JP4847694B2 - Rfidタグ、計器、計器トレーサビリティ管理装置、および、管理方法 - Google Patents

Rfidタグ、計器、計器トレーサビリティ管理装置、および、管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、計器のトレーサビリティを管理するための可搬記憶媒体(RFIDタグ)可搬記憶媒体としてのRFID(Radio Frequency Identification)タグが付された計器、そのRFIDタグを付した計器、計器のトレーサビリティを管理する計器トレーサビリティ管理装置、および、管理方法に関する。
近年、バーコードに代わるものとしてRFIDタグが注目を浴びている。RFIDタグは、不揮発性メモリと無線通信回路とを搭載したIC(Integrated Circuits)チップに無線通信を行うためのアンテナが付された構成をしている。その不揮発性メモリに対しては、無線通信手段を備えたタグリーダ・ライタを用いることにより、そのデータを読み出すだけでなく、書き込むことができる。すなわち、RFIDタグでは、印刷されたバーコードと異なり、いったん記録した内容を容易に変更することができる。また、さらには、RFIDタグに記憶可能な情報量は、バーコードに比べ、飛躍的に大きい。そのため、RFIDタグ応用は、バーコードの応用範囲よりはるかに広範囲に拡大しつつある。
ところで、工業製品の設計・開発や製造・出荷検査の現場においては、品質管理に関するISO(International Organization for Standardization)9000規格等の要求に基づき、計器の校正管理を厳しく実施することが求められるようになってきた。しかも、その校正管理においては、単なる計器の校正実施の記録だけでなく、その計器を校正するのに使用した計器の校正証明書やトレーサビリティ体系図等についても管理することが求められるようになった。
ここで、トレーサビリティ体系図とは、ある計器を校正するのに使用された計器と、その校正に使用された計器を校正するのに使用された計器と、さらに遡って、校正に使用された計器を校正するのに使用された計器を国が定める標準計器に到達するまで、その系図を示した図である。
一般に、校正作業者にとって、ある計器を校正するのにどんな計器を使用したかについては容易に分かる。しかしながら、その計器を校正するのに使用した計器を、それ以前にどんな計器で校正したかについては、すぐには、判明しない。多くの場合、計器を校正した計器の校正は、計器メーカ等の他社で行われることが多いからである。従って、トレーサビリティ体系図を作成しようとすると、校正するのに使用された計器を一つずつ遡って調査し、場合によっては、いくつもの計器メーカ等から校正の記録や校正証明書を取り寄せなければならない。これは、手間のかかる作業である。
なお、通常、計器が複合したスペクトルアナライザのような装置は、計器と呼ばれず、計測器と呼ばれることが多い。また、例えば、電源装置やパルスジェネレータのような装置は、計器とは呼ばれない。しかしながら、電源装置やパルスジェネレータのような装置は、他の信号の基準となる信号であるので、ISO9000規格等では校正の対象となっていることが多い。そこで、本明細書では、計測器や、校正の対象となっている機器をすべて含めて計器と総称する。
特許文献1には、計器を含んだ各種機器にバーコードまたはRFIDタグを添付することによって、校正管理等の機器の管理を容易化する機器管理システムの例が開示されている。また、特許文献2には、インタネットを介して校正に使用した計器の校正証明書をその計器のメーカから取得するシステムの例が開示されている。
特開2003−99662号公報(段落0026〜段落0028、図1〜図4) 特開2003−178390号公報(段落0010〜段落0024、図1、図4)
しかしながら、特許文献1に開示されている機器管理システムによれば、計器を含む機器に添付されているRFIDタグには、その機器の名称、識別番号、仕様に関するデータ等、いったん書き込めば、その後には変更する必要のないデータしか書き込まれない。従って、この機器管理システムでは、例えば1年に1回のように定期的に行われる計器校正の結果を、RFIDタグに書き込んで管理するようなことはなされていない。また、RFIDタグが添付された機器を管理する機器管理サーバにおいても、計器の校正証明書やトレーサビリティ体系図を容易に表示したり、その入手を容易にしたりする手段は、提供されていない。
また、特許文献2によれば、計器の校正に使用した計器が分かれば、校正証明書の取得は容易化される。しかしながら、トレーサビリティ体系図を表示する手段が提供されていないので、校正に使用された計器がどんな計器で校正されたかの情報は提供されない。従って、校正に使用された計器の校正に使用された計器を遡って調査し、トレースするには、従来同様の手間がかかる。
以上の従来技術の問題点に鑑み、本発明の目的は、計器のトレーサビリティ体系図を容易に表示することを可能とするためのRFIDタグなどを提供することにある。
前記の課題を解決するために、本発明(請求項6)RFIDタグ(可搬記憶媒体は、計器に付して管理され、非接触手段により読み書き可能な不揮発性メモリを少なくとも備えている。そして、(1)当該RFIDタグが付される計器を一意に識別する識別情報および当該計器の校正有効期限とともに、(2)前記計器を校正するのに直接使用された第1次の標準計器を一意に識別する識別情報と、前記第1次の標準計器を校正するのに直接使用された第2次の標準計器を一意に識別する識別情報とが、所定の標準計器に至るまでの第n次(nは正の整数)に渡って、かつ、(3)どの標準計器がどの標準計器を校正するのに直接使用されたかが指定されたデータ構造とされて、計器のトレーサビリティ体系図の作成用の情報として、前記不揮発性メモリに記憶されていることを特徴とする。また、本発明(請求項8)の計器は、前記のRFIDタグを備えることを特徴とする。
これらのRFIDタグ(請求項6)や計器(請求項8)においては、その計器のみならずその計器の校正に使用された計器(第1次の標準計器)、さらには、その校正に使用された計器の校正に使用された計器(第2次の標準計器)の校正に関するデータが、所定の標準計器に至るまでの第n次(nは正の整数)に渡って、計器のトレーサビリティ体系図の作成用の情報として記憶されているので、そのRFIDタグ(可搬記憶媒体)に記憶されているデータを読み出すことにより、容易にトレーサビリティ体系図を作成することができる。また、そのRFIDタグ(可搬記憶媒体)に、後記する実施形態のように校正証明書番号等のデータも記憶されていれば、その校正証明書の入手も容易にできるようになる。
また、本発明(請求項1)の計器トレーサビリティ管理装置は、計器に付されているRFIDタグのデータを読み出しまたはそのRFIDタグへの書き込みを行うRFIDタグリーダ・ライタとのインターフェースと、データを記憶するメモリとを備え、前記RFIDタグが付される計器を一意に識別する識別情報および当該計器の校正有効期限を前記RFIDタグに書き込むとともに、前記計器を校正するのに直接使用された第1次の標準計器を一意に識別する識別情報と、前記第1次の標準計器を校正するのに直接使用された第2次の標準計器を一意に識別する識別情報とを、所定の標準計器に至るまでの第n次(nは正の整数)に渡って前記RFIDタグに書き込んで、計器のトレーサビリティ体系図の作成用の情報として管理する計器トレーサビリティ管理装置である。そして、その計器トレーサビリティ管理装置は、計器が校正されたときに、(1)入力装置から入力される、その計器を一意に識別する識別情報および校正有効期限を、第1のデータとして前記メモリに記憶し、(2)また、前記計器を校正するのに直接使用された計器である前記第1次の標準計器に付されているRFIDタグに記憶されているデータを、前記RFIDタグリーダ・ライタによって読み出し、その読み出したデータを第2のデータとして前記メモリに記憶し、(3)前記第1のデータと、前記第2のデータとを結合して、その結合したデータを、前記RFIDタグリーダ・ライタによって前記校正された計器に付されたRFIDタグに書き込むことにより、前記RFIDタグに書き込まれている前記計器のトレーサビリティ体系図の作成用の情報を、前記計器が校正されたことを反映するように書き換えることを特徴とする。
校正に使用された計器に付されているRFIDタグには、その計器のみならずその計器の校正に使用された計器、さらには、その校正に使用された計器の校正に使用された計器の校正に関するデータが記憶されているので、本発明の計器トレーサビリティ管理装置によれば、新たに校正された計器に付されているRFIDタグには、その計器の校正に係る上流のすべての計器についての校正に関するデータが記録されることになる。従って、そのRFIDタグを読み出すことによって、容易にトレーサビリティ体系図を作成することができる。また、校正証明書番号等のデータも記憶されていれば、その校正証明書の入手も容易にできるようになる。
本発明によれば、容易に計器のトレーサビリティ体系図を作成することができるようになり、また、容易に校正証明書の入手することができるようになる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳しく説明する。
図1は、計器トレーサビリティ管理装置の構成の例を示した図である。図1において、計器トレーサビリティ管理装置4は、一般的な情報・演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)41と、CPU41が実行するプログラムが格納されるとともに、その実行に際して作業領域として用いられるメモリ42と、プログラムおよびデータの保存に用いられるハードディスク記憶装置43と、キーボードやマウス等によって構成される入力装置44と、LCD(Liquid Crystal Display)ディスプレイ等によって構成される表示装置45と、タグリーダ・ライタインターフェース46とを備える。
また、計器1には、その筐体の表面にRFIDタグ2が貼付され、そのRFIDタグ2に記憶されているデータにより、計器1の校正に係る情報が管理される。また、タグリーダ・ライタ3は、RFIDタグ2との間で非接触の通信を行い、RFIDタグ2に記憶されているデータを読み出すとともに、RFIDタグ2へデータを書き込む。
タグリーダ・ライタ3は、他方で、タグリーダ・ライタインターフェース46に接続されている。タグリーダ・ライタ3がRFIDタグ2からデータを読み出すと、CPU41は、そのデータをタグリーダ・ライタインターフェース46を介して読み取り、メモリ42へ格納する。また、CPU41がメモリ42に格納されているデータをタグリーダ・ライタインターフェース46へ出力すると、タグリーダ・ライタ3はそのデータを受け取り、そのデータをRFIDタグ2へ書き込む。
なお、図1においては、説明および作図の説明上、タグリーダ・ライタ3は、計器トレーサビリティ管理装置4から独立した装置としているが、請求項においては、タグリーダ・ライタ3は、計器トレーサビリティ管理装置4に含まれるとしている。実質は、どちらであっても構わない。
また、RFIDタグ2は、計器1の表面に貼付されるのではなく、タグリーダ・ライタ3との通信が可能な範囲で、筐体内部に収納されていても構わない。さらには、RFIDタグ2が、例えば、プラスチックのカードに貼付または収納され、そのカードが計器1に添付される形態であってもよい。この場合、そのカードは、計器1から離して、持ち運びすることができるので、計器とは離れた位置に収納されて管理されても構わない。
図2は、RFIDタグの構成を示した図である。図2において、RFIDタグ2は、基体となるプラスチック等の薄板に、半導体集積回路からなるタグチップ21と通信電波を受信または発信するアンテナ22とが貼付されて構成される。また、タグチップ21は、電源部211と、小型の演算処理装置であるCPU212と、不揮発性メモリからなるメモリ213と、アンテナ22の信号を変復調する通信部214とを含んで構成される。
ここで、電源部211は、チャージポンプ等を含んだ安定化電源回路からなり、アンテナ22が受信した信号から内部の回路が必要とする所定の直流電圧を生成する。また、CPU212は、通信部214によってアンテナ22の信号から復調されたデータを受け取り、そのデータをメモリ213に格納する。また、メモリ213に格納されているデータを読み出して、通信部214へ出力する。通信部214は、そのデータを変調して、搬送波の信号としてアンテナへ出力する。
なお、本実施形態において、メモリ213には、計器1の校正に係るデータが記憶されるが、その記憶されるデータを本明細書では、計器タグデータまたは単にタグデータと呼ぶ。また、RFIDタグ2にデータを記憶(または、格納、記録、書き込む、ともいう)するという場合には、RFIDタグ2のタグチップ21のメモリ213にデータを記憶することを意味する。同様に、RFIDタグ2からデータを読み出すと言う場合には、RFIDタグ2のタグチップ21のメモリ213からデータを読み出すことを意味する。
図3は、RFIDタグに記憶される計器タグデータを構成するフィールドの例を示した図である。図3において、計器タグデータ580は、計器識別名称、校正実施日、校正期限、校正対象計器識別名称、校正証明書番号および構成実施者の各フィールドを含んで構成される。そして、計器タグデータ580の最初の行には、当該RFIDタグ2が貼付されている計器1の校正に係るデータが記憶される。図3の例の場合、当該計器の計器識別名称は“計器ABC”で、その校正実施日は“2004/08/25”で、校正期限は“2005/08/24”で、校正証明番号は“KU1770123”で、構成実施者は“甲社”であることを示している。また、校正対象計器識別名称は、計器識別名称の計器により校正された計器であることを示している。図3の例においては、校正対象計器識別名称が“計器ABC”である場合の計器識別名称としては、“標準計器A”と“標準計器B”と“標準計器C”とあることが分かる。つまり、“計器ABC”は、“標準計器A”と“標準計器B”と“標準計器C”とにより校正されたことが分かる。
なお、ここで、“計器識別名称”とは、単なる計器の名称や型式名を示すだけでなく、計器を個々に識別する識別番号を含むものとする。一般に、トレーサビリティ体系図等において、校正に使用した計器を示す場合には、計器の名称と型式名を示せばよい場合が多い。しかしながら、校正に使用した計器を現実にトレースする場合には、同じ計器の名称、同じ型式名であっても、計器の個体が異なれば、校正の実態は異なるので、識別番号でそれを区別する必要がある。ただし、図3においては、簡単のために計器識別名称は、計器名称だけで表している。
図4は、計器のトレーサビリティ体系図の例を模式的に示した図である。図4によれば、“計器ABC”は、“標準計器A”と“標準計器B”と“標準計器C”とにより校正されたことが示されている。また、“標準計器A”は、“標準計器D”と“標準計器E”とにより校正されたことが示され、“標準計器E”は、“標準計器X”と“標準計器Y”とにより校正されたことが示されている。さらに、“標準計器X”および“標準計器Y”は、それぞれ、国家標準の計器で校正されていることが示されている。
このようなトレーサビリティ体系図560は、図3に示した計器タグデータ580に基づき作成することができる。すなわち、本実施形態においては、計器トレーサビリティ管理装置4が、タグリーダ・ライタ3を介して計器1に貼付されているRFIDタグ2に記憶されているデータを読み出し、その計器1のトレーサビリティ体系図560を作成し、図示しないプリンタ等に出力する。
図5は、計器トレーサビリティ管理装置におけるプログラムおよびデータベースの構成を示した図である。図5において、計器トレーサビリティ管理装置4は、プログラムとして、タグデータ読み書き制御処理51、タグデータ表示処理52、タグデータ更新処理53、タグデータ保管処理54、計器校正証明書保管処理55、トレーサビリティ体系図表示処理56等を備える。また、計器トレーサビリティ管理装置4は、データベース(以下、DBと略す)として、必要標準計器DB57、計器タグデータDB58、計器校正証明書DB59等を備える。以下、これらのプログラムおよびデータベースの機能および動作について説明する。
必要標準計器DB57は、ある計器1を校正するのに必要な計器(標準計器)の計器名称を記憶するDBである。例えば、“計器ABC”に対して、“標準計器A”、“標準計器B”、“標準計器C”のデータを対応させて記憶する。なお、この場合の計器名称は、計器の型式名を含む必要があるが、個別識別番号を含む必要はない。また、必要標準計器DB57に記憶されるデータは、計器名称対ごとに作成され、通常、その計器名称の計器1が初めて校正される前に、キーボード等の入力装置44を介して入力される。
計器タグデータDB58は、RFIDタグ2に書き込んだデータをバックアップするためのDBである。従って、計器タグデータDB58には、図3に示した計器タグデータ580と同じデータが記憶される。通常、計器1の校正が行われ、その校正に係る計器タグデータ580がRFIDタグ2に書き込まれるときに、同時に、その計器タグデータ580が計器タグデータDB58に追加される。
計器校正証明書DB59は、作成または入手した計器校正証明書をイメージデータ等のファイルにして保管するDBである。他社から入手する計器校正証明書は、通常、紙の上に記載された証明書であるので、それをイメージスキャナ等の入力装置44によって読み取り、イメージデータ等のファイルで保管する。また、自社が発行する計器校正証明書は、一般の文書作成プログラムにより作成可能であり、その文書作成プログラムが定めるファイル形式に従って保存する。
なお、以上に説明したDB57,58,59は、通常、ハードディスク記憶装置43上に構成される。
図5において、タグデータ読み書き制御処理51は、タグリーダ・ライタインターフェース46およびタグリーダ・ライタ3を介して、RFIDタグ2からデータを読み取るとともに、RFIDタグ2に対してデータを書き込む制御を行うプログラムである。
タグデータ表示処理52は、RFIDタグ2から読み取った計器タグデータ580をLCDディスプレイ等の表示装置に表示するプログラムである。タグデータ表示処理52は、また、その表示された内容に基づき、適宜、計器校正証明書を表示したり、トレーサビリティ体系図56を起動したりする処理を実行する。なお、これらの処理の詳細については、別途、図7を用いて説明する。
タグデータ更新処理53は、校正対象の計器1の校正作業をサポートするためのプログラムである。タグデータ更新処理53は、校正実施前には、その校正に使用される標準計器の一覧を表示し、その標準計器に貼付されているRFIDタグ2のデータを読み取り、校正期限が切れていないか等をチェックする。また、校正後には、その校正結果に基づき、新たな計器タグデータ580を作成し、そのデータを計器1のRFIDタグ2へ書き込むとともに、タグデータ保管処理54を起動して、そのデータを計器タグデータDB58へ追加する等の処理を実行する。なお、これらの処理の詳細については、別途、図8を用いて説明する。
タグデータ保管処理54は、タグデータ更新処理53によって起動され、RFIDタグ2へ書き込む計器タグデータ580を計器タグデータDB58へ追加する処理プログラムである。また、タグデータ保管処理54は、入力装置44からのクリック入力によっても起動され、この場合には、計器タグデータDB58に保管されている計器1の計器タグデータ580を読み出し、それを計器1に貼付されているRFIDタグ2へ書き込む処理を実行する。なお、これらの処理の詳細については、別途、図9を用いて説明する。
計器校正証明書保管処理55は、タグデータ更新処理53によって作成された計器校正証明書、または、入力装置44から入力された計器校正証明書を計器校正証明書DB59へ保管するプログラムである。また、トレーサビリティ体系図表示処理56は、タグデータ表示処理52によって起動され、RFIDタグ2から読み出された計器タグデータ580をLCDディスプレイ等の表示装置45に表示するプログラムである。
以上に説明したプログラム51〜56は、通常、ハードディスク記憶装置43(図1参照)に保管され、実行時にメモリ42にロードされ、CPU41により実行される。
図6は、計器トレーサビリティ管理装置を起動したときに表示装置に表示される初期表示画面の例を示した図である。計器トレーサビリティ管理装置4に、例えば、電源等が投入されると、まず、計器トレーサビリティ管理処理プログラムが起動される(図5に図示せず)。計器トレーサビリティ管理処理プログラムは、図6に示すように、タグデータ表示、タグデータ更新、タグデータ追加・修復、計器校正証明書入力、トレーサビリティ体系図表示および終了のボタンを表示装置45の表示画面に表示する。
利用者は、この表示画面を見て、そのボタンをクリックすることにより、それぞれに対応付けられたプログラムを起動する。ここでは、タグデータ表示ボタンにはタグデータ表示処理52が、タグデータ更新ボタンにはタグデータ更新処理53が、タグデータ追加・修復ボタンにはタグデータ保管処理54が、計器校正証明書入力ボタンには計器校正証明書保管処理55が、トレーサビリティ体系図表示ボタンにはトレーサビリティ体系図表示処理56がそれぞれ対応付けられている。また、終了ボタンには、この初期表示画面を消去して、計器トレーサビリティ管理処理を終了する処理(図5に図示せず)が対応付けられている。
図7は、タグデータ表示処理の処理の流れを示した図である。図7において、計器トレーサビリティ管理装置4のCPU41は、まず、タグリーダ・ライタインターフェース46およびタグリーダ・ライタ3を介して、計器1に貼付されているRFIDタグ2のタグデータ(計器タグデータ580)を読み出し(ステップS01)、そのタグデータをメモリ42へ格納する。
次に、CPU41は、メモリ42へ格納されたタグデータを表示装置45に表示する(ステップS02)。その表示は、例えば、図3と同様に最上段の行にフィールド名を表示して、以下の行にタグデータをそのまま表示する。ただし、例えば、その計器1の校正期限が切れていた場合には、そのデータについては、点滅表示や赤色表示するなどのアラーム表示を行う。なお、この表示を行う画面には、その表示画面の隅にトレーサビリティ体系図ボタンと終了ボタンとが表示される(図示せず)。
次に、図3のような計器タグデータ580が表示されている状態で、計器識別名称が選択されクリックされると(ステップS03でYes)、CPU41は、その計器識別名称の計器1の校正証明書を計器校正証明書DB59から読み出し、その校正証明書を表示装置45へ表示する(ステップS06)。なお、表示すべき校正証明書が計器校正証明書DB59になかった場合には、ないことを示すメッセージを表示する。
また、ステップS03において、計器識別名称が選択もクリックもされず(ステップS03でNo)、トレーサビリティ体系図ボタンがクリックされた場合には(ステップS04でYes)、メモリ42へ格納されたタグデータに基づき、図4のようなトレーサビリティ体系図560を表示する(ステップS07)。
また、ステップS04において、トレーサビリティ体系図ボタンがクリックされず(ステップS04でNo)、終了ボタンがクリックされた場合には(ステップS05でYes)、タグデータ表示処理52の処理を終了する。また、終了ボタンがクリックされない場合には(ステップS05でNo)、ステップS03へ戻って、新たなクリックの入力を待つ。
なお、校正証明書表示処理(ステップS06)およびトレーサビリティ体系図表示処理(ステップS07)のそれぞれが表示する画面には、終了ボタンが表示される。そして、その終了ボタンがクリックされると、それぞれの表示画面を閉じて、校正証明書表示処理(ステップS06)およびトレーサビリティ体系図表示処理(ステップS07)を終了し、
ステップS02へ戻る。
以上のタグデータ表示処理52を実行することにより、利用者は、計器1のRFIDタグ2のタグデータを自由に閲覧することができ、その校正期限等をチェックすることができる。また、その計器1のトレーサビリティ体系図560をすぐさま閲覧することができ、さらには、その計器1またはその計器1の校正に係る標準計器の校正証明書を閲覧することができる。また、標準計器の校正証明書が計器校正証明書DB59になかった場合には、その校正証明書番号および校正実施者のデータにより、その校正証明書を容易に取り寄せることができる。
図8は、タグデータ更新処理の処理の流れを示した図である。タグデータ更新処理53は、校正作業者が校正作業を実施するのをサポートするプログラムである。
図8において、計器トレーサビリティ管理装置4のCPU41は、まず、タグリーダ・ライタインターフェース46およびタグリーダ・ライタ3を介して、校正対象の計器1に貼付されているRFIDタグ2のタグデータを読み出し(ステップS11)、そのタグデータをメモリ42へ格納する。そして、CPU41は、必要標準計器DB57から校正対象の計器1の計器識別名称に対応する必要標準計器の一覧を読み出し、その必要標準計器の一覧を表示装置45に表示する(ステップS12)。
校正作業者は、表示された必要標準計器の一覧を見て、そのうちの標準計器を1台用意する(ステップS13)。そして、タグリーダ・ライタ3を用いて、その標準計器のRFIDタグ2のタグデータを読み出す操作をする。すると、CPU41は、その用意された標準計器のRFIDタグ2のタグデータを、タグリーダ・ライタ3およびタグリーダ・ライタインターフェース46を介して読み出し(ステップS14)、読み出したタグデータをメモリ42へ格納する。
次に、読み出したタグデータを参照して、用意された標準計器が当該計器1の校正に必要な計器であるか、校正期限が切れていないかを判定する(ステップS15,S16)。その結果、校正に必要な計器でない場合(ステップS15でNo)、または、校正期限が切れていた場合(ステップS16でNo)には、用意された標準計器が使用不可であることを示すアラームメッセージを表示装置45へ表示し(ステップS27)、ステップS13へ戻る。一方、用意された標準計器が校正に必要な標準計器であり、校正期限も切れていなかった場合には(ステップS15でYes、かつ、ステップS16でYes)、用意された標準計器が使用可であることを示すメッセージを表示装置45へ表示する(ステップS17)。
次に、校正作業者は、標準計器が使用可であることを示すメッセージを確認すると、校正作業を実施する(ステップS18)。校正作業が終了すると、校正作業者はその校正結果(パスまたはフェイルのデータ)を入力装置44から入力する。CPU41は、入力される校正結果のデータを読み込み(ステップS19)、そのデータを使用された標準計器の識別名称に対応させてメモリ42に記憶する。そして、CPU41は、ステップS12において必要標準計器一覧に表示された必要標準計器をすべて用いて校正されたかを判定する(ステップS20)。その結果、校正に用いるべき標準計器が残っていた場合には(ステップS20でNo)、ステップS13へ戻って、作業者は、まだ、校正に使用していなかった標準計器を用意する(ステップS13)。そして、CPU41は、ステップS14以下の処理を、再度、実行する。
一方、ステップS20における判定で、必要標準計器をすべて用いて校正がされていた場合には(ステップS20でYes)、校正結果のデータを記憶したメモリを参照して、すべての標準計器に対する校正が正しく終了(パス)したか否かを判定する(ステップS21)。その結果、いずれかの標準計器において校正が正しく終了(パス)していなかった場合には(ステップS21でNo)、校正失敗のアラームメッセージを表示装置45に表示して(ステップS28)、タグデータ更新処理53を終了する。
また、ステップS21における判定で、すべての標準計器において校正が正しく終了(パス)していた場合には(ステップS21でYes)、CPU41は、校正対象の計器1についての校正証明書を作成する(ステップS22)。なお、この証明書作成にあたっては、CPU41は、ステップ14において標準計器に貼付されているRFIDタグ2から読み出されたタグデータが用いられる。
次に、CPU41は、校正対象の計器1に貼付されているRFIDタグ2へ書き込むべきタグデータを更新する(ステップS23)。その更新は、次のようにして行う。(1)ステップS14において校正に使用した標準計器のRFIDタグ2から読み出されたタグデータ(いずれのタグデータも、図3の計器タグデータ580のように構成されている)を、メモリ42上ですべて結合する。(2)その結合されたタグデータにおいて、各標準計器のRFIDタグ2から読み出されたタグデータの最上位行のデータに対応するデータを取り出す。(3)そして、その最上位行のデータに対応するデータのうち、校正対象の計器1の計器識別名称を格納する。ここで、校正対象の計器1の計器識別名称は、ステップS11で校正対象の計器1のRFIDタグ2から読み出されたタグデータの最上位行の計器識別名称フィールドから得られる。(4)以上のようにして得られたデータに最上位行を付け加える。最上位行の計器識別名称フィールドは、校正対象の計器1の計器識別名称であり、校正実施日、校正期限、校正実施者の各フィールドのデータは、校正作業者が入力するデータに従って格納してもよく、また、計器トレーサビリティ管理装置4が装置内蔵のカレンダーデータなどに従って格納してもよい。また、校正証明書番号は、ステップS22において作成された校正証明書の校正証明書番号を格納する。
以上のようにして更新したタグデータを校正対象の計器1に貼付されたRFIDタグ2へ書き込む(ステップS24)。同時に、更新したタグデータを計器タグデータDB58へ登録することによって、計器タグデータDB58を更新する(ステップS25)。そして、ステップS22で作成した計器校正証明書を計器校正証明書DB59へ登録することによって、計器校正証明書DB59を更新し(ステップS26)、タグデータ更新処理53を終了する。
なお、以上の処理においては、校正対象の計器1の校正結果のデータと校正に使用した標準計器のRFIDタグ2から読み出したタグデータとをすべて結合したデータを、校正対象の計器1に貼付されたRFIDタグ2へ書き込むものとしているが、変化のあったデータのみを書き込むようにしても構わない。その場合には、たとえば、ステップS11で校正対象計器のRFIDタグ2から読み出されたタグデータ(旧タグデータ)と、ステップ23でタグデータ更新のために作成する新しいデータ(つまり、校正対象の計器1の校正結果のデータと校正に使用した標準計器のRFIDタグ2から読み出したタグデータとをすべて結合したデータ)とを比較して、新しいデータのうち旧データにあるデータを削除して、これをこの場合の更新タグデータとする。そして、この更新タグデータを校正対象計器のRFIDタグ2へ追加書き込みをする。
以上のタグデータ更新処理53を実行することにより、校正作業者は、校正に使用する標準計器の校正期限をチェックすることができ、また、校正した結果に基づき、校正対象の計器1に貼付されているRFIDタグ2にタグデータを容易に更新することができる。さらには、校正した計器1についての校正証明書を作成することができる。
図9は、タグデータ保管処理の処理の流れを示した図である。タグデータ保管処理54は、タグデータ更新処理53のステップS25(図8参照)で起動される場合と、図6の表示画面において、タグデータ追加・修復ボタンがクリックされたときに起動される。そこで、計器トレーサビリティ管理装置4のCPU41は、図9において、プログラムがどこから起動されたかを判定する。
まず、タグデータ更新、つまり、タグデータ更新処理53のステップS25で起動された場合には(ステップS31でYes)、CPU41は、更新したタグデータをタグデータ更新処理53プログラムから受け取り(ステップS32)、受け取ったタグデータを計器タグデータDB58に登録することにより、計器タグデータDB58を更新した後(ステップS33)、タグデータ保管処理54を終了する。なお、ここでは、更新したタグデータに対応する古いタグデータは、削除するとするが、削除しなくても構わない。
また、タグデータ追加・修復ボタンがクリックされたときに、タグデータ保管処理54が起動された場合には、CPU41は、さらに、例えば、ポップアップウインドウを生成し、データ追加かデータ修復かを選択するメッセージを表示装置45に表示する(図示せず)。そこで、作業者が、タグデータ追加を選択する入力をした場合には(ステップS34でYes)、作業者は、さらに、図3の計器タグデータ580に相当するデータをキーボード等の入力装置44から入力する。このようなタグデータの入力手段は、例えば、RFIDタグ2が貼付されていない標準計器を使用したとき等に、その標準計器が有するべきタグデータを入力するのに使用される。次に、CPU41は、入力装置44から入力される新規のタグデータをメモリ42へ読み込む(ステップS35)。そして、その新規のタグデータを計器タグデータDB58に追加、登録し(ステップS36)、タグデータ保管処理54の実行を終了する。
また、タグデータ追加・修復ボタンがクリックされたときに、タグデータ保管処理54が起動された場合には、CPU41は、さらに、例えば、ポップアップウインドウを生成し、データ追加かデータ修復かを選択するメッセージを表示する(図示せず)。そこで、作業者が、タグデータ修復を選択する入力をした場合には(ステップS37でYes)、
CPU41は、さらに、修復しようとしているRFIDタグ2が貼付されている計器1の計器識別名称の入力を催促するメッセージを表示する(図示せず)。
そこで、作業者がその計器識別名称を入力すると、CPU41は、その計器識別名称を入力し(ステップS38)、メモリ42に格納する。そして、その計器識別名称を検索キーとして、計器タグデータDB58を検索し、その計器識別名称のタグデータを抽出する(ステップS39)。さらに、CPU41は、タグリーダ・ライタ3およびタグリーダ・ライタインターフェース46を介して、その抽出したタグデータを修復しようとしているRFIDタグ2へ書き込み(ステップS40)、タグデータ保管処理54の実行を終了する。
このタグデータの修復処理は、計器に貼付しているRFIDタグ2が破損した場合、または、RFIDタグ2が記憶しているタグデータが消失または破壊した場合に備えるものである。すなわち、RFIDタグ2が記憶しているタグデータが消失または破壊した場合には、計器タグデータDB58に記憶されている同じデータを読み出して、RFIDタグ2へ再度書き込むことができる。また、RFIDタグ2そのものが破損した場合には、新たなRFIDタグ2を貼付し、計器タグデータDB58に記憶されている同じデータを読み出して、RFIDタグ2へ書き込めばよい。
本発明の実施形態に係る計器トレーサビリティ管理装置の構成の例を示した図である。 本発明の実施形態に係るRFIDタグの構成を示した図である。 本発明の実施形態に係るRFIDタグに記憶される計器タグデータを構成するフィールドの例を示した図である。 本発明の実施形態に係る計器のトレーサビリティ体系図の例を模式的に示した図である。 本発明の実施形態に係る計器トレーサビリティ管理装置におけるプログラムおよびデータベースの構成を示した図である。 本発明の実施形態に係る計器トレーサビリティ管理装置を起動したときに表示装置に表示される初期表示画面の例を示した図である。 本発明の実施形態に係るタグデータ表示処理の処理の流れを示した図である。 本発明の実施形態に係るタグデータ更新処理の処理の流れを示した図である。 本発明の実施形態に係るタグデータ保管処理の処理の流れを示した図である。
符号の説明
1 計器
2 RFIDタグ
3 タグリーダ・ライタ
4 計器トレーサビリティ管理装置
21 タグチップ
22 アンテナ
41 CPU
42 メモリ
43 ハードディスク記憶装置
44 入力装置
45 表示装置
46 タグリーダ・ライタインターフェース
51 タグデータ読み書き制御処理
52 タグデータ表示処理
53 タグデータ更新処理
54 タグデータ保管処理
55 計器校正証明書保管処理
56 トレーサビリティ体系図表示処理
57 必要標準計器DB
58 計器タグデータDB
59 計器校正証明書DB
211 電源部
212 CPU
213 メモリ
214 通信部

Claims (8)

  1. 計器に付されているRFIDタグのデータを読み出しまたはそのRFIDタグへの書き込みを行うRFIDタグリーダ・ライタとのインターフェースと、
    データを記憶するメモリと
    を備え、
    前記RFIDタグが付される計器を一意に識別する識別情報および当該計器の校正有効期限を前記RFIDタグに書き込むとともに、
    前記計器を校正するのに直接使用された第1次の標準計器を一意に識別する識別情報と、前記第1次の標準計器を校正するのに直接使用された第2次の標準計器を一意に識別する識別情報とを、所定の標準計器に至るまでの第n次(nは正の整数)に渡って前記RFIDタグに書き込んで、計器のトレーサビリティ体系図の作成用の情報として管理する計器トレーサビリティ管理装置であって、
    前記計器トレーサビリティ管理装置は、前記計器が校正されたときに、
    入力装置から入力され、または、前記RFIDタグリーダを介して入力される、その計器を一意に識別する識別情報とともに、入力装置から入力され、または、カレンダー機能により自動設定される、その計器の校正有効期限を、第1のデータとして前記メモリに記憶し、
    前記計器を校正するのに直接使用された計器である前記第1次の標準計器に付されているRFIDタグに記憶されているデータを、前記RFIDタグリーダ・ライタによって読み出し、その読み出したデータを第2のデータとして前記メモリに記憶し、
    前記第1のデータと、前記第2のデータとを結合して、その結合したデータを、前記RFIDタグリーダ・ライタによって前記校正された計器に付されたRFIDタグに書き込むことにより、前記RFIDタグに書き込まれている前記計器のトレーサビリティ体系図の作成用の情報を、前記計器が校正されたことを反映するように書き換えること
    を特徴とする計器トレーサビリティ管理装置。
  2. 計器に付されているRFIDタグのデータを読み出しまたはそのRFIDタグへの書き込みを行うRFIDタグリーダ・ライタとのインターフェースと、
    データを記憶するメモリと、
    を備え、
    前記RFIDタグが付される計器を一意に識別する識別情報および当該計器の校正有効期限を前記RFIDタグに書き込むとともに、
    前記計器を校正するのに直接使用された第1次の標準計器を一意に識別する識別情報と、前記第1次の標準計器を校正するのに直接使用された第2次の標準計器を一意に識別する識別情報とを、所定の標準計器に至るまでの第n次(nは正の整数)に渡って前記RFIDタグに書き込んで、計器のトレーサビリティ体系図の作成用の情報として管理する計器トレーサビリティ管理装置であって、
    前記計器トレーサビリティ管理装置は、前記計器が校正されたときに、
    入力装置から入力され、または、前記RFIDタグリーダを介して入力される、その計器を一意に識別する識別情報とともに、入力装置から入力され、または、カレンダー機能により自動設定される、その計器の校正有効期限を、第1のデータとして前記メモリに記憶し、
    前記校正された計器に付されているRFIDタグに記憶されているデータを、前記RFIDタグリーダ・ライタによって読み出し、その読み出したデータを第3のデータとして前記メモリに記憶し、
    前記計器を校正するのに直接使用された計器である前記第1次の標準計器に付されているRFIDタグに記憶されているデータを、前記RFIDタグリーダ・ライタによって読み出し、その読み出したデータを第2のデータとして前記メモリに記憶し、
    前記第3のデータと前記第2のデータとを比較して、同一識別番号の計器について同一のデータがあった場合には、前記第2のデータからその同一のデータを削除し、
    前記第1のデータと、前記第2のデータのうち削除されなかったデータとを結合して、その結合したデータを、前記RFIDタグリーダ・ライタによって前記校正された計器に付されたRFIDタグに書き込むことにより、前記RFIDタグに書き込まれている前記計器のトレーサビリティ体系図の作成用の情報を、前記計器が校正されたことを反映するように書き換えること
    を特徴とする計器トレーサビリティ管理装置。
  3. 前記計器トレーサビリティ管理装置は、さらに、
    前記RFIDタグリーダ・ライタによって、前記計器に付されているRFIDタグに記憶されているデータを読み出し、その読み出したデータを前記メモリに記憶し、
    そのメモリに記憶したデータに基づき、トレーサビリティ体系図のデータを作成し、その作成したトレーサビリティ体系図のデータを出力装置へ出力すること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の計器トレーサビリティ管理装置。
  4. 前記第1次の標準計器には、当該第1次の標準計器を校正するのに使用された第2次の標準計器のデータが記憶されたRFIDタグが付されており、
    前記リーダ・ライタにより読みだされて、前記第2次の標準計器のデータが前記第2のデータに含まれること
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の計器トレーサビリティ管理装置。
  5. 校正対象の計器を校正するのに直接使用された第1次の標準計器を一意に識別する識別情報と、前記第1次の標準計器を校正するのに直接使用された第2次の標準計器を一意に識別する識別情報とを、所定の標準計器に至るまでの第n次(nは正の整数)に渡って、前記校正対象の計器に付されたRFIDタグに書き込むとともに、
    前記RFIDタグが付される校正対象の計器を一意に識別する識別情報および当該校正対象の計器の校正有効期限を前記RFIDタグに書き込んで、計器のトレーサビリティ体系図の作成用の情報として管理する計器トレーサビリティ管理装置による計器トレーサビリティ管理方法であって、
    前記計器トレーサビリティ管理装置は、前記校正対象の計器が校正されたときに、
    入力装置によって入力され、または、前記RFIDタグリーダを介して入力される、その校正対象の計器を一意に識別する識別情報とともに、入力装置から入力され、または、カレンダー機能により自動設定される、その計器の校正有効期限を、第1のデータとしてメモリに記憶し、
    前記校正対象の計器を校正するのに直接使用された計器である前記第1次の標準計器に付されているRFIDタグに記憶されているデータを、前記RFIDタグリーダ・ライタによって読み出し、その読み出したデータを第2のデータとしてメモリに記憶し、
    前記第1のデータと、前記第2のデータとを結合して、その結合したデータを、前記RFIDタグリーダ・ライタによって前記校正された計器に付されたRFIDタグに書き込むことにより、前記RFIDタグに書き込まれている前記校正対象の計器のトレーサビリティ体系図の作成用の情報を、前記計器が校正されたことを反映するように書き換えること
    を特徴とする計器トレーサビリティ管理方法。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の計器トレーサビリティ管理装置に適用され、非接触手段により読み書き可能な不揮発性メモリを少なくとも備えたRFIDタグであって、
    当該RFIDタグが付される計器を一意に識別する識別情報および当該計器の校正有効期限とともに、
    前記計器を校正するのに直接使用された第1次の標準計器を一意に識別する識別情報と、前記第1次の標準計器を校正するのに直接使用された第2次の標準計器を一意に識別する識別情報とが、所定の標準計器に至るまでの第n次(nは正の整数)に渡って、かつ、どの標準計器がどの標準計器を校正するのに直接使用されたかが指定されたデータ構造とされて、計器のトレーサビリティ体系図の作成用の情報として、前記不揮発性メモリに記憶されていること
    を特徴とするRFIDタグ
  7. 前記RFIDタグが付される計器の校正証明番号と、前記第1次から第n次の各標準計器の校正証明書番号とが、前記不揮発性メモリに記憶されていること
    を特徴とする請求項6に記載のRFIDタグ。
  8. 請求項6または請求項7に記載のRFIDタグを備えることを特徴とする計器。
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