JP4846458B2 - クラッチアクチュエータ - Google Patents

クラッチアクチュエータ Download PDF

Info

Publication number
JP4846458B2
JP4846458B2 JP2006158812A JP2006158812A JP4846458B2 JP 4846458 B2 JP4846458 B2 JP 4846458B2 JP 2006158812 A JP2006158812 A JP 2006158812A JP 2006158812 A JP2006158812 A JP 2006158812A JP 4846458 B2 JP4846458 B2 JP 4846458B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
worm wheel
gear
clutch
wheel gear
rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006158812A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007327553A (ja
Inventor
忠 神谷
純也 立川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2006158812A priority Critical patent/JP4846458B2/ja
Publication of JP2007327553A publication Critical patent/JP2007327553A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4846458B2 publication Critical patent/JP4846458B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D28/00Electrically-actuated clutches
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/12Mechanical clutch-actuating mechanisms arranged outside the clutch as such
    • F16D2023/126Actuation by rocker lever; Rocker levers therefor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D25/00Fluid-actuated clutches
    • F16D25/08Fluid-actuated clutches with fluid-actuated member not rotating with a clutching member
    • F16D2025/081Hydraulic devices that initiate movement of pistons in slave cylinders for actuating clutches, i.e. master cylinders

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Description

本発明は、クラッチを自動的に係合・解放可能なクラッチアクチュエータに関する。
モータの出力軸にウォームギヤを設け、ウォームギヤと噛合するウォームホイールギヤをモータ動力によって回転し、回転運動をプッシュロッドの直進運動に変換して係合しているクラッチを自動的に解放する自動車のクラッチアクチュエータが知られている。
また、クラッチのダイヤフラムスプリング等の姿勢を変化させるために必要なモータの駆動力を補助するために、アシストスプリングを備えたクラッチアクチュエータが知られている。アシストスプリングによりアクチュエータ作動時の応答性を向上させ、且つアシストスプリングを使用することによりモータやアクチュエータ自体の小型化を図っている。
このようなクラッチアクチュエータにおいて、プッシュロッドの戻り工程でプッシュロッドがオーバシュートしてストッパにより規制されると、ウォームホイールギヤの回転も規制されるため、回転系のエネルギーがウォームギヤ歯面に衝撃的に加わり、ウォームギヤとウォームホイールギヤの間でギヤロック(ウォームギヤとウォームホイールギヤとの噛合面に作用する荷重が大きくなって、両ギヤがロックしてしまう状態)が発生する恐れがある。
特開2003−287087号公報では、ウォームギヤとウォームホイールギヤとの間のギヤロックを回避する手段として、ウォームホイールギヤの回転を規制する回転規制手段に衝撃力を緩和する緩衝機能を持たせている。
特開2003−287087号公報
特許文献1に開示されているクラッチアクチュエータでは、緩衝機能を成立させる部品やウォームギヤの寸法精度、部品間の摩擦係数のばらつき及び回転規制手段に取り付けられているスプリングの荷重のばらつき等により、ウォームギヤとウォームホイールギヤとの間でギヤロックが発生する可能性を完全には防止できない。
また、ギヤロックに至らないにしてもギヤ噛み合い面等の駆動力伝達系には回転が規制された時に衝撃的荷重が発生するため、それに対応した強度設定が必要となり、部品の大型化又は高強度材料使用によるコストアップ、重量アップが発生する。
その他のギヤロック対策としては、オーバシュートを許容するようにプッシュロッドのストロークを延長したり、ゴムやスプリング等の緩衝部材を追加する等の対応が考えられるが、いずれもスペースの拡大や部品点数の増加によるコストアップ、重量アップが予想される。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、クラッチ解放時の応答性を向上するとともに、簡単な構造でウォームギヤとウォームホイールギヤとの間のギヤロックを回避可能なクラッチアクチュエータを提供することである。
本発明によると、モータと、ウォームギヤを有し、前記モータにより駆動されるシャフトと、ハウジング内に回転可能に支持されて前記ウォームギヤに噛合するウォームホイールギヤと、該ウォームホイールギヤの回転駆動力が直進駆動力に変換されて伝達されるロッドとを有し、前記モータを駆動制御することにより前記ロッドを介してクラッチを係合、解放可能とするクラッチアクチュエータにおいて、前記クラッチを係合する付勢力を発生する付勢手段と、該付勢手段の付勢力に抗して前記クラッチの係合状態から解放状態への作動時に、前記モータの駆動制御による前記ウォームホイールギヤの一方向への回転駆動力を前記ロッドに伝達して該ロッドを第1の方向に直線移動させるとともに、前記クラッチの解放状態から係合状態への作動時に前記付勢手段の付勢力を受けながら前記モータの駆動制御により前記ウォームホイールギヤを前記一方向と反対方向に回転して前記ロッドが前記第1の方向と反対方向に戻るのを許容する駆動力伝達手段と、前記ハウジングに対して回転可能に取り付けられたハウジング側セットプレートと、前記ウォームホイールギヤに対して回転可能に取り付けられたウォームホイール側セットプレートと、前記ハウジング側セットプレートと前記ウォームホイール側セットプレートとの間に取り付けられ、前記クラッチの係合状態から解放状態への作動時に、前記モータの駆動制御による前記ウォームホイールギヤの回転駆動力をアシストするアシストスプリングと、前記駆動力伝達手段がクラッチの解放状態から係合状態への作動時に、前記ウォームホイールギヤの所定位置以降において、前記ハウジング側セットプレートと前記アシストスプリングと前記ウォームホイール側セットプレートのいずれかに対して、前記アシストスプリングの付勢力を発生させる付勢方向に交差する方向に当接することで、該アシストスプリングを前記付勢方向に対して交差する方向である横方向に撓ませるストッパと、を具備したことを特徴とするクラッチアクチュエータが提供される。
本発明によると、アシストスプリングの付勢力を発生させる付勢方向に交差する方向、即ちアシストスプリングの側方にストッパを当接させたことにより、ストッパとの当接によるアシストスプリングの横方向への撓みを利用して、オーバシュートを防止し、ウォームギヤとウォームホイールギヤとの間のギヤロックを簡単な構成で防止することができる。
まず図1を参照して、本発明のクラッチアクチュエータが適用されるのに適した自動クラッチ付マニュアルトランスミッション(手動変速機)の構成について説明する。クラッチ8はクラッチハウジング1中に収容されており、マニュアルトランスミッションは、トランスミッションケース2内に平行に配置されたメインシャフト(入力シャフト)4とカウンタシャフト(出力シャフト)6を含んでいる。
クラッチ8は図示しないエンジンのクランクシャフト3にボルト5で固定されたフライホイール7を含んでいる。クラッチカバー9がボルト11によりフライホイール7に固定されている。
このクラッチカバー9にはプレッシャプレート13が図示しないリベットにより軸方向に移動可能に取り付けられている。このクラッチカバー13には更に、一対のリング17によりその中間部分が挟持されるように、ダイヤフラムスプリング15が取り付けられている。
プレッシャプレート13は環状突起13aを有しており、この環状突起13aにダイヤフラムスプリング15の外周端部が押圧されている。すなわち、定常状態ではダイヤフラムスプリング15は一対のリング17で挟まれた支点を中心に、梃子の原理でその外周端部がプレッシャプレート13の環状突起13aを押圧するように付勢している。
トランスミッションメインシャフト4の端部近傍には、クラッチディスク19が固定されたハブ21が軸方向摺動可能且つ相対回転不能にスプライン結合されている。クラッチディスク19の前後両面にはフェーシング23が固着されている。
図示したクラッチオン(クラッチが係合された)状態では、ダイヤフラムスプリング15の付勢力によりプレッシャプレート13がクラッチディスク19のフェーシング23に強固に押し付けられ、フライホイール7の回転はクラッチディスク19を介してトランスミッションメインシャフト4に直接伝達される。
クラッチハウジング1と一体的に形成されたスリーブ25にはレリーズベアリング27が摺動可能に取り付けられている。29はクラッチアクチュエータのスレーブシリンダであり、図示しない配管を介して後述するマスターシリンダに接続されている。31はレリーズフォークである。
スレーブシリンダ29が油圧により作動されると、レリーズフォーク31を介してレリーズベアリング27が図で右方向に摺動する。これにより、レリーズベアリング27のインナーレースがダイヤフラムスプリング15の内周端部に当接し、ダイヤフラムスプリング15の内周端部を右方向に押すことにより、ダイヤフラムスプリング15がその支点を中心に回動して、ダイヤフラムスプリング15のプレッシャプレート13への付勢力は解除される。
これにより、クラッチディスク19のフェーシング23に対するプレッシャプレート13の押圧力は解除され、クラッチオフの状態となり、クラッチ8を介したクランクシャフト3の回転力のトランスミッションメインシャフト4への伝達が遮断される。
メインシャフト4はクラッチ8を介して図示しないエンジンに連結され、カウンタシャフト6は、車両の左右の駆動輪に動力を伝達するディファレンシャル装置10のリングギヤ(ファイナルドリブンギヤ)14にファイナルドライブギヤ12を介して連結されている。
メインシャフト4とカウンタシャフト6との間には、前進変速段として、クラッチ8側から順に、1速段G1、2速段G2、3速段G3、4速段G4、5速段G5及び6速段G6が配置されている。また、1速段G1と2速段G2との間には後進段GRが配置されており、このトランスミッションでは前進6段後進1段の変速が行われる。
1速段G1は、メインシャフト4に固定的に取り付けられたドライブギヤ16と、カウンタシャフト6に回転自在に取り付けられたドリブンギヤ18を含んでおり、ドライブギヤ16とドリブンギヤ18は互いに噛み合っている。
2速段G2は、メインシャフト4に固定的に取り付けられたドライブギヤ20と、カウンタシャフト6に回転自在に取り付けられたドリブンギヤ22を含んでおり、ドライブギヤ20とドリブンギヤ22は互いに噛み合っている。
3速段G3は、メインシャフト4に回転自在に取り付けられたドライブギヤ24と、カウンタシャフト6に固定的に取り付けられたドリブンギヤ26を含んでおり、ドライブギヤ24とドリブンギヤ26は互いに噛み合っている。
4速段G4は、メインシャフト4に回転自在に取り付けられたドライブギヤ28と、カウンタシャフト6に固定的に取り付けられたドリブンギヤ30を含んでおり、ドライブギヤ28とドリブンギヤ30は互いに噛み合っている。
5速段G5は、メインシャフト4に回転自在に取り付けられたドライブギヤ32と、カウンタシャフト6に固定的に取り付けられたドリブンギヤ34を含んでおり、ドライブギヤ32とドリブンギヤ34は互いに噛み合っている。
6速段G6は、メインシャフト4に回転自在に取り付けられたドライブギヤ33と、カウンタシャフト6に固定的に取り付けられたドリブンギヤ35を含んでおり、ドライブギヤ33とドリブンギヤ35は互いに噛み合っている。
各変速段の切り換えは、三つのシンクロメッシュ機構36,38,40により行われる。第1のシンクロメッシュ機構36は、1速ドリブンギヤ18と2速ドリブンギヤ22との間におけるカウンタシャフト6上に設けられている。
第2のシンクロメッシュ機構38は、3速ドライブギヤ24と4速ドライブギヤ28との間におけるメインシャフト4上に設けられている。第3のシンクロメッシュ機構40は、5速ドライブギヤ32と6速ドライブギヤ33との間におけるメインシャフト4上に設けられている。
シフトチェンジ時を除いて、メインシャフト4の動力はシンクロメッシュ機構36〜40の操作によって選択された変速段を介して、カウンタシャフト6へ伝達される。ファイナルドライブギヤ12とファイナルドリブンギヤ14の終減速比によって減速された後、ディファレンシャル装置10に伝達される。これによって、駆動輪が前進方向に回転する。
一方、後退時においては、まず全てのシンクロメッシュ機構36〜40は中立状態に設定される。メインシャフト4に固定的に取り付けられた後退用ドライブギヤ42と、シンクロメッシュ機構36のシンクロスリーブ36aに一体的に形成された後退用ドリブンギヤ44とは直接噛み合っていないが一列に並んだ状態となっている。
この状態で、リバースシャフト46に回転自在且つスライド自在に取り付けられたリバースアイドラギヤ48が、リバースフォーク60によりリバースシャフト46上を軸方向にスライドされて、後退用ドライブギヤ42及び後退用ドリブンギヤ44の双方と噛み合う。
これにより、メインシャフト4の動力は、後退用ドライブギヤ42、リバースアイドラギヤ48及び後退用ドリブンギヤ44を介してカウンタシャフト6に伝達される。後退時においては、リバースアイドラギヤ48を介してカウンタシャフト6に動力が伝達されるため、カウンタシャフト6の回転方向は前進時とは逆になり、駆動輪は後退方向に回転する。
尚、図1においては、リバースシャフト46及びリバースアイドラギヤ48の構造を明確にするため、これらを後退用ギヤ42,44の上方に図示しているが、実際には、リバーアイドラギヤ48が両ギヤ42,44の双方と噛み合い可能な位置に存在する点に留意されたい。
上述したシンクロメッシュ機構36,38,40の操作は手動でも自動でも良い。手動の場合には、シフトレバーを操作することによりシフトフォークを介してシンクロメッシュ機構36,38,40が選択的に摺動される。
自動の場合には、車両側の変速指令に基づきモータ等のアクチュエータを駆動し、シンクロメッシュ機構36,38,40を選択的に摺動させる。この場合には、クラッチ8及びトランスミッションの作動が自動化されるため、自動化マニュアルトランスミッション(自動MT)となる。
以下、図2乃至図6を参照して、本発明実施形態に係るクラッチアクチュエータについて詳細に説明する。図2は本発明第1実施形態の縦断面図、図3は図2のIII−III
線断面図である。
クラッチアクチュエータ62のハウジング64には正転及び逆転が可能なモータ66が取り付けられている。モータ66の出力軸には一対のベアリング70,72より回転可能に支持されたシャフト68が連結されている。シャフト68にはウォームギヤ74が形成されている。
ウォームギヤ74にはハウジング64内にシャフト78を介して回転可能に支持されたウォームホイールギヤ76が噛み合っている。ウォームギヤ74とウォームホイールギヤ76で減速機構を構成する。図3に示されるように、ウォームホイールギヤ76のシャフト78の一端部には回転角センサ80が取り付けられている。
82はアシストスプリングアセンブリであり、アシストスプリング84と、ピン88によりハウジング64に回転可能に取り付けられたハウジング側セットプレート86と、ウォームホイール側セットプレート90とを含んでいる。
アシストスプリング84はコイルスプリングから構成され、図示されるようにハウジング側セットプレート86とウォームホイール側セットプレート90との間に取り付けられている。
図3に示されるように、ピン92がウォームホイールギヤ76に固定されており、ウォームホイール側セットプレート90がピン92回りに回転可能に取り付けられている。
ピン96がピン92と反対側でウォームホイールギヤ76に固定されており、このピン96は保持部材94に形成された上下方向の長穴95中に挿入されている。この長穴95により、ウォームホイールギヤ76の回転に応じたピン96とプッシュロッド98との間の距離の変動を吸収する。
保持部材94には貫通孔が形成されており、この貫通孔中にプッシュロッド98が挿入され、ボルト100によりプッシュロッド98が保持部材94に固定されている。ピン96,保持部材94及びボルト100からなる運動変換機構により、ウォームホイールギヤ76の回転運動がプッシュロッド98の直進運動に変換される。
プッシュロッド98は図2で左右方向に摺動可能である。ハウジング64にはマスターシリンダ102が取り付けられている。マスターシリンダ102にはピストン104が左右に摺動可能に収容されており、ピストン室106内には油が充填されるとともに、リターンスプリング108が配置されてピストン104を図で右方向に付勢している。
マスターシリンダ102のピストン室106は油路110及び図示しない油圧管路を介してスレーブシリンダ29に接続されている。ピストン104を左右に摺動することにより、ピストン室106は油路112を介して図示しないリザーブタンクへ選択的に連通される。
図2に示された状態はマスターシリンダ102のピストン104がピストン室106内の油圧及びリターンスプリング108の付勢力により右方向に摺動されて、ピストン室106が油路112を介してリザーブタンクへ連通されたポートオープン位置を示している。
このポートオープン位置では、ハウジング側セットプレート86の側面がストッパ116に当接するように、ハウジング64の内面にストッパ116が設けられている。114はシールである。
以下、図2及び図3に示したクラッチアクチュエータ62の作用について説明する。車両側の変速指令に基づきモータ66に通電されると、モータ66は回転(これを正回転とする)し、モータ66の駆動によりウォームギヤ74が回転する。
ウォームギヤ74の回転は、ウォームギヤ74に噛み合うウォームホイールギヤ76に伝達され、ウォームホイールギヤ76は減速されて回転する。このとき、アシストスプリング84がウォームホイールギヤ76の回転をアシストし、応答性を向上することができる。
ウォームホイールギヤ76が反時計回り方向に回転すると、ピン96,保持部材94及びボルト100を介してウォームホイールギヤ76の回転がプッシュロッド98の直線運動に変換されて、プッシュロッド98を図2で左方向に移動させる。
これにより、プッシュロッド98の左端98aがマスターシリンダ102のピストン104を左方向に押し、ピストン室106内に油圧が発生される。この油圧は油路110及び油圧管路を介して図1に示すスレーブシリンダ29に伝達され、ピストンロッド29aがレリーズフォーク31の上端を図1で左方向に押動する。
これにより、レリーズフォーク31の下端が右方向に移動されて、レリーズベアリング27を右方向に摺動させ、レリーズベアリング27のインナーレースがダイヤフラムスプリング15の内周端部に当接し、ダイヤフラムスプリング15の内周端部を右方向に押すことにより、ダイヤフラムスプリング15がその支点を中心に回動して、ダイヤフラムスプリング15のプレッシャプレート13への付勢力が解除される。
その結果、クラッチディスク19のフェーシング23に対するプレッシャプレート13の押圧力が解除され、クラッチオフの状態となり、クラッチ8を介したエンジン回転力のトランスミッションメインシャフト4への伝達が遮断される。
クラッチ係合時には、ダイヤフラムスプリング15の付勢力によりレリーズベアリング27が左方向に摺動して、レリーズフォーク31を介してスレーブシリンダ29のピストンを圧縮方向に押すため、マスターシリンダ102のピストン室106に圧油が戻される。
この圧油が発生する油圧とリターンスプリング108の付勢力により、マスターシリンダ102のピストン104は図2で右方向に摺動される。このとき、モータ66に正転時とは逆方向に電流を流して、モータ66を逆転させ、ウォームホイールギヤ76をその回転速度を制御しながら時計回り方向に回転させる。
すなわち、ピン96,保持部材94及びボルト100からなる運動変換機構で油圧とリターンスプリング108の付勢力により発生したプッシュロッド98の右方向へのスラスト力を受けながら、モータ66の駆動制御によりウォームホイールギヤ76を逆転させる。
これにより、プッシュロッド98はウォームホイールギヤ76の回転速度に応じた速度で戻されて、クラッチレリーズ作動範囲を過ぎてオーバシュートし、図2に示すポートオープン位置でハウジング側セットプレート86の側面がストッパ116に当接する。
これにより、アシストスプリング84が横方向に撓んで、その反力が過大なスピードによるオーバシュートを抑制する方向に働くため、ウォームギヤ74とウォームホイールギヤ76との間のギヤロックを防止することができる。
図4を参照すると、本発明第2実施形態のクラッチアクチュエータ62Aの縦断面図が示されている。上述した第1実施形態と同一構成部分については同一符号を付し、重複を避けるためその説明を省略する。
本実施形態は、ストッパ116aをアシストスプリング84の側面に当接させている点で上述した第1実施形態と相違する。他の構成は第1実施形態と同様である。
本実施形態によると、図示したポートオープン位置でアシストスプリング84がストッパ116aに当接するため、アシストスプリング84が横方向に撓み、その反力が過大なスピードによるオーバシュートを抑制する方向に働くため、ウォームギヤ74とウォームホイールギヤ76との間のギヤロックを防止することができる。
上述した第1実施形態に比較して、ストッパ116aがアシストスプリング84の側面に当接しているため、より大きな反力を発生することができる。
図5を参照すると、本発明第3実施形態のクラッチアクチュエータ62Bの縦断面図が示されている。図6は図5のVI−VI線断面図である。上述した第1及び第2実施形態と同一構成部分については同一符号を付し、重複を避けるためその説明を省略する。
本実施形態では、ストッパ116bがウォームホイール側セットプレート90の側面に当接している点で、上述した第1及び第2実施形態と相違する。他の構成は第1及び第2実施形態と同様である。
本実施形態では、ポートオープン位置でストッパ116bがウォームホイール側セットプレート90の側面に直接当接しているので、第1及び第2実施形態に比較してより大きな反力を発生することができ、その反力が過大なスピードによるオーバシュートを抑制する方向に働くため、ウォームギヤ74とウォームホイールギヤ76との間のギヤロックを防止することができる。
オーバシュート時に発生できる反力は、第1実施形態が一番小さく、第3実施形態が一番大きくなる。よって、ダイヤフラムスプリング15の締結荷重に応じて、第1乃至第3実施形態のいずれかを選択して採用することができる。このように本発明においては、ギヤロック防止に必要な反力に応じて、場所を換えてストッパ116,116a,116bを設置することができる。
本発明のクラッチアクチュエータが適用可能な自動クラッチを有するマニュアルトランスミッションの縦断面図である。 本発明第1実施形態の縦断面図である。 図2のIII−III線断面図である。 本発明第2実施形態の縦断面図である。 本発明第3実施形態の縦断面図である。 図5のVI−VI線断面図である。
符号の説明
8 クラッチ
27 レリーズベアリング
29 スレーブシリンダ
31 レリーズフォーク
62,62A,62B クラッチアクチュエータ
66 モータ
74 ウォームギヤ
76 ウォームホイールギヤ
82 アシストスプリングアセンブリ
84 アシストスプリング
98 プッシュロッド
102 マスターシリンダ
104 ピストン
116,116a,116b ストッパ

Claims (3)

  1. モータと、
    ウォームギヤを有し、前記モータにより駆動されるシャフトと、
    ハウジング内に回転可能に支持されて前記ウォームギヤに噛合するウォームホイールギヤと、
    該ウォームホイールギヤの回転駆動力が直進駆動力に変換されて伝達されるロッドとを有し、
    前記モータを駆動制御することにより前記ロッドを介してクラッチを係合、解放可能とするクラッチアクチュエータにおいて、
    前記クラッチを係合する付勢力を発生する付勢手段と、
    該付勢手段の付勢力に抗して前記クラッチの係合状態から解放状態への作動時に、前記モータの駆動制御による前記ウォームホイールギヤの一方向への回転駆動力を前記ロッドに伝達して該ロッドを第1の方向に直線移動させるとともに、前記クラッチの解放状態から係合状態への作動時に前記付勢手段の付勢力を受けながら前記モータの駆動制御により前記ウォームホイールギヤを前記一方向と反対方向に回転して前記ロッドが前記第1の方向と反対方向に戻るのを許容する駆動力伝達手段と、
    前記ハウジングに対して回転可能に取り付けられたハウジング側セットプレートと、
    前記ウォームホイールギヤに対して回転可能に取り付けられたウォームホイール側セットプレートと、
    前記ハウジング側セットプレートと前記ウォームホイール側セットプレートとの間に取り付けられ、前記クラッチの係合状態から解放状態への作動時に、前記モータの駆動制御による前記ウォームホイールギヤの回転駆動力をアシストするアシストスプリングと、
    前記駆動力伝達手段がクラッチの解放状態から係合状態への作動時に、前記ウォームホイールギヤの所定位置以降において、前記ハウジング側セットプレートと前記アシストスプリングと前記ウォームホイール側セットプレートのいずれかに対して、前記アシストスプリングの付勢力を発生させる付勢方向に交差する方向に当接することで、該アシストスプリングを前記付勢方向に対して交差する方向である横方向に撓ませるストッパと、
    を具備したことを特徴とするクラッチアクチュエータ。
  2. 前記ウォームホイールギヤには、ピンが固定されており、
    前記ロッドには、長孔を有する保持部材が固定されており、
    前記ロッドの前記長孔に前記ピンが挿入されていることで、前記ウォームホイールギヤの回転運動が前記ロッドの直線運動に変換されるように構成した
    ことを特徴とする請求項1に記載のクラッチアクチュエータ。
  3. 前記ロッド及び前記ピンは、前記ウォームホイールギヤの一方の側面に設けられており、
    前記アシストスプリングは、前記ウォームホイールギヤの他方の側面に設けられている
    ことを特徴とする請求項2に記載のクラッチアクチュエータ。
JP2006158812A 2006-06-07 2006-06-07 クラッチアクチュエータ Expired - Fee Related JP4846458B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006158812A JP4846458B2 (ja) 2006-06-07 2006-06-07 クラッチアクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006158812A JP4846458B2 (ja) 2006-06-07 2006-06-07 クラッチアクチュエータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007327553A JP2007327553A (ja) 2007-12-20
JP4846458B2 true JP4846458B2 (ja) 2011-12-28

Family

ID=38928150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006158812A Expired - Fee Related JP4846458B2 (ja) 2006-06-07 2006-06-07 クラッチアクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4846458B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5612876B2 (ja) * 2010-03-11 2014-10-22 本田技研工業株式会社 クラッチアクチュエータ

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3714211A1 (de) * 1987-04-29 1988-11-17 Sachs Systemtechnik Gmbh Stelleinrichtung mit zwei federspeichern
JP2001355651A (ja) * 2000-06-09 2001-12-26 Aichi Mach Ind Co Ltd 摩擦クラッチの自動断続装置
JP4652630B2 (ja) * 2001-08-28 2011-03-16 アイシン精機株式会社 アクチュエータの制御装置
JP3925270B2 (ja) * 2002-03-27 2007-06-06 アイシン精機株式会社 モータ駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007327553A (ja) 2007-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4836664B2 (ja) 車両の駆動力伝達装置
US6607060B2 (en) Clutch operating system and a hydraulic mechanism used in the same
US4671400A (en) Wear take-up assembly for the actuating arrangement of a coupling device such as a clutch
EP2902664B1 (en) Transmission operating mechanism
US8708124B2 (en) Parking lock apparatus for transmission
US10935132B2 (en) Gear shifting apparatus for multi-speed transmission for electric vehicles
US9188224B2 (en) Gear shift arrangement with parking block and method for its activation
JP2008504492A (ja) ギアボックスの多くのギアの係合を防止するためのギアシフト要素固定装置を備えたギアボックス配置構成
US8893869B2 (en) Clutch actuator for vehicles
JP5887199B2 (ja) 自動変速機におけるパーキングロック装置
CN110030377B (zh) 线控换挡停车系统
KR20110011251A (ko) 더블 클러치 변속기의 클러치 조작장치
CN201925421U (zh) 电动汽车的双离合自动变速器
JP4451162B2 (ja) 多板クラッチ構造
JP5461314B2 (ja) クラッチ装置
JP5958265B2 (ja) 車両用パーキング装置
JP6163827B2 (ja) 車両用パーキング装置
JP4846458B2 (ja) クラッチアクチュエータ
KR101017287B1 (ko) 자기강화원리를 이용한 디스크 마찰 클러치 장치
JP2007315548A (ja) クラッチアクチュエータ
CN110578776A (zh) 一种单排轮系联动换挡变速器
JP2007285426A (ja) クラッチアクチュエータ
CN101117117B (zh) 自动离合机构、跨乘式车辆的自动离合机构和跨乘式车辆
JP2007016949A (ja) 変速制御装置の非常操作機構
KR101316379B1 (ko) 이중 조작이 가능한 클러치 릴리스 포크 어셈블리 및 그방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081127

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20101209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110104

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20110113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110302

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110913

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111012

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees