JP4848102B2 - 電源装置 - Google Patents

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JP4848102B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、交流電源からの交流電力を直流電力に変換する交直変換器と、コイルからなり交直変換器からの直流電力が供給される直流負荷とを備えて構成される電源装置に係り、特にコイルからなる直流負荷に対して、小型化かつ低損失化を図りつつ、直流電流のリプル低減ならびに追従性の向上を図れるようにした電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電源装置の一つとして、交流電源からの交流電力を直流電力に変換する交直変換器と、コイルからなり交直変換器からの直流電力が供給される直流負荷とを備えて構成される電源装置が用いられてきている。
【0003】
なお、ここでは、この種の電源装置として、医療・物理学研究等に用いられる加速器用の電磁石電源装置を例に挙げて説明する。
【0004】
この電磁石電源装置は、高エネルギーの陽子ビームを生成するために、電磁石コイルを高精度で励磁する必要がある。
【0005】
このため、電源装置の仕様としては、定格直流電流Ioに対して、電流リプルIrの正規化値(△Ir/Io)は、10-4〜10-6オーダ以下、追従性△Ifの正規化値(△If/Io)は、10-3〜10-4オーダ以下の高精度制御が求められる。
【0006】
図16はこの種の従来の電源装置の構成例を示す回路図、図17は同電源装置の動作を説明するための波形図である。
【0007】
図16に示すように、電源装置は、交流電源1からの交流電力を直流電力に変換する交直変換器2と、コイルからなり前記交直変換器からの直流電力が供給される直流負荷である電磁石コイル4と、交直変換器2と電磁石コイル4との間に接続されたフィルタ3とから構成されている。
【0008】
ここで、交直変換器2は、自己消弧形素子、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)により構成され、当該IGBTをオン/オフ制御することにより、電磁石コイル4へ直流電力(負荷電流)を供給する。
【0009】
フィルタ3は、交直変換器2からの出力に含まれるリプルを低減するために用いられる受動型のフィルタである。
【0010】
このフィルタ3は、一般に、リアクトル、コンデンサ、抵抗による2次のローパスフィルタで構成される。
【0011】
電磁石コイル4は、本電源装置の直流負荷であり、コイル4aとコイル4aの内部抵抗4bとからなる。
【0012】
このコイル4aとしては、インダクタンス値が数十mH〜数Hの大きいコイルが使用される。
【0013】
一方、電流基準発生回路11は、電磁石コイル4を励磁する直流電流パターンを生成する。
【0014】
この電流基準発生回路11からの出力が、図17に示す直流電流指令値Id*となる。
【0015】
この直流電流指令値Id*と、直流電流検出器5により得られた直流電流値Idとの差をとることによって、直流電流偏差△I(△I=Id*−Id)が求められる。
【0016】
前述した直流電流リプル・追従性は、この直流電流偏差△Iによって定義される。
【0017】
図17に示すように、直流電流パターン(直流電流指令値Id*)は、1パターンの電流波形が、4つの部分(▲1▼フラットボトム、▲2▼加速、▲3▼フラットトップ、▲4▼減速)に分けられ、このパターンの繰り返しとなる。
【0018】
直流電流定格値(フラットトップの電流値)をIoとした場合、直流電流リプルは、フラット部分(▲1▼フラットボトム、▲3▼フラットトップ)の直流電流偏差△Iに含まれる電流リプルIrの正規化値(△Ir/Io)で表わされる。
【0019】
また、追従性は、ランプ状の部分(▲2▼加速)の直流電流偏差△Ifの正規化値(△If/Io)で表わされる。
【0020】
図16において、前述の直流電流偏差△Iから、電流制御器12では、直流電流の制御量が得られる。
【0021】
この直流電流の制御量に合わせ、ゲート制御器13を介して、交直変換器2内のIGBTにオン/オフ制御信号が与えられる。
【0022】
以上に述べたように、電磁石電源装置は、電流リプル10-4〜10-6オーダ以下、追従性10-3〜10-4オーダ以下の高精度制御が求められることから、交直変換器2における高速なスイッチング制御や、リプル低減のためフィルタ3の設置が必要となる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の電源装置では、交直変換器2に高速なスイッチング制御を求めると、主電流を高速にスイッチングするため、スイッチング損失の増加が課題となる。
【0024】
そこで、スイッチング周波数に制限を設けた場合には、交直変換器2を多重化して、見かけ上の高速なスイッチングを可能とする方法はあるが、電源装置の大型化が課題となる。
【0025】
一方、主回路のフィルタ3に、直流電流リプルの低減を委ねた場合には、フィルタ3の時定数が大きくなり、パターン運転における追従性が損なわれることになる。
【0026】
本発明の目的は、コイルからなる直流負荷に対して、小型化かつ低損失化を図りつつ、直流電流のリプル低減ならびに追従性の向上を図ることが可能な電源装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための電源装置は、交流電源からの交流電力を直流電力に変換する交直変換器と、コイルからなり前記交直変換器からの直流電力が供給される直流負荷と、前記直流負荷と並列に接続されたスイッチを含む可変インピーダンス要素と、前記可変インピーダンス要素を所望のインピーダンス値とする指令値を与える指令値発生手段と、前記可変インピーダンス要素のインピーダンス値を、前記指令値発生手段からの指令値となるように前記スイッチを制御する制御手段とを備えている。
【0028】
従って、発明の電源装置においては、以上のような手段を講じることにより、直流負荷のインピーダンスと可変インピーダンス要素のインピーダンスによる分流比を利用し、想定された直流電流リプル量や電流偏差量を指令値として、可変インピーダンス要素のインピーダンス値を調整し、直流負荷よりも可変インピーダンス要素に直流電流リプル分や直流電流偏差分を多く分流することにより、直流負荷に流れる直流電流のリプル低減と追従性の向上を図ることができる。
また、可変インピーダンス要素には、直流負荷に流す主電流と比較して少量の直流電流リプル分や電流偏差分を補償する電流を流せばよい。
このため、主電流を補償する装置と比較して、スイッチング損失の低減を図ることができる。
さらに、主電源である交直変換器を高速にスイッチング制御する必要がなくなり、交直変換器の損失が低減できるだけでなく、交直変換器の冷却機器も小型化することができる。
このため、スイッチング損失の低減や装置の小型化を図ることができる。
一方、可変インピーダンス要素を、インピーダンス素子とスイッチとを並列接続して、インピーダンス素子に流れる電流をオン/オフするスイッチの導通期間で調整することにより、見かけ上(平均値で)可変インピーダンス要素として動作させて、より大きなリプル電流を吸収することが可能となる。
このため、より一層の直流負荷に流れる直流電流のリプル低減と追従性の向上を図ることができる。
また、可変インピーダンス要素を構成するスイッチやインピーダンス素子には、主電流と比較して少量の直流電流リプル分や電流偏差分を補償する電流を流せばよい。
このため、スイッチング損失の低減や装置の小型化を図ることができる。
さらに、スイッチで構成が可能であるため、汎用性が高く、例えば高耐圧スイッチであるIEGTの使用による高電圧化やPWMによるゲート制御回路を簡素に実現することができる。
【0053】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0054】
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態による電源装置の構成例を示す回路図であり、図16と同一要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0055】
すなわち、本実施の形態による電源装置は、図1に示すように、前記図16におけるフィルタ3を省略し、これに代えて新たに、直流負荷である電磁石コイル4と並列に、可変インピーダンス要素である可変抵抗器6を接続している。
【0056】
さらに、新たに、指令値発生手段である補償電流基準発生回路11'、および制御手段であるゲート制御器13’を備えた構成としている。
【0057】
なお、交直変換器2の制御回路部分は、前記図16における電流基準発生回路11、電流制御器12、およびゲート制御器13と同一であるので、ここではその図示を省略している。
【0058】
可変抵抗器6は、本例では、トランジスタ6aで構成しており、このトランジスタ6aは、そのゲート電圧がアナログ的に連続制御され、能動領域(線形領域)での動作特性を利用して、可変抵抗として用いられる。
【0059】
補償電流基準発生回路11'は、可変インピーダンス要素を所望のインピーダンス値とする指令値、すなわちトランジスタ6aを所望の抵抗値とする指令値を発生する。
【0060】
ゲート制御器13’は、可変インピーダンス要素のインピーダンス値、すなわち可変抵抗器6の抵抗値(トランジスタ6aの抵抗値)を、補償電流基準発生回路11'からの指令値となるように制御する。
【0061】
次に、以上のように構成した本実施の形態による電源装置の作用について説明する。
【0062】
図1において、補償電流基準発生回路11'では、トランジスタ6aを所望の抵抗値とする指令値を発生する。
【0063】
ゲート制御器13では、補償電流基準発生回路11'からの指令値となるように、トランジスタ6aのベース電流を制御して、トランジスタ6aの抵抗値を可変する。
【0064】
交直変換器2からの直流電流出力は、電磁石コイル4のインピーダンスとトランジスタ6aのインピーダンス(抵抗値)との比により分流される。
【0065】
この結果、電磁石コイル4に所望の電流が流れ、不要な電流をトランジスタ6aに流すことが可能となる。
【0066】
図2は、図1における動作原理を説明するための等価回路図である。
【0067】
図2において、交流電源1と交直変換装置2の等価回路は、直流電流分を流す電流源とリプル電流を発生するノイズ源とで表わすことができる。
【0068】
電流源は、直流負荷である電磁石コイル4への所望の直流電流Ioと、制御誤差や検出誤差に起因する直流電流偏差分△Ioを流す。
【0069】
ノイズ源は、交直変換器2のスイッチング動作や回路不平衡等に起因するリプル電流Iripを発生する。
【0070】
直流負荷(L、r)である電磁石コイル4の電流をIdとした場合、Idは、可変抵抗Rとの分流比から、下記の(1)式に示すようになる。
【0071】
【数1】
Figure 0004848102
【0072】
ここで、ω=2πf(f:周波数)
上記(1)式にて、直流電流分(f=0Hz)とリプル電流(f>0Hz)とを分離すると、下記の(2)式に示すようになる。
【0073】
【数2】
Figure 0004848102
【0074】
上記)(2)式において、リプル電流に着目すると、直流負荷の電流Id(f)は、下記の(3)式で表わすことができる。
【0075】
ここで、rは、コイルの内部インピーダンスであることから、ωL>>rとする。
【0076】
【数3】
Figure 0004848102
【0077】
例えば、周波数50Hz成分のリプル電流について、直流負荷(L、r)である電磁石コイル4と可変抵抗器6の分流比を1:10と設定した場合、可変抵抗器6の値Rは、R=2π×50Hz×L/10となる。
【0078】
この値を上記(3)式に当てはめると、下記の(4)式に示すようになる。
【0079】
【数4】
Figure 0004848102
【0080】
上記(4)式より、直流負荷である電磁石コイル4に流れる各周波数成分のリプル電流の割合は、下記の表1に示すような結果となり、リプル電流の低減効果を確認することができる。
【0081】
【表1】
Figure 0004848102
【0082】
一方、上記(2)式において、直流電流分に着目すると、直流負荷である電磁石コイル4の電流Idoは、下記の(5)式で表わすことができる。
【0083】
【数5】
Figure 0004848102
【0084】
ここで、上記(5)式を変形して、可変抵抗器6の値Rを△Io/Io=r/R、すなわち、R=r/(△Io/Io)に設定すれば、下記の(6)式に示すように、直流電流偏差分△Ioを取り去り、直流負荷である電磁石コイル4の電流Idoは、所望の直流電流Ioとすることが可能となる。
【0085】
【数6】
Figure 0004848102
ただし、△Io>0とする。
【0086】
以上により、直流電流に含まれるリプル電流分や直流電流偏差分を、直流負荷である電磁石コイル4から可変抵抗器6に分流し、直流負荷である電磁石コイル4に流れる直流電流のリプル低減と追従性の向上を図ることができる。
【0087】
また、可変抵抗器6には、直流負荷である電磁石コイル4に流す主電流と比較して、少量の直流電流リプル分や直流電流偏差分を補償する電流を流せばよいため、主電流を補償する装置と比較して、スイッチング損失の低減を図ることができる。
【0088】
さらに、主電源である交直変換器2を高速にスイッチング制御がする必要がなくなり、交直変換器2のスイッチング損失が低減できるだけでなく、交直変換器2の冷却機器も小型化できるため、損失の低減や装置の小型化を図ることができる。
【0089】
上述したように、本実施の形態による電源装置では、コイルからなる直流負荷に対して、小型化かつ低損失化を図りつつ、直流電流のリプル低減ならびに追従性の向上を図ることが可能となる。
【0090】
(第2の実施の形態)
図3は、本実施の形態による電源装置の構成例を示す回路図であり、図1と同一要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0091】
すなわち、本実施の形態による電源装置は、図3に示すように、前記図1における可変インピーダンス要素である可変抵抗器6を、IEGTスイッチ6a'と抵抗器6bとを直列接続して構成している。
【0092】
IEGTスイッチ6a'は、オン(導通)/オフ(開放)するスイッチである。
【0093】
次に、以上のように構成した本実施の形態による電源装置の作用について説明する。
【0094】
図3において、IEGTスイッチ6a'をオンした場合、可変抵抗器6は、抵抗器6bの抵抗値となる。
【0095】
一方、IEGTスイッチ6a'をオフした場合、可変抵抗器6は、抵抗器6bが開放されて、抵抗値は無限大の状態を得ることができる。
【0096】
ゲート制御器13’では、補償電流基準発生回路11'からの指令値により、例えばPWM(パルス幅変調)により、IEGTスイッチ6a'の導通期間(Ton)を制御して、抵抗器6bの抵抗値を最小値とした可変抵抗器6を得ることができる。
【0097】
以上により、オン/オフするIEGTスイッチ6a'により、可変抵抗器6を実現し、直流負荷である電磁石コイル4に流れる直流電流のリプル低減と追従性の向上を図ることができる。
【0098】
また、可変抵抗器6を構成するIEGTスイッチ6a'や抵抗器6bには、主電流と比較して少量の電流を流せばよいため、スイッチング損失の低減や装置の小型化を図ることができる。
【0099】
さらに、スイッチで構成が可能であるため、汎用性が高く、例えば高耐圧スイッチであるIEGTの使用による高電圧化やPWMによるゲート制御器13’を簡素に実現することができる。
【0100】
上述したように、本実施の形態による電源装置では、コイルからなる直流負荷に対して、小型化かつ低損失化を図りつつ、直流電流のリプル低減ならびに追従性の向上を図ることが可能となる。
【0101】
また、汎用性が高く、例えば高耐圧スイッチであるIEGTの使用による高電圧化やPWMによるゲート制御器13を簡素に実現することが可能となる。
【0102】
(第3の実施の形態)
図4は、本実施の形態による電源装置の構成例を示す回路図であり、図3と同一要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0103】
すなわち、本実施の形態による電源装置は、図4に示すように、前記図3における交直変換器2と可変インピーダンス要素である可変抵抗器6との間に、受動型のフィルタ3を接続した構成としている。
【0104】
次に、以上のように構成した本実施の形態による電源装置においては、フィルタ3は、外形、コストの点から、フィルタ3の時定数が大きくならないように設定され、比較的高い次数の周波数成分にある電流リプルを低減する。
【0105】
一方、可変抵抗器6は、フィルタ3で低減できない比較的低い次数の周波数の電流リプルを低減するように、抵抗値を設定する。
【0106】
以上により、低減対象とする電流リプルの周波数領域を可変抵抗器6とフィルタ3とで分担することにより、可変抵抗器6は、低減対象とする電流リプルの周波数領域が絞られる。
このため、抵抗値(インピーダンス)の設定が容易となり、直流負荷に流れる直流電流のリプル低減の向上を図ることができる。
【0107】
上述したように、本実施の形態による電源装置では、コイルからなる直流負荷に対して、小型化かつ低損失化を図りつつ、より一層直流電流のリプル低減ならびに追従性の向上を図ることが可能となる。
【0108】
(第4の実施の形態)
図5は、本実施の形態による電源装置の構成例を示す要部回路図であり、図1と同一要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0109】
すなわち、本実施の形態による電源装置は、図5に示すように、前記図1における可変インピーダンス要素を、インピーダンス素子7bとスイッチ7aとを並列接続して構成している。
【0110】
次に、以上のように構成した本実施の形態による電源装置の作用について説明する。
【0111】
なお、図1と同一部分の作用についてはその説明を省略し、ここでは異なる部分の作用についてのみ述べる。
【0112】
図5において、スイッチ7aがオン状態の時の等価インピーダンスは0、スイッチ7aがオフ状態の時の等価インピーダンスは、インピーダンス素子7bのインピーダンス値Z0となる。
【0113】
すなわち、等価インピーダンスを0とZ0の間で制御することができる。
【0114】
従って、小さな等価インピーダンスを実現することができるため、より大きなリプル電流を吸収することができる。
【0115】
上述したように、本実施の形態による電源装置では、より大きなリプル電流を吸収することができ、より一層の直流負荷である電磁石コイル4に流れる直流電流のリプル低減と追従性の向上を図ることが可能となる。
【0116】
(第5の実施の形態)
図6は、本実施の形態による電源装置の構成例を示す要部回路図であり、図1と同一要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0117】
すなわち、本実施の形態による電源装置は、図6に示すように、前記図1における可変インピーダンス要素を、インピーダンス素子7bとスイッチ7aとを並列接続し、かつ当該並列回路を複数n個(本例では、n=4個)直列接続して構成している。
【0118】
次に、以上のように構成した本実施の形態による電源装置の作用について説明する。
【0119】
なお、図5と同一部分の作用についてはその説明を省略し、ここでは異なる部分の作用についてのみ述べる。
【0120】
図6において、インピーダンス素子7bとスイッチ7aとの並列回路を4個直列接続した場合には、等価インピーダンスを0と4Z0の間で制御することができるため、より滑らかにインピーダンスを制御することが可能となり、前記第4の実施の形態の場合に比較して、より一層リプル電流の吸収効果を高めることができる。
【0121】
上述したように、本実施の形態による電源装置では、さらにより大きなリプル電流を吸収することができ、さらにより一層の直流負荷である電磁石コイル4に流れる直流電流のリプル低減と追従性の向上を図ることが可能となる。
【0122】
(第6の実施の形態)
図7は、本実施の形態による電源装置の構成例を示す要部回路図であり、図1と同一要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0123】
すなわち、本実施の形態による電源装置は、図7に示すように、前記図1における可変インピーダンス要素を、インピーダンス素子7bとスイッチ7aとを並列接続し、かつ当該並列回路を複数n個(本例では、n=4個)直列接続して構成し、さらに当該4個の並列回路を任意にグループ分けし、当該各グループ毎にインピーダンス素子7bの値をZ1,Z2,Z3,Z4というように、互いに異ならせた(重みを付けた)構成としている。
【0124】
次に、以上のように構成した本実施の形態による電源装置の作用について説明する。
【0125】
なお、図6と同一部分の作用についてはその説明を省略し、ここでは異なる部分の作用についてのみ述べる。
【0126】
図7において、スイッチ7aの投入個数により、等価インピーダンスは、0からZ1+Z2+……+Znの間(本例では、0からZ1+Z2+Z3+Z4の間)で変化する。
【0127】
インピーダンス素子7bの値に重みを付けがない場合、スイッチ7aの投入個数の変化に対する等価インピーダンスの変化率は、図8(a)の破線で示すように一定である。
【0128】
これに対して、インピーダンス素子7bの値に重みを付けると、等価インピーダンスの変化率を、例えばスイッチ7aの投入個数がn/2(本例では、4/2=2)付近では小さく、スイッチ7aの投入個数が1もしくはn(本例では2)付近では大きく、それぞれ変化するようにすることができる。
【0129】
すなわち、スイッチ7aの投入個数は、除去対象となるリプルの大きさに深い関係がある。
【0130】
具体的には、リプルが小さい時は、スイッチ7aの投入個数がn/2(本例では、4/2=2)付近であり、リプルが大きくなると、スイッチ7aは全閉、もしくは全開に近くなる。
【0131】
以上により、リプルが大きい時には、等価インピーダンスの変化率を大きくしてリプルの除去効果を高め、リプルが小さい時には、等価インピーダンスを木目細かく制御してリプルを小さくすることができる。
【0132】
上述したように、本実施の形態による電源装置では、リプルが大きい時にはリプルの除去効果を高め、リプルが小さい時にはリプルを小さくすることが可能となる。
【0133】
(第7の実施の形態)
図9は、本実施の形態による電源装置の構成例を示す要部回路図であり、図1と同一要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0134】
すなわち、本実施の形態による電源装置は、図7に示すように、前記図1における可変インピーダンス要素を、インピーダンス素子7bとスイッチ7aとを直列接続し、かつ当該直列回路を複数n個(本例では、n=4個)並列接続して構成し、さらに当該4個の直列回路を任意にグループ分けし、当該各グループ毎にインピーダンス素子7bの値をZ1,Z2,Z3,Z4というように、互いに異ならせた(重みを付けた)構成としている。
【0135】
次に、以上のように構成した本実施の形態による電源装置の作用について説明する。
【0136】
なお、図1と同一部分の作用についてはその説明を省略し、ここでは異なる部分の作用についてのみ述べる。
【0137】
図9において、スイッチ7aの投入個数により、等価インピーダンスは、無限大から1/(1/Z1+1/Z2+……+1/Zn)の間(本例では、無限大から1/(1/Z1+1/Z2+1/Z3+1/Z4)の間)で変化する。
【0138】
インピーダンス素子7bの値に重みを付けがない場合、スイッチ7aの投入個数の変化に対する等価インピーダンスの変化率は、図8(b)の破線で示すようにnに反比例して変化する。
【0139】
これに対して、インピーダンス素子7bの値に重みを付けると、等価インピーダンスの変化率を、例えばスイッチ7aの投入個数がn/2(本例では、4/2=2)付近では小さく、スイッチ7aの投入個数が1もしくはn(本例では2)付近では大きく、それぞれ変化するようにすることができる。
【0140】
すなわち、スイッチ7aの投入個数は、除去対象となるリプルの大きさに深い関係がある。
【0141】
具体的には、リプルが小さい時は、スイッチ7aの投入個数がn/2(本例では、4/2=2)付近であり、リプルが大きくなると、スイッチ7aは全閉、もしくは全開に近くなる。
【0142】
以上により、リプルが大きい時には、等価インピーダンスの変化率を大きくしてリプルの除去効果を高め、リプルが小さい時には、等価インピーダンスを木目細かく制御してリプルを小さくすることができる。
【0143】
上述したように、本実施の形態による電源装置では、リプルが大きい時にはリプルの除去効果を高め、リプルが小さい時にはリプルを小さくすることが可能となる。
【0144】
(第8の実施の形態)
図10は、本実施の形態による電源装置の構成例を示す要部回路図であり、図1と同一要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0145】
すなわち、本実施の形態による電源装置は、図10に示すように、前記図1における可変インピーダンス要素を、順方向にはオン、オフ制御可能でかつ逆方向には常にオンとなるような第1のスイッチ8aおよび第2のスイッチ8bを互いに逆方向に直列接続し、さらに当該直列回路にインピーダンス素子7bを直列接続して構成している。
【0146】
ここで、第1のスイッチ8aおよび第2のスイッチ8bとしては、例えばフリーホイールダイオードを内蔵したIGBTやMOSFET等を用いることが好ましい。
【0147】
次に、以上のように構成した本実施の形態による電源装置の作用について説明する。
【0148】
なお、図1と同一部分の作用についてはその説明を省略し、ここでは異なる部分の作用についてのみ述べる。
【0149】
一般的に、半導体スイッチは、順、逆の電圧に対して、いずれか片側しかスイッチング特性を有しない。
【0150】
しかしながら、電磁石電源装置においては、コイルの逆起電力によって順、逆両方の電圧が発生し、いずれの電圧に対しても等価インピーダンスを自由に制御可能であることが望ましい。
【0151】
この点、本実施の形態では、図10において、順電圧が印加された時には、第1のスイッチ8aは常にオンとなり、第2のスイッチ8bはゲート制御によりオン、オフ制御が可能になる。
【0152】
また、逆電圧が印加された時には、第2のスイッチ8bは常にオンとなり、第1のスイッチ8aはゲート制御によりオン、オフ制御が可能になる。
【0153】
したがって、スイッチ全体としては、順電圧に対しても、逆電圧に対しても、等価インピーダンスを制御することができるようになる。
【0154】
上述したように、本実施の形態による電源装置では、インピーダンス要素全体として、順電圧に対しても逆電圧に対しても等価インピーダンスを制御することができるため、電流を減少させる方向についてもリプルを除去することが可能となる。
【0155】
(第9の実施の形態)
図11は、本実施の形態による電源装置の構成例を示す要部回路図であり、図1と同一要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0156】
すなわち、本実施の形態による電源装置は、図11に示すように、前記図1における可変インピーダンス要素を、順方向にはオン、オフ制御可能でかつ逆方向には常にオフとなるような第1のスイッチ9aおよび第2のスイッチ9bを互いに逆方向に並列接続し、さらに当該並列回路にインピーダンス素子7bを直列接続して構成している。
【0157】
ここで、第1のスイッチ9aおよび第2のスイッチ9bとしては、例えば逆耐圧を有するGTOサイリスタや、逆阻止ダイオードを直列接続したIGBT等を用いることが好ましい。
【0158】
次に、以上のように構成した本実施の形態による電源装置の作用について説明する。
【0159】
なお、図1と同一部分の作用についてはその説明を省略し、ここでは異なる部分の作用についてのみ述べる。
【0160】
前述したように、一般的に、半導体スイッチは、順、逆の電圧に対して、いずれか片側しかスイッチング特性を有しない。
【0161】
しかしながら、電磁石電源装置においては、コイルの逆起電力によって順、逆両方の電圧が発生し、いずれの電圧に対しても等価インピーダンスを自由に制御可能であることが望ましい。
【0162】
この点、本実施の形態では、図11において、順電圧が印加された時には、第2のスイッチ9bは常にオフとなり、第1のスイッチ9aはゲート制御によりオン、オフ制御が可能になる。
【0163】
また、逆電圧が印加された時には、第1のスイッチ9aは常にオフとなり、第2のスイッチ9bはゲート制御によりオン、オフ制御が可能になる。
【0164】
したがって、スイッチ全体としては、順電圧に対しても、逆電圧に対しても、等価インピーダンスを制御することができるようになる。
【0165】
上述したように、本実施の形態による電源装置では、インピーダンス要素全体として、順電圧に対しても逆電圧に対しても等価インピーダンスを制御することができるため、電流を減少させる方向についてもリプルを除去することが可能となる。
【0166】
(第10の実施の形態)
図12は、本実施の形態による電源装置の構成例を示す要部回路図であり、図1と同一要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0167】
すなわち、本実施の形態による電源装置は、図12に示すように、前記図1における可変インピーダンス要素を、順方向にはオン、オフ制御可能でかつ逆方向には常にオフとなるような第1のスイッチ9aと第1のインピーダンス素子7bとを直列接続してなる直流回路と、順方向にはオン、オフ制御可能でかつ逆方向には常にオフとなるような第2のスイッチ9bと第2のインピーダンス素子9bとを直列接続してなる直流回路とを互いに逆方向に並列接続して構成し、さらに当該第1のスイッチ9aおよび第1のインピーダンス素子7bの値と、第2のスイッチ9bおよび第2のインピーダンス素子7bの値とを、通電方向に応じて互いに異ならせた構成としている。
【0168】
ここで、第1のスイッチ9aおよび第2のスイッチ9bとしては、例えば逆耐圧を有するGTOサイリスタや、逆素子ダイオードを直列接続したIGBT等を用いることが好ましい。
【0169】
次に、以上のように構成した本実施の形態による電源装置の作用について説明する。
【0170】
なお、図11と同一部分の作用についてはその説明を省略し、ここでは異なる部分の作用についてのみ述べる。
【0171】
図12において、電磁石コイル4への通電電流は一方向であり、発生電圧も順電圧の方が大きい。
【0172】
したがって、第1のスイッチ9aおよび第2のスイッチ9bに流すべき電流も、順、逆非対称である。
【0173】
この点、本実施の形態では、順電流を流す第1のスイッチ9aおよび第1のインピーダンス素子7bと、逆電流を流す第2のスイッチ9bおよび第2のインピーダンス素子7bとを分けていることにより、それぞれに最適な性能を発揮することができる。
【0174】
上述したように、本実施の形態による電源装置では、順電流を通電するスイッチおよびインピーダンス素子と、逆電流を通電するスイッチおよびインピーダンス素子とを分けて、それぞれに最適な性能を発揮させることが可能となる。
【0175】
(第11の実施の形態)
図13は、本実施の形態による電源装置の構成例を示す要部回路図であり、図1と同一要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0176】
すなわち、本実施の形態による電源装置は、図13に示すように、前記図1における可変インピーダンス要素を、複数n個(本例では、n=3個)のスイッチ7aを直列接続して多直列化し、さらに当該直列回路にインピーダンス素子7bを直列接続して構成している。
【0177】
次に、以上のように構成した本実施の形態による電源装置の作用について説明する。
【0178】
なお、図1と同一部分の作用についてはその説明を省略し、ここでは異なる部分の作用についてのみ述べる。
【0179】
図13において、高電圧時にスイッチ7aを多直列化することにより、より高電圧時においても使用可能とすることができる。
【0180】
上述したように、本実施の形態による電源装置では、より高電圧時においても使用することが可能となる。
【0181】
(第12の実施の形態)
図14は、本実施の形態による電源装置の構成例を示す要部回路図であり、図1と同一要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0182】
すなわち、本実施の形態による電源装置は、図14に示すように、前記図1における可変インピーダンス要素を、インピーダンス素子7bとスイッチ7aとを直列接続し、かつ当該直列回路を複数n個直列接続して構成し、さらに当該複数個の直列回路のそれぞれに、抵抗10aおよびコンデンサ10bからなる第1の受動型のフィルタ、または抵抗10a、リアクトル10cおよびコンデンサ10bからなる第2の受動型のフィルタの少なくとも一方の受動型のフィルタ(本例では、両方の受動型のフィルタ)を並列接続して構成している。
【0183】
次に、以上のように構成した本実施の形態による電源装置の作用について説明する。
【0184】
なお、図6と同一部分の作用についてはその説明を省略し、ここでは異なる部分の作用についてのみ述べる。
【0185】
図14において、本実施の形態では、前述した第5の実施の形態の場合と同様の作用を奏することができる。
【0186】
また、個々の直列回路と並列に受動型フィルタが接続されることになるため、スイッチの特性のばらつきに起因する過渡過電圧を抑制して、可変インピーダンス要素の過電圧破壊を防止することができる。
【0187】
また、これと同時に、可変インピーダンス要素全体に対しても受動型フィルタが接続されることになるため、直流電源としてのフィルタ効果も持たせることができる。
【0188】
上述したように、本実施の形態による電源装置では、可変インピーダンス要素の過電圧破壊を防止することができると共に、直流電源としてのフィルタ効果も持たせることが可能となる。
【0189】
(第13の実施の形態)
図15は、本実施の形態による電源装置の構成例を示す要部回路図であり、図5乃至図14と同一要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0190】
すなわち、本実施の形態による電源装置は、前述した第4乃至第12の実施の形態のいずれかの実施の形態の電源装置において、図15に示すように、前記図5乃至図14における可変インピーダンス要素を構成するスイッチを半導体素子7a’で構成し、当該半導体素子7a’のゲート電圧をアナログ的に連続制御し、半導体素子7a’の能動領域(オンとオフの中間領域)での動作特性を利用して、可変インピーダンス要素を可変インピーダンスとして用いるようにしている。
【0191】
次に、以上のように構成した本実施の形態による電源装置の作用について説明する。
【0192】
なお、図5乃至図14と同一部分の作用についてはその説明を省略し、ここでは異なる部分の作用についてのみ述べる。
【0193】
図15において、等価インピーダンスは、0とインピーダンス素子のインピーダンス値Z0との間で連続的に変化するため、より滑らかにインピーダンスを制御することができる。
【0194】
これにより、前述した第4乃至第12の実施の形態の場合に比較して、より一層リプル電流の吸収効果を高めることができる。
【0195】
上述したように、本実施の形態による電源装置では、より一層リプル電流の吸収効果を高めることが可能となる。
【0196】
(その他の実施の形態)
尚、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形して実施することが可能である。
(a)前記第2および第3の実施の形態においては、可変抵抗器6内のスイッチにつき、1アームを1直列で構成した場合の例について示したが、本発明では、スイッチの直列数は限定されることはなく、スイッチを複数個接続して1アームを構成する場合についても、本発明を同様に実施して前述の場合と同様の作用効果を得ることができる。
【0197】
(b)前記第3の実施の形態においては、2次のローパスフィルタを用いた場合の例について示したが、本発明ではこれに限定されることはなく、ノッチフィルタを使用する場合についても、本発明を同様に実施して前述の場合と同様の作用効果を得ることができる。
【0198】
(c)本発明では、前記第3の実施の形態を前記第2の実施の形態に適用して構成した場合の例について示したが、本発明ではこれに限定されることはなく、前記第3の実施の形態を前記第4乃至第13の実施の形態のいずれかの実施の形態に適用することも可能であり、この場合にも前述の場合と同様の作用効果を得ることができる。
【0199】
また、各実施の形態は可能な限り適宜組合わせて実施してもよく、その場合には組合わせた作用効果を得ることができる。
さらに、上記各実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより、種々の発明を抽出することができる。
例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題(の少なくとも一つ)が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果(の少なくとも一つ)が得られる場合には、この構成要件が削除された構成を発明として抽出することができる。
【0200】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電源装置によれば、直流電流に含まれる電流リプル分や直流電流偏差分を主電流より分流して補償するようにしているので、コイルからなる直流負荷に対して、小型化かつ低損失化を図りつつ、直流電流のリプル低減ならびに追従性の向上を図ることが可能となる。
【0201】
さらに、スイッチで構成が可能であるので、汎用性が高く、例えば高耐圧スイッチであるIEGTの使用による高電圧化やPWMによる制御手段を簡素に実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電源装置の第1の実施の形態を示す回路図。
【図2】同第1の実施の形態の電源装置における作用を説明するための等価回路図。
【図3】本発明による電源装置の第2の実施の形態を示す回路図。
【図4】本発明による電源装置の第3の実施の形態を示す回路図。
【図5】本発明による電源装置の第4の実施の形態を示す要部回路図。
【図6】本発明による電源装置の第5の実施の形態を示す要部回路図。
【図7】本発明による電源装置の第6の実施の形態を示す要部回路図。
【図8】同第6および第7の実施の形態の電源装置における作用を説明するための特性図。
【図9】本発明による電源装置の第7の実施の形態を示す要部回路図。
【図10】本発明による電源装置の第8の実施の形態を示す要部回路図。
【図11】本発明による電源装置の第9の実施の形態を示す要部回路図。
【図12】本発明による電源装置の第10の実施の形態を示す要部回路図。
【図13】本発明による電源装置の第11の実施の形態を示す要部回路図。
【図14】本発明による電源装置の第12の実施の形態を示す要部回路図。
【図15】本発明による電源装置の第13の実施の形態を示す要部回路図。
【図16】従来の電源装置の構成例を示す回路図。
【図17】従来の電源装置における作用を説明するための波形図。
【符号の説明】
1…交流電源
2…交直変換器
3…受動型のフィルタ
4…電磁石コイル
4a…コイル
4b…内部抵抗
6…可変抵抗器
6a…トランジスタ
6a'…IEGTスイッチ
6b…抵抗器
7a…スイッチ
7a’…半導体素子
7b…インピーダンス素子
8a…第1のスイッチ
8b…第2のスイッチ
9a…第1のスイッチ
9b…第2のスイッチ
10a…抵抗
10b…コンデンサ
10c…リアクトル
11…電流基準発生回路
11'…補償電流基準発生回路
12…電流制御器
13…ゲート制御器
13’…ゲート制御器。

Claims (15)

  1. 交流電源からの交流電力を直流電力に変換する交直変換器と、
    コイルからなり前記交直変換器からの直流電力が供給される直流負荷と
    前記直流負荷と並列に接続されたスイッチを含む可変インピーダンス要素と、
    前記可変インピーダンス要素を所望のインピーダンス値とする指令値を与える指令値発生手段と、
    前記可変インピーダンス要素のインピーダンス値を、前記指令値発生手段からの指令値となるように前記スイッチを制御する制御手段
    を備えたことを特徴とする電源装置。
  2. 記可変インピーダンス要素としては、インピーダンス素子とスイッチとを並列接続したこと
    を特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記可変インピーダンス要素としては、インピーダンス素子とスイッチとを並列接続し、かつ当該並列回路を複数個直列接続して構成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  4. 前記複数個の並列回路をグループ分けし、前記グループ毎に前記インピーダンス素子の値を互いに異ならせたこと
    を特徴とする請求項3に記載の電源装置。
  5. 前記可変インピーダンス要素としては、インピーダンス素子とスイッチとを直列接続し、かつ当該直列回路を複数個並列接続して構成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  6. 前記複数個の直列回路をグループ分けし、前記グループ毎に前記インピーダンス素子の値を互いに異ならせたこと
    を特徴とする請求項5に記載の電源装置。
  7. 記可変インピーダンス要素としては、順方向にはオン、オフ制御可能でかつ逆方向には常にオンとなるような第1のスイッチおよび第2のスイッチを互いに逆方向に直列接続し、かつ当該直列回路にインピーダンス素子を直列接続して構成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  8. 記可変インピーダンス要素としては、順方向にはオン、オフ制御可能でかつ逆方向には常にオフとなるような第1のスイッチおよび第2のスイッチを互いに逆方向に並列接続し、かつ当該並列回路にインピーダンス素子を直列接続して構成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  9. 記可変インピーダンス要素としては、順方向にはオン、オフ制御可能でかつ逆方向には常にオフとなるような第1のスイッチと第1のインピーダンス素子とを直列接続してなる直流回路と、順方向にはオン、オフ制御可能でかつ逆方向には常にオフとなるような第2のスイッチと第2のインピーダンス素子とを直列接続してなる直流回路とを互いに逆方向に並列接続して構成し、
    かつ前記第1のスイッチおよび第1のインピーダンス素子の値と、前記第2のスイッチおよび第2のインピーダンス素子の値とを、通電方向に応じて互いに異ならせたこと
    を特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  10. 記可変インピーダンス要素としては、複数個のスイッチを直列接続し、かつ当該直列回路にインピーダンス素子を直列接続して構成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  11. 前記可変インピーダンス要素としては、インピーダンス素子とスイッチとを直列接続し、かつ当該直列回路を複数個直列接続して構成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  12. 前記複数個の直列回路のそれぞれに、抵抗およびコンデンサからなる第1の受動型のフィルタ、または抵抗、リアクトルおよびコンデンサからなる第2の受動型のフィルタの少なくとも一方の受動型のフィルタを並列接続して構成したこと
    を特徴とする請求項11に記載の電源装置。
  13. 前記スイッチを半導体素子で構成し、
    前記制御手段は、前記半導体素子の能動領域での動作特性を利用して、前記半導体素子のゲート電圧をアナログ的に制御すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の電源装置。
  14. 前記スイッチを半導体素子で構成し、
    前記制御手段は、パルス幅変調により前記半導体素子の導通期間を制御すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の電源装置。
  15. 前記交直変換器と前記可変インピーダンス要素との間に、受動型のフィルタを接続したこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項11、請求項13又は請求項14のいずれか1項に記載の電源装置。
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