JP4843120B1 - 楽曲再生方法、楽曲再生装置、再生処理システムおよびプログラム - Google Patents
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Abstract
ダンスに適した楽曲再生を行うことを課題とする。本発明の楽曲再生装置20は、楽曲の楽曲データと、当該楽曲内の拍位置を解析した解析結果を含む楽曲情報を取得する楽曲取得手段21と、楽曲内に、一定期間以上拍が検出されない区間である拍未検出区間が存在するか否かを判別する判別手段22と、楽曲内に拍未検出区間が存在すると判別された場合、当該拍未検出区間をスキップして楽曲を再生する再生手段23と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
【技術分野】
【0001】
スキップ再生が可能な楽曲再生方法、楽曲再生装置、再生処理システムおよびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、スキップ再生を行う技術として、特許文献1が提案されている。当該特許文献1は、音楽情報が複数のブロックに記録されたディスクを再生するディスク再生装置に関する発明であって、ブロック内の信号が音響信号を含むか否かを判別し、含まないと判別した場合は、そのブロックの再生を行わないことを特徴としている。
【0003】
一方、近年、踊り手(ダンサー)が路上で気軽にダンスを踊るストリートダンスが流行している。このようなストリートダンスでは、ダンスミュージックをかけ流しながら、それに合せて踊るのが一般的である。
【先行技術文献】
【0004】
【特許文献1】
特開2003−45123号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、ダンスミュージックの中にも一部ビートを有しない区間が存在する場合がある。このような区間は、ダンサーにとってリズムをとりづらく踊りにくいことから、ビートを有しない区間が長く続くと、ダンサーの調子を乱すだけでなく、場の雰囲気を壊してしまうことがあった。
【0006】
そこで、ダンスミュージックの再生に、特許文献1の技術を採用することが考えられるが、特許文献1では、音響信号を含むか否かに応じてスキップ再生を行うため、音響信号があるブロックについては、ビート(拍)の有無にかかわらず再生し続けることになる。このため、特許文献1の技術を採用したとしても、ビートの無い区間が全て無くなる訳ではなく、必ずしもダンサーにとって踊りやすくなるとは言えないという課題があった。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑み、ダンスに適した楽曲再生を行い得る楽曲再生方法、楽曲再生装置、再生処理システムおよびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の楽曲再生方法は、楽曲内に、拍数1拍分以上の区間を示す一定期間以上拍の検出されない区間である拍未検出区間が存在するか否かを判別する判別ステップと、楽曲内に拍未検出区間が存在すると判別された場合、当該拍未検出区間をスキップして楽曲を再生する再生ステップと、を実行することを特徴とする。
【0009】
本発明の楽曲再生装置は、楽曲内に、拍数1拍分以上の区間を示す一定期間以上拍の検出されない区間である拍未検出区間が存在するか否かを判別する判別手段と、楽曲内に拍未検出区間が存在すると判別された場合、当該拍未検出区間をスキップして楽曲を再生する再生手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
これらの構成によれば、楽曲内に拍未検出区間が存在する場合、当該拍未検出区間をスキップ再生するため、確実にビートの無い区間を除いた再生を行うことができる。これにより、ダンス時のBGMとして楽曲を再生した場合でも、ダンサーの調子を乱したり、場の雰囲気を壊したりすることがない。
なお、「一定期間」とは、拍数および絶対時間の少なくとも一方によって定められる区間を意味する。したがって、「拍未検出区間」は、拍数がL拍以上の区間、絶対時間がM秒以上の区間、拍数がL拍以上且つ絶対時間がM秒以上の区間、拍数がL拍以上または絶対時間がM秒以上の区間、などの定義が可能である。
【0011】
上記の楽曲再生方法において、楽曲の楽曲データと、当該楽曲内の拍位置を解析した解析結果を含む楽曲情報を取得する楽曲取得ステップをさらに実行し、判別ステップは、楽曲情報に基づいて、楽曲内に拍未検出区間が存在するか否かを判別することを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、楽曲データと楽曲情報を取得する構成であるため、楽曲データを解析する必要がない。したがって、解析処理に要する制御負荷を軽減できると共に、これらのステップを実行する装置の低廉化を図ることができる。
【0013】
上記の楽曲再生方法において、楽曲を解析して、楽曲内の拍位置を検出する楽曲解析ステップをさらに実行し、判別ステップは、楽曲解析ステップにより検出された拍位置に基づいて、楽曲内に拍未検出区間が存在するか否かを判別することを特徴とする。
【0014】
この構成によれば、楽曲の解析を行う構成であるため、1台の装置で本発明を実現できる。これにより、楽曲解析を行う装置やアプリケーションとの適応性を考慮することなく、楽曲再生を行うことができる。
【0015】
上記の楽曲再生方法において、楽曲の開始位置および終了位置の少なくとも一方を含む拍未検出区間を、第1未検出区間とし、楽曲の開始位置および終了位置の両方を含まない拍未検出区間を、第2未検出区間としたとき、第1未検出区間と比較する一定期間と、第2未検出区間と比較する一定期間は、異なる期間長が設定されていることを特徴とする。
【0016】
上記の楽曲再生方法において、第2未検出区間と比較する一定期間は、第1未検出区間と比較する一定期間より、長い期間長が設定されていることを特徴とする。
【0017】
これらの構成によれば、楽曲の開始部分または終了部分と、楽曲の途中部分とで、拍未検出区間の判別基準を異ならせることができる。例えば、楽曲の途中部分の判別基準を、楽曲の開始部分または終了部分の判別基準より長く設定する(第2未検出区間と比較する一定期間を、第1未検出区間より長く設定する)ことで、楽曲の途中で何度もスキップ再生されることを防止できる。これにより、頻繁に楽曲が途切れることによってダンサーが踊りづらくなるといった不具合を解消できる。
【0018】
上記の楽曲再生方法において、複数の楽曲を連続して再生する場合であって、N番目(但し、NはN≧1となる整数)の楽曲の終了位置と、N+1番目の楽曲の開始位置に、それぞれ拍が検出されない区間が存在する場合、判別ステップは、N番目の楽曲の終了位置を含む拍が検出されない区間と、N+1番目の楽曲の開始位置を含む拍が検出されない区間との合計長が、一定期間以上となるか否かに応じて、拍未検出区間が存在するか否かを判別することを特徴とする。
【0019】
この構成によれば、N番目の楽曲の終了位置と、N+1番目の楽曲の開始位置に、それぞれ一定期間未満の拍が検出されない区間が存在することにより、ビートの無い部分が長時間続いてしまうことを防止できる。これにより、楽曲を連続再生する場合も、ダンサーの調子を乱したり、場の雰囲気を壊したりすることがない。
【0020】
上記の楽曲再生方法において、再生ステップは、楽曲内に拍未検出区間が存在すると判別された場合、拍未検出区間に、少なくともその直前または直後のいずれか一方の区間を加算してスキップ区間とし、当該スキップ区間をスキップして楽曲を再生することを特徴とする。
【0021】
この構成によれば、拍未検出区間だけをスキップするのではなく、拍未検出区間の前後に任意の区間を加えたスキップ区間をスキップすることで、スキップ再生によるリズムの乱れ等を防止できる。
なお、スキップ区間に加えられる任意の区間の区間長およびその位置(拍未検出区間の前および/または後ろ)は、各種楽曲情報(拍子、小節位置、大節位置などを含む)に応じて設定されることが好ましい。
【0022】
上記の楽曲再生方法において、判別ステップは、計算または入力されたBPM情報に基づいて1拍あたりの時間を決定し、当該1拍あたりの時間によって定められる一定期間に基づいて拍未検出区間が存在するか否かを判別し、スキップ区間は、ある定数の整数倍の拍数となるように、拍未検出区間の前および/または後ろに任意の拍数を加算した区間であることを特徴とする。
【0023】
この構成によれば、ある定数の整数倍の拍数となるようにスキップ区間を設定することで、楽曲の流れ(リズム)を維持することができ、ダンサーに違和感を与えることがない。
なお、「ある定数」とは、その楽曲の拍子に応じた定数(4ビート(4拍子)の楽曲であれば「4」、ワルツなど3拍子の楽曲であれば「3」など)であることが好ましい。また、「整数倍」とは、「4」であることが好ましい。これは、一般的に楽曲は、ワルツやタンゴを含めて4小節を単位として構成されていることが多いためである。
【0024】
上記の楽曲再生方法において、楽曲の開始位置および終了位置の少なくとも一方を含む拍未検出区間を、第1未検出区間とし、楽曲の開始位置および終了位置の両方を含まない拍未検出区間を、第2未検出区間としたとき、再生ステップは、第1未検出区間については当該第1未検出区間をスキップし、第2未検出区間についてはスキップ区間をスキップすることを特徴とする。
【0025】
この構成によれば、楽曲の再生箇所に応じて適切なスキップ再生を行うことができる。例えば、楽曲の開始部分または終了部分については、拍未検出区間に任意の区間を付加してスキップしてしまうと、楽曲のイメージが崩れたり中途半端な状態で楽曲再生が開始/終了したりしてしまう虞があるため、拍未検出区間だけスキップされることが好ましい。一方、楽曲の途中部分については、17拍、19拍など、拍子と合わない区間がスキップされると、大きく楽曲の流れを乱してしまう虞があるため、拍子に合せたスキップ区間だけスキップされることが好ましい。
【0026】
上記の楽曲再生方法において、楽曲の小節に関する情報を含む楽曲情報を取得する楽曲取得ステップをさらに実行し、スキップ区間は、その開始位置および終了位置が、小節の開始位置、または1小節の4回繰り返し分に相当する大節の開始位置と一致するように設定された区間であることを特徴とする。
【0027】
この構成によれば、一般的に楽曲は4小節で曲調が設定されているため、小節または大節単位でスキップすることで、楽曲の流れを乱すことを最大限防止できる。
【0028】
本発明の再生処理システムは、上記の楽曲再生装置と、楽曲再生装置と接続されたコンピューターにインストールされて用いられ、楽曲再生装置に対し楽曲を提供する専用アプリケーションと、から成る再生処理システムであって、専用アプリケーションは、楽曲の楽曲データと、当該楽曲内の拍位置を解析した解析結果を含む楽曲情報を楽曲再生装置に提供する楽曲提供手段を備え、判別手段は、専用アプリケーションから取得した楽曲情報に基づいて、楽曲内に拍未検出区間が存在するか否かを判別することを特徴とする。
【0029】
この構成によれば、専用アプリケーション側で楽曲データを解析するため、楽曲再生装置側の解析処理が不要となる。これにより、楽曲再生装置の低廉化を図ることができる。
【0030】
本発明のプログラムは、コンピューターに、上記の楽曲再生方法における各ステップを実行させることを特徴とする。
【0031】
このプログラムを用いることにより、ダンスに適した楽曲再生を行い得る楽曲再生方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】 本発明の一実施形態に係る楽曲再生システムのシステム構成図である。
【図2】 楽曲再生装置の制御ブロック図である。
【図3】 楽曲の開始部分、終了部分、途中部分における、スキップ再生の説明図である。
【図4】 楽曲を連続再生する場合のスキップ再生の説明図である。
【図5】 拍未検出区間とスキップ区間を関連付けた対応テーブルの一例を示す図である。
【図6】 図5の対応テーブルに基づくスキップ再生の説明図である。
【図7】 小節位置、大節位置に合せたスキップ再生の説明図である。
【図8】 小節位置に合せたスキップ再生の変形例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の一実施形態に係る楽曲再生方法、楽曲再生装置、再生処理システムおよびプログラムについて、添付図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、楽曲再生装置として、ダンスの練習に用いられるダンス専用オーディオ機器を想定し、楽曲としては、主にダンスミュージックを再生するものとする。
【0034】
図1は、本発明の楽曲再生装置20を適用した再生システムSYのシステム構成図である。同図に示すように、再生システムSYは、楽曲を提供するパーソナルコンピューター(以下、「PC」と表記する)10と、楽曲を再生する楽曲再生装置20と、から成る。
【0035】
PC10は、主な機能構成として、楽曲解析手段11および楽曲提供手段12を備えている。なお、これらの機能は、PC10にインストールされた専用アプリケーション15によって実現される。楽曲解析手段11は、楽曲ファイルを解析し、解析データ(楽曲特徴量)を生成する。解析データとしては、拍位置情報、BPM(Beats Per Minute)情報、メジャー(長調)の部分と、マイナー(短調)の部分の割合などを示す調情報、ジャンル情報などを生成する。拍位置情報とは、例えば楽曲の先頭から楽曲内の各拍位置までの時間を示す情報であり、拍位置が分かれば情報の持たせ方は選ばない。また、BPM情報とは、その楽曲について検出されたBPMの平均値、その楽曲について一番多く検出されたBPM、楽曲の各再生区間に対応したBPM(楽曲の途中でBPMが変更される場合)、のいずれかを示す情報である。なお、BPM情報としてこれらのうちどれを採用するかについて、ユーザーが設定可能としても良い。また、拍位置情報とBPMは、いずれか一方のみを生成する構成としても良い。
【0036】
楽曲提供手段12は、楽曲データと共に、楽曲解析手段11の解析結果である解析データや、楽曲に付随されている付随情報(楽曲のタイトル、アーティスト名、アルバム名などのメタ情報)を、楽曲再生装置20に提供する(送信する)。なお、以下の説明では、解析データおよび付随情報を楽曲情報と総称する。また、楽曲提供手段12により提供されるデータを、USBメモリ等の外部記憶媒体に格納して、楽曲再生装置20に読み取らせる構成としても良い。
【0037】
一方、楽曲再生装置20は、主な機能構成として、楽曲取得手段21、判別手段22および再生手段23を備えている。楽曲取得手段21は、楽曲提供手段12により提供された楽曲データおよび楽曲情報を取得する。なお、楽曲取得手段21は、PC10からケーブルや無線LAN等を介して楽曲データ等を取得する構成でも良いし、USBメモリ等の外部記憶媒体を読み取ることによって楽曲データ等を取得する構成でも良い。
【0038】
判別手段22は、再生対象となる楽曲内に、一定期間以上拍が検出されない区間である拍未検出区間が存在するか否かを判別する。当該判別は、楽曲情報に含まれる拍位置情報やBPM情報に基づいて行う。なお、拍未検出区間の有無は、音のレベル(強さ)に関係なく判別する。つまり、音のレベルが低い再生区間が一定期間以上続く場合であっても、拍位置が存在する(ビートが検出される)場合は、拍未検出区間として扱わない。また、拍未検出区間の有無の判別基準となる「一定期間」は、本実施形態では、拍数によって定めるものとする。具体的には、楽曲の開始部分および終了部分については、16拍以上連続して拍が検出されない場合、その区間を拍未検出区間と判別する。また、楽曲の途中部分については、32拍以上連続して拍が検出されない場合、その区間を拍未検出区間と判別する。
【0039】
再生手段23は、判別手段22により、楽曲内に拍未検出区間が存在すると判別された場合、当該拍未検出区間をスキップして楽曲を再生する。なお、当該スキップ再生については、図3以降にて詳述する。
【0040】
次に、図2を参照し、楽曲再生装置20の制御構成について説明する。楽曲再生装置20は、主な制御構成として、入力インターフェース(以下、「入力I/F」と表記する)31、主処理部32、楽曲データ処理部33、メモリ34、デコード部35、再生制御部36、出力インターフェース(以下、「出力I/F」と表記する)37、音声出力装置38を備えている。
【0041】
入力I/F31は、PC10から提供された楽曲データおよび楽曲情報を取得する。主処理部32は、CPU(Central Processing Unit)やマイコンにより構成され、楽曲再生装置20内の各部を制御する。楽曲データ処理部33は、拍の同期再生(楽曲間の同期、楽曲とオーディオエフェクトとの同期など)に関する処理を行う。メモリ34は、PC10から提供された楽曲データおよび楽曲情報を記憶する。デコード部35は、メモリ34から読み出した楽曲データのデコード処理を行う。再生制御部36は、デコード部35によってデコードされた楽曲データに基づいて再生制御を行う。上記の再生手段23によるスキップ再生は、主に当該再生制御部36によって実現される。出力I/F37は、音声出力装置38に対して、再生制御部36により再生された再生信号を出力する。なお、音声出力装置38としては、スピーカーやヘッドフォンなどを採用可能である。また、音声出力装置38を楽曲再生装置20内に備えるのではなく、別体とした構成としても良い。
【0042】
次に、図3を参照し、再生手段23(再生制御部36)によるスキップ再生の基本形について説明する。同図において、音符のマークは、拍位置を示している。また、図示横線は、時間軸を指し、当該横線に沿って配置した点線矢印は、スキップ対象区間を指し、さらに当該横線に沿って配置した実線矢印は、再生対象区間を指す。図3(a)は、楽曲の開始部分に拍未検出区間(第1未検出区間)が存在する場合のスキップ再生を示す図である。楽曲の開始位置については、拍が検出されない区間が16拍以上続く場合、これを拍未検出区間と判別する。この場合、楽曲の開始位置からスキップし、最初に検出された拍位置から再生を開始する。
【0043】
図3(b)は、楽曲の終了部分に拍未検出区間(第1未検出区間)が存在する場合のスキップ再生を示す図である。この場合も、開始部分と同様に、拍が検出されない区間が16拍以上の場合、これを拍未検出区間と判別する。この場合、最後に検出された拍位置の次の拍位置(BPMに基づいて計算される空白拍位置)から終了位置までスキップする。
【0044】
図3(c)は、楽曲の途中部分(楽曲の開始位置および終了位置の両方を含まない区間)に拍未検出区間(第2未検出区間)が存在する場合のスキップ再生を示す図である。この場合は、拍が検出されない区間が32拍以上続く場合、これを拍未検出区間と判別する。また、楽曲の途中に拍未検出区間が存在する場合は、最後に検出された拍位置の次の拍位置(空白拍位置)からスキップし、次に検出された拍位置から再生を開始する。
【0045】
なお、図3に示したスキップ再生の基本形では、拍未検出区間を判別する際の基準となる「一定期間」を、楽曲の開始部分と終了部分とで同じ区間長としたが、異なる区間長としても良い。但し、楽曲の途中部分における拍未検出区間の判別基準は、楽曲の開始部分または終了部分における判別基準より長く設定することが好ましい。これにより、楽曲の途中で何度もスキップ再生されることによってダンサーが踊りづらくなるといった不具合を解消できる。
【0046】
次に、図4を参照し、連続再生する場合のスキップ再生について説明する。図4(a)は、図3に示したスキップ再生の基本形を適用した場合の連続再生、すなわち連続再生の基本形を示す図である。同図に示すように、例えばN番目(但し、NはN≧1となる整数)の楽曲の終了部分に8拍分の拍が検出されない区間が存在し、且つN+1番目の楽曲の開始部分に12拍分の拍が検出されない区間が存在する場合、いずれも16拍未満であるから、拍未検出区間とは判別されない。したがって、N番目の楽曲の終了部分、N+1番目の楽曲の開始部分も含めて全て再生されることとなる。
【0047】
一方、図4(b)は、連続再生の変形例を示す図である。本変形例では、N番目の楽曲の終了部分における拍が検出されない区間(図示では8拍)と、N+1番目の楽曲の開始部分における拍が検出されない区間(図示では12拍)の合計が、一定期間以上(例えば、16拍以上)である場合、当該区間を拍未検出区間と判別してスキップする。つまり、本変形例では、N番目の楽曲の最後に検出された拍位置の次の拍位置(空白拍位置)からスキップし、N+1番目の楽曲の最初に検出された拍位置から再生を開始することとなる。
【0048】
なお、図4(b)に示した連続再生の変形例では、2つの楽曲に跨る拍未検出区間の判別基準となる「一定期間」を、楽曲の開始部分または終了部分における拍未検出区間の判別基準と同じ区間長としたが、異なる区間長としても良い。
【0049】
また、複数の楽曲を連続再生する場合、BPMを合わせるための拍同期処理を行っても良い。当該同期処理は、楽曲データ処理部33により行う。また、拍同期処理を行うか否かについて、ユーザーが設定可能としても良い。
【0050】
次に、図5および図6を参照し、再生手段23によるスキップ再生の変形例1について説明する。本変形例では、拍未検出区間そのものをスキップするのではなく、拍未検出区間の前後に任意の拍数を加算した区間であるスキップ区間だけスキップすることを特徴とする。以下、基本形と異なる点を中心に説明する。なお、ここでは、楽曲の途中部分における拍未検出区間について言及する。また、楽曲の拍子は4拍子であるものとする。
【0051】
図5は、拍未検出区間とスキップ区間とを関連付けた対応テーブル50の一例を示す図である。対応テーブル50は、検出された拍未検出区間に対応するスキップ区間を、16の整数倍の拍数となるように定めたものである。例えば、拍未検出区間(N)が32拍以上33拍未満の場合、スキップ区間は32拍となる。また、拍未検出区間(N)が33拍以上49拍未満の場合、スキップ区間は48拍、拍未検出区間(N)が49拍以上65拍未満の場合、スキップ区間は64拍、となる。なお、16の整数倍の拍数となるようにスキップ区間が定められているのは、4拍子のダンスミュージックを想定していること、また一般的に楽曲は、ワルツやタンゴを含めて4小節を単位として構成されていることが多いこと、などの理由によるものである。
【0052】
図6は、図5に示した対応テーブル50に基づくスキップ再生(変形例1)の説明図である。同図において、音符マークは検出された拍を示し、バツ印は未検出の拍を示す。また、連続する4つの音符マークで1小節を示し、1小節分の音符マークの4回繰返しで1大節を示す。図6(a)の上段に示すように、3つの大節に渡って32拍分の拍未検出区間が存在する場合、対応テーブル50に基づいてスキップ区間は32拍となる。すなわち、同図の例では、拍未検出区間=スキップ区間となる。これにより、図6(a)の下段に示すように、第1の大節の5拍目から第3の大節の6拍目へのスキップ再生が行われる。
【0053】
一方、図6(b)の上段に示すように、40拍分の拍未検出区間が存在する場合、対応テーブル50に基づいてスキップ区間は48拍となる。この場合、拍未検出区間の後ろに、48−40=8拍分の区間を付加した区間がスキップ区間となる。つまり、拍未検出区間終了後の8拍(図示、点線囲み部分)については、拍が検出されているが、スキップ区間を16拍の整数倍とするために、スキップ対象区間となる。これにより、図6(b)の下段に示すように、第1の大節の9拍目から第4の大節の10拍目へのスキップ再生が行われる。
【0054】
このように、4拍子の楽曲に対して、16の整数倍の拍数となるようにスキップ区間を設定することで、拍未検出区間の区間長によらず楽曲の流れを維持することができる。つまり、スキップ再生によるリズムの乱れを防止でき、ダンサーが踊りにくくなるなどの不具合を解消できる。
【0055】
なお、図5および図6に示した変形例1では、16の整数倍の拍数となるようにスキップ区間を定めたが、ワルツなど3拍子の楽曲の場合は、3×4=12の整数倍の拍数となるようにスキップ区間を定めることが好ましい。すなわち、スキップ区間は、楽曲の解析結果(楽曲情報に含まれるBPM情報など)に基づいて決定することが好ましい。
【0056】
また、図5および図6に示した変形例1のように、拍未検出区間に任意の拍数を加算してスキップ区間を定める構成は、楽曲の途中部分のみに適用されることが好ましい。すなわち、楽曲の開始部分や終了部分については拍未検出区間そのものをスキップし、楽曲の途中部分については、16拍の整数倍となるように調整されたスキップ区間をスキップすることが好ましい。この構成によれば、楽曲の再生箇所に応じて適切なスキップ再生を行うことができる。つまり、楽曲の開始部分や終了部分は、拍未検出区間に任意の区間を付加してスキップしてしまうと、楽曲のイメージが崩れたり中途半端な状態で楽曲再生が開始/終了したりしてしまう虞がある。これに対し、楽曲の途中部分については、図6(b)の例のように40拍分の拍未検出区間が存在する場合など、拍子と合わない区間がスキップされることで楽曲の流れを大きく乱してしまう虞がある。このため、楽曲の途中部分のみ、拍子に合せたスキップ区間を設定することで、スキップ再生による違和感(楽曲のリズムの乱れ)を極力少なくすることができる。
【0057】
また、図5および図6に示した変形例1では、拍未検出区間の後ろに任意の区間を付加した区間をスキップ区間としたが、拍未検出区間の前に任意の区間を付加しても良い。また、拍未検出区間の前と後ろに均等に任意の区間を付加しても良い。また、スキップ区間の開始位置および終了位置が、楽曲の小節位置(小節開始位置)または大節位置(大節開始位置)と一致するように、スキップ区間を設定しても良い。以下、これらの例について、変形例2,3として説明する。
【0058】
図7(a)は、楽曲の小節位置に合せてスキップするスキップ再生(変形例2)の説明図である。同図上段に示すように、小節の途中から32拍分の拍未検出区間が存在する場合、拍未検出区間を含む最初の小節の1拍目から、拍未検出区間を含む最後の小節の4拍目までをスキップ区間として設定する。これにより、図7(a)の下段に示すように、第1の大節の4拍目から第3の大節の9拍目へのスキップ再生が行われる。
【0059】
一方、図7(b)は、楽曲の大節位置に合せてスキップするスキップ再生(変形例3)の説明図である。同図上段に示すように、第1の大節の途中から21拍分の拍未検出区間が存在する場合、拍未検出区間を含む最初の大節の1拍目から、拍未検出区間を含む最後の大節の16拍目まで(第2の大節および第3の大節)をスキップ区間として設定する。これにより、図7(b)の下段に示すように、第1の大節の16拍目から第4の大節の1拍目へのスキップ再生が行われる。
【0060】
このように、図7に示した変形例によれば、スキップ区間の開始位置および終了位置を、楽曲の小節位置または大節位置と一致するように設定することで、楽曲の流れを乱すことを防止できる。特に、変形例3のように、大節単位でスキップすることで、スキップ区間が16の整数倍の拍数となるため、スキップ再生によってリズムが乱れることを最大限防止できる。
【0061】
なお、図7に示した変形例2,3についても、変形例1と同様の理由により、小節単位または大節単位でスキップ区間を設定する構成は、楽曲の途中部分のみに適用されることが好ましい。また、変形例1,2,3のそれぞれについて、スキップ区間を調節するか否か(調節しない場合は、拍未検出区間=スキップ区間となる)を、ユーザーが設定可能としても良い。
【0062】
以上説明したとおり、本実施形態によれば、楽曲内に拍未検出区間が存在する場合、当該拍未検出区間をスキップ再生するため、確実にビートの無い区間を除いた再生を行うことができる。これにより、ダンス時に楽曲再生した場合でも、ダンサーの調子を乱したり、場の雰囲気を壊したりすることがない。また、本実施形態の楽曲再生装置20は、上位装置となるPC10から、楽曲の楽曲データと、当該楽曲内の拍位置を解析した解析結果を含む楽曲情報を取得する構成であるため、楽曲データを解析する必要がない。これにより、楽曲再生装置20の低廉化を図ることができる。
【0063】
なお、上記の実施形態では、拍未検出区間の有無の判別基準となる「一定期間」を、拍数によって定めたが、絶対時間によって定めても良い。例えば、BPM120の場合、16拍は8秒、32拍は16秒に相当するため、楽曲の開始部分および終了部分については8秒以上拍が検出されない場合、その区間を拍未検出区間と判別し、楽曲の途中部分については16秒以上拍が検出されない場合、その区間を拍未検出区間と判別する、などが考えられる。
【0064】
また、「一定期間」を、拍数および絶対時間の両方によって定められる区間として定義しても良い。例えば、拍数がL拍以上且つ絶対時間がM秒以上の区間、拍数がL拍以上または絶対時間がM秒以上の区間など、拍数と絶対時間のAND条件またはOR条件による定義が可能である。
【0065】
また、上記の実施形態では、全ての楽曲について「一定期間」は同じ区間長であるものとしたが、楽曲に応じて「一定期間」を可変しても良い。例えば、楽曲情報(ジャンル情報、調情報、付随情報)、楽曲の長さ等に応じて、「一定期間」を可変することが考えられる。なお、「ジャンル情報」は、専用アプリケーション15にて、ビートパターン(拍の出現率)、テンポ、調性などによって判定可能である。また、ここで言う「ジャンル」とは、「ダンスジャンル」、「ポピュラー」、「歌謡曲」などの分類だけでなく、「ダンスジャンル」の中の詳細な分類も含む概念である。つまり、「ダンスジャンル」に分類される楽曲については、「ヒップホップ」、「ハウス」、「ブレーク」、「ロック」、「ポップ」、「ジャズ」など詳細なジャンルに分類される。このように、楽曲に応じて「一定期間」を可変することで、その楽曲に適したスキップ再生を実現できる。また、楽曲(楽曲情報)に応じて、スキップ再生を行うか否かの再生モードを自動的に切り替えても良い。
【0066】
また、「一定期間」の区間長について、ユーザーが任意に設定変更可能としても良い。この場合、楽曲の開始部分、終了部分、途中部分、楽曲接続部分(楽曲が連続再生される場合の2つの楽曲に跨る拍未検出区間に対する判別基準)について、それぞれ区間長を設定可能とすることが好ましい。また、設定変更は、専用アプリケーション15に備えられた設定機能、若しくは楽曲再生装置20本体に備えられた操作手段(操作パネルやリモコンなど)を用いることが考えられる。また、スキップ再生を行うか否かの再生モードについても、ユーザーが任意に設定可能としても良い。
【0067】
また、楽曲情報などに基づいて楽曲内のセリフ(語り)部分を特定できる場合、当該セリフ部分は、スキップしないように構成しても良い。また、セリフ部分についてスキップ再生を行うか否かについて、ユーザーが任意に設定可能としても良い。
【0068】
また、拍が検出された場合でも、拍位置が定まらない区間については、スキップするように構成しても良い。例えば、短時間単位でBPMが上下しているような区間は、拍が検出されない区間と看做しても良い。
【0069】
また、上記の実施形態の楽曲再生装置20は、PC10から、楽曲の楽曲データおよび楽曲情報を取得したが、楽曲再生装置20側で、楽曲を解析し、楽曲内の拍位置を検出しても良い。この構成によれば、楽曲再生装置20のみで本発明を実現できるため、楽曲再生装置20と、楽曲解析を行うPC10や専用アプリケーション15との適応性を考慮することなく、楽曲再生を行うことができる。
【0070】
また、楽曲の解析結果を予め記憶しておくのではなく、楽曲を解析しながら解析済み部分を順次再生していく構成としても良い。この構成によれば、予め解析を行う必要がないため、CDなどから再生した楽曲についても、本発明を適用できる。
【0071】
また、上記の実施形態では、音のレベル(強さ)に関係なく拍未検出区間の有無を判別するものとしたが、音のレベルを考慮して判別しても良い。つまり、音のレベルがある一定レベル以下の場合は、拍の有無にかかわらず拍が検出されない区間として、スキップ対象としても良い。
【0072】
また、上記の実施形態では、拍未検出区間に任意の区間を付加した区間をスキップ区間としたが、スキップ区間を、拍未検出区間の少なくとも一部を含む区間として定義しても良い。つまり、スキップ区間に、必ずしも拍未検出区間の全てを含まなくても良い。例えば、図7(a)では、楽曲の小節位置に合せてスキップ再生する場合について説明したが、図8(a)に示すように、拍未検出区間を含む最初の小節の1拍目から、拍未検出区間を含む最後の小節の1つ前の小節の4拍目までをスキップ区間として設定しても良い。また、図8(b)に示すように、拍未検出区間を含む最初の小節の次の小節の1拍目から、拍未検出区間を含む最後の小節の4拍目までをスキップ区間として設定しても良い。これらの場合、スキップ再生しても、拍を有しない区間が発生することがあるが(図8(a),(b)の下段参照)、3拍以下の区間となるため、ダンスに大きな影響を与えないと考えられる。その他、スキップ区間の設定方法について、ユーザーが任意に設定可能としても良い。
【0073】
また、上記の実施形態に示したPC10および楽曲再生装置20の各構成要素をプログラムとして提供することが可能である。また、そのプログラムを各種記憶媒体(CD−ROM、フラッシュメモリ等)に格納して提供することも可能である。すなわち、PC10および楽曲再生装置20の各構成要素として機能させるためのプログラム、およびそれを記録した記憶媒体も、本発明の権利範囲に含まれるものである。
【0074】
また、上記の実施形態では、楽曲再生装置20として、ダンス専用オーディオ機器を例示したが、ダンスの練習を目的とした装置以外のオーディオ機器にも本発明を適用可能である。また、楽曲再生装置20としては、専用装置に限らず、携帯端末やカーナビゲーションなど、他の装置の一機能として実現しても良い。
【0075】
また、上記の実施形態では、PC10から提供された楽曲を再生したが、楽曲の提供元はPC10に限らず、Web上のサーバーや、LANネットワーク上のサーバーなどであっても良い。また、楽曲再生装置20の機能をPC10側に搭載するなど、上記の実施形態に示した再生システムSYを1台の装置(電子楽器やコンピューターなど)で実現しても良い。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
【符号の説明】
【0076】
10…PC 11…楽曲解析手段 12…楽曲提供手段 15…専用アプリケーション 20…楽曲再生装置 21…楽曲取得手段 22…判別手段 23…再生手段 50…対応テーブル SY…再生システム
【0001】
スキップ再生が可能な楽曲再生方法、楽曲再生装置、再生処理システムおよびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、スキップ再生を行う技術として、特許文献1が提案されている。当該特許文献1は、音楽情報が複数のブロックに記録されたディスクを再生するディスク再生装置に関する発明であって、ブロック内の信号が音響信号を含むか否かを判別し、含まないと判別した場合は、そのブロックの再生を行わないことを特徴としている。
【0003】
一方、近年、踊り手(ダンサー)が路上で気軽にダンスを踊るストリートダンスが流行している。このようなストリートダンスでは、ダンスミュージックをかけ流しながら、それに合せて踊るのが一般的である。
【先行技術文献】
【0004】
【特許文献1】
特開2003−45123号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、ダンスミュージックの中にも一部ビートを有しない区間が存在する場合がある。このような区間は、ダンサーにとってリズムをとりづらく踊りにくいことから、ビートを有しない区間が長く続くと、ダンサーの調子を乱すだけでなく、場の雰囲気を壊してしまうことがあった。
【0006】
そこで、ダンスミュージックの再生に、特許文献1の技術を採用することが考えられるが、特許文献1では、音響信号を含むか否かに応じてスキップ再生を行うため、音響信号があるブロックについては、ビート(拍)の有無にかかわらず再生し続けることになる。このため、特許文献1の技術を採用したとしても、ビートの無い区間が全て無くなる訳ではなく、必ずしもダンサーにとって踊りやすくなるとは言えないという課題があった。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑み、ダンスに適した楽曲再生を行い得る楽曲再生方法、楽曲再生装置、再生処理システムおよびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の楽曲再生方法は、楽曲内に、拍数1拍分以上の区間を示す一定期間以上拍の検出されない区間である拍未検出区間が存在するか否かを判別する判別ステップと、楽曲内に拍未検出区間が存在すると判別された場合、当該拍未検出区間をスキップして楽曲を再生する再生ステップと、を実行することを特徴とする。
【0009】
本発明の楽曲再生装置は、楽曲内に、拍数1拍分以上の区間を示す一定期間以上拍の検出されない区間である拍未検出区間が存在するか否かを判別する判別手段と、楽曲内に拍未検出区間が存在すると判別された場合、当該拍未検出区間をスキップして楽曲を再生する再生手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
これらの構成によれば、楽曲内に拍未検出区間が存在する場合、当該拍未検出区間をスキップ再生するため、確実にビートの無い区間を除いた再生を行うことができる。これにより、ダンス時のBGMとして楽曲を再生した場合でも、ダンサーの調子を乱したり、場の雰囲気を壊したりすることがない。
なお、「一定期間」とは、拍数および絶対時間の少なくとも一方によって定められる区間を意味する。したがって、「拍未検出区間」は、拍数がL拍以上の区間、絶対時間がM秒以上の区間、拍数がL拍以上且つ絶対時間がM秒以上の区間、拍数がL拍以上または絶対時間がM秒以上の区間、などの定義が可能である。
【0011】
上記の楽曲再生方法において、楽曲の楽曲データと、当該楽曲内の拍位置を解析した解析結果を含む楽曲情報を取得する楽曲取得ステップをさらに実行し、判別ステップは、楽曲情報に基づいて、楽曲内に拍未検出区間が存在するか否かを判別することを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、楽曲データと楽曲情報を取得する構成であるため、楽曲データを解析する必要がない。したがって、解析処理に要する制御負荷を軽減できると共に、これらのステップを実行する装置の低廉化を図ることができる。
【0013】
上記の楽曲再生方法において、楽曲を解析して、楽曲内の拍位置を検出する楽曲解析ステップをさらに実行し、判別ステップは、楽曲解析ステップにより検出された拍位置に基づいて、楽曲内に拍未検出区間が存在するか否かを判別することを特徴とする。
【0014】
この構成によれば、楽曲の解析を行う構成であるため、1台の装置で本発明を実現できる。これにより、楽曲解析を行う装置やアプリケーションとの適応性を考慮することなく、楽曲再生を行うことができる。
【0015】
上記の楽曲再生方法において、楽曲の開始位置および終了位置の少なくとも一方を含む拍未検出区間を、第1未検出区間とし、楽曲の開始位置および終了位置の両方を含まない拍未検出区間を、第2未検出区間としたとき、第1未検出区間と比較する一定期間と、第2未検出区間と比較する一定期間は、異なる期間長が設定されていることを特徴とする。
【0016】
上記の楽曲再生方法において、第2未検出区間と比較する一定期間は、第1未検出区間と比較する一定期間より、長い期間長が設定されていることを特徴とする。
【0017】
これらの構成によれば、楽曲の開始部分または終了部分と、楽曲の途中部分とで、拍未検出区間の判別基準を異ならせることができる。例えば、楽曲の途中部分の判別基準を、楽曲の開始部分または終了部分の判別基準より長く設定する(第2未検出区間と比較する一定期間を、第1未検出区間より長く設定する)ことで、楽曲の途中で何度もスキップ再生されることを防止できる。これにより、頻繁に楽曲が途切れることによってダンサーが踊りづらくなるといった不具合を解消できる。
【0018】
上記の楽曲再生方法において、複数の楽曲を連続して再生する場合であって、N番目(但し、NはN≧1となる整数)の楽曲の終了位置と、N+1番目の楽曲の開始位置に、それぞれ拍が検出されない区間が存在する場合、判別ステップは、N番目の楽曲の終了位置を含む拍が検出されない区間と、N+1番目の楽曲の開始位置を含む拍が検出されない区間との合計長が、一定期間以上となるか否かに応じて、拍未検出区間が存在するか否かを判別することを特徴とする。
【0019】
この構成によれば、N番目の楽曲の終了位置と、N+1番目の楽曲の開始位置に、それぞれ一定期間未満の拍が検出されない区間が存在することにより、ビートの無い部分が長時間続いてしまうことを防止できる。これにより、楽曲を連続再生する場合も、ダンサーの調子を乱したり、場の雰囲気を壊したりすることがない。
【0020】
上記の楽曲再生方法において、再生ステップは、楽曲内に拍未検出区間が存在すると判別された場合、拍未検出区間に、少なくともその直前または直後のいずれか一方の区間を加算してスキップ区間とし、当該スキップ区間をスキップして楽曲を再生することを特徴とする。
【0021】
この構成によれば、拍未検出区間だけをスキップするのではなく、拍未検出区間の前後に任意の区間を加えたスキップ区間をスキップすることで、スキップ再生によるリズムの乱れ等を防止できる。
なお、スキップ区間に加えられる任意の区間の区間長およびその位置(拍未検出区間の前および/または後ろ)は、各種楽曲情報(拍子、小節位置、大節位置などを含む)に応じて設定されることが好ましい。
【0022】
上記の楽曲再生方法において、判別ステップは、計算または入力されたBPM情報に基づいて1拍あたりの時間を決定し、当該1拍あたりの時間によって定められる一定期間に基づいて拍未検出区間が存在するか否かを判別し、スキップ区間は、ある定数の整数倍の拍数となるように、拍未検出区間の前および/または後ろに任意の拍数を加算した区間であることを特徴とする。
【0023】
この構成によれば、ある定数の整数倍の拍数となるようにスキップ区間を設定することで、楽曲の流れ(リズム)を維持することができ、ダンサーに違和感を与えることがない。
なお、「ある定数」とは、その楽曲の拍子に応じた定数(4ビート(4拍子)の楽曲であれば「4」、ワルツなど3拍子の楽曲であれば「3」など)であることが好ましい。また、「整数倍」とは、「4」であることが好ましい。これは、一般的に楽曲は、ワルツやタンゴを含めて4小節を単位として構成されていることが多いためである。
【0024】
上記の楽曲再生方法において、楽曲の開始位置および終了位置の少なくとも一方を含む拍未検出区間を、第1未検出区間とし、楽曲の開始位置および終了位置の両方を含まない拍未検出区間を、第2未検出区間としたとき、再生ステップは、第1未検出区間については当該第1未検出区間をスキップし、第2未検出区間についてはスキップ区間をスキップすることを特徴とする。
【0025】
この構成によれば、楽曲の再生箇所に応じて適切なスキップ再生を行うことができる。例えば、楽曲の開始部分または終了部分については、拍未検出区間に任意の区間を付加してスキップしてしまうと、楽曲のイメージが崩れたり中途半端な状態で楽曲再生が開始/終了したりしてしまう虞があるため、拍未検出区間だけスキップされることが好ましい。一方、楽曲の途中部分については、17拍、19拍など、拍子と合わない区間がスキップされると、大きく楽曲の流れを乱してしまう虞があるため、拍子に合せたスキップ区間だけスキップされることが好ましい。
【0026】
上記の楽曲再生方法において、楽曲の小節に関する情報を含む楽曲情報を取得する楽曲取得ステップをさらに実行し、スキップ区間は、その開始位置および終了位置が、小節の開始位置、または1小節の4回繰り返し分に相当する大節の開始位置と一致するように設定された区間であることを特徴とする。
【0027】
この構成によれば、一般的に楽曲は4小節で曲調が設定されているため、小節または大節単位でスキップすることで、楽曲の流れを乱すことを最大限防止できる。
【0028】
本発明の再生処理システムは、上記の楽曲再生装置と、楽曲再生装置と接続されたコンピューターにインストールされて用いられ、楽曲再生装置に対し楽曲を提供する専用アプリケーションと、から成る再生処理システムであって、専用アプリケーションは、楽曲の楽曲データと、当該楽曲内の拍位置を解析した解析結果を含む楽曲情報を楽曲再生装置に提供する楽曲提供手段を備え、判別手段は、専用アプリケーションから取得した楽曲情報に基づいて、楽曲内に拍未検出区間が存在するか否かを判別することを特徴とする。
【0029】
この構成によれば、専用アプリケーション側で楽曲データを解析するため、楽曲再生装置側の解析処理が不要となる。これにより、楽曲再生装置の低廉化を図ることができる。
【0030】
本発明のプログラムは、コンピューターに、上記の楽曲再生方法における各ステップを実行させることを特徴とする。
【0031】
このプログラムを用いることにより、ダンスに適した楽曲再生を行い得る楽曲再生方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】 本発明の一実施形態に係る楽曲再生システムのシステム構成図である。
【図2】 楽曲再生装置の制御ブロック図である。
【図3】 楽曲の開始部分、終了部分、途中部分における、スキップ再生の説明図である。
【図4】 楽曲を連続再生する場合のスキップ再生の説明図である。
【図5】 拍未検出区間とスキップ区間を関連付けた対応テーブルの一例を示す図である。
【図6】 図5の対応テーブルに基づくスキップ再生の説明図である。
【図7】 小節位置、大節位置に合せたスキップ再生の説明図である。
【図8】 小節位置に合せたスキップ再生の変形例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の一実施形態に係る楽曲再生方法、楽曲再生装置、再生処理システムおよびプログラムについて、添付図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、楽曲再生装置として、ダンスの練習に用いられるダンス専用オーディオ機器を想定し、楽曲としては、主にダンスミュージックを再生するものとする。
【0034】
図1は、本発明の楽曲再生装置20を適用した再生システムSYのシステム構成図である。同図に示すように、再生システムSYは、楽曲を提供するパーソナルコンピューター(以下、「PC」と表記する)10と、楽曲を再生する楽曲再生装置20と、から成る。
【0035】
PC10は、主な機能構成として、楽曲解析手段11および楽曲提供手段12を備えている。なお、これらの機能は、PC10にインストールされた専用アプリケーション15によって実現される。楽曲解析手段11は、楽曲ファイルを解析し、解析データ(楽曲特徴量)を生成する。解析データとしては、拍位置情報、BPM(Beats Per Minute)情報、メジャー(長調)の部分と、マイナー(短調)の部分の割合などを示す調情報、ジャンル情報などを生成する。拍位置情報とは、例えば楽曲の先頭から楽曲内の各拍位置までの時間を示す情報であり、拍位置が分かれば情報の持たせ方は選ばない。また、BPM情報とは、その楽曲について検出されたBPMの平均値、その楽曲について一番多く検出されたBPM、楽曲の各再生区間に対応したBPM(楽曲の途中でBPMが変更される場合)、のいずれかを示す情報である。なお、BPM情報としてこれらのうちどれを採用するかについて、ユーザーが設定可能としても良い。また、拍位置情報とBPMは、いずれか一方のみを生成する構成としても良い。
【0036】
楽曲提供手段12は、楽曲データと共に、楽曲解析手段11の解析結果である解析データや、楽曲に付随されている付随情報(楽曲のタイトル、アーティスト名、アルバム名などのメタ情報)を、楽曲再生装置20に提供する(送信する)。なお、以下の説明では、解析データおよび付随情報を楽曲情報と総称する。また、楽曲提供手段12により提供されるデータを、USBメモリ等の外部記憶媒体に格納して、楽曲再生装置20に読み取らせる構成としても良い。
【0037】
一方、楽曲再生装置20は、主な機能構成として、楽曲取得手段21、判別手段22および再生手段23を備えている。楽曲取得手段21は、楽曲提供手段12により提供された楽曲データおよび楽曲情報を取得する。なお、楽曲取得手段21は、PC10からケーブルや無線LAN等を介して楽曲データ等を取得する構成でも良いし、USBメモリ等の外部記憶媒体を読み取ることによって楽曲データ等を取得する構成でも良い。
【0038】
判別手段22は、再生対象となる楽曲内に、一定期間以上拍が検出されない区間である拍未検出区間が存在するか否かを判別する。当該判別は、楽曲情報に含まれる拍位置情報やBPM情報に基づいて行う。なお、拍未検出区間の有無は、音のレベル(強さ)に関係なく判別する。つまり、音のレベルが低い再生区間が一定期間以上続く場合であっても、拍位置が存在する(ビートが検出される)場合は、拍未検出区間として扱わない。また、拍未検出区間の有無の判別基準となる「一定期間」は、本実施形態では、拍数によって定めるものとする。具体的には、楽曲の開始部分および終了部分については、16拍以上連続して拍が検出されない場合、その区間を拍未検出区間と判別する。また、楽曲の途中部分については、32拍以上連続して拍が検出されない場合、その区間を拍未検出区間と判別する。
【0039】
再生手段23は、判別手段22により、楽曲内に拍未検出区間が存在すると判別された場合、当該拍未検出区間をスキップして楽曲を再生する。なお、当該スキップ再生については、図3以降にて詳述する。
【0040】
次に、図2を参照し、楽曲再生装置20の制御構成について説明する。楽曲再生装置20は、主な制御構成として、入力インターフェース(以下、「入力I/F」と表記する)31、主処理部32、楽曲データ処理部33、メモリ34、デコード部35、再生制御部36、出力インターフェース(以下、「出力I/F」と表記する)37、音声出力装置38を備えている。
【0041】
入力I/F31は、PC10から提供された楽曲データおよび楽曲情報を取得する。主処理部32は、CPU(Central Processing Unit)やマイコンにより構成され、楽曲再生装置20内の各部を制御する。楽曲データ処理部33は、拍の同期再生(楽曲間の同期、楽曲とオーディオエフェクトとの同期など)に関する処理を行う。メモリ34は、PC10から提供された楽曲データおよび楽曲情報を記憶する。デコード部35は、メモリ34から読み出した楽曲データのデコード処理を行う。再生制御部36は、デコード部35によってデコードされた楽曲データに基づいて再生制御を行う。上記の再生手段23によるスキップ再生は、主に当該再生制御部36によって実現される。出力I/F37は、音声出力装置38に対して、再生制御部36により再生された再生信号を出力する。なお、音声出力装置38としては、スピーカーやヘッドフォンなどを採用可能である。また、音声出力装置38を楽曲再生装置20内に備えるのではなく、別体とした構成としても良い。
【0042】
次に、図3を参照し、再生手段23(再生制御部36)によるスキップ再生の基本形について説明する。同図において、音符のマークは、拍位置を示している。また、図示横線は、時間軸を指し、当該横線に沿って配置した点線矢印は、スキップ対象区間を指し、さらに当該横線に沿って配置した実線矢印は、再生対象区間を指す。図3(a)は、楽曲の開始部分に拍未検出区間(第1未検出区間)が存在する場合のスキップ再生を示す図である。楽曲の開始位置については、拍が検出されない区間が16拍以上続く場合、これを拍未検出区間と判別する。この場合、楽曲の開始位置からスキップし、最初に検出された拍位置から再生を開始する。
【0043】
図3(b)は、楽曲の終了部分に拍未検出区間(第1未検出区間)が存在する場合のスキップ再生を示す図である。この場合も、開始部分と同様に、拍が検出されない区間が16拍以上の場合、これを拍未検出区間と判別する。この場合、最後に検出された拍位置の次の拍位置(BPMに基づいて計算される空白拍位置)から終了位置までスキップする。
【0044】
図3(c)は、楽曲の途中部分(楽曲の開始位置および終了位置の両方を含まない区間)に拍未検出区間(第2未検出区間)が存在する場合のスキップ再生を示す図である。この場合は、拍が検出されない区間が32拍以上続く場合、これを拍未検出区間と判別する。また、楽曲の途中に拍未検出区間が存在する場合は、最後に検出された拍位置の次の拍位置(空白拍位置)からスキップし、次に検出された拍位置から再生を開始する。
【0045】
なお、図3に示したスキップ再生の基本形では、拍未検出区間を判別する際の基準となる「一定期間」を、楽曲の開始部分と終了部分とで同じ区間長としたが、異なる区間長としても良い。但し、楽曲の途中部分における拍未検出区間の判別基準は、楽曲の開始部分または終了部分における判別基準より長く設定することが好ましい。これにより、楽曲の途中で何度もスキップ再生されることによってダンサーが踊りづらくなるといった不具合を解消できる。
【0046】
次に、図4を参照し、連続再生する場合のスキップ再生について説明する。図4(a)は、図3に示したスキップ再生の基本形を適用した場合の連続再生、すなわち連続再生の基本形を示す図である。同図に示すように、例えばN番目(但し、NはN≧1となる整数)の楽曲の終了部分に8拍分の拍が検出されない区間が存在し、且つN+1番目の楽曲の開始部分に12拍分の拍が検出されない区間が存在する場合、いずれも16拍未満であるから、拍未検出区間とは判別されない。したがって、N番目の楽曲の終了部分、N+1番目の楽曲の開始部分も含めて全て再生されることとなる。
【0047】
一方、図4(b)は、連続再生の変形例を示す図である。本変形例では、N番目の楽曲の終了部分における拍が検出されない区間(図示では8拍)と、N+1番目の楽曲の開始部分における拍が検出されない区間(図示では12拍)の合計が、一定期間以上(例えば、16拍以上)である場合、当該区間を拍未検出区間と判別してスキップする。つまり、本変形例では、N番目の楽曲の最後に検出された拍位置の次の拍位置(空白拍位置)からスキップし、N+1番目の楽曲の最初に検出された拍位置から再生を開始することとなる。
【0048】
なお、図4(b)に示した連続再生の変形例では、2つの楽曲に跨る拍未検出区間の判別基準となる「一定期間」を、楽曲の開始部分または終了部分における拍未検出区間の判別基準と同じ区間長としたが、異なる区間長としても良い。
【0049】
また、複数の楽曲を連続再生する場合、BPMを合わせるための拍同期処理を行っても良い。当該同期処理は、楽曲データ処理部33により行う。また、拍同期処理を行うか否かについて、ユーザーが設定可能としても良い。
【0050】
次に、図5および図6を参照し、再生手段23によるスキップ再生の変形例1について説明する。本変形例では、拍未検出区間そのものをスキップするのではなく、拍未検出区間の前後に任意の拍数を加算した区間であるスキップ区間だけスキップすることを特徴とする。以下、基本形と異なる点を中心に説明する。なお、ここでは、楽曲の途中部分における拍未検出区間について言及する。また、楽曲の拍子は4拍子であるものとする。
【0051】
図5は、拍未検出区間とスキップ区間とを関連付けた対応テーブル50の一例を示す図である。対応テーブル50は、検出された拍未検出区間に対応するスキップ区間を、16の整数倍の拍数となるように定めたものである。例えば、拍未検出区間(N)が32拍以上33拍未満の場合、スキップ区間は32拍となる。また、拍未検出区間(N)が33拍以上49拍未満の場合、スキップ区間は48拍、拍未検出区間(N)が49拍以上65拍未満の場合、スキップ区間は64拍、となる。なお、16の整数倍の拍数となるようにスキップ区間が定められているのは、4拍子のダンスミュージックを想定していること、また一般的に楽曲は、ワルツやタンゴを含めて4小節を単位として構成されていることが多いこと、などの理由によるものである。
【0052】
図6は、図5に示した対応テーブル50に基づくスキップ再生(変形例1)の説明図である。同図において、音符マークは検出された拍を示し、バツ印は未検出の拍を示す。また、連続する4つの音符マークで1小節を示し、1小節分の音符マークの4回繰返しで1大節を示す。図6(a)の上段に示すように、3つの大節に渡って32拍分の拍未検出区間が存在する場合、対応テーブル50に基づいてスキップ区間は32拍となる。すなわち、同図の例では、拍未検出区間=スキップ区間となる。これにより、図6(a)の下段に示すように、第1の大節の5拍目から第3の大節の6拍目へのスキップ再生が行われる。
【0053】
一方、図6(b)の上段に示すように、40拍分の拍未検出区間が存在する場合、対応テーブル50に基づいてスキップ区間は48拍となる。この場合、拍未検出区間の後ろに、48−40=8拍分の区間を付加した区間がスキップ区間となる。つまり、拍未検出区間終了後の8拍(図示、点線囲み部分)については、拍が検出されているが、スキップ区間を16拍の整数倍とするために、スキップ対象区間となる。これにより、図6(b)の下段に示すように、第1の大節の9拍目から第4の大節の10拍目へのスキップ再生が行われる。
【0054】
このように、4拍子の楽曲に対して、16の整数倍の拍数となるようにスキップ区間を設定することで、拍未検出区間の区間長によらず楽曲の流れを維持することができる。つまり、スキップ再生によるリズムの乱れを防止でき、ダンサーが踊りにくくなるなどの不具合を解消できる。
【0055】
なお、図5および図6に示した変形例1では、16の整数倍の拍数となるようにスキップ区間を定めたが、ワルツなど3拍子の楽曲の場合は、3×4=12の整数倍の拍数となるようにスキップ区間を定めることが好ましい。すなわち、スキップ区間は、楽曲の解析結果(楽曲情報に含まれるBPM情報など)に基づいて決定することが好ましい。
【0056】
また、図5および図6に示した変形例1のように、拍未検出区間に任意の拍数を加算してスキップ区間を定める構成は、楽曲の途中部分のみに適用されることが好ましい。すなわち、楽曲の開始部分や終了部分については拍未検出区間そのものをスキップし、楽曲の途中部分については、16拍の整数倍となるように調整されたスキップ区間をスキップすることが好ましい。この構成によれば、楽曲の再生箇所に応じて適切なスキップ再生を行うことができる。つまり、楽曲の開始部分や終了部分は、拍未検出区間に任意の区間を付加してスキップしてしまうと、楽曲のイメージが崩れたり中途半端な状態で楽曲再生が開始/終了したりしてしまう虞がある。これに対し、楽曲の途中部分については、図6(b)の例のように40拍分の拍未検出区間が存在する場合など、拍子と合わない区間がスキップされることで楽曲の流れを大きく乱してしまう虞がある。このため、楽曲の途中部分のみ、拍子に合せたスキップ区間を設定することで、スキップ再生による違和感(楽曲のリズムの乱れ)を極力少なくすることができる。
【0057】
また、図5および図6に示した変形例1では、拍未検出区間の後ろに任意の区間を付加した区間をスキップ区間としたが、拍未検出区間の前に任意の区間を付加しても良い。また、拍未検出区間の前と後ろに均等に任意の区間を付加しても良い。また、スキップ区間の開始位置および終了位置が、楽曲の小節位置(小節開始位置)または大節位置(大節開始位置)と一致するように、スキップ区間を設定しても良い。以下、これらの例について、変形例2,3として説明する。
【0058】
図7(a)は、楽曲の小節位置に合せてスキップするスキップ再生(変形例2)の説明図である。同図上段に示すように、小節の途中から32拍分の拍未検出区間が存在する場合、拍未検出区間を含む最初の小節の1拍目から、拍未検出区間を含む最後の小節の4拍目までをスキップ区間として設定する。これにより、図7(a)の下段に示すように、第1の大節の4拍目から第3の大節の9拍目へのスキップ再生が行われる。
【0059】
一方、図7(b)は、楽曲の大節位置に合せてスキップするスキップ再生(変形例3)の説明図である。同図上段に示すように、第1の大節の途中から21拍分の拍未検出区間が存在する場合、拍未検出区間を含む最初の大節の1拍目から、拍未検出区間を含む最後の大節の16拍目まで(第2の大節および第3の大節)をスキップ区間として設定する。これにより、図7(b)の下段に示すように、第1の大節の16拍目から第4の大節の1拍目へのスキップ再生が行われる。
【0060】
このように、図7に示した変形例によれば、スキップ区間の開始位置および終了位置を、楽曲の小節位置または大節位置と一致するように設定することで、楽曲の流れを乱すことを防止できる。特に、変形例3のように、大節単位でスキップすることで、スキップ区間が16の整数倍の拍数となるため、スキップ再生によってリズムが乱れることを最大限防止できる。
【0061】
なお、図7に示した変形例2,3についても、変形例1と同様の理由により、小節単位または大節単位でスキップ区間を設定する構成は、楽曲の途中部分のみに適用されることが好ましい。また、変形例1,2,3のそれぞれについて、スキップ区間を調節するか否か(調節しない場合は、拍未検出区間=スキップ区間となる)を、ユーザーが設定可能としても良い。
【0062】
以上説明したとおり、本実施形態によれば、楽曲内に拍未検出区間が存在する場合、当該拍未検出区間をスキップ再生するため、確実にビートの無い区間を除いた再生を行うことができる。これにより、ダンス時に楽曲再生した場合でも、ダンサーの調子を乱したり、場の雰囲気を壊したりすることがない。また、本実施形態の楽曲再生装置20は、上位装置となるPC10から、楽曲の楽曲データと、当該楽曲内の拍位置を解析した解析結果を含む楽曲情報を取得する構成であるため、楽曲データを解析する必要がない。これにより、楽曲再生装置20の低廉化を図ることができる。
【0063】
なお、上記の実施形態では、拍未検出区間の有無の判別基準となる「一定期間」を、拍数によって定めたが、絶対時間によって定めても良い。例えば、BPM120の場合、16拍は8秒、32拍は16秒に相当するため、楽曲の開始部分および終了部分については8秒以上拍が検出されない場合、その区間を拍未検出区間と判別し、楽曲の途中部分については16秒以上拍が検出されない場合、その区間を拍未検出区間と判別する、などが考えられる。
【0064】
また、「一定期間」を、拍数および絶対時間の両方によって定められる区間として定義しても良い。例えば、拍数がL拍以上且つ絶対時間がM秒以上の区間、拍数がL拍以上または絶対時間がM秒以上の区間など、拍数と絶対時間のAND条件またはOR条件による定義が可能である。
【0065】
また、上記の実施形態では、全ての楽曲について「一定期間」は同じ区間長であるものとしたが、楽曲に応じて「一定期間」を可変しても良い。例えば、楽曲情報(ジャンル情報、調情報、付随情報)、楽曲の長さ等に応じて、「一定期間」を可変することが考えられる。なお、「ジャンル情報」は、専用アプリケーション15にて、ビートパターン(拍の出現率)、テンポ、調性などによって判定可能である。また、ここで言う「ジャンル」とは、「ダンスジャンル」、「ポピュラー」、「歌謡曲」などの分類だけでなく、「ダンスジャンル」の中の詳細な分類も含む概念である。つまり、「ダンスジャンル」に分類される楽曲については、「ヒップホップ」、「ハウス」、「ブレーク」、「ロック」、「ポップ」、「ジャズ」など詳細なジャンルに分類される。このように、楽曲に応じて「一定期間」を可変することで、その楽曲に適したスキップ再生を実現できる。また、楽曲(楽曲情報)に応じて、スキップ再生を行うか否かの再生モードを自動的に切り替えても良い。
【0066】
また、「一定期間」の区間長について、ユーザーが任意に設定変更可能としても良い。この場合、楽曲の開始部分、終了部分、途中部分、楽曲接続部分(楽曲が連続再生される場合の2つの楽曲に跨る拍未検出区間に対する判別基準)について、それぞれ区間長を設定可能とすることが好ましい。また、設定変更は、専用アプリケーション15に備えられた設定機能、若しくは楽曲再生装置20本体に備えられた操作手段(操作パネルやリモコンなど)を用いることが考えられる。また、スキップ再生を行うか否かの再生モードについても、ユーザーが任意に設定可能としても良い。
【0067】
また、楽曲情報などに基づいて楽曲内のセリフ(語り)部分を特定できる場合、当該セリフ部分は、スキップしないように構成しても良い。また、セリフ部分についてスキップ再生を行うか否かについて、ユーザーが任意に設定可能としても良い。
【0068】
また、拍が検出された場合でも、拍位置が定まらない区間については、スキップするように構成しても良い。例えば、短時間単位でBPMが上下しているような区間は、拍が検出されない区間と看做しても良い。
【0069】
また、上記の実施形態の楽曲再生装置20は、PC10から、楽曲の楽曲データおよび楽曲情報を取得したが、楽曲再生装置20側で、楽曲を解析し、楽曲内の拍位置を検出しても良い。この構成によれば、楽曲再生装置20のみで本発明を実現できるため、楽曲再生装置20と、楽曲解析を行うPC10や専用アプリケーション15との適応性を考慮することなく、楽曲再生を行うことができる。
【0070】
また、楽曲の解析結果を予め記憶しておくのではなく、楽曲を解析しながら解析済み部分を順次再生していく構成としても良い。この構成によれば、予め解析を行う必要がないため、CDなどから再生した楽曲についても、本発明を適用できる。
【0071】
また、上記の実施形態では、音のレベル(強さ)に関係なく拍未検出区間の有無を判別するものとしたが、音のレベルを考慮して判別しても良い。つまり、音のレベルがある一定レベル以下の場合は、拍の有無にかかわらず拍が検出されない区間として、スキップ対象としても良い。
【0072】
また、上記の実施形態では、拍未検出区間に任意の区間を付加した区間をスキップ区間としたが、スキップ区間を、拍未検出区間の少なくとも一部を含む区間として定義しても良い。つまり、スキップ区間に、必ずしも拍未検出区間の全てを含まなくても良い。例えば、図7(a)では、楽曲の小節位置に合せてスキップ再生する場合について説明したが、図8(a)に示すように、拍未検出区間を含む最初の小節の1拍目から、拍未検出区間を含む最後の小節の1つ前の小節の4拍目までをスキップ区間として設定しても良い。また、図8(b)に示すように、拍未検出区間を含む最初の小節の次の小節の1拍目から、拍未検出区間を含む最後の小節の4拍目までをスキップ区間として設定しても良い。これらの場合、スキップ再生しても、拍を有しない区間が発生することがあるが(図8(a),(b)の下段参照)、3拍以下の区間となるため、ダンスに大きな影響を与えないと考えられる。その他、スキップ区間の設定方法について、ユーザーが任意に設定可能としても良い。
【0073】
また、上記の実施形態に示したPC10および楽曲再生装置20の各構成要素をプログラムとして提供することが可能である。また、そのプログラムを各種記憶媒体(CD−ROM、フラッシュメモリ等)に格納して提供することも可能である。すなわち、PC10および楽曲再生装置20の各構成要素として機能させるためのプログラム、およびそれを記録した記憶媒体も、本発明の権利範囲に含まれるものである。
【0074】
また、上記の実施形態では、楽曲再生装置20として、ダンス専用オーディオ機器を例示したが、ダンスの練習を目的とした装置以外のオーディオ機器にも本発明を適用可能である。また、楽曲再生装置20としては、専用装置に限らず、携帯端末やカーナビゲーションなど、他の装置の一機能として実現しても良い。
【0075】
また、上記の実施形態では、PC10から提供された楽曲を再生したが、楽曲の提供元はPC10に限らず、Web上のサーバーや、LANネットワーク上のサーバーなどであっても良い。また、楽曲再生装置20の機能をPC10側に搭載するなど、上記の実施形態に示した再生システムSYを1台の装置(電子楽器やコンピューターなど)で実現しても良い。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
【符号の説明】
【0076】
10…PC 11…楽曲解析手段 12…楽曲提供手段 15…専用アプリケーション 20…楽曲再生装置 21…楽曲取得手段 22…判別手段 23…再生手段 50…対応テーブル SY…再生システム
Claims (13)
- 楽曲内に、拍数1拍分以上の区間を示す一定期間以上拍の検出されない区間である拍未検出区間が存在するか否かを判別する判別ステップと、
前記楽曲内に前記拍未検出区間が存在すると判別された場合、当該拍未検出区間をスキップして前記楽曲を再生する再生ステップと、を実行することを特徴とする楽曲再生方法。 - 前記楽曲の楽曲データと、当該楽曲内の拍位置を解析した解析結果を含む楽曲情報を取得する楽曲取得ステップをさらに実行し、
前記判別ステップは、前記楽曲情報に基づいて、前記楽曲内に前記拍未検出区間が存在するか否かを判別することを特徴とする請求項1に記載の楽曲再生方法。 - 前記楽曲を解析して、前記楽曲内の拍位置を検出する楽曲解析ステップをさらに実行し、
前記判別ステップは、前記楽曲解析ステップにより検出された前記拍位置に基づいて、前記楽曲内に前記拍未検出区間が存在するか否かを判別することを特徴とする請求項1に記載の楽曲再生方法。 - 前記楽曲の開始位置および終了位置の少なくとも一方を含む前記拍未検出区間を、第1未検出区間とし、前記楽曲の開始位置および終了位置の両方を含まない前記拍未検出区間を、第2未検出区間としたとき、
前記第1未検出区間と比較する前記一定期間と、前記第2未検出区間と比較する前記一定期間は、異なる期間長が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の楽曲再生方法。 - 前記第2未検出区間と比較する前記一定期間は、前記第1未検出区間と比較する前記一定期間より、長い期間長が設定されていることを特徴とする請求項4に記載の楽曲再生方法。
- 複数の楽曲を連続して再生する場合であって、N番目(但し、NはN≧1となる整数)の楽曲の終了位置と、N+1番目の楽曲の開始位置に、それぞれ拍が検出されない区間が存在する場合、
前記判別ステップは、N番目の楽曲の終了位置を含む拍が検出されない区間と、N+1番目の楽曲の開始位置を含む拍が検出されない区間との合計長が、前記一定期間以上となるか否かに応じて、前記拍未検出区間が存在するか否かを判別することを特徴とする請求項1に記載の楽曲再生方法。 - 前記再生ステップは、前記楽曲内に前記拍未検出区間が存在すると判別された場合、前記拍未検出区間に、少なくともその直前または直後のいずれか一方の区間を加算してスキップ区間とし、当該スキップ区間をスキップして前記楽曲を再生することを特徴とする請求項1に記載の楽曲再生方法。
- 前記判別ステップは、計算または入力されたBPM情報に基づいて1拍あたりの時間を決定し、当該1拍あたりの時間によって定められる前記一定期間に基づいて前記拍未検出区間が存在するか否かを判別し、
前記スキップ区間は、ある定数の整数倍の拍数となるように、前記拍未検出区間の前および/または後ろに任意の拍数を加算した区間であることを特徴とする請求項7に記載の楽曲再生方法。 - 前記楽曲の開始位置および終了位置の少なくとも一方を含む拍未検出区間を、第1未検出区間とし、前記楽曲の開始位置および終了位置の両方を含まない拍未検出区間を、第2未検出区間としたとき、
前記再生ステップは、前記第1未検出区間については当該第1未検出区間をスキップし、前記第2未検出区間については前記スキップ区間をスキップすることを特徴とする請求項8に記載の楽曲再生方法。 - 前記楽曲の小節に関する情報を含む楽曲情報を取得する楽曲取得ステップをさらに実行し、
前記スキップ区間は、その開始位置および終了位置が、前記小節の開始位置、または1小節の4回繰り返し分に相当する大節の開始位置と一致するように設定された区間であることを特徴とする請求項7に記載の楽曲再生方法。 - 前記楽曲内に、拍数1拍分以上の区間を示す一定期間以上拍の検出されない区間である拍未検出区間が存在するか否かを判別する判別手段と、
前記楽曲内に前記拍未検出区間が存在すると判別された場合、当該拍未検出区間をスキップして前記楽曲を再生する再生手段と、を備えたことを特徴とする楽曲再生装置。 - 請求項11に記載の楽曲再生装置と、
前記楽曲再生装置と接続されたコンピューターにインストールされて用いられ、前記楽曲再生装置に対し前記楽曲を提供する専用アプリケーションと、から成る再生処理システムであって、
前記専用アプリケーションは、
前記楽曲の楽曲データと、当該楽曲内の拍位置を解析した解析結果を含む楽曲情報を前記楽曲再生装置に提供する楽曲提供手段を備え、
前記判別手段は、
前記専用アプリケーションから取得した前記楽曲情報に基づいて、前記楽曲内に前記拍未検出区間が存在するか否かを判別することを特徴とする再生処理システム。 - コンピューターに、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の楽曲再生方法における各ステップを実行させるためのプログラム。
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