以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と示す)に具体化した一実施形態を図1〜図5に基づき説明する。
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されており、機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。また、中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護する保護ガラス27が装着されるガラス枠を備えた縦長方形の前枠14が横開き状態で開閉可能に組み付けられている。なお、図2において、前枠14が開放された状態を図示している。図1及び図2に示すように中枠12の横幅(図において左右方向の幅)と前枠14の横幅は同じであり、中枠12の縦幅(図において上下方向の幅)は前枠14の縦幅よりも長く形成されている。
また、前枠14の下側であって、中枠12の前面側には、中枠12の下部に備えられた発射装置19に供給する遊技球を貯留する皿部材としての上球皿15が横開き状態で開閉可能に組み付けられている。これらの中枠12、前枠14及び上球皿15には、施錠手段としての錠28が施されており、所定の鍵にて錠28を解錠しなければ、開放できないようになっている。この所定の鍵は、不正行為防止のため、通常、遊技店側のみが管理している。従って、中枠12、前枠14及び上球皿15は、遊技店のみが開放できるようになっている。また、中枠12の前面側には、前枠14の開放を検知するための検知手段としての開放センサ29が備えられている。この開放センサ29は、図2に示すように、中枠12の前面側の位置であって、前枠14が閉鎖されているときに当該前枠14によって覆われる位置(図2においてパチンコ機10の右上の位置)に配置されている。この開放センサ29は、前枠14が開放されると(図2参照)、主制御基板30(メインCPU30a)に前枠14が開放されたことを示す開放信号を出力する。
また、前枠14の前面側には、枠ランプ16aが設けられており、遊技盤13の遊技領域13aには、遊技盤ランプ16bが設けられている。枠ランプ16a及び遊技盤ランプ16bは、点灯(点滅)又は消灯し、発光装飾に基づく発光演出を行う。また、外枠11の下部には、各種音声(効果音)を出力し、音声出力に基づく音声演出を行うスピーカ17が設けられている。中枠12の下部には、下球皿18及び発射装置19が装着されている。
遊技盤13の遊技領域13aの略中央には、液晶ディスプレイ型の可変表示器Hを備えた表示装置21が配設されている。表示装置21では、可変表示器Hの変動画像(又は画像表示)に基づく遊技演出(表示演出)が行われるようになっている。そして、可変表示器Hでは、表示演出に関連して、複数種類の図柄を複数列で変動させて図柄組み合わせを導出する図柄組み合わせゲーム(図柄変動ゲーム)が行われるようになっている。本実施形態では、図柄組み合わせゲームで3列の図柄による組み合わせを導出し、該組み合わせを構成する各列の図柄の種類を0,1,2,3,4,5,6,7の8種類の数字としている。従って、本実施形態では、可変表示器Hが図柄組み合わせゲームを行う表示手段となる。
そして、遊技者は、可変表示器Hに最終的に表示された図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識できる。可変表示器Hに表示された全列の図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([111][777]など)から大当りを認識できる。この大当りを認識できる図柄組み合わせが大当りの組み合わせとなる。大当りの組み合わせが最終的(確定的)に表示された場合、遊技者には、大当り遊技状態が付与される。また、可変表示器Hに表示された全列の図柄が異なる種類の場合には、その図柄組み合わせ([234][122][767]など)からはずれを認識できる。このはずれを認識できる図柄組み合わせがはずれの組み合わせとなる。
また、表示装置21の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動によって開閉動作を行う開閉羽根22を備えた始動入賞口23が配設されている。始動入賞口23の奥方には、入賞した遊技球を検知する始動口センサSE1(図3に示す)が設けられている。始動入賞口23は、遊技球の入賞検知を契機に、図柄組み合わせゲームの始動条件を付与し得る。
また、始動入賞口23の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動によって開閉動作を行う大入賞口扉26を備えた大入賞口24が配設されている。大入賞口24は、図柄組み合わせゲームによって導出され、最終的に表示された図柄組み合わせが大当りの組み合わせになったことに関連して大入賞口扉26が開閉動作し、開放又は閉鎖されるようになっている。そして、大当り遊技状態が付与されると、大入賞口扉26の開閉動作によって大入賞口24が開放されて遊技球が入賞可能となるため、遊技者は、多数の賞球が獲得できるチャンスを得ることができる。
次に、パチンコ機10の制御構成を図3に基づき説明する。
パチンコ機10の機裏側には、パチンコ機10全体を制御する主制御基板30が装着されている。主制御基板30は、パチンコ機10全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、統括制御基板31と、表示制御基板32と、ランプ制御基板33と、音声制御基板34とが装着されている。統括制御基板31は、主制御基板30が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、表示制御基板32、ランプ制御基板33及び音声制御基板34を統括的に制御する。表示制御基板32は、主制御基板30と統括制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、表示装置21(可変表示器H)の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)を制御する。ランプ制御基板33は、主制御基板30と統括制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、枠ランプ16a及び遊技盤ランプ16bの発光態様(点灯(点滅)/消灯のタイミングなど)を制御する。また、音声制御基板34は、主制御基板30と統括制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、スピーカ17の音声出力態様(音声出力のタイミングなど)を制御する。
従って、本実施形態では、主制御基板30が、パチンコ機10全体を制御するメイン制御装置となる。また、本実施形態の統括制御基板31が主制御基板30により出力された制御信号に応じた各種制御を実行するサブ制御装置となる。
以下、主制御基板30、統括制御基板31及び表示制御基板32について、その具体的な構成を説明する。
前記主制御基板30には、メインCPU30aが備えられている。メインCPU30aには、ROM30b及びRAM30cが接続されている。また、メインCPU30aには、開放センサ29が接続されている。メインCPU30aは、前枠14が開放されている間、開放センサ29から開放信号を入力するため、前枠14が開放されていることを検知することができる。また、メインCPU30aは、各種乱数の値を所定の周期毎に順次更新するようになっている。
前記ROM30bには、パチンコ機10を制御するための主制御プログラムや、複数種類の演出パターンが記憶されている。前記RAM30cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(各種乱数の値など)が記憶されるようになっている。
前記演出パターンは、パチンコ機10で行われる演出のベースとなるパターンを示すものである。ROM30bには、複数種類の演出パターンが、大当り演出用及びはずれ演出用に分類されて記憶されている。前記大当り演出は、図柄組み合わせゲームが、大当りの組み合わせを表示するように展開される演出である。前記はずれ演出は、図柄組み合わせゲームが、はずれの組み合わせを表示するように展開される演出である。本実施形態では、大当り演出用の演出パターンを「演出パターンP1」と示し、はずれ演出用の演出パターンを「演出パターンP2」と示す。
そして、メインCPU30aは、主制御プログラムに基づき、大当り判定、最終的に表示させる最終停止図柄の決定、及び演出パターンの決定などの各種処理を実行するようになっている。例えば、メインCPU30aは、図柄組み合わせゲームの開始時に大当り判定を実行する。大当り判定の判定結果が肯定の場合(大当りの場合)、メインCPU30aは、全列が同一種類となるように最終停止図柄を決定すると共に、演出パターンP1を決定する。一方、大当り判定の判定結果が否定の場合(はずれの場合)、メインCPU30aは、全列の図柄が同一種類とならないように各列の最終停止図柄を決定すると共に、演出パターンP2を決定する。
演出パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。具体的に言えば、メインCPU30aは、最初に演出パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する演出パターン指定コマンドを出力する。次に、メインCPU30aは、各列毎の最終停止図柄を指定するための図柄指定コマンドを出力する。その後に、メインCPU30aは、前記指定した演出パターンに定められている変動時間に基づいて変動停止を指示し、図柄組み合わせゲームを終了するための全図柄停止コマンドを出力する。
次に、統括制御基板31について説明する。
統括制御基板31には、図3に示すように、統括CPU31aが設けられている。前記統括CPU31aは、各種乱数の値を所定の周期毎に順次更新するようになっている。また、統括CPU31aには、ROM31b及びRAM31cが接続されている。前記ROM31bには、前記各制御基板32〜34を統括的に制御するための制御プログラムなどが記憶されている。また、前記RAM31cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶(設定)されるようになっている。例えば、モードフラグや予告パターン振分乱数の値などの情報がRAM31cに記憶(設定)されるようになっている。
そして、メインCPU30aから所定の制御コマンドを所定のタイミングで入力すると、統括CPU31aは、それに応じて所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。具体的に言えば、統括CPU31aは、演出パターン指定コマンドを入力すると、当該演出パターン指定コマンドを各制御基板32〜34に出力する。また、統括CPU31aは、図柄指定コマンド又は全図柄停止コマンドを入力すると、当該各コマンドを表示制御基板32に出力する。
また、本実施形態のパチンコ機10は、図柄組み合わせゲーム中に、大当り予告が表示演出にて行われるようになっており、統括制御基板31(統括CPU31a)が大当り予告を実行させるか否かを決定するようになっている。大当り予告は、大当りとなる可能性があることを予め遊技者に告げるための演出(当否の可能性を示唆する演出)である。本実施形態では、可変表示器Hに予告キャラクタKa又は予告キャラクタKbを登場(表示)させて大当り予告を行うようになっており、大当り予告の演出内容が2種類用意されている。以下、予告キャラクタKa及び予告キャラクタKbが登場する大当り予告を区別して記載する場合には、予告キャラクタKaが登場する大当り予告を「大当り予告YKa」と示し、予告キャラクタKbが登場する大当り予告を「大当り予告YKb」と示す。
統括CPU31aは、演出パターン指定コマンドを入力すると、予告パターン振分乱数及びROM31bに記憶されている予告パターン振分テーブルY1(図4(a))、予告パターン振分テーブルY2(図4(b))又は予告パターン振分テーブルY3(図4(c))に基づいて予告決定処理を行う。予告決定処理にて統括CPU31aは、大当り予告を実行するか否かの決定、及び大当り予告を実行する場合の大当り予告の演出内容を決定する。予告パターン振分乱数は、統括CPU31aによって所定の周期毎に順次更新される乱数であり、統括CPU31aは、更新後の値をRAM31cの設定領域に設定して更新前の値を書き換えている。本実施形態では、予告パターン振分乱数の取り得る数値を0〜49までの全50通りの整数としている。
また、本実施形態のパチンコ機10には、異なる演出態様で遊技演出を行わせることが可能な複数(本実施形態では3種類)の演出モードが設けられている。本実施形態では、通常演出モードとしての演出モード1と、特別演出モードとしての演出モード2及び演出モード3が設けられている。当該演出モードは、予め定められた選択期間経過後、すなわち複数回図柄組み合わせゲームが実行されると別の演出モードに移行する可能性がある。なお、演出モードが移行する契機は、所定の変動パターンが選択されたとき、図柄組み合わせゲームにて表示された図柄の種類、図柄組み合わせゲーム毎に行われる乱数抽選に当選した場合、図柄組み合わせゲームが所定回数実行された場合などである。特別演出モードは、通常演出モードと比較して移行しにくくなっている。すなわち、特別演出モードから通常演出モードに移行する確率と比較して通常演出モードから特別演出モードに移行する確率は低く設定されている。
演出モードの内容について具体的に説明する。演出モード1、演出モード2及び演出モード3では、大当り予告YKa及び大当り予告YKbの出現率(大当り予告が行われる割合を示す)を異ならせている。
具体的に言えば、演出モード1では、大当り予告YKaが、大当り演出となる図柄組み合わせゲームとはずれ演出となる図柄組み合わせゲームの何れでも行われるようになっている。その一方、演出モード1では、大当り予告YKbが、大当り演出となる図柄組み合わせゲームとはずれ演出となる図柄組み合わせゲームの何れでも行われないようになっている。すなわち、演出モード1では、大当り予告YKbの出現率は、0%となっている。
演出モード2では、大当り予告YKaが大当り演出となる図柄組み合わせゲームとはずれ演出となる図柄組み合わせゲームの何れでも行われるようになっている一方で、大当り予告YKbが大当り演出となる図柄組み合わせゲームのみで行われるようになっている。即ち、演出モード2では、はずれ演出の場合における大当り予告YKbの出現率は0%である一方、大当り演出の場合における大当り予告YKbの出現率は0%でない。このため、演出モード2では、大当り予告(大当り予告YKa及び大当り予告YKb)の出現率が演出モード1と異なっている。
演出モード3では、大当り予告YKa及び大当り予告YKbが大当り演出となる図柄組み合わせゲームとはずれ演出となる図柄組み合わせゲームの何れでも行われるようになっている。即ち、演出モード3では、大当り予告YKbの出現率は0%でない。このため、演出モード3では、大当り予告(大当り予告YKa及び大当り予告YKb)の出現率が演出モード1と異なっている。また、演出モード3では、はずれ演出の場合における大当り予告YKbの出現率は0%でない。このため、演出モード3では、大当り予告(大当り予告YKa及び大当り予告YKb)の出現率が演出モード2と異なっている。
以上のように、演出モードによって大当り予告の出現率が変更されている。そして、特別演出モードである演出モード2及び演出モード3では、通常演出モードである演出モード1では行われない大当り予告YKbが行われるようになっている。このため、通常演出モードよりも特別演出モードの方が遊技者の興趣を向上させる演出モードであるといえる。また、演出モード2では、大当りとなる図柄組み合わせゲームのみで大当り予告YKbが行われるので、演出モード2の大当り予告YKbは、演出モード3の大当り予告YKbよりも遊技者の期待感をより高める演出といえる。
そして、本実施形態では、前述のように演出モード1〜演出モード3で大当り予告の出現率を異ならせるために、3種類の予告パターン振分テーブルY1,Y2,Y3がROM31bに記憶されている(図4)。予告パターン振分テーブルY1は、演出モード1の場合に統括CPU31aが予告決定処理にて参照するテーブルとされ、予告パターン振分テーブルY2は、演出モード2の場合に参照するテーブルとされ、予告パターン振分テーブルY3は、演出モード3の場合に参照するテーブルとされている。以下、予告パターン振分テーブルY1、予告パターン振分テーブルY2及び予告パターン振り分けテーブルY3の具体的な構成について図4に基づき説明する。
予告パターン振分テーブルY1,Y2,Y3では、予告パターン振分乱数の値に基づき、指定された演出パターンP1,P2に応じて「予告なし」、「予告パターンYA」又は「予告パターンYB」の何れかが決定されるようになっている。なお、統括CPU31aは、「予告なし」の決定によって大当り予告を実行しないことを決定し、「予告パターンYA」又は「予告パターンYB」の決定によって大当り予告の実行を決定したことになる。さらに、統括CPU31aは、「予告パターンYA」又は「予告パターンYB」の何れかの決定によって大当り予告の演出内容を決定したことになる。予告パターンYAは、大当り予告YKaの演出内容が特定されるパターンであり、予告パターンYBは、大当り予告YKbの演出内容が特定されるパターンである。
予告パターン振分テーブルY1において大当り演出用の演出パターンP1には、「予告なし」に予告パターン振分乱数の値「0」〜「19」が、「予告パターンYA」に予告パターン振分乱数の値「20」〜「49」が対応付けられている。大当り演出用の演出パターンP2には、「予告なし」に予告パターン振分乱数の値「0」〜「39」が、「予告パターンYA」に予告パターン振分乱数の値「40」〜「49」が対応付けられている。従って、演出モード1の場合、統括CPU31aは、演出パターンP1又は演出パターンP2のいずれが指定されても、予告決定処理にて「予告なし」又は「予告パターンYA」の何れかを決定するようになっている。
一方、予告パターン振分テーブルY2において大当り演出用の演出パターンP1には、「予告なし」に予告パターン振分乱数の値「0」〜「9」が、「予告パターンYA」に予告パターン振分乱数の値「10」〜「39」が、「予告パターンYB」に予告パターン振分乱数の値「40」〜「49」が対応付けられている。すなわち、予告パターン振分テーブルY1と異なり、予告パターン振分テーブルY2の演出パターンP1において、「予告パターンYB」と予告パターン振分乱数の値とが対応付けされている。なお、予告パターン振分テーブルY2では、演出パターンP2については、予告パターン振分乱数の値の対応付けが予告パターン振分テーブルY1と同一となっている。従って、演出モード2の場合、統括CPU31aは、大当り演出用の演出パターンP1が指定されたときに、予告パターンYBを決定する場合がある。その結果、演出モード2では、演出モード1と異なり、大当り演出となる図柄組み合わせゲーム(演出パターンP1に基づく図柄組み合わせゲーム)において大当り予告YKbが出現する場合がある。
そして、予告パターン振分テーブルY3において大当り演出用の演出パターンP1には、「予告なし」に予告パターン振分乱数の値「0」〜「9」が、「予告パターンYA」に予告パターン振分乱数の値「10」〜「39」が、「予告パターンYB」に予告パターン振分乱数の値「40」〜「49」が対応付けられている。また、予告パターン振分テーブルY3においてはずれ演出用の演出パターンP2には、「予告なし」に予告パターン振分乱数の値「0」〜「29」が、「予告パターンYA」に予告パターン振分乱数の値「30」〜「44」が、「予告パターンYB」に予告パターン振分乱数の値「45」〜「49」が対応付けられている。
すなわち、予告パターン振分テーブルY3では、予告パターン振分テーブルY1と異なり、「予告パターンYB」と予告パターン振分乱数の値とが対応付けされている。従って、演出モード3の場合、統括CPU31aは、演出パターンP1又は演出パターンP2が指定されたとき、予告パターンYBを決定する場合がある。その結果、演出モード3では、演出モード1と異なり、図柄組み合わせゲームにおいて大当り予告YKbが出現する場合がある。また、予告パターン振分テーブルY2と異なり、予告パターン振分テーブルY3の演出パターンP2において、「予告パターンYB」と予告パターン振分乱数の値とが対応付けされている。従って、演出モード3の場合、統括CPU31aは、はずれ演出用の演出パターンP2が指定されたときに、予告パターンYBを決定する場合がある。その結果、演出モード3では、演出モード2と異なり、はずれ演出となる図柄組み合わせゲーム(演出パターンP2に基づく図柄組み合わせゲーム)において大当り予告YKbが出現する場合がある。
このような構成の予告パターン振り分けテーブルY1〜Y3がROM31bに記憶されており、統括CPU31aは、演出パターン指定コマンドを入力すると、予告パターン振分乱数の値をRAM31cから抽出し、演出モードが演出モード1の場合には予告パターン振分テーブルY1に基づいて予告決定処理を行う。また、統括CPU31aは、演出パターン指定コマンドを入力すると、演出モード2の場合には予告パターン振分テーブルY2に基づいて予告決定処理を行い、演出モード3の場合には予告パターン振分テーブルY3に基づいて予告決定処理を行う。そして、統括CPU31aは、予告決定処理の結果により予告パターンYA又は予告パターンYBを決定した場合、演出パターン指定コマンドと共に、予告パターンを指定する予告パターン指定コマンドを表示制御基板32(サブCPU32a)に出力する。
次に、表示制御基板32について説明する。
表示制御基板32は、サブCPU32aを備えており、該サブCPU32aにはROM32b及びRAM32cが接続されている。ROM32bには、可変表示器Hの表示内容(図柄の変動やキャラクタの動作)を制御するため表示制御プログラムや、各種画像データ(図柄、背景、文字、キャラクタなどの画像データ)などが記憶されている。また、RAM32cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶(設定)されるようになっている。
そして、サブCPU32aは、統括制御基板31(統括CPU31a)から制御コマンドを入力すると、表示制御プログラムに基づき、入力した制御コマンドに応じた制御を行う。具体的には、サブCPU32aは、演出パターン指定コマンドを入力すると、演出パターン指定コマンドにて指定された演出パターンで図柄を変動表示させて図柄組み合わせゲームを開始させるように可変表示器Hの表示内容を制御する。そして、サブCPU32aは、全図柄停止コマンドを入力すると、入力した各特図指定コマンドで指定された停止特図左、停止特図中、停止特図右による図柄組み合わせを可変表示器Hに表示させるように可変表示器Hの表示内容を制御する。この制御により、可変表示器Hでは図柄組み合わせゲームが行われる。また、サブCPU32aは、予告パターン指定コマンドを入力すると、図柄組み合わせゲームと共に、予告パターン指定コマンドにより指定された予告パターンで大当り予告(大当り予告YKa又は大当り予告YKb)を表示させるように可変表示器Hの表示内容を制御する。
そして、本実施形態の統括CPU31aは、電源投入時から最初の図柄組み合わせゲームが開始するまでの間に、演出モード1〜演出モード3の何れかを選択し、その選択した演出モードを設定するようになっている。より詳しく言えば、統括CPU31aは、電源投入時から最初の図柄組み合わせゲームが開始するまでの間に、前枠14が複数回開閉された場合には、演出モード2又は演出モード3を選択し、それ以外の場合には演出モード1を選択するようになっている。
以下、メインCPU30a及び統括CPU31aが、演出モードを選択する際に実行する各種処理について説明する。
メインCPU30aは、開放センサ29から開放信号を入力した場合、設定期間フラグに0が設定されているか否かを判定する。前記設定期間フラグは、演出モードを設定することが可能な選択期間であるか否かを示すフラグであり、RAM30cに設定される。この設定期間フラグに0が設定されていた場合には、選択期間であることを示している。なお、設定期間フラグは、パチンコ機10の電源が投入されたときから最初の演出パターン指定コマンドを統括CPU31aに出力するまで0が設定される。すなわち、電源投入時から最初の図柄組み合わせゲームの開始時までが、本実施形態の選択期間となっている。
この判定結果が肯定の場合(設定期間フラグに0が設定されている場合)、メインCPU30aは、前枠14の開閉回数を示す開閉回数値に1加算して、開閉回数値を書き換える。なお、開閉回数値は、RAM30cに記憶されており、電源投入時には、その値が0(初期値)に設定されている。
次に、メインCPU30aは、開閉回数値が所定値(本実施形態では10回)に達したか否かを判定する。すなわち、メインCPU30aは、選択可能条件を満たしているか判定する。この判定結果が肯定の場合、メインCPU30aは、統括制御基板31(統括CPU31a)に対して演出モードの変更を指示するモード変更信号を出力する。従って、本実施形態では、メインCPU30aが、開放信号(検知信号)の出力回数を計測する計測手段となる。また、メインCPU30aが、開放信号(検知信号)の出力回数が所定回数に達したか否かを判定する判定手段となる。
統括CPU31aは、メインCPU30aからモード変更信号を入力すると、演出モードとして特別演出モードを設定する。すなわち、統括CPU31aは、演出モード2又は演出モード3を設定する。具体的には、統括CPU31aは、乱数抽選により特別演出モードの中から1の演出モードを決定する。そして、統括CPU31aは、乱数抽選の結果に基づいて演出モードを示すモードフラグに1又は2を設定してRAM31cに記憶する。モードフラグは、演出モードの種類を示すフラグであり、0が設定されている場合には演出モード1が、1が設定されている場合には演出モード2が、2が設定されている場合には演出モード3が設定されていることを示している。なお、電源投入時は、モードフラグに0が設定されている。従って、本実施形態では、統括CPU31aが特別演出モードを選択する選択手段となる。
以上のように、前枠14が複数回開閉されたという選択可能条件を満たさなければ、特別演出モードは選択されない。前枠14を開放するには錠28を解錠しなくてはならないため、選択条件を満たすことができる者は、遊技店側の者となる。従って、遊技店側だけが特別演出モードを設定できることとなる。また、電源投入時から最初の図柄組み合わせゲームが開始するまでの間という選択期間中でなければ、特別演出モードは設定されない。電源投入時から最初の図柄組み合わせゲームが開始するまでの間は、通常、遊技店の開店時に該当する。従って、開店時にのみ特別演出モードを設定できることとなる。そして、複数回開閉させるためには、遊技店は、演出モードの変更を意図して開閉させることとなる。このため、パチンコ機10の調整のために、前枠14を1回開閉させたとしても演出モードが変更してしまうという事態を防ぐことができる。
次に、本実施形態において演出モードが切り替わるタイミングについて図5に従って説明する。なお、図5(a)においては、電源投入から最初の図柄組み合わせゲームが開始されるまで、前枠14が所定回数(10回)開閉されなかったときについて図示している。また、図5(b)においては、電源投入から最初の図柄組み合わせゲームが開始されるまでの間に前枠14が複数回開閉されたときについて図示している。
図5(a)に示すように、電源投入されると(時点A1)、モードフラグには0が設定され、演出モードとして通常演出モード(演出モード1)が設定される。また、このときには設定期間フラグに0が設定されている。ここで、電源投入から最初の図柄組み合わせゲームが開始されるまでの間に前枠14を1回開放しても(時点A2)、メインCPU30aは、モード変更信号を出力しないので、統括CPU31aは、特別演出モードの設定を行わない。すなわち、電源投入から最初の図柄組み合わせゲームが開始されるまでの間に、前枠14を開放して遊技機の調整(例えば、釘の設定)を行っても、前枠14の開閉回数が9回以下であるならば、特別演出モードは設定されない。
そして、最初の図柄組み合わせゲームが開始されると(時点A3)、メインCPU30aは、設定期間フラグに1を設定する。このため、これ以降、前枠14が複数回開閉されても、演出モードの設定ができなくなる。
また、図5(b)に示すように、電源投入されて(時点B1)モードフラグに0が設定された後、前枠14が開放される毎に(時点B2〜B10)、主制御基板30(メインCPU30a)は、開放センサ29から開放信号を入力し、開閉回数値に1ずつ加算する。そして、主制御基板30(メインCPU30a)は、電源投入後からの開閉回数値が所定値(10)に達したとき(時点B11)、モード変更信号を統括制御基板31(統括CPU31a)に出力する。
統括CPU31aは、このモード変更信号を入力することにより、演出モードとして特別演出モード(演出モード2又は演出モード3)を設定する。なお、ここでは、乱数抽選の結果、特別演出モードとして演出モード2が設定されるものとして説明する。このため、統括CPU31aは、モードフラグに1を設定する。
その後、最初の図柄組み合わせゲームが開始されると(時点B12)、統括CPU31aは、設定期間フラグに1を設定する。このため、これ以降、前枠14が開放しても、演出モードの設定ができなくなる。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)パチンコ機10への電源投入時から最初の図柄組み合わせゲームが開始されるまでの期間中に、前枠14の開閉が所定回数繰り返されると、統括CPU31aが演出モードとして特別演出モードを選択し、設定する。前枠14の開放は、遊技店側しかできないので、遊技店側だけが特別演出モードの設定を行うことができる。また、前枠14の開放という簡単な条件を選択可能条件にしたので、特別演出モードの設定を簡単に行うことができる。また、複数回操作しなければ、特別演出モードが選択されないため、例えば、パチンコ機10の不具合により電源を落として前枠14を1回開閉させたとしたとしても、特別演出モードが選択されない。すなわち、意図して複数回開閉させなければ特別演出モードが選択されないため、遊技店側が意図しないときに特別演出モードが選択されることを防ぐことができる。
(2)特別演出モードを設定できる期間は、電源投入時から最初の図柄組み合わせゲームが行われるまでの間の期間である。このため、遊技店側が開店時にのみ特別演出モードを設定することができる。すなわち、パチンコ機10の故障など(球詰まり等)により営業中に前枠14を開放することがあるが、その開放により選択可能条件が満たされることはない。従って、確実に遊技店側だけが開店時にのみ特別演出モードを設定することができる。また、電源投入時から最初の図柄組み合わせゲームが開始されるまでとしたので、例えば、多数のパチンコ機10に対して一斉に電源を投入する場合であっても、特別演出モードを設定するために十分な時間を確保できる。
(3)特別演出モードを設定できる選択可能条件は、前枠14が複数回開閉されることとした。このため、遊技店が開店時に遊技盤13上に配置されている釘調整を行うと同時に特別演出モードの設定が可能となる。従って、遊技店側の手間を省くことができる。また、営業中にパチンコ機10の故障などにより電源投入を行う場合があるが、通常、遊技者が遊技盤13上に配置されている釘をふれないようにするため、前枠14を閉じたまま電源投入を行う。このため、確実に遊技店側だけが特別演出モードを設定できる。
(4)開放センサ29は、中枠12の前面側の位置であって、前枠14が閉鎖されているときに当該前枠14によって覆われる位置に配置されている(図2参照)。このような位置に開放センサ29を配置したため、遊技店側以外の人間が不正に開放センサ29を操作することを防止できる。また、開放センサ29は、機械式(押し釦式)で構成されているため、遊技店側は、前枠14を所定回数開閉しなくても、前枠14を開放した状態で開放センサ29を直接操作して特別演出モードを設定することもできる。
(第二実施形態)
次に、本発明をその一種であるパチンコ遊技機に具体化した第二実施形態を説明する。なお、第一実施形態と同様の構成は、第一実施形態と同じ符号を付してその詳細な説明及び図面は省略又は簡略する。なお、以下の説明では、パチンコ機110の機表側を前方と記載し、それを基準に前、後、上、下、左、右を規定している。
図6には、パチンコ機110の機表側が略示されている。機体の外郭をなす縦長方形の外枠(機枠)111の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠(機枠)112が組み付けられている。中枠112は、図7に示すように、外枠111に着脱自在に組み付けられており、外枠111に対して開閉自在となっている。
中枠112の前面側には、図8に示すように、縦長方形の前枠(機枠)113が横開き可能に組み付けられている。前枠113は、図6に示すように、機内部に配置される遊技盤114を見るための透視窓113aが設けられており、当該透視窓113aには、遊技盤114を保護する透明な透視保護部材としての保護ガラス板115が設けられている。また、前枠113には、透視窓113aの下方に機内部から払い出される遊技球(遊技媒体)を貯留する上球皿116が備えられている。上球皿116に貯留された遊技球は、上球皿116の右側に設けられた取込口を介して1球ずつ機内に取り込まれ、機内に設けられた発射手段としての発射装置19によって遊技盤114に向けて発射される。そして、上球皿116の下方には、下球皿117が設けられている。下球皿117は、横開き可能な状態で組み付けられている。本実施形態では、下球皿117が皿部材となる。
これらの前枠113及び中枠112は、中枠112に設けられた施錠装置120により、外枠111に対して開放できないように施錠することができる。従って、本実施形態では、施錠装置120が解錠手段となる。この施錠装置120について詳しく説明する。
中枠112は、図9に示すように、中枠112が開放されたときに開放端に位置する右枠部112a、外枠111に対して回動可能に固定される左枠部112b、遊技盤114の取り付け領域よりも上方に配置される上枠部112c、遊技盤114の取り付け領域よりも下方に配置される下枠部112dの4つの部材を組み合わせて構成されている。施錠装置120は、中枠112の開放側端部(右枠部)112aに配設されている。この施錠装置120は、図10に示すように、金属製の縦長板状の中枠施錠杆121と、金属製の縦長板状の前枠施錠杆122と、施錠機構作動部材123を備えている。中枠施錠杆121は、上下二箇所に(長手方向両端部に)、先端が鉤状の中枠鉤片124が突設されている。当該中枠鉤片124は、中枠112に取り付けられたとき、パチンコ機110の機裏側(外枠111側)に突出するように中枠施錠杆121の片側側面から形成されている。この中枠鉤片124は、中枠112に取り付けられたとき、先端が上方向に向かうように屈曲形成されている。そして、各中枠鉤片124は、外枠111の右枠部111aに配設されている係合片118(図11参照)と係合可能に形成されている。中枠鉤片124が係合片118とそれぞれ係合することにより、中枠112は、外枠111に対して開放できなくなる。なお、前記係合片118は、外枠111の右枠部111aに固定された平板状の部材である。
また、前枠施錠杆122は、図10に示すように、上下三箇所に、先端が鉤状の前枠鉤片125が突設されている。当該前枠鉤片125は、中枠112に取り付けられたとき、パチンコ機110の機表側(前枠113側)に突出するように前枠施錠杆122の片側側面から形成されている。また、前枠鉤片125は、中枠112に取り付けられたとき、先端が下方向に向かうように屈曲形成されている。そして、前枠鉤片125は、前枠113の開放側端部に配設された係合孔119(図8参照)と係合可能に形成されている。前枠鉤片125が係合孔119とそれぞれ係合することにより、前枠113は、中枠112に対して開放できなくなる。
そして、中枠施錠杆121と前枠施錠杆122には、それぞれ三箇所に貫通孔121a〜121c,122a〜122cが設けられている。中枠施錠杆121は、3つのかしめピン126a〜126cにより、貫通孔121a〜121cを介して中枠112の右枠部112aに固定される。また、前枠施錠杆122は、中枠施錠杆121の外側に配置された状態で、3つのかしめピン126a〜126cにより、貫通孔122a〜122cを介して中枠112の右枠部112aに固定される。なお、かしめピン126aは、中枠施錠杆121の上部に形成された貫通孔121aと前枠施錠杆122の上部に形成された貫通孔121aを介して中枠施錠杆121と前枠施錠杆122を固定している。かしめピン126cは、中枠施錠杆121の下部に形成された貫通孔121cと前枠施錠杆122の下部に形成された貫通孔121cを介して中枠施錠杆121と前枠施錠杆122を固定している。かしめピン126bは、貫通孔121aと貫通孔121cの間に形成された貫通孔121bと、貫通孔122aと貫通孔122cの間に形成された貫通孔122bを介して中枠施錠杆121と前枠施錠杆122を固定している。前記貫通孔121a〜121c,122a〜122cは、上下方向(中枠施錠杆121又は前枠施錠杆122の長手方向)に沿って縦長形状に形成されており、中枠施錠杆121及び前枠施錠杆122は、貫通孔121a〜121c,122a〜122cに沿って上下方向に摺動可能となっている。
そして、施錠機構作動部材123は、取付部127と、シリンダー錠128と、2つの突起部129a,129bが形成されたカム129を備えている。シリンダー錠128の外筒128bは、シリンダー錠128の鍵穴が機表側に向くように、パチンコ機110の前後方向に沿って取付部127に固定されている。取付部127は、中枠施錠杆121及び前枠施錠杆122を固定したかしめピン126b,126cにより中枠112の右枠部112aの内側側面(中枠施錠杆121が取り付けられる側の反対側側面)に固定される。シリンダー錠128のシリンダー(内筒部)128aには、カム129が固定されており、当該カム129は、シリンダー128aと共に、外筒128bに対して回動可能に固定されている。なお、カム129は、シリンダー128aの鍵穴が形成されていない側に固定されている。
カム129が備える突起部129a,129bは、回転方向に対して垂直方向に(すなわち、中心から外周方向に)突出するように形成されている。また、突起部129aは、略90度の間隔を空けて他方の突起部129bが形成されている。カム129がシリンダー128aに固定されたとき、上部に配置される突起部129aは、略Z字状に屈曲形成されており、シリンダー128aを回転させたとき、突起部129aの先端が描く軌跡と、突起部129bの先端が描く軌跡がパチンコ機110の前後方向においてずれるようになっている。
そして、カム129がシリンダー128aに固定されたとき、突起部129aより下に配置される突起部129bは、中枠112に上下方向に沿って形成されたスリット112f及び中枠施錠杆121に形成された係合孔131を介して、前枠施錠杆122に形成された係合孔130と係合可能となっている。このため、シリンダー錠128のシリンダー128aを反時計回り(図10に示すX方向)に回転させると、突起部129bが前枠施錠杆122の係合孔130と係合する。そして、さらにシリンダー128aを反時計回りに回転させるように力を加えると、前枠施錠杆122は上下方向に摺動可能であるため、突起部129bに押されて上方向に移動する。これにより、前枠鉤片125と前枠113の係合孔119の係合が解除され、前枠113を中枠112に対して開放することができるようになる。
また、カム129がシリンダー128aに固定されたとき、突起部129bより上に配置される突起部129aは、シリンダー128aを時計回り(図10に示すX方向とは反対方向)に回転させると、中枠112に形成されたスリット112fを介して、中枠施錠杆121に形成された係合孔131と係合可能となっている。このため、シリンダー錠128のシリンダー128aを時計回りに回転させると、突起部129aが中枠施錠杆121の係合孔131と係合する。そして、さらにシリンダー128aを時計回りに回転させるように力を加えると、突起部129aに押されて下方向に移動する。これにより、中枠鉤片124と外枠111の係合片118の係合が解除され、中枠112を外枠111に対して開放することができるようになる。従って、本実施形態では、突起部129bが、カム129をX方向に回転駆動させる際、右枠部112aのスリット(貫通孔)112fを介して前枠施錠杆122にカム129からの駆動力を伝達して前枠113との係合を解除させる第一突起部となる。また、突起部129aが、カム129をX方向とは反対方向に回転駆動させる際、右枠部112aのスリット(貫通孔)112fを介して中枠施錠杆121にカム129からの駆動力を伝達して中枠112との係合を解除させる第二突起部となる。
そして、施錠装置120の施錠機構作動部材123は、図9に示すように、中枠112の下枠部112dに形成された収容凹部112eに収容される。この収容凹部112eは、下枠部112dの右端に設けられており、パチンコ機の機表側及び右側(右枠部112a側)において開口している。具体的には、収容凹部112eは、水平断面がL字状に形成されている。すなわち、収容凹部112eには、機表側に開口する機表側開口部と、右枠部112a側に開口する側方開口部とが形成されている。機表側開口部は、収容凹部112eに収容したシリンダー錠128の鍵穴を機表側に露出させるように形成されている。そして、側方開口部は、右枠部112aに設置された施錠機構作動部材123を通過させることができる程度の大きさを有する。
そして、右側の開口部(側方開口部)は、中枠112の右枠部112aによりその開口部が閉塞されている。また、前方側の開口部(機表側開口部)は、下枠部112dを構成するカバー部材132により閉塞される。このカバー部材132には、シリンダー錠128の機表側部分(すなわち、鍵穴のみ)を露出させるための貫通孔132aが形成されている。すなわち、カバー部材132は、シリンダー錠128の機表側部分(すなわち、鍵穴のみ)を露出させ、その他の収容凹部112eの機表側開口部を完全に閉塞するように形成されている。本実施形態では、カバー部材132と右枠部112aが、閉塞部材を構成する。なお、機表側開口部は、収容凹部112eに収容したシリンダー錠128を通過させることができる程度の大きさを有しており、側方開口部を右枠部112aにより閉塞させた状態で、シリンダー錠128を交換することができるようになっている。
また、施錠機構作動部材123には、シリンダー錠128が解錠されたことを検出するための解錠検出センサ140が設けられている。図12(a)に示すように、カム129の突起部129bが解錠検出センサ140の上に移動し、解錠検出センサ140から発射される光が遮光されると、解錠検出センサ140は、シリンダー錠128が解錠されていないことを検出する。その一方、図12(b)に示すように、カム129の突起部129bがX方向に回転して解錠検出センサ140の上から移動すると、解錠検出センサ140から発射される光が遮光されなくなる。このとき、解錠検出センサ140は、シリンダー錠128が解錠されたことを検出する。なお、突起部129bがX方向とは反対方向に回転した場合も同様である。また、本実施形態では、カム129をX方向及びX方向とは反対方向に回転させた場合のどちらであっても突起部129bが移動し、前枠113又は中枠112の何れかが開放されることとなる。このため、突起部129aの移動を検出するセンサを設けることなく、突起部129bの移動を検出する解錠検出センサ140を1つ設けるだけで、前枠113又は中枠112の何れかが開放されたことを検出することができる。また、本実施形態では、解錠検出センサ140が、解錠検知手段を構成する。
また、中枠112には、前枠113が開放されたこと又は中枠112が開放されたことを検出する扉開放検出スイッチ141が備えられている。扉開放検出スイッチ141は、図13に示すように、中枠112の右側上方部に設けられた収容孔142の中に収容されている。前記収容孔142は、前後方向に貫通しており、当該収容孔142に収容される扉開放検出スイッチ141は、図14に示すように、閉鎖時において、前枠113及び外枠111と接触可能となっている。扉開放検出スイッチ141は、スイッチホルダ143に固定されており、スイッチホルダ143を介して中枠112に固定されている。スイッチホルダ143の長手方向における一端(左端部)は、固定軸を中心として回動可能に中枠112に固定されている。また、スイッチホルダ143は、固定軸に取り付けられたバネ144によりパチンコ機110の後方側(外枠111側)へ回転するように弾性力が加えられている。
また、扉開放検出スイッチ141の固定軸とは反対側の端部であって、前枠113側側面には、回動可能に固定されたレバー145が備えられている。また、扉開放検出スイッチ141には、前枠113側の側面に押し釦146が備えられている。当該押し釦146は、レバー145の固定軸近傍に配置されており、レバー145は、扉開放検出スイッチ141の押し釦146により、前枠113側へ押圧力が加えられている。このため、前枠113が開放されると、図13に示すように、レバー145が前枠113から押圧力を受けることが無くなり、レバー145は、押し釦146に押されて回動し、押し釦146は、レバー145から押圧力を受けなくなる。これにより、押し釦146が復元するので、扉開放検出スイッチ141は、前枠113又は中枠112が開放されたことを検出する。
また、中枠112が開放されると、図15に示すように、バネ144の弾性力により、スイッチホルダ143が外枠111側に回動する。すると、前枠113と扉開放検出スイッチ141との間に隙間が形成され、レバー145が前枠113より押圧力を受けなくなる。これにより、押し釦146が復元するので、扉開放検出スイッチ141は、前枠113又は中枠112が開放されたことを検出する。なお、本実施形態では、扉開放検出スイッチ141が、前枠検知手段を構成する。また、扉開放検出スイッチ141が、中枠検知手段を構成する。
そして、パチンコ機110には、遊技演出を行うための各種演出装置が設けられている。
例えば、図6に示すように、前枠113の前面側には、点灯(点滅)又は消灯し、発光装飾に基づく発光演出を行う枠ランプ16aが設けられている。また、遊技盤114の遊技領域には、点灯(点滅)又は消灯し、発光装飾に基づく発光演出を行う遊技盤ランプ16bが設けられている。また、前枠113の上部の左右両側には、各種音声(効果音)を出力し、音声出力に基づく音声演出を行うスピーカ17が設けられている(破線で示す)。また、外枠111の下部の左側にも、各種音声(効果音)を出力し、音声出力に基づく音声演出を行うスピーカ17が設けられている。また、遊技盤114の遊技領域の略中央には、図柄組み合わせゲームが行われる可変表示器Hを備えた表示装置21が配設されている。そして、このパチンコ機110は、その機裏側に主制御基板30、統括制御基板31、表示制御基板32、ランプ制御基板33及び音声制御基板34を設けている。なお、主制御基板30は、扉開放検出スイッチ141から機枠(前枠113及び中枠112)の開放を示す開放信号を入力可能に構成されている。また、主制御基板30は、解錠検出センサ140から施錠装置120が解錠されたことを示す解錠信号を入力可能に構成されている。
そして、第二実施形態では、扉開放検出スイッチ141からの開放信号と、解錠検出センサ140からの解錠信号の出力順及び出力回数から演出モードを選択することができる。以下、第二実施形態において、メインCPU30a及び統括CPU31aが演出モードを選択する際に実行する各種処理について説明する。
メインCPU30aは、解錠検出センサ140から解錠信号を入力した場合、設定期間フラグに0が設定されているか否かを判定する。この判定結果が肯定の場合(設定期間フラグに0が設定されている場合)、メインCPU30aは、施錠装置120の解錠回数を示す解錠回数値に1加算して解錠回数値を書き換える。なお、解錠回数値は、RAM30cに記憶されており、電源投入時には、その値が0(初期値)に設定されている。
そして、メインCPU30aは、解錠回数値が所定値(本実施形態では5回)に達したか否かを判定する。この判定結果が肯定の場合(解錠回数値が5回に達した場合)、メインCPU30aは、解錠回数値が所定値に達したことを示す解錠フラグに1を設定する。
また、扉開放検出スイッチ141から開放信号を入力した場合、メインCPU30aは、解錠フラグに1が設定されているか否かを判定する。この判定結果が肯定の場合(解錠フラグに1が設定されている場合)、メインCPU30aは、前枠113又は中枠112の開閉回数を示す開閉回数値に1加算して、開閉回数値を書き換える。
そして、メインCPU30aは、開閉回数値が所定値(本実施形態では5回)に達したか否かを判定する。この判定結果が肯定の場合(開閉回数値が5回に達した場合)、メインCPU30aは、統括制御基板31(統括CPU31a)に対して演出モードの変更を指示するモード変更信号を出力する。
そして、統括CPU31aは、メインCPU30aからモード変更信号を入力すると、演出モードとして特別演出モードを設定する。すなわち、統括CPU31aは、演出モード2又は演出モード3を設定する。具体的には、統括CPU31aは、乱数抽選により特別演出モードの中から1の演出モードを決定する。そして、統括CPU31aは、乱数抽選の結果に基づいて演出モードを示すモードフラグに1又は2を設定してRAM31cに記憶する。従って、本実施形態では、統括CPU31aが特別演出モードを選択する選択手段となる。また、本実施形態では、メインCPU30aが、開放信号(検知信号)及び解錠信号の出力回数を各別に計測する計測手段となる。また、メインCPU30aが、解錠信号(検知信号)の出力回数が所定回数に達したか否か、及び開放信号(検知信号)の出力回数が所定回数に達したか否かを各別に判定する判定手段となる。
以上のように、施錠装置120が所定回数解錠されてから、前枠113又は中枠112が所定回数開閉されたという選択可能条件を満たさなければ、特別演出モードは選択されない。このため、選択条件を満たすことができる者は、遊技店側の者となり、遊技店側だけが特別演出モードを設定できることとなる。また、遊技店は、通常パチンコ機110の調整のために、施錠装置120を複数回解錠してから前枠113又は中枠112を複数回開閉することはない。このため、遊技店は、演出モードの変更を意図して解錠操作及び開閉動作を行うこととなり、パチンコ機110の調整のために、前枠113又は中枠112を開閉させたとしても演出モードが変更してしまうという事態を防ぐことができる。
次に、第二実施形態において演出モードが切り替わるタイミングについて図16に従って説明する。なお、図16(a)においては、電源投入から最初の図柄組み合わせゲームが開始されるまで、施錠装置120が所定回数(5回)解錠されなかったときについて図示している。また、図16(b)においては、電源投入から最初の図柄組み合わせゲームが開始されるまで、施錠装置120が所定回数(5回)解錠された場合であって、前枠113又は中枠112が所定回数(5回)開放されなかったときについて図示している。また、図16(c)においては、電源投入から最初の図柄組み合わせゲームが開始されるまでの間に施錠装置120が所定回数(5回)解錠されてから前枠113が所定回数(5回)開閉されたときについて図示している。
図16(a)に示すように、電源投入されると(時点A11)、モードフラグには0が設定され、演出モードとして通常演出モード(演出モード1)が設定される。また、このときには設定期間フラグに0が設定されている。ここで、電源投入から最初の図柄組み合わせゲームが開始されるまでの間に施錠装置120を1回解錠してから(時点A12)、前枠113又は中枠112を複数回開放しても(時点A13〜A15)、メインCPU30aは、モード変更信号を出力しない。そして、最初の図柄組み合わせゲームが開始されると(時点A16)、メインCPU30aは、設定期間フラグに1を設定する。これ以降、演出モードの設定ができなくなる。
以上のように、電源投入から最初の図柄組み合わせゲームが開始されるまでの間に、施錠装置120を解錠してから前枠113又は中枠112を開放して、それから遊技機の調整(例えば、釘の設定)を行っても、施錠装置120の解錠回数が5回よりも少ないならば、特別演出モードは設定されない。
図16(b)に示すように、電源投入されると(時点B11)、モードフラグには0が設定され、演出モードとして通常演出モード(演出モード1)が設定される。また、このときには設定期間フラグに0が設定されている。ここで、電源投入から最初の図柄組み合わせゲームが開始されるまでの間に施錠装置120が複数回解錠されると(時点B12〜B16)、メインCPU30aは、解錠される毎に解錠信号を入力して解錠回数値に1加算する。そして、メインCPU30aは、解錠回数値が所定値(5回)に達すると、解錠フラグに1を設定する(時点B16)。この後、前枠113又は中枠112が1回だけ開放されても(時点B17)、メインCPU30aは、モード変更信号を出力しない。そして、最初の図柄組み合わせゲームが開始されると(時点B18)、メインCPU30aは、設定期間フラグに1を設定する。これ以降、演出モードの設定ができなくなる。以上のように、電源投入から最初の図柄組み合わせゲームが開始されるまでの間に、施錠装置120の解錠操作を5回以上行ってから前枠113又は中枠112を開放して、それから遊技機の調整(例えば、釘の設定)を行っても、前枠113又は中枠112の開閉回数が5回よりも少ないならば、特別演出モードは設定されない。
そして、図16(c)に示すように、電源投入されると(時点C11)、モードフラグには0が設定され、演出モードとして通常演出モード(演出モード1)が設定される。また、このときには設定期間フラグに0が設定されている。ここで、電源投入から最初の図柄組み合わせゲームが開始されるまでの間に施錠装置120が解錠されると(時点C12〜C16)、メインCPU30aは、解錠される毎に解錠信号を入力して解錠回数値に1加算する。そして、メインCPU30aは、解錠回数値が所定値(5回)に達すると、解錠フラグに1を設定する(時点C16)。解錠フラグに1が設定されてから最初の図柄組み合わせゲームが開始されるまでの間に前枠113又は中枠112が複数回開放されると(時点C17〜C21)、メインCPU30aは、開放される毎に開放信号を入力して開放回数値に1加算する。そして、メインCPU30aは、開放回数値が所定値(5回)に達すると(時点C21)、モード変更信号を統括制御基板31(統括CPU31a)に出力する。
統括CPU31aは、このモード変更信号を入力することにより、演出モードとして特別演出モード(演出モード2又は演出モード3)を設定する。なお、ここでは、乱数抽選の結果、特別演出モードとして演出モード2が設定されるものとして説明する。このため、統括CPU31aは、モードフラグに1を設定する。その後、最初の図柄組み合わせゲームが開始されると(時点C22)、統括CPU31aは、設定期間フラグに1を設定する。このため、これ以降、前枠113又は中枠112が開放しても、演出モードの設定ができなくなる。
以上詳述したように、本実施形態は、第一実施形態の(1)〜(3)の効果に加えて、以下の効果を有する。
(5)機枠(前枠113又は中枠112)及び施錠装置120の開放順序は予め定められている。すなわち、施錠装置120を解錠してからでなくては、機枠を開放することができない。このため、解錠検出センサ140からの検知信号を入力してからでなくては、扉開放検出スイッチ141からの検知信号を入力することはできない。そこで本実施形態では、統括CPU31aは、検知信号の出力順に従って、解錠検出センサ140からの検知信号を所定回数入力してから、扉開放検出スイッチ141からの所定回数検知信号を入力することにより、演出モードを設定するようになっている。これにより、パチンコ機10の調整に従って演出モードを設定することができ、演出モードの設定の手間を少なくすることができる。
(6)解錠検出センサ140及び扉開放検出スイッチ141という複数の検知手段を設け、各別に検知信号の出力回数を計測し、それぞれが所定回数入力した場合に、統括CPU31aは、特別演出モードを設定するようにした。このため、検知手段が1つの場合より、誤って特別演出モードが設定されてしまう可能性を低くすることができる。
尚、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
○上記第一実施形態では、特別演出モードが選択される選択可能条件を、前枠14が開放されていることとしたが、遊技店側だけができることを条件とするならば、変更しても良い。例えば、遊技店側しか開放することができない前枠14、中枠12又は上球皿15のうち少なくとも1つが2以上の所定回数開閉を繰り返したことを選択可能条件としてもよい。また、錠28が2回以上の所定回数解錠されたこと(鍵を複数回回動されたこと)を選択可能条件としてもよい。
○上記第一実施形態では、上球皿15と下球皿18は別部材としたが、一体形成しても良い。
○上記実施形態では、選択期間を、電源投入時から最初の図柄組み合わせゲームが開始する(最初の演出パターン指定コマンドを出力する)までとしたが、遊技店が開店準備のためにパチンコ機10の調整を行う期間であるならば、任意に変更しても良い。例えば、選択期間を、電源投入時から所定期間(例えば、10分間)経過するまでとしてもよい。このようにした場合、可変表示器Hの動作確認のために図柄組み合わせゲームを行った後でも、特別演出モードを設定することができる。また、選択期間を、電源投入時から予め決められた図柄変動ゲームに係わる複数のゲーム制御信号(例えば、演出パターン指定コマンド、全図柄停止コマンドや図柄指定コマンドなど)を入力するまでとしてもよい。
○上記実施形態の統括CPU31aは、乱数抽選により特別演出モードの中から1の演出モードを設定したが、特別演出モードに含まれる演出モードの中から任意の演出モードを指定することができるようにしてもよい。例えば、開放信号の出力回数(前枠14の開閉回数)に応じて演出モードを指定することができるようにしても良い。すなわち、開放信号の出力回数が5回のときは、演出モード2に変更し、出力回数が10回のときは、演出モード3に変更するようにしても良い。これにより、遊技店は、複数の特別演出モードの中から任意の演出モードを設定することができる。
○上記実施形態において、演出モードの種類を任意に選択できるようにしても良い。例えば、開放信号の出力回数が3増加する毎に、演出モードが変更するようにしても良い。すなわち、開放信号の出力回数が3回のときは演出モード2に変更、出力回数が6回のときは演出モード3に変更、出力回数が9回のときは演出モード1に変更…というように演出モードを変更させてもよい。また、例えば、第二実施形態において、開放信号の出力回数が3〜5回であって解錠信号の出力回数が3〜5回の場合には、演出モード2が設定されるようにし、開放信号の出力回数が6回以上であって解錠信号の出力回数が6回以上の場合には、演出モード3が設定されるようにしてもよい。
○上記実施形態では、開放センサ29は押し釦式にしたが、任意に変更しても良い。例えば、タッチセンサ式(接触式)にしてもよい。
○上記実施形態において、パチンコ機10への電源投入時から所定の選択期間が経過するまでに、通常演出モードを設定することができるようにしてもよい。この場合、例えば、通常演出モードを設定することができるスイッチを備えても良いし、前枠14の開放時に発射装置19の操作ハンドルを回すことにより通常演出モードを設定できるようにしても良い。このようにすれば、間違えて特別演出モードを設定した場合、パチンコ機10への電源を落としてやり直す必要がなくなる。
○上記実施形態では、特別演出モードを変更することにより、大当り予告の出現率を変更したが、リーチ演出の出現率を変更しても良い。リーチ演出とは、図柄組み合わせゲームにおいてリーチが形成(リーチの組み合わせが表示)されてから、大当りの組み合わせ又ははずれの組み合わせが表示又は一旦表示される迄の間に行われる演出のことをいう。また、特別演出モードを変更することにより、図柄の表示内容を変更しても良い。また、特別演出モードに変更することにより、数字図柄をキャラクタ図柄に変更しても良い。また、特別演出モードに変更することにより、表示された図柄組み合わせが有効となる有効ライン数を増減させても良い。また、特別演出モードに変更することにより、可変表示器Hに表示される背景を変更しても良く、出力される音楽や、ランプの発光パターンを変更するようにしても良い。
○上記実施形態の特別演出モードは、2つであったが、任意の数に変更しても良い。1つでも良いし、3つ以上でも良い。
○上記実施形態において、演出モードの種類を報知手段により報知させても良い。例えば、統括CPU31aが、モードフラグに基づいて、表示制御基板32に演出モードの種類を示すコマンドを出力し、サブCPU32aは、当該コマンドに基づき可変表示器Hに演出モードの種類を表示させても良い。
○上記実施形態では、主制御基板30(メインCPU30a)が、開放信号の出力回数の計測及び出力回数が所定回数に達したか否かの判定を行っていたが、他の基板(CPU)が行っても良い。例えば、統括制御基板31(統括CPU31a)が行っても良い。
○上記第一実施形態では、前枠14の開放を検知する開放センサ29を設け、当該開放センサ29からの検知信号の出力回数が所定値に達したか否かを判定することにより、演出モードを変更していた。この別例として、開放センサ29の他に、錠28が解錠されたことを検知する解錠検知手段としての解錠検知センサを設け、これらのセンサから出力される検知信号の出力回数を各別に計測し、当該出力回数がそれぞれ所定値に達したか否か判定することで、演出モードを変更しても良い。加えて、演出モードの変更条件として、前記複数のセンサそれぞれから出力される検知信号の出力順序を予め設定しておき、その出力順序と整合可否によって当該変更の実行可否を決定しても良い。
具体的には、統括CPU31aは、選択期間が経過するまで、解錠検知センサから錠28が解錠されたことを検知する解錠検知信号を入力する毎に、解錠検知信号の出力回数を計測する。そして、統括CPU31aは、解錠検知信号を入力する毎に、解錠検知信号の出力回数が2以上の所定回数(例えば、3回)に達したか否かを判定する。この判定結果が肯定の場合、統括CPU31aは、選択期間が経過するまで、開放センサ29から前枠14が開放されたことを検知する検知信号を入力する毎に、検知信号の出力回数を計測する。そして、統括CPU31aは、検知信号を入力する毎に、検知信号の出力回数が2以上の所定回数(例えば、5回)に達したか否かを判定する。この判定結果が肯定の場合、統括CPU31aは、特別演出モードを設定するようにしてもよい。
なお、開放センサ29や解錠検知センサの代わりに、中枠12が開放されたことを検知する中枠検知手段としての中枠検知センサ、上球皿15が開放されたことを検知する皿部材検知手段としての皿部材検知センサを使用しても良い。また、上記別例では、2つのセンサを使用していたが、3つ以上組み合わせて使用しても良い。また、上記別例では、解錠検知信号の出力回数が所定回数に達した後、開放センサ29からの検知信号の出力回数を計測したが、選択期間中、センサ毎(信号毎)に出力回数を計測し、それぞれが予め設定された所定回数に達した場合に、演出モードを変更するようにしても良い。また、上記別例では、解錠検知信号の出力回数を判定してから、検知信号の出力回数を判定したが、判定する順番を任意に変更しても良い。
また、前枠14、中枠12、上球皿15及び錠28の開放順序はその構造により予め定められている。例えば、錠28を解錠しなければ、前枠14や中枠12等は開放できないようになっている。このため、開放センサ29、解錠検知センサ、中枠検知センサ及び皿部材検知センサから出力される出力信号の出力順は予め定められている。すなわち、解錠検知信号が出力されてから開放センサ29から検知信号が出力される等、前枠14、中枠12、上球皿15及び錠28の開放順序に従って各検知信号の出力順が定められている。このため、上記別例において、統括CPU31aは、出力順に従って、各検知信号の出力回数を判定するようにしても良い。このようにすれば、パチンコ機10の調整に従って演出モードを設定することができ、演出モードの設定の手間を少なくすることができる。
○上記第二実施形態において、下球皿117の開放を検知する下球皿開放検知センサを設けてもよい。そして、統括CPU31aが、解錠フラグに1が設定されてから、当該下球皿開放検知センサからの検知信号の出力回数を計測して、当該出力回数が所定回数に達した場合に、特別演出モードを設定するようにしてもよい。
○上記第二実施形態では、扉開放検出スイッチ141からの開放信号と、解錠検出センサ140からの解錠信号の出力順を考慮したが、考慮しなくても良い。すなわち、扉開放検出スイッチ141からの開放信号の出力回数と、解錠検出センサ140からの解錠信号の出力回数をそれぞれ別に計測し、出力回数がそれぞれ所定回数に達した場合に特別演出モードを設定するようにしても良い。
○上記第二実施形態において、扉開放検出スイッチ141からの開放信号と、解錠検出センサ140からの解錠信号の出力順を変更しても良い。例えば、開放信号を所定回数入力してから、解錠信号の出力回数を計測し、当該出力回数が所定回数に達したときに、特別演出モードを設定するようにしても良い。
○上記第二実施形態において、扉開放検出スイッチ141の代わりに下球皿117の開放を検知する下球皿開放検知センサを設けてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記検知手段は、押し釦式又は接触式のスイッチであることを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
(ロ)前記前枠が開放されたことを検知する前枠検知手段と、前記中枠が開放されたことを検知する中枠検知手段と、前記皿部材が開放されたことを検知する皿部材検知手段と、前記施錠手段が解錠されたことを検知する解錠検知手段のうち少なくとも2以上を備え、前記計測手段は、前記各検知手段が検知したことを示す検知信号の出力回数を各別に計測するようになっており、前記判定手段は、前記各検知信号の出力回数について各別に定められた所定回数にそれぞれ達したか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。このように、複数の検知手段を使用するため、より一層誤って特別演出モードが設定されてしまう可能性を低くすることができる。
(ハ)前記前枠、前記中枠、前記皿部材及び前記解錠手段の開放順序はその構造により予め定められており、当該開放順序に従って前記各検知手段から出力される各検知信号の出力順序は予め定められており、前記判定手段は、前記出力順序に従って前記各検知信号の出力回数について判定することを特徴とする技術的思想(ロ)に記載の遊技機。このように、各部材の開放順序と同じ順番で判定するため、複数の検知手段を設けても演出モードの設定の手間を少なくすることができる。
(ニ)前記判定手段は、最初に、前記解錠検知信号の出力回数が前記所定回数に達したか判定し、当該判定結果が肯定した場合に前記前枠検知信号の出力回数が前記所定回数に達したか判定し、当該判定結果が肯定した場合に前記皿部材検知信号の出力回数が前記所定回数に達したか判定することを特徴とする技術的思想(ロ)に記載の遊技機。
(ホ)前記判定手段は、最初に、前記解錠検知信号の出力回数が前記所定回数に達したか判定し、当該判定結果が肯定した場合に前記中枠検知信号の出力回数が前記所定回数に達したか判定することを特徴とする技術的思想(ロ)に記載の遊技機。
(ヘ)前記判定手段は、最初に、前記解錠検知信号の出力回数が前記所定回数に達したか判定し、当該判定結果が肯定した場合に前記前枠検知信号の出力回数が前記所定回数に達したか判定することを特徴とする技術的思想(ロ)に記載の遊技機。
(ト)前記判定手段は、最初に、前記前枠検知信号の出力回数が前記所定回数に達したか判定し、当該判定結果が肯定した場合に前記皿部材検知信号の出力回数が前記所定回数に達したか判定することを特徴とする技術的思想(ロ)に記載の遊技機。
10,110…パチンコ遊技機(遊技機)、11…外枠、12,112…中枠、13…遊技盤、14,113…前枠、15…上球皿(皿部材)、21…表示装置、27…保護ガラス、29…開放センサ(検知手段)、30…主制御基板(メイン制御装置)、30a…メインCPU(計測手段、判定手段)、31…統括制御基板(サブ制御装置)、31a…統括CPU(選択手段)、H…可変表示器(表示手段)、112e…収容凹部、116…上球皿、117…下球皿(皿部材)、120…施錠装置(解錠手段)、121…中枠施錠杆、122…前枠施錠杆、123…施錠機構作動部材、124…中枠鉤片、125…前枠鉤片、127…取付部、128…シリンダー錠、129…カム、132…カバー部材、140…解錠検出センサ(解錠検知手段)、141…扉開放検出スイッチ(前枠検知手段、中枠検知手段)、142…収容孔。