JP4843541B2 - 魚釣用リール - Google Patents

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本発明は、魚釣用リールに関し、特に、リール本体に内蔵された駆動機構の駆動軸に連結される折り畳み可能なハンドルを備えた魚釣用リールに関する。
魚釣用リールには、リール本体に内蔵された巻取り駆動機構の駆動軸に連結されるハンドルアームが、使用時は起立状態で駆動軸筒に締め付け固定されることで巻き取り操作を行い、使用後は折り畳まれることで持ち運びが容易となるようにコンパクトに収容されるものがある。
従来、この種のハンドルの折り畳み機構を備えた魚釣用リールとして、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。特許文献1に示された魚釣用リールは、リール本体に回転自在に内蔵されて外周部に駆動歯車を一体的に形成した駆動軸筒と、この駆動軸筒の両端のそれぞれにおいて、ハンドルアームを折り畳み揺動自在に枢支したハンドル軸と、駆動軸筒のハンドル軸装着側の反対側端部からハンドル軸の差込先端部に螺合された螺子部材と、を備えて構成されている。この魚釣用リールは、使用時に螺子部材を、例えば、時計回りに回動して締め付けることによりハンドルアームを起立状態で固定し、使用後は、反時計回りに回動して螺子部材を緩めることで、ハンドル軸をハンドルアーム方向に移動させて、リール本体からハンドルアームを引き離すことを可能としている。これにより、ハンドルアームの起立圧着状態を解除して、ハンドルアームの折り畳み揺動を可能としている。
実開平3−74262号公報
前記従来の魚釣用リールは、リール本体に内蔵された巻取り駆動機構の駆動軸筒内に、ハンドルアームに連結されたハンドル軸を駆動軸筒内に回り止め嵌合してハンドル操作による回転力を駆動軸筒に伝達する構造のため、伝達強度維持の面からハンドル軸をある程度太くする必要があった。このようにハンドル軸が太くなると、このハンドル軸を内装する駆動軸筒の外径も太くなり、結果的にリール本体が大型化するととともに、重量が増加するという問題点を有していた。また、駆動軸筒とピニオンギヤとの位置関係により、駆動軸筒が太くなると、ピニオンギヤと駆動歯車とのオフセット量が増えることで噛合量が減少してしまい、ピニオンギヤに直結されたロータへの回転力の伝達効率が低下し、パワーロスが生じるという問題点を有していた。
このような観点から、本発明は、リール本体の小型化を図るとともに、ハンドル操作による回転力の伝達性能の向上を図ることを可能とし、パワーロスが生じない魚釣用リールを提供することを課題とする。
このような課題を解決する本発明の魚釣用リールは、リール本体と、前記リール本体に内装され、駆動歯車を有する駆動軸筒と、前記駆動軸筒を貫通して一端側から内装される頭部付き螺子部材と、他端側に軸支ピンを介してハンドルアームが連結されるハンドル軸と、内部に仕切壁が形成された連結孔を有し、該連結孔の一側に前記駆動軸筒の他端側を回り止め係合するとともに、該連結孔の他側に前記ハンドル軸の一端側を進退自在に嵌合する、前記リール本体の側方に配置された環状の連結部材と、を備え、前記ハンドル軸には、その軸心に一端側から螺子穴が形成されており、前記駆動軸筒から前記仕切壁を貫通して延びる前記螺子部材の螺子部が該螺子穴に螺合されていて、該螺子部材を緩める方向に動かすことにより前記ハンドルアームと前記連結部材とが離間されることを特徴としている。
この魚釣用リールによれば、ハンドル軸と駆動軸筒とをそれぞれ回り止め係合した連結部材を介して、ハンドル軸の回転力を駆動軸筒に伝達するため、ハンドル軸と駆動軸筒とを直接回り止め連結する従来の魚釣用リールのように、駆動軸筒の太さをハンドル軸の太さに応じて必要以上に太くなることがない。そのため、従来に比べてリール本体の小型化および軽量化を図ることが可能となる。また、駆動軸筒が必要以上に太くなることがないため、ピニオンギヤを従来よりも駆動軸筒の回転軸に近づけることが可能となり、駆動歯車とピニオンギヤとの噛合量を増加させることが可能となる。故に、ハンドル操作による回転力の伝達性能の向上を図ることが可能となり、パワーロスが生じることがない。
リール本体の外部に配置されたハンドル軸からリール本体の内部に配置された駆動軸筒への回転力の伝達(ハンドル軸と駆動軸筒との連結)は、リール本体に外装された連結部材を介してリール本体の外部において行われるため、リール本体の内部に伝達機構を備える従来の魚釣用リールと比較して、リール本体の小型化を図ることが可能である。
さらに、ハンドルアームは、連結部材に進退自在な状態で回り止め係合されたハンドル軸の一端側に折り畳み揺動可能に連結されているため、使用時は螺子部材を締め付けることによりハンドルアームが連結部材の端部に起立した状態で圧着し、使用後は螺子部材を緩めることによりハンドルアームが連結部材と離間されて折り畳むことが可能となる。
また、本発明において、前記連結部材の連結孔の前記一側が非円形断面に形成されており、前記駆動軸筒の前記他端側が前記連結孔の前記一側と同等の非円形断面に形成されていれば、複雑な伝達機構を要することなく、駆動軸筒の先端を駆動軸孔に挿入するのみで、伝達性能に優れた駆動機構を構成することが可能となり、好適である。
また、前記駆動軸筒の前記一端側および前記他端側が前記連結孔の前記一側と同等の非円形断面に形成されていれば、リール本体に対して左右のいずれかに選択的にハンドルを取り付けることが可能となるため、好適である。
また、本発明において、前記連結部材の連結孔の前記他側が非円形断面に形成されており、前記ハンドル軸の前記一端側が前記連結孔の前記他側と同等の非円形断面に形成されていれば、ハンドル操作によるハンドル軸の回転力が、確実に連結部材に伝達されるため、回転力の伝達性能が向上し、好適である。
本発明によれば、駆動軸筒を太くすることがないようにして、リール本体の小型化を図るとともに、ハンドル操作による回転力の伝達性能の向上を図ることを可能とした魚釣用リールが得られる。
以下、本発明に係る魚釣用リールの実施の形態について図面を参照しながら説明する。
参照する図面において、図1は本発明の好適な実施形態に係る魚釣用リールとしてのスピニングリールを示す断面図である。図2は図1に示すスピニングリールの詳細を示す図であって、(a)はハンドルと駆動軸筒との連結状況を示す断面図、(b)は連結部材を示す断面図、(c)は(b)のA−A断面図、(d)は(b)のB−B断面図である。図3は駆動軸筒とハンドルとの連結構造の分解状況を示す断面図である。図4(a)は図3のC−C拡大断面図、(b)は図3のF−F拡大断面図、(c)は図3のD−D拡大断面図、(d)は図3のE−E拡大断面図を示す。
なお、以下の例では、魚釣用リールとしてスピニングリールに適用した例を示すが、本発明の魚釣用リールの形態を限定する趣旨ではない。また、以下の説明において、「前、後」は、スピニングリールを図示しない釣竿に取り付けた状態を基準とする。つまり、後記するスプールが設けられる側が「前」側である。
図1に示すように、魚釣用リールRは、主として、釣竿に装着するための図示しない脚部が形成されたリール本体1と、リール本体1の前方に回転可能に設けられた回転体としてのロータ6と、このロータ6の回転運動と同期して開示しない公知の往復動機構を介して前後方向移動可能に設けられたスプール7と、ロータ6への回転力を導入するためにリール本体1の側方に設けられたハンドル3と、ハンドル3の回転力をドライブギヤ22を介してロータ6に伝達する駆動軸筒2と、駆動軸筒2を嵌合しハンドル3の回転力を駆動軸筒2に伝達する連結部材4と、を有して構成される。
図1に示すように、リール本体1は、前側が開口されていて、ロータ6に一体に形成された回転軸筒61や、スプール7に連結されたメインシャフト71等を回転あるいは摺動自在に支持している。また、リール本体1には、回転軸筒61内に摺動可能に挿入されたメインシャフト71と直交する向きに駆動軸筒2が配置されている。
リール本体1の左右の側面には、それぞれ駆動軸筒2に対応する個所に挿通孔11,11がそれぞれ形成されている。挿通孔11には、ベアリング等からなる軸支部材12,12が配置されており、リール本体1に内装された駆動軸筒2を回転可能に支持している。
また、リール本体1には、挿通孔11の周囲に沿って立設された環状周壁部13,13が形成されており、後記する連結部材4のスカート部43およびつまみ53のスカート部53bと重なり合うことにより、リール本体1の内部に不純物が入り込むことを防止する。
リール本体1に内装された駆動軸筒2は、図1に示すように、軸支部材12,12により回転可能に支持されている。かかる駆動軸筒2は、図2(a)および図3に示すように、軸筒本体21と軸筒本体21に一体に形成されたドライブギヤ22(駆動歯車)とオシレーティングピニオン23とを備えて構成されている。
軸筒本体21は、軸心に貫通孔24が形成された筒状の部材であって、この貫通孔24には、一端側から後記する螺子部材5が貫通して内装されている。
軸筒本体21の一端側と他端側の先端部25,25は、図3および図4(a)に示すように、六角形断面に形成されている。軸筒本体21は、先端部25が六角形断面に形成されていることにより、図2(b)および(c)に示すように、同じく六角形断面に形成された連結部材4の連結孔41と嵌合して回り止め係合され、駆動軸筒2と連結部材4とが一体となって回転するように構成されている。また、軸筒本体21の左右両端の先端部25,25が連結部材4の連結孔41と嵌合可能に六角形断面に形成されていることにより、リール本体1に対して左右のいずれかに選択的にハンドル3を取り付けることが可能となっている。
なお、本実施形態では、軸筒本体21の先端部25を六角形断面に形成するものとしたが、先端部25の断面形状は、連結部材4の連結孔41と嵌合することにより力の伝達が可能な非円形断面であれば、六角形に限定されるものではなく、適宜設定することが可能である。また、本実施形態では軸筒本体21の先端部25のみを非円形断面に形成するものとしたが、軸筒本体21の全体について非円形断面に形成するなど、非円形断面の範囲は限定されるものではない。また、本実施形態では、軸筒本体21の左右両端に非円形断面からなる先端部25を形成するものとしたが、左右いずれか一方のみが非円形断面に形成されていてもよいことはいうまでもない。
ドライブギヤ22は、軸筒本体21の他端側の外周面に一体に形成された歯車であって、図1に示すように、後記するピニオンギヤ62と噛み合うように配置されている。ドライブギヤ22は、円形を呈し、ピニオンギヤ62側の表面にピニオンギヤ62と噛合が可能となるようにギヤ歯が形成されている。
オシレーティングピニオン23は、軸筒本体21の一端側の外周面に一体に形成された歯車であって、リール本体1の後方に内装された図示しない公知のオシレーティングスライダに動力を伝達する部材である。オシレーティングピニオン23は、オシレーティングスライダに連結された図示しないオシレーティングギヤとの噛合が可能となるように構成されており、オシレーティングスライダに動力を伝達することにより、メインシャフト71の前後方向の移動力が付与される。
ハンドル3は、ハンドル軸32の軸心を中心に回転することにより駆動軸筒2に動力を付与する部材であって、図2(a)に示すように、ハンドルアーム31とハンドル軸32とハンドルノブ34とを備えて構成されている。
ハンドルアーム31は、図2(a)に示すように、ハンドル軸32の他端側(駆動軸筒2と反対側の端部)に軸支ピン33を介して連結されており、軸支ピン33を中心にハンドル軸32の他端側において回転(折り畳み)が可能に構成されている。このハンドルアーム31の他端側には、ハンドルノブ34が回転自在に連結されている。
図3に示すように、ハンドルアーム31の基部31aには、ハンドル軸32の他端側の挿入を可能とするとともに、ハンドルアーム31の折り畳みが可能となるように、溝状に形成された切り欠き31bを有している。また、ハンドルアーム31の基部31aには、切り欠き31bの他端側を貫通するようにピン孔31cが形成されており、軸支ピン33の配置が可能となるように形成されている。
ハンドル軸32は、図2(b)および図3に示すように、駆動軸筒2と同軸上であって、リール本体1の側方に配置される部材であり、その軸心に一端側から螺子穴32aが形成されている。なお、本実施形態では、ハンドル軸32の他端側が遮蔽された構成としたが、螺子穴32aがハンドル軸32を貫通していてもよい。
螺子穴32aには、螺子部材5の螺子部52に対応して雌ネジ加工が施されている。ハンドル軸32は、図2(a)に示すように、螺子穴32aの一端側から螺子部材5が螺合されていることにより、ハンドル軸32の一端面32dが駆動軸筒2の他端面25aと仕切壁42を挟んで対向するように、配置されている。
ハンドル軸32は、図4(b)に示すように、六角形断面形状に形成されている。ハンドル軸32は、外形が六角形断面に形成されていることにより、図2(b)および(d)に示すように、同じく六角形断面に形成された連結部材4の連結孔41と嵌合し、ハンドル軸32と連結部材4とが一体に回転するように構成されている。また、図2(d)に示すように、ハンドル軸32の断面形状は、連結部材4の連結孔41の断面形状と比較してわずかに小さく、ハンドル軸32と連結孔41との間にわずかな隙間が形成される。これにより、ハンドル軸32は、連結部材4の軸線に沿って左右方向に進退自在に嵌合されている。
なお、本実施形態では、ハンドル軸32の断面形状を六角形に形成するものとしたが、ハンドル軸32の断面形状は、連結部材4の連結孔41と嵌合することにより力の伝達が可能な非円形断面であれば、六角形に限定されるものではなく、適宜設定することが可能である。また、本実施形態では、ハンドル軸32の全体について、六角形断面に形成するものとしたが、連結部材4の連結孔41に挿入される部分のみが六角形断面に形成されていてもよい。
ハンドル軸32の他端側には、図3に示すように、ハンドル軸32の軸心と直交する方向に貫通するピン孔32bが形成されている。ハンドルアーム31は、図2(b)に示すように、ハンドル軸32の他端側をハンドルアーム31の切り欠き31bに挿入した状態で、ピン孔31c,32bを貫通するように軸支ピン33を配置することにより、ハンドル軸32の他端側に連結されている。
図2(d)および図3に示すように、ハンドル軸32の外面には、互いに対向する位置に一対の抜け止め用の突部32cが形成されており、連結部材4の連結孔41に沿って形成された一対の誘導溝41aに配置されている。
軸支ピン33は、図3に示すように、円形断面の棒状部材であって、軸支ピン33の長手方向の中間付近において、開口33aを形成することにより、軸支ピン33が拡径されて突部33bが形成されている。軸支ピン33は、図2(b)に示すように、ハンドル軸32の他端側に配置されて状態で、突部33bが連通するピン孔32の縁部に係合して、抜け出すことがないように構成されている。
連結部材4は、図1に示すように、リール本体1とハンドルアーム31の間に配置される部材であって、駆動軸筒2およびハンドル軸32の軸心を中心に回転可能に配置されている。連結部材4は、図3に示すように、内部に仕切壁42が形成された連結孔41を有した環状の部材である。
図2(b)に示すように、連結部材4は、連結孔41の仕切壁42のリール本体側(一側)に駆動軸筒2の先端部25を嵌合して回り止め係合するとともに、連結孔41の仕切壁42のリール本体1と反対側(他側)にハンドル軸32を軸方向に沿って進退自在に嵌合して回り止め係合されている。
連結孔41は、図2(c)、(d)および図4(c)、(d)に示すように、駆動軸筒2の先端部25およびハンドル軸32の外周断面形状と同等の内周六角形断面に形成されていることにより、駆動軸筒2およびハンドル軸32を挿入することで回り止め嵌合される。
連結孔41の他側には、図2(b)および図4(d)に示すように、一対の誘導溝41a,41aが互いに対向する位置に形成されている。誘導溝41aの他端(リール本体1と反対側の先端)には、抜け止め部41bが形成されており、誘導溝41aに挿入された抜け止め用の突部32cの抜け出しを防止している。なお、抜け止め部41bの形成方法は限定されるものではなく適宜公知の手段のより形成すればよいが、本実施形態では、ハンドル軸32を配置した後、連結部材4の誘導溝41aの開口縁部をカシメて、一部を縮径することにより形成するものとする。なお、ハンドル軸32の抜け出しを許容する場合には、抜け止め部41bを形成しなくてもよいことは言うまでもない。
仕切壁42は、図1および図2(a)に示すように、連結孔41の内側において連結孔41を軸方向に仕切るように形成された壁部材であって、リール本体1の側面に配置された状態で、駆動軸筒2の先端(他端)面25aに当接する位置に形成されている。連結部材4は、仕切壁42が連結孔41に形成されていることより、連結部材4の一端とリール本体1との間に隙間が形成されるように構成されている。
また、仕切壁42には、その中心に螺子部材5の挿通が可能な貫通孔42aが形成されており、駆動軸筒2の先端(他端)から突出した螺子部材5の螺子部52がハンドル軸32に螺合可能に構成されている。
連結部材4には、図3に示すように、環状のスカート部43が一体に形成されている。連結部材4は、図1に示すように、リール本体1の側方に配置された状態で、スカート部43が、リール本体1の挿通孔11の周囲に沿って立設された環状周壁部13の外周囲を覆うように構成されている。
螺子部材5は、図1に示すように、駆動軸筒2の一端側から貫通して駆動軸筒2に内装される部材であって、駆動軸筒2の他端から延びる先端の螺子部52が、仕切壁42を貫通してハンドル軸32の螺子穴32aに螺合されている。
螺子部材5は、図3に示すように、一端側(図3において左側先端)に頭部51が形成された棒状部材であって、他端側(図3において右側先端)はネジ加工が施された螺子部52が形成されている。
頭部51の形状は限定されるものではないが、駆動軸筒2の一端側への係合が可能となるように、貫通孔24の直径よりも大きな幅寸法(直径)を有して形成されている。本実施形態では、外周囲に滑り止め加工が施された円形板材を一体に固定することにより形成されている。また、頭部51には、回動操作部材として頭部により大径のつまみ53が装着されており、螺子部材5の締め付ける操作や緩める操作を行いやすくするとともに、螺子部材5の頭部51が保護されている。
つまみ53は、頭部51の挿入が可能な嵌合穴53aが形成されており、また、嵌合穴53aの外周囲にそって、スカート部53bが形成されている。スカート部53bは、図1に示すように、リール本体1に形成された環状周壁部13を内装可能な形状に形成されており、螺子部材5を所定の位置に配置した状態で、スカート部53bが、環状周壁部13の外周囲を覆うように構成されている。
螺子部52は、ハンドル軸32の螺子穴32aに螺合された状態で、締め付けることによりハンドル軸32をリール本体1方向に引寄せてハンドルアーム31を連結部材4に起立した状態で圧着し、また、逆方向に回して緩めることによりハンドル軸32をリール本体1と反対方向に引き離してハンドルアーム31と連結部材4とを離間させることが可能となるように形成されている。螺子部52の長さは、限定されるものではないが、少なくともハンドルアーム31を連結部材4に圧着させるとともに、緩めた際にハンドルアーム31の折り畳み回転が可能となる程度に離間させることが可能な長さを有して形成されている。
ロータ6は、図1に示すように、スプール7に一体に形成されたメインシャフト71を外装する回転軸筒61を具備している。回転軸筒61の後側端部にはピニオンギヤ62が一体に形成されており、ピニオンギヤ62がドライブギヤ22と噛合された状態で配置されている。ロータ6は、ハンドル3を操作することにより導入された駆動軸筒2の回転に伴い、ドライブギヤ22とピニオンギヤ62を介してメインシャフト71の軸心を中心として回転する。
スプール7は、スカート部72とフランジ73との間に図示しない釣糸が巻回される胴部74を備えており、メインシャフト71に図示しないドラグ機構を介して摩擦結合され、ドラグノブ75を回動操作することでスプール7のドラグ力が調節される。
メインシャフト71は、リール本体1に内装された図示しないオシレーティングスライダに連結されており、駆動軸筒2の回転とともに、前後に摺動し、メインシャフト71の前後の摺動にともない、スプール7の全体が前後に往復動するように構成されている。
次に、図5を参照して、本実施形態にかかる魚釣用リールRのハンドル3の折り畳み機構について説明する。ここで、図5(a)は螺子部材5を締め付けた状態を示す断面図、(b)は螺子部材5を緩めた状態を示す断面図、(c)はハンドルアーム31を折り畳んだ状態を示す断面図である。
螺子部材5の頭部51が駆動軸筒2の一端側に係合された状態で、つまみ53を時計回りに回動させて螺子部材5を締め付けることにより、ハンドル軸32は、図5(a)に示すように、駆動軸筒2(リール本体1)方向に引寄せられる。ハンドル軸32が駆動軸筒2側に引寄せられることにより、ハンドルアーム31の内側面31dが連結部材4の他端面(リール本体1と反対側端面)41cに圧着されて、ハンドルアーム31は、起立した状態で連結部材4に圧着される。魚釣用リールRの使用者は、このようにハンドルアーム31が起立した状態で巻き取り作業を行う。
ここで、本実施形態では、螺子部材5を締め付けると、ハンドルアーム31が連結部材4の他端に圧着されるとともにハンドル軸32の一端面32dと駆動軸筒の他端面25aが仕切り壁42に当接するものとするが、ハンドルアーム31が立設した状態で連結部材4に固定されることが可能であれば、ハンドル軸32の一端面32dと仕切壁42との間に隙間があいてもよい。
つまみ53を反時計回りに回動させることにより、螺子部材5を緩めると、図5(b)に示すように、ハンドル軸32が駆動軸筒2と引き離されて、ハンドル軸32の一端面32dと仕切壁42との間に隙間が形成されると同時に、ハンドルアーム31と連結部材4との間にも隙間Sが形成される。この時、連結部材4の誘導溝41aのハンドルアーム31側端部には抜け止め部41bが形成されているため(図2(b)参照)、ハンドル軸32の抜け止め用の突部32cが抜け止め部41bに引っかかることでハンドル軸32が連結部材4から抜け出すことが防止されている。
ハンドルアーム31は、図5(c)に示すように、連結部材4との間に隙間Sが形成されることにより、軸支ピン33を中心に回転することが可能となり、リール本体1に対して折り畳むことが可能となる。このようにハンドルアーム31を折り畳むことで、使用後の魚釣用リールRを持ち運びやすくなる。
ここで、螺子部材5の締め付けおよび緩め操作の螺子部材5の回転方向は限定されないことはいうまでもない。
以上説明した本実施形態の魚釣用リールRによれば、図1に示すように、ハンドル軸32が、リール本体1の側方であって、駆動軸筒2と仕切壁42を挟んで対向する位置に配置されているため、従来の魚釣用リールのようにハンドル軸32が駆動軸筒2に内装されることにより駆動軸筒2が太くなることがなく、リール本体1の内部に内装された駆動軸筒2のリール本体1の内部における専有面積を最小限に抑えることが可能となる。また、駆動軸筒2の太さを最小限に抑えることにより、ピニオンギヤ62をドライブギヤ22の中心により近づけることが可能となる。そのため、ドライブギヤ22とピニオンギヤ62との噛合量を増加させることで、回動力の伝達効率を向上させてパワーロスを最小限に抑えることが可能となる。
また、駆動軸筒2およびハンドル軸32は、連結部材4の連結孔41に嵌合して回り止め係合されて回転をともにするように構成されているため、ハンドル3を操作することにより発生する回転力は、連結部材4を介してハンドル軸32から駆動軸筒2へと伝達される。
駆動軸筒2とハンドル軸32との連結は、リール本体1に外装された連結部材4を介してリール本体1の外部において行われるため、ハンドル3からドライブギヤ22までの回動力の伝達機構について、リール本体1の内部には駆動軸筒2のみが配置される。そのため、リール本体1の小型化とともに、リール本体1の軽量化を図ることが可能となる。
連結部材4の連結孔41の内部に仕切壁42が形成されているため、螺子部材5を締め付けることによりハンドル3がリール本体1に引き寄せられても、仕切壁42が駆動軸筒2の他端側に係合する。そのため、連結部材4とリール本体1との間には所定の隙間が形成されて、ハンドル3の回転が妨げられることがない。
駆動軸筒2には、左右両端に連結部材4の連結孔41と嵌合して回り止め係合する先端部25が形成されているため、ハンドル3をリール本体1の左右に選択的に配置することが可能である。
螺子部材5の頭部51には、つまみ53が装着されているため、螺子部材5の回動操作が容易となり、ハンドル3の締め付け、緩め作業およびハンドル3の付け替え作業を容易に行うことが可能となる。また、螺子部材の頭部がつまみ53により保護されることで、螺子部材5の破損を防止することが可能となる。
連結部材4とつまみ53にはそれぞれスカート部43,53bが、リール本体1の側面に形成された環状周壁部13を覆うように形成されているため、環状周壁部13とスカート部43,53bが重なり合って、挿通孔11,11から不純物がリール本体1の内部に侵入することが防止されている。
以上、本発明について、好適な実施形態について説明した。しかし、本発明は、前述の各実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜設計変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、前記実施形態では、図2(c)に示すように、連結部材4の連結孔41を非円形断面に形成し、駆動軸筒2の先端部25を連結孔41の断面形状と同等に形成することにより互いに嵌合して回り止め係合することが可能に構成するものとしたが、駆動軸筒2と連結部材4との回り止め係合構造は、前記のものに限定されるものではなく、適宜公知の構造により構成することが可能である。例えば、図6(a)および(b)に示すように、軸筒本体21の外周囲に凸壁25bを周方向に複数形成し、この凸壁25bに対向する連結部材4にはリール本体1側に突出する爪部材44を形成することで、凸壁25bと爪部材44とをかみ合わせて回り止め係合することにより、ハンドル軸32の回転力を伝達可能に構成してもよい。
また、前記実施形態では、ハンドル軸32の回転力を、非円形断面のハンドル軸32と非円形断面の連結部材4の連結孔41との嵌合により伝達させる構成としたが、回転力の伝達は、例えばハンドル軸32の突部32cを介して伝達する構成とするなど、ハンドル軸32と連結孔41との断面形状によるものに限定されるものではない。
ハンドルノブ34の形状等は限定されるものではなく、適宜設定することが可能であることはいうまでもない。
本発明の好適な実施形態に係る魚釣用リールとしてのスピニングリールを示す断面図である。 図1に示すスピニングリールの詳細を示す図であって、(a)はハンドルと駆動軸筒との連結状況を示す断面図、(b)は連結部材を示す断面図、(c)は(b)のA−A断面図、(d)は(b)のB−B断面図である。 駆動軸筒とハンドルとの連結構造の分解状況を示す断面図である。 (a)は図3のC−C拡大断面図、(b)は図3のF−F拡大断面図、(c)は図3のD−D拡大断面図、(d)は図3のE−E拡大断面図を示す。 図1に示す魚釣用リールを示す図であって、(a)は螺子部材を締め付けた状態を示す断面図、(b)は螺子部材を緩めた状態を示す断面図、(c)はハンドルアームを折り畳んだ状態を示す断面図である。 図1に示す魚釣用リールの駆動軸筒と連結部材との嵌合構造の変形例を示す図であって、(a)は断面図、(b)は(a)のG−G断面図である。
符号の説明
1 リール本体
2 駆動軸筒
21 軸筒本体
22 ドライブギヤ(駆動歯車)
24 貫通孔
25 先端部
3 ハンドル
31 ハンドルアーム
32 ハンドル軸
32a 螺子穴
33 軸支ピン
4 連結部材
41 連結孔
42 仕切壁
5 螺子部材
51 頭部
52 螺子部
53 つまみ
R 魚釣用リール

Claims (4)

  1. 折り畳みが可能なハンドルアームを備えた魚釣用リールであって、
    リール本体と、
    前記リール本体に内装され、駆動歯車を有する駆動軸筒と、
    前記駆動軸筒を貫通して一端側から内装される頭部付き螺子部材と、
    他端側に軸支ピンを介してハンドルアームが連結されるハンドル軸と、
    内部に仕切壁が形成された連結孔を有し、該連結孔の一側に前記駆動軸筒の他端側を回り止め係合するとともに、該連結孔の他側に前記ハンドル軸の一端側を進退自在に嵌合する、前記リール本体の側方に配置された環状の連結部材と、を備え、
    前記ハンドル軸には、その軸心に一端側から螺子穴が形成されており、前記駆動軸筒から前記仕切壁を貫通して延びる前記螺子部材の螺子部が該螺子穴に螺合されていて、該螺子部材を緩める方向に動かすことにより前記ハンドルアームと前記連結部材とが離間されることを特徴とする魚釣用リール。
  2. 前記連結部材の連結孔の前記一側が非円形断面に形成されており、
    前記駆動軸筒の前記他端側が前記連結孔の前記一側と同等の非円形断面に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の魚釣用リール。
  3. 前記連結部材の連結孔の前記一側が非円形断面に形成されており、
    前記駆動軸筒の前記一端側および前記他端側が前記連結孔の前記一側と同等の非円形断面に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の魚釣用リール。
  4. 前記連結部材の連結孔の前記他側が非円形断面に形成されており、
    前記ハンドル軸の前記一端側が前記連結孔の前記他側と同等の非円形断面に形成されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
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