JP4847777B2 - 燃料ガスタンク - Google Patents

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Description

本発明は、水素等の燃料ガスが高圧で貯蔵される燃料ガスタンクに関する。
燃料電池自動車や天然ガス自動車、水素内燃機関自動車は、水素、天然ガス等の燃料ガスを強化プラスチック製や金属製の燃料ガスタンクに収めて搭載している。因みに、燃料ガスは、25MPa〜70MPa程度の高い圧力で燃料ガスタンクに充填されている。
ところで、水素等の燃料ガスを燃料ガスタンクに充填する際、燃料ガスがタンク内で断熱的に圧縮されるため、タンク内の燃料ガスの温度は上昇する。一方、燃料ガスが放出されると、燃料ガスが断熱的に膨張するため、タンク内の燃料ガスの温度は低下する。
したがって、このように温度変化するタンク内の燃料ガスによって、燃料ガスタンク自体の温度が変化するため、その耐久性が下がるおそれがある。加えて、このような燃料ガスタンクの周辺機器や、燃料ガスが供給される機器等が、温度変化する燃料ガスの影響を受ける可能性がある。
そこで、このように温度変化する燃料ガスと外部との間で効率的に熱交換させるため、複数のフィンを燃料ガスタンク内に配置する技術が提案されている(特許文献1参照)。また、充填時における温度上昇を回避するため、予備タンクで燃料ガスを圧縮しつつ、予備タンク内の燃料ガスを冷却した後に、本来の充填対象である燃料ガスタンクに充填する技術が提案されている(特許文献2参照)。
特開2002−181295号公報(図1参照) 特開2005−273811号公報(図1参照)
しかしながら、特許文献1に記載のように、燃料ガスタンク内に複数のフィンを配置すると、その構造が複雑になると共に、その製造工程が複雑となり、さらに、燃料ガスタンクの耐久性が低下する懸念がある。また、特許文献2に記載の技術では予備タンクを必須とされており、この予備タンクを車載スペースが限られる燃料電池自動車に搭載することは、現実的でない。
そこで、本発明は、簡易な構造であると共に、容易に車両搭載可能である燃料ガスタンクを提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、燃料ガスが高圧で貯蔵される円柱状のタンク本体と、内部に前記タンク本体内と連通する中空部、及び、前記中空部と連通し外部からの燃料ガスの充填口を有する筐体と、前記筐体に設けられ前記中空部と連通するリセプタクルとを備え、前記筐体が前記タンク本体の一端側に軸方向に突出するように固定された充填部と、前記タンク本体の外部に配置されると共に、その一端が前記リセプタクルを介して前記タンク本体内と接続され、その他端が前記タンク本体内と接続された配管と、を備え、燃料ガスの充填時に、前記タンク本体内の燃料ガスが、当該タンク本体から前記配管、前記リセプタクル、前記中空部を通って、当該タンク本体に戻って充填されるように構成されており、前記充填口及び前記リセプタクルは、前記筐体の側面に配置され、前記充填部は、燃料ガスの充填時に開く逆止弁を備えると共に、前記逆止弁の下流側と前記リセプタクルの下流側とでジェットポンプが構成されており、充填時における前記逆止弁から前記タンク本体内への燃料ガスの流れによって、前記配管の一端内が吸引されることを特徴とする燃料ガスタンクである。
このような燃料ガスタンクに燃料ガスを充填すれば、充填口からその内部に導入されたタンク本体内の燃料ガスが、タンク本体から配管を通ってタンク本体に戻って充填される。ここで、配管はタンク本体の外部に配置されているので、充填時に圧縮され高温となった燃料ガスは、配管を通る際に放熱し、その温度が下がる。このように燃料ガスが、タンク本体と配管との間で循環し、冷却されるので、燃料ガスタンクが高温になることもなく、燃料ガスタンクの周辺機器が熱の影響を受けることはない。また、高温の燃料ガスが供給されることもないため、燃料ガスが供給される機器も熱の影響を受けにくくなる。さらに、このような簡易な構造であるため、容易に製造可能であると共に、予備タンクを要しないため、容易に車両搭載可能である。
このような燃料ガスタンクによれば、逆止弁を備えることにより、充填時以外に、タンク本体内のガスが外部に流出することを防止できる。
また、逆止弁の下流側と配管の一端側(リセプタクルの下流側)とでジェットポンプが構成されており、充填時における逆止弁からタンク本体内への燃料ガスの流れによって、配管の一端内が吸引される。この吸引力によって、タンク本体内の燃料ガスは、配管の他端内に流れ込み、配管内を流れた後、配管の一端からタンク内に戻る。すなわち、このような構成とすることで、タンク本体内の燃料ガスが配管内を効率的に流通することができ、これにより、燃料ガスを効率的に冷却することができると共に、タンク本体内に冷却された燃料ガスを速やかに充填することができる。
また、前記燃料ガスタンクにおいて、軸方向において、前記リセプタクルは、前記充填口よりも前記タンク本体寄りに配置されていることが好ましい。
また、前記燃料ガスタンクにおいて、前記配管に設けられた熱交換器を備えたことが好ましい。
このような燃料ガスタンクによれば、配管に熱交換器を備えるので、配管を流れる燃料ガスと外部との間で、効率的に熱交換することができる。
本発明によれば、簡易な構造であると共に、容易に車両搭載可能である燃料ガスタンクを提供することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図1から図5を参照して説明する。
図1に示す本実施形態に係る水素タンク1(燃料ガスタンク)は、燃料電池と共に燃料電池自動車(ともに図示しない)に搭載されたものであって、燃料電池(燃料ガス消費機器)に水素(燃料ガス)を供給するためのものである。したがって、水素タンク1では、水素の充填又は放出が繰り返される。すなわち、本実施形態では、燃料ガスを水素とした場合を例示する。
≪水素タンクの構成≫
図1に示すように、水素タンク1は、外形が略円柱状のタンク本体11と、タンク本体11の軸方向において、その右側(一方側)に固定された充填口となる充填部20と、その左側(他方側)に固定された放出口となる放出部30と、タンク本体11の外部に配置されると共に充填部20と放出部30とを接続する配管61と、配管61に設けられた熱交換器70と、を主に備えている。
<タンク本体>
タンク本体11(ライナーとも称される)は、例えば、アルミニウム合金から形成され、その内部に水素が高圧で貯蔵されるタンク室を有している。そして、タンク本体11は、その右側に充填部20が取り付けられるネック部12と(図2参照)、その左側に放出部30が取り付けられるネック部13と(図3参照)、を有している。
また、タンク本体11は、カバー14で覆われている(図2等参照)。カバー14は、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic:炭素繊維強化プラスチック)や、GFRP(Glass Fiber Reinforced Plastic:ガラス繊維強化プラスチック)等から形成され、タンク本体11が補強されると共に、水素タンク1の断熱性が高められている。
<充填部>
次に、充填部20について、図1に加えて、図2を参照して、詳細に説明する。なお、図2は後記する逆止弁24が開いた状態を記載している。
図2に示すように、充填部20は、筐体である弁箱21と、充填口として機能する充填用リセプタクル22(レセプタクル)と、ノズル23と、逆止弁24と、配管61(図1参照)と接続するリセプタクル26と、リリーフ弁27とを主に備えている。
弁箱21は、ネック部12に螺合固定されている。なお、弁箱21とネック部12との間には、Oリング51が介在されており、気密性が確保されている。また、弁箱21は、タンク本体11内に開口した第1中空部21aと、その奥に段違いで形成された第2中空部21bとを有している。そして、第1中空部21aのタンク本体11側は狭く構成されており、充填時におけるノズル23から吹き出す水素の流れによって、第1中空部21aが負圧となり易くなっている。
充填用リセプタクル22は、ホース等を介して燃料電池自動車の水素充填口と接続するものであって、略円筒体を呈しており、弁箱21に固定されている。そして、充填用リセプタクル22の中空部22aは、その周壁に形成された連通孔22bを介して、第2中空部21bと連通している。
ノズル23は、第2中空部21bを囲む縁に螺合固定されており、その中空部23aは、第2中空部21bと連通している。また、ノズル23のタンク本体11側は徐々に細くなっており、充填時における水素の流速が高まるようになっている。
逆止弁24は、充填用リセプタクル22の中空部22aに摺動自在に収容されている。そして、逆止弁24と弁箱21との間には、圧縮コイルバネ25(リターンスプリング)が介設されており、圧縮コイルバネ25は逆止弁24を閉方向に付勢している。なお、逆止弁24の外周面には、気密性を高めるためのOリング52が設けられている。そして、水素の充填時において、外部の水素ステーション等から充填用リセプタクル22を介して、所定圧力以上の水素が逆止弁24に作用すると、逆止弁24が開くように設計されている。
リセプタクル26は、配管61の一端と接続する部分であって、弁箱21に固定されると共に、その中空部26aは第1中空部21aと連通している。
そして、本実施形態では、逆止弁24の下流側に位置するノズル23と、配管61の一端側に位置するリセプタクル26及び第1中空部21aを取り囲む弁箱21の周壁とによって、ジェットポンプPが構成されている。すなわち、充填時において、ノズル23からタンク本体11内に吹き出す高速の水素の流れによって、第1中空部21a、中空部26a及び配管61内が吸引されるように設計されている(矢印A1参照)。
リリーフ弁27は、外部熱源の接近による水素タンク1の爆発を防止する弁であって、例えば、低融点の金属や、SBR等の熱可塑性エラストマーから形成されており、弁箱21の適所に固定されている。そして、外部熱源が接近すれば、リリーフ弁27が例えば溶融し、タンク本体11内の水素が、第1中空部21a及びリリーフ弁27を介して、外部に放出されるように構成されている。
<放出部>
次に、放出部30について、図1に加えて、図3及び図4を参照して、詳細に説明する。なお、図3は充填時(後記するソレノイド46のOFF時)を、図4放出時(ソレノイド46のON時)を示す。
放出部30は、タンク本体11内と、配管61と、燃料電池側の放出用リセプタクル33との間に設けたられた三方弁Vを内蔵している。因みに、三方弁Vは、後記するプランジャ41と、ガイド体45と、を備えて構成されている。なお、三方弁Vは、特許請求の範囲における放出口として機能する放出用リセプタクル33(放出部)と配管61との間に配置されると共に、放出時に開かられる開閉弁として機能している。
そして、この三方弁Vを適宜に制御することで、(1)充填時にはタンク本体11内と配管61とを連通し、(2)放出時には配管61と放出用リセプタクル33とを連通するようになっている。すなわち、放出部30の三方弁Vは、タンク本体11内から外部の燃料電池への水素の流通を適宜に遮断する遮断弁として機能している。また、放出部30は、タンク本体11に一体的に取り付けられると共に、その略半分が水素タンク1内に配置されるためインタンク弁とも称されるものである。
このような本実施形態に係る放出部30は、タンク本体11に螺合固定された固定部30Aと、プランジャ41(弁体)を有する作動部30Bと、を主に備えている。
<放出部−固定部>
固定部30Aは、筐体である弁箱31と、リセプタクル32と、燃料電池への接続口となる放出用リセプタクル33と、を主に備えている。
弁箱31は、タンク本体11のネック部13に螺合固定されると共に、ネック部13との間にはOリング53が介設されており気密性が確保されている。弁箱31は、その中心軸線上に、相互に連通するタンク本体11側の第1中空部31aと、外側の第2中空部31bとを有している。
そして、弁箱31は、第1中空部31aと第2中空部31bとの間に、充填時に、プランジャ41の先端部43が当接する弁座部31cを有している。因みに、先端部43が弁座部31cに当接すれば、第1中空部31aと第2中空部31bとが遮断され、これにより、タンク本体11内の水素が、放出用リセプタクル33側に放出されないように構成されている。
また、弁箱31は、リセプタクル32の中空部32aと、後記するカップ48のリング空間48aとを連通させる連通路31dを有している。リセプタクル32は、配管61の他端と接続する部分であって、弁箱31の適所に固定されている。
放出用リセプタクル33は、燃料電池側の配管(図示しない)と接続する部分であり、弁箱31の適所に固定されている。そして、放出用リセプタクル33の中空部33aは、第2中空部31bと連通している。
<放出部−作動部>
次に、放出部30の作動部30Bについて説明する。
作動部30Bは、燃料電池自動車に搭載されたECU(Electronic Control Unit、電子制御装置)からの指令に従い、プランジャ41(弁体)を作動させる部分である。具体的に、作動部30Bは、プランジャ41と、シール44と、ガイド体45と、ソレノイド46と、圧縮コイルバネ47(リターンスプリング)と、カップ48と、を主に備えている。
ガイド体45は、タンク本体11側に底壁を有する略有低円筒体であって、第1中空部31aを囲む弁箱31の縁に螺合固定されている。そして、ガイド体45の周壁には、その外部と内部と連通させるタンク本体11側の連通孔45aと、弁箱31側の連通孔45bとが、周方向に複数でそれぞれ形成されている。
ソレノイド46は、ガイド体45の周壁に埋設されている。そして、ソレノイド46は、ガイド体45のタンク本体11側の底壁に固定された制御ユニット49によって制御される。因みに、制御ユニット49は、信号ケーブル(図示しない)を介して、ECU(図示しない)と接続されており、ECUからの指令に対応して、ソレノイド46を制御する。
プランジャ41は、ガイド体45に摺動自在に収容されており、ガイド体45によってガイドされている。プランジャ41は、プランジャ本体42と、その弁箱31側に形成された細長の先端部43とを有している。プランジャ本体42の外周面には、複数の凹状の連通穴42aが周方向に形成されている。また、シール44は、ゴム製かつ円盤状であって、プランジャ本体42の外周面に固定されている。ただし、シール44の形態はこれに限定されず、その他に例えば、金属製のプランジャ本体42に一体に形成された金属製のシールであってもよい。
圧縮コイルバネ47は、プランジャ41内に挿入されており、プランジャ41を弁箱31側に付勢している。
カップ48は、ガイド体45に外嵌する共に、弁箱31の底面に固定されている。また、カップ48とガイド体45との間には、リング状のリング空間48aが形成されており、このリング空間48aを介して、ガイド体45の連通孔45bと、弁箱31の連通路31dとが連通されている。
ここで、充填時及び放出時におけるプランジャ41の位置と、水素の流れについて説明する。
[充填時]
充填時は、ソレノイド46がOFFされ、図3に示すように、圧縮コイルバネ47がプランジャ41を弁箱31側に付勢し、プランジャ41の先端部43が弁座部31cに当接した状態となる。よって、タンク本体11内に連通する第1中空部31aと、燃料電池側の放出用リセプタクル33に連通する第2中空部31bとが遮断され、タンク本体11内から燃料電池に水素が流出しないように構成されている。
これと同時に、複数の連通穴42aによって、連通孔45aと連通孔45bとが連通するように構成されている。すなわち、タンク本体11内が、順に、連通孔45a、連通穴42a、連通孔45b、リング空間48a、連通路31d、中空部32aを介して、配管61の他端側内と連通するように構成されている。これにより、充填部20に接続した配管61の一端側内が、前記したジェットポンプPの原理によって吸引されると、放出部30では、タンク本体11内の水素が配管61に吸い込まれるように構成されている(矢印A1参照)。
[放出時]
一方、放出時は、ソレノイド46がONされ、図4に示すように、プランジャ41がタンク本体11内側に移動する。そうすると、プランジャ41の先端部43が弁座部31cから離間し、第1中空部31aと第2中空部31bとが連通した状態となる。
一方、このようにプランジャ41が移動すると、連通穴42aによる連通孔45aと連通孔45bとの連通状態が解除される。さらに説明すると、シール44がガイド体45の内周面に当接し、第1中空部31aとタンク本体11内に連通する連通孔45aとが遮断される。これと同時に、連通孔45bを介して、第1中空部31aとリング状のリング空間48aとが連通した状態となる。
したがって、タンク本体11内の高圧の水素は、図2の矢印A2に示すように、充填部20側では、第1中空部21a、中空部26aを介して配管61内に流れ込み、さらに、図4に示すように、放出部30側では、配管61から、中空部32a、連通路31d、リング空間48a、連通孔45b、第1中空部31a、第2中空部31b、中空部33aを順に流れ、燃料電池に向かって放出されるように構成されている。
<配管>
図1に戻って説明を続ける。
配管61は、充填部20と放出部30とを接続するものであり、その一端は充填部20のリセプタクル26(図2参照)に接続しており。その他端は放出部30のリセプタクル32(図3参照)に接続されている。そして、充填時には水素が配管61内を充填部20に向かって流れ、一方、放出時には水素が配管61内を放出部30に向かって流れるようになっている。
<熱交換器>
熱交換器70は、配管61内を流れる水素と外部空気との間において、効率的に熱交換させる機器である。さらに説明すると、充填時は、圧縮によって高温となった水素が配管61内を流れるため、熱交換器70において、この水素の熱が効率的に放熱されるように設計されている。一方、放出時は、膨張によって低温となった水素が配管61内を流れるため、熱交換器70では、水素が外部空気の熱を効率的に吸熱するように設計されている。
このような熱交換器70は、例えば、図5に示すように、配管61の外表面に放射状に立設された複数のフィン71によって構成することができる。ただし、このような空冷式の構成に限定されず、例えば、温度調整(充填時は低温、放出時は高温)された熱交換流体と水素との間で熱交換する熱交換器であってもよい。
≪水素タンクの作用効果≫
このような水素タンク1によれば、充填時、放出時において、次の作用効果を主に得ることができる。
<充填時>
充填時には、外部の水素ステーション等から充填用リセプタクル22等を介して、タンク本体11内に水素が流れ込むと共に、充填部20のジェットポンプPによって、配管61内が吸引される(図2、矢印A1参照)。一方、図3に示すように、ソレノイド46はOFFされているので、タンク本体11内と放出用リセプタクル33の中空部33aとは遮断されており、タンク本体11内とリセプタクル32の中空部32aとは連通している。
したがって、前記吸引によって、タンク本体11内の水素が、リセプタクル32を介して、配管61に流れ込む(図3、矢印A1参照)。すなわち、充填による圧縮によって高温となったタンク本体11内の水素が、配管61内を充填部20に向かって流れると共に、熱交換器70において放熱する。なお、熱交換器70が配置されない配管61部分においても放熱する。このようにして、低温となった水素が、前記吸引によって、再びタンク本体11内に戻され、タンク本体11内に充填される。よって、タンク本体11内の水素、水素タンク1が高温になることは防止される。
<放出時>
放出時には、図4に示すように、ソレノイド46はONされ、放出用リセプタクル33の中空部33aと、リセプタクル32の中空部32aとが連通している。
したがって、タンク本体11内の水素が、図2に示すように、第1中空部21a及びリセプタクル26を介して配管61に流れ込む。そして、図4に示すように、リセプタクル32から、連通路31d、第1中空部31a、第2中空部31b、放出用リセプタクル33を介して、燃料電池に放出される。
ここで、燃料電池における水素消費量が急に増加した場合、タンク本体11内の水素が急に減少し、断熱膨張によってタンク本体11内の水素が低温となるが、この低温の水素が配管61及び熱交換器70を経由することになり、熱交換器70及び配管61において、外部の熱を吸熱することで昇温した後に、燃料電池に放出されることになる。したがって、水素タンク1の下流側の燃料電池や減圧弁等が低温の水素に曝されることは防止され、燃料電池等の耐久性が高くなる。
<その他の効果>
また、水素タンク1は、このように簡易な構造であるため、容易に製造することができると共に、燃料電池自動車等に容易に搭載することができる。
以上、本発明の好適な一実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、例えば以下のような変更をすることができる。
前記した実施形態では、図1に示すように、タンク本体11の右側(一方側)に充填部20が、左側(他方側)に放出部30がそれぞれ固定された構成としたが、その他に例えば、図6に示すように、充填部20と放出部30とが一体であって、タンク本体11の左側(片側)に固定された水素タンク2であってもよい。
このような水素タンク2によれば、右側のネック部12(図2参照)は不要になると共に、タンク本体11への充填部20及び放出部30の組み付けが1回となるため、水素タンク2の製造工程を減らすことができる。また、充填部20及び放出部30が同一側に配置されるため、これらに接続する配管の取り回しが容易となる。
前記した実施形態に係る水素タンク1に係る構成に加えて、図7に示すように、配管61の途中に予備タンク81を備える水素タンク3であってもよい。さらに、水素タンク3は、予備タンク81と、充填部20又は放出部30との間にそれぞれ、熱交換器70を備えている。
したがって、このような水素タンク3によれば、充填時には、冷却された予備タンク81内の水素を優先的にタンク本体11内に戻して充填することができる。一方、放出時には、昇温された予備タンク81内の水素を優先的に燃料電池に放出することができる。
前記した実施形態では、熱交換器70を備える水素タンク1について説明したが、図8に示すように、熱交換器70を備えない水素タンク4であってもよい。
前記した実施形態では、配管61が、充填部20と放出部30とを接続した構成について説明したが、その他に例えば、充填部20と放出部30とを接続せず、充填部20とタンク本体11とを第1配管によって接続し、放出部30とタンク本体11とを第2配管とによって接続する構成としてもよい。
前記した実施形態では、タンク本体11内と配管61との連通と、配管61と燃料電池側の放出用リセプタクル33との連通とを、1つの三方弁Vが制御する構成としたが、その他に例えば、2つの開閉弁を適所に設け、これらを適宜に制御する構成としてもよい。
前記した実施形態では、説明の都合上、配管61がタンク本体11の外部であって、タンク本体11から離れた場合を記載したが、その他に例えば、配管61がタンク本体11の表面に一体的に固定された構成であってもよい。
本実施形態に係る水素タンクの構成を示す図である。 本実施形態に係る水素タンクの充填部の構成を示す図である。 本実施形態に係る水素タンクの放出部の充填時の構成を示す図である。 本実施形態に係る水素タンクの放出部の放出時の構成を示す図である。 図1に示す熱交換器のX1−X1線断面図である。 変形例に係る水素タンクの要部の構成を示す図である。 変形例に係る水素タンクの構成を示す図である。 変形例に係る水素タンクの構成を示す図である。
符号の説明
1 水素タンク(燃料ガスタンク)
11 タンク本体
20 充填部
21 弁箱
22 充填用リセプタクル(充填口)
23 ノズル
24 逆止弁
27 リリーフ弁
30 放出部
31 弁箱
31c 弁座部
33 放出用リセプタクル(放出口)
41 プランジャ
44 シール
46 ソレノイド
47 圧縮コイルバネ
61 配管
70 熱交換器
71 フィン
A1 充填時の水素の流れ
A2 放出時の水素の流れ
P ジェットポンプ
V 三方弁(開閉弁)

Claims (3)

  1. 燃料ガスが高圧で貯蔵される円柱状のタンク本体と、
    内部に前記タンク本体内と連通する中空部、及び、前記中空部と連通し外部からの燃料ガスの充填口を有する筐体と、前記筐体に設けられ前記中空部と連通するリセプタクルとを備え、前記筐体が前記タンク本体の一端側に軸方向に突出するように固定された充填部と、
    前記タンク本体の外部に配置されると共に、その一端が前記リセプタクルを介して前記タンク本体内と接続され、その他端が前記タンク本体内と接続された配管と、
    を備え、
    燃料ガスの充填時に、前記タンク本体内の燃料ガスが、当該タンク本体から前記配管、前記リセプタクル、前記中空部を通って、当該タンク本体に戻って充填されるように構成されており、
    前記充填口及び前記リセプタクルは、前記筐体の側面に配置され
    前記充填部は、燃料ガスの充填時に開く逆止弁を備えると共に、
    前記逆止弁の下流側と前記リセプタクルの下流側とでジェットポンプが構成されており、充填時における前記逆止弁から前記タンク本体内への燃料ガスの流れによって、前記配管の一端内が吸引される
    ことを特徴とする燃料ガスタンク。
  2. 軸方向において、前記リセプタクルは、前記充填口よりも前記タンク本体寄りに配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料ガスタンク。
  3. 前記配管に設けられた熱交換器を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項に記載の燃料ガスタンク。
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