JP4842855B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は,圧縮機,室内空気熱交換器,膨張弁,室外空気熱交換器が接続された冷凍サイクルを有する空気調和機に関し,特に,冷房運転時における圧縮機の過負荷運転を防止するための制御技術に関するものである。
一般に,圧縮機,室内空気熱交換器,膨張弁,室外空気熱交換器が接続された冷凍サイクルを有する空気調和機では,圧縮機のモータ回転数のインバータ制御を行うことによって冷暖房の強弱が調整される。このとき,空気調和機では,圧縮機に流れる電流が予め設定された上限電流値を超えないように圧縮機のモータ回転数のインバータ制御を行うことにより,制御回路等の異常過熱や圧縮機の過負荷運転などの防止が図られている。
一方,特許文献1には,冷房運転時において,室外空気熱交換器が設置される室外空気の温度(以下「外気温度」という)が,予め設定された上限温度を超えた場合に,上限電流値の設定値を下げることが開示されている。このような構成によれば,外気温度が上限温度を超えて高くなりすぎた場合でも,制御回路等の異常過熱や圧縮機の過負荷運転などを防止することができ,また,外気温度が低い場合には,モータ回転数が不要に抑制されることを防止することができる。
さらに,特許文献1には,外気温度センサが故障した場合など,その外気温度センサによる検出温度が予め設定された範囲外である場合には,電流値を指標とするモータ回転数の制御を行わなずに,モータ回転数の上限回転数を予め設定された回転数に設定することにより,外気温度センサの故障などにおける制御装置の安全性の確保を図る旨の記載がある。
特開平6−193945号公報
しかしながら,前述のように圧縮機に印加される電流が上限電流値以下となるようにモータ回転数のインバータ制御を行う場合,従来では,商用交流電源などから空気調和機に供給される交流電圧の電圧変動によるインバータ制御への影響が考慮されていないため,圧縮機が過負荷運転に陥るおそれがある。以下,この点について具体的に説明する。
ここに,下記の表1は,圧縮機に印加される電流Iが14.5(A)のときのモータ回転数Nを示している。なお,電圧Eは,商用交流電源から供給される電圧値であるが,その電圧Eは地域や環境によって変化することが知られている。下記表1の(a)〜(c)は,電圧Eが200(V),230(V),260(V)と変化した場合を示している。また,電圧Eの変動範囲は200〜260(V)であるとする。
Figure 0004842855
上記表1の(a)〜(c)に示すように,電流Iが同じ14.5(A)であっても,電圧Eが変動すれば消費電力Pが変動するため,モータ回転数Nが異なる。具体的には,電流Iが同じであっても,電圧Eが大きいほどモータ回転数Nが大きくなる。
したがって,電圧Eの変動範囲の最小値である200(V)のとき(表1(a))を基準にして上限電流値を設定すると,電圧Eが変動して200(V)を超えた場合(表1の(b)や(c)など)に,モータ回転数Nが高くなりすぎて圧縮機が過負荷運転に陥るおそれがある。
一方,電圧Eの変動範囲の最大値である260(V)のとき(上記表1の(c))を基準にして上限電流値を設定すると,電圧Eが変動して260(V)よりも低くなっている場合(表1の(a)や(b)など)に,モータ回転数Nが不要に抑制されて冷房性能を不要に低下させてしまうことになる。
また,特許文献1に示されているように,電流Iを指標とするモータ回転数Nの制御を行わなずに,モータ回転数Nの上限回転数を予め設定された回転数に設定することも考えられるが,この場合には,電流Iが高くなりすぎて制御回路等に異常過熱を来たすおそれがある。以下,この点について具体的に説明する。
ここに,下記の表2は,モータ回転数Nが4550(rpm)のときの電流Iを示している。
Figure 0004842855
上記表2の(a)〜(c)に示すように,モータ回転数Nが同じ4550(rpm)であっても,電圧Eが変動すれば,モータ回転数Nを4550(rpm)にするために必要な電流Iが異なる。具体的には,モータ回転数Nが同じであっても,電圧Eが小さいほど電流Iが大きくなる。
したがって,電圧Eの変動範囲の最大値である260(V)のとき(表1(c))を基準にしてモータ回転数Nの上限回転数を設定すると,電圧Eが変動して260(V)よりも低くなっている場合(表1の(a)や(b)など)に,電流Iが高くなりすぎて制御回路等に異常過熱を来たすおそれがある。
一方,電圧Eの変動範囲の最小値である200(V)のとき(表1の(a))を基準にして上限回転数を設定すると,電圧Eが変動して200(V)を超えた場合(表1の(b)や(c)など)に,モータ回転数Nが不要に抑制されることになるため,冷房性能を不要に低下させてしまうことになる。
以上説明したように,上限電流値又は上限回転数のいずれか一方によってモータ回転数Nを制限する従来手法では,電圧Eが変動した場合にも圧縮機の過負荷運転や制御回路等の異常過熱などを防止するためには,その上限電流値や上限回転数を,電圧Eの変動幅の最大値又は最小値を基準に設定する必要があるため,モータ回転数Nが不要に制限されて冷房性能が低下することがあるという問題が生じる。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,制御回路等の異常過熱や圧縮機の過負荷運転を防止しつつ,できるだけ圧縮機のモータ回転数の不要な制限を阻止して冷房性能の低下を防止することのできる空気調和機を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は,冷媒を圧縮する圧縮機と,前記圧縮機に印加される電流値を検出する電流検出手段と,前記圧縮機のモータ回転数を制御するモータ回転数制御手段と,を備えてなる空気調和機に適用されるものであって,冷房運転時における外気温度を検出する外気温度検出手段及び/又は前記圧縮機の温度を検出する圧縮機温度検出手段と,前記外気温度検出手段による検出温度及び/又は前記圧縮機温度検出手段による検出温度と上限回転数とが対応付けられた対応情報が予め記憶された対応情報記憶手段と,前記外気温度検出手段による検出温度及び/又は前記圧縮機温度検出手段による検出温度と前記対応情報記憶手段に記憶された対応情報とに基づいて上限回転数を設定する上限回転数設定手段と,を備えてなり,前記モータ回転数制御手段が,冷房運転時において,供給電圧が変動範囲内の最小値である場合には前記電流検出手段によって検出される電流値が予め設定された上限電流値以下となるように,供給電圧が変動範囲内の最大値である場合には前記圧縮機のモータ回転数が予め設定された前記上限回転数以下となるように前記圧縮機のモータ回転数を制御してなることを特徴とする空気調和機として構成される。具体的に,前記モータ回転数制御手段は,インバータ制御によって前記圧縮機のモータ回転数を制御するものである。
また,本発明は,冷媒を圧縮する圧縮機と,前記圧縮機に印加される電流値を検出する電流検出手段と,前記圧縮機のモータ回転数を制御するモータ回転数制御手段と,冷房運転時における外気温度を検出する外気温度検出手段及び/又は前記圧縮機の温度を検出する圧縮機温度検出手段と,前記外気温度検出手段による検出温度及び/又は前記圧縮機温度検出手段による検出温度に基づいて上限回転数を設定する上限回転数設定手段と,を備えてなる空気調和機であって,前記外気温度検出手段による検出温度及び/又は前記圧縮機温度検出手段による検出温度に基づいて上限電流値を設定する上限電流値設定手段を備えてなり,前記モータ回転数制御手段が,冷房運転時において,供給電圧が変動範囲内の最小値である場合には前記電流検出手段によって検出される電流値が予め設定された前記上限電流値以下となるように,供給電圧が変動範囲内の最大値である場合には前記圧縮機のモータ回転数が予め設定された前記上限回転数以下となるように前記圧縮機のモータ回転数を制御してなることを特徴とする空気調和機として構成されてもよい。
このように構成された空気調和機では,商用交流電源などからの供給電圧が高い場合には,上限回転数によってモータ回転数を制限して圧縮機の過負荷運転を防止し,供給電圧が低い場合には,上限電流値によってモータ回転数を制限して制御回路等の異常過熱などを防止することができるため,上限回転数や上限電流値を,圧縮機の過負荷運転及び制御回路等の異常過熱を防止することのできる範囲内で,できるだけ高い値に設定することができ,冷房性能の不要な低下を防止することができる。
本発明によれば,商用交流電源などからの供給電圧が高い場合には,上限回転数によってモータ回転数を制限して圧縮機の過負荷運転を防止し,供給電圧が低い場合には,上限電流値によってモータ回転数を制限して制御回路等の異常過熱などを防止することができるため,上限回転数や上限電流値を,圧縮機の過負荷運転及び制御回路等の異常過熱を防止することのできる範囲内で,できるだけ高い値に設定することができ,冷房性能の不要な低下を防止することができる。特に,冷房運転時における外気温度を検出し,その検出温度に基づいて前記上限回転数を設定することによって,実際の外気温度において,圧縮機の過負荷運転及び制御回路等の異常過熱を防止することのできる範囲内で,上限回転数をできるだけ高い値まで許容させることができ,冷房性能の不要な低下を防止することができる。
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係る空気調和機Xの概略構成を示すブロック図,図2は本発明の実施の形態に係る空気調和機Xの制御回路の概略構成を示すブロック図,図3は上限回転数設定処理で用いられる対応情報D1を説明するための図,図4は本発明の実施の形態に係る空気調和機Xにおいて制御部10によって実行される上限回転数設定処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
まず,図1及び図2を用いて,本発明の実施の形態に係る空気調和機Xの概略構成について説明する。
図1に示すように,空気調和機Xは,冷媒を圧縮する圧縮機1,冷媒の流通方向を切り替える四方弁2,室外空気と冷媒との間で熱交換を行う室外空気熱交換器3,冷媒を膨張させる膨張弁4,室内空気及び冷媒の間で熱交換を行う室内空気熱交換器5,室外空気熱交換器3の近傍に配置されて外気温度を検出する外気温度センサ6(外気温度検出手段の一例),及び圧縮機1の近傍に設置されて該圧縮機1の温度を検出する圧縮機温度センサ7(圧縮機温度検出手段の一例)などを有している。外気温度センサ6や圧縮機温度センサ7による検出温度は,後述の制御部10(図2参照)に入力される。
このように構成された空気調和機Xでは,圧縮機1から吐出される高温の冷媒が,図示する実線矢印方向に流通されて室内空気熱交換器5に流入されることによって暖房運転が実現され,図示する破線矢印方向に室外空気熱交換器3,膨張弁4を経て流通されて室内空気熱交換器5に流入することによって冷房運転が実現される。なお,空気調和機Xは,設置場所において商用交流電源などの電源(不図示)に接続され,該電源からの供給電圧によって稼働する。
図2に示すように,空気調和機Xは,CPUやRAM,ROM等を有してなり当該空気調和機Xを統括的に制御する制御部10と,該制御部10からの指示に従って圧縮機1のモータ回転数をインバータ制御(周波数制御)によって制御するインバータ制御回路20と,圧縮機1に印加される電流の値を検出して制御部10に入力する電流検出回路30(電流検出手段の一例)と,を備えている。なお,電流検出回路30は,従来周知の回路を用いればよく,ここでは説明を省略する。
制御部10は,暖房運転時や冷房運転時に,室内温度や設定温度などに基づいて,インバータ制御回路20に対して圧縮機1のモータ回転数の制御指示を行うことにより,冷暖房の強弱を調節する。ここに,圧縮機1のモータ回転数を制御するための処理を実行するときの制御部10及びインバータ制御部20がモータ回転数制御手段に相当する。
ここで,従来装置(例えば,特許文献1参照)では,冷房運転時における制御部10の異常過熱や圧縮機1の過負荷運転を防止するべく,該圧縮機1に流れる電流が予め設定された上限電流値以下となるように,圧縮機1のモータ回転数が制御されていた。
一方,本発明の実施の形態に係る空気調和機Xでは,冷房運転時,制御部10によって,圧縮機1に印加される電流が予め設定された上限電流値以下,且つ圧縮機1のモータ回転数が予め設定された上限回転数以下となるように,圧縮機1のモータ回転数が制御される。以下,具体的に説明する。
以下では,不図示の商用交流電源などの電源から空気調和機Xに供給される電圧をE,圧縮機1に印加される電流をI,該電流Iの上限電流値をI0,圧縮機1のモータ回転数をN,該モータ回転数Nの上限回転数をN0とする。
ここでは,室内温度が32(℃),室外温度43(℃)の条件下において,上限電流値I0が16.4(A),上限回転数N0が4550(rpm)に予め設定されている場合を例に挙げて説明する。この上限電流値I0及び上限回転数N0は,制御部10の異常過熱や圧縮機1の過負荷運転の発生を防止し得る値として予め設定されたものである。
ここに,下記の表3の(a)〜(c)は,本発明の実施の形態に係る空気調和機Xにおいて電圧Eが,200(V),230(V),260(V)と変化した場合における電流I及びモータ回転数Nを示している。なお,電圧Eの変動範囲は200〜260(V)であるとする。
Figure 0004842855
(電圧Eが200(V)である場合)
電圧Eが200(V)である場合(表3(a))には,モータ回転数Nが4110(rpm)に達すると,上記表3の(a)に示すように,電流検出回路30によって検出される圧縮機1に流れる電流Iが,上限電流値I0として設定された16.4(A)に達する。
そのため,制御部10は,電流Iが上限電流値I0である16.4(A)を超えないように,モータ回転数Nを4110(rpm)で維持,或いはモータ回転数Nを減少させるように制御する。即ち,電圧Eが変動範囲内の最小値である200(V)のときには,上限電流値I0によって,モータ回転数Nが制限されことにより,制御部10などの異常過熱が防止される。なお,このときモータ回転数Nは4110(rpm)であって,上限回転数N0以下であるため,圧縮機1の過負荷運転も防止されることは言うまでもない。
(電圧Eが260(V)である場合)
一方,電圧Eが260(V)である場合(表3(c))には,電流検出回路30によって検出される圧縮機1に流れる電流Iが,14.5(A)に達すると,上記表3の(c)に示すように,モータ回転数Nが,上限回転数N0として設定された4550(rpm)に達する。
そのため,制御部10は,モータ回転数Nが上限回転数N0である4550(rpm)を超えないように,モータ回転数Nを4550(rpm)で維持,或いはモータ回転数Nを減少させるように制御する。即ち,電圧Eが変動範囲内の最大値である260(V)のときには,上限回転数N0によってモータ回転数Nが制限されることにより,圧縮機1の過負荷運転が防止される。なお,このとき電流Iは14.5(A)であって,上限電流値I0以下であるため,制御部10などの異常過熱も防止されることは言うまでもない。
(電圧Eが230(V)である場合)
また,電圧Eが230(V)である場合(表3(b))には,モータ回転数N及び電流Iが同時に上限回転数N0及び上限電流値I0に達する。この場合にも同様に,制御部10は,モータ回転数Nが上限回転数N0である4550(rpm)を超えず,且つ電流Iが上限電流値I0である16.4(A)を超えないように,モータ回転数Nを4550(rpm)で維持,或いはモータ回転数Nを減少させるように制御する。したがって,空気調和機Xにおける制御部10の異常過熱や圧縮機1の過負荷運転などは防止される。
以上,説明したように,空気調和機Xでは,冷房運転時,制御部10によって,圧縮機1に印加される電流が上限電流値I0以下,且つ圧縮機1のモータ回転数が上限回転数N0以下となるように,圧縮機1のモータ回転数Nが制御される。
これにより,商用交流電源などの電源(不図示)から供給される電圧Eが高い場合には,上限回転数N0によってモータ回転数Nを制限して圧縮機1の過負荷運転を防止し,電圧Eが低い場合には,上限電流値I0によってモータ回転数Nを制限して制御部10等の異常過熱などを防止することができるため,上限回転数N0や上限電流値I0を,圧縮機1の過負荷運転及び制御部10等の異常過熱を防止することのできる範囲内で,できるだけ高い値に設定することができ,冷房性能の不要な低下を防止することができる。
ところで,前述したように,外気温度が高くなる程,室外空気熱交換器3の熱交換効率が低下して圧力の高い冷媒が圧縮機1に流入することになり,該圧縮機1の負荷は増大する。そのため,外気温度が高い場合には,外気温度が低い場合に比べて小さいモータ回転数で圧縮機1が過負荷運転に陥ることになる。
そこで,本発明の実施の形態に係る空気調和機Xでは,冷房運転時,制御部10によって,後述する上限回転数設定処理(図4のフローチャート参照)が実行されることにより,外気温度の変化に伴って上限回転数が設定変更される。
ここで,図3を用いて,制御部10によって実行される後述の上限設定処理(図4のフローチャート参照)において用いられる対応情報D1について説明する。
図3に示すように,対応情報D1は,外気温度Tと上限回転数N0とが対応付けられたものであって,予め制御部10のROMなどの記憶手段(対応情報記憶手段に相当)に記憶されている。
具体的には,外気温度が38(℃)以下である場合には上限回転数N0が6000(rpm),外気温度が50(℃)以上である場合には上限回転数N0が2520(rpm)となるような対応関係を示している。また,外気温度が38〜50(℃)の間である場合には,外気温度Tと上限回転数N0との関係が,下記の式(1)で表される。
Figure 0004842855
なお,図3に示した対応情報D1は,単なる一例に過ぎず,例えば,外部温度Tと上限回転数N0とを対応付けるテーブルを対応情報として記憶していてもよいことは言うまでもない。
以下,図4のフローチャートに従って,空気調和機Xにおいて制御部10によって実行される上限回転数設定処理の手順の一例を説明する。なお,図示するS1,S2,…は,処理手順(ステップ)番号を示している。
当該上限回転数設定処理は,空気調和機Xにおける冷房運転の実行中に制御部10によって実行され,処理はステップS1から開始される。
まず,ステップS1では,制御部10によって,内部のROMなどに記憶された対応情報D1(図3参照)が読み出される。
次に,ステップS2では,制御部10によって,外気温度センサ6から入力される検出温度,即ち外気温度Tが読み出される。
そして,続くステップS3〜S7では,制御部10によって,ステップS1,S2で読み出された対応情報D1と外気温度Tとに基づいて,上限回転数N0を設定するための処理が実行される。ここに,かかる設定処理を実行するときの制御部10が上限回転数設定手段に相当する。
まず,ステップS3では,制御部10によって,外気温度Tが38(℃)以下であるか否かが判断される。ここで,外気温度Tが38(℃)以下であると判断された場合には(S3のYes側),処理はステップS4に移行し,制御部10によって,外気温度Tと対応情報D1(図3参照)とに基づいて,上限回転数N0が6000(rpm)に設定される。
一方,外気温度Tが38(℃)を超えていると判断された場合には(S3のNo側),処理はステップS5に移行する。ステップS5では,制御部10によって,外気温度Tが50(℃)以上であるか否かが判断される。ここで,外気温度Tが50(℃)以上であると判断された場合には(S5のYes側),処理はステップS6に移行し,外気温度Tが50(℃)未満であると判断された場合には(S5のNo側),処理はステップS7に移行する。
ステップS6では,制御部10によって,外気温度Tと対応情報D1(図3参照)とに基づいて,上限回転数N0が2520(rpm)に設定される。
ステップS7では,制御部10は,外気温度Tを対応情報D1で示された前記式(1)に代入して演算することによって得られた値を上限回転数N0として設定する。例えば,外気温度Tが43(℃)である場合には,上限回転数N0が4550(rpm)に設定される。
以上,説明したように,空気調和機Xでは,実際の外気温度Tにおいて,圧縮機1の過負荷運転及び制御部10等の異常過熱を防止することのできる範囲内で,上限回転数N0や上限電流値をできるだけ高い値に設定することができ,冷房性能の不要な低下を防止することができる。
前記実施の形態では,外気温度センサ6によって検出される外気温度Tに基づいて上限回転数N0を設定する場合を例に挙げて説明したが,圧縮機1が過負荷運転となる場合には圧縮機温度T1が高温となる。
そこで,外気温度Tに換えて,圧縮機温度センサ7によって検出される圧縮機温度T1に基づいて上限回転数N0を設定することが考えられる。
この場合にも,圧縮機1の過負荷運転を防止しつつ,できるだけ高い冷房性能を発揮させることができる。
具体的には,対応情報D1と同様に,圧縮機温度T1と上限回転数N0とを対応づけた対応情報を制御部10のROMなどに記憶させておき,その対応情報と圧縮機温度T1とに基づいて上限回転数N0を設定すればよい。なお,かかる処理については,図4に示した上限回転数設定処理と同様であるため,ここでは説明を省略する。
また,外気温度T及び圧縮機温度T1の両方に基づいて上限回転数N0を設定してもよい。例えば,外気温度Tに基づいて上限回転数N0を設定する上限回転数設定処理(図4参照)を実行している最中に,制御部10が,圧縮機温度T1が予め設定された温度以上に達していると判断した場合には,上限回転数設定処理で設定された上限回転数N0を更に下げて設定することにより,圧縮機1の異常過熱を防止することができる。
前記実施の形態や前記実施例1では,外気温度Tに基づいて上限回転数N0だけを設定する場合について説明した。一方,モータ回転数Nが上限回転数N0以下であっても,温度の上昇によって圧縮機1の負荷が急激に上昇する可能性もある。この場合には,電流Iが上限電流I0を超えたときに,モータ回転数Nを下げるように制御すればよいが,負荷が急激に上昇した場合には,その上昇に追随することができず,制御部10や圧縮機1に過電流が流れるおそれがある。
そこで,室外温度Tに基づいて上限回転数N0を設定する際に,併せて上限電流値I0を室外温度Tに基づいて設定することが考えられる。これにより,外気温度Tが高い状態において負荷が急激に増加したような場合に,できるだけ早い段階でモータ回転数Nを下げるなどの制御を行うことが可能となり,制御部10や圧縮機1へ過電流が流れることを防止することができる。
このとき,具体的には,対応情報D1と同様に,室外温度Tと上限電流値I0とを対応付けた対応情報D2を制御部10のROMなどに記憶させておけばよい。ここに,図5は,対応情報D2を説明するための図である。
図5に示すように,対応情報D2は,外気温度が38(℃)以下である場合には上限電流値I0が18(A),外気温度が50(℃)以上である場合には上限電流値I0が14.2(A)となるような対応関係を示している。また,外気温度が38〜50(℃)の間である場合には,外気温度Tと上限電流値I0との関係は,下記の式(2)で表される。
Figure 0004842855
そして,前述した上限回転数制御処理(図4参照)では,制御部10によって,ステップS4では上限電流値I0が18(A),ステップS6では上限電流値I0が14.2(A),ステップS7では上限電流値I0が上記式(2)で算出される値に設定される。ここに,かかる設定処理を実行するときの前記制御部10が上限電流値設定手段に相当する。
これにより,上限電流値I0が室外温度Tの上昇に伴って低下することになるため,制御部10や圧縮機1への過電流を速い段階で阻止することが可能となる。なお,上限電流値I0は,予め設定された温度以上であるか,該温度未満であるかによって2種類の値に切り替える単純な処理であってもかまわない。
本発明の実施の形態に係る空気調和機Xの概略構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態に係る空気調和機Xの制御回路の概略構成を示すブロック図。 上限回転数設定処理で用いられる対応情報D1を説明するための図。 本発明の実施の形態に係る空気調和機Xにおいて制御部10によって実行される上限回転数設定処理の手順の一例を説明するためのフローチャート。 上限回転数設定処理で用いられる対応情報D2を説明するための図。
符号の説明
1…圧縮機
2…四方弁
3…室外空気熱交換器
4…膨張弁
5…室内空気熱交換器
6…外気温度センサ(外気温度検出手段の一例)
7…圧縮機温度センサ(圧縮機温度検出手段の一例)
10…制御部
20…インバータ制御回路
30…電流検出回路
S1,S2,…,…処理手順(ステップ)番号

Claims (2)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と,前記圧縮機に印加される電流値を検出する電流検出手段と,前記圧縮機のモータ回転数を制御するモータ回転数制御手段と,を備えてなる空気調和機であって,
    冷房運転時における外気温度を検出する外気温度検出手段及び/又は前記圧縮機の温度を検出する圧縮機温度検出手段と,
    前記外気温度検出手段による検出温度及び/又は前記圧縮機温度検出手段による検出温度と上限回転数とが対応付けられた対応情報が予め記憶された対応情報記憶手段と,
    前記外気温度検出手段による検出温度及び/又は前記圧縮機温度検出手段による検出温度と前記対応情報記憶手段に記憶された対応情報とに基づいて上限回転数を設定する上限回転数設定手段と,を備えてなり,
    前記モータ回転数制御手段が,冷房運転時において,供給電圧が変動範囲内の最小値である場合には前記電流検出手段によって検出される電流値が予め設定された上限電流値以下となるように,供給電圧が変動範囲内の最大値である場合には前記圧縮機のモータ回転数が予め設定された前記上限回転数以下となるように前記圧縮機のモータ回転数を制御してなることを特徴とする空気調和機。
  2. 冷媒を圧縮する圧縮機と,前記圧縮機に印加される電流値を検出する電流検出手段と,前記圧縮機のモータ回転数を制御するモータ回転数制御手段と,
    冷房運転時における外気温度を検出する外気温度検出手段及び/又は前記圧縮機の温度を検出する圧縮機温度検出手段と,
    前記外気温度検出手段による検出温度及び/又は前記圧縮機温度検出手段による検出温度に基づいて上限回転数を設定する上限回転数設定手段と,を備えてなる空気調和機であって,
    前記外気温度検出手段による検出温度及び/又は前記圧縮機温度検出手段による検出温度に基づいて上限電流値を設定する上限電流値設定手段を備えてなり,
    前記モータ回転数制御手段が,冷房運転時において,供給電圧が変動範囲内の最小値である場合には前記電流検出手段によって検出される電流値が予め設定された前記上限電流値以下となるように,供給電圧が変動範囲内の最大値である場合には前記圧縮機のモータ回転数が予め設定された前記上限回転数以下となるように前記圧縮機のモータ回転数を制御してなることを特徴とする空気調和機。
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