JP4853172B2 - 回動機構 - Google Patents

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Description

本発明は、回動機構に関する。詳しくは、固定部材に対して可動部材を相対回動可能に連結する回動機構に関する。
従来、自動車の座席用シートには、これを車両のフロア面から起こし上げて格納状態とすることのできるタンブル機構が採用されているものがある。このタンブル機構は、可動部材であるシートを固定部材であるフロアに対してその前端側の部位で起倒回動可能にヒンジ連結している。そして、このタンブル機構には、シートをフロア面から起こし上げる回動方向に附勢するばね部材が組み付けられている。このばね部材は、シートを起こし上げるための操作力をアシストしたり、そのばね力だけでシートを自動的に起こし上げたりすることのできる強さに設定されている。したがって、シートがフロア面から起こし上げられていくと、上記のばね力によって、シートの回動速度に弾みが付き過ぎてしまうことがある。
ここで、下記特許文献1には、車両用シートのシートクッションに対するシートバックの背凭れ角度を調整可能とするリクライニング装置が開示されている。この開示技術では、シートバックを起こし上げる回動方向に附勢するばね部材とは別に、この附勢力に対してブレーキ力を作用させるダンパ機構が組み付けられている。これにより、シートバックの起こし上げの回動速度に弾みが付き過ぎないように抑制できるようになっている。
特開平8−66264号公報
しかし、上述したタンブル機構等の回動機構に特許文献1にあるようなダンパ機構を別個に組み付けるような構成では、かかる部品点数や設置スペースが増大する問題が生じる。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、回動機構の部品点数を増大させることなく、その附勢による回動速度を抑制できるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の回動機構は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、固定部材に対して可動部材を相対回動可能に連結する回動機構であり、可動部材を一の回動方向に附勢する弾性部材と、弾性部材の復元作動を拘束して可動部材への附勢作用を阻止する附勢阻止部材と、可動部材に設けられ、弾性部材との接触により可動部材の一の方向への回動に対して制動力を及ぼすことができる当接部材と、を備える。弾性部材は、可動部材の回動軸心回りに巻装され、一端が固定部材に係止され他端が可動部材に対して一の回動方向に附勢を及ぼすことのできる掛着状態とされた多重巻きの巻きばねである。附勢阻止部材は、巻きばねと係合可能に配設され、可動部材が相対回動する範囲の途中位置から巻きばねに係合して巻きばねによる可動部材に対する附勢作用を阻止するようになっている。可動部材に設けられた当接部位は、附勢阻止部材による可動部材への巻きばねによる附勢が阻止された後の可動部材の一の方向への回動に際して、巻きばねの外端側部位に当接して当接部位を弾性変形させて可動部材の一の回動方向に対して制動作用力を及ぼす。
ここで、「巻きばねの外端側部位」とは、巻きばねの外まわり形状を成す部位のことであり、多重巻きの巻きばねの最外端側の部位を含む外まわりの部位を意図している。
この第1の発明によれば、可動部材が巻きばねの附勢力によって一の方向に回動すると、その回動範囲の途中位置で附勢阻止部材が巻きばね係合し、可動部材に対する附勢作用を阻止する。そして、巻きばねによる附勢が阻止された後に可動部材が更に一の方向に回動すると、可動部材に設けられた当接部材が巻きばねの外端側部位と当接し、これを押圧して弾性変形させる。これにより、可動部材には一の回動方向に対する制動作用力がかかり、一の方向への回動速度が抑制される。
更に、第の発明は、上述した第の発明において、附勢阻止部材は、可動部材の附勢による一の方向への回動に伴って巻きばねと係合しその巻戻り方向への復元移動を阻止することで、巻きばねの可動部材に対する掛着状態を外して回動附勢状態を解除するようになっている。
この第の発明によれば、可動部材が巻きばねの附勢力によって一の方向に回動すると、附勢阻止部材が巻きばねと係合しその巻戻り方向への復元移動を阻止する。これにより、可動部材は、巻きばねとの掛着状態が外されて、巻きばねによる回動附勢状態が解除される。
更に、第の発明は、上述した第又は第の発明において、巻きばねは、その半径方向の中心側の端部から外側の端部に向けて渦巻き状に広がる形状に形成されている。附勢阻止部材は、可動部材の附勢による一の方向への回動に伴って渦巻き形状を広げるかたちで復元変形する巻きばねの外周面と当接することでその復元方向への変形を規制する当接規制構造となっている。
この第の発明によれば、巻きばねは、可動部材の附勢による一の方向への回動に伴って、渦巻き形状を広げるかたちで復元変形する。そして、附勢阻止部材は、この渦巻き形状を広げるかたちで復元変形する巻きばねの外周面と当接し、巻きばねの復元方向への変形を拘束する。したがって、可動部材に設けられた当接部材は、巻戻り方向への復元移動が拘束された状態の巻きばねの外端側部位と当接し、これを押圧して弾性変形させる。
更に、第の発明は、上述した第の発明において、巻きばねは、その半径方向の中心側の端部が固定部材に掛着され半径方向の外側の端部が可動部材に掛着されていて、可動部材の附勢回動方向である一の回動方向とは反対向きに渦巻き形状が広がる向きに配置されている。当接部材は、可動部材の一の方向への回動に伴って、附勢阻止部材によって巻戻り方向への復元移動が阻止された状態の巻きばねの最も外側の層の内周面と当接しこれを押圧して撓み変形させながら、この最も外側の層の内周面とその1つ内側の層の外周面との間に挟込み状に食込んで係止される配置形状となっている。
この第の発明によれば、可動部材に設けられた当接部材は、可動部材の一の方向への回動に伴って、渦巻き形状の巻きばねの最も外側の層の内周面と当接しこれを押圧して撓み変形させる。更に、当接部材は、巻きばねの最も外側の層の内周面とその1つ内側の層の外周面との間に挟込み状に食込んで係止される。これにより、可動部材の一の方向への回動速度が一層抑制される。
次に、第の発明は、上述した第又は第の発明において、附勢阻止部材は、固定部材に配設されていて、可動部材の一の方向への回動に伴って相対的に接近移動してくる巻きばねの外周面と当接するようになっている。
この第の発明によれば、附勢阻止部材は、固定部材に配設されているため、可動部材の一の方向への回動に伴って巻きばねが相対的に接近移動してくる配置関係となる。したがって、附勢阻止部材は、可動部材の一の方向への回動に伴って、巻きばねの外周面に対する当接力(阻止力)が高められる。
次に、第の発明は、上述した第から第のいずれかの発明において、固定部材は車両のフロアと一体的な構成とされているフロア側部材であり、可動部材はフロア側部材に対して起倒回動可能にヒンジ連結されている車両用シートと一体的な構成とされているシート側部材である。巻きばねの附勢力によって車両用シートがフロア面から起こし上げられていき、シートの重心位置がシート回動中心の軸部材上方に到達したとき、シートと巻きばねとの掛着状態が外されるようになっている。
この第の発明によれば、巻きばねの附勢力によって車両用シートがフロア面から起こし上げられていくと、巻きばねにかかるシート自重による負荷抵抗が次第に減少していく。そして、車両用シートの重心位置がその起こし上げの回動中心位置の上方近傍まで到達することで、かかる附勢力の作用によって車両用シートの起こし上げ回動速度に比較的大きな弾みが付く。この回動領域で、車両用シートと巻きばねとの掛着状態が外されて、車両用シートの起こし上げ方向への回動速度が抑制される。
本発明は上述した手段をとることにより、次の効果を得ることができる。
先ず、第1の発明によれば、附勢阻止部材によって巻きばねによる可動部材に対する附勢作用を阻止すると共に、この状態の巻きばねに当接部材を押圧させて弾性変形させることで制動力を作用させる構成としたことにより、回動機構の部品点数を増大させることなく、その附勢による回動速度を抑制することができる。
更に、第2の発明によれば、附勢阻止部材によって巻きばねの巻戻り方向への復元移動を阻止して可動部材との掛着状態を解除する構成としたことにより、巻きばねの可動部材に対する附勢作用を好適に阻止することができる。
更に、第3の発明によれば、巻きばねに渦巻き形状のばねを使用して、その外周面に附勢阻止部材を当接させることで復元変形を拘束する構成としたことにより、上記第1の発明を比較的簡単な構成として具現化することができる。
更に、第4の発明によれば、可動部材に設けられた当接部材を巻きばねの最も外側の層とその内側の層との間に食込ませる構成としたことにより、可動部材の附勢による回動速度の抑制をより一層堅固に行うことができる。
更に、第5の発明によれば、附勢阻止部材を固定部材に配設したことにより、巻きばねの巻戻りを阻止する阻止力を一層高めることができる。
更に、第6の発明によれば、車両用シートの附勢による回動速度に弾みが付く領域でその回動速度を抑制することができるため、このような重量物が勢い余って起こし上げられる事態を防止することができる
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について、図面を用いて説明する。
始めに、本実施例の回動機構80,80の構成について、図2を用いて説明する。ここで、図2には、シート1全体の概略構成が側面図によって表されている。なお、回動機構80,80は、後述するように一対で構成されているが、図2を含む各図ではそのうちの一方のみが表されている。
同図に示されるように、シート1は、その背凭れ部となるシートバック2と、着座部となるシートクッション3とを有する。このシートバック2は、その幅長方向の両側の下端部に一対で配設されたリクライニング装置4,4を介してシートクッション3と連結されている。これらリクライニング装置4,4は、常時は、シートクッション3に対するシートバック2の傾き角度を固定することのできるロック状態に保持されている。そして、各リクライニング装置4,4は、それらに設けられた操作腕4a,4aを操作する操作ケーブル4k,4kの牽引操作を行うことにより、一斉にアンロック状態に切換えられるようになっている。これら操作ケーブル4k,4kは、後述するロック装置5,5のロック状態を解除するための解除レバー(図示省略)と接続されており、解除レバーの解除操作を行うことによって牽引操作されるようになっている。ここで、シートバック2とシートクッション3との間には、シートバック2をシートクッション3側に引き寄せる前倒しの回動方向に附勢するばね部材(図示省略)が設けられている。したがって、シートバック2は、上述した図示しない解除レバーの解除操作を行うことにより、リクライニング装置4,4の中心軸4rを中心に、シートクッション3側に自動的に前倒しされる。これにより、図1に示されるように、シート1を折畳みの姿勢状態に切換えることができる。
このシート1は、図2に戻って、その着座使用時には、シートクッション3の前端部に設けられた一対の回動機構80,80と、後端部に設けられた一対のロック装置5,5とによって、車両のフロアFに係合した状態として保持されている。
前者の回動機構80,80は、シートクッション3の前端側の幅長方向の両側部に一対で設けられており、シートクッション3をフロアFに対して起倒回動可能にヒンジ連結している。これら回動機構80,80には、シートクッション3をフロアF面から起こし上げる回動方向に附勢する巻きばね84,84がそれぞれ組み付けられている。そして、これら巻きばね84,84によって発揮される附勢力は、図1に示されるように、シート1全体をその自重に抗してフロアF面から自動的に起こし上げることのできる大きさに設定されている。
後者のロック装置5,5は、シートクッション3の後端側の幅長方向の両側部に一対で設けられている。これらロック装置5,5は、フロアF上に幅長方向に並べて配設された2本の棒状のストライカS,Sに対してそれぞれ係脱することのできる構成を備えている。ここで、各ストライカS,Sは、金属製の棒状部材として形成されており、フロアF上に形成された各窪みC,Cの内部に配設されていて、フロアFと一体的な固定状態とされている。一方、ロック装置5,5は、シートクッション3の下側に突出して設置されている。したがって、各ロック装置5,5は、シートクッション3をフロアF上に落とし込むように押圧操作することで、各窪みC,C内に入れ込まれる。そして、各ロック装置5,5は、各窪みC,C内に入れ込まれることによって、その内部に配設されている各ストライカS,Sを受け入れて、これらと自動的に係合するようになっている。これらロック装置5,5は、各ストライカS,Sと係合することにより、常時は、その係合状態を維持するようになっている。そして、各ロック装置5,5は、図1に示されるように、図示しない解除レバーと接続された操作ケーブル5k,5kの牽引操作を行うことにより、各ストライカS,Sに対する係合状態が一斉に解除されるようになっている。
すなわち、シート1は、上述した各ロック装置5,5がストライカS,Sと係合している状態では、その前後側の端部がフロアFと係合した状態として保持される。そして、シート1は、図示しない解除レバーの解除操作をすることにより、図1に示されるように、前述した折畳みの姿勢状態に切換えられると共に、各ロック装置5,5とストライカS,Sとの係合状態が解除される。これにより、シート1は、回動機構80,80に組み込まれた各巻きばね84,84の附勢を受けてフロアF面から自動的に起こし上げられていく。
ここで、図1を参照して、本実施例の回動機構80,80は、上述した巻きばね84,84の附勢力によってシート1が回動途中状態X2まで起こし上げられることにより、その附勢によるシート1の起こし上げ回動速度が抑制されるようになっている。これにより、シート1が起立姿勢状態X3に向けて勢い余って到達する事態を防止できるようになっている。ここで、図1におけるシート1の倒伏姿勢状態X1時における回動機構80,80の姿勢状態は図3において詳しく表されている。そして、図1におけるシート1の回動途中状態X2時における回動機構80,80の姿勢状態は図4において詳しく表されている。そして、図1におけるシート1の起立姿勢状態X3時における回動機構80,80の姿勢状態は図5において詳しく表されている。ここで、図1における角度D1は、シート1の倒伏姿勢状態X1から回動途中状態X2までの成す角であり、本実施例では55度に設定されている。そして、角度D2は、シート1の回動途中状態X2から起立姿勢状態X3までの成す角であり、本実施例では25度に設定されている。これらの角度D1,D2は、それぞれ、シート1の各重心G1〜G3の位置と、シート1の回動中心である軸部材83とを結ぶ線分間の成す角となっている。
以下、回動機構80,80の構成について詳しく説明する。なお、一対の回動機構80,80は、互いに同じ構成となっているため、以下では一方側の構成についてのみ説明する。
すなわち、回動機構80は、可動部材81と、固定部材82と、軸部材83と、巻きばね84と、附勢阻止部材85とを有する。
詳しくは、図1に示されるように、可動部材81はシートクッション3の前端部に一体的に固定されており、固定部材82はフロアFと一体的に固定されている。そして、可動部材81は、軸部材83を介して固定部材82と連結されており、固定部材82に対して相対回動可能な状態とされている。これにより、可動部材81は、図3に示された倒伏姿勢状態X1と図5に示された起立姿勢状態X3との間で起倒回動可能とされている。この可動部材81は、上記起立姿勢状態X3まで起こし上げられることにより、固定部材82側に設けられた図示しないストッパと当接し、それ以上の起こし上げ方向への回動が規制されるようになっている。
そして、図3に良く示されるように、可動部材81の回動軸心である軸部材83の回りには、渦巻き状に多重巻きされて成る巻きばね84が巻装されている。この巻きばね84は、その半径方向の中心側の端部が、固定部材82と一体的に設けられた掛部82aに掛着されてこれと一体的に固定されている。そして、巻きばね84は、図3における紙面内時計回り方向に渦巻き形状が広がる向きに配置されており、渦巻き形状が巻き込まれた状態でその半径方向の外側の端部が可動部材81に掛着されている。詳しくは、巻きばね84の半径方向の外側の端部は、可動部材81と一体的に設けられた掛ピン81aに反時計回り方向に当接する位置に配置されている。これにより、可動部材81は、巻きばね84がその渦巻き形状を広げながらその外側の端部を反時計回りに回動させる巻き戻りの復元変形の動きに伴って、紙面内反時計回り方向に附勢力を受けるようになっている。そして、図1に戻って、これにより、シート1は、説明を省略した他方側の回動機構80に設けられた巻きばね84を含む2個の巻きばね84,84の附勢力を受けて、フロアF面から自動的に起こし上げられるようになっている。
また、軸部材83の紙面内左下側の位置には、板状部材から成る附勢阻止部材85が配設されている。この附勢阻止部材85は、固定部材82と一体的に固定されており、板面(当接面85a)を軸部材83に向けたかたちで配置されている。これにより、附勢阻止部材85は、渦巻き形状を広げるかたちで復元変形する巻きばね84の外周面を当接面85aで受け止めて(当接して)、巻きばね84の巻戻り方向への復元移動を阻止できるようになっている。
詳しくは、附勢阻止部材85は、図1においてシート1が回動途中状態X2まで起こし上げられた時、すなわち可動部材81が図4に示された位置まで回動した時に巻きばね84の外周面と当接する。これにより、巻きばね84は、その巻戻り方向への復元移動が阻止された拘束状態となる。ここで、図1に戻って、シート1が回動途中状態X2まで起こし上げられた状態では、その重心G2の位置が、起こし上げ回動の中心となる軸部材83の上方近傍の位置まで到達した状態となる。この状態では、巻きばね84にかかるシート1の自重による負荷抵抗は低減された状態となっており、巻きばね84による附勢作用によってシート1の起こし上げの回動速度に弾みが付き易い状態となっている。したがって、図4に戻って、この状態で、巻きばね84の巻戻り方向への復元移動が阻止されることにより、慣性の作用で紙面内時計回り方向に附勢されている可動部材81の掛ピン81aと巻きばね84の外端との当接状態が外れ、両者の掛着状態が解除される。これにより、巻きばね84による可動部材81に対する附勢作用が阻止された状態となる。
ここで、可動部材81には、その反時計回り方向(起こし上げ方向)への回動に伴って巻きばね84の外端側部位と当接する当接ピン81bが一体的に設けられている。ここで、当接ピン81bが本発明の当接部材に相当する。この当接ピン81bは、掛ピン81aと軸部材83との間の領域に配置されており、前述した巻きばね84による附勢が阻止された後の可動部材81の反時計回り方向への回動により、巻きばね84の外端側部位に当接しその当接部位を弾性変形させる。これにより、可動部材81の反時計回り方向への回動に対して制動作用力が及ぼされるようになっている。詳しくは、当接ピン81bは、巻きばね84の外端を成す最も外側の層の内周面と当接する。そして、図1に戻って、シート1が回動途中状態X2からその慣性の作用によって更に起こし上げの回動方向に移動することにより、図5に示されるように、当接ピン81bは、巻きばね84の最も外側の層の内周面とその1つ内側の層の外周面との間に挟込まれるかたちで食込んでいく。このとき、当接ピン81bは、附勢阻止部材85によって巻戻り方向への復元移動が拘束された状態の巻きばね84を弾性変形させながら層と層との間に食込んでいく。これにより、可動部材81の反時計回り方向への回動に対して大きな制動作用力が及ぼされるようになっている。ここで、附勢阻止部材85は、固定部材82と一体的に固定されているため、可動部材81の反時計回り方向への回動に伴って、巻きばね84が相対的に接近移動してくる配置関係となっている。これにより、附勢阻止部材85は、可動部材81の反時計回り方向への回動に伴って、巻きばね84の外周面に対する当接力(阻止力)が次第に高められるようになっている。
上記の構成をまとめると、図1に示されるように、回動機構80,80は、ロック装置5,5が解除されることにより、巻きばね84,84の附勢力によってシート1をフロアF上の倒伏姿勢状態X1から自動的に起こし上げていく。そして、シート1が回動途中状態X2に到達することにより、図4に示されるように、巻きばね84,84の巻戻り方向への復元移動を拘束して巻きばね84,84の可動部材81,81に対する附勢作用を解除する。更に、図5に示されるように、この拘束状態の巻きばね84,84に対して、当接ピン81b,81bがそれぞれ当接してこれを弾性変形させながら挟込み状に食込んで係止する。これにより、図1に戻って、シート1は、その附勢による回動速度に弾みが付き易い領域でその回動速度が抑制されるため、シート1のような重量物が勢い余って起立姿勢状態X3まで起こし上げられる事態を防止することができる。
なお、起立姿勢状態X3に起こし上げられたシート1を倒伏姿勢状態X1に戻す操作を行えば、各当接ピン81b,81bの巻きばね84,84に対する食込み状態を外すことができると共に、掛ピン81a,81aを巻きばね84,84の外端と時計回り方向に当接させた状態とすることができる。したがって、各ロック装置5,5をフロアF上のストライカS,Sと係合させることにより、シート1を起こし上げの回動方向に附勢した元の姿勢状態に戻すことができる。
次に、各ロック装置5,5の構成について、図6及び図7を用いて説明する。なお、各ロック装置5,5は、互いに同じ構成となっているため、このうちの一方について説明する。ここで、図6にはロック装置5とストライカSとが係合ロックした状態が表されており、図7にはロック装置5にストライカSが入り込んでいく様子が表されている。
すなわち、ロック装置5は、図6に示されるように、2枚のベース部材10,10と、フック20と、ポール30と、引張バネ40と、操作部材60と、図2に示された操作ケーブル5k,5kと、を有する。
先ず、2枚のベース部材10,10について説明する。すなわち、各ベース部材10,10は、金属製の板状部材によって形成されており、互いの板面を向かい合わせた状態で、シートクッション3(図1参照)に一体的に固定されている。なお、各ベース部材10,10は、互いに同じ構成を備えているため、以下ではそのうちの一方について説明していく。
すなわち、図7に示されるように、ベース部材10には、下側に開口した凹部11が形成されている。この凹部11は、棒状のストライカSをその内部に受け入れることのできる大きさに形成されている。
また、ベース部材10の外周縁部位(紙面内右下側の部位)には、後述するフック20との当接によってその反時計回りの回動を規制することのできるストッパ部12が形成されている。このストッパ部12は、ベース部材10の外周縁部位から、その向かい合う他方側のベース部材10に向けて板厚方向に突出した形状として形成されている。
次に、フック20について説明する。すなわち、フック20は、金属製の板状部材によって形成されており、上述した2枚のベース部材10,10の間に配置されている。そして、フック20は、これと一体的に連結された軸部材A1によって、2枚のベース部材10,10に対して相対回動可能に軸支されている。ここで、フック20は、ベース部材10に形成された凹部11よりも紙面内右側の位置に配置されている。
このフック20には、半径方向外方に開口した受入口21が形成されている。この受入口21は、棒状のストライカSをその内部に受け入れることのできる大きさに形成されている。そして、フック20は、その外周縁部位(紙面内上側の部位)に形成された掛部24に、引張バネ40の一端が掛着されている。この引張バネ40は、その他端側が後述するポール30に掛着されている。これにより、フック20は、常時は、引張バネ40の附勢によって、紙面内反時計回りの回動方向に附勢されている。そして、フック20は、常時は、この附勢によって、前述したベース部材10のストッパ部12に押し当てられた姿勢状態として保持されている。
ここで、フック20は、上記ストッパ部12に押し当てられた姿勢状態では、受入口21をベース部材10の凹部11の口内に露出させた姿勢状態となっている。そして、このとき、フック20は、受入口21の上側部位を成す上顎部位22も、凹部11の口内に露出させている。そして、受入口21の下側部位を成す下顎部位23は、ストライカSの凹部11への進入を阻害しない位置状態となっている。
また、フック20の外周縁部位、詳しくは、上顎部位22の紙面内上側の部位には、部分的に半径方向外方に突出した形状の角部25が形成されている。そして、これにより、角部25の下側の部位には、外周縁部位が半径方向に段差状に落ち込む形状の落込部26が形成されている。
次に、ポール30について説明する。すなわち、ポール30は、金属製の板状の棒部材によって形成されており、上述した2枚のベース部材10,10の間に配置されている。そして、ポール30は、その下端部位が、これと一体的に連結された軸部材A2によって、2枚のベース部材10,10に対して相対回動可能に軸支されている。ここで、軸部材A2は、前述した軸部材A1と平行に配置されている。また、ポール30は、ベース部材10に形成された凹部11よりも紙面内左側の位置に配置されている。
このポール30は、その上端部位に形成された掛部31に、前述した引張バネ40の他端が掛着されている。これにより、ポール30は、引張バネ40の附勢によって、紙面内時計回りの回動方向に附勢されている。すなわち、ポール30と前述したフック20は、これらの間に掛け渡された引張バネ40の附勢によって、各々に形成された掛部31,24同士が互いに引き寄せられる方向に附勢されている。これにより、ポール30は、フック20がストッパ部12によって回動規制された姿勢状態では、このフック20に突出形成された角部25によって、その対抗面部となるガイド面部32が突き当てられた状態として保持されている。
また、ガイド面部32の紙面内上側の部位には、部分的にポール30の時計回り方向に突出した形状の爪部33が形成されている。ここで、ガイド面部32は、ポール30の半径方向外方に向けて滑らかに時計回り方向に突出していく曲面状に形成されている。そして、爪部33は、この曲面状に突出していくガイド面部32の上端部位を成しており、ガイド面部32と連続状に形成されている。
したがって、上記構成のフック20やポール30は、ストライカSがベース部材10の凹部11に入り込んでくる動きによって、次のように作動する。すなわち、図7の仮想線で示されているように、ストライカSが凹部11の口内に入り込んでくると、ストライカSは、その口内に露出しているフック20の上顎部位22と当接する。
そして、この当接した状態からストライカSが更に入り込んでくることにより、フック20は、ストライカSの動きに押圧されて回動する。詳しくは、フック20は、前述した引張バネ40の附勢に抗して、時計回り方向に押し動かされる。そして、このとき、フック20は、角部25をポール30のガイド面部32に沿ってスライドさせながら回動していく。
そして、ストライカSが更に入り込んできて、フック20の角部25がガイド面部32の上側に乗り越えると、フック20やポール30は図6に示されている姿勢状態に切り換えられる。すなわち、先ず、角部25がガイド面部32の上側に乗り越えることにより、引張バネ40の附勢によって、爪部33が落込部26に落ち込む。そして、この状態でストライカSを入れ込む移動をやめると、フック20は、引張バネ40の附勢によって、反時計回りに回動しようとする。しかし、このとき、落込部26に落ち込んだ爪部33が、角部25の反時計回りの回動を当接によって規制する。これにより、フック20は、その反時計回りの回動が規制された状態となる。
ここで、フック20は、上記の規制がなされるまでの回動により、下顎部位23を、ストライカSの背後側(紙面内下側)に回し込んで凹部11を閉鎖した姿勢状態となる。これにより、ストライカSは、その入り込んだ凹部11と背後側に回し込まれた下顎部位23とによって、その周縁が囲い込まれた状態としてロックされる。
次に、操作部材60について説明する。すなわち、図7に示されるように、操作部材60は、金属製の板状の棒部材によって形成されており、実線で図示されている一方側のベース部材10の板面の外側に配置されている。そして、操作部材60は、その下端が、前述した軸部材A2と一体的に連結されて、ベース部材10に対して相対回動可能に軸支されている。この軸部材A2は、ベース部材10を板厚方向に突き抜けて操作部材60と一体に連結されている。これにより、操作部材60は、ポール30と一体的に連結された状態となっている。
この操作部材60には、その上端部位に形成された掛部61に、図1に示された操作ケーブル5kの一端が掛け止められている。ここで、操作ケーブル5kの他端側は、前述したシートバック2をシートクッション3側に前倒しする際に使用される解除レバー(図示省略)に繋がれている。これにより、操作部材60は、解除レバーの操作に伴って牽引操作され、紙面内反時計回りに回動する。
したがって、操作部材60は、上記解除レバーの操作に伴う反時計回りの回動により、フック20の落込部26に落ち込んでいる爪部33を引き上げ、フック20の回動規制状態を解除する。これにより、フック20は、図7に示されるように、引張バネ40の附勢に従って時計回り方向に回動し、上顎部位22によってストライカSを凹部11の外側に押し出す。そして、これにより、ロック装置5に対するストライカSの係合状態が解除される。
なお、操作部材60は、解除レバーの操作をやめることにより、その牽引状態が解除される。これにより、ロック装置5は、再び、凹部11の内部にストライカSを入れ込むことによってこれと係合することのできる状態となる。
続いて、本実施例の使用方法について説明する。
すなわち、先ず、初期状態として、図1に示されるように、シート1はフロアF上に倒伏した倒伏姿勢状態X1となっており、各ロック装置5,5はストライカS,Sとそれぞれ係合ロックした姿勢状態となっている。
そこで、シート1を折畳み姿勢状態としてその前方に起こし上げるために、図示しない解除レバーを操作する。これにより、シートバック2がシートクッション3側に前倒しされると共に、各ロック装置5,5のストライカS,Sとの係合ロック状態が解除される。そして、これにより、シート1は、回動機構80,80に組み付けられた巻きばね84,84の附勢力に従って、自動的に前方に起こし上げられていく。
そして、シート1が回動途中状態X2まで起こし上げられると、巻きばね84,84による附勢作用が阻止されると共に、可動部材81,81に設けられた当接ピン81b,81bがそれぞれ巻きばね84,84と当接して弾性変形させることで、シート1の起こし上げ回動速度が抑制される。これにより、シート1は、緩やかな速度に減速されながら、起立姿勢状態X3まで起こし上げられていく。
このように、本実施例の回動機構80,80によれば、附勢阻止部材85,85によって巻きばね84,84による可動部材81,81に対する附勢作用を阻止すると共に、この状態の巻きばね84,84に当接ピン81b,81bを押圧させて弾性変形させる構成としたことにより、回動機構80に粘性ダンパー等の別途の部品を追加することなく、その附勢による回動速度を抑制することができる。
更に、附勢阻止部材85,85によって巻きばね84,84の巻戻り方向への復元移動を阻止して可動部材81,81との掛着状態を解除する構成としたことにより、巻きばね84,84の可動部材81,81に対する附勢作用を好適に阻止することができる。更に、可動部材81,81に設けられた当接ピン81b,81bを巻きばね84,84の最も外側の層とその内側の層との間に食込ませる構成としたことにより、可動部材81,81の附勢による回動速度の抑制をより一層堅固に行うことができる。更に、附勢阻止部材85,85を固定部材82,82に配設したことにより、巻きばね84,84の巻戻りを阻止する阻止力を一層高めることができる。更に、シート1の附勢による回動速度に弾みが付く領域でその回動速度を抑制することができるため、このような重量物が勢い余って起こし上げられる事態を防止することができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例について説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。
例えば、回動機構は、車両用シートをフロア面から起こし上げる用途に限定されず、固定部材に対して可動部材を相対回動可能に連結する種々の機構に採用することができる。具体的には、シートバックをシートクッションに対して相対回動可能に連結するリクライニング機構が挙げられる。
また、附勢阻止部材は、可動部材と一体的に配設されたものであっても構わない。但し、この場合には、上記実施例で示したものと比べると、巻きばねの巻戻り方向への復元移動を拘束する拘束力(当接力)が弱められるため、拘束力を高めるための工夫が必要となる。また、附勢阻止部材として、板状の当接面を巻きばねの外周面と当接させることでその巻戻り方向への移動を拘束するものを示したが、この実施例には限定されない。例えば、巻きばねの外周面に突起を形成し、巻きばねの復元変形と共に回動方向に移動する突起を係止させる構成であってもよい。
また、本発明の当接部位に相当する当接ピンが巻きばねに食込む実施例を示したが、当接ピンを巻きばねの外まわり形状を成す他の外端側部位に当接させる配置としてもよい。例えば、図8に示されるように、当接ピン81b1を掛ピン81aの更に紙面内上方側に配置したものや、当接ピン81b2を巻きばね84の多重巻きされている外周面に当接させる配置としてもよい。これらの場合においても、可動部材81の反時計回り方向への回動に伴って、当接ピン81b1或いは当接ピン81b2によって巻きばね84を弾性変形させることができる。
また、巻きばねは、その半径方向の中心側の端部を可動部材に掛着して着脱されるようにして、半径方向の外側の端部を固定部材に一体的に掛着するようにしても構わない。なお、可動部材を一の方向に回動附勢する手段は、巻きばねに限定されず、種々のばね部材を始めとした弾性部材を使用することができる。
実施例1の回動機構の概略構成を側面視によって表した構成図である。 シート全体の概略構成を表した側面図である。 図1におけるシートの倒伏姿勢状態を拡大して表した構成図である。 図1におけるシートの起こし上げ回動途中状態を拡大して表した構成図である。 図1におけるシートの起こし上げ起立姿勢状態を拡大して表した構成図である。 ロック装置とストライカとが係合ロックした状態を表した構成図である。 ロック装置にストライカが入り込んだ状態を表した構成図である。 他の変形実施例を示した構成図である。
符号の説明
1 シート
2 シートバック
3 シートクッション
4 リクライニング装置
4r 中心軸
4a 操作腕
4k 操作ケーブル
5 ロック装置
5k 操作ケーブル
S ストライカ
C 窪み
F フロア
10 ベース部材
11 凹部
11i 内周面
12 ストッパ部
20 フック
21 受入口
22 上顎部位
23 下顎部位
24 掛部
25 角部
26 落込部
30 ポール
31 掛部
32 ガイド面部
33 爪部
40 引張バネ
60 操作部材
61 掛部
A1,A2 軸部材
80 回動機構
81 可動部材
81a 掛ピン
81b 当接ピン(当接部材)
82 固定部材
82a 掛部
83 軸部材
84 巻きばね
85 附勢阻止部材
85a 当接面
X1 倒伏姿勢状態
X2 回動途中状態
X3 起立姿勢状態
G1 重心
G2 重心
G3 重心
D1 角度
D2 角度

Claims (6)

  1. 固定部材に対して可動部材を相対回動可能に連結する回動機構であって、
    前記可動部材を一の回動方向に附勢する弾性部材と、
    該弾性部材の復元作動を拘束して可動部材への附勢作用を阻止する附勢阻止部材と、
    前記可動部材に設けられ、前記弾性部材との接触により前記可動部材の一の方向への回動に対して制動力を及ぼすことができる当接部材と、を備え
    前記弾性部材は、前記可動部材の回動軸心回りに巻装され、一端が前記固定部材に係止され他端が前記可動部材に対して一の回動方向に附勢を及ぼすことのできる掛着状態とされた多重巻きの巻きばねであり、前記附勢阻止部材は、前記巻きばねと係合可能に配設され、前記可動部材が相対回動する範囲の途中位置から該巻きばねに係合して該巻きばねによる可動部材に対する附勢作用を阻止するようになっており、前記可動部材に設けられた当接部位は、前記附勢阻止部材による可動部材への巻きばねによる附勢が阻止された後の該可動部材の前記一の方向への回動に際して、前記巻きばねの外端側部位に当接して該当接部位を弾性変形させて可動部材の一の回動方向に対して制動作用力を及ぼすことを特徴とする回動機構。
  2. 請求項1に記載の回動機構であって、
    前記附勢阻止部材は、前記可動部材の附勢による一の方向への回動に伴って前記巻きばねと係合しその巻戻り方向への復元移動を阻止することで、該巻きばねの可動部材に対する掛着状態を外して回動附勢状態を解除するようになっていることを特徴とする回動機構。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の回動機構であって、
    前記巻きばねは、その半径方向の中心側の端部から外側の端部に向けて渦巻き状に広がる形状に形成されており、
    前記附勢阻止部材は、前記可動部材の附勢による一の方向への回動に伴って渦巻き形状を広げるかたちで復元変形する巻きばねの外周面と当接することでその復元方向への変形を規制する当接規制構造となっていることを特徴とする回動機構。
  4. 請求項3に記載の回動機構であって、
    前記巻きばねは、その半径方向の中心側の端部が前記固定部材に掛着され半径方向の外側の端部が前記可動部材に掛着されていて、該可動部材の附勢回動方向である一の回動方向とは反対向きに渦巻き形状が広がる向きに配置されており、
    前記当接部材は、前記可動部材の一の方向への回動に伴って、前記附勢阻止部材によって巻戻り方向への復元移動が阻止された状態の巻きばねの最も外側の層の内周面と当接しこれを押圧して撓み変形させながら、この最も外側の層の内周面とその1つ内側の層の外周面との間に挟込み状に食込んで係止される配置形状となっていることを特徴とする回動機構。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の回動機構であって、
    前記附勢阻止部材は、前記固定部材に配設されていて、前記可動部材の一の方向への回動に伴って相対的に接近移動してくる巻きばねの外周面と当接するようになっていることを特徴とする回動機構。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の回動機構であって、
    前記固定部材は車両のフロアと一体的な構成とされているフロア側部材であり、前記可動部材は該フロア側部材に対して起倒回動可能にヒンジ連結されている車両用シートと一体的な構成とされているシート側部材であり、
    前記巻きばねの附勢力によって前記車両用シートがフロア面から起こし上げられていき、該シートの重心位置がシート回動中心の軸部材上方に到達したとき、シートと巻きばねとの掛着状態が外されるようになっていることを特徴とする回動機構
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