JP4853300B2 - 電気車用インバータ装置の制御方法 - Google Patents

電気車用インバータ装置の制御方法 Download PDF

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Description

この発明は直流電源側にリアクトルとコンデンサを逆L形に接続してなるフィルタ回路と、抵抗とサイリスタを並列接続してなる前記コンデンサへの充電電流制御回路と、前記コンデンサの両端電圧を所望の交流電圧に変換して電気車内に給電するインバータとを備えた電気車用インバータ装置の制御方法に関する。
図4は、この種の電気車用インバータ装置の従来例を示す回路構成図であり、この図において、1はパンタグラフ、2は高速度遮断器、3はサイリスタ31と限流抵抗32からなる充電電流制御回路、4はリアクトル41とコンデンサ42とからなるフィルタ回路、5はコンデンサ42の両端電圧を所望の交流電圧に変換して電気車内の負荷に給電するインバータ、6はこの電気車の車輪、11は分圧抵抗、12は低電圧継電器、13はコンデンサ42の両端電圧を検出する直流電圧検出器、20は比較演算回路21と運転指令回路22とゲート信号発生回路23とからなる制御回路である。
図4に示した電気車用インバータ装置において、パンタグラフ1と車輪6とを介して得られる直流電圧が、分圧抵抗11を介した低電圧継電器12を動作させるような低電圧状態になると、この動作をした低電圧継電器12により、この電気車用インバータ装置が運転中には閉路されている高速度遮断器2を開放し、また、フィルタ回路4はインバータ5の発生する高調波電流を抑制するために設置されている。このフィルタ回路4では、インバータ5の起動のために直流電圧が印加されると、周知のLC直列共振を起こし、大きな共振電流が流れると共に、フィルタ回路4のコンデンサ42には印加された直流電圧の2倍の電圧まで過充電される。これらを抑制するために充電電流制御回路3を設けている。
すなわち、通常状態でインバータ5を起動させるときには、先ず、図4では図示しない運転シーケンス回路により、充電電流制御回路3のサイリスタ31をオフ状態にして、高速度遮断器2を投入する。従って、フィルタ回路4のコンデンサ42には充電電流制御回路3の限流抵抗32を介した抑制された充電電流が流れ、この充電電流によりコンデンサ42の両端電圧が印加された直流電圧にほぼ達すると、前記運転シーケンス回路により、サイリスタ31をオン状態にすると共に、インバータ5の運転を開始するようにして、このときのコンデンサ42への充電に伴う過電流および過電圧を防止している。
また、この種の電気車用インバータ装置の場合、走行中にパンタグラフの離線やき電線のセクション部通過などにより、入力直流電圧の短時間の中断が頻繁に発生することがあるが、このときには上述のように、充電電流制御回路3のサイリスタ31がオン状態になっているため、前記中断から復帰する度に、フィルタ回路4のコンデンサ42への充電のために過電流および過電圧が発生する恐れがあり、この過電流および過電圧を抑制するために、図4に示した直流電圧検出器13と制御回路20とが設けられている。
すなわち、図4に示した従来の電気車用インバータ装置の制御方法としての制御回路20の動作について、図5,6に示した動作波形図を参照しつつ、以下に説明をする。
図5において、パンタグラフ1からの給電が正常で、充電電流制御回路3のサイリスタ31がオン状態、インバータ5が運転状態で負荷5に給電中の時刻t11に、パンタグラフ1の離線などに起因してパンタグラフ1からの給電が中断すると、この電気車用インバータ装置の直流電源側に流れる電流「I」が零になると共に、運転を継続中のインバータ5により、フィルタ回路4のコンデンサ42の両端電圧「Ec」は、パンタグラフ1と車輪6とを介して得られていた直流電圧「Eo」から図示のように低下し続け、時刻t12にインバータ5が動作可能な最低の電圧値「Ecm」に到ると、直流電圧検出器13を介した制御回路20の比較演算回路21がこれを検知し、その結果、運転指令回路22によりインバータ5の運転を停止すると共に、ゲート信号発生回路23によりサイリスタ31をオフ状態にする。
時刻t13にパンタグラフ1からの給電が回復すると、このときには、サイリスタ31がオフ状態、インバータ5が停止状態を継続中であることから、フィルタ回路4のコンデンサ42には充電電流制御回路3の限流抵抗32を介した充電電流が図示のIのように流れ、コンデンサ42の両端電圧「Ec」も図示のように上昇することにより、前記「I」の過電流および前記「Ec」の過電圧が抑制される。
時刻t14でコンデンサ42の両端電圧「Ec」がほぼ前記「Eo」に達すると、直流電圧検出器13を介した制御回路20の比較演算回路21がこれを検知し、その結果、運転指令回路22によりインバータ5の運転を再開すると共に、ゲート信号発生回路23によりサイリスタ31をオン状態にすることで、この電気車用インバータ装置は通常の運転状態に復帰する。
また図6において、パンタグラフ1からの給電が正常で、充電電流制御回路3のサイリスタ31がオン状態、インバータ5が運転状態で負荷5に給電中の時刻t21に、パンタグラフ1の離線などに起因してパンタグラフ1からの給電が中断すると、この電気車用インバータ装置の直流電源側に流れる電流「I」が零になると共に、運転を継続中のインバータ5により、フィルタ回路4のコンデンサ42の両端電圧「Ec」は、パンタグラフ1と車輪6とを介して得られていた直流電圧「Eo」から図示のように低下する。
次に時刻t22にパンタグラフ1からの給電が回復するが、このときにはコンデンサ42の両端電圧「Ec」はインバータ5が動作可能な最低電圧「Ecm」まで低下していないことから、制御回路20の動作が変化せず、従って、充電電流制御回路3のサイリスタ31がオン状態、インバータ5が運転状態を継続しているために、この電気車用インバータ装置の直流電源側に流れる電流「I」には、サイリスタ31を介したコンデンサ42の充電電流とインバータ5の電流とが重畳して流れ始めるために、図示のように過電流レベル「Ih」を超えることとなり、コンデンサ42の両端電圧「Ec」も前記「Eo」を大幅に超えることになる。その結果、コンデンサ42やインバータ5を形成する半導体素子に損傷を与える恐れがあった。
なお、図5,6の入力電圧「Ei」における破線は、パンタグラフ1からの給電が中断中、すなわち、時刻t11〜t13間または時刻t21〜t22間に前記「Ec」が図4に示した「Ei」の観測点で見えるときの波形である。
特開昭60−148304号公報
上述の如く、従来の電気車用インバータ装置の制御方法によれば、走行中に、入力直流電圧「Ei」の短時間の中断が発生しても、フィルタ回路4のコンデンサ42の両端電圧「Ec」がインバータ5の動作可能な最低の電圧値「Ecm」まで低下しない状態で前記中断が解消した場合には、コンデンサ42の充電に伴う過電流や過電圧に起因して、コンデンサ42やインバータ5を形成する半導体素子に損傷を与える恐れがあった。
この発明の目的は、上述の問題点を解消する電気車用インバータ装置の制御方法を提供することにある。
この第1の発明は、直流電源側にリアクトルとコンデンサを逆L形に接続してなるフィルタ回路と、抵抗とサイリスタを並列接続してなる前記コンデンサへの充電電流制御回路と、前記コンデンサの両端電圧を所望の交流電圧に変換して電気車内に給電するインバータとを備えた電気車用インバータ装置において、
パンタグラフと車輪とを介した前記直流電源側の電圧が予め定めた判定値以下の状態になったことを検知し、且つ、前記直流電源側から前記電気車用インバータ装置に流れる電流が予め定めた判定値以下の状態になったことを検知した際に、前記サイリスタのゲート信号をオフにすることを特徴とする制御方法を用いる。
第2の発明は前記第1の発明の電気車用インバータ装置の制御方法において、
前記直流電源側から前記電気車用インバータ装置に流れる電流の判定値は、このときの電流がほぼ零アンペアに対応する値であることを特徴とする。
第3の発明は前記第1または第2の発明の電気車用インバータ装置の制御方法において、
パンタグラフと車輪とを介した前記直流電源側の電圧が前記判定値を超えた状態に復帰すると共に、前記コンデンサの両端電圧の充電が完了したことを検知した際、または前記直流電源側から前記電気車用インバータ装置に流れる電流が前記判定値を超えた状態に復帰すると共に、前記コンデンサの両端電圧の充電が完了したことを検知した際に、前記サイリスタのゲート信号をオンにすることを特徴とする。
第4の発明は前記第1または第2の発明の電気車用インバータ装置の制御方法において、
前記コンデンサの両端電圧が予め定めた判定値以下の状態を検出した際に、前記インバータの変換動作を中断することを特徴とする。
第5の発明は前記第4の発明の電気車用インバータ装置の制御方法において、
パンタグラフと車輪とを介した前記直流電源側の電圧が前記判定値を超えた状態に復帰すると共に、前記コンデンサの両端電圧の充電が完了したことを検知した際、または前記直流電源側から前記電気車用インバータ装置に流れる電流が前記判定値を超えた状態に復帰すると共に、前記コンデンサの両端電圧の充電が完了したことを検知した際に、前記サイリスタのゲート信号をオンにすると共に、前記インバータの変換動作を再開することを特徴とする。
第6の発明は前記第3または第5の発明の電気車用インバータ装置の制御方法において、
前記コンデンサの両端電圧の充電が完了は、パンタグラフと車輪とを介した前記直流電源側の電圧が前記判定値を超えた状態に復帰した時、または前記直流電源側から前記電気車用インバータ装置に流れる電流が前記判定値を超えた状態に復帰した時を起点とするタイマ動作により等価的に判断することを特徴とする。
この発明の電気車用インバータ装置の制御方法によれば、パンタグラフからの給電が中断したときの挙動を、パンタグラフと車輪とを介した前記直流電源側の電圧と前記直流電源側から前記電気車用インバータ装置に流れる電流とを追加検出して監視することにより、前記中断から回復したときの前記コンデンサへの充電に伴う過電流および過電圧を防止することができる。
図1は、この発明の実施の形態を示す電気車用インバータ装置の回路構成図であり、この図において、図4に示した従来例構成と同一機能を有するものには同一符号を付して、ここではその説明を省略する。
すなわち、図1に示した電気車用インバータ装置では、この電気車用インバータ装置に流れる電流「I」を検出する直流電流検出器7と、パンタグラフ1と車輪6とを介して得られる直流電圧「Ei」を検出する直流電圧検出器14とが追加設置され、また、従来の制御回路20に代えて、比較器51,52,55と、NAND素子53と、タイマ54と、運転指令回路56と、ゲート信号発生回路57とからなる制御回路50を備えている。
先ず、この発明のインバータ5を起動させるときには、図4に示した従来の電気車用インバータ装置と同様に、図1では図示しない運転シーケンス回路により、充電電流制御回路3のサイリスタ31をオフ状態にして、高速度遮断器2を投入する。従って、フィルタ回路4のコンデンサ42には充電電流制御回路3の限流抵抗32を介した充電電流が流れ、この充電電流によりコンデンサ42の両端電圧が印加された直流電圧「Eo」にほぼ達すると、前記運転シーケンス回路により、サイリスタ31をオン状態にすると共に、インバータ5の運転を開始するようにして、このときのコンデンサ42への充電に伴う過電流および過電圧を防止している。
また、制御回路50は、直流電流検出器7,直流電圧検出器13,直流電圧検出器14それぞれの検出値に基づいて、下記の如く、インバータ5とサイリスタ31の動作状態を指令する機能を有している。
すなわち、図1に示したこの発明の電気車用インバータ装置の制御方法としての制御回路50の動作について、図2,3に示した動作波形図を参照しつつ、以下に説明をする。
図2において、パンタグラフ1からの給電が正常で、充電電流制御回路3のサイリスタ31がオン状態、インバータ5が運転状態で負荷5に給電中の時刻t31に、パンタグラフ1の離線などに起因してパンタグラフ1からの給電が中断すると、この電気車用インバータ装置の直流電源側に流れる入力電流「I」が図示のように零になると共に、運転を継続中のインバータ5により、フィルタ回路4のコンデンサ42の両端電圧「Ec」は、パンタグラフ1と車輪6とを介して得られていた直流電圧「Eo」から図示のように低下し続ける。
この時刻t31直後、または前記「Ec」に対応する値が図1に示した「Ei」の観測点で図2の破線のように見えるときの時刻t32になると、パンタグラフ1と車輪6とを介した前記観測点の直流電圧「Ei」を検出する直流電圧検出器14の検出値により、制御回路50の比較器51が判定値「Eim」以下に低下したことを検知して、図示の信号S11が、実線または破線のように、論理Lレベルから論理Hレベルに変化する。
また、時刻t31直後から前記電流「I」が零または予め定めた零に近い判定値以下になったことを直流電流検出器7の検出値により、制御回路50の比較器52が検知して、図示の信号S12が論理Lレベルから論理Hレベルに変化する。
上述のように信号S11およびS12の変化に伴って、制御回路50のNAND素子53の出力は、図示の信号S13の実線または破線のように、論理Hレベルから論理Lレベルに変化する。このNAND素子53の出力が論理Hレベルから論理Lレベルに変化したことに伴って、ゲート信号発生回路57によりサイリスタ31をオフ状態にすると共に、制御回路50のタイマ54をリセットする。
その後、コンデンサ42の両端電圧「Ec」が更に低下して、時刻t33にインバータ5が動作可能な最低の電圧値「Ecm」に到ると、直流電圧検出器13を介した制御回路50の比較器55がこれを検知し、図示の信号S15が論理Hレベルから論理Lレベルに変化する。この比較器55の出力が論理Hレベルから論理Lレベルに変化したことに伴って、運転指令回路56によりインバータ5の運転を中断する。
時刻t34にパンタグラフ1からの給電が回復すると、このときには、サイリスタ31がオフ状態、インバータ5が停止状態にあることから、フィルタ回路4のコンデンサ42には充電電流制御回路3の限流抵抗32を介した充電電流が図示の「I」のように流れ、コンデンサ42の両端電圧「Ec」も図示のように上昇することにより、前記「I」の過電流および前記「Ec」の過電圧が抑制される。
この時刻t34直後には、前記「Ei」を検出する直流電圧検出器14の検出値により、制御回路50の比較器51が判定値「Eim」を超えたことを検知して、図示の信号S11が論理Hレベルから論理Lレベルに変化し、また、前記「I」を検出する直流電流検出器7の検出値により、前記「I」が零で無くなったこと、または予め定めた零に近い判定値よりも大きくなったことを制御回路50の比較器52が検知して、図示の信号S12が論理Hレベルから論理Lレベルに変化し、さらに、前記値「Ec」を検出する直流電圧検出器13の検出値により、制御回路50の比較器55が判定値「Ecm」を超えたことを検知して、図示の信号S15が論理Lレベルから論理Hレベルに変化する。
上述のように時刻t34直後での信号S11およびS12の変化に伴って、制御回路50のNAND素子53の出力S13は論理Lレベルから論理Hレベルに変化する。このNAND素子53の出力が論理Lレベルから論理Hレベルに変化したことに伴って、制御回路50のタイマ54が時限「T」の計測を開始する。
時刻t35で、制御回路50のタイマ54が時限「T」を経過する、すなわち、コンデンサ42の両端電圧「Ec」がほぼ前記「Eo」に達して充電が完了すると、制御回路50の運転指令回路56によりインバータ5の運転を再開すると共に、制御回路50のゲート信号発生回路57によりサイリスタ31をオン状態にすることで、この電気車用インバータ装置は通常の運転状態に復帰する。
また図3において、パンタグラフ1からの給電が正常で、充電電流制御回路3のサイリスタ31がオン状態、インバータ5が運転状態で負荷5に給電中の時刻t41に、パンタグラフ1の離線などに起因してパンタグラフ1からの給電が中断すると、この電気車用インバータ装置の直流電源側に流れる電流「I」が零になると共に、運転を継続中のインバータ5により、フィルタ回路4のコンデンサ42の両端電圧「Ec」は、パンタグラフ1と車輪6とを介して得られていた直流電圧「Eo」から図示のように低下する。
この時刻t41直後、または前記「Ec」に対応する値が図1に示した「Ei」の観測点で図3の破線のように見えるときの時刻t42になると、パンタグラフ1と車輪6とを介した前記観測点の直流電圧「Ei」を検出する直流電圧検出器14の検出値により、制御回路50の比較器51が判定値「Eim」以下に低下したことを検知して、図示の信号S11が、実線または破線のように、論理Lレベルから論理Hレベルに変化する。
また、時刻t41直後から前記電流「I」が零または予め定めた零に近い判定値以下になったことを直流電流検出器7の検出値により、制御回路50の比較器52が検知して、図示の信号S12が論理Lレベルから論理Hレベルに変化する。
上述のように信号S11およびS12の変化に伴って、制御回路50のNAND素子53の出力は、図示の信号S13の実線または破線のように、論理Hレベルから論理Lレベルに変化する。このNAND素子53の出力が論理Hレベルから論理Lレベルに変化したことに伴って、ゲート信号発生回路57によりサイリスタ31をオフ状態にすると共に、制御回路50のタイマ54をリセットする。
時刻t43にパンタグラフ1からの給電が回復すると、このときには、サイリスタ31がオフ状態、インバータ5が運転を継続中であることから、フィルタ回路4のコンデンサ42には充電電流制御回路3の限流抵抗32を介した充電電流とインバータ5への電流の合計値が図示の「I」のように流れ、コンデンサ42の両端電圧「Ec」も図示のように上昇することにより、前記「I」の過電流および前記「Ec」の過電圧が抑制される。
この時刻t43直後には、前記「Ei」を検出する直流電圧検出器14の検出値により、制御回路50の比較器51が判定値「Eim」を超えたことを検知して、図示の信号S11が論理Hレベルから論理Lレベルに変化し、また、前記「I」を検出する直流電流検出器7の検出値により、前記「I」が零を超えたことを制御回路50の比較器52が検知して、図示の信号S12が論理Hレベルから論理Lレベルに変化する。
上述のように時刻t43直後での信号S11およびS12の変化に伴って、制御回路50のNAND素子53の出力は論理Lレベルから論理Hレベルに変化する。このNAND素子53の出力が論理Lレベルから論理Hレベルに変化したことに伴って、制御回路50のタイマ54が時限「T」の計測を開始する。
時刻t44で、制御回路50のタイマ54が時限「T」を経過する、すなわち、コンデンサ42の両端電圧「Ec」がほぼ前記「Eo」に達して充電が完了すると、制御回路50のゲート信号発生回路57によりサイリスタ31をオン状態にすることで、この電気車用インバータ装置は通常の運転状態に復帰する。
この時刻t41〜t44の区間では、直流電圧検出器13を介した制御回路50の比較器55は動作しないので、図示の信号S15は論理Hレベルのままであり、従って、インバータ5は運転を継続中である。
なお、上述の実施の形態では、コンデンサ42の充電完了をタイマ54の動作により等価的に検知するようにしているが、このタイマ54を省略して、コンデンサ42の両端電圧を直流電圧検出器13で直接検出して、該両端電圧がほぼ「Eo」に達したことを検知するようにしてもよい。
図4〜6により説明した従来の電気車用インバータ装置の制御方法において、走行中にパンタグラフの離線やき電線のセクション部通過などにより、入力直流電圧の短時間の中断が発生したときには、インバータ5が動作可能な最低の電圧値「Ecm」よりも高い判定値、具体的にはき電線の電圧値「Eo」により近い値に設定して、制御回路20の比較演算回路21の動作をより早く開始させて、インバータ5の運転を停止させると共に、充電電流制御回路3のサイリスタ31がオフ状態にすることにより、この中断から復帰した際に発生する先述の過電流および過電圧をより小さくできるが、この制御方法では、前記中断毎にインバータ5の運転が停止する恐れがあり、その結果、インバータ5から負荷への給電が頻繁に中断するという難点があった。
一方、図1〜3により説明したこの発明の電気車用インバータ装置の制御方法によれば、パンタグラフ1からの給電が中断から回復したときのフィルタ回路4のコンデンサ42への充電に伴う過電流および過電圧を防止しつつ、前記インバータ5から負荷への給電の中断も最小限にすることができる。
この発明の実施の形態を示す電気車用インバータ装置の回路構成図 図1の動作を説明する波形図 図1の動作を説明する波形図 従来例を示す電気車用インバータ装置の回路構成図 図4の動作を説明する波形図 図4の動作を説明する波形図
符号の説明
1…パンタグラフ、2…高速度遮断器、3…充電電流制御回路、4…フィルタ回路、5…インバータ、6…車輪、7…直流電流検出器、11…分圧抵抗、12…低電圧継電器、13,14…直流電圧検出器、20…制御回路、21…比較演算回路、22…運転指令回路、23…ゲート信号発生回路、31…サイリスタ、32…限流抵抗、41…リアクトル、42…コンデンサ、50…制御回路、51,52…比較器、53…NAND素子、54…タイマ、55…比較器、56…運転指令回路、57…ゲート信号発生回路。

Claims (6)

  1. 直流電源側にリアクトルとコンデンサを逆L形に接続してなるフィルタ回路と、抵抗とサイリスタを並列接続してなる前記コンデンサへの充電電流制御回路と、前記コンデンサの両端電圧を所望の交流電圧に変換して電気車内に給電するインバータとを備えた電気車用インバータ装置において、
    パンタグラフと車輪とを介した前記直流電源側の電圧が予め定めた判定値以下の状態になったことを検知し、且つ、前記直流電源側から前記電気車用インバータ装置に流れる電流が予め定めた判定値以下の状態になったことを検知した際に、前記サイリスタのゲート信号をオフにすることを特徴とする電気車用インバータ装置の制御方法。
  2. 請求項1に記載の電気車用インバータ装置の制御方法において、
    前記直流電源側から前記電気車用インバータ装置に流れる電流の判定値は、このときの電流がほぼ零アンペアに対応する値であることを特徴とする電気車用インバータ装置の制御方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電気車用インバータ装置の制御方法において、
    パンタグラフと車輪とを介した前記直流電源側の電圧が前記判定値を超えた状態に復帰すると共に、前記コンデンサの両端電圧の充電が完了したことを検知した際、または前記直流電源側から前記電気車用インバータ装置に流れる電流が前記判定値を超えた状態に復帰すると共に、前記コンデンサの両端電圧の充電が完了したことを検知した際に、前記サイリスタのゲート信号をオンにすることを特徴とする電気車用インバータ装置の制御方法。
  4. 請求項1または請求項2に記載の電気車用インバータ装置の制御方法において、
    前記コンデンサの両端電圧が予め定めた判定値以下の状態を検出した際に、前記インバータの変換動作を中断することを特徴とする電気車用インバータ装置の制御方法。
  5. 請求項4に記載の電気車用インバータ装置の制御方法において、
    パンタグラフと車輪とを介した前記直流電源側の電圧が前記判定値を超えた状態に復帰すると共に、前記コンデンサの両端電圧の充電が完了したことを検知した際、または前記直流電源側から前記電気車用インバータ装置に流れる電流が前記判定値を超えた状態に復帰すると共に、前記コンデンサの両端電圧の充電が完了したことを検知した際に、前記サイリスタのゲート信号をオンにすると共に、前記インバータの変換動作を再開することを特徴とする電気車用インバータ装置の制御方法。
  6. 請求項3または請求項5に記載の電気車用インバータ装置の制御方法において、
    前記コンデンサの両端電圧の充電が完了は、パンタグラフと車輪とを介した前記直流電源側の電圧が前記判定値を超えた状態に復帰した時、または前記直流電源側から前記電気車用インバータ装置に流れる電流が前記判定値を超えた状態に復帰した時を起点とするタイマ動作により等価的に判断することを特徴とする電気車用インバータ装置の制御方法。
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