JP4841865B2 - プリント回路板 - Google Patents
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Description
プリント配線板に電子部品を実装したプリント回路板において、
上記プリント配線板は、
上記電子部品のリード線を挿入するためのスルーホールを複数形成したプリント基板と、
上記スルーホールの孔壁から開口周縁部を囲みかつ上記プリント基板の表面における外形が正8角形に形成された複数のランドと、
上記プリント基板上に積層され、上記ランドの外周部の一部を覆うソルダーレジストと、
上記プリント基板上であって上記ランドの間に配設した配線パターンと、
を備え、
上記複数のランドの隣接するものは、各々のランドの一辺が他方のランドの一辺と平行に配置され、
上記配線パターンは、上記隣接するランドの両辺の間であって上記両辺に平行に配設され、
上記ソルダーレジストは、上記ランドの外形を縮小した正8角形でありかつほぼ相似形とした開口部により上記ランドの外周部を覆うように形成し、
上記スルーホールに上記リード線を挿入し、上記スルーホールと上記リード線との間隙から上記ランド上にかけて無鉛ハンダをフローすることにより、上記リード線と上記ランドとを接続する接続部を形成し、
上記接続部は、上記リード線を中心に上下でそれぞれ山形であり、裾であるフィレットが上記ソルダーレジストの開口部の全周の端部に達するまで形成されていること、
を特徴とする。
また、ランドおよびランドの外周部を覆うソルダーレジストは8角形であり、その間に形成される接続部も8角形となるから、接続部のフィレットの最外端までの距離を大きくとることができる。よって、接続部のフィレットはランドとの密着面積を大きくできるから、ランドに対する剥離を抑制することができる。
また、ランドは、その外形が8角形で形成され、隣接するランドとの間隔を広くとることができるから、ランドの一部を削除したり、一部のランドの形状を変更したりすることなく、その間に容易に配線パターンを形成することができる。
上記電子部品のリード線を挿入するためのスルーホールを複数形成したプリント基板に、上記スルーホールの孔壁から開口周縁部を囲みかつ上記プリント基板の表面における外形が8角形に形成されたランドを配置し、
上記プリント基板上に積層され、上記ランドの外周部の一部を覆うソルダーレジストを設ける際に、
上記ソルダーレジストは、上記ランドの外形を縮小した8角形でありかつほぼ相似形とした開口部により上記ランドの外周部を覆うように配置する手法をとることができる。
以下、本発明の一実施例にかかるプリント配線板に電子部品を実装したプリント回路板について説明する。図1は本発明の一実施例にかかるプリント配線板の平面図、図2はプリント配線板に電子部品を実装した状態を示す斜視図、図3は図2の3−3線に沿った断面図である。図3において、プリント配線板10は、基材11に、銅箔12、プリプレグ13を順次積層し、さらに所定の位置にスルーホール15を複数貫通形成し、スルーホール15の孔壁から上下面にかけてランド16を形成し、さらにランド16の外周部を覆うソルダーレジスト17を形成することにより構成されている。プリント配線板10に電子部品を実装するには、プリント配線板10のスルーホール15に電子部品のリード線20を挿入し、無鉛ハンダにより形成された接続部22で接続することにより行なう。
次に、プリント回路板の各部の構成について説明する。プリント配線板10は、ランド16およびランド16の外周部を覆うソルダーレジスト17の形状を除き、従来の技術と同じ構成である。図3において、基材11は、紙、フェノール樹脂、ガラスエポキシ樹脂などから形成された絶縁基板である。プリプレグ13は、基材11上に、樹脂ワニスを含浸させて乾燥処理した半硬化状態のシートである。
各々のランド16は、電解銅メッキ層をエッチングすることにより形成されており、図1に示すようにその外形が正8角形であり、それらが格子状に配列されている。ランド16の間には、配線パターン18が配設されている。
ソルダーレジスト17は、ランド16以外の部分を保護するとともに、ランド16に接続部22(図2)を形成するための開口部17aを有し、プリント配線板10の表面を選択的に覆うよう印刷された防護層である。ソルダーレジスト17の開口部17aは、ランド16と相似形の正8角形に形成されており、ランド16を露出させている。ソルダーレジスト17は、ランド16の剥離を抑制するために、ランド16の外周部を所定の幅W1だけオーバーラップして形成されている。ソルダーレジスト材として、アクリレート系樹脂を用いたフォトレジストタイプの2液性アルカリ現像型のレジストインキ(太陽インキ製造株式会社製:PSRー4000 SP19)を用いることができる。
接続部22は、スルーホール15を貫通する電子部品のリード線20とランド16とを無鉛ハンダで接続することにより形成されている。接続部22は、リード線20を中心に上下でそれぞれ山形であり、裾であるフィレット22aがソルダーレジスト17の開口部17aの端部に達するまで形成されている。接続部22を形成する無鉛ハンダとしては、例えば、3.0、Ag−0.5Cu、残部Snの組成であり、Pbが1000ppm以下のもの(日本アルミット社製)を用いることができる。無鉛ハンダの融点は、220℃であり、通常の鉛ハンダの融点183℃と比べて高い。
次に、プリント配線板10の製造工程および電子部品の実装工程について図6を用いて説明する。プリント配線板10は、汎用の工程により製造される。すなわち、図6(A)において、紙、ガラス、エポキシ繊維などから形成された基材11に銅箔12およびプリプレグ13を順次、加圧加工処理して貼り付ける。さらに、スルーホール15を形成し、無電解銅メッキにより下地メッキを行ない、その上に電解銅メッキを行なうことで導電膜を形成し、導電膜をエッチングすることによりランド16および配線パターン18を形成する。その後、図6(B)に示すようにソルダーレジスト材を印刷塗布した後に感光することによりソルダーレジスト17を形成する。ここで、ソルダーレジスト17は、ランド16の外周部16aを覆うように形成する。これにより、プリント配線板10が完成する。プリント配線板10に電子部品を実装するには、図6(C)に示すように、スルーホール15内に電子部品のリード線20を挿入するとともに電子部品を仮止めし、さらに無鉛ハンダをプリント配線板10の下部からフローすることによりスルーホール15内に充填して接続部22を形成する。
(4)−1 プリント配線板10は、ランド16の外周部16aがソルダーレジスト17によりオーバーレジストされており、ソルダーレジスト17で覆っている部分がランド16に対して基板側へ密着する力を加えるから、ランド16がプリント配線板10から剥離するのを抑制することができる。
(4)−2 図7に示すように、ランド16の形状およびランド16の外周部を覆うソルダーレジスト17の開口部17aの形状は正8角形であるから、接続部22のフィレット22aは、正8角形のランド16上の全面にわたって拡がる。このとき、フィレット22aのうち、正8角形のコーナー部22a1までの半径をr1、正8角形の辺22a2までの半径をr2とすると、r1>r2となる。図8に示すように、フィレット22aは、フィレット22aがランド16に対してなす角度をθとすると、θが小さいほど、フィレット22aがランド16と密着する面積が大きくなり、ランド16から剥離し難い。本実施例では、ソルダーレジスト17で覆われていないランド16の部分を正8角形として、フィレット22aのコーナー部22a1の半径r1を大きくしたので、フィレット22aがランド16から剥離するのを抑制することができる。
(4)−3 接続部22を形成する無鉛ハンダは、凝固時に、フィレット22aの表面部分22bにデントライトと呼ばれる凹凸のある樹脂組織である引け巣が形成され易い。こうした引け巣は、接続部22が大きいほど生じやすい。接続部22において、フィレット22aの辺22a2の半径r2を小さくしたことにより、接続部22の全体にわたって無鉛ハンダが凝固するまでの時間が短く、しかも、外形を8角形にすることで8角錐に近い形状になり、斜面に引け巣が生じても広がりにくく、大きな引け巣となるのを抑制できる。これにより、引け巣に伴うフィレットの表面の凝固割れを抑制することができる。
(4)−4 図5に示すように、ランド16は正8角形で形成され、隣接するランド16との間隔を広くとることができるから、ランドの一部を削除したり、一部のランドの形状を変更したりすることなく、その間に容易に配線を行なうことができる。図9はランドの形状を円形、6角形とした例を説明する説明図である。図9(A)に示すように、円形のランドRDでは、隣接するランドとの間隔によっては、配線パターンCLを通すことが難しく、ランドの一部RDaをカットするなどの面倒な設計作業が必要になる。また、図9(B)に示す6角形のランドの場合には、ランドRD1とランドRD2との間では、配線パターンCLを通すことができるが、ランドRD2とランドRD4の間のように配線パターンCLを通すことができないから、ランドの向きを変更したりするなどの面倒な設計変更を必要とする。
なお、図5ではランドを格子状に配置した構成について説明したが、ランドを千鳥状に配置した場合には、ランドの間に複数本の配線パターンを通すことができ、一層、高密度集積化を実現することができる。
次に、プリント配線板10につき温度サイクル試験を行なった後に、ランド剥離、引け巣などの外観検査を行なった。温度サイクル試験は、低温(−25℃)で30分、常温で5分、高温(100℃)で30分の雰囲気下に晒し、これを500回または1000回繰り返した。外観検査は、試料を10〜30゜で傾斜して載置し、これを拡大鏡により試料の外観を目視することにより行なった。この結果、実施例にかかる試料には、ランド剥離や引け巣が認められなかった。
11...基材
12...銅箔
13...プリプレグ
15...スルーホール
16...ランド
16a...外周部
17...ソルダーレジスト
18...配線パターン
20...リード線
22...接続部
22a...フィレット
22b...表面部分
Claims (1)
- プリント配線板に電子部品を実装したプリント回路板において、
上記プリント配線板は、
上記電子部品のリード線を挿入するためのスルーホールを複数形成したプリント基板と、
上記スルーホールの孔壁から開口周縁部を囲みかつ上記プリント基板の表面における外形が正8角形に形成された複数のランドと、
上記プリント基板上に積層され、上記ランドの外周部の一部を覆うソルダーレジストと、
上記プリント基板上であって上記ランドの間に配設した配線パターンと、
を備え、
上記複数のランドの隣接するものは、各々のランドの一辺が他方のランドの一辺と平行に配置され、
上記配線パターンは、上記隣接するランドの両辺の間であって上記両辺に平行に配設され、
上記ソルダーレジストは、上記ランドの外形を縮小した正8角形でありかつほぼ相似形とした開口部により上記ランドの外周部を覆うように形成し、
上記スルーホールに上記リード線を挿入し、上記スルーホールと上記リード線との間隙から上記ランド上にかけて無鉛ハンダをフローすることにより、上記リード線と上記ランドとを接続する接続部を形成し、
上記接続部は、上記リード線を中心に上下でそれぞれ山形であり、裾であるフィレットが上記ソルダーレジストの開口部の全周の端部に達するまで形成されていること、
を特徴とするプリント回路板。
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2005
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