JP4848497B2 - アウターロータレゾルバ用ステータ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、アウターロータレゾルバ用ステータ構造に関し、特に、ステータ鉄心の内壁に切り欠け状の部を形成し、ステータ鉄心の外周縁に一体に成形した樹脂成形部を前記凹部に端子保持部として延設することにより、リード線を不要とし、自動巻き線及び自動からげを可能とするための新規な改良に関する。
従来、用いられていたこの種のアウターロータレゾルバ用ステータ構造としては、例えば、特許文献1に示されるインナーロータレゾルバ用ステータ構造を応用して図3で示される構成が採用されていた。
すなわち、図3において符号1で示されるものは、輪状ステータ鉄心であり、このステータ鉄心1の両面には、図示しない一対の輪状絶縁カバーを介して各スロット(図示せず)にステータコイル2が巻付けられている。
前記ステータコイル2の端線は、端末処理部3に導かれ、リード線4によって外部へ導出されるように構成されている。
前記ステータ鉄心1の外周位置には、周知のバリアブルリラクタンス(VR)型の輪状ロータ5が回転可能に配設されている。
米国特許第6,028,383号明細書
従来のアウターロータレゾルバ用ステータ構造は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、ステータ鉄心の両面に別体で形成された一対の輪状絶縁カバーを介して各スロットにステータコイルを巻付け、このステータコイルの端線の端末処理は、各端線が端末処理部に集められ、人手を介してリード線に接続しなければならず、レゾルバの組立てが人手に頼る部分が多く、自動組立てに対する大きい障害となっていた。
また、ステータ鉄心の内径はレゾルバを取付ける面となるため、この内径側には端子を取付けるためのスペースが全く形成されていなかった。
本発明による、アウターロータレゾルバ用ステータ構造は、全体形状が輪状をなし外方へ向けて突出する複数の磁極を有し、前記各磁極の外側に輪状ロータが配設されるようにしたステータ鉄心からなるアウターロータレゾルバ用ステータ構造において、
前記ステータ鉄心の内壁に形成された凹部と、前記ステータ鉄心の外周縁部に前記ステータ鉄心と一体に成形され前記各磁極を覆う樹脂成形部と、前記樹脂成形部と一体成形され前記凹部内に位置する端子ピン保持部と、前記端子ピン保持部に設けられた複数の端子ピンとを備え、前記端子ピン保持部の保持内面は、円弧状に形成されると共に前記ステータ鉄心の内壁と同一円周上でかつ面一となり、前記各磁極に自動巻線機を介して巻付けられたステータコイルの端線はリード線を用いることなく前記各端子ピンに接続されている構成である。
本発明によるアウターロータレゾルバ用ステータ構造は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、ステータ鉄心の内壁に形成した凹部を有し、ステータ鉄心の外周縁に一体形成形した樹脂成形部の一部に形成される端子保持部をこの凹部内に形成しているため、この端子保持部の各端子にステータコイルの端線を自動機でからげて端末処理することができる。
また、凹部に樹脂成形部の端子保持部が一体成形で延設されているため、ステータの外周縁に形成された樹脂成形部のステータ鉄心への付着安定性も向上する。
また、ステータ鉄心に端子ピン保持部が形成されているため、従来のようなリード線を用いる必要がなく、アウターロータ型レゾルバの自動組立てを行うことができる。
本発明は、ステータ鉄心の内壁に切り欠け状の凹部を形成し、ステータ鉄心の外周縁に一体に成形した樹脂成形部を前記凹部に端子保持部として延設することにより、リード線を不要とし、自動巻き線及び自動からげを可能としたアウターロータレゾルバ用ステータ構造を提供することを目的とする。
以下、図面と共に本発明によるアウターロータレゾルバ用ステータ構造の好適な実施の形態について説明する。
尚、従来例と同一又は同等部分には同一符号を用いて説明する。また、輪状ロータについては、図3の構成と同一であるため、図示を省略し、図3の構成を援用する。
図1において、符号1で示されるものは全体形状が輪状をなし、外方へ向けて一体に突出する複数の磁極10を有するステータ鉄心であり、このステータ鉄心1の内壁1aには複数(1個の場合も可)の凹部11が所定再度間隔で形成されている。
前記ステータ鉄心1の外周縁部12には、インサート成形によって樹脂成形部13が輪状に形成され、この樹脂成形部13の一部には端子ピン保持部14が一体に形成され、この端子ピン保持部14は前記凹部11内に位置し、この凹部11と一体となるように成形されている。
前記樹脂成形部13の内側には、前記ステータ鉄心1の内周縁1bが外部に露出して前記樹脂成形部13が形成されていないように構成されている。
図2は、図1のA部を拡大して示すもので、前記凹部11内に成形により形成された端子ピン保持部14には複数の端子ピン15が一体に成形によって保持されている。
前記端子ピン保持部14の保持内面14aは、円弧状に形成されると共にステータ鉄心1の内壁1aと同一円周上でかつ面一となるように構成されている。
前述の構成において、実際に、各磁極10、すなわち、各磁極10間の各スロット20にステータコイルを設ける場合、自動巻線機(図示せず)を介してステータコイル2を各磁極10に巻付けるが、巻付け後のステータコイル2の端線の端末処理は、この端線を各端子ピン15に自動的にからげて接続することにより行なわれる。
従って、ステータコイル2の端末処理に、従来のようなリード線を用いることがないため、全自動による巻線処理を行うことができる。
本発明は、レゾルバに限ることなく、アウターロータ型のモータにも適用可能である。
本発明によるアウターロータレゾルバ用ステータ構造を示す平面図である。 図1のA部の拡大図である。 従来構成の平面図である。
1 ステータ鉄心
1a 内壁
1b 内周縁
2 ステータコイル
5 輪状ロータ
10 磁極
11 凹部
12 外周縁部
13 樹脂成形部
14 端子ピン保持部
14a 保持内面
15 端子ピン
20 スロット

Claims (1)

  1. 全体形状が輪状をなし外方へ向けて突出する複数の磁極(10)を有し、前記各磁極(10)の外側に輪状ロータ(5)が配設されるようにしたステータ鉄心(1)からなるアウターロータレゾルバ用ステータ構造において、
    前記ステータ鉄心(1)の内壁(1a)に形成された凹部(11)と、前記ステータ鉄心(1)の外周縁部(12)に前記ステータ鉄心(1)と一体に成形され前記各磁極(10)を覆う樹脂成形部(13)と、前記樹脂成形部(13)と一体成形され前記凹部(11)内に位置する端子ピン保持部(14)と、前記端子ピン保持部(14)に設けられた複数の端子ピン(15)とを備え、前記端子ピン保持部(14)の保持内面(14a)は、円弧状に形成されると共に前記ステータ鉄心(1)の内壁(1a)と同一円周上でかつ面一となり、前記各磁極(10)に自動巻線機を介して巻付けられたステータコイル(2)の端線はリード線を用いることなく前記各端子ピン(15)に接続されていることを特徴とするアウターロータレゾルバ用ステータ構造。
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