JP4843010B2 - プログラム、情報記憶媒体及び画像生成システム - Google Patents
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Description
図1に本実施形態の画像生成システム(ゲーム装置、携帯型ゲーム装置)の機能ブロック図の例を示す。なお本実施形態の画像生成システムは図1の構成要素(各部)の一部を省略した構成としてもよい。
2.1 オーバードライブエフェクト処理の原理
本実施形態のオーバードライブエフェクト処理の原理について説明する。図2(A)(B)において、あるピクセルに着目した場合に、前の第Jのフレームでの画像データ(デジタル画像データ値)がIMJであり、現在の第Kのフレームでの画像データがIMKであったとする。この場合に、表示部190の応答速度が十分に速ければ、第Kのフレームにおいて、正しい画像データ(色データ)IMKを表示バッファ(表示バッファに設定されるバッファ)に書き込むことで、表示部190における対応するピクセルの輝度は、IMKにより設定されるべき輝度になる。
次に本実施形態のオーバードライブエフェクト処理の詳細について図3、図4の動作フロー図を用いて説明する。例えばオブジェクトOBが図5(A)(B)、図6(A)に示すように移動したとする。なお図5(A)(B)、図6(A)は、各々、第1のフレーム(広義には第Jのフレーム)、第2のフレーム(広義には第Kのフレーム)、第3のフレーム(広義には第Lのフレーム)での画像である。
次にオーバードライブエフェクト処理の実現手法について説明する。この実現手法ではαブレンディング処理を行ってオーバードライブエフェクト処理を実現している。即ちエフェクト強度係数としてα値を用いる。更に具体的には、第Kのフレームで生成された画像データIMKと、第J(K>J)のフレームにおいて生成されたオーバードライブエフェクト処理後の画像データIMODJと、α値αとに基づいて、IMK+(IMK−IMODJ)×αのαブレンディング処理を行う。
CS×(1−A)+CD×A=CS×(1+α)−CD×α
=CS+(CS−CD)×α
=IM2+(IM2−IM1)×α
となるため、オーバードライブエフェクト処理を実現できる。即ち画像生成システムのαブレンディングの式として、CS×(1−A)+CD×Aで表される通常αブレンディングの式を用いて、A=−αに設定するだけで、オーバードライブエフェクト処理を実現できる。
ハードウェアのオーバードライブ回路を用いてオーバードライブを行うと、表示画面の全ての領域に対してオーバードライブが掛かってしまう。
家庭用ゲーム装置では、ゲーム装置本体に対して様々なタイプの表示部が接続される可能性がある。例えばブラウン管テレビが接続されたり、液晶テレビが接続される。またオーバードライブ回路を内蔵する液晶テレビが接続されたり、内蔵しない液晶テレビが接続される。また液晶テレビは、製品によって液晶の応答速度が遅いものや速いものがある。また携帯型ゲーム装置においても、同じ製品であっても、液晶画面の仕様が変更される場合がある。また携帯型ゲーム装置が、外部モニタであるブラウン管テレビや液晶テレビに接続される場合もある。
図18に本実施形態を実現できるハードウェア構成の例を示す。メインプロセッサ900は、CD982(情報記憶媒体)に格納されたプログラム、通信インターフェース990を介してダウンロードされたプログラム、或いはROM950に格納されたプログラムなどに基づき動作し、ゲーム処理、画像処理、音処理などを実行する。コプロセッサ902は、メインプロセッサ900の処理を補助するものであり、マトリクス演算(ベクトル演算)を高速に実行する。例えばオブジェクトを移動させたり動作(モーション)させる物理シミュレーションに、マトリクス演算処理が必要な場合には、メインプロセッサ900上で動作するプログラムが、その処理をコプロセッサ902に指示(依頼)する。
114 仮想カメラ制御部、116 表示制御部、120 描画部、
122 オーバードライブエフェクト処理部、130 音生成部、160 操作部、
170 記憶部、172 描画バッファ、173 表示バッファ、
174 テクスチャ記憶部、176 Zバッファ、180 情報記憶媒体、
190 表示部、192 音出力部、194 携帯型情報記憶装置、196 通信部
Claims (12)
- 画像を生成するためのプログラムであって、
オブジェクトを描画して画像データを生成する描画部と、
生成された画像データに対してオーバードライブエフェクト処理を行い、表示部に出力するための画像データを生成するオーバードライブエフェクト処理部として、
コンピュータを機能させ、
前記オーバードライブエフェクト処理部は、
オブジェクトを描画バッファに描画して第Kのフレームの画像データIMKを生成し、生成された画像データIMKと、表示バッファに書き込まれている第J(K>J)のフレームで生成されたオーバードライブエフェクト処理後の画像データIMODJとα値αとに基づいてIMK+(IMK−IMODJ)×αのαブレンディング処理を行うことで、前記オーバードライブエフェクト処理が行われた画像データを生成するように構成され、
表示部の表示領域のうちの同じ位置にある領域の画像データに対してのみ、前記オーバードライブエフェクト処理を行うことを特徴とするプログラム。 - 画像を生成するためのプログラムであって、
オブジェクトを描画して画像データを生成する描画部と、
生成された画像データに対してオーバードライブエフェクト処理を行い、表示部に出力するための画像データを生成するオーバードライブエフェクト処理部として、
コンピュータを機能させ、
前記オーバードライブエフェクト処理部は、
第Kのフレームで生成された画像データIMKと第J(K>J)のフレームにおいて生成されたオーバードライブエフェクト処理後の画像データIMODJとα値αとに基づいてIMK+(IMK−IMODJ)×αのαブレンディング処理を行うこと、または第Kのフレームで生成された画像データIMKと第J(K>J)のフレームにおいて生成された画像データIMJとα値αとに基づいてIMK+(IMK−IMJ)×αのαブレンディング処理を行うことで、前記オーバードライブエフェクト処理が行われた画像データを
生成するように構成され、
移動するオブジェクトや所定の形状のオブジェクトに対してオーバードライブエフェクト処理の対象となる対象領域を設定し、当該対象領域の画像データに対してのみ、前記オーバードライブエフェクト処理を行うことを特徴とするプログラム。 - 請求項2において、
前記オーバードライブエフェクト処理部は、
オブジェクトを描画バッファに描画して画像データIMKを生成し、生成された画像データIMKと、表示バッファに書き込まれている第Jのフレームでのオーバードライブエフェクト処理後の画像データIMODJと、α値αとに基づいて、IMK+(IMK−IMODJ)×αのαブレンディング処理を行い、オーバードライブエフェクト処理が行われた画像データを表示バッファに書き込むことを特徴とするプログラム。 - 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記オーバードライブエフェクト処理部は、
α値が設定された画面サイズ又は分割画面サイズのプリミティブ面に、前記画像データIMKのテクスチャをマッピングし、テクスチャがマッピングされた前記プリミティブ面を、前記画像データIMODJ又は画像データIMJが描画されているバッファに対してαブレンディング描画することを特徴とするプログラム。 - 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
前記描画部は、
複数のオブジェクトを描画することで画像データを生成し、
前記オーバードライブエフェクト処理部は、
複数のオブジェクトのうちの特定のオブジェクトを内包する領域に対して、前記オーバードライブエフェクト処理を行うことを特徴とするプログラム。 - 請求項5において、
前記オーバードライブエフェクト処理部は、
オブジェクトの頂点座標、或いはオブジェクトに対して簡易オブジェクトが設定される場合には簡易オブジェクトの頂点座標に基づいて、前記オーバードライブエフェクト処理を行う前記領域を設定することを特徴とするプログラム。 - 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
前記オーバードライブエフェクト処理のα値を調整するための調整画面の表示制御を行う表示制御部として、
コンピュータを機能させ、
前記オーバードライブエフェクト処理部は、
前記調整画面においてエフェクト強度の調整が行われた場合に、調整により得られたα値に基づいて前記オーバードライブエフェクト処理を行うことを特徴とするプログラム。 - 請求項7において、
前記表示制御部は、
第1の中間色に設定された調整画面の背景領域上で、第2の中間色に設定されたオブジェクトを移動させる表示制御を行うことを特徴とするプログラム。 - 請求項1乃至8のいずれかにおいて、
前記オーバードライブエフェクト処理を有効にするか否かを設定するためのモード設定画面の表示制御を行う表示制御部として、
コンピュータを機能させ、
前記オーバードライブエフェクト処理部は、
前記モード設定画面において前記オーバードライブエフェクト処理を有効にする設定が行われた場合に、前記オーバードライブエフェクト処理を行うことを特徴とするプログラム。 - コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であって、請求項1乃至9のいずれかに記載のプログラムを記憶したことを特徴とする情報記憶媒体。
- 画像を生成する画像生成システムであって、
オブジェクトを描画して画像データを生成する描画部と、
生成された画像データに対してオーバードライブエフェクト処理を行い、表示部に出力するための画像データを生成するオーバードライブエフェクト処理部とを含み、
前記オーバードライブエフェクト処理部は、
オブジェクトを描画バッファに描画して第Kのフレームの画像データIMKを生成し、生成された画像データIMKと、表示バッファに書き込まれている第J(K>J)のフレームで生成されたオーバードライブエフェクト処理後の画像データIMODJとα値αとに基づいてIMK+(IMK−IMODJ)×αのαブレンディング処理を行うことで、前記オーバードライブエフェクト処理が行われた画像データを生成するように構成され、
表示部の表示領域のうちの同じ位置にある領域の画像データに対してのみ、前記オーバードライブエフェクト処理を行うことを特徴とする画像生成システム。 - 画像を生成する画像生成システムであって、
オブジェクトを描画して画像データを生成する描画部と、
生成された画像データに対してオーバードライブエフェクト処理を行い、表示部に出力するための画像データを生成するオーバードライブエフェクト処理部とを含み、
前記オーバードライブエフェクト処理部は、
第Kのフレームで生成された画像データIMKと第J(K>J)のフレームにおいて生成されたオーバードライブエフェクト処理後の画像データIMODJとα値αとに基づいてIMK+(IMK−IMODJ)×αのαブレンディング処理を行うこと、または第Kのフレームで生成された画像データIMKと第J(K>J)のフレームにおいて生成された画像データIMJとα値αとに基づいてIMK+(IMK−IMJ)×αのαブレンディング処理を行うことで、前記オーバードライブエフェクト処理が行われた画像データを生成するように構成され、
移動するオブジェクトや所定の形状のオブジェクトに対してオーバードライブエフェクト処理の対象となる対象領域を設定し、当該対象領域の画像データに対してのみ、前記オーバードライブエフェクト処理を行うことを特徴とする画像生成システム。
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