが、本発明はこれに限定されるものではなく、砂導入方法は問わない。
「下スクイズボード」とは、下鋳枠の下造型空間に充填した鋳型砂を密閉させて圧縮するボードをいう。
「エアオンオイル駆動を適用した枠セットスクイズシリンダ」は、エアオンオイル作動するシリンダである。
ここで本発明の一つの実施形態においては、下盛枠が、下スクイズボードに対して、「独立に、かつ同時に昇降可能である」ことが好ましい。この場合、下盛枠だけが、下スクイズボードとは独立して下盛枠シリンダによって昇降可能であると共に、下スクイズボードが枠セットスクイズシリンダによって昇降すると、下盛枠が、下スクイズボードと同時に昇降可能となる。
「パターンシャトルシリンダ」とは、パターンを上下に備えたマッチプレートを造型位置と待機位置に前進及び後退させるシリンダをいう。
鋳型造型装置100は、門型フレーム1を備える。門型フレーム1は、下部ベースフレーム1aと上部フレーム1bとを、平面視四隅においてコラム1cを介して一体的に連結して構成される。
下部ベースフレーム1aの平面の四隅には、少なくとも高さ10mm以上の摺動ブッシュ(図示せず)を設けて、下スクイズフレーム3の水平状態を保持することが好ましい。
下枠進退駆動部100Bは、コラム1cの左方又は右方(図1の実施形態においては左方)に配置される。
モールド押出部100Cは、コラム1cの左方又は右方(図1では左方)に配置される。
鋳型砂供給部100Dは、上部フレーム1bに配設される。
図6に示すように、鋳型造型装置100の電気系統は制御手段としてのシーケンサ200を備えており、このシーケンサ200にタッチパネル300(図1〜図3)、ソレノイドバルブSV1,SV2,SV3,SV5,SV6,SV7,SV8、及びカットバルブCVを電気的に接続して構成されている。また、シーケンサ200には、モールド押出シリンダの帰端(後退端)を検出するためのセンサ、後述する圧力スイッチPS、供給される圧縮空気が一定圧力以上であることを監視する圧力スイッチ、各シリンダの行き端、帰り端を確認するリードスイッチ又は近接スイッチ、スクイズ時に鋳型が一定の厚さに満たない厚さにならないよう監視する近接スイッチなど各種センサ201が電気的に接続される。
図7に示すように、枠セットスクイズシリンダ駆動機構400は、圧縮空気源401とオイルタンク402と増圧シリンダ403とを備え、空気圧回路404と油圧回路405の複合回路からなるエアオンオイル駆動で構成される。エアオンオイル駆動とは、空気圧を油圧に変換して使用する空気圧、油圧の複合機能による駆動をいう。エアオンオイル駆動では、油圧ポンプを用いた専用の油圧ユニットを使用せず、圧縮空気源のみを用いる。
空気圧回路404について説明する。
オイルタンク402は上部に空気圧室402aを有しており、空気圧室402aは、ソレノイドバルブ(第1ソレノイドバルブ)SV1に連動して2位置制御されるバルブ(第1バルブ)V1によって、圧縮空気源401及び大気(サイレンサ406)のいずれか一方と連通状態となる。ソレノイドバルブSV1は、非通電時には、バルブV1の制御ポートをサイレンサ407に連通してバルブV1を非作動状態に保ち、オイルタンク402の空気圧室402aをサイレンサ406に連通し、空気圧室402a内を大気圧に保つ。また、ソレノイドバルブSV1は、通電時には、バルブV1の制御ポートを圧縮空気源401に連通してバルブV1を作動状態に保ち、オイルタンク402の空気圧室402aを圧縮空気源401に連通し、空気圧室402a内に圧縮空気を供給する。
続いて、油圧回路405について説明する。
油圧回路405は、オイルタンク402と枠セットスクイズシリンダ2の油圧室2eとの間を油圧配管412で流体連通すると共に、オイルタンク402側の油圧配管部412aの途中にスピードコントローラSC及びカットバルブCVを配置し、枠セットスクイズシリンダ2側の油圧配管部412bに増圧シリンダ403の油圧室403dを流体連通し、さらに、枠セットスクイズシリンダ2側の油圧配管部412bに圧力スイッチPSを配置して構成される。圧力スイッチPSで油圧配管部412b内の作動オイル402bが所定の圧力に到達したことが監視される。
図8(A)に示すように本鋳型造型方法は、パターンシャトルイン工程S1、枠セット工程S2、砂入れ工程S3、スクイズ工程S4、抜型(ドロー)工程S5、パターンシャトルアウト工程S6、鋳型合わせ工程S7、抜枠工程S8、モールド押出工程S9の一連の工程からなる。
造型開始時は、ソレノイドバルブSV1、SV2は、共に非通電状態に保持され、ソレノイドバルブSV3及びカットバルブCVは、共に通電状態に保持される。
パターンシャトルイン工程S1では、造型開始時と同様、ソレノイドバルブSV1、SV2は、共に非通電状態に保持され、ソレノイドバルブSV3及びカットバルブCVは、共に通電状態に保持される。
枠セット工程S2では、ソレノイドバルブSV1への通電を開始すると共にソレノイドバルブSV3への通電を停止する。ソレノイドバルブSV1への通電が開始され、また、ソレノイドバルブSV3への通電が停止されると、枠セットスクイズシリンダ2の油圧室2eに供給されてきた作動オイル402bは、ピストン2cを上昇させ、ピストンロッド2aを介して下スクイズボード4は上昇して行き、枠セットが行われる。
スクイズ工程S4では、ソレノイドバルブSV1及びカットバルブCVへの通電を停止すると共にソレノイドバルブSV2への通電を開始する。
抜型(ドロー)工程S5では、ソレノイドバルブSV2への通電を停止すると共にソレノイドバルブSV3及びカットバルブCVへの通電を開始する。ソレノイドSV2への通電停止により、ピストン部403bは上端(上昇端)まで上昇する。
鋳型合わせ工程S7では、枠セット工程S2時と同様、先ずソレノイドバルブSV1への通電を開始すると共にソレノイドバルブSV3への通電を停止する。この状態では、オイルタンク402内の作動オイル402bは、空気圧室402a内に供給されてくる圧縮空気による押下力を受けてオイルタンク402内から押出され、スピードコントローラSC及びカットバルブCVを経て枠セットスクイズシリンダ2の油圧室2eに供給される。従って、枠セットスクイズシリンダ2のピストン2cは上昇する。
抜枠工程S8では、ソレノイドバルブSV1への通電を停止すると共にソレノイドバルブSV3への通電を開始する。ソレノイドバルブSV3への通電開始により、枠セットスクイズシリンダ2の空気圧室2dは圧縮空気源401に連通し、空気圧室2dに圧縮空気が供給される。このため、枠セットスクイズシリンダ2のピストン2cが圧縮空気圧によって押下げられるので、油圧室2e内の作動オイル402bが押出される。この押出された作動オイル402bは、オイルタンク402内に戻る。従って、枠セットスクイズシリンダ2のピストン2cは下降する。
図8(B)は各工程におけるシリンダの動作を表している。
造型開始時、鋳型造型部100Aにおいて、枠セットスクイズシリンダ2のピストンロッド2aは後退端に位置し、下スクイズボード4は下降端に位置する。また、下盛枠シリンダ5の上側のピストンロッド5aは後退端に位置し、下盛枠6は下降端に位置する。また、上枠シリンダ9のピストンロッド9aは前進端に位置し、上鋳枠10は下降端に位置する。
パターンシャトルイン工程S1では、パターンシャトルシリンダ21のピストンロッド21aを前進させる。このピストンロッド21aの前進により、マスタープレート22が前進し、上側の4個の鍔付ローラ22bのうち左側の2個の鍔付ローラ22bも一対の走行レール11上に載ると共に下側の4個の鍔付ローラ22cが一対のガイドレール25上から離れ、ピストンロッド21aが前進端まで前進したとき、マスタープレート22、下鋳枠23及びマッチプレート24が鋳型造型部100Aのコラム1cの内側の所定位置にセットされる。
枠セット工程S2は、枠セットスクイズシリンダ2のピストンロッド2aを前進させて下スクイズボード4を上昇させると共に、下盛枠シリンダ5を前進させて下盛枠6を上昇させ、下盛枠6の位置決めピン7を下鋳枠23の位置決め孔(図示せず)に挿通し、下鋳枠23の下面に下盛枠6を重合し、下スクイズボード4、下盛枠6、下鋳枠23及びマッチプレート24により密閉された下鋳型空間を画成する。ここで、下スクイズボード4と下スクイズフレーム3は一体であるため、枠セットスクイズシリンダ2を昇降させると、下スクイズフレーム3も下スクイズボード4と共に昇降可能である。
砂入れ工程S3では、鋳型砂供給部100Dにおいて、サンドゲート42(図2)を閉じ、エアレーションタンク43に圧縮空気を供給する。エアレーションタンク43内の鋳型砂51は、圧縮空気の空気圧により、下側の砂導入孔43a及び下盛枠6の鋳型砂導入孔6cを経て下鋳型空間に導入されると共に、上側の砂導入孔43a及び上鋳枠10の鋳型砂導入孔10cを経て上鋳型空間に導入される。
スクイズ工程S4では、枠セットスクイズシリンダ2のピストンロッド2aを更に前進させ、上鋳型空間内の鋳型砂52及び下鋳型空間内の鋳型砂53を上スクイズボード8と下スクイズボード4とによって挟圧し、スクイズする。このスクイズ工程S4においては、下スクイズボード4の上昇に伴い、下盛枠6、下鋳枠23、マッチプレート24及び上鋳枠10も上昇する。このスクイズ工程S4により、上鋳型54及び下鋳型55が形成される。
抜型(ドロー)工程S5では、枠セットスクイズシリンダ2のピストンロッド2aを後退させ、下スクイズボード4を下降させる。下スクイズボード4の下降に伴い、下鋳枠23、マッチプレート24、マスタープレート22、下盛枠6も下降する。下降途中において、マスタープレート22の上側の4個の鍔付ローラ22bが一対の走行レール11上に載り、マスタープレート22、下鋳枠23及びマッチプレート24の下降が停止し、下スクイズボード4及び下盛枠6が下降を続行する。
パターンシャトルアウト工程S6は、抜型(ドロー)工程S5において、マスタープレート22の上側の4個の鍔付ローラ22bが一対の走行レール11上に載ったとき、マスタープレート22は、パターンシャトルシリンダ21のピストンロッド21aの先端に連結状態となる。
鋳型合わせ工程S7は、枠セットスクイズシリンダ2のピストンロッド2aを前進させて下スクイズボード4を上昇させ、上鋳型54の下面に下鋳型55を密着させる。
抜枠工程S8では、図15に示すように上枠シリンダ9のピストンロッド9aを後退させ、上鋳枠10を上昇させる。上鋳枠10の上昇により、上鋳枠10から上鋳型54が抜枠される。抜枠後、上枠シリンダ9のピストンロッド9aを前進させ、上鋳枠10を下降端(原位置)まで復帰させる。
モールド押出工程S9は、モールド押出シリンダ31のピストンロッド31aを前進させて押出プレート32を前進させ、下スクイズボード4上の鋳型(上鋳型54及び下鋳型55)を搬送ラインに送り出す。
その後、モールド押出シリンダ31のピストンロッド31aを後退させて、原位置まで復帰させる。
また、0.1MPa未満では上昇させる対象の重量やシリンダ内の摩擦抵抗により下盛枠シリンダ5を作動させることが困難である。
尚、本発明を適用した第1の実施形態の鋳型造型装置100の駆動機構には、駆動機構400を用いるものとして説明したが、後述の第2の実施形態で説明する駆動機構500を用いてもよい。
前記枠セットスクイズシリンダを、増圧シリンダにより高圧で作動させて、鋳型砂を圧縮する工程が、枠セットと同じシリンダでなされるため、スクイズ機構が複雑ではなく簡単となる。また、高圧力が必要なスクイズ時のみ増圧シリンダを作動させるので、増圧シリンダのサイズをコンパクトにすることができる。
油圧配管内に圧力スイッチを設けることで、0.1MPaから21MPaの間の設定されたスクイズ圧力に到達したことを監視でき、それにより毎回同じスクイズ力で鋳型を造型できるため、品質の安定した鋳型を提供できる。圧力を監視しない場合は、毎回異なったスクイズ力で鋳型を造型するので鋳型強度のばらつきが大きくなり、つまりは鋳物製品の寸法精度のばらつきが大きくなる。
これにより、枠セット工程と同様の理由から、増圧シリンダのサイズをコンパクトにすることができるというメリットがある。
これにより、低圧で鋳型合わせができるので、鋳型を押しつぶすことがないというメリットがある。高圧のみで鋳型合わせを行う場合は、鋳型を押しつぶさないようにするために機械的な方法を用いるか、減圧弁などで調整した配管系等を準備する必要があり、コストアップとなる。
鋳型合わせの後の枠セットスクイズシリンダの下降が増圧シリンダを停止させたままの低圧で行うことができるので、枠セット工程と同様の理由から、増圧シリンダのサイズをコンパクトにすることができる。
これにより、空気圧によりパターンの作動ができるので、油圧配管系が単純化するというメリットがある。
次に、図17を参照して本発明の鋳型造型装置及び鋳型造型方法の第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態では、まず鋳型造型装置の枠セットスクイズシリンダに用いるために好適な駆動機構について説明する。併せて、この駆動機構を用いた鋳型造型装置について説明する。
なお、第2の実施形形態における鋳型砂は、その種類を問わないが、例えば、ベントナイトを粘結剤とする生型砂に好適である。
更に図17を参照して、第2の実施形態における駆動機構500の配管系統について説明する。この配管系統は図17には概略的に示してある。図17に示す駆動機構500は、圧縮空気源501と、オイルタンク502と、枠セットスクイズシリンダ503と、増圧シリンダ504とを備える。
そして、増圧シリンダのポート504bは、枠セットスクイズシリンダ503に油圧配管Opを介して常時流体連通するように接続されている。また、ソレノイドバルブSV1、ソレノイドバルブSV2、ソレノイドバルブSV3の少なくとも2つを、マニホールドを介して圧縮空気源501に一体的に接続している。
枠セットスクイズシリンダ503はスクイズフレームや鋳枠など重量物を持ち上げているため、それらの自重により枠セットスクイズシリンダを縮めることができる。従って、ソレノイドバルブSV3は必ずしも必要ではない。
抜枠工程時は低出力で操作を行えるためソレノイドバルブSV1を開放することでバルブV1を開放し、その結果、圧縮空圧のみで枠セットスクイズシリンダ503を作動させることができる。
上述したように、図17に示される駆動機構500は、第1の実施形態(図1乃至図16)の鋳型造型装置100において、その駆動機構400に代えて用いてもよい。
本発明の第3の実施形態について説明する。図18は本発明の第3の実施形態の抜枠鋳型造型装置の側面図(一部正面図を含む)である。その駆動機構の配管系統は概略的に示してあり、空圧のみの配管の一部を示している。本発明の第3の実施形態の抜枠鋳型造型装置について、まず駆動機構について説明する。図18において、駆動機構の内、枠セットスクイズシリンダ3を駆動する部分は、図17に示して上述した駆動機構500のものと同様な構成とすることができるので図示を省略してある。図18において、砂型造型設備としての抜枠鋳型造型装置(以下、単に抜枠鋳型造型装置という)の駆動機構は、圧縮空気源1を有している。空圧を利用したソレノイドバルブSV5乃至SV8は、マニホールドMhを介して圧縮空気源501に一体的に接続されている。
そして、ソレノイドバルブSV5によって、圧縮空気源501とモールド押し出しシリンダ505とは連通遮断可能に接続されている。またソレノイドバルブSV6によって、圧縮空気源1とパターンシャトルシリンダ506は連通遮断可能に接続されている。更にソレノイドバルブSV7によって、圧縮空気源501と上枠シリンダ507は連通遮断可能に接続されている。加えて、ソレノイドバルブSV8によって、圧縮空気源501と下盛枠シリンダCは連通遮断可能に接続されている。
また抜枠鋳型造型装置に搭載された、または独立して設置された制御盤(又は、タッチパネル方式)とPLCも電気配線により接続されている。またPLCと制御盤(タッチパネル)は同一BOX内に配置しても良いし、それぞれ独立して配置するようにしても良い。
手動操作時には制御盤(タッチパネル)からの指令がPLCを経由してソレノイドバルブへ電気信号が送られ、それによってソレノイドバルブが作動するようになっている。
自動運転を行う場合には、制御盤(タッチパネル)からPLCに自動運転の信号を出すことにより、一連の動作指令がシーケンス制御にてPLCからそれぞれのソレノイドバルブに伝達され、造型運転が行われる。
ソレノイドバルブSV5〜SV8は3位置(3ポート)ダブルソレノイドバルブであり、SV6のSOL−Aが作動した際にはシリンダ6が伸び側に作動し、SV6のSOL−Bが作動した際にはシリンダ6の縮み側に作動する。SV6のSOL−AおよびSOL−Bのどちらにも指令が出されていない(指令が切れた)場合はバルブの中間位置に停止(作動)するように構成されている。このとき、シリンダ506は指令が切れた際の位置を保持するように構成されている。
上述のように、図18は本発明の第3の実施形態の抜枠鋳型造型装置の側面図(一部正面図を含む)である。この図18を参照して本発明の鋳型造型装置の第3の実施形態について説明する。その枠セットスクイズシリンダ503を駆動するための駆動機構については既に図18を参照して説明した通りである。
なお、本実施の形態においてエアレーションとは、0.05〜0.18MPaの低圧の圧縮空気を使用した型砂の充填をいう。ブローとは、0.2〜0.35MPaの高圧の圧縮空気を利用した型砂の導入をいう。
さらに、本実施の形態における駆動機構500に換えて、上述した第1の実施の形態で説明した駆動機構400を用いるように構成してもよい。
また、本実施形態の駆動機構によれば、空圧と電気を供給するのみで砂型造型設備を運転することができる。即ち、油圧バルブに比べて空圧バルブは重量が軽く取り扱いやすい。エアオンオイル駆動に関する箇所のバルブ構成も大部分が空圧バルブを用いているため空圧の知識で対応可能である。配管も大部分が空圧用であるためメンテナンス時のハンドリングも容易となる。
更に、本実施の形態の抜枠鋳型造型装置は、空気圧を用いた上記駆動機構の効果を備え、造型設備を、空圧を供給するのみで運転操作できる。
なお、上述した特許文献2では、大型シリンダが左右に1秒間に2往復から5往復しているが、本実施の形態では、増圧シリンダのヘッド側に圧力を送ることで高圧を発生させている。従って、本実施の形態では、高圧用のバルブはカット弁だけで済むという利点がある。
また、本実施の形態の砂型造型設備における駆動機構は、圧縮空気源と枠セットスクイズシリンダとが、第3ソレノイドバルブで連通遮断可能とすることができる。これによれば、シリンダの戻り動作を円滑に行えるという利点がある。
更に、本実施の形態の砂型造型設備における駆動機構は、前記圧縮空気源と増圧シリンダとが、第2ソレノイドバルブで連通遮断可能とされており、増圧シリンダの行きポートと戻りポートは、各ポート毎に設けられたバルブを該第2ソレノイドバルブにより駆動することによって、交互に連通遮断できるようになっている。これによれば、特許文献2で不可欠なピストンの往復が低減されるという利点がある。
加えて、本実施の形態の砂型造型設備における駆動機構は、前記第1ソレノイドバルブ、第2ソレノイドバルブ、第3ソレノイドバルブの少なくとも2つが例えば、マニホールドにより一体的に接続することができる。これによれば、空圧制御の命令位置が分散しないので駆動機構の制御装置がコンパクトになり、組付やメンテナンスが非常に簡単になるという利点がある。
また、本実施の形態の砂型造型設備における駆動機構は、圧縮空気源に連通遮断可能に接続されたパターンシャトルシリンダを更に備えることができる。
また、マニホールドを使用した上で、ソレノイドバルブとパターンシャトルシリンダを連通可能とすれば、空圧制御の命令位置が分散しないので、駆動機構がコンパクトになり、組付やメンテナンスが非常に簡単になるという利点がある。
更に、油圧配管内の油圧を計測するために圧力スイッチを使用すると、規定の油圧を確保しているかどうか確認ができるため、毎回の造型ごとに同じ面圧を確保でき、鋳型の品質が安定する。
加えて、油圧配管内のカット弁とオイルタンクの下部油溜まり部との間にスピードコントローラを設けることができる。これによれば、抜型時に下鋳枠が載っている枠セットスクイズシリンダの降下速度を調整できるので、抜型時の衝撃の発生を防止することができる。
また、マニホールドを利用すると、空圧制御の命令位置が分散しないので駆動機構がコンパクトになり、組付やメンテナンスが非常に簡単になるという利点がある。
本発明の幾つかの実施例について説明した。それでもなお、本発明の要旨及び目的から逸脱することなく、様々な変更例をなし得ることを理解されたい。例えば、本明細書に説明した工程の幾つかは、順序独立としてもよい。即ち、説明した順序とは異なる順序で実行することができる。
4 下スクイズボード
5 下盛枠シリンダ
6 下盛枠
6c 鋳型砂導入孔
8 上スクイズボード
10 上鋳枠
21 パターンシャトルシリンダ
23 下鋳枠
24 マッチプレート
51 鋳型砂
54 上鋳型(鋳型)
55 下鋳型(鋳型)
403 増圧シリンダ(空気圧回路及び油圧回路)
PS 圧力スイッチ(センサ)
501 圧縮空気源
502 オイルタンク
Op 油圧配管
Ap 空気配管
SV1 第1ソレノイドバルブ
SV2 第2ソレノイドバルブ
SV3 第3ソレノイドバルブ
SV4−SV8 ソレノイドバルブ
V1 第1バルブ
V2a 第2バルブ
503 枠セットスクイズシリンダ
504 増圧シリンダ
Mh マニホールド
505 モールド押し出しシリンダ
506 パターンシャトルシリンダ
507 上枠シリンダ7
C 下盛枠シリンダ
512 上部フレーム
513 コラム
515 下スクイズフレーム
516 下スクイズボード
517 下盛枠
518 上スクイズボード
520 上鋳枠
523 下鋳枠
525 マッチプレート
Claims (26)
- 鋳型が造型される位置に搬出入移動可能に設けられた下鋳枠と、
該下鋳枠の上面に装着され、両面にパターンを有するマッチプレートと、
前記下鋳枠の下端に連結可能で、かつ、側壁面に鋳型砂導入孔を有する昇降可能な下盛枠と、
前記下鋳枠、前記マッチプレート及び前記下盛枠と共に下造型空間を形成可能とするように昇降可能な下スクイズボードと、
前記マッチプレートの対向上方に固設された上スクイズボードと、
前記マッチプレート及び前記上スクイズボードとともに上造型空間を形成可能とする上鋳枠と、
前記下スクイズボードを昇降させる枠セットスクイズシリンダと、
空気配管と油圧配管とを含み、前記枠セットスクイズシリンダをエアオンオイル方式で駆動する駆動機構と、
前記駆動機構を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記下鋳枠、前記マッチプレート、前記下盛枠及び前記下スクイズボードによって下造型空間を画成すると共に、前記マッチプレート、前記上スクイズボード及び前記上鋳枠によって上造型空間を画成する際には、前記枠セットスクイズシリンダを低圧で作動させ、
前記下スクイズボードを上昇させて鋳型砂を圧縮して上鋳型と下鋳型とを同時に造型する際には、前記枠セットスクイズシリンダを増圧シリンダにより高圧で作動させて鋳型砂を圧縮し、
前記上鋳型を前記マッチプレートの上面側の前記パターンから抜型すると共に、前記下鋳型を前記マッチプレートの下面側の前記パターンから抜型する際には、前記増圧シリンダを停止させて低圧で前記枠セットスクイズシリンダを動作させ前記下スクイズボードを下降させるように制御し、
前記抜型の際の低圧で前記枠セットスクイズシリンダを動作させ前記下スクイズボードを下降させることで、前記下鋳枠、前記マッチプレート及び前記下盛枠が下降されて上鋳型の抜型が行われ、下降途中においてレール部材に係合することで前記下鋳枠及び前記マッチプレートの下降が停止されるとともに、前記下スクイズボード及び前記下盛枠の下降が続行されて下鋳型の抜型が行われる鋳型造型装置。 - 前記駆動機構の前記油圧配管内に圧力スイッチが設けられており、
前記下スクイズボードを上昇させて鋳型砂を圧縮して上鋳型と下鋳型とを同時に造型する際には、前記枠セットスクイズシリンダを増圧シリンダにより高圧で作動させるとともに、前記油圧配管内の油圧が所定の値になったことを前記圧力スイッチが感知したときに、前記増圧シリンダを停止させることを特徴とする請求項1記載の鋳型造型装置。 - 前記駆動機構の前記油圧配管内に圧力スイッチが設けられており、
前記下スクイズボードを上昇させて鋳型砂を圧縮して上鋳型と下鋳型とを同時に造型する際には、前記枠セットスクイズシリンダを増圧シリンダにより高圧で作動させるとともに、前記油圧配管内の油圧が0.1MPaから21MPaの間の所定の値になったことを前記圧力スイッチが感知したときに、前記増圧シリンダを停止させることを特徴とする請求項1記載の鋳型造型装置。 - 前記制御手段は、前記上鋳型を前記マッチプレートの上面側の前記パターンから抜型すると共に、前記下鋳型を前記マッチプレートの下面側の前記パターンから抜型する工程の後に、抜型された前記上鋳型及び前記下鋳型の間の位置から前記マッチプレートをパターンシャトルシリンダにより排出させるようにし、前記マッチプレートが排出された後に、前記増圧シリンダを停止させたままの低圧で枠セットスクイズシリンダを動作させ前記下スクイズボードを上昇させて鋳型合わせするように制御することを特徴とする請求項1、2、3のうちのいずれか1項に記載の鋳型造型装置。
- 前記制御手段は、前記鋳型合わせの後に、前記上鋳枠を上昇させることで前記上鋳枠から前記上鋳型を抜枠し、前記上鋳型を抜枠した後に、前記増圧シリンダを停止させたままの低圧で枠セットスクイズシリンダを動作させ前記下スクイズボードを下降させるとともに、独立して昇降可能な下盛枠を下降させることにより前記下盛枠から前記下鋳型を抜枠するように制御することを特徴とする請求項4に記載の鋳型造型装置。
- 前記低圧が、0.1MPa〜0.6MPaであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちのいずれか1項に記載の鋳型造型装置。
- 前記パターンシャトルシリンダは、0.1MPa〜0.6MPaの空気圧によって作動されることを特徴とする請求項4または5に記載の鋳型造型装置。
- 前記パターンシャトルシリンダは、電動シリンダであることを特徴とする請求項4または5に記載の鋳型造型装置。
- 前記枠セットスクイズシリンダにより前記下スクイズボードと一緒に昇降される下スクイズフレームに取り付けられ、前記下盛枠を昇降させる下盛枠シリンダが、0.1MPa〜0.6MPaの空気圧によって作動されることを特徴とする請求項6乃至請求項8のうちのいずれか1項に記載の鋳型造型装置。
- 前記駆動機構は、
圧縮空気源と、該圧縮空気源に連通遮断可能に一端を接続されたオイルタンクとを含み、
前記枠セットスクイズシリンダは、前記圧縮空気源に連通遮断可能に接続された戻りポートと、前記オイルタンクに油圧配管で連通遮断可能に接続された行きポートとを有し、
前記増圧シリンダは、前記圧縮空気源に連通遮断可能に接続された行きポートと戻りポートを有すると共に、前記オイルタンクに連通可能に接続され、且つ前記枠セットスクイズシリンダに前記油圧配管で常時連通するように接続されていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のうちのいずれか1項に記載の鋳型造型装置。 - 前記圧縮空気源とオイルタンクとが、第1ソレノイドバルブと第1バルブとで連通遮断可能とされ、
前記圧縮空気源と増圧シリンダとが、第2ソレノイドバルブで連通遮断可能とされており、
前記増圧シリンダは行きポートと戻りポートとを有すると共に、各ポート毎に第2バルブが設けられ、この第2バルブを該第2ソレノイドバルブで駆動することによって、前記行きポートと前記戻りポートとを交互に連通遮断可能とされており、
前記圧縮空気源と枠セットスクイズシリンダとが、第3ソレノイドバルブによって連通遮断可能とされていることを特徴とする請求項10記載の鋳型造型装置。 - 前記第1ソレノイドバルブ、第2ソレノイドバルブ、及び第3ソレノイドバルブのうちの少なくとも2つがマニホールドを介して一体的に接続されていることを特徴とする請求項11記載の鋳型造型装置。
- 前記駆動機構は、
圧縮空気源と、該圧縮空気源に連通遮断可能に一端を接続されたオイルタンクとを含み、
前記枠セットスクイズシリンダは、前記圧縮空気源に連通遮断可能に接続された戻りポートと、前記オイルタンクに油圧配管で連通遮断可能に接続された行きポートとを有し、
前記増圧シリンダは、前記圧縮空気源に連通遮断可能に接続された行きポートと戻りポートを有すると共に、前記オイルタンクに連通可能に接続され、且つ前記枠セットスクイズシリンダに前記油圧配管で常時連通するように接続され、
前記圧縮空気源には、モールド押し出しシリンダ、パターンシャトルシリンダ、上枠シリンダ、及び下盛枠シリンダのうちの一つ又は複数のシリンダが連通遮断可能に接続されており、
前記モールド押し出しシリンダは、抜枠後の上下鋳型を搬送ライン側に押し出すシリンダであり、
前記パターンシャトルシリンダは、上下造型空間画成前に上鋳枠及び下盛枠の間の位置にマッチプレートを挿入するとともに、抜型後に上鋳型及び下鋳型の間の位置からマッチプレートを排出させるシリンダであり、
前記上枠シリンダは、上鋳枠を昇降させるシリンダであり、
前記下盛枠シリンダは、下盛枠を昇降させるシリンダである
ことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の鋳型造型装置。 - 鋳型が造型される造型位置に搬出入移動可能に設けられた下鋳枠と、該下鋳枠の上面に装着され、両面にパターンを有するマッチプレートと、前記下鋳枠の下端に連結可能で、かつ、側壁面に鋳型砂導入孔を有する昇降可能な下盛枠と、昇降可能な下スクイズボードとによって下造型空間を画成すると共に、前記マッチプレートの対向上方に固設された上スクイズボードと、上鋳枠とによって上造型空間を画成する上下造型空間画成工程と、
前記下造型空間と前記上造型空間に対して同時に鋳型砂を導入する鋳型砂導入工程と、
前記下スクイズボードを上昇させて鋳型砂を圧縮して上鋳型と下鋳型とを同時に造型する造型工程と、
該上鋳型を前記マッチプレートの上面側の前記パターンから抜型すると共に、前記下鋳型を前記マッチプレートの下面側の前記パターンから抜型する抜型工程と、
前記上鋳枠から前記上鋳型を抜枠すると共に、前記下盛枠から前記下鋳型を抜枠する抜枠工程と、を含み同時に上鋳型及び下鋳型を造型する鋳型造型方法において、
前記上下造型空間画成工程においては、空気配管と油圧配管とを含む駆動機構によりエアオンオイル方式で駆動されるとともに、前記下スクイズボードを昇降させる枠セットスクイズシリンダを、低圧で作動させることにより上造型空間及び下造型空間が画成され、
前記造型工程においては、鋳型砂の前記圧縮が、前記枠セットスクイズシリンダを、増圧シリンダにより高圧で作動させることによりなされ、
前記抜型工程においては、前記増圧シリンダを停止させて低圧で前記枠セットスクイズシリンダを動作させ前記下スクイズボードを下降させることで、前記下鋳枠、前記マッチプレート及び前記下盛枠が下降されて上鋳型の抜型が行われ、下降途中においてレール部材に係合することで前記下鋳枠及び前記マッチプレートの下降が停止されるとともに、前記下スクイズボード及び前記下盛枠の下降が続行が下降されて下鋳型の抜型が行われる鋳型造型方法。 - 前記造型工程において、前記駆動機構の前記油圧配管内に圧力スイッチが設けられており、
前記下スクイズボードを上昇させて鋳型砂を圧縮して上鋳型と下鋳型とを同時に造型する際には、前記枠セットスクイズシリンダを増圧シリンダにより高圧で作動させるとともに、前記油圧配管内の油圧が所定の値になったことを前記圧力スイッチが感知したときに、前記増圧シリンダを停止させることを特徴とする請求項14記載の鋳型造型方法。 - 前記駆動機構の前記油圧配管内に圧力スイッチが設けられており、
前記下スクイズボードを上昇させて鋳型砂を圧縮して上鋳型と下鋳型とを同時に造型する際には、前記枠セットスクイズシリンダを増圧シリンダにより高圧で作動させるとともに、前記油圧配管内の油圧が0.1MPaから21MPaの間の所定の値になったことを前記圧力スイッチが感知したときに、前記増圧シリンダを停止させることを特徴とする請求項14記載の鋳型造型方法。 - 前記抜型工程の後に、抜型された前記上鋳型及び前記下鋳型の間の位置から前記マッチプレートをパターンシャトルシリンダにより排出させるようにし、前記マッチプレートが排出された後に、前記増圧シリンダを停止させたままの低圧で前記枠セットスクイズシリンダを動作させ前記下スクイズボードを上昇させて鋳型合わせすることを特徴とする請求項14、15、16のいずれか1項に記載の鋳型造型方法。
- 前記鋳型合わせの後に、前記上鋳枠を上昇させることで前記上鋳枠から前記上鋳型を抜枠する工程が設けられ、前記上鋳型を抜枠した後に、前記増圧シリンダを停止させたままの低圧で枠セットスクイズシリンダを動作させ前記下スクイズボードを下降させるとともに、独立して昇降可能な下盛枠を下降させることにより前記下盛枠から前記下鋳型を抜枠する工程が設けられることを特徴とする請求項17に記載の鋳型造型方法。
- 前記低圧が、0.1MPa〜0.6MPaであることを特徴とする請求項14乃至請求項18のうちのいずれか1項に記載の鋳型造型方法。
- 前記パターンシャトルシリンダは、0.1MPa〜0.6MPaの空気圧によって作動されることを特徴とする請求項17または18に記載の鋳型造型方法。
- 前記パターンシャトルシリンダは、電動シリンダであることを特徴とする請求項17または18に記載の鋳型造型方法。
- 前記枠セットスクイズシリンダにより前記下スクイズボードと一緒に昇降される下スクイズフレームに取り付けられ、前記下盛枠を昇降させる下盛枠シリンダが、0.1MPa〜0.6MPaの空気圧によって作動されることを特徴とする請求項19乃至請求項21のうちのいずれか1項に記載の鋳型造型方法。
- 前記駆動機構は、
圧縮空気源と、該圧縮空気源に連通遮断可能に一端を接続されたオイルタンクとを更に含み、
前記枠セットスクイズシリンダは、前記圧縮空気源に連通遮断可能に接続された戻りポートと、前記オイルタンクに油圧配管で連通遮断可能に接続された行きポートとを有し、
前記増圧シリンダは、前記圧縮空気源に連通遮断可能に接続された行きポートと戻りポートを有すると共に、前記オイルタンクに連通可能に接続され、且つ前記枠セットスクイズシリンダに前記油圧配管で常時連通するように接続されていることを特徴とする請求項14乃至請求項22のうちのいずれか1項に記載の鋳型造型方法。 - 前記圧縮空気源とオイルタンクとが、第1ソレノイドバルブと第1バルブとで連通遮断可能とされ、
前記圧縮空気源と前記増圧シリンダとが、第2ソレノイドバルブで連通遮断可能とされており、
前記増圧シリンダは行きポートと戻りポートとを有すると共に、各ポート毎に第2バルブが設けられ、この第2バルブを該第2ソレノイドバルブで駆動することによって、前記行きポートと前記戻りポートとを交互に連通遮断可能とされており、
前記圧縮空気源と枠セットスクイズシリンダとが、第3ソレノイドバルブによって連通遮断可能とされていることを特徴とする請求項23記載の鋳型造型方法。 - 第1ソレノイドバルブ、第2ソレノイドバルブ、及び第3ソレノイドバルブのうちの少なくとも2つがマニホールドを介して一体的に接続されたことを特徴とする請求項24記載の鋳型造型方法。
- 前記駆動機構は、
圧縮空気源と、該圧縮空気源に連通遮断可能に一端を接続されたオイルタンクとを更に含み、
前記枠セットスクイズシリンダは、前記圧縮空気源に連通遮断可能に接続された戻りポートと、前記オイルタンクに油圧配管で連通遮断可能に接続された行きポートとを有し、
前記増圧シリンダは、前記圧縮空気源に連通遮断可能に接続された行きポートと戻りポートを有すると共に、前記オイルタンクに連通可能に接続され、且つ前記枠セットスクイズシリンダに前記油圧配管で常時連通するように接続され、
前記圧縮空気源には、モールド押し出しシリンダ、パターンシャトルシリンダ、上枠シリンダ、及び下盛枠シリンダのうちの一つ又は複数のシリンダが連通遮断可能に接続されており、
前記モールド押し出しシリンダは、抜枠後の上下鋳型を搬送ライン側に押し出すシリンダであり、
前記パターンシャトルシリンダは、上下造型空間画成前に上鋳枠及び下盛枠の間の位置にマッチプレートを挿入するとともに、抜型後に上鋳型及び下鋳型の間の位置からマッチプレートを排出させるシリンダであり、
前記上枠シリンダは、上鋳枠を昇降させるシリンダであり、
前記下盛枠シリンダは、下盛枠を昇降させるシリンダであることを特徴とする請求項14〜16のうちのいずれか1項に記載の鋳型造型方法。
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