JP4844537B2 - エンジンの始動制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アイドル時等に自動で停止したエンジンを再始動要求に応じて自動で始動するようにしたエンジンの始動制御装置に関し、特に、始動時の最初の数サイクルにおける過早着火の発生を抑制するための制御に係る。
従来より、燃費低減及びCO排出量抑制等を目的として、アイドル時にエンジンを自動で停止するようにしたエンジン制御システム(アイドルストップシステム)が知られている。このようなシステムでは、発進操作等に基づく再始動要求に応じて即座にエンジンを始動しなくてはならないが、モータによるクランキングを経てエンジンを始動するという一般的な始動方法(スタータ始動)では始動時間がやや長くなるきらいがあり、また、クランキングに伴う騒音が運転者に違和感を与えるという不具合もある。
この点につき、特許文献1には、圧縮行程で停止している気筒(以下、停止時圧縮行程気筒ともいう。他の気筒も同様)に点火して燃焼させることにより一旦、エンジンを逆転作動させ、これにより停止時膨張行程気筒を圧縮してから点火、燃焼させることで、エンジンを正転させて自力で再始動させること(以下、逆転燃焼始動ともいう)が開示されている。
ところで、アイドルストップ後の再始動時には気筒内がかなり温度の高い状態になっているから、圧縮行程等において過早なタイミングで混合気が着火する虞れがある。特に、正転開始後に2番目に圧縮上死点(TDC)を迎える停止時の吸気行程気筒では充填効率も有効圧縮比も高くなるから、過早着火が起きやすい。
これに対して本願の発明者らは、停止時吸気行程気筒への最初の燃料噴射タイミングを圧縮行程に設定して、燃料の気化潜熱による冷却を図るようにしたエンジンの制御装置について先に特許出願をしている(特許文献2)。このものでは、再始動時に気筒内の温度状態を推定し、より高温で過早着火の起きやすいときほど燃料を増量補正して、過早着火のより確実な抑制を図っている。
特開2005−315229号公報 特開2007−270787号公報
しかしながら、後者の従来例(特許文献2)のように燃料を増量すると、その分、燃費が悪化することになるし、空然比のリッチ化によってエミッションも悪化することになるから、そのような補正はできるだけ行いたくないのが実状である。
そこで、本願の発明者は、前記のような補正が必要か否か、即ち、エンジンの再始動時に停止時吸気行程気筒で過早着火が起きるかどうか、正確に判定できるようにするために鋭意、研究を重ねた結果、過早着火の起きやすさが逆転燃焼始動の際とスタータ始動の際とで、かなり異なることを見い出した。
すなわち、一般的なスタータ始動の際はクランキングにより十分な始動トルクが得られる反面、スタータモータの回転速度に制限されることからエンジン回転の立ち上がりは遅くなりがちで、気筒壁からの受熱が多くなって過早着火は起きやすくなる。
一方、逆転燃焼始動の場合は前記のようなモータ回転速度の制限がないため、エンジン回転はむしろ早く立ち上がるようになる。しかも、逆転作動の際に停止時吸気行程気筒から高温の空気が一旦、吸気通路に排出されることで、気筒内の温度がやや低下するようになり、前記スタータ始動に比べると過早着火は起き難くなるのである。
斯かる点に鑑みて本発明の目的は、エンジンの再始動時に過早着火の起きることを正確に判定できるようにし、必要な場合に限ってそれを抑制するための補正制御を行うことで、過早着火の抑制を図りつつ、そのための補正制御に付随する燃費やエミッションの悪化を最小限に留めることにある。
前記の目的を達成するために本発明では、まず、過早着火が逆転燃焼始動のときよりもスタータ始動のときに起きやすいという知見に基づき、それが起きるか否かの判定基準を逆転燃焼始動のときに相対的に厳しく設定したものである。
すなわち、請求項1の発明は、停止しているエンジンの圧縮行程気筒に点火して燃焼させることにより一旦、逆転作動させ、これにより圧縮される膨張行程気筒に点火して燃焼させることにより正転させて、エンジンを始動させる逆転燃焼始動手段と、停止しているエンジンの前記膨張行程気筒に点火して燃焼させるとともに、スタータモータを作動させて、エンジンを始動させるスタータ始動手段と、エンジンの自動停止後、所定の再始動条件が成立したときに、前記逆転燃焼始動手段とスタータ始動手段とのいずれかを選択して、エンジンを再始動させる選択手段と、を備えたエンジンの始動制御装置を前提とする。
そして、前記エンジンの再始動時に、該エンジンの停止中に吸気行程にあった停止時吸気行程気筒で過早着火が起きるか否かを予め設定した基準に基づいて判定する過早着火判定手段と、前記過早着火判定手段により過早着火が起きると判定されたとき、前記停止時吸気行程気筒への燃料供給量の補正によって過早着火を抑制する過早着火抑制手段と、を備え、前記過早着火判定手段における判定の基準となる前記基準値は、前記逆転燃焼始動のときの方がスタータ始動のときに比べて過早着火が起きると判定し難いように設定されている。
前記の構成により、逆転燃焼始動のときには、まず、圧縮行程で停止している気筒(停止時圧縮行程気筒)に点火され、当該気筒内の混合気の燃焼によってエンジンが少しだけ逆転作動することで、膨張行程で停止している気筒(停止時膨張行程気筒)が圧縮される。こうして圧縮した上で停止時膨張行程気筒内の混合気に点火して燃焼させることで、大きな正転トルクが得られる。
一方、スタータ始動の場合は、前記停止時膨張行程気筒の点火、燃焼によって正転側へのトルクが発生するとともに、スタータモータによってクランキングが行われる。このときにはスタータモータの作動によって十分なトルクが得られる一方で、モータ回転速度の制限からエンジン回転の立ち上がりがやや遅くなり、気筒壁からの受熱量が多くなって、過早着火が起きやすくなる。
そして、前記逆転燃焼始動及びスタータ始動のいずれの場合も、特に過早着火の起きやすい停止時吸気行程で過早着火が発生するか否かが過早着火判定手段により判定されて、過早着火が起きると判定されれば、その気筒への燃料供給量が過早着火抑制手段によって補正される。
すなわち、例えば従来例(特許文献2)と同様に、停止時吸気行程気筒への燃料供給量が増量されて、気化潜熱による冷却効果が高められることによって、過早着火がより確実に抑制される。或いは燃料供給量を零にして、過早着火を確実に阻止することもできる(請求項3)。
但し、そうして燃料噴射量を増量すれば、これに伴い燃費やエミッションの悪化を招くことになるし、燃料供給量を零にする(燃料カット)と燃焼が行われないことになるから、再始動に要する時間が長くなってしまうことは勿論、逆転燃焼始動の場合には始動に失敗する虞れもある。
この点、前記の構成では、逆転燃焼始動のときには過早着火の判定基準がより厳しく設定されて、過早着火が起きると判定され難くなっている。つまり、現実の過早着火の起きやすさに則して適切に判定基準が設定されており、これにより正確な判定を行えるので、前記のような補正制御は本当に必要なときにのみ行われるようになり、この補正制御に伴う燃費やエミッションの悪化は最小限に留めることができる。
一例として、過早着火判定手段は、再始動時の所定期間におけるエンジン回転数が予め設定した前記基準値としての判定基準回転数以下のときに、過早着火が起きると判定するようにすればよい(請求項2)。こうすれば、気筒壁からの受熱量を直接的に反映するエンジン回転の立ち上がり具合いに基づいて、過早着火を正確に判定することができる。この場合、逆転燃焼始動のときの判定基準回転数は、スタータ始動のときに比べて低い値に設定される。
そうして判定に用いるエンジン回転数は、従来例(特許文献2)にも記載されているように、停止時膨張行程気筒での燃焼時を起点とする所定期間に検出すればよく、より具体的には、例えばその燃焼後に停止時吸気行程気筒がTDC(エンジンの正転開始後2番目のTDC)を通過するまでの期間に検出すればよい。
さらに、前記したように燃料の増量によって過早着火を抑制する場合には、その増分が多いほど燃費及びエミッションが悪化することになるものの、増量が不十分であれば結局、過早着火を抑制できないことも考えられる。一方で、燃料カットにより再始動が遅延することは、特にアイドルストップからの復帰の場合には好ましくない。
そこで、前記のようにエンジン回転数に基づいて過早着火を判定する場合には、そのエンジン回転数が、判定基準回転数よりも低回転側の所定回転数よりも高ければ、燃料の増量によって過早着火の抑制を図る一方、その回転数以下で過早着火の抑制がより困難な状況であれば、燃料カットを行うようにするのがよい(請求項4)。
以上、説明したように、本発明に係るエンジンの始動制御装置によると、車両のアイドル時等に自動停止したエンジンを、逆転燃焼始動とスタータ始動とのいずれかを選択して再始動する際に、少なくとも停止時吸気行程気筒への燃料供給量を補正することにより、当該気筒における過早着火の発生を抑制することができる。また、その場合に過早着火の判定の基準となる基準を逆転燃焼始動のときに相対的に厳しく設定して、現実に則した正確な判定を行えるようにすれば、燃料供給量の補正は本当に必要な場合にのみ行われるようになり、燃費やエミッションの悪化を最小限に留めることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(エンジン制御システムの概要)
図1は、本発明に係るエンジン始動制御装置を含むエンジン制御システムEの実施形態を示し、このシステムEはエンジン1と、これを制御するECU2(エンジンコントローラ)とを備えている。エンジン1は、シリンダヘッド10及びシリンダブロック11を備え、図2に示すように4つの気筒12A〜12Dが設けられている。該各気筒12A〜12Dの内部には、図1に示すように、クランク軸3に連結されるピストン13がそれぞれ嵌挿され、これにより、前記各気筒12A〜12D内部でピストン13の上方には燃焼室14が形成されている。
ここで、一般的に、多気筒4サイクルエンジンにおいては、各気筒が所定の位相差をもって吸気、圧縮、膨張、排気の各行程からなる燃焼サイクルを行うようになっており、この実施形態の4気筒エンジンの場合、気筒列方向一端側から1番気筒12A、2番気筒12B、3番気筒12C、4番気筒12Dと呼ぶと、1番気筒(#1)、3番気筒(#3)、4番気筒(#4)、2番気筒(#2)の順にクランク角で180度ずつの位相差をもって燃焼が行われる。
前記各気筒12A〜12Dのそれぞれの燃焼室14の頂部には、該燃焼室14内の混合気に点火して燃焼させるための点火プラグ15が設けられていて、それらの各点火プラグ15先端の電極が燃焼室14内に臨むように配置されている。また、その燃焼室14の側方(図1の右方)には、該燃焼室14内に燃料を直接、噴射するように燃料噴射弁16が設けられている。燃料噴射弁16は、ECU2からのパルス信号の入力によりそのパルス幅に対応する時間だけ開弁されて、その開弁時間に応じた量の燃料を各気筒12A〜12D内に噴射する。
また、前記燃焼室14の天井部に開口するように、シリンダヘッド10には吸気ポート17及び排気ポート18が、各気筒12A〜12D毎に各々2つずつ設けられていて、この各ポート開口部にそれぞれ吸気弁19及び排気弁20が配設されている。吸気ポート17及び排気ポート18は各々燃焼室14から離れるよう斜め上方に向かって延びて、シリンダヘッド10の吸気側及び排気側の側壁に開口し、吸気通路21及び排気通路22に連通している。
同図には示さないが、この実施形態のエンジン1は、吸気弁19及び排気弁20を別々のカム軸によって駆動する所謂DOHCタイプの動弁系を備えており、これによる吸排気弁19,20の基本的な開閉作動タイミングは、上述の如く各気筒12A〜12Dが所定の位相差をもって燃焼サイクルを行うように設定されている。加えて、この実施形態では吸気側のカム軸に、クランク軸3の回転に対する位相を所定の角度範囲内で連続的に変更可能な公知の位相可変機構23(Variable Valve Timing 以下、VVTと略称する)が取り付けられている。
一例として、前記VVT23は、図示は省略するが、吸気側カム軸の前端部と、カムチェーンの巻き掛けられるスプロケットとの間に組み込まれており、油圧式アクチュエータによってスプロケットとカム軸との間に位相差を生じさせる周知構造のものである。このような油圧式のVVT23は、エンジン1の始動時のように所要の油圧が供給されない状態では作動させないことが好ましい。
図2に示すように、吸気通路21の下流側は各気筒12A〜12D毎に独立の分岐吸気通路21aとされ、この各分岐吸気通路21aの上流端がそれぞれサージタンク21bに連通している。このサージタンク21bよりも上流の吸気通路21は各気筒12A〜12Dに共通の共通吸気通路21cであり、ここには通路断面積を調整して吸気流を絞る電動スロットル弁24が配設され、電動モータ24aにより駆動されるようになっている。
さらに、図2にのみ示すが、スロットル弁24の上流側及び下流側には、それぞれ、吸気量を検出するためのエアフローセンサ25と吸気圧力を検出するための吸気圧センサ26とが配設されている。尚、この実施形態では、スロットル弁24をバイパスする通路は設けておらず、アイドル運転時の吸気流量はスロットル開度にて調整する。
また、この実施形態のエンジン1にはスタータモータ27が設けられている。このスタータモータ27は従来周知のもので、詳細は図示しないが、軸方向に進退可能な出力軸の先端にピニオンギヤが設けられ、エンジン1の始動時にはそのピニオンギヤをフライホイール外周のリングギヤに噛合させて、該フライホイールを介してクランク軸3を強制的に回転(クランキング)させるようになっている。
また、エンジン1にはベルト等によりクランク軸3に駆動連結されたオルタネータ28が付設されている。このオルタネータ28には、詳細は図示しないが、フィールドコイルの電流を制御することによって出力電圧を変更し、これにより発電量を調整するレギュレータ回路28aが内蔵されており、このレギュレータ回路28aにECU2からの制御指令(例えば電圧)が入力されることで、基本的には車両の電装品の電気負荷と車載バッテリ電圧とに応じて発電量が制御されるようになっている。
さらに、エンジン1にはクランク軸3の回転角を検出する2つのクランク角センサ30,31が設けられており、ECU2は、主に一方のクランク角センサ30からの信号に基づいてエンジン回転速度を求めるとともに、詳しくは後述するが、それら2つのクランク角センサ30,31から出力される互いに位相のずれたクランク角信号によって、クランク軸3の回転方向及び回転角度を検出するようになっている。
尚、図1に示す符号32は、吸気側カム軸の特定の回転位置を検出して気筒識別信号として出力するカム角センサであり、符号33は、エンジン水温を検出する水温センサである。また、符号34は、運転者によるアクセルペダルの操作量(アクセル開度)を検出するためのアクセル開度センサである。
(エンジン制御の概要)
以上のように構成されたエンジン1の各センサ25,26,30〜34からの信号を受けて、ECU2は、燃料噴射弁16に噴射量及び噴射時期の制御信号を出力するとともに、点火プラグ15の点火装置29に対して点火時期の制御信号を出力し、スロットル弁24のモータ24aに対してスロットル開度の制御信号を出力する。また、ECU2は、VVT23の油圧制御回路の電磁弁に対しても制御信号を出力する。
さらに、本願発明の特徴として以下に詳述するように、ECU2は、アイドル時に所定のエンジン停止条件が成立すれば、各気筒12A〜12Dへの燃料供給を停止して自動的にエンジンを停止させるとともに、その後、運転者の操作等により所定の再始動条件が成立すれば、自動的にエンジン1を再始動させる。その際、ECU2は、スタータモータ27によるクランキングを経てエンジンを始動する一般的な始動(スタータ始動)と、以下に述べる逆転燃焼始動とのいずれかを選択して実行する。
ここで逆転燃焼始動とは、基本的にスタータモータ27の力を借りることなく、エンジン1をそれ自体の力で始動させるものである。すなわち、図3に模式的に示すように、まず、ピストン13が圧縮行程の途中で停止している気筒12(図の例では#1気筒12Aであり、以下、停止時圧縮行程気筒ともいう)を燃焼させて、ピストン13を押し下げることによりクランク軸3を少しだけ逆転させ(同図(a))、これにより、膨張行程にある気筒12(図の例では#2気筒12Bであり、以下、停止時膨張行程気筒ともいう)のピストン13を上昇させて、この気筒12B内の混合気を圧縮する(同図(b))。そうして圧縮されて温度及び圧力の高くなった膨張行程気筒12B内の混合気に点火して、燃焼させることにより、クランク軸3には比較的大きな正転方向のトルクが与えられる。
そのようにエンジン1をそれ自体の力のみによって始動させるためには、前記停止時膨張行程気筒12Bの燃焼によってクランク軸3にできるだけ大きな正転方向のトルクを与え、これにより、同図(c)に示すように続いて圧縮上死点(以下、TDCと略称)を迎える気筒12Aが、その圧縮反力(圧縮圧力)に打ち勝ってTDCを越えるようにしなければならない。従って、エンジン1の確実な始動のためには前記停止時膨張行程気筒12B内に燃焼のための空気を十分に確保しておく必要がある。
具体的に停止時膨張行程気筒12Bのピストン停止位置は、行程中央部からやや下死点(BDC)寄りの上限位置(例えばATDC95〜100°CAくらい)よりもBDC寄りにあれば、燃焼のための空気を確保できるが、それがBDC寄りになるほど、停止時圧縮行程気筒12Aにおいてはピストン13がTDC寄りに位置することになるから、今度はエンジン1の逆転作動のための燃焼に必要な空気を確保できなくなる。よって、停止時膨張行程気筒12Bにおけるピストン停止位置の下限は例えばATDC120〜125°CAくらいになり、両者の間が、逆転燃焼始動に好適な範囲R(図6を参照)になる。
そこで、この実施形態では、アイドル時にエンジン1を自動で停止させるときに、アイドル回転速度よりもやや高い回転速度で燃料の供給を停止するとともに、その後の所定期間はスロットル弁24を開き、これを適切なタイミングで閉じるようにしている。こうすれば、停止時膨張行程気筒12B及び停止時圧縮行程気筒12Aへそれぞれ所要量の空気が吸入されて、膨張行程気筒12Bの空気量が圧縮行程気筒12Aよりもやや多くなる。そして、2つの気筒12A,B内の空気の圧縮圧力のバランスによって、膨張行程気筒12Bのピストン13が前記の範囲R内に停止するようになる。
(自動停止制御)
次に、エンジン1の停止制御について、図4のフローチャートに基づいて説明する。このフローはエンジン運転中の所定のタイミングでスタートし、ステップSA1では所定の自動停止条件が成立するまで待機する。例えば車速が所定速度よりも小さく、ブレーキの作動が所定時間継続していて、エンジン水温が所定範囲内にあり、さらにエンジン1を停止させることに特に不都合のない状況であれば、エンジン自動停止条件が成立したと判定する。
そうしてステップSA1で自動停止条件が成立したと判定すれば(YES)、ステップSA2に進んでエンジン回転速度調整制御を開始する。これは、例えばクランク角センサ30からの信号に基づいてエンジン回転速度Neの低下状態をモニターし、これに応じてオルタネータ28の発電量を増減変更することにより、エンジン回転速度Neの低下度合いを調整するものである。
すなわち、エンジン1を停止させるときに、その回転速度Neが徐々に低下する過程で各気筒12A〜12Dが順次、TDCを通過するときの回転速度(以下、TDC回転速度ともいう)と、エンジン停止後に膨張行程にある気筒12のピストン停止位置との間に明確な相関関係があることは分かっている。そこで、そのTDC回転速度を検出し、この検出値に応じてオルタネータ28の発電量等を制御することで、エンジン回転の落ち具合いを調整して、停止時に膨張行程にある気筒12のピストン13を前記の再始動に適した範囲R内に停止させるようにする。
具体的には、まず、エンジン回転速度Neが所定の回転速度N1(例えば760rpm)になるように燃料噴射量等を制御して、ステップSA3に進み、ここではエンジン回転速度Neが前記所定回転速度N1以上になるまで待機する。この回転速度N1以上になればステップSA4に進んで、各気筒12A〜12Dへの燃料噴射を停止し(燃料カット)、ステップSA5に進む。
ステップSA5ではスロットル弁24を予め設定した開度になるように開いて、各気筒12A〜12Dへの吸気量を増大させ、十分な掃気が行われるようにする。ステップSA6では、エンジン回転速度Neが所定の回転速度N2以下になるまで待機する。この回転速度N2は、吸気の輸送遅れを考慮して、停止時膨張行程気筒12Bへの吸気量が停止時圧縮行程気筒12Aよりも多くなるようなタイミングでスロットル弁24を閉じるためのものであり、例えば約570〜600rpmの範囲に設定すればよい。
そして、エンジン回転速度Neが前記所定回転速度N2以下になるまでは待機して、前記のようにオルタネータ28等の制御によってエンジン回転速度Neの低下状態を調整する。すなわち、エンジン回転の低下が遅すぎれば、エンジン1の負荷が増えるようにオルタネータ28の発電量を増大させる一方、エンジン回転の低下度合いが急すぎれば、エンジン1の負荷が減るように発電量を減少させる。
そうしてオルタネータ28の制御によって、燃料カット後のエンジン回転速度Neの低下度合いを調整することで、短周期のアップダウンを繰り返しながら徐々に低下するエンジン回転速度Neの軌跡を徐々に修正し、遅くとも停止完了前の最後のTDCまでには適正な状態に収束させることができる。
また、エンジン回転速度Neが所定回転速度N2以下になれば(ステップSA6でYES)ステップSA7に進んでスロットル弁24を閉じるが、その後も、前記のようなオルタネータ28の制御は継続する。そして、ステップSA8では、エンジン1が最後のTDCを通過したかどうか、即ちエンジン1の停止直前かどうか判定する。この判定は、例えば、TDC回転速度が所定値以下になったときにYESと判定することができる。
最後のTDCを通過すればエンジン1は、各々圧縮行程及び膨張行程にある2つの気筒12,12の圧縮反力によって正転側及び逆転側に数回、回動(揺動)した後に、停止する。そこで、停止直前であるYESと判定すればステップSA9に進んでエンジン回転速度調整制御を終了し、ステップSA10に進んで、クランク角センサ30,31からの信号に基づいてエンジン1の停止(完全な停止)を確認するとともに、後述のサブルーチン(図5参照)により膨張行程気筒12Bのピストン停止位置を検出し、これをメモリに記憶して、エンジン停止制御を完了する(エンド)。
すなわち、前記のようにエンジン1の停止直前には、クランク軸3が正逆両方に数回、回動するので、クランク角センサ30からの信号をカウントするのみではピストン停止位置を検出できない。そこで、この実施形態では、2つのクランク角センサ30,31から出力される互いに位相のずれたクランク角信号に基づいて、以下のようにクランク軸3の回転方向及び回転角度を検出し、これにより各気筒12A〜12DのTDC又はBDCに対するクランク角、即ちピストン停止位置を検出するようにしている。
−ピストン停止位置の検出−
具体的に図5(a)は、ピストン13の停止位置を検出するためのサブルーチンを示すフローチャートであり、スタート後のステップSB1では、第1、第2クランク角センサ30,31からの各出力信号CA1,CA2に基づいて、その第1クランク角信号CA1の立ち上がり時に第2クランク角信号CA2がLow、Highのいずれであるか、或いは第1クランク角信号CA1の立ち下がり時に第2クランク角信号CA2がHigh、Lowのいずれであるか、を判定する。
すなわち、エンジン正転時には同図(b)のように、第1クランク角信号CA1に対して第2クランク角信号CA2が半パルス幅程度の位相遅れを生じることから、第1クランク角信号CA1の立ち上がり時に第2クランク角信号CA2はLowに、また、第1クランク角信号CA1の立ち下がり時には第2クランク角信号CA2はHighになる。一方、逆転時には同図(c)のように、第1クランク角信号CA1に対して第2クランク角信号CA2の位相が半パルス幅程度進むことになるから、前記正転時とは逆に、第1クランク角信号CA1の立ち上がり時に第2クランク角信号CA2がHighに、また、第1クランク各信号CA1の立ち下がり時には第2クランク角信号CA2がLowになる。
つまり、それらクランク角信号CA1,CA2の位相の関係が前記図(b)のようになるか、図(c)のようになるかによって、エンジン1の正転、反転を判別することができる。そして、前記ステップSB1でエンジン1が正転状態にあると判定すれば(YES)、ステップSB2に進んでエンジン1の正転方向のクランク角変化を計測するためのCAカウンタのカウント数を増やす一方、逆転状態であると判定すれば(NO)ステップSB3に進んで、CAカウンタのカウント数を減らし、しかる後にリターンする。
そうしてCAカウンタによってクランク角信号CA1,CA2の立ち上がり又は立ち下がりの回数を数えることで、クランク軸3の回転角度を求めることができる。これは、第1クランク角信号CA1及び第2クランク角信号CA2の立ち上がり及び立ち下がりが、クランク軸3の回転により所定角度毎(この実施形態では、立ち上がり又は立ち下がりのそれぞれの間隔が略10度毎)に生じるからである。
前記のサブルーチンによって、エンジン1の自動停止時に上述の如くクランク軸3が正逆、両方に回動しても、そのことに依らず正確にクランク角を検出して、ピストン停止位置を特定することができる。
以上の如くエンジン1の自動停止制御によれば、アイドル時の燃料カットの際に最初の所定期間、スロットル弁24を開いて、停止後に各々膨張行程及び吸気行程になる気筒12,12にそれぞれ所要量の空気が吸入されるようにするとともに、オルタネータ28等の制御によりエンジン回転速度Neの低下の度合いを調整することで、エンジン停止後の膨張行程気筒12においてピストン13を再始動に好適な範囲Rに停止させることができる。
また、前記の如くエンジン停止動作期間において所定期間、スロットル弁24が開かれることで、各気筒12A〜12D内の既燃ガスが殆ど全て気筒外へ掃気されて、それぞれ新気で満たされるようになる。但し、エンジン1の停止後は吸排気弁19,20の閉じている膨張行程気筒12や圧縮行程気筒12であってもすぐに空気圧がリークすることから、各気筒12A〜12Dには、それぞれピストン停止位置に対応する容積内に略大気圧の新気(空気)が存在する状態になる。
(再始動制御)
次に、上述のように自動停止したエンジン1の再始動について、図8〜12に基づいて詳細に説明する。上述したように、この実施形態ではエンジン1を自動停止させるときに、スロットル弁24やオルタネータ28の制御によってピストン13を逆転燃焼始動に適した範囲Rに停止させるようにしているが、万一、その範囲Rからずれてしまえば、スタータモータ27によるクランキングを経て始動することになる(スタータ始動)。
また、いずれの始動方法を採る場合でも、アイドルストップからの復帰であればエンジン1の各気筒12A〜12D内の空気がかなり温度の高い状態になっているから、正転の開始とともに最初にTDCを迎える停止時圧縮行程気筒12Aや2番目にTDCを迎える停止時吸気行程気筒12Cでは、その温度及び圧力が高くなる圧縮行程等において過早なタイミングで混合気が着火する虞れがある。
すなわち、始動時には一時的にエンジン回転数が非常に低い状態になって気筒壁からの受熱が多くなり、混合気が自着火しやすくなる上に、特に停止時吸気行程気筒12Cでは吸気の充填効率が高くなり、有効圧縮比も高くなるから、過早着火が極めて起きやすい。また、前記の逆転燃焼始動とスタータ始動とを比較すると、スタータ始動ではクランキングの回転速度に制限される結果としてエンジン回転の立ち上がりがより遅くなり、気筒壁からの受熱がより多くなる傾向がある。
一方、逆転燃焼始動の場合は、スタータ始動のようなモータ回転速度の制限がないため、回転変動は大きいもののエンジン回転はむしろ早く立ち上がる。しかも、エンジン1が最初に逆転するときに停止時吸気行程気筒12Cから高温の空気が一旦、吸気ポート17に排出されるようになるから、気筒12C内の温度がやや低下し、このことによっても過早着火は、前記スタータ始動に比べれば起き難いといえる。
斯かる点を考慮して、この実施形態では、再始動時のエンジン回転の立ち上がり具合いから停止時吸気行程気筒12Cにおける過早着火を判定し、過早着火が予想されるときには燃料の増量補正等によって過早着火を抑制するようにしたものであり、さらにそうした補正制御を本当に必要な場合に限って行うようにすることで、補正制御に起因する燃費やエミッションの悪化を最小限に留めるようにしている。
−始動方法の選択−
以下に、始動時の制御手順を図8のフローチャートに基づいて具体的に説明する。このフローは、上述の如くエンジン1が自動で停止された後にスタートし、ステップSC1において少なくとも、吸気圧センサ26、水温センサ33、アクセル開度センサ34、ブレーキスイッチ等からの信号を入力した後に、ステップSC2において所定のエンジン再始動条件が成立したか否かを判定する。再始動条件としては、例えばブレーキが解除された場合やアクセル操作等が行われた場合、エアコン等の動作のためにエンジンの運転が必要になった場合等であり、このような条件が成立していなければ成立するまで待機する一方、再始動条件が成立すれば(ステップSC2でYES)、ステップSC3へ進む。
ステップSC3では、図5のサブルーチンによって検出された停止時膨張行程気筒12Bのピストン停止位置に基づいて、それが逆転燃焼始動に適した範囲Rにあるかどうか、即ちピストンが適正停止位置かどうか判定するとともに、エンジン水温が所定温度(例えば80°C)以上であり、且つ、吸気圧が所定値以上であるか(即ち、所謂高地のように空気の薄い状態ではないか)どうか判定し、それらの条件がすべて満たされたときには逆転燃焼始動が可能であるYESと判定して、ステップSC4に進む。
ステップSC4では、過早着火を抑制するための補正制御に係る判定の基準である第1及び第2の基準回転数Ne1,Ne2を、それぞれ逆転燃焼始動の場合の適値に設定し、その後に図9のフローに進んで、詳細は後述するが、上述した逆転燃焼始動のための燃料噴射及び点火制御(逆転燃焼始動制御)を行う。一方、ステップSC3にていずれか1つでも条件が満たされず、逆転燃焼始動が可能でない(NO)と判定すれば、ステップSC5に進んでスタータ始動の場合に適した基準回転数Ne1,Ne2を設定した後、図10のフローに進んで、後述するスタータ始動のための制御(スタータ始動制御)を行う。
ここで、前記第2基準回転数Ne2が、過早着火を抑制するための補正制御を行うかどうかの判定基準回転数であり、第1基準回転数Ne1(<Ne2)は、燃料噴射量を増量する補正を行うか、それを零にする(燃料カット)かの分別を行う基準となる回転数である。すなわち、上述したように始動時のエンジン回転の立ち上がりが遅いほど気筒壁からの受熱量が多くなって、混合気が自着火しやすくなるので、以下に述べるように適切なタイミングで検出したエンジン回転数に基づいて、燃料噴射量の補正を行うかどうか判定するとともに、補正を行う場合でも比較的高回転で気化潜熱による過早着火の抑制が可能であれば、燃料を増量する一方、回転数が非常に低くて気化潜熱による過早着火の抑制が難しいときには、燃料カットするのである。
また、ステップSC4,SC5を対比すると分かるように、基準回転数Ne1,Ne2はいずれも、逆転燃焼始動のときの方がスタータ始動のときよりも低回転側に、即ち判定の基準としては厳しく設定されていて、逆転燃焼始動のときの方が、過早着火が起きると判定し難くなっている。これは、上述したように逆転燃焼始動のときの方がスタータ始動のときに比べて過早着火が起き難いことを考慮したものである。
そうして過早着火の判定をより正確に行うためには、停止時吸気行程気筒12CのTDC付近におけるエンジン回転数に基づいて判定を行うのが最も好ましいが、当該気筒12Cへの燃料噴射及びその燃料の気化霧化のための時間等を考慮すれば、遅くともTDCよりも90°CAくらい進角側(BTDC90°CA)で判定する必要がある。そこで、この実施形態では、以下に述べるように停止時吸気行程気筒12CのBTDC90°CAのエンジン回転数を検出し、これに基づいて過早着火の判定を行うようにしている。
図7のグラフは、エンジン1の正転開始後2番目のTDCである停止時吸気行程気筒12CのTDCにおけるエンジン回転数を縦軸に示し、横軸には、それよりも90°CA進角側(BTDC90°CA)でのエンジン回転数を示している。両者の間には明確な相関があり、過早着火の判定に適した「2番目TDCの回転数」を「BTDC90°CAの回転数」で代用できることが分かる。
前記図8に示すフローのステップSC2,SC3によって、エンジン1の自動停止後、所定の再始動条件が成立したときに、逆転燃焼始動とスタータ始動とのいずれかを選択してエンジン1を再始動させる、ECU2の選択始動制御部2a(選択手段)が構成されている。
−逆転燃焼始動の制御手順−
次に、逆転燃焼始動の手順を図9のフローチャートに基づいて具体的に説明する。このフローは前記図8のフローのステップSC4に続いて実行され、ステップSD1ではピストン停止位置(図5のサブルーチンを参照)に基づいて停止時圧縮行程気筒12A及び停止時膨張行程気筒12B内の空気量をそれぞれ算出し、続くステップSD2では、その空気量に対応して、所定の空燃比となるような燃料噴射量を算出して停止時圧縮行程気筒12Aに燃料を噴射する。
前記所定の空燃比は、ピストン停止位置に応じて予め設定されたマップから求められる。一例としてこのマップには、停止時圧縮行程気筒12A内の空気量が比較的多いときには空燃比がリーンに、即ちA/Fの値が大きくなるように燃料噴射量が設定され、空気量の比較的少ないときには空燃比がストイキよりもリッチになるように燃料噴射量が設定されている。このことで、エンジン1の逆転作動が大き過ぎず、小さ過ぎない適当なものになる。
続いてステップSD3では、前記停止時圧縮行程気筒12Aへの燃料噴射から燃料の気化時間を考慮して設定される所定時間の経過後に、当該気筒12Aの点火プラグ15に通電して混合気に点火する。そして、ステップSD4では、そうして点火した後の所定時間内にクランク角センサ30,31からの信号のエッジ(クランク角信号の立ち上がり又は立ち下がり)が検出されるか否かによって、ピストン13が動いたかどうか判定する(図5のサブルーチンを参照)。万一、ピストン13が動かなかった場合には再度、点火するようにしてもよい。
続いてステップSD5では、前記ステップSD3で算出された停止時膨張行程気筒12Bの空気量に対して所定の空燃比となるように該気筒12B内に燃料を噴射する。この場合も空燃比は、エンジン停止時のピストン停止位置等に対応付けて予め設定されたマップから求められ、通常はストイキ或いはそれよりもリッチにされる。
そして、ステップSD6では、前記エンジン1の逆転作動を検出してから所定時間(点火ディレイ)の経過後に停止時膨張行程気筒12Bに点火して燃焼させる。この点火ディレイ時間は、エンジン1の逆転作動により停止時膨張行程気筒12Bのピストン13が上昇して、この気筒12B内の混合気が十分に圧縮され、且つその圧縮反力によってピストン13が殆ど停止するまでの時間に対応するもので、ピストン停止位置等に対応付けて予め設定されたマップから求められる。
このように停止時膨張行程気筒12B内で十分に圧縮された混合気に点火して燃焼させれば、エンジン1は十分に大きなトルクでもって正転を開始する。これにより圧縮される停止時圧縮行程気筒12A内には、ステップSD7で再び燃料を噴射し、それが気化するときに周囲の熱を奪うことによって(気化潜熱)、気筒12A内の温度及び圧力を低下させる。そして、当該気筒12AがTDC、即ち正転開始後最初のTDCを乗り越えると、エンジン1の各気筒12A〜12Dがそれぞれ次の行程へと進むようになる。
そうして圧縮行程に進んだ停止時の吸気行程気筒12(図3では#3気筒12C)には、概ね大気圧の空気がフルに充填されており、有効圧縮比も高くなる。しかも、エンジン回転数が非常に低いため、気筒壁からの受熱が多くなって混合気の自着火が極めて起きやすい状態になる。そこで、ステップSD8では停止時吸気行程気筒12が圧縮行程における所定のタイミング(一例として上述したBTDC90°CA)になったかどうか判定する。
そして、前記圧縮行程の所定のタイミングになるまで待機してステップSD9に進み、このときのエンジン回転数Neが、燃料の補正制御をするかどうかの判定基準である第2基準回転数Ne2以下かどうか判定する。この判定がNOであれば過早着火は起きないと考えられるので、補正制御は行わずに後述のステップSD12に進む一方、判定がYESであればステップSD10に進んで、今度は燃料噴射量を増量するか零にするかの判定基準である第1基準回転数Ne1以下かどうか判定する(Ne≦Ne1)。
エンジン回転数Neが第1基準回転数Ne1よりも高ければステップSD11に進んで燃料噴射量を所定量だけ増量し、続くステップSD12において燃料噴射弁16から燃料を噴射させる。こうして圧縮行程の中盤に燃料を噴射させることで、その気化潜熱によって気筒12C内の温度及び圧力を低下させることができ、圧縮反力が小さくなるとともに、過早着火の抑制が図られる。燃料噴射量の増分は、例えばエンジン回転数、エンジン水温、吸気温等に基づいて設定することもできる。
そして、ステップSD13では、前記停止時吸気行程気筒12CがTDCを越えるまで待機して、TDCを越えて膨張行程に移行すれば点火プラグ15に通電して混合気に点火し、しかる後に通常の燃焼制御に移行する。この通常制御では、停止時吸気行程気筒12Cに続いて燃焼する停止時排気行程気筒12Dや始動時の2度目の燃焼サイクルを迎える停止時膨張行程気筒12B、停止時圧縮行程気筒12A、…において、それぞれ吸気行程で燃料を噴射し、TDC前に点火して燃焼させる。
尚、停止時排気行程気筒12Dまでは燃料噴射を圧縮行程で行い、TDC後に点火するようにしてもよい。また、通常制御に移行する前にエンジン1の始動に成功したかどうか判定し、万一、失敗した場合には、後述するスタータ始動制御に移行するようにしてもよい。
前記図9に示すフローが全体として、停止時圧縮行程気筒12Aに点火して燃焼させることによりエンジン1を一旦、逆転作動させ、これにより圧縮される停止時膨張行程気筒12Bに点火して燃焼させることにより正転させて、再始動させる、ECU2の逆転燃焼始動制御部2b(逆転燃焼始動手段)を構成している。
特にステップSD9,SD10により、エンジン1の再始動時に停止時吸気行程気筒12Cで過早着火が起きるか否かを所定の基準(エンジン回転の立ち上がり具合い)に基づいて判定する、ECU2の過早着火判定部2c(過早着火判定手段)が構成され、また、ステップSD11,SD14により、過早着火が起きると判定されたときに燃料供給量を増量するか、或いは燃料カットすることで過早着火を抑制する、ECU2の過早着火抑制制御部2d(過早着火抑制手段)が構成されている。
−スタータ始動の制御手順−
次にスタータ始動の手順を図10のフローチャートに基づいて具体的に説明する。このフローは前記図8のフローのステップSC5に続いて実行され、ステップSE1では、前記逆転燃焼始動のフロー(図9)のステップSD1と同様に、ピストン停止位置に基づいて停止時の圧縮行程気筒12A、膨張行程気筒12B及び吸気行程気筒12C内の空気量をそれぞれ算出する。
続いてステップSE2では、クランキングを開始すべくスタータモータ27を作動させ、ステップSE3では、前記ステップSE1にて算出した空気量に対応して例えばストイキ等、所定の空燃比となるような燃料噴射量を算出し、停止時膨張行程気筒12Bに燃料を噴射する。そして、その燃料噴射から燃料の気化時間を考慮して設定される所定時間の経過後に、当該気筒12Bの点火プラグ15に通電して混合気に点火する(ステップSE4)。
続いて、ステップSE5において、前記ステップSE1にて算出した空気量に対応して例えばストイキ等、所定の空燃比となるような燃料噴射量を算出して、停止時圧縮行程気筒12Aに燃料を噴射する。この噴射燃料の気化潜熱により気筒12A内の温度及び圧力が低下し、圧縮反力が小さくなる。このことは、エンジン回転をスムーズに立ち上げるとともに、過早着火の発生を抑制する上で有利になる。
続いてステップSE6では、クランキングによるエンジン1の正転作動によって停止時圧縮行程気筒12AがTDCを通過したかどうか判定し、TDCを越えて膨張行程に移行すれば(YES)、当該気筒12Aの点火プラグ15に通電して混合気に点火する(ステップSE7)。こうしてTDC後に点火、燃焼させれば逆転方向のトルクが生成されないので、エンジン回転をスムーズに立ち上げる上で有利になる。
そうして停止時圧縮行程気筒12AがTDCを越えて膨張行程に移行すると、同時に停止時吸気行程気筒12Cが圧縮行程に移行することになるが、この停止時吸気行程気筒12Cには、前記した逆転燃焼始動のときと同じく概ね大気圧の空気がフルに充填されており、有効圧縮比も高くて、混合気の自着火が起きやすい状態になっている。
そこでステップSE8〜SE14では、前記した逆転燃焼始動のフロー(図9)のステップSD8〜SD14と同様の制御手順を実行して、停止時吸気行程気筒12Cで過早着火が起きるか否かをエンジン回転の立ち上がり具合いによって判定し、この判定結果に基づいて燃料噴射量を増量したり、或いは燃料カットすることによって過早着火を抑制するようにしている。但し、ステップSE9,SE10における過早着火の判定に係る基準回転数Ne1,Ne2の値は、逆転燃焼始動のときよりも低回転側に(即ち、判定の基準としては緩く)設定されていて(図8のフローを参照)、スタータ始動のときの方が、過早着火が起きると判定しやすくなっている。
すなわち、スタータ始動の場合はスタータモータ27の回転速度に制限されることから、逆転燃焼始動と比較してもエンジン回転の立ち上がりが遅くなる傾向があり、しかも、逆エンジン1の転燃作動によって停止時吸気行程気筒12Cから高温の空気が一旦、吸気側に排出されることもないから、より過早着火の起きやすい状態といえる。この点を反映して前記のフローでは、スタータ始動のときの方が判定の基準が緩く設定されたものであり、これにより現実に則した正確な判定が行われるようになる。
前記図10に示すフロー全体が、停止時膨張行程気筒12Bに点火して燃焼させるとともに、スタータモータ27を作動させてエンジン1を始動させる、ECU2のスタータ始動制御部2e(スタータ始動手段)を構成しており、特にステップSE9,SE10によりECU2の過早着火判定部2cが、また、ステップSE11,SE14により同過早着火抑制制御部2dが、それぞれ構成されている。
(エンジン始動の動作)
次に、前記逆転燃焼始動とスタータ始動とのそれぞれについて図面を参照して時系列に説明する。最初に逆転燃焼始動の場合は、前記図8のフローのステップSC3において逆転燃焼始動が可能であるYESと判定されると(時刻t0)、図11(a)に符号a1として示すように、圧縮行程で停止している#1気筒12Aの燃料噴射弁16が作動されて燃料を噴射し、これにより形成される混合気に点火プラグ15により点火されて(a2)燃焼すると、図(e)のようにクランク軸3が逆転作動を始めて(時刻t1)、図(f)のようにエンジン回転速度Neが一時的に負の値になる。
そして、前記エンジン1の逆転作動がクランク角センサ30,31からの信号により検出されると、図(b)のように停止時膨張行程気筒12B(#2気筒)の燃料噴射弁16が作動されて(a3)、当該気筒12B内に混合気が形成され、逆転作動によるピストン13の上昇によって圧縮される。この圧縮圧力によりエンジン1の回転方向が逆転から正転に反転するとき、即ち、図(e)(f)に示すようにエンジン1が正転を開始するのに同期して(時刻t2:正転開始)図(b)に符号a4として示すように停止時膨張行程気筒12Bに点火が行われ、これによる燃焼によって大きな正転トルクが発生する。
そうしてエンジン1が逆転するときに停止時吸気行程気筒12Cでは、ピストン13が上昇して高温の空気を一旦、吸気ポート17に排出するようになる。この高温の空気は、吸気ポート17にてやや冷やされた後に、エンジン1の正転開始に伴うピストン13の下降によって再び気筒12C内に吸い込まれるようになり、これにより気筒12C内の温度がやや低下することになる。
また、前記エンジン1の正転開始に伴い停止時圧縮行程気筒12Aが圧縮されるとき、図(a)に符号a5として示すように、圧縮行程で当該気筒12A内へ再び燃料が噴射されて、その気化潜熱により気筒12A内の冷却が図られる。このことで、該気筒12Aの圧縮による温度及び圧力の上昇が抑制され、エンジン1は始動時に最初に迎えるTDC(最初のTDC)を確実に越えることができるようになる(時刻t3)。しかも、その際のエンジン回転の落ち込みが小さくなる(図(f)参照)。
前記のようにして停止時圧縮行程気筒12Aが始動時の最初のTDCを越えた後に、これに伴い圧縮行程に移行した停止時吸気行程気筒12C(#3気筒)に対し、図(c)に示すように圧縮行程の中盤に燃料の噴射が行われ(a6)、気化潜熱による気筒12C内の冷却が図られる。これにより気筒12C内の温度及び圧力の上昇が抑制されて、過早着火の抑制が図られるとともに、気筒12Cの圧縮反力が小さくなってエンジン1は始動時の2番目のTDCも乗り越えるようになる(時刻t4)。
ここで、図(c)に破線で示すように、仮に気筒12Cで過早着火が起きてしまうと、異音等が発生して乗員が違和感を感じる虞がある上に、図(f)に時刻t4付近から破線で示すように、エンジン回転が著しく低下して始動時間が長くなり、さらには始動に失敗する虞もあるが、この実施形態では、前記圧縮行程中盤での燃料噴射の量が、エンジン回転の立ち上がり具合いに基づく過早着火の判定結果に応じて制御され、必要に応じて燃料増量や燃料カットが行われることにより、過早着火が確実に抑制される。
そうして2番目のTDCを越えて膨張行程に移行した停止時吸気行程気筒12Cに点火されて(a7)燃焼が行われると、エンジン1に正転方向のトルクが付加されて、図(f)のようにエンジン回転速度Neが上昇する。但し、前記のように点火時期がTDC以降まで遅角されていて、燃焼が膨張行程で開始することから、エンジン回転のの上昇は急峻なものにはならない。尚、燃料カットが行われた場合には点火も行われず、エンジン回転の上昇はより穏やかなものになる。
続いて、同図(d)に示すように、停止時排気行程気筒12Dに対して燃料噴射が行われるとともに、そのときの吸気負圧に応じてTDC以降に遅角制御された点火時期に点火が行われて、燃焼する。こうして膨張行程で開始された燃焼によるエンジン回転の立ち上がりは、同図(f)に示すように比較的穏やかなものとなり、それはスムーズにアイドル回転数に収束するようになる。このため、エンジン1を自動で始動するときであっても運転者が違和感を感じることはない。
次に、スタータ始動の場合について説明する。図8のフローのステップSC3において逆転燃焼始動が可能でないNOと判定されると(時刻t0)、スタータモータ27の作動により図12(e)のようにクランク軸3が正転を始めて(クランキング)、同図(f)のようにエンジン回転速度Neが緩やかに上昇を始めるとともに、図(b)に符号a1として示すように、膨張行程で停止している#1気筒12B内に燃料が噴射され、点火プラグ15により混合気に点火されて(a2)燃焼し、エンジン回転が助勢される(時刻t1)。
そうしてエンジン1の正転開始に伴い圧縮される停止時圧縮行程気筒12Aにおいて、図(a)に示すように圧縮行程で燃料が噴射され(a3)、この燃料の気化潜熱によって気筒12A内の温度及び圧力の上昇が抑制される。このことで、過早着火の発生が抑制されるとともに、気筒12Aの圧縮反力が小さくなって、始動時の最初のTDCを越えるときのエンジン回転の落ち込みが小さくなる(時刻t2)。
そうしてTDCを越えて膨張行程に移行した後に停止時圧縮行程気筒Aに点火されて(a4)燃焼すると、エンジン1に正転方向のトルクが付加されて図(f)のようにエンジン回転が助勢される。また、前記のように停止時圧縮行程気筒12Aが最初のTDCを越えるのと同時に圧縮行程に移行した停止時吸気行程気筒12Cに対し、図(c)に示すように圧縮行程の中盤に燃料の噴射が行われ(a5)、気化潜熱による気筒12C内の冷却が図られる。
このときも前記した逆転燃焼始動のときと同様に、仮に過早着火が起きてしまうと(図(c)に破線で示す)乗員が違和感を感じたり、エンジン回転が大きく低下して(図(f)に破線で示す)始動が遅延したりするという不具合を生じるが、この実施形態では、前記した逆転燃焼始動のときと同様に圧縮行程中盤での燃料噴射量を必要に応じて増量等することで、過早着火を確実に抑制することができる。
そうして停止時吸気行程気筒12Cが始動時の2番目のTDCを越えて膨張行程に移行した後に、点火されて(a6)燃焼すると、エンジン1に正転方向のトルクが付加されて、図(f)のようにエンジン回転速度が立ち上がる。このときも点火時期がTDC以降まで遅角されていることから、エンジン回転の上昇は緩やかでありスムーズにアイドル回転に収束してゆく。
したがって、この実施形態のエンジン・システムE(エンジンの始動制御装置)によると、アイドル等に自動で停止されたエンジン1を再始動させるときに、停止時膨張行程気筒12Bのピストン13が所定範囲Rに停止していれば、逆転燃焼始動が選択されてスタータモータ27を用いずにエンジン1を自力で再始動させる一方、ピストン停止位置が前記範囲Rから外れていれば、スタータモータ27によってクランキングし、エンジン1を再始動させる。
そして、いずれの始動態様においても特に過早着火の起きやすい停止時吸気行程12Cにおいて過早着火が起きるか否かをエンジン回転の立ち上がり具合いに基づいて判定し、過早着火が起きると判定すれば、当該気筒12Cへの燃料噴射量を増量するか或いは燃料カットすることにより、過早着火を抑制することができる。
そうして過早着火が起きるか否かの判定を、気筒壁からの受熱量を直接的に反映するエンジン回転の立ち上がり具合いに基づいて行うとともに、その判定基準である回転数Ne2を、逆転燃焼始動のときにスタータ始動のときよりも低回転側に設定することにより、現実の過早着火の起きやすさに則した適切な基準に基づいて正確な判定を行うことができ、燃料噴射量の補正制御は本当に必要なときにのみ行われるようになるから、過早着火を抑制しつつ、そのための補正制御に付随する燃費やエミッションの悪化は最小限に留めることができる。
また、この実施形態では、前記判定の基準回転数Ne2よりも低回転側に分別回転数Ne1を設定し、検出したエンジン回転数Neが分別回転数Ne1よりも高ければ、燃料の増量によって過早着火を抑制する一方、分別回転数Ne1以下であれば燃料カットすることで、過早着火を確実に抑制することができる。つまり、燃料カットに付随する再始動の遅延をできるだけ回避しながら、より確実な過早着火の抑制が図られている。
尚、上述した実施形態では、エンジン1の再始動時に停止時吸気行程気筒12Cにおいて過早着火が起きることを、エンジン回転の立ち上がり具合いに基づいてに判定するようにしているが、これに限らず、例えばエンジン水温、アイドル停止時間、さらには外気温等も加味して過早着火の起こりやすさを判定するようにしてもよい。
また、この実施形態では、過早着火を抑制するための補正制御として、燃料増量と燃料カットとを組み合わせているが、燃料増量のみ或いは燃料カットのみによって過早着火を抑制するようにしてもよい。
本発明に係るエンジン始動制御装置は、独自の逆転燃焼始動と一般的なスタータ始動とを使い分けて、短時間で且つスムーズにエンジンを再始動できるものであり、自動車のアイドリングストップシステムにおいて極めて有用である。
本発明の実施形態に係るエンジン制御システムの概略構成図である。 エンジンの吸気系の構成を示す模式図である。 逆転燃焼始動の際のエンジンの動作を示す説明図である。 エンジン自動停止の制御手順の概略を示すフローチャートである。 (a)は、ピストン位置検出のサブルーチンを示し、(b)、(c)は各々、エンジンの正転、逆転に伴い2つのクランク角センサから出力される信号を示す説明図である。 逆転燃焼始動に好適なピストン停止範囲を示す説明図である。 始動時のエンジン正転開始後2番目のTDCにおけるエンジン回転数と、その90°CA進角側のエンジン回転数との相関を示すグラフ図である。 始動方式の選択と基準回転数の設定手順を示すフローチャートである。 逆転燃焼始動の際の燃焼制御の手順を示すフローチャートである。 スタータ始動についての図9相当図である。 逆転燃焼始動時の各気筒毎の筒内圧とエンジン回転速度等の変化を示すタイムチャートである。 スタータ始動時の図11相当図である。
E エンジン制御システム(エンジンの始動制御装置)
1 エンジン
2 ECU(エンジンコントローラ)
2a 選択始動制御部(選択手段)
2b 逆転燃焼始動制御部(逆転燃焼始動手段)
2c 過早着火判定部(過早着火判定手段)
2d 過早着火抑制制御部(過早着火抑制手段)
2e スタータ始動制御部(スタータ始動手段)
12A〜12D 気筒
27 スタータモータ
Ne1 第1基準回転数(基準値、判定基準回転数)
Ne2 第2基準回転数(分別回転数)

Claims (4)

  1. 停止しているエンジンの圧縮行程気筒に点火して燃焼させることにより一旦、逆転作動させ、これにより圧縮される膨張行程気筒に点火して燃焼させることにより正転させて、エンジンを始動させる逆転燃焼始動手段と、
    停止しているエンジンの前記膨張行程気筒に点火して燃焼させるとともに、スタータモータを作動させて、エンジンを始動させるスタータ始動手段と、
    エンジンの自動停止後、所定の再始動条件が成立したときに、前記逆転燃焼始動手段とスタータ始動手段とのいずれかを選択して、エンジンを再始動させる選択手段と、を備えたエンジンの始動制御装置において、
    前記エンジンの再始動時に、該エンジンの停止中に吸気行程にあった停止時吸気行程気筒で過早着火が起きるか否かを予め設定した基準に基づいて判定する過早着火判定手段と、
    前記過早着火判定手段により過早着火が起きると判定されたとき、前記停止時吸気行程気筒への燃料供給量の補正によって過早着火を抑制する過早着火抑制手段と、を備え、
    前記過早着火判定手段における判定の基準となる前記基準値は、前記逆転燃焼始動のときの方がスタータ始動のときに比べて過早着火が起きると判定し難いように設定されていることを特徴とするエンジンの始動制御装置。
  2. 過早着火判定手段は、エンジン再始動時の所定の期間におけるエンジン回転数が、予め設定した前記基準値としての判定基準回転数以下のときに過早着火が起きると判定するものであり、
    逆転燃焼始動のときの前記判定基準回転数が、スタータ始動のときに比べて低い値に設定されている、請求項1に記載のエンジンの始動制御装置。
  3. 過早着火抑制手段は、過早着火判定手段によって過早着火が起きると判定されたとき、停止時吸気行程気筒に供給する燃料を増量するか、又は燃料供給量を零にするかのいずれかの補正を行う、請求項1又は2のいずれかに記載のエンジンの始動制御装置。
  4. 過早着火抑制手段は、エンジン再始動時の所定の期間におけるエンジン回転数が、判定基準回転数よりも低い値に設定されている分別回転数よりも高いときには、停止時吸気行程気筒に供給する燃料を増量する一方、前記分別回転数以下であれば燃料供給量を零にする、請求項3に記載のエンジンの始動制御装置。
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