JP4843309B2 - 光ファイバホルダ - Google Patents

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Description

本発明は、複数本の光ファイバ心線を整列して保持する光ファイバホルダに関する。
複数本の単心光ファイバ心線を並列に並べて一括融着接続を行う場合、例えば、特許文献1に開示されているように、複数本の光ファイバ心線をV溝又は収納溝で所定のピッチで整列させ、その整列状態を接着材等が付与された端末固定具を用いて保持固定する。この後、端末固定具で整列保持されている複数本の単心光ファイバ心線の被覆を一括除去し、次いで、被覆の除去により露出されたガラスファイバを所定の長さで一括カットして端面を揃える。続いて、複数本の単心光ファイバ心線を保持した端末固定具を、そのまま融着接続機にセットして互いの光ファイバ接続端を突き合わせ、アーク放電等により複数本の光ファイバを一括融着して接続している。また、一括融着接続後、ガラスファイバが露出されている融着接続部を保護するため、補強部材を用いて補強処理をしている。
また、特許文献2には、複数本の単心光ファイバ心線を集合整列させる集合整列具が開示されている。この集合整列具は、プラスチック等で成型され、光ファイバ心線が挿入される幅広の入口と光ファイバ心線を密着状に整列させる幅狭の出口を有する形状のものである。幅広の入口から挿入された光ファイバ心線は、出口側では自動的に密着状に整列され、接着材を注入する等の方法で固定される。集合整列具により整列された複数本の光ファイバ心線は、出口側で多心の光ファイバテープ心線と融着接続したり、光コネクタに接続したりすることができるとされている。
特開昭63−194208号公報 実開昭62−19604号公報
光ファイバ心線の端末部を整列させて一括融着接続する場合、上記の特許文献1又は特許文献2に開示のように特殊な固定具や整列具を用い、しかも接着材で光ファイバ心線を固定するという方法は、現場での作業形態としてあまり歓迎されないものであった。また、融着接続部の近傍に固定具や整列具が付属していると、融着接続後の補強に熱収縮性の補強スリーブの使用が難しく、作業性が低下するなどの問題があった。
また、最近は光ファイバの需要増加で使用目的に応じた種々の太さの光ファイバ心線の使用や、複数本の光ファイバ心線と光ファイバテープ心線との一括融着接続するケースも多くなっている。複数本の光ファイバ心線と光ファイバテープ心線とを一括融着接続する場合、光ファイバ心線の被覆径によっては、光ファイバの整列ピッチを整合させる必要があり、作業性が低下する。
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたもので、複数本の単心光ファイバ心線を素早く整列させてその整列状態を保持して、一括融着接続が容易に実施できる光ファイバホルダの提供を課題とする。
本発明による光ファイバホルダは、複数本の内層被覆と外層被覆の2層被覆からなる光ファイバ心線を並列に並べて保持する光ファイバホルダであって、光ファイバ整列溝を有する基台と、光ファイバ整列溝の上方に開閉可能に配され複数本の光ファイバ心線の内層被覆が固定されることなく一列に並ぶ幅の空隙を形成する押える押え部材を有する心線整列蓋と、該心線整列蓋の後方に該心線整列蓋とは独立して開閉可能な前記複数本の光ファイバ心線の外層被覆を固定するファイバ固定用のクランプ蓋とを備え、光ファイバ整列溝は先端側の幅を徐々に狭めた形状とされ、押え部材は、光ファイバ整列溝との隙間が先端側ほど小さくなるように段差を設けた形状とされる。
また、心線整列蓋とクランプ蓋との間に、複数本の光ファイバ心線に接着させて整列保持するための、接着部材を有する心線固定部材を着脱可能に装着する心線固定部材装着部、又は、接着テープを導入する導入部と接着テープを押し付ける突起状部材を設けたホルダ蓋を備えた構成とすることができる。
本発明によれば、複数本の光ファイバ心線を光ファイバホルダの光ファイバ整列溝に挿入するだけで簡単に整列させることができ、しかも、接着材を用いることなくその整列状態を保持固定することができる。また、複数本の光ファイバ心線を光ファイバホルダに保持させたままで一括融着接続をする際に、光ファイバ心線を光ファイバホルダから外しても所定の範囲で整列状態を維持でき、融着接続後に補強スリーブによる補強処理を効率よく実施することができる。
図により本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明による光ファイバホルダの一例を説明する図、図2(A)はそれぞれの蓋を閉じた状態の平面図、図2(B)はホルダ中心のb−b断面図、図2(C)はc−c方向から見た端面図、図2(D)はd−d断面図を示す。図中、1は基台、1aは支持軸部、2は心線整列蓋、3はクランプ蓋、4はホルダ蓋、5は光ファイバ整列溝、5aは先端溝、5bは変換溝、5cは平行溝、6は押え部材、7a,7bはゴムパッド、8は心線固定部材、9は心線固定部材装着部、10a,10bはマグネットを示す。
本発明による光ファイバホルダHは、図1及び図2に示すように、長方形状のブロックからなる基台1に、心線整列蓋2、クランプ蓋3、ホルダ蓋4を支持軸部1aで開閉可能に枢着して構成される。基台1の上面には、複数本の光ファイバ心線を収納整列させる光ファイバ整列溝5が形成されている。この光ファイバ整列溝5の先端部側は、所定の太さの光ファイバ心線が一列に並ぶ幅の先端溝5aと、溝幅を先端側に向って徐々に狭められた変換溝5bと、幅が均一な平行溝5cからなる形状である。
心線整列蓋2は、光ファイバ整列溝5の先端部側を押える位置に設けられ、光ファイバ整列溝5の先端部側の開放面を塞ぐようにして閉じられたとき、基台1に埋め込まれたマグネット10aにより閉状態がロックされる。心線整列蓋2の内面側には、後述する光ファイバ心線を押える押え部材6が接着等により取り付けられる。この押え部材6は、心線整列蓋2が基台1上に閉じられたとき、先端部側の開口面を閉じて光ファイバ心線が挿通される空隙を形成する。この空隙には複数本の内層被覆と外層被覆の2層被覆からなる光ファイバ心線が挿入され、光ファイバ心線を固定はしないが一列に並ぶように整列される。
クランプ蓋3は、光ファイバ整列溝5の後部側に設けられ、光ファイバ整列溝5の後部側の開放面を塞ぐように閉じられたとき、基台1に埋め込まれたマグネット10bにより閉状態がロックされる。クランプ蓋3の内面側には、光ファイバ心線をクランプするゴムパッド7a,7bが接着等により取り付けられ、光ファイバ整列溝5に入れられた光ファイバ心線が長手方向に移動しないように固定する。
ホルダ蓋4は、光ファイバ整列溝5の中間部を押える位置で心線整列蓋2に隣接して設けられ、光ファイバ整列溝5の開放面を塞ぐように閉じられたとき、基台1に埋め込まれたマグネット10aにより閉状態がロックされる。このホルダ蓋4は、後述する心線固定部材8を装着部9に保持させるもので、心線整列蓋2が閉じられた状態にあるときに閉状態とすることができるように構成されている。
図3は押え部材の構成例を示す図で、図3(A)は押え面を傾斜面で形成する例、図3(B)は本発明による押え面に段差を設けて形成する例を示す図である。図中、6aは押え面、6bは段差部、11は光ファイバ心線、11aはガラスファイバ、11bは内層被覆、11cは外層被覆、12は空隙を示す。その他の符号は、図1,2で用いたのと同じ符号を用いることにより説明を省略する。
押え部材6は、心線整列蓋2の内面に接着等により取り付けられ、心線整列蓋2が基台1上に閉じられたとき、光ファイバ整列溝5の先端部側の開口面を閉じて光ファイバ心線1が挿通される空隙12を形成する。押え部材6の押え面6aは、先端側(図の左側)から内部側(図の右側)に向けて厚さが薄くなるように形成されている。すなわち、空隙12が先端側に向かって狭くなるようにされる。図3(A)では、押え面6aを滑らかな傾斜面とし、心線整列蓋2を閉じた状態で、光ファイバ心線11を右方向から左方向に向けて空隙12内に挿入したとき、光ファイバ心線11は押え面6aに沿って空隙12にスムーズに挿通される。
図3(B)は本発明による押え面6aに段差をつけて形成した例である。光ファイバ心線11が、例えば、ガラスファイバ11aを保護する被覆が、内層被覆11bと外層被覆11cの2層被覆で形成されていて、外層被覆11cを除去して、内層被覆11bの外径寸法で整列させたい場合がある。例えば、内層被覆11bの外径が0.25mmで外層被覆11cの外径が0.5mm或いは0.9mmというような光ファイバ心線を、光ファイバテープ心線と一括融着接続することがある。光ファイバテープ心線は、光ファイバ間の標準ピッチが0.25mm程度であるので、外径が0.25を越える外層被覆を有する光ファイバ心線と接続するには、外層被覆11cを除去して内層被覆11bの状態で心線整列を行いファイバピッチを整合させる必要がある。
このような場合、図3(B)に示すような押え部材6の押え面6aに段差が設けてあると、整列作業が簡単に行うことができる。すなわち、光ファイバ心線11の先端部側の外層被覆11cを予め除去しておき、心線整列蓋2を閉じた状態で、光ファイバ心線11を右方向から左方向に向けて空隙12に挿通させる。このとき、外層被覆11cの除去端が段差部6bに当たって挿入が規制され、ホルダ先端部から外層被覆11cの除去端までの距離を一定にすることができる。この結果、一括融着接続する際の被覆除去長、ファイバカット長を精度よくおこなうことができる。
また、押え部材6は合成樹脂で成型したものを用いることができる。押え部材6は、光ファイバ心線11を挿通させる空隙12を形成するためのもので、光ファイバ心線11を固定するものではない。したがって、押え面を高精度に仕上げる必要がないので、光ファイバ心線に対して傷をつけず、滑りがよくて、しかも、コスト的にも安価に製造できる合成樹脂製とするのが望ましい。
図4は複数本の光ファイバ心線を整列保持するための構成例を示す図である。図4(A)は図2(D)の円形で囲む部分を拡大したもので、心線固定部材の一例を説明する図、図4(B)は心線固定に接着テープを用いる例を示す図である。図中、8aはコ字状部材、8bは接着部材、9aは装着孔、9bは突起、13は接着テープを示す。その他の符号は、図1,2で用いたのと同じ符号を用いることにより説明を省略する。
複数本の光ファイバ心線を整列させて一括融着接続した後、接続部を補強するまでは融着接続部から所定の範囲は光ファイバ心線の整列状態が保持されている必要がある。融着接続した後の光ファイバ心線の融着接続部は、ガラスファイバが露出して強度が弱くなっているので、補強処理をする前に融着接続部がバラけると、補強スリーブが被せにくく破断しやすくなる。このため、本発明では、複数本の光ファイバ心線11を光ファイバ整列溝5に収納して整列させた後、光ファイバホルダHから外しても、光ファイバ心線の整列状態が保持されるようにしている。
図4(A)は、心線固定部材8を用いて光ファイバ心線11を整列保持させるようにしたもので、心線固定部材8は、例えば、コ字状部材8aと接着部材8bとで構成される。コ字状部材8aは、金属又は合成樹脂で形成され、その基部内面に接着部材8bが設けられる。接着部材8bは、例えば、両面接着テープ或いは感圧接着材などが用いられる。基台1側には、コ字状部材8aの両側の脚部が装着される装着孔9aからなる心線固定部材装着部9が設けられている。
上述した構成で、複数本の光ファイバ心線11を光ファイバ整列溝5に収納して、クランプ蓋3(図1,2参照)で光ファイバ心線11の長手方向の移動を固定した後、心線固定部材8を心線固定部材装着部9に装着する。心線固定部材8の接着部材8bは、整列状態にある光ファイバ心線11の上面に接触して、複数本の光ファイバ心線11をテープ状に接着一体化する。なお、心線固定部材8は、手で心線固定部材装着部9に押し込むだけでもよいが、ホルダ蓋4を閉じることにより押し込んで接着するようにしてもよい。なお、上述した心線固定部材8は、光ファイバ心線の外周に膨出する形態になるので、予め補強スリーブを光ファイバ心線上に挿通させて、融着接続後に融着接続部に移動させるのが難しいので、融着接続する相手方が光ファイバテープ心線の場合に適している。
図4(B)は、光ファイバ心線11を整列保持させる他の実施形態を説明する図で、接着テープ13を用いる例である。接着テープ13は、片面接着用のものでよく、基台1側に接着テープ13を導入する突起9bからなる心線固定部材装着部9が設けられている。
また、ホルダ蓋4の内面に、接着テープ13を光ファイバ心線11に押し付ける突起状の部材を設けるようにしてもよい。
上記の図4(B)の場合も、図4(A)の例と同様に、複数本の光ファイバ心線11が光ファイバ整列溝5に収納されて長手方向の移動が固定された後、接着テープ13を整列状態にある光ファイバ心線11の上面に接触して接着一体化することができる。この例では、接着テープ13で接着一体化するので、図4(A)の例と比べて光ファイバ心線の外周に膨出しない形状となり、予め光ファイバ心線上に補強スリーブを挿通させておくことができる。したがって、図4(B)の例においては、複数本の光ファイバ心線同士を、平行に並べて一括融着接続する場合にも適用することができる。
図5は、本発明による光ファイバホルダHに、複数本の光ファイバ心線を収納固定する方法を説明する図で、図5(A)は複数本の光ファイバ心線を光ファイバ整列溝に収納する図、図5(B)は光ファイバ心線をクランプし整列状態で固定する図である。図中の符号は、図1〜図4で用いたのと同じ符号を用いることにより説明を省略する。
先ず、図5(A)に示すように、心線整列蓋2のみを閉じてホルダ先端部側に光ファイバ心線11を一列に整列させるための挿通孔となる空隙を形成する。光ファイバ心線11は、例えば、図3(B)に示したような内層被覆と外層被覆からなり、先端部側の外層被覆を所定長さ除去した状態で、光ファイバ整列溝5の先端溝5aに所定本数の光ファイバ心線11を、例えば、1本ずつ挿入する。挿入された光ファイバ心線11は、変換溝5bにより先端溝5aに案内され、内層被覆が互いに密接するように狭められたファイバピッチで一列に整列され、光ファイバ整列溝5の後方側の平行溝5cの部分では、外層被覆が互いに密接する広いファイバピッチで一列に整列される。
所定本数の光ファイバ心線11が、光ファイバ整列溝5に収納され整列された後、図5(B)に示すように、クランプ蓋3が閉じられ、ゴムパッド7a,7bにより光ファイバ心線11が長手方向に移動しないようにしっかりと固定される。次いで、図4(A),(B)で説明したように、心線固定部材8又は接着テープで光ファイバ心線11を中間部位置で接着一体化し、ホルダ蓋4を閉じることで、光ファイバホルダHに光ファイバ心線11を固定する。
図6は、上述した光ファイバホルダHを用いて、複数本の光ファイバ心線を一括融着接続する方法を説明する図である。図中、14は光ファイバテープ心線、15は補強スリーブを示す。その他の符号は、図1〜図5で用いたのと同じ符号を用いることにより説明を省略する。
図6(A)(B)は、複数本の単心光ファイバ心線同士を一括融着接続する例で、複数本の光ファイバ心線11を図1〜図5で説明した光ファイバホルダHに整列保持させる。複数本の光ファイバ心線11の整列保持の方法は、例えば、図5で説明したような方法で行われ、心線整列蓋2、クランプ蓋3、ホルダ蓋4がそれぞれ閉じられ、複数本の光ファイバ心線11は、長手方向の移動が阻止された状態で固定される。なお、光ファイバ心線11が、内層被覆11bと外層被覆11cの2層からなり、内層被覆11bの外径で整列させる場合は、図3(B)で説明したように先端部側の外層被覆11cを除去して固定される。
複数本の光ファイバ心線11を、ホルダ先端部側から突き出る光ファイバ心線11の被覆(例えば、内層被覆5b)を所定の個所から被覆除去具を用いて除去し、先端部側のガラスファイバ11aを露出させる。この後、露出されたガラスファイバ11aを所定長さにカットし、先端を揃える。
次いで、図6(A)に示すように、光ファイバホルダHに光ファイバ心線11を保持させた状態で、融着接続機(図示せず)にセットして、互いに光ファイバファイバ接続端を突き合わせ一括融着接続する。融着接続する相手方の光ファイバが、同様な複数本の光ファイバ心線である場合は、同様な構成の光ファイバホルダを用いて突き合せる。なお、図に示した光ファイバホルダHを右ホルダとするならば、接続する相手方の光ファイバ心線を保持する光ファイバホルダは、左ホルダとして勝手違いの形状(線対称)のものが用いられる。
一括融着接続が行われた後、図6(B)に示すように、光ファイバ心線11及び相手方の複数本の光ファイバ心線11は、光ファイバホルダH,Hから取り出される。光ファイバ心線11を光ファイバホルダHから取り外すと、一括融着接続された光ファイバ心線11の整列状態がバラける。このため、ガラスファイバ11aの部分が交差して傷が生じたり、補強スリーブ15が被せにくくなる。
そこで、上述した補強処理が実施される前までは、少なくとも、融着接続部の近傍は光ファイバ心線11がテープ状に整列保持されているのが望ましい。本発明では、光ファイバホルダHに光ファイバ心線11を固定する際に、図4(B)で説明したように接着テープ13等を付与して、光ファイバ心線11の整列状態を保持させておくことができ、上述のような不都合を解消することができる。
次いで、光ファイバテープ心線11の融着接続前に挿通されている補強スリーブ15を移動させて融着接続部分を覆う。補強スリーブ15は、例えば、熱収縮性のチューブ内に補強棒とホットメルト接着材を入れた構成のもので、加熱により複数本の光ファイバを接着一体化して補強処理が行われる。補強スリーブ15は、熱収縮後の仕上がり状態で、光ファイバ心線11の外層被覆11cに所定の距離Lだけ被さるように設けるのが望ましい。なお、距離Lとしては、2mm〜4mmが好ましく、これにより、補強スリーブ端部での光ファイバの強度の低下や過度の屈曲を軽減することができる。
また、図6(C),(D)に示すように、融着接続する相手方の光ファイバとして、光ファイバテープ心線14を用いることができる。この場合、光ファイバテープ心線14側の光ファイバホルダH’は、一般的な通常のものを用いることができる。この場合も、一括融着接続が行われた後、光ファイバ心線11を光ファイバホルダHから取り外すと、融着接続部の整列状態がバラける。このため、ガラスファイバ11aの部分が交差して傷が生じたり、補強スリーブ15が被せにくくなる。
そこで、上述した補強処理が実施される前までは、少なくとも、図6(B)の例と同様に、融着接続部の近傍は光ファイバ心線11がテープ状に整列保持されているのが望ましい。本発明では、光ファイバホルダHに光ファイバ心線11を固定する際に、心線固定部材8又は接着テープ13等を付与して、光ファイバ心線11の整列状態を保持させておくことができ、上述のような不都合を解消することができる。
本発明による光ファイバホルダの概略を説明する斜視図である。 本発明による光ファイバホルダの概略を説明する平面、中央断面及び端面を示す図である。 本発明で用いる押え部材の構成例を示す図である。 本発明において、複数本の光ファイバ心線を一括して整列保持するための構成例を示す図である。 本発明による光ファイバホルダに、複数本の光ファイバ心線を収納固定する方法を説明する図である。 本発明による光ファイバホルダを用いて、一括融着接続を実施する例を説明する図である。
符号の説明
1…基台、1a…支持軸部、2…心線整列蓋、3…クランプ蓋、4…ホルダ蓋、5…光ファイバ整列溝、5a…先端溝、5b…変換溝、5c…平行溝、6…押え部材、6a…押え面、6b…段差部、7a,7b…ゴムパッド、8…心線固定部材、8a…コ字状部材、8b…接着部材、9…心線固定部材装着部、9a…装着孔、9b…突起、10a,10b…マグネット、11…光ファイバ心線、11a…ガラスファイバ、11b…内層被覆、11c…外層被覆、12…空隙、13…接着テープ、14…光ファイバテープ心線、15…補強スリーブ。

Claims (5)

  1. 複数本の内層被覆と外層被覆の2層被覆からなる光ファイバ心線を並列に並べて保持する光ファイバホルダであって、光ファイバ整列溝を有する基台と、前記光ファイバ整列溝の上方に開閉可能に配され、前記複数本の光ファイバ心線の前記内層被覆が固定されることなく一列に並ぶ幅の空隙を形成する押え部材を有する心線整列蓋と、該心線整列蓋の後方に前記複数本の光ファイバ心線の前記外層被覆を固定するクランプ蓋とを備え、前記光ファイバ整列溝は先端側の幅を徐々に狭めた形状とされ、前記押え部材は、前記光ファイバ整列溝との隙間が先端側ほど小さくなる段差を有していることを特徴とする光ファイバホルダ。
  2. 前記押え部材は、合成樹脂材で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバホルダ。
  3. 前記心線整列蓋と前記クランプ蓋との間に、前記複数本の光ファイバ心線に接着させて整列保持するための接着部材を有する心線固定部材を、着脱可能に装着する心線固定部材装着部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバホルダ。
  4. 前記心線固定部材を押さえるホルダ蓋を備えていることを特徴とする請求項3に記載の光ファイバホルダ。
  5. 前記心線整列蓋と前記クランプ蓋との間に、前記複数本の光ファイバ心線に接着させて整列保持するための片面接着テープを導入する導入部と、該片面接着テープを押し付ける突起状部材を設けたホルダ蓋を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバホルダ。
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